電気用品安全法の規制対象の考え方について · 電気用品安全法施行令...

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電気用品安全法の規制対象の考え方について 平成29年 2月15日 電気用品の安全に関する技術基準等に係る調査検討会 政省令・制度運用検討分科会 資料15-4

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Page 1: 電気用品安全法の規制対象の考え方について · 電気用品安全法施行令 昭和37年8月14日 政令第324号 施行令 電気用品安全法施行規則 昭和37年8月14日

電気用品安全法の規制対象の考え方について

平成29年 2月15日

電気用品の安全に関する技術基準等に係る調査検討会

政省令・制度運用検討分科会

資料15-4

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目次 0. はじめに ........................................................................................................................... 1

1. 電安法の規制対象品目の大括り化の検討について .......................................................... 1

1.1 大括り化の意義 .......................................................................................................... 1

1.2 検討の前提 ................................................................................................................ 1

(1) 方向性について ......................................................................................................... 1

(2) 改正案の検討対象について ....................................................................................... 2

(3) 大括り化後の規制対象・非対象の考え方 ................................................................... 2

1.3 検討の推移 ................................................................................................................ 3

2. 大括り化に必要な施行令の改正について ......................................................................... 4

2.1 施行令別表第二(特定電気用品以外の電気用品の指定)第七号~第一一号に係る

改正案 .............................................................................................................................. 4

2.2 施行令別表第一(特定電気用品の指定)について ....................................................... 6

3. 大括り化に必要な施行規則の改正について ...................................................................... 6

3.1 施行規則別表第一(電気用品の区分)の改正案 .......................................................... 6

3.2 施行規則別表第二(型式の区分)の「ランプ」及び「交流用電気機械器具」に係る改

正案 ................................................................................................................................. 7

3.3 施行規則別表第三(検査の方式)の改正案 ............................................................... 10

3.4 施行規則別表第五(表示の方法)の改正案 ................................................................ 11

(1) 「光源及び光源応用機械器具」及び「ランプ」 ............................................................. 11

(2) 「電子応用機械器具」 ................................................................................................ 11

(3) 「交流用電気機械器具」 ............................................................................................ 11

4. 範囲等解釈の改正案 ...................................................................................................... 12

4.1 「Ⅰ 一 共通事項 (1)」に係る改正案 ...................................................................... 12

4.2 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品」に係る改正案 ............................................. 14

5. 従前から継続される運用上の考え方について ................................................................. 19

(1) 未完成のもの .......................................................................................................... 19

(2) 一品もの.................................................................................................................. 19

(3) 現地施工のもの ....................................................................................................... 20

(4) 現地施工のものに対する届出について .................................................................... 20

(5) オプションの取付け等について ................................................................................ 21

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(6) 電気用品の製造業・輸入業に該当しないもの(改造、個人輸入など) ........................ 22

6. 課題 ............................................................................................................................... 22

6.1 施行令別表第二の改正案に関する課題 ................................................................... 22

6.2 施行規則別表第一及び第二の改正案に関する課題 ................................................. 24

6.3 施行規則別表第三の改正案に関する課題 ................................................................ 25

6.4 範囲等解釈の改正案に関する課題 ........................................................................... 25

(1) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 6.ランプ関係」について ............................ 25

(2) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 7.1 共通事項」について.......................... 26

(3) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 7.4 照明器具」について.......................... 26

(4) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 7.5 オーデイオ・ビデオ、情報通信技術

及び事務機器の分野における電気・電子機器」について .............................................. 26

6.5 届出の効率化に関する課題 ...................................................................................... 26

6.6 製品毎の消費電力の上限値の設定について ............................................................. 27

6.7 特定電気用品に関する課題 ...................................................................................... 27

6.8 大括り化により新たに規制対象となる製品を扱っている事業者への影響について ..... 27

6.9 大括り化による対象拡大に伴う影響への対策について .............................................. 28

7.まとめ ............................................................................................................................... 29

別添 大括り化に係る政省令等の新旧対照表(案)

別添1 施行令別表第一の新旧対照表(案)

別添2 施行令別表第二の新旧対照表(案)

別添3 施行規則別表第一の新旧対照表(案)

別添4 施行規則別表第二の新旧対照表(案)

別添5 施行規則別表第三の新旧対照表(案)

別添6 施行規則別表第五の新旧対照表(案)

別添7 範囲等解釈の新旧対照表(案)

参考資料

参考1 施行規則別表第二の改正案(「ランプ」及び「交流用電気機械器具」について、表中に区

分の解説等を記載した解説版)

参考2 大括り化により新たに規制対象となる製品を扱っている事業者への影響調査について

参考3 他法令における規制対象範囲の指定について

参考4 大括り化の実施によって期待される事務合理化等の成果について

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本報告書で引用する法令・通達については次のとおり略記する。

