創造的な架け橋のためのエチレンイミンポリマー - shokubai · 2020. 4. 3. ·...

10
大阪本社 大阪市中央区高麗橋4-1-1 興銀ビル 〒541-0043 TEL 06-6223-9235 FAX 06-6223-9236 東京本社 東京都千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビル 〒100-0011 TEL 03-3506-7610 FAX 03-3506-7597 URL http://www.shokubai.co.jp/ 2014.7.31 200 創造的な架け橋のためのエチレンイミンポリマー ® ® ®

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大阪本社大阪市中央区高麗橋4-1-1興銀ビル 〒541-0043TEL 06-6223-9235FAX 06-6223-9236

東京本社東京都千代田区内幸町1-2-2日比谷ダイビル 〒100-0011TEL 03-3506-7610FAX 03-3506-7597URL http://www.shokubai.co.jp/

2014.7.31 200

創造的な架け橋のためのエチレンイミンポリマー

®

®

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H2N-(CH2CH2N)x-(CH2CH2NH)y-

ー(CH2C)xー(CH2C)y-

N―R―R―N

R R

COOR COO(CH2CH2NH)n-H

CH2CH2N<

(ポリエチレンイミン)

(アミノエチル化アクリルポリマー)

特殊ポリエチレンイミン

  PP-061(プロピレンオキシド変性PEI)

  RP-20(オクタデシルイソシアネート変性PEI)

はじめに重合

アミノエチル化

アジリジニル化

01 02

 エチレンイミンは高い反応性を有する環式アミンで、

医薬中間体、アミン系ポリマー原料として広く用いられて

います。当社は1969 年にWenker法にて工チレンイミン

を企業化して以来、廃棄物の少ない製造方法を検討して

きた結果、1990年に世界で初めて自社開発触媒による

省資源で環境にやさしい「気相脱水法」に成功しました。

 一方、エチレンイミンの高い反応性を利用し、医薬中間

体、アミン系ポリマ一、架橋剤等のエチレンイミン誘導体

を開発し、製造、販売に取り組んできました。

 これらのエチレンイミン誘導体の中でも、

代表的3タイプ

      (ポリエチレンイミン)

       (アミノ工チル化アクリルポリマー)

       (アジリジン系架橋剤)

についてご紹介します。

HN

エチレンイミン(EI)

はじめに

エポミンの製法

エポミンの品番と規格

エポミンの粘度物性

エポミンの反応性

エポミンの機能と用途

エポミンの物性等

エポミンの規則・規制及び取扱い上の注意

特殊ポリエチレンイミン

ポリメン卜の製法

ポリメン卜の品番と特徴

ポリメン卜の規格、物性

P01,P02

目次

P03

P03

P04

P05,P06

P07,P08

P09

P10

P11,P12

P13

P14

P15,P16

ケミタイトの品番と特徴

ケミタイトの規格、物性

P17

P18

®

®

®

®

®

®

®

(アジリジン系架橋剤)

®

®

®

®

®

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     は工チレンイミンを重合した水溶性ポリマーです。完全な線状高分子でなく、1 級、2級、3級アミンを含む分岐構造を有するポリマーで以下の特徴があります。

*分子量は製品規格ではありません。▶荷姿 石油缶(18kg) ドラム缶(200kg)※その他、ご希望の荷姿につきましてはご相談ください。

品番

分子量

樹脂分(wt%)

粘度(mPa・s-25℃)

pH(5%水溶液)

外観 淡黄色透明液体 透明粘稠液体

SP-003 SP-006 SP-012 SP-018 SP-200

温度-粘度

温度(℃)

粘度(mPa・s)

1,000,000

100,000

10,000

1,000

100

100 20 40 60 80 100

P-1000

300 600 1,200 1,800 10,000 70,000

98以上

200~500

98以上

500~2,500

98以上

3,500~7,500

10~12

98以上

8,500~15,000

98以上

40,000~150,000

30±1

400~900

H2C

H2N

NH

NH2

NH2 NH

NH2

NH2

CH2

NH

NH N

NN

N

H

HN

N NN

HN

HN

HN

HN

(粘度)     の粘度はその分子量、温度及び水希釈時の濃度により大きく変化します。温度と粘度の関係及び濃度と粘度の関係を次に示します。

(ポリエチレンイミン)SP-003

SP-006

SP-012

SP-018

SP-200

P-1000

濃度-粘度(25℃)

