通信機器の相互接続性確保に向けて - ciaj · 2016-08-22 ·...

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通信機器の相互接続性確保に向けて -HATS総論:高度通信相互接続推進会議(HATS)の活動- 要約: 情報通信技術進歩大変急激んできておりくの機器やサービスが 1 HATS CEATEC 2011 ©2005-11, HATS Conference 2011年10月7日 HATS推進会議 実施推進部会 沖電気工業株式会社 高呂 賢治 情報通信技術進歩大変急激んできておりくの機器やサービスが 提供されている。健全な情報通信市場の発展のためには、製品レベルの標準に 基づく接続性の確保が重要な課題である。 本セッションでは多くのベンダ/キャリアの各種情報通信機器間での相互接続 を確認するHATS の活動およびNGN関連への取り組みならびにHDTVTV議関係の相互接続について報告する。

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Page 1: 通信機器の相互接続性確保に向けて - CIAJ · 2016-08-22 · 基づく接続性の確保が重要な課題である。 本セッションでは多くのベンダ/キャリアの各種情報通信機器間での相互接続

通信機器の相互接続性確保に向けて-HATS総論:高度通信相互接続推進会議(HATS)の活動-

要約:情報通信技術の進歩は大変急激に進んできており、多くの機器やサービスが

1HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

2011年10月7日HATS推進会議 実施推進部会

沖電気工業株式会社 高呂 賢治

情報通信技術の進歩は大変急激に進んできており、多くの機器やサービスが

提供されている。健全な情報通信市場の発展のためには、製品レベルの標準に基づく接続性の確保が重要な課題である。

本セッションでは多くのベンダ/キャリアの各種情報通信機器間での相互接続を確認するHATS の活動およびNGN関連への取り組みならびにHDTVのTV会議関係の相互接続について報告する。

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HATSとは

HATS 推進会議(高度通信相互接続推進会議)

ご利用いただく情報通信機器は

つ な が る こ と が 大 切 で す !

2HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

(高度通信相互接続推進会議) Harmonization of Advanced

TelecommunicationSystems

異なるメーカの機器間の情報通信機器の相互接続性を確認するために活動する非営利団体(NPO)です。

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HATSの必要性

音声による通信アナログ通信網

情報通信デジタルネットワーク

80代前半まで

80代後半以降

ISDN サービス開始(1988) 新キャリアとデジタル・サービスの

増加

各種の情報通信機器が多くのベンダーから市場に投入された

3HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

HATS 設立 1988年8月- 会員: 情報通信関係のメーカ、ベンダ、キャリア・ 特別会員:一般社団法人 情報通信技術委員会(TTC)、総務省 等- 事務局: 一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)

<通信システムの相互接続性の要求>健全な情報通信市場の発展のために、異なるベンダーの機器間のエンドーエンドでの相互接続性を確保する仕組みが必要。

IP-Network ⇒ NGN2000年以降

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××

××××

A社 B社

異なるプロトコル

標準化の必要性

4HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

C社

×

××

××

×

D社

異なるプロトコルによる製品間ではつながるのは困難

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標準化されたプロトコル

接続要領の策定と相互接続試験の実施

A社 B社

C社D社

相互接続試験の実施

5HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

C社

A社B社

C社D社

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HATS の組織構成

議長推進委員会

HATSの活動方針の策定実施連絡会の設置・廃止の決定

評議会 HATS 活動に対する客観的アドバイス

相互接続試験実施連絡会(TILC)相互接続試験の計画と実施

実施ガイドライン(案)の作成相互接続の問題点抽出と検討

電話・TA 連絡会*2普及促進部会/デモ実行委員会

HATS企画運営委員会 HATS活動の全般の審議

NEW

6HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

電話・TA 連絡会*2

ファクシミリ 連絡会

PBXテレコムサーバ連絡会

LAN間 連絡会*1

マルチメデイア通信 連絡会

DSL 連絡会*1

普及促進部会/デモ実行委員会 HATS活動の支援・普及(広報)各種セミナーやデモンストレーションの実施

実施推進部会情報通信関連標準と相互接続の必要性の調査、活動計画の策定実施連絡会間の調整外部の相互接続試験関連団体との

連絡・調整

*1:2005年で活動終了または凍結*2:2010年で活動凍結

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HATSでの相互接続試験の範囲

各機器の機能全体

必須機能 オプション的機能

7HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

NGNの普及によりアプリケーションシフト標準で規定された機能

+NW&AP領域へ拡大

基本機能 → 相互接続試験の範囲(必須機能) + (一部のオプション機能)