法令・通達名称 番号 略記

電気用品安全法 昭和 36 年 11 月 16 日 法律第 234 号 電安法

電気用品安全法施行令 昭和 37 年 8 月 14 日 政令第 324 号 施行令

電気用品安全法施行規則 昭和 37 年 8 月 14 日 通商産業省令第 84 号 施行規則

電気用品の範囲等の解釈について 平成 24 年 4 月 2 日 平成 24・03・21 商局第 1 号 範囲等解釈

電気設備の技術基準の解釈 平成 25 年 3 月 14 日 20130215 商局第 4 号 電技解釈

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0. はじめに

平成 21 年 5 月の産業構造審議会製品安全小委員会において、電気用品安全法技術基準体

系等の見直し方針が示され、これを受け、本検討会では電安法の規制対象の考え方について

検討を重ねてきた。本報告書は、平成 28 年度までに検討された結果をまとめたものである。

1. 電安法の規制対象品目の大括り化の検討について

1.1 大括り化の意義

電安法は、規制対象となる電気製品を電気用品として定義し、具体的な用品名を施行令で

あらかじめ指定する法体系であり、電安法の前身である電気用品取締法が制定された昭和 36

年度以降、指定品目の変更(追加)に際しては、その都度、施行令を改正してきた。

しかし、電気用品の中でも特に技術の進歩と製品の入れ替わりが激しい電気製品について、

その都度、施行令改正が必要となるこのような方法では適切な規制範囲を保つことが難しく、

柔軟に対応できるような仕組みとしていくことが望ましい。

こうした観点から、施行令の指定方法を見直し、これまでの一品ごとに指定する詳細な方式

から国際規格に整合する大きな区分に変更していくこと(=指定品目の大括り化)が必要であ

るとされた。

指定品目を大括り化することにより、使用目的や危険性の高さから、本来なら規制すべきで

あると思われる電気製品が、施行令改正を行うことなく規制対象とすることが可能となる。

例えば、平成 24 年度に電気用品に指定したエル・イー・ディー電球は、施行令を改正して指

定するまでに 3 年を要したが、指定方法を「ランプ」と大括り化すれば、今までにない新たな光

源によるランプが製品化されても施行令を改正する必要がないため、市場投入とともに安全確

保のための技術基準や安全確保の仕組みが適用されることとなる。

これは、消費者保護の観点はもとより、事業者サイドにとっても、対象・非対象の判断や管

理に対する効率化や新技術の健全な育成などのメリットが生じることであり、意義は高いと考

えられる。

1.2 検討の前提

(1) 方向性について

過去の検討では、以下の方向性が示された。

① 電安法第 2 条第 2 項で規定されている特定電気用品は、「特に危険又は障害の発生す

るおそれが多い電気用品」と特別に位置付けられていることから、従来どおり品目を限定

列挙する方式とする。

② 部品類(電線、電線管、配線器具などの電設資材)に関しては、新規開発品の頻度が少

ないことを踏まえると、従来どおりの限定列挙方式でも合理的に品目指定が可能であると

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考えられる。

③ 電気製品に関しては、新規開発品が市場に逐次投入されることなどを踏まえると、除外

品目以外は原則的に電安法の規制対象とすることが適当であると考えられる。

④ 以上より、施行規則に規定されている電気用品の区分において、電気製品に該当する

「14 電熱器具」~「18 交流用電気機械器具」までを大括り化することが適当であると考

えられる。

⑤ なお、「14 電熱器具」~「18 交流用電気機械器具」までに該当する特定電気用品にあっ

ては、電気用品とすべき範囲を既に設定していることから、当該範囲を超えるものは、電

気用品とすべきでないものであり、大括り化の検討の対象外とすることが適当であると考

えられる。

(2) 改正案の検討対象について

大括り化には、品目を指定する施行令に加え、関連する施行規則や通達などの改正が必

要となることから、改正案の検討にあたっては、以下の 5 項目を中心に行うこととされた。

① 施行令別表第二(特定電気用品以外の電気用品の指定)改正案骨子

② 施行規則別表第一(電気用品の区分)改正案骨子

③ 施行規則別表第二(型式の区分)改正案骨子

④ その他関係条文改正案骨子

⑤ 範囲等解釈の改正案骨子

(3) 大括り化後の規制対象・非対象の考え方

(2)の各項目をまとめるにあたり、大括り化後は何を規制対象とし何を非対象とするのか

について、基本となる考え方をあらかじめ整理しておく必要がある。

従前より電気用品の指定のあり方については、「家庭用の機器は、すべて電気用品に包

括的に指定し、粗悪な電気用品による危険及び障害の発生を防止する。事務所、商店農業

用等の業務用の機器については、一般大衆が広く利用する機器はもちろん、電気知識が乏

しい者が取り扱う機器を選定し、電気用品に指定する。」という考え方で運用しているところ。

この考え方を基に、電気用品から除外される基本的な要件をまとめたものが表 1 であり、

この 2 つの要件のいずれかに該当するものは、大括り化した後も、電気用品として規制すべ

きではないものである。

表 1 電気用品から除外される基本的な要件

(1) 電気使用機械器具※以外の電気機械器具

※ 電技解釈第 142 条第 9 号の規定による。

(2) 一般大衆又は電気的知識の乏しいものが使用しないもの

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なお、大括り化後は、電安法の規制対象となる個別の電気用品名が明確に記載されない

こととなり、規制対象であるかないかは、製造又は輸入事業者が自ら判断しなければならな

い。事業者が自ら判断できるよう、大括り化後の規制対象・非対象を判断するためのフロー

を示す(図 1)。

図 1 大括り化後における電気用品の対象判断フロー

1.3 検討の推移

上記検討の前提のもと、これまで、電気用品の安全に関する技術基準等に係る調査検討会

(以下「検討会」という。)及び検討会の下に設置された政省令・制度運用検討分科会(以下

「分科会」という。)において、学識者、事業者(工業会)、登録検査機関及び消費者の代表を交

え検討を加えてきた。

また、平成 25 年度には、分科会の下に大括り化検討 WG(以下「WG」という。)を設置し、本

格的な検討に着手した。平成 27 年度には、実際の電気製品を念頭に置きながら、大括り化に

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より電安法の規制対象とすべきもの、規制対象から除外すべきものについて検討を行った。更

に、平成 28 年度は、大括り化した電気用品名ごとに、その対象となる範囲について検討してお

り、それらの結果は、各年度の政省令・制度運用検討分科会の活動報告として公表してきてい

る。

今年度までの検討によって、大括り化に必要な施行令・施行規則の改正案に加え、電気用

品の詳細を説明する通達である「電気用品の範囲等の解釈について」については、一通りの

検討がなされたことから、本報告書では、これまでの検討結果を次項以下に纏めるとともに、

施行令・施行規則などの改正案を新旧対照表として別途添付することとした。

2. 大括り化に必要な施行令の改正について

2.1 施行令別表第二(特定電気用品以外の電気用品の指定)第七号~第一一号に係る改正

過去の検討で示された「特定電気用品以外の電気用品のうち、電気製品を大括り化する

(部品類は大括り化しない)」との方針(1.2項参照)を基に、大括り化後の施行令における指

定について検討を行った。

施行令別表第二で指定された電気用品の中で、電気製品に該当するのは第七号~第一一

号までに指定された電気用品であることから、当該箇所の大括り化を検討し、以下の①~④に

示す理由から「ランプ」及び「交流用電気機械器具」の2つの区分に大括り化することが適当と

結論付けた。

① 当初は施行令別表第二第七号~第一一号までをすべて一括りに「交流用電気機械器具」

とする方向で検討していたが、1.2(3)項で述べたように、「一般大衆又は電気的知識の

乏しいものが使用しないもの」は大括り化後も規制対象外とすることを基本的な考え方と

していることから、一般用電気工作物のうち、一般家庭等での使用が想定される定格電

圧及び定格周波数に限定する旨を付すことが適切と考えられた。

② ところが、ランプの一種である放電ランプには点灯回路を内部に有するものと、有しない

ものがあり、後者は、照明器具に組み込まれた点灯回路を介して点灯する(交流の電路

に直接接続されない)ため、定格電圧及び定格周波数を定められない。放電ランプは、点

灯回路を内部に有するもの、有しないものともに、一般家庭で広く使用されていることか

ら、前者については①のとおり規制対象の範囲(定格電圧及び定格周波数)を限定し、後

者については定格電圧及び定格周波数を定めずに規制対象とすることが適当であると

考えられる。

③ このように、ランプには定格電圧及び定格周波数を定めることができない放電ランプ(点

灯回路を内部に有しないもの)が規制対象として存在することから、ランプとランプ以外の

製品を1つの区分とすることは、切り分けとして不適当であると考えられ、「ランプ」及び

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「交流用電気機械器具」の2つの区分に大括り化することが適当と結論付けた。

④ なお、「光源」ではなく、「ランプ」としたのは、「照明器具」との切り分けを明確にするため

である。「光源」は「照明器具」の一部を構成するものであり、必ず切り分けることができる

とは限らない。一方、「ランプ」は JIS の適用範囲で口金を有しているものとされ、「照明器

具」と明確に切り分けが可能であり、最も適した名称であると考えられる。

更に、「ランプ」及び「交流用電気機械器具」それぞれについて、細分化する必要があるかど

うかも検討を行った。検討にあたっては、国際整合性の確保の観点から、IEC 規格に準拠した

JIS の分類を参考とした。

その結果、「ランプ」については、これ以上細分化する必要はなく、「交流用電気機械器具」

については、更に 5 つの電気用品名に細分化することが妥当との結論に至った。

なお、上記①で述べたとおり、「一般大衆又は電気的知識の乏しいものが使用しないもの」

は大括り化後も規制対象外とすることを基本的な考え方としていることから、「ランプ」、「交流

用電気機械器具」ともに、一般家庭等での使用が想定される定格電圧及び定格周波数に限定

する旨を付すことが適切と考えられた。ただし、「ランプ」については上記②で述べたとおり、点

灯回路を内部に有しない放電ランプは定格電圧及び定格周波数を定めずに規制対象とする

必要があるため、定格電圧及び定格周波数を限定する文章の前に、「交流の電路に直接接続

されない放電ランプ及び、」を付記した。また、「ランプ」、「交流用電気機械器具」ともに、当該

区分に該当するものであっても、当該製品が置かれる環境や状況などに鑑みて、例外的に電

安法の規制対象外として扱うべきものが想定されるため、「機械器具に組み込まれる特殊な構

造のものその他の特殊な構造のものを除く。」を付記することにした。

以上より、施行令別表第二第七号~第一一号に係る改正案を表 2 のとおりまとめた(新旧

対照表は別添2に掲載した)。

表 2 施行令別表第二第七号~第一一号に係る改正案

七 ランプ(交流の電路に直接接続されない放電ランプ及び、定格電圧が 100 ボ

ルト以上 300 ボルト以下及び定格周波数が 50 ヘルツ又は 60 ヘルツの交流の

電路に使用するものに限り、機械器具に組み込まれる特殊な構造のものその

他の特殊な構造のものを除く。)

八 第三号から前号までに掲げるもの以外の交流用電気機械器具であつて、次

に掲げるもの(定格電圧が100 ボルト以上300 ボルト以下及び定格周波数が 50

ヘルツ又は 60 ヘルツの交流の電路に使用するものに限り、機械器具に組み込

まれる特殊な構造のものその他の特殊な構造のものを除く。)

(1) 家庭用及びこれに類する電気機械器具

(2) 電動工具、園芸用機器及びこれに類する電気機械器具

(3) 照明器具

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(4) オーディオ・ビデオ、情報通信技術及び事務機器の分野における電気・電

