豊橋技術科学大学グローバル工学教育推進機構 (...

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豊橋技術科学大学グローバル工学教育推進機構 (第4号 平成27年1月26日)

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豊橋技術科学大学グローバル工学教育推進機構

(第4号 平成27年1月26日)

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主要活動報告

10月

10 月 31 日(金):浜島特任教授(国際交流センター)及び Lim 准教授(国際教育セン

ター)、黒田が、Wawasan Open University、DISTED College を訪問し、Dato’Seri

Stephen Yeap DISTED Sdn.Bhd.会長、Dr. Seah Soo Aun DISTED カレッジ学長他とツ

イニング等教育プログラムでの協力可能性等につき協議。翌日には、DISTED カレッジ

学生寮開所式に出席。

11 月

IGNITE2014 年への日本側賓客への会議案内・出席依頼先として、S&O 清水管理統括(S&O

社社長は阿部社長から谷郷社長に交代。S&O 社社長は、ペナン日本人会商工部会会長

及びその分科会である三水会の会長、マレーシア日本人工会議所(JACTIM)ペナン部会

会長を務めている)及び東レマレーシア社川勝部長を 11 月 10 日(月)に訪問し、同

社吉村社長の会議オープニングでの挨拶を依頼。11 月7日(金)に日本人会事務局宗

事務局長、11 月 11 日(火)に総領館及び日本人学校を訪問し、IGNITE2014 オープニ

ング参加を依頼。

11 月 12 日(水):浜島特任教授(国際交流センター)及び Lim 准教授(国際教育セン

ター)、黒田が、Wawasan Open University、DISTED College を訪問し Dr. Seah Soo

Aun DISTED カレッジ学長他と MOU 等の協議を行った。

11 月 18 日(火):井佐原・情報メディア基盤センター長と共に、USM のネットワーク

関係者、ペナン校ネットワーク整備業者と USM が加盟しているマレーシア学術ネット

ワーク MYREN ネットワークへの接続への可能性につき打ち合わせを行った。日本から

の遠隔教育等コンテンツの配信するためには、現在のペナン校の LAN 容量を増やす必

要があり、マレーシア学術ネットワーク MYRENネットワーク等の活用を打診した。

11月 19日(水):三水会定例会に出席し、IGNITE2014 の案内を行った。

11 月 28 日(土):野田総領事主催会食に参加。東レマレーシア川勝部長、クラリオン

斎藤部長、Panasonic Automobile Systems Malaysia 南部社長、USM言語学部・招へい

講師の副田氏が同席。

12 月

12 月1日(月):東三河広域経済連合会マレーシア訪問団のペナン校訪問及び企業訪問

(モトローラ、Panasonic Automobile Systems Malaysia)等に随行。

東三河広域経済連合会一行ペナン校訪問

前列中央神野吾郎㈱サーラコーポレーシ

ョン社長・豊橋商工会議所副会頭(団長)

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12月 5日(金):浜島特任教授(国際交流センター)及び Lim 准教授(国際教育センタ

ー)及び黒田が、Dato’Seri Stephen Yeap、Wawasan Open University Sdn.Bhd.会長・

DISTED Sdn.Bhd.会長、Prof. Dato’Dr. Ho Sinn Chye Wawasan 大学学長、Dr. Seah

Soo Aun DISTED カレッジ学長とともに、これまでの学内での議論を踏まえ、MOU 内容

についての一部見直し等について協議を行った。

12月 8日(月)〜12 月 20日(土):三機関連携ペナン校 SD事業・TUT 実務英語研修ペ

ナン実務コース(ステージ 2)参加研修生 8 名がペナンに滞在し、USM の各担当(会計、

学生、研究、国際)へのインタビュー、USM 学生との懇談、三機関海外同窓会会議・

IGNITE 会議準備を通じた国際実務経験等を行った。また、12月 11日(木)〜17日(水)

