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訂正確認年月日 令和 年 6 月 28 日 制定 昭和 53 年 5 月 30 日 改正 平成 27 年 4 月 15 日 防衛省規格 NDS Y 7106B 小火器弾薬の機能及び事故試験方法 正誤表 訂正 箇所 訂正内容(下線で示す。) 正(新) 表1-最大発射弾数 銃 器 最大発射弾数 銃 器 最大発射弾数 89 5.56mm 小銃 10 000 9mm 機関拳銃 10 000 5.56mm 機関銃 MINIMI 30 000 9mm 拳銃 10 000 同上銃身 7 000 12.7 機関銃 M2HB ブロー ニング(12.7mm 重機関銃)用 銃身(単肉銃身) 3 000 62 7.62mm 機関銃 30 000 同上銃身 7 000 12.7 機関銃 M2HB ブロー ニング(12.7mm 重機関銃)用 銃身(複肉銃身) 5 000 64 7.62mm 小銃 10 000 表2-銃器冷却発射弾数 発射弾数 備考 89 5.56mm 小銃 60 5.56mm 機関銃 MINIMI 100 62 7.62mm 機関銃 100 64 7.62mm 小銃 60 9mm 拳銃 54 9mm 機関拳銃 100 12.7mm 機関銃 M2HB ブローニング 12.7mm 重機関銃) 200 400 雷管試験以外 M2 普通弾

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  • 訂正確認年月日 令和 元 年 6 月 28 日

    制定 昭和 53 年 5月 30 日

    改正 平成 27 年 4 月 15 日

    防衛省規格 NDS Y 7106B 小火器弾薬の機能及び事故試験方法 正誤表

    訂正

    箇所

    訂正内容(下線で示す。)

    正(新)

    3ページ

    表1

    表1-最大発射弾数

    銃 器 最大発射弾数

    発 銃 器

    最大発射弾数

    89 式 5.56mm 小銃 10 000 9mm 機関拳銃 10 000

    5.56mm 機関銃 MINIMI 30 000 9mm 拳銃 10 000

    同上銃身 7 000 12.7 ㎜ 機関銃 M2HB ブロー

    ニング(12.7mm 重機関銃)用

    銃身(単肉銃身)

    3 000 62 式 7.62mm 機関銃 30 000

    同上銃身 7 000 12.7 ㎜ 機関銃 M2HB ブロー

    ニング(12.7mm 重機関銃)用

    銃身(複肉銃身)

    5 000 64 式 7.62mm 小銃 10 000

    3ページ

    表2

    表2-銃器冷却発射弾数

    銃 器 発射弾数

    発 備考

    89 式 5.56mm 小銃 60 全 項 目

    5.56mm 機関銃 MINIMI 100 同 上

    62 式 7.62mm 機関銃 100 同 上

    64 式 7.62mm 小銃 60 同 上

    9mm 拳銃 54 同 上

    9mm 機関拳銃 100 同 上

    12.7mm 機関銃 M2HB ブローニング

    (12.7mm 重機関銃)

    200 雷 管 試 験

    400 雷管試験以外 M2 普通弾

  • 訂正

    箇所

    訂正内容(下線で示す。)

    誤(旧)

    3ページ

    表1

    表1-最大発射弾数

    銃 器 最大発射弾数

    発 銃 器

    最大発射弾数

    89 式 5.56mm 小銃 10 000 9mm 機関拳銃 10 000

    5.56mm 機関銃 MINIMI 30 000 9mm 拳銃 10 000

    同上銃身 7 000 12.7 ㎜ 機関銃 M2HB 用銃身

    (単肉銃身) 3 000

    62 式 7.62mm 機関銃 30 000

    同上銃身 7 000 12.7 ㎜ 機関銃 M2HB 用銃身

    (複肉銃身) 5 000

    64 式 7.62mm 小銃 10 000

    3ぺージ

    表2

    表2-銃器冷却発射弾数

    銃 器 発射弾数

    発 備考

    89 式 5.56mm 小銃 60 全 項 目

    5.56mm 機関銃 MINIMI 100 同 上

    62 式 7.62mm 機関銃 100 同 上

    64 式 7.62mm 小銃 60 同 上

    9mm 拳銃 54 同 上

    9mm 機関拳銃 100 同 上

    12.7mm 機関銃 M2HB ブローニング 200 雷 管 試 験

    400 雷管試験以外 M2 普通弾

  • 防衛省規格 NDS

    Y 7106B

    小火器弾薬の機能及び事故試験方法 制定 昭和53. 5.30

    改正 平成 27. 4.15

    目 次

    ページ

    1 適用範囲 ····························································· 1

    2 引用規格 ····························································· 1

    3 用語及び定義 ·························································· 1

    4 試験条件 ····························································· 1

    5 射場・装置・器具 ······················································ 1

    5.1 射場 ································································ 1

    5.2 装置・器具 ··························································· 1

    5.2.1 銃架 ······························································ 1

    5.2.2 ゲージ ···························································· 1

    5.2.3 銃器 ······························································ 1

    5.2.4 その他の器材 ······················································· 1

    6 試験方法 ····························································· 2

    7 記録 ································································· 2

    解説 ····································································· 5

  • 防衛省規格 NDS

    Y 7106B

    小火器弾薬の機能及び事故試験方法 制定 昭和53. 5.30

    改正 平成 27. 4.15

    1 適用範囲

    この規格は,小火器弾薬の機能及び事故試験方法について規定する。

    2 引用規格

    次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。これら

    の引用規格は,その最新版を適用する。

    NDS Y 0001 弾薬用語

    NDS Y 0002 火器用語(小火器)

