論理思考養成一日速習セミナー ·...

12
図解で体得する 論理思考養成一日速習セミナー ビジネスで活躍するためのベーシック・スキルを習得する 2020年7月8日開催 株式会社情報機構

Upload: others

Post on 20-May-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

図解で体得する

論理思考養成一日速習セミナー

ビジネスで活躍するためのベーシック・スキルを習得する

2020年7月8日開催

株式会社情報機構

Page 2: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

■講座の目的:今後求められる人材像は?

変化の激しい時代では、仕事の多くがAIに置き換わっていきます。それは単純作業だけでなく

長い経験で培った知識を武器とした仕事でもです。それこそ、AIの得意分野です。これから働く人

に求められることは、限られた情報をもとに迅速に精度の高い解決方針を打ち出すこと。これからは

Zoomなどを使ったテレワークでの仕事のやり方が広がることで一人ひとりの能力が浮き彫りにされ

ます。要するに仕事のできない人があぶり出されるのです。出社するしないに関係なく成果を上げる

ことのできる人だけが生き残っていきます。逆の見方をすれば、実力はあったのに発揮できなかった

人にとって大きなチャンスです。それは、「個の能力」を高めるための大きな機会でもあります。

そして、これからの厳しい時代には誰もが常に、このように問いかけられます。

「あなたは、何ができますか?」

「他の人とは、何が違うのですか?」

「私たちの期待に、どのように応えてくれますか?」

「どのように、成果を上げてくれますか?」

この問いに、どう答えますか、答えられますか。

しっかり答えることができる人はビジネスマンとして組織と対等な立場で

契約を結べます。高い報酬で重用され「稼ぐ人」として、仕事の手応えを

感じます。でも、答えることができない人は、入れ替え可能な労働力という

位置づけです。国内外を含めて安く働いてくれる人との低価格競争に追込ま

れ「安い人」となります。テレワークとAI技術の進化によって、「安い人」

の職場が無くなり「余る人」になる恐怖に怯えることになります。

これからの会社が求める人材は、指示された通りに一生懸命に働くだけの人ではありません。

業務を改善しAIに仕事のやり方を教え込むようなノウハウを生み出し続ける力がある人です。

豊かで遣り甲斐のある仕事をするには「AIが不得意な仕事」にシフトしていくことが必要です。

そこで必要な「力」の基盤が、論理思考力です。

論理思考力が低いと顧客や上司に、こんなことを言われることがあります。

「依頼したことを理解してないよね、そこ本質じゃないよね、それで解決できるの、話が飛躍しすぎ

じゃないか、結局どうして欲しいの、もっと分かりやすい企画書にならない」これではできない人です。

取引先の担当者や上司に言われたことがある人も多いと思います。

この状況を改善するには、以下の5つの「力」が必要です。

1.受信力:発言の言葉に惑わされず、真意を読み解く

2.分析力:問題を構造で理解し、真因を探りだす

3.企画力:正しく目的を掴み、価値あるアイデアを企てる

4.設計力:目標実現の道筋を設計する

5.伝達力:提案やプレゼンの表現力を高める

この5つの「力(スキル)」は、論理思考を土台としています。

論理思考力を高めることで、変化の激しい時代に活躍できる人材となります。

この講座で目指しているのは、若い時から論理思考力を高め問題解決の経験を積み

活躍できる人材に成長するための基礎力を身に付けることです。

出版社:幻冬舎

著者:キャメル・ヤマモト

「稼ぐ人、安い人、余る人」

AIが得意な仕事

決められたルールに従う

想定された問題を解決する

与えられた問題を解決する

定義されている問題を解決する

過去データから解法を導く

具体的なテーマを扱う

与えられた目標に向かう

AIが不得意な仕事

既存のルールを疑う

未知の問題に取り組む

問題自体を発見する

問題を定義する

少ない情報から仮説を立てる

抽象的な概念を扱う

目標を疑い新たな目標を設定する

Page 3: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

