大蔵省管財局長から各省(庁)大臣官房会計課長宛...
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○国の庁舎等の使用又は収益を許可する場合の取扱いの基準について
〔昭和33年1月7鹿 菅 第1改正 昭和
同
同
同
同
同
同
同
同
39年7月31日 蔵国有第 295号
41年3月31日
45年1月20日
45年6月1日
47年3月31日
48年6月25日
49年2月28日
56年3月31日
59年3月26日
平成 元年3月22日
同 元年4月1日
同 5年3月19日
同 6年9月30日
同 8年4月1日
同 11年3月31日
同 第 1300号
蔵理第 19号
同 第 2352号
同 第 1416号
同 第 1455号
同 第 766号
同 第 2124号
同 第 1022号
同 第 1188号
同 筆 1668号
同 第 989号
同 第 3886号
同 第 1238号
同 第 1425号
同 12年12月26日 同 第 4612号
同 13年4月16日
同 13年12月 7日
同 14年6月25日
同 15年3月31日
同 16年4月16日
同 16年6月22日
財理第 1494号
同 案 4455号
同 筆 2265号
同 第 1293号
同 第 1510号
同 第 2363号
大蔵省管財局長から各財務局長宛
栃己のことについて、別紙のように各省各庁官房会計課長あて通達したから、通知する。
別 紙
囲の庁舎等の使用又は収益を許可する場合の取扱いの基準について
〔昭和33年1月蔵 菅 第 1
大蔵省管財局長から各省(庁)大臣官房会計課長宛
療記のことについて、別紙のとおり定められたから、命により通知する。
別 紙
国の庁舎等の使用又は収益を許可する場合の取扱いの基準
(使用又は収益の許可をする瞭の判断基準)
1国有財産法(昭和23年法律第73号。以下「法」という。)第18桑第3項の規定にお
ける「その用途又は目的を掛ヂない限度」とは、以下の各項のいずれにも該当しないこ
とを指し、これらに該当しない場合には使用又は収益の許可をすることができる。
(1)国の事務、事業の遂行に支障が生じるおそれがあること
(2)庁舎等の行政財産の管理上支障が生じるおそれがあること
(3)行政財産の公共性、公益性に反する以下の事項
イ 公序良俗に反し、社会通念上不適当であること
口 特定の個人、団体の活動を行政の中立性を阻害して支援することと奄ること
ハ 特定の営利活動の利用に供することが主たる目的であること
こ 上記のほか、使用又は収益により公共性、公益性を規なうおそれがあること
(使用又は収益とみなさない範囲)
2 次の施設は、国の事務、事業の遂行のため、国が当該施設を提供するものであるから、
この基準でいう使用又は収益とはみなさないことができる。
イ 日本銀行国庫金取扱規程(昭和22年大蔵省令第93号)第2桑の2に規定する
日本銀行代理店のための事務室(ただし、代理店業務に必要な範俄に限る。)口 新聞記者室
ハ 司法官暑における弁護士又は地方警察職員の詰所
二 病院における患者への給食、.基準寝具の提供等国が行うべき業務を国以外の者に
委託した場合等において、それらの業務を行うため必要な厨房施設、寝具格納施設
等(ただし、契約書等に当該施設を提供することが明記されている場合に限る。)
ホ 病院経営の委託のように国の事務、事業の一部を国以外の者に委託した場合にお
いて、それらの事務、事業を行うため必要な施設(ただし、国の施設を使用させる
ことが契約書に明記されており、かつ、当該業務以外に国の施設を使用しない場合に限る。)
へ 清掃、警備、運送等の役務を国以外の者に委託した場合において、それらの役務
の提供に必要な施設・(ただし、当該役務の提供に必要な施設を委託者において提供
することが慣習として一般化しており、かつ、契約書に施設を提供することが明記されている場合iこ限る。)
(使用又は収益の許可をする場合の留意事項)
3 上記1の取扱いについては、次の事項に留意して処理するものとする。
(1)上記1の「その用途又は目的を掛ヂない限度」との関係において少なくとも使用又
は収益の許可をすることができる場合を示せば、別添1のとおりである。なお、これ
