【論文発表】風雲急を告げるec業界を展望する...

風雲急を告げるEC業界を展望するープラットフォームからアーキテクチャ戦略へー

キャリアデザイン学部 3年小門ゼミ酒井勇也

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目次

1. 風雲急を告げるEC 2. 先行研究の検討 3. 各社の分析 4. 考察 5. 参考文献


1.風雲急を告げるEC

1-1.問題意識~成長し続けるEC~ 1-2.研究対象としてのEC企業


(経済産業省　「平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備」)

1-1.BtoB EC市場の動向


(経済産業省　「平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備」)

1-1.BtoB EC市場の動向

買い物において、 ECの比率が増えてる！


1-1.日本における携帯電話・スマートフォンの契約数とス　マートフォン個人普及率の推移と予測

（NRI「日本における携帯電話・スマートフォンの契約数とスマートフォン個人普及率の推移と予測」） Copyright (C) 2013 Yuya Sakai All Rights Reserved.

1-1.日本における携帯電話・スマートフォンの契約数とス　マートフォン個人普及率の推移と予測

（NRI「日本における携帯電話・スマートフォンの契約数とスマートフォン個人普及率の推移と予測」）

スマホが普及してる！


1-1.スマート革命

（総務省「平成24年度情報通信白書」） Copyright (C) 2013 Yuya Sakai All Rights Reserved.

1-1.モバイルコマース市場の動向

9,681億円 10,085億円

11,716億円

14,997億円

(億円)

14.4% 12.9% 13.8% 15.7%

（総務省のデータをもとに作成）


1-1.モバイルコマース市場の動向

9,681億円 10,085億円

11,716億円

14,997億円

(億円)

14.4% 12.9% 13.8% 15.7%

（総務省のデータをもとに作成）

ECにおいて、PC経由よりスマホ経由が増えてる！


1-1.O2O（オムニチャネル戦略）

Real Web

webrooming showrooming

オムニチャネル戦略

Online to Offline

ユビキタスなスマホへの対応を！

（酒井作成） Copyright (C) 2013 Yuya Sakai All Rights Reserved.

1-2.研究対象

Amazon 楽天ヤフー

設立年月 1994年7月　(2000年11月) 1997年2月 1996年1月

経営者ジェフ・べソス三木谷浩史宮坂学（孫正義）

時価総額 18兆円 1.6兆円 3.5兆円(10兆円)

売上高 6兆1,093億円 4,434億円 3,429億円

営業利益 676億円 722億円 1863億円

従業員数 88,400名（連結） 9,311名（連結） 5,124名(連結)

内部留保額 2,606億円 4,098億円(2兆1,836億円)

ECモデルモール/商業者モールモール/商業者

月間PV 24億8,000万 45億3,051万 641億


1-2.ECにおける2つのモデル

供給業者

商業者モールサイト

供給業者

消費者消費者

情報

情報

売買

売買

売買

モール型モデル商業者モデル

（中田善啓(2009)『ビジネスモデルのイノベーション』より）

ヤフー楽天

アマゾンロハコ(ヤフー)


1-2.ECにおける2つのモデル

供給業者

商業者モールサイト

供給業者

消費者消費者

情報

情報

売買

売買

売買

モール型モデル商業者モデル

情報の仲介業商品の仲介業 < （中田善啓(2009)『ビジネスモデルのイノベーション』より）

ヤフー楽天

アマゾンロハコ(ヤフー)


2.先行研究

2-1.プラットフォーム理論 2-2.プラットフォーム理論Ver.2 　　(マルチサイドプラットフォーム理論) 2-3.プラットフォーム理論Ver.3 2-4. アーキテクチャ


”場所”の提供者


2-1.プラットフォーム理論とは

各種の補完製品・サービスや補完コンテンツとあわさって、顧客の求める機能を実現する基盤となり、同時にプレーヤーグループ間の意志的相互作用の場（メディア）となる製品やサービス

(根来加藤,2010)

•  基盤機能補完製品が存在し、その多様性と質が該当プラットフォーム利用者にとって重要な選択要因となる。

•  メディア(つながり)機能そのサービス自身が、異なるプレーヤーグループの相互作用を媒介することで成立する。


2-1.プラットフォーム理論

サービス提供

サービス提供

供給者

店舗店舗店舗

消費者 Copyright (C) 2013 Yuya Sakai All Rights Reserved.

