ebook2
TRANSCRIPT
ソフトウエア1991年
アメリカボイジャーの社員がPowerBook100で
HyperCardを使って本に真似たものを仕立てた。こ
れが元になってExpanded Bookシリーズが出来た。
そしてExpanded Bookを作るツールExpanded
Book Toolkitも発売された。MacintoshのHyperCard
上で動く。
ソフトウエア1992年
ボイジャージャパン設立。パイオニアのレーザーディスク制作子会社の萩野(創業社長)、鎌田(現社長)等が独立して起業。Expanded
Book Toolkitの日本語化を進める。HyperCard
ベースなので横書き。作った本はHyperCardが
あれば読めた筈。
ソフトウエア1994年
田部井MacWorldExpoボイジャーブースでExpanded Book
Tool Kit日本語版を購入。ボイジャーのブースでデモしてい
た団体に声をかけ、HyperCardプログラミング要員として
プロジェクトに参加。結局本は出せなかった。
ボイジャージャパンのエキスパンドブックのホームページhttp://www.voyager.co.jp/eb.html とても格好いいページです。
ソフトウエア1995年
Expanded Book Tool Kit Ⅱを発表。縦書き、
ルビ対応。アメリカボイジャーの日本語版ではない。新潮文庫の100冊等が作られた。読む為には、エキスパンドブックブラウザーが必要。試しにインストールを試みたが失敗した。
ソフトウエア1996年
田部井MacWorldExpoボイジャーブースで『LULU』を
購入。ボイジャーのボブ・スタインの元妻アリーン・スタインがプロデュース。非常に良く出来た作品だった。Directorを使って制作。
『LULU』の情報、意外とネットにない模様。
http://blog.livedoor.jp/lunchbox360/archives/cat_193801.html
T-Time
Unicode、EUC、Shift-JIS等に対応。日本語と欧
文の混在は、欧文のところに欧文フォント指定のタグを埋め込めば良いそうだ(Shift-JISの場合?)。
Mac68K版はユニコードに対応していない。1ペー
ジの文字数が動的に変わる。縦書き、横書きも切り替えられる。T-Time5.5はOS X 10.7以降では非対
応、10.7以降はT-Time Liteを使うようにとの事。
EPUB米国の電子書籍の標準化団体の1つである国際電子出版フォーラム(IDPF)が普及促進している公開された仕様の電子書籍
用ファイル・フォーマット規格。
2007年9月、IDPFはEPUBを公式の規格にした。
2010年6月、IDPFサイトにEPUB2.01のドラフト規格が公開
された。
2011年10月、IDPFはEPUB3を公式の規格にした。
(Wikipediaより)
EPUB
EPUB、3より前では、日本語処理について問
題が多かったが、EPUB3になって殆どの事が
出来るようになった。ボイジャーもこの段階でEPUB3に舵をきった。EPUB3では、漢文
の返り点とルビの両立が出来ないようだ(返り点が普通の大きさの文字になってしまう)。
JIS第3第4水準
青空文庫がこれの策定に協力した。しかし、ユニコードが一般的になっている今においては、こちらの方向に進んだのは失敗か。とも思ったが、Windows8では標準で第3第4水準
が載っているらしい。またユニコードもこれを包含したらしい。
Unicode1980年代に、ゼロックス社が提唱。
当初、16ビット固定長、しかしすぐに破綻。1996年
サロゲートペア(Shift-JISのようなやり方)で
Unicodeの領域1024文字分を2つ使い111万2064文字
の空間が確保された。4バイト。
当初、中国、日本、韓国の漢字を統合した(CJK統
合漢字)。
Unicode
Unicode IVS(Ideographic Variation Sequence)Unicode5.1から導入。(2008年4月4日)異体
字セレクタ
漢字を表すUnicodeの直後にVariation Selector
と呼ばれるコードを付加し、漢字の「異体字」を表現する方法。漢字1文字が 最大8バイト。
UnicodeWindows7、OS X Snow LeopardはIVSをOSレベルで
サポート、「メモ帳」で異体字を正しく表示できる。この拡張で、ほぼ全ての漢字を網羅出来るようになると思われる。僕は、これを良く知らず、「超漢字V」を買ってしまった。「超漢字V」はパーソナルメ
ディアが発売しているOSで、18万文字も入力出来
る。
Unicode
コード・意味付け分離構想
僕は、当初、文字コードに規則性を持たせ、あるコードの先頭4バイトが同じだったら、中国、日本、韓国で同じ漢字とし、残り4バイトで中国か日本か韓国かの区別をする。また異体字の区別をすると良いのではと考えていた。しかし今は、文字コードは適当に振り、文字コード間の意味付けを与える辞書を別に作成すれば良いのかなと思うようになった。
Unicode
と新しい事を思いついたと思ったら、UnicodeのIVDという仕組みがまさにそれだっ
た。IVD、IVSについては、IPAのページが詳
しい。http://mojikiban.ipa.go.jp/1292.html