子機器

(5) その他の電気機械器具

九 削除

一〇 削除

一一 削除

2.2 施行令別表第一(特定電気用品の指定)について

特定電気用品を指定する施行令別表第一については、1.2 (1)項で示す検討の方向性①

に基づき、原則、改正は行わないが、施行令別表第二第七号及び第八号の改正案を引用して

いる箇所があるため、項目番号の引用ではなく、直接電気用品名を記載する形に改める必要

がある(別添1 施行令別表第一の新旧対照表(案)を参照)。

3. 大括り化に必要な施行規則の改正について

3.1 施行規則別表第一(電気用品の区分)の改正案

上記のように施行令の改正案では、品目が大幅に変わることに伴い、「電気用品の区分」を

定める施行規則別表第一についても見直しを行う必要がある。電気用品の区分は製造・輸入

の届出の単位であり、大幅な変更はかえって届出事業者の負担増となるおそれがある点も考

慮し、また、過去の検討で示された電気用品の区分「14 電熱器具」「15 電動力応用機械器具」

「16 光源及び光源応用機械器具」「17 電子応用機械器具」「18 交流用電気機械器具」の 5

つの区分を大括り化する方針を基に、大括り化後の電気用品の区分について検討を行い、表

3 のとおりまとめた(新旧対照表は別添3に掲載した)。詳細は以下のとおり。

① 「1 ゴム系絶縁電線類」~「13 小形交流電動機」、「19 携帯発電機」及び「20 リチウム

イオン蓄電池」については、現行どおり。

② 「14 電熱器具」及び「15 電動力応用機械器具」については、現行どおりであるが、特定

電気用品以外の電気用品は大括り化されて別の区分に該当することになるため、当該区

分には特定電気用品のみが該当することになる。

③ 「16 光源及び光源応用機械器具」については、当該区分に該当する特定電気用品は存

在せず、特定電気用品以外の電気用品のうち光源応用機械器具は大括り化されて別の

区分に該当することになるため、当該区分にはランプのみが該当することになる。したが

って、「光源及び光源応用機械器具」という名称は適切でないため、「16 ランプ」に改め

た。

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④ 「17 電子応用機械器具」については、特定電気用品以外の電気用品が大括り化される

と、当該区分に該当する電気用品は施行令別表第 1 第 8 号に掲げるもののみとなるため、

カッコ書きの「を含む。」を削除した。

⑤ 「18 交流用電気機械器具」は大括り化の結果、新規に規定した区分であり、名称は現行

と同じであるが、該当する電気用品は異なるため、それに合わせてカッコ書きを一部修正

した。

表 3 施行規則別表第一の改正案

1 ゴム系絶縁電線類(絶縁体にゴムを使用する電線又は電気温床線)

2 合成樹脂系絶縁電線類(絶縁体に合成樹脂その他のゴム以外の物を使用する電線又は電

気温床線)

3 金属製電線管類

4 金属製電線管類附属品(金属製の電線管類若しくは可撓電線管の附属品又はケーブル配

線用スイッチボックス)

5 合成樹脂製等電線管類(合成樹脂製その他(金属製を除く。)の電線管類又は可撓電線管)

6 合成樹脂製等電線管類附属品(合成樹脂製の電線管類若しくは可撓電線管の附属品又は

ケーブル配線用スイッチボックス)

7 つめ付ヒューズ

8 包装ヒューズ類(つめ付ヒューズ及び温度ヒューズ以外のヒューズ)

9 温度ヒューズ

10 配線器具

11 電流制限器

12 小形単相変圧器類(小形単相変圧器、電圧調整器又は放電灯用安定器)

13 小形交流電動機

14 電熱器具

15 電動力応用機械器具

16 ランプ

17 電子応用機械器具(令別表第一第 8 号に掲げるもの)

18 交流用電気機械器具(令別表第一第 9 号及び令別表第二第 8 号に掲げるもの)

19 携帯発電機

20 リチウムイオン蓄電池(令別表第二第 12 号に掲げるもの)

※下線を引いた箇所が大括り化によって改正される。

3.2 施行規則別表第二(型式の区分)の「ランプ」及び「交流用電気機械器具」に係る改正案

施行規則別表第一で規定される電気用品の区分ごとに、別表第二において型式の区分が

規定されている。3.1項で示す別表第一改正案では、「ランプ」及び「交流用電気機械器具」と

いう電気用品の区分が規定されたため、これらについて、型式の区分をどのように規定するか

検討を行った。

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検討にあたっては、型式の区分は電安法第 3 条(事業の届出)、第 4 条(承継)、第 5 条(変

更の届出)、第 6 条(廃止の届出)及び第 8 条第 1 項(技術基準適合義務等)に関連しているこ

とを踏まえ、安全確保を大前提にしつつ、法定届出業務の円滑化についても考慮し、要素及

び区分を必要最小限とするようまとめた。その結果を表 4 に示す(新旧対照表は別添4に掲載

した)。

なお、表中に区分の解説等を記載した解説版は参考1に掲載した。

表 4 施行規則別表第二の改正案(「ランプ」及び「交流用電気機械器具」)

ランプ

品 名 型 式 の 区 分 当該区分を採用し

た理由 要 素 区 分

ランプ 定 格 電

圧(白熱

電 球 又

は 制 御

装 置 を

内 蔵 す

る ラ ン

プ の 場

合 に 限

る)

(1) 125V 以下のもの

(2) 125V を超えるもの

現行との平仄を合

わせたもの。

ラ ン プ

の種類

(1) 白熱電球であるもの

(2) 蛍光ランプであるもの

(3) エル・イー・ディー・ランプであ

るもの

(4) その他のランプであるもの

発光原理に合わせ

たもの。

二 重 絶

(1) 施してあるもの

(2) 施してないもの

現行との平仄を合

わせたもの。

現状二重絶縁のラ

ンプはないが、新技

術対応のためラン

プにも適用。

交流用電気機械器具

家庭用及び

これに類す

る電気機械

器具

定 格 電

(1) 125V 以下のもの

(2) 125V を超えるもの

現行との平仄を合

わせたもの。

器 具 の

種類

(1) 電熱器具であるもの

(2) 電動力応用機械器具であるもの

(3) 電磁(波)加熱器具であるもの

JIS C 9335-1 の機

器の種類に、現行の

「電磁誘導加熱式

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(4) その他のもの又は複合器具である

もの

調理器」及び「電子

レンジ」を加味した

もの。

二 重 絶

(1) 施してあるもの

(2) 施してないもの

現行との平仄を合

わせたもの。

電動工具、

園芸用機器

及びこれに

類する電気

機械器具

定 格 電

(1) 125V 以下のもの

(2) 125V を超えるもの

現行との平仄を合

わせたもの。

器 具 の

種類

(1) 手持ち型のもの

(2) 可搬型のもの

(3) その他のもの

JIS の分類に合わせ

たもの。

二 重 絶

(1) 施してあるもの

(2) 施してないもの

現行との平仄を合

わせたもの。

照明器具 定 格 電

(1) 125V 以下のもの

(2) 125V を超えるもの

現行との平仄を合

わせたもの。

器 具 の

種類

(1) 白熱電球を用いるもの

(2) 放電ランプを用いるもの

(3) エル・イー・ディーを用いるもの

(4) その他の光源を用いるもの

(5) 複数の光源の種類を用いるもの

光源の種類に合わ

せたもの。

二 重 絶

(1) 施してあるもの

(2) 施してないもの

現行との平仄を合

わせたもの。

オ ー デ ィ

オ・ビデオ、

情報通信技

術及び事務

機器の分野

における電

気・電子機

定 格 電

(1) 125V 以下のもの

(2) 125V を超えるもの

現行との平仄を合

わせたもの。

器 具 の

種類

(1) オーディオ・ビデオ機器であるも

(2) 情報通信技術機器又は事務機器で

あるもの

JIS の分類に合わせ

たもの。

二 重 絶

(1) 施してあるもの

(2) 施してないもの

現行との平仄を合

わせたもの。

その他の電

気機械器具

定 格 電

(1) 125V 以下のもの

(2) 125V を超えるもの

現行との平仄を合

わせたもの。

器 具 の

種類

(1) 電熱器具であるもの

(2) 電動力応用機械器具であるもの

(3) 光源応用機械器具であるもの

(4) 電子応用機械器具であるもの

(5) その他の機械器具であるもの又は

複合器具であるもの

大括り化前の電気

用品の区分に合わ

せたもの。

二 重 絶

(1) 施してあるもの

(2) 施してないもの

現行との平仄を合

わせたもの。

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10

3.3 施行規則別表第三(検査の方式)の改正案

施行規則別表第三では、法第 8 条第 2 項「検査」について、電気用品ごとに「検査の方式」

(試験項目)が規定されている。今回大括り化の対象となる施行令別表第二に掲げる電気用

品に関しては、施行規則別表第三第 2 項において、「外観」、「絶縁耐力」、「通電」の試験(以

下「3 点セット」という。)を行うよう規定されているが、一部の電気用品については、一部の試

験だけが規定されている。

品目の大括り化によって、これまでの電気用品を限定する品名が無くなるため、一部の試験

だけを行うことができる電気用品の品名を個別に明示できなくなる可能性がある。そのため、

大括り化で影響を受ける可能性のある白熱電球、蛍光ランプ、装飾用電灯器具、ベルトコンベ

ア及び理髪いすについて、3 点セットを適用する可能性について検討した結果、白熱電球及び

蛍光ランプを除き、3 点セットを適用することが妥当との結論に至った(表 5)。

なお、白熱電球及び蛍光ランプについては、施行規則別表第二における型式の区分におい

て、品名「ランプ」のうち、要素「ランプの種類」に、区分「(1) 白熱電球であるもの」及び「(2)