らに限らず、上記1の各項のいずれにも該当しない場合には、使用又は収益の許可を
することができる。
(2)使用又は収益を許可するに当たっては、必要最小限度にとどめ、かつ、現状のまま
使用又は収益させることとし、将来国の必要に応じてその使用又は収益を終了きせた
場合に、容易に原状回復ができる状態におくことを原則とする。
(3)建物の所有を目的とした土地の使用を許可する場合又は独立した施設若しくは分離
独立させることができる施設の全部又は大部分の使用を許可する場合においては、こ
の使用又は収益の態様により、普通財産として処理することを適当と認める状態に至
ることが予憩されるので、その取扱いに当たっては、特に慎重を期すこととする。
(4)無償又は減額により使用又は収益の許可をするに当たっては、無償又は減額使用の
根拠となる法律の趣旨に照らして、無償又は減額使用の必要性を十分検討することと
する。
(使用又は収益の許可の手続等)
4 庁舎等の使用又は収益の許可を受けようとする者(以下「相手方」という。)には、別
添2の様式により申請を行わせるとともに、使用又は収益を許可するに当たっては、必
要な条件を付すものとする。(別添3「国有財産使用許可書」参照)。
(相手方の選定)
5 相手方の選定に当たっては、透明性、公平性を確保するとともに、資力、信用、技能等を十分調査しなければならない。
具体的には、別添4のように公軌こなじまないと判断される場合を除き、公募により
選定するものとする。
(使用又は収益を許可する期間)
6 使用又は収益を許可する期間は、1年以内とする。ただし、法案18集第1項ただし
書の規定に基づき地上権を設定することができる場合については30年(法令の規定に
基づく無償使用である場合を除く。)、法令の規定に基づく無償使用である場合について
は5年とすることができるほか、使用又は収益を許可する期間を1年以内とすることが
著しく実情にそぐわない場合は、法第21集又は他の法律の定める期間内において、そ
の必要の程度に応じて定めるものとする。
(使用又は収益の許可の更新の取扱い)
7 使用又は収益の許可は必要に応じて更新することができるが、上記5(相手方の選定)
に規定する「公募になじまない場合」以外の使用又は収益の許可については、使用又は
収益の許可の始期から5年を超えて更新を行うことはできない。ただし、更新を認めな
いことにより国の事務、事業の円滑な遂行に著しい支障を及ぼすこととなる場合は、こ
の限りではない。
(使用料)
8 庁舎等の使用又は収益の許可をする場合の使用料は、別添5使用料算定基準により算
定した額に消費税及び地方消卓税の相当額を加えた額とするものとする。
(財務大臣協議書等に係る様式)
9 法第14姦策7号に基づく財務大臣への協議を行う場合又は法施行令第14集に基づ
く財務大臣への通知を行う場合には、別添6の様式により作成した調書を添付して行うものとする。
(火災保険付保)
10 独立した一棟の建物の全部又はその大部分の使用又は収益を許可する場合においては、
必酎こ応じて相手方に国を受取人とする火災保険契約を締結させるものとする。
(使用又は収益の許可の取消し等の通知)
11庁舎等の使用書しくは収益の許可を取り消し、又は使用若しくは収益の許可の更新を
しないときは、使用若しくは収益の許可を取り消し、又は使用若しくは収益の許可の期
間が満了する3月以前に相手方に通知するよう努めなければならない。ただし、緊急を
要する場合その他特別の事情がある場合には、この限りでない。
(原状回復等)
12 庁舎等の使用又は収益が終了したときは、あず指定した期日までに原状回復のうえ、
当該財産の明け渡しをさせなければならない。ただし、使用許可条件で別の定めをした
場合においては、この限りでない。
(個別協議)
13 この基準によることが著しく不適当又は困難と認められる特別の事情があるときは、
財務省理財局長に協議して、特別の定めをすることができる。
(経過措置)
14 平成16年6月22別こおいて現に使用又は収益の許可を行っているものについては、
上記7の規定によリ5年を絶えて更新することができるものを除き、当該許可期間にか
