固定電話と携帯電話による 電話世論調査の検証 - nhk...2019/11/01  · 76 no 2019...

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74 NOVEMBER 2019 から固定電話に加え携帯電話も対象とする電話 法(以下,デュアルフレーム調査)を導入した 1) デュアルフレーム調査において,NHK では 現在,固定電話・携帯電話それぞれの回答結 果を単純に合計しており,抽出確率や,男女 年層などの属性をもとに補正をかけるウエイト 集計はおこなっていない。ただ今後,固定電 話所有者の減少と携帯電話所有者の増加がさ らに進んだ場合に,現在の方針をとり続ける ことが妥当なのか,実験調査などによって定 期的に検証していく必要がある。こうした問題 意識から,NHK放送文化研究所(以下,文 研)では 2019 年 3月に実験調査を実施,デュ アルフレーム調査導入時の2016 年12月以来, 2 度目の検証をおこなった。 NHKでは,2016 年12月に固定電話に加え携帯電話も対象にする電話法(デュアルフレーム調査)を導入した。 この調査法では,現在,抽出確率や男女年層などの属性をもとに補正するウエイト集計をおこなわず,固定電話・ 携帯電話それぞれの結果を単純に合計する集計方法を採用しているが,今後,固定電話所有者の減少と携帯電話 所有者の増加がさらに進んだ場合,現在の方針をとり続けることが妥当なのかを検証するため,2019 年 3月に実験 調査を実施した。デュアルフレーム調査導入時の 2016 年 12 月以来,2 度目の検証で,主な結果は以下のとおりである。 携帯調査では男性や若年層からより多くの回答を得ることができ,デュアルフレーム集計の男女年層別のサンプ ル構成比はより国勢調査の構成比に近づく 固定電話への調査と携帯電話への調査の回答差はほとんどみられない 固定電話と携帯電話の所有状況については,ウエイトをかけないデュアルフレーム集計のほうが,世論調査(配 付回収法)の結果に近い デュアルフレーム集計と 3 種類のウエイト集計(補正)の結果を比較したところ,ほとんどの質問で回答結果に差 はなかった 以上のことから,固定電話と携帯電話による電話法(デュアルフレーム調査)については,当面はウエイト集計を おこなわず,固定電話への調査と携帯電話への調査の結果を単純に合計する,というこれまでの方針を変更する必 要はないと考えられる。 固定電話と携帯電話による 電話世論調査の検証 ~「社会と生活に関する意識・価値観」調査の結果から~ 世論調査部 平田明裕  はじめに 「世論調査」というと,多くの人が思い浮か べるのが電話による世論調査ではないだろう か。電話番号を無作為(ランダム)に発生させ て,その番号に電話をかけるという調査方法 (RDD :ランダム・デジット・ダイアリング)は, 機動性の高さなどから,マスコミが実施する選 挙や政治意識に関する調査などで一般的に用 いられている。 NHK では当初,電話調査の対象を固定電話 に限定していたが,近年,固定電話の所有者 が大幅に減少し,若い人を中心に携帯電話し か持たない人が次第に増加していることから, 数年にわたって実験調査を重ね,2016 年12月

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Page 1: 固定電話と携帯電話による 電話世論調査の検証 - NHK...2019/11/01  · 76 NO 2019 「携帯電話しか持たない」人は16%である一方,「固定電話しか持たない」人は6%であり,2017

74 NOVEMBER 2019

から固定電話に加え携帯電話も対象とする電話法(以下,デュアルフレーム調査)を導入した1)。

デュアルフレーム調査において,NHKでは現在,固定電話・携帯電話それぞれの回答結果を単純に合計しており,抽出確率や,男女年層などの属性をもとに補正をかけるウエイト集計はおこなっていない。ただ今後,固定電話所有者の減少と携帯電話所有者の増加がさらに進んだ場合に,現在の方針をとり続けることが妥当なのか,実験調査などによって定期的に検証していく必要がある。こうした問題意識から,NHK放送文化研究所(以下,文研)では2019 年3月に実験調査を実施,デュアルフレーム調査導入時の2016 年12月以来,2度目の検証をおこなった。

NHKでは,2016年12月に固定電話に加え携帯電話も対象にする電話法(デュアルフレーム調査)を導入した。この調査法では,現在,抽出確率や男女年層などの属性をもとに補正するウエイト集計をおこなわず,固定電話・携帯電話それぞれの結果を単純に合計する集計方法を採用しているが,今後,固定電話所有者の減少と携帯電話所有者の増加がさらに進んだ場合,現在の方針をとり続けることが妥当なのかを検証するため,2019年3月に実験調査を実施した。デュアルフレーム調査導入時の2016年12月以来,2度目の検証で,主な結果は以下のとおりである。 ● 携帯調査では男性や若年層からより多くの回答を得ることができ,デュアルフレーム集計の男女年層別のサンプ

ル構成比はより国勢調査の構成比に近づく ● 固定電話への調査と携帯電話への調査の回答差はほとんどみられない ● 固定電話と携帯電話の所有状況については,ウエイトをかけないデュアルフレーム集計のほうが,世論調査(配

付回収法)の結果に近い ● デュアルフレーム集計と 3 種類のウエイト集計(補正)の結果を比較したところ,ほとんどの質問で回答結果に差

はなかった以上のことから,固定電話と携帯電話による電話法(デュアルフレーム調査)については,当面はウエイト集計を

おこなわず,固定電話への調査と携帯電話への調査の結果を単純に合計する,というこれまでの方針を変更する必要はないと考えられる。

固定電話と携帯電話による電話世論調査の検証~「社会と生活に関する意識・価値観」調査の結果から~

世論調査部 平田明裕 

はじめに

「世論調査」というと,多くの人が思い浮かべるのが電話による世論調査ではないだろうか。電話番号を無作為(ランダム)に発生させて,その番号に電話をかけるという調査方法

(RDD:ランダム・デジット・ダイアリング)は,機動性の高さなどから,マスコミが実施する選挙や政治意識に関する調査などで一般的に用いられている。

NHKでは当初,電話調査の対象を固定電話に限定していたが,近年,固定電話の所有者が大幅に減少し,若い人を中心に携帯電話しか持たない人が次第に増加していることから,数年にわたって実験調査を重ね,2016年12月

