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GreenTech ECテクノロジー 電子的整流その経済的利益 ハードウェアとソフトウェア 技術用途 The engineerʼs choice

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GreenTechECテクノロジー

電子的整流、その経済的利益

ハードウェアとソフトウェア技術と用途

The engineerʼs choice

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基準を構築するebm‑papstのシンボル

GreenTechは広く認識・認定されている

GreenTechはお客様の利益を高める

GreenTechは問題先取り型の

開発

GreenTechは環境に優しい製造方法

GreenTechはebm-papstの倫理哲学そのもの

最初から最後までグリーン環境保護に対する哲学、取り組み、および成果を支えるため、ebm‑papstはこれらすべてをGreenTechの枠組みとしてまとめています。GreenTechが持つさまざまなメリットは、製品開発からそれが使用されるまでのすべてのプロセスの中で、互いに密接に絡み合うことで生まれています。また開発が完了した後には、さらに環境に優しく、経済的に優れた新たな製品開発目標が設定され、このようなサイクルを通して、開発が継続されています。

哲学:新たな開発の際には、それ以前に行われた開発の経済的要素や環境に配慮したパフォーマンスを上回ることが求められます。

開発:素材、製品、および工程は、超高度な手法に基づき、環境に配慮した形で選択、設計されています。

生産:工場のエネルギー効率は極めて高度なエネルギー、空調、および換気技術によって最大限に高められています。

受賞歴:ebm‑papstの実績は、環境関連の賞や栄誉、および最も厳しい基準もはるかに上回るエネルギー効率によって裏付けられています。

用途:効率化に優れたebm‑papstの製品は、GreenTech ECテクノロジーを使用し、高い性能と共に大幅なエネルギー節約を実現します。

入力容量125 W以上のファンに関しては、エネルギー効率改善を定めた新しいEuropean Energy‑related Products Directive(ErP指令)が遅くとも2015年に発効します。ebm‑papstのこのクラスに属するすべてのファンとモータは、最先端のGreenTech ECテクノロジーに基づき、現時点ですでにこのErP指令に適合しており、その基準を上回った効率化を実現しています。

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もくじ

御社の研究開発パートナーとして、御社製品の成功はebm‑papstにとっても重要なことです。ebm‑papstのファン、ブロワ、およびドライブソリューションの開発は、さまざまな産業や用途に使用され、常に最高水準の効率達成を主眼として行われています。目的はコスト効率であり、そのための最も直接的な手段が優れたエネルギー効率です。このようなアプローチはまた、環境に対して責任を負うことを意味しています。本誌では、ebm‑papstのGreenTech ECテクノロジーが経済と環境、すなわち世界中の人々に対し、どのように関わっていけるのかを説明しています。

ebm‑papstの主張 4 | 5

効率性 6 | 7

インテリジェンス 8 | 9

快適性 10 | 11

総合的アプローチ 12 | 13

コミュニケーション 14 | 17

ソフトウェア 18 | 19

制御 20 | 21

スマートフォン 22 | 23

Bluetooth® 24 | 25

USBアダプター 26 | 27

イーサネット 28 | 29

ECコントローラー 30 | 31

圧力制御 32 | 33

圧力センサー 34 | 35

温度センサー/温度モジュール 36 | 39

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GreenTech ECテクノロジー:オリジナル

すべてのECテクノロジーが同じではありません。ECテクノロジーのカテゴリーにはPM(永久磁石モータ)、ECM(電子整流モータ)、BLDC(ブラシレスDCモータ)など、さまざまなタイプのドライブが属します。ebm‑papstはECテクノロジーの経済および環境的優位性を最初に認識した製造企業のひとつであり、その発展に大きく貢献してきました。ebm‑papstは1965年にはすでに世界初のECコンパクトファンを市場に出しましたが、これは他社に先駆けること30年でした。これにより、ebm‑papstによるGreen‑Tech ECテクノロジーは一貫した戦略に基づく優れた成果として、ECテクノロジーの中でオリジナルと呼ばれる存在になっています。

継続的な省エネモータGreenTech ECテクノロジーによるモータは90%の効率を持つのに対し、従来のAC非同期モータの効率は20〜70%に留まっています。これにより電力消費が抑えられるだけでなく、発熱も少ないため寿命がさらに延長します。

ECモータでは内蔵回路により、連続的に回転数調整が可能なため、部分的にしか負荷のかからない運転では効率面での優位性が顕著に現れます。つまりこれは、回転数を常に必要とされる状態に合わせられることを意味しています。この特長は多くの用途において、新たな省エネの機会を生み出すだけでなく、騒音の大幅な削減など、快適性の向上にも貢献します。

ECテクノロジーのパイオニア:ebm‑papstECテクノロジーの開発と発展は、ebm‑papstにとって最も重要なテーマの1つでした。その成果は今日、世界で最も幅広いECファンとモータの品揃えとなって現れています。商用電源によるGreenTech ECテクノロジーは、13年以上にわたり、クリーンルームなどの分野で世界的な標準となり、年間を通じて1日24時間ベースで稼働する高い信頼度を発揮してきました。

環境面と経済性の両方に優れたGreenTech ECテクノロジーは、当初からの導入においても、ACからECへの切り換えにおいても総合的なメリットを提供します。サステイナビリティ(限りある資源の持続可能)は、直接のお客様かエンドユーザーのお客様かを問わず、すでに購入時の重要な基準のひとつになっています。ebm‑papstはお客様、市場、および社会からの要求に応え、また何よりも自らの信念に基づき、今後ともGreenTech ECテクノロジーの開発と発展に取り組みます。

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5

GreenTech EC – 最高水準のテクノロジーを組み合わせた技術技術的にはGreenTech ECテクノロジーは「ソフト整流」と呼ぶことができます。これには整流の手段とモータの設計の両方が組み合わされ、構造伝達騒音が発生することなく静粛な運転が得られます。GreenTech ECテクノロジーは用途や求められる出力範囲において最高の性能の達成を目指し、さまざまな設計による永久磁石モータを使用しています。インテリジェントな電子回路により同期の誤差を調整し、最高の性能をお客様に提供しています。

また、GreenTech ECモータとファンはどのような場所でも使用可能です。これらのモータとファンは直流(DC)にも交流(AC、単相と3相)にも対応しています。サイズも制約要因とはなりません。回路を完全にモータ内に組み込むことにより、ebm‑papstのECファンの多くは対応するACファンとまったく同じサイズとなっています。

つまり、従来のACファンを使い続ける理由はもはやありません。また、新たな用途の開発にも留まりません。ACからECへの切り換えコストは効率面での圧倒的な優位性によって吸収され、また入れ換え作業もプラグandプレイ対応によってこれまでになく容易になりました。

購入提案として履行されているGreenTech

ECテクノロジーの分野で40年を超える経験

世界中で使用可能(幅広い電源電圧対応による)

AC技術からGreenTech ECテクノロジーへの切り換えは簡単な1:1互換交換

ハードウェアとソフトウェアを1社で供給

さまざまな制御機能を可能にするインテリジェントな電子回路

平均30%の大きな省エネ性

今後導入されるErP2015にもすでに適合済み

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平均して30%の省エネを実現:切り換えコストを吸収

換気、空調、および冷蔵技術、IT技術、暖房やビル空調システム、産業自動化、自動化、通信など。駆動装置や換気などモータが使用される局面では、可能な限りの省エネを図らなければなりません。このことは消費者から求められているだけでなく、エネルギー消費の制限と環境保護を定めた新たな指令によって法制化されています。GreenTech ECテクノロジーはそのための優れた事例となります:ebm‑papstのECファンはすべて、2015年に発効するErP指令の内容を今日の段階で超過達成しています。そしてこれは単なるキャッチフレーズに留まらない事実です。

7 000 11 0009 000 13 000 15 000 17 000 [m3/h]

200

400

600

800

1 000

1 200

550 W

+200 W+36 %

+650 W+118 %

1 400

1 600

1 800

[ W]

[ W]