かわらず、遅くとも平成21年3月31日までに使用又は収益の許可を終了きせ、その
後は、上記5及び7の頬走を適用するものとする。
別添1
○ 国の事務、事業の遂行上その必要性が認められる場合
(具体的事例)
・空港における給油施設、航空機整備工場、旅客ターミナルビル等(国の施設の機能
又は効用を発揮するため必要)
・気象情報の提供を行うための事務室等(国の施策の普及、宣伝等を行うため必要)
・行刑施設における刑務作業の円滑な運営のための施設
・各省庁の本省等における法令集の印臥裁判所における裁判記録の謄写を行う事務
室等(国の事務を国以外の者に行わせる場合等において、機密の保持及び事務能率の
向上を図るため必要)
・車両検査場における自動車登録番号標の交付等の代行、各省庁の委託を受け広報紙
の編集を行う事務室等(国の事務、事業を園以外の者に代行又は委託した場合におい
て、その円滑な運営を図るため必要)
・国立公園の利用のための売店、宿泊施設、駐車場等
・当該財産の管理上及び地元住民対策上の観点からの公共用飛行場、自衛隊の施設、
提供財産及びその周辺財産の使用等
○ 当該施設の利用が行政財産の公共性、公益性に反せず、一時的又は限定的なため、業
務運営上支障が生じない場合
(具体的事例)
・公共的な講演会、研究会等のため使用
・交通事情の見地から警察署等の要請があり、駐車場として使用
・グランド等を地方公共団体等の主催する野球大会等で使用
・地域振興の見地から地方公共団体の要請ガあり、映画ロケ等のため使用
・公共事業の受注者に、当該工事用の資材置場等として使用
・自衛隊の飛行場や演習場を㈱日本グライダークラブや㈲ボーイスカウト日本連盟等による使用
○ 公共的又は公益的な見地から当該施設の利用が必要不可欠な場合
(具体的事例)
・災害等の応急施設として使用
・電気、水道、ガスの施設の設置等
・信号機の設置等(公的な施設のための僅少な面積の使用)
○ 当該施設の利用が行政財産の公共性、公益性に反せず、社会的又は経済的な見地から
妥当な場合
(具体的事例)
・産学官連携や国有特許を扱う技術移転等のための国の試験研究施設の使用
・鉄道の引込線、進入路、下水の引込みの設置等(隣接地の所有者等が当該施設を利
用しなければ、土地利用や業務の遂行等が困難)
○ 職員、来庁者や国の施設の利用者等の利便に資する場合(具体的事例)
・食堂、売店、理髪店、保育所、現金自動預払機、印紙売りきばき所、車両検査場に
おける都道府県税事務所、施設公開時のサービス提供施設等(職員のための福利厚生
施設や来庁者等のための利便施設の設層)
別添2
殿
申請者 住所
氏名
国有財産使用許可の申請について
平成 年 月 日
下記のとおり行政財産を使用したく、関係資料を添付して申請します。
記
1 使用しようとする財産
(1)所在(2)区分
(3)数i
2 使用しようとする理由
3 利用計画(事業計画)
4 使用しようとする期間
5 その他参考となるべき事項
別添3
使用者住所
氏名
国有財産使用許可書
殿
許可書
部局長氏名
平成年月 日付をもって申請のあった当局管理の国有財産を使用することについて
は、国有財産法(昭和23年法律第73号)第18姦策3項及び第19桑の規定に基づき、
下記の条件を付して許可する0なお、この許可について不服があるときは、この許可があ
ったことを知った日の翌日から起算して60日以内に000(注1)に対して審査請求(注2)をすることができる。
言己
(使用許可物件)
第1集 使用を許可する物件は、次のとおりである。
所在
区分
数量
使用部分 別図のとおり
(指定する用途)
第2桑使用を許可された者は、前記の物件を の用に供しなければならない。(使用許可期間)
第3集使用を許可する期間は、平成年 月 日から平成 年 月 日までとする。た
だし、使用許可の更新を受けようとするときは、使用を許可きれた期間の満了2月前ま
でに、所定の様式により部局長に申請しなければならなし㌔(注3)(使用料及び延滞金)
第4集使用料は、 円とし、当局歳入徴収官の発する納入告知書により、指定期日までに納入しなければならない。
2 指定期日までに使用料を支払わないときは、その翌日から納入の日までの日数に応じ、