は、TUT実務英語ペナン経験コース(ステージ1)7名が滞在。

12 月 13 日(土):TUT 同窓会・海外支部設立準備会議、三機関合同海外同窓生会議及

び交流会がペナン校及び Northam All Suite ホテルで開催された。三機関合同海外同

窓生会議・交流会には、長岡技術科学大学から佐藤一則国際連携センター等をはじめ

教職員 8 名、卒業生 2 名、卒業生家族等 3 名、高専機構からは黒田孝春理事をはじめ

教職員 7 名、卒業生 4 名及び豊橋技術科学大学からは、大西学長、井上理事・副学長

はじめ教職員 30名、卒業生 42 名、その他 10名が参加し、三機関合同海外同窓会今後

の開催頻度、ネットワーク構築等について検討が行われた。

12月 14日(日)〜16 日(火):14日(日)、TUT及び USM の主催、長岡技術科学大学及

び高専機構が共催して開催された International Conference of Global Technology

(IGNITE) 2014 オープニング及び Dato’Seri Kelvin Kiew Kwon Sen・Mini-Circuits

Technologies Malaysia 会長・社長への TUT名誉博士号授与式が行われた。オープニン

グ、名誉博士号授与式には、野田龍二・在ペナン日本国総領事、吉村裕司・ペナン日本

人会会長・Toray Industries (Malaysia) Sdn. Bhd.社長の他、長岡技術科学大学・佐

藤一則国際連携センター長、高専機構・黒田孝春理事、USMから、Shukri 副学長夫妻、

See Ching Mey 副学長、TUT からは、大西学長夫妻、井上理事・Lim准教授夫妻、その

他賓客・主催者関係者等約 150名が参加して行われた。15日(月)・16 日(火)には、

IGNITE 会議が開催され、口頭発表(4セッション)・ポスター(2 セッション)の他、

柴崎一郎・本学特命教授による基調講演、高木康夫・大同大学教授、本田晋也・名古屋

大学准教授を講師としたチュートリアルセッションが行われた。

SD 研修生(TUT, 高専、NUT)

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12月 15日(月):本学と Wawasan Open University, DISTED College との間で今後協

力の検討をしていくことを趣旨とする覚書(MOU)の締結が行われた。Wawasan Open

University, DISTED College の両校は、ペナン校の近隣に位置しており Wawasan

Education Foundation が設置した高等教育機関。

MOU署名に際しての大西学長の挨拶

(右端演台)、左から 3 人目井上理事・

副学長(於:Wawasan Open University)

MOU署名後大西学長と Wawasan Open 大学

Ho 学長と握手(中央)

IGNIT2014オープニングセレモニー IGNIT オープニングセレモニー/名誉博士号授与式参加者

IGNIT2014チュートリアル IGNITE論文賞発表

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12月 15日(月):大西学長が USMを訪問し、Omar 学長、Shukri 副学長、See Ching Mey

副学長、Zainal 工学部長、Lee研究管理課長・准教授とともに懇談を行い、今後の両大

学間での教育プログラム等、具体的な連携・協力について意見交換した。本学からは、

大西学長の他、井上・理事/副学長、松田・国際教育センター長、浜島・国際交流セン

ター特任教授、Lim・国際教育センター准教授他が参画した。

懇談の様子1 懇談の様子 2

12月 16日(火)〜17日(水):ペナン州政府(首席大臣室、計画課等)を Lim国際教

育センター準教授、及び現地建築士 Tan 氏ともに訪問し、ペナン校用途変更等手続き

関係打ち合わせを行った。

平成 27 年 1 月 5 日(月)~:平成 26 年度グローバル人材育成プログラムによる海外実

務訓練がペナンにて開始した(〜2/25 日)。豊橋技術科学大学の学生 12 名(日本人学

生 10 名及び留学生 2 名)が、梅本 CIE 特任教授とともに 1 月 4 日にペナンに到着後、

5 日から USM にて初歩マレー語、工学英語等の講義を含む 1 週間のオリエンテーショ

ンを経て、1月 12日から日系企業を含む 10社(SAM Engineering & Equipment(M) Sdn.

Bhd.,Continental Automotive Components Malaysia Sdn.Bhd., Altera Corporation

Sdn.Bhd.,Keysight Technologies Sdn.Bhd., Mini-Circuits Technologies Malaysia

Sdn.Bhd.,Advantest Engineering Sdn. Bhd.,Ambu Sdn. Bhd.,Toray Industries

Malalyais Sdn.Bhd., Cerca Insights Sdn. Bhd.,ISO Technologies Sdn.Bhd.) にお

いて実務訓練を開始した。USMでのオリエンテーションでは、本学教員(梅本・CIE特

任教授、Lim・CIE准教授、Tan・CIE特任助教)とともに、本学卒業生であり USM教員

である Dr Yeoh Fei Yee 先生、Dr.Asrulnizam Bin Abd Manaf 先生他が講師を務めた。

USM International office でのオリエンテー

ション開始(1/5)

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平成 27 年 1 月 10 日(土)~:平成 26 年度教員グローバル人材育成強化プログラム

(長期グローバル FD 研修)に参加している高専教員 10 名は、12 月末にニューヨーク

市立大学クィンーズ校での研修を終えた後、年末年始の日本へ一時帰国を経てペナン

での研修を開始した。ペナンでは、マレーシア科学大学(USM)、Seberang Perai

Polytechnic (PSP)、Penang Skills Development Centre(PSDC)、DISTED College に

て、これまでの研修の成果を取り入れた英語での講義を行うこととしています。

1 月 14日(水)、USM工学部での水戸・東京工業高等専門学校講師による 2 つの講義

“Electronics and Automobiles” 及び”Magnetism and Automobiles” を始めとし

て、翌 15日(木)には、USM 工学部で、小林・仙台高等工業専門学校助教による“ITS

(Intelligent Transport System) ”及び“Wireless Sensor Network ”、16日(金)