確認範囲は拡充の方向

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6.日本における標準化活動

ITU, ISO…ITU-R ITU-T IETF等

その他フォーラム

ITU部会その他の

部会 TTC ARIB

国内標準化機関

JCTEA

International standard

JCTEA: Japan Cable TelevisionEngineering Association

ARIB: Association of RadioIndustries and Businesses

8HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

承認 UpstreamUpstream

総務省

ITU部会部会

DownstreamDownstream

TTC ARIB

国内必須規格

JATE/TELEC

TTC標準

HATSHATS

JCTEA

JCTEA標準

日本ケーブルラボ

ARIB標準

情報通信機器製造者(ベンダー)、通信事業者、消費者団体

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HATSの役割

国際標準機関、各種フォーラム&団体

ITU, ISO, IETF etc.

国内標準機関

新機種のR&D メーカ, ベンダー

参加 通信キャリア

TTC:情報通信技術委員会

相互接続試験ガイドラインの制定

9HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

相互接続試験の計画策定 試験方法/手順の確認(試験ガイドライン) 試験組織の設置と相互接続試験の実施

(原則的に総当たり試験) 試験結果のレビューと検討 (試験結果のプレスリリース)

HATS

参加改善

フィードバック

協力

市場

通信キャリア

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HATS 相互接続試験の変遷1989- ISDN ターミナル・アダプタ/デジタル電話, G4 ファクシミリ, PBX, MHS1990- アナログテレビ電話1991- デジタルテレビ電話/テレビ会議, LAN ルータ1996- スーパーG3 FAX1997- MPEG2(H.262)1999- LAN ルータ(ATM, IPsec), H.324 テレビ電話

インターネットFAX2000- VoIP(H.323 ), カラーFAX2001- ADSL, LAN ルータ(IPv6 native/tunnel mode), PBX(VoIP:IP-QSIG)

10HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

2001- ADSL, LAN ルータ(IPv6 native/tunnel mode), PBX(VoIP:IP-QSIG)VoIP/テレビ電話/テレビ会議(H.323 ), VoIP(SIP), インターネットFAX

2002- ADSL, LAN ルータ(OSPFv2/PPPoE), PBX(IP-QSIG)VoIP/テレビ電話/テレビ会議(H.323 ), VoIP(SIP), インターネットFAX

2003- ADSL, LAN ルータ(VRRP), sYCC色空間カラーFAX, H.323, SIPPBX(IP-QSIG)

2004- LAN ルータ(インターネットVPN: IPsec-IKE), PBX-SIP , H.323, SIP2005- PBX-SIP, IP-FAX, SIP, MPEG42006- PBX-SIP, IP-FAX, SIP, MPEG4, H.2642007- 上記機器の試験機能を拡大、

さらにホームネットワーク、IPカメラ、HDTVなどにスコープを拡大中

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2002-11年度の主な活動

① ファクシミリ 連絡会

② PBXテレコムサーバ連絡会

★カラー通信への対応

◆2003年9月:相互接続試験(sYCCカラー通信の相互接続試験)を実施。

★2004年度以降の実績

◆VoIP回線での、G3 FAXの「みなし音声」通信の課題/対策検討。

◆インターネットFAX、カラーFAXなどの追加相互接続を実施。

★企業ネットワークのIP化 → IPネットワークでPBXを相互接続したい。◆2002-3年度 IP-QSIGによるPBX間相互接続試験を実施◆2004以降 SIPによるPBX間相互接続試験を実施

★対象を 回線種別から、上位レイヤのプロトコルへレイヤ3=IPを前提とし、上位レイヤの相互接続を実施 インターネットVPN(IPsec)IPv6 、PPPoE、OSPF...etc

11HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

H.323の相互接続からSIPに拡大、最近ではSIP/MPEG4/H.264にまで拡大している★2007以降の実績

◆SIP相互接続を実施◆SIP/MPEG4、H.264相互接続を実施、IPカメラ、ホームルータなどにスコープを拡大⇒詳細は後で説明(NGN相互接続、HDTV-TV会議相互接続)

