資料３－４

一般国道１９１号 萩・三隅道路

道路建設事業の事後評価項目調書

事業名 一般国道191号 萩・三隅道路 事業 一般国道 事業 国土交通省はぎ み す み

区分 主体 中国地方整備局

起終点 自：山口県長門市三隅中 延長 １５.２kmやまぐち な が と みすみなか

至：山口県萩市椿やまぐち はぎ つばき

事業概要

一般国道191号は、山口県下関市から広島県広島市に至る延長約290kmの主要幹線道路である。

萩・三隅道路は、長門市三隅中と萩市椿を結び山陰自動車道の一部を担う延長15.2kmの高規格幹線道路である。地域の防災面の課題

・事業区間に並行する現道には、要防災対策箇所（9箇所）や異常気象時通行規制区間（10.1km）が存在する。・事業区間に並行する現道で過去10年（H18～H27）で全面通行止めが6回（延べ111時間）発生している。

・事業区間に並行する現道が通行止めの場合、萩市、長門市間の所要時間は通常時の約2倍と大きな迂回を強いられている。

事業概要図

事 事業期間 事 業 化 年 度 Ｈ４年度 用 地 着 手 Ｈ６年度 供用年 (当初) Ｈ23年度 / ― 変業 都 市 計 画 決 定 Ｈ４年度 工 事 着 手 Ｈ８年度 (暫定/完成) (実績) Ｈ23年度 / ― 動 1.0 倍の 事業費 計画時 (名目値) 約709億円 / - 実 績 (名目値) 約697億円 / - 変効 (暫定/完成) (実質値) 約666億円 / - (暫定/完成) (実質値) 約651億円 / - 動 1.0 倍果 費用対効果 事業の効果等 費用等 分 析 結 果 ○災害等に対する不安感の解消（444億円） 総費用 847 億円

（当初） ・災害時の迂回ルートの確保による不安解消効果 事業費 801 億円・線形不良箇所の走行に伴う精神的疲労の軽減効果 維持管理費 47 億円○走行時間の短縮等（407億円）

費用対効果 事業の効果等 費用分 析 結 果 ○災害等に対する不安感の解消（571億円） 総費用 1,011 億円（事後） ・災害時の迂回ルートの確保による不安解消効果 事業費 964 億円

・線形不良箇所の走行に伴う精神的疲労の軽減効果 維持管理費 48 億円○走行時間の短縮等（865億円）

事業遅延の理由特になし

－ 1 －

事 客観的評価指標に対応する事後評価項目業 ①物流効率化の支援の ・水産品等の流通利便性が向上した

効 ・現道区間におけるＩＳＯ規格コンテナ輸送車の通行不能区間が解消した

果 ②国土・地域ネットワークの構築等 ・高規格幹線道路「山陰自動車道」に並行する自動車専用道路の一部として位置づけ

③個性ある地域の形成

・道の駅萩しーまーと(萩市)～青海島(長門市)等の観光周遊性が向上した

④安全な生活環境の確保

・現道区間における死傷事故件数が減少した⑤災害への備え

・第1次緊急輸送道路として機能する・異常気象時通行規制区間、冬期交通障害区間が解消した⑥その他・当該事業の整備が契機となり、萩市と長門市が共同で「萩・長門清掃工場」を建設、稼働を開始したその他評価すべきと判断した項目

特になし

事 環境影響評価に対応する項目業 環境影響評価実施要綱（昭和59年閣議決定）に基づき、環境影響評価を実施。によ その他評価すべきと判断した項目る 特になし環境の変化事業を巡る社会経済情勢等の変化