位相角制御によるACファントランスによるACファン周波数インバータによるACファンebm-papst ECファン

P e P e

Pe = 入力電力 qV = 風量qV

制御方法別の入力電力

例:HVAC技術における省エネもうひとつの事実:回転数が変化する場合においてもGreenTechECファンは高い効率を維持します。しかし、ACモータでは元来低い効率がさらに低下します。ebm‑papstのECファンを使用した凝縮器/蒸発器では、定格回転数においてすら10%を超える省エネが実現します。回転数を連続的に制御すると、相対的および絶対的なエネルギー節約はさらに大きくなります。GreenTech ECテクノロジーに比べ、従来の位相角制御では動作ポイントによって2倍もの電力を消費します。

この式を使えば用途別のコスト節約額を容易に計算できます。

Cs = Rt×Es×EcCs = コスト節約額(円/年)Rt = 運転時間(時間/年)Es = 電力節約量(kW)Ec = 電力コスト(円/kWh)

22%の節約

例:R3G500遠心ファン

29%の節約

67%の節約

例:A3G800軸流ファン

例:W1G200軸流ファン

コンピューターセンターのITルームにおいて6台の精密空調ユニットが使用され、それぞれに3台のECファンが搭載されています。負荷サイクルが100%の場合、最大50 MWhの電力を節約することができます。これは年間で約19トンの二酸化炭素と650,000円*の節約に相当します。

1台の熱交換器に6台のファンを使用。平均負荷サイクルを75%とした場合、これは年間で24 MWhを超える省エネの可能性を意味します。これは約9.12トンの二酸化炭素と312,000円*の節約に相当します。

小規模なスーパーマーケットの冷蔵部門で40台のファンを使用。省エネモータではそれ自体からの発熱が小さいため、運転時間が30%短縮されます。これは1年間で9.4MWhと3.57トンの二酸化炭素を超える節約を意味します。コスト節約額:122,200円*。

*二酸化炭素排出係数を380 kg/MWh、および日本での産業用電力価格を13円/kWhとした場合。

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ACECECの場合の余力

すべての条件下において最高の性能:これがebm‑papstの保証

オンデマンドタイプのファン用途の例として、スーパーマーケットの空調と冷蔵システムがあります。夏期の最大負荷時には最大限の回転数と出力が求められ、冬期には出力を絞り、また夜間には低速による静粛な運転が求められます。これは1つの例に過ぎませんが、ebm‑papstのGreenTech ECテクノロジーの開発にあたって考慮される実際の現場での条件を反映したものでもあります。オープンループとクローズドループを選択可能なインテリジェントな制御により、空調や冷却システムはメーカー、所有者/運営業者、消費者、および一般の方々からのあらゆる要求に応えることができます。また、エネルギーと費用の大きな節約の可能性も保証されています。

例:凝縮器/蒸発器のために必要な出力下図はebm‑papstサイズ 800 mm軸流ファンを例として、ACとGreenTech ECテクノロジーとの違いを明らかにしています。ebm‑papstのECテクノロジーは青の範囲全体で使用することができます。また濃い青の部分では、AC技術と比較して大きな余力を備えていることもわかります。GreenTech ECテクノロジーではピーク負荷時にも非常に静粛な動作が可能です。

ACの場合の限界

ECの場合の限界

[Pa]

[m3/h]

50

100

150

200

250

5 000 25 00020 00015 00010 000

Psf = 圧力の増分 qV = 風量

Δ P s

f

qV

ACとECファンの性能範囲

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コストダウン:インテリジェントなソリューション

実際の用途でのインテリジェントな省エネの事例を以下に示しています。たとえば冷却機器に使用する凝縮器に4台のACまたはebm‑papst GreenTech ECテクノロジーによるファンが装備されているとします。Green‑Techソリューションの場合は、下図に示すように非常に大きなエネルギーを節約することができます。

例:大幅な節約が可能ここでは従来のAC技術によるサイズ800 mmの軸流ファンと、同じサイズのGreenTech ECテクノロジーファンを装備した2台の凝縮器を比較しています。要求に合わせて最大限の冷却能力を得るため、風量特性はそれぞれのファンに合わせられています。

ACファンを装備した凝縮器の場合 、これは通常は外部の切り替え装置を使って個々のファンをオン/オフすることによって行います。運転を続けるファンはフル回転数で維持されます。

GreenTech ECファンを装備した凝縮器では、より優れた方法である回転数の調整を通じて行われます。すべてのファンが動作を続け、結果として入力電力を大幅に節約します。

下図のグラフでは、このオン/オフ動作と連続的な速度調整によるエネルギーと騒音の削減を比較しています。

25 % 50 % 75 % 100 %

25 %

50 %

75 %

100 %

P e

qV

Pe = 入力電力 qV = 風量

ACファンの消費電力ECファンの消費電力連続的な回転数調整による省エネ効果

連続的な回転数調整のメリット

25 % 50 % 75 % 100 %

–18

–21

–12

–6

–15

–9

–3

dB(A)

LpA = 音圧レベル qV = 風量

連続的な回転数調整のメリット

ACファンの音圧レベルECファンの音圧レベル連続的な回転数調整による騒音軽減

L pA

qV

低消費電力:このグラフのバーはファンの入力電力が必要に応じて段階的に起動している所を示しています。2台のファンをオフにすると風量は50%削減されます。青い線は回転数を連続的の調整した場合の入力電力を示します。

低騒音:ファンの半数をオフ(風量も2分の1)にしても騒音レベルは約3 dBしか軽減されず、回転数を半分に落とすと15 dB軽減されます。

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数値による比較:オン/オフ制御による4台の従来型ACファンと、連続的な回転数調整による4台のGreenTech ECファンを直接比較しています。下表には電力面でのメリットのみを示しています。ebm‑papstのGreenTech ECモータは常に高効率であるため、実際のエネルギー節約ははるかに大きくなります。

オン/オフ運転:冷却に関する用件に風量特性を合わせるため、従来はACファンを個別にオン/オフしていました。

可変運転:すべての機器とファンは運転を継続します。すべてのファンについて継続的なクローズドループの回転数制御を行うことにより、最適な冷却能力が得られます。

直接比較:クローズドループの制御では入力電力は大きく削減され、需要に応じて定格出力の4分の1の時には94%までになります。

省エネルギー性能(kWh):右表の負荷プロフィールを仮定した場合、可変操作によりエネルギー需要は大きく削減されます。年間エネルギー需要は56%削減されています。

省エネルギー性能(費用):革新的なGreenTech ECテクノロジーの導入においては常に優れた費用対効果が実現します。

前例のない提案:所有者/運営会社と環境のWin‑Win関係ebm‑papstのインテリジェントなGreenTech ECテクノロジーを使えば、企業、人々、および環境のすべてに利益がもたらされます。すべての所有者/運営会社がその投資費用を回収できるだけでな

く、貴重なエネルギー源の保全も実現します。しかしそれだけではありません。省エネ効果だけでなく、騒音も大幅に削減されます。低速時にはGreenTech ECはさらにわずかな騒音しか発生しません。それは実際に動作していることに気付かないほどです。

ACファンのオン/オフ運転

運転中のファンの数

4

4

4

4

回転数

100 %

75 %

50 %

25 %

入力電力(kW)

6.68

2.84

0.84

0.11

可変運転:GreenTech ECファンのクローズドループ回転数制御

風量特性

100 %75 %50 % 25 %

ECファンによる入力電力削減

10 %49 %77 % 94 %

計算例:

10 % at 100 %

30 % at 75 %

40 % at 50 %

20 % at 25 %

負荷あたりの年間運転時間

876

2,628

3,504

1,752

8,760

AC:オン/オフ操作による所要電力(kWh/年)

6,482

14,585

12,965

3,241

37,274

EC:可変運転した場合の年間所要電力(kWh/年)

5,852

7,464

2,943

193

16,451

ECファンによる節約1年あたり(17円/kWh)

354,000円

ECファンによる節約1年あたり(15円/kWh)

312,300円

ECファンによる節約1年あたり(13円/kWh)

270,700円

ECファンによる節約1年あたり(11円/kWh)

