腫瘍内科とは何か? - teikyo-u...jul 17, 2013  ·...

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腫瘍内科とは何か?

学生からよく言われる誤解!

① 腫瘍内科=終末期医療科(ターミナルケア)科?

② 抗がん剤のコンサルテーション内科?

社会・時代・世界が、腫瘍内科を必要としている!

2006年 がん対策基本法

2007年 がん対策推進計画の閣議決定

以後 ・がん診療拠点病院の指定(全国397施設)

・がんプロフェッショナル養成プラン

・日本臨床腫瘍学会 「がん薬物療法専門医」

がん拠点病院の指定要件

5大がん(肺・胃・肝・大腸・乳)およびその他の

がんの標準的治療、適切な治療を提供

集学的治療(手術、放射線、薬物療法)の体制

化学療法専門医、放射線治療専門医、病理診断医

キャンサーボード(多職種のカンファランス)

緩和ケアの体制、専門医、精神科医、看護師

外来化学療法室、専門看護師、専門薬剤師

レジメン審査・管理委員会

病院連携、病診連携、セカンドオピニオン

院内がん登録

相談支援センター

クリティカルパス

◆腫瘍内科医の役割とは?

がん患者の 全身管理

症状緩和 がん治療の

コーディネート

臨床研究

がん 薬物療法

腫瘍 内科

帝京がんセンター (「病院の実力」2010年版)

肺癌

44%

乳癌

11%

肝・胆・膵

5% 下部消化管

5%

上部消化管

1% 皮膚

1%

泌尿器

2%

口腔・咽頭・

喉頭

3%

血液

5%

中皮腫・胸腺癌

1% 肉腫

1%

重複癌

6% 原発不明

5%

癌疑い・

癌以外

9%

癌疑い・

癌以外

9%

2011年1月~12月

新患数186人

腫瘍内科で診療する疾患

癌治療の救急処置

脊髄圧迫症候群

気道狭窄

上大静脈症候群

心タンポナーデ

肺血栓塞栓

消化管閉塞・穿孔

尿路閉塞

腫瘍崩壊症候群

DIC

高Ca血症

低Na血症

アナフィラキシ-

①教育理念

エビデンスに基づく薬物療法の専門家として、あらゆる臓器のがん患者に全人的医療を行いうる「がんの総合内科医」を育成

②研修カリキュラム

日本臨床腫瘍学会編「がん薬物療法専門医のためのコアカリキュラム」

③研修の概要

がん薬物療法、がん患者の全身管理、症状緩和、がん治療のコーディネート、臨床研究、外来化学療法

腫瘍内科における大学院生の教育(1)

④研修終了後

がん専門センターなどへの出向や各種資格取得のバックアップ

⑤目標とする専門医資格: 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、日本癌治療学会がん治療認定医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医

腫瘍内科における大学院生の教育(2)

昨年度の実績内容 件数

各種研修会への参加 3-5件/月

外来化学療法室管理 550件/月

新薬治験・臨床試験 17課題/年

海外学会発表(筆頭) 3課題/年

英文論文(含む共著) 10課題/年

-腫瘍内科の目指す他科および他院との連携-

① 各科とのキャンサーボード

② 周辺病院との定期症例検討会:肺癌診療を極める会

③ 画像診断勉強会:北区・豊島区医師会、画像診断セミナー

④ 地域臨床試験グループ:Lung Cancer Experts Network

腫瘍内科における大学院生の教育(3)

腫瘍内科における大学院生教育の到達目標

- 腫瘍内科の掲げる「がんの総合内科医」とは?-

① 多がん腫に関する診断・治療の知識を有する

② 緩和医療に関する技能を有する

③ がん専門病院と連携をとりながら他の医療機関に勤務する

④ 総合内科医の中でもがん医療にも携わることのできる医師

⑤ いわゆる米国におけるcommunity oncologistを想定

腫瘍内科では、

◆腫瘍内科を勧める7つの理由

①社会・時代・世界が、腫瘍内科を必要としている!

②地域癌拠点病院として「がん医療」に力を入れている!

③豊富な症例をもとに実践力が身につく!

④専門医になって日本のがん医療に貢献できる!

⑤臨床研究で世界を舞台に活躍できる!

⑥「やりたいこと」をサポートする教育体制がある!

⑦そうでない人もそれなりになれる教育体制もある!