    NDS Y 7101 小火器弾薬射撃試験用銃器

    3 用語及び定義

    この規格で用いる主な用語及び定義は,NDS Y 0001,NDS Y 0002 による。

    4 試験条件

    試験に使用する銃身は,表1の最大発射弾数を射撃した後は使用してはならない。最大発射弾

    数に達しなくとも,銃こう(腔)ゲージによる測定で銃身が不適格になったときは,その銃身は

    試験に使用してはならない。

    5 射場・装置・器具

    5.1 射場

    射場は,弾丸止め及び発射室を備えたものとする。

    5.2 装置・器具

    5.2.1 銃架

    銃架は,銃を取り付けるのに適した堅固なものとする。

    5.2.2 ゲージ

    ゲージは,NDS Y 7101 に規定されたものを使用する。

    5.2.3 銃器

    銃器は, NDS Y 7101 に規定されたものを使用する。

    5.2.4 その他の器材

    その他の器材は,機能及び事故試験に適したものとする。

  • 2 Y 7106B

    6 試験方法

    試験は,次のとおり行う。

    a) 射撃は,最大の発射速度で発射する。

    b) 銃は,表2に示す発射弾数ごとに水又は圧縮空気で気温まで冷却する。

    c) 銃弾をリンク,挿弾子又は弾倉に装弾するとき,肉眼で判別できるような欠陥を発見した

    場合は,その銃弾及び,その銃弾ロットは,目視検査を行う。

    d) 雷管又は銃弾の射撃試験を行うときは,発火するか否かを調べるために雷管を2回撃発し

    てはならない。

    e) 不発射が発生したときは,撃発後少なくとも 60 秒経過した後に遊底を開けて点検を行うも

    のとする。そして,試験の種類のいかんに関係なくその原因が銃に起因するものかどうかを

    判定するために銃を注意深く点検する。この点検は,銃を分解して各部品についても行う。

    7 記録

    試験成績には,次の事項を記録するものとする。

    a) 不発及びその原因

    b) 機能不良及び事故の種類と数

    c) 銃の機能状態

    d) 使用した銃器のレシーバ番号,銃身番号,銃身令,頭げき,銃番号,銃令

    参考文献

    1) ORD-M608-PM Ordnance Proof Manual Vol.Ⅲ Test Methods for Small Arms

    Ammunition

  • 3 Y 7106B

    表1-最大発射弾数

    銃 器 最大発射弾数

    発 銃 器

    最大発射弾数

    89 式 5.56mm 小銃 10 000 9mm 機関拳銃 10 000

    5.56mm 機関銃 MINIMI 30 000 9mm 拳銃 10 000

    同上銃身 7 000 12.7mm 機関銃 M2HB 用銃身

    (単肉銃身) 3 000

    62 式 7.62mm 機関銃 30 000

    同上銃身 7 000 12.7mm 機関銃 M2HB 用銃身

    (複肉銃身) 5 000

    64 式 7.62mm 小銃 10 000

    表2-銃器冷却発射弾数

    銃 器 発射弾数

    発 備考

    89 式 5.56mm 小銃 60 全 項 目

    5.56mm 機関銃 MINIMI 100 同 上

    62 式 7.62mm 機関銃 100 同 上

    64 式 7.62mm 小銃 60 同 上

    9mm 拳銃 54 同 上

    9mm 機関拳銃 100 同 上

    12.7mm 機関銃 M2HB ブローニング 200 雷 管 試 験

    400 雷管試験以外 M2 普通弾

  • 4 Y 7106B

    白 紙

  • 5 Y 7106B

    解 1

    小火器弾薬の機能及び事故試験方法 解説

    この解説は,本体に規定・記載した事柄並びにこれらに関連した事柄を説明するもので,規格

    の一部ではない。

    1 改正の趣旨

    この規格は,昭和 53 年に制定されたが,制定後 30 年以上を経過し,この間に口径 5.56 mm

    及び 9 mm の小火器が装備化され,現状の状況に合わせ試験方法や用語等の見直しが必要となっ

    たため改正するものである。

    なお,今後の弾種の追加などに柔軟に対応できるようにするため,今回の改正では使用銃器を

    具体的に列挙せず,NDS Y 7101 を引用することとした。

    2 機能及び事故試験の目的

    機能及び事故試験の目的は,銃弾が実用において,使用する銃により十分な機能を発揮しうる

    かどうかを射撃することにより確認することにある。

    3 用語及び定義

    この解説で用いる主な用語及び定義は,次による他,NDS Y 0001 による。

    3.1 遅発

    個々の弾丸が銃の引金を引いてから銃口前の検速装置を通過するまでの所要時間と,全発射

    弾の平均所要時間との差を遅発(時間)という。

    3.2 吹き戻し

    吹き戻しとは,撃針と撃針穴間の空げきに雷管体の円いド-ム状の部分がひずんで押し込ま

    れたものをいう。

    3.3 打ち抜き

    打ち抜きとは,雷管体の円いドーム状の部分の金属が打ち抜かれてなくなったものをいう。

    3.4 雷管体の裂け又は割れ

    雷管体の裂け又は割れとは,撃針によって雷管に生じた穴とは異なる裂け又は割れをいう。

    3.5 雷管ガス漏れ

    雷管ガス漏れとは,雷管体と,雷管室側壁の接触部の周囲からガスが逃げ出す状態をいう。

    3.6 緩い雷管

    緩い雷管とは,薬きょうの雷管室に緩くはまっている雷管をいう。

    3.7 薬きょうの縦割れ

    薬きょうの縦割れとは,薬きょう側壁の金属に縦に割れが生じたものをいう。

    3.8 薬きょうの伸び

  • 6 Y 7106B

    解 2

    薬きょうの伸びとは,薬きょう側壁の金属が縦方向に伸びているもので,これに伴なって伸

    びた部分の中央部の内壁が薄くなったものをいう。

    3.9 薬きょうの横切れ

    薬きょうの横切れとは,薬きょうの壁が,円周状に横に切れたものをいう。

    3.10 起縁切断

    起縁切断とは,薬きょうの底部の起縁の一部分が,抽筒子によりむしり取られたものをいう。

    3.11 抽筒不良(銃に起因しないもの)

    抽筒不良とは,発射後,薬きょうを薬室から銃の機構による抽筒作用で抽筒できないものを

    いう。

    3.12 被甲割れ

    被甲割れとは,弾丸が銃口から射出された瞬間,弾丸の被甲が弾心から分離する状態をいう。

    3.13 弾丸破裂

    弾丸破裂とは,弾丸が標的に到着する前にさく裂又は爆発して分解したものをいう。

    3.14 しゅう(蹴)出不良

    しゅう出不良とは,薬室から打ち殻薬きょうを抽筒し終わってから銃外にしゅう出することが

    できない状態をいう。

    3.15 給弾不良

    給弾不良とは,銃弾を弾倉又は弾帯から取り外すことができない状態をいう。

    3.16 装填不能

    装填不能とは,給弾機構に欠陥があって,弾倉から取り出した銃弾を薬室に正しく入るように

    保持又は支持することができず,そのため遊底が完全に閉まらない状態をいう。

    3.17 過短銃弾による連発停止

    過短銃弾による連発停止とは,ブローニング機関銃の抽筒子が弾帯から銃弾を抜き出すことが

    できない状態をいう。

    3.18 ガスバック(ガス戻り)

