英語 学ぶ理由麻生グループ グローバルシティズン・ニュースレター vol.17...

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麻生グループ グローバルシティズン・ニュースレター vol.17- 2019.5 わたしが英語学ぶ理由 写真:地域の子ども向け無料英語プログラム 「麻生グローバルイングリッシュ・プログラム」の受講生たち 13名の未来の国際人に聞きました!

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Page 1: 英語 学ぶ理由麻生グループ グローバルシティズン・ニュースレター vol.17 - 2019.5 わたしが英語を学ぶ理由 写真:地域の子ども向け無料英語プログラム

麻生グループ グローバルシティズン・ニュースレター vol.17- 2019.5

わたしが英語を学ぶ理由

写真:地域の子ども向け無料英語プログラム 「麻生グローバルイングリッシュ・プログラム」の受講生たち

13名の未来の国際人に聞きました!

Page 2: 英語 学ぶ理由麻生グループ グローバルシティズン・ニュースレター vol.17 - 2019.5 わたしが英語を学ぶ理由 写真:地域の子ども向け無料英語プログラム

学びたいすべての子供たちに可能性を。学びたいすべての子供たちに可能性を。学びたいすべての子供たちに可能性を。

地域貢献の一環として、

麻生グループが無料で提供

する「麻生グローバルイン

グリッシュ・プログラム」。

これまでに、百二十名を超

える子どもたちが、ネイ

ティブ講師から英語を学ん

できた。

驚くのはその成果。多く

は、英語でスピーチができ

るほど、英語力が伸びてい

る。英検二級や準二級に合

格した子供たちも多い。

その成果の背景には、理

由があるはず。レッスンを

覗くと、いきいきと学ぶ楽

しそうな姿。子どもたちは

なぜ、何のために、英語を

学んでいるのだろうか?

今回は、麻生グローバル

イングリッシュ・プログラ

素朴な疑問。

なんで英語学ぶの?

私が英語を学ぶ理由

麻生グループの無料プログラムで学ぶ、未来の国際人たち

詳しくはコチラ↑

「自分のためではなく、

誰かのために、

世界のために、

自分の知恵を使って

動けるグローバル人材

になりたい」

ー 上級クラス

原田 侑己那さん(中学3年生)

※掲載の内容は、2019年4月現在のものです Page 2

www.aso-group.jp/agep/

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初級クラスはどんな雰囲気?

先生がおもしろい!

それ

に、レッスンが楽しい!

級のフィリップ先生は、答えを間

違っても、注意せずにおもしろがっ

てくれる。

だから安心して意見が

言えるし、間違えても怖くない。

今習っているのは、動詞を現

在、過去、未来形にするこ

と。フィリップ先生が、手の動きを

つかって覚える方法を教えてくれ

るから、わかりやすくて楽しい!

まだ完ぺきじゃないけど、かなり意

味がわかるようになりました。

クラスメイトはみんな仲が

良いので、いつも楽しく勉強

してます。

なぜ、英語を学んでいるの?

英語が話せたら、色んな人と

会話ができて楽しいからで

す!

私の夢は、空港のグランドス

タッフになることです。将来、外国

人に英語でちゃんと案内できるよ

うに、今がんばってます。

ムを受講中の五人の生徒に話しを

きいてみた。

こんにちは!

初級クラスの

内田 ひいろです。

山本

隼太郎です!

ひいろちゃんと、隼太郎くんは、

なぜ麻生グローバルイングリッ

シュ・プログラムに応募したの?

小学校三年生の夏休みに、三

日間の麻生グローバルイン

グリッシュ・プログラムの無料講座

に参加したのがきっかけです。とて

も楽しかったけど、最後の日に英語

で発表するときに、間違ってしまっ

て。それがくやしかったので、もっ

と英語の勉強をしたいと思いまし

た。

学校でこのプログラムの案

内をみて、「大人になって役

立つかな」と思ったので、自分から

応募しました。もし英語ができた

ら、将来仕事をするときに、職場の

外国人に、わかりやすく説明してあ

げることもできるから。

一年半受講して、英語力はどの

くらい伸びた?

プログラムに参加する前は、

全然英語はできませんでし

た。今は、学校の授業で外国の人と

話した時に、話したり、聞き取れた

りできるようになりました。

短い文章だったら、読んだり

話したりすることができる

ようになりました。英検五級にも合

格できたので、うれしい!

はじめのころと比べて、お互い

どこが成長したと思う?