■本講座の受講対象者

・論理思考力を身につけたい人、特に以下のような方々

・相手の言葉に惑わされず真意を掴み、企画や提案に活かしたい人

・問題を分りやすく分析し、効果的な解決方針を提案したい人

・価値ある企画や提案で、会社や顧客の期待に応えたい人

■講座の狙い・ゴール

・論理思考の徹底理解と論理思考力の身につけ方を得る

顧客の依頼や上司の指示の真意を掴み、期待に応えることができる

仕事の現場で発生する問題を、構造的に理解する力を身に付ける

構造を理解することで真因を掴む分析力が高まり、解決を進める設計力も高まる

*論理思考は、ユニバーサルスキル。仕事環境が変わっても役立つ力です

■講座の特徴

講座では、すべて分かりやすい図解で解説します。

対象を図解で構造化して考えることは、論理思考そのものです。

講座で解説する内容は、すべて仕事の現場で発見し得ることを構造化したものなので

ご自身の業務への応用が可能です。

(構造化の事例から基本の「型」や「コツ」を学習し練習する)

論理思考の基本となる「4つの力」を理解し練習します。

1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

2.比べる力:企画や提案の基本は比べて選ぶこと、比べる基準を考える

3.並べる力:因果関係を過去・未来につなげる、時系列・段階手順でつなぐ

4.組立てる力:ピラミッドでまとめ、ツリーで手段に展開する

論理思考の基本となる「4つの力」は、テーマを構造化する「力」であり、

企画書や提案書を作成するための基礎でもあります。

反対は、 考えられませんか?

ここ 抜けてませんか?

ここに入るのは おかしくないですか?

ここ抜けていませんか?

次の展開は こうなりませんか?

どっちが正しいですか?

図を描くと考えやすくなる

組み立てる力 ピラミッド、ツリーで考える

並べる力 因果関係、段階で考える

比べる力 比べて選ぶ、反対を考える

Page 4: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

■講座プログラム概要

第 1部 論理思考力の必要性・重要性とその効果・効力 なぜ、仕事で論理思考が必要なのか?

・論理思考とは?、何のために論理思考が必要なのか

・会社に期待されて「稼ぐ人」になるには論理思考が必要、頑張るだけでは「安い人」・「余る人」

・仕事がサービス業化して考えて差別化する力(論理思考)が重要になった

顧客や上司に高く評価されるために論理思考で「報告・連絡・相談」

・頼まれたことは「試されたこと」、しっかり「報・連・相」することで満足度を高める

・「誰と誰が・何のために・何を」を構造で理解し、ロジカルな「報・連・相」を行う

・顧客や上司との頻繁な「報・連・相」のストロークで安心感と手戻り防止

現場の問題解決を構造で理解する

・問題を分析する:現状から過去へ原因を遡っていく・構成要素を考える・真因を探る

・行動を設計する:目標から逆算して実現する行動を組立てる・プロセス設計

・過去に向かう分析と未来に向かう設計は同じ力、アプローチが違うだけ「分析力=設計力」

第 2部 論理思考力を身につけるためのノウハウ:「4つの力」を基礎に 論理思考の基本となる「4つの力」

・1:言葉にする力:「想い」を言葉で表現する、言葉にすることが「考える」出発点となる

・2:比べる力(比較):セット概念で考える・批判的に考える・近似、周辺を考える

・3:並べる力(変化):因果関係から考える・移動する要素を考える・手順時間経過で考える

・4:組立てる力(構造):「要するに!」と考える・具体的化を考える・箱を大きくして考える

論理思考の基本1 言葉にする力(想い)

・言葉にできないと考えられない、アイデアの完成度を高められない

・アイデアを発想する技法「曼荼羅」(枠があると発想を刺激しやすい)

・曼荼羅で定義する例:「仕事の実力を決める8つの要素」

・簡易練習

論理思考の基本2 比べる力(比較)

・仕事は比べること、選ぶことが基本(自社商品⇔競合商品、ビフォー⇔アフター)

・比較の注意点:比べて選ばれるための比較項目の決め方が重要(自社商品が選ばれる道筋)

・企画や提案は「比べる(現状を分析し、期待する未来と比較する)」ことと未来を実現する方法

・簡易練習

論理思考の基本3 並べる力(変化)