年5%の割合で計算した金額を延滞金として支払わなければならない。(使用料の改定)
第5条部局長は、経済情勢の変乱国有財産関係法の改廃その他の事情の変更に基づい
て特に必要があると認める場合には、使用料を改定することができる。(物件保全義務等)
第6条使用を許可した物件は、国有財産法第18条第3項に規定する制限の範囲内で使用
させるものであり、使用を許可きれた者は、善良な管理者ゐ注意をもって維持保存しな
ければならない。
2 前項の維持保存のため通常必要とする修繕毒その他の経貞は、使用を許可きれた者の
負担とし、その費用は請求しないものとする。
(使用上の制限)
第7条 使用を許可された者は、使用を許可された期間中、使用を許可された物件を第2
集に指定する用途以外に供してはならない。
2使用を許可された者は、使用を許可された物件を他の者に転貸し、又は担保に供しては
ならない。
3使用を許可された者は、使用を許可された物件について修繕、模様替その他の行為をし
ようとするとき、又は使用計画を変更しようとするときは、事前に書面をもって部局長
の承認を受けなければならない。
(使用許可の取消又は変更)
第8条 部局長は、次の各号の1に該当するときは、使用許可の取消又は変更をすること
ができる。
川 使用を許可された暑が許可条件に違背したとき。
(2)国において使用を許可した物件を必要とするとき。
(原状回復)
第9条 部局長が使用許可を取消したとき、又は使用を許可した期間が満了したときは、
使用を許可きれた者は、自己の負担で、部局長の指定する期日までに、使用を許可され
た物件を原状に回復して返還しなければならない。ただし、部局長が特に承認したとき
は、この限りでない。
2 使用を許可された暑が原状回復の義務を履行しないときは、部局長は、使用を許可さ
れた者の負担においてこれを行うことができる。この場合使用を許可きれた者は、部局
長に異議を申し立てることができない。
(規書賠償)
第10姦 使用を許可された者は、その責に帰する事由により、使用を許可きれた物件の全
部又は一部を滅失又はき擁したときは、当該滅失又はき軌こよる使用を許可された物件
の損害額に相当する金額を損害賠償として支払わなければならない。ただし、前条の規
定により使用を許可された物件を原状回復した場合は、この限りでない。
2 前項に掛ヂる場合のほか、使用を許可された者は、本許可書に定める義務を履行しな
いため損害を与えたときは、その損害額の相当する金額を根害賠償額として支払わなけ
ればならない。
(有益費等の請求権の放棄)
第11条 使用許可の取消が行なわれた場合においては、使用を許可された者は、使用を許
可された物件に投じた改良のための有益費その他の費用が現存している場合であっても、
その費用等の償還の請求はしないものとする。
(実地調査等)
第12桑 部局長は、使用を許可した物件について随時に実地調査し、又は所要の報告を求
め、その維持使用に閲し指示することができる。
(疑義の決定)
第13集 本条件に閲し、疑義のあるときその他使用を許可した物件の使用について疑義を
生じたときは、部局長の決定するところによるものとする。
(注1)処分庁に上級行政庁があるときは、その直近上級庁を、処分庁に上級行政庁が
ないとき又は処分庁が主任の大臣若しくは外局若しくはこれに置かれる庁の長で
あるときは処分庁を記入する。
(注2)処分庁に上級行政庁がないとき又は処分庁が主任の大臣若しくは外局若しくは
これに置かれる庁の長であるときは、異議申立てとする。
(注3)当該使用許可が本基準7に規定する5年を超えて更新を行うことができないも
のであって、当該使用許可期間満了をもって更新できないこととなる場合には、
「ただし」書きに変えて、「なお、使用許可の更新は認めない。」と記載する。
別添4
○ 使用又は収益の許可の内容あるいは目的等から相手方が特定される場合(具体的事例)
・地方公共団体の窓口等(市民サービスセンター、県税務窓口、自動車税事務所、軽
自動車税窓口、県立養護学校分教室)として使用
・郵便局、簡易郵便局、印紙亮りきばき所として使用
・独立行政法人の事務室等(国民生活センター、印刷局政府刊行物センター、高齢・
障害者雇用支援機爛、製品評価技術基盤機柑、工業所有権総合情報館)として使用