隼太郎くんは、積極的に意見

を言えるようになった!

ひいろちゃんは、発音がすご

く良くなったと思う。

とにかく、楽しく学ぶ様子が伝わっ

てくる初級クラスの二人。将来の夢

への第一歩として、まずは夏の無料

講座に参加してみては。詳しくは、

麻生グループホームページ(w

ww.aso

-group.jp/agep/

)

をチェック!

初級クラス

内田 ひいろ さん(小学5年生)

「英語が話せると、

色んな人と話せて楽しい!」

し ゅ ん た ろ う

山本 隼太郎 くん(小学6年生)

「外国の人にも、わかりやすく説明したい」

初級クラス

www.aso-group.jp/agep/

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V

とB

の発音のように、似た音の違

いがわからなくて。今は、このプロ

グラムを通して発音が良くなった

し、発音の聞き分けができるように

なったことで、リスニングもよくな

りました(優さん)

私も、英語を聞いて、何

言っているのか、だいたい分

かるようになりました!

桜子ちゃんは、初級クラスから

中級、そして上級クラスに上がって

いるけど、どうして、そんなに英語

が上達したの?

クラスには、英語が上手な

人がたくさんいるから。「あ

あ、こうしたらいいんだ」と、周り

をお手本にしながら学んだのがよ

かったと思います。。

学校や学年は違うけど、

クラスはみんな仲がいいん

です。レッスンでも、「この単語な

んていうんだっけ?」と、お互い助

け合いながら勉強しています。クラ

英語でスピーチできるよう

になった、そのわけは?

(中級・上級クラスの英語スピー

チを終えて)スピーチ、みんなすご

く上手だったね。

すごく緊張しました!

(桜子さん)

― 緊張してたとは思えないくら

い、堂々としていたよ。今は、みんな

上手に英語でスピーチができるけ

ど、最初はどうだった?

はじめて麻生のプログラム

を受けた時は、、周りの英

語力の高さに、とにかく驚いた!

最初は、英語で長い文章を作るのが

難しくて。でも、毎週文章を作るう

ちに、段々と単語やフレーズをどう

組み合わせたらよいのか、わかるよ

うになりました。前は、単語しか浮

かばなかったけど、今は、なんとな

く文章の流れが出てくるように

なってうれしいです(侑己那さん)

私は、発音が難しかった!

上級クラス

原田 侑己那 さん(中学3年生)

「日本と海外のかけ橋になる」

上級クラス

鈴木 桜子 さん(小学6年生)

「治せない病気を治す薬をつくりたい」

2017年10月に初級クラスから始める。 その後、中級を経て上級クラスへ!英検3級に合格。

2017年10月より受講。現在は、上級クラスで堂々と英語スピーチをこなす。英検準2級合格。

※掲載の内容は、2019年4月現在のものです Page 4

ゆ き な

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スは十人くらいで人数が少ないの

で、先生にも気軽に質問できるし。

友達もできてよかった!

一年半英語を学んで、どう変

わった?

麻生のプログラムでは、前に

出て英語で発表することが

多いので、人前に出て話すことがで

きるようになりました。前よりも英

語に興味がわいたので、英語に関わ

る時間も増えました。今は、学校の

授業以外で、週に十時間くらい英語

に触れています。

プログラムに入ってから、英

検三級に合格しました!

年は、二級を目指しています。変わ

るのは、英語力だけじゃないんで

す。中級・上級クラスは、年上の人が

多いので、色々な人と話すことで、

コミュニケーション力が上がりま

す。できないことがあっても、他の

人から必要なことを学んでいます。

発音が良くなりました。英語

で文章を書く力や、スピーチ

する力もつきました!

お互いを見て、どんな変化が

あったと思う?

桜子ちゃんは、発音がすごく

良くなったよね。初級クラス

から始めたとは思えない!

侑己那ちゃんは、日頃から、

会話の中に英語を入れてく

るようになった(笑)

優ちゃんは、前に外国人と

話した時に、ちゃんと受け

答えができるようになっていて、

「ええっ、そんなにできるんだ!」

と、ビックリした。

なぜ今、英語を学んでいるの?

将来の夢を叶えるためです。

大人になったら、薬の研究開

発をして、今は治せない病気を治す

薬をつくりたいです。そのために、

英語は必要だから勉強しています。

前に、ホストファミリーとし

て外国人を受け入れたとき

に、あまり英語が通じなくて。もっ

と勉強して、外国人と関わる時に、

相手が困らないように伝えられる

ようになりたいです。それに、将

来、英語は絶対に必要になると思う

し、外国人との交流は楽しいから!

