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14
一般社団法人 全国清涼飲料連合会 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 101 - 0041 東京都千代田区神田須田町 2 丁目 9 2 PMO 神田岩本町) 03 - 6260 - 9260 03 - 6260 - 9306 [email protected] http://www.j-sda.or.jp FAX

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Page 1: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

一般社団法人全国清涼飲料連合会

一般社団法人 全国清涼飲料連合会〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2丁目9番2号

(PMO神田岩本町)

  03-6260-9260    03-6260-9306  [email protected]  http://www.j-sda.or.jp

FAX

Page 2: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

03 会長メッセージ

一般社団法人 全国清涼飲料連合会会長 米女 太一

 清涼飲料水は、社会を明るく、楽しくできる商品です。清涼飲料業界の我々が一

生懸命に活動していくことが社会活動に直接的に表れます。清涼飲料水を通じて明

るく楽しい社会作りへ貢献していきましょう。

 一般社団法人全国清涼飲料連合会(略称:全清飲)は、清涼飲料水製造企業の

会員ならびに関連する業界の賛助会員で構成されており、前身から数えると100年

以上の歴史をもつ清涼飲料水の業界団体です。日本国内の清涼飲料水の消費量は子

どもから大人まで、すべての国民が1人あたり500㎖ PETボトルを毎日1本飲んで

いる計算になり、さらに生産者販売金額では2018年に4兆円を突破しました。加

工食品産業の中でもトップクラスの市場規模を誇っており、2019年10月15日に一

般社団法人日本経済団体連合会に加盟、業界の活動発信に活かしています。

 全清飲の活動理念である業界共通の共益と社会共通の公益の中で、共益と公益を

優先し業界の健全な発展のために取り組んでまいります。2018年11月にプラスチッ

ク資源循環として2030年度PETボトルの100%有効利用を宣言し、さまざまなス

テークホルダーの皆さまとの取り組みが始まっていますが、他にも業界共通の課題

は環境問題の改善、表示や食品衛生などの法律対応、自販機の価値の訴求や、日本

を代表しての国際的な対応などがあり、これらさまざまな社会的課題の解決を目指

していきたいと思います。

 更に清涼飲料業界としてお客さまのニーズに対応し、それぞれのブラン

ドを磨いていく、価値を新しく創造していくことで需要を更に活性化

できると考えています。

 皆さまと共に、業界の成長を目指して参りますので、引き続きの

ご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

会長メッセージ

04 数字で振り返る2019年 清涼飲料業界(清涼飲料水関係統計資料より)

06 数字で振り返る環境への取り組み

08 新旧会長対談

清涼飲料業界の明日のために

07 活動理念

20 2019年度 主な出来事とイベント

22

26 2020年度 事業計画

27 一般社団法人 全国清涼飲料連合会(全清飲) 概要

2019年度 活動トピックス

12 特集 PETボトル資源循環の今

プラスチック資源循環一人ひとりの行動が未来を変える

全清飲2020活動レポート

Content s

堀口 英樹キリンビバレッジ株式会社代表取締役社長

米女 太一 アサヒ飲料株式会社代表取締役社長

21代会長20代会長

02

Page 3: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

製品数の推移(2015年~2019年) 新製品数の推移(2015年~2019年)

2019年実績(1~12月累計)

全清飲は会員社、協力会社からのデータを集計して「清涼飲料水関係統計資料」として公表しています。清涼飲料業界を生産量と生産者販売金額ベースで集計しており、その数字は業界動向分析など、各方面で活用されています。

7,000 1,200

6,000 1,000

5,000 800

4,000 600

(点) (点)

2015 20152016 2016201920182017 201920182017

907967

1,0741,1121,184

5,9356,276 6,4916,4246,191

(年) (年)

注)新製品には、リニューアルを含む。

数字で振り返る2019年清涼飲料業界

容器別生産量のシェア推移(2016年~ 2019年)容器別生産量シェア(2019年)

2019年PETボトルのシェアは75.2%に達しました。

びん詰飲料

1.1%

その他飲料

3.3%

紙容器飲料

8.5%

PETボトル飲料

75.2%

品目別生産量割合(2019年)

品目別生産量割合では、多くのカテゴリーを有する茶系飲料がトップとなりました。

22,615千㎘総生産量

その他

8.8%

コーヒー飲料等

14.6%

スポーツ飲料 等

6.3%果実飲料等

6.9%ミネラルウォーター類

16.1%

炭酸飲料

17.5%

茶系飲料は以下の分類の合計野菜飲料 2.7%乳性飲料(ストレート) 2.6%豆乳飲料 1.8%その他飲料 1.7%

茶系飲料

29.8%緑茶飲料 13.1%紅茶飲料 5.3%むぎ茶飲料 4.9%ブレンド茶飲料 3.2%ウーロン茶飲料 2.4%その他茶系飲料 0.9%

私たちの毎日の暮らしの中で、身近な存

在として親しまれている清涼飲料水。毎

年、驚くほどの新製品が発売され、多く

の皆さまに愛飲されています。その市場

のパワーは、なんと1日あたり生産金額で、約110億円に上ります。

注)同じ製品で容器・容量の異なるものは1点とする。

缶詰飲料

11.9%

■ 総生産量の推移(2015年~2019年)

41,000(億円)

39,000

37,000

35,000

33,0002015 2016 2017 20192018 (年)

40,48340,503

37,004

38,78739,478

■生産者販売金額の推移(2015年~2019年)

4兆円の大台を維持しました。加工食品産業の中でもトップクラスの市場規模を誇る清涼

飲料業界は堅調な発展を続けています。

23,000(千㎘)

22,000

21,000

20,000

19,0002015 2016 2017 20192018 (年)

22,61522,746

20,466

21,25621,627

記録更新は4年で途切れましたが、これは、すべての国民が毎日491㎖、500㎖ PETボトル1本を飲んでいる計算となります。

総生産量

22,615千㎘(前年比99.4%)

生産者販売金額

4兆483億円(前年比99.9%)

こんなにすごい清涼飲料業界!1日あたりの1人消費量

491㎖ 1,074点

2019年の新製品数

1日あたりの生産金額

110億円

(%)

容器区分 2016年 2017年 2018年 2019年

PETボトル飲料 72.0 72.6 74.6 75.2

缶詰飲料 15.2 14.1 12.4 11.9

紙容器飲料 8.4 8.7 8.5 8.5

その他飲料 3.2 3.3 3.2 3.3

びん詰飲料 1.3 1.3 1.2 1.1

04 05

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数字で振り返る環境への取り組み

3R推進自主行動計画

環境自主行動計画

■ 2018年度 主要素材別リデュース・リサイクル実績

99.8 99.1 99.3 99.3 99.3 99.399.3 99.2

■産業廃棄物最終処分量の推移

 清涼飲料業界の「産業廃棄物最終処

分量」は5,070 t、「再資源化率」は98.9%となりました。

循環型社会形成に向け産業廃棄物削減へ

■PETボトル内製化を除くCO2排出原単位指数(実排出係数に基づく)地球温暖化防止に向けCO2排出削減を

 2020年度には 1990年度比でCO2

排出原単位10%削減(容器内製化除く)の目標で取り組んでいますが、

2018年度はCO2排出原単位指数実績

(1990年度を1とする)は0.86となり、前年度0.91から5ポイントの減少となりました。

 引き続き、LNGや都市ガスへの燃料転換など、地球温暖化防止に向け

た積極的な取り組みの拡大を行って

いきます。

 資源循環型社会のための対策、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の頭文字をとって「3R」と呼んでおり、清涼飲料業界は3R推進団体連絡会が策定した「3R推進自主行動計画」に沿って、 3R推進・主体間連携強化に継続して取り組んでいます。  2006年度から第一次自主行動計画がスタート、2016年度より自主行動計画2020で推進中です。