蛍光ランプであるもの」を設けているため、一部の試験だけを行うことができる電気用品の品

名を個別に明示できなくなることはない。

以上より、施行規則別表第三第 2 項の改正案を表 6 のとおりとする(新旧対照表は別添5に

掲載した)。

表 5 必要となる検査項目

現行 大括り化後 理由

白熱電球 外観 外観

口金部の寸法などの構造の規定によ

り安全が担保されていることから、外

観を確認すれば足りる。 蛍光ランプ 外観 外観

装飾用電灯器具 外観 外 観 、 絶 縁 耐

力、通電

装飾用電灯器具が適用範囲に含ま

れるJIS※1において、通常の照明器

具と同じ絶縁耐圧性能が求められて

いるため、3 点セットが妥当。

ベルトコンベア 外観、絶縁耐力 外 観 、 絶 縁 耐

力、通電

技術基準省令※2で「形状が正しく設

計され、組立てが良好で、かつ、動作

が円滑である」ことが要求されている

ため、3 点セットが妥当。

理髪いす 外観、絶縁耐力 外 観 、 絶 縁 耐

力、通電

※1 JIS C 8105-2-20 ライティングチェーンに関する安全性要求事項

※2 電気用品の技術上の基準を定める省令

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表 6 施行規則別表第三第 2 項の改正案

2 令別表第二に掲げる電気用品について行う検査

電線管類及びその附属品並びにケーブル配線用スイッチボックス、ヒューズ、白熱電

球、蛍光ランプにあつては外観について、リチウムイオン蓄電池にあつては外観及び出

力電圧について、その他の令別表第2に掲げる電気用品にあつては、外観、絶縁耐力及

び通電について一品ごとに技術基準に適合する方法により行うこと。

3.4 施行規則別表第五(表示の方法)の改正案

2.1項で示す施行令別表第二の改正案では品目名の大幅な変更が示され、更に、3.1項

で示す施行規則別表第一の改正案では、電気用品区分に変更が盛り込まれたことから、電気

用品への表示方法を定める施行規則別表第五においても、これらの案に伴う見直しについて

検討を行い、表 7 のとおり改正案をまとめた(新旧対照表は別添6に掲載した)。詳細は以下の

とおり。

(1) 「光源及び光源応用機械器具」及び「ランプ」

3.1項で示す施行規則別表第一の改正案では、「光源及び光源応用機械器具」は「ラン

プ」となるため、別表第五も同様に改める。これにより、別表第五において、光源応用機械器

具は「ランプ」の区分に該当しなくなることから、装飾用電灯器具についての記載を削除する。

また、ランプに限定するための文言である「白熱電球、蛍光ランプ及びエル・イー・ディー・ラ

ンプにあつては、」を記載する必要がなくなるため、当該文言を削除する。

(2) 「電子応用機械器具」

3.1項で示す施行規則別表第一の改正案では、「電子応用機械器具(令別表第一第 8 号

に掲げるものを含む。)」は「電子応用機械器具(令別表第一第 8 号に掲げるもの)」となるた

め、別表第五も同様に改める。

(3) 「交流用電気機械器具」

3.1項で示す施行規則別表第一の改正案では、「交流用電気機械器具(令別表第一第 9

号及び令別表第二号第 11 号に掲げるもの)」は「交流用電気機械器具(令別表第一第 9 号

及び令別表第二第 8 号に掲げるもの)」となる。このとき、令別表第一第 9 号に掲げるものは

現行どおりであるが、令別表第二第 8 号に掲げるものは新規に規定された電気用品であり、

これらを区別する必要がある。そのため、別表第五においては、現行の「交流用電気機械器

具(令別表第一第 9 号及び令別表第二号第 11 号に掲げるもの)」を「交流用電気機械器具

(令別表第一第 9 号に掲げるもの)」に改めるとともに、新規に「交流用電気機械器具(令別

表第二第 8 号に掲げるもの)」を追加する。また、「交流用電気機械器具(令別表第二第 8 号

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に掲げるもの)」に関しては、今後、寸法や構造等により、表示が難しいと想定される電気用

品の出現についても考慮する必要があることから、「表示が困難なものにあっては1品ごとに

容易に離れず、かつ、消えない方法でラベルにより表示することができる。」旨を規定する。

表 7 施行規則別表第五の改正案(改正部分のみ記載)

電気用品 表示の方法

ランプ 表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示すること。た

だし、1個ごとに包装紙の表面の見やすい箇所に容易に消えない

方法で表示する場合は、これを省略することができる。

電子応用機械器具(令別表

第一第 8 号に掲げるもの)

(略)

交流用電気機械器具(令別

表第一第 9 号に掲げるもの)

(略)

交流用電気機械器具(令別

表第二第 8 号に掲げるもの)

表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示すること。た

だし、表示が困難なものにあっては1品ごとに容易に離れず、か

つ、消えない方法でラベルにより表示することができる。

4. 範囲等解釈の改正案

4.1 「Ⅰ 一 共通事項 (1)」に係る改正案

範囲等解釈の「Ⅰ 一般用電気工作物の部分となり、又はこれに接続して用いられるもの

一 共通事項 (1)」には、2 以上の電気用品の機能を持った「複合品」について、それらの機

能が独立している場合にはそれぞれの電気用品に係る手続が必要で、機能が独立していない

場合には 1 つの電気用品に係る手続で足りることを規定している。機能が独立しているかどう

かの判断については、内部構造等まで確認するなどの作業が必要である。

2.1項で示す施行令別表第二の改正案では、特定電気用品以外の交流用電気機械器具

(施行令別表第二第 8 号に規定する交流用電気機械器具)について、個別の機器を特定した

電気用品名が原則存在しなくなり、一つの電気用品が備える機能の範囲が曖昧になる。その

結果、一つの電気用品とみなすのか、複数の電気用品とみなすことが妥当なのか、一義的に

判断することは難しくなることが懸念される。

大括り化は、技術の進歩と製品の入れ替わりが激しい電気製品の世界において、柔軟に電

安法における安全確保がなされるような仕組みとすることを目指しており、それは、個別の電

気用品について一つの電気用品とみなすのか、複数の電気用品とみなすことが妥当なのかの

判断を事業者に課すことで達成されるものではないため、この部分の事業者側での作業を軽

減する措置が必要となる。

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こうしたことを踏まえ、その解決策として、2 以上の特定電気用品以外の交流用電気機械器

具の機能のみを兼ねる電気用品については、それらの機能が独立しているかどうかに関わら

ず、主たる用途の電気用品名に係る手続で足りるようにすることが妥当であると判断された。

複数の電気用品の機能が独立しているかどうかを判断することを求めないことにより、事業

者は個別の電気用品について主たる用途(機能)のみを明確にすれば良く、従たる用途(機能)

の検討、つまり、一つの電気用品とみなすのか、複数の電気用品とみなすことが妥当なのか

の判断が不要になり、事業者側での作業が軽減されることになる。ただし、この措置は2.1項

で示す施行令別表第二の改正案において、個別の機器を特定した電気用品名が原則存在し

なくなる、特定電気用品以外の交流用電気機械器具に該当する電気用品にのみ適用し、それ

以外の電気用品の機能を持つものに対しては適用しない。

以上より、範囲等解釈の「Ⅰ 一般用電気工作物の部分となり、又はこれに接続して用いら

れるもの 一 共通事項 (1)」の改正案を表 8 のとおりまとめた(新旧対照表は別添7に掲載

した)。

なお、上記は、法定届出業務の円滑化(事務手続きにおける事業者側での作業軽減)のた

めの措置であり、電気用品の安全性を確保するための技術基準上の要求を緩和するもので

はない。したがって、個別の電気用品が複合品であるかどうか、複合品である場合にはそれら

の機能が独立しているかどうかに関わらず、当該電気用品が関係する技術基準上の要求は

すべて満たす必要がある。

表 8 範囲等解釈(Ⅰ 一 共通事項 (1))の改正案

Ⅰ 一般用電気工作物の部分となり、又はこれに接続して用いられるもの

一 共通事項

(1) 電線、ヒューズ、配線器具、電流制限器、小形単相変圧器、放電灯用安定

器、電線管類、電圧調整器及び小形交流電動機以外の電気用品の2以上の電気

用品の機能を兼ねる電気用品(以下「複合品」という。)にあっては、次のよ

うに取り扱う。

イ 1の電源スイッチを共用するとき及びいわゆるアタッチメント方式である

ときに係る事業の届出その他の電気用品安全法に基づく手続きは、1の電気用

品名に係る当該手続きをもって足りる。ただし、2以上の電気用品の機構が構

造上独立しているときは、当該それぞれの電気用品名ごとにそれぞれ手続きを

要することとする。

なお、「1の電源スイッチを共用する」とは、複合品の各機能の使用につい

て、原則として同一のスイッチ(切替えスイッチ)により切り替えることをい

う。

ロ イにいう「1の電気用品名」は、主たる用途であること又は消費電力が最大

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であることによることとし、これが困難であるときは、政令で定める順序が前