③ LAN間 連絡会

④マルチメデイア通信連絡会

互接続を実施 インターネットVPN(IPsec)IPv6 、PPPoE、OSPF...etcH15年度はVRRP (Virtual Router Redundancy Protocol)の相互接続を実施H16年度はIPsec(IKE:Aggressive Mode)の相互接続を実施

⇒役目を終えたので連絡会を終了(必要あれば再開)

⑤ DSL 連絡会★ADSL(ITU-T G.992.1 Annex C / ITU-T G.992.2 Annex C )の相互接続を実施後

H15年度はG.992.1 Annex I や VDSL(G.993.1)の相互接続を検討結果(相互接続試験要領)をDSL Forumに公開⇒ 当初の役目を終了し、試験センタを閉鎖、活動を終了

⑥ 電話・TA連絡会 ★相互接続試験等は無いが、IP化に向けての音声品質関係で検討・調査を行っている⇒ 役目が一段楽したので活動を終了(必要あれば再開)

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ホームネットワーク接続WG

(1)当初は、様々な方式が存在するNAT(Network Address Translation)越えの相互接続性の検証から開始

(2)同時に新世代ネットワーク推進フォーラム・IPネットワークWG・レジデンシャルICT SWGの描く 次世代ホームネットワークの実現に向け、ホームネットワークWGと連携して 相互接続に係る課題を抽出し、その試験実施方法について検討実施する

・ 遠隔から情報家電を管理、メンテナンスする技術

研究開発

・ 産業界が連携してホームネットワーク関連

標準化

関連団体の関係

12HATS CEATEC 2011

・ 端末機器の種類が情報家電から住宅設備まで、一気に多様化する中で、事業者と端末メーカが個別に接続試験を行うこれまでの方法では限界。

HATSの場の活用が必要

相互接続試験

・ 遠隔から情報家電を管理、メンテナンスする技術・ どの家電でも簡単にホームネットワークに接続

する技術・ 消費エネルギー抑制等のアプリケーション等の研究開発

・ 産業界が連携してホームネットワーク関連機器の実装仕様レベルまでの標準化

・ ITU寄書の審議

TTC

CIAJ、HATS

新世代ネットワーク推進フォーラム国際標準化団体:ITU-T、ISO、GSCなど

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様々な端末がホームネットワークに接続

IP電話 PCプリンタ

AV家電 白物家電 住宅設備 センサ類

家庭の端末向けネットワークサービス

コンテンツ

13HATS CEATEC 2011

DSL光

NGN

コンテンツ配信事業者

ホームセキュリティ

・・・

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IPカメラ接続WG

当面の課題

ONVIFで標準化が進められている仕様に関して、相互接続性の評価を通じて仕様に対する要望、改善点、追加機能などの提言をまとめる

■ 監視などに応用されるIPカメラと、これを利用した監視システムの構築に必要な、レコーダー、そのほかさまざまなセンサーや周辺機器などに関して、システムの構築を容易かつ確実に行えるように相互接続性の確保と、問題点の抽出をおこなう。

14HATS CEATEC 2011

仕様に対する要望、改善点、追加機能などの提言をまとめる

IPカメラ接続WGは、ONVIFとの良好な関係を持つことはしますが

提言を直接ONVIFに届けることを保証するものではありません

ONVIFについて

• Webサービス(WSDL/XMLスキーマ)を用いて、通信仕様の詳細を定義• 既存規格(W3C,OASIS他)を徹底活用し、他のITシステムとの親和性を確保• IPカメラだけではなく、幅広い範囲のビデオ機器への対応を考慮したアーキテクチャ設計• コア仕様書、テスト仕様書は、オープンに提供。テストツールは、メンバー間で共有して活

用できるように整備

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NVC(クライアント)

① 初期化

(IP設定)

Static IP

② 機器の自動発見

③ 能力交換

NVT(カメラ)

15HATS CEATEC 2011

Static IPDHCPAuto IP

WS-Discovery

④ 機器の設定

Device ManagementサービスImagingサービス

③ 能力交換

Device Managementサービス

⑤ メディアの設定

メディアサービス

⑥ ストリーミング

開始/ 制御

RTP/ RTSP/ RTCP

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① ファクシミリ 連絡会<~2006年>

1)色空間(sYCC)に対応したカラーG3FAX相互接続試験を2003年9月に実施。2)IP電話でのG3FAXみなし音声通信に関して課題の抽出と対応を検討。3)Fコード仕様を公開し、広く普及を促進。4)CEATEC JAPAN 2004にインターネットFAX/G3FAXを出展し、