・因果関係(原因と結果)、先後関係(時間経過の先・後)、相関関係(関連して変化する)

・変化の注意点:展開の適正な間隔を考える、原因と結果は階層構造になっている

・過去の因果関係の蓄積が、目標実現のプロセス設計の精度を高める

・簡易練習

論理思考の基本4 組立てる力(構成)

・まとめるピラミッド(事実を積上げて主張へ)・広げるロジックツリー(実現したい事を具体化)

・「組立てる」注意点:抽象水準の一致・MECE(ミッシ-)

・過去の構造化の蓄積が、未体験のテーマの構造設計の精度を高める

・簡易練習

論理思考ツールとしてのビジネス・フレームワーク:その活用と自作の勧め

・フレームワークとは、効率的に思考するための枠組み、多面的に考えられ納得感も高い

・フレームワーク紹介と使い方「3C分析・5フォース・SWOT分析...」

・学ぶだけでなく、自分オリジナルなフレームを意識して創っていく

第 3部 論理思考を巡る留意点とまとめ 論理思考力の限界とそれへの対処方法

・論理的に考える手順は「仮説立案→証明材料収集→合理的な組立て→仮説の証明」

・論理思考の弱点「限定合理性」を意識する(持っている知識でしか結論を正当化できない)

・自分の「論理の限界」を克服する方法

まとめ「日々の仕事で論理思考の成果を積上げる」

・自分はどんな貢献ができるかを発信することが未来を広げる

・「学習:習って学ぶ」を土台に、現場で研究(成果を上げる手順・上手くやる工夫)すること

・研究成果を組織に提供することで信頼され頼りにされる存在となる

Page 5: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

■講師プロフィール

有限会社 テオリア

経験学習コンサルタント 池田 秀敏

新潟県上越市生まれ。上越市在住。

ある本との出会いがキッカケとなり「現場作業を効率化する仕事をしたいと」流通業の現場へ。

作業の効率化にはコンピュータが必須と考えシステムエンジニアに転職。

昭和58年に配管CADシステム設計に携わり、複雑な機能を文章で伝えることに限界を感じ図解化の

試行錯誤に取り組み始める。平成元年に、業務のシステム化の要求をまとめる技術者として独立。

顧客の要求の取材体験から、顧客が「口で言っている言葉≠心で望んでいる期待」ということを発見、

それが問題の発生原因になっていると実感。解決するには、「顧客が、心で望んでいる期待」の可視化と

構造化が重要と考え図解に傾倒する。

「可能性をデザインせよ!」という理念のもと、図解を使った「現場の知恵」を共有・蓄積する改善の土台

創りに手腕を発揮している。コンサルティングでは加盟店募集の図解資料を作成し、2600店の加盟店をわずか

8ヶ月で 3200店へ飛躍させるなどの実績があり、「問い合わせが30%増えた」、「営業の契約スピードが2倍に

加速した」などの声がある。現場に入って、担当者・パートさん目線で状況を図解で分かりやすくすることが

得意であり、「技術知識が無い担当者とも話がしやすくなった」、「ミスがクレームに発展せずコストが3分の1に

減少した」、「誰が見ても分かる業務フローができた」など、若手を即戦力化させたい企業から重宝されている。

これまで作成した図解は 10万枚を超え、「日本で一番図解しているコンサルタント」と呼ばれている。

現場で使える事例の豊富さは他を圧倒。WEBに公開している図解だけでも 1000枚を超える。

日々の仕事で感じ考えたことを問題解決の知恵のコンテンツとしてコツコツと書き続けたら、

オリジナルな理論として 1万枚を超えた。現在、この経験と蓄積を3つの仕事の柱としている。

【図解思考】出来事や相手の発言に問いを立て問題解決策として組み立てる技術(図解を使った概念化)

企画や提案など、現状分析や解決策を図解で組立てる力をつける

【経験学習】現場から学ぶ力をつける方法として「気づく・考える・工夫する」で体験を経験化する

現場の知恵を個人で発見し組織に積上げることで個人と組織の成長へつなげる

【知的財産】長きにわたり現場での「気づき・考え・工夫」をパワポで蓄積(1万枚の知のシート)