    ガスバックとは,薬きょうのきょう口がガスを適切に閉そくすることができず,そのためガス

    が後方へ漏れ出る状態をいう。

    3.19 第一位置の停止

    第一位置の停止とは,遊底せんが完全に前進している時,銃の連発運動が停止する状態をいう。

    3.20 第二位置の停止

    第二位置の停止とは,遊底せんが前進位置と中央位置の中間にある時,銃の連発運動が停止す

    る状態をいう。

    3.21 第三位置の停止

    第三位置の停止とは,遊底せんが中央位置と後退位置の中間にある時,銃の連発運動が停止す

    る状態をいう。

    4 各種障害及び機能不良の説明と検討

  • 7 Y 7106B

    解 3

    銃弾又は銃のいずれかに起因する種々の射撃上の欠陥障害及び機能不良は,次のように考えて

    差し支えない。

    4.1 不発

    不発には,撃針で打ったとき雷管が発火しないものと,雷管は発火したが,火薬(発射薬)に

    正しく点火しなかったものの2種類がある。

    4.1.1 雷管不発の要因

    撃針で打ったとき雷管が発火しないのは,次の要因による。

    a) 撃針の打撃不良。

    b) 雷管体底部の厚過ぎ又は硬過ぎ。

    c) 逆雷管,斜め又は横雷管,無雷管。

    d) 発火金が逆のもの,斜めのもの又は全くないもの。

    e) 爆粉の不良,量不足,量過多又は爆粉が全くないもの。

    f) 爆粉中に湿気,油,シェラック又は他のきょう雑物があるもの。

    g) 着管の不良。

    h) 雷管の頂上部の半径が不適当なもの。

    4.1.2 発射薬不点火の要因

    雷管が爆発後発射薬に正しく点火しないのは,次の要因による。

    a) 雷管爆粉の量不足。

    b) 噴火口がない。

    c) 噴火口の寸法不良。

    d) 発射薬が湿っている。

    e) 発射薬の汚れ(発射薬中に油脂,耐火塗料,その他のきょう雑物がある場合)。

    f) 発射薬が全然ない。

    4.1.3 不発弾の調査

    不発弾は,原因を判定するため,先ず銃弾の全般的な状態,着管深さ,撃針によるへこみの状

    態,面積及び深さを調べ,次いで銃弾を分解し,雷管を分解して構成部分全部を調べる。

    また,発射薬の塡薬量を量り,表面の焼け,焦げ,点火不完全,凝集の有無,油脂などの異物

    による汚染,その他不発の原因となるすべての異常などの状態を調べる。

    薬きょうは,雷管のゆがみ,寸法,深さその他の状態及び噴火口の位置及び直径を調べる。

    雷管は,全体の構成部品の状態及び位置を調べ,各構成部品の寸法,重量及び硬さなどを調べ

    る。

    4.2 不発を生ずる要因に関する検討

    4.2.1 銃の欠陥

    撃針の打撃不良を生ずるような銃の欠陥としては次のものがあげられる。

    a) ばねが弱い場合 すべての小火器の発射機構は,ばねで作動されるから,ばねが弱いと撃

    針の打撃力が弱く,雷管のへこみが浅くなり,不発の原因となる。

  • 8 Y 7106B

    解 4

    b) 頭げき過大 銃に普通の銃弾を装填する際,銃弾は,薬きょうの肩が当たって落ち着くま

    で前方に押される。機関銃では,銃弾の前進位置は,T溝及び起縁のアンダーカットで固定

    される。銃の頭げきが過大のときは,銃弾が撃針から遠く離れて前方に位置するから,普通

    の打撃を受けることができなくなる。

    c) 撃針突出量が短い場合 規格に規定されている最小寸法より短いときは,雷管に正規の打

    撃を与えないため不発の原因となる。

    d) 撃針の打撃が中心を外れる場合 撃針の打撃が中心を外れると撃針が発火金の先端に対し

    て爆粉をつぶすことができないため不発を生ずる。

    e) 撃針穴の中の障害物 ごみ,さび,油脂又は脱管,雷管突破などによって生じた金属性障

    害物が撃針スリーブ,又は遊底包底面の穴の中に留まると撃針の打撃力を減少させ不発の原

    因となる。

    4.2.2 薬きょうの欠陥

    不発の原因となる薬きょう側の欠陥としては次のものがあげられる。

    a) 薬きょうの形状不良 薬きょうの外形が不良であると薬室と薬きょう壁の間が緩くなり,

    撃針の打撃力が弱められ不発の原因となる。

    b) 雷管室底部の形状不良 雷管室の底部の形状が正しくないと,雷管の発火金の足をしつか

    りと支えることができなくなり,撃針の打撃力を弱める。

    c) 噴火口がない場合 雷管室底部に噴火口があいていない場合は,雷管は発火してもその火

    陥が薬きょう内の発射薬に届かず点火しない。この状態が起こると雷管が後方に突き出る。

    d) 噴火口の寸法又は位置不良 噴火口に異物がつまっていたり極端に小さいか又は正規の位

    置にない場合は,c)と同様の結果になる。

    e) 雷管室深さの不適正 雷管室の深さが異常に大きいと,着管後の雷管が薬きょうの底面か

    ら規定の距離内に位置せず撃針の打撃が弱められて不発を生ずる。

    また,雷管室の深さが浅いと,雷管を薬きょう底面から規定の距離まで挿入したとき,

    爆粉が過度につぶされて不発を生ずる。

    f) 雷管室直径の不適 正雷管室の直径が異常に小さいと,雷管挿入のとき抵抗が大になり爆

    粉をつぶすことになる。また,雷管室の直径が大き過ぎると,挿入のときの抵抗が小になり,

    雷管が十分な程度のへこみを受けることができなくなりいずれも不発の原因となる。

    g) 雷管室の偏位 雷管室が薬きょうの起縁に対して中心に位置していない状態であると,撃

    針の打撃が発火金の先端に直角に当たらないため不発の原因となる。

    4.2.3 発射薬の欠陥

    不発の原因となる発射薬の欠陥としては,次のことがあげられる。

