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多摩川電線株式会社

多摩川電線株式会社 2

目次

主要製品一覧 ································································································· 3

ポリウレタン銅線 ···························································································· 4

はんだ付け可能エナメル銅線 ············································································· 5

ポリエステル銅線 ···························································································· 6

ホルマール銅線 ······························································································· 7

耐熱エナメル銅線 ···························································································· 8

自己融着エナメル銅線 ······················································································ 9

ＵＬ認定エナメル銅線 ···················································································· 11

リッツ線 ······································································································ 12

超高強度エナメル線 ······················································································· 13

細物平角銅線 ································································································ 15

アドコート® ································································································· 17

エナメル線寸法表 ·························································································· 18

エナメル線安全張力表 ···················································································· 22

エナメル線取扱上の注意 ················································································· 23

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主要製品一覧

当社主要製品

□エナメル線 製品名 記号 温度指数

ホルマール銅線 PVF 105

ポリウレタン銅線 UEW

130 ポリウレタン－ポリアミド銅線 UEWY

自己滑性ポリウレタン銅線 UEWSL

ポリエステル銅線 PEW

155 ポリエステル－ポリアミド銅線 PEWY

はんだ付け可能エナメル銅線 SFWF

SMEIW 180

ポリエステルイミド銅線 EIW

ポリエステルイミド－ポリアミドイミド銅線 EAW ２００

ポリアミドイミド銅線 AIW ２２０

□超高強度エナメル線

□リッツ線

□細物平角線

□アドコート®

各種エナメル線の特長と用途

記号 特長 主な用途

PVF ・長年の実績があり、耐加水分解、耐加工が良好

・クレージング現象があるため、使用条件に注意が必要 電力用機器・トランス

UEW ・皮膜を剥離せずにはんだ付けすることが可能

・自然色以外に着色することが可能 モータ・トランス・電子部品コイル

UEWY ・UEW にポリアミドをオーバーコートしたタイプ

巻線性、耐ワニスが良好 モータ・トランス

UEWSL ・UEW に自己滑性を付与したタイプ

巻線性が良好 モータ・トランス・電子部品コイル

PEW ・UEW よりも耐熱、耐溶剤が良好

・加水分解性があるため、使用条件に注意が必要 汎用モータ・トランス・コイル

PEWY ・PEW にポリアミドをオーバーコートしたタイプ

巻線性、耐ワニスが良好 汎用モータ・モールドモータ

SFWF ・PEW と同等以上の耐熱を有し、はんだ付けが可能

・PEW よりも過負荷特性は若干劣るが、湿熱性は良い。 汎用モータ・モールドモータ・

トランス・電子部品コイル

SMEIW ・温度指数 180 で、はんだ付けが可能 汎用モータ・モールドモータ・

トランス・電子部品コイル

EIW ・耐熱、耐熱衝撃、耐溶剤に優れる

・クレージング現象があるため、使用条件に注意が必要 耐熱モータ・電装品

EAW ・EIW にポリアミドイミドをオーバーコートしたタイプ

・耐熱、耐摩耗、耐冷媒、耐湿熱に優れる 耐熱モータ・電装品・コンプレッサ

AIW ・耐熱に優れ、220℃の耐熱を有する

・耐摩耗、耐冷媒、耐湿熱に優れる 耐熱モータ・電装品

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ポリウレタン銅線 UEW

概 要

ポリウレタン銅線は、導体上にポリウレタン樹脂を主体とした絶縁層を設けたエナメル銅線です。

皮膜を除去することなくはんだ付けができます。

種 類

■種類と特徴

