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2019/6/18 イノベーション/インサービス検査事業本部

防火設備定期検査制度解説

■ビューローベリタスジャパン：ビルレポ.COM■

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■防火設備定期検査制度解説■

（１）定期報告制度の改正（防火設備）（２）防火設備検査について（３）添付資料

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（１）定期報告制度の改正（防火設備）

制度改正の背景平成25年10月福岡市の診療所に発生した火災事故では火災時に自動閉鎖するはずの防火扉が正常に作動しなかったため、10名の死者他、多数の犠牲者が有りました。このような事故を防ぐため再発防止策として、防火設備の点検に関する規定が強化されました。・防火設備（煙感知式にすべきものが旧式の温度ヒューズ式等のままであった（増築時改修せず））・防火区画（増築された吹き抜け部分に設置すべき防火設備が設置されていなかった）・排煙設備（無届の増築により生じた窓のない居室で、設置すべき排煙設備が未設置）・非常用照明（廊下に未設置）

防火設備についての旧制度の問題建築基準法で防火設備の設置基準、維持管理が定められているが、専門的な検査基準と資格者の規定がなかった

建築基準法における定期調査報告の指定対象は、特定行政庁に委ねられており、国の指

定権利はなかった

・防火設備の専門的な検査基準と資格者制度が導入・一律に国が定期報告の対象となる建築物等を指定

建築基準法改正


定期調査検査の枠組み




改正前

改正後


（１）定期報告制度の改正（防火設備）政令で指定する防火設備の考え方

防火設備点検は防火区画の形成する設備、避難経路を確保する設備の点検

消防設備点検は警報器、消火設備の点検


（１）定期報告制度の改正（防火設備）政令で指定する防火設備の考え方

特に安全性を確保する必要性が高い建築物等については、国が一律に定期報告を義務づけるとともに、それ以外の建築物等の中から特定行政庁が地域の実情に応じて定期報告を要する建築物等を追加的に指定できることとした。

※随時閉鎖または作動するものに限る・防火扉・防火シャッター・耐火クロススクリーン・ドレンチャー等

法12条（法6条）令16条告示240号


定期報告が必要な特定建築物

報告時期一覧【大阪府】

（１）定期報告制度の改正（大阪府）

平成三十一年度からは毎年報告


（１）定期報告制度の改正（神戸市）定期報告が必要な特定建築物

報告時期一覧【神戸市】



防火区画の例令112条

面積区画火災の規模を限定し、消火活動、避難が困難にならないようにする高層区画 11階以上の階は外部からの消防活動が困難となるため、防火区画の面積を小さく制限する竪穴区画火煙の伝播経路となる竪穴を区画して、火煙が急速に拡大するのを防ぐ異種用途区画使われ方や管理の異なる用途を区画して、互いに火煙の影響を少なくする


（２）防火設備検査について

消防設備点検と防火設備検査の検査対象範囲


（２）防火設備の検査防火設備の点検内容①

検査項目

検査事項

設置状況

閉鎖の障害となる物品の放置状況

連動制御

感知器や連動制御器の状況等自動閉鎖装置や手動閉鎖装置の状況等、予備電源による作動状況の確認

安全装置

危害防止用連動中継器の電源の状況、運動エネルギーの確認等

駆動装置

開閉機、ローラーチェーンなどの状況

本体と枠

スラット、座板の変形が無いか等の確認

総合的な作動の状況

感知器と連動した防火ｼｬｯﾀｰの閉鎖状況の確認

対象防火設備（随時閉鎖または作動するものに限る）防火扉防火シャッター耐火クロススクリーンドレンチャー等


（２）防火設備の検査検査手順防火扉

動画再生


（２）防火設備の検査検査手順防火扉


防火設備定期検査＝点検内容＝


（２）防火設備の検査検査手順防火シャッター

動画再生


（２）防火設備の検査検査手順防火シャッター（降下試験）


（２）防火設備の検査検査手順防火シャッター（巻上げ）


防火設備定期検査＝点検内容＝


（２）防火設備の検査防火設備の点検内容②

(16）防火扉の閉鎖の状況（17）防火区画の形成の状況

■防火扉

（26）防火シャッターの閉鎖の状況（27）防火区画の形成の状況

■防火シャッター


（２）防火設備の検査既存不適格の一例

■危害防止装置通行用部分に危害防止装置が未設置となっている防火シャッター（平成17年12月法改正施行前のもの（昭48建告2563）） ■感知器連動式昭和49年 1月改正施行前の竪穴区画や異種用途区画に下部手動式の開閉機や温度ヒューズ式の自動閉鎖装置が使用されているため、感知器連動式でないもの。 ■遮煙性能竪穴区画や異種用途区画に遮煙性能のない防火シャッター（遮煙性能：開口幅５ｍ以下もので試験に合格したもの（昭48建告2564）、または大臣認定品）