私は、文化や言語の違いに興

味があるので、英語を学んで

います。いつか、日本と海外のかけ

橋になるような人になりたいです。

麻生グローバルイングリッシュ・プ

ログラムでは、ネイティブ講師から

二年間、無料で英語を学べる長期プ

ログラムや、夏の無料短期講座の参

加者を定期募集しています。詳しく

は、麻生グループホームページ

(www.aso-group.jp/agep/

)をご覧ください!

私が英語を学ぶ理由

上級クラス

大塚 優 さん(中学3年生)

「将来、英語は必ず必要になる」

2017年10月より受講。発音がぐんと良くなり、 リスニングも伸びた。英検準2級合格。

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人前で英語を話すことへの抵抗がな

くなっています。楽しそうに、堂々と英

語でスピーチをする姿をみて、家族

みな刺激を受けています!

スピーチの練習をしている

姿をみて、日々発音が上

手くなっているのを実感して

います。自宅でも、英語を話しているの

をよく見かけるようになり、子どもの変化

に驚いています!

以前は、あまり積極的な性格

ではなかったですが、今は英語

だけでなく、学校生活において

も積極的になりました。息子の

変化をうれしく思っています。

親が想像してい

たよりもはるかに

英語力が身につ

いたことを感じています。

「英語が一番好き」と語る

娘を誇りに思います。

家庭でも英語の話題

が増えました。友達も

たくさんできて、英語を

学ぶことが楽しみになったよう

です。

中級クラス

小西 和輝 くん(中学3年生)

速い英語も聞き取れるようになった。ホスト

ファミリーをした時も、かなり会話ができた!

上級クラス

日高 莉理 さん(中学3年生)

発音を気にしながら英語を話すようになっ

た。好きな洋楽の歌詞もわかるように。

上級クラス

鈴木 桜子 さん(小学6年生) 人前に出ることが苦手だったのに、今は学校の

活動でも積極的に。薬の研究者を目指している。

飯塚市の中学生

麻生グループから支援を受け、短期留学

「思ったことは、ほぼ伝えられた!」と話すのは、イギリスから帰国した藤原 彩羽さん(飯塚市・中学3年生)。彩羽さんは2019年3月、麻生グループから支援を受けて、イギリスのロンドンで一週間英語を学んだ。

「イギリスに行って、英語がもっと好きになりました。簡単な英語でも、ちゃんと相手とコミュニケーションが取れることがわかったので。文法も大事だけど、伝えようとする気持ちが大切だと思います」。イギリスでは、学校のクラスメイトやホストファミリーと、積極的に英語で交流した彩羽さん。

上級クラス

藤原 彩羽 さん(中学3年生)

2019年3月に麻生グル―プから支援を受け

イギリスに短期留学。英検準2級合格。

当たり前に、

英語を使える人になりたい

「将来は研究者になりたいので、英語は必ず必要です。当たり前に英語を使える人になれるように、これからも勉強を続けます!」と、将来の夢を叶えるために、留学してさらに好きになった英語をがんばりたいと話す。

麻生グローバルイングリッシュ・プログラムでは、受講生を対象に、海外短期留学への支援を行っている。これまでに、飯塚市の小中学生5名が支援を受けて、イギリスで学んだ。これからも、国際人を目指す、地域の子どもたちを応援していきたい。

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い ろ は

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人前でも恥ずかしがらずに意見を

言えるようになりました。積極的に

なった姿をみてうれしいです。

日々、成長を実感!

保護者のみなさまの声

毎回、とても楽しく満足し

て帰ってくる姿をみて、麻

生のプログラムに入って本

当によかったと思っています。クラス

メイトのスピーチにも刺激をうけて、

さらにやる気が出ているようです。

全くの英語初心者

でしたが、今は会

話が理解できるほ

ど聞く力がつきました。短期間で

変化を感じて驚いてます!