229,000円

ECファンの風量特性

100 %

75 %

50 %

25 %

ACファンの風量特性

100 %

75 %

50 %

25 %

運転中のファンの数

4

3

2

1

回転数

100 %

100 %

100 %

100 %

入力電力(kW)

7.40

5.55

3.70

1.85

この負荷プロフィールの場合に年間で削減される電力消費量:56 %

負荷サイクル

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最小な騒音発生:魅力的な指標

オフィスビルの空調について考えてみてください。あるいは住宅の暖房用ボイラー、レンジ用フードや冷蔵庫、コンピュータの電子機器冷却システム、自動車や商用車の換気と空調などを思い描いてください。当然ながら、これらの用途においては、機能、信頼性、および安全性がすべてです。しかし消費者はこれらに対して何の関心も抱きません。ここで良い知らせがあります。すべての用途において、ebm‑papstが製造したGreenTech ECファン、ECブロワ、およびECドライブは、ほとんど聞き取れないほどの騒音レベルを提供します。

例:すべての回転数において騒音を削減ebm‑papstのGreenTech ECテクノロジーは耳を傾けるべきものですが、現実のGreenTech ECテクノロジーからは何も聞こえません。すべての回転数範囲において、モータ騒音の発生はありません。GreenTech ECテクノロジーの利点:夜間など冷却への需要が低いときには、非常に低い動作回転数を選択することができます。周波数インバータ動作において一般的に発生する共鳴は「位相ノイズ」と呼ばれ、これはebm‑papstと競合する企業のEC製品においてすら常に解消されているわけではありませんが、ebm‑papst製品においては異なる動作原理が採用されているため最初から存在しません。

さらにACモータと周波数インバータを全極正弦フィルターなしで組み合わせた場合には、巻線やベアリングに損傷が発生することもあり得ます。

位相角制御によるACモータ変圧器によるACモータ周波数インバータによるACファンebm-papst ECファン

30

40

50

60

70

[dBA

]L p

A

2 000 4 000 6 000 8 000 10 000 [m³/h]

LpA = 音圧レベル qV = 風量

A

B

qV

A:位相角制御、ハム音(300 Hz)B:周波数インバータホイッスル音 − モータと周波数インバータとの共鳴

制御方法ごとの騒音特性

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制御回路からモータ保護まですべてのものを内蔵:真のプラグandプレイ

送風−それに必要なすべてのコンポーネントを含む価格で実現。これもebm‑papstのGreenTech ECテクノロジーによる大きな利点のひとつです。PIDサーボ増幅器、無線妨害フィルター、電源フィルター、モータ保護、あるいは外部センサー用の電源のいずれであれ、ebm‑papstのEC製品は必要なすべての機能をすでに備えています。プラグandプレイがこれまでになくシンプルになりました。必要なのは用途のチェックだけです。従来のAC製品や、あるいは競合他社の製品ではどのようなコンポーネントが必要となるかを確認してみてください。以下のチェックマークが示すように、GreenTech ECファンにはすべての機能が含まれています。

例:GreenTech ECにはすべての機能をあらかじめ搭載必要な周辺機器数が少なく、設置がよりシンプルになり、また便利な機能はすべてあらかじめ内蔵され、完全に検査が行われています。これにより実際の現場においてもGreenTech ECテクノロジーの使用は極めてシンプルです。

機能一覧:01. PIDサーボ増幅器:圧力または温度による制御において必要とされるのは、標準的なアナログ出力(0〜10 Vまたは4〜20mA)のいずれかのセンサー1つだけです。設定値、制御範囲、制御機能、および制御パラメーターは調整可能です。

02. PFC(力率補正回路)/電源フィルターは電流の逆流を軽減します。定格出力での力率は一般に0.9を超えます。

03. 無線妨害フィルターは電力関連の放射や放送妨害電圧を軽減し、産業界での厳しい環境においても干渉による影響を受けないことを保証します。

04.モータ保護はすべての動作状態においてモータの過負荷を防止します。

05. 外部センサー用電源はファン経由で供給されます。06.整流回路がモータに内蔵されているため、シールド配線は不要です。

07. オープンなプロトコル規格であるRS485 MODBUS RTUには、機能、パラメーターのカスタマイズ、および高次システムへのファン組み込みのための多数の設定オプションが用意されています。

08. 温度過昇保護機能は過負荷による損傷からモータと回路を保護します。

09. モータ電流制限機能はモータをさらに保護します。10. 障害が発生したときには内蔵警報リレーが直ちに警告を発します。

11. ソフトスタート機能とモータ起動時の回路出力制限機能がファンのスムーズな起動を保証します。

12. 外部センサーなどの多数の接続オプションにより、最大限の柔軟性と組み込み時の選択肢が確保されています。

1 PIDサーボ増幅器 P

2 力率補正回路/電源フィルター P

3 無線妨害フィルター P

4 モータ保護 P

5 センサー用電源 P

6 シールド配線は不要 P

7 RS485 MODBUS RTU P

8 温度過昇保護機能 P

9 モータ電流制限機能 P

10 警報リレー P

11 ソフトスタート機能 P

12 接続オプション P

インテリジェントな回路 − インテリジェントな電力:GreenTech ECには必要とされ得るものがあらかじめすべて組み込まれています。

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より少数のモデルによって物流を簡素化:設置前にすでに節約を実現

GreenTech ECテクノロジーは可能な限り最善の方法でAC技術を置き換えます。この置き換えはエネルギー効率、騒音削減、およびインテリジェンスの面からだけでなく、物流面でもはるかに優れています。最大8種類までのそれぞれブレード角の異なる8種類のAC軸流ファンを、わずか数モデルのGreenTech EC軸流ファンにより、完全な対応を維持しながら置き換えることが可能です。世界中にファンを展開している場合ですら最大限の柔軟性が確保されます。より少数のモデル、在庫管理の容易さ、および物流の簡素化が期待され、それらを通じて投資が大幅に削減されます。

多くでなく1つ:ACファンをGreenTech ECファンに置き換える手順動作範囲について最大限の効率と理想的なモータサイズの選択を確保しながら、8種類のACファンは間違いなく4種類のGreenTechECファンにより置き換えることができます。下図が明らかに示すように、4種類のECファンは青い領域すべてをカバーしていますが、付加的なオープンループ回転制御装置を有しないACファンは黒いカーブ上でのみ使用可能です。

世界中で使用可能ebm‑papst GreenTech ECファンは幅広い入力電圧に対応しています。したがってグラフのカーブはすべての電圧と周波数範囲にわたって事実上同じです。ebm‑papstのファンは電圧や周波数にかかわらず世界中で使用可能です。

• 3相、AC200〜240 V、50/60 Hz• 3相、AC380〜480 V、50/60 Hz• 単相、AC200〜277 V、50/60 Hz• 単相、AC100 V、50/60 Hz

それぞれ必要な動作ポイントにまで制御可能です。

[Pa]

[m3/h]

50

100

150

200

250

5 000 25 00020 00015 00010 000

Psf = 圧力の増分 qV = 風量

Δ P s

f

qV

さまざまなブレード角のACファンEC

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2015発効のErP指令から明らかになることが1つあります:すなわち、ebm‑papstのECテクノロジーは何年も未来を先取りした技術です。これはebm‑papstが電子整流のポテンシャルを最初に認識し、その開発を慎重に進めてきた企業のひとつであることを考慮すれば驚くべきことではありません。しかしここで歩みを停め、現状に甘んじることは、ファンとドライブに関するイノベーションのリーダーとしてのebm‑papstの主張にふさわしいものではありません。したがって当社は研究と開発を継続しています。これにあたり、ebm‑papstはモータだけでなくそれぞれの製品全体について検討を加え、素材、制御回路、あるいは流体力学的観点のいずれであれ、効率改善に寄与するすべての可能性を探っています。ここでは2つのことを示しています。

ebm‑papstは現状にまったく満足していないことebm‑papstのECテクノロジーはGreenTechの中心にあり、すべてのものは文字どおり、その周囲を回っています。そしてこのことは今後も長年にわたってそうであり続けます。ebm‑papstの研究と開発は、ファンとドライブ技術のすべての分野にわたって継続的に進められています。これにより、新たなベンチマークとなるイノベーションが何度も繰り返し出現しています。