社員研修などのテキストなどの制作や素材として提供

現在は、中小企業大学校や研修会社で講師を務めるなど精力的に活動。社内で使える図解を描き

たい担当者からの依頼に応え、「池田式・図解思考」のWEB通信教育の準備を進めている。

■同講師の過去の受講者の声

自分の中ではまとまっていると考えていた事項が,実はあいまいな状態であることが文字に

することで実感できました。上司の理解が得られにくい原因はそこにあると納得できました。

「同僚に資料を見せたら、今までものとは見違えるほどわかりやすいと驚かれた。」(企画・営業)

以前は、自分の作成資料を見ながら、何がいいたいのか分からなくなるなどモヤモヤ感が

強かったのですが、セミナー後に作成した今回の資料では、頭がすっきりした感じです。(メーカー・品質管理)

パワポを見せた人たちから「今までと全然違う。」「見てるだけで内容が分かる」

「何故変わったのか?」「セミナー資料を見せてくれ」と言われました。 (管理職)

やれ!と掛け声だけで具体的な指示が出来ていない状態から抜け出せました。(管理職)

図解をするための思考方法が理論的にまとまっていてよかった」 (企画・営業)

自分がなぜ図解を苦手にしているのかが分かりました学んだことを コツコツ実践していきます(研究)

新しい事業の理念やコンセプトを上手くスタッフに伝えることができました。(チェーン本部)

資料の作成能力をブラッシュアップするために参加しました。とても貴重な内容でした(コンサルタント)

煩雑な自社サービスを分かりやすく的確に伝えるためのヒントになればと、受講してみました。

予想以上の満足度です(保険会社・代表)

袋小路に入ってしまったプレゼンが、びっくりするくらい分かりやすくなりました。(営業)

仕事の標準化や体系化、構造化に、図解が非常に有効でした。(ベンチャー)

自分で気付かない切り口や視点が大変参考になっています。これからも、よろしくお願いします。

(品質保証部品質保証課)

Page 6: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

※以下講義テキスト資料の一部を紹介します※

1.仕事で最も必要な能力は論理思考力 仕事の現場で顧客や上司に、こんなことを言われたことはありませんか。

・依頼したことを理解してないよね

・そこ本質じゃないよね

・それで解決できるの

・話が飛躍し過ぎじゃないか

・結局、どうして欲しいの

・もっと分かりやすい企画書にならないか

取引先の担当者や上司に言われたことがある人も多いと思います。

この状態では、何年社歴を積上げても実力アップは期待できません。

日々の仕事の中で実力を高めていくために必要なことは、

現場で「気づいて・考えて・工夫する」ことで成長し会社の業績に貢献することです。

そこで必要となるのが5つの「力(スキル)」です。

1.受信力:発言の言葉に惑わされず、真意を読み解く

2.分析力:問題を構造で理解し、真因を探りだす

3.企画力:正しく目的を掴み、価値あるアイデアを企てる

4.設計力:目標実現の道筋を設計する

5.伝達力:提案やプレゼンの表現力を高める

この「力」の土台となるのが論理思考です。

変化の激しい時代では知識だけが必要な仕事は、やがてAIに置き換わると言われています。

そのとき求められるのは、限られた情報をもとに精度の高い解決方針を打ち出すこと。

その解決方針をもとに、目標を実現するアクションプランを設計すること。

そして、関係者と協力して目標を実現できる人が求められる「できる人」です。

競争社会では人が能力と実績で選別されます。公平ですが非常に厳しいのが現実です。

あなたは「稼ぐ人・安い人・余る人」のどれを目指しますか?

キャメル・ヤマモト氏は..著書「稼ぐ人、安い人、余る人」のなかで3つに定義しています。

「稼ぐ人」を目指して、論理思考力を身に着けましょう。

受信力 相手の発言から

真意を読み解く 分析力

問題発生の

真因を探りだ

企画力 価値ある

アイデアを企

てる

設計力 目標実現への

道筋を設計す

伝達力 相手の共感と

納得を得る提案 論理思考は「力」の基礎

会話することで、相手の「想い」を情報として取込む

説得力をもって、発信する

読む・聞く

考えて

書く・話す

稼ぐ人 稼ぐ人:1割 会社を辞めても稼ぐことできる実力を持ったタレント

安い人 安い人:8割 パートタイマーのように、単純労働を切り売りする人

余る人 余る人:1割 給料に見合う働きができない「辞めて欲しい」といわれる人

Page 7: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

2.仕事の実力は総合力「だから誰でも戦える」 仕事の実力とは?、実力の構成要素とは何でしょうか?