である電気用品の当該電気用品名とする。ただし、特定電気用品と特定電気用

品以外の電気用品との複合品においては、当該特定電気用品の電気用品名とす

る。

ハ イ及びロに関わらず、特定電気用品以外の交流用電気機械器具の機能のみを

兼ねる複合品にあっては、事業の届出その他の電気用品安全法に基づく手続き

は、1の電気用品名に係る当該手続きをもって足りる。

ニ ハにいう「1の電気用品名」は、主たる用途であることによることとし、こ

れが困難であるときは、政令で定める順序が前である電気用品の当該電気用品

名とする。

※下線を引いた箇所が大括り化によって追加される。

4.2 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品」に係る改正案

2.1項に示す施行令別表第二の改正案に合わせ、範囲等解釈の「Ⅰ 一般用電気工作物

の部分となり、又はこれに接続して用いられるもの 三 特定電気用品以外の電気用品」の改

正案を表 9 に示す(新旧対照表は別添7に掲載した)。

「7.1 共通事項」については、表 1(電気用品から除外される基本的な要件)及び特殊な構

造のもの(当該製品が置かれる環境や状況などに鑑みて、例外的に電安法の規制対象外とし

て扱うべきもの)を念頭に置いて検討を行い、まとめたものである。

「6.ランプ関係」、「7.2 家庭用及びこれに類する電気機械器具」、「7.3 電動工具、園

芸用機器及びこれに類する電気機械器具」、「7.4 照明器具」、「7.5 オーデイオ・ビデオ、

情報通信技術及び事務機器の分野における電気・電子機器」及び「7.6 その他の電気機械

器具」については、IEC 規格に準拠した JIS の分類を参考として当該 6 品目の案を検討した経

緯から、当該 6 品目に係る解釈においても IEC 規格に準拠した JIS の規定を基に検討を行い、

まとめたものである。

表 9 範囲等解釈(Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品)の改正案

Ⅰ 一般用電気工作物の部分となり、又はこれに接続して用いられるもの

三 特定電気用品以外の電気用品

1.~5. (略)

6.ランプ関係

(1) 「ランプ」とは、一般照明用のランプであって交換の為の規格化された口

金を有し、かつ、規格化された形状等を有するものをいう。規格化された口

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金には JIS C 7709-1:XXXX「電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並び

に互換性・安全性」に規定された口金を含み、規格化された形状等とは JIS

等で形状等が規定されたものをいう。

(2) 対象となる製品を適用範囲に含む規格は以下のとおり。

イ JIS C 7551-1:XXXX 白熱電球類の安全仕様-第1部:一般照明用白

熱電球

ロ JIS C 7617-1:XXXX 直管蛍光ランプ-第1部:安全仕様

ハ JIS C 7618-1:XXXX 片口金蛍光ランプ-第1部:安全仕様

ニ JIS C 7620-1:XXXX 一般照明用電球形蛍光ランプ-第1部:安全仕様

ホ JIS C 8156:XXXX 一般照明用電球形LEDランプ(電源電圧50V超)-

安全仕様

(3) 「機械器具に組み込まれる特殊な構造のものその他の特殊な構造のも

の」とは、次のいずれかに該当するものをいう。

イ 特定の機器に組み込む為に設計されたランプ

ロ 照明用途以外に用いられるランプ

7.第三号から前号までに掲げるもの以外の交流用電気機械器具関係

7.1 共通事項

(1) 「交流用電気機械器具」とは、電気設備の技術基準の解釈(平成 25 年 3

月 14 日 20130215 商局第 4 号)第 142 条 9 号 で定義される電気使用機械

器具であって、次のいずれかに該当するものをいう。

イ 一般消費者が通常生活の用に供するもの

ロ 当該機械器具の安全性の知識に乏しい者が使用するもの

(2) (1)イに関連して、「一般消費者が通常生活の用に供するもの」とは、一

般消費者が購入し、一般家庭で広く使用することを意図したものをいい、次

のいずれかに該当するときは、「一般消費者が通常生活の用に供するもの」

に該当しないものと解釈する。

イ 工場や設備管理者等の事業者等に納入されるもの

ロ 一般消費者向けに販売しないことを保証するための文書を納入先と取り

交わしているもの

ハ 一般消費者向けではない旨の表示があるもの

(3) (1)ロに関連して、「当該機械器具の安全性の知識に乏しい者が使用す

るもの」とは、「一般消費者が通常生活の用に供するもの」以外の機械器具

であって、一般消費者やそれに類する者が使用するものをいい、次のいず

れかに該当するときは、「当該機械器具の安全性の知識に乏しい者が使用

するもの」に該当しないものと解釈する。

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イ 法に基づいた当該機械器具の安全に係る資格をもつ者又は講習を受け

ている者が使用するもの

ロ 当該機械器具の安全性の知識を持ち、特別な技能を有する者又は当該

機械器具の安全に係る教育、訓練を受けている者が使用するもの

ハ 当該機械器具の安全性の知識に乏しい者から隔離することが担保され

ているもの

(4) 「機械器具に組み込まれる特殊な構造のものその他の特殊な構造のも

の」とは、機械器具に組み込むために設計・製作された特殊な構造のもの、

その他特殊な構造のものをいう。

(5) (4)に関連して「機械器具に組み込むために設計・製作された特殊な構

造のもの」とは、機械器具に組み込むために設計・製作された電気機械器具

であって、次のいずれかの構造のものをいう。

イ 外被のないとき

ロ 電線接続端子部以外の部分に試験指が触れる充電部の露出する箇所

があるとき

ハ 電線接続端子部が次のいずれにも該当しないとき

(イ) ねじ止め端子であること

(ロ) 速結端子(スプリング式ねじなし端子)であること

(ハ) 口出し線(公称断面積が0.75平方ミリメートル以上のものに限

る。)であること

ニ 機械器具に取り付けられた状態でなければ、当該電気機械器具の機能

が発揮されないよう設計・製作されるものであって、機械器具から取り外し

たときに電気機械器具としての形状をなさないとき

(6) (4)に関連して「その他特殊な構造のもの」とは、次のいずれかに該当す

るものをいう。

イ 他法令の安全基準に基づき、設計、製作されるものであって、次のいず

れかに該当するもの

(イ) 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する

法律の適用を受ける電気機械器具(平成 17 年 3 月 25 日付け厚生労働

省告示第 112 号「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確

保等に関する法律第 23 条の 2 の 23 第 1 項の規定により厚生労働大

臣が基準を定めて指定する医療機器」の別表の使用目的又は効果の

欄において、一般家庭で使用する旨記載されている医療器機を除く。な

お、当該告示を改正する告示がある場合は、その改正に従う。)

(ロ) 消防法の適用を受ける電気機械器具(例:誘導灯、火災報知器、蓄

電池設備等)

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(ハ) 労働安全衛生法に基づく構造規格の適用を受ける電気機械器具で

あって、(1)イに該当しないもの(例:防爆型、クレーン等)

