電気主任技術者会議資料...平成29年度 電気主任技術者会議資料...

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平成29年度 電気主任技術者会議資料 平成29年11月 主催 公益社団法人日本電気技術者協会北陸支部 後援

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Page 1: 電気主任技術者会議資料...平成29年度 電気主任技術者会議資料 平成29年11月 主催 公益社団法人日本電気技術者協会北陸支部 後援 中 部

平成29年度

電気主任技術者会議資料

平成29年11月

主催 公益社団法人日本電気技術者協会北陸支部

後援 中 部 近 畿 産 業 保 安 監 督 部

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目 次

1.平成28年度管内自家用電気工作物の電気事故について …………………… 1

2.平成28年度自家用電気工作物の立入検査結果について …………………… 13

3.微量 PCB 含有電気機器課電自然循環洗浄実施手順書の改正について …… 18

4.電気設備の技術基準の解釈の一部改正について ……………………………… 24

5.その他 ……………………………………………………………………………… 34

(1)平成29年度電気保安功労者表彰について ……………………………… 34

(2)中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署のご案内 ………………… 35

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平成28年度管内の電気事故について

中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署

平成28年度に中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署管内(富山県、石川県、福井県及び岐阜

県の一部)で発生し、電気関係報告規則に基づき報告された電気事故について取りまとめたので、その

概要を紹介します。

1.全体概要

平成28年度に当署管内で発生した電気事故は27件で、前年度に比べ5件の増加となりました。(絶

縁油漏洩事故を除く)増加となった要因は自家用電気工作物からの波及事故が10件から13件に増加

したこと等があげられます。

電気事業用電気工作物(以下「事業用」という。)と自家用電気工作物(以下「自家用」という。)

の別では、事業用が11件、自家用が16件であり、うち発電所での発生が10件でした。(第1表参

照)

事故の内訳は、感電死傷事故が3件(前年度3件)、電気火災事故が1件(同0件)、主要電気工作

物の破損事故が9件(同9件)、波及事故が13件(同10件)となっています。

また、平成28年度の主任技術者選任形態別及び受電電圧別の事故発生件数(自家用:需要設備)は

第1-1表、第1-2表のとおりです。

第1表        平成28年度電気事故総括表(単位:件)

作業者 公衆 計 作業者 公衆 計 作業者 公衆 計 作業者 公衆 計

1 1 2 2 1 2 3 3 3    

1 1

1 11

9 9 8 -

13 13 10

1 11 2 16 1 2 27 3 22

1 11 2 16 1 2 27 3 22

※ 「絶縁油漏洩に係る事故」は、平成24年9月19日改正により絶縁油に含まれるポリ塩化ビフェニルの量が試料1kgにつき0.5mg以下であるものは報告対象外となった

 計

絶縁油漏洩に係る事故を除く 計

 主要電気工作物の破損事故 (発電所で発生した事故:外数)

 供給支障事故 波及事故 異常に放流された事故 法第106条に基づく報告徴収

平成28年度計 平成27年度計

 感電死傷事故 (発電所で発生した事故:外数)

 感電以外の死傷事故

 絶縁油漏洩に係る事故

事業用

 (発電所で発生した事故:外数)

 電気火災事故 社会的影響を及ぼした事故 電気工作物に係る物損等事故

自家用

 (発電所で発生した事故:外数)

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2

なお、平成7年度以降の電気事故発生件数の推移は第2表、第1図のとおりです。

第1-1表 主任技術者選任形態別の事故発生件数(自家用:需要設備)

21001114

第1-2表 受電電圧別の事故発生件数(自家用:需要設備)

0217400140 1110

1,000kW以上500kW以上1,000kW未満100kW以上500kW未満50kW以上100kW未満

0

特別高圧

50kW未満

計 2低圧

高圧

兼任許可統括

外部委託

選任

受電電圧

1

41 6

波及事故感電死傷事故感電以外の死傷事故

電気火災事故

1

0

公共の財産に被害を

与えた事故、社会的

影響を及ぼした事故

主要電気工作物の破損事故

1

波及事故

11

9112 0 1 0

1 1

電気火災事故公共の財産に被害を

与えた事故、社会的

影響を及ぼした事故

主要電気工作物の破損事故

1

感電死傷事故感電以外の死傷事故

選任形態

専任

第2表  平成7年度以降の電気事故発生件数推移   (単位:件)

年度 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

1 2 2 2 3 1 2 1 1 2 1 1- - - - - - - 1 1

1- - - - - - - 1

1 1- - - - - - - - - 1

13 6 3 1 1 2 1

- - - - - - - 7 6 11 4 2 2 5 4 3 2 5 2 5 91 5 2 3 3 1 1 1 3

2 2 3 1- - - - - - - - - 3 1 3 1

2 絶縁油漏洩に係る事故 - - - - - - - - - 12 8 7 15 9 3 10

5 13 6 5 11 6 3 12 8 24 17 9 6 8 18 14 7 14 5 2 7 11

4 1 1 1 2 1 5 1 3 2 2 4 2 1 1 3 1 2 2 2- - - - - - - 1

1 1 1 2 2 1- - - - - - - 1 1

1 1 1 1 2 5 1 2 3 1 1 1 1 1 1 2 1- - - - - - - - - 1

1 1 1 1 1 2 1 1 1 1- - - - - - - 2 2 5 2 5 7 8 5 3 2 5 3

23 16 14 13 14 19 13 19 23 25 16 5 21 8 16 19 7 22 18 15 10 13- - - - - - - - - 1

 絶縁油漏洩に係る事故 - - - - - - - - - 2 1 1 1

29 19 16 16 17 26 16 27 29 29 22 14 28 20 29 30 15 31 25 25 15 16

34 32 22 21 28 32 19 39 37 53 39 23 34 28 47 44 22 45 30 27 22 27

※ 平成14年度から発電所で発生した事故を含む

※ 平成16年度から「異常に放流された事故」、「絶縁油漏洩に係る事故」が報告対象となった

※ 平成24年度から「絶縁油漏洩に係る事故」は、絶縁油に含まれるポリ塩化ビフェニルの量が試料1kgにつき0.5mg以下であるものは報告対象外となった

※ 平成16年度から大臣(局長)指定する事故は、必要に応じて報告徴収することとなった(平成11年の事業用報告徴収は、当時の大臣指定事故)

※ 平成12年度の事業用において、(主要+波及)、(主要+供給支障)があるため合計は一致しない

※ 平成20年度の自家用において発電所からの波及を1件含む

 異常に放流された事故 法第106条に基づく報告徴収

 計

 事故総件数

 電気火災事故 社会的影響を及ぼした事故 電気工作物に係る物損等事故

 主要電気工作物の破損事故 (発電所で発生した事故:外数)

 波及事故

 供給支障事故 波及事故 異常に放流された事故 法第106条に基づく報告徴収

 計

自家用

 感電死傷事故 (発電所で発生した事故:外数)

 感電以外の死傷事故 (発電所で発生した事故:外数)

事業用

 感電死傷事故 (発電所で発生した事故:外数)

 感電以外の死傷事故 (発電所で発生した事故:外数)

 電気火災事故 社会的影響を及ぼした事故 電気工作物に係る物損等事故

 主要電気工作物の破損事故 (発電所で発生した事故:外数)

 (発電所で発生した事故:外数)

 (発電所で発生した事故:外数)

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2.感電死傷事故

平成28年度において感電死傷事故は3件(前年度3件)発生しました。事業用で1件、自家用で2

件発生し、被災者の内訳は、電気作業員でない「公衆」の事故が2件、電気に関係する「作業員」の事

故が1件です。

自家用の2件の事故概要は次のとおりです。

① 生産準備中、製造製品の切り替えのための片付け作業を責任者及び被災者で行っていたが、責任者が

別作業で移動し目を離した隙に、被災者は指示されていない場所を一人で真鍮棒にて片付け作業を行

い、当該機器のバンドヒーター端子カバーが脱落していたことから、真鍮棒にて充電部をショートさ

せ感電した。

(電圧:200V、原因:電気工作物不良、被害者の過失(公衆)、主任技術者:選任)

