グローバル・ゼラチンスペシャリスト

２０１２年９月

2

1. 事業概要2. 事業と市場について3. 強みと戦略について4. ２０１２年３月期業績5. ２０１３年３月期見通し6. ２０１３年３月期第１四半期業績7. 配当政策について8. 当社製品のご紹介9. 巻末資料

目 次

<ご案内＞本資料に記載された見解､見通し､ならびに予測等は､資料作成時点での弊社の判断であります。その情報の正確性を保障するものではありません。市場環境等の様々な要因により､今後の業績は本資料の内容と異なるものとなる可能性があります。ご承知おきのほど､お願い申し上げます。

3

1. 事業概要

証券コード ４９７７

社 名 新田ゼラチン株式会社 ( Nitta Gelatin Inc. )

本 社 大阪市浪速区桜川４丁目４番26号

創 業 1918年(大正７年)１月

資本金 1,577百万円

売上高 277億円 (連結：2012年3月期)

従業員数 592名 (連結：2012年3月末現在)

会社概要

4

事業概要1

ニッタ(株)

(株)ニッタクス

新田ゼラチン(株)

1885年 (明治18年)

1919年 (大正８年)

1918年 (大正７年)

牛皮片等から｢にかわ｣を製造

タンニン製造副産物カシワ樹幹材や雑木から合板

(ベニヤ板)を生産

新田長次郎

製革工場に奉公する

動力伝導用革ベルトを

日本で初めて製造

２０歳で松山から大阪へ

革ベルト製造用タンニン調達

類なき熱意と工夫､起業

カシワ樹皮を求め北海道に広大な原野を購入､開拓

起業の歴史

新田帯革製造所

5

事業概要1

食肉

魚肉

副産物

骨･皮･鱗

畜肉業

水産業

コラーゲンとゼラチン､コラーゲンペプチドの関係

分解度

高分子

低分子

皮膜形成能､保水性

ゲル化性､保水性､起泡性､皮膜形成能

高度生理活性機能

保湿性

医　療

化粧品

畜肉製品

生体適合性

高度医療

生体適合性

ゼラチン

可溶性コラーゲン

ペプチド

アミノ酸

繊維状コラーゲン

精製ゼラチン

精製コラーゲン

ケーシング

機能性ペプチド

健康食品

生理活性機能(骨・関節・皮膚)

高度医療食　品 医薬品 写真材料

食　品

タンパク強化

精製度 6

事業概要1

1918年 にかわ･ゼラチンの製造開始：楽器､マッチ､レコードジャケット

1960年代 マイクロカプセル：感圧紙

1980年代 銀塩写真：写真フィルム､印画紙

2000年代 総菜：コンビニ総菜・デザート医薬品・健康食品：カプセル

1990年代 菓子：グミ､ソフトキャンディー

2010年代 シニア向け食品：嚥下食

････ 機能性ペプチド医療用ゼラチン･コラーゲン

市場変化への対応

タンパク食

ニカワ･

工業

用ゼ

ラチ

ン食

用･医

薬用

ゼラチ

ン

コラー

ゲン

ケー

シング

コラー

ゲン

ペプ

チド

7

事業概要1

えん げ

事業セグメントと部門

原料：牛･豚･魚(骨･皮･鱗)

コラーゲン素材

フォーミュラソリューション

市場

高度精製

高度利用応用技術

ケーシング

ペプチド

ゼラチン

食品材料

接着剤

ライフサイエンス

売上構成 事業セグメント

製品

製品･ソフト

売上高

174.3億円

セグメント利益

22.5億円

(2012.3期)

売上高

103.2億円

セグメント利益

10.8億円

(2012.3期)

ケーシング

ペプチド

ゼラチン

食品材料

接着剤

部門

ライフサイエンス

8

事業概要1

●

●●●

●

●●

●●●

北米日本

中国インド

9

事業概要1グローバルネットワーク

海外売上比率

２７.８％

ニッタゼラチンインディアLtd. 新田ゼラチン(株)上海新田明膠有限公司 ニッタゼラチンエヌエーInc.

1975年設立 1918年創業2011年設立 1979年設立

10

2. 事業と市場について

世界のゼラチン生産動向(単位:千トン)

出典： 欧州ゼラチン工業組合､環太平洋ゼラチン工業組合資料を当社で推計

ゼラチン需要拡大

国内総生産(GDP)と相関

国名 人口(100万人)