には、赤澤・長岡工業高等専門学校准教授による“Next-Generation Energy Source –

Biofuel- ” 及び“How to make biofuel? –From the view of genetic engineering ”

の講義が行われた。USM工学部での講義には、USM教員・学生(大学院生主体)が参加

し、14 日(水):25 名/15 名(1 回目の講義(午前)/2 回目の講義(午後))、15 日(木)

34 名/21 名、16 日:18 名/18 名の聴講があり、講義後にも講師に質問を投げかける姿

も多く見られた。

翌週の 1 月 20日(火)〜22日(水)には、USM メインキャンパスにて、水戸講師、小

林助教、赤澤准教授による講義(第1講義のみ)が行われ、各日それぞれ 10 名・21 名・

16 名の USM 教員・学生が聴講した。今後、USM 工学部キャンパス、メインキャンパス

での講義が続けられる他、Seberang Perai Polytechnic (PSP)、PSDC、DISTED での講

義が行われる予定です。USM の講義は、USM・IPS(Institute of Postgraduate Studies)

が講義スケジュールアレンジ等事業実施の協力を得て実施された。今般のペナン研修

開始にあたっては、本学から柴田教授(1系)、Lim准教授(CIE)、Tan 特任助教(CIE)

が参加した。

グローバル FD教員、柴田 TUT 教授、

TanTUT 助教とともにペナン校で撮影

(1/11)

グローバル FD教員, エンジニアリング・

キャンパス SERC(Science & Engineering

Research Centre)で Lim TUT 准教授及び

USM博士課程留学生(シリア)Mr Tariq氏(右端)

とともに撮影(1/14)。

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水戸講師による講義

(1/14,USMエンジニアリングキャンパス)

赤澤准教授による講義

(1/14,USMエンジニアリングキャンパス)

水戸講師の講義

(USM メインキャンパス 1/20)

講義後に受講者と懇談

(USM メインキャンパス、1/20)

USMメインキャンパス講義会場

(IPS:Institute of Postgraduate Studies

前で撮影(1/20)

IPS Deanの Prof. Othman Sulaiman 氏と柴田

TUT教授の懇談(1/20)

小林助教による講義

(1/21,USM メインキャンパス)

赤澤教授による講義

(1/22,USM エンジニアリングキャンパス)

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当地での教育関連等情報(地元紙等から)

マレーシア副首相兼教育大臣 Tan Sri Muhyddin Yassin 氏は、Malaysian Education Blue

Print (Higher Education) (PPPM-PT)2015-2025 草案を公表し、現今の高等教育分野の課題

を特定し、今後の具体的な高等教育施策を 10 の重点事項に沿って示している。本草案の内

容については、一般市民からの意見を受け付けている。(12/9 付け、国営 Bernama 通信、The

Star紙他)

(解説)

マレーシア高等教育施策に関しては、これまで The National Higher Education

Strategic Plan of Malaysia (Pelan Strategik Pengajian Tinggi Negara:PSPTN) が策

定されており、5 つのフェーズ(2007-2010、2010-2015、2016-2020、beyond 2020)