② ナイフスイッチが焼損したため、外部委託先に連絡したものの、仕事が立て込んでいたことから電気

工事の資格を有していないにもかかわらず、設置者に無断でナイフスイッチの取外し作業を実施した

ところ、ドライバーが受け刃に触れ相間短絡し、アークにより顔面に火傷を負った。

(電圧:200V、原因:無断加工、被害者の過失(公衆)、主任技術者:外部委託)

設置者、従業員等が安全意識の向上・法令遵守の徹底を自ら図るのは当然ですが、電気主任技術者等

(電気保安法人、電気管理技術者を含む)においても効果的な安全教育を実施することが求められます。

第1図  事故発生件数の推移 (絶縁油漏洩に係る事故を除く)

5

13

6 5

11

6 3

12

812

92

68

35

4

4 5 27

11

29

19 16 16 17

26

16

27

29 29

22

12

28

20

29

29

15

30

25 2415 16

34

32

2221

2832

19

3937

41

31

14

34

2832

34

19

3430

2622

27

23

1614 13 14

19

13

19

2325

16

5

21

8

1619

7

22

1815

10 13

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

年度 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

事故総件

波及事故

事業用

自家用

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平成19年度以降過去10年間の感電死傷事故発生の推移は第3表、第2図のとおり25件発生して

おり、作業者が被災者となったものは14件、公衆が被災者となったものは11件となっています。

平成19年度以降で感電死傷事故の発生月は

第3図のとおり8月に最も多く発生しており

ます。経済産業省では毎年8月を「電気使用

安全月間」と定め、関係各団体において自主

的に実施している安全運動を集中的に展開す

ることにより、電気事故の防止を図るよう取

組を実施しています。

平成19年度以降で感電死傷事故に係る事故

電圧は第4表、第4図のとおり「600Vを超

え7,000V以下」での発生が14件と最も

多いものの「220V以下」の低圧でも7件発

生しています。

死亡事故3件のうち1件は「220V以下」

の低圧で発生しています。

第2図 感電事故の被害者、被害程度別

0

1

2

3

4

5

6

年度 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

0 0

0

0

作業者負傷

公衆死亡

公衆負傷

作業者

死亡

第3図 感電死傷事故の発生月

0

1

2

3

4

5

6

7 28年度 27年度

26年度 25年度

24年度 23年度

22年度 21年度

20年度 19年度

第4表 感電死傷事故に係る事故電圧(単位:件)

220V以下220Vを超え600V以下

600Vを超え7,000V以下

7,000V超え

作業者 死亡 1負傷 3 1 9

公衆 死亡 1 1負傷 3 1 3 2

第4図  感電死傷事故に係る事故電圧

0123456789

公衆負傷

作業者死亡

作業員負傷

公衆死亡

第3表 感電死傷事故の発生件数の推移(単位:件)

年度 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 計

事業用 作業者 死亡 1 1負傷 1 1 2

公衆 死亡 0負傷 1 1 2

小計 死亡 1 1負傷 1 2 1 4

自家用 作業者 死亡 0負傷 1 2 1 1 1 1 1 1 2 11

公衆 死亡 1 1 2負傷 2 1 1 1 2 7

小計 死亡 1 1 2負傷 1 4 2 1 1 2 1 2 2 2 18

計 作業者 死亡           1 1負傷 1 3 1 1 1 1 1 1 3 13

公衆 死亡 1         1 2

負傷 1 3 1     1 1 0 2 9

合計 死亡 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 3

負傷 2 6 2 1 1 2 1 2 3 2 22

 作業者:電気関係の作業に従事している者

 公衆:作業者でない者

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年度 工作物 事故原因

19 77kV変圧器 自然現象・雷77kV遮断器 保守不備・自然劣化

20 22kV電力用コンデンサ 故意過失・作業者の過失

21 66kV変圧器 保守不備・自然劣化24 77kV遮断器 保守不備・保守不完全25 77kV変圧器 自然現象・雷

第6表 破損電気工作物と事故原因(需要設備)

平成19年度以降で感電死傷事故原因は「作業者」では第5図のとおり「被害者の過失」及び「作業

方法不良」が最も多く、次いで「作業準備不良」、「電気工作物不良」の順となっています。

また「公衆」では第6図のとおり作業者と同様「被害者の過失」が最も多くなっており、キュービク

ルの塗装作業のため被害者が扉を開けて作業中に充電部に触れて感電負傷した事例も見受けられます。

3.電気火災事故

平成28年度において電気火災事故は、自家用において1件(前年度0件)でした。

事故概要は次のとおりです。

・ケーブルラック上の低圧配線が幾重にも重なっていて、ケーブル劣化又はねずみがかじったことによ

る漏電火災と推定(消防署見解)。なお、当事業場については自家用電気工作物を廃止した。

4.主要電気工作物の破損事故

平成28年度において主要電気工作物の破損事故は9件(前年度9件)発生しました。発生場所の内

訳では事業用の発電所で9件となっております。

平成19年度以降自家用における主要電気工作物の破損事故は46件発生しておりますが、発電所全

体で40件と多くを占めています。(第5表、第6表、第7図参照)

第5表 自家用における主要電気工作物破損事故(単位:件)年度 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 計

需要設備 2 1 1     1 1 6風力発電所 3 1 4 2 2 2 3 1 18太陽光発電所 2 1 3水力発電所 1 1 2

火力発電所 2 1 6 4 3 1 17

第7図 自家用における主要電気工作物破損事故

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 年度

火力

水力

風力

需要設備件

太陽光

第5図 作業者の感電死傷事故原因(単位:件)

作業準備

不良, 1

作業方法

不良, 6

電気工作

物不良, 1

被害者の

過失, 6

第6図 公衆の感電死傷事故原因(単位:件)

電気工作

物不良, 2

被害者の

過失, 9

その他, 2

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6

発電所における事故原因の特徴は、火力発電所では「保

守不備・自然劣化」が8件と火力発電所における破損事故

の47.1%を占め、風力発電所では「自然現象・雷」が

15件と風力発電所における破損事故の83.3%を占め

ています。(第7表、第8図参照)

5.波及事故(他の電気事業者又は一般電気事業者等に供給支障を発生させた事故)

平成28年度において波及事故は自家用で13件(前年度10件)発生しました。自家用で発生する

電気事故のうち波及事故の占める割合は大きく、平成28年度では16件中13件と81.3%が波及

事故となっています。(第9図参照)

第8図 発電所における損壊事故原因

 

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

第7表 破損電気工作物と事故原因(発電所)年度 発電所 工作物 事故原因

19 火力 ボイラー 保守不備・自然劣化火力 ボイラー 保守不備・自然劣化

20 火力 ボイラー 保守不備・保守不完全水力 水圧管路 自然現象・水害風力 風力機関 設備不備・製作不完全風力 風力機関 設備不備・製作不完全風力 風力機関 自然現象・雷

21 火力 タービン 保守不備・保守不完全火力 タービン 不明火力 タービン 設備不備・製作不完全火力 ボイラー 保守不備・自然劣化火力 ボイラー 保守不備・自然劣化火力 ボイラー その他風力 22kV変圧器 自然現象・雷

22 火力 ボイラー 保守不備・自然劣化火力 タービン 設備不備・施工不完全火力 ボイラー 保守不備・自然劣化火力 ボイラー 保守不備・自然劣化風力 風力機関 自然現象・雷風力 風力機関 自然現象・雷風力 風力機関 自然現象・雷風力 風力機関 自然現象・雷

23 風力 風力機関 自然現象・雷火力 ボイラー 保守不備・自然劣化火力 ボイラー 設備不備・施工不完全火力 ボイラー 設備不備・施工不完全風力 風力機関 自然現象・雷

24 風力 風力機関 自然現象・雷風力 風力機関 自然現象・雷火力 タービン その他

25 風力 風力機関 自然現象・雷風力 風力機関 自然現象・雷

26 風力 風力機関 自然現象・雷風力 風力機関 自然現象・雷風力 風力機関 自然現象・雷太陽光 太陽電池 自然現象・氷雪太陽光 逆変換装置 自然現象・雷

27 水力 水車 保守不備・自然劣化太陽光 逆変換装置 不明風力 風力機関 不明

第9図 自家用事故種別と波及事故率

75.0

40.0

55.2 65.5

46.7

73.3 72.0

62.5

66.7 81.3

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

0

5

10

15

20

25

30

35

年度 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

波及事故

主要電気工作物の

破損事故公共の財産又は社

会的影響事故電気火災事故

感電以外の死傷事

故感電死傷事故

その他

波及事故率

%件

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また、波及事故の原因となる電気工作物は開閉器及び電線類がそれぞれ4件と波及事故のうち30.