The HyBlade®(ハイブレード)とRadiCal(ラジカル)は素材の革命ebm‑papstのハイブリッド素材によるファンは、革新的なモータ技術と換気技術が互いを理想的に補完する優れた事例です。これがすなわち画期的な素材となったHyBlade®とRadiCalです。軸流および遠心インペラーに金属とプラスチックを組み合わせることにより、特に軽量で流体力学的に最適化された設計が可能になり、従来にないエネルギー効率と極めて静粛な動作を実現しています。

未来はバイオ素材効率改善と省リソースを目指すGreenTechの全体的アプローチは、モータとファンの開発と生産において開始されます。ebm‑papstは今日すでに部分的に再生可能な、たとえば木材などのリソースによる素材を開発しており、将来的に石油ベースのプラスチックを置き換えようとしています。これは環境面で優れ、またお客様の営業においてもインパクトを持つ提案となります。

考え、そして節約する回路需要志向による制御性はECテクノロジーの大きな強みのひとつです。しかし最良の結果を得るには、その最適な利用法も知らなければなりません。ここでもebm‑papstはそのリーダーとなり、すべてのGreenTech ECモータとファンにすでに組み込まれている幅広い機能と、ほぼ無制限の制御とネットワーク機能を提供するさまざまな接続、およびインターフェースオプションによって進むべき道を示しています。

これには、次のページから始まるひとつの章を費やす内容が含まれています。

ebm‑papstのホーレンバッハ工場には、多数の優れた人材だけでなく、GreenTechの哲学の多くも存在しています。その結果として、生産時のエネルギー消費は90%引き下げられています。これはebm‑papstの包括的な考え方と行動の優れた事例です。

GreenTechイノベーション:未来にも対応

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多彩な機能を備えたインテリジェントな回路:これこそがシステム!

GreenTech ECファンから構成されたネットワークは、冷蔵や空調、建物の換気、クリーンルーム、およびその他多くの分野で使用されています。バスシステムとの通信にはさまざまなインターフェースとソフトウェア製品が用意され、システムの設定と監視を最大限に支援しています。

測定、オープンおよびクローズドループの制御、自動化優れたエネルギー効率に加え、オープンおよびクローズドループ制御はebm‑papstのGreenTech ECテクノロジーの主な利点のひとつです。単純な現在の回転数の読み出しからセンサー制御の設定まで、ebm‑papstのGreenTech ECファンに内蔵されている回路は需要志向および効率的なシステム運用のためのさまざまなオプションを提供します。

用途、アプリケーション、動作環境、および既存の機器に応じ、GreenTech ECファンではさまざまなソリューションによる信頼性の高い制御が可能です。このため、センサー接続や設定値機器への接続に対応した0〜10 Vや4〜20 mAなどのアナログ起動オプションをはじめとする機能が用意されています。またデジタルバスシステム(MODBUS RTU)を経由したデジタル制御や複雑な制御にも対応しています。同様に、ファンに接続した外部センサーに対してリモートで問合せを行うことも可能です。

以降のページではブルートゥースワイヤレス規格によるファンの設定や運転、あるいはさまざまな通信規格など、ebm‑papstのソフトウェアと周辺機器の組み合わせの概要を示しています。

MODBUS RTU – 信頼性に優れたプロトコル規格

MODBUS RTU

インターフェース RS485

伝送レート* 19,200 ビット/秒

フレーム* 8E+1

データ交換 ebm‑papst MODBUS RTU パラメーター仕様に基づく

ノード数** 最大247

バスが対応可能な機器 すべてのMODBUS RTU対応機器

誤り検出 CRC16

対応ソフトウェア EC ControlFan ControlFan Clone

** MODBUS規格4.0またはそれ以降では他の値も可能です。** 31台を超えるファンを設置する場合、ファンのタイプに応じてRS485リピーターを使用する必要があります。

– 世界中で認められているオープンな通信規格(利用が無料である)

– 集中化されたエネルギーおよびデータ管理システムへの組み込みにも対応

– 運転状態の問い合せ – 他のバスシステム(例:BACnet、KNX、LON Works、およびenOcean)にも接続可能

– 他のMODBUS RTU対応機器(アクチュエータやセンサー)とのネットワークを通じてリモートクエリと自動化

– 既存の機能ライブラリを使用可能 – システムと伝送に関する高度な信頼性

MODBUS RTUの詳細については下記URLをご覧ください。www.modbus.org/tech.php

GreenTech ECテクノロジーとMODBUS RTU – 貴社にとっての優位性:

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インテリジェントなネットワークと高度な信頼性に基づく制御:すべての項目が制御下に

多様な通信オプションを備えたebm‑papstのGreenTech ECファンがお客様の役に立たない分野はほとんど存在しません。たとえばインターネット、SMS、電子メール、ブルートゥースなどを経由したリモート監視機能があります。これは回転数、モータ温度、動作時のアラームなどすべての情報が常に得られ、必要なら世界中どこからでも得られることを意味します。

ホストコンピュータリモートデスクトップソフトウェア インターフェース変換器イーサネットArt. No. 21488-1-0174Art. No. 21489-1-0174 (UL)

EC ControlRS485 (MODBUS RTU)

リモート監視

ラップトップ 承認されたコントローラー

www.

RS485 (MODBUS RTU)

RS485 (MODBUS RTU)マスター

リモート監視

リモート監視を容易に超高度なITインフラストラクチャを通じ、機能の監視はMODBUSRTUを経由して行われます。この情報は標準のMODBUSソフトウェアを使って処理および評価しますが、ebm‑papst EC Control、FanControl、あるいはお客様のソフトウェアも使用することができます。

リモート監視には基本的に2つの選択肢が存在します。最初の選択肢ではebm‑papstのEC Controlをホストコンピュータに置き、インターフェース変換器を使います。このホストコンピュータにはリモートデスクトップソフトウェア(例:VNC、Team Viewer)によりアクセスします。2番目の選択肢ではPLCまたは制御機器に接続したラップトップを使用します。

電力消費計画の最適化、負荷管理、予防的メンテナンス、制御コマンド、およびトラブルシューティングとリモートによる再プログラミングのため以下のパラメーターが用意されています。

– 運転時間– 回転数/rpm– 電流(中間回路)– 電圧(中間回路)– 入力電力(消費電流と電圧から計算可能)– 緊急時運転機能– モータ温度– 回路温度– 電源部の温度 – 運転モード(温度、圧力、および風量の制御、アクチュエーター/コントローラー、設定値/実値、冷房/暖房)

– 運転と警報表示=警報信号

またファンの端子台に接続した外部センサーもリモートでの問合せの対象となります。

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最後に、「フィールドレベル」はebm‑papstのGreenTech ECファンとモータなどの実際のアクチュエーターが動作する場となります。更に雰囲気温度や冷媒の圧力測定を一例として多くのセンサーがあります。

MODBUS RTUはオープンでシンプルなプロトコルのため、アクチュエーターとセンサーを制御するための世界的な標準として確立されています。ebm‑papstは、このインターフェースをデフォルトでサポートするさまざまなGreenTech ECファンとモータを提供しています。多数のプログラマブルロジックコントローラーもMODBUS RTUインターフェースを備えています。これにより、複雑な自動化作業も容易に解決することができ、その典型的な用途としてはショッピングセンター、学校、オフィス、水泳プール、ベーカリーや精肉店などの店舗が該当します。個々のコンポーネントの正しい接続方法は下図をご覧ください。

3つのレベルによる通信MODBUS RTUは、ECテクノロジーをオープンおよびクローズドループ制御に組み込むためのデータ伝送の理想的な基盤となります。ここでの例は大規模な建物内のネットワークを示しています。ネットワークの階層は3つのレベルに分かれています。