2010 20112012予測

中国 1348.1 10.4 9.2 8.2

インド 1206.9 10.6 7.2 6.9

インドネシア 241.0 6.2 6.5 6.1

ベトナム 89.3 6.8 6.9 5.6

アジア主要国の経済成長率推移

出典：IMF-World Economic Outlook 2012.4

アジア圏の経済成長

ゼラチンは古くて新しいグローバルニッチ製品

新興

国の

経済

成長

0

250

300

350

400

11

事業と市場について2

'00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11

1970年 1980年 1990年 2000年 2010年 2020年0

40

80

120

160

日本

中国

インド

１人当たりのゼラチン消費量

12

事業と市場について2

＊東京オリンピック

＊オイルショック

＊バブル崩壊

＊リーマンショック

＊列島改造論

＊阪神大震災

＊消費税導入

＊ニクソンショック

＊プラザ合意

世界のゼラチン需要量2010年

34.6万トン

2020年

42.5万トン(ｇ/１人)

133g 133g

37g

56g

9g15g

23g

58g

ゼラチンの特性と用途

13

事業と市場について2

特　性 用　途

食感を変えるソフトキャンディー、お粥、ピラフ、プロセスチーズ、アイスクリーム

ひっつける タブレット、ピアノ、バイオリン

固まる・溶けるゼリー、グミ、コンビニ総菜、煮こごり、嚥下(えんげ)食

泡を保つ マシュマロ、ムース、ババロア

水を抱くヨーグルト、プリン、小龍包、餃子、ローファットマーガリン、シップ剤

膜を作る せんべい、カプセル、フィルム

ツヤを出す ケーキ、糖衣錠(チョコレート、くすり)

コクを出す ラーメンスープ、タレ

出典： 『日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合』(2012年3月期)

当社59.7％

国内A社

24.8％

国内B社

7.2％

その他8.3％

海外C社(ベルギー)

11.0％

当社グループ５.３％

海外A社(フランス)

24.9％

海外B社(ドイツ)

22.3％

その他31.8％

海外D社(フランス)

4.7％

ゼラチンシェア

日本でのゼラチン販売量 世界のゼラチン製造者と生産能力

圧倒的

シェアNo.1

世界第４位

アジア最大

14

事業と市場について2

出典： 欧州ゼラチン工業組合､環太平洋ゼラチン工業組合資料を当社調べ

機能性研究：骨・関節・皮膚への効果

日本におけるコラーゲンペプチド販売量推移 (単位:トン)

出典：『日本ゼラチン･コラーゲンペプチド工業組合』

日本は世界への情報発信基地

コラーゲンペプチドは日本が先進国

海外

城西大学 真野 博 教授 著 日本流通産業新聞2011.01.01

15

事業と市場について2

0

2,000

4,000

6,000

イメージ

先行

エビデ

ンス

効果

'01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11

コラーゲンケーシング生産量(百万メートル)

コラーゲンケーシングの市場拡大

0

2,000

4,000

6,000

8,000

'06 '07 '08 '09 '10

北米欧州アジア･パシフィック(中国を除く)

中国その他

60％増加

ソーセージ製造

コラーゲンケーシング

16

事業と市場について2

17

3. 強みと戦略について

成長する３本柱

グローバルネットワーク

ソリューション力リョク

高いゼラチンシェア

ゼラチン､ペプチド､ケーシング

北米・アジアに事業拠点、販売網を構築

アプリケーション開発･提案

国内 トップ、世界 第４位

当社の強み

18

強みと戦略について3

アジア・北米

での事業拡大海外戦略

国内戦略

当社の成長戦略

新製品開発

新市場開拓

19

強みと戦略について3

新製品開発

新市場開拓

ペプチド事業

食品材料事業

・ 機能性素材(ロコモペプチド)の研究開発

・ コンビニ･シニア向け製品開発

将来事業

国内事業

20

強みと戦略について3

接着剤事業・ 高機能樹脂(シーラント)の開発

ライフサイエンス事業

※ ロコモ：老化による運動機能低下

ゼラチン事業・ 新ゼラチンの開発

医療用ゼラチン・コラーゲン研究開発

日本経済新聞朝刊 2010.12.2

当社大阪工場内 ビーワークス

ライフサイエンス事業の戦略

29

強みと戦略について3

医療用ゼラチンの事例

アジア･北米

での

事業拡大

ペプチド事業

ケーシング事業

・ 生産拠点の増強中　国： 本年より稼働アメリカ： 工場建設予定

・ 最新設備導入・ 中国での製造・販売

ゼラチン事業・ グローバル供給能力増強

海外事業

22

強みと戦略について3

■

■

■

■

■

■

■

●●

●

●

●

●

●●

アジアフォーカス

● ： 当社グループ

アジア圏(９ヶ国)での事業拡大の基盤

インド

韓国中国台湾ベトナムシンガポールインドネシアタイ

■ ： 海外代理店

新田ゼラチン(株) [生産・販売]彦根ゼラチン(株) [生産] (株)アイビス(株)アルマコーポレーション(株)ニッタバイオラボ [販売]

中国

日本

ニッタゼラチンインディアLtd.[生産・販売]

バムニプロテインLtd. [生産]レバプロテインLtd. [生産]

上海新田明膠有限公司 [販売]広東百維生物科技有限公司 [生産]ニッタホンコンLtd.

