静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii...

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平成27年度 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書 平成 28 年 3 月 静岡県地域防災活動推進委員会

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Page 1: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

平成27年度

静岡県地域防災活動推進委員会

活動報告書

平成 28 年 3 月

静岡県地域防災活動推進委員会

Page 2: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)
Page 3: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

i

はじめに

本年3月 11 日で東北地方太平洋沖地震の発生から5年となりま

したが、被災地では復興の道半ばであり、まだまだ仮設住宅に居住し

ている被災者も多数おります。東日本大震災では、最大 47 万人(地

震発生 3 日後)の被災者が避難所生活を強いられ、そのような方々

を支援するため、民間事業者や NPO 団体など数多くの団体が被災地

に入り、多様な支援活動を繰り広げました。現在でも被災者の心に寄

り添う地道な支援活動が続けられています。

また、昨年は9月に発生した「平成 27 年関東・東北豪雨災害」で

は、茨城県常総市においても平成 27 年 11 月 15 日までに約

35,000 人が支援活動に励み、被災地の復旧に努めました。

静岡県でも、南海トラフの地震による甚大な被害が想定されており

ます。県民が危機意識を持って事前に備えるなどの自助に関する取組

を進めるとともに、自主防災組織が地域内の組織や団体等と連携する

など共助の取組みをさらに進めていくことで、被害の拡大を防ぐとと

もに速やかな復旧に向かうことが可能になると考えています。

そこで当委員会では、今年度、自主防災組織とその他の組織・団体

との連携について検討して参りました。当委員会で検討した内容が本

県の地域防災力の強化に繋がることを期待し、ここに報告いたします。

平成 28年3月

静岡県地域防災活動推進委員会

委員長 杉 山 勉

Page 4: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

ii

平成 27 年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿

委員長・選考委員長 杉 山 勉 (自主防災活動) 伊東市玖須美地区富士見町自主防災会長

副委員長・編集委員 阿久津幸史 (自主防災活動) 浜松市中区泉自主防災隊長

委員・編集委員長 進 士 濱 美 (自主防災活動) 下田市自主防災会連絡協議会顧問

委員・編集委員 谷村彦太郎 (自主防災活動) 伊豆市自主防災会代表

委 員 笹 原 和 之 (自主防災活動) 富士宮市防災指導員会長

委員・選考委員 鈴 木 健 治 (自主防災活動) 静岡市自治会連合会会長

委 員 横 山 功 (自主防災活動) 焼津市小川第 13 自主防災会防災委員長

委 員 小 林 勝 巳 (自主防災活動) 上山梨自治会連合会長

委員・編集委員 山 本 久 喜 ( 防 災 士 ) 静岡県ふじのくに防災士会監事

委員・選考委員 神 谷 尚 世 (災害ボランティア) 湖西市民活動センター事務局長

委 員 松 田 寛 子 ( 消 防 団 ) 藤枝市消防団

委員・選考委員 松 村 勲 (事業所防災) 株式会社焼津冷凍

委員・選考委員 杉 本 正 (民生委員・児童委員) 静岡県民生委員児童委員協議会理事

委 員 大國田鶴子 (男女共同参画) 静岡県男女共同参画センター交流会議理事

委員・編集委員 モライス アレシャンドレ ( 国 際 交 流 ) 静岡県国際交流員

※ 編集委員とは自主防災新聞の編集委員、選考委員は地域防災活動知事報賞選考委員

モモモ

ララライイイススス委委委員員員

神神神谷谷谷委委委員員員

大大大國國國委委委員員員

山山山本本本委委委員員員

杉杉杉山山山委委委員員員長長長

横横横山山山委委委員員員

杉杉杉本本本委委委員員員

阿阿阿久久久津津津副副副委委委員員員長長長

松松松村村村委委委員員員

笹笹笹原原原委委委員員員

進進進士士士委委委員員員

鈴鈴鈴木木木委委委員員員

谷谷谷村村村委委委員員員

小小小林林林委委委員員員

松松松田田田委委委員員員

(平成 27 年 7 月 23 日 地震防災センター)

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iii

目 次

1.検討結果 …………………………………………… 1

2.定例会における検討 ……………………………… 12

3.自主防災新聞の発行 ……………………………… 16

巻末資料 自主防災組織等との意見交換会 …………… 20

焼津市小川第 13 自主防災会 ………………………… 20

富士宮市杉田区自主防災会 …………………………… 25

静岡市長田西連合自主防災会 ………………………… 30

浜松市泉自主防災体 …………………………………… 35

委嘱状交付式(H27.4.23)

第 3 回定例会(H27.10.2)

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1

1 検討テーマ

自主防災組織は防災対策における地域の主役であり、平常時は地域内の安全

点検や住民への防災知識の普及・啓発、防災訓練の実施などを、災害時は初期

消火活動、被災者の救出・救助、安否確認、災害情報の収集や避難所の運営な

どを担う。

静岡県では 5,200 を超える自主防災組織が結成されており、約 95%の世帯

が加入しているが、自主防災組織の活動については次のような課題がある。

・地域間格差 :地域や組織による活動状況に差がある。

・行政依存 :住民の行政への依存が高い。

・連帯意識希薄:マンション等を多く抱える地域では、隣保精神・連帯感が

希薄化する傾向がある。

・担い手不足 :昼間の壮年層の不在のため、活動に不安を持つ地域がある。

これらの課題の解決に向けて、今年度は、次の項目をテーマとした。

自主防災組織と地域の組織・団体との日頃からの連携

自主防災組織とその他の組織・団体との連携は以前からも指摘されており、

静岡県では、「静岡県自主防災活動活性化検討委員会」が平成 14 年3月に「協

働(コラボレーション)による自主防災組織の活性化をめざして」という報告

を作成した。

また、津波による未曾有の被害をもたらした平成 23 年の東日本大震災以降

は、自主防災組織が事業者と協定を結んで津波避難場所を確保したり、自主防

災組織同士が連携を深めて避難所を運営したりするといった新たな取組が進ん

できており、地域の組織・団体とが連携して防災対策に当たることが重要であ

る。

本テーマの検討にあたり、自主防災組織と地域の組織・団体との具体的な連

携事例の調査、連携のタイプの検討、さらに、自主防災組織が連携を始めたき

っかけや効果的で継続的な連携の進め方を調査検討した。

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2

2 自主防災組織と地域の組織・団体との連携に関する現状

(1)平成 24 年度自主防災組織実態調査

平成 24 年に実施した「自主防災組織実態調査」の結果によれば、自主防災

組織と地域の組織・団体との連携については次の図のとおりであった。

消防団

学校

他の自主防災組織

民生委員・児童委員

静岡県防災士(県の講座を受講終了した者)、地域防災指導員(市町が選任した者)

災害ボランティア(医療・福祉、バイク、アマチュア無線のボランティアなど)

医療機関・医師等

事業所(企業)

その他

行っていない

無回答

※1 平成18年度以前は「その他」、「行っていない」を含まない※2 平成21年度以前は「他の自主防災組織」、「民生委員・児童委員」を含まない

 ※3 平成21年度以前は「静岡県防災士」または「防災士」という選択肢

6.4

5.3

4.3

19.5

3.0

67.3

42.2

2.9

10.1

16.4

7.0

5.1

2.3

2.2

63.8

33.8

5.4

5.5

4.4

1.9

24.2

8.8

40.1

19.5

6.5

6.9

65.9

4.5

2.9

6.1

62.4

20.2

2.0

0% 25% 50% 75%

平成24年度 N=3,809平成21年度 N=4,819平成18年度 N=3,887平成13年度 N=4,518

※2

※2

※3

※1

※1

消防団との連携は 60%以上の自主防災組織が行っていた。また、学校との連

携も 40%に達していた。さらに、東日本大震災を受けて、他の自主防災組織と

の連携や、避難行動要支援者対策のため、民生委員・児童委員との連携を進め

ている事例も見られるようになった。

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3

(2)連携事例の調査について

平成 24 年度に実施した自主防災組織実態調査結果から、自主防災組織がどの程度の割合で連携を行っているか把握できた。次に、現

在、具体的にどのような連携が行われているのか、本委員会をとおして調査したので、その結果を以下に示す。

市町名 課題 課題解決のための連携先 連携の内容 連携の型

東伊豆町 応急救急・救護訓練におけ

る指導者の不足 医療機関・介護施設 防災訓練の指導者派遣 相互支援

南伊豆町 学校と自主防災組織の連

携 中学校 中学生と自主防による訓練の実施 相互支援

熱海市 「阪神・淡路大震災」の教

訓から、地域における連携地域内の事業者 地域の事業所と合同で防災訓練を実施 相互支援

伊東市 訓練における連携 消防団、女性の会、保健婦の

年 3 回の防災訓練を女性の会などの関係機関

と協力して実施 相互支援

三島市 災害発生時のがれき等の

撤去 建設会社

協定に基づき、建設会社は重機と操縦者を派

遣する 相互支援

三島市 災害発生時の食料確保 コンビニエンスストア

協定に基づき、コンビニエンスストア等は食

料を供給する。 相互支援

富士宮市※

災害時のおける、地元住民

の負傷者の対策と病院の

救助活動の対策

単科病院

自主防災組織は災害発生時に病院を避難所と

して利用するとともに、災害協力隊を組織し、

病院に隊員を派遣。また、防災訓練に相互に

参加。

相互支援

富士宮市 災害時に行政の指定避難

所が遠い

大型ショッピングセンター、

民間施設及び介護福祉施設 災害発生時の避難所として利用 相互支援

裾野市

地域住民同士で助け合っ

て災害応急対策に臨むた

めの連絡体制、発災時の動

高等学校

自主防災会と高校が連携した防災訓練(授業中

に発災した際、周辺の被害状況見回りや避難

所運営支援を高校生徒が行い、地区の災害対

策本部に情報を集める訓練)の実施

相互支援

伊豆市 地震発生時の各家庭の備

蓄が少ない。 温泉施設

大規模な災害が発生して広域避難所の運営が

機能するまでの間、温泉施設を避難所として

使用する。また、食料の提供もしていただく。

相互支援

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市町名 課題 課題解決のための連携先 連携の内容 連携の型