・萩市・長門市の人口は、平成2年から平成27年にかけて減少【H2：11.7万人→H27：8.5万人】

・萩市・長門市の自動車保有台数は、平成2年から平成27年にかけて増加【H2：5.6万台→H27：6.7万台】

・平成23年5月までに地域高規格道路「小郡萩道路」の一部を形成する美祢東JCT～絵堂IC間が開通し、平成2

6年度に絵堂IC～萩IC間が事業化。

・平成28年度に長門・俵山道路に接続する俵山・豊田が事業化。

今後の事後評価の必要性及び改善措置の必要性・萩・三隅道路は早期に効果発現させるため暫定２車線整備を行ったこの整備により、現道の線形不良箇所の解消、災害時の代替ルートの確保及び地域活性化など、事業目的に見合った効果が確認できることから、今後の事後評価の必要はないと考える。

・萩・三隅道路の整備により、一定の効果が確認できることから、改善措置の必要性はないと考える。なお、４車線整備については、現在進めている山陰道のネットワーク整備による今後の交通状況を踏まえて検討する。

計画・調査のあり方や事業評価手法の見直しの必要性・同種事業の計画・調査にあたっては、広域的な効果が発現するという観点で、道路整備による多面的な効果の把握に努める必要がある。

・事業評価手法の見直しについては、必要はないと考えるが、一連区間（プロジェクト）を対象に適切に評価することも重要と考える。

特記事項特になし

※ 総費用、総便益とその内訳は、各年次の価額を割引率を用いて基準年の価値に換算し累計したもの。

－ 2 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

一般国道191号

萩・三隅道路

事後

評価は

ぎみ

すみ

平成

29年

1月

国土交通省

中国地方

整備

局

－ 3 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

１．

位置

図

・一

般国

道191号

は、山

口県

下関

市を起

点とし、広

島県

広島

市に至

る延

長約

290ｋｍの主

要幹

線道

路である。

・萩・三隅道

路は、長門市三隅中と萩市椿を結び山陰自動車道の一部を担う延長15.2km

の高規格幹線道路である。

萩・三

隅道

路延長15.2km

下関市

長門市

萩市

美祢市

山陽小野田市

宇部市

山口市

防府市

周南市

阿武町

岩国市

和木町

柳井市

下松市

田布施町

光市

平生町

上関町

周防大島町

山口

県

広島

県

島根

県

しものせき

ひろしま

ひろしま

はぎ

みすみ

ながと

みすみ

なか

はぎ

つばき

はぎ

みす

み

やまぐち

Ｎ

凡例

高速道路

・一般有

料道路

自動車専

用道路

直轄国道

補助国道

事業中区

間調

査中区

間

さんいん

長門

・俵

山道

路延

長5.5

km俵

山・豊

田道

路延

長13.9

km

長門市

山口県庁

－ 4 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

【目

的】国

道191号

現道

の線

形不

良箇

所の解

消、災

害時

の代

替ルートの確

保、地

域活

性化

。

標準断面図

計画概要

起終

点起

点：

山口

県長

門市

三隅中

終点

：山

口県

萩市

椿

計画

延長

１５

．２

km

道路

規格

第１

種第

３級

設計

速度

８０

ｋｍ

/ｈ

車線

数暫

定２

車線

やま

ぐち

なが

とみ

すみ

なか

やま

ぐち

はぎ

つば

き

２．

事業

概要

及び

経緯

（1）事

業の

概要

山口

県

萩・三

隅道

路

■盛

土部

■橋

梁部

■トンネル部

N

N

みすみ

三隅IC

あけ

いし

明石IC

はぎ 萩IC

さん

み

三見IC

191

191

191

191

191

316

262

490

し も の せ き

至 下 関

ます

だ

至益

田

長門俵山道路

延長5.5km

は ぎ つ ば き

萩 市 椿

な が と み す み な か

長 門 市 三 隅 中

H20.2

開通

(2/4)

延長

7.1km

H23.9

開通

(2/4)