    a) 汚損,油脂,耐水剤などの不純物又は過度の水分が発射薬中にあると発射薬の点火を妨げ

    る。この場合には雷管は作動しても,発射薬の粒子は表面だけ焦げたり,又は粘着したり,

    溶融し凝集して固まりになっているのが見える。発射薬の粒子に対する被覆が厚過ぎたか,

    雷管が爆発せず単に焦げているような状態が生ずると発射薬の完全点火が起こらない。この

  • 9 Y 7106B

    解 5

    とき発射薬は,全然燃えていないか,焼け焦げているか又は一部だけしか燃えていないかで

    ある。

    b) 発射薬の塡薬量不足又は無塡薬の場合 この塡薬量不足とは,正規の塡薬量の何分の一か

    に過ぎない場合である。何分の一程度でなく,ある程度の不足に過ぎない場合は,遅発又は

    停弾を生ずる。

    4.2.4 雷管の欠陥

    不発の原因となる雷管の欠陥としては,次のものがあげられる。

    a) 逆雷管及び方向不良の雷管 逆雷管は,外観で確認できるが,方向不良の雷管は折り畳ま

    れて正常の雷管と同様な外観を呈している場合は,はっきりとは区別できない。このような

    状態のときは,雷管を切断する以外に発見する方法がない。

    b) 発火金の取付けが逆又は傾いているもの この欠陥は,雷管を組み立てる間に生じ,そし

    て雷管を薬きょうから取り出すことにより発見できる。この状態のときは,撃針の打撃に対

    する抵抗がなくなるため不発が起こる。

    c) 雷管の装着不良 雷管の装着が浅くて雷管室底部に密着していない場合は,撃針の打撃が

    弱められて不発を生ずる。雷管の装着が深過ぎると,雷管は正規の撃針の打撃を受けず,打

    撃が弱くなるか又は着管の際,雷管の爆粉が押しつぶされる。

    d) 発火金がない場合 発火金がなければ撃針の打撃に対する抵抗がなくなり,不発を生ずる。

    e) 発火金の高さの不適当 発火金が余り低いと撃針の打撃に対して支えが少なくなり,感度

    が低下する。発火金が余り高いと爆粉の層が割れて不発となる。

    f) 発火金の先端の形状の不適当 発火金の先端が非常に鈍い場合は,不発を生ずる。この場

    合,良好な結果の発火金と投影器を用いて比較する。

    g) 雷管体の底部が厚い場合 雷管体底部の金属部が規定より厚いときには,撃針によるへこ

    みの深さが減じ,打撃力が弱められ,感度が低下し不発を生ずる。

    h) 雷管体の底部が硬い場合 雷管体の底部金属の結晶粒度が規定より小さいときは,金属は

    硬過ぎるようになる。硬過ぎるときは,厚過ぎる場合と同様に不発を生ずる。

    i) 雷管体の底面の曲率半径 普通の装置方法では,これによる事故はほとんど発生しないが,

    著しい変化が認められるときは,打撃が弱められ不発となる。

    j) 雷管体の直径の不適当 雷管体の外径が規定された最大外径を超える場合は,雷管の感度

    が影響して雷管室の直径過小と同じ状態になる。外径が規定より小さいと雷管室の直径が大

    きい場合と同じ状態になる。

    k) 爆粉が入っていない場合 この欠陥はすぐに発見でき,また,その影響も明白である。

    l) 爆粉量の不適正 爆粉の量が規定量の 2/3 程度の場合は,焦げ又は遅発を生ずる。爆粉の

    量が更に少なくなると不発を生ずる。焦げが生じたときや,雷管中の爆粉が爆発せず燃焼す

    るときには不発か又は遅発を生ずる。

    m) 爆粉の成分の不適正 雷管の爆粉の成分が規定に適合しない場合は,不発,焦げ,遅発,

    脱管などを生ずる。

  • 10 Y 7106B

    解 6

    n) 爆粉の汚れ 爆粉に油脂,防水剤,セラック,水,ごみなどが混入していたり又は,これ

    らにより汚染されている場合には不発を生ずる。

    o) 混合の不足 爆粉成分の混合が不十分であると,爆粉の成分が。局部的に異なって感度が低

    下する。肉眼で調べて爆粉中に白い箇所や黒い箇所がある場合は,混合不十分である。

    p) 紙はくが何枚もある場合 紙はくが2枚以上入っていると不発を生ずることがある。

    4.3 銃こう(腔)中の停弾

    弾丸が銃こう(腔)内に残るのは,次の要因のいずれかに起因する。

    a) 雷管の欠陥

    b) 発射薬の欠陥

    c) 薬量不足

    d) 後方にガスが過度に漏れる場合

    e) 銃こう(腔)内に障害物がある場合

    弾丸が銃こう(腔)中に停弾した場合,次の銃弾を発射すると銃身に輪状のふくれが生ずるか

    又は銃身が裂けたり爆発して破れたりする。弾丸が銃こう(腔)中に停弾したときは,通常射手

    に発射及び後座の手答えが違うなど,何らかの反応を感じるような状態を伴う。また,薬室,後

    退部,薬きょう内に多量の燃えない火薬が残留する。

    自動機構の銃の場合は,発生したガスの圧力は機構を作動させ又は打ち殻薬きょうをしゅう

    (蹴)出したり,次の銃弾を装填するには不十分となる。

    この事故は,試験をしている銃弾に関係のない障害物が銃こう(腔)中にあったことが証明で

    きない限り,原因は銃弾にある。

    4.4 遅発

    遅発は,ほとんど判別できない程の短い時間の場合もあり,また,数秒のときもある。これは,

    次の原因による。

    a) 銃の撃発時間が遅い場合

    b) 爆粉燃焼が遅い場合

    c) 発射薬の点火又は燃焼の速度が遅い場合

    この状態は,その程度が弱いが,不発を生ずる環境に類似している。単発射撃では,銃に欠陥

    があるか否かを決めるために,遅発が生ずる度ごとに銃を調べる。自動機構による連発射撃の場

    合,銃の検査は,一連射が終わった後で行う。検査は,頭げきの測定,撃針の状態,外形及び突

    出量の測定,撃針ばねの測定,その他障害物の有無,打ち殻薬きょうの外観各部の寸法を調べる。

    一般に遅発の調査は,不発の項で記述した方法と同様な方法で行う。