どんな勉強をしたら実力アップできるのでしょうか?

頭の性能が良く、誇れる学歴があれば、「仕事の実力」になるのでしょうか?

海外留学経験、大学院卒、有名な大学を卒業した..それで立派な経歴です。優秀な人と思います。

でも、その学歴という要素の一面だけを見て、実力の優劣を判断することはできません。

たくさんの人と会って仕事をしてきた経験から考えると「仕事の実力」とは..8つの要素の総合力です。

仕事の実力を決める8つの要素

①人生の目的

人生の目的や目標が計画されていると、一生懸命頑張れます。

②受取る力

相手の気持ちまで読み取れないと意味が無い...相手の立場に立って考え感じましょう。

③応援してくれる人

名刺交換した数ではない、個人としてどれだけの人が協力してくれるかが鍵です。

④頭の性能

頭のよさ、スマートさ、本質的な頭の良さは重要。でも、頭が良いだけでは...

⑤考える力

論理思考力、企画力、発想法...(パソコンでは、OSに載るアプリケーション)

⑥知識・経験

考える・判断する材料、長く積上げた知識と経験は大きな武器。

⑦伝える力

多くの人の協力を得られるためには、プレゼンテーション能力は必要です。

⑧行動力

積極的に立ち向かう行動力、頑張りが利く体力も重要。

仕事の実力は、総合力なので誇れる学歴が無くても、頭のCPUレベルが低くても戦える。

例えば、普通の人が10年かかることを、優秀な人なら3年でできるかもしれません。

でも、3年やっていないのであればゼロです。

仕事は、様々な分野があり、一人で全てできるものではありません。

専門分野を決めて、頑張って20~30~40年の間に蓄積すれば戦えます。

たくさんの人が、様々な能力で協力し合い能力を発揮するのが仕事です。

コツコツ積上げた得意分野があれば、「私は、これが得意です!」と発信できます。

みんなが自分の得意分野を持ち寄って協力することで大きな仕事にも挑戦できます。

仕事の実力の基礎となる力(スキル)が、論理思考です。

Page 8: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

3.実力を高める2つの学び「学習・研究」、そして「蓄積」 勉強すれば、仕事の実力を高めることができるのでしょうか?

社会人には、2つの勉強があります。それは、学習と研究です。

【学習】

習って学ぶ、先人の知恵を勉強する、先生に教えてもらう、テキストで勉強するものです。

過去から積上げられてきた「既知」を理解することは、研究する土台となる力をつけること。

「未知」を理解するために、たくさんの「既知」を学習する必要があるのです。

【研究】

現場で「気づいて・考えて・工夫する」、現場体験からノウハウを導き出すこと。

競合他社に簡単に真似されない独自ノウハウでを生みだすことで、人と組織が成長する。

研究と言うと技術職のことと思われがちですが、どんな業種でも研究は必要です。

例えば、飲食店でもスーパーマーケットでもサービス業でも、繁盛店には間違いなく理由がある。

そこが繁盛店になる、顧客から「選ばれる理由」を現場から発見し積上げることが研究です。

外部から移植したノウハウなら競合が増えるが、自ら培ったノウハウは簡単には真似できないのです。

学習と研究は両輪です。学習は、過去の英知を学ぶのです。

学習することで、研究する力を高めることができ蓄積によって学習と研究のレベルが高まります。

仕事の現場では、「言われた通りに動け!」と指示命令されて、何も考えない毎日ではやる気が出ません。

組織を成長させる改善や改革のアイデアを打ち出すことができる力をつけるためには、

現場で研究したノウハウを組織として採用し蓄積して活用することが必要です。

現場で研究したことを組織に積上げるとは...

