衝突玉:ニュートンのゆりかご...
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衝突玉:ニュートンのゆりかご
「なんでかな?」
IPMG7989
① ② ③ ④
A B
衝突でAからBに運動量が移動!
運動量の移動とは?(前頁の計算) A,B各鋼球の質量は同じでm(kg)とする
①衝突直前のAの速度(水平右向き)をv(m/秒=m/s)とする
この時、Aはmv(kgm/s)の運動量を持つという(運動量の定義)
②AがBと⊿t(秒=s)接触し衝突するとAは⊿t(s)の間平均してF(kg)の力でBを押すものとする
③この衝突で、Aは自分の持っている運動量mv(kgm/s)をBに与える(運動量の移動が起こる)ことが
過去の多くの鋼球同志の正面衝突実験の結果からわかっている
④Bは③で得た運動量mv(kgm/s)により水平右向きに飛び出す
その速度はBの運動量mvをBの質量mで割ってmv/m=v(m/s)である
すなわち衝突後のBの速度は衝突前のAの速度にひとしい
③aこの時ニュートンの「作用反作用の法則」によりBは同じ⊿t(s)の間に平均 - F(kg)の力でAを押す
したがってこの間にBがAに与える運動量は、- F・⊿t=- mv (水平左向きの力F×⊿t) (注記*)
④a衝突後のAの運動量は①により衝突前のAの運動量mvと,③aにより衝突時にBがAに与えた運動量
- mvの和であるから
mv+(-mv)=0 すなわち衝突後のAの運動量は0となる
Aの速度は Aの運動量0をAの質量mで割って 0/m=0 すなわち衝突後のAの速度は0となる
(注記*)
ニュートンの力と加速度の法則 質量×加速度=力 (あ) をAに適用し衝突している時間(⊿t) で足算すると
mv=F⊿t (∵(あ)により m・dv/dt=F(t) 積分区間0~⊿tで積分すると mv=F⊿t ただしFはF(t)の時間平均)
AからB、BからC、CからD、DからEに運動量 が次々に移動!Eだけが元のAと同じ速さではじき出される
A球がB球に左から衝突!
A・B・C・Dさん、 さよならー
各球の運動量は、 球の質量×速度 で計算できるよ!
①BからC、CからD、DからEに運動量 が次々に移動! Eが元のA・Bと同じ速さではじき出される ②次にAからB、BからC、CからDに運動量 が次々に移 動!Dが元のA・Bと同じ速さではじき出される
A・B球がC球に左から衝突!
各球の運動量は、 球の質量×速度 で計算できるよ!
A・B・Cさん、 さよならー
①CからD、DからEに運動量 が次々に移動! Eが元のCと同じ速さではじき出される ②次にBからC、CからDに運動量 が次々に移動! Dが元のBと同じ速さではじき出される ③次にAからB、BからCに運動量 が次々に移動! Cが元のAと同じ速さではじき出される
A・B・C球がD球に左から衝突!
各球の運動量は、 球の質量×速度 で計算できるよ!
A・Bさん、 さよならー
A・B・C・D球がE球に左から衝突!
Aさん、 さよならー
各球の運動量は、 球の質量×速度 で計算できるよ!
①DからEに運動量 が移動! Eが元のDと同じ速さではじき出される ②次にCからDに運動量 が移動! Dが元のCと同じ速さではじき出される ③次にBからCに運動量 が移動! Cが元のBと同じ速さではじき出される ④次にAからBに運動量 が移動! Bが元のAと同じ速さではじき出される