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75NOVEMBER 2019

に「社会と生活に関する意識・価値観」調査で,初めてデュアルフレーム調査を導入した。なお,政治意識月例調査のデュアルフレーム調査への移行は2017年4月である。

デュアルフレーム調査導入にあたって,NHKでは実査の方法や注意点などについて指針をまとめた。その主な考え方は以下のとおりである。

● 実施可能な調査は,全国を対象とする調査である

● 固定電話と携帯電話のサンプル配分は,ほぼ同数とするなお,これに関して,年に1回,固定電話と携帯電話の所有状況について,別途,世論調査(配付回収法)で調査し,この調査結果をもとに固定電話と携帯電話のサンプル配分を決めることとした

● 集計については,原則としてウエイトをかけず,固定調査結果と携帯調査結果を合算する

● 携帯調査では,運転中・仕事中の人や未成年にも電話がかかることを想定し,かかった場合には,適切に対応する

上記の,固定電話と携帯電話のサンプル配分に関して補足すると,サンプル配分を考えるにあたっては,固定・携帯電話それぞれについて,個人の所有状況を把握する必要がある。しかし,日本国内では個人の電話の所有状況の公式統計が存在しない。このため,NHKではその代替として,毎年1度,配付回収法による世論調査で両者の所有状況を調べ,その結果を指標としている。

2018年9月に実施した調査 5)によると(図

1),「固定電話と携帯電話の両方を持っている」という人は77%で,全体の8割弱を占める。

本稿は,主に以下の点の検証結果について報告する。

固定電話への調査(以下,固定調査)と,携帯電話への調査(以下,携帯調査)と,デュアルフレーム調査の

(1)サンプル構成の比較(2)回答結果の比較(3)回答集計でウエイト集計(補正)をおこな

う必要性

NHKでのデュアルフレーム調査導入の経緯と考え方

NHKでは,2003年の衆議院選挙における選挙調査から,固定電話を対象に,RDD電話法による電話調査を導入した。導入からしばらくは,サンプル構成に大きな偏りはみられなかったが,その後,次第に若年層からの回答が得られにくくなり,結果,高年層の割合が大幅に増加し,国勢調査の構成比から大きく乖離する状態が続いていた。自宅に固定電話を持っていない人と,固定電話を持っていても「常に外出している」人を合わせた「接触不可能層」の割合は20・30代で高いという報告 2)もあり,若年層をどのように捕捉するかが,調査の精度を維持するための大きな課題となっていた。

こうした問題意識から,2014 年に公益財団法人日本世論調査協会と,協会加盟のマスコミ6社 3)が共同で,携帯電話を対象とした携帯電話RDD実験調査を実施し,数回の実験調査の結果,最終的に,携帯電話も加えたデュアルフレーム調査は実施可能,という結論に至った 4)。

NHKではその後,2015年,2016年に独自の実験調査を重ね,前述のように2016年12月

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「携帯電話しか持たない」人は16%である一方,「固定電話しか持たない」人は6%であり,2017年の結果と比較すると差はみられなかった。

また,「固定電話を持っている人(「固定と携帯の両方を持っている人」+「固定しか持たない人」)」と「携帯電話を持っている人(「固定と携帯の両方を持っている人」+「携帯しか持たない人」)」の割合はそれぞれ 83%,93%で,比率にすると,1:1.1となり,上記の「固定電話と携帯電話のサンプル配分は,ほぼ同数とする」という考え方とおおむね合致する結果となっている。

デュアルフレーム実験調査の結果と検証

(1)調査の概要

今回の実験調査の主な目的は,前回(2016年12月)の検証同様,デュアルフレーム調査において, ▽固定調査と携帯調査で,調査結果に顕著な違いがあるかどうか,そのうえで,

▽サンプル配分・集計についての現状の方針

が妥当か,について検証することである。調査の概要は表1のとおりである。なお,

「デュアルフレーム集計」とは,固定調査と携帯調査の回答数を単純に足し合わせた数字である。

(2)サンプル構成の比較

サンプル構成について,固定調査,携帯調査,デュアルフレーム集計を比較してみていく。まず,固定電話と携帯電話の所有状況をみると

(表2),固定調査では「固定電話のみ所有」が14.1%で「両方所有」が85.9%,携帯調査では

「両方所有」が70.3%で,「携帯電話のみ所有」が29.7%であった。デュアルフレーム集計では

「固定電話のみ所有」が6.8%,「両方所有」が

図 1 固定電話と携帯電話の所有状況 表 1 調査の概要

表 2 電話の所有状況

(%)

固定調査(n=845)

携帯調査(n=897)

デュアルフレーム集計

(n=1,742)

世論調査〈配付回収法〉(n=1,286)

固定電話のみ所有 14.1 - 6.8 6.1

両方所有 85.9 70.3 77.9 77.9

携帯電話のみ所有 - 29.7 15.3 16.0

※ 「固定調査」「携帯調査」「デュアルフレーム集計」は,いずれも「無 回答」を除いて 100%として算出

※「世論調査」は,「社会と生活に関する意識」調査(2018 年 9 月)から,「無回答」などを除いて 100% として算出(18 歳以上で再集計)

固定調査 携帯調査 デュアルフレーム集計

調査名 「社会と生活に関する意識・価値観」調査

調査時期 2019 年 3 月 1 日(金)~ 3 日(日)

調査項目 社会観や生活意識,メディア利用など

調査方法 固定電話と携帯電話による電話法(デュアルフレーム)

調査対象 全国 18 歳以上の男女

調査相手 1,584 人 2,006 人 3,590 人

回答数(率) 957 人(60.4%)

1,002 人(50.0%)

1,959 人(54.6%)その他,無回答

固定と携帯,両方ない

固定はないが,携帯はある

固定と携帯,両方ある

固定はあるが,携帯はない

2018年

2017年

2016年

「固定電話を持っている人(83%)」

「携帯電話を持っている人(93%)」

9 77% 14

10

8 77 14

6 77 16

固定はあるが,携帯はない

固定と携帯,両方ある

固定はないが,携帯はある

固定と携帯,両方ない

その他,無回答

11

11

※2016 年は「参院選後の政治意識・2016」調査 6)で対象は 18 歳以上,2017 年と 2018 年は「社会と生活に関する意識」調査 7)で対象は 16歳以上のため 18 歳以上で再集計して算出