社員で現場で「気づき・考え・工夫した」こと組織に積上げること。

顧客への心配りの工夫を

・たくさん積上げたA社

・積上げないB社

どちらの会社と契約や購入をしたくなるでしょうか?

間違いなくA社の方です。

先人の知恵を学ぶ「学習」と、現場から学ぶ「研究」と

その「蓄積」が人と組織を成長させるのです。

この現場で「研究」する力を高めるために必要な力が論理思考です。

研究

OUTPU

T 現場から知恵を産出す

教科書を創る

先生となって教える

研ぎ澄まし究めること

答えがない、問いすらない

学習

INPUT

先人の知恵を学ぶ

教科書で勉強する

先生から教わる

習って学ぶ

問いも答えも用意されている

変化の激しい時代に、成長するために必要なことは「考える力」を高

める

問題解決の経験を書き貯める

(気づいて・考えて・工夫する)

蓄積

どっちの会社から

購入したくなる?

たくさん積上げたA社 積上げないB社

Page 9: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

4.論理思考は「3つの型」で過去と未来を考えること 論理思考と言うと難しいと思う人も多いのですが、

普段の仕事の中で誰もが使っている思考法です。

何か問題が発生した時は、

・原因を探り(過去に遡り、因果関係から原因を特定する)

・解決策を立案(目標を定め、実現ステップを逆算する)

します。

●原因を探る:過去に向かう問題の分析

・因果関係を遡る(現状に至る原因を過去に向かう)

・仕事を構造で理解する(問題発生ヶ所を探る)

・問題発生ヶ所の、あるべき姿と現状を比べる

●解決策を立案:未来に向かう課題の設定

・様々な選択肢から目標を1つに決める(比べて選ぶ)

・因果関係を逆算して実行ステップを決める(手順を並べる)

・各実行ステップで具体的な行動を決める(作業を組立てる)

この2つを下図のように並べてみると「過去に遡る」のも「未来を築く」

ていくことも論理的には、向きが違うだけで同じアプローチでした。

これが上手くできるようになるには「4つの力」が必要です。

・言葉にする力(言語化) 問題や現状を単語や単文で表現する力

・比べる力(比較) どちらが良いか?、基準を決めて比べる力

・並べる力(変化) 因果関係を遡ったり・進めたり、手順を組み立てる力

・組立てる力(構造) 言葉にした要素同士を関係づけ、体系化する力

これが上手くできるようになると、分析・設計の精度が高まっていきます。

考える言葉を組合わせることで思考を一歩進めることができます。

ただ、これらは一朝一夕に上達するものではありません。

論理思考は難しい思考法ではなくコツコツやれば誰でもできるようになる思考法です。

どっちが正しいですか?

反対は、 考えられませんか?

ここ抜けてませんか?

ここに入るのは おかしくないですか?

ここ抜けて いませんか?

次の展開は こうなりませんか?

比べる

並べる

組み立てる

過去と未来へのアプローチは同じ「3つの型」でできる

過去に向かう

問題の分析

未来に向かう

課題の設定

真の原因を探る 目標を実現する

考えると同じアプローチだった..

1.因果関係をたどる(並べる)

2.仕事を構造で理解する(組立てる)

3.比べて、善し悪しを判断する(比べる)

1.比べて、善し悪しを判断して選ぶ(比べる)

2.目標への道筋をつなげる(並べる)

3.具体的な行動で組立てる(組立てる)

過去の原因分析と未来の設計は

困った現象に

囚われないで

因果関係で探る

何が足りないか?

どこが間違っているか?

把握できる

要素を比べ

期待通りか判断する

基準をもって

選択肢から選ぶ

目標を実現する

実現のステップを

因果関係で組立てる

実現ステップを

具体的な行動で

組み立てる

原因を究明する「仮説」

未来を築く「仮説」

どの山を選ぶ?