    4.5 雷管の事故

    4.5.1 雷管突破

    雷管突破は,雷管をすかしてみると,目に見える穴があったり,へこみの部分にガスの燃焼に

    よる変色があったりすることによって見分けることができる。貫孔を通って薬きょうから出た熱

    いガスが撃針の作動部の端面に強い力で吹きつけ,撃針の先端を焼食する。この事故は,撃針の

  • 11 Y 7106B

    解 7

    外形寸法の不適当によって生ずる。この場合の事故の原因は,銃にある。また,この事故は,雷

    管体の底部の金属が薄過ぎるか若しくは軟か過ぎるか又は金属が何枚かの層から成っているか,

    スケールが有るなどの欠陥に原因する。この事故に原因する焼食がひん発すると,特に撃針の先

    端を損じ,これが次の雷管を打つとき雷管に穴を開けるような程度に達する。

    4.5.2 吹き戻し

    吹き戻しは,撃針が小さいか又は撃針穴が大きい銃に発生し,これが発生したときは,銃の欠

    陥となる。

    4.5.3 打ち抜き

    打ち抜きは,撃針穴が大き過ぎたり,端部がとがっていたり,又は撃針の直径が小さい場合に

    は,雷管の底部の金属が円板状に打ち抜かれて銃弾を発射したときに,撃針穴の中に吹き入れら

    れる可能性がある。この切り取られた円板が,ときどき撃針機構中に入り込み,撃針の打撃を弱

    めるために不発を生ずることがある。また,円板が切り取られるときに,ガスが後方に逃げる現

    象を伴い,場合によっては,弾丸の速度が下がったり,また,極端な場合には停弾を生ずるよう

    になることがある。打ち抜きが生ずるのは,銃に欠陥がある。

    4.5.4 雷管体の裂け又は割れ

    雷管体の裂け又は割れは,銃弾の欠陥であり,雷管体を形成している金属の硬過ぎ,薄過ぎ又

    は層状組織その他の欠陥により生じ,そのすきまを通って漏れ出たガスによる色の変化によって

    認めることができる。

    4.5.5 雷管ガス漏れ

    雷管ガス漏れは,ガスが漏れたところが変色していることにより認めることができる。ガス漏

    れは,その程度により“ガス漏れ小”と“ガス漏れ大”に分類する。“ガス漏れ小”は,雷管体

    の周囲の 50 %又はそれ以下の部分からガスが漏れている場合で“ガス漏れ大”は,雷管体の半

    円周以上に達する部分からガスが漏れている場合である。

    4.5.6 緩い雷管

    緩い雷管は,雷管の直径が小さ過ぎるか又は雷管室の直径が大き過ぎるか又はその双方によっ

    て生ずる。銃弾を発射した際,雷管室から脱落するような緩い程度のものは,この欠陥として減

    点される。脱落するに至らない程度に緩いものは,雷管ガス漏れとして減点される。

    4.5.7 脱雷管

    脱雷管は,銃弾の欠陥で,銃弾の欠点の中でも重欠点となるものである。この欠点は,薬きょ

    うの底部の金属が軟かく,発射薬の爆発によって生ずる圧力に耐えることができない場合に起こ

    り,ひどくひずみ,変形し,広がってついに雷管室が破壊する。この事故が発生した場合は,欠

    点が“底部の軟か過ぎ”に起因するものであるかどうかを判定するために,薬きょうの硬さを測

    定する。脱雷管は,銃が銃弾を正規の状態に保持することができないような状態でない限り,常

    に銃弾に原因がある。

    4.5.8 雷管後退

    雷管後退は,雷管が薬きょうの底面に対して後方に動くか又は薬きょうが雷管に対して前方に

  • 12 Y 7106B

    解 8

    動くかのいずれかである。この欠点は,遊底の不良,不適当な頭げき,薬きょうの欠点又は過度

    の圧力によって発生する。

    4.6 薬きょうの事故

    4.6.1 薬きょうの縦割れ

    薬きょうの縦割れは,次のいずれかの原因によって生ずる。(解説図1及び解説図2参照)

    a) 地金に過度の内部ひずみがあるとき

    b) 地金が層状又はうろこ状になっているとき

    c) 圧伸きず又はその他の引っかききず

    d) しわ及び深いしわ

    e) 地金中の介在物

    f) 銃弾と薬室とのはめ合い不良

    g) 時期割れ

    縦割れがあると,ガスが逃げ,弾丸の速度は低下し,薬室内壁を焼食して射手に危害を及ぼす

    ことがある。この欠点は,銃の薬室に欠陥のあることが判明しない限り,銃弾に原因がある。縦

    割れは,解説図1に示した位置に応じて区分し,それぞれをアルファベットで分類してある。

    4.6.2 薬きょうの伸び

    薬きょうの伸びは,薬きょうの一部又は全周を巻いている輪状又は帯状の部分の光沢が違って

    いることから判別することができる。伸びは薬きょうの底部から肩部までの胴部の長さが全周に

    おいて不ぞろいであるか,又は頭げきの不適正のため発生する。薬きょうの伸びは,欠陥として

    減点しないが,横切れの初期であり,製造法上においてその発生を避けることができる。

    4.6.3 薬きょうの横切れ

    薬きょうの横切れは,部分的横切れと完全横切れに分類する。部分横切れは,薬きょうの周囲

    の 360 °未満のもので,完全横切れとは薬きょうの全周にわたって二つに分離しているものをい

    う。いずれの形の横切れでも,抽筒の際,打ち殻薬きょうの前部が薬室中に残留する可能性があ

    る。これは,次に装填する銃弾が無理に重なって押し込められ,その結果連発ができなくなる原

    因となるから,これは重欠点となる。

    横切れは,形状の不適当な最終圧伸時のきねによって薬きょうのある特定の部分が弱くなって

    いるときに生ずることがあるが,一般には,薬きょう胴部の過剰加工及び焼鈍不足又は銃の頭げ

    き過大若しくは遊底の閉鎖不良などによって生ずる。

    横切れは,縦割れのときに用いたのと同様の方法で横切れの位置によって分類する。(解説図

    2参照)