濃度(wt%)

粘度(mPa・s)

100,000

10,000

1,000

100

10100 80 60 40 20 0

の製法

03 04

®

®

     は、分子量の異なる6タイプが有ります。最も高分子量のPタイプのみ水希釈されています。®

®

®

の粘度物性®

の品番と規格®

 ▶現存する素材中、最もカチオン密度の高いポリマーです。 ▶反応性に富んだポリマーです。 ▶水溶性のポリマーです。

製品規格

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05 06

      は通常の低分子アミンと同様に種々の化学反応性を有し、化学的変性が可能です。主な反応例です。

1 アルデヒド類、ケトン類との反応 6 シアナマイド類、グアニジン類、尿素等との反応

7 酸、酸無水物、アシルハライド類との反応2 アルキルハライドとの反応

3 イソシアネート類、チオイソシアネート類との反応

4 アクリロイル類との反応

5 エポキシ化合物との反応

NH + O = C - R

R

NH + XR NR + HX

N - C - R

OH

R

NH + O = C =N - R

NH + CH2 = CHCOOR

NH + R2C CR2

O

N - C - C - OH

N - CH2CH2COOR

N - C - NHR

O

R R

R R

NH + H2N - C - R

O

NH + HO - C - R OOC - R N - C - R + H2O

NH + O

C - R

C - R

N ー C - R ーRCOH

N

N - C - R + NH3

O     はジアルデヒド類でクロスリンクできます。

     はアルキルハライドでクロスリンク、アルキル化できます。

     はアルキルイソシアネートと反応します。

     はアクリルモノマーと反応します。

     は工ピクロルヒドリン等の工ポキシ化合物と反応します。

O H

H

O

O

O O

O

NH + CIC - R N ー C - R +HCI

O O

®

®      はシアナマイド類、グアニジン類、尿素等と反応します。

®

     は脂肪酸と反応します。

®

®

®

®

®

の反応性®

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07 08

1)      の機能▶高密着性・吸着性 アミノ基は水酸基と水素結合、カルボキシル基とイオン結合、カルボニル基とは共有結合します。また、極性基(アミノ基)と疎水基(工チレン基)を構造に有するため、異なる物質と結合します。これらの総合的な結合力を利用して接着・インク・塗料・粘着剤分野に利用されています。

▶高カチオン性      は水中下でポリカチオンとして存在し、あらゆるアニオン性物質を中和・吸着します。また、重金属イオンをキレート化します。このような高カチオン性を利用して製紙分野、水処理分野、メッキ浴剤、分散剤等に利用されています。

▶高反応性      は反応性の1 級・2級アミノ基を有するため工ポキシ、アルデヒド、イソシアネート化合物、酸性ガスと容易に反応します。このような反応性を利用してエポキシ樹脂の変性、アルデヒド吸着剤、染料固着剤に利用されています。

分野

製紙・紙加工分野

抄紙薬剤中性サイズ剤

PVCゾル接着剤

水溶性接着剤

押出ラミネー卜用アンカーコート剤

ガスバリア用アンカーコート剤

剥離剤

フィルム用アルコール系インク(ポリビニルブチラール系インク)

水系塗料インク(アクリル系エマルション)

