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「第4次産業革命」で教育現場でEdTechの導入が進んでおり2025年の世界市場規模 は38兆円超の予測。日本のEdTech市場は2,403億円(教育市場は2.5兆円程度) であり、今後少子化により伸び悩み。 1 EdTech: Education(教育)とTechnology(科学技術)を掛け合わした 造語であり、教育現場をテクノロジーの力で革新。 機器・システム】 ●課題:世界EdTech市場は拡大、国内市場は停滞 ●対応:海外教育市場調査、海外展開支援 AI技術やタブレット等を活用した学習システム開発 支援及び海外市場への展開支援。 【授業・教育システム ♦課題:IT端末などを用いた個人教育への転換 ♦対応:国内教育改革&イノベーション促進 1 ▲EdTech世界市場規模の伸び率(2018-2025年) 〇世界の教育現場のデジタル化に伴い、Edtechを活用した教育産業の在り方が変化してきており、新市場がうまれつつあ る。日本国内の教育産業に関しては、少子化の影響で今後の市場は横ばいである一方、未来投資戦略にも記載がある とおり、我が国でも、AI教育の強化も進められつつあり、さまざまなEdtechが活躍をはじめている。 〇かかる状況を踏まえ、日本で活躍をはじめたEdtech企業を、成長する世界市場をターゲットに、海外の官民教育関係者 とつなぎ海外展開支援を行う。また、世界のICT教育に触れる機会を創出し、我が国民間教育産業振興を行う。 出典:EduLabの資料(2019年)を基に作成 EdTech市場

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Page 1: EdTech• 「第4次産業革命」で教育現場でEdTechの導入が進んでおり2025年の世界市場規模 は38兆円超の予測。日本のEdTech市場は2,403億円(教育市場は2.5兆円程度)

• 「第4次産業革命」で教育現場でEdTechの導入が進んでおり2025年の世界市場規模は38兆円超の予測。日本のEdTech市場は2,403億円(教育市場は2.5兆円程度)であり、今後少子化により伸び悩み。

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EdTech:

Education(教育)とTechnology(科学技術)を掛け合わした造語であり、教育現場をテクノロジーの力で革新。

【機器・システム】

●課題:世界EdTech市場は拡大、国内市場は停滞

●対応:海外教育市場調査、海外展開支援

*AI技術やタブレット等を活用した学習システム開発

支援及び海外市場への展開支援。

【授業・教育システム】

♦課題:IT端末などを用いた個人教育への転換

♦対応:国内教育改革&イノベーション促進

1

▲EdTech世界市場規模の伸び率(2018-2025年)

〇世界の教育現場のデジタル化に伴い、Edtechを活用した教育産業の在り方が変化してきており、新市場がうまれつつあ

る。日本国内の教育産業に関しては、少子化の影響で今後の市場は横ばいである一方、未来投資戦略にも記載がある

とおり、我が国でも、AI教育の強化も進められつつあり、さまざまなEdtechが活躍をはじめている。

〇かかる状況を踏まえ、日本で活躍をはじめたEdtech企業を、成長する世界市場をターゲットに、海外の官民教育関係者

とつなぎ海外展開支援を行う。また、世界のICT教育に触れる機会を創出し、我が国民間教育産業振興を行う。

出典:EduLabの資料(2019年)を基に作成

EdTech市場

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2020年度 ジェトロEdTech支援事業計画

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海外展開に向けた多角的な支援スキーム日本企業の段階に沿った支援スキームを用意。各企業の個別ニーズに沿って総合的な支援を実施。

個別相談等

年間カレンダー

ナショナルブース出展

海外実証事業

進出する際の足掛かりが欲しい

ビジネスパートナーを見つけたい

実証に際したパートナーを探したい

海外でのサービス日本でのサービス

年間カレンダー各地の教育関連イベント情報掲載、市場レポート掲載

現地情報収集や市場調査したい

海外の教育展示会へのナショナルブース出展教育関連展示会でのブース出展及びネットワーキング

各種海外セミナー

海外での実証をしたいさらにビジネスを伸ばしたい

海外実証事業各国教育機関での実証事業

海外での教育ビジネスのヒントが欲しい

Global Acceleration Hub(GAH)世界各地のエコシステムに配置している専門家による支援

各種調査レポート、統計情報

各海外事務所職員によるブリーフィング対応現地情報提供、有力パートナー紹介等

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3*上記は案であり、対象出展社情報や現地教育産業レポート等も合わせて掲載予定。