袋井市 避難場所の不足及び近隣

の事業所等との連携

行政、学校関係、NPO、大型

ショッピングセンター

ショッピングセンター駐車場に避難所や救護

所の開設。店内のけが人を地域の防災隊が対

応するとともに避難誘導、消火訓練等防災訓

練を連携して実施。自主防災組織の災害対策

本部との情報共有を図る。

相互支援

浜松市

中区※

避難所の不足及び避難所

運営

行政、学校、自衛隊、近隣自

主防災組織、グループホーム、

社会福祉協議会等

防災訓練において、関係機関の強みを生かし

た訓練を実施 相互支援

湖西市 避難地・避難所の不足 特別養護老人ホーム、保育園施設を使用した避難訓練の実施。施設は津波

避難ビルとして協力。 相互支援

菊川市 避難地・避難所の不足 介護福祉施設

避難訓練の合同実施や意見交換会の実施。災

害時における避難誘導や避難者の受け入れの

連携。

相互支援

各市町 訓練における指導者の不

足 消防団

防災訓練における消火訓練や、救命行為の指

導。高校生や町内防災委員等への AED や三角

巾の使用の指導。

相互支援

各市町 災害時要配慮者の対応 民生委員 民生委員が要支援者の情報を収集して自主防

災会の提供し、防災訓練に生かしている。 相互支援

下田市 スーパーの避難者対策 自主防災組織がスーパーの避

難計画に協力

緊急災害時の施設内と周辺住民の避難の訓練

を協同で実施

相互支援(スーパ

ーからの依頼)

清水町 災害発生時の断水 医療機関 協定に基づき、水道が断水した際、地域住民

に対する地下水の供給。

相互支援

(町と医療機関が

協定を締結)

小山町 避難所の不足 老人福祉施設

協定に基づき、老人福祉施設及び自主防災組

織のそれぞれの施設・地域で実施する防災訓

練に相互に参加

相互支援

(町と老人福祉施

設が協定を締結)

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市町名 課題 課題解決のための連携先 連携の内容 連携の型

伊豆市

避難所の不足と事業所の

災害時における人員の不

老人福祉施設

協定に基づき、災害時要支援者の避難に老人

福祉施設を使用する。また、災害発生時に人

手が足りなくなった場合に地域住民が老人福

祉施設を支援する。

相互支援

(市と老人福祉施

設が協定を締結)

松崎町 学校における登下校時の

児童生徒の安全対策

保育所、幼稚園、小学校、中

学校、高校

自主防災組織と教育機関が、年1~2回合同

防災会議を開催

同一目的

(防災目的)

(学校から依頼)

三島市 避難所の運営 小学校

避難所運営会議(対象となる自治会、学校、

民生委員、市現地配備員、危機管理課職員)

を年1回以上実施。自主防災組織、民生委員、

学校教職員、市現地配備員等による研修会(図

上訓練)及び避難所開設訓練の実施

同一目的

(防災目的)

御殿場市 小中学生の訓練への参加 小学校、中学校 学校防災会議へ自主防災組織として出席し、

防災計画や訓練、課題等について協議

同一目的

(防災目的)

焼津市※ 津波避難地の不足、避難所

の運営

行政、学校、企業、近隣自主

防災組織、グループホーム、

社会福祉協議会等

防災訓練において、関係機関の強みを生かし

た訓練を実施。また、津波避難場所などの提

供やボランティア本部の連携などの実施。

同一目的

(防災目的)

牧之原市 地域と教育機関が一体と

なった防災体制の強化

幼稚園、保育園、小学校、中

学校、高等学校

教育現場や地域の災害対策の情報交換と共

有。避難所運営マニュアル等の確認。各校年

2回防災会議を開催。

同一目的

(防災目的)

静岡市

駿河区※

地域における関係機関の

連携

街づくり協議会における防災

部会の活動

各機関が参加して街づくり協議会を立ち上

げ、防災や観光、防犯等 9 つの部会を設置。

防災部会では、アマチュア無線による連絡網

の作成、治山治水への取組みなどを実施。

同一目的

(まちづくり協議

会)

ここに示した連携事例は県内で行われている連携事例の一部である。

※ヒアリング調査を実施した事例であり、調査結果は巻末に掲載する。

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6

3 連携の分類

具体的な連携事例の調査とヒアリングの結果から、自主防災組織と地域の組織・団

体との連携について相互支援型の連携と同一目的型の連携の2つのパターンにわけ

られることがわかった。

3-1 相互支援型の連携

①連携の概要

・自主防災組織と地域の組織・団体(事業者など)とが1対1で連携し相互支援を

行う。

・自主防災組織は、自主防災組織災害本部に集まる情報や人員等を地域の組織・団

体に提供して支援する。

・地域の組織・団体は、避難場所の提供など保有する防災資源を提供することによ

り、自主防災組織の防災活動を支援する。

②連携を始めたきっかけ

・自主防災組織が地域の組織・団体(事業所等)に関する情報を集めて、直接相談

するなどの対応を行っている。

・自主防災組織は、地域の組織・団体が災害時だけでなく、訓練の実施など日頃か

らの連携においても重要であることを念頭に、地域内の情報を集めている。

③連携の継続

・日頃から連携先と交流を進め、顔の見える関係を構築している。

自主防災組織

地域の組織・団体

・避難地

・要支援者の

避難場所 等

自主防災

組織に提

・支援の人員

・災害本部に

まる情報 等

組 織 ・ 団 体

(事業者等)

に提供

相互支援型

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3-2 同一目的型の連携

同一目的型の連携については、例えば避難所となる学校の利用について調整を

図るといったような防災対策を目的とした「連絡会議等」を設置するといった防

災目的型の連携と、「まちづくり協議会」のように防災対策に限らず、地域の活

性化を目的とした総合的な連携の 2 つがあることが分かった。

(1)防災目的型

①連携の概要

・災害発生時に自主防災組織は安否確認、災害本部の立ち上げ、避難所の開設など

を行うが、このような対応をスムーズに行うために、地域の組織・団体と日頃か

ら交流や連絡会を行う。

・隣接自主防災組織、学校、社会福祉協議会、民生委員・児童委員などと連携する。

②連携を始めたきっかけ

・災害が発生して避難所として学校を使用する場合、どのように使えばよいか検討

する必要があることから、避難所の運営等に関係する団体との連携が始まった。

③連携の継続

・連絡会議等を継続的に開催して、顔の見える関係を継続している。

連絡会議型

自主防災組織 学校

民生委員・児童委員 市町職員

医療機関(救護所)

その他関係団体

避難所運営会議又は学校防災教育連絡会議 等

・ スムーズな避難所の開設と学校再開に向けて事前調整を行う。

・ 学校関係者が、異動により変わっても引き継げる。

・ 自主防と学校が、相互に訓練参加するなどの連携も進む。

・ 児童生徒に対して防災教育ができ、地域の様々な世代の人が入っ

た防災活動を実施することが可能となる。

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(2)まちづくり協議会型

①連携の概要

・自主防災組織と地域の複数の組織・団体とが協議会を設置し、同じ目的に向かっ

て取り組む。

・協議会の中に防災部会を設置し防災対策を進めていく。

・効果的・継続的な連携であるが、地域全体で取り組んでいく必要があるため、リ

ーダーの手腕によるところが大きい。

②連携を始めたきっかけ

・防災対策以外にも、自主防災組織(自治会)だけでは解決できない地域の課題が

いくつもあり、このような課題をできるだけ行政に頼らずに地域で解決するため、

地域の組織・団体と協力して取り組むこととした。

③連携の継続

・定期的に会合を行い、情報共有を図る。

・地域の困りごとを皆で解決しようという雰囲気を作る。

まちづくり協議会型

自治会 民生委員児童委員

事業者 社会福祉協議会

PTA・体育振興会・商店会 他

まちづくり協議会

自治会連合会

・ 行政との連携

・ 敬老会、運動会

等の開催

・ 単位自治会がま

ちづくり協議会

に加盟

・ 地域をより良くしていこうという目的

を持って取り組んでいる。

・ 地域内の組織・団体が全て加盟。

・ 自治会では解決できない問題を協議会

で独自に対応する。

・ 自治会の運営は行わない。

・ 防災部会を含む複数の部会を設置。

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9

4 提案

○自主防災組織と地域の組織・団体とが連携した防災対策の推進

自主防災組織は、地域防災力を強化するために、以下の手法を参考に地域の組

織・団体と連携を図り、地域における防災対策を進めることを提案する。

(1) 連携を始める手順

連携事例の調査やヒアリングの結果から、連携を始めたきっかけは、災害が起きた

場合に自主防災組織だけでは解決できない課題が予想されたためで、その課題の解決

に向けて、地域の組織・団体に協力を求めたことから、連携を始めていることが分か

った。これらをまとめると、連携を始める手順は次の①~③になる。

①地域における課題の把握

災害が発生した場合に予想される地域の課題について把握する。

②地域内の資源の把握

課題の解決に向けて取り組むために、地域にどのような組織や団体などの地域資

源があるか把握する。

③地域の組織・団体へアプローチ

連携に向けて具体的な話し合いを始める。

(2) 連携の型

自主防災組織と地域の組織・団体との連携は、対応する課題によって次の①~③の

3つの型に分けられる。これらの型を参考に、課題解決に向けた連携を進めてもらい

たい。

①相互支援型

自主防災組織と地域の組織・団体とが、主に災害発生時に相互に支援するという

連携で、連携先としては以下の組織・団体が考えられる。

・隣接自主防災組織、学校(避難所の運営など)