(年度)

(年度)

基準年実績実績値

産業廃棄物最終処分量再資源化率

2.5

2.0

1.5

1

0.5

0

(万トン)105

100

95

90

85

80

75

(%)

清涼飲料水の消費の健全な促進啓発を支援一般社団法人 全国清涼飲料連合会(略称:全清飲)は、

共益と公益を優先した業界団体として、清涼飲料水製造・販売・関連事業者の

法令遵守の徹底、会員と行政との間の円滑な連携の推進、

会員のCSR活動の推進支援、清涼飲料水の健全な消費の促進、

お客さまの清涼飲料水に関する知識の啓発・普及等の活動を行っています。

活動理念

私たちは、加工食品業界において、最大規模の売上高を誇る業界団体として、規模に相応しい社会への貢献を会員各社に推進・支援する事業を実施いたします。

社会貢献

私たちは、業界の代表として、会員社間の調整や行政や関係団体との交渉・調整機能を発揮する活動を通じ、会員企業の事業活動を法令遵守・CSR活動を通じ、推進・支援いたします。

推進・支援

私たちは、国際化への対応を強化し、情報受発信力を高めます。同時に、国内外・業界内外に向けて、業界や商品知識への理解度を高め、消費者啓発により、愛される清涼飲料水となる活動を実施いたします。

国際化の対応

私たちは、会員企業の利益、業界共通の共益、社会共通の公益の3益の中で、共益と公益を優先し、清涼飲料水事業の発展に貢献する活動をいたします。

事業の発展への貢献

2.146

1990

83.6

2018年度最終処分量は未達、再資源化率は98.9%

2017

0.91

2016

0.88

2018

0.86

2015

0.90

2014

0.94

2013

0.98

2012

1.03

2011

1.00

2010

0.98

1990

1.001.00

0.95

0.90

0

1.05

2018年度CO2排出原単位

1990年度比14%削減

スチール缶

リサイクル93.4%

リデュース7.8%

リサイクル92.0%

リデュース7.3%

PETボトル

リサイクル84.8%

リデュース23.9%

リサイクル84.6%

リデュース23.6%

アルミ缶

リサイクル93.6%

リデュース5.3%

0.507

2018

0.459

2017

0.364

2016

0.316

2015

0.253

2014

0.279

2013

0.253

2012

0.299

20112010

0.083

98.9

06 07

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TOP SESSI ON

米女太一

堀口英樹

アサヒ飲料株式会社

代表取締役社長 21代会長

キリンビバレッジ株式会社

代表取締役社長

20代会長

堀口英樹(ほりぐち・ひでき)20代(2018 年度~ 2019年度)全清飲会長/キリンビバレッジ社長。1985 年キリンビールに入社。グループ戦略部ブランド室長、キリンホールディングス経営企画部主幹、豪ナショナルフーズ・マーケティング企画部長、米フォアローゼズディスティラリー社長、小岩井乳業社長を経て、2016

年キリンビバレッジ社長に就任。

P R O F I L E

米女太一(よねめ・たいち)21代(2020年度~)全清飲会長/アサヒ飲料社長。1986年アサヒビールに入社。アサヒビール流通企画部プロデューサー、研究開発企画部担当部長、内閣国家公務員制度改革推進本部事務局(参事官)、アサヒ飲料人事総務部長、アサヒ飲料常務取締役兼常務執行役員を歴任し、2020

年アサヒ飲料社長に就任。

P R O F I L E

TaichiYoneme

Hideki Horiguchi

に社会に求められる存在になっていると感じます。そういっ

た意味で、清涼飲料業界というのは、社会を明るく、楽しく

する商品、サービスを提供している業界でもあります。です

から、各社が一生懸命に活動していくことは、そのまま社会

の“公益”につながっていく。つまり、清涼飲料業界が発展

していけば、明るく楽しい社会を作っていくことに貢献でき

るわけです。とても取り組みがいのある、素晴らしい業界で

はないかと思います。

堀口 清涼飲料業界は変化の大変激しい業界でもあります。

私が会長に就任した2018年は、特に物流や小売り・生産の

現場での人手不足の問題が深刻でした。さらに、健康問題、

地球環境に対するBCPの問題、消費税増税、AIや IoTなど

の技術革新、国際化への対応など、さまざまな課題があがっ

ていました。そのなかで全清飲としては社会の“公益”と業界

の“共益”を高めるためのサポートを行ってきました。

米女 多くの課題を前に、健全な競争や企業間の努力でイ

ノベーションを起こし、新しい価値を社会に提供することは、

積極的に行っていくべきことです。その一方で、各社が単独

で行うことで非効率な部分はまだまだあると感じます。そう

いった部分を共有化するプラットフォームはぜひ早急に作る

べきだと思います。特に環境問題は、業界が一致して取り組

むべきでしょう。

堀口 私が会長として特に注力したのも環境問題です。

2015年の国連サミットで、持続可能な開発目標(SDGs)が

清涼飲料業界の明日のために

新旧会長対談

社会情勢が揺れ動き、日々刻 と々変わる今清涼飲料業界のさらなる発展のために 全清飲ができることとはなにか―。 2018年より2年間会長を務めた堀口英樹前会長と 2020年度より会長に就任した米女太一新会長が 全清飲の果たすべき役割や課題について語り合いました。

堀口 安全・安心の品質をベースとした「おいしい」という

清涼飲料水の本質的な価値が、今、改めて人々の生活を豊

かにすることを実感しています。現在の厳しい環境下にあっ

ても清涼飲料水によって癒されたり、元気をもらったり、コミュ

ニケーションが図られたりします。加えて、自然災害下のライ

フラインとしての役割や健康維持など安全・安心な水分補給

がどこにいてもできる、これは清涼飲料水の最大の存在意義

とも言えるでしょう。こうした本質的な価値をより高めていく

ためには、メーカー、サプライヤー、流通、小売りで働く人々

から消費者まで、清涼飲料水に関わるすべてのステークホル

ダーの幸せと期待に応えることが重要だと思います。

米女 そうですね。日本において清涼飲料水は、すでに常

常に社会に求められる存在に

全清飲の果たす役割とは

環境問題への取り組み

0908

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堀口 清涼飲料業界のさらなる発展のためにも、環境問題

や健康問題など、社会の“公益”を通じて業界の“共益”につ

なげていくための活動は、今後さらに重要になるでしょうね。

米女 同感です。全清飲の活動理念に、業界共通の“共益”