8%を占めました。(第8表、第10-1図参照)平成19年度以降の集計では、開閉器が55.0%

と多くを占めています。(第10-2図参照)

事故原因は、「雷」に起因する事故が平

成28年度では4件と波及事故のうち3

0.8%となり、平成19年度以降の集計

では87件と波及事故のうち58.4%と

毎年多数を占めています。(第11図参照)

第8表 波及事故原因となった電気工作物

年度 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 計

開閉器 SOG 1  

AOG 1  

PAS 12 4 8 10 4 12 11 11 1 4  

DS・LS

GAB

PGS 1 1 1  

開閉器 計 12 5 9 10 5 14 11 11 1 4 82

電線類 架空電線 5 2 1 1  

高圧ケーブル 3 1 2 1 3 3 6 4  

碍子 1

母線

支持物

電線類 計 3 6 2 3 4 4 7 4 33

変成器 PT  

VT 1 2 2 2 1  

CT 1  

ZCT 1  

変成器 計 2 2 2 2 2 10

遮断器 LBS 1 2 2 1  

OCB

VCB 1 1 1  

PC

PF

遮断器 計 1 3 2 2 1 9

機器 避雷器(LA) 3 1 1 2 2 2  

変圧器(Tr) 1 1  

コンデンサ 1  

リアクトル

MCCB

その他 1

GIS

送電線

機器 計 3 3 1 3 2 3 15

第10-1図 事故発生工作物(28年度) (単位:件)

開閉器, 4

電線類, 4

変成器, 2

機器, 3

第10-2図 事故発生工作物(19~28年度集計) (単位:件)

開閉器, 82

電線類, 33

変成器, 10

遮断器, 9 機器, 15

第11図 波及事故原因(19~28年度集計)

20

52 6

87

410

510

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

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8

「雷」の被害月は7月、8月、11月、12月に多く発生し(第12図参照)、特に冬期に多発する

のは北陸地方特有の現象と思われます。「雷」被害対策として避雷器の設置が有効ですが、避雷器を設

置していながら被害を受ける500kW未満需要家もあります(第13図参照)。

事故原因が、「自然劣化」、「保守不完全」

で事故に至る電気工作物は、高圧ケーブルが

多く使用年数が不明を除くと15年以上の使

用で事故に至る傾向があることから、日頃の

点検に加え計画的な設備更新も重要になりま

す。(第14図参照)

事故原因点が開閉器の下流側にあり、本来は保護装置の働きにより波及事故に至らないはずが事故と

なったものが平成28年度は7件ありました。その概要は、以下のとおりです。

① 高圧ケーブル端末が劣化損傷し、雨水が浸入するなどして地絡が発生。地絡方向継電器が動作せず波及事

故となった。

② 雷により電気室内の VT が焼損・短絡し、GR 電源を喪失したため、PAS が開放不能となり波及事故となっ

た。

なお、最近の原因と発生率は第9表、第15図のとおりです。

第12図 波及事故における雷の被害月

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18 28年度

27年度

26年度

25年度

24年度

23年度

22年度

21年度

20年度

19年度

   第13図 500kW未満需要家の避雷器設置有無

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 年度

件避雷器あり 避雷器なし

    第9表 保護範囲内で波及事故となった原因 第15図 保護範囲内で波及事故となった発生率

  年  度 26 27 28強 制 投 入継電器本体が

内部故障していた2

操作用電源喪失 1 4 3その他 1 1 4

開閉器の操作機構不良

その他      

その他      合計        (A) 2 7 7

15 10 1313 70 54

保護範囲外:PAS等の上流側で発生した事故、PAS等が雷の直撃を受け故障したもの保護範囲内:PAS等の下流側で事故が発生し、本来PASが作動すべき範囲の事故

保護協調の不備

波及事故総件数           (B)

保護範囲内発生率   (A/B)

継電器不動作

開閉器不動作

13.3

70.0

53.8

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

0

5

10

15

20

26年度 27年度 28年度

件 %

保護範囲内

保護範囲外

保護範囲内発生率

第14図 事故原因が「自然劣化」「保守不完全」であった      電気工作物の使用年数

0123456789

10

不明

~9年

15年~19年

20年~24年

25年~10年~14年

15年~19年

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9

6.終わりに

平成28年度の電気事故を振り返ると、感電死傷事故に関しては3件発生しています。自家用の事故

は、従業員が指示されていない作業や無資格で電気工事を行ったことにより発生したものです。

設置者、従業員等が安全意識の向上・法令遵守の徹底を自ら図るのは当然ですが、電気主任技術者(電

気保安法人、電気管理技術者を含む)においても効果的な安全教育を実施することが求められます。

また、自社のみならず付近の需要家にも被害を与えかねない波及事故も13件発生しています。原因

としては、自然現象(雷)及び保守不備(自然劣化)によるものが4件ずつ発生しました。保守不

備(自然劣化)で事故に至る電気工作物は、高圧ケーブルが多く、日頃の点検に加え計画的な設備

更新も重要になります。保守不備(保守不完全)では外部委託している事業場において、PASの

動作不良が2年前から分かっていたものの、設備更新されなかった事例がありました。 今回のとりまとめを参考にして、電気事故発生防止に向け、すべての事業場において電気主任技

術者を中心にその実態に応じた電気事故の未然防止と電気工作物の安全性・信頼性向上に努められ

ることが強く望まれます。

また、設置者におかれては電気主任技術者の意見を尊重し改修の必要性を指摘された場合は事故

防止の観点から改修のための措置を講じていただくようお願いします。

今後とも電気主任技術者と設置者との連携により電気事故を発生させないよう、より一層の安全

確保をお願いします。

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平成28年度 管内の電気事故事例① :公衆の感電負傷事故

◆事業場の概要:プラスチック製品の製造工場(有資格者選任) ◆事故の状況:・事故当時、当該事業場は休日出勤にて一部操業中。射出成形機にて製造 製品の切り替えのための片付け作業を段取者及び被災者の2名で行っていた。 同機械のシリンダー洗浄中、段取者は、被災者に対して排出された樹脂を片付ける作 業を指示し、別作業を行うため同機械の裏側に移動した。 段取者が機械裏にて別作業中、被災者は、指示されていない自動パージ中の樹脂を 真鍮棒にて取り出す作業を行った。被災者が急に「ファイヤー!」と叫んだので、確認し に行ったところ、被災者はその場にしゃがみこんでいた。現場状況を詳細確認したとこ ろ、シリンダーヘッド部バンドヒーター端子カバーが脱落しており、同回路の漏電ブレー カー(定格電流40A、定格感度電流30mA)がOFFになっていたことから、被災者が真 鍮棒をヒーター充電部にショートさせ、その際、感電したものと推定された。 *被災者* 外国人、50代男性、勤続7ヶ月。事故当時、半袖・長ズボン、安全靴、帽子、 両手に軍手を着用。 ◆事故原因:電気工作物不良 及び 被害者の過失 ◆再発防止対策: ・欠落し露出している端子カバーの取付。同種設備の確認及び取付。 ・始業点検にて端子カバー等の確認をすることとし、点検チェックシートに異常発見時の 対処処置を記載。 ・パージ樹脂かきだし棒の改良(持ち手部分を絶縁) ・発生工場の段取者、現場作業者へ安全教育を徹底。 1