(ニ) 一般用電気工作物として電気事業法の発電用火力設備に関する技

術基準の適用を受ける燃料電池

ロ 一般用電気工作物に接続する際に、電力会社との連系協議が必要とな

るもの

ハ 一般消費者の通常生活の用に供されないものであって、次のいずれか

に該当するもの

(イ) 大型の電気機械器具

(ロ) 工場等の一部として使用される電気機械器具

(7) 抵抗素子などは、交流用電気機械器具に該当しない部品の一例である。

7.2 家庭用及びこれに類する電気機械器具

(1) 「家庭用及びこれに類する電気機械器具」には、通常、家庭で用いない機

器でも、店舗、軽工業及び農場において一般人が用いる機器のような、一般

大衆への危険源となる機器を含む。

(2) 対象となる製品を適用範囲に含む規格は、JIS C 9335 の規格群 家庭用

及びこれに類する電気機器(ただし、7.3(2)で指定する規格を除く。)とす

る。

(3) 次のものは含まない。

イ 手持ち形電動工具(JIS C 9745 の規格群)に該当するもの

ロ 可搬形電動工具(JIS C 9029 の規格群)に該当するもの

ハ オ-ディオ、ビデオ及び類似の電子機器(JIS C 6065:XXXX)に該当す

るもの

ニ 情報技術機器(JIS C 6950-1:XXXX)に該当するもの

7.3 電動工具、園芸用機器及びこれに類する電気機械器具

(1) 「電動工具、園芸用機器及びこれに類する電気機械器具」とは、手持形

又は可搬形の電動工具、園芸用機器及びこれに類する電気機械器具をい

い、磁気駆動の工具(電磁振動機、ソレノイドを応用した工具(バイブレー

タ))を含む。

(2) 対象となる製品を適用範囲に含む規格は以下のとおり。

イ JIS C 9745 手持ち形電動工具 の規格群

ロ JIS C 9029 可搬形電動工具 の規格群

ハ JIS C 9335-2-77:XXXX 手押し式制御芝刈り機

ニ JIS C 9335-2-91:XXXX 電気後押し式及び手持ち式の芝刈り込み機

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及び芝縁刈り込み機

ホ JIS C 9335-2-92:XXXX 歩行式芝生用スカリファイア及びエアレータ

ヘ JIS C 9335-2-94:XXXX はさみ形草刈り機

ト JIS C 9335-2-100:XXXX 手持形のガーデンブロワ,バキューム及びブ

ロワバキューム

(3) 次のものは含まない。

イ 食品を調理及び加工するために使用される電気機器

ロ JIS C 9335-2-45:XXXX で取り扱われている加熱工具

7.4 照明器具

(1) 「照明器具」とは一つ以上の光源からの光の分配、透過又は変換する機

能をもち、それらの光源を支持、固定及び保護するために必要な全ての部

分をもつ装置をいう。ただし、規格化された口金を有する光源は除く。

(2) 対象となる製品を適用範囲に含む規格は、JIS C 8105 照明器具の規格

群とする。

(3) 次のものは含まない。

イ デジタルサイネージ(電子看板)

ロ 広告用途、表示用途のもので建造物の側壁、ポール等に固定設置さ

れ、屋内配線等の固定配線から接続器を介さずに電源が供給されるもの

ハ 建物の一部を構成する内照式看板

7.5 オーデイオ・ビデオ、情報通信技術及び事務機器の分野における電気・電

子機器

(1) 「オーデイオ・ビデオ、情報通信技術及び事務機器の分野における電気・

電子機器」とは、オーディオ、ビデオ及び関連の信号を受信、発生、記録又

は再生することを意図して設計された電子機器、及び電気的な事務機器及

び関連機器を含む情報技術機器をいい、電気通信伝送手段として設計され

た情報通信技術機器を含む。

(2) 対象となる製品を適用範囲に含む規格は以下のとおり。

イ JIS C 6065:XXXX オーディオ,ビデオ及び類似の電子機器-安全性要

求事項

ロ JIS C 6950-1:XXXX 情報技術機器-安全性-第 1 部:一般要求事項

(3) デジタルサイネージ(電子看板)を含む。

(4) 家庭用及びこれに類する電気機器(JIS C 9335 の規格群)に該当するも

のは含まない。

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7.6 その他の電気機械器具

「その他の電気機械器具」とは、(1)家庭用及びこれに類する電気機械器

具、(2)電動工具、園芸用機器及びこれに類する電気機械器具、(3)照明器

具及び(4)オーデイオ・ビデオ、情報通信技術及び事務機器の分野における

電気・電子機器以外のものをいう。

5. 従前から継続される運用上の考え方について

以下のものは、大括り化後も従前の電安法の運用方針が継続され、施行令・施行規則などの

改正は発生しない。

(1) 未完成のもの

電気用品として安全上又は最終製品としての機能上必要な部品が未実装の状態は電気

用品に該当しない。ただし、運搬上の理由等によって電気用品がユニットに分割されている

ものであって、消費者等の最終使用者が電気的加工を伴わずに組み立てるもの、及び、出

荷時点では未完成品であっても電気的、機械的加工を伴わずに使用できるものは除く。

【例】

情報機器組込み用電源ユニット

専用取付け部や外被の有無で対象・非対象が分かれる。

LED モジュール (LED module)

プリント配線板等の上に、LED パッケージ等を実装した、口金を備えない光

源。電気的、光学的、機械的、熱的部品及びインターフェース並びに制御装置

をもつ場合がある。

エレベータのカゴに組み込まれて使用される照明ユニット

エレベータのカゴとして一体設計されており、カバーなどの安全面の部品が

無い状態でエレベータメーカーに販売される。

(2) 一品もの

一品ものであっても反復継続して製造・輸入する場合は、電安法の手続きが必要となる場

合がある。

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【例】

CTO(configure to order)生産製品(いわゆるメーカーでのカスタムメイド製品、例:

PC のカスタムメイド)

製品を構成するモジュールが顧客毎のオーダーで自由に組み替えられ、特注

品のような生産となる。

図:スタジオ等に設置されるスイッチャーコントロールパネル装置

(3) 現地施工のもの

現地組立式照明器具付きショーケースなど、現地で施工する電気機器については、完成

状態が電気用品として企画・設計されているのであれば、電気用品に該当する。

【例】

・データプロジェクター(シネマ用) ・分割出荷(販売される)照明器具

器具本体と LED ユニットの組合せ

(4) 現地施工のものに対する届出について

完成状態の部品を現地で組み立てて電気用品として完成させる場合、組み合わせて機能

が発揮するものは、組み合わせた状態で法対象としている。

ただし、流通形態によって、組み合わせることが分かっている場合、分かっていない場合

それぞれが考えられることから、その形態ごとに届出事業者が誰になるか検討が必要である

が、元となる流通形態は、その製品によるため、その製品ごとに考え方を整理する必要があ

る。

例として、冷凍機を内蔵しないショーケースと冷凍機(それぞれ現行で規制の対象外)を組

み合わせて電気用品となる、別置型ショーケース(図 2 参照)を例にした考え方を表 10 に示

す。

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21

図 2 別置型ショーケース(冷凍機とショーケースを現地で施工するタイプのショーケース)

表 10 別置型ショーケースの規制の考え方

(5) オプションの取付け等について

① 電気用品にオプションを取り付ける行為は「製造」に該当せず、オプション品を組み合わ

せた状態は、新たな電気用品に該当しない。

② オプションとして出荷されるものは、それ自体が電気用品に該当する場合があるため、確

認が必要である(例:自動販売機の側面に接続して機能する小型自動販売機については、

単体での動作を意図していない場合でも、構造によっては、それ自体が電気用品となる場

合がある)。

別置型ショーケースについては、セット売りか個別売りかによって規制の対象か否かが

異なるため、分けて考える必要がある。

・セット売り:冷凍機とショーケースをセットで売ること。つまり、冷凍機とショーケー

スの組み合わせを企画する製造事業者が存在する。

・個別売り:冷凍機とショーケースを個別に売ること。つまり、冷凍機とショーケース

の組み合わせを企画する製造事業者が存在しない。

セット売りの場合、組み合わされた状態のとき、特定電気用品に該当し、定格消費電力

300W を超えるものは規制の対象外であると考えることができる。

なお、別置型ショーケースのほとんどは 300W を超えている。

個別売りの場合、施工主が法の履行義務を果たすのは難しいため、ユニットメーカーが

ユニットごとに法の履行義務を果たす必要が考えられる。その際の課題として、最終形態

における技術基準適合性を担保するため、代表的な組合せ等における負荷条件を決め

て試験する必要がある。

個別売りの場合に、ユニットメーカーが法の履行義務を果たせるよう、整合規格の作成

等の検討が必要である。

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【補足説明】

「オプション」とは、取付けて使用するかどうかが、原則、所有者の選択に委ねられて

いる製品又は部品をいう。ただし、主となる電気機器は、オプションを取付けない状態で

電気用品であり、そのパターンは以下のとおり。

(a)本体の製造又は輸入事業者が意図しないもの(改造):届出事業者はオプショ

ン取付け事業者

(b)本体の製造又は輸入事業者が意図するもので型式区分に変更なし:届出事

業者は本体の製造又は輸入事業者

(c)本体の製造又は輸入事業者が意図するもので型式区分に変更あり:届出事

業者は本体の製造又は輸入事業者(オプション取り付け前後とも届け出が必

要)

(6) 電気用品の製造業・輸入業に該当しないもの(改造、個人輸入など)

