議議会だより会だより発行:飯舘村議会 no. · 2...

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No. 55 平成 24 年8月5日 発行:飯舘村議会 議会だより 議会だより 特別委員会 特別委員会 …………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………… 議案審議 議案審議 ………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………… 一般質問 一般質問 ………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………… 4~8 4~8 常任委員会活動報告 常任委員会活動報告 ……………………………………………………………… ……………………………………………………………… 審議結果 審議結果議会のうごき・編集後記 議会のうごき・編集後記 ………………………… ………………………… 10 10 平成24年6月定例会 中学生による炊き出しボランティア 中学生による炊き出しボランティア

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Page 1: 議議会だより会だより発行:飯舘村議会 No. · 2 仮置き場の早期着工と減容化施設、中間貯蔵施 設の設置場所整備方針を早急に明示すること。

No.55平成24年8月5日発行:飯舘村議会議会だより議会だより

特別委員会特別委員会 …………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………22議案審議議案審議 ………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………33一般質問一般質問 ………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………4~84~8常任委員会活動報告常任委員会活動報告 ……………………………………………………………… ………………………………………………………………99審議結果審議結果・・議会のうごき・編集後記議会のうごき・編集後記 ………………………… …………………………1010

平成24年6月定例会

中学生による炊き出しボランティア中学生による炊き出しボランティア

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第55号 平成24年8月 いいたて議会だより 2

 復興に関して審議検討を行うために設置された「復興対策特別委員会」で、去る7月5日に各省庁に陳情活動を行った。今年度からの住環境の本格除染を目前にして仮置き場の建設や賠償のありかた、除染の具体的方法などについて村民の要求を実現できるよう強く働きかけた。

▲農林大臣へ意見書の提出

復興対策特別委員会 

各省庁に陳情

復興対策特別委員会 

各省庁に陳情

早期かつ的確な対応を

早期かつ的確な対応を

国に要求

国に要求

放射能汚染物の早期除染と復興を求める意見書

1 住環境に加え、農地・森林の除染工程表を策定し、立木の伐採、賠償の改定を早急に行うこと。

2 仮置き場の早期着工と減容化施設、中間貯蔵施設の設置場所整備方針を早急に明示すること。

3 自然再生エネルギー創出として山林伐採の除染物による木質バイオマス発電所建設を国の責任で村に整備すること。

4 復興と帰還が終わるまで、損害賠償と村民の生活保障については、東京電力と国の責任で行うこと。

 

陳情先は関係省丁と

して、総理官邸、復興

庁、文科省、農水省、

環境省、経産省、総務

省と民主党幹事長室へ

実施した。本格除染を

控え、特に懸念されて

いる仮置き場の建設の

遅れについては除染工

程に支障をきたすこと

から早期着工と利用面

積の確保を強く訴えた。

 

また復興庁が本来の

役割である、窓口一本

化としての機能を果た

すよう強く求めた。

 

去る7月4日の二枚

橋地区から始まった除

染の説明会で、国から

示された具体的手法に

ついても問題提起した。

 

特に老朽化した建物

について除染不可能や

困難などと説明した点

除染方法をめぐって 

議論

除染方法をめぐって 

議論

「同意できない

「同意できない!!」」

     

説明会内容

     

説明会内容

は村民に不安をもたら

し、このままでは同意

を求めることはできな

いとした。また「いぐ

ね」の除染をめぐって

伐採困難な場合は行わ

ないとした点について

も改善を求めた。

 

これに対して、同意

に向けての個別協議の

中で、本人の希望が確

認されれば「解体」や除

染に伴う破損個所の復

旧などの可能性もある

ことが示された。

  

また、林の端から20

mの除染範囲について

は、伐採以外に枝打

ち、腐葉土掻きとりを

行い、落葉除去は3年

程度継続することも話

が出された。

  

それ以外に、建築年

数を経過した財物(住

居)等の補償基準の適

正化、詳細な農地モニ

タリングの実施、排出

物減容化の方策として

焼却炉の設置なども訴

えた。

 

今後、環境省の出先

機関である福島再生事

務所も含め確実な実行

を求めていきたい。

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いいたて議会だより 平成24年8月 第55号

議案審議

6月定例会では補正予算などの議案審議を通じて、次のような議論が交わされました。

定 例 会

3

▲パイプハウス概要

▲▲楽しみながらの野菜づくり

被災地域農業施設整備事業について

農業生きがいづくり支援事業について

農業施設災害復旧費について

質問

 

この事業についての

場所、内容、補助率に

ついて伺う

答弁

 

場所は福島市内笹

谷、荒井、飯野地区。

事業内容は、花卉農家

の支援で、施設関係、

パイプハウス造成工事

等の支援。補助率は復

興交付金で75パーセン

ト、特別交付金で25

パーセントになる。

質問

 

笹谷、荒井、飯野と

いうことであるがパイプ

ハウスの建設工事数は?