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2

端子カバー 取り付け

絶縁されている

充電部が露出

端子カバー欠落 真鍮棒

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平成28年度 管内の電気事故事例② :波及事故

◆事業場の概要:酒造メーカーの配送センター(管理技術者受託) ◆事故の状況:・平成26年度年次点検時にPAS動作不良を発見。以来、当該事業場の管理 技術者が設置者に対してPASの取替えを要請したにもかかわらず、保留となり、PAS の動作不良状態が継続・徐々に悪化していった。(※年次点検時、PASを手動で開放 するために要した操作回数(ひも操作)は、3回(26年度)→4回(27年度)→5回(28年 度)と年々増え、手動でも開放しづらい状態が徐々に悪化していった。) ・平成28年に事業譲渡により設置者が変更。新しい設置者のもとで行われた平成28 年度の年次点検から3ヵ月後、ようやくPASを取り替えることになった。当日、PAS取替 工事のため、工事業者がPASの手動切操作をしたところ、PASが黒い煙と同時にドーン をいう音がした。数十秒後、PASが再度ドカーンという音がした。(再閉路不成功 ※電 力会社の変電所OCトリップ⇒この時点で波及事故が発生)ただちに、電力会社に連絡、 PAS1次側をジャンパーカットし、電力会社の変電所CB投入され波及事故が復旧した。 ◆事故原因:保守不備(保守不完全) ◆再発防止対策: ・(設置者として実施する対策):設置者は、電気事業法令及び保安規程を遵守するものとす る。(設置者は、電気管理技術者が行う電気工作物の保安に関する指示を尊重し、速やか に処置するものとする。) ・(PAS取替工事における対策):PASの内部損傷が疑われる場合は、配電線側に仮設開 閉器を取り付けられるよう電力会社に協力を仰ぎ、可能な限り停電状態でPASの取替工事 を実施する。 3

技術基準を維持する責任は、あくまで設置者にあり、設置者の保守不備

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4

PAS外部の状態 仮設 開閉器

仮設開閉器取付けなし。活線状態で工事を実施。

PAS内部の状態

内部損傷のため内部の刃が完全に切れずに短絡し波及事故となった。

2年前からPASの動作不良状態が継続・徐々に悪化。 PAS取替作業のため、手動切操作をしたところ、PASが黒い煙と同時に爆音が発生。再度、強い爆音が発生し波及事故に至った。

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平成28年度 管内の電気事故事例③ :公衆の感電負傷事故 ◆事業場の概要:製材工場、電気保安法人に外部委託 ◆事故の状況: ・製材工場において作業者(被災者)が製材作業中、送材機の操作用踏込スイッチの誤操作により、当該機器に電気を供給していた低圧回路に過電流が流れカバー付ナイフスイッチが焼損した。 ・仕事が立て込んでいたことから、休止中の分電盤のナイフスイッチと早急に取り替えようと考え、当該作業者は電気工事無資格者にもかかわらず、休止中のナイフスイッチに充電部はないと思い込んで取り外し作業を開始した(実際は当該ナイフスイッチの1次側は充電状態。)。ナイフスイッチの固定木ネジを外すためドライバーを1次側の受け刃の相間に挿入したところドライバーが受け刃に触れ相間短絡し、顔面に火傷を負った。 なお、当該工場は電気保安法人に保安業務を管理委託していたが、同工場の作業者は、近年、電気保安法人が主催する安全講習会には参加していなかった。 *被災者* 40代男性、事故当時、軍手着用。 ◆事故原因:被害者の過失、無断加工 ①被災者は、電気工事の無資格者であるにもかかわらず、安易にナイフスイッチの取り外し工事を行った。(電気工事士法違反!) ② 設置者は、電気保安法人が主催する安全講習会に従業員に受講させないなど、教育が不足していた。 ③電気保安法人は、故障発生時の安全配慮についての助言が不足していた。

5

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◆再発防止対策: ①電気保安法人による電気安全講習会を毎年受講し、安全意識を高める。 ②不良箇所が発生した場合には、電気保安法人の指導助言を仰ぎ、電気工事店による改修 工事を行う。 ③経年劣化による故障が懸念される機器について、設備更新を計画し実施する。 ④電気保安法人の全検査員に周知文(今回の事故事例)及び電気工事士による工事に関す る資料を全受託事業場の連絡責任者に手交し、注意喚起を行う。 ⑤電気保安法人の全検査員に、設置者への保安教育に際に電気事故が発生した場合の措置等について助言するよう指導する。

6

左写真拡大

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平成28年度自家用電気工作物の立入検査について 中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署

1.概要 立入検査の目的は、電気事業法に定められている自家用電気工作物の自主保安体制が、そ

れぞれの事業場において確立され、保守管理が十分に行われているかどうかを検査し、「感

電死傷事故」、「電気火災事故」、「電気事業者の供給設備への波及事故」などの電気事故

の防止及び当監督署として自家用電気工作物の保守保安状況を総括的に把握することによっ

て、今後の保安行政に反映させるため実施しています。 2.対象事業場の選定 平成27年度末における管内の自家用電気工作物設置事業場約2.6万件の中から、次に

該当する33事業場を重点に選定し、実施しました。 立入検査事業場の規模別及び保安形態別状況は表1のとおりです。 (1)平成27年度に電気事故があった施設 (2)保安の確保が適切でないおそれのある施設(不適切事項等の報告のあった施設) (3)電気保安の実態把握が必要な施設(外部委託事業場や申請届出漏れ等のあった施設) 表1 平成28年度自家用電気工作物立入検査件数(規模別及び保安形態別)

3.検査の内容 (1)電気事業法関係法令に基づく届出・報告等の関係書類が所定の期間保存されているか。 (2)法令に適合した電気主任技術者が選任されているか。 (3)保安規程に定められた、電気主任技術者の職務・保安教育・日常巡視点検・定期点検

などの保安業務が遵守されているか。 (4)電気工作物が技術基準などに適合した施設となっているか。 4.検査結果 検査の結果を集計したものは、表2~6のとおりです。 なお、表2~6の指摘事項等については、全て改善した旨の報告を受けております。

100kW以上 500kW以上

500kW未満 1000kW未満

専任主任技術者 1 1 1 1 2

兼任主任技術者 0 0 0

許可主任技術者 0 0 0

統括主任技術者 1 1 0 1

外部委託 6 17 4 2 29 0 29

その他 1 1 0 1

合計 0 7 17 5 3 32 0 1 1 33

合計5000kW未満 5000kW以上

        規模

選任形態

低圧

特 別 高 圧高   圧

100kW未満 1000kW以上 小計 小計

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(1)法令に基づく手続の状況について 主任技術者の執務状況については、表2のとおり、主任技術者等の変更を要する事業場が