① 所有権がエンドユーザに移転された後に改造を行う行為は、製造業には該当しない。た

だし、所有権がエンドユーザに移転する前に、販売を目的に反復継続的に業を行う場合は、

製造業に該当する。

② 輸入業には、個人輸入及び輸入代行を含まない。ただし、個人で輸入しても、反復継続

的に販売する場合は輸入業となる。

6. 課題

6.1 施行令別表第二の改正案に関する課題

2.1項で示す施行令別表第二第七号~第一一号の改正案に関連して、現行の第七号~

第一一号に指定されている電気用品について、改正後はどの品目に該当するかについて検

討を行った結果、「調光器」は、スイッチング(電源のオン・オフ周期)の制御、位相の制御など

により、照明器具やはんだごて等に供給する電圧をコントロールするもので、調光器自体は電

力を消費するものではなく、単独で使用されることはないため、「交流用電気機械器具」に分類

するのは適切ではないとする意見があった。

「調光器」の取扱いについて WG で検討した結果、現時点では以下の①、②が提案されてい

るが、その他の選択肢も含めて更なる検討が必要である。

① 「調光器」を「配線器具」に移動する

「調光器」は屋内配線に直接接続されるタイプ(図 3)にあっては照明器具を施工する際

に使用され、ペンダント式(図 4)にあっては電気製品を中継する際に使用されるものであり、

電気を供給する配線の一部と考えられることから「配線器具」とすることが妥当と考える。

なお、「交流用電気機械器具」に該当する「直流電源装置」と明確に区別するため、「調

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光器」の原理的な定義付けが必要と考える。また、現状では調光以外の用途(例:はんだご

て用パワーコントローラー)に使用されるものも「調光器」で対象とされており、他の用途に

使用されても違和感のない電気用品名への変更を検討する必要があると考える。

② 「調光器」を屋内配線に直接接続されるタイプとペンダント式に分離し、前者のみを「配線

器具」に移動する

屋内配線に直接接続されるタイプの調光器は、主たる目的が、照明の明るさを調節する

もので、屋内配線路の一部として施工され、使用される形状、施工方法、使用方法とも配線

器具に酷似しているため、「配線器具」とすることが妥当と考える。

一方、ペンダント式調光器は、コンセントにより屋内配線路と分離され、また主たる目的

が、照明の明るさを調節するもの以外に、温度調整や、速度調整など多様なものが存在す

ることから、「配線器具」とは異質のものであり、「交流用電気機械器具」とすることが妥当と

考える。

図 3 屋内配線に直接接続されるタイプの調光器

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図 4 ペンダント式の調光器

6.2 施行規則別表第一及び第二の改正案に関する課題

3.1項及び3.2項で示す施行規則別表第一及び第二の改正案が実施された場合、大括り

化の対象となった電気用品については電安法第3条で規定されている届出事項(電気用品の

区分及び型式の区分)の変更が伴うため、再度の届出※が必要となる。

再度の届出に関しては、「再度の届出を不要とする(既に届出されたものとみなす)措置を設

けてほしい。」とする要望がある一方で、「品目指定のあり方が大きく変更されるこの機会に、

改めて事業の届出をすることで、自社で扱う電気用品の整理をしたい」とする意見もあり、手続

きに伴う負担軽減について、慎重な検討が必要である。

また、再度の届出を不要とする(既に届出されたものとみなす)措置を設ける場合は、届出

は電安法第3条で義務付けされていることを踏まえ、その旨をどの法令レベルで規定するのが

適切か検討が必要である。

※具体的には「事業届出事項変更届出書」に加え、必要に応じて「電気用品例外承認申請書」、「略称表示承認申

請書」及び「登録商標表示届出書」の届出が必要。

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6.3 施行規則別表第三の改正案に関する課題

大括り化で施行規則別表第三が改正されることにより、白熱電球及び蛍光ランプは現行ど

おりである一方、装飾用電灯器具、ベルトコンベア及び理髪いすは課される検査項目が増える

ことになる。これは、3 点セットを適用する可能性について個別に検討した結果であるが、全体

を見たときにこのような差異(これまで例外が認められていた 5 品目のうち、一部のみが規制

強化されること)を生じさせることが妥当である理由については深く議論されておらず、公平性

の観点も踏まえ、品目間の比較検討を行う必要がある。

6.4 範囲等解釈の改正案に関する課題

(1) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 6.ランプ関係」について

① 口金と形状等について

旧省令1項基準では「口金かん合部の寸法」と「口金トルク」が個別に規定されていること

からも器具への電気的接続を行い、同時にランプ保持を行う口金部の寸法と保持力を安全

確保上重要な項目としていると思われる。また、ランプから発せられる熱的な影響を含め、

ランプ保持の為にも形状等が標準規定化される必要があることから、口金と形状等につい

て規格化されたものは対象にすべきと考える。

ランプ類を総括的に規定する安全規格は JIS・IEC 共に存在せず、ランプの種類ごとに規

格が独立して存在している。その為、規制対象のランプを具体的に示す為には規格を列挙

することとなる。

② 一般照明用の定義

範囲等解釈の改正案において、一般照明用のランプに限定される旨、記載したが、「一

般照明用」は現在、「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」では『照度を確保するた

めのものであって、高演色用及び低温用その他の特殊の用途にのみ用いられるもの以外

のものをいう。』とされているが、電安法の規制対象範囲として適切かどうか更なる検討が

必要である。

③ 範囲等解釈の改正案に列挙したもの以外の規格化された形状等を持つランプの取扱い

について

範囲等解釈の改正案に列挙した規格は、現状の規制対象をベースにしたものであり、改

正案で列挙した規格以外の規格化された形状等を持つランプについて、一般大衆又は電

気的知識の乏しいものが使用しないものと言えるかなど、1.2(3)項で示した大括り化後の

規制対象・非対象の考え方に照らし合わせて検討する必要がある。

④ ランプの使用について

ランプについては「使用」がどのような状態を指すか不明確であるが、電安法の対象とな

るランプ類は使用者が交換することが前提となっており、一旦照明器具に装着され点灯し

ている状態では照明器具全体での安全性担保が行われるものであるが、交換することに

付随するリスクはランプ単独で対応すべき項目となる。

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(2) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 7.1 共通事項」について