品名 特長 温度指数 規格

UEW ノンクレージングタイプの標準品です。

赤、緑の着色を行うこともできます。 130 JIS C 3202 準拠

UEWY ＵＥＷにポリアミドをオーバーコートしたタイプです。

すべり性、機械的強度に優れます。 130 JCS 2４０９準拠

UEWSL 自己滑性タイプです。すべり性が優れています。 130 －

■製造範囲と製造区分

種 類 製造範囲 製造区分

UEW 標準品 0.025～1.20mm 一部サイズ

常備

UEW 赤 赤着色タイプ 0.05～0.40mm 受注生産

UEWY ポ リ ア ミ ド

オーバーコート 0.10～1.０mm 受注生産

UEWSL 自己滑性タイプ 0.025～0.20mm 受注生産

図 1.UEW のはんだ付け性例

特 性

■一般特性例

項目 試験方法・条件 UEW UEWY UEWSL

導体径(mm) マイクロメータ 0.200 0.200 0.200

皮膜厚さ(mm) (仕上径-導体径)÷2 0.012 0.012 0.012

仕上り外径(mm) マイクロメータ 0.224 0.224 0.224

ﾋﾟﾝﾎｰﾙ(個) 5m 0 0 0

可とう性 切断伸長 良 良 良

密着性 急激伸長 良 良 良

絶縁破壊(kV) 2 個より法 6.5～8.0 7.0～8.0 6.0～7.0

耐軟化(℃) 交差法 240 240 230

耐熱衝撃 10%伸長後 130℃×1h 良 良 良

すべり性 静摩擦係数 0.10 0.04 0.06

0

2

4

6

8

10

300 350 400はんだ温度/℃

はん

だ付

時間

/sec

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はんだ付け可能エナメル銅線 SFWF, SMEIW

概 要

ポリウレタンよりも耐熱性を有し、ポリウレタン銅線と同様に皮膜を剥離することなくはんだ付けをす

ることができるエナメル線です。

種 類

■種類と特徴

品名 特長 温度指数 規格

SFWF 4２0℃はんだ付け可能タイプです。 155 JCS 2394 準拠

SFWFY SFWF にポリアミドをオーバーコートしたタイプで

す。すべり性、機械的強度に優れます。 155 －

SMEIW 耐熱クラス 180 に対応しております。 180 －

■製造範囲と製造区分

品名 製造範囲 製造区分

SFWF 0.05～1.0mm 受注生産

SFWFY 0.10～1.0mm 受注生産

SMEIW 0.05～1.0mm 受注生産

特 性

■一般特性例

項目 試験方法・条件 SFWF SMEIW

導体径(mm) マイクロメータ 0.200 0.200

皮膜厚さ(mm) (仕上径-導体径)÷2 0.012 0.012

仕上り外径(mm) マイクロメータ 0.224 0.224

ﾋﾟﾝﾎｰﾙ(個) 5m 0 0

可とう性 切断伸長 良 良

密着性 急激伸長 良 良

絶縁破壊(kV) 2 個より法 6.5～8.0 6.5～8.0

耐軟化(℃) 交差法 260～280 260～280

耐熱衝撃 20％伸長後

1h 加熱 175℃良 200℃良

はんだ付け性(℃) 鉛フリーはんだ浸漬 420（２秒） 420（２秒）

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ポリエステル銅線 PEW

概 要

ポリエステル銅線は、導体上にポリエステル樹脂を主体とした絶縁層を設けたエナメル銅線です。

温度指数 155 の耐熱を有し、汎用モータ等に使用されております。

種 類

■種類と特徴

品名 特長 温度指数 規格

PEW 温度指数 155 の標準品です。 155 －

PEWY PEWにポリアミドをオーバーコートしたタイプです。

すべり性、機械的強度に優れます。 155 JCS 2393 準拠

■製造範囲と製造区分

種 類 製造範囲 製造区分

PEW 標準品 0.07～1.0mm 一部サイズは常備

PEWY ポリアミド

オーバーコートタイプ 0.16～1.0mm 一部サイズは常備

特 性

■一般特性例

項目 試験方法・条件 PEW PEWY

導体径(mm) マイクロメータ 0.300 0.300

皮膜厚さ(mm) (仕上径-導体径)÷2 0.020 0.020

仕上り外径(mm) マイクロメータ 0.340 0.340

ﾋﾟﾝﾎｰﾙ(個) 5m 0 0

可とう性 切断伸長 良 良

密着性 急激伸長 良 良

耐摩耗 一方向摩耗 6.4～7.8 6.4～7.8

絶縁破壊(kV) 2 個より法 9.0～11.0 9.0～11.0

耐軟化(℃) 交差法 290～320 230～260

耐熱衝撃 10%伸長後 150℃×1h 良 良

すべり性 静摩擦係数 0.13 0.04

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ホルマール銅線 PVF

概 要

ホルマール銅線は、導体上にポリビニルアセタール樹脂を主体とした単一絶縁層のエナメル銅線で、

電力用トランス、機器で長年の実績のある電線です。耐加水分解、耐加工に優れた電線です。

種 類

■種類と特徴

品名 特長 温度指数 規格

PVF 長年電力機器用に実績のあるエナメル線です。 105 JIS C 3215-1

附属書 JA 準拠

■製造範囲と製造区分

種 類 製造範囲 製造区分

PVF 0.10～1.0mm 一部サイズ常備

特 性

■一般特性例

項目 試験方法・条件 PVF

導体径(mm) マイクロメータ 0.180

皮膜厚さ(mm) (仕上径-導体径)÷2 0.017

仕上り外径(mm) マイクロメータ 0.214

ﾋﾟﾝﾎｰﾙ(個) 5m 0

可とう性 切断伸長 良

密着性 急激伸長 良

耐摩耗 一方向摩耗 6.4～7.8

絶縁破壊(kV) 2 個より法 6.0～8.0

耐軟化(℃) 交差法 250～280

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耐熱エナメル銅線

概 要

当社は、各種耐熱エナメル線も取り揃えております。

ますます、小型、高機能化されていく機器に対応すべく、温度指数 180～240 の耐熱エナメル線

を選択して頂けます。

種 類

■種類と特徴

品名 特長 温度指数 規格