2件ありました。また、保安規程の手続状況については、表3のとおり、変更届出が必要な

ものが7件ありました。 平成28年度の主な要変更事項は、保安に関する組織図や需要設備の構内図の変更が行わ

れていないものでした。特に、保安管理業務を外部委託している事業場で組織変更があった

にもかかわらず届出が行われていないものが多く見受けられました。 表2 主任技術者の執務状況

表3 保安規程手続状況

(2)保安規程の遵守状況について 表4のとおり、保安規程に定められた事項について、その実施が十分に行われていないも

のが35件あり、1事業場あたり1.06件となっています。 平成28年度の主な要改善事項は、関係書類・図面の整備、修正がなされていない、点検

頻度が遵守されていないものでした。関係書類・図面の整備、修正がなされていない具体例

としては、設備台帳や単線結線図などが整備・修正されていないことが多く見受けられまし

た。

平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度

0 0 0 0

改修要求に応じない 0 0 0 0

改修指摘、点検なし 0 0 0 0

0 0 0 0

2 2 3 2

執務不良 0 0 0 0

執務体制の不備 1 2 2 2

その他 1 0 1 0

2 2 3 2

件 数執 務 状 況

合   計

指摘事項

主任技術者等の変更を要する

ビルメン常駐なし

執務不十分

平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度

事業場名変更 0 0 0 1

組織変更 4 4 7 13

構内区域変更 2 5 5 2

点検基準変更 0 0 1 1

その他 1 0 2 1

合計 7 9 15 18

要変更事項件 数

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表4 保安規程の遵守状況

(3)電気工作物の不良事項状況について 表5、表6のとおり、維持管理状況について適切でないものが26件あり、1事業場あた

り0.79件となっています。 平成28年度の主な不良事項は次のとおりでした。 (受配電設備) ①接地工事施工方法が不適切 3件 ②高圧架空電線路支持物の支線の施設方法が不適切 2件 ③電柱の足場金具等が地表上1.8m未満に設置されている 2件 (負荷設備) ①低圧屋内配線器具の施設方法が不適切(充電部露出、器具の固定等) 7件 ②過電流遮断器の施設方法が不適切 3件 ③ケーブル工事が不適切 2件 特に、低圧屋内配線器具の施設方法が不適切な事例として、分電盤内においてブレーカー

の充電部が露出していることが多く見受けられました。また、接地工事施工方法が不適切な

事例として、A種接地工事で接地線の地表上2mまでの部分が合成樹脂管等で覆われていな

いものがありました。

平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度

保安教育 保安教育・訓練が適切かつ計画的に実施されていない 4 0 1 3

点検頻度が遵守されていない 3 6 6 2

点検が実施されていない 4 2 9 10

巡視・点検の記録が適切になされていない 4 3 2 2

その他 1 0 2 0

書類管理 関係書類・図面の整備、修正がなされていない 10 10 3 2

運転・操作基準が適切に定められていない 5 6 4 6

連絡体制が整備されていない 4 1 0 0

代務者が定められていない 0 1 1 0

合計 35 29 28 25

要改善事項件 数

その他

巡視点検

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表5 電気工作物の不良事項(受配電設備)

表6 電気工作物の不良事項(負荷設備)

平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度

接地抵抗の値が過大 17 1 2 4 2

接地工事施工方法が不適切 17 3 3 6 6

B種接地工事が不適切 24 1 0 1 1

受電用遮断器の遮断容量が不足 34 0 0 1 0

過電流遮断器の性能等が不適切 34 3 0 0 0

地絡遮断装置の性能等が不適切 36 1 0 0 1

高圧受配電設備等の出入口に立入禁止等の表示がない 38 0 0 4 2

高圧受配電設備等の出入口に施錠装置がない 38 0 1 1 1

電柱の足場金具等が地表上1.8m未満に設置されている 53 2 1 2 3

高圧架空電線路支持物の支線の施設方法が不適切 61 2 2 4 3

架空ケーブルの施設方法が不適切 67 0 2 2 1

低圧架空電線路の地上高さが不足している 68 0 0 0 1

高圧(低圧)架空電線路等相互の離隔距離が不足している 74,75,76 0 0 1 2

高圧(低圧)架空電線と建造物等の離隔距離が不足している55,71,77,

78,79 0 0 0 0

高圧(低圧)架空電線が植物に接触している 79 1 0 1 1

14 11 27 24

不良事項件 数

条項

合計

平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度

電線の接続方法が不適切 12 1 0 3 0

電路の絶縁抵抗値が基準を満たしていない 14 1 2 0 5

機械器具の鉄台及び外箱の接地未施工 29 1 2 3 1

過電流遮断器の施設方法が不適切 33 0 0 2 0

地絡遮断装置未設置 36 0 1 1 2

低圧架空引込線の地上高さが不足している 116 0 0 0 0

地上に敷設する電線路が不適切 128 0 1 1 0

低圧屋内配線にビニールコードを使用 146 0 0 3 0

低圧屋内配線器具の施設方法が不適切(充電部露出、器具の固定等) 150 7 12 3 4

低圧屋外機械器具の施設方法が不適切 151 0 0 0 1

ケーブル工事が不適切 164 2 0 0 1

屋外配線の施設方法が不適切 166 0 0 1 0

アーク溶接装置の施設でD種接地工事が施されていない 190 0 0 0 0

アーク溶接装置の施設で電路の安全が不適切 190 0 0 0 0

12 18 17 14

26 29 44 38

33 39 44 46

0.79 0.74 1.00 0.83

不良事項 条項件 数

小計

合計

1事業所あたり不良件数

立入検査実施件数

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5.むすび 平成28年度に実施した立入検査の結果について、電気工作物(受配電設備、負荷設備)

が技術基準に適合してない事項、保安規程を一部遵守していない事項及び保安規程の変更手

続が実施されていない事項が多数見受けられました。 これらの原因について、設置者の法令遵守に対する意識及び電気保安に関する理解が十分

でないこと、電気主任技術者(電気保安法人、電気管理技術者等を含む。)の電気事業法、

同法関係法令及び保安規程に関する認識が十分でないこと、及び設置者が設備改修等を計画

的に行うよう電気主任技術者からの指示、助言が十分でないことが考えられます。 電気主任技術者においては、これらの不良事項を参考として、同様な事象が発生しないよ

う、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督の職務を誠実に行っていただくよ

うお願いします。また、日頃から設置者との意志疎通を行い、停電点検や設備改修等を計画

的に進めることに加え、設置者の電気保安に対する意識を高めていただくことを期待します。 設置者においては、経済・社会の高度化、多様化の進展に伴う、電気設備の信頼性及び安

全性を確保することの重要性を十分認識し、保安規程に定めた「設置者の義務」を遵守する

とともに、感電死傷事故、電気火災事故、波及事故等を起こさないよう社会的責任を強く認

識して不良事項については早急に改修し、電気主任技術者の意見を尊重して電気保安の確保

に万全を期されるよう切望するものであります。

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微量PCB含有電気機器課電⾃然循環洗浄実施⼿順書の改正について

(部位別洗浄の適⽤)

平成29年11⽉

経済産業省 中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署

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1.微量PCB含有電気機器課電⾃然循環洗浄実施⼿順書について低濃度PCBを含有する電気⼯作物については、「微量PCB含有電気機器課電⾃然循環洗浄実施⼿順書」(以下、⼿順書という。)に基づき洗浄を⾏うことで、使⽤中のまま無害化処理し、通常の電気⼯作物として継続使⽤することや、廃棄時にPCB廃棄物として取り扱われないようにすることが可能。

<課電洗浄の主な実施条件>(1)使⽤中の変圧器であって、

絶縁油のPCB濃度が5mg/kg以下、かつ、絶縁油の量が2,000リットル以上であること。

(2)絶縁油の⼊った部位が変圧器本体と分かれている場合、絶縁油のPCB濃度が次の値であること。・負荷時タップ切換装置及び浄油機(5mg/kg以下)・エレファント(5mg/kg以下)・感温部(5mg/kg以下)

(3)ブッシングの絶縁油のPCB濃度が次の値であること。・変圧器本体の絶縁油と通じているもの(5mg/kg以下)・変圧器本体の絶縁油と通じていないもの(0.5mg/kg以下)