① 一般消費者が通常生活の用に供するものについて

表 9(範囲等解釈の改正案)の7.1(2)ハで示した、一般消費者向けではない旨の表示

があっても、表示のみでは実際にはそのように運用されずに「電安法のがれ」に利用される

可能性があり、どこまで法令で担保する必要があるのか検討が必要である。

② 当該機械器具の安全性の知識に乏しい者が使用するものについて

空調設備や照明設備のように、壁スイッチの操作のみで本体を直接操作することがない

機械器具についても、当該機械器具の安全性の知識に乏しい者が使用するものにあたる

かどうか検討が必要である。

(3) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 7.4 照明器具」について

現状で、電安法の規制対象となっている工場用の高天井器具、投光器、街路灯等につい

て、電気用品から除外される基本的な要件に合致する(電気用品から除外される)と解釈さ

れる可能性がある。今後も対象であることを明確にする方法を検討する必要がある。

(4) 「Ⅰ 三 特定電気用品以外の電気用品 7.5 オーデイオ・ビデオ、情報通信技術及び事

務機器の分野における電気・電子機器」について

適用範囲について、現行の特定電気用品以外の電気用品名が適用範囲から漏れていな

いか確認する必要がある(例えば、「電子応用遊戯器具」等)。

JIS C 6065 と JIS C 6950-1 は JIS C 62368-1 へ移行予定のため、規格の制定・改正時期

に応じて見直しを行う必要がある。

6.5 届出の効率化に関する課題

事業開始、変更及び廃止に係る届出の提出先は、管轄の経済産業局又は経済産業省本省

(工場又は事業場が 2 以上の経済産業局の管轄区域内にある場合)となっている。現在、製造

事業者は、施行規則第 45 条(書類の写しの提出等)に従い、経済産業省本省へ届出を行った

場合は、その届出書類の写し 1 通を管轄の経済産業局へも提出することになっている。

届出事項は、法執行の際に重要な情報であり、一地域だけで管理されるものではないこと

から、届出は必要な手続であるものの、重複する届出手続(前述の施行規則第45条の手続の

他、同条に関連して、経済産業省本省の受領印が押印された届出書類(写し)を管轄の経済

産業局に提出する)は、事業者にとっては負担となっているところである。

大括り化によって、政省令を改正する際には、規制当局における届出情報の一元管理を行

うことで、工場又は事業場の所在地を管轄する経済産業局のうち、任意の 1 ヵ所に届出を行う

ことをもって、電安法の届出義務を履行できるよう検討が必要と考える。

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6.6 製品毎の消費電力の上限値の設定について

2.1項で示す政令改正案では、電気用品の多くは大幅に整理統合されており、これに伴い、

従来、政令で指定されていた個々の品目の定格消費電力の上限値が撤廃されている。

この点については、上限値を設定せずとも、1.2(3)項で示す対象判断フローに従えば、事

業者は判断できるとする意見の一方で、事業者に判断を委ねた場合、あるメーカーでは対象、

別のメーカーでは非対象と、解釈が事業者によってバラけてしまい現場が混乱するおそれが

あるとの意見があり、消費電力の上限値の設定については、今後、更なる検討が必要と考え

られる。

6.7 特定電気用品に関する課題

1.2(1)項の⑤において、「特定電気用品にあっては、電気用品とすべき範囲を既に設定し

て」おり、「大括り化の検討の対象外とすることが適当である」としたが、特定電気用品以外の

電気用品の範囲の見直し(大括り化)をするこの機会に、特定電気用品についても、過去に設

定した「電気用品とすべき範囲」が現在も適切であるかどうかについて検証することで、より良

い電気用品の範囲の設定ができるものと考えられる。

また、特定電気用品を製造する際に求められる検査設備のリストが長年見直しされず古くな

っており、現在は必ずしも必要のない設備もあることが想定されることから、施行規則第 15 条

及び施行規則別表第四について検証する必要がある。

6.8 大括り化により新たに規制対象となる製品を扱っている事業者への影響について

関係事業者へのヒアリングを実施した結果、以下の①~③が課題として挙げられた。電気

用品の安全性を確保することを大前提に、これら課題に対する対策をすべきか否かも含め、

検討する必要がある。

なお、事業者ヒアリング調査の詳細については、参考2に掲載した。

① 機動性が損なわれる

モデルチェンジのサイクルが短い製品に対し、基準適合確認にかかる期間の影響が大

きい。例えば、開発期間の長期化が新技術を用いる製品の発展を阻害するおそれがある。

② 少量生産が困難になる

少量生産の場合、製品1台あたりの基準適合確認の費用負担が大きい。例えば、中小

企業の事業参入を阻害するおそれがある。

③ 出荷検査の負担が増える

絶縁耐力検査を未実施または抜取検査の製品に対し全数検査が必須になり、負担が増

える。

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6.9 大括り化による対象拡大に伴う影響への対策について

6.8項で挙げられた課題について、WG で検討した結果、以下の意見・対策案が示された。

これらについて、更なる事実確認や実現性の検証、具体化の検討等が必要になる。

① 機動性が損なわれる

∙ 一番最初のデザイン設計で安全性を盛り込むのが基本。その上で、基準適合確認を

パイロットモデルの段階から順次行っていくことで時間的負担は短縮できる。

∙ 特定電気用品以外の電気用品については、基準適合確認は自己確認で足りる。した

がって、マイナーチェンジの度に基準適合確認を一からやり直す必要があるかどうか

は、事業者が自ら判断すれば良い。設計管理をしっかり行うことで、マイナーチェンジ

の際に必要な基準適合確認を適切に判断することができ、時間的負担は短縮できる。

∙ 上記のようなことから、一概に機動性が損なわれるとは言えず、事業者はこれを理解

していない可能性がある。周知をしっかり行い理解を深めてもらうことが大事。それに

加えて、必要な基準適合確認を事業者が自ら判断できるように教育及びコンサルティ

ングを充実させることが対策になるのではないか。

② 少量生産が困難になる

∙ 特定電気用品以外の電気用品については、基準適合確認は自己確認で足りるため、

これまできちんと安全性を確保しているのであれば、規制対象となってもコストはそん

なに変わらないはずである。

∙ ①と同様で、上記のことを事業者が理解していない可能性がある。周知をしっかり行

い理解を深めてもらうことが大事。それに加えて、必要な基準適合確認(必要な最小

限のコスト)を事業者が自ら判断できるように教育及びコンサルティングを充実させる

ことが対策になるのではないか。

③ 出荷検査の負担が増える

∙ 国際整合性の観点を含め、安全性を確保するのに出荷時の全数検査が必須かどうか

を検証する必要がある。

∙ 欧州の低電圧指令では全数検査を求めていない。しかしながら、第三者認証を受けな

いと製品を販売しづらいという実態がある中、認証機関の内部規定において全数検査

を求めている。また、全ての製品が基準適合している旨の弁証法として、事業者自体

の内部規定として全数検査を定めていたりと、結果として欧州市場の製品では全数検

査が実施されている場合が多いものと思われる。

∙ なお、製品の安全性は、当該製品の基準適合確認や工場検査、出荷検査等を含めて

総合的に達成されるものであり、出荷検査だけを欧州等と比較して全数検査の妥当

性を判断するのは危険である。

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7.まとめ

平成 28 年度までの検討結果に基づき、施行令、施行規則及び範囲等解釈の改正案をまとめ

たが、今後、関係者と調整を進めるにあたっては、当該大括り化による品目指定の見直しは規

制強化の側面も否めないことから、慎重に進める必要があると考える。

このため今年度は、大括り化が行われた場合の関係者への影響度を探るため、業界団体に

所属していない事業者を対象にヒアリングを行った結果、大括り化に対して賛成と反対が拮抗し

ていることや、今後大括り化を進めるにあたって検討すべきいくつかの現場レベルでの課題も見

えてきた。今年度のヒアリングは、少数のサンプリング調査であったが、更に多くの意見を検討し

た上での決定を下すことが肝要と思われる。

一方で、電安法申請手続き合理化の観点から、これまでの検討において提案された改正案

のうち、品目指定の見直しを待たずとも実現できる施行規則や範囲等解釈については、型式区

分の大幅合理化も視野に入れ、早期に実施すべく検討を進めるべきと思われる。

なお、検討会立ち上げ当初に謳われていた品目指定の「ネガティブ化」については、他法令の

事例調査の結果、電安法における電気用品の定義自体を改正する必要が見込まれることや、

特定電気用品については従来どおり品目を限定するという基本方針とは相容れないこともあり、

今回まとめた報告書では見送ることとするが、今後「ネガティブ化」実現に向けて、法改正も視野

に入れた再検討がなされることを期待する。

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検討会配付資料「資料11-3平成 25 年度政省令・制度運用検討分科会活動報告について 別紙」より抜粋

「大括り化」に向けての課題検討スケジュール

大項目 中項目 小項目 担当 4年前以前 3年前 2年前 1年前 1年後 2年後以降

全体計画

大括り化及び制度運用に関する検討計画

①大括り化に関する検討②制度運用に関する検討

検討体制の構築検討の進捗管理及び検討結果の承認・報告

政省令・制度運用検討分科会

①対象の前提条件の整理

a.完成品と未完成品の定義b.一品ものc.、現地施工の扱いd..製造、改造、個人輸入等の  明確化e. その他

大括り化WG

②除外規定の考え方の検討電気用品の中分類5品目に横断的な範囲の明確化(他法令との整理など)

a.医療用のものb.産業用のものc.低リスクのものd.特殊なものe.車両、船舶等用のものf. 消防、警察等用のものg.高出力、大型のものの扱いh.その他

大括り化WG

③対象範囲の検討電気用品の中分類5品目に固有の範囲の明確化(JISの適用範囲を準用)

①②を踏まえた5品目の対象範囲 大括り化WG

④型式の区分の検討

a.施行規則別表第二 型式の  区分」の留意事項b.「施行令別表第二の項目間  移動の検討c.規格に対応しない又は矛盾  する型式の区分についてd.その他

大括り化WG

①法第8条第2項の完成品に対する検査に関する改正案骨子の検討

a.適用する電気用品の範囲b.ロット検査にできる条件c.その他

大括り化WG

②その他 案件の調査及び検討 大括り化WG

(1)大括り化の政省令改正に伴う課題検討

(2)制度運用に関 する具体的な提案

●対象範囲の明確化

公布法令審査原

案原案検討

他省庁との

調整

周知活動(Ⅰ)

周知活動(Ⅲ)

経過期間施行

●猶予期間の考え方

実施

周知活動(Ⅱ)

公布

●政令の解釈(電気用品の範囲等の解釈)で定義すべき事項の明確化、原案の作成

●事業届出の考え方

●除外規定策定スキームの作成

TBT60日パブコメ

●対象範囲の明確化に合わせた型式

の区分関連の検討

●改正案

骨子の

策定

関係者(他法令など)との調整【国】

●(1)、(2)の進捗管理及びとりまとめ

●周知活動計画の策定及び周知活動の実施

●対象の

考え方を

整理

●除外規

定の考え

方を整理

●5品目の

対象範囲を

確定

●実現性・

安全性など

の検討

●5品目の対象

範囲の検討

別紙