    4.6.4 起縁切断

    起縁切断は,起縁が軟らかいか又は寸法が不適当なために生ずる。これが銃に及ぼす影響は,

    抽筒不良と同様である。また,切断が発生したときは,薬きょうの底部の寸法及び硬さを測定す

    る。

    4.6.5 底部の硬さ不足

  • 13 Y 7106B

    解 9

    底部の硬さ不足は,脱管又は抽筒不良の発生を助長する。

    4.6.6 抽筒不良

    抽筒不良は,銃弾の欠陥及び銃の欠陥のいずれかによって発生する。

    a) 銃弾の欠陥 薬きょうの底部の丸み又は起縁溝の丸みが多過ぎるときには,抽筒子は薬き

    ょうの起縁部をつかまずに起縁部の上を滑って通り過ぎてしまう原因になる。また,薬きょ

    うの起縁部が薄過ぎ,又は軟らかいときには抽筒子が打ち殻薬きょうを薬室から引き出すこ

    とができず,起縁部を切り開いて引っぱるようになる。

    b) 銃の欠陥 銃の抽筒子に欠陥があるか又は銃の薬室面が荒くなっている場合は,正規のも

    のより抽筒に多くの力を要する。いずれの場合も,機能不良は銃によって生ずる。抽筒不良

    が発生した場合は,原因が銃弾にあるのか銃にあるのかを決定するために,打ち殻薬きょう

    の寸法及び硬さを調べる。

    4.7 弾丸の欠陥

    4.7.1 被甲割れ

    被甲割れは,弾丸の構造が不適当なため,又は被甲の強度が弱く,ガス高圧によって生ずるひ

    ずみや旋回によるねじり又は弾丸の旋回による遠心方向の反力に耐えることができない場合に発

    生する。

    銃こう(腔)寸法が許容差の最大限以上の銃を用いた場合は,被甲割れを助長する。この場合

    は,欠陥は銃にある。

    4.7.2 弾丸破裂

    弾丸破裂は,構造上の不完全性を有する場合に生ずる。これは,さく裂する位置によって“腔

    中爆焼”又は“銃口前爆焼”などと称する。これは,えい光剤又は焼い剤を含んだ弾丸だけに発

    生する。

    4.8 銃の故障

    4.8.1 抽筒不能

    抽筒不能は,4.6.6 と同様である。

    4.8.2 しゅう出不良

    しゅう出不良は,次の原因によって起こる。

    a) 薬きょうの底部の欠点

    b) しゅう子不良

    c) 抽筒子スイッチの不良

    d) 抽筒子滑り止めの不良

    e) 自動機構銃器の後退不足

    後退不足は,銃弾に欠点がある場合,後座機構の欠陥,銃架の緩み,銃身の摩耗などによって

    生ずる。しゅう出不良そのものは,銃弾の欠点とはならない。

    4.8.3 給弾不良

    給弾不良は,薬きょうの底部が丸いなどの銃弾の欠点によって生ずる場合と,ベルト止めの不

  • 14 Y 7106B

    解 10

    良給弾挺とつ(凸)起上のばり,抽筒子の欠点,抽筒子スイッチの欠陥などの銃の欠陥により生

    ずるものがある。

    4.8.4 薬室装填不能

    この機能不良は,銃の給弾機構に欠陥があって,弾倉から取り出した銃弾を薬室に正しく入る

    ように保持又は支持することができず,したがって遊底が完全に閉まらない。

    4.8.5 過短銃弾による連発停止

    銃弾が非常に短いと抽筒子が銃弾の起縁溝にかみ合わず,銃弾が保弾帯から引き出されないで,

    その銃の連発運動が停止する。この欠点の発生は,次の原因による。

    a) 過短銃弾 全長が規定より短い銃弾

    b) 望遠鏡状短銃弾 これは,銃に送り込まれたときに長さが十分であったものが,抽筒子の

    つめに正しくはまり込まずに,爪のために前方に送られ,そのため弾丸が薬きょう中に無理

    に深く押し込められた銃弾のことである。送弾装置の不完全のために生ずる望遠鏡状短銃弾

    による事故は,抜弾抗力試験及び銃弾の目視検査で口締めが完全であることが証明され,銃

    に欠点があることが実証できれば,この欠点の原因は銃弾にはない。

    5 機能及び事故試験に及ぼす要因

    事故及び機能不良は,銃又は弾薬のいずれか一方又は場合によっては双方が組み合わされたた

    めに発生又は助長される。

    弾薬の機能及び事故試験を実施する主な目的は,弾薬に個有の不良を確定するためであるが,

    それぞれの欠点が引き起こす種々の障害の種類を知るとともに,助長するような銃及び弾薬の欠

    陥を認識することにより,有効に利用することができる。したがって,機能不良が生じた場合,

    消去法によって特定の原因を迅速に判定するため解説表を参照するとよい。解説表は,使用する

    特定の銃の形式に応じて解釈しなければならない。

  • 15 Y 7106B

    解 11

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その1)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    弾薬の欠陥

    雷管

    雷管カップ底部の厚過

    ぎ又は硬過ぎ

    逆雷管,斜め又は横雷

    管,無雷管

    逆発火金,斜め又は横

    発火金,無発火金

    発火金の高き又は先端

    形状不良

    爆粉の欠陥(重過ぎ,軽

    過ぎ又は成分の誤り)

    爆粉成分の混合不完全

    爆粉のないもの

    紙はくが二枚以上入っ

    ているもの

    爆粉の汚れ(水分,

    油,セラックなど)

    雷管

    1 不発 ※ × × × × × × × × ×

    2 遅発 ※ × × × ×

    3 雷管突破 ※ × ×

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※ ×

    7 雷管ガス漏れ ※ ×

    8 緩い雷管 ※ ×

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退 × × ×

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※ × × ×

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良 × × ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良

    32 開放不良

    33 過短銃弾による連発停止 ※

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止

    38 初めの数発後の停止

    39 射撃の不規則

  • 16 Y 7106B

    解 12

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その2)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    弾薬の欠陥

    雷管 薬きょう

    着管不良(高い,低い,

    又は斜め)

    雷管カップの直径不良

    雷管カップの薄過ぎ又は

    柔らか過ぎ

    雷管のかしめ不良

    薬きょうの外形不良

    頭部より肩までの長さの

    短いもの

    底肉不良

    噴火口のないもの

    雷管室深さの不良

    雷管室径不良

    雷管

    1 不発 ※ × × × × × × × × ×

    2 遅発 ※ × × × × × ×

    3 雷管突破 ※ × × ×

    4 吹き戻し × ×

    5 打ち抜き × ×

    6 雷管体の裂け又は割れ ※ × ×

    7 雷管ガス漏れ ※ × × × × × × × ×

    8 緩い雷管 ※ × × × × × ×

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退 × × × × × × × ×

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ ×

    12 薬きょうの伸び × ×

    13 薬きょうの横切れ ※ × ×

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り) ×

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × ×

    23 装填不能 ※ ×

    24 撃発不良 × × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※ ×

    26 しゅう出不良 × × × × × ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 ×

    32 開放不良 ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※ ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止

    38 初めの数発後の停止

    39 射撃の不規則

  • 17 Y 7106B

    解 13

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その3)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    弾薬の欠陥

    薬きょう

    雷管室偏心

    頭部硬さ不足

    過応力状態

    圧伸傷又は他の傷

    しわ又は深いしわ

    地金中の介在物

    薬室と銃弾のはめ合い不

    割れ又はひび

    きょう体長さの不均一

    加工過度

    焼鈍不良

    雷管

    1 不発 ※ ×

    2 遅発 ※ ×

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※ × × ×

    8 緩い雷管 ※ × × ×

    9 脱雷管 ※ × ×

    10 雷管後退 × ×

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ × × × × × × ×

    12 薬きょうの伸び × × × ×

    13 薬きょうの横切れ ※ × × × ×

    14 起縁切断 ※ × × ×

    15 底部の硬さ不足 ×

    16 ガスバック(ガス戻り) × × × × × × ×

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸 ×

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ ×

    23 装填不能 ※ × ×

    24 撃発不良 ×

    25 抽筒不良 ※ × × ×

    26 しゅう出不良 ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 ×

    32 開放不良

    33 過短銃弾による連発停止 ※ ×

    34 第一位置の停止 × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止

    38 初めの数発後の停止

    39 射撃の不規則

  • 18 Y 7106B

    解 14

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その4)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    弾薬の欠陥

    薬きょう 弾丸 発射薬

    厚い起縁

    薄い起縁

    最終圧伸きね径の不良

    噴火口の大きさ又は位置

    不良

    構造不良

    汚れ(水,油,グリー

    ス,防水剤)など

    装薬量不足

    発射薬の種類の誤り

    無装薬

    雷管

    1 不発 ※ × × × × ×

    2 遅発 ※ × × × ×

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※ ×

    8 緩い雷管 ※ ×

    9 脱雷管 ※ ×

    10 雷管後退 ×

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ ×

    12 薬きょうの伸び × ×

    13 薬きょうの横切れ ※ × ×

    14 起縁切断 ※ × × ×

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※ × × × × ×

    18 薬きょうから離れた弾丸 ×

    19 被甲割れ ※ ×

    20 弾丸の銃口前破裂 ※ ×

    21 弾丸破裂 ※ ×

    銃器

    22 給弾不良 ※ × ×

    23 装填不能 ※ ×

    24 撃発不良 × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※ × × × × ×

    26 しゅう出不良 × × ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × ×

    32 開放不良 × × ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※ ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × ×