2-2.プラットフォーム理論 2.0 （マルチサイドプラットフォーム理論）

店舗物流業者金融機関

サービス提供

供給者


2-2.プラットフォーム理論 2.0 （マルチサイドプラットフォーム理論）


サービス提供

供給者

消費者

供給者を組み合わせてサービスの提供


2-3.プラットフォーム理論 3.0


サービス提供

供給者補完業者補完業者

消費者

補完業者と自社の連携により、サービスの提供




サービス提供

供給者補完業者補完業者



実線：自社点線：他社と提携塗りつぶし：クローズ白抜き：オープン

自社と他社提携、オープンとクローズのバランスが重要に！


2-4.アーキテクチャモデル

Real：現実 Mobile：移動可能なオンライン PC：オンライン

「サービス志向のアーキテクチャ」といわれるものは、自律した異なるシステムや組織を緩やかに結合（ルース・カプリング）しうる技術である。

今井(2008)

PC

Real

Mobile O2O


2-4.アーキテクチャモデル

Real：現実 Mobile：移動可能なオンライン PC：オンライン

「サービス志向のアーキテクチャ」といわれるものは、自律した異なるシステムや組織を緩やかに結合（ルース・カプリング）しうる技術である。

今井(2008)

PC

Real

Mobile O2O PF内

PF間におけるアーキテクチャの構成を！


3.各社の分析

3-1.主要3社と周辺業界の動向 3-2.主要EC3社の動向 3-3.リアル企業の対応 3-4.モバイル企業の進出 3-5. モジュール特化のCCC


3-1.主要EC3社と周辺業界の動向

PC

mobile

・2012 スマホの普及・2013.10 6億ユーザー突破 (we chat) ・2013.11 3億ユーザー突破 (LINE)

・2012.3 kiva systems買収 →物流機能・2013.9 小田原FC稼働 →物流機能

物流

・2013.4 佐川アマゾンから撤退・2013.9 羽田クロノゲート稼働（ヤマト）・2013.11 オイフル稼働(OISIX)

・2004.6 おサイフケータイの普及・2010.4 資金決済法施行 →資金移動業者の自由化・2013.5 Eウォレットの普及 (square,pay pal) ・2013.8 モバイル決済の普及 pay pal here square coiny ・2013.12 リアルでのEウォレット (square,pay pal)

デバイスヤフー楽天 Amazon 決済物流

・2012.9 カカオジャパン出資 →モバイル機能強化・2013.8 コネコネット買収 →ポータル機能強化・2013.10 出店無料化 →集客

集客

・2012.12 楽天スマートペイ →金融事業(リアル) ・2013.12.20 EC全て自社決済へ

経済圏

・2011.12.3(CCC) 代官山T-SITE →コト消費・2013.12.5(セブン) ニッセン買収 →通販強化・2013.12.20(イオン) イオンモール幕張 →コト消費・2014.1.6(セブン) ネット子会社合併へ →オムニチャネル強化

小売業

Web Real


ID

ポータルサイトクレジット

EC

3-2.主要3社の分析

物流

EC

ID Eウォレット

物流

EC

Eウォレット Eウォレット

ポイント,ID

クレジット

銀行

銀行

銀行

クレジット

物流スマホ決済

銀行ポイント,ID

物流、ECの拡大、結びつきの強化

ネット、リアル双方の楽天経済圏の構築

広告を確保しつつ、プラットフォームとしてのwebポータルの強化

広告

ヤフー楽天 Amazon

証券トラベル

クレジット


3-3.リアル企業の対応

・2011.12 セブンスポット開始・2013.06 埼玉物流センター・2013.8.30 鈴木敏文オムニチャネル宣言・2013.12.4 バーニーズ出資・2013.12.5 ニッセン買収・2013.12.25 フランフラン出資・2014.1.6 ネット子会社合併へ →オムニチャネル強化