「プライマリレベル」はすべてのデータが共に伝送されるレベルです。監視の中心はマスター制御システム(MCS)です。データはすべて一般的管理作業とシステム最適化のためここで収集と分析が行われます。保存されているデータからは長期にわたる使用パターンを分析し、将来的な運用リソースの利用計画に使用することができます。

「フィールド自動化レベル」にはさまざまなアプリケーション、すなわち照明、窓のブラインド、空気調和機(AHU)、凝縮器などのための制御センターが存在します。これらのシステムはいずれも専用の制御ユニットであるPLC(Programmable Logic Con‑troller)を備えています。PLCはプログラミングによりアプリケーションごとにカスタマイズすることのできる自動化用機器として広く使用されています。あるいは自動化作業用に特に設計およびプログラムされた制御機器(アプリケーションコントローラー)も存在します。

この制御と自動化のレベルはさまざまなバスシステムにより接続することができます。このバスシステムを通じ、処理データはより高次の制御レベル、たとえばBACnetシステムに供給されます。

MODBUS RTU経由の通信:接続する

光センサー

人感センサー

風センサー1

風センサー2

照明 1

照明 2

窓用ブラインド1

窓用ブラインド2

入力/出力 照明

PLC

照明

入力/出力窓の

ブラインド

PLC

すだれ式日よけ

例:BACnetBuilding automation andControl Networking protocol

マスター制御システム

プライマリレベル

フィールド自動化レベル

フィールドレベル

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ebm‑papst承認コントローラーはECファンに完全に互換性があります。コントローラーはProgrammable Logic Controller(PLC)と制御機器(Application Controller)の2つのグループに分かれています。 PLCは自由にプログラミング可能であり、制御機器は特定のアプリケーション向けにあらかじめプログラムと設定が行われています。すべてのシステムについて専門パートナーが存在します。

ebm‑papst承認コントローラーのメリット:– ライブラリ*へのアクセスによりプログラムが極めて容易

– 超高度な IT( iPadアプリケーション、SMS、電子メール、FTP、またはタッチパネルやスマートフォンなどのハードウェア)へのリンク

– ファイルサーバを内蔵、Officeアプリケーションによる評価とレポートに対応

– ウェブブラウザーを内蔵、ウェブブラウザー経由での制御も可能

– 常にカスタマイズされたソリューションを提供

*PLCの場合のみ

ebm‑papst承認コントローラープログラムの詳細についてはwww.ebm-papst.com/controller

をご覧ください。

MODBUS RTUシステムの制御機器には大きな要求が課されます。まず、それぞれのアプリケーションごとに制御を行わなければならず、その内容は非常にまちまちである可能性があります。さらに接続されているアクチュエーターを最適な状態で使用するため、それらのすべての機能を承知している必要があります。複雑な自動化に関しては汎用的な解決策は存在しませんが、ebm‑papstにはこの作業を専門に行うパートナー会社が存在します。ebm‑papstが承認したコントローラープログラムの場合には、ebm‑papst製品と自動化専門企業の製品との橋渡し機能を構築することができます。ebm‑papstはファンだけでなく、包括的なソリューションも提供することができます。

ebm‑papst承認のコントローラーGreenTech ECテクノロジーにはさまざまな制御、自動化、および制御オプションが存在します。これらをフルに活用する承認済みコントローラーは自動化パートナーから提供されています。

ebm‑papst承認のコントローラー:最高のマッチング

圧力センサー

温度センサー

圧力センサー

温度センサー

GreenTech ECファン

GreenTech ECファン

空気調和機(AHU)AHU 1

PLC

AHU 1

PLC

凝縮器

データベース サーバ

SMS

電子メール

FTPイーサネット

MODBUS‑RTU

GreenTech ECファン

凝縮器 1

GreenTech ECファン

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ソフトウェアとインターフェース一覧:これらは合わせてお使いいただけます

どの制御ソフトウェアがどの入力機器に適しており、またそれぞれの機能はどのように異なるのでしょうか?この回答を以下の2ページ見開きの表にまとめています。

完全なマッチング:サポートされるインターフェースとプロトコル

ソフトウェア EC Control Fan Control Fan Clone ECコントローラー(20ページ) (22ページ) (23ページ) (30ページ)

用途 保守用途と 保守用途と 製造現場: 冷蔵と空調用途システム監視 移動型運用 移動型運用、 のための

コピーと スタンドアロンアーカイブ設定 制御機器

ソフトウェア PC/ラップトップ PDA/スマートフォン PDA/スマートフォン

ブルートゥース � � �アダプター(24ページ)

USBアダプター �(26ページ)

イーサネットRS485 �インターフェース変換器(28ページ)

RS485 � � � �MODBUS RTU(30ページ)

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PCとPDAの制御ソフトウェアの機能

凡例:• = 提供(•) = 部分的に提供– = なし*製品によってサポートされている言語が異なります。

EC Control Fan Control ECコントローラー

1台のファンに対する情報表示とパラメーター変更 • • (•)

グループ/システム全体のパラメーター変更 • – –

グループ表示/フロア • (•) –

ソフトウェアを長期間実行した場合の詳細なエラー履歴 • – –

システムレイアウト/フロアプランのマッピング • – –

アドレス不明のファン検索 • • •

図表によるパラメーター設定 – • –

エラー発生時の電子メール送信 • – –

複数言語のサポート* • • •

RS485 ebmBUSのサポート • • –

RS485 MODBUS RTUのサポート • • •

イーサネットと複数のサブネットのサポート • – –

ファンシンボル上に負荷サイクルを表示 • – –

ファンシンボルの下にファン情報を表示 • – –

システムの構造ツリー表示 • – –

ひとつのインストレーションにおいて複数の環境設定をサポート • – –

ドイツ語と英語によるユーザーマニュアル(PDF) • • •

タイマー • – –

内蔵ヘルプ(英語) • – –

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EC Control− ebm‑papstの高性能制御プログラム:すべてをコントロール

ECシステムのためのEC ControlソフトウェアEC ControlではebmBUSとMODBUS RTUファンネットワークの視覚化とプログラミング、ならびにUSB、シリアル、およびイーサネットのインターフェース変換器の設定を行えます。バージョン2.0以降のEC Controlはブルートゥースアダプターもサポートしています。待ち時間を短くするため複数のインターフェース変換器を接続することも可能です。

このソフトウェアはバスシステムごとに可能な最大の機器数(ebmBUSでは7,905台のファン、MODBUS RTUでは247台)をサポートします。ただしこの数はサブネットを追加することによって拡大可能です。この場合、ファンごとのアドレスはシステムごとに1度だけでなくインターフェース変換器ごとに1度使用できるようになります。したがって、MODBUSプロトコル使用時には4 x 247台のファン、ebmBUSプロトコル使用時には4 x 7,905台のファンまでがサポート可能になりました。

必要な場合はEC Controlのユーザーインターフェースからそれぞれのインターフェース変換器を識別可能です。これにはシステムごとの関係する項目だけが表示されます。その他の機能には2台目モニターのサポート、大規模なシステム内で個々のファンを容易に探すことの可能なツリー形状の管理、およびオンラインヘルプがあります。

機能– 動作モード、設定値、制御パラメーターなど40種類を超えるファンパラメーターの設定

– ファンアドレスの変更 – 実回転数、シリアル番号、製造週などのファンパラメーターの読み出し

– エラーステータスとエラーメモリーの読み出し– さまざまな設定のエクスポートと編集が可能なプロファイルとして保存

– 電子メールによるエラーレポートを含むインストレーションの監視

– ひとつのプログラムのインストールから複数のシステムを管理 – RS232/RS485とイーサネット/RS485インターフェース変換器およびUSBとブルートゥースをサポート

– ebmBUSとMODBUS RTUベースのインストレーションコンポーネントを同時に監視(複数のインターフェース変換器が必要)