BETT 2020

〇「どこの地域に進出するか」「どのイベントにアプローチするべきか」「イベントに参加するために何が必要となるのか」といった項目が情報収集できるプラットフォームの提供。

〇年間カレンダーはただそのイベントの概要が記載されているだけではなく、進出時のアプローチとしてどの展示会にいかに参加するべきなのかを日本企業が確認できる媒体となる。

〇さらに詳しい追加情報が必要な場合は、主催者との連絡調整や事務所担当者によるブリーフィング等についても対応予定。〇国・地域別に各国の情報や、教育マーケット概要の情報を掲載し、網羅的な媒体とする。

①年間カレンダー作成

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事業目的・計画

期待される主な成果

英国で開催される世界最大規模のEdTech展示会BETT2021に2回目となるジャパンパビリオンを出展。E-learning教材やAI教材の開発等EdTech関連の日本企業への出展支援を行う。また、日本企業や関係者を連れ、英国のICT教育が導入されている教育現場の視察等を実施する。出展前には各社へのガイダンスやメンタリング、商談候補の提示を行い、出展後にはフォローアップとして個別対応も実施。

・現地VCからの投資

実施期間:2021年1月20日~22日(予定)

実 施 地:英国・ロンドン出展者数: 約850社以上(2020年1月)来場者数: 40,000人以上(2020年1月)対象分野:E-learning・AI教材等を開発する企業。プログラミング

大会を運営する企業、コーチングプラットフォーム開発企業等ジャパンブース参加企業:10社程度

・現地代理店や出版社などのパートナーとの契約

実施予定内容

◀ジャパンブース

・実証受け入れ校の発掘

◀学校視察

◀BETT会場

事前ガイダンス/ピッチメンタリング出展前に現地より事前の情報提供や、専門家によるピッチのメンタリングなどを準備ジャパンブース出展BETT2回目となるジャパンブースをGlobal Showcaseに出展。会場内カンファレンスでの日本のEdTech紹介と企業からのピッチ実施BETT会場内のカンファレンスで経済産業省教育産業室と連携し、日本のEdTechトレンドの紹介と、出展企業からのピッチを実施。英国の教育関連企業組合(BESA)会員や教育省等と連携したマッチング実施日本企業の要望を事前にヒアリングし、英国教育関連企業との面談をBETTの会場内で調整。また、ロンドン事務所のネットワークによる面談機会も提供。現地最新のICT導入の進む教育現場の視察英国で進むEdTechが導入されている現場の視察及び、学校関係者や生徒との意見交換を実施。ローカライズについて検討する機会を提供。

Global EdTech Startup Awards(GESA)の視察世界のスタートアップが各国の予選を勝ち抜きBETT内でピッチを実施。海外のトレンド把握と、VCからのコメント等から海外展開時のヒントを得る。主催者及び関係国事務所との連携による事前ミーティング実施主催者や他国事務所との連携により、事前に商談候補を提案予定。

・教育省および学校関係者とのネットワーク

・ユーザーとなる児童・学生からの評価▶ジェトロとして、2回目となるジャパンパビリオンをBETTに出展▶事前にロンドンもつないだガイダンスを実施予定。現地教育関係者や

BETT主催者からの情報提供に加え、世界の教育事情に知見のある教育専門家による講演、メンタリングを実施予定。

▶EdTech分野において海外展開の重要なキープレイヤーである教育省及び学校関係者と参加者のネットワーキングを実施。

②海外の教育展示会へのナショナルブース出展

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BETT2021/英国EdTech視察支援メニュー(案)

リアル(BETT内ジャパンブースへの出展+現地視察)と オンライン(ビジネスマッチング+ピッチング・ネットワーキング)を組み合わせ、現地情勢や企業ニーズに臨機応変に対応。ニーズに合わせ、2種類のメニュー(A. or B.)から選択可能。

A. リアル+オンラインコース:下記①~⑥【募集企業数:10社程度】

B. オンラインコース:下記①~③【募集企業数:10社程度】

参加者募集(9

月頃)