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77NOVEMBER 2019

固定調査 携帯調査 デュアルフレーム集計

調査名 「社会と生活に関する意識・価値観」調査

調査時期 2019 年 3 月 1 日(金)~ 3 日(日)

調査項目 社会観や生活意識,メディア利用など

調査方法 固定電話と携帯電話による電話法(デュアルフレーム)

調査対象 全国 18 歳以上の男女

調査相手 1,584 人 2,006 人 3,590 人

回答数(率) 957 人(60.4%)

1,002 人(50.0%)

1,959 人(54.6%)

77.9%,「携帯電話のみ所有」が15.3%で,前述のNHKの配付回収法による世論調査の結果と比較すると差がなかった。配付回収法による世論調査の結果を国民の縮図と考えると,デュアルフレーム集計は固定調査と携帯調査に比べ国民の縮図に近い分布になっていることがわかる。「携帯電話のみ所有」の人について,

デュアルフレーム集計と世論調査(配付回収法)との比較を男女年層別でみると(図

2),男性50 代以外は差はなく,いずれも若年層が高く高年層で低い傾向がみられた。若年層を中心に携帯電話しか持たない人が広がっていることがわかる。

次に,サンプル構成についてみていく(表3)。まず男女別では,固定調査では

図 2 「携帯電話のみ所有」の人(男女年層別)

表 3 サンプル構成比(男女・男女年層別)

性別 男女年層別

男性 女性男性 女性

(%)18 ~29 歳 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳

以上 無回答 18 ~29 歳 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳

以上 無回答

固定調査(n=957) 40.6 59.4 1.3 2.5 4.3 5.4 7.9 14.6 4.6 0.6 1.9 6.7 6.6 11.4 26.2 6.0

携帯調査(n=1,002) 60.0 40.0 8.3 8.1 10.4 11.7 9.1 7.8 4.7 3.1 6.0 5.4 6.4 6.9 7.7 4.6

デュアルフレーム集計(n=1,959) 50.5 49.5 4.8 5.4 7.4 8.6 8.5 11.1 4.6 1.9 4.0 6.0 6.5 9.1 16.7 5.3

国勢調査 48.2 51.8 6.9 6.8 8.9 7.5 7.8 10.3 - 6.5 6.6 8.6 7.4 8.2 14.4 -※「国勢調査」は 2015 年の国勢調査による人口を基準とした,2018 年 10 月1日現在の人口推計

表 4 サンプル構成比(地域ブロック別)

地域別

(%)北海道 東北 関東 甲信越 東海・

北陸 近畿 中国 四国 九州・沖縄 無回答

固定調査(n=957) 4.9 6.9 33.4 4.4 14.2 14.8 6.0 4.0 11.4 0.0

携帯調査(n=1,002) 3.6 4.4 29.6 3.8 13.7 16.0 5.3 2.4 11.2 10.1

デュアルフレーム集計(n=1,959) 4.2 5.6 31.5 4.1 13.9 15.4 5.6 3.2 11.3 5.2

国勢調査 4.3 7.1 34.3 4.1 14.0 16.3 5.8 3.0 11.2 -※ 「国勢調査」は 2015 年の国勢調査による人口を基準とした,2018 年 10 月1日現在の人口推計

※「デュアルフレーム集計」は,「無回答」を除いて 100% として算出※「世論調査」は,「社会と生活に関する意識」調査(2018 年 9 月)から, 「無回答」などを除いて 100% として算出(18 歳以上で再集計)

0

20

40

60

80

100

世論調査(配付回収法)デュアルフレーム集計

44 42

42

22

1917 19

1210

7

9 9

6 65

5443

34

40代 50代 60代 70歳以上

18~39歳

(191人)(140人)(164人)(164人)(210人)

(153人)(116人) (87人) (110人)(158人)

デュアルフレーム

世論調査(112人)(116人)(126人)(175人)(319人)

(154人) (99人)(106人)(118人)(185人)

40代 50代 60代 70歳以上

18~39歳

(%)

男 女

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男性:女性が約4:6,反対に携帯調査では男性:女性が約6:4,両者を合わせたデュアルフレーム集計では男女がほぼ半数である。指標である国勢調査の結果と比べると,デュアルフレーム集計が,国勢調査結果に最も近い。

また,男女年層別で目立つのは,固定調査での高年層の割合の高さである。女性70歳以上が約26%,男性70歳以上は約15%と高齢層への偏りが顕著である。反対に携帯調査では,固定調査では少ない若年層をある程度捕捉できており,デュアルフレーム集計になると,男女別同様,国勢調査の結果に近づく形となっている。

一方,地域ブロック別(表4)では,固定調査,携帯調査,デュアルフレーム集計のいずれの構成比も,国勢調査と大きな乖離はみられない。

(3)固定調査と携帯調査の回答結果の比較

今回の実験調査では,生活満足度,友人関係,仕事観などの幅広い価値観と,テレビやインターネットなどのメディアの利用実態について尋ねている。ここからは,固定調査と携帯調査で回答結果の違いがあるのかについてみていきたい(表5)。

違いが目立つのは,メディアの利用実態の質問である第7問「テレビ視聴時間」,第8問「インターネット利用頻度」,第9問「SNS利用頻度」である。携帯調査は固定調査に比べ,3時間以上の長時間テレビを見る人の割合が低く,インターネットを「毎日のように」利用する人が高く,SNSを「毎日のように」利用する人が高い。

ただし,例えばこれらの質問の中で,第9問「SNS 利用頻度」で「毎日のように」利用して

いる人を年層別にみると(図3),固定調査と携帯調査の結果に差はなく,いずれも若年層で高く高年層で低い傾向がみられた。さらに,

「毎日のように」の選択肢だけでなくほかの選択肢も含め,年齢の影響を排除するため年層を3つに分けて比較すると(図4),固定調査と携帯調査でほとんど差がないことがわかる。

なお,第9問「SNS利用頻度」の質問では全体の結果で両者に回答差がみられたのは,携帯調査は若年層の回答数が多いため,若年層の持つ傾向が全体の結果に反映されたと考えられる。第7問「テレビ視聴時間」,第8問

「インターネット利用頻度」の質問についても同様の傾向がみられ,年層により回答の違いが大きいことが影響していると考えられる。

そのほか,メディアの利用実態以外の,第1問「生活満足度」,第2問「友人関係」,第3問「仕事観」など価値観の質問については,一部の選択肢に回答差が存在するものの,1つの質問の中のすべての選択肢で回答差があり回答結果の傾向が異なってみえる質問は,第10問「社会のあり方」だけであった。この質問は,どのような社会がよいと思うかを「自由に競争できる社会」と「格差をなくしていく社会」の2 択で尋ねたものである。「自由に競争できる社会」を回答した人を年