アクリル系エマルションに配合し速乾性、密着性、耐水性を発揮

紙、OPP、PETフィルム/PE押出ラミネートの接着促進

EVA 、酢ビ、PVA 、アクリル系接着剤に配合し、密着性を向上

PVA 、EVOH/オレフィンフィルムの接着促進

粘着テープの背面処理

インクに配合しフィルムとの密着性向上

粘着剤 粘着剤に配合し凝集力(接着保持力)を向上

PVCに配合し基材への密着性を向上

アニオン荷電物質を中和し定着効果、歩留向上、ピッチコントロール、白水浄化を発揮ケテンダイマーの分散・定着化促進

SP-200P-1000

SP-200

SP-200P-1000

SP-018SP-200

SP-012SP-018

P-1000

P-1000

P-1000

RP-20

接着・粘着分野

塗料・インキ分野

用途 特徴奨推番品

分野

繊維分野

水浄化分野

気体浄化分野

分散分野

メッキ・金属表面処理分野

バイオ分野

石油

抗菌・防腐分野

その他

特徴推奨品番用途®

®

®

の機能と用途®

2)      の用途®

固着剤

機能性繊維

タイヤコード

ガラス繊維サイズ剤

難燃剤

液体浄化剤

凝結剤

菌体凝集分離剤

キレート化剤

空気浄化剤

分散剤

メッキ浴薬剤

無電解メッキ薬

酸洗用腐食抑制剤

一次防錆剤

固定化酵素

微生物固定担体

石油エマルション破壊剤

フルイドロス剤

抗菌・除菌性ポリマー

木材保存剤、

切花保存剤

泡消火剤

マイクロカプセル化剤

電子・導電材料

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

SP-012

SP-006

P-1000

P-1000

P-1000

P-1000

SP-018

P-1000

P-1000

SPシリーズP-1000

洗濯堅牢性、染色性を向上

繊維にタバコ臭等の消臭機能付与

各種コード/ゴムの密着性向上

ガラス繊維に潤滑性を付与

リン系難燃剤を固定化し難燃性を向上

アルデヒド水の無害化、漂白性塩素除去

表面荷電を中和し、容易に粒子間を凝集・分離汚泥の脱水率向上、工マルション破壊

菌体表面荷電を中和し、菌体を凝集・分離

重金属イオンの除去

フィルタ一等に担持し気体中のCO2、NOx、SOx、CI2、アルデヒドを吸着

セラミック・カーボンブラック・石炭・セメント・金属粉末・顔料等を分散安定化し、基材への密着性を付与

Znメッキ用として光沢性、平滑性を付与

金属に吸着し、酸による素地腐食を抑制

不活性基材に酵素を固定化しバイオプロセスに利用不活性基材に菌体を国定し、水浄化に利用

表面荷電を中和し、粒子間を凝集・分離坑井用セメントスラリー用フルイドロス剤

Ag、Cuをキレート化した錯体は抗菌効果発揮

Cuをキレート化した錯体は木材に対し浸透性、金属保持性を発揮

泡保持性向上により油火災に有効

高反応性を利用してマイクロカプセル皮膜を形成

固体電解質、半導体の研磨材、レジスト・パターン化剤、レジスト洗浄

※上記用途に関して、第3者の特許が存在する場合がございます。 各用途への適用に際しましては、第3者特許への配慮をお願いします。

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09 10

1)接着分野 :

2)板紙分野 :

3)食品包装分野 :

4) 酵素分野 :

1) 貯蔵安定性

注 意 事 項

Part175(間接食品添加物:接着剤及び塗料成分) ・175.105:接着剤(食品包装用のラミネーション、シーリング) ・175.320:ポリオレフィンフィルムに対する樹脂コーティング及び、ポリマーコーティング

Part176(間接食品添加物:紙及び板紙の成分) ・176.170:水性及び脂肪性食品と接触する紙及び板紙の成分(使用量は5wt%以下) ・176.180:乾燥食品と接触する紙及び板紙の成分(使用量は5wt%以下)

Part177(間接食品添加物:ポリマー) ・177.1200:食品包装セロハン (ポリエチレンイミンはセロハンの1成分として認められている) ・1777.1400:非水溶性ヒドロキシエチルセルロースフィルム (ポリエチレンイミンはヒドロキシエチルセルロースフィルムの1成分として認められている)

Part173 (ヒト摂取の食品に許可されている2次直接食品添加物) ・173.357:酵素製剤の固定化に用いる固定化剤

製品安全上の内容は、安全データシート(SDS)に記述してありますので、ご使用前にご覧ください。ご紹介した諸規則は、2013年8月現在のものです。

○:溶解 △:一部溶解 ×:不溶

品番

分子量(約)

比重(25℃)

アミン価(mmol/g.solid)

凝固点(℃)

分解温度(℃)

引火点(℃)

経口急性毒性

LD50(マウス)

経皮急性毒性

LD50(ラット)

皮膚刺激性(ウサギ)

変異原性(Ames)

化審法

労安法

消防法

化促法(PRTR)

毒劇物法

TSCA(CAS No.)