EIW 温度指数 180 の標準品です。 180 －

EAW ﾎﾟﾘｴｽﾃﾙｲﾐﾄﾞの上にﾎﾟﾘｱﾐﾄﾞｲﾐﾄﾞをｵｰﾊﾞｰｺｰﾄした温度

指数 200 の製品です。 200 JCS 2392 準拠

EAWM EAW のすべり性を向上させたタイプです。

コイルの占積率を向上することができます。 200 －

AIW 耐熱、機械的特性に優れた製品です。 220 JCS 2334 準拠

■製造範囲と製造区分

種 類 製造範囲 製造区分

EIW 0.10～1.0mm 受注生産

EAW 0.10～1.0mm 受注生産

EAWM 0.10～1.0mm 受注生産

AIW 0.10～1.0mm 受注生産

特 性

■一般特性例

項目 試験方法・条件 EIW EAW EAWM AIW

導体径(mm) マイクロメータ 0.300 0.300 0.300 0.300

皮膜厚さ(mm) (仕上径-導体径)÷2 0.020 0.020 0.020 0.020

仕上り外径(mm) マイクロメータ 0.340 0.340 0.340 0.340

ﾋﾟﾝﾎｰﾙ(個) 5m 0 0 0 0

可とう性 切断伸長 良 良 良 良

密着性 急激伸長 良 良 良 良

耐摩耗 一方向摩耗 6.4～7.8 6.4～7.8 6.4～7.8 6.4～7.8

絶縁破壊(kV) 2 個より法 9.0～11.0 9.0～11.0 9.0～11.0 9.0～11.0

耐軟化(℃) 交差法 390 400 400 4４0＜

耐熱衝撃 2d 巻付け後 1h 加熱 200℃良 220℃良 220℃良 240℃良

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自己融着エナメル銅線

概 要

自己融着エナメル線は、巻線時、もしくは巻線後に加熱処理をすることにより、融着したコイルを得

ることができるエナメル線です。絶縁層は、ご要求に応じた絶縁層を選択することが可能です。又、

融着層はコイル融着方法、作業性及びコイルの使用温度、特性等に応じ、数種の融着層の中から選択

することができます。

種 類

■融着方法の種類と特徴

融着方法 内 容 特 長 検討すべき事項

溶剤融着

ｱﾙｺｰﾙ等の揮発し易い溶剤を塗

布しながら巻線する。

巻線時に融着可能

融着時に熱風等加熱を併用す

ればさらに接着は強固となる。

適用できるﾀｲﾌﾟが限られる。

換気対策が必要。

熱風加熱融着

巻線時に熱風を吹きかけなが

ら巻く。低温融着ﾀｲﾌﾟに適用

巻線時に融着可能 巻線条件で加熱温度設定が必要。

低温融着ﾀｲﾌﾟしか適用できない。

加熱炉融着

巻線後恒温槽などで

加熱融着

強固に接着できる｡ ２工程となり、治具が多数必要

高温融着性のﾎﾞﾝﾄﾞ線が使用できる｡

通電加熱融着

巻線後ｺｲﾙを通電加熱し

融着する。

短時間での融着が可能。適用で

きる線のﾀｲﾌﾟが多い

線のﾀｲﾌﾟ、ｺｲﾙの形状により通電条件

の設定が必要。

■自己融着エナメル線の種類と特徴

記号 材質

融着方法 推奨

加熱

温度

絶縁皮膜との組み合わせ例

特徴 溶剤

熱風

加熱

通電

加熱 UEW

SFWF

SMEIW PEW EIW AIW

Ｐ ﾎﾟﾘｴｽﾃﾙ - ◎ - 130～

150℃ ◎ ◎ ◎ - -

細線用の低温融着熱風巻線ﾀｲﾌﾟ

はんだ付け可能

Ｂ ﾎﾟﾘﾋﾞﾆﾙ

ﾌﾞﾁﾗｰﾙ ◎ ◎ ◎

130～

150℃ ◎ ◎ ◎ - -

溶剤､熱風加熱巻線とも可能

はんだ付け可能

Ｅ ｴﾎﾟｷｼ - ◎ ◎ 160～

180℃ - - ◎ ◎ ◎

ポリアミドよりも水分による

特性変化小。はんだ付け不可

Ｎ ﾎﾟﾘｱﾐﾄﾞ ◎ ○ ○ 170～

190℃ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

ｱﾙｺｰﾙ融着ﾀｲﾌﾟ

はんだ付け可能

Ｖ ﾎﾟﾘｱﾐﾄﾞ - ◎ - 180～

200℃ - ◎ ◎ ◎ ◎ 熱風融着も可能な耐熱向上ﾀｲﾌﾟ

Ｕ ﾎﾟﾘｱﾐﾄﾞ 溶剤と加熱の

併用を推奨

180～

220℃ - ◎ ◎ ◎ ◎ 熱硬化ﾀｲﾌﾟで、Ｎの耐熱向上ﾀｲﾌﾟ

＊絶縁皮膜、融着層の選定につきましては、ご相談に応じます。

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特 性

図１．自己融着エナメル線の融着温度と融着力例

図２．自己融着エナメル線の高温保持力例

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

60 80 100 120 140 160 180 200 220

Ｂ

Ｅ

Ｎ

Ｖ

Ｕ

Ｐ

融着力

/Ｎ

融着温度/℃

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

0 50 100 150 200

Ｂ

Ｅ

Ｎ

Ｖ

Ｕ

測定温度/℃

保持

力/Ｎ

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ＵＬ認定エナメル銅線

概 要

当社は、複数の製品についてＵＬ認証を取得しております。

認証品種の最新情報は、Underwriters Labolatories Inc.の Web サイト

ONLINE CERTIFICATIONS DIRECTORY

http://database.ul.com/cgi-bin/XYV/template/LISEXT/1FRAME/index.html

で、弊社 UL File Number：E146974 又は Company Name：TAMAGAWA DENSEN

にて、【SERCH】 することで確認いただけます。

ＵＬ認証品につきましては、すべて個別受注となっております。

ご発注に際しては 、上記サイトで Temp Class、Material Designation、Coat、ANSI等を確認

の上、引き合いいただきますようお願い申し上げます。

UL認証品一覧検索例 （2018 年１２月時点）

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リッツ線 Litz Wire

概 要

リッツ線はエナメル線をより合わせた線の意味で、高周波機器に

使用されるエナメル線です。"リッツ"はドイツ語で"撚る(よる)"