層別にみると(図5),固定調査と携帯調査の結果に差はなく,いずれも若年層で高く,高年層で低い傾向がみられた。一方の「格差をなくしていく社会」も同様に,固定調査と携帯調査で差はなかった(図6)。

このため,全体の結果で固定調査と携帯調査の回答差がみられるのは,固定調査や携帯調査といった調査方法の違いが影響しているというより,むしろ,携帯調査が固定調査

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(%) 固定調査(n=957)

携帯調査(n=1,002)

第 1 問生活満足度

1 満足している 32.1 32.72 どちらかといえば,満足している 44.7 46.83 どちらかといえば,不満だ 13.0 12.94 不満だ 7.4 6.85 わからない,無回答 2.8 > 0.8

第 2 問友人関係

1 会わなくても,相手の近況が分かっている程度のつきあい 16.3 15.42 ときどき会ったり,遊んだりするようなつきあい 44.5 48.33 何でも相談したり,たすけ合えるつきあい 24.6 26.34 友達と呼べるような人はいない 9.0 6.95 その他 0.4 0.26 わからない,無回答 5.2 > 2.9

第 3 問仕事観

1 仕事よりも,自分の自由な時間を優先する 42.7 42.02 自分の自由な時間よりも,仕事を優先する 46.5 < 51.73 わからない,無回答 10.8 > 6.3

第 4 問結婚観

1 結婚はしたほうがよい 51.9 52.22 結婚はしなくてもよいが,パートナーや恋人はいたほうがよい 28.8 < 33.23 結婚はしなくてもよいし,パートナーや恋人もいなくてよい 10.9 9.14 わからない,無回答 8.4 > 5.5

第 5 問A恋愛観

(恋愛の意味)

1 共感できる 54.3 56.52 まあ共感できる 29.5 32.53 あまり共感できない 4.9 4.34 共感できない 1.5 0.85 わからない,無回答 9.8 > 5.9

第 5 問B恋愛観

(恋愛と自分の時間)

1 共感できる 21.7 19.52 まあ共感できる 44.5 < 52.23 あまり共感できない 19.6 19.14 共感できない 3.7 2.35 わからない,無回答 10.4 > 7.0

第 6 問人生観

1 社会的な地位を得るために,一生懸命,努力する 29.4 < 36.12 社会的な地位を考えずに,気ままに暮らす 57.3 54.13 わからない,無回答 13.4 > 9.8

第 7 問テレビ視聴時間

1 30 分くらい 6.3 8.32 1 時間くらい 17.5 < 23.03 2 時間くらい 22.4 22.74 3 時間くらい 18.7 > 14.95 4 時間くらい 9.3 > 5.86 5 時間くらい 5.3 > 3.07 6 時間以上 7.2 > 2.48 ほとんど,まったく見ない 5.0 < 12.39 わからない,無回答 8.4 7.8

第 8 問インターネット利用頻度

1 毎日のように 34.3 < 58.92 週に 3 ~ 4 日くらい 6.0 < 8.73 週に 1 ~ 2 日くらい 5.2 5.44 月に 1 ~ 2 日くらい 3.4 2.95 ほとんど,まったく利用していない 42.3 > 16.46 わからない,無回答 8.8 7.8

第 9 問SNS 利用頻度

1 毎日のように 23.3 < 44.52 週に 3 ~ 4 日くらい 7.8 9.93 週に 1 ~ 2 日くらい 5.2 6.04 月に 1 ~ 2 日くらい 3.4 3.15 ほとんど,まったく利用していない 50.8 > 28.16 わからない,無回答 9.4 8.4

第 10 問社会のあり方

1 自由に競争できる社会 29.7 < 41.82 格差をなくしていく社会 56.3 > 47.53 わからない,無回答 14.0 > 10.7

第 11 問在宅・外出傾向内向的・外向的

1 家で過ごすのが好きなほう 13.7 11.32 どちらかといえば,家で過ごすのが好きなほう 35.4 34.03 どちらかといえば,外に出かけるのが好きなほう 30.1 30.74 外に出かけるのが好きなほう 9.3 < 14.15 わからない,無回答 11.5 9.9

第 12 問ボランティアや地域活動の経験

1 現在している 17.0 16.12 過去にしたことがある 30.3 34.03 まだしたことはないが,そのうちすると思う 15.9 < 19.44 これまでにしたことはないし,今後もしないと思う 25.7 > 21.65 わからない,無回答 11.1 9.0

第 13 問 投票姿勢

1 必ず投票に行く 55.3 > 47.82 だいたい投票に行くようにしている 22.7 24.83 特に必要があると思ったときだけ投票に行く 8.3 < 12.84 投票には行かない 3.7 < 5.65 その他(具体的に) 0.0 0.16 わからない,無回答 10.1 9.0

※「<(薄いアミかけ)」「>(濃いアミかけ)」は統計的に有意差があることを示す(信頼度 95%)

表 5 固定調査と携帯調査の回答結果の比較

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に比べ若年層の比率が高く高年層が低いという,サンプル構成比の違いが影響していると考えられる。

検証の結果として,固定調査と携帯調査の

回答差はほとんどみられず,固定調査と携帯調査の回答を単純に足し合わせても問題はないものと考えられる。

図 3 第 9 問 SNS 利用頻度「毎日のように」(年層別)

図 6 第 10 問 社会のあり方 「格差をなくしていく社会」(年層別)

図 4 第 9 問 SNS 利用頻度(年層 3 区分)

図 5 第 10 問 社会のあり方 「自由に競争できる社会」(年層別)

0

20

40

60

80

100

携帯調査固定調査

85

60

50

29

54

21

4855

80

40代 50代 60代 70歳以上

18~39歳

固定調査 (60人) (105人) (115人) (185人) (391人)

携帯調査 (255人) (158人) (181人) (160人) (155人)

(%)

0

20

40

60

80

100

携帯調査固定調査

48 47

37

3730

2630

44

5357

40代 50代 60代 70歳以上

18~39歳

固定調査 (60人) (105人) (115人) (185人) (391人)