答弁

 

笹谷に3棟、荒井に

12棟、飯野に4棟、そ

れに育苗棟で合計20棟

の建設になる。

質問

 

花卉農家の支援とい

うことだが何人希望し

ているのか。

答弁

 

4名希望している。

質問

 

災害復旧費として、

ため池、農地等の土の

う積み、転圧としての

補強ということだが、

場所はどのようになっ

ているのか。

答弁

 

農地については2ヶ

所、ため池が3ヶ所、

水路が1ヶ所である。

質問

 

今後も災害が考

えられる。避難の

長期化に備えての

対応策は。

答弁

 

復興対策課の建

設管理係、農政係

の職員により台風

等々のあった際に

は、即現場確認し

対応する。

質問

 

事業内容の説明を求

める

答弁

 

避難先での健康増進

のために営農目的とし

ないで農作物作りをし

ていただく。畑2反歩、

田んぼ3反歩でひとり

当たり5万円の補助金

と考えている。

質問

 

結果として販売額が

高額になった場合の補

助金は返納となるのか

答弁

 

今のところ返納につ

いては考えていない。

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第55号 平成24年8月 いいたて議会だより

一般質問

村政村政村政村政 ここがききたい?ききたい?

一般質問 Q&A

4

●質 どういかす、

除染説明会での意見を

今後とも村民に寄り添った

要求・要望をしていく

質問

 

多くの村民が国や行

政、議会に対する不信

感を抱くなか、避難地

域の見直しが進められ

た。そのためにも、今

後の除染の進め方につ

いては妥協すべきでな

いと考える。説明会で

出された意見要望等に

ついてどのように生か

していくのか。

答弁

 

出された意見、要望

等はよりよい除染を期

待した切実な願いであ

り、国に対しては当面

年間5ミリシーベルト

を目指すよう要求し、

住宅周りの「いぐね」

については、安全安心

のために希望があれば

伐採を要望している。

質問

 

このままでは本格除

染に向けての同意は難

しい。何が重要と考え

ているか。

答弁

 

特に空間線量の目標

値、「いぐね」の伐採、

敷地内の廃棄物の処

分、除染の範囲などが

重要と考える。

国との向き合い方

は村の実態に即し

ているか否かで考

えるべき

質問

 

村は単に国に協力を

するのではなく、「当

該地域の自然的、社会

的条件に応じて適切な

役割を果たす」と除染

特別措置法に定められ

ている。我々が国と対

峙する時の根拠と認識

すべきではないか。

答弁

 

かなり必死になって

国に訴え、事業や予算

を入れさせていただい

ているが、満足という

ことではない。今後も

村民の立場で向かって

いきたい。

将来を託する若者

につなぐための復

興計画に

質問

 

復興計画策定に当

たっては将来を担う青

年層の意思を反映する

ことが重要であり、村

の未来へつなぐために

も意見聴取を行うべき

と考えるが。

答弁

 

推進委員に若手を選

任し協議を進めて

きたし、特に若い

方々、PTA関係

者との懇談なども

力を入れていきた

い。また住民アン

ケートでも年代別

や職業別の意向に

ついて把握してい

きたい。

質問

 

一人一人の復興に向

き合う計画として「帰

れない人」に対する支

援を考えるには、他自

治体との連携も必要で

はないか。

答弁

 

ほかの自治体である

ので難しい点もある

が、現在提案している

こともある。精力的に

進めていきたい。

菅野 義人 議員

▲住環境除染にむけての説明会(臼石地区)

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いいたて議会だより 平成24年8月 第55号

一般質問

5

▲農地除染の様子

佐野 幸正 議員

●質 村長選への立候補は

答 多くの村民の付託を

いただけるなら

質問

 

十六年間村長として

村を導いていただき自

信の持てる村となって

きたところに今回の原

発事故。全村避難を強

いられている村の一日

も早い復興、帰村が求

められる。そのために

も再度村長選挙に出馬

の決意をしていただき

たいが、伺う。

答弁

 

今回の災害に対し村

の復旧復興を目の前に

して身を引くことは、

多くの村民から信託を

いただいてきた身とし

て許されることではな

いと思い、十月の村長

選に再度立候補し、も

し再び多くの村民の付

託をいただければ「ま

でいな復興計画」を進

め村民に少しでも多く

の安心の道が見え、開

けるよう、力のあらん

限り努めてまいりたい。

農地の除染と

農業の再興に

向けた取組みを

質問

 