– USBリレーボックス経由でステータスメッセージを出力(Art.No. 10450‑1‑0174)、信号灯など外部アクションのトリガーも可能

– MODBUS RTUシステムでは最大4 x 247台、ebmBUSシステムでは4 x 7,905台のファンを監視

– CSVフォーマットによるシステムのエクスポートとインポートをすべての関連データを含めて拡大 − 異なる言語バージョン間のデータ交換にも対応

ebm‑papst EC ControlはebmBUSとMODBUS RTUネットワーク内のファングループを対象として詳細な制御と監視を行うことができます。複数言語に対応し、直感的に操作できるインターフェースが使い慣れたWindows® OS環境で提供され、容易かつ論理的に制御を行うことができます。たとえば、建物のフロアプランの上にファンをシンプルかつ明確に配置することができます。これにより、何千台規模のファンが存在する場合も含め、ネットワークの内容を常に把握することができます。バージョン2.0には、サポート対象言語(日本語含む)の追加、ヘルプ機能の拡充、環境設定ウィザード、および内容を容易に把握可能なカテゴリーを備えた設計し直された環境設定ダイアログなど数々のイノベーションが盛り込まれています。これによりシステム、イーサネット/RS485インターフェース変換器、およびファンのパラメーターを簡単に変更できるようになりました。

ファンのさまざまなステータスメッセージを処理するUSBリレーボックス(No.10450‑1‑0174)

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システムバージョン:EC Control 2.1部品番号:25714‑2‑0199梱包内容:CD‑ROM– ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、オランダ語、フィンランド語、日本語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、およびロシア語によるソフトウェアが入っているCD‑ROM

– ドイツ語と英語によるアプリケーションマニュアルと操作マニュアルのPDFが入っているCD*

– 映像によるクイックガイド*日本語による操作マニュアルもご用意しています。

システム要件:– Windows XP Service Pack 3 またはWindows 7 – 約60 MBの空きハードドライブスペース、USBリレーボックスを使用する場合はドライバー用にさらにスペースが必要

– 解像度1024x768ピクセル以上、色深度16ビットのモニター – CD‑ROMドライブ(インストール時にのみ必要)– 以下のタイプのインターフェース変換器を少なくとも1台:

•ブルートゥースアダプター (Art. No. 21503‑1‑0174)• USB (Art. No. 21490‑1‑0174)• Ethernet (Art. No. 21488‑1‑0174/21489‑1‑0174 (UL))• RS 232 (Art. No. 21487‑1‑0174 and 21495‑2‑0174)

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スマートフォン/PDA用Fan ControlソフトウェアFan ControlソフトウェアはebmBUSとMODBUS RTUとどちらの機器もサポートします。このソフトウェアではグラフィックスと数値による設定に加えて現在の環境設定をファン内にバックアップすることができ、たとえば昼間と夜間の2種類のパラメーターセットを保存できます。緊急時運転機能を使えば、バス経由の通信が設定時間行われなかった場合、デフォルトで使用する設定値を定義することができます。

機能– ファングループの監視 – 接続されているファンのステータス表示 – 個別のファンのプログラミング、例:ファンのアドレス変更 – ファンの制御モード(回転数制御/PWM制御/センサー制御)変更

– 設定値(回転数、回転方向など)変更 – クローズドループ制御パラメーターの設定(図表による設定も可能)

– 最小/最大値の変更 – センサー制御(純粋なPコントローラー)のための最小/最大

PWMと設定値、ならびに制御範囲をグラフィックに設定 – エラーステータスの読み出し – 未知の機器アドレス検索 – センサー制御のためのセンサー特性の設定 – 起動時と停止時の立上がり曲線/立下り曲線設定(「ソフトスタート」)

– さまざまなファンパラメーターの読み出し

MODBUS RTUのみ:– 0〜10 Vアナログ入力の曲線を図表に入力、10 V時の「オフ」や

1 V時の「最大負荷サイクル」も可能 – ファンを工場出荷時の設定に戻す– MODBUS RTUプロトコルバージョンによる回転方向反転と2センサーによる制御

システムバージョン:Fan Control 3.2部品番号:25713‑2‑0199梱包内容:CD‑ROM– ドイツ語と英語のマニュアル(PDF)が入っているCD‑ROM – インストール用プログラム(すべての言語に使用) – ブルートゥース接続のためのビデオ設定ガイド言語:ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、オランダ語、フィンランド語、日本語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、およびロシア語によるソフトウェア

システム要件:– ebm‑papstブルートゥースアダプター(Art. No. 21503‑1‑0174)、またはRS232インターフェース変換器とケーブル(Art. No.21500‑1‑0174)

– 解像度240 x 320ピクセル以上のスマートフォン/PDA – Windows Mobile 5 for Pocket PC – Windows Mobile 5 Phone Edition– Windows Mobile 6 Classic – Windows Mobile 6/6.1 Premium最新の対応機器リストはwww.ebmpapst.com/downloadsからダウンロードできます。

スマートフォン用制御ソフトウェア:移動中のベストなソリューション

ワイヤレスによるプログラミングと監視のため、ebm‑papstのファンにはebm‑papst ブルートゥースアダプター経由でスマートフォン/PDAと通信可能なRS485インターフェースが搭載されています。エラー時の診断も可能です。このためブルートゥースアダプターはRS485とブルートゥース対応コンピュータ、PDA、およびスマートフォンとの間に双方向の接続を確立します。このアダプターはFan Con‑trol、Fan Clone、およびEC Control 2.0ソフトウェアに対応しています。

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スマートフォン/PDAのためのFan Clone割り当てソフトウェアFan Cloneを使用すると、小ロットで生産されるモデルを効率的に設定することができます。ファンの環境設定を読み出して保存した後その内容を他のファンに移転しますが、その際にファンのアドレス変更も可能です。Fan Cloneは未知のファンアドレスの識別も行います。

機能このソフトウェアを使用することにより以下のパラメーターを他のファンにコピーすることができます。– 動作モード(クローズドループの回転数制御/センサー制御/

PWM制御) – 設定値をEEPROMに保存 – 設定値のソース(バスまたはアナログ入力) – 制御機能(暖房/冷房) – 初期設定値 – PIDコントローラー(MODBUS RTU, D=0は固定設定) – 最大回転数 – 最小/最大PWM – 起動PWM – 設定値0と1(アナログ入力をデジタルで解釈する場合に有効)* – 低減係数* – センサーパラメーター – 立上がり時間と立下がり時間 – 制御機能ソース(バスまたは外部端子/スイッチ**) – アナログ信号出力モードの出力機能** – アナログ信号出力の出力制御曲線** – 緊急時運転機能** – パラメーター設定** – モータ停止許可** – アナログ入力曲線**– 回転方向設定ソース** – 回転方向設定** – 実センサー値ソース**

*ebmBUS**MODBUS RTU

プログラムバージョン:Fan Clone 2.1部品番号:25715‑2‑0199梱包内容:CD‑ROM– 英語のマニュアルが入っているCD‑ROM– インストール用プログラム– ブルートゥース接続のためのビデオ設定ガイド言語:英語

システム要件– ebm‑papstブルートゥースアダプター(Art. No. 21503‑1‑

0174)、またはRS232インターフェース変換器とケーブル(Art. No. 21500‑1‑0174)

– 解像度240 x 230ピクセル以上でブルートゥースインターフェースを備えたスマートフォン/PDA

– Windows Mobile 5 for Pocket PC– Windows Mobile 5 Phone Edition – Windows Mobile 6 Classic – Windows Mobile 6/6.1 Premium最新の対応機器リストはwww.ebmpapst.com/downloadsからダウンロードできます。

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電源 VDC逆接対応 15–28内蔵リチウムイオンバッテリー VDC/mAh 3.7/2200送信出力 mW 1 (Class II)通信範囲(環境条件による) m 10–20外形寸法 mm 120 x 65 x 40バッテリー動作時間 h >24

ブルートゥースインターフェースアダプターRS485

ワイヤレスによるプログラミングと監視のため、ebm‑papstのファンにはebm‑papstブルートゥースアダプター経由でスマートフォン/PDAと通信可能なRS485インターフェースが搭載されています。エラー時の診断も可能です。このためブルートゥースアダプターはRS485とブルートゥース対応コンピュータ、PDA、およびスマートフォンとの間に双方向の接続を確立します。このアダプターはFanControl、Fan Clone、およびEC Control 2.0ソフトウェアに対応しています。