携帯調査 (255人) (158人) (181人) (160人) (155人)

(%)

0

20

40

60

80

100

携帯調査固定調査

42 44

5966 66

6563554848

40代 50代 60代 70歳以上

18~39歳

固定調査 (60人) (105人) (115人) (185人) (391人)

携帯調査 (255人) (158人) (181人) (160人) (155人)

(%) わからない、無回答

ほとんど,まったく利用していない

月に1~2日くらい

週に1~2日くらい

週に3~4日くらい

毎日のように

【49歳以下】

【50・60代】

【70歳以上】

固定調査

携帯調査

(165人)

(413人)

固定調査

携帯調査

(300人)

(341人)

固定調査

携帯調査

(391人)

(155人)

毎日のように 週に 3~ 4日くらい 週に 1~ 2日くらい

月に 1~ 2日くらい ほとんど,まったく利用していない

わからない,無回答

66% 11 161 05

73 13 80

24

32 12 6 410

10

39 11 360

9 5

4 5 3 82 34

5 7 770

101

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81NOVEMBER 2019

(4)ウエイト集計について

ウエイト集計(補正)に関しては,どのような条件に基づいてウエイトをかけるか,さまざまな選択肢が考えられる。今回の実験調査では,前回(2016年12月)の検証と同様,以下の3 種類の補正について検証をおこなった。

① 抽出確率の補正

調査相手に選ばれる確率が,誰もが等しくなるように補正する手法である。携帯電話では,複数台持っている人ほど選ばれる確率が高くなる 8)。一方,固定電話では,世帯内の人数が多い人ほど選ばれる確率が低くなる9)。また,固定と携帯の両方を持っている人は,片方の人に比べて選ばれる確率は高くなる10)。さらに,固定電話と携帯電話それぞれの総契約数(番号数)の違いにより,選ばれる確率は異なってくる。以上のように,携帯電話の所有台数,固定電話の有無,世帯人数,固定電話と携帯電話の総契約数などの変数で,調査相手一人一人に補正をおこなう。

② 男女年層別の構成比の補正

男女年層10歳刻みのサンプル構成比を,国勢調査の構成比に合わせるように補正する手法である。例えば,サンプル全体に占める女性 20 代の割合が低いときは,国勢調査の構成比に合わせて,回答の重みを大きくする。

③ ①と②両方の補正

抽出確率の補正と男女年層別の構成比の補正の両方をおこなう手法である。

以下,デュアルフレーム集計と上記の①~③の補正をおこなった結果について,比較し

てみていく。まず,固定電話と携帯電話の所有状況につ

いて(表6),前述のNHKの配付回収法による世論調査の結果と比較した。「①抽出確率補正」と「③抽出確率補正のあと男女年層補正」は,「固定電話のみ所有」「両方所有」「携帯電話のみ所有」のすべてで差がみられた。抽出確率補正の際には,例えば,出現率が高い「2人世帯で固定電話があり携帯を1台持っている人」など,固定と携帯の「両方所有」の人は片方の人に比べ選ばれる確率が高くなるため,回答の重みが小さくなる。その影響で

「両方所有」が世論調査の結果と比べ低くなったと考えられる。「②男女年層補正」は「携帯電話のみ所有」で差がみられた。

固定電話と携帯電話の所有状況で配付回収法の世論調査と差がなかったのは,デュアルフレーム集計だけであった。世論調査(配付回収法)の結果が国民の縮図と考えると,ウエイトをかけないデュアルフレーム集計が最も近い分布になっていることがわかる。

次にそれぞれのサンプル構成を男女別,年層別で比較してみていく(表7)。「①抽出確率補正」は,デュアルフレーム集計との差はなかった。なお,先ほど述べた表 3の国勢調査の構成比に合わせるように補正をおこなったため,「②男女年層補正」はデュアルフレーム集計に比べ,40代以下で比率が高く,60 代以上で低くなっている。「③抽出確率補正のあと男女年層補正」も「②男女年層補正」と同じ結果であった。

続いて,それぞれの回答結果を比較してみていく(表8)。「①抽出確率補正」は,デュア

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82 NOVEMBER 2019

ルフレーム集計との差はなかった。「②男女年層補正」はメディアの利用実態の質問で差がみられ,「インターネット利用頻度」と「SNS利用頻度」では,「毎日のように」で「②男女年層補正」が高く,「ほとんど,まったく利用していない」で「②男女年層補正」が低かった。これは,ウエイト集計により,若年層の回答の重みを大きくし,高年層の回答の重みを小さくしたことが影響したと考えられる。「③抽出確率補正のあと男女年層補正」は,

メディアの利用実態やほかの一部の質問で差がみられた。ただし,これらの差があった一

部の選択肢を除くと,ほとんどの選択肢でデュアルフレーム集計と各ウエイト集計に差はみられなかった。なお,メディアの利用実態の質問は年層により回答の違いが大きく,男女年層の補正により若年層の持つ傾向が全体の結果に反映されたと考えられる。

以上の点においては,固定調査と携帯調査の結果を単純に合わせる現在の集計方法に大きな問題はみいだせなかった。

また,ウエイト集計をおこなえば,必ずしも精度が高いデータが得られるというわけではない。世論調査では,そもそも調査拒否など

表 6 電話の所有状況の比較

表7 サンプル構成比の比較(男女・年層別) 

(%)

世論調査(配付回収法)

デュアルフレーム

集計

①抽出確率補正

②男女年層補正

③抽出確率補正のあと

男女年層補正

1 固定電話のみ所有 6.1 6.8 < 10.1 5.5 < 8.4

2 両方所有 77.9 77.9 > 66.8 75.3 > 65.2

3 携帯電話のみ所有 16.0 15.3 < 23.1 < 19.2 < 26.4

※ 「世論調査(配付回収法)」は,「社会と生活に関する意識」調査(2018 年 9 月)から「無回答」などを除いて 100% として算出(18 歳以上で再集計)※ 「デュアルフレーム集計」「①抽出確率補正」「②男女年層補正」「③抽出確率補正のあと男女年層補正」は,いずれも「無回答」を除いて 100% として算出※ 「<」「>」は「世論調査(配付回収法)」と比較して,統計的に有意差があることを示す(信頼度 95%)

(%)