経営者鈴木敏文

時価総額 3.6兆円

売上高 4兆9916億円

営業利益 2,956億円

内部留保額 9,114億円

従業員数 418名

連結子会社 92社

EC運営セブンネットショッピング

CEO 鈴木康弘

EC形態商業者

経営者岡田元也

時価総額 1兆円

売上高 5兆6,853億円

営業利益 1,909億円

内部留保額 4,247億円

従業員数 418名

連結子会社 227社

EC運営イオンモール

CEO 岡崎双一

EC形態モール

・2013.12.20 イオンモール幕張

・セブン/セブンネットショッピング・イオン/イオンモールオンライン

囲い込みによるEC強化

コト消費の強化


店舗

3-3.リアル側企業の対応

EC 銀行クレジット

クレジット銀行 ID

店舗

EC 銀行

クレジット銀行

ID

クレジット

リアルにおける”コト消費”を軸にwebで補完

囲い込みによるEC強化 ECにコンビニ店舗網の活用

物流

セブンイオン

セブンスポットによるO2O


3-4.モバイル企業の進出

・2000年創業・2011.6.23 LINEサービス開始・2011.1.18 1億ユーザ突破・2013.11 3億ユーザー突破・2013.12.20 LINE mall開始(CtoC EC)

経営者森川亮

上場区分非上場

主要株主 NHN（韓国）

時価総額非上場

売上高 259億円

営業利益 △7億円

内部留保額非公開

ユーザー数 3億人

サービスメッセンジャー

EC業態 BtoC、CtoC

経営者馬化騰

上場区分香港証券取引所

主要株主馬化騰(10.21%)

時価総額 12兆円

売上高 4兆3,3893億円

営業利益 1兆5,131億円


ユーザー数 6億人

サービスメッセンジャー、SNS

EC業態 BtoC

・1998年創業・2011.1.21 we chatサービス開始・2012.4.19 タイムライン機能追加・2012.8.23 オフィシャルアカウント・2013.6.20 BtoC EC開始・2013.10 6億ユーザー突破・2013.12.20 ゲーム機能追加・2013.10.9 決済機能追加

・LINE/LINE ・テンセント/we chat


3-4.モバイル企業の進出

ID

Livedoor

EC コンテンツ

LINE/LINE

モバイルにおいて幅を拡大

ID

ID

EC

we chat/テンセント

PC、モバイルを確保しつつリアルへ進出

コンテンツ

Eウォレット

ID Eウォレット

QQ



3-5.モジュール特化としてのCCC

物流

EC

Eウォレット

ポイント,ID

クレジット

銀行

銀行

経営者増田宗昭


主要株主 MBO


売上高非公開

営業利益非公開

従業員数 708名

サービス T-POINT


・1983年　創業・1999.7 TSUTAYA online　開始・2003.3 東証一部上場・2011.7.22 MBOにより上場廃止・2012.12.5 代官山T-SITE ・2012.6.20 ヤフーとポイント統合・2012.10.1 Tポイントジャパン設立

ポイント,ID



3-5.モジュール特化としてのCCC

EC

Eウォレット

ポイント,ID 銀行

経営者増田宗昭


主要株主 MBO


売上高非公開

営業利益非公開

従業員数 708名

サービス T-POINT


・1983年　創業・1999.7 TSUTAYA online　開始・2003.3 東証一部上場・2011.7.22 MBOにより上場廃止・2012.12.5 代官山T-SITE ・2012.6.20 ヤフーとポイント統合・2012.10.1 Tポイントジャパン設立

ポイント,ID

ポイント,ID

モール


4.結論

・プラットフォーム企業 PF内、PF間のアーキテクチャ戦略の強化自律分散型、積極的競争が生まれる環境の構築・モジュール企業決済、ポイント等のweb,mobile,realで共通するモジュールへの特化


5.参考文献/参考資料

國領二郎(1995)『オープン・ネットワーク経営』同文館出版中田善啓(2009)『ビジネスモデルのイノベーション』同文館出版『組織科学特集「エコシステムのマネジメント論」第45巻1号』白桃書房ヘンリー・チェスブロウ(2008)『オープンイノベーション』英治出版今井賢一(2008)『創造的破壊とは何か』東洋経済新報社小門裕幸(2012)『アントレプレナーシップとシティズンシップ』法政大学出版局クリステンセン(1997)『イノベーションのジレンマ』翔泳社総務省「平成24年度版情報通信白書」経済産業省「平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備」早稲田大学IT戦略研究所 Working Parer 　根来龍之大竹慎太郎(2010)「インターネットにおけるメディア型プラットフォームのWTA状況」　根来龍之釡池聡太(2010)「ソフトウェア製品のパラレルプラットフォーム市場固有の競争戦略」　根来龍之加藤和彦(2010)「プラットフォーム間競争における技術「非」決定論のモデル」　根来龍之足代訓史(2011)「経営学におけるプラットフォーム論の系譜と今後の展望」


【論文発表】風雲急を告げるec業界を展望する...

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