延長

8.1km

はぎ

みす

み

萩・三隅道路

延長15.2km

主要地方道

県道

事業区間

直轄国道

補助国道

【凡

例】

くさり

鎖峠

航空

写真

：国

土地

理院

の電

子国

土W

ebシ

ステ

ム

道の駅

萩・さんさん三

見

単位

：m

7.00

1.25

1.25

－ 5 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

主要

地方道

県道

事業

区間

直轄

国道

補助

国道

【凡

例】

N

みすみ

三隅IC

あけ

いし

明石IC

はぎ 萩IC

さん

み

三見IC

191

262

490

191

は ぎ つ ば き

萩 市 椿

はぎ

みすみ

萩・三隅道路

延長15.2km

くさり

鎖峠

長門

市

萩市

至 長 門 市 街

２．

事業

概要

及び

経緯

（2）事

業の

経緯

区間

みす

みあけいし

三隅IC～明石IC

延長

7.1km

あけいし

さんみ

明石IC～三見IC

延長

2.4km

さん

みは

ぎ

三見IC～萩IC

延長

5.7km

都市

計画

決定

平成4年8月

事業

着手

平成4年度

平成

17年

度

用地

着手

平成6年度

平成

18年

度

工事

着手

平成8年度

平成

18年

度

開通

平成20年2月

暫定2車線開通

平成23年9月

暫定2車線開通

事業の経緯

な が と み す み な か

長 門 市 三 隅 中

・萩・三隅道路は平成4年度に事業着手し、平成20年2月に三隅IC～明石IC間の7.1km

が暫定2車線で部分開通した。

・平成23年9月に明石IC～萩IC間の8.1km

が暫定2車線で開通し、全線開通となっている。

みすみ

あけ

いし

あけ

いし

はぎ

至益田

道の駅

萩・さんさん三見

A

A’

萩市役所

はぎ

みすみ

－ 6 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

３．

費用

対効

果分

析の

算定

基礎

とな

った

要因

の変

化

当初

・再

評価

(H22再

評価

)今

回評

価

事業

延長

L=15.2km

L=15.2km

道路構造

暫定２車線

暫定２車線

総事

業費

約709億

円約

697億

円

交通

量7,600～

9,500台

/日

（H17道

路交

通センサスに基

づくH42推

計）

7,100台

/日

※H28

実績

値

事業

期間

平成

4年

度～

平成

23年

度（20年

間）

平成

4年

度～

平成

23年

度（20年

間）

－ 7 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

４．

社会

経済

情勢

等の

変化

9,23

39,87

511

,114

11,792

6,74

76,74

6

7,04

27,11

7

13,789

13,863

0

5,000

10,000

15,000

20,000

H2

H6

H11

H17

H23

H28

Ｈ 20

・ 2

明 石 Ｉ Ｃ ～

三 隅 Ｉ Ｃ 開 通→

Ｈ 23

・ 9

萩 Ｉ Ｃ ～

明 石 Ｉ Ｃ 開 通→

Ｈ 4事 業 着 手→

Ｈ 20

・ 2 明 石 Ｉ Ｃ ～ 三 隅 Ｉ Ｃ 開 通→

Ｈ 23

・ 9 萩 Ｉ Ｃ ～ 明 石 Ｉ Ｃ 開 通→

Ｈ 4 事 業 着 手→

長門

市(人

口)

萩市

(伸び

率)

山口

県(伸

び率

)中

国全

体(伸

び率

)萩

市(人

口)

長門

市(伸

び率

) 資料

：国

勢調

査

・萩市および長門市の人口は減少傾向にあるものの、自動車保有台数は両市合計で約11,000台増加（H2→H27）している。

・国道191号の交通量は増加傾向にあり、萩・三隅道路開通後は2区間を合算すると増加している。

資料

：H

2～

H17

道路

交通

セン

サス

H23

H23年

9月

7日

（水

）調

査結

果H

28

H28年

9月

15日

（木

）調

査結

果※

地点

名称

：長

門市

三隅

中

資料

：自

動車

保有

台数

都道

府県

別・車

種別

自動

車保

有車

両数

(軽自

動車

を含

む)

山口

県市

町村

、種

類別

自動

車保

有台

数

■人

口の

推移

■自

動車

保有

台数

の推

移

■交

通量

の推

移(A-A’断面)