農地除染の工程表と

除染の方法並びに、除

染の目標値をどのよう

に考えているか伺う。

答弁

 

平成二十四年度、

二十五年度の2年で住

宅等周りの農地を除染

し、村の除染計画書の

通り5年間で全ての農

地の除染をする。また

除染の方法は主に「表

土はぎ取り」で実施。

目標値は土壌の濃度が

1キログラム当たり

1,000ベクレル以

下にする。

質問

 

農業の再興に向けた

工程はどのように考え

ているのか。

答弁

 

農地の除染を積極的

に進め営農再開の環境

を整えることが最優先

と考えている。村内営

農の経験と技術の継承

のため、避難先での営

農支援策として復興交

付金及び、県補助金を

活用した花卉を中心と

した施設園芸や、経営

開始支援事業として、

花卉、野菜、畜産の初

期生産資材等支援を実

施する。また風評被害

により消費者の不安解

消には時間がかかると

予想されることから、

直接口に入らない作物

である花卉の栽培が最

も有効でないかと考え

る。水耕栽培等、新し

い農業も試みたい。除

染後、水稲や数種類の

野菜などの作付けも計

画し、実証による知見

なども参考にしていき

たい。

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第55号 平成24年8月 いいたて議会だより

一般質問

6

●質

復興策として

バイオシステム等を

推進する考えはないのか

復興交付金事業にメニュー化

されており村でも取り組みを

検討

質問

 

議会として、木質バ

イオマス発電や稲ワラ

原料のバイオエタノー

ルの研修をしている。

村としても、復興策と

して稲ワラや森林を活

用したバイオマスシス

テム等を推進する考え

はないか。

答弁

 

住環境の本格除染を

今年度で実施する予定

となっている。農地及

び山林についても順次

除染を実施する計画と

なっている。除染廃棄

物の減容化を進めなけ

れば仮置場が対応でき

なくなることが予想さ

れ、減容化の取り組み

を強く国に要請してい

る。木質バイオマス発

電、稲ワラ原料のバイ

オエタノール等は復興

交付金事業にメニュー

化されており、村でも

取組みを検討してい

る。また、他の自治体

も要望していることか

ら国が主体となり調整

していただけるよう要

望している。

復興に関する村の

各委員会取り組み

状況を説明せよ

質問

 

までい復興計画推進

委員会、飯舘健康リス

クコミュニケーション

推進委員会、飯舘まで

いな除染会議の活動状

況と現在の課題は何か。

答弁

 

復興委員会は5回会

合を開き、村民一人ひ

とりに寄り添うことと

した第一版を踏まえ

「戻りたい人」「戻りた

くても戻れない人」「戻

らない人」の立場に

立った支援策について

協議を重ねた。今後更

に2回の協議を重ね6

月末には答申をまとめ

たい。

 

主な施策として「戻

りたい人」にしては二

枚橋地区に復興住宅や

植物工場、再生可能エ

ネルギーを活用した村

内拠点の整備。「戻れ

ない人」に対しては村

外に復興住宅やキッズ

ガーデン等への子育て

拠点を整備計画してい

る。委員会からの答申

をもとに復興計画第2

版を策定し、その後住

民懇談会を開き今後の

復興につなげる。

 

健康リスクコミュニ

ケーション委員会は、

十六名を委員に委嘱す

る。

 

までいな除染会議は

現在取り組みが遅れて

いる。

松下 義喜 議員

▲稲わらバイオマス施設の様子

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いいたて議会だより 平成24年8月 第55号

一般質問

7

●質 木質バイオマス発電の

誘致を

答 森林除染の加速化と

雇用が図られる

質問

 

森林の除染が村の大

きな課題となってい

る。計画的な森林の除

染と計画的な林業の再

生によって、木材の

チップ化とバイオマス

発電が進められる循環

的エネルギーの創出が

図られ、併せて雇用の

創出が生み出される制

度の確立を政府に強く

要望すべきと思うが。

答弁

 

村民が帰村するうえ

で、最大の課題は、放

射線の空間線量をいか

に下げるかであり、森

林を含めた徹底的な除

染が必要と考えている。

 