社会共通の“公益”を優先して、業界発展に尽くすとあります。

清涼飲料業界とは、社会を明るく、楽しくしていくことが本

来の役割ですので、その前提となるインフラは共有化していっ

たほうがよいかと思います。それを全清飲が理念として掲げ

ているのはとても力強いことです。社会課題を解決するとい

うことであれば、なおさら業界全体で協同していく必要があ

ると思います。

堀口 競争領域に入らず、業界全体の発展にどういった形で

非競争領域をまとめてリードしていくか。環境問題、健康問題、

技術の進歩、国際化など、さまざまな課題がある中で、ぜひ

とも業界として環境変化に柔軟に対応できる体質作りを目指

してリーダーシップを発揮していただきたいと願っています。

また、もっとエッセンシャルな部分で、清涼飲料水は「安全・

採択されたことを受け、国内でもSDGsへの貢献につながる

“公益 ”を考える時代になりました。そこで、全清飲が環境

問題の解決に向けて発表したのが、2018年11月の「清涼飲

料業界のプラスチック資源循環宣言」です。

PETボトルの原料であるプラスチックは、業界全体に大きく

貢献してきた素材です。今後は、それをさらにしっかりリサイ

クルする。そういった仕組み、サイクル作りを全清飲がサポー

トする。宣言によって、その第一歩が踏み出せたところでは

ないかと思います。

米女 「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」は、と

ても立派で意味のある宣言だと受け止めています。PETボト

ルの100%の有効利用率を達成するためには、回収率の向

上はもちろん、質の高い回収を目指していかないと達成でき

安心」で「おいしい」ものでなければなりません。清涼飲料

水を安心して楽しんでいただくということを担保していくため

に「フードセーフティ」という部分は、今後もしっかり全清飲

でサポートしていっていただければと思います。

米女 各社はイノベーションを通して価値を新しく創造し、

それぞれのブランドを磨くことで、お客様からのニーズをま

だまだ活性化できると考えます。そのためにも、「フードセー

フティ」という部分で、全清飲ができることは今後もサポー

トしていくべきですね。また、業界内だけではなく、行政の方々

とのいろいろなコミュニケーションのなかからも新しい課題

を発見し社会の“公益”と業界の“共益”に貢献したいと思い

ます。この先も、より多くの方々に清涼飲料水を楽しんでい

ただき、業界のさらなる発展につながるよう、会長として2

年間、尽力してまいります。

ません。そのために全清飲としてどう取り組むか。2030年ま

での有効利用100%達成に向けた道筋を作っていくことが次

の世代のために今、果たすべき役割だと思っています。

堀口 宣言を出した後、行政との関わりも深まっています。

大きな社会課題の解決に向けては、業界が一体となって取り

組むことはもちろん、行政への情報発信や連携もとても重要

だと感じています。

米女 私は官庁に出向して仕事をしていた時期があるのです

が、その経験からすると、国が発展していくことに対する清

涼飲料業界の貢献については、積極的に支援していただける

のではないかと思います。特に社会問題を解決することはま

さに国の理念の一つです。それを解決するための業界の活動

というのは注目されていると思います。

今、環境問題と同じくらいクローズアップされている社会課

題が健康問題です。健康問題は特に清涼飲料水が得意とす

る分野ですから、全清飲としていろんな情報を発信し、行政

との連携をさらに深め、清涼飲料業界から新しい価値を社

会に提供できたらと思います。

環境変化への対応を通じて

新しい価値作りをリードする

業界を目指してほしい。

Hideki Horiguchi

業界内、さらに行政との

コミュニケーションを通じて

社会の“公益”を業界の“共益”へ。

Taichi Yoneme

TOP SESSION Taichi YonemeHideki Horiguchi

課題解決に向けて行政と連携

業界の明日のために“共益”と“公益”をさらに追求

10 11

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2018年度 国内用途別利用調査量

PETボトル72.7千t(26.3%)

成形品他13.1千t(4.7%)

繊維58.8千t(21.3%)

シート131.8千t(47.7%)

276.4千t

プラスチック資源循環宣言一人ひとりの行動が未来を変える

有効利用率の試算

有効利用率 指定PETボトル販売量

リサイクル量 熱回収量

清涼飲料業界は 2030年度、PETボトルの100%有効利用を目指しています

清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言

PETボトル資源循環の今

現在PETボトルのリサイクル率は84.6%(2018年度)。これに熱回収を加えた有効利用率は98%を達成。日本のリサイクル率は高い水準にあるからこそ、業界、

行政、関係団体、そして消費者の皆さん

と連携していく必要があります。

有効利用率は98%

ボトル toボトルは年々着実に増加PETボトルからPETボトルへ生まれ変わる「ボトルtoボトル」への取り組みを各飲料メーカーが積極的に進めています。

結果、再生PET樹脂利用量の推移予測によると、この増加傾向はこれからも続く

見通しです。

再生PET樹脂利用量の推移

0(年度)2012

27.1

2013

40.3

2014

33.6

2015

37.2

2016

57.5

2017

61.3

2018

72.7

(千t)

70

80

90

60

50

40

30

20

10

単一素材のためリサイクル材

としての価値が高いPETボトル。再生PET樹脂からは、PETボトルやシート、繊維などが

作られています。

さまざまな用途にリサイクル可能

清涼飲料業界は、PETボトルのリサイクルを促進するため1992年に「自主設計ガイドライン」を設定、

着色PETボトルを廃止するなど、さまざまな活動を展開。また93年からPET識別表示マークを表示して消費者へPETボトルであること

の啓発にも取り組んできました。

そのような活動の結果、2018年度のリサイクル率は84.6%、これに熱回収を含めた有効利用率は98%と、世界最高水準となっています。

一方、海洋プラスチック問題解決

に向けた動きが世界中で活発化す

る中、清涼飲料業界は「プラスチッ

ク資源循環宣言」(2018年11月)を発表。業界の内側から、お客様、

政府、自治体、関係団体等との連

携へと開花させ、一人ひとりの行

動が未来を変えていけるように、

活動をスタートしています。

行政 連携を強め活動が広がっています

活動の輪が広がっています !

他のプラスチック製品と違い、PETボトルは

プラスチックのひとつであるポリエチレンテレフタレートという単一素材から作られているため、材料リサイクルに適しています。

ポリエチレンテレフタレートという単一素材で出来ています!

単一素材だから資源へ変わる

業界・法人

リサイクルの現状を業界、法人に

消費者

分別排出の意義を啓発

容器別生産量シェア

2018年度

びん詰め飲料

1.1%

生活関連 19%

(ビニール・洗剤等)

食品 3%その他 14

%

食品容器 14%(おにぎり・ 果物等)

(カフェカップ・

弁当容器)

28%タバコ関連

22%酒類容器

その他飲料 3.2%

紙容器飲料 8.5%

缶詰飲料 12.4%

お客様、政府、自治体

関連団体等と連携しな

がら、

2030年度までに、

PETボトルの100%有

効利用を

目指すことを宣言しま

した。

清涼飲料業界の

プラスチック

資源循環宣言

2018年11月29日

清涼飲料業界の現状

PETボトル飲料

自販機専用空容器

リサイクルボックスの

現状

PETボトルの

リサイクル

(再生循環)

自販機から回収する

PETボトルの資源循環シ

ステム

代表 TEL:03-6260

-9260

出典:全国清涼飲料連合会調べ

全国清涼飲料連合会 2

018年12月東京都内に

て調査

ごみ箱ではありません!