国道19

1号萩

・三

隅道

路

Ｈ 20

・ 2 明 石 Ｉ Ｃ ～ 三 隅 Ｉ Ｃ 開 通→

Ｈ 23

・ 9 萩 Ｉ Ｃ ～ 明 石 Ｉ Ｃ 開 通→

Ｈ 4 事 業 着 手→

（台

/日

）※

萩市

と長

門市

はそ

れぞ

れ合

併前

旧市

町村

を含

む萩

市（川

上村

、田

万川

町、

むつ

み村

、須

佐町

、旭

村、

福栄

村）

長門

市（三

隅町

、日

置町

、油

谷町

）

長門

市(台

数)

萩市

(伸び

率)

山口

県(伸

び率

)中

国全

体(伸

び率

)萩

市(台

数)

長門

市(伸

び率

)

ながと

はぎ

－ 8 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

５．

事業

効果

の発

現状

況

課題④：行政サービスの効率化の支援

整備効果④：

・萩

市・長

門市

の可

燃性

ゴミ処

理運

営コストの削

減

≪開通前の状況・課題

≫≪整備効果≫

課題③：地域活性化(地域産業の支援)

整備効果③：

・安

定的

な水

産物

・水

産加

工品

の流

通確

保

課題

①：災

害等

による通

行止

め整備効果①：

・通

行止

めによる迂

回の解

消

課題②：安全・安心の確保

整備効果②：

・急

カーブや急

勾配

の回

避による死

傷事

故の減

少

－ 9 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

５．

事業

効果

の発

現状

況課

題①

：災

害等

によ

る通

行止

め・萩

・三

隅道

路の開

通により、萩

市中

心部

～長

門市

中心

部間

に災

害時

にも通

行機

能が確

保される信頼性の高い道路ネットワークが形成された。

・平成27年7月の台風11号の影響により、国道191号現道区間の鎖峠付近で法面の崩落が発生し約23時間の全面通行止となったものの、

萩・三隅道路により代替路が確保され、従来のような大幅な迂回が回避された。

くさ

り

はぎ

みすみ

はぎ

ながと

191

191

連続

雨量

250mm

通行

止

延長1.4km

くさり

鎖峠

連続雨量150mm通行止

延長8.7km

191

開通前の

迂回ルート

約64分

開通前のルート

約38分

三見IC

萩IC

三隅IC

明石IC

はぎ

みすみ

萩・三隅道路

延長15.2km

長門市

萩市

191

191

連続雨量

250mm

通行止

延長1.4km

くさり

鎖峠

191

全線開通後のルート

約28分

三見IC

萩IC

三隅IC

明石IC 写

真①

はぎ

みすみ

萩・三隅道路

延長15.2km

道の駅

萩・さんさん三見

萩～長門間に信頼性の高い

道路

ネットワークが確

保

長門

市萩市

◆信頼性の高い道路ネットワークの確保

▼国道191号（萩

･三隅道路並行区間）の

通行止め実績

開通前

開通後

開通

前（H

15～

H19）

開通

後（H

23～

H27）

全面

通行

止め

件数

4件

事前

通行

規制

：2件

災害

：2件

2件

事前

通行

規制

：1件

災害

：1件

延べ

通行

止め

時間

約24時

間約

36時

間

開通

前のルー

ト

開通

前の迂回

ルート

凡例

開通

後のルー

ト

凡例

連続雨量150mm通行止

延長8.7km

長門市役所

萩市役所

長門市役所

萩市役所

美祢市

美祢市

■所

要時

間○

開通

前：H

17道

路交

通セ

ンサ

ス混

雑時

旅行

速度

によ

り算

出○

開通

後：

H27年

4月

～H

28年

3月

平日

（ピ

ーク

時平

均）

萩・三

隅道

路開

通後

の現

道区

間の通

行止

め

区間

：長

門市

三隅

上～

萩市

三見

期間

：H

27年

7月

17日

13:0

0～H

27年

7月

18日

12:1

5

23時

間15分

の全

面通

行止

め

【写

真③

】法

面崩

落の状

況

萩・三

隅道

路は走

行可

能であり代替路が確保

H27年

7月撮

影

至萩市街

－ 10 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

38.50

15.25

0.75

01020304050

開通

前

(H16

～19

)全

線開

通後

(H24

～27

)