という意味の"Litz"を語源としております。高周波特有の表皮効果

および近接効果による交流抵抗の増大を抑制し、コイルの温度上

昇を低減することができます。機器の高効率化・小型化・省エネ

ルギー化・高速化に貢献致します。

特 徴

■高周波による交流抵抗の増加が小さく、コイルの温度上昇を抑制できる

■可とう性に優れ、巻線作業性が良好

■線の種類を用途に合わせ、任意に選択できる

■より本数、素線径は、任意に選択ができる

種 類

■標準製造範囲

■素線公称導体径範囲

0.05～0.４0mm

■適応品種

PVF、UEW、PEW、SFWF、EIW、

AIW、自己融着線 等

素線径

(mm)

より本数(本)

～40 50 100 120 160 160 以上

0.05

|

0.09

0.10

｜

0.19

0.20

|

0.23

0.24

|

0.28

0.30

0.35

0.40

集合より 複合より

多本数の線を束ねた形状

集合よりをさらに束ねた形状

用 途 高周波機器、インバータ、トランス、モータ、発電機、加熱装置(IH) 等

(mm)1.155)( (mm) 素線仕上り径本より本数上り外径　　　　　　　　仕 ××=仕上り外径の計算方法：

線の選定等、弊社までお問合せ下さい。

サイズ範囲外、素線種類・構成はご相談下さい。

集合より・複合より

複合より

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超高強度エナメル線 Super Strength Wire

概 要

昭和電線グループの合金技術を応用した、超高強度エナメル線です。

製造、加工方法の最適化により、高導電性を保持したまま、強度を向上しております。

特 徴

■高強度 ：純銅の 3 倍以上

■高導電率 ：60～90%IACS

■高屈曲 ：単線で純銅の 10 倍位以上

■優れた耐摩耗 ：他合金より優れた摩耗性

■優れたはんだ付性 ：はんだ付性およびメッキ性が良好

■優れた環境適応性 ：カドミウム、ベリリウムなどの有害物質を含まない

特 性

表 1. 3UEWφ0.05mm の特性例 1800

種類 SSH SSM 軟銅 1600

導体径(mm) 0.050 0.050 0.050 1400

皮膜厚(mm) 0.005 0.005 0.005 1200

仕上り外径(mm) 0.060 0.060 0.060 1000

引張強さ(MPa) 1,500 700 250 800

伸び(%) 1.0 5.0 15.0 600

導体抵抗(Ω/km) 12,913 9,757 8,781 400

導電率(%) 68.0 90.0 100 200

0 20 40 60 80 100

鋳造時組織 伸 線

伸線時組織

SUS304

Cu-Be

Cu-Sn

Type SSH

Type SSM

軟銅

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種 類

○導体：公称導体径 φ0.05 ～ 0.15mm

○絶縁：UEW , SFWF , PEW

の中から選択可能.自己融着線の加工も可能。

2UEW－SSH φ0.10mm

サイズ 0.10mm

導体種：高強度エナメル線 TypeH (TypeM：SSM)

絶縁種：2 種ポリウレタン

用 途

各種用途に、高強度エナメル線をご検討ください。

問合せ先

高強度エナメル線は、昭和電線ケーブルシステム(株)が販売しております。

問い合わせは、昭和電線ケーブルシステム(株) 銅銀合金材 HP

http://www.swcc.co.jp/cs/products/industrial_cable/p_cuag/p_cuag.html

問い合わせフォームよりお願いいたします。

小型モータ

･線材の断線を減少し、生産性を向上 ･振動などに対する信頼性を向上

小型コイル

･線材の断線を減少し、生産性を向上 ･リード線の耐屈曲性に優れる

リード線

･高強度・高信頼性・細径リード線 ･端末分の摩耗性に優れる

･高強度、高導電性を利用したバネ材 ･高屈曲性による高信頼性

ヒータ材

導電バネ

･高強度・高信頼性ヒータ ･抵抗値の安定性に優れる

超超高高強強度度エエナナメメルル線線 SSSSSSWWW

SSuuppeerr SSttrreennggtthh WWiirree

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細物平角銅線 FINE FLAT ENAMELLED WIRE

概要 及び 特徴

細物平角線(FINE FLAT

ENAMELLED WIRE)は、直径0.07

～1.7ｍｍ相当の丸線断面積を有す

る平角導体上に各種絶縁を施したマ

グネットワイヤです。

細物平角線(FINE FLAT

ENAMELLED WIRE)は、幅広い用

途に対応し、コイルの占積率を向上

させ、機器の小型・計量・高効率化

に貢献いたします。

種類 及び 製造範囲

導体厚幅比

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用 途

荷 姿

問合せ先

細物平角銅線は、 (株)ユニマックが製造、販売しております。

問い合わせは、弊社又は(株)ユニマックHP http://www.swcc.co.jp/unimac/product4.htm

へお願いいたします。

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アドコート® Addcoat Wire

概 要

アドコートは自動車及び建材分野における各種モール材等の収縮防止材として使用されています。一般に異型押出のモール材は加熱押出－冷却固化する際に収縮をおこし、成形品には成形歪みが残留致します。アドコートで、成形歪みの除去として行うアニール処理の省略、精密加工及び生産性の改善をご検討ください。 また、自動車等に組込まれた成形品は環境の変化（温度差）によって伸び縮みし、隙間が空くといった問題の改善にも貢献いたします。