・消防団(訓練への協力、指導など)

・事業所(避難場所の提供など)

・社会福祉協議会、民生委員児童委員(避難行動要支援者対応など)

・防災士(平常時における防災啓発など)

・NPO(災害時のボランティア活動など)

②同一目的型(防災目的型)

防災を目的として、自主防災組織と地域の組織・団体とが連絡会議を設置し、具

体的な対応などを検討していく連携である。

連絡会議では、災害発生時に避難所となる学校の体育館等の運用など、目的に応

じた検討を行い、主に次の組織・団体と連携を図っていく。

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10

・隣接自主防災組織、学校、社会福祉協議会、民生委員児童委員 等

③同一目的型(まちづくり協議会型)

地域には、防災対策以外にも、自治会だけでは対応することが難しい様々な課題

がある。その課題をできるだけ行政に頼らずに地域の組織・団体と協力して解決す

るために、立ち上げられた組織がまちづくり協議会である。

まちづくり協議会の中には、防災や観光、防犯等の部会を設置している。

地域を住みやすく魅力ある街にすることが目的であるまちづくり協議会により

防災に取組むことは、地域の資源を有効に活用して連携を図る上で実効性が高いも

のと思われる。

なお、まちづくり協議会は主に次のような組織・団体で構成される。

・自治会連合会、老人クラブ連合会、地区社会福祉推進協議会、民生児童委員協議

会、PTA、体育振興会、朝市の会、商店会、企業、消防団、水防団、個人サーク

ル 等

(3)効果的、継続的な連携を行うために

連携が始まってもそのままでは、災害時に効果的な連携ができるか、今後も連携が

続けられるか分からない。効果的、継続的な連携にするためには、例えば、自主防災

組織が連携している組織・団体のイベントに参加したり、連携している組織・団体が

自主防災組織(又は自治会)の祭りに参加したりするなど、日頃から自主防災組織と

連携する組織・団体とが交流を行い、顔の見える関係を継続することが、いずれの型

においても共通している。

「備えあれば憂いなし」のことわざどおり、地域の災害による危険性を把握し、各

自が耐震化や家具の固定、飲食料の備蓄をして、避難路や避難場所の確認などをして

おけば、被害を軽減することが可能となる。

しかし、地震発生後の応急対策は、個人の準備だけでなく地域として取り組むこと

によって、火災の初期消火や救出救助などが迅速に進められ、被害を軽減することが

可能となる。

また、まちづくり協議会のような連携が始まれば、防災活動だけではなく、高齢者

の送り迎えや防犯対策の推進といった様々な活動をする中で地域内のコミュニケー

ションが活発になり、地域の活性化につながる。

このように、今回の提案が、地域の防災活動を活性化するための一助となれば幸い

である。

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11

【参考となる資料】

○自主防災組織の手引き ―コミュニティーと安心 安

全なまちづくり― (平成 23 年4月 消防庁)

・HP アドレス

http://www.fdma.go.jp/html/life/bousai/

bousai_2304-all.pdf

○協働(コラボレーション)による自主防災組織の活 性

化をめざして(平成 14 年3月 自主防災組織活性化 検

討委員会 静岡県)

・HP アドレス

https://www.pref.shizuoka.jp/

bousai/e-quakes/shiraberu/hondana/

chousa/documents/190-2002-all.pdf

Page 17: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

2.定例会における検討

12

2.定例会における検討

第1回定例会

○ 事務局提示の案をもとに、年間テーマについて協議

・ボランティアとのコラボに至るにどうしたら良いのかということを初年度のテーマ

にするとよいのではないか。必ずしも1年間でまとめなくてはいけないテーマでは

ないと思う。

・ボランティアの研修をやって懸念されるのは、災害時に大勢のボランティアがやっ

て来たときにそれをコントロールするコーディネーター組織が確立されていない

と、大混乱する恐れがある。その意味で、「ボランティアを浸透させる」ことをテ

ーマとするのであれば有意義かと思う。

・高齢者世帯では若いボランティアは本当に有難がられている。ボランティアに対す

る考え方の整理をすることは大変結構なことだと思う。

・自分たちの地域なのですけれど、ボランティアに関しては社協を中心とした活動、

一方自主防災組織については、市役所を中心とした活動。自主防災組織と災害ボラ

ンティアというのは立場が全く違うので、市町毎の違いや動き等の状況を調べて、

調整しながら各市町こんな動きだったらどうなのか、というのがよいと思う。

・ボランティアについて、地域による違いをテーマにして意見交換をしても良い。

・ボランティアについて「見える化」するだけでも効果はあると思う。

・ボランティアについて、動いている市町とこれからの市町とがあるので実情を調査

して課題を掘り下げていくのは年間のテーマとして非常に有効であると思う。

・自主防災組織の「支援要請の出し方」ということを検討して頂ければ良いのかと思

う。

・自主防災組織の対応できる枠を出てしまっている部分で手伝って貰いたいのはどう

いう部分があるのかというところを検討して頂けると良い。

・地元のボランティアとの連携ということが必要なのではないか。

・避難所の運営等、ボランティアが必要な状況は必ず生じるが現在の活動では、そこ

が見えてこない。そういう部分が見えるようであれば素晴らしい。

(平成27年4月23日:静岡県庁)

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2.定例会における検討

13

第2回定例会

○ 事務局から年間の検討テーマの趣旨、今後の進め方について説明

○ 各委員による調査事例の報告

<委員からの意見>

・団体にはいろいろな立場がある。連携はよいが、自主防災組織とその他の組織団体との

どちらが主導して、責任を持つのか、誰が最終的な責任を持って答を出すのか、地域の

主役は誰なのかということがあいまいになっている。 ・NPOは地域を跨いで活動しているので、ある地区だけと連携するという具体例をあげ

づらい。自主防災会の方からこういった協力をしてほしいというのは地域ごとに違う。

・この報告を配布する先がどこになるのか、委員だけが見るのか、自主防災会全部に配っ

て参考にするのか。配付先によっても、広域性だとか乗せる内容が変わってしまうので、

どういう方を対象にするかを決めたもらったほうがよい。

・ボランティアとして出かけていくのと、よそからボランティアを迎えるのはぜんぜん違

う。そいうところに行政の力をもっと借りて、地域のボランティアとしていかにやって

いくか、自主防とどのように引き継ぎながらやっていくのかとの課題が出てくる。 ・NPOは広域で活動しているのと同じように、障害児のおかあさんは、1個1個の自主

防に属さないで、学校単位のような感じでネットワークを組んで活動をしており、それ

を支えているNPOもある。そういったものがあるということを知っていただいて、自

主防の方がこういうやり方や、こういった訓練もあるなということを参考にしていただ

ければと思う。

・いろんなところでいろんな連携が市や町で、いろんなところでやられていると思うので、

どこかで整理しないと難しいと思う。県として、市町に聞くのか、NPOに聞くのか、

投げかけをしないと、ある一部分だけが冊子になってしまうのではないか。われわれは

連合自主防災隊ではないので全体が見えない。どうしても市の協力を得なければいけな

い。

・連携事例についてネットで見たからということではいけないと思うし、その辺のところ

をしっかりしないと問題が大きすぎるし、委員の個別の意見によってぶれてしまう気が

する。しっかりこういう形でということを決めて、みんなで理解していかないと難しい

のかなと思う。

(平成27年7月23日:地震防災センター)

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2.定例会における検討

14

第3回定例会

○ 年間検討テーマに沿った検討を実施

1.県内市町に対し自主防災組織とその他の組織・団体との連携事例を調査し、

その結果を報告。

県内 35 市町に調査した結果を報告した。各委員の報告とあわせて、現地調査を次の4

つの自主防災組織で行うことを了承していただいた。

・杉田区自主防災会(富士宮市:病院との連携事例)

・田西連合自主防災会(静岡市:丸子まちづくり協議会における取り組み)

・小川第 13自主防災会(焼津市:地域の団体との連携)

・泉自主防災隊(浜松市:地域の団体との連携)

2.自主防災組織との連携事例のとりまとめ方針の説明

・連携事例の主体は自主防災組織とする。

・連携事例の対象を絞ることはしない。

・報告は自主防災向けとするが、県の HP に掲載するため、様々な組織や団体の目にも

留まる。

・自主防災組織やその他の組織・団体の災害時の対応を時系列でまとめ、自主防災組織

の活動とそして不足する部分が見られるようにし、あわせて、どのような団体と連携

できるか「見える化」を図る。

<委員からの意見>

・物資や食料の支援について、コンビニ等の支援を考えた場合、東北の例では初災後、多

くの方が食料等を買いに来たため、店頭に物がなくなってしまった。

・地方では自主防の繫がりは強いが、最近では大手の福祉法人や NPO が地域支援を行っ

ている例があり、そのようなことを踏まえて自主防との関係を考えていく必要がある。

・NPOや市民活動センターの平時の動きや 72 時間の動きを例として載せれば、自主防

の方にも見えるようになる。

・津波避難の場所について企業など連携している。外階段があること、3階建て以上の鉄

筋コンクリートであること、屋上には柵がついていることなどの条件を満たしている病

院や会社、アパートの管理者と話し合いをし、了解いただいた上で、避難所として使わ

せてもらう取組をしている。行政と合わせて 14 か所、すぐに逃げられる場所を確保し

ている。

・津波では全てが流されるため、個人の備蓄も使えなくなる可能性がある。

・海岸域は津波対策が中心になりとにかく逃げること。そこから3キロくらい内陸では津

波は来ないので地震対応が中心となる。地域によってそれぞれの取り組みが違う。

・行政と地域との連携が取れていることは基本であるが、実際には、発災したときに、地

域はほとんど行政を当てにしていない。

(平成27年10月2日:静岡県庁)