死 傷 事 故 件 数 （ 件 ／ 年 ）

年平均

38.50件

/年

年平均

16.00件

/年

約6割

減少

５．

事業

効果

の発

現状

況課

題②

：安

全・安

心の

確保

・線形不良区

間を有する国道191号の鎖峠周辺から萩・三隅道路へ交通が転換したことで、死傷事故件数が約6割減少している。

【写

真①

】鎖

峠付

近での事

故発

生状

況（開

通前

）

至萩

市街

H17

年10

月撮

影

車両

単独

事故

くさり

鎖峠

◆死傷事故発生件数の変化

■デ

ータ

○開

通前

：平

成16年

1月

～平

成19年

12月

〔交

通事

故・道

路統

合デ

ータ

ベー

ス〕

○開

通後

：平

成24年

1月

～平

成26年

12月

〔交

通事

故・道

路統

合デ

ータ

ベー

ス〕

平成

27年

1月

～平

成27年

12月

〔山

口県

警提

供デ

ータ

〕※

死傷

事故

とは

人身

事故

に相

当し

、物

損事

故は

含ま

ない

警察署前交差点

萩・三

隅道

路

国道

191号

（三

隅IC

～警

察署

前交

差点

）

主要地方道

県道

事業区間

直轄国道

補助国道

【凡

例】

くさり

はぎ

みすみ

急カ

ーブ

箇所

（平

面線

形R

<150m

）42箇

所

急勾

配箇

所（縦

断線

形i>5%）

88箇

所

鎖峠

の前

後区

間(10.6ｋ

ｍ)の

道路

線形

N

し も の せ き

至 下 関

やま

ぐち

至山

口

191

490

262

191

ます

だ

至益

田

はぎ

みすみ

萩・三隅道路

延長15.2km

みすみ

三隅IC

はぎ 萩IC

さん

み

三見IC

長門市

萩市

あけ

いし

明石IC

道の駅

萩・さんさん三見

国道

191号

（三

隅IC～警察署前交差点）

写真

①

萩市役所

－ 11 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

・多くの漁港を抱える萩市および長門市は山口県内の漁獲量の約４割を占めており、水

産加

工品

製造

とともに地

域を代

表する産

業となっている。

・萩

・三

隅道

路が整

備され、萩

～長

門の移

動がスムーズとなったことで、仲

買業

者は両

地域

の市

場でのセリの掛

け持

ちや相

互に不

足する品

目を

融通

しあうことが可

能になり、仕

入れの選

択肢

の拡

大や消

費地

への安

定した供

給につながっている。

５．

事業

効果

の発

現状

況課

題③

：地

域活

性化

（地

域産

業の

支援

）

◆萩市・長

門市周辺の水産物の流通

◆漁

獲量

の県

内シェア（H26）

資料

：H

26年

海面

漁業生

産統計

調査

下関市

6,834

25%

萩市

6,464

23%

長門

市

5,916

21%

周防

大島

町

2,836

10%宇

部市

1,117

4%周

南市

1,074

4%

その他

3,637

13%

萩市

・長

門市

が約4割のシェア

萩･三隅道路

北部

の漁

港

N

せんざき

仙崎

市場

5：30

セリ開始

はぎ 萩市場

3：00

セリ開始

凡例

産地

市場

漁港

道の駅

萩・さんさん三見

仲買業者が両市場のセリに参加可能

に

産地

市場

への

主な

流動

消費

地等

への

主な

流動

萩 長門

九州・下

関方面

広島・関

西方面

萩から九州・下

関へは、

萩・三

隅道路を利用

加工

業者

加工業者

産地

卸売市場

仙崎

市場

産地

卸売

市場

萩市場

消費

地等

長門

萩

◆水

産物

・水

産加

工品

の流

通（通

常時

・不

漁時

）

【流

通状

況】

通常

時

不漁

時等

萩 長門

漁獲

・水