IP電話回線およびインターネットでの画像通信の活用を紹介。5)2005年はインターネットファクシミリ(ダイレクトSMTP)相互接続を実施。

<2007年以降>1)相互接続確認 (2007年:22社、2008年:1社)

16HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

1)相互接続確認 (2007年:22社、2008年:1社)スーパーG3 3社 Fコード 2社 JBIG 5社カラーFAX 2社 ダイレクトSMTP 高解像度試験 11社

2)インターネットファクシミリ Direct SMTP及びHGのロゴの制定。3)ファクシミリ通信のセキュリティ向上を推進するため、

「FAXセキュリティガイドライン(FASEC1)」を制定。さらにステップアップした、FASEC2を検討中。

4)VoIP回線における、G3-FAXの「みなし音声」通信の問題点・課題を検討『IP-PBX にVoIP-TA を経由してファクシミリ端末を収容する際のVoIP―TA /ファクシミリ端末ガイドライン』の改定

5)今後の予定カラー I-FAX 相互接続を検討

注: インターネットファクシミリ Direct SMTPとはメールサーバを経由しないでダイレクトに端末間を接続する方式(TTC標準JT-T37蓄積交換型のインターネットファクシミリデータ伝送手順)

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② PBX相互接続確認の概要

項目 アナログネットワーク 高度化ネットワーク

ネットワークの形態 •アナログ専用線 •デジタル専用線•IP-VPN/広域LAN

PBX間信号方式 •個別線信号方式 •共通線信号方式•IP-QSIG•SIP(RFC3261)

PBX間の •起動/切断 •起動/切断

17HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

PBX間の送受信情報

•起動/切断•接続先ダイヤル番号

•起動/切断•発番号/着番号情報•発端末種別情報•クラス情報 etc

PBX間の相互接続性の確認項目

•DP:ダイヤルスピードメーク率•PB:周波数偏差 etc

•情報フォーマット•信号シーケンス•情報フォーマット

•音声パケット

相互接続性確認の難易度

•容易 (机上検討で可能) •困難

(事前接続試験必要)

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IPネットワークでの音声・データ統合 イントラネットの本格普及、VoIP技術の進展で、独立している音声用とデータ

用のネットワークを統合して、TCO削減が図れる。

OKI OMNIMUX

OKI OMNIMUX

音声ネットワーク音声ネットワーク

データ

TDM TDM

データルータルータ

PBX PBX

O K I

O K I

O K I

O K I

18HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

本社

データIPIPネットワークネットワーク

支社

データ

データIP PBX データ

音声a

音声a音声b

ルータ ルータ

データ

データ

音声b

音声a

本社

IPIPネットワークネットワーク

支社データ

データ データ データ データデータ

VoIPインタフェース装置

音声b

VoIPインタフェース装置

IP PBX

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プロトコルのIP化

IP PBX

VoIPプロトコルとして、近年普及が著しいマルチメディア通信プロトコルSIP(セッション開始プロトコル)が規定されている。

複数の通話を同時に扱うPBX間プロトコルとしてもSIPによる接続ニーズが高く、接続検証を実施した。

SIP(RFC3261:制御信号)SIP(RFC3261:制御信号)

IP PBX

呼制御Server 呼制御Server

19HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

IPネットワーク

ルータ ルータ

音声信号 音声信号音声パケット

VoIP

VoIPインタフェース装置 VoIPインタフェース装置

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最近の活動

1.PBX間相互接続試験実施ガイドラインに基づき、「IPイントラネット網のVoIP(SIP)プロトコル仕様(RFC3261)によるPBX間相互接続試験実施要領」を策定

2.相互接続試験の実施2010年9月、5社 5機種

3.試験方法各社VoIPインタフェース装置(GW)を1台のHUBに接続し、音声基本接続試験を実施。

20HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

各社VoIPインタフェース装置(GW)を1台のHUBに接続し、音声基本接続試験を実施。具体的な操作手順は下記の通り。

4.最近の試験内容①IPv4 今まで:基本接続(発着信)、発信者番号表示、経路迂回 『不在転送』、『会議通話』等各種オプションを追加した。

②IPv6 今まで: 基本接続(発着信) 『基本接続(発信、着信、通話、切断)』に加えオプション項目(非通知、転送・保留、応答遅延転送、不在転送、ピックアップ、セッション監視、暫定応答の信頼性)を追加