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2.定例会における検討

15

第4回定例会

○ 自主部尾災組織のヒアリング調査結果の報告

○ 年間検討テーマのとりまとめについて検討

<委員からの意見>

・連携の意味について、避難所は地区の一時避難所の意味でかけるが、避難所も行政が対

応する部分と地区が対応する部分があり、また、物資や資機材もホームセンターとの連

携ということも考えられる。今年度の検討テーマは、地区内の病院との連携やボランテ

ィア団体との連携という意味と思う。

・連携の手順を書いてほしい。

・今まで連携がとれなかった人たちとこういう風にするとか、具体的な目標が出ると文が

明確になると思う。その他の組織が具体的に出るとよい。

・自主防災組織の問題点をもう少しつめて、その問題を解決する場合にはこういった連携

があるという形にしないと、自主防災組織が見てわからないと思う。

・事業者は補填なしに物資を提供してしまうと、事業が成り立たなくなる。県との災害協

定では、県が費用を補填してくれるので、協定締結の場合にはそのようなしくみが必要

と思う。

・自主防災組織とどのような組織・団体が連携したときに、災害時に大変役に立ったとい

うことがいえるとよい。また、自主防災組織が率先して連携をやってほしい。

・今回の報告をどのようにして単位自主防災組織まで伝わるようにするのか検討してほし

い。

(平成28年1月27日:地震防災センター)

【ヒアリング調査実施日】

・焼津市小川第 13 自主防災会:12月7日(月)

・富士宮市杉田区自主防災会 :12月9日(水)

・静岡市長田西連合自主防災会:12月14(月)

・浜松市泉自主防災隊 :12月24日(木)

※巻末に資料を掲載いたします。

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3.自主防災新聞の発行

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自主防災新聞編集委員会開催日

第1回 6月10日(水) 第91号編集

第2回 7月23日(木) 第92号編集

第3回 9月 3日(木) 同 上

第4回 10月 2日(金) 第93号編集

第5回 12月22日(火) 同 上

3.自主防災新聞の発行

自主防災新聞掲載内容

第91号 平成27年8月1日発行

特集:阪神・淡路大震災から 20 年 お済みですか?我が家の耐震化

家の耐震化と同時に、家の中の対策も進めよう!

レポート:地域防災活動推進委員会提言・年間テーマ

コラム:正しく知ろう!災害情報豆知識(大雨警報の解説)

第92号 平成27年11月1日発行

特集:11 月は地震防災強化月間、12 月 6 日は地域防災の日

地域の防災訓練に参加しよう!!

地域の防災・災害対策に女性の視点を取り入れましょう!!

レポート:小中学生も地域の一員!!防災キャンプ

お知らせ:水・食料は1週間以上!無理せず備蓄する

「ローリングストック」を進めましょう!

第93号 平成28年3月1日発行

特集:高めよう地域の防災力~若い力と共に~ 三島市シャルマンコーポ自主防災会の事例紹介 学校防災推進協力校の取組(富士宮北高校 ほか) レポート:高校生被災地ボランティアに行ってきました!! コラム:地域防災活動推進委員の取組(谷村彦太郎委員) お知らせ:津波対策推進旬間・津波避難訓練のお知らせ

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3.自主防災新聞の発行

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第91号 平成27年8月1日発行

掲載内容 特集:阪神・淡路大震災から 20 年 お済みですか?我が家の耐震化

家の耐震化と同時に、家の中の対策も進めよう!

レポート:地域防災活動推進委員会提言・年間テーマ

コラム:正しく知ろう!災害情報豆知識(大雨警報の解説)

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3.自主防災新聞の発行

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第92号 平成27年11月1日発行

掲載内容 特集:11 月は地震防災強化月間、12 月 6 日は地域防災の日

地域の防災訓練に参加しよう!!

地域の防災・災害対策に女性の視点を取り入れましょう!!

レポート:小中学生も地域の一員!!防災キャンプ

お知らせ:水・食料は1週間以上!無理せず備蓄する

「ローリングストック」を進めましょう!

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3.自主防災新聞の発行

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第93号 平成28年3月1日発行

掲載内容特集:高めよう地域の防災力~若い力と共に~ 三島市シャルマンコーポ自主防災会の事例紹介 学校防災推進協力校の取組(富士宮北高校 ほか) レポート:高校生被災地ボランティアに行ってきました!! コラム:地域防災活動推進委員の取組(谷村彦太郎委員) お知らせ:津波対策推進旬間・津波避難訓練のお知らせ

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焼津市小川第 13 自主防災会 聞き取り調査票

1 実施概要

自主防組織名 焼津市小川第 13 自主防災会・自治会

実施日 平成 27 年 12 月 7 日 10:00~12:30

自主防 鈴木会長 富田防災委員長

推進委員

杉山委員長、阿久津副委員長、 横山委員、杉本委員、松田委員、 松村委員、大國委員

市町担当 焼津市危機対策課 山下主査、鈴木主事

出席者

県担当 危機情報課 杉山班長、村井主査 中部危機管理局 藤田主査

2 自主防災組織概要

自主防組織名 焼津市小川第 13 自主防災会・自治会

所在地 焼津市小川 3318 設立年月日 昭和 53 年3月 居住者数 世帯数 1,059 世帯、人数 2,760 人 自主防

加入者数等

(-:把握し

ていない)

世帯数 1,059 世帯、人数 2,760 人(内 外国人 29 人) 主な昼間在宅者 約 -人 平日休日の在宅者数 平日約 -人、休日約 -人

年代 ~10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代~

男性 246 142 170 184 186 184 125 120

自主防災組

織構成員

年代別

男女別 女性 234 123 159 180 172 170 213 152 自主防災

組織図 あり

自主防災

組織規約 あり(年 1回防災会議をやることとなっているが、現在のところできていない。)

地域防災

指導員

の関わり

・毎年2名ずつを基本に市が開催する市民防災リーダー育成講座に派遣し地域防災指導員

となり自主防災会内で指導役として活躍している。

防災関係

予算

27 年度 1,005 千円

26 年度 1,139 千円

自治会費の一部を充当、市町の補助金

3 活動状況

自主防組織名 焼津市小川第 13 自主防災会・自治会

平常時の

活動内容

・防災資機材:状況及び数量を月1回点検

・非常用食料:訓練時に確認(コミュニティ防災センター3階に備蓄)

・消火訓練:年1回実施

・その他各種講習の開催(資機材の取扱いやHUGを実施)

災害時の

活動内容

・各町内会が居住者の安否を確認。

・台風等により自主避難所を開設。(年2回程度開設することがある)

訓練実施

状況

・訓練の実施時期:総合防災訓練・地域防災訓練・津波避難訓練

・デジタル簡易無線機による情報伝達訓練

・市の要請を受けた試験的な訓練を実施(モデルとして)

・その他、中部危機管理局や焼津市危機管理部門主催の各種訓練や研修会へ積極的に参加

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住民への

参加促進策

・小川小学校及び小川中学校との相互協力により、児童生徒が積極的に訓練に参加を呼び

かけ。

・訓練実施時には、自治会だよりや防災だよりを組に回覧して参加を呼びかける。

その他

活動状況

・避難所立ち上げ訓練に向けて、隣接する港第 14 自主防災会と合同で組織を立ち上げ、研

修を実施し訓練も実施した。

・要配慮者について、各町内会と民生委員で対応する。

自主防災活動

の課題

・「避難時の持出品常備、各家庭での備蓄常備7日分」を毎月の防災だよりを作成して呼び

かけ

・高齢者・幼児・児童生徒、要配慮者等への訓練参加の呼びかけ

・役員・隊員の継続的な人材育成

備考

・自治会の役員は4月からであるが、自主防災会の役員の任期は 10 月から。

・自主防災の役員は年をずらして変わるようにしている。

・自主防災隊が組織され、各町内から 2名ずつ、計 22 名で構成。

・自主防救助隊も組織、消防OBなど 10 名で構成。

4 焼津市の概要

市名 焼津市(小川第 13 自主防災会)

自主防災組織

の数と構成 単位自主防災会(78)

自主防災組織

への助成

・自主防災組織育成事業補助金 1 自主防 30 千円+世帯数×120 円

・自主防災組織資機材整備事業補助金 3 分の 2以内、1自主防 50 万を限度

地区本部及び

避難所

・避難所:53 箇所 ・防災本部:小川第 13 コミュニティ防災センター ・関係避難所:小川小学校、小川第 13 コミュニティセンター

備蓄

(避難地とな

る小中学校に

分散配備)

・アルファ米 148,600 食、サバイバルフーズ 227,880 食 ・簡易組立トイレ 184 台(内 67 台は障害者用) ・非常用排便袋 868 セット(内 548 セットは分散配備)