参加者決定(10

月頃)

①オンラインガイダンス(10月下旬)

リアル+オンラインコース(A.)/オンラインコース参加者(B.)向けに英国Edtech関係者によるオンラインガイダンス(90分程度×2日間を予定)を実施

<テーマ(案)>

1. 英国における教育(EdTech)市場の概況

2. 英国における教育政策・戦略について

3. BETTの概要

4. 英国への教育(EdTech)ビジネス参入の秘訣・将来展望等

③オンラインビジネスマッチング+

④オンラインピッチ・ネットワーキング(11月下旬~)

BETT出展者/オンラインコース参加者向けに英国Edtech関係者と共催でオンラインのピッチングとビジネスマッチング(商談)を実施

<オンラインビジネスマッチング>

• 定員:A.10社/B.10社 程度

※ 1件当あたり30分の商談を合計75件程度

<オンラインピッチ+ネットワーキング>

• 定員:A.10社 程度

※ 7分(ピッチ5分/社+Q&A2分)のセッション×10社に加え30分程度のネットワーキング

⑤ジャパンブースへの出展+

⑥現地視察(’21年 1月)

Global Showcaseエリアの各国ブースが集まるスペースにジャパンブースを設置

ブース内に商談スペースを設置し、来場者との面談をサポート

現地のICT教育を進める教育機関や現地企業等を視察

※現地状況に合わせてオンラインでの実施も検討

②個別メンタリング(11

月上旬・無料)

※ 現地情勢により、各コースの内容は修正の可能性があります。BETT出展が中止となった場合は、主催者が用意する代替イベントへの参加に切り替え予定。

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Self-driven/individually-optimized learning

"Knowledge"(Humanities & science knowledge

and expertise)

"Creation"(Research/project-

based learning (PBL))

"Playfulness"of each individual student

Personalizedlearning plans

Personallearning log

database

New educational environment developmentICT environment, system-based environment(achievement-level focused etc.),

school BPR, teacher development, etc.

STEAM-based learning approach

実証事業の実施

ICT環境の整備確認

事業目的・計画

〇国内で実施されている「未来の教室」事業の海外版として、現地の教育機関の抱える課題と日本企業によるEdTech導入による効果検証を4件程度採択予定。

実証フロー

〇ICT環境の整備確認ICT基盤について現地の学校の環境を確認

〇実証事業の実施日本企業のEdTechコンテンツを現地教育機関へ導入。4~5か月ほどの実証期間の中で、分析を行い、同市場への進出に向けて具体的なイメージをつくる。

〇日本企業がASEAN(インドネシア、タイ、フィリピン)等に海外展開する際の、製品・サービスの開発や実証・評価に資する実証事業を実施する。

規模・補助対象

補助対象:1,000万円×3~5案件程度補助内容:導入費、人件費、渡航費*等

*渡航については現地状況検討

③海外実証事業(公募)

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未来の教室(海外実証事業) 採択案件

インタラクティブなアニメーションを通じて加減乗除の四則計算を学べる Eラーニングシステム「Surala Ninja」を使って、インドネシア・フィリピンにおいて、オンライン授業・オンライン学習を実現するもの。

株式会社すららネット

「数学の学力達成度強化ための小学校教育のICT化促進およびオンライン授業開発実証事業」

株式会社トイエイトホールディングス

「TOY8 才能分析実証実験」

遊んでいる子どもを AI カメラとセンシング技術で観察し、才能の傾向値をレーダーチャート化。才能最適化した遊びや学びを提供するためのTOY∞というアプリをマレーシアで導入するもの。

教科書や参考書、問題集をデジタル化し、生徒一人ひとりの学習履歴に基づいたアダプティブ・ラーニングを可能にする「中高生向け学習プラットフォーム」をフィリピンで導入すべく実証実験を行う。

株式会社 Libry

「デジタル教材プラットフォームLibryによる学習の効率化支援」

株式会社Digika

「そろタッチ マレーシア・インドネシア語版効果検証プロジェクト 」

そろばんの仕組みをiPadで応用した新しい暗算学習法のマレーシア・インドネシア語での導入を行うもの。

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