23

強みと戦略について3

デザート 菓子

冷凍食品 コンビニ総菜

フードアプリケーション

24

強みと戦略について3

大　阪

インド(ケララ州)25

強みと戦略について3

米国(ノースカロライナ州)東　京

アプリーケーションラボ

中国(上海)

26

強みと戦略について3中・長期展望

0

20,000

30,000

40,000

2010/3 2011/3 2012/3 2013/3 2016/30

2,000

3,000

4,000

売上高(左目盛) 営業利益(右目盛)

(百万円)

400億円

40億円

289億円

20億円

277億円

20億円

279億円

14億円

263億円

14億円

27

強みと戦略について3

28

4. ２０１２年３月期業績

29

２０１２年３月期業績4２０１２年３月期 業績

（百万円）

0

20,000

25,000

30,000

0

1,000

2,000

3,000売上高(左目盛) 営業利益(右目盛) 当期純利益(右目盛)

26,392

1,407

1,047

27,923

1,486

1,051

27,763

2,015

1,375

2011/3 2012/32010/3

30

5. ２０１３年３月期見通し

+1,137(+4.1％)

+54(+2.7％)

△5(△0.4％)

31

２０１３年３月期見通し5２０１３年３月期 見通し

（百万円）

売上高(左目盛)

営業利益(右目盛)

当期純利益(右目盛)

0

24,000

28,000

30,000

26,000

0

1,500

2,000

3,000

2,500

27,763

28,900

2,015 2,070

1,375 1,370

2012/3 2013/3(計画)

32

２０１３年３月期見通し5今期の取り組み

セグメント 部門

ゼラチン

ペプチド 中国及びアジアでの事業化

ケーシング 生産設備更新

フォーミュラソリューション 接着剤 高機能樹脂(シーラント)の事業拡大

ライフサイエンス

食品材料

コラーゲン素材

全　社

取り組み内容

新ゼラチンの開発

医療用ゼラチン､コラーゲンの研究開発

コンビニ､シニア向け食品材料の開発

省資源・省エネ

33

6. ２０１３年３月期第１四半期業績

34

２０１３年３月期第１四半期業績6２０１３年３月期 第１四半期 業績

（百万円）

0

6,000

7,000

8,000

0

400

800

1,200売上高(左目盛) 営業利益(右目盛) 四半期純利益(右目盛)

2012/3１Ｑ

2013/3１Ｑ

2011/3１Ｑ

6,956

357

268

7,232

7,071781

477

592

462

35

7. 配当政策について

36

配当政策について7当社株価指数推移

2011年12月20日上場日前日(12月19日)を100として算出

80

90

100

110

120

130

140

150

160

12/19 1/19 2/19 3/19 4/19 5/19 6/19 7/19 8/19

当社 東証１部 東証２部

37

配当政策について7

配当方針

株主優待制度

企業価値向上のための投資と､

安定した配当を継続することを基本とし、

配当性向１５％を目安とします

■ 100株～500株未満：1,000円相当の当社商品お買物優待券

■ 500株以上：3,000円相当の当社商品

株主の皆様へ

38

8. 当社製品のご紹介

39

当社製品のご紹介8『コラゲネイド』

モンドセレクション ２０１２ 最高金賞を初エントリーで受賞

受賞カテゴリ：　ダイエット及び健康製品

40

当社製品のご紹介8

２つのコラーゲンを配合

内側からハリ、弾力、潤い

モイストワン【美容液ジェル】

● オーストリッチコラーゲン

● 宇和島の鯛ナノコラーゲン

保湿効果を長時間バリアでキープ

ご清聴ありがとうございました

グローバル・ゼラチンスペシャリスト

42

9. 巻末資料

43

巻末資料9２０１２年３月期 通期 損益計算書 (P/L)

２０１０/３ ２０１１/３ ２０１２/３ 前年度比

売上高 26,392 27,923 27,763 △0.6%5,998 6,325 6,838 +8.1%

利益率 22.7% 22.7% 24.6% －

1,407 1,486 2,015 +35.6%利益率 5.3% 5.3% 7.3% －

1,584 1,383 2,002 +44.7%利益率 6.0% 5.0% 7.2% －

1,047 1,051 1,375 +30.8%利益率 4.0% 3.8% 5.0% －

当期純利益

経常利益

営業利益

売上総利益

（百万円）

44

巻末資料9２０１２年３月期 通期 貸借対照表 (B/S)