救護所等

・救護所:11 箇所 ・救護病院:3箇所 ・災害拠点病院:1 箇所

高齢化率 27.4%(焼津市住民基本台帳資料、平成 27 年 11 月 30 日現在) 消防団

(消防庁資料

平成 26 年 4

月 1日時点)

団本部、4方面隊、19 分団、約 480 人

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津波からの避難や避難所に関する連携事例:焼津市小川第 13 自主防災会

問1 あなたの自主防災組織の地域で考えられる危険性は、何がありますか。[該当するものすべてに○をつ

けてください。]

自主防災組織 焼津市小川第 13 自主防災会・自治会

1 津波危険予想地域

・1~2mの浸水が予想される。

・1~2分後には 50cm の津波が海岸に到達。12~13 分後には3~

5mの津波が押し寄せ、小川港から浸水する。

2 山・がけ崩れ危険予想地域 ・特になし

3 延焼火災危険予想地域 ・特になし

4 その他の危険性 ・特になし

5 備考 -

問2 あなたの自主防災組織で、災害発生時に予想される課題は何がありますか。[該当するものすべてに○

をつけてください。]

自主防災組織 焼津市小川第 13 自主防災会・自治会

1 少子高齢化

・高齢者が非常に多い。

・親子で住んでいる人が少ない

(核家族化)

2 避難所の位置と数

・市が指定する避難所は4ヶ所、その他民間事業者と運居お願いし

て 13 箇所の避難所を用意した。

・津波避難タワーは市内に 22 基ある。

2 昼間人口の減少 ・昼間に防災対応できる人たちは勤めのため少ない

3 避難行動要配慮者対策 ・課題として認識している。

4 緊急物資

・課題として認識している。

・小川第 13 コミュにティ防災センターの3階に食料の備蓄や資機材

がある。

5 その他

・津波避難、津波対策へのハード整備

・市はオーシャンロードの前に8mの盛り土をして、津波の浸水を

防ぐ対策をしている。

問3 あなたの自主防災組織は、次の組織や団体等と訓練や災害応急対策等で連携を行っていますか。行っ

ている場合にはその連携が有効なタイミング(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)とその内容を

記載してください。また、連携内容がわかる資料の用意もお願いいたします。

自主防災組織 焼津市小川第 13 自主防災会・自治会

消防団

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

避難誘導・被害調査・警戒巡視・初期消火・救出救助

学校関係

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

津波避難受入・避難所開設運営・児童生徒の防災活動・訓練への

参加促進

Page 28: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

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民生委員

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

直接の連携はないが、要配慮者の支援を行ってもらっている。

防災士会 有 ・ 無

事業所

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

了解していただいた事業所の建物を津波避難場所として利用

医療関係機関

有 ・ 無

避難所としての連携はしているが、医療機関との有効な連携は今

のところ行っていない。今後やっていきたい。

社会福祉協議会

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

障害者の宿泊訓練を連携して実施

(現在のところ連携が進んでいない。)

災害ボランティア 有 ・ 無

国際関係団体 有 ・ 無

自主防災会

有 (港第 14 自主防災会)・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

合同訓練・避難所運営

まちづくり協議会 -

その他の団体 ―

その他の質問

自主防災組織 焼津市小川第 13 自主防災会・自治会

問4 問 3の連携をする上で、あ

なたの自主防災組織における

利点は何が考えられますか。具

体的に記載してください。

【学校関係】

・関係者で組織する連絡会を設置済み

・災害時の施設利用についての取決めを調整済み

【隣接自主防】

・共助体制の拡充ができる。

問5 問 3の連携をする上で、連

携先の組織・団体における利点

は何が考えられますか。具体的

に記載してください。

【学校関係】

・それぞれの役割が明確化されているため、職員・役員が交代して

も、災害時にスムーズに対応できる。

【隣接自主防】

・避難生活の場所の確保や、共助体制の拡充ができる。

問6 自主防災組織とその他の

組織・団体等との連携が継続

的・効果的に行うためにはどの

ようなことが必要と考えてお

りますが。具体的に記載してく

ださい。

・定期的な協議の場を作る。

(小川小学校避難所防災連絡会の設置)

・行政との連携を進める。

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問7-1 今後連携することを

検討したいと考える組織や団

・他の近隣自主防との連携を図っていく。

(小川中学校・小川公民館を避難所として利用する可能性があるた

め、小川第 11 及び小川第 12 自主防災会との連携)

問7-2 連携の検討していな

いが必要と考えている -

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杉田区自主防災会 聞き取り調査票

1 実施概要

自主防組織名 杉田3区自主防災会 杉田4区自主防災会

実施日 平成 27 年 12 月9日 14:00~16:00

自主防 杉田3区自主防災会 佐野会長、杉田4区自主防災会、齋藤会長 横山富士宮市議会議員、富士脳障害研究所付属病院震災危機管理室 大村室長

推進委員 杉山委員長、谷村委員、笹原委員、横山委員

市町担当 富士宮市危機管理局 河本事務員

出席者

県担当 危機情報課 村井主査、東部危機管理局 中島主査、堀井技師 2 自主防災組織概要

自主防組織

名 杉田3区自主防災会 杉田4区自主防災会

所在地 杉田3区長宅 (災害時は杉田子安神社境内) 齋藤4区長宅

設立年月日 平成 56 年4月1日 昭和 56 年 12 月

居住者数 世帯数 139 世帯、人数 497 人 世帯数 151 世帯、人数 494 人 (未加入 10 件)

自主防

加入者数等

(-:把握し

ていない)

世帯数 139 世帯、人数 497 人 (内 外国人 0 人) 昼間在宅者 約 200 人(専業農家 10 軒程)

平日休日の在宅者数 平日約 200 人、休日約 300 人

世帯数 151 世帯、人数 494 人 (内 外国人 0 人) 昼間在宅者 約 -人 平日休日の在宅者数 平日約 -人、休日約 -人

自主防災組

織構成員

年代別

男女別

年齢構成は把握していないが、どんな人が

住んでいるかは把握している。

年代 男性 女性 年代 男性 女性

~10 代 40 35 20 代 18 12

30 代 18 12 40 代 36 43

50 代 24 29 60 代 48 53

70 代 44 31 80 代~ 15 20

あり あり(班の活動はあまりしていない。) 自主防災

組織図 ※平成 23 年 3 月 15 日の地震では杉田地区の被害はあまりなかったため、災害本部を立ち上

げるほどではなかった。

自主防災

組織規約 なし なし

地域防災

指導員

の関わり

かかわりはない かかわりはない

防災関係

予算

27 年度 110 千円

26 年度 99 千円

自治会費の一部を充当、市町の補助金

27 年度 125 千円

26 年度 125 千円

自治会費の一部を充当、市町の補助金

3 活動状況

自主防組織名 杉田3区自主防災会 杉田4区自主防災会

平常時の

活動内容

・消火器具及び防災用品の点検

(可搬式ポンプを含む)

・点検内容:資機材の数量、稼動試験

・4班あり、そのうち3班が交代で実施。

・可搬ポンプの点検(月 1回)

・防災倉庫内の備品点検(年 1回)

災害時の

活動内容

・居住者及び要援護者の安否確認

(連絡員が全ての家庭を回る)

・被災状況の確認(震度5以上) 等

・居住者の安否確認(黄色いハンカチを使用)

・負傷者の救出、初期消火の実施

Page 31: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

26

訓練実施

状況

・訓練は年2回、8月と 12 月に行う。

・内容は伝達訓練、可搬ポンプの操作、簡易

担架による傷病者の搬送訓練の実施

・黄色いハンカチ作戦の実施、黄色いハンカ

チを出していない家には中に入って安否

の確認をする。

・AEDやHUGの講習

・消火訓練に中学生と高校生が参加

・炊き出し訓練にも中学生が参加

・8月最後の日曜日と 12 月最初の日曜日に

実施(140 人くらい参加)

・内容は可搬ポンプによる、バケツリレー等

全員参加の訓練

・黄色いハンカチ作戦の実施。

住民への

参加促進策 ・区民全員に参加を呼びかける。

・事前に回覧により呼びかけを行う。

・前の月の役員会でできるだけ参加するよう

呼びかける。

その他

活動状況

・災害時要援護者の担当(2人)を決め、安

否確認をして、避難する。

・情報伝達訓練では、避難場所に集まったと

きに点呼し、伝達内容の確認をする。

・安否確認を目的として、黄色いハンカチ作

戦の実施 100%を目標に2年前から実施し

ている。

・12 月の地域防災訓練では 151 戸中 122 戸が

実施(実施率 80.8%)

自主防災活動

の課題

・富士根中学校が拠点となっているが、今、

建設している杉田区民センターに、災害

時、防災用品を届ける必要がある。

・参加してよかったと思える訓練の項目や手

法がなかなか見つからない

・黄色いハンカチ作戦を全戸で実施したいが

なかなかうまくいかない。

備考

【脳障害研究所付属病院】

・職員数 260 人、ベッド数 160 床、4階建て

・地震と富士山噴火を視野に入れたマニュアルを作成中。

・災害発生時に職員に災害メールの発信を行う。杉田区の代表者にもメール配信できるよう

今後検討

・大型減りが離着陸できるヘリポートがあり、夜間の離発着も可能。

・職員の防災意識に温度差あり。

・防災訓練に地元住民も参加してもらった結果、地元の協力は不可欠との認識が共有された。

・ドクターヘリの受入が課題。

・駐車場もあるため、自衛隊に貸すことも可能。

4 各市の概要

市名 富士宮市(杉田地区自主防災会)