リサイクルボックスです自販機専用

空容器

資源循環のため

回収しています

74.8%

清涼飲料空容器

69%

有効利用率2018年(概略)

2018年度のリサイクル率は84.6%

有効利用率の試算

有効利用率リサイクル量+熱回収量

指定PETボトル販売量

98%

異物

31%

異物シェア

PETボトルのシェアは

年々高まっています

異物の混入により

リサイクルの品質や量

悪影響が出ています

PETボトル(ボトルtoボトル)シート

繊維

成形品

飲料用PETボトル

食品用トレー、

下敷き、たまごパック

など

制服、ランドセル など台所用洗剤ボトル、食品用パウチ、

リサイクルボックス など

再商品化製品

フレークペレット

キャップとラベルは

はがし、中をすすいで

出しましょう

排出事業者責任

において循環

生産再商品

分別販売

収集異物を取り除き、

PETボトル、

缶、びんに

分別

自販機から回収するPETボトルの容器(産業廃棄物)の

処理は「排出事業者責任」において発生させた事業者が

最終処分・再生を行うと法律で定められています

リサイクル工程で発生する残渣から熱回収されて

いるものと、可燃ごみ、不燃ごみへの混入した量を

調査し、熱回収量を概略量として推定。

「自販機専用空容器

リサイクルボックス」は

散乱防止を目的に設置

PETボトル

シート

繊維

27.1

40.333.6

37.2

57.561.3

72.7

清涼飲料業界は2030年度

100%有効利用を目指しています

年々、着実に増加しています

PETボトルは資源です

出典:PETボトルリサイクル推進協議会調べ

10

20

30

40

50

60

70

(千トン)

02012131415161718・・・・・(年度)

PETボトルのボトルtoボトル

再生PET樹脂利用量の推移と予測

出典:PETボトルリサイクル推進協議会調べ

裁断線

折り曲げ線

容器別生産量シェア2018年度

びん詰め飲料1.1%

生活関連 19%(ビニール・洗剤等)

食品 3%その他 14%

食品容器 14%

(おにぎり・ 果物等)

(カフェカップ・ 弁当容器)

28%タバコ関連

22%酒類容器

その他飲料 3.2%

紙容器飲料 8.5%

缶詰飲料 12.4%

お客様、政府、自治体、

関連団体等と連携しながら、

2030年度までに、

PETボトルの100%有効利用を

目指すことを宣言しました。

清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言

2018年11月29日

清涼飲料業界の現状

PETボトル飲料

自販機専用空容器

リサイクルボックスの現状

PETボトルの

リサイクル

(再生循環)

自販機から回収する

PETボトルの資源循環システム

代表 TEL:03-6260-9260

出典:全国清涼飲料連合会調べ

全国清涼飲料連合会 2018年12月東京都

内にて調査

ごみ箱ではありません!

リサイクルボックスです自販機専用空容器

資源循環のため回収しています

74.8%

清涼飲料空容器

69%

有効利用率2018年(概略)

2018年度のリサイクル率は84.6%

有効利用率の試算

有効利用率リサイクル量+熱回収量

指定PETボトル販売量

98%

異物

31%

異物シェア

PETボトルのシェアは

年々高まっています

異物の混入によりリサイクルの品質や量

悪影響が出ています

PETボトル(ボトルtoボトル)シート

繊維成形品

飲料用PETボトル

食品用トレー、下敷き、たまごパック など

制服、ランドセル など台所用洗剤ボトル、食品用パウチ、

リサイクルボックス など

再商品化製品

フレークペレット

キャップとラベルは

はがし、中をすすいで

出しましょう

排出事業者責任において循環

生産再商品

分別販売

収集異物を取り除き、PETボトル、缶、びんに分別

自販機から回収するPETボトルの容器(産業廃棄物)の

処理は「排出事業者責任」において発生させた事業者が

最終処分・再生を行うと法律で定められています

リサイクル工程で発生する残渣から熱回収されて

いるものと、可燃ごみ、不燃ごみへの混入した量を

調査し、熱回収量を概略量として推定。

「自販機専用空容器

リサイクルボックス」は

散乱防止を目的に設置

PETボトルシート

繊維

27.1

40.333.6

37.2

57.561.3

72.7

清涼飲料業界は2030年度

100%有効利用を目指しています

年々、着実に増加しています

PETボトルは資源です

出典:PETボトルリサイクル推進協議会調べ

10

20

30

40

50

60

70

(千トン)

02012131415161718・・・・・(年度)

PETボトルのボトルtoボトル

再生PET樹脂利用量の推移と予測

出典:PETボトルリサイクル推進協議会調べ

裁断線

折り曲げ線

容器別生産量シェア2018年度

びん詰め飲料1.1%

生活関連 19%(ビニール・洗剤等)

食品 3%その他 14%

食品容器 14%

(おにぎり・ 果物等)

(カフェカップ・ 弁当容器)

28%タバコ関連

22%酒類容器

その他飲料 3.2%

紙容器飲料 8.5%

缶詰飲料 12.4%

お客様、政府、自治体、関連団体等と連携しながら、

2030年度までに、PETボトルの100%有効利用を目指すことを宣言しました。

清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言

2018年11月29日

清涼飲料業界の現状

PETボトル飲料

自販機専用空容器リサイクルボックスの現状

PETボトルのリサイクル(再生循環)

自販機から回収するPETボトルの資源循環システム

代表 TEL:03-6260-9260

出典:全国清涼飲料連合会調べ

全国清涼飲料連合会 2018年12月東京都内にて調査

ごみ箱ではありません!

リサイクルボックスです自販機専用空容器

資源循環のため回収しています

74.8%

清涼飲料空容器

69%

有効利用率2018年(概略)

2018年度のリサイクル率は84.6%

有効利用率の試算

有効利用率リサイクル量+熱回収量指定PETボトル販売量

98%

異物

31%

異物シェア

PETボトルのシェアは年々高まっています

異物の混入によりリサイクルの品質や量に悪影響が出ています

PETボトル(ボトルtoボトル)シート

繊維成形品

飲料用PETボトル

食品用トレー、下敷き、たまごパック など

制服、ランドセル など台所用洗剤ボトル、食品用パウチ、リサイクルボックス など

再商品化製品

フレークペレット

キャップとラベルははがし、中をすすいで出しましょう

排出事業者責任において循環

生産再商品

分別 販売

収集

異物を取り除き、PETボトル、缶、びんに分別

自販機から回収するPETボトルの容器(産業廃棄物)の処理は「排出事業者責任」において発生させた事業者が最終処分・再生を行うと法律で定められています

リサイクル工程で発生する残渣から熱回収されているものと、可燃ごみ、不燃ごみへの混入した量を調査し、熱回収量を概略量として推定。

「自販機専用空容器リサイクルボックス」は散乱防止を目的に設置

PETボトルシート繊維

27.1

40.333.6

37.2

57.561.3

72.7

清涼飲料業界は2030年度100%有効利用を目指しています

年々、着実に増加しています

PETボトルは資源です

出典:PETボトルリサイクル推進協議会調べ

10

20

30

40

50

60

70

(千トン)

02012131415161718・・・・・(年度)

PETボトルのボトルtoボトル再生PET樹脂利用量の推移と予測

出典:PETボトルリサイクル推進協議会調べ

裁断線

折り曲げ線

江の島での海岸清掃(5月30日、6月1日)

環境省CEチャレンジよりアワード交付(6月17日)

原田環境大臣との意

見交換

(4月25日)

年々、着実に増加しています

2018年度 PETボトルリサイクル推進協議会調べ

98%

2018年度有効利用率

100%熱回収

13.4%リサイクル率

84.6%

1312

Page 8: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

PETボトル資源循環の今

100%有効利用のために回収品質向上へ!