300

1.01

21

240

188

45

35

20

×

1.6g/kg

中度

陽性

第4類第3石油類

600

1.03

20

270

263

×

1.2ml/kg

1.8g/kg

中度

陰性

1,200

1.04

19

<-20

290

262

×

1.0ml/kg

>2.0g/kg

軽度

陰性

1,800

1.04

19

300

264

×

0.87ml/kg

>2.0g/kg

軽度

陰性

10,000

1.05

18

310

262

×

×

2.97ml/kg

>2.0g/kg

軽度

陰性

収載(9002-98-6)

70,000

1.04

18

-5

300

25

50

25

×

×

×

×

8.0ml/kg

>2.0g/kg

なし

陰性

非該当

収載(9002-98-6又は68130-97-2)

SP-006 SP-012 SP-018 SP-200 P-1000

●分析方法

1.アミン価:非水系による酸滴定で測定しました。

2.分解温度:示差走査熱量測定法(DSC)により、窒素雰囲気で測定しました。

3.分子量:①SPシリーズ/沸点上昇による数平均分子量(Mn) 

②P-1000/粘度法による数平均分子量(Mn)

4.引火点:クリーブランド開放式試験器で測定しました。

5.アミン比:NMR(13C)により測定しました。

●日本、米国以外の物質登録状況についてはSDSをご覧ください。

     の食品分野での注意

CAS No.9002-98-6を有するポリエチレンイミンは下記1)、2)、3)のパートに収載されています。

またCAS No.68130-97-2を有するポリエチレンイミンは下記の4)のパートに収載されています。

▶ (参考)ポリエチレンイミンのFDA収載状況

エポミンを食品分野にてご使用する際は安全性に関連する規則・規制をご確認ください。

の物性等® の食品分野及び取扱い上の注意®

SP-003

1級(%)

2級(%)

3級(%)

アミン比

溶解性 水

アルコール

酢酸エチル

THF

トルエン

n-ヘキサン

物性

安全性

諸規則

35

35

30

(7)ー741

化審法番号準用

指定可燃物(2㎥以上で可燃性液体類)

非該当

非該当

収載(106899-94-9)

®

     の取扱い上の注意®

(SPシリーズ)・冷暗所に保管した場合、約1年聞は安定ですが、空気(酸素)と接触すると着色、表面の膜張り等 品質が悪化することがあります。・吸湿性が強く、また空気中の炭酸ガスを吸収しますので、注意してください。

(P-1000)・冷暗所に保管した場合、約1年聞は安定ですが、空気(酸素)と接触すると着色等品質が悪化する ことがあります。・空気中の炭酸ガスを吸収しますので、注意してください。

2) 容器の加熱 ・弊社より出荷致しますエポミンの石油缶及びドラム缶は合成樹脂のコーティングをしています ので、高温(80℃以上)で長時間加熱しますとコーティング皮膜が剥離し製品が着色することが あります。もし製品容器を加熱する場合には、80℃以下の温水を使用してください。・尚、大気開放下では、より一層に着色を促進します。

3) 適用材質 ◆適する材質・ステンレス鋼・合成樹脂(塩ビ、ポリエチレン、ポリプロピレン等)

◆適さない材質・軟鋼等の鉄材…錆のため着色します。特に水溶液下では鉄錆が、エポミンを硬化させる性質を 有します。・銅及び黄銅等の銅を含む合金…エポミンと反応して、青緑色の錯塩を生成します。

4) 保管 ・直射日光、雨を避けてください。・不浸透性の床面の場所で保管してください。・使用後は再び密閉下で保管してください。・できるだけ冷暗所で保管してください。

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ポリエチレンイミンにオクタデシルイソシアネートを付加したRP-20は、親水性のアミノ基と親油性(疎水性:C18)を保有する2官能性ポリマーです。この機能を利用してポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、紙などを基材とする粘着テープの背面剥離剤として優れた効果を発揮します。