自主防災組織

の数と構成 単位自主防災会(127)

自主防災組織

への助成 ・自主防災組織運営費補助金 1自主防 50 千円+世帯数×200 円

地区本部及び

避難所

・避難所:43 箇所 ・地区本部:富士根南公民館 ・関係避難所:杉田1区~6区:富士根南中学校(避難地及び避難所)

備蓄

(避難地とな

る小中学校に

分散配備)

・非常食 151,000 食、飲料水2L×6,000 本、500ml×30,000 本 ・簡易トイレ(便座)394 据、(袋)225,380 袋 ・組立式トイレ 38 基、要援護者用トイレ 29 基、テントトイレ 20 基

救護所等

・救護所:9箇所(富士根南中学校含む) ・救護病院:6箇所(富士脳障害研究所付属病院含む) ・災害拠点病院:1箇所

高齢化率 26.4%(富士宮市人口統計から算出、平成 28 年 1 月 1 日現在) 消防団

(消防庁資料

平成 26 年 4

月 1日時点)

団本部、6方面隊、28 分団、約 720 人

Page 32: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

27

自主防災組織と事業所との連携事例:富士宮市杉田区自主防災会

問1 あなたの自主防災組織の地域で考えられる危険性は、何がありますか。[該当するものすべてに○をつ

けてください。]

自主防災組織 杉田3区自主防災会 杉田4区自主防災会

1 津波危険予想地域 ・海抜約 130m ・海抜約 130m

2 山・がけ崩れ危険

予想地域

・県道久保橋付近で一部がけ崩れの危

険がある。

・河川沿いで土砂災害警戒区域が2箇

所ある。

3 延焼火災危険

予想地域

・家が点在している地域なので延焼火

災の危険は少ない。 ・特になし

4 その他の危険性

・大地震や風水害における家屋の倒壊

や倒木などの危険性を考えておく

必要がある。

・特になし

5 備考 - ・富士山の溶岩地帯

問2 あなたの自主防災組織で、災害発生時に予想される課題は何がありますか。[該当するものすべてに○

をつけてください。]

自主防災組織 杉田3区自主防災会 杉田4区自主防災会

1 少子高齢化 ・少子高齢化が進んでいる。 ・高齢化が進んでいる。

(自主防内では、60歳以上が42.7%)

2 避難所の位置と数

・杉田区の中心部に 120 人収容可能な区民センターを建設中。

(平成 28年 3 月完成予定)

・富士根南中学校は杉田、小泉、大岩の3地区の避難所であるため、地区の

住民は最大 3,400 人いるが、避難所の収容力は 1,700 人くらいと約半分。

・富士根南中学校まで約3km 離れているところもあるため、脚の不自由な人

や子どもは徒歩で1時間くらいかかる。

2 昼間人口の減少

・専業農家は現在 10 件程度、その他

は兼業のため、昼間の人口は減少す

る。

・昼間の人口を把握しておらず、且

つ高齢化が進んでいる。

3 避難行動

要配慮者対策

・社会福祉協議会が見回りを行ってい

る。

・各要配慮者(20 名ほどいる)に近隣

の人を2人つけて、安否確認をし、

避難にあたる。

・要配慮者に誰がつくかは決まって

いるが、一人ひとりの避難方法が

検討できていない。(対応は近所ま

かせ)

4 緊急物資

・富士根南中には物資が届くが、杉田

区民センターには届かないので、何

とか配給先にしてほしい。

・中学校には備蓄があるが、各町内

会(1箇所ずつ集会場がある)に

は備蓄がない

5 その他 ・建設中である杉田区民センターに備蓄物資をおきたい。

問3 あなたの自主防災組織は、次の組織や団体等と訓練や災害応急対策等で連携を行っていますか。行っ

ている場合にはその連携が有効なタイミング(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)とその内容を

記載してください。また、連携内容がわかる資料の用意もお願いいたします。

自主防災組織 杉田3区自主防災会 杉田4区自主防災会

消防団

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1 週間程度・それ

以降)

②具体的な連携の内容

訓練の指導助言、負傷者の救出、消火

活動の実施

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・そ

れ以降)

②具体的な連携の内容

第 13 分団があり訓練の指導助言、

負傷者の救出、消火活動の実施

Page 33: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

28

学校関係

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1 週間程度・それ

以降)

②具体的な連携の内容

児童生徒が学校の担当者ともに訓練に

参加

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・そ

れ以降)

②具体的な連携の内容

児童生徒の訓練参加など。

民生委員

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1 週間程度・それ

以降)

②具体的な連携の内容

要配慮者の支援

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・そ

れ以降)

②具体的な連携の内容

要配慮者の支援

防災士会 有 ・ 無 有 ・ 無

事業所 有 ・ 無 有 ・ 無

医療関係機関

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1 週間程度・それ

以降)

②具体的な連携の内容

地区内の病院と協定を締結して連携

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・そ

れ以降)

②具体的な連携の内容

地区内の病院と協定を締結して連

社会福祉協議会

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1 週間程度・それ

以降)

②具体的な連携の内容

要配慮者への対応

有 ・ 無

災害ボランティア 有 ・ 無 有 ・ 無

国際関係団体 有 ・ 無 有 ・ 無

自主防災会 - -

まちづくり協議会 - -

その他の団体 - -

その他の質問

自主防災組織 杉田3区自主防災会 杉田4区自主防災会

問4 問3の連携をする

上で、あなたの自主防

災組織における利点

は何が考えられます

か。具体的に記載して

ください。

・普段から訓練等の付き合いの中でお

互いに信頼し、それぞれに援助をす

る状況を作る。

・当区の利点は、近隣の病院で優先的

に傷病者の治療が受けられる。

・消防団は災害発生時に区民に対する

安心感を与える。また、負傷者救出

の協力。

・学校の連携は生徒(中高生)との関

係作りに大変役に立ち、災害発生

時、動ける人数に加えることができ

る。

Page 34: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

29

問5 問3の連携をする

上で、連携先の組織・

団体における利点は

何が考えられますか。

具体的に記載してく

ださい。

・病院側の利点は、災害時、職員だけ

では患者の移動等に手が足りなく

なるが、近隣住民の応援は、建物上

階の患者避難等に役立てられる。

・消防団は運営におけるスムーズな団

員の選出ができ、また、頼られるこ

とで(尊敬去ることで)団員として

の自覚が高まる。

・学校は地域の中の学校の地位が高ま

る。生徒たちも地域の一人であると

いう自覚が高まる。

問6 自主防災組織と

その他の組織・団体等

との連携が継続的・効

果的に行うためには

どのようなことが必

要と考えております

が。具体的に記載して

ください。

・地域住民と病院との普段からの交流

により、お互いを良く知ることが大

事。

・参加してくれた生徒たちが活躍でき

る場を必ず訓練等の中で作ること。

・団員の人たちの紹介の場や活躍の場

を必ず作り、訓練参加者に団員の技

能のすばらしさを見せる。

・とにかく訓練で継続的に参加をお願

いし、お互いが参加し活動すること

が当然と思えるまで実践する。

問7-1 今後連携す

ることを検討したい

と考える組織や団体

- -

問7-2 連携の検討

していないが必要と

考えている

・住宅倒壊から救出等に必要な建設業

者との連携について考えている。 -

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30

長田西連合自主防災会 聞き取り調査票

1 実施概要

自主防組織名 長田西連合自主防災会

実施日 平成 27 年 12 月 14 日 14:00~16:00

自主防 村松連合自治会長、片井副会長、川口福会長

推進委員 杉山委員長、阿久津副委員長、横山委員、松村委員

市町担当 静岡市危機管理総室 藤田副主幹、駿河区地域総務課 石橋主事

出席者

県担当 危機情報課 村井主査、賀茂振興局 井上主任、中部危機管理局 藤田主査 2 自主防災組織概要

自主防組織名 長田西連合自主防災会

所在地 長田西小学校 設立年月日 昭和 52 年(平成 22 年度知事褒賞資料) 居住者数 世帯数 6,015 世帯、人数 14,184 人 自主防

加入者数等

(-:把握し

ていない)

世帯数 3,913 世帯、人数 -人(内 外国人 -人) 昼間在宅者 約 -人 平日休日の在宅者数 平日約 -人、休日約 -人

年代 ~10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代~

男性 660 696 819 1,035 795 1,016 1,998 378

自主防災組

織構成員

年代別

男女別 女性 640 570 758 1,013 821 1,145 1,062 530

自主防災

組織図

・組織図はあるが、古くなっているため今後見直しを行う。

・長田西連合自主防災会=長田西自治会連合会防災委員会

自主防災

組織規約 作成中

地域防災

指導員

の関わり

・1名任命し、毎月の自治会連合会防災委員会に参加

防災関係

予算

27 年度 300 千円、26 年度 1,139 千円

自治会費の一部を充当、市町の補助金

3 活動状況

自主防組織名 長田西連合自主防災会

平常時の

活動内容

・自治会連合会防災委員会を毎月開催

・毎月第4日曜日午後8時からアマチュア無線による通信訓練を実施

災害時の

活動内容

・単位自主防災会との情報連絡(孤立防止)

・連合本部運営、避難所運営、物資配布(物資は仕分けをして避難所と地域の両方に配布

予定)