初級クラス

内田 ひいろ さん(小学5年生)

中級クラス

瑞慶山 満月 くん(小学6年生)

初級クラス

山本 隼太郎 くん(小学6年生)

私が英語を学ぶ理由

上級クラス

吉村 悠 くん(高校1年生)

中級クラス

スラスラと英語の発音ができるようになった。

将来は、弁護士を目指している。

高田 菜々子 さん(小学6年生)

英語を書く力が付いたことで、話す力、聞く力

も向上。英検3級合格。

上級クラス

田方 桜羽 さん(中学2年生)

発音が格段に上手になった。長い英語のス

ピーチでも、躊躇せずにできる。

「英語が話せるようになって、

将来に役立てたい!」

「日本だけでなく、

外国からも学びたい」

「夢は小学校の先生。

だから、英語が話せたほうがいい」

夢は小学校の先生。最初は内気だったのが、英語が楽

しくなり、今はネイティブのような発音に。英検3級合格。

人前で英語を話すのが恥ずかしくなくなり、積極的

に発言するようになった。夢は医師になること。

空港のグランドスタッフになるのが夢。

文章の読み書きや、スピーキングがかなり上達!

Page 7 ※掲載の内容は、2019年4月現在のものです

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私が海外で学ぶ理由

北九州発、世界を舞台に活躍する研究者を目指す!

「まさか、夢にも

思っていなかった」

北九州の公立校から

世界の名門大学へ

「海外で学ぶ」という選択。

あなたは、考えたことがあ

るだろうか?

「自分には、

縁のないこと」と思う人も

多いのでは。現在、イギリス

の名門オックスフォード大

学で学ぶ森本

拓馬さん

(二十八才)も、その一人。

「まさか、こういう進路に

なるとは。北九州に住んで

いた当時は、夢にも思って

いませんでした」

森本さ

んは、福岡県北九州市に生

まれ、地元の公立学校で学

んだ。小さいころから、特別

に英語を勉強していたわけ

ではない。なぜ今、森本さん

は研究者を目指し、オック

スフォード大学で学んでい

るのだろうか?