    36 第三位置の停止 ×

    37 初弾発射後の停止

    38 初めの数発後の停止

    39 射撃の不規則

  • 19 Y 7106B

    解 15

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その5)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    弾薬の欠陥 銃器の欠陥

    銃弾 撃針の打撃

    全長過短

    全長過長

    弾丸の緩いもの

    望遠鏡状過短銃弾

    口締め不良

    膨張したもの

    ベルトにでこぼこに装填

    された銃弾

    腐食した銃弾

    撃針ばねが弱いか折れた

    頭げき過大

    雷管

    1 不発 ※ × ×

    2 遅発 ※ × ×

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※ ×

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退 ×

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ × × ×

    12 薬きょうの伸び ×

    13 薬きょうの横切れ ※ ×

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸 × × × ×

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × × × × ×

    23 装填不能 ※ × × ×

    24 撃発不良 × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※ ×

    26 しゅう出不良 ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × × × × ×

    32 開放不良 ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※ × × × × × ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × ×

    38 初めの数発後の停止 × ×

    39 射撃の不規則

  • 20 Y 7106B

    解 16

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その6)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    撃針の打撃 銃身

    頭げき過小

    撃針突出量不良

    撃針先端形状不良

    撃針折れ

    撃針打撃の偏心

    撃針穴中の異物

    撃針穴寸法の不良

    遊底の閉鎖不完全

    銃身ねじ部が短い

    銃身のひずみ

    銃身止めばねの破損

    雷管

    1 不発 ※ × × × × × × × × ×

    2 遅発 ※ × × × × × × × ×

    3 雷管突破 ※ × × × ×

    4 吹き戻し × × ×

    5 打ち抜き × × × ×

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※ ×

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退 × ×

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ × ×

    12 薬きょうの伸び × ×

    13 薬きょうの横切れ ※ × × × ×

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り) ×

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸 × ×

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × ×

    23 装填不能 ※ ×

    24 撃発不良 × × × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良 × ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき × ×

    29 緩い頭げき(調整不能) × ×

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × ×

    32 開放不良 × ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 21 Y 7106B

    解 17

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その7)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    銃身

    銃身止めばねこう(釣)

    部の摩耗

    薬室又は銃こう内の異物

    こう線の山又は溝の摩耗

    銃身の大き過ぎ―薬室大

    銃身が中心線上を外れた

    もの

    銃身止め溝の摩耗

    薬室のきつ過ぎ,山の長

    過ぎ

    薬室の長過ぎ

    薬室の短過ぎ

    銃身の仕上げ不良,汚れ

    又は変形

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ × × × ×

    12 薬きょうの伸び × × × ×

    13 薬きょうの横切れ ※ × × × ×

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※ ×

    18 薬きょうから離れた弾丸 × × ×

    19 被甲割れ ※ ×

    20 弾丸の銃口前破裂 ※ ×

    21 弾丸破裂 ※ ×

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × × × × × ×

    23 装填不能 ※ × × ×

    24 撃発不良 × × × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき × ×

    29 緩い頭げき(調整不能) ×

    30 射撃間の頭げきの変化 × × ×

    31 閉鎖不良 × × × × × ×

    32 開放不良 × × × × ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × × × × ×

    36 第三位置の停止 ×

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 22 Y 7106B

    解 18

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その8)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    銃身受部 油圧緩衡器

    案内溝内のばり

    銃身取付けねじのきつ過

    銃身受部のひずみ

    遊底案内溝の狭過ぎ

    銃身受部の破損

    せん(閂)子押下げかん

    (桿)溝のばり

    銃身受柄部の緩み又は曲

    がり

    油圧緩衡器ばね案内のば

    緩衡器ばねが弱い

    緩衡器ばねの破損

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び × ×

    13 薬きょうの横切れ ※ × × ×

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良 ×

    27 きつい頭げき × ×

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × × × × × × × ×

    32 開放不良 × × × × × ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × × × × ×

    36 第三位置の停止 × × × × ×

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 23 Y 7106B

    解 19

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その9)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    油圧緩衝機 遊底送り関係

    せん(閂)子押下げかん

    (桿)の曲がり又はばり

    加速器のばり

    加速器先端の破損

    緩衡器体先端のばり

    ピストンかん(桿)頭から継

    ぎ目までの調整が短い

    油圧緩衡器ピストンかん

    (桿)の曲がり

    撃身受肩部の摩耗又は角

    部が削られたもの

    撃身受頭部が長過ぎる

    (余り行程がない)

    逆こう(釣)ばねが弱い

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × × × × ×

    32 開放不良 × × × ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※

    34 第一位置の停止 × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則 × × ×

  • 24 Y 7106B

    解 20

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 10)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    遊底送り関係

    逆こう(釣)ばねが案内

    孔に入っていないか破損

    逆こう(釣)板の破損

    逆こう(釣)止めの破損

    逆こう(釣)止めピンの

    曲がり

    撃発作動かん(桿)の曲

    がリ

    撃発作動かん(桿)の破

    損又はばり

    撃発作動かん(桿)のか

    かとの摩耗

    撃発作動かん(桿)の長

    過ぎ

    抽筒子アーム部の曲がり

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良

    32 開放不良

    33 過短銃弾による連発停止 ※

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則 × ×

  • 25 Y 7106B

    解 21

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 11)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    遊底送り関係

    抽筒子つめ部の摩耗又は

    破損

    抽筒子押えばねに対する

    抽筒子カム面の摩耗

    抽筒子止めピンの摩耗又

    は破損

    遊底の切替え栓がないも

    遊底の切替え栓が長過ぎ

    るもの

    遊底の切替え栓の組立て

    不良

    遊底の切替え受部のざぐ

    り不十分

    遊底の切替え栓フランジ

    のばり

    遊底案内リブの広過ぎ

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × ×

    32 開放不良 ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※ ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × × × ×

    36 第三位置の停止 × × × × × ×

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 26 Y 7106B

    解 22

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 12)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    遊底送り関係

    遊底面のくぼみ

    復座ばねの弱いもの又は

    破損

    復座ばね軸の曲がり

    復座ばね中グリース

    丁字溝の破損又はばり

    丁字溝(抽筒溝)の高過

    遊底栓の長過ぎ

    逆こう(釣)摩耗,破損

    又は角のつぶれ

    逆こう(釣)板切欠き深

    さ不十分又は逆こう

    (釣)板厚過ぎ

    雷管

    1 不発 ※ × × ×

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※ ×

    4 吹き戻し ×

    5 打ち抜き ×

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※ ×

    8 緩い雷管 ※ ×

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退 ×

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ ×

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良 × × × × ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき ×

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × × × × ×

    32 開放不良 ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※ × × × × × ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × ×

    36 第三位置の停止 × × ×

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則 × ×

  • 27 Y 7106B

    解 23

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 13)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    遊底覆い及び給弾機構