訓練実施

状況

・毎月のアマチュア無線による通信訓練

・地域防災訓練日にアマチュア無線による情報伝達訓練

住民への

参加促進策

・毎月開催する自治会連合会防災委員会等でお知らせをする。

・単位自主防災会、単位自治会への出前講座の実施

その他

活動状況

・単位自主防災会や単位自治会に対する出前講座の実施

・単位自主防災会での防災訓練の実施

・避難所に行かず、地域での助け合いを重視している。

Page 36: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

31

自主防災活動

の課題

・単位自主防災会・単位自治会の集合体であるため役員はいるが、実働できる要員がいな

い。

備考

【丸子まちづくり協議会】

・民生委員や社会福祉協議会、事業者、自治会等 93 の団体が加入。

・会費は1団体あたり年間 5,000 円。

・平成 22 年にPTAから地域の優秀な人材を生かせていないとの話があり、どうすれば生

かせるのか検討を始めた。

・検討中に、会長が1年で変わる自治会連合会で解決するのは難しいいろいろな問題が出

た。このため、準備会を開催し、自治会連合会にも諮って、行政に頼らず(頼るべきと

ころは頼るが)できることは自分たちでやって行こうという目的で、平成 23 年4月に「丸

子まちづくり協議会」を発足。

・直後に東日本大震災が発生、当時は携帯電話、固定電話ともに使えなかったが、後にア

マチュア無線の組織があることが分かり、相談した結果、協力をいただけることとなり、

地域で取り組んだ結果 100 人体制の無線網ができた。

・高齢者の送迎や耕作できない田んぼの耕作、防犯対策など各部会が対応している。

・地域の理解と協力で成り立っている。

・部会は9つ

・平成 27年 12 月に認定NPOとなる。

4 各市の概要

市名 静岡市(駿河区)(長田西連合自主防災会)

自主防災組織

の数と構成

・静岡市自主防災連絡会(1) ・区自主防災連絡会(3) ・学区自主防災会(78) ・単位自主防災会(979) (4層)

自主防災組織

への助成

自主防災組織育成事業 ・防災倉庫の設置費 補助率 2 分の 1 補助上限 30 万円 ・防災倉庫設置にかかる土地借地料 補助率 2 分の 1 補助上限 5 万円 ・防災資機材の購入費 補助率 2 分の 1 補助上限 20 万円 ・可搬型消防ポンプ(C-1 級以上)用資機材購入費 補助率 2 分の 1 補助上限 20 万円 ・可搬型消防ポンプ(C-1 級以上)購入費 1 自主防につき 1 回限り 40 万円まで

地区本部及び

避難所

避難所 239 箇所 ・防災本部:長田西小学校 ・関係避難所:長田西小学校、長田西中学校、丸子保育園、長田生涯学習センター

備蓄

(避難地とな

る小中学校に

分散配備)

・乾パン 478,950 食、アルファ米 519,300 食 ・仮設トイレ一般用 1,457 台、身障者用 339 台 ・簡易トイレ(テントタイプ)666 個

救護所等

・救護所:102 箇所 ・救護病院:11 箇所 ・災害拠点病院:9 箇所

高齢化率

全体 28.1% 葵区 28.7%、駿河区 25.2%、清水区 30.0% (静岡市統計資料、平成 27 年 9 月 30 日現在)

消防団

(消防庁資料

平成 26 年 4

月 1日時点)

団本部、3地区本部、16 方面隊、65 分団、約 2,700 人

Page 37: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

32

認定 NPO 法人防災部会における連携事例:長田西連合自主防災会

問1 あなたの自主防災組織の地域で考えられる危険性は、何がありますか。[該当するものすべてに○をつ

けてください。]

自主防災組織 長田西連合自主防災会

1 津波危険予想地域 ・海抜約 13m

2 山・がけ崩れ危険

予想地域

・土砂災害危険区域が 60 箇所ある。

・県土木と協議し順次整備中。

3 延焼火災危険

予想地域 ・住宅密集地あり

4 その他の危険性

・丸子川周辺で液状化の可能性がある。

・七夕豪雨では丸子川が氾濫した。

・安倍川の氾濫は心配ない。

5 備考

・田んぼや畑が多く、水を蓄える力がる。

・山が崩れなければ、沢の水を使える。

・丸子川のポンプは 3箇所にある。

問2 あなたの自主防災組織で、災害発生時に予想される課題は何がありますか。[該当するものすべてに○

をつけてください。]

自主防災組織 長田西連合自主防災会

1 少子高齢化

・少子高齢化が進んでいる。

・駿河区で2番目の高齢化率

・老老介護や一人住まいも増えている。

2 避難所の位置と数

・避難所が地域の東に偏っている。

・想定避難者が、収容能力の5倍以上ある。

・丸子川の浸水エリアに入っている

2 昼間人口の減少 ・勤めの人が多いため、昼間は高齢者や幼児が残る。このため、災害発生時

に対応が遅れる恐れがある。

3 避難行動要配慮者対

・要配慮者の地域とのつながりが薄い。

・手上げ方式を試したら、地区の支援を辞退する人が出た。(親戚等に支援

を依頼するとのこと)

4 緊急物資 ・避難所と在宅者との仕分けや地域への配送手段が課題。

5 その他 ・中心となる避難所が丸子川の想定浸水域にある。

・小学校より大きい避難所(中学校)が地域の東のはずれにある。

問3 あなたの自主防災組織は、次の組織や団体等と訓練や災害応急対策等で連携を行っていますか。行っ

ている場合にはその連携が有効なタイミング(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)とその内容を

記載してください。また、連携内容がわかる資料の用意もお願いいたします。

自主防災組織 長田西連合自主防災会

消防団

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

平常時に訓練の指導及び支援、発災後は救出救助、消火活動、避難所支援

学校関係

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

Page 38: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

33

平常時は 4者会合(学校、行政、自主防、医療機関)を実施、発災後は避難所

の運営

民生委員

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

要援護者への対応で連携。また、民生委員の会合で防災講話を行う。

防災士会 有 ・ 無

事業所

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

発災直後に駐車場等を一次避難地として利用(十数箇所確保)

医療関係機関

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

地域の開業医が発災後は救護所へ行く。学校の 4者会合で連携を図っている。

社会福祉協議会

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

要援護者への対応、避難所の運営

災害ボランティア 有 ・ 無 (ボランティアコーディネーターの有資格者はいる。)

国際関係団体 有 ・ 無

自主防災会 -

まちづくり協議会

有・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

防災部会を設置し、自主防の防災委員会と連動して活動をしている。

その他の団体 -

その他の質問

自主防災組織 長田西連合自主防災会

問4 問 3 の連携をする上

で、あなたの自主防災組

織における利点は何が考

えられますか。具体的に

記載してください。

・丸子を安全で安心な地域、災害に強い地域にするという同じ目的をも

っているため、連携が継続的行われる。

問5 問 3 の連携をする上

で、連携先の組織・団体

における利点は何が考え

られますか。具体的に記

載してください。

・丸子を安全で安心な地域、災害に強い地域にするという同じ目的をも

っているため、連携が継続的行われる。

Page 39: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

34

問6 自主防災組織とその

他の組織・団体等との連

携が継続的・効果的に行

うためにはどのようなこ

とが必要と考えておりま

すが。具体的に記載して

ください。

・目的が同じであることや、地域に対する愛着を共有していること。

・大企業は地域貢献ができる。

・中小企業は地域の一員との意識がある。

問7-1 今後連携するこ

とを検討したいと考える

組織や団体

・災害時要援護者への対応のため、福祉施設(事業所)との連携を検討

している。

問7-2 連携の検討して

いないが必要と考えてい

Page 40: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

35

泉自主防災隊 聞き取り調査票

1 実施概要

自主防組織名 泉自主防災隊

実施日 平成 27 年 12 月 24 日 10:00~12:00

自主防 阿久津隊長(地域防災活動推進委員会委員)、小池副隊長、森下副隊長

推進委員 阿久津副委員長、鈴木委員、小林委員、神谷委員、大國委員 (オブザーバー:男女共同参画協議会 下位理事)

市町担当 浜松市危機管理課 中村、石原技監、鈴木主任

出席者

県担当 危機情報課 村井主査、西部危機管理局 竹馬主査 2 自主防災組織概要

自主防組織名 泉自主防災隊 所在地 浜松市中区泉2-6-3(和泉会館内)

設立年月日 平成 48 年4月 居住者数 世帯数 2,390 世帯、人数 5,381 人 自主防

加入者数等

(-:把握し

ていない)

世帯数 2,100 世帯、人数 -人(内 外国人 -人) 昼間在宅者 約 -人 平日休日の在宅者数 平日約 -人、休日約 -人

年代 ~10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代~

男性 457 257 293 385 351 409 357 143

自主防災組

織構成員

年代別

男女別 女性 444 257 282 345 322 397 414 270 自主防災

組織図 あり

自主防災

組織規約 あり

地域防災

指導員

の関わり

・防災委員は、浜松市自主防災隊連合会防災委員設置要綱に基づき、300 世帯未満の隊は

2名、1,000 世帯未満の隊は3名、1,000 世帯以上の隊は5名とする。任期は3年で再

任可。

・泉自主防災隊は副隊長から5名を推薦している。

防災関係

予算

27 年度 730 千円、26 年度 541 千円

自治会費の一部を充当、市町の補助金

Page 41: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

36

3 活動状況

自主防組織名 泉自主防災隊

平常時の

活動内容

・消火器具:異常の有無等の点検管理(町内に消火器 131 本)

・防災倉庫:資機材等の点検管理(本部1基、各丁目5基)