（２）防火設備の検査検査時不適合事項

■防火戸（随時閉鎖式） • 防火戸のクローザーの調整不良 • 順位調整器の不具合 • 扉のぐらつき、床、枠のこすれ • 扉の面材の浮き • 枠の腐食 • 遮煙材の劣化・損傷 • 軌跡内に障害物あり温度ヒューズ式 • ヒューズ設置なし • 扉が針金などで固定 ■感知器 • 間仕切り変更によるで、設置位置不適 • 煙流入口の汚れによる感知障害 • 熱感知部のへこみによる感知障害 • 適正な時間内に感知しない

温度ヒューズ式ドアクローザー


（２）防火設備の検査検査時不適合事項

運動エネルギー≦１０（J）シャッターの降下時間T、質量Mより算出。運動エネルギーK＝1/2MV²＝1/2M（1/T）² 危害防止装置の検知から停止の移動距離≦5（cm）（バランス式は閉鎖力≦150（N））、人が離れた後再閉鎖、作動。（昭48建告2563より）

■耐火クロススクリーン • クロスの亀裂、縫製糸の切れ、ほつれ

■防火シャッター • 手動閉鎖装置、自動閉鎖装置の不作動 • 開閉機制御盤の不具合 • 開閉機ブレーキ、リミットスイッチの不具合 • シャッターの巻上げすぎ • スラット（カーテン）の変形、方流れ • ガイドレール、まぐさの変形 • まぐさの遮煙材の劣化 • 危害防止用連動中継器の予備電源の容量不足 • 下部手動式開閉機のワイヤーの折れ、劣化 • 障害物あり


（２）防火設備の検査

火災受信機

一般的な火災受信機。共同住宅、小～中規模施設等

液晶画面付き火災受信機。中～大規模施設等

防火設備単独制御盤。火災受信機を設けていない建物や後付けされた建物等

P型１級受信機 R型受信機連動制御器



手動閉鎖装置

手動閉鎖はワイヤー式。巻上げは電動モーターにて行う。

手動閉鎖はワイヤー式。巻上げはハンドルやチェーンを用いて行う。

手動閉鎖は電気式。巻上げは電動モーターにて行う。

電動式防火シャッター手動式防火シャッター電動式、危害防止装置付



開閉機

手動式の場合は、電気工具等を用いた工具類の販売が無い為、巻上げが出来ない。その為人の手で巻き上げる必要がある。

手動式の場合は、電動工具を用いて巻上げることが出来る。

チェーン式ハンドル式巻上げアタッチメント

ハンドル式の巻上げの際に電気ドリルに取付け巻上げるためのアタッチメント。


（２）防火設備の検査～検査事例紹介～

検査時指摘事項

■防火扉照明器具に接触して閉鎖しない




■防火扉レジ横の扉に当たり閉鎖しない




■防火扉枠擦りにより閉鎖しない




■防火シャッター降下地点に荷物があり降下障害




■防火シャッター手動閉鎖装置の打ち破り窓が欠損



■防火シャッターシャッターケースのずれによる延焼の恐れ


検査時トラブル

■防火扉横引き防火扉の自動閉鎖装置が復旧しない


検査時トラブル

■防火シャッター降下試験実施後、電動昇降が出来なくなった


（３）添付資料

判断基準国土交通省告示第723号（抜粋防火扉）



判断基準国土交通省告示第723号（抜粋防火扉）



判断基準国土交通省告示第723号（抜粋防火シャッター）


■ビューローベリタスの特徴■


■ ビューローベリタスの特徴 ■

①弊社1社で防火設備点検が出来ます

火災受信機も消防設備点検の実績が多くある弊社が操作できます

②特定建築物、建築設備と一緒に調査・検査が出来てスケジュール管理やコストにも寄与します

③建築基準法改正より、防火設備定期検査業務だけで1,500件の実績があり様々なシーンで対応いたします

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ビューローベリタスでは、防火設備点検を行うにあたり、防火設備の対象数量を確認できれば、御見積が可能です。（図面等により防火設備の大きさ、高さ、自動・手動巻上の可否等を確認致します）

■防火設備のお見積り■

・防火シャッター数・ドレッチャー数

・防火扉数・耐火スクリーン数

建物概要（延床面積、階数、用途等）と、防火設備（以下）の数量

防火設備は消防設備点検報告書１面に対象物が記載防火設備数記載ページに数量が記載

例えば・・・消防設備点検報告書で防火設備の有無を確認することも可能です（この報告書に記載されている数がすべてではありませんのでご注意ください）


■お問合せ■

所管部署ビューローベリタスジャパン株式会社建築都市基盤事業グループイノベーション/インサービス検査事業本部

インサービス検査営業部〒541-0041 大阪市中央区北浜3-2-23 信愛ビル4F TEL： 06-6203-0870 FAX： 06-6203-0871

〒105-0004 東京都港区新橋5-20-4 新虎サウスビル TEL： 03-5425-4860 FAX： 03-3438-3410

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