特 徴

■成型品の収縮を防止することができる

■成型後のアニール工程を削減することができる

■各種モール材用樹脂に対応した製品をラインアップしている

■押出成型品の精密な精度でカットすることができる

■モールの伸びを防止し、組付け性を向上することができる 等

種 類

種類 ｱﾄﾞｺｰﾄ R-s TPO ｱﾄﾞｺｰﾄ

記号 AD＊＊R-s AD＊＊－Ｏ

用途 ポリ塩化ビニル用 ＴＰＯ樹脂用

構

造

素線 一般ﾀｲﾌﾟ：黄銅線

素線径 0.25mm または、 0.40mm

皮膜厚さ 約 10μm

切断荷重 0.25mm…50N、0.40mm…100N

引抜接着力 切断強度～100N

用 途

・自動車用モール材

・建材用モール材

・樹脂成型体

【自動車用モール例】

問合せ先

アドコート®は、日本プライ (株)が販売しております。問い合わせは、日本プライ(株)HP

http://www.nippon-ply.co.jp/product6.html

をご覧いただき、問い合わせお願いいたします。

販売元：日本プライ㈱

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参考資料

エナメル線寸法表（０種）

公称

導体径

導体径

許容差

最小

皮膜厚

最大

仕上り外径

最大

導体抵抗 概算質量

(mm) (mm) (mm) (mm) (Ω/km)at20℃ (kg/km)

0.10 ± 0.008 0.016 0.156 2,647 0.081 0.11 ± 0.008 0.016 0.166 2,153 0.097 0.12 ± 0.008 0.017 0.180 1,786 0.11 0.13 ± 0.008 0.017 0.190 1,505 0.13 0.14 ± 0.008 0.017 0.200 1,286 0.15 0.15 ± 0.008 0.017 0.210 1,111 0.17 0.16 ± 0.008 0.018 0.222 969.5 0.20 0.17 ± 0.008 0.018 0.232 853.5 0.22 0.18 ± 0.008 0.019 0.246 757.2 0.25 0.19 ± 0.008 0.019 0.256 676.2 0.27 0.20 ± 0.008 0.019 0.266 607.6 0.30 0.21 ± 0.008 0.019 0.276 549.0 0.33 0.22 ± 0.008 0.019 0.286 498.4 0.36 0.23 ± 0.008 0.020 0.298 454.5 0.40 0.24 ± 0.008 0.020 0.308 416.2 0.43 0.25 ± 0.008 0.020 0.318 382.5 0.47 0.26 ± 0.01 0.020 0.330 358.4 0.50 0.27 ± 0.01 0.020 0.340 331.4 0.54 0.28 ± 0.01 0.020 0.350 307.3 0.58 0.29 ± 0.01 0.020 0.360 285.7 0.62 0.30 ± 0.01 0.021 0.374 262.9 0.67 0.32 ± 0.01 0.021 0.394 230.0 0.76 0.35 ± 0.01 0.021 0.424 191.2 0.90 0.37 ± 0.01 0.022 0.446 170.6 1.0 0.40 ± 0.01 0.023 0.480 145.3 1.2 0.45 ± 0.01 0.024 0.532 114.2 1.5 0.50 ± 0.01 0.025 0.586 91.43 1.8 0.55 ± 0.02 0.025 0.646 78.15 2.2 0.60 ± 0.02 0.026 0.698 65.26 2.6 0.65 ± 0.02 0.027 0.752 55.31 3.1 0.70 ± 0.02 0.028 0.804 47.47 3.5 0.75 ± 0.02 0.030 0.860 41.19 4.1 0.80 ± 0.02 0.031 0.914 36.08 4.6 0.85 ± 0.02 0.032 0.966 31.87 5.2 0.90 ± 0.02 0.033 1.020 28.35 5.8

多摩川電線株式会社 19

エナメル線寸法表（１種）

公称

導体径

導体径

許容差

最小

皮膜厚

最大

仕上り外径

最大

導体抵抗 概算質量

(mm) (mm) (mm) (mm) (Ω/km)at20℃ (kg/km)

0.10 ± 0.008 0.009 0.140 2,647 0.076 0.11 ± 0.008 0.009 0.150 2,153 0.091 0.12 ± 0.008 0.010 0.162 1,786 0.11 0.13 ± 0.008 0.010 0.172 1,505 0.13 0.14 ± 0.008 0.010 0.182 1,286 0.15 0.15 ± 0.008 0.010 0.192 1,111 0.17 0.16 ± 0.008 0.011 0.204 969.5 0.19 0.17 ± 0.008 0.011 0.214 853.5 0.21 0.18 ± 0.008 0.012 0.226 757.2 0.24 0.19 ± 0.008 0.012 0.236 676.2 0.27 0.20 ± 0.008 0.012 0.246 607.6 0.29 0.21 ± 0.008 0.012 0.256 549.0 0.32 0.22 ± 0.008 0.012 0.266 498.4 0.35 0.23 ± 0.008 0.013 0.278 454.5 0.39 0.24 ± 0.008 0.013 0.288 416.2 0.42 0.25 ± 0.008 0.013 0.298 382.5 0.46 0.26 ± 0.01 0.013 0.310 358.4 0.49 0.27 ± 0.01 0.013 0.320 331.4 0.53 0.28 ± 0.01 0.013 0.330 307.3 0.57 0.29 ± 0.01 0.013 0.340 285.7 0.61 0.30 ± 0.01 0.014 0.352 262.9 0.65 0.32 ± 0.01 0.014 0.372 230.0 0.74 0.35 ± 0.01 0.014 0.402 191.2 0.88 0.37 ± 0.01 0.014 0.424 170.6 1.0 0.40 ± 0.01 0.015 0.456 145.3 1.2 0.45 ± 0.01 0.016 0.508 114.2 1.5 0.50 ± 0.01 0.017 0.560 91.43 1.8 0.55 ± 0.02 0.017 0.620 78.15 2.2 0.60 ± 0.02 0.017 0.672 65.26 2.6 0.65 ± 0.02 0.018 0.724 55.31 3.0 0.70 ± 0.02 0.019 0.776 47.47 3.5 0.75 ± 0.02 0.020 0.830 41.19 4.0 0.80 ± 0.02 0.021 0.882 36.08 4.6 0.85 ± 0.02 0.022 0.934 31.87 5.2 0.90 ± 0.02 0.023 0.986 28.35 5.8 0.95 ± 0.02 0.024 1.038 25.38 6.4 1.0 ± 0.03 0.025 1.102 23.33 7.1 1.1 ± 0.03 0.026 1.204 19.17 8.6 1.2 ± 0.03 0.026 1.304 16.04 10.3