「自販機専用空容器リサイクルボックス」の回収品質向上へ向けた取り組みが始まっています。ゴミ箱ではなく、リサイクルボックスであるという認識を広げ、正しくリサイクルボックスが利用されるよう働きかけています。

エコなリサイクルが可能なPETボトル。しかし、そのためにはPETボトルがルールを守って回収されることが重要です。

リサイクル率は回収したPETボトルに不純物がないほど高くなるからこそ、一人

ひとりがルールを理解し、守ることが重

要になっていきます。

資源化へのカギは回収品質の向上

街中で自動販売機の横などに置かれている

ボックスは「自販機専用空容器リサイクル

ボックス」です。清涼飲料水のPETボトル、缶、びんの空容器をリサイクル目的で回収

しています。しかし現状、PETボトルや缶以外の異物が捨てられており、2018年12月の東京都内での組成分析の結果、PETボトル、缶、びんが69%、異物が31%。異物の中で最も多いのは、たばこの吸い殻や

ライターなどで、空の弁当箱や、レジ袋な

ども捨てられていました。異物が多いこと

で、本来入るべき空容器が入らないばかり

か、散乱ごみの原因にもなってしまいます。

そして、これらの異物は、リ

サイクルボックス内に回収さ

れていたPETボトルなども汚してしまい、結果、リサイク

ルの品質や効率を低下させ

る要因にもなっています。

異物混入31%*資源回収という認識を

清涼飲料業界では、散乱ごみをなくし、

より高度なリサイクルを実現する一環と

して「自販機専用空容器リサイクルボッ

クス」が、リサイクル目的に空容器だけ

を集めていることを認知していただくた

めの活動を始めています。消費者向け啓

発ステッカーを作成し、東名阪で計56万枚貼付活動を展開しました。PETボトルを100%有効利用するため「異物混入ゼロ」をこれからも目指していきます。

異物混入ゼロを目指して啓発を続ける

東名阪に展開!

ステッカーを

56約    万枚

再商品 生産

販売分別

収集

PETボトル

シート 繊維

リサイクルボックスの

     は異物混入 !31%*

排出事業者責任において循環

プリフォーム

さまざまな商品に生まれ変わります

フレーク ペレット

自販機専用空容器リサイクルボックス 容器リサイクルの効果・効率向上へ環境省から支援

業界協働回収 モデル事業の検証全清飲は業界協働回収モデル事業の検証

を、環境省の先進的モデル事業の支援の

もとに実施しました。各社で行っている

自販機専用空容器リサイクルボックスの

回収を業界協働で行い、PETボトルをはじめとする清涼飲料容器の散乱防止、回

収の効率化による国内資源循環の向上な

ど検証しました。

時期 11月1日(金 )~ 11月30日(土 )エリア 都内江東区および墨田区の一部エリア対象 約850個(主旨に賛同した全清飲会員社

6社、オペレーター(自販機管理・運営会社)8社

14,750kg

計23.2%(3,418㎏)

その他 :異物(残渣・水など)

PETボトル34.9%(5,154㎏)

空きビン11.1%(1,630㎏)

空き缶30.8%(4,548㎏)

協働回収エリア協働回収エリアを除いた各社実店エリア

0

141618

12108642

約16.9㎏ /台約15.1㎏ /台

約12%増

蓋付きリサイクルボックスで検証自販機が設置されている様々な条件のロ

ケーションにおいて、蓋付きリサイクル

ボックスを設置し、回収する空容器の品

質向上や空容器の散乱抑制の可能性を前

述環境省の支援で検証しました。

時期 2020年2月25日(火)~3月9日(月)対象 30箇所(協力飲料メーカー3社各10箇所)内容 蓋無しリサイクルボックス、蓋付きリサ

イクルボックスを設置し、それぞれの異物混入量を組成分析にて確認

分別回収の効果検証

同じ場所にビン・缶専用、

PETボトル専用のリサイクルボックスをそれぞれ

設置。異物は12.7%減少し、21.0%から8.3%に異物混入率が改善。

回収の23.2%は異物

約15tを回収。そのうち、約3.5t (23.2%)は異物(残渣・水など )が占めていました。

協働回収で12%回収量増加

空容器の自販機1台あたり回収量(協働回収エリ

ア内)は15.1㎏から16.9㎏へ約12%増加した。

0

708090

605040302010

100(㎏)

蓋付き

蓋無し

空容器(PETボトル /缶 /ビン)

(72.8%)88.4

(76.8%)90.6

異物

(11.6%)14.1

(10.6%)12.5

引き蓋の有無による種類別回収量と比率蓋付きで異物減

リサイクルボックスの引

き蓋付き、蓋無しの検証

では、異物は14.1㎏から12.5㎏に減少した。引き蓋付きのリサイクル

ボックスは異物混入を抑

制する効果があることが

検証された。

0

(%)

708090

100

605040302010

11月

100%(1,018個 )

50.8%(517個 )

41.0%(417個 )

10月

21.0%(240個 )

100%(1,145個 )

38.3%(439個 )

40.7%(466個 )

8.3%(84個 )

PETボトル ビン・缶 その他ゴミ(異物)

12.7%

リサイクルボックスを用途別に設置で分別回収に効果!

PETボトル専用ビン・缶専用

*自販機専用空容器リサイクルボックス組成分析結果より(2018年12月 東京都内調査)

全清飲は自販機専用空容器リサイクルボックスを通じた容器リサイクルの効果・効率の向上を目指して引き続き取り組んでまいります。

1514

Page 9: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

容リ法以前は、消費もごみも増えていた時代!

価値ある資源として循環関係団体と目標を共にし達成へ

PETボトルの市場の拡大の歴史はリサイクルの歴史でもあります。これまでの取り組みを紐解き、今後、何が求められていくか、関係2団体に聞きました。

PETボトル協議会・PETボトル

リサイクル推進協議会専務理事

秋野卓也さん

公益財団法人日本容器包装リサイクル協会

業務執行理事・PETボトル事業部長

前川惠士さん

28年前に自主設計ガイドラインを設計!

今や清涼飲料水で圧倒的なシェアを誇る

PETボトルですが、実は1982年に食品衛生法が改正され清涼飲料水に使えるよ

うになった当初から、リサイクルに取り

組んできました。そのため1ℓ以上の製品のみに使用という自主規制からスター

ト。92年には「PETボトル自主設計ガイドライン」を、93年には業界でリサイクル設備を立ち上げ、リサイクルのフレー

ムを作った後に96年、小型PETボトルの生産がスタート、現在のような市場形

成のきっかけになりました。

PETボトルはリサイクルへの使命感を初めから持っていたことで業界一丸となっ

て改良を続けてきました。2018年度実績でリサイクル率は84.6%。欧米、米国に比べ世界最高水準です。資源としても高

品質なものとなりました。PETボトルの資源循環を見据えた様々な工夫を多くの

方に知っていただきたいですね。

リサイクルを前提に発展

PETボトル資源循環の今

◎ PETボトル自主設計ガイドライン(1992年)制定

1998年 ベースカップを原則禁止2001年 着色ボトルを禁止2015年 「ボトル toボトル」対応ガイドライン追加

ボトル本体   PET単体・無色透明へ

1998年 アルミキャップを禁止。 ポリエチレン /ポリプロピレン=比重1以下で水に浮き、 リサイクル可能な素材に。

キャップ   プラスチックキャップへ

1994年 ポリ塩化ビニールを禁止し、 再生材が変色するのを防止1994年 全面のりづけ紙ラベルを禁止1998年 アルミラミネートを禁止

ラベル   手で簡単にはがせるように

透明で中身がすぐ分かる!

加工しやすくサイズも豊富

リサイクルできる素材

衛生的!