(4)変圧器本体に中間室がないこと。

<課電洗浄の主な完了条件>(1)絶縁油の全量を抜油し、新油を注油後、90⽇間以上の課電を

⾏うこと。(2)課電終了後の新油のPCB濃度が0.3mg/kg以下であること。

<課電洗浄後の⼿続き>(1)所定の課電洗浄実施報告書を作成し、廃棄等の後、同報告書を

5年間保存すること。(2)産業保安監督部へ、電気関係報告規則に基づくPCB含有電気

⼯作物廃⽌届出書に課電洗浄実施報告書を添付して提出すること。

従来の⼿順書の概要

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課電⾃然循環洗浄法の概要

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2.⼿順書の改正について

従来の⼿順書には、機器の⼀部のみ洗浄を⾏った場合の取扱いが明記されておらず、同⼿順書に基づく処理事例は、20件※1にとどまっている状況。

そこで、部位別洗浄の位置づけを明確にし、課電洗浄の適⽤拡⼤を図るべく、同⼿順書を改正した。

改正⽇:平成29年3⽉31⽇

改正の趣旨

※1:産業構造審議会 保安分科会 電⼒安全⼩委員会(第14回:平成28年12⽉19⽇)資料より

<改正前>次に掲げる条件を満たす機器とする。

(1)使⽤中の変圧器であって、絶縁油のPCB濃度が5mg/kg以下、かつ、絶縁油の量が2,000リットル以上であること。

(2)絶縁油の⼊った部位が変圧器本体と分かれている場合、絶縁油のPCB濃度が次の値であること。・負荷時タップ切換装置及び浄油機(5mg/kg以下)・エレファント(5mg/kg以下)・感温部(5mg/kg以下)

(3)ブッシングの絶縁油のPCB濃度が次の値であること。・変圧器本体の絶縁油と通じているもの(5mg/kg以下)・変圧器本体の絶縁油と通じていないもの(0.5mg/kg以下)

(4)変圧器本体に中間室がないこと。

<改正後>次に掲げるア)の条件を満たす機器、かつ、イ)の条件を満たす部位

ア:対象機器:銘板絶縁油量(総量)が2,000L以上の使⽤中の⼤型変圧器であること。 なお、対象機器を構成する部位の名称は、次に掲げるものとする。その際、次の②から④までの部位については、変圧器本体の絶縁油と同系統となっている場合には、本⼿順書においては変圧器本体として取り扱う。① 変圧器本体(変圧器本体に付属する共油型ブッシングを含む。)②負荷時タップ切換装置及び浄油機③ エレファント、④ 感温部、⑤ 中間室、⑥ 共油型以外のブッシング

イ)洗浄可能部位:変圧器本体及び当該変圧器本体に付属し変圧器本体の絶縁油とは別系統となっている次に掲げる部位であって、初回の課電洗浄を実施する前の絶縁油中のPCB濃度が0.5mg/kgを超え5mg/kg以下である部位。① 負荷時タップ切換装置及び浄油機、② エレファント、③ 感温部

※未洗浄の洗浄可能部位、濃度超過部位⼜は未測定の部位が残る場合においても、課電洗浄の実施を妨げるものではなく、絶縁油中のPCB濃度が5mg/kg以下の測定済みの部位については洗浄可能部位とする。ただし、当該変圧器本体に中間室(開閉器との接続部)⼜は共油型以外のブッシングが付属している場合、中間室及び共油型以外のブッシングは洗浄可能部位としない。

改正のポイント!:今回の改正により、共油型以外のブッシング付の変圧器本体の洗浄が可能になった。

課電洗浄の対象

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課電洗浄のフロー図

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従来は未洗浄の洗浄可能部位や未測定部位を残したまま課電洗浄を実施することについて、⼿順書に明記されていなかったが、安全性に問題はないことから、改正後は部位別洗浄を適⽤できることとし、未洗浄の洗浄可能部位や未測定部位を残したままでも、課電洗浄の実施を可能とする。

部位別洗浄を⾏った都度、電気関係報告規則に基づくPCB含有電気⼯作物変更届出により、部位ごとの管理状況を把握する。(フロー図で右側上⽅の流れ)

全部のPCB含有部位の洗浄が完了した場合には、これまでと同様に、継続使⽤の有無に関わらず、PCB含有電気⼯作物廃⽌届出が必要。廃⽌後は、機器全体がPCB廃棄物の適⽤を受けなくなる。(フロー図で左側の流れ)

未洗浄のPCB含有部位⼜は未測定部位を残したまま廃⽌した場合には、PCB含有電気⼯作物廃⽌届出が必要。廃棄の際、未洗浄のPCB含有部位はPCB廃棄物として適正に無害化処理し、未測定部位はPCB濃度を測定してPCB廃棄物として適正に無害化処理⼜は通常の産業廃棄物として適正に処理。それ以外の部位はPCB廃棄物の適⽤を受けなくなる。(フロー図で右側下⽅の流れ)

⼿順書の改正とともに、電気関係報告規則の⼿続⽅法等を規定したPCB管理標準実施要領(内規)も改正。(改正⽇:平成29年4⽉28⽇)

改正のポイント(⼿続き関係)

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1

【概要】「電気設備の技術基準の解釈」の一部改正について

平 成 2 9 年 8 月

経 済 産 業 省

産 業 保 安 グ ル ー プ

電 力 安 全 課

1.改正の概要

国は、電気事業法(昭和 39 年法律第 170 号)に基づき、電気工作物が適合しなけれ

ばならない技術基準として、「電気設備に関する技術基準を定める省令(平成 9年通商

産業省令第 52 号。以下「電技省令」という。)」を定めている。

この電技省令の技術的要件を満たすものと認められる技術的内容をできるだけ具体

的に示した「電気設備の技術基準の解釈(20130215 商局第 4号。以下「電技解釈」と

いう。)」について、以下の改正を行う。

(1) 燃料電池発電設備や蓄電池に関する対地電圧と接地工事内容の変更

○ 電技解釈第 143 条において、住宅の屋内電路(電気機械器具内の電路を除く。)

の対地電圧は、150V 以下と規定されている。

○ 一方、太陽電池モジュールに接続する負荷側の屋内配線の対地電圧については、

同条第 1項第 3号において、施設条件を満たすことを条件に、直流 450V 以下でよ

いとされている。

○ 今般、日本電気技術規格委員会(以下「JESC」という。)において、燃料電池

発電設備や蓄電池に接続される屋内配線についても、太陽電池モジュールに接続

するものと同様の施設条件とすれば、対地電圧を直流 450V 以下としても安全性が

確保されると確認されたため、電技解釈第 143 条を改正する。

○ 同様の理由から、機械器具の金属製外箱等の接地工事について定めた電技解釈

第29条についても改正を行い、太陽電池モジュールに接続する場合の規定内容を、

燃料電池発電設備や蓄電池の場合にも適用する。

(2) 太陽電池発電設備の標準仕様の明確化

○ 太陽電池発電設備の支持物については、電技解釈第 46 条において、日本工業規

格(JIS C 8955)に規定される強度を有することが、求められており、設備の高

さが 4m以上の場合は、さらに、建築基準法が求める強度を有することが要求され

ている。

○ しかしながら、ここ数年、技術基準が十分に理解されないまま太陽電池発電設

備が施設された結果、公衆安全に影響を与える重大な設備損壊被害が発生してい

る。

○ そこで、第 15 回産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会(平成 29 年 3月)

での審議を踏まえ、同条において、強度計算を実施しない場合の地上設置型太陽

電池発電設備の架台や基礎の設計例等の、具体的な標準仕様を明記する。

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2

(3) IEC 60364 規格の制改定への対応

○ 需要場所に設置される低圧の電気設備は、電技解釈第 218 条に規定する IEC

60364 シリーズの規格に基づき施設できることとされている。

○ 平成 28 年度電気施設保安制度等検討調査(電気設備技術基準国際化調査)にお

いて、同シリーズのうち近年制改定された 2規格については、電技解釈に取り入

れ可能であると確認されたことを踏まえ、同条(218-1 表)を改正する。

(4) 電技解釈で引用している JESC 規格の最新版への更新

○ 電技解釈で引用している以下の JESC 規格について、保安水準には影響を与えな

い項目について改正が行われたことを踏まえ、規格の名称について最新版への更

新を行う。

該当条文 引用規格

第 79 条【低高圧架空電線と植物との接近】 JESC E2020

第 106 条【35,000V 以下の特別高圧架空電線と工作物等との接近又は交差】 JESC E2020

第 133 条【臨時電線路の施設】 JESC E2021

第 172 条【特殊な配線等の施設】 JESC E6003

2.改正日

平成29年8月14日施行

※経済産業省ホームページの掲載箇所は次のとおり。 http://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2017/08/290814.html