多摩川電線株式会社 20

エナメル線寸法表（２種）

公称

導体径

導体径

許容差

最小

皮膜厚

最大

仕上り外径

最大

導体抵抗 概算質量

(mm) (mm) (mm) (mm) (Ω/km)at20℃ (kg/km) 0.025 ± 0.002 0.003 0.037 42,780 0.005

0.030 ± 0.002 0.003 0.044 28,870 0.007

0.040 ± 0.002 0.003 0.056 15,670 0.012

0.050 ± 0.003 0.004 0.069 10,240 0.019

0.060 ± 0.003 0.004 0.081 6,966 0.027

0.070 ± 0.003 0.004 0.091 4,990 0.036

0.080 ± 0.003 0.005 0.103 3,778 0.047

0.090 ± 0.003 0.005 0.113 2,959 0.059

0.10 ± 0.003 0.005 0.125 2,381 0.073

0.11 ± 0.003 0.005 0.135 1,957 0.088

0.12 ± 0.003 0.006 0.147 1,636 0.10

0.13 ± 0.003 0.006 0.157 1,389 0.12

0.14 ± 0.003 0.006 0.167 1,193 0.14

0.15 ± 0.003 0.006 0.177 1,037 0.16

0.16 ± 0.003 0.007 0.189 908.8 0.19

0.17 ± 0.003 0.007 0.199 803.2 0.21

0.18 ± 0.003 0.008 0.211 715.0 0.23

0.19 ± 0.003 0.008 0.221 640.6 0.26

0.20 ± 0.003 0.008 0.231 577.2 0.29

0.21 ± 0.003 0.008 0.241 522.8 0.32

0.22 ± 0.004 0.008 0.252 480.1 0.35

0.23 ± 0.004 0.009 0.264 438.6 0.38

0.24 ± 0.004 0.009 0.274 402.2 0.41

0.25 ± 0.004 0.009 0.284 370.2 0.45

0.26 ± 0.004 0.009 0.294 341.8 0.49

0.27 ± 0.004 0.009 0.304 316.6 0.52

0.28 ± 0.004 0.009 0.314 294.1 0.56

0.29 ± 0.004 0.009 0.324 273.9 0.60

0.30 ± 0.005 0.010 0.337 254.0 0.64

0.32 ± 0.005 0.010 0.357 222.8 0.73

0.35 ± 0.005 0.010 0.387 185.7 0.87

0.37 ± 0.005 0.010 0.407 165.9 1.0

0.40 ± 0.005 0.011 0.439 141.7 1.1

0.45 ± 0.006 0.011 0.490 112.1 1.4

0.50 ± 0.006 0.012 0.542 89.95 1.8

0.55 ± 0.006 0.012 0.592 74.18 2.2

0.60 ± 0.008 0.012 0.644 62.64 2.6

0.65 ± 0.008 0.012 0.694 53.26 3.0

0.70 ± 0.008 0.013 0.746 45.84 3.5

0.75 ± 0.008 0.014 0.798 39.87 4.0

0.80 ± 0.01 0.015 0.852 35.17 4.5

0.85 ± 0.01 0.015 0.904 31.11 5.1

0.90 ± 0.01 0.016 0.956 27.71 5.7

0.95 ± 0.01 0.017 1.008 24.84 6.4

1.0 ± 0.012 0.017 1.062 22.49 7.1

1.1 ± 0.012 0.019 1.162 18.55 8.6

1.2 ± 0.012 0.019 1.262 15.56 10.2

多摩川電線株式会社 21

エナメル線寸法表（３種）

公称

導体径

導体径

許容差

最小

皮膜厚

最大

仕上り外径

最大

導体抵抗 概算質量

(mm) (mm) (mm) (mm) (Ω/km)at20℃ (kg/km)