11 12

ポリエチレンイミンを変性した、特殊ポリエチレンイミンの製品を紹介します。

1) オクタデシルイソシアネート変性ポリエチレンイミン 2) PO(プロピレンオキサイド)変性ポリエチレンイミンポリエチレンイミンのアミノ基の活性水素をPOで変性した3級ポリアミンです。

CONH(CH2)17CH3

一般式 : -(CH2CH2N)n 一一CH2CHOH

一般式 : -(CH2CH2N)n 一一

CH3

特殊ポリエチレンイミン

品番

外観

融点(℃)

トルエン溶解性(10℃)

乾燥減量(wt%)

推奨希釈溶媒

溶解性

経口急性毒性LD50(mg/kg)(ラット)

皮膚刺激性(ウサギ)

変異原性

粉塵爆発性

化審法

労安法

消防法

労安法57-2条 化促法(PRTR)

毒劇物法

TSCA(CAS No. )

微黄色粉末

87.0~95.0

濁りなし

2.0以下

卜ル工ン

トルエン、キシレンに溶解

水、アルコールに不溶

>2000

なし

陰性

有り(爆発下限界濃度:40g/㎥)

7ー1314

化審法番号準用

指定可燃物(3000kg以上の場合、可燃性固体類)

非該当

非該当

収載(68441-25-8)

RP-20

物性

製品規格

安全性

諸規則

製品安全上の内容は、安全データシート(SDS)に記述してありますので、ご使用前にご覧ください。ご紹介した諸規則は、2013年8月現在のものです。

品番

外観

有効成分(wt%)

粘度(mPa.s-25℃)

pH(5%aq.)

OH当量(mmol/g.solid)

アミン当量(mmol/g.solid)

分子量(Mn)

モル比(OH/N)

比重(20℃)

アミン比

溶解性

化審法

労安法

消防法

労安法57-2条 化促法(PRTR)

毒劇物法

TSCA

透明な液体

48.0~52.0

200以下

10.0~12.0

9.9

9.9

約1400

1.0

1.08

全て3級アミン

水、アルコールに溶解

7-166

化審法番号準用

非危険物

非該当

非該当

未収載

PP-061

物性

製品規格

諸規則

Page 8: 創造的な架け橋のためのエチレンイミンポリマー - SHOKUBAI · 2020. 4. 3. · 300 600 1,200 1,800 10,000 70,000 98以上 200~500 98以上 500~2,500 98以上

1.      NK-100PM、NK-200 水溶性、高分子型界面活性を有するためエポキシ樹脂を乳化・分散します。そのため可使時間が長く、溶剤を低減できます。エポキシ樹脂との反応で得られる塗膜は、常温硬化性、耐候性、密着性に優れています。また、水系接着剤への添加により密着向上に優れた効果を発揮します。具体的用途としては各種フィルム用プライマー、床用塗料、EVAなどの水系接着剤の密着性改良に使用されます。

2.      NK-350、NK-380エポキシとの反応性、各種基材への密着性に優れており、プライマー、接着剤として有用です。具体的にはOPP・PETフィルム、粘着テープ、ダイシングテープ、繊維などのプライマー、PVF/鋼板のラミネート接着剤(NK-350)、PVCフィルム可塑剤移行防止(NK-380)などに使用されます。

      は、ポリエチレンイミンを側鎖にグラフ卜した1 級アミノ基含有アクリル系ポリマーです。ポリエチレンイミンとアクリルポリマーの特徴を併せ持つポリアクリルアミンであり、1級アミノ基由来の高い反応性と種々の基材への密着性に優れております。一般にカチオン性アクリルポリマーとしては、DAA、DAM系ポリマ一等の3級アミンまたは4級アミン型が知られていますが、1 級アミンを有するアクリルポリマーとしては、世界で唯一です。