・空港における給油施設、航空機整備工場、旅客ターミナルビル敷地として使用
・福利厚生事業の円滑な実施のため、国家公務鼻共済組合法(昭和33年法律第12
8号)の規定に基づき国家公務員共済組合に運営きせることが必要と認めた福利厚生施設として使用
・軌道敷地として使用
・電柱、信号機、標識、消火栓等敷地として使用
・駐車場、資材置場等として一時使用
○ 高度の機密保持を要する施設の警備上、公軌こより相手方を選定することが不適当な場合
○ 緊急に使用又は収益の許可をしなければならない特殊な事情が為る場合
別添5
使用料算定基準
庁舎等の使用又は収益を許可する場合の使用料(消費税及び地方消費税の相当額を含ま
ないものとする。以下同じ。)の年額は、本算定基準により算定するものとする。
なお、この基準は、平成17年4月1日以後使用料を算定す急ものから適用し、同日前
のものについては、なお従前の例によるものとする。
第1土地の使用料
1期待利回りによる算定
以下の算式により算定する。
計算式 使用料=使用許可財産の相続税評価額AX期待利回リBX調主事⊂
A=使用許可期間の初日の直近における相続税評価額(使用許可期間の初日が9
月以降であるものはその年の相続税評価額)を用いる。
なお、相続税評価額とは、土地の現況地目に応じて「財産評価基本通達」
(昭和39年4月25日付直資56直幸(資)17国税庁通達)の規虚に基
づく路線価方式又は倍率方式によって算定された平方メ丁トル当たりの価格
に当該使用又は収益の許可に係る部分の面積を乗じて得た額をいう(以下同じ)。
B=使用許可を行おうとする財産の近隣地域内に所在する、相手方の利用目的と
類似する用途に供きれている賃貸職弓儒例の貸付料又は民間相通者の意見価
格を当該事例等の相続税評価額で険したもの(賃貸取弓l事例又は民間精通者
の意見価格は2事例(者)以上採用し、使用始期の直近のものを用いる。)の
平均値(小数点第5位以下切捨て)
なお、極めて小規模な施設(自動販売機、現金自動預払機、電話ボックス
等をいう。)の用途として使用きせる場合など、費用対効果の観点などから、
賃貸取弓l事例及び民間精通者の意見価格により難い場合には、近隣地域内に
所在する使用許可先例(調整措置が加えられているものについては当該措置
が加えられる前の使用料)を用いて期待利回りを算定することができる。
⊂=行政財産の使用許可は、借地借家法の適用を受けない行政処分であり、その
特殊性を考慮し、0.7を乗ずるものとする。
ただし、採用した賃貸取引事例等が本件特殊性を考慮したものである場合、
又は使用許可先例により算定したものである場合は、本措置を適用しないこ
とに留意する。
2 不動産鑑定士の鑑定評価額による算定
以下の算式により算定する。
計算式 使用料=不動産鑑定士による使用許可財産の鑑定評価額AX調整率B
A=鑑定評価額の徴取は5年に1回とし、次年度以降4年間を限度として、当該
鑑定評価額に係る変動率を撤し、これを乗ずることにより算定することができる。
B=行政財産の使用許可は、借地借家法の適用を受けない行政処分であり、その
特殊性を考慮し、0.7を乗ずるものとする。
ただし、採用した鑑定評価額が本件特殊性を考慮したものである場合は、
木精置を適用しないことに留意する。
3 簡易手法による算定
極めて小規模な施設(自動販売機、現金自動預払機、電話ボックス等を言う。)の
用途として使用させる場合は、費用対効果の観点などから、類似應設の賃貸取引事
例の平方メートル当たりの使用料額に当該施設の使用又は収益の許可に係る部分の
両親を乗じたものに、上記1、2における調整率0.7を乗ずる方法により、使用
料を算定することができる。
ただし、採用した賃貸取引事例が、行政財産の使用許可の特殊性を考慮したもの
である場合は、調整率0.7は乗じないことに留意する。
第2 建物の使用料
使用料は、以下の算式により算定する。
計算式 使用料=(平方メートル当たりの使用料年額AX使用許可面積B+土地に
かかる加算額⊂)×調整率D
A=当該使用又は収益の許可を行おうとする財産の近隣地域内に所在する賃貸取
引事例又は民間精通者の意見価格等を基に算定する。