0.025 ± 0.002 0.002 0.034 42,780 0.005

0.030 ± 0.002 0.002 0.040 28,870 0.007

0.040 ± 0.002 0.002 0.052 15,670 0.012

0.050 ± 0.003 0.003 0.064 10,240 0.018

0.060 ± 0.003 0.003 0.075 6,966 0.026

0.070 ± 0.003 0.003 0.085 4,990 0.036

0.080 ± 0.003 0.003 0.097 3,778 0.046

0.090 ± 0.003 0.003 0.107 2,959 0.058

0.10 ± 0.003 0.003 0.118 2,381 0.072

0.11 ± 0.003 0.003 0.128 1,957 0.087

0.12 ± 0.003 0.004 0.139 1,636 0.10

0.13 ± 0.003 0.004 0.149 1,389 0.12

0.14 ± 0.003 0.004 0.159 1,193 0.14

0.15 ± 0.003 0.004 0.169 1,037 0.16

0.16 ± 0.003 0.005 0.181 908.8 0.18

0.17 ± 0.003 0.005 0.191 803.2 0.21

0.18 ± 0.003 0.005 0.202 715.0 0.23

0.19 ± 0.003 0.005 0.212 640.6 0.26

0.20 ± 0.003 0.005 0.222 577.2 0.29

0.21 ± 0.003 0.005 0.232 522.8 0.31

0.22 ± 0.004 0.005 0.243 480.1 0.34

0.23 ± 0.004 0.006 0.255 438.6 0.38

0.24 ± 0.004 0.006 0.265 402.2 0.41

0.25 ± 0.004 0.006 0.275 370.2 0.44

0.26 ± 0.004 0.006 0.285 341.8 0.48

0.27 ± 0.004 0.006 0.295 316.6 0.52

0.28 ± 0.004 0.006 0.305 294.1 0.56

0.29 ± 0.004 0.006 0.315 273.9 0.60

0.30 ± 0.005 0.007 0.327 254.0 0.64

0.32 ± 0.005 0.007 0.347 222.8 0.73

0.37 ± 0.005 0.007 0.397 165.9 1.0

0.40 ± 0.005 0.007 0.429 141.7 1.1

0.45 ± 0.006 0.007 0.479 112.1 1.4

0.50 ± 0.006 0.008 0.531 89.95 1.8

0.55 ± 0.006 0.008 0.581 74.18 2.1

0.60 ± 0.008 0.008 0.632 62.64 2.5

多摩川電線株式会社 22

エナメル線安全張力表

導体径 安全張力 導体径 安全張力

(mm) (N) (mm) (N)

0.020 0.024 0.28 4.618

0.025 0.037 0.29 4.954

0.030 0.053 0.30 5.301

0.035 0.072 0.31 5.661

0.040 0.094 0.32 6.032

0.045 0.119 0.33 6.415

0.050 0.147 0.34 6.809

0.055 0.178 0.35 7.216

0.060 0.212 0.36 7.634

0.065 0.249 0.37 8.064

0.070 0.289 0.38 8.506

0.080 0.377 0.39 8.959

0.090 0.477 0.40 9.425

0.10 0.589 0.41 9.902

0.11 0.713 0.42 10.391

0.12 0.848 0.43 10.892

0.13 0.995 0.44 11.404

0.14 1.155 0.45 11.928

0.15 1.325 0.50 14.726

0.16 1.508 0.55 17.819

0.17 1.702 0.60 21.206

0.18 1.909 0.65 24.887

0.19 2.126 0.70 28.863

0.20 2.356 0.75 33.134

0.21 2.598 0.80 37.699

0.22 2.851 0.85 42.559

0.23 3.116 0.90 47.713

0.24 3.393 0.95 53.162

0.25 3.682 1.0 58.905

0.26 3.982 1.1 71.275

0.27 4.294 1.2 84.823

＊銅線(軟)の 0.2％耐力を、75N/mm2 として算出しています。

＊コイル巻き条件を出す際の参考値として下さい。

＊エナメル線の張力は巻線方法、測定部位で異なりますのでご注意ください。

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エナメル線取扱上の注意

1. 皮膜の剥離方法について

エナメル線類の皮膜は極めて強靭で導体によく密着しているため、皮膜の剥離方法が問題となりますが、

次の諸方法の中からエナメル線の種類および作業条件に応じて最も適した剥離方法をご採用下さい。

① 刃物の先またはサンドペーパーなどで削り取る方法

② 機械的ストリッパーを利用する方法

③ 市販の剥離剤に浸漬する方法

④ アルコールランプまたはガスバーナーなどで焼き取る方法

⑤ アルカリ溶液による方法

⑥ 皮膜を剥離せずに直接接続する方法 [溶接(ヒュージング)法、直接半田法］

・剥離剤を使用する場合は剥離剤がコイルの他の部分に付着しないよう十分に注意して下さい。

・剥離作業を行う際には保護眼鏡、保護手袋等の保護具を着用し、薬品、断線屑が目等に入らないよう

十分に注意して行って下さい。

２．巻線後の加熱処理について

一般にエナメル線を曲げたり伸ばしたりしますと皮膜にストレス(歪み)を生じ、この状態のまま湿気、水、

溶剤、薬品などに接触させますと皮膜に微細なキレツを生じて、ピンホールや皮膜剥離の原因となります。

この現象はウオータークレージングまたはソルベントクレージングといわれ、合成樹脂エナメル線のほ

とんどにみられる現象です。しかし、一度皮膜にストレスを生じたものでも加熱処理を行うことによって

ストレスがなくなり、クレージングを防止できます。これを熱処理効果といい、加熱温度と時間に比例し

ます。なお、一度クレージングが発生したエナメル線に熱処理を行っても皮膜のキレツは復元しません。

最近のエナメル線はクレージング特性が非常に改良されていますが、さらに安定性を増大し特性を十分

に発揮するために、コイル成型後に加熱処理を行うことをおすすめいたします。

【加熱条件例】

品種 加熱温度(℃)