Page 10: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

5.会議で「できるヤツ」という評価を得よう 言葉にすることが、考える出発点です。

箇条書きは、頭に浮かんだモヤモヤした事柄を言葉にして書出てまとめる基本です。

思いつくままに一行一行、短い文章で書き並べていきます。

特に、難しい決まりごとはありませんし誰でもすぐにできます。

箇条書きで書き出すことは問題解決の出発点です。

だから会議では、問題を書出したり、改善アイデアをホワイトボードに

箇条書きで書き出しながら会議を進めたりします。

ここで問題なのは...

・みんなで書き出した箇条書きアイデアを

・できる所からやって行こうと

・担当を決めて計画を立てる

ということです。

これで期待した成果を上げられるのでしょうか?

改善のアイデアとしての完成度はどうなんでしょうか?

箇条書きには弱点があるのです。

誰でも完璧な必要な要素の洗出しができるわけではないのです。

書出した箇条書きは、考える出発点なのです。

箇条書きの特徴を意識して、アイデアの完成度を高める発言をしましょう。

「仕事ができる・分かっている」との評価につながります。

箇条書きの6つの特徴

1.足りないことがある(必要なことが網羅されていない)

2.余計なことがある(関係ないもの・間違いが混在している)

3.内容の大きさが違う(抽象度の異なるレベルが並列に混在している)

4.同じ意味を違う言葉で表現(ほぼ同じ内容なのに違う言葉で表現している)

5.事実と意見が混在(人によって判断が異なる解釈が事実のように混在している)

6.包含関係が混在(含む言葉・含まれる言葉が並列に並んでいる)

箇条書きの各要素を抽象度のレベルの確認と MECE(ミッシー:もれなく、ダブりなく)で完成度を高める

この特徴を理解し対処することで

誰でも箇条書きから完成度の高い企画や提案に高めていくことができます。

箇条書き案を「推敲」無しに計画すると..

みんなで集まって対策を箇条書きして

「できるところからやっていこう!」

とやりがちです。

でも、これでは上手くいきません。

箇条書きから企画や提案へ進むための技術が論理思考です。

日常の現場で考える基本として重要です。

5.仕事を円滑に進める「報告・連絡・相談」の基本は論理思考 頭の中にモヤモヤした状態の「想い」を可視化することが箇条書きの役割です。

でも、その状態ではアイデアとしては不完全です。

6つの特徴を意識して完成度を高めていくことです。

論理思考する出発点は箇条書きの特徴を意識して、書き出されたアイデアを整理することなのです。

○○○○○○○

①A

②B

③C

④D

Page 11: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

6.「報告・連絡・相談」で、できる自分をアピールしよう ビジネスでは、ひとつのプロジェクトに大勢が関わっていたり、高額なお金が動いていたりしています。

会社という組織は、基本的に上司が決定した業務の方針や計画を部下が実行することで回っています。

そのため、部下と上司、またはチーム内で認識のズレがあると、大きな損失の原因になります。

そのために必要なことが「報告・連絡・相談」です。

でも、この「報告・連絡・相談」が上手くいっていない場合があります。

「面倒な事・手間のかかること・感情的にやりたくないこと」という認識があるからです。

特に、苦手な人を相手にする場合に感情的なブレーキがかかり上手くできない場合も多いのです。

でも、もったいない。

「報告・連絡・相談」は、部下が自分の能力や実力を上司や関係者にアピールする「絶好の機会」です。

依頼された課題に

・これは、こういう理解で良いのでしょうかと報告し確認する

・こう取組んで、ここまで進み、これだけの結果を出していると連絡する

・計画を進めていて、こういう問題を発見した、こう解決していこうと思うと相談する

これは「できる自分」をアピールできるチャンスです。

でも、せっかくのチャンスを活かせない人がいます。

理由は

・依頼された内容を良く理解できていない

・安請け合いしたが解決策が浮かばない

・相談したいがメンツがあるので抱え込んでしまう

・どんどん日が進み締め切りが迫る

ということです。

その結果、締切日間際になって何んとか辻褄合わせをして持込みます。

そして「違う!」とイエローカードとなり、振り出しに近い所から再スタートすることになります。

締切日間際になって焦って頑張るのですから、顧客や上司の信頼度は下がり満足もしてもらえません。

こうなる原因がは何か!