公称値

型式 21503‑1‑0174

運転モード RS485、エコーなしの2線式、送受信自動切換

RS485接続 Molex Micro‑Fit 4極ソケット(互換プラグ:Molex, Art. No. 43025‑0400と43030‑0001)

周波数帯 ISM帯(2402〜2480 MHz)

ステータス表示 3個のLEDによる–緑のデュアルLED(上部):電圧OK、機器の電源オン–緑/黄色の点滅(ブルートゥース接続が存在)–赤(中央):送信、データ通信はPDA/スマートフォン→ファン–赤(下):受信、データ通信はファン→PDA/スマートフォン

ハウジング プラスチックハウジング

保護等級 IP 20

梱包内容 –ブルートゥースアダプターとMolexプラグおよびコアエンドスリーブを備えた4芯接続ケーブル–内蔵バッテリー– 3.7 V電源パック(世界中で使用可能)、ファンを接続しない場合にもバッテリーの充電が可能–製品説明書

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外部センサー圧力センサー、温度センサー

ebm-papstブルートゥースアダプターArt. No. 21503-1-0174

電源ブルートゥースアダプター

電源ファン

PDA/スマートフォン

1

2

MODBUS RSA/RSB

KL3 KL2 PE KL1

Din2

Din3

GND

Ain2

U

+20

V

Ain2

I

Aout

RSA

RSB

GND

Ain1

U

+10

V

Ain1

I

Din1 NO COM

NC PE L1 L2 L3

ブルートゥースアダプターの接続 − MODBUS RTU対応ファンの例ブルートゥースアダプターは直接ファンに接続します。アダプターの電源にはファンの15 Vまたは20 Vを使用します。

注:電源を逆接続してもブルートゥースアダプターに問題は生じません。

ブルートゥースアダプターはワイヤレスLANと同じ許可不要の2.4 GHz周波数帯で動作します。周波数ホッピング方式が使用されていることにより干渉が発生しません。

注:システムの規模にかかわらず必要なブルートゥースアダプターは1台だけです。

ファンの端子割り当て例1

RSA RSB GND +20 V

ブルートゥースアダプター接続2

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電源 VDC 5(USB経由)外形寸法 mm 56.0 x 31.2 x 24.5消費電力 mA 100(USB経由)

USBアダプターRS485

ebm‑papst USB RS485アダプターはRS485をコンピュータに接続する際に使用します。これにはebm‑papst EC Controlソフトウェア、バージョン2.0以降も必要です。アダプター使用に必要なUSBドライバーもここに含まれています。

公称値

型式 21490‑1‑0174

運転モード RS485、エコーなしの2線式、終端抵抗器による内部終端(設定済み)

RS485接続 – 2線– 32までのバスノード– 最大ケーブル長1,200 m(9,600 bps時)、1,000 m(19,200 bps時)

データ伝送速度 最大3 Mbps

絶縁 2,500 V(過電圧保護)

ステータス表示 LED–緑:受信–赤:送信 –黄色:電源オン

ハウジング プラスチックハウジング

梱包内容 –アダプター–プラグ接続可能なネジ式端子 – USBケーブル

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USB RS485アダプターの接続 − MODBUS RTU対応ファンの例機器は付属するUSBアダプターを使ってコンピュータのUSBポートに接続します。接続後は黄色のLEDが点灯します。

注:USBポートに接続する前にUSBドライバーをインストールしてください。これはEC Controlソフトウェア(Art. No. 25714‑2‑0199)に含まれています。

RS485バスへの接続:RS485バスのAとBケーブルをネジ式端子に接続し、これをアダプターに接続します。

外部センサー圧力センサー、温度センサー

ラップトップ

USB

電源ファン

インターフェース変換器Art. No. 21490-1-0174

1

2

MODBUS RTU RSA/RSB

KL3 KL2 PE KL1

Din2

Din3

GND

Ain2

U

+20

V

Ain2

I

Aout

RSA

RSB

GND

Ain1

U

+10

V

Ain1

I

Din1 NO COM

NC PE L1 L2 L3

インターフェース変換器の接続2ファンの端子割り当て例1

X A B

A = RSAB = RSB

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イーサネットインターフェース変換器RS485

このインターフェース変換器を使用することにより、EC Controlソフトウェア(Art.No. 25714‑2‑0199)を使ったRS485ユニットと、イーサネット対応コンピュータとの双方向接続が可能になります。

定格電圧とプラグイン供給ユニット VAC 100–240電源 VDC 12–48消費電流 mA 85周波数 Hz 50/60雰囲気温度(シリーズ配置の場合) ℃ 0〜+50雰囲気温度(シリーズ配置でない場合) ℃ 0〜+60外形寸法 mm 105 x 75 x 22

公称値

型式 21488‑1‑0174 / 21489‑1‑0174 (ULバージョン)

運転モード RS485、エコーなしの2線式、送受信自動切換

安全性 イーサネットとRS485の間は電気的に絶縁

絶縁 最低500 V

イーサネット接続 8極RJ45ソケット10/100 Mbps自動検出

RS485接続 9極SUB‑Dプラグ

使用プロトコル – TCP– Telnet

ステータス表示 LED–緑(左):電源–緑(右):データ通信–赤:エラー

ハウジング プラスチックハウジング

保護等級 IP 10

インストール DIN EN 50022‑35に基づく標準レールマウント

梱包内容 –インターフェース変換器–プラグイン供給ユニット– RS485ケーブル、D‑Subからネジ式端子へ–ネットワークケーブル(クロスオーバー、カテゴリー5)–ドイツ語と英語の製品説明書

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ラップトップ

イーサネット/TCP/IP

外部センサー圧力センサー、温度センサー

電源ファン

インターフェース変換器イーサネットArt. No. 21488-1-0174Art. No. 21489-1-0174

1

2

MODBUS RTU RSA/RSB

KL3 KL2 PE KL1

Din2

Din3

GND

Ain2

U

+20

V

Ain2

I

Aout

RSA

RSB

GND

Ain1

U

+10

V

Ain1

I

Din1 NO COM

NC PE L1 L2 L3

インターフェース変換器(イーサネット)の接続 – MODBUS RTU対応ファンの例イーサネットインターフェース変換器は、バス対応のECファンを既存のコンピュータネットワークに組み込むときに使用します。これにより、制御室とファンの位置に制約がなくなります。電源以外に必要なものはスタティックIPアドレスのみで、これはEC Controlソフトウェアを使用して容易に割り当てることができます。複数のイーサネットインターフェース変換器も使用できます。これにより、たとえば待ち時間を少なくするため大規模なシステムをエリアごとに区切ることができます。

大規模なシステムの場合:ファンが31台以上の場合はリピーターを追加する必要があります。リピーターにはさらに31台のファンを接続できます。

インターフェース変換器の接続2ファンの端子割り当て例1

A = RSAB = RSBA B

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30

公称電圧 V 1〜200–480周波数 Hz 50/60消費電力 W 15センサー用電力供給 VDC 24出力電流 mA 120許容雰囲気温度 ℃ 0〜+60許容保管温度 ℃ –20〜+60外形寸法 mm 200 x 167 x 76

ECコントローラー

公称値

型式 CCC000‑AD06‑02

入力/出力 –センサー用24 V電源–タイプごとに2台までのセンサーを接続できるアナログ入力– 4系統のデジタル入力– 2系統のプログラム可能なリレー出力、出力電圧0〜10 V– RS485 MODBUS RTU

用途 –温度制御、標準–換気システム、凝縮器、2回路凝縮器の圧力制御–圧力制御、周囲温度により補償これらのアプリケーションは工場出荷時にデフォルトで設定されています。その他のアプリケーションは個別にプログラム可能です。

センサー –温度センサーKTY 10‑6(R25 = 2 kΩ)、NTC 103AT(R25 = 10 kΩ)–圧力センサー 0〜100/200/500/1000 Pa(0〜10 V 出力), 0〜30バール(4〜20 mA出力)– ebm‑papst温度センサー、Art. No. 50003‑1‑0174および50005‑1‑0174–その他のセンサーは個別にプログラム可能です。