揚げ

漁港

漁獲

・水

揚げ

漁港

【水

産物

の不

漁】

魚の分

布等

の自

然条

件に左

右され

不漁が発生 萩･三

隅道

路

不漁

時でも萩

・長

門間

で不

足す

る水

産物

の融

通がスムーズやま

ぐち

ながと

はぎ

みすみ

長門市

萩市

（H

29.1

ヒア

リン

グ調

査）

■萩

市役

所水

産課

・萩

・三

隅道

路の

開通

によ

って

長門

まで

のア

クセ

スが

良く

なり

、仲

買業

者に

よっ

ては

、例

えば

3時の萩

市場でのセリに参加したあとに、5時半からの仙崎

での

セリに

参加

する

こと

が可

能に

なり

まし

た。

・2つ

の市

場に

参加

でき

るこ

とで

、仕

入れ

の選

択肢

の拡

大、安

定化

に繋

がり

まし

た。

萩市役所

長門市役所

道の駅

萩しーまーと

はぎ

－ 12 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

4.1

2.9

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

集約

前集

約後

・萩

・三

隅道

路の整

備が契

機となり、萩

市と長

門市

による初

めての共

同事

業として清

掃業

務の一

部事

務組

合を設

立し、平

成27年

4月

より「萩・

長門清掃工場

はなもゆ」が稼動を開始した。清掃工場へ搬入する収集車の約75％が萩・三隅道路を利用している。

・これにより、可

燃性

ごみ処

理による運

営コストは、約

1.2億

円/年

の削

減（H27年

度実

績）となっている。

山陰

道萩

・三

隅道

路の

開通

によ

り萩

市・

長門

市間

の移

動の

利便

性が

向上

した

こと

で、

萩市

と長

門市

によ

る可

燃性

ごみ

の共

同処

理が

実現

長門市旧清

掃工

場（S56年

度稼

動）

長門

市

萩市

阿武

町

※阿武

町は萩市に

委託

N

※阿武町は萩市に委託

長門

市

萩市

阿武

町

・各

施設

の老

朽化

（約

30年

経過

）が

進み

、建

替え

が必

要な

状況

・人

口減

少下

で効

率的

な処

理体

制が

必要

・施

設の

集約

化に

より

、運

営コ

スト

の削

減が

実現

（運

営コ

スト

は両

市で

集約

前4.1

億円

/年

→集

約後

2.9

億円

/年

）

萩・三

隅道路の整備

（H

20年

2月

部分

開通

）

契機

萩市

と長

門市

による

可燃

性ごみ

の広

域的

な共同処理が計画、実現

（H

21年

5月

検討

開始

）

至三見IC

至三見IC

N

集約

前（単

独処理）

〔H27年

3月

まで〕

集約

後（共

同処

理）

〔H27年

4月

から〕

萩・長

門清掃工場

萩・三

隅道

路の

利用状況

至三隅IC

至萩IC

萩市内からの車両

長門市内からの車両

191

191

191

191

（は

なも

ゆパ

ンフ

レッ

トよ

り抜

粋）

施設

を集

約

萩市旧清掃

工場

（S63年

度稼

動）

収集車計80台の

約75％が利用

５．

事業

効果

の発

現状

況課

題④

：行

政サ

ービ

スの

効率

化の

支援

N萩･三隅道路

延長15.2km

みすみ

三隅IC

あけ

いし

明石IC

はぎ

萩IC

さん

み

三見IC

みね

至美

祢

262

し も の せ き

至 下 関

ます

だ

至益

田

連続雨量による

通行規制区間

延長10.1km

萩・三

隅道

路の開

通で、

萩市

～長

門市

間の

移動がスムーズに

262

萩・長

門清

掃工

場はなもゆ

（H27.4稼動

開始）

191