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③ LAN関連の相互接続の流れ

回線種別 試験期間 プロトコル 参加者数

1 PSPDN H3.9~10 OSI、TCP/IP 8社

2 ISDNパケット H5.6~8 OSI、TCP/IP 5社

3 フレームリレー H6.4~H7.4 TCP/IP 16社

4 専用線 H6.4~H7.4 TCP/IP 16社

5 ISDN回線交換 H7.11~H8.5 TCP/IP 23社

6 ISDN回線交換 H8.11~H9.1 TCP/IP、PPP 16社

21HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

7 ISDN回線交換 H9.10~H10.4 TCP/IP、MP 16社

8 ATM専用線 H11.10~H12.7 TCP/IP 5社

9 インターネット H12.7~H12.9 TCP/IP、IPsec 7社

10 インターネット H13.7~H13.9 TCP/IP、IPsec 7社

11 Ethernet/専用線 H13.9~H13.10 TCP/IP、IPv6 10社

12 Ethernet H14.4~H14.5 TCP/IP、PPPoE 6社

13 Ethernet H14.7~H14.8 TCP/IP、OSPFv2 8社

14 Ethernet H15.3~H15.4 TCP/IP、VRRPv2 6社

⇒最近は接続性も100%を確保、役目を終えたので終了(必要あれば再開)

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④ マルチメディア関連の相互接続の流れ

ISDN: 64kbps--1.5Mbps1991-1994 STEP11994-1996 STEP2 Total: 96 terminals

H.320 Video Conference and Videophone

Video Conference and Videophone WG

ISDN: 64kbps--1.5Mbps1994 STEP1 Total: 7 MCUs, 16terminals

H.231 MCUVideo Conference and Videophone WG

22HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

H.324 TV電話 相互接続(PSTN)H.323 VoIP ⇒TV電話、TV会議 & VoIP(SIP)現状: VoIP機器(SIP)、TV電話・会議(MPEG4、H.264)+HN (HomeーNW)・Network-Camera、NGN相互接続、HDTV-TV会議等の接続試験に取り組んでいます

Open test site 1996H.320 Video Conference and Videophone

Video Conference and Videophone WG

ATM, Leased Line: 6.3Mbps1997-1998 STEP1 Total: 16 terminals

MPEG2 (H.262 ) MPEG2 (H.262) WG

VoIP機器-WGTV電話・TV会議-WG

(+HDTV-TV会議)HN-WGNW-Camera WG

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HATS 相互接続試験実績

HATSで相互接続試験された情報通信機器数(2010年度)

⇒18(TOTAL:1988-2010年度)

⇒1,368

注1:2011.3現在の値1989- ISDN ターミナル・アダプタ/デジタル電話, G4 ファクシミリ・・・1990- アナログテレビ電話1991- デジタルテレビ電話/テレビ会議, LAN ルータ1996- スーパーG3 FAX

ITEMS 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

PBX 3 7 5 5 5 5 5 5 5Facsimile 1 5 0 11 10 22 1 0

LAN 24 11 6 0 0 0 0 0H.323 17 13 6 0 0 0 0 0SIP 29 32 23 18 20 10 12 10 3

MPEG4 0 0 4 5 4 2 5 0H.264 0 0 0 0 3 4 0 2DSL 4 0 0 0 0 0 0

IP-Camera 11 10Total 78 68 44 39 42 43 23 28 18

HATS相互接続機器数推移棒グラフ(左軸):累計数

1300

1400

1500

260

280

23HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

1996- スーパーG3 FAX1997- MPEG2(H.262)1999- LAN ルータ(ATM, IPsec), H.324 テレビ電話

インターネットFAX2000- VoIP(H.323 ), カラーFAX2001- ADSL, LAN ルータ(IPv6 native/tunnel mode),

PBX(VoIP:IP-QSIG), VoIP/テレビ電話/テレビ会議(H.323 ), VoIP(SIP), インターネットFAX

2002- ADSL, LAN ルータ(OSPFv2/PPPoE), PBX(IP-QSIG), VoIP/テレビ電話/テレビ会議(H.323 ),VoIP(SIP), インターネットFAX