    せん(

    閂)子表面のくぼみ

    抽筒子押えカムのばり又

    は摩耗

    給弾レバー軸の緩み又は

    摩耗

    遊底覆掛金ばねが弱いか

    又は破損

    抽筒子押えばねの弱いも

    給弾子ばねが弱いもの

    給弾子ばねが案内部に入

    つていないもの

    給弾子が短い

    給弾子アームの曲がり又

    は破損

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び ×

    13 薬きょうの横切れ ※ ×

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良 × × ×

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき ×

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 ×

    32 開放不良

    33 過短銃弾による連発停止 ※ ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 28 Y 7106B

    解 24

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 14)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    遊底覆い及び給弾機構

    給弾子板の摩耗

    給弾子レバーの曲がり

    給弾子レバーカム突起の

    曲がり

    ベルト止めばねが弱いか

    破損

    ベルト止めの下の汚れ

    ベルト止めばねがガイト

    中にない

    ベルト止めピン過大(ベ

    ルト止めが自由に動か

    ぬ)

    ベルト止めブラケットの

    緩み

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × × ×

    32 開放不良

    33 過短銃弾による連発停止 ※ × × × ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 29 Y 7106B

    解 25

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 15)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    遊底覆い

    及び給弾機構 尾筒及び銃身覆い

    給弾レバーが板の右側

    に当たる

    給弾箱の取付け位置不

    しゅう(蹴)子がきつ

    過ぎるか又は下部のと

    がりすぎ

    引金かん(桿)が下方

    に湾曲

    引金かん(桿)の上方

    曲がり,引き金ピンの

    キーの折れ又は引金ピ

    ン止めの破損

    尾筒板ブラケットの緩

    尾筒上板ブラケット中

    の撃発作動かん(桿)

    受部の寸法過小

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸 ×

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × ×

    32 開放不良 ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※ × ×

    34 第一位置の停止 × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × ×

    39 射撃の不規則 ×

  • 30 Y 7106B

    解 26

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 16)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    尾筒及び銃身覆い

    側板のすき間不足

    銃尾軸受中の汚れ

    せん(閂)子カムの摩耗

    せん(閂)子カムのきつ

    過ぎ

    せん(閂)子カムのばり

    銃身覆いの緩み又は曲が

    銃身軸部のばり又は寸法

    銃身軸の寸法小

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※ ×

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足 ×

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき × × ×

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × × × × × × ×

    32 開放不良 × × × × × ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※

    34 第一位置の停止 × × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 31 Y 7106B

    解 27

    解説表-銃器・弾薬の欠陥(その 17)

    予想される原因

    機能不良及び事故

    銃器の欠陥

    尾筒及び銃

    身覆い 尾筒底 金属ベルトリンク

    切替え部のさび,ばね

    のへたり,破損又はナ

    ットの緩み

    側板間げきの過大

    引金先端欠損

    緩衝板の緩み

    リンクの硬直,きつい

    もの又は端面の鋭いも

    リンクのくびれ又は破

    連結環の方を最初にも

    つてきた場合

    雷管

    1 不発 ※

    2 遅発 ※

    3 雷管突破 ※

    4 吹き戻し

    5 打ち抜き

    6 雷管体の裂け又は割れ ※

    7 雷管ガス漏れ ※

    8 緩い雷管 ※

    9 脱雷管 ※

    10 雷管後退

    薬きょう

    11 薬きょうの縦割れ ※ ×

    12 薬きょうの伸び

    13 薬きょうの横切れ ※

    14 起縁切断 ※

    15 底部の硬さ不足

    16 ガスバック(ガス戻り)

    弾丸

    17 停弾 ※

    18 薬きょうから離れた弾丸 × ×

    19 被甲割れ ※

    20 弾丸の銃口前破裂 ※

    21 弾丸破裂 ※

    銃器

    22 給弾不良 ※ × × × × × ×

    23 装填不能 ※

    24 撃発不良 × × × × ×

    25 抽筒不良 ※

    26 しゅう出不良

    27 きつい頭げき

    28 緩い頭げき

    29 緩い頭げき(調整不能)

    30 射撃間の頭げきの変化

    31 閉鎖不良 × × × ×

    32 開放不良 × ×

    33 過短銃弾による連発停止 ※ × × ×

    34 第一位置の停止 × × × × × × ×

    35 第二位置の停止 × × × × × ×

    36 第三位置の停止

    37 初弾発射後の停止 × × × × × × ×

    38 初めの数発後の停止 × × × × × × ×

    39 射撃の不規則

  • 32 Y 7106B

    解 28

    注記 1 ※を付けた機能不良及び事故は,個別仕様書で不良項目として計上し,減点される

    ものを示す。

    2 ある 1 種の機能不良及び事故に対し割り当てた種々の原因は,可能性のある原因か

    又は合理的に当然予想できる原因かのいずれかである。

    原因の中には,直接及び間接の双方を含んでいる。例えば,ある銃弾が薬きょう

    横切れを発生し,薬きょうの切れた方の前方の部分が薬室中に残留するような外形

    不良の薬きょうであったとすると,次の銃弾を薬室に装填する際後退部は,完全に

    閉鎖せず第一位置の故障又は第二位置の故障を生ずる。このように銃の機能不良は,

    この場合の例では薬きょうの外形不良の間接的結果として生じたのであるが,場合

    によってはある事故が以前に起こっていることを始めて示す現象として現れること

    もある。

    6 改正規格原案調査作業委員会の構成

    この規格は,防衛省技術研究本部陸上装備研究所システム研究部弾薬システム研究室が主管と

    なり,次に示す社団法人日本防衛装備工業会会員等の協力によって改正規格原案(案)を作成し

    たものである。

    小火器弾薬射撃試験用銃器ほか21件の改正規格原案調査作業委員会

    所 属

    (委員長) 旭精機工業株式会社

    (委員) 昭和金属工業株式会社

    住友重機械工業株式会社

    日本工機株式会社

    豊和工業株式会社

    ミネベア株式会社

    有識者

    (事務局) 一般社団法人日本防衛装備工業会

  • 33 Y 7106B

    解 29

    i - きょう口

    j - 体部の上部

    k - 底部近くの側壁

    1 - 抽筒溝中に拡がった側壁

    m - 雷管室に拡がった側壁

    s - 肩部の側壁

    解説図1-縦割れの位置

    9mm 5.56 mm

    7.62 mm 及び

    12.7 mm 用

    k

    i

    j

    m

    m

    l

    i

    j

    k

    m

    m

    l

    s

  • 34. Y 7106B

    解 30.

    S - きょう口部及肩部

    j - 体部の 2/3 上部

    k - 抽筒溝上体部の 1/3 下部

    1 - 底部及び抽筒溝部

    解説図2-横切れの位置

    9mm 5.56 mm

    7.62 mm 及び

    12.7 mm 用

    l

    k

    j

    l

    k

    j

    s