191

191

316

191

◆萩市と長門市の可燃性ごみの処理状況の変化

運 営 コ ス ト （ 億 円 ／ 年 ）▼萩市および長門市の清掃工場の運営コストの変化

くさり

鎖峠

年間

1.2億

円の削

減

H28

年11

月撮影

H27年5月撮影

H27年5月撮影

資料：萩

市提供資

料（

H23-H

25）

（H

27）

はぎ

みすみ

ながと

長門

市萩

市

萩市役所

長門市役所

－ 13 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

６.今

後の

事後

評価

の必

要性

等

・同

種事

業の

計画

・調

査に

あた

って

は、

広域

的な

効果

が発

現す

ると

いう

観点

で、

道路

整備

によ

る多

面

的な

効果

の把

握に

努め

る必

要が

ある

。

・事

業評

価手

法の

見直

しに

つい

ては

、必

要は

ない

と考

える

が、

一連

区間

（プ

ロジ

ェク

ト）を

対象

に適

切に

評価

する

こと

も重

要と

考え

る。

・萩

・三

隅道

路は

早期

に効

果発

現さ

せる

ため

暫定

２車

線整

備を

行っ

たこ

の整

備に

より

、現

道の

線形

不

良箇

所の

解消

、災

害時

の代

替ル

ート

の確

保及

び地

域活

性化

など

、事

業目

的に

見合

った

効果

が確

認

でき

るこ

とか

ら、

今後

の事

後評

価の

必要

はな

いと

考え

る。

今後の事後評価の必

要性

改善措置の必要性

同種

事業

の計

画・

調査

のあ

り方

や事

業評

価手

法の

見直

しの

必要

性

・萩

・三

隅道

路の

整備

によ

り、

一定

の効

果が

確認

でき

るこ

とか

ら、

改善

措置

の必

要性

はな

いと

考え

る。

なお

、４

車線

整備

につ

いて

は、

現在

進め

てい

る山

陰道

のネ

ット

ワー

ク整

備に

よる

今後

の交

通状

況を

踏ま

えて

検討

する

。

－ 14 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

・移

動時

間の

短縮

・移

動時

間の

短縮

等に

伴う

経費

の減

少

・道

路機

能の

向上

によ

る交

通事

故の

減少

・人

、車

両、

貨物

の移

動に

おけ

る短

縮時

間

・総

走行

距離

の短

縮

・道

路種

別毎

の利

用交

通量

の変

化

・走

行時

間短

縮便

益578億

円費

用便

益分

析マ

ニュ

アル

に準

拠

・走

行経

費減

少便

益203億

円費

用便

益分

析マ

ニュ

アル

に準

拠

・交

通事

故減

少便

益84億

円費

用便

益分

析マ

ニュ

アル

に準

拠

期待

される道路の役割

定量

化を

試み

た効

果貨幣換算を試みた効果

・災

害時

の迂

回ル

ート

の確

保に

よる

不安

解消

・異

常気

象時

通行

規制

区間

の解

消2箇

所→

解消

・災

害時

の迂

回ル

ート

の確

保に

よる

不安

解消

効果

283億

円※

CV

M（仮

想市

場法

）に

より

算出

・道

路構

造不

良箇

所の

解消

によ

る走

行不

安の

解消

・急

カー

ブ（Ｒ

＜150ｍ

）42箇

所→

解消

・急

勾配

（Ｉ＞

5％

）88箇

所→

解消

・線

形不

良箇

所の

走行

に伴

う

精神

的疲

労の

軽減

効果

288億

円※

CV

M（仮

想市

場法

）に

より

算出

項目

全体

事業

費

総費用

事業

費964億