(注)1・賃貸取引事例を基に算定する場合、できる限り、当該使用又は収益
の許可と利用用途、建物の構造、品位、経年、使用面積、階層等の類
似する事例を選定するものとし、2事例以上の平均価格とする。
なお、当該使用許可財産と賃貸取引事例として採用した財産との間
に利用度等において著しい開善がある場合は、不動産鑑定士から修正
について意見を求め、それに基づいて、葺貸取引事例に修正を加える
ことができる(下記2において同じ)。
2・民間棟適者の意見価格を基に算定する場合は、当該使用又は収益の
許可の利用用途、建物の構造、品位、経年、使用面積、階層等を説明
のうえ意見価格を求めるものとし、2者以上の平均価格とする。
3・不動産鑑定士の鑑定評価額を基に算定する場合は、次年度以降4年
闇を限度として、当該鑑定評価額に係る変動率を徹し、これを乗ずる
ことにより算定することができる。
4・極めて小規模な施設(自動販売機、現金自動預払機、電話ボックス
等をいう。)の用途として使用させる場合など、魚用対効果の観点など
から、賃貸取引事例及び民間精通者の意見価格等により難い場合には、
近隣地域内に所在する使用許可先例(調整措置が加えられているもの
については当該措置が加えられる前の使用料)により算定することができる。
B=建物の一部の使用又は収益を許可する場合において、相手方の従業鼻、来客
等が占用部分のはか共用部分についても専ら使用するときは、当該共用部分も含めた面積とする。
⊂=使用許可面積が当該建物延べ面積の5割以上の場合の土地に係る使用料の加算額
当該建物の建て面
積を当該建物の所
在する土地に係る
当該建物の蜘の土地朗料一三至芸諾す
当該建物のうち使用許可面積
当該建物の延べ面穣
(注)1・土地の使用料は、第1の使用料によって算定したものとする。
2・民有地上にある建物の使用料は、上記算式中「使用料Jを「地代
相当額」に読替えて適用する。
D=行政財産の使用許可は、借地借家法の適用を受けない行政処分であり、その
特殊性を考慮し、0.7を乗ずるものとする。
ただし、採用した葉貸取引事例等が、本件特殊性を考慮されたものである
場合、又は使用許可先例により算定したものである場合は、木精置を適用し
ないものであることに留意する。
第3 土地又は建物以外のものの使用料
実情に応じて使用料を定めるものとする。
第4 国有資産等所在市町村交付金の交付を要しない場合の使用料の取扱い
当該使用又は収益の許可の対象となっている財産が国有資産等所在市町村交付金
(以下、「市町村交付金」という。)の交付を要しないものである場合には、上記第1
から第3の規定により算定した使用料の額(ただし、第1及び第皇の場合にあっては、
調整率を乗じる前の額)から、当該使用許可に係る市町村交付金相当額を控除した額
をもって使用料の年額とするもの上する。
ただし、上記第1から第3の規定により算定した使用料が、既に市町村交付金の交
付を要しないものとして算定されている場合は、本措置は適用しないことに留意する。
第5 前年次使用料との調整
1使用又は収益の許可を更新するに際し、使用料が前年次使用料を超える場合
第1から第4に定めるところにより算定した額が、前年次使用料(前年次の期間
が1年に満たない場合は、年額に換算した額とする。以下同じ。)の1.2倍を超え
る場合は、前年次使用料の1.2倍の額をもって当該年次の使用料とする。
2 使用又は収益の許可を更新するに際し、使用料が前年次使用料に満たない場合
第1から第4に定めるところにより算定した額が、前年次使用料の8割に満たな
い場合は、前年次使用料の8別の額をもって当該年次の使用料とする。
第6 個別協議
本算定基準により使用料を算定することが著しく実情にそぐわないと認められる場
合には、財務局長等に協議して別に使用料を定めることができる。
なお、上記の場合において、当該事案が全国的に統一を図る必要のあるもの又は重
要なもの若しくは異例に属するものである場合には、財務省理財局長に協議するもの
とする。
‥
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‥
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