デュアルフレーム集計

①抽出確率補正

②男女年層補正

③抽出確率補正のあと

男女年層補正

性別1 男性 50.5 50.2   48.2 48.0

2 女性 49.5 49.8 51.8 52.0

年層別

1 18 ~ 19 歳 1.0 1.3 < 2.0 < 2.0

2 20 代 5.7 7.1 < 10.2 < 10.2

3 30 代 9.3 10.9 < 12.1 < 12.2

4 40 代 13.4 12.9 < 15.9 < 15.9

5 50 代 15.1 14.9   13.6   13.6

6 60 代 17.6 16.6 > 14.5 > 14.5

7 70 歳以上 27.9 27.8 > 22.6 > 22.6

8 無回答 9.9 8.4 9.0 9.0

※「<」「>」は「デュアルフレーム集計」と比較して,統計的に有意差があることを示す(信頼度 95%)

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83NOVEMBER 2019

表 8 回答結果の比較(%)

デュアルフレーム

集計

①抽出確率補正

②男女年層補正

③抽出確率補正のあと

男女年層補正

第 1 問生活満足度

1 満足している 32.4 31.8 33.0 32.42 どちらかといえば,満足している 45.8 46.3 45.9 46.13 どちらかといえば,不満だ 12.9 12.9 12.8 12.74 不満だ 7.1 7.5 6.7 7.35 わからない,無回答 1.8 1.6 1.6 1.5

第 2 問友人関係

1 会わなくても,相手の近況が分かっている程度のつきあい 15.8 16.1 15.4 15.72 ときどき会ったり,遊んだりするようなつきあい 46.5 46.8 47.9 47.73 何でも相談したり,たすけ合えるつきあい 25.5 25.2 25.8 25.54 友達と呼べるような人はいない 7.9 8.1 7.0 7.35 その他 0.3 0.4 0.2 0.36 わからない,無回答 4.0 3.5 3.6 3.5

第 3 問仕事観

1 仕事よりも,自分の自由な時間を優先する 42.4 43.5 43.9 44.52 自分の自由な時間よりも,仕事を優先する 49.2 48.7 48.3 47.83 わからない,無回答 8.5 7.8 7.8 7.7

第 4 問結婚観

1 結婚はしたほうがよい 52.1 51.9 50.3 50.02 結婚はしなくてもよいが,パートナーや恋人はいたほうがよい 31.1 31.7 32.4 33.03 結婚はしなくてもよいし,パートナーや恋人もいなくてよい 10.0 10.0 11.0 10.84 わからない,無回答 6.9 6.3 6.3 6.3

第 5 問A恋愛観

(恋愛の意味)

1 共感できる 55.4 55.6 55.3 54.92 まあ共感できる 31.0 31.8 32.2 32.83 あまり共感できない 4.6 4.6 4.4 4.44 共感できない 1.1 1.2 1.0 1.05 わからない,無回答 7.8 6.9 7.0 6.9

第 5 問B恋愛観(恋愛と自分の時間)

1 共感できる 20.6 21.5 20.1 20.92 まあ共感できる 48.4 48.7 50.4 49.93 あまり共感できない 19.3 19.4 19.0 19.04 共感できない 3.0 2.8 2.6 2.55 わからない,無回答 8.7 7.6 7.8 7.6

第 6 問人生観

1 社会的な地位を得るために,一生懸命,努力する 32.8 32.6 34.2 33.32 社会的な地位を考えずに,気ままに暮らす 55.6 57.1 55.4 56.43 わからない,無回答 11.5 10.3 10.3 10.2

第 7 問テレビ視聴時間

1 30 分くらい 7.3 7.8 8.3 8.42 1 時間くらい 20.3 20.4 21.2 20.93 2 時間くらい 22.5 22.5 22.0 21.94 3 時間くらい 16.7 17.0 15.7 16.35 4 時間くらい 7.5 7.6 7.0 7.16 5 時間くらい 4.1 3.9 3.5 3.47 6 時間以上 4.7 4.7 4.1 4.18 ほとんど,まったく見ない 8.7 9.2 < 10.9 < 10.89 わからない,無回答 8.1 6.9 7.3 7.2

第 8 問インターネット利用頻度

1 毎日のように 46.9 48.0 < 53.9 < 53.12 週に 3 ~ 4 日くらい 7.4 7.3 7.0 7.03 週に 1 ~ 2 日くらい 5.3 5.1 4.7 4.74 月に 1 ~ 2 日くらい 3.2 3.1 2.9 2.95 ほとんど,まったく利用していない 29.0 29.6 > 24.1 > 25.16 わからない,無回答 8.3 6.9 7.5 7.3

第 9 問SNS 利用頻度

1 毎日のように 34.2 35.9 < 41.0 < 40.82 週に 3 ~ 4 日くらい 8.9 8.9 9.1 9.23 週に 1 ~ 2 日くらい 5.6 5.4 5.1 5.04 月に 1 ~ 2 日くらい 3.3 3.1 3.0 2.95 ほとんど,まったく利用していない 39.2 39.1 > 33.8 > 34.26 わからない,無回答 8.9 7.5 8.0 7.9

第 10 問社会のあり方

1 自由に競争できる社会 35.9 36.0 37.9 37.12 格差をなくしていく社会 51.8 53.1 50.9 51.83 わからない,無回答 12.3 10.9 11.2 11.1

第 11 問在宅・外出傾向内向的・外向的

1 家で過ごすのが好きなほう 12.5 13.3 12.8 13.32 どちらかといえば,家で過ごすのが好きなほう 34.7 34.9 34.5 34.33 どちらかといえば,外に出かけるのが好きなほう 30.4 30.9 31.1 31.44 外に出かけるのが好きなほう 11.7 11.9 12.0 11.75 わからない,無回答 10.7 9.1 9.6 9.4

第 12 問ボランティアや地域活動の経験

1 現在している 16.5 15.3 15.2 > 14.22 過去にしたことがある 32.2 33.7 34.6 34.93 まだしたことはないが,そのうちすると思う 17.7 17.8 18.0 17.94 これまでにしたことはないし,今後もしないと思う 23.6 24.7 23.2 24.15 わからない,無回答 10.0 8.5 9.0 8.9

第 13 問投票姿勢

1 必ず投票に行く 51.5 50.9 49.1 48.42 だいたい投票に行くようにしている 23.7 24.5 25.0 25.43 特に必要があると思ったときだけ投票に行く 10.6 11.0 11.5 11.44 投票には行かない 4.6 5.5 5.7 < 6.15 その他(具体的に) 0.1 0.0 0.0 0.06 わからない,無回答 9.5 8.0 8.7 8.6