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別紙1

○電気設備の技術基準の解釈(20130215商局第4号)の一部を改正する規程 新旧対照表 (傍線部分は改正部分)

改正 現行

制定 20130215商局第4号 平成25年3月14日付け

改正 20130318商局第5号 平成25年5月20日付け

改正 20130510商局第1号 平成25年5月31日付け

改正 20130925商局第1号 平成25年10月7日付け

改正 20131213商局第1号 平成25年12月24日付け

改正 20140626商局第2号 平成26年7月18日付け

改正 20151124商局第2号 平成27年12月3日付け

改正 20160309商局第2号 平成28年4月1日付け

改正 20160418商局第7号 平成28年5月25日付け

改正 20160826商局第1号 平成28年9月13日付け

改正 20160905商局第2号 平成28年9月23日付け

改正 20170803保局第1号 平成29年8月14日付け

電気設備の技術基準の解釈

経済産業省大臣官房技術総括・保安審議官

制定 20130215商局第4号 平成25年3月14日付け

改正 20130318商局第5号 平成25年5月20日付け

改正 20130510商局第1号 平成25年5月31日付け

改正 20130925商局第1号 平成25年10月7日付け

改正 20131213商局第1号 平成25年12月24日付け

改正 20140626商局第2号 平成26年7月18日付け

改正 20151124商局第2号 平成27年12月3日付け

改正 20160309商局第2号 平成28年4月1日付け

改正 20160418商局第7号 平成28年5月25日付け

改正 20160826商局第1号 平成28年9月13日付け

改正 20160905商局第2号 平成28年9月23日付け

電気設備の技術基準の解釈

経済産業省大臣官房商務流通保安審議官

【機械器具の金属製外箱等の接地】(省令第10条、第11条)

第29条 (略)

2・3 (略)

4 太陽電池モジュール、燃料電池発電設備又は常用電源として用いる蓄電池に接続す

る直流電路に施設する機械器具であって、使用電圧が300Vを超え450V以下のものの金

【機械器具の金属製外箱等の接地】(省令第10条、第11条)

第29条 (略)

2・3 (略)

4 太陽電池モジュールに接続する直流電路に施設する機械器具であって、使用電圧が

300Vを超え450V以下のものの金属製外箱等に施すC種接地工事の接地抵抗値は、次の

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改正 現行

属製外箱等に施すC種接地工事の接地抵抗値は、次の各号に適合する場合は、第17条

第3項第一号の規定によらず、100Ω以下とすることができる。

一~二 (略)

三 直流電路を構成する太陽電池モジュールにあっては、当該直流電路に接続される

太陽電池モジュールの合計出力が10kW以下であること。

四 直流電路を構成する燃料電池発電設備にあっては、当該直流電路に接続される

個々の燃料電池発電設備の出力がそれぞれ10kW未満であること。

五 直流電路を構成する蓄電池にあっては、当該直流電路に接続される個々の蓄電池

の出力がそれぞれ10kW未満であること。

六 直流電路に機械器具(太陽電池モジュール、燃料電池発電設備、常用電源として

用いる蓄電池、直流変換装置、逆変換装置、避雷器、第154条に規定する器具並び

に第200条第1項第一号において準用する第45条第一号及び第三号に規定する器具

及び第200条第2項第一号ロ及びハに規定する器具を除く。)を施設しないこと。

各号に適合する場合は、第17条第3項第一号の規定によらず、100Ω以下とすることが

できる。

一~二 (略)

三 太陽電池モジュールの合計出力は、10kW以下であること。

(新設)

(新設)

四 直流電路に機械器具(太陽電池モジュール、第200条第2項第一号ロ及びハに規定

する器具、逆変換装置及び避雷器を除く。)を施設しないこと。

【ポリ塩化ビフェニル使用電気機械器具及び電線の施設禁止】(省令第19条第14項)

第32条 (略)

【ポリ塩化ビフェニル使用電気機械器具及び電線の施設禁止】(省令第19条第13項)

第32条 (略)

【太陽電池発電所等の電線等の施設】(省令第4条)

第46条 (略)

2 (略)

3 (別紙2挿入)

【太陽電池発電所等の電線等の施設】(省令第4条)

第46条 (略)

2 (略)

(新設)

【鉄筋コンクリート柱の構成等】(省令第32条第1項)

第56条 電線路の支持物として使用する鉄筋コンクリート柱は、次の各号のいずれかに

適合するものであること。

一~三 (略)

四 第三号に規定する性能を満足する複合鉄筋コンクリート柱の規格は、次のとおり

【鉄筋コンクリート柱の構成等】(省令第32条第1項)

第56条 電線路の支持物として使用する鉄筋コンクリート柱は、次の各号のいずれかに

適合するものであること。

一~三 (略)

四 第三号に規定する性能を満足する複合鉄筋コンクリート柱の規格は、次のとおり

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改正 現行

とする。

イ・ロ (略)

ハ 鉄筋コンクリートは、遠心力プレストレストコンクリートにあっては、日本工

業規格 JIS A 5373(2010)「プレキャストプレストレストコンクリート製品」

の「5 品質」、「8 材料及び製造方法」、「9 試験方法」並びに「附属書A ポ

ール類」及び「推奨仕様A-1 プレストレストコンクリートポール」に適合する

もの、遠心力鉄筋コンクリートにあっては、日本工業規格 JIS A 5309(1971)

「遠心力プレストレストコンクリートポールおよび遠心力鉄筋コンクリートポ

ール」の「3 材料」及び「4 製造」に適合するものであること。

ニ (略)

とする。

イ・ロ (略)

ハ 鉄筋コンクリートは、遠心力プレストレストコンクリートにあっては、日本工

業規格 JIS A 5373(2010)「プレキャストプレストレストコンクリート製品」

の「5 品質」、「8 材料及び製造方法」、「9 試験方法」並びに「附属書A ポ

ール類」及び「推奨仕様A-1 プレストレストコンクリートポール」に適合する

もの、遠心力鉄筋コンクリートにあっては、日本工業規格 JIS A 5309(1971)

「遠心力プレストレストコンクリートポール及び遠心力鉄筋コンクリートポー

ル」の「3 材料」及び「4 製造」に適合するものであること。

ニ (略)

【低高圧架空電線路に使用する電線】(省令第21条第1項)

第65条 (略)

2 第67条第一号ホの規定により施設する場合に使用する、半導電性外装ちょう架用高

圧ケーブルは、次の各号に適合する性能を有するものであること。(関連省令第5条

第2項)

一 (略)

二 完成品は、次に適合するものであること。

イ (略)

ロ イの試験の後において、導体と大地との間に100Vの直流電圧を1分間加えた後

に測定した絶縁体の絶縁抵抗が、第5条第1項第四号ロに規定する高圧の絶縁抵抗

値以上であること。

3 前項に規定する性能を満足する半導電性外装ちょう架用高圧ケーブルの規格は、次

の各号のとおりとする。(関連省令第5条第2項、第6条)

一・二 (略)

三 外装は、次に適合するものであること。

イ (略)

【低高圧架空電線路に使用する電線】(省令第21条第1項)

第65条 (略)

2 第67条第一号ホの規定により施設する場合に使用する、半導電性外装ちょう架用高

圧ケーブルは、次の各号に適合する性能を有するものであること。(関連省令第5条

第2項)

一 (略)

二 完成品は、次に適合するものであること。

イ (略)