顧客や上司の依頼や指示を正しく理解していないからです。

だから「持ち帰って、しっかり考えよう!」と抱え込んでしまいます。

でも、頭の中だけで考えているので前に進みません。そして、どんどん締切日が近づいてきます。

実は、依頼や指示の内容は不完全なのです。

完全な状態に精査して部下に任すことはありません。完全な状態にするなら自分でやった方が良いのです。

だから

・手順や因果関係の途中が抜けています

・必要な行動や要素が抜けています

・願望や強い思い入れが煙幕になっていることもあります

解決するために必要なことは!

・依頼の言葉を糸口に

・ヌケ、ダブリ、矛盾を補って

・依頼や指示の内容の完成度を高めること

「期待されていることは、こういうことですね!」と確認することです。

まさに、これは論理思考の出番です。

論理思考ができると..

顧客や上司との頻繁なスト―ロークで安心感を、

与えられるとともに手戻りを防ぐことができます。

顧客や上司は任せたけれど不安なんです。

進捗を知らせて欲しいのです。

期待通りできるか、方向性を確認したいのです。

右図のように、何度も小さな「確認・相談」することで、期待に応えることができるのです。

論理思考がしっかりできると「できる」と評価される「報告・連絡・相談」信頼度を高めることができます。

小さな相談・確認を何度も入れる

ギリギリまで一人で抱え込んでしまう

Page 12: 論理思考養成一日速習セミナー · 論理思考の基本となる4つの力を理解し練習します。 1.言葉にする力:言葉にすることが思考の基本、いかに言葉を探し出すか

7.日々の現場での論理思考で「現場の知恵」の蓄積と共に成長する 企業が追求するのは業績向上です。そのために日々発生する問題を解決していくことが仕事です。

でも、単純に一生懸命に作業に汗をかくだけでは組織の競争力は高まりません。

以前のようにビジネスモデルが単純でやることが決まっていて一生懸命やれば何とかなった時代で

はありません。会社が社員に求めるものも変化しています。

現場の社員自ら改善アイデア・改革アイデアを出していくことが求められます。

「聞いてないよ!」と言って、指示されないことはやらない社員は取り残されていきます。

必要なことは

・現場で気づく:考えながら現場に立ち、疑問をもち「問い?」を立てる

・論理思考:仕事や状況・問題を構造的に理解して本質を掴む(論理思考は仕事の基本)

・問題解決:本質を掴み、問題を解決するための工夫を行う

その問題解決した「最適解・納得解」をもとに、問題の解決方法「現場の知恵」を蓄積していきます。

「現場の知恵」の蓄積は、みんなで創り高めあう「組織の財産」となり競争力を高めることにつながります。

成長・発展を目指し

問題を解決・改善し続ける

工夫する

探った本質から最適解・納得解を導

合理的な解決の道筋を立てる

考えて

概念化する

言葉で表現し構造化する

気づいて

考えながら現場に立ち

「疑問」を持って「問い」を立てる

仕事で成長するために必要なことは、「気づいて・考えて・工夫した」ことをアウトプットして積上げること これからは、誰もがこのように問われます!

・あなたは、何の専門家ですか?、何ができますか?

・あなたは、どんな貢献ができますか?、証明する実績はありますか?

40代、50代と進むと他人に誇れる・頼りにされる専門性を持っていないと悲しいことになります。

下の図の「得意と言えるモノが無い」人は論外です。ハローワークにたくさんいます。

「得意分野があるの?」という人が問題です。

自分には実力があるんだと言っても、「どんな実力で、どのような貢献ができますか?」という問いに

「〇〇会社で、〇〇部長だった!」という返事しか返せない人がします。ピントが外れすぎです。

「指名される専門家!」との違いは簡単です。

自分の専門性をオリジナルなノウハウとして文書で書きだすことができているか、ということです。

アウトプットできていないと「場」を与えられたら活躍できる、サラリーマン専門職にしかなれません。

アウトプットすると、体験がノウハウとして積み上がり、WEBや文書で発信しやすくなります。

そのノウハウを欲しい人から声がかかり、活動の範囲と可能性が広がります。

これからは、この広がりが会社にとっても重要な成長を支える要素となります。