メニュー言語 ドイツ語、スウェーデン語、デンマーク語、英語(工場出荷時)

ハウジング プラスチックハウジング

製品準拠規格 CE

保護等級 IP 54(DIN EN 60529準拠)

EMC EN 61000‑6‑3、EN 61000‑6‑2準拠

設置 垂直の壁への取り付け、直射日光下、および振動する場所への取り付けは不可。端子台経由のリード線接続

冷蔵および空調技術用のスタンドアロンの制御機器と対応するセンサー。制御されたDC0〜10 V出力またはRS485 MODBUS RTU接続を使用し、対応するebm‑papstファンを起動することができます。この機能には多機能の圧力および温度制御、ならびにさまざまなパラメーターの表示と入力が含まれます。組み込まれているLCD表示部からは、さまざまなレベルにわたって容易に操作を行うことができます。

仕様は変更される場合があります

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外部センサー圧力センサー、温度センサー

ECコントローラー

電源

RS485 MODBUS RTUまたは0~10 V

1

2

GND

GND

0–20

mA

0–20

mA

GND

GND

GND

GND

D1 D2 D3 D4 RSA

RSA

GND

GND

KL1

KL2 KL3

L1 N/L2 PE

Rela

is 1

Rela

is 2

Rela

is 1

Rela

is 2

Tem

p

Tem

p

+24

V

+24

V

0–10

V E

1

0–10

V E

2

0–10

V A

1

0–10

VA2

GND

GND

GND

GND

RSB

RSB

Tem

p

Tem

p

1 2 3

ECコントローラーの端子割り当て例2

ECコントローラーの接続 ‐ MODBUS RTU対応ファンの例ECコントローラーは外部センサーと組み合わせてネットワーク内のスタンドアロンの制御機器として機能します。工場出荷時のデフォルトのアプリケーションにより、コンピュータやその他のソフトウェア対応の入力機器を接続することなく容易に導入することができます。新しいアプリケーションのプログラミングと監視には、LCD表示部を備えた内蔵キーパッドを利用できます。

KL3 KL2 PE KL1

Din2

Din3

GND

Ain2

U

+20

V

Ain2

I

Aout

RSA

RSB

GND

Ain1

U

+10

V

Ain1

I

Din1 NO COM

NC PE L1 L2 L3

ファンの端子割り当て例1

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圧力制御圧力センサー内蔵

公称値

型式

CCC 000‑AC04 ‑01

VAC Hz VDC PA ℃

1〜100–277 50/60 20 @ 50 mA 50–500 –25〜+60

仕様は変更される場合があります

機能 –統合PIDコントローラー–昼間/夜間/リニア設定値入力–昼間および夜間用内蔵設定値ポテンショメーター–ポテンショメーターによる外部設定値入力

圧力センサー – 0〜500 Pa–耐圧力 200 mbar–非腐食性気体、不燃性気体

保護等級 IP 55

インレットノズル 風量測定に適したインレットノズルについてはebm‑papstの製品資料をご覧ください

公称電圧範囲

周波数

公称電圧

圧力制御範囲

許容雰囲気

温度

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33

PE L N PE L N NC COM

NC COM

20 V

N

GND

Tach

o

OUT

GND

+10

V

GND

DAY

GND

Nigh

t

GND

ポテンショメーターによる圧力レギュレーターの端子割り当て例

2

KL3 KL2 PE KL1

電源系統への接続

制御系統への接続

Din2

Din3

GND

Ain2

U

+20

V

Ain2

I

Aout

RSA

RSB

GND

Ain1

U

+10

V

Ain1

I

Din1 NO COM

NC PE L1 N

ファンの端子割り当て例1

圧力レギュレーター‒ 設定値機器‒ 圧力センサー‒ 接続ボックス

電源

20 V

ポテンショメーター

選択スイッチ01

2

1

2ΔP

0–10

VPW

M

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公称値

部品番号

40100‑4‑738040101‑4‑7380

VDC mA bar bar bar bar ℃ ℃ g

10 1 4〜12.5 7.8 30 27 70 –20〜+65 12510 1 10〜21 15.5 36 32 70 –20〜+65 125B

A

仕様は変更される場合があります

圧力センサー圧力ベースのクローズドループ回転数制御用

制御電圧DC0〜10V

カットオフ値

ヒステリシス1バール

P範囲

凝縮圧P/バール

材質 ポリアミド製ハウジング、真鍮製圧力継ぎ手

保護等級 EN 60529/IEC 529に基づくIP 65

冷媒 一般的な冷媒に対応( R134A; R407C、R404A、R507)A B

設置 シュレーダーバルブオープナーを備えた7/16"‑20 UNFメスネジの圧力継ぎ手により容易に設置

電源 DC10 V以上

回転数設定 圧力ベースのファン回転数設定のためのDC0〜10 V入出力信号

納品 個別パッケージ入り

公称電圧範囲

最大消費電力

設定範囲

カットオフ値

工場出荷時設定

カットオフ値

検査圧力

最大運転圧力

最大媒体温度

許容雰囲気温度

質量

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接続ケーブルもアクセサリーとして用意

2

ΔP

1

圧力センサー

電源

ファンへの接続例1

GND 10 V

圧力センサーのプラグ割り当て2

+10 V DC0〜10 V GND タコメーター L N PE

制御 電源ケーブル

信号 0〜10 V

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温度センサー/温度制御モジュール

公称値

VDC mA VDC mA kΩ ℃ kg

18–60 10 2–10 0.1 6.8 +30〜+55 0.0218–60 10 0–10 0.1 6.8 +10〜+45 0.0215–30 10 0–10 1.0 1.1 –20〜+80 0.02

部品番号

50002‑1‑017450003‑1‑017450005‑1‑0174C

B

A

仕様は変更される場合があります

U/V10

0–20 80 温度°C

出力電圧は温度に依存:C

許容誤差 ±3 K

出力電圧は温度に依存:BA

50002-1-0174

50005-1-0174

50003-1-01740 6 10 45 温度 °C0 30 55 温度°C

U/V10

2

U/V10

1

許容誤差 ±3 K

公称電圧

消費電流

出力電圧

出力電流

出力インピーダンス

温度制御範囲

質量

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温度センサーのケーブル割り当て例2

1 2

電源

温度センサー

KL3 KL2 PE KL1

Din2

Din3

GND

Ain2

U

+20

V

Ain2

I

Aout

RSA

RSB

GND

Ain1

U

+10

V

Ain1

I

Din1 NO COM

NC PE L1 L2 L3

ファンの端子割り当て例1

DC18–60 V DC0–10 V GNDDC18–60 V DC0–10 V GNDDC15–30 V DC0–10 V GNDC

B

A

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温度センサー/温度制御モジュール

公称値

VDC mA VDC mA kΩ ℃ kg

10–12 1 min. 9.3 0.1 1.1 +10〜+45 0.0210–12 1 min. 9.3 0.1 1.1 +30〜+55 0.02

部品番号

50010‑1‑0174 50011‑1‑0174

A

B

仕様は変更される場合があります

出力制御曲線A

出力制御曲線B

6 10 45 温度°C

100 %

10 %

出力信号2 kHz

出力信号2 kHz

30 55 温度°C

100 %

20 %

50010-1-0174

50011-1-0174

公称電圧

消費電力 PW

M出力電流

出力インピーダンス

温度制御範囲

質量

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21

電源

温度センサー

ファンへの接続例1

+10 V 0〜10 V GND

温度センサーのケーブル割り当て例2

+10 V 0〜10 V GND タコメーター L N PE

制御 電源ケーブル

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37854‑7‑8811J wob 01/13 3'Printed in Japan

本誌ではebm‑papstの画期的なGreenTechECテクノロジーについて、理論から実際の現場での事例、複雑なシステムのインテリジェントなネットワーキングまでにわたる概要を示しています。具体的な用途についてご質問があるときは遠慮なくお問い合わせください。ebm‑papstの専門スタッフがお手伝いいたします。

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