２０１1/３ ２０１２/３

受取手形･売掛金 5,621 6,449 +827たな卸資産 5,370 5,971 +600

有形固定資産 5,537 5,387 △150無形固定資産 20 18 △1

増減

流動資産 12,868 14,935 +2,067現金・預金 1,558 2,098 +540

その他流動資産 317 417 +99固定資産 8,598 8,436 △162

投資等 3,040 3,030 △9

資産合計 21,466 23,371 +1,905 +2,3049,8657,560株主資本

△397△1,832△1,435その他包括利益累計額合計

△1715,26315,281負債合計

△4543,4613,916長期借入金等

△32,1582,162退職給付引当金

+1303,1333,002短期借入金･社債等

２０１２/３２０１1/３

+1,90523,37121,466負債純資産合計

+1,9238,1086,185純資産合計

+157459少数株主持分

+29467438その他固定負債

△4286,0876,516固定負債

+3402,5652,225その他流動負債

△603,4763,537支払手形・買掛金

+4119,1768,765流動負債

増減（百万円）（百万円）

45

巻末資料9２０１２年３月期 通期 セグメント実績

（百万円）

コラーゲン素材事業 フォーミュラソリューション事業

0

16,000

17,000

18,000

19,000

20,000

10/3 11/3 12/30

1,600

1,800

2,000

2,200

2,400（百万円）

0

9,000

10,000

11,000

12,000

13,000

10/3 11/3 12/30

600

800

1,000

1,200

1,400

売上高(左目盛)

セグメント利益(右目盛)

売上高(左目盛)

セグメント利益(右目盛)

16,831

1,587

17,882

1,773

17,443

2,255

9,560

975

10,040

934

10,329

1,083

46

巻末資料9２０１３年３月期 セグメント別見通し

コラーゲン素材

+1,067(+6.1％)

フォーミュラソリューション

+71(+0.7％)

17,433 18,500

売上高

2012/3 2013/3(計画)

(百万円)

10,32910,400

セグメント利益(百万円)

コラーゲン素材+205

(+9.0％)

フォーミュラソリューション△82(△7.7％)

2,4602,255

1,0001,082

2012/3 2013/3(計画)

47

巻末資料9

投資額

330

北米ケーシング

製造設備の更新640 約30％の生産性改善

1,000

投資効果（目標）

大阪工場

省エネ設備導入ＣＯ2 ２５％削減(2011/3期対比)

北米ペプチド

新工場の建設生産規模1,000トン(2014年3月期稼働)

（百万円）

2013/3 主要な設備投資

投資計画

２０１３年３月期 ： ２,８５２百万円

48

巻末資料9２０１３年３月期 第１四半期 損益計算書 (P/L)

２０１１/３１Ｑ

２０１２/３１Ｑ

２０１３/３１Ｑ 同期比

売上高 6,956 7,232 7,071 △2.2%1,590 1,979 1,819 △8.0%

利益率 22.8% 27.3% 25.7% －

358 781 592 △24.2%利益率 5.1% 10.8% 8.3% －

345 741 619 △16.4%利益率 4.9% 10.2% 8.7% －

268 477 462 △3.2%利益率 3.8% 6.6% 6.5% －

四半期純利益

経常利益

営業利益

売上総利益

（百万円）

49

巻末資料9２０１３年３月期 第１四半期 貸借対照表 (B/S)

２０１２/３２０１３/３

１Ｑ

受取手形･売掛金 6,449 6,309 △139たな卸資産 5,971 6,241 +270

有形固定資産 5,387 5,361 △25無形固定資産 18 21 +2

増減

流動資産 14,935 14,687 △248現金・預金 2,098 1,765 △332

その他流動資産 417 370 △46固定資産 8,436 8,277 △158

投資等 3,030 2,893 △136

資産合計 23,371 22,964 △407 +33510,2019,865株主資本

△337△2,170△1,832その他包括利益累計額合計

△40014,86215,263負債合計

△2653,1963,461長期借入金等

△592,0982,158退職給付引当金

△1273,0063,133短期借入金･社債等

２０１３/３１Ｑ

２０１２/３

△40722,96423,371負債純資産合計

△68,1018,108純資産合計

△47074少数株主持分

△32435467その他固定負債

△3375,7306,087固定負債

△1002,4652,565その他流動負債

+1843,6613,476支払手形・買掛金

△439,1329,176流動負債

増減（百万円）（百万円）

50

巻末資料9２０１３年３月期 第１四半期 セグメント実績

（百万円）

コラーゲン素材事業 フォーミュラソリューション事業

0

3,000

4,000

5,000

6,000

10/3 11/3 12/30

400

600

800

1,000（百万円）

0

1,000

2,000

3,000

4,000

10/3 11/3 12/30

200

400

600

800

売上高(左目盛)

セグメント利益(右目盛)

売上高(左目盛)

セグメント利益(右目盛)

370

308

4,451 2,505

728

368

4,495

2,737

550384

4,384

2,687