森林の計画的な除染

と森林施行を一体的に

とらえ、そこから発生

する除染廃棄物を木質

燃料としたバイオマス

発電は、廃棄物の減容

化にもつながり、森林

除染を加速化する最適

な事業となり、また、

雇用の促進も図られる

と考えている。

現在の調査状況です

が、今年2月の議会と

共同で視察した会津若

松市の「グリーン発電

会津」の事業概要を参

考にしながら、送電出

力規模5千キロワット

とし、発電所、チップ

工場、土場などの敷地

面積、発電に必要な年

間の燃料となる木材量

と村内森林の年間成長

量など、長期を見据え

た供給計画が必要と考

えている。

又、より効率的な施

設運営にするため、国

が責任をもって建設を

進めるよう調整を図り

ながら進めて参りたい。

佐藤 長平 議員

▲▼木質バイオマス用   チップ工場の様子

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第55号 平成24年8月 いいたて議会だより

一般質問

8

佐藤 八郎 議員

●質

100パーセント被害者

である村民の分断は許さ

ず、完全賠償の実現を

村民の声を広く聞き、損害

賠償の早期支払いを求めます

質問

 

村民の健康を守り補

償させること。子ども、

若者、弱者などへの放

射能被ばくによる被害

は2〜3年目以降に出

てくる。全村民に向け

た精密検査を実施し、

早期発見、早期治療、

更には将来的な健康保

障を国及び東電に求め

るべきである。

答弁

 

早期発見、早期治療

につなげるため検査、

健診を長期にわたり定

期的に実施する。甲状

腺検査、内部被ばく検

査については県から

データが来ないので細

かい分析はできない。

総合健診では血液への

影響は見られないが、

運動不足、高血圧、高

コレステロール血圧、

糖尿病が悪化している。

今後健康診査や放射線

検査を国の責任で受け

られるよう要望する。

質問

 

住民団体によるアン

ケートによると、帰村

しない、できない村民

がいるようだが、被害

を受けた村民への住宅、

仕事、学校などの支援

はどのように具体化す

るのか。

答弁

 

今後の計画の中で、

村民それぞれの立場に

寄り添うべく具体化し

ていく

除染進めるが仮置

場は無し、除染場

所が仮置き場

質問

 

昨年より実証試験し

ているが、除染とは今

まで村に無かった全て

の放射性物質を取り除

き、別の場所へ隔離す

ることである。村は国

と一緒になり、当面2

分の1とか年間5ミリ

シーベルトとか、まる

で、除染技術、方法が

確立されたように言っ

ているが、事実として

は自然減であって効果

はなかったのではない

か。今後の工程と予算

示せ。

答弁

 

いちばん館前では

70.1パーセント減、

二枚橋の農地は24.4

パーセント減、長泥の宅

地で36.9パーセント

減。年1ミリシーベル

トは村及び国への長期

的な目標であるので強

く国に要望する。

質問

 

今の除染では、放射

能が子どもや若者が住

んで働ける、家族そろっ

て暮らせる安心安全な

数値にまで下がるとは

考えられないとの声が

ある。森林と数値の高

いところから除染すべ

きと思うが、確立した

除染技術はあるのか。

また、現在放射性物質

の飛散はないのか。現

況について証明し施策

を示せ。

答弁

 

森林優先では年数が

かかり、村民の帰村意

識が損なわれる。実証

で得た技術で新たな除

染技術を見出していた

だけると考えている。

原発からの飛散は無い

と思うが確認する。

質問

 

行政の中立とは「原

発推進」「原発再稼働

賛成」「放射能年間20

ミリシーベルト大丈夫」

の講師、アドバイザー

(年間謝礼749万円)

を選ぶことか。

答弁

 

過去の活動暦や講演

等を参考にし村が責任

を持って慎重に選定し

ている。

▲放射性物質が村中に移動して線量値平均化なるか

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いいたて議会だより 平成24年8月 第55号

 常任委員会の活動として、今回は「放射線の検査体制、介護支援のあり方」、「川内村における復興に向けた取り組み、復興住宅建設状況等」を調査した。

常任委員会

活動報告活動報告

9

▲役場内に設置された検査器具

▲川内村の応急仮設住宅

村内産山菜等の検査結果

各行政区で百ベクレル超

(産業厚生常任委員会)

現在 

帰村率 

5分の1

川内村 

復興のあゆみ

(総務文教常任委員会)

 

昨年の原子力災害が

村内、村民にどれだけ

の影響があったのかを

確認するために村内産

山菜等に含まれる放射

性物質の検査結果を調

査した。

 

結果をみると高かっ

たのは「コシアブラ」で

16800ベクレル。

「コゴミ」で3400

〜1050ベクレル。

「シイタケ」が3200

〜1500ベクレル。

「タラの芽」が3200

〜560ベクレル程度

が検出された。

 

それ以外には、「たけ

のこ」2100、「フキ」

310〜1400、「行

者ニンニク」が800ベ

クレル検出された。

 