軽いのに割れずに丈夫

リキャップできる

PETボトルが支持されている理由

PETボトルのリサイクルを促進するためにPETボトルの利用事業者、製造事業者の団体として1993年より活動しています。PETボトルリサイクル推進協議会

家庭ごみを変えた容器包装リサイクル法現在、日本の家庭ごみは非常に高いレベ

ルで分別収集されていますが、その歴史

は95年に公布された容器包装リサイクル法(以下容リ法)から始まります。容リ

法によって、家庭ごみの分別収集が進み、

資源リサイクルがスタートしました。私

たち日本容器包装リサイクル協会は、こ

のリサイクルの輪が適切に回るために、

市町村が回収したPETボトルなどの容器包装を指定ルートへ受け渡すマネジメン

トを行っています。

95年に公布された容器包装リサイクル法に則り、家庭ごみとして排出されるPETボトルなど容器包装を対象としたリサイクルを実施するための運営業務を行っています。

公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会

埋立地の残余年数を改善容リ法が公布された95年当時の日本は消費もごみも増え続けており、埋立地が後

8.5年で埋まってしまう状況でした。これではいけないと3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進したことで、1人あたりのごみ排出量が減り、2017年には埋立地の残余年数は21.8年と大きく改善されました。この改善には軽量化・薄

肉化などに努めて進化してきたPETボトルの存在も大きいと言えます。

リサイクルの「可視化」を100%に リサイクル率をより高めるためにはリ

サイクルの全体像を可視化し、市民の皆

さんにより3Rへの意識を高く持っていただくことだと思います。キャップとラベ

ルの分離と内面のすすぎを啓発し、質の

高いリサイクルを推進、再商品の結果共

有にも取り組んでいきます。私たちの強

みは市町村から回収した資源が「何に生

まれ変わっているか」までをトレースし、

すべてのデータを公表しているというリ

サイクルへの信頼です。またリサイクル

に不向きな容器包装があった場合には、

業界団体へ広報し、改善を求めています。

リサイクル品質の向上のための努力を細

かく積み上げていくことが重要だと思い

ます。

一般廃棄物最終処分場の残余容量・残余年数の推移

24

18

12

6

0

400

300

200

100

01995 2015201020052000 2017

8.5

21.8

残余容量(百万㎥)

■ 残余容量 … 残余年数

残余年数(年)

1995年残余年数

8.5年

21.8年2017年残余年数

日本リサイクル率 欧州リサイクル率 米国リサイクル率

(%)100

80

60

40

20

02009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

(年度)

89.983.5 85.8 85.0 85.8 82.6 86.7 84.0 84.9 84.6

20.9

41.8

16 17

Page 10: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

青木 現在海中には1億5000万トンのプラスチックゴミが漂ってい

て、年間800トンが新たに流入していると聞いて、これは大変なこ

とだと思いました。

薗田 「2050年までに魚の重量を超える」というダボス会議*¹での発表はショックでした。昨年、奄美

大島でゴミ拾いをした時も、海外

から漂流したPETボトルが ...。でも形のあるPETボトルなら一部は回収して再生利用できますが、生

態系に影響を与えるマイクロプラ

スチックは回収すら困難です。

上野 ポイ捨てはただでさえ悪いことですが、陸と違って、海のごみ

はそう簡単に収拾できないことを、

もっと実感すべきだと感じました。

山本 今は検索すれば、海の生物たちの大変な写真を見ることができ

ます。でも驚くだけで、すぐ自分

の生活を変えたりしないと思いま

した。そこに問題意識があって、「知

識」として知っただけでは、子ど

もたちも変わらないだろうと感じ

ました。学習する中で子どもたち

の中に腑に落ちて、行動の変容が

見られるような授業ができないか

と考えたんです。

山本 そのためのきっかけとして、横浜市資源循環公社と協力して

ワークショップを実施しました。

実際にPETボトルから繊維を作っていくという実験を理科室でやっ

ていただいたんです。相当インパ

クトがあったようで、「本当にPET

ボトルって資源なんだ」「僕たち大

切な宝物を捨てちゃっているのか

もしれない」と興奮していました

ね。

上野 私もPETボトルはリサイクルしやすい素材で構成されていると

知って意識が変わりました。正し

くキレイに分別した状態で捨てら

れるかどうかで、貴重な資源にも

生物に害を与えるものにもなる。

全く別の意味を持つんだな、と改

めて思いました。

青木 私は紙業界に身を置いていますが、印刷物全体の古紙利用率は

約65%です。木材資源の紙と、石油資源のプラスチックは使用方法

や製品の成り立ちも違い、一緒に

は考えられませんが、PETボトル

のリサイクル率84.6%(PETボトルリサイクル推進協議会調べ)は

驚異的だと思います。ましてや、

プラスチック全体のリサイクル率

が27%という中で、PETボトルはリサイクルの優等生だと思います

ね。

上野 資源循環に役立つリサイクルボックスの異物混入問題について、

「捨てよう(ポイ捨てはしない)」

という意志はあるはずなので、分

別を自ら行いたくなるような様々

なデザインをすることで改善が図

れると思います。

薗田 昨年調査したアンケート*²では、「5~ 10円価格が上がったとしてもリサイクル樹脂のPETボトルの容器にしてほしい」と答えた

方が53%いました。「ボトル toボトル」で作られるPETボトルのためにも「PETボトルはゴミではなく大切な資源です」と分別の徹底

を呼びかけることは大事ですね。

青木 そのためにも家庭ゴミや店舗拠点からの資源回収先でどんなリ

サイクルが行われているのかが消

費者に「見える化」されるといい

なと思いますね。

上野 日本のリサイクル率は既に高いものだからこそ、100%に近づけていく作業は容易でないかもし

れません。しかしポイ捨てや、海

洋プラスチックの現実を知った以

上、まだまだ取り組みがいのある

課題です。私自身も、家庭以外で

も分別を心がけていきたいです。

薗田 3RだけではなくReplace(代替する)、Refuse(断る)を加えた5Rも推進していかないと。青木 マイバックを持つ、ストローは断るなどできることから。環境

に配慮した製品かを知ることも大

事です。紙もFSC認証品*³を選ぶことで、森林の利用と保護に一役

買うことができます。企業の側に

もそうした社会課題に対する広報

や啓発が求められる時代になって

きたと感じています。

山本 子どもたちは、リサイクルの意義が分かると、ラベルを剥がさ

ずにPETボトルを捨てることについて「どうして?」と疑問を口に

します。子どもの気づきから大人

の行動も変容していく。そうして

一人ひとりの意識が変わっていく

と、社会も変わるんじゃないでしょ

うか。未来は明るいと思いますね。

企業、教師、学生、PETボトルを使う消費者の皆さんに聞きました!

*1 2016年の世界経済フォーラム年次総会、通称ダボス会議 *2 生協の組合員及び利用者を対象に2019年10月に実施したアンケート*3 FSC認証マークが入っている製品のことで、「適切に管理された森林」に由来する製品であると保証された環境配慮型の製品。

一人ひとりの選択の変化から環境は変わります。一緒に考えましょう。

ー「海洋プラスチックごみ問題」について、どう思いますか。

ー身近な存在だからこそ、自分ごとにできるかが重要ですね。

ーPETボトルについても正しい理解が必要ですね。

ーPETボトル有効利用のために何ができるでしょうか。

ー分別の高品質化が資源循環のカギですね。

防災士としても、企業の安全・安心へ取り組む。

三菱王子紙販売株式会社 直需一部 第2チーム 担当部長

青木伸一さん

自分ができることを1つずつやっていきたいです!

お茶の水女子大学は昨年学園祭にてPET

ボトル資源循環のPR活動に参画。

お茶の水女子大学 学生(取材時)

上野美紅さん

全清飲に業界団体としての

リードを期待しています!

学びを通して、子ども参画型の社会を作っていきたいです!