PVF，UEW，ＳＦＷＦ，ＰＥＷ 140～160

EIW，ＥＡＷ，ＡＩＷ 180～200

＊加熱条件はコイルの大きさ、形、加熱方法により異なりますので、上記温度を参考に設定してください。

３．ワニス処理について

ワニス処理は次のようにいろいろと大切な役割を果たしますので、エナメル線を使用した機器には熱処

理後、ワニス処理を施すことをおすすめいたします。

①巻線部分を機器本体に固着させ、振動や衝撃に耐えうるようにする。

②巻線部分を完全にシールして大気中の水分、塵、ほこり、ガスその他の有害な物質の浸入を防ぐ。

③共用する繊維質材料(層間紙テープなど)に含浸し耐水性を与える。

④コイルの耐熱および寿命を向上させる。

⑤金属部分の防食を防ぐ。

ワニスとしては一般にフェノール系、エポキシ系、シリコーン系等の合成樹脂が用いられますが、エナ

メル線の種類により相性等がありますのでワニスの選定は十分ご確認の上ご使用下さい。

多摩川電線株式会社 24

４．使用上の注意事項

4-1.保管方法

・エナメル線は屋内にて保管して下さい。

・完全に包装して保管して下さい。必要に応じて吸湿剤のご使用をお願いします。

・高温度・高湿度環境下での保存は避けて下さい。

・急激な温度変化は避けてください、表面に結露を生じる可能性があります。

・直射日光を受けないように保管して下さい。

・酸、アルカリ、薬品ならびに有機溶剤などの近くに置かないで下さい。

・特殊雰囲気下(ガス類)での保管は避けて下さい。

・塵埃の多い所での保管は避けて下さい。

・エナメル線が他の物品とぶつからないように保存して下さい。また、エナメル線どうしもぶつから

ないように保存して下さい。

4-2.保管期間

当社より納入後、２年以上経過したエナメル線は使用前に特性チェックしてから使用して下さい。

ただし、自己融着線 (ボンド線) につきましては納入後１年経過したものは特性チェックしてから

ご使用下さい。

4-3.作業上の注意

・塵やほこりのない乾燥した部屋で作業して下さい。

・望ましくは 10～30℃の室温下で作業して下さい。

・作業時は清潔な服装をし、油やゴミのついた手で取扱わないで下さい。

・作業前に使用する機械の各部を点検し、異常のある場合は修理して下さい。

・エナメル線の品名、種別、寸法をよく確認して使用して下さい。

・皮膜剥離および自己融着の作業において、必要に応じて局所排気等の処置を行って下さい。

4-4.運搬上の注意

・エナメル線は重量物ですので、運搬の際は注意して取り扱って下さい。

・必要に応じて、運搬手段のご検討をお願いします。（リフター、クレーン等の使用）

・エナメル線の段ボール箱、ペールパックには衝撃を与えない様に取り扱ってください。

4-5.コイル巻き時の注意

・使用前にエナメル線の種類、寸法 (外径、幅、厚さ)をご確認下さい。

・使用する金型、木型等の寸法、形状を調べ角や突起物のないことを確かめてから作業して下さい。

・巻線機等のガイド類に傷や亀裂が無いことを確認してから作業してください。

・ボビンからエナメル線を取り出す時、もつれや落込みでエナメル線を傷つけないように

注意して下さい。

・エナメル線の端末を取り出す際は落し込まない様に注意してください。

・エナメル線の端末を取り出す際に線をくぐらせない様に注意してください。

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・張力を与える場合には苛酷な伸びを与えないよう張力を調整し、金属のような表面の硬いものを

直接触れさせないで下さい。なお、近年の巻線機は巻線速度が高速化され張力も大きく、

金属面との接触の機会が多いため特に慎重な注意が必要です。線の伸び率は２%以下での

ご使用を推奨いたします。

4-6.成型時の注意

・コイルを成型する金型あるいは木型は使用前に寸法、形状等を点検して下さい。

・コイル成型時にはエナメル線に曲げ、ねじれ、引張り、衝撃などの機械的ストレスが与えられる

ので、そのストレスを取り去るために加熱処理をすることをおすすめいたします。

・急激な曲げＲでの屈曲は避けて下さい。やむを得ず加工する場合は屈曲部分の皮膜に多少の損傷

を生ずるのは避けられないので、綿密な点検補修を行って下さい。

4-7.成型後の注意

・コイル成型後は運搬その他の取扱いでコイルを変形させたりしないように十分注意して下さい。

・コイルの並べ方、置き方を工夫し、また保管中は塵埃特に金属片や湿気を避けて下さい。

4-8.コイル仕込み作業上の注意

・へらでこすったり、木槌で叩いたりあるいは曲げたりする時は鉄心の角や突起部または

スロット出口部分などで摩耗擦傷により皮膜を傷めないように注意して下さい。

・コイル仕込み部の角や突起を無くしたり、スロット出口部分でエナメル線に無理がかからない

ようにして下さい。

５．その他

この注意書はエナメル線一般的な諸注意事項を列挙して作成いたしました。

また、注意事項は通常の取扱いを対象としたものなので特殊な取扱いの場合には、用途，用法に適した

安全対策を実施の上ご利用下さい。

その他，製品の使用の際には安全教育等の実施をお願いいたします。

多摩川電線株式会社

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