なお、ハウスイチゴ

はND。井戸水は検出

不可となっていた。

 

村内農地の土壌検査

の結果については昨年

12月に行ったのみで今

後より詳細な検査が求

められる。

 

一年前の高齢者の生

活状況と比較すると要

支援者が53人から91人

へ。要介護1が26人か

ら45人へ。全体で31

3人から440人へ増

加している。

 「いいたてホーム」で

は現状では77人入所

で、あと40人程度入所

可能であるが、介護職

員の不足や、保険料高

 

川内村は今年1月

に「帰村宣言」を行っ

た。宣言をする前に復

興計画を策定し、村民

説明や懇談会で役場機

能や学校の再開、さら

に「戻れる人から戻る」

との方針を決め、宣言

に至った。

 

所見としては、村に

戻った小中学生が合わ

せて38名と少なく若者

の帰村率が低い傾向に

あり、大きな課題と

なっている。

 

また応急仮設住宅は

福島県の配慮もあり、

永住住宅としても対応

できる建設となってい

る。

 

飯舘村からの進出を

決定した「菊池製作所」

は今後、雇用の場とし

て期待しているとのこ

とであった。

 

川内村は飯舘村と比

較して線量が低く、復

興に向けて第一歩を歩

み始めたが、それでも

克服すべき課題は山積

みである。

騰へつながることなど

課題が山積みである。

介護者の

  

支援について

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第55号 平成24年8月 いいたて議会だより 10

▲バイオエタノールプラントにて説明を受ける

 

先日、中学生のドイ

ツ研修の報告会があっ

た。脱原発に方向転換

したドイツでの、風力

発電バイオエタノール等

の自然エネルギー対策、

また地元若者との交流

における感想など立派

な報告であった。また、

彼等から今後の飯舘村

の復興にも尽力したい

との考えを聞き、力強

く頼もしさを感じた。

彼らの将来に大いに期

待しエールを送りたい。

ガンバレ若者よ!

発行責任者

 

議 

長 

佐藤 

長平

編 

広報編集特別委員会

 

委員長 

大和田和夫

 副委員長 

菅野 

義人

 

委 

員 

大谷 

友孝

  

〃  

北原  

  

〃  

飯樋善二郎

  

〃  

松下 

義喜

平成二十四年

第5回議会定例会

 

第5回議会定例会は

6月14日から21日まで

の8日間の会期で開催

しました。

 

今議会での議案審議

は次のとおりです。

編 集後 記

総務文教・産業厚生常任委員会

合同視察調査

 

6月25日〜26日の日

程で、山形県最上町に

あるウェルネスタウン

最上のバイオマスエネ

ルギーシステム(チッ

議案番号

件          

結 

予算

議案第32号

平成24年度飯舘村一般会計補正予算(第3号)

原案可決

議案第33号

平成24年度飯舘村国民健康保険特別会計補正予算

(第1号)

原案可決

議案第34号

平成24年度飯舘村介護保険特別会計補正予算(第1

号)

原案可決

議案第42号

平成24年度飯舘村一般会計補正予算(第4号)

原案可決

条例改正

議案第35号

飯舘村選挙公報の発行に関する条例

原案可決

議案第36号

飯舘村印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改

正する条例

原案可決

議案第37号

飯舘村企業立地支援条例の一部を改正する条例

原案可決

議案第38号

飯舘村国民健康保険条例の一部を改正する条例

原案可決

議案第39号

東日本大震災に伴う国民健康保険税の減免に関する

条例の一部を改正する条例

原案可決

議案第40号

東日本大震災による被災者が属する世帯の第1号被

保険者に対する介護保険料の減免に関する条例の一

部を改正する条例

原案可決

発議

発議第5号

脱原発を求める意見書(案)

原案可決

発議第6号

東京電力福島第一原子力発電所事故災害による放射

能汚染物の早期除染と復興を求める意見書(案)

原案可決

その他

議案第41号

福島県後期高齢者医療広域連合規約の変更について

原案可決

議案第43号

飯舘中学校仮設校舎整備工事請負契約の変更につい

原案可決

諮問第2号

人権擁護委員の候補者の推薦について

原案可決

人権擁護委員の

候補者の推薦について

飯舘村農業委員会

委員の推薦について

新委員

草野周一氏

(飯舘村飯樋字町71番

地)が全会一致で承認

されました。

新委員

西尾ツネ氏

(飯舘村二枚橋字106番

地)が全会一致で承認

されました。

プボイラー)と、秋田県

潟上市の稲ワラを原料

としたバイオエタノー

ルの実証事業を視察調

査いたしました。