CSRコンサルティングを通して、SDGsに取り組む。

株式会社クレアン代表取締役

薗田綾子さん

PETボトル資源循環について子どもたちと一緒に取り組む。

横浜市立 市場小学校 けやき分校 教師

山本功次郎さん

PETボトル資源循環にできること今、私たち消費者が

PETボトル資源循環の今

18 19

Page 11: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

2019年

4月

2019年度 主な出来事とイベント全清飲の2019年度の主な活動について1年間の時系列に沿ってまとめました。プラスチック資源循環の活動強化、業界団体としてのイベント共催など多くの取り組みを行いました。

6月5月

8月7月

9月

被災地支援として、業界をあげて飲料を提供

大型台風・豪雨

気象ビジネスコンソーシアムに継続的に参加、「気象情報の活用に関する講習会」を気象庁にて開催

気象情報

全清飲ホームページ英語版を公開

プラスチック資源循環の啓発活動として

学生支援を開始

海洋プラごみ問題勉強会

海洋プラごみ問題勉強会

プラスチック資源循環宣言の啓発として法人取り組みを開始

法人啓発

「清涼飲料業界クリーンアクション2019~みんなで海ごみゼロを目指して~」5月30日、6月1日実施

海ごみゼロを目指し始動

東名阪の「自販機専用空容器リサイクルボックス」へ啓発ステッカーを貼付し、異物混入ゼロを呼び掛け

自販機啓発ステッカー56万枚

2019年度定時総会

6月17日CEチャレンジ発足式にて資源循環への取り組み宣言を行う団体として環境省よりアワード交付

環境省CEチャレンジよりアワード交付

環境省の「先進的モデル事業運営支援」を受け、自販機専用空容器リサイクルボックスの全清飲協働回収モデル事業を実施

自販機協働回収 実証実験

清涼飲料業界プラスチック資源循環宣言の活動について4月24日、記者会見を開催。2020年度の取り組みについて説明

プラスチック資源循環活動を記者会見

7月25日に明治記念館で開催。前年に次ぐ過去2番目の644名が参加

第36回清涼飲料業界サマーパーティー

こだわり食品フェアに「Craft Cider& Craft Ramune Bar 2020」として出展

サイダー&ラムネをPR

11月27~29日、幕張メッセにて開催。前年比1.5倍の 15,992名が来場、セミナー聴講は1.4倍の5,110名となった

第4回ドリンクジャパン

一般社団法人日本経済団体連合会

に加盟

自販機専用空容器リサイクルボックス異物対策としての

蓋付きリサイクルボックス

実証実験

シャンメリー業界として初の消費者向けイベントを渋谷ロフトで開催

「シャンメリーストア2019」

1月9日、パレスホテル東京で開催。過去最高の789名が参加した

賀詞交歓会

環境省協力でプラスチック資源循環の啓発動画を制作

啓発動画を公開

自販機専用空容器リサイクルボックスを啓発する業界内ツールを作成

業界啓発

2020年

1月2月 3月

12月11月10月

4月1日の省令改正に向けてPETボトル、アルミ缶・スチール缶の識別マーク自主ガイドラインを会員社に公表。一体容器包装を前提とした場合のラベルレスが促進され、リデュースへの貢献期待

識別マーク自主ガイドライン

21

Page 12: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

送中の事故などにより荷崩れが発生した場合、 製品の毀損状況が外観からは判断し難く、トラ

ブルとなるケースが多く発生していました。この飲料

配送時の荷扱い不備による判断基準や補償の在り方

を検討するため、国税庁、農林水産省、経済産業省、

中小企業庁及び国土交通省は、飲料配送の関係者や

法律の専門家等を構成員とする「飲料配送研究会」を

立ち上げ、7月26日に報告書を関連省庁HPにて公表

ジ品対応の事前の合意書を締結する旨と、食品ロスの

観点も踏まえ、製品に問題のない荷物については流通

に受入要請が示されました。12月には当報告書の浸透状況も確認され、年明けには、当会が関与し、本内

容も踏まえた食品ロス削減の省庁作成啓発ポスター

が関係する各事業者に配布されました。

ダメージ品の事前合意で食品ロス・物流改善へ

物流

Topics

識別マーク自主ガイドライン15㎜から6㎜以上に縮小

2019年度の全清飲の活動内容をまとめました。

適正な表示の普及を目的に会員社へ共有しました。

 PETボトルやアルミ缶、スチール缶の識別マークサイズが6㎜以上に縮小されると共に、一体容器販売により販売する場合、ラベル不要とすることを可

能にしています。これにより、今後、一体容器包装

の販売*におけるラベルレスが促進され、プラスチッ

クのリデュースに貢献する事が期待されています。

識別表示

Topics

020年4月1日付で「ポリエチレンテレフタレート製の容器であって、飲料又は特定調味料が充て

んされたものの表示の標準となるべき事項を定める省

令」ならびに「鋼製又はアルミニウム製の缶であって、

飲料が充てんされたものの表示の標準となるべき事項

を定める省令」が改正されるのを受け、全清飲は「識

別マーク自主ガイドライン」を策定し、識別マークの

2

1辺の長さが15mmから6mm以上に !!

a●容器への印刷またはラベルによる表示 ※150㎖~1ℓ未満の場合

改正前

1辺の長さ:15mm以上改正後

1辺の長さ:6mm以上

広い産業界に清涼飲料業界の活動への理解と

共感を得る機会とすべく、10月15日に一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)へ加盟しま

した。

経団連へ加盟 幅広い産業界に発信

経団連

Topics

ラスチック資源循環宣言を進めていくための啓

発活動に積極的に取り組んでいます。

 小・中学校向けのキャリア教育支援ツールである朝

日新聞「おしごと年鑑」と連携し「めざせ!ペットボ

トル100%有効利用」のポスターを制作。全国の小・中・高校や消費生活センター、教育委員会などに4万枚配布しました。また初の小学校での出前授業も行い業界

の取り組みを知っていただくとともに、未来を語る子

どもたちから多くのアドバイスをもらいました。

 9月からスタートした法人啓発は、各法人における環境マネジメント活動などに着目したもので、事業所

などからPETボトルが排除されることがないように、PETボトルがリサイクルされ、さまざまなものに再利用されている現状を理解いただく機会となっています。

 10~ 11月に実施した学生支援では、学園祭の実行

委員のメンバーへPETボトルのリサイクルの現状を知ってもらいました。学園祭当日はリサイクルステー

ションにて、PETボトルを飲み切り、キャップとラベルをはがしてもらうことを徹底してもらうと共に来場

者へも「混ざればごみ。分ければ資

源」を徹底して理解しても

らいました。

プラスチック資源循環宣言法人・学生啓発に着手

啓発活動

Topics

洋プラスチック問題を清涼飲料業界として取

り組んでいくため「清涼飲料業界クリーンアク

ション2019」として会員社と連携。5月、6月の2カ月間で約400箇所、約7,500名が美化活動に取り組みました。5月30日には環境省と日本財団が進める「海ごみゼロウィーク」に、堀口会長と主要会員社メンバー

で参加。また6月1日には130名強で清掃活動を行いました。他にも宮城県南三陸町でも実施しました。

清涼飲料業界 クリーンアクション2019~みんなで海ごみゼロを目指して~

海洋ごみ

Topics

海江の島海岸清掃は5月30日は堀口会長はじめ主要社で、6月1日は130名強が集まりました

しました。荷扱い不備に関して

は、荷主と配送事業者間でダメー

*ケース売りなど

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2019年度 TOPICS

Page 13: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

涼飲料業界に関わる、各団体の諸団体と連携

し、広報活動の効率化や広報発信を最大化す

るための取り組みをスタートしました。『全清飲2020活動レポート』もPETボトルリサイクル推進協議会発行の広報誌『RING』との連携を進めており、啓発課題に対して効率的な訴求に取り組んでいきます。

