四面体炭素(sp3炭素)が四つの異なる置換基を持つときと結合...
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キラリティー
キラル(chiral)な分子:その鏡像と同一でない。 分子が対称面を持たない。 アキラル(achiral)な分子:その鏡像と同一。分子が対称面を持つ。
アキラル(achiral) キラル(chiral)
旋光度と比旋光度 左旋性:反時計回りに回転、マイナス(ー)の符号をつける 右旋性:時計回りに回転、プラス(+)の符号をつける 旋光度 α :試料の濃度、経路の長さ、測定光の波長に依存 比旋光度 [α]D :下記の式で算出 DはナトリウムD線
エナンチオマーとジアステレオマー
AとB、CとD は鏡像異性体(エナンチオマー)の関係 AとC、BとC、BとDはジアステレオマーの関係 A〜Dはすべて立体異性体の関係(原子のつながり方が同一)
A B C D
ラセミ体とその分割
鏡像異性体は熱力学的な生成エネルギー同じ。しばしば50:50の混合物として得られる。その混合物をラセミ体(racemic)とよぶ。 ラセミ体:キラルな化合物の50:50の混合物。光学活性ない。 (キラリティーはある) 光学分割 (optical resolution ) :ラセミ体から片方のエナンチオマーを得る方法 (分離とは言わない)
「異性体」のまとめ
構造異性体:原子の結合の仕方、順序が異なる異性体 立体異性体:原子の結合の順序は同じだが、配置が異なる異性体 鏡像異性体(エナンチオマー) ジアステレオマー(立体化学、シス・トランス)
「異性体」のまとめ
構造異性体:原子の結合の仕方、順序が異なる異性体 立体異性体:原子の結合の順序は同じだが、配置が異なる異性体 鏡像異性体(エナンチオマー) ジアステレオマー(立体化学、シス・トランス)
「異性体」のまとめ
構造異性体:原子の結合の仕方、順序が異なる異性体 立体異性体:原子の結合の順序は同じだが、配置が異なる異性体 鏡像異性体(エナンチオマー) ジアステレオマー(立体化学、シス・トランス)
窒素、リン、硫黄におけるキラリティー
不斉中心:四つの置換基が全て異なる。
アミンやリン、硫黄も鏡像異性体のペアを持つ可能性がある。
アミンでは
速い相互変換があるため、
鏡像異性体の単離は難しい
リンは
反転が遅いので鏡像
異性体が単離可能
Re 面、Si 面
一段階の化学反応でアキラルなものからキラルなものに
変換される場合、その分子はプロキラル(prochiral)と呼ばれる。
この時sp2混成のカルボニル炭素の二つの面を区別
時計回りを Re面 反時計回りを Si面 とよぶ
プロキラル中心、pro-R, pro-S
sp3混成の炭素原子の場合も、
プロキラル中心(prochiral center)が定義できる
プロキラル化合物のうち二つの水素のうち一つを重水素に変える。
分子がR体になればpro-R, S体になればpro-S