麻生グループから奨学金を受け、留学を実現

森本 拓馬 さん(28才) Takuma Morimoto

Profile

➾ 福岡県北九州市の公立中学卒業後、北九州工業高等専門学校に進学。

➾ 高専卒業後は、関東の大学に進学。さらに修士号を取得。

➾ 大学院に在学中、米ワシントン大学へ交換留学。

➾ 2016年、博士号を取得するために、英国オックスフォード大学に留学。

➾ 学費・生活費を工面するために、麻生グループが提供する奨学金をはじめ、 様々な奨学金制度を活用。世界を舞台に活躍する研究者を目指す。

「なるべく早くから、

実践的に英語を

練習した方がいい。

壁は乗り越えられるし、

努力する価値がある」

出身: 福岡県北九州市

留学先: オックスフォード大学

私の夢: 世界を舞台に活躍する研究者

私の挑戦:人間はどのようにしてこの世界を見ているのか、 その仕組みを明らかにすること

※掲載の内容は、2019年4月現在のものです Page 8

オックスフォード大学 博士課程3年生

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はじめての留学は挫折感でいっぱい

さらに大学院へ進んだ森本さん

は、漠然と海外での研究に興味を持

ち始めた。そんな時、当時の指導教

官に背中を押され、留学に挑戦。交

換留学生として、アメリカ・シアト

ルの大学で一年間研究する機会を

得た。

英語への苦手意識

「留学先では、とにかくネイティブ

の早い会話についていけなくて…。

英語での議論に参加できず、大いに

挫折感を味わいました。英語に関し

ては、中学から学校の授業を通して

学んでいただけでした。今でも、小

さいころから英語を勉強する機会

があれば、どれだけよかったかと思

います。とにかく、英語への苦手意

識が強かったので(笑)」。はじめて

の留学で経験した英語の壁。森本さ

んは、どう乗り越えたのだろうか。

研究者になるために

英語の壁に立ち向かう

「はじめは、本当に落ち込みまし

はこの感覚がとても好きです。何事

にも代えがたい充実感を感じます。

一つのことを深く考えて考え抜い

て、ようやく理解ができる。そんな

奥深さにも惹かれました。今まで、

これほど熱中できるものがあった

かなと思うくらい(笑)。日に日に、

研究にのめりこんでいきました」。

森本さんがそれほどに夢中になっ

た研究。それは、「視覚メカニズム」

の解明だ。

人間はどのようにして

世界を見ているのか

「分かりやすく言うと、人はどのよ

うにしてこの世界を見ているのか

ということを、明らかにしようとし

ています。視覚の元は光です。とは

いっても、人間は光をそのまま見て

いるわけではありません。目から

入った光を巧みに脳の中で処理し、

人間に分かりやすい形で外の世界

を認識しています。人間が、風景の

奥行き、あるいはモノの色、形や動

きを、どのように認識しているのか

という仕組みを解明しようとして

います」。

▲ 大学の友人たちとのフォーマルディナー ▲ 森本さんが所属するオックスフォード大学ニューカレッジのキャンパス

将来の選択肢が分からなかった

中学時代

「中学生のころは、ぼんやりとです

が、電化製品を作っている会社で働

きたいと思っていました。コン

ピューターやテレビが身近にあっ

たからだと思います。ただ、正直な

ところ、世の中にどのような職業が

あるのか、自分にどのような選択肢

があるのかよく分かっていません

でした」。

大学で研究に目覚める

将来、研究者になる夢を意識

森本さんは地元の公立中学卒業

後、北九州工業高等専門学校に進

学。高専卒業後は、関東の大学に進

む。転機を迎えたのは、大学四年生

の時。研究室に配属されたのがきっ

かけとなり、「研究者」という将来の

夢を意識しはじめた。

界中の誰も知らなかったことを

明らかにしたい

「実験をして、世界中の誰も知らな

かったことを明らかにする過程。私

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た。英語を間違えることにも臆病で

したし。それでも、将来研究者とし

て生きていくためには、英語で対等

に議論し、共に研究活動ができるよ

うになる必要があります。分からな

い英語があれば、ごまかさずに聞き

返す。下手な英語でも、芯のある意

見をきちんと述べる。今でも、日々

挑戦です。完璧に英語ができなくて

も、自分にできることを精一杯やる

という姿勢が大事だと思います」

と、森本さん。アメリカ留学での挫

折経験を糧に、次は博士号取得に向

けてイギリス留学を決意した。

困難の連続だったイギリス留学

「イギリスへの留学準備は、困難の

連続で、本当にもうだめかなと思う

こともありました。特に、資金面で

は苦労しました。海外の大学は、授

業料が高いうえに、かなりの金額の

生活費がかかります。イギリスの場

合は、授業料だけでも、年間三百~

四百万円は必要です」と、留学準備

の苦労を語る。

麻生グループの奨学金が助けに

「ただ、留学にお金がかかることは

事実ですが、自分にお金がないと留

学できないというわけではありま

せん。様々な奨学金制度がありま

す。中には、日本政府や企業が提供

する返済の必要がない奨学金もあ

ります。私自身も、麻生グループが

提供する返済不要の奨学金を受け

ることが決まり、イギリス留学を実

現することができました」。

周囲のサポートを受け、イギリス

での研究生活が実現した森本さん。

世界大学ランキングでも、常に上位

を誇るオックスフォード大学で学

ぶ森本さんは、どのような毎日を

送っているのだろうか。

様々な国から集まる研究室

国や分野を超えた学び

「研究室は、イギリス人、ドイツ

人、オーストラリア人、ブルガリア

人、インド人の学生や研究員がいま

す。日本人は、私ひとり。かなり多

様性に富んだ研究室です。オックス

フォード大学で学ぶ魅力は、世界中

から集まる高い志を持った人たち

と共に研究できること。さらに自分

の専門分野だけでなく、国や分野を

またがって共同研究をする機会も

あります。最近では、ポルトガルで

共同研究を行いました。海外での研

究経験は、私にとって一つの自信に

つながりました。今ならどの国でも

やっていける、そんな気持ちです」。

イギリスから見た日本は?

世界に

出る日本人が身につけるべきこと

今年でイギリス留学生活三年目を

迎えた森本さん。イギリスから見た

日本は、どんな国なのだろうか?