全清飲では多くの皆さんにPETボトルのリサイクルや清涼飲料水の正しい取り扱い、自販機の環境への取り

組みなどを知っていただくために出前授業を行ってい

ます。内容などはご要望に応じて対応いたしますので、

ぜひご相談ください。

PETボトルリサイクル推進協議会、清涼飲料自販機協議会など

業界団体連携

Topics

地サイダー・地ラムネ、シャンメリーなど PRで認知向上

貢献しました。

 本年度で12回目のこだわり食品フェア2020に「Craft Cider& Craft Ramune Bar 2020」として2月12日~ 14日に出展。中小企業等60社130種の商品を展示・試飲に供し認知度向上に努めました。

小企業部では、人手不足に悩む中小企業に

とって関心の高い、新たな外国人材受入れ制

度(在留資格「特定技能」の創設)に関する情報を

適時提供しました。

 また地サイダーや中小企業分野製品でもあるラム

ネ、シャンメリーなどのアピールにも協力。全清飲

HPの「地サイダー・地ドリンク」は人気のコンテンツとなっており、取材対応なども積極的に行って

います。

 6年目となった「夏休み!ガラスびん×地サイダー&地ラムネ in 銭湯2019」(日本ガラスびん協会主催)は、飛躍的に規模が拡大しており、10都府県161銭湯で7月14日から51日間開催し、12社のメーカー42種類と161銭湯を繋ぎ、ガラスびん製品のPRに

中小支援

Topics

清飲は、米国ワシントンD.C.にグローバル本部を置く、飲料業界のグローバル連合会 ICBA

(International Council of Beverage Associations)に加盟しています。飲料業界をグローバルな立場で代

表する場面において、業界共益の確保の推進を目指し

ています。ICBAのグローバル・ネットワークを通じて、

ICBAとの連携によるグローバルネットワークの構築

国際

Topics

販機の省エネや環境、社会貢献活動などを、子

どもにも読みやすく分かりやすいマンガ仕立て

のストーリー展開で学ぶことができる小冊子「虎の巻」

を8月に発刊、プレゼントキャンペーンも実施しました。 また東京都合同総合防災訓練や、消費生活展(練馬区、

足立区、中央区、千代田区、台東区、新宿区)にも出展。

神戸や新宿などの講座などにも出展し、多くの消費者

に自販機の役割を啓発しました。

 さらにプラスチック資源循環の取り組みを業界内に周

知するため、従業員向け教育用資料と携帯用リーフレッ

トを作成しました。会員限定で公開し、会員個社の社内

教育用・お客様対応のツールとして活用が進んでいます。

省エネや社会貢献などマンガ仕立てでアピールする「虎の巻」発刊

自販機

Topics

神戸市消費生活センターで子ども向け講座にて自販機の構造なども説明

技術

Topics

広報部へ電話:03-6260-9260(代表)メール:[email protected]

お問い合わせ

プラスチック、砂糖などグローバル規模で飲料業界が

直面する課題の早期把握と情報共有が可能となり、過

去の国連での砂糖税の議論に対しても、全清飲は行政

と課題を共有し、日本の対応について働きかけることが

できました。昨今のグローバル化の推進により、今後

益々、ICBAとの連携が重要になってくると考えています。

法人・学校・自治体の皆さんへ

横浜市立市場小学校4年2組(2019年度)の「ハチドリみらいプロジェクト」に参加しました

地方の特産品を活かしたサイダー・ラムネが目を惹きました!来場した皆さんからいただいたアンケートを新しい製品企画に活かします!

RING 最新号はこちら!

ACCPの制度化を受け、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」 の説明会を4月に北海道

で開催しました。またHACCPの基盤となる一般的衛生管理講習会を10月の東京を皮切りに、11月大阪、

12月広島、1月兵庫、2月宮城、愛知で開催しました(3月予定の福岡、富山、北海道は新型コロナウィルス対応で次年度に延期)。主に会員を中心として安全・

安心な商品を提供するために実施しています。

H

安全・安心な商品提供へHACCP説明会・一般的衛生管理講習会

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2019年度 TOPICS

Page 14: 一般社団法人 全国清涼飲料連合会j-sda.or.jp/about-jsda/activitiesreport/pdf/2020.pdf03 会長メッセージ 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 会長 米女

一般社団法人 全国清涼飲料連合会(全清飲) 概要

沿革1918年(大正7年 11月)前身母体である全国清涼飲料水同業組合設立1955年(昭和 30年4月)公益法人として認可を受け、社団法人 全国清涼飲料工業会となる2012年(平成 24年 4月)公益法人制度改革に対応して、一般社団法人 全国清涼飲料工業会に移行2017年(平成 29年 9月)一般社団法人 全国清涼飲料連合会に名称変更

組織図

総務部

広報部

企画部

自販機部

技術部

中小企業部

会長

理事会

専務理事

運営委員会

会員数(2020年5月26日現在)

賛助会員

清涼飲料関係業者等

145社

68会員(242社)

組合会員中小清涼飲料製造・

販売業者

19会員・159社

企業会員清涼飲料製造・販売業者

49会員・83社

愛され続ける清涼飲料であるために、社会的責任と協調を図りつつ、

制約のかからない企業活動が可能となる業界環境の構築へ。 清涼飲料業界の考え・スタンスを積極的に発信する全清飲へと進化を続けます。

「愛され続ける清涼飲料」であるために

2020年度 全清飲 事業計画

2030年度までにPETボトルの100%有効利用※を実現していきます。 ※リサイクル、熱回収を含む。

プラスチック資源循環宣言1. 啓発・広報活動2. ボトル toボトル推進の為の効率的な回収モデルの構築3. リサイクルボックスからの効率的回収4. ステークホルダーとの連携強化

諸課題への対応

物流対応 ICBA共有(国際清涼飲料協議会)

食品ロス・食リ法容リ法改正

基盤となるインフラとしての全清飲のサポート活動

全清飲運営業務6団体会計受託業務

行政・団体・情報収集とフィードバック、・法対応、連携、業界意見の反映

勉強会、賀詞交歓会、サマーパーティー、Drink Japan、日清研、衛生管理講習会

自販機課題対応、自販機協議会

中小企業支援、青年会

中小企業部H A C C Pなど法令遵守のフォロー企業経営に関する情報の提供中小企業製品の P R

総務部組織成果を上げるための連携強化、

職場環境の整備 会員との連携充実

企画部容器包装3R 推進ボトル t oボトル推進のための

回収モデル確立に向けた パイロットを実行

技術部 自販機部リサイクルボックスの開発自販機自主ガイドライン・

自動販売機据付規準の改訂

広報部業界の姿をあらゆる

ステークホルダーに発信。 業界の発展に貢献する攻めの広報へ

[お問い合わせ]電話:03 - 6260 -9260メール:kouhou@j -sda.or. jp

読者の皆様へ清涼飲料業界、および全清飲の取り組みについてご紹介しました。ご感想やご要望などお待ちしております。

部会・研究会等ソフト・ドリンク技術資料編集委員会:刊行物「ソフト・ドリンク技術資料」の編集に関する事項 お客様コミュニケーション研究会:お客様対応の品質向上に関する事項

環境委員会:環境対策に関する事項 自販機委員会:自動販売機に関する事項 広報委員会:広報に関する事項 技術委員会:技術ならびに表示に関する事項 中小企業委員会:中小企業に関する事項 PET100%有効利用委員会:使用済 PETの 10 0%有効利用のための取組み

専門委員会

情報提供、統計資料などの刊行物発刊、CODEX、食品表示支援、

HACCP支援法審査、HP運用

原料、表示、食品衛生に加え、 資材系、設備系問題に対応プラスチック問題への技術的対応

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