・非常食、飲料水:防災本部和泉会館に保管しているものを管理

災害時の

活動内容

・和泉会館に防災本部を設置

・住民の安否確認、被害状況の把握、災害弱者の支援

・和泉会館の避難者対応

・11 月第1日曜日に開催

・家庭内安全確認、一人暮らし高齢者及び災害弱者世帯の安否確認

・集団避難訓練(集合場所から避難所まで)

・119 番報告、救急搬送、火災発生報告訓練

・避難所生活訓練、防災講座、非常食配食

・初期消火訓練、ポンプ隊放水訓練等

・地震体験車による地震体験、スモークハウスによる煙体験

・航空自衛隊災害派遣車両乗車体験、災害派遣活動報告写真展示

H25 年 HUG 訓練実施、H24 年 DIG 訓練実施、H20 年 避難所運営生活訓練

訓練実施

状況

H27 年 670 人、H26 年 558 人、H25 年 698 人、H24 年 789 人

住民への

参加促進策

・毎月自治会主催で行われる部長連絡会、各種団体連絡会にて呼びかけを徹底。

・組長 68 名に対する啓発で、組内の町民に参加を呼びかける。

・高台中学校の生徒に防災訓練を説明(泉地区生徒 119 人)、泉小学校に依頼し、児童に参

加を呼びかけ(泉地区児童 235 名)

・回覧板の活用(予告通知、本番詳細の通知)

その他

活動状況

・高齢世帯災害弱者世帯調査(4月:居住者調査とあわせて実施)

・65 歳以上の一人暮らしや寝たきり老人の調査、ヘルメット、レスキューホイッスルの販売(6月)

・自主防災隊研修(11 月)

・普通救命研修会の実施(2月)

自主防災活動

の課題

・海抜 40mの三方原台地に位置する地域であり、航空自衛隊浜松基地南東に隣接し、都市

型災害が懸念される。

・地震=津波ではないので、地区の特性をしっかり理解させる事が肝要である。

・自主防災隊は災害本部(和泉会館)立ち上げ活動に徹するため、浜松市指定避難所は避

難者中心で運営することになる。

・耐震診断、家具の固定、7日分の食料・飲料水に備蓄を啓発。

・防災だよりの作成検討。

・各世帯の状況確認アンケートの実施検討。

備考

・浜松市中区萩丘区自主防災隊連合会(11 地区)に所属

・浜松市消防 10 分団に3名の団員を派遣

【防災教育連携会議】

学校関係者、自主防の隊長、区の職員等が集まって、有事の際の学校の使用場所や鍵の

ありかの確認をおこなっている。

4 各市の概要

市名 浜松市(中区)(泉自主防災隊)

自主防災組織

の数と構成

・浜松市連合自主防災隊(1) ・各区連合自主防災隊(7) ・各地区連合自主防災隊(50) ・単位自主防災隊(797) (4層) ※自治会=自主防災隊

自主防災組織

への助成

浜松市自主防災隊資機材等整備費補助金 ・活動事業費 5 万円+帯数×70 円を上限 ・倉庫整備費 経費の 1/2 以内の金額(千円未満切捨て)または 20 万円のどちらか少ない金額

地区本部及び

避難所

避難所 197 箇所 ・防災本部:和泉会館

Page 42: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

37

・関係避難所:泉小学校、萩丘中学校、高台中学校 備蓄

(避難地とな

る小中学校に

分散配備)

・アルファ米等 66 万食(目標 83 万食)※アレルギー対策用に買い替え中 ・飲料水 500ml 24 万本 ・仮設トイレ約 930 基、簡易トイレ 1250 基、・トイレ衛生袋 約 174 千枚

救護所等

・救護所:73 箇所 ・救護病院:16 箇所 ・災害拠点病院:4箇所

高齢化率

全体 25.6% 中区 24.6%、東区 24.0%、西区 25.4%、南区 25.5%、北区 27.0%、浜北区 24.6%、 天竜区 41.0%(浜松市統計資料を少数第 2 位で四捨五入、平成 27 年 10 月 1 日現在)

消防団

(消防庁資料

平成 26 年 4

月 1日時点)

団本部、7支団、22 方面隊、81 分団、 約 2,900 人

Page 43: 静岡県地域防災活動推進委員会 活動報告書ii 平成27年度静岡県地域防災活動推進委員会委員名簿 委員長・選考委員長 杉山 勉 (自主防災活動)

38

地域の資源を活用した連携事例:浜松市中区泉自主防災隊

問1 あなたの自主防災組織の地域で考えられる危険性は、何がありますか。[該当するものすべてに○をつ

けてください。]

自主防災組織 浜松市中区 泉自主防災隊

1 津波危険予想地域 ・海抜 40~50m

2 山・がけ崩れ

危険予想地域

・町内を流れる段子川沿いの一部で危険が予想される。

・土砂災害法に基づく土砂災害警戒区域有り(平成 27 年度調査実施)

3 延焼火災危険予想地域 ・浜松市が推定する火災延焼危険度が高い地域に指定されている。

4 その他の危険性 ・昭和 56 年以前に建築された住宅が多く、家屋の倒壊などが予想される。

・段子川沿いの一部で液状化現象の起こる可能性がある。

5 備考 -

問2 あなたの自主防災組織で、災害発生時に予想される課題は何がありますか。[該当するものすべてに○

をつけてください。]

自主防災組織 浜松市中区 泉自主防災隊

1 少子高齢化

・少子高齢化が進んでいる。

高齢化率は 30.3%。

老老災害弱者世帯(68 世帯)

一人暮らし(173 人)、寝たきり(2人)

※6月に調査、結果は民生委員にも提供

2 避難所の位置と数

・泉町内に避難所が2箇所しかなく絶対数が足りない。

・浜松市指定 泉小学校 収容 850 人

・泉自治会指定 和泉会館 収容 200 人

2 昼間人口の減少 ・昼間の人口は把握していないが、高齢者がほとんどである。

3 避難行動要配慮者対策 ・民生委員と連携して活動する。

4 緊急物資 ・泉小学校の防災倉庫に資機材を準備

・浜松市との連携が行われていない。

5 その他

・非常食や飲料水の備蓄が少なく、発災時に不足する可能性がある。

・避難所である泉小学校に市の非常食・飲料水の備蓄がなかったが、平

成 27 年からPTAが備蓄を始めている。

・和泉会館に自主防災隊が備蓄している。(市から賞味期限の少ないもの

をいただいて備蓄。アルファ米 400 食、乾パン 502 缶、飲料水 480 本。)

なお、7日分の備蓄を啓発している。

問3 あなたの自主防災組織は、次の組織や団体等と訓練や災害応急対策等で連携を行っていますか。行っ

ている場合にはその連携が有効なタイミング(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)とその内容を

記載してください。また、連携内容がわかる資料の用意もお願いいたします。

自主防災組織 浜松市中区 泉自主防災隊

消防団

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

自主防の防災訓練に対する指導などの協力を依頼。自主防は消防団第 4 方面

隊訓練に参加する。

学校関係

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

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自主防の防災訓練に対する支援などの協力。泉小学校防災教育連絡会議に参

加。

高台中学校泉地区生徒に周知啓発。

※浜松市危機管理課が主導で、学校ごとの危機管理マニュアルを作成した。

民生委員

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

災害時要援護者の支援について協力(支援該当者 35 人)

防災訓練時に安否確認に協力

防災士会 有 ・ 無

事業所

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

自主防の訓練に参加、施設を町民の避難に活用可

※グループホーム泉の家(協定等なし)

※特別養護老人ホームいずみ(市が協定)

医療関係機関

有 ・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

敬老会答への看護師派遣、浜リハ祭への協力

社会福祉協議会 有 ・ 無

災害ボランティア 有 ・ 無

国際関係団体 有 ・ 無

自主防災会

有 (市自主防災隊連合会)・ 無

①連携が有効なタイミング

(平常時・発災直後~1週間程度・それ以降)

②具体的な連携の内容

研修会の実施

まちづくり協議会 -

その他の団体

・航空自衛隊浜松基地

・浜松応援隊エネジン

・浜松総合防災設備㈱

その他の質問

自主防災組織 浜松市中区 泉自主防災隊

問4 問 3 の連携をする上

で、あなたの自主防災組織

における利点は何が考えら

れますか。具体的に記載し

てください。

・防災訓練において専門的な支援協力が得られる。

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問5 問 3 の連携をする上

で、連携先の組織・団体に

おける利点は何が考えられ

ますか。具体的に記載して

ください。

・企業は社会貢献ができ、地域との交流が深まる。

・学校も地域との交流が活発になる。

問6 自主防災組織とその他

の組織・団体等との連携が

継続的・効果的に行うため

にはどのようなことが必要

と考えておりますが。具体

的に記載してください。

問7-1 今後連携すること

を検討したいと考える組織

や団体

・近隣自主防災隊との連携

泉小学校区は泉自主防災隊と和合町自主防災隊の 2 つにまたがって

おり、平成 20 年度に一度協力をいただいた。

問7-2 連携の検討してい

ないが必要と考えている

・社会福祉協議会との連携

災害ボランティアの取りまとめを行う機関との連携、社協主宰の災害

講座への参加

・NPO 法人との連携

地域の人材発掘のため連携を模索。

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静岡県地域防災活動推進委員会に関するお問い合わせ

静岡県危機管理部危機情報課

〒420-8601 静岡市葵区追手町9番6号

TEL 054-221-2644 FAX 054-221-3252

インターネットによる防災情報は、下記のホームページで提供しています。

静 岡 県 危 機 管 理 部 http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/

静岡県地震防災センター http://www.pref.shizuokajp/bousai/e-quakes/