円

維持

管理

費48億

円

計1,0

11億

円

※試

算値

（開

通後

50年

間の

便益

額と

して

試算

した

値）

◆効

果のとりまとめ（現

在価

値）

②走

行時

間の短

縮等

◆見

直し後

の総

費用

（現

在価値

）

①災

害等

に対

する不

安感

の解

消

注)表

示桁

数の

関係

で合

計が

合わ

ない

場合

があ

る。

＜参

考資

料＞

－ 15 －

一般

国道

19

1号

萩・

三隅

道路

はぎ

みす

み

◆CVM（仮

想市

場法

）による便

益計

測

仮想的市場

評価法（CVM）適用の指

針（平成21年7月）により負担金の支払意思額（WTP）を計測

⇒便

益＝

支払

意思

額（WTP）×

集計

世帯

数×

評価

期間

（開

通後

５０年

間）

・災害時の迂回ルートの確保による不安解消効果

・線形不良箇所の走行に伴う精神的疲労の軽減効果

（１）住

民アンケートによる支

払意

思額

の調

査（平

成23年

2月

実施

）・事

業箇所の利用交通があり、事業の効果に対する意識が高いと考えられる地域を調査範囲として、インターネット調査（W

EB調査）を

実施。

○配

布エリア（旧

市区

町村

名で記

載）

長門

市、三

隅町

（山

口県

）、日

置町

、油

谷町

、萩

市、川

上村

、むつみ

村、田

万川

町、須

佐町

、旭

村、福

栄村

、阿

武町

、下

関市

、菊

川町

、豊

田町、豊浦町、

豊北

町、美

祢市

、美

東町

、秋

芳町

、益

田市

、美

都町

、匹

見町

、津

和野

町、日

原町

、浜

田市

、金

城町

、旭

町、弥

栄村

、三

隅町

（島

根県

）、山

口市、徳地

町、

秋穂町、小郡町、阿知須町、阿東町、防府市、宇部市、楠町、小野田市、山陽町

○配

布・回

収状

況配

布数

：６，９０９通

回答

数：９５１通

（回

収率

：１３．８％

）

（２）便益算定範囲の設定

○便益算定範囲は、アンケート結果より、事業箇所周辺の認知度等を踏まえ、事業

の効果に対する意識が高いと考えられる以下の地域とする。

【便

益算

定範

囲（旧市

区町村

名で記

載）】

長門

市、三

隅町

（山口

県）、日

置町、萩

市、田万

川町、須佐

町、旭

村、阿

武町

、下

関市、菊川

町、豊

田町

、豊浦

町、豊

北町

、美

祢市、美東

町、秋

芳町、

益田

市、匹

見町

、津

和野

町、日

原町、浜田

市、金

城町

、旭

町、三

隅町（島根

県）、山

口市、徳地

町、秋

穂町

、小郡

町、阿

知須

町、阿

東町

、防

府市、宇

部市

、楠

町、小

野田

市、山

陽町

（３）支払意思額の推計

○アンケートの有

効回

答をもとに、支

払い意

思額

（WTP）を推

計。

有効

回答

数７１０通

（７５．３％

）（便

益算

定エリア回

答数

：９４３通

）

（４）年便益の算定

○アンケートの有効回答の平均支払

意思額を基に、年便益額を算定

（５）総便益の算定

○評

価期

間を開

通後

５０年

間とし、

現在価値を算定。

世帯

数の

資料

／H

27国

勢調

査

▼効

果項

目別

ＷＴ

Ｐ、

便益

算定

結果

【萩

・三

隅道

路】

効果

項目

支払

意思

額(W

TP

)便

益算

定世

帯年

便益

総便

益

（円

/月

/世

帯）

（世

帯数

）（

億円

/年

）（

億円

）

災害

時の

迂回

ルー

トの

確保

によ

る不

安解

消効

果2

14

11

28

3

線形

不良

箇所

の走

行に

伴う

精神

的疲

労の

軽減

効果

21

84

36

,85

61

12

88

合計

43

22

35

71

＜参

考資

料＞

－ 16 －