奈良県立医科大学 ヒューバー針用抜針器の開発 bead(ビーズ ......toshihiro...

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お問い合わせは奈良県立医科大学 産学官連携推進センターまで 奈良県立医科大学 キーワード シーズ概要 研究成果の産業への応用可能性 アピールポイント 関連ホームページ 特許 現在、市販されている動・静脈用ポートに使用される穿刺針(ヒューバー針)による針刺し事故 は毎年多数報告されている。 現在市販されているヒューバー針の中には針刺し防止機構を有している穿刺針もあるが、構造 の複雑性や固定時の不安定性から十分な普及に至っていない。 今回、我々は針刺し防止機構のない従来のヒューバー針を安全かつ簡便に抜針できるディスポ ーザブルの抜針器を開発した。 http://www.nara-radiology.com/ ヒューバー針用抜針器の開発 放射線医学/准教授 田中 利洋 ヒューバー針、CVポート、動注化学療法、ポート針 商品化されたが、臨床評価を行い後、さらに改良を加える。 片手で簡単・安全にヒューバー針が抜針出来る抜針器。簡単な説明で患者さん本人による自己 抜針が可能。 特許第6261150号「ヒューバー針用抜針器及びその製造方法」 Toshihiro Tanaka TEL:0744-22-3051(内線2552) FAX:0744-29-8021 E-meil:[email protected] - 73 -

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Page 1: 奈良県立医科大学 ヒューバー針用抜針器の開発 BEAD(ビーズ ......Toshihiro Tanaka TEL:0744-22-3051(内線2552) FAX:0744-29-8021 E-meil:sangaku@naramed-u.ac.jp

お問い合わせは奈良県立医科大学 産学官連携推進センターまで 

奈奈良良県県立立医医科科大大学学

キーワード

シーズ概要

研究成果の産業への応用可能性

アピールポイント

関連ホームページ

特許

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(1)従来技術及び課題

    抗がん剤を含浸させたビーズを造影剤と混和してシリンジに充てんし、マイクロカテーテル 

   に注入する際、ビーズが造影剤から分離して浮遊しシリンジの上面壁に凝集・停滞するた  

   め、均一に注入することが困難となる。そのため、ビーズは腫瘍内部に到達させることはでき

   ないことが問題となる。

(2)発明等の特徴(発明等の構成、従来技術との違い)

    自動シリンジ回転装置および回転式シリンジを開発し、シリンジを回転させながらビーズを 

   注入することで、ビーズを拡散させて注入できるようにする。

(3)発明等の原理(機序、メカニズム)

    3 cc のシリンジにローテーティングアダプターをつけ、シリンジ外套を回しながらビーズを注

   入できるようにする。

(4)発明等の効果(研究成果、従来技術からの技術的・経済的優位性)

    ビーズを用いた血管塞栓術において、ビーズを均一に拡散させて注入することで、腫瘍内 

   部にビーズを到達させ、高い抗腫瘍効果が得られることが期待できる。

(5)発明等の具体例(研究での実施例)

    手でシリンジを回転させながらビーズを注入させたところ、ビーズがシリンジ内で十分拡散 

   し、均一にカテーテルに注入できることが証明された。

http://www.nara-radiology.com/

BEAD(ビーズ)注入専用シリンジの開発

放射線医学/准教授田中 利洋

シリンジ、IVR、血管塞栓術、マイクロスフェア

 現在、ローティングアダプターとシリンジを個別に試験販売中。将来的にはローティングアダプ

ターとシリンジを一体化させたビーズ注入専用シリンジの製作販売する予定。

ビーズを用いたTACE に有用なデバイスです。

現在特許出願中・特許出願番号:特願2015-021039 「シリンジ回転装置」

Toshihiro Tanaka

TEL:0744-22-3051(内線2552) FAX:0744-29-8021 E-meil:[email protected]お問い合わせは奈良県立医科大学 産学官連携推進センターまで 

奈奈良良県県立立医医科科大大学学

キーワード

シーズ概要

研究成果の産業への応用可能性

アピールポイント

関連ホームページ

特許

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 現在、市販されている動・静脈用ポートに使用される穿刺針(ヒューバー針)による針刺し事故

は毎年多数報告されている。

 現在市販されているヒューバー針の中には針刺し防止機構を有している穿刺針もあるが、構造

の複雑性や固定時の不安定性から十分な普及に至っていない。

 今回、我々は針刺し防止機構のない従来のヒューバー針を安全かつ簡便に抜針できるディスポ

ーザブルの抜針器を開発した。

http://www.nara-radiology.com/

ヒューバー針用抜針器の開発

放射線医学/准教授田中 利洋

ヒューバー針、CVポート、動注化学療法、ポート針

 商品化されたが、臨床評価を行い後、さらに改良を加える。

 片手で簡単・安全にヒューバー針が抜針出来る抜針器。簡単な説明で患者さん本人による自己抜針が可能。

 特許第6261150号「ヒューバー針用抜針器及びその製造方法」

Toshihiro Tanaka

TEL:0744-22-3051(内線2552) FAX:0744-29-8021 E-meil:[email protected]

臨床系

臨床系

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