に分かれた同プランの具体的な施策が実施されてきた。しかし、2013 年の高等教育省

と教育省の統合もあり、PSPTN のレビュー作業が行われ、今般、「Malaysian

Education Blueprint (Higher Education) Transforming Higher Education for

Excellences 」として公表された。同プランではこれまでの施策成果及び課題に基づき、

以下の 10 の重点施策を提示している。

1) 全人的(holistic)で企業家精神(entrepreneurial)を有し、調和のとれた価値観

(balanced)を有する人材育成

・大卒生の 45%が月 RM1,500 以下の収入、英語力不足、性格・態度・個性が

就業するのに十分でなないこと等の課題。

2) 異なる種類の卓越した高等教育機関への支援充実による卓越した研究人材の

確保

3) 生涯学習の推進

4) 技術・職業教育(TVET)の質の向上

・産官学協力を通じた産業界主導のカリキュラム策定、教育省管轄 TVET

機関(Polytechnics, Community Colleges, Vocational Colleges)の リソー

スの効率化、公的資格認証枠組みの見直し・国際認証の取得、TVET のブラ

ンド化

5) 高等教育に関する教育省の役割・権限の見直し、高等教育機関の自律性の拡充

・国立高等教育機関のガバナンス機構・権限の改革、私立高等教育機関の最低

質基準設定と自己評価認証

6) 高等教育財政の持続性確保

・国立高等教育機関に対する政府経費支出のうち block grant(基礎的支出、

日本国立大学の運営交付金の性格に近い)を減らし、p

Funding(学生数(学部・修士・博士)及び教育プログラムに応じた経費)、

performance funding (卒業率、低所得家族学生等政府優先施策、機関ミッ

ション別)及び Endowment and other income(土地利用等からの収益)を

充実させる。

7) イノベーション推進体制

・他省庁と共有する重点推進研究分野の特定、

・成果重視の研究ファンドの導入

・政府、大学、産業界、コミュニュティー間の連携支援

8) 教育省の機構・役割の見直し

・高等教育人口拡大(学生数 1.2 百万人)、教育のグローバル対応等のための

役割の見直し。

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9) マレーシア高等教育システムのグローバル化

・留学生受入れ体制の改善:学生パス、入国手続の改善、奨学金制度の改善、

国立大学入学手続き改善等

10) グローバルオンライン学習の推進

・マレーシアに特有な科目(イスラム金融、熱帯医学等)の MOOCs を通じ

ての提供等

本 blue print 案は、上記 10 項目での具体的な取り組み計画を挙げており、一般からの意見

聴取を経て、実施に移されるものと思われる。提示されている取り組みの中には、国立大学に関

し、現行教育省の権限となっている大学憲章・基規則等の承認、Vice-Chancellor 職の任命・業

務評価に関する事項を各大学に設置されている大学理事会(Board of Directors)の権限とするこ

と等、教育省の権限を学生数の決定、大学の教育研究の質の確保・評価等、基準設定・監督機能

を中心とし、運営・管理は説明責任を伴う各大学の自主性に委ねる、また、人件費が 60-70%を

占めている国立大学への配分されている資金(block funds)に成果主義配分・外部資金拡大策を取

り入れる等、拡大する高等教育セクターへの財政支援を効率化・抑制しようとする考えが見てと

れる。同 Blue print によれば、現在のマレーシア高等教育就学率は 36% (18-22 歳人口に占める

就学。Diploma コース以上への就学者数と推測)であり、2025 年には、53%を達成することを目

標としているが、増加分は、主に私学高等教育、TVET 及びオンライン教育による高等教育需要

充足することが示されている。

高等教育のグローバル化施策については、マレーシア高等教育の国際的な認知度を向上させ

ることを掲げ、そのために留学生の受入れ拡充等を戦略として掲げている。留学生施策では、

2020 年までに 200,000 人の受入れ、2025 年までに 250,000 人の受入れ目標を設定し、学生パ

ス、入国手続きの改善等、マレーシア国際奨学金を官民が参画するプログラムへの改善、国立大

学への留学生選抜制度について、コンソーシアム方式での選抜・配置、授業料の見直し等の改善、

留学生配置高等教育機関の質保証の確保、国際マーケットに対応した職業技術教育分野キャパ

シティ向上等の施策を示している。同時にトップクラス国際学術団体によるアカデミックプロ

グラムの認証促進、国際的研究ラボの充実等を通じた際レベルへの研究活動の引き上げを目指

している。こうしたマレーシア高等教育のグローバル化に向けての施策は、日本を含む外国との

大学との教育・研究での連携・協力を更に充実させることとなることが期待される一方、英国の

教育制度を取り入れてきたマレーシアは、英語による教育への回帰も見られ、東南アジアでの高

等教育分野の国際的プレーヤーとなるべきその地歩を進めようとしていることが読み取れます。

その他、本高等教育施策の中で、職業技術教育の充実が挙げられており、高等教育では、ポリ

テク(5 年間の中等教育後 2-3 年の技術、商業等分野の教育を提供。現在 33 校に約 92,000 人が

在籍)の充実、自律性拡大が掲げられている。

後 記 :

前号以降、ペナン校では、12 月の同窓会関係・IGNITE2014、三機関職員が参加しての SD 等、

1 月上旬から TUT 海外実務訓練、グローバル FD ペナン研修が開始し、三機関連携の取り組みが

数多く行われた期間で多忙な日々が続きました。しかし、こうした事業を通じて、ペナン校に訪

問する三機関教職員が増えてきており、今後、更にペナン校を拠点とした連携活動が進んでいく

ことを期待します。

黒 田 清 彦(国際課国際教育支援室長)

マレーシア教育拠点(ペナン校)

No3. Cantonment Road, 10350 Penang, Malaysia

Tel:+60-4-226-6242,6252

Mobile: 012-496-7559

Mail:[email protected] , [email protected]