R

-(CH2C)x - (CH2C)y- + n HN アミノエチル化

アクリル酸コポリマー

R

COOR COOH

13 14

エチレンイミンとカルボキシル基との反応性を利用して、アクリル酸系コポリマー(アニオン系)を容易に1級アミンを有するアクリルポリマーに合成することができます。

R

-(CH2C)x - (CH2C)y-

R

COOR COO(CH2CH2NH)n-H

品番

水希釈性樹脂 溶剤系形態

構造

荷姿

NK-100PM、NK-200PM NK-350、NK-380

NH2 ・HXHX:HCI 、HBr

NH2 ・HX NH2 NH2

の製法COOCH2CH2NH2 + COOCH2CH2NHCH2CH

O OH

(アミノエチル化アクリルポリマー)

®

®

      は形態別に2種類に分けられます。アミノ基を中和することにより水希釈が可能な水希釈性樹脂、溶剤下で合成される溶剤系樹脂です。いずれのタイプも1級アミノ基を有するため、プラスチック・金属などの基材への密着性、エポキシ樹脂との反応性に優れております。

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の品番と特徴®

石油缶18kgドラム缶200kg

石油缶16kgドラム缶180kg

Page 9: 創造的な架け橋のためのエチレンイミンポリマー - SHOKUBAI · 2020. 4. 3. · 300 600 1,200 1,800 10,000 70,000 98以上 200~500 98以上 500~2,500 98以上

15 16

不揮発残分又は固形分(wt%)

粘度(mPa・s/25℃)

pH(有姿)

外観

水溶性

アミン水素当量*1

(g-solid/eq)

アミン価*2

(mmol/g-solid)

Tg(℃)

分子量(MW)

比重(25℃)

製品溶剤

溶解性

引火点(℃)

経口急性毒性LD50(ラット:mg/kg)

眼刺激(ウサギ)

変異原性(Ames)

変異原性(小核試験)

経皮急性毒性LD50(ラット:mg/kg)

皮膚刺激性(ウサギ)

NK-100PM(水希釈性)

品番(タイプ)

NK-200PM(水希釈性)

48.0~50.0

4000-8000

4.0~5.5

粘稠琥珀液体

完溶

350-450

2.2~2.9

13

1~3万

1.05

水、低級アルコールに

溶解

PM

36(密閉)

>5000

>2000

弱い

中~強度

陽性

陰性

NK-350(溶剤系)

55.0~57.0

20000-40000

粘稠琥珀液体

4.0~5.5

完溶

350-450

2.2~2.9

16

1~3万

1.10

水、低級アルコールに

溶解

PM

36(密閉)

>5000

>2000

弱い

中~強度

陽性

陰性

33.0~37.0

400-1500

粘稠透明液体

1000-1800

0.6~1.0

40

10万

0.95

トルエン、IPAに溶解、水に不溶

卜ルエン/IPA(7/3)

4(密閉)

>5000

>2000

中程度

中~強度

陽性

陰性

NK-380(溶剤系)

29.0~31.0

2000以下

淡黄色粘稠液体

800-1400

0.7~1.3

100

10万

0.94

トルエン、MIBK、MEK、IPAに溶解、水に不溶

卜ルエン/MIBK(3/1)

4(密閉)

>5000

>5000

中程度

陰性

の規格、物性®

製品規格

物性

安全性

化審法

労安法

消防法

労安法57-2条化促法(PRTR)

毒劇物法

TSCA(CAS No.)

NK-100PM(水希釈性)

品番(タイプ)

NK-200PM(水希釈性)

6-1275への7-741のグラフト化物

化審法番号準用

第4類第2石油類

該当(PMが該当)

非該当

収載103051-70-3

6-1275への7-741のグラフト化物

化審法番号準用

第4類第2石油類

該当(PMが該当)

非該当

収載67970-17-6449196-55-8

NK-350(溶剤系)

6-624への7-741のグラフト化物

化審法番号準用

該当(トルエン、IPAが該当)

第4類第1石油類

非該当

収載120363-55-5

6-580への7-741のグラフト化物

化審法番号準用

該当(トルエン、MIBKが該当)

第4類第1石油類

非該当

未収載178954-62-6

NK-380(溶剤系)