2003- ADSL, LAN ルータ(VRRP), sYCC色空間カラーFAX, H.323, SIP, PBX(IP-QSIG)

2004- LAN ルータ(インターネットVPN: IPsec-IKE), PBX-SIP , H.323, SIP

2005- PBX-SIP, IP-FAX, SIP, MPEG42006- PBX-SIP, IP-FAX, SIP, MPEG4, H.2642007- 上記機器の試験機能を拡大、さらにホームネットワーク、IPカメラなどにスコープを拡大

棒グラフ(左軸):累計数折線グラフ(右軸):年度数

22

0 31

0

38

0

43

0

45

0 54

0

61

6

68

6

72

6

77

4

83

1 98

5

1,0

63

1,1

31

1,1

75

1,2

14

1,2

56

1,2

99

1,3

22

1,3

50

1,3

68

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

1100

1200

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'90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 09 10 年度

累計

機器

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160

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200

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年度

機器

数累計数

年度数

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HATSの今後の取り組み-1

以上のように今までのHATSは既存勧告に基づいた機器の相互接続試験を行ってきたが、今後は機器のみでは無く、IP-NW化が進みNWを含んだサービスなど範囲が変化してきています。今後はサービスの相互接続性の確保など、柿を推進してゆく予定である。

①NWを含み検討範囲を拡充②関連市場での問題点を防止すべく、現在検討されているNGNや0AB~Jの課題を解決③国内のみならず、World-wideに展開

<一例>最近の検討としては、ALL-IP化NWとなった場合の“0AB~J”電話の問題点などについて下記の様

な検討を行っている。

24HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

な検討を行っている。① 品質・機能の確保 ② 安全性・信頼性の確保③ 相互接続・運用性の確保 ④ その他(ワイヤレス、番号ポータビリティーなど)

<検討出力>上記に関連する業界標準や必要な業界規定などを提言して行く予定である。「0AB-JのIP電話でのファクシミリ通信の確保」⇒ガイドライン作成

IP-PBX にVoIP-TA を経由してファクシミリ端末を収容する際のVoIP―TA /ファクシミリ端末ガイドライン

http://www.ciaj.or.jp/content/info/kikaku/CES-Q006-1.pdf0AB-J IP電話端末安全性・信頼性機能ガイドライン

http://www.ciaj.or.jp/content/info/kikaku/CES-I001-1.pdfITU-Tへの提言

ITUマーク論議への資料提供 SG11へのUP-STREAM(Q.3948:VoIP service testing framework at NGN UNI、 Q.multimedia-tesitng at NGN UNI)

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HATSの今後の取り組み-2以上のように今までのHATSは既存勧告に基づいた機器の相互接続試験を行ってきた。今後は機

器のみでは無く、IP-NW化が進みNWを含んだサービスなど範囲が変化してきているため、サービスの相互接続性の確保など、NWを含み検討範囲を拡充して行く予定である。

現状の具体的な現状の活動を以下に示す。

④HATS ②NW-adhocHATS-

③VoIP協AP

端末

HATS実施推進部会

個別TILCによる相互接続実施

協調

関連団体との協調(当時を含む)

協力

HATSの活動

検討メンバの参加

25HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

情報通信技術審議会技術分科会

IPネットワーク設備委員会

作業班

H18~19年度活動

HATS-NGN

①JPNICNW

端末

次世代IPネットワーク推進フォーラム 技術部会 相互接続WG 技術基準検討WG

研究開発・標準化部会 IP端末部会

総務省

次世代IPネットワーク等に関する課題検討WG(HATS-NGN)

ネットワーク・端末インタフェース検討アドホックグループ(NW-Adhoc)

協力

協力

IP化時代の通信端末等に関する課題検討WG

IP化時代の通信端末の在り方に関する研究会

新世代ネットワーク推進フォーラムへ移行

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マルチベンダ化が進む中で

さまざまな高度情報通信機器を

安心して導入いただける環境作り

それがHATSの仕事です

Hall 5(5B36)HATS PLAZAにて実機デモと最新動向を展示中

26HATS CEATEC 2011©2005-11, HATS Conference

Thank you !HATS推進会議に関するお問い合わせは下記にお願い致します。

高度通信システム相互接続推進会事務局一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)

TEL:03-5403-9354 (樋口/小形)E-Mail:[email protected], [email protected]

〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目2番12号 JEI浜松町ビル3F

実機デモと最新動向を展示中