「日本では、周囲の人はほとんど日

本人ということが多いと思います。

世界的にみると、これはむしろ珍し

いことかもしれません。実際、イギ

リスにも、世界各国から移り住んで

きた人がたくさんいます。イギリス

に住んでいて驚くのは、様々な多様

性を認めようという運動が社会全

体で起きていることです。個人の能

力や年齢、人種、性別、宗教、家庭の

裕福さなどでは人は差別されるべ

きではないことを訴える運動です。

多様性に対する理解は、今後、日本

人が世界に出ていく中で、身につけ

なければならないことの一つにな

るでしょう。自分の国を客観的に見

る目を持つことは、とても難しいこ

とですよね。ただ、少なくとも客観

的に見ようとする姿勢を持つこと

は、これから益々必要になると思い

ます」と、海外経験を振り返る。

国際人に必要な二つの能力

自分の「当たり前」は、

みんなの「当たり前」じゃない

森本さんにとって、「国際人」とは

どんな人なのかを尋ねると、こんな

答えが返ってきた

「一言でいえ

ば、『どの国でも生きていくことが

できる人』。かなり大雑把ですね。少

しかみくだいて説明をすると、一つ

は、どの国にいても能力を発揮して

仕事ができる人。食事、家、学校で

の勉強の仕方や仕事の仕方の違い、

そのような文化や細かな決まりの

今でも、日々挑戦。

わからなければ、ごまかさずに聞き返す。

完璧に話せなくても、芯のある意見を

きちんと言う。

※掲載の内容は、2019年4月現在のものです Page 10

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ようなものに適応した上で、自分の

実力を発揮できる人ということで

す。二つ目は、現地の人たちに適応す

る能力を持つ人。平たく言うと、その

国に住んでいる人たちと仲良くやっ

ていく能力です。個人的には、この能

力がとても重要だと思います。英語

が話せるということはもちろんです

が、それよりも育った環境や文化の

違いからくる考え方の違いを受け入

れる姿勢が重要になります。

私たち日本人も、生まれてから家庭

や学校の中で、様々な価値観を身に

つけていきます。『時間は守るべき

だ』、『目上の人は尊敬すべきだ』―こ

れらは、いずれも私を含む多くの日

本人が感覚として持っているものだ

と思いますが、それが他の国でも当

たり前であるとは限りません。相手

が思っている『当たり前』は自分の

それとは違うかもしれない、という

ことを常に意識していくことが重

要になります。この『当たり前の壁』

を乗り越えて相手に歩み寄り、様々

な人と信頼関係を築いていける人。

これが、国際人として必須の能力だ

と思います」。

壁は乗り越えられるし、

努力する価値がある

森本さんは、自ら挫折を経験した

英語についても語る。「まずは、英語

をしっかり学ぶことが必要です。な

るべく早い段階から、実践的に練習

することが重要だと思います。少し

ずつでもよいので、目標を作って壁

を乗り越えていけば、気がついた時

には大きな壁を乗り越えられてい

るはずです。不安もあると思います

が、勇気を出して踏み出してみてく

ださい。そこには、困難を乗り越え

る価値のあるものが絶対にあると、

自分の経験から信じています」。

近い境遇の人たちに、

自分の経験を伝えたい

「何も特別なことがなかった私に

Voice

私が海外で学ぶ理

>Q. 留学してよかったことは?

世界中から集まる志の高い人たちと共に研究できること。

>Q. 留学で困ったことは?

留学資金の準備。麻生グループの奨学金をはじめ、

様々な奨学金制度を活用して、留学を実現しました。

>Q. もし、小学生に戻れるとしたら?

小さいころから、英語をやっておけばよかった!

発音やリスニングに関しては、今でも苦労しています。

>Q. おすすめの英語勉強法は?

おすすめは海外ドラマ。映画よりも日常会話が多く、

リスニングの良い練習に。スピーキングは、気の合う

ネイティブスピーカーと少人数で遊ぶのが効果的。

少人数だと、わからなくい時に聞き返しやすく、

大勢で話すよりも格段に発言の機会が増えます。

も、この留学を実現することができ

ました。目標になるような人が近く

にいて、資金面も含め、周囲からサ

ポートしてもらえたお陰です。今度

は、私の境遇に近い人たちに自分の

経験を伝えたいと思っています。こ

れを読んだ方が、自分も何かやって

みようかなという気持ちになって

いただければ、本当にうれしいこと

です」。

当初は、自分には縁がないと思っ

ていた留学を叶え、イギリスで研究

者への夢を実現しつつある森本さ

ん。近い将来、北九州発の国際人と

して、世界を舞台に活躍する姿をみ

るのが楽しみだ。

7:00 起床

8:30 歩いて

研究室へ

8:50 午前の 研究開始

13:00 ランチ

14:00 午後の

研究開始

19:00 帰宅

20:00 リラックス

23:00 就寝

シャワーを浴びて、朝ごはん。 イタリア人のハウスメイトと会話。

午前中の研究作業開始。 6カ国からの学生や研究員が集まる多様性に富んだ研究室。

近くのカフェでサンドイッチを買って、研究室のメンバー みんなで食べる。

歩いて帰宅。夕食は自炊が多い。 友人とレストランやパブに行くことも。

研究は、一日二日の頑張りではどうにもならず、マラソンのように長い間同じペースで続けていくことが大事。規則正しい生活が、そのリズムを作ってくれる。

映画を見たり本を読んだり、 リラックス。

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Schedule

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