諸規則

PM:プロピレングリコールモノメチルエーテル、IPA:イソプロパノール、MIBK: メチルイソブチルケトン、MEK:メチルエチルケ卜ン

●国内、米国以外の物質登録状況については国際版SDSを参照ください。

製品安全上の内容は、安全データシート(SDS)に記述してありますので、ご使用前にご覧ください。ご紹介した諸規則は、2013年8月現在のものです。

*1 アミン水素当量:アミン1molに相当する固形分重量(g)*2 アミン価:固形分1gに含まれるアミンmmol数

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      は、アジリジン基を有した、多官能性化合物です。その非常に高い反応性を利用し、水系樹脂の架橋剤として有用です。塗料、接着剤、インキ等の分野において溶剤による環境汚染、PRTR及びISO 14000の普及による溶剤削減等から水系樹指への移行が望まれています。水系架橋システムの内アジリジン系架橋剤(商品名:      )は室温硬化性に非常に優れ、しかも樹脂の耐水性、耐溶剤性、密着性等の諸性能を向上させます。

PZ-33 DZ-22E

CH3CH2ーCCH2OCOCH2CH2N NCONHー  ーCH2ー  ーNHCON

アジリジン環は室温下に樹指中のカルボキシル基と架橋反応します。

アクリルエマルション ケミタイト

2,2-Bishydroxymethylbutanol-tris[3-(1-aziridinyl)propionate] 4,4-Bis(ethyleneiminocarbonylamino)diphenylmethane

17 18

ーCOOH + N ー

HN ー

NHN

ーN

ーNH

ーCOO

ーCOO

の品番と特徴

(アジリジン系架橋剤)

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®

®

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の規格、物性®

このような常温硬化性を利用して、カルボキシル基含有樹脂の皮膜の耐水性・耐溶剤性の向上、密着性の向上、合繊吸水性付与、耐洗濯性の向上等を目的に使用されます。具体的にはアクリル系エマルション、水性ウレタン樹指に配合し接着剤、塗料、インク、各種バインダー等に応用されています。

外観

アジリジン含有量(mmol/g)

pH(有姿)

粘度(mPa・s/25℃)

有効成分(wt%)

固形分(wt%)

分子量(MW)

溶解性

カルボキシル基との反応性

比重

引火点(℃)

経口急性毒性LD50(mg/kg)

経皮急性毒性LD50(mg/kg)

皮膚刺激性/腐食性

眼刺激/腐食性

変異原性

化審法

労安法

消防法

労安法57-2条化促法(PRTR)

毒劇物法

TSCA(CAS No.)

荷姿

主成分からなる水希釈性型

透明液体

6.0以上

(参考値:約9)

(参考値:200-1000)

(参考値:約99<)

425

水、IPA 、トルエン等の溶剤に溶解

窒素がアミノ基のため極めて早い

1.12(20℃)

280(開放式)

3004(ラット)

>2000(ラット)

弱い刺激性(ウサギ)

刺激性及び腐食性(ウサギ)

陽性(染色体異常)

5-3331

化審法番号準用

指定可燃物(2㎥以上の場合、可燃性液体類)

非該当

非該当

収載(52234-82-9)

石油缶 20kg

主成分を乳化分散したエマルション型

白色懸濁液

(参考値:約1.8/有姿当たり)

9.0~11.0

400以下

24.0~26.0

29.0~33.0

336

アセトン、DMF 、ジオキサンに溶解

窒素が尿素型で分散型のため比較的穏やか

1.10(20℃)

442(マウス)

2000(ラット)

なし(ウサギ)

陽性(Ames)

5-8(主成分)

化審法番号準用

非危険物

該当(界面活性剤が該当)

非該当

収載(7417-99-4)

石油缶 18kgドラム缶 200kg

PZ-33品番 DZ-22E(水分散型)

製品規格

物性

諸規則

安全性

DMF:ジメチルホルムアミド

●     は反応性に富む化合物である一方、直接に人体と接触することは有害であり、安全にお使いいただくために、ご使用前に化学品安全データシート(SDS)の他に取り扱いガイドラインをご覧ください。

製品安全上の内容は、安全データシート(SDS)に記述してありますので、ご使用前にご覧ください。ご紹介した諸規則は、2013年8月現在のものです。

®

CH2OCOCH2CH2N

CH2OCOCH2CH2N

形態