※「<(薄いアミかけ)」「>(濃いアミかけ)」は「デュアルフレーム集計」と比較して,統計的に有意差があることを示す(信頼度 95%)

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84 NOVEMBER 2019

一定程度の調査不能が出るため,調査に協力した人の回答のみにウエイトをかけて,回答の重みを大きくしたり小さくしたりすることは結果を歪める可能性がある。例えば,20 代のサンプル構成の比率が低いからといって,調査に協力した20 代の回答だけの重みを大きくすると,偏った特徴を強めてしまうかもしれない。さらに,ウエイト集計をおこなうことによってデータの取り扱いが複雑化し,結果の分析や検算が煩雑になる,というデメリットもある。

こうした理由から,文研としてはデュアルフレーム調査においては,当面,これまでの方針を継続し,固定調査と携帯調査の回答にウエイトをかけず,単純に足し合わせる集計方法を採用することが最適だと考えている。

おわりに

今回,固定電話と携帯電話による電話法(デュアルフレーム調査)導入から約2年後に実施した実験調査の検証結果は,主に次のとおりである。 ● 携帯調査では男性や若年層からより多くの

回答を得ることができ,デュアルフレーム集計の男女年層別のサンプル構成比はより国勢調査の構成比に近づく

● 固定調査と携帯調査の回答差はほとんどみられない

● 固定電話と携帯電話の所有状況については,ウエイトをかけないデュアルフレーム集計のほうが,世論調査(配付回収法)の結果に近い

● デュアルフレーム集計と 3 種類のウエイト集計の結果を比較したところ,ほとんどの質問で回答結果に差はなかった

● 以上のことから,固定電話と携帯電話による電話法(デュアルフレーム調査)については,当面は,これまでの方針の変更は必要ない

今後も,固定電話を所有する人は減少し,携帯電話しか持たない人が増え続けていくと予想できる。こうした固定電話と携帯電話の所有状況の変化や社会状況の変化に応じて,固定調査や携帯調査の回答傾向の分析や,サンプル配分やウエイト集計の検証を重ね,電話世論調査の最適な調査設計や集計方法を検討していきたいと考えている。

(ひらた あきひろ)

注: 1) 萩原潤治(2017)「電話世論調査 固定電話に

加え携帯電話も対象に~『社会と生活に関する意識・価値観』調査の結果から~」『放送研究と調査』5 月号,28-41

2) 藤木康裕(2014)「週末外出する若者は調査を偏らせるか-RDD 調査接触不可能層の分析-」『政策と調査』第 7 号,埼玉大学社会調査研究センター,88-95

3) 朝日新聞社,共同通信社,日経リサーチ,毎日新聞社,読売新聞社,NHK の 6 社

4) 携帯 RDD 研究会(日本世論調査協会会員有志)(2015)「携帯電話 RDD 実験調査結果のまとめ」日本世論調査協会ウェブサイトhttp://japor.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/05/RDD_Report.pdf 

5) 2018 年「社会と生活に関する意識」調査http://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20181026_1.pdf 

6) 河野啓,荒牧央(2017)「参院選における有権者

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85NOVEMBER 2019

の意識~『参院選後の政治意識・2016』調査から(1)~」『放送研究と調査』2 月号,2-43

7) 2017 年「社会と生活に関する意識」調査https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20170825_1.pdf 

8) 例えば,「2 台持ち」の人は,1 台の人より選ばれる確率は 2 倍になる。このため,「2 台持ち」の人の回答の重みを,1 台の人の回答の 2 分の1にする

9) 世帯人数が 3 人の人は,一人暮らしの人に比べて,選ばれる確率は 3 分の1になる。このため,世帯人数が 3 人の人の回答の重みを,一人暮らしの人の回答の 3 倍にする

10) このため,固定と携帯の両方を持っている人の回答の重みを小さくする

参考文献:・石本登志男(2014)「携帯限定層の動向-2013年全

国20代郵送調査の分析結果から-」『政策と調査』第7号,埼玉大学社会調査研究センター,68-77

・加藤元宣(2005)「変わりゆく選挙世論調査~小選挙区制の導入と調査方法の変遷~」『選挙研究』20号,日本選挙学会,68-85

・日本世論調査協会調査研究委員会(2015)「携帯電話RDD調査に関する見解」日本世論調査協会ウェブサイトhttp://japor.or . jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/05/RDD_kenkai.pdf

・小野寺典子,塚本恭子(2015)「携帯電話調査の実現可能性をさぐる~ 2015年3月携帯電話実験調査から~」『放送研究と調査』9月号,76-82

・小野寺典子(2016)「携帯電話調査の実用化を探る~ NHKにおける携帯電話実験調査から~」『放送メディア研究』第13号,92-102

・小野寺典子(2017)「NHK世論調査における調査方法論研究の系譜」『NHK放送文化研究所年報2017 第61集』51-112

・大隈慎吾(2014)「携帯限定層の特徴について-2013年時事問題調査(郵送)-」『政策と調査』第7号,埼玉大学社会調査研究センター,78-87

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86 NOVEMBER 2019

第 1 問 あなたは,今のご自身の生活に,全体として満足し

ていますか。それとも不満ですか。次に読みあげる 4 つの

中から 1 つ選んでください。

1. 満足している ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32.4%

2. どちらかといえば,満足している ‥‥‥‥‥‥ 45.8

3. どちらかといえば,不満だ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12.9

4. 不満だ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.1

5. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1.8

第 2 問 次に,友達とのつきあい方についてお聞きします。

あなたは友達と,どのようなつきあいをすることが多いで

すか。次の 4 つの中から 1 つ選んでください。

1. 会わなくても,相手の近況が

分かっている程度のつきあい ‥‥‥‥‥‥‥‥ 15.8%

2. ときどき会ったり,

遊んだりするようなつきあい ‥‥‥‥‥‥‥‥ 46.5

3. 何でも相談したり,たすけ合えるつきあい ‥‥ 25.5

4. 友達と呼べるような人はいない ‥‥‥‥‥‥‥‥7.9

5. その他 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0.3

6. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.0

第 3 問 仕事と自分の自由な時間について,いろいろな考え

方がありますが,あなたのお考えに近いほうを,次の 2 つ

の中から 1 つ選んでください。お仕事をされていない方は,

お仕事をしていると仮定してお答えください。

1. 仕事よりも,自分の自由な時間を優先する ‥‥ 42.4%

2. 自分の自由な時間よりも,仕事を優先する ‥‥ 49.2

3. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.5

第 4 問 最近,結婚について,さまざまな考え方がありますが,

あなたのお考えに近いものを次の 3 つの中から 1 つ選んで

ください。

1. 結婚はしたほうがよい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 52.1%

「社会と生活に関する意識・価値観」調査単純集計結果

【調査の概要】

調査時期 2019 年 3 月 1 日(金)~ 3 日(日)調査項目 社会観や生活意識,メディア利用など調査方法 固定電話と携帯電話による電話法 (デュアルフレーム)調査対象 全国 18 歳以上の男女調査相手 3,590 人回答数(率) 1,959 人(54.6%)