ロ イの試験の後において、導体と大地との間に100Vの直流電圧を1分間加えた後

に測定した絶縁体の絶縁抵抗が、第3条第3項第三号に規定する高圧の絶縁抵抗値

以上であること。

3 前項に規定する性能を満足する半導電性外装ちょう架用高圧ケーブルの規格は、次

の各号のとおりとする。(関連省令第5条第2項、第6条)

一・二 (略)

三 外装は、次に適合するものであること。

イ (略)

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改正 現行

ロ 厚さは、別表第8に規定する値以上であること。

ハ (略)

四 (略)

ロ 厚さは、別表第10に規定する値以上であること。

ハ (略)

四 (略)

【低高圧架空電線と植物との接近】(省令第5条第1項、第29条)

第79条 低圧架空電線又は高圧架空電線は、平時吹いている風等により、植物に接触し

ないように施設すること。ただし、次の各号のいずれかによる場合は、この限りでな

い。

一・二 (略)

三 高圧の架空電線にケーブルを使用し、かつ、日本電気技術規格委員会規格 JESC

E2020(2016)「耐摩耗性能を有する『ケーブル用防護具』の構造及び試験方法」

の「2.技術的規定」に適合する防護具に収めて施設すること。

【低高圧架空電線と植物との接近】(省令第5条第1項、第29条)

第79条 低圧架空電線又は高圧架空電線は、平時吹いている風等により、植物に接触し

ないように施設すること。ただし、次の各号のいずれかによる場合は、この限りでな

い。

一・二 (略)

三 高圧の架空電線にケーブルを使用し、かつ、日本電気技術規格委員会規格 JESC

E2020(2010)「耐摩耗性能を有する『ケーブル用防護具』の構造及び試験方法」

の「2.技術的規定」に適合する防護具に収めて施設すること。

【35,000V以下の特別高圧架空電線と工作物等との接近又は交差】(省令第28条、第29

条、第48条第3項)

第106条 (略)

2~5 (略)

6 特別高圧架空電線と植物との離隔距離は、106-5表によること。ただし、特別高圧の

架空電線にケーブルを使用し、かつ、日本電気技術規格委員会規格 JESC E2020(2016)

「耐摩耗性能を有する『ケーブル用防護具』の構造及び試験方法」の「2.技術的規

定」に適合する防護具に収めて施設する場合は、この限りでない。

106-5表 (略)

【35,000V以下の特別高圧架空電線と工作物等との接近又は交差】(省令第28条、第29

条、第48条第3項)

第106条 (略)

2~5 (略)

6 特別高圧架空電線と植物との離隔距離は、106-5表によること。ただし、特別高圧の

架空電線にケーブルを使用し、かつ、日本電気技術規格委員会規格 JESC E2020(2010)

「耐摩耗性能を有する『ケーブル用防護具』の構造及び試験方法」の「2.技術的規

定」に適合する防護具に収めて施設する場合は、この限りでない。

106-5表 (略)

【臨時電線路の施設】(省令第4条)

第133条 (略)

2~5 (略)

6 低圧、高圧又は35,000V以下の特別高圧の架空電線を、日本電気技術規格委員会規格

【臨時電線路の施設】(省令第4条)

第133条 (略)

2~5 (略)

6 低圧、高圧又は35,000V以下の特別高圧の架空電線を、日本電気技術規格委員会規格

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改正 現行

JESC E2021(2016)「臨時電線路に適用する防護具及び離隔距離」の「2.技術的規

定」により施設する場合は、当該電線と造営物との離隔距離は、第71条、第78条及び

第106条の規定によらないことができる。

7~9 (略)

JESC E2021(2010)「臨時電線路に適用する防護具及び離隔距離」の「2.技術的規

定」により施設する場合は、当該電線と造営物との離隔距離は、第71条、第78条及び

第106条の規定によらないことができる。

7~9 (略)

【電路の対地電圧の制限】(省令第15条、第56条第1項、第59条、第63条第1項、第64条)

第143条 住宅の屋内電路(電気機械器具内の電路を除く。以下この項において同じ。)

の対地電圧は、150V以下であること。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、

この限りでない。

一・二 (略)

三 太陽電池モジュールに接続する負荷側の屋内配線(複数の太陽電池モジュールを

施設する場合にあっては、その集合体に接続する負荷側の配線)を次により施設す

る場合

イ (略)

ロ 電路に地絡が生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設すること。ただ

し、次に適合する場合は、この限りでない。

(イ)・(ロ) (略)

(ハ) 太陽電池モジュールの合計出力が、20kW未満であること。ただし、屋内電

路の対地電圧が300Vを超える場合にあっては、太陽電池モジュールの合計出力

は10kW以下とし、かつ、直流電路に機械器具(太陽電池モジュール、第200条

第2項第一号ロ及びハの器具、直流変換装置、逆変換装置並びに避雷器を除く。)

を施設しないこと。

ハ (略)

四 燃料電池発電設備又は常用電源として用いる蓄電池に接続する負荷側の屋内配

線を次により施設する場合

イ 直流電路を構成する燃料電池発電設備にあっては、当該直流電路に接続される

個々の燃料電池発電設備の出力がそれぞれ10kW未満であること。

【電路の対地電圧の制限】(省令第15条、第56条第1項、第59条、第63条第1項、第64条)

第143条 住宅の屋内電路(電気機械器具内の電路を除く。以下この項において同じ。)

の対地電圧は、150V以下であること。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、

この限りでない。

一・二 (略)

三 太陽電池モジュールに接続する負荷側の屋内配線(複数の太陽電池モジュールを

施設する場合にあっては、その集合体に接続する負荷側の配線)を次により施設す

る場合

イ (略)

ロ 電路に地絡が生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設すること。ただ

し、次に適合する場合は、この限りでない。

(イ)・(ロ) (略)

(ハ) 太陽電池モジュールの合計出力が、20kW未満であること。ただし、屋内電

路の対地電圧が300Vを超える場合にあっては、太陽電池モジュールの合計出力

は10kW以下とし、かつ、直流電路に機械器具(太陽電池モジュール、第200条

第2項第一号ロ及びハの器具、逆変換装置並びに避雷器を除く。)を施設しな

いこと。

ハ (略)

(新設)

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改正 現行

ロ 直流電路を構成する蓄電池にあっては、当該直流電路に接続される個々の蓄電

池の出力がそれぞれ10kW未満であること。

ハ 屋内配線の対地電圧は、直流450V以下であること。

ニ 電路に地絡が生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設すること。ただ

し、次に適合する場合は、この限りでない。

(イ) 直流電路が、非接地であること。

(ロ) 直流電路に接続する逆変換装置の交流側に絶縁変圧器を施設すること。

ホ 屋内配線は、次のいずれかによること。

(イ) 人が触れるおそれのない隠ぺい場所に、合成樹脂管工事、金属管工事又は

ケーブル工事により施設すること。

(ロ) ケーブル工事により施設し、電線に接触防護措置を施すこと。

五 (略)

2・3 (略)

四 (略)

2・3 (略)

【特殊な配線等の施設】(省令第56条第1項、第2項、第57条第1項、第63条第1項)

第172条 (略)

2 常設の劇場、映画館その他これらに類する場所に施設する低圧電気設備は、次の各

号によること。

一 (略)

二 使用電圧が300Vを超える低圧の舞台機構装置の屋内配線及び移動電線は、日本電

気技術規格委員会規格 JESC E6003(2016)「興行場に施設する使用電圧が300Vを

超える低圧の舞台機構設備の配線」の「2.技術的規定」により施設すること。

三~五 (略)

3・4 (略)

【特殊な配線等の施設】(省令第56条第1項、第2項、第57条第1項、第63条第1項)

第172条 (略)

2 常設の劇場、映画館その他これらに類する場所に施設する低圧電気設備は、次の各

号によること。

一 (略)

二 使用電圧が300Vを超える低圧の舞台機構装置の屋内配線及び移動電線は、日本電

気技術規格委員会規格 JESC E6003(2000)「興行場に施設する使用電圧が300