2. 結婚はしなくてもよいが,

パートナーや恋人はいたほうがよい ‥‥‥‥‥ 31.1

3. 結婚はしなくてもよいし,

パートナーや恋人もいなくてよい ‥‥‥‥‥‥ 10.0

4. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6.9

第 5 問A 恋愛や交際について,さまざまな意見があります。

あなたは次に読み上げる 2 つの意見について,共感できま

すか。それともできませんか。それぞれについて,4 つの

中から 1 つ選んでください。

「恋愛や交際の経験は,人生を楽しく豊かにしてくれる」

1. 共感できる ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 55.4%

2. まあ共感できる ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31.0

3. あまり共感できない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.6

4. 共感できない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1.1

5. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.8

第 5 問B 「恋愛や交際よりも,自分の時間を優先する」につ

いてはいかがですか。

1. 共感できる ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20.6%

2. まあ共感できる ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 48.4

3. あまり共感できない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 19.3

4. 共感できない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3.0

5. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.7

第 6 問 次に,人によって,どのような人生を送りたいかは

いろいろですが,あなたご自身のお気持ちは,次の 2 つの

うちどちらに近いですか。1 つ選んでください。

1. 社会的な地位を得るために,

一生懸命,努力する ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32.8%

2. 社会的な地位を考えずに,気ままに暮らす ‥‥ 55.6

3. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11.5

第 7 問 あなたは,休日を除くふだんの日に,1 日にテレビを

何時間くらい見ていますか。録画した番組や DVD などの再

生,インターネットを通じて見るテレビ番組は除いて,次

の 8 つの中から 1 つ選んでください。

1. 30 分くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.3%

2. 1 時間くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20.3

3. 2 時間くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22.5

4. 3 時間くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 16.7

5. 4 時間くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.5

6. 5 時間くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.1

7. 6 時間以上 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.7

8. ほとんど,まったく見ない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.7

9. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.1

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87NOVEMBER 2019

第 8 問 あなたは,インターネットをどのくらい利用してい

ますか。スマートフォンのアプリからインターネットを利

用した場合も含め,次の 5 つの中から 1 つ選んでください。

1. 毎日のように ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 46.9%

2. 週に 3 ~ 4 日くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7.4

3. 週に 1 ~ 2 日くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5.3

4. 月に 1 ~ 2 日くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3.2

5. ほとんど,まったく利用していない ‥‥‥‥‥ 29.0

6. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.3

第 9 問 あなたは,LINE や Twitter などの SNS をどのくらい

利用していますか。次の 5 つの中から 1 つ選んでください。

1. 毎日のように ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34.2%

2. 週に 3 ~ 4 日くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.9

3. 週に 1 ~ 2 日くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5.6

4. 月に 1 ~ 2 日くらい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3.3

5. ほとんど,まったく利用していない ‥‥‥‥‥ 39.2

6. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥8.9

第 10 問 社会のあり方について,いろいろな意見があります

が,あなたはどのような社会がよいと思いますか。あなた

のお考えに近いほうを,次の 2 つの中から 1 つ選んでくだ

さい。

1. 自由に競争できる社会 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35.9%

2. 格差をなくしていく社会 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 51.8

3. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12.3

第 11 問 あなたは,休みの日など,自分で自由に使える時間

に,家で過ごすのが好きなほうですか。それとも外に出か

けるのが好きなほうですか。次の 4 つの中から 1 つ選んで

ください。

1. 家で過ごすのが好きなほう ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12.5%

2. どちらかといえば,

家で過ごすのが好きなほう ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34.7

3. どちらかといえば,

外に出かけるのが好きなほう ‥‥‥‥‥‥‥‥ 30.4

4. 外に出かけるのが好きなほう ‥‥‥‥‥‥‥‥ 11.7

5. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 10.7

第 12 問 あなたは,ボランティアや地域活動を現在していま

すか。あるいは以前したことがありますか。次の 4 つの中

から 1 つ選んでください。

1. 現在している ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 16.5%

2. 過去にしたことがある ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32.2

3. まだしたことはないが,そのうちすると思う ‥ 17.7

4. これまでにしたことはないし,

今後もしないと思う ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23.6

5. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 10.0

第 13 問 あなたは,ふだん,衆議院選挙や参議院選挙のとき,

投票に行きますか。次の 4 つの中から 1 つ選んでください。

1. 必ず投票に行く ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 51.5%

2. だいたい投票に行くようにしている ‥‥‥‥‥ 23.7

3. 特に必要があると思ったときだけ投票に行く ‥ 10.6

4. 投票には行かない ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.6

5. その他(具体的に) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0.1

6. わからない,無回答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥9.5

全体性別 男性の年層 女性の年層

男性 女性 18 ~19 歳 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳

以上 無回答 18 ~19 歳 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳

以上 無回答

1,959 人 990 969 14 81 105 145 169 167 218 91 6 31 78 118 127 178 328 103

100.0% 50.5 49.5 0.7 4.1 5.4 7.4 8.6 8.5 11.1 4.6 0.3 1.6 4.0 6.0 6.5 9.1 16.7 5.3

全体地域ブロック

北海道 東北 関東 甲信越 東海・北陸 近畿 中国 四国 九州・

沖縄 無回答

1,959 人 83 110 617 80 273 302 110 62 221 101

100.0% 4.2 5.6 31.5 4.1 13.9 15.4 5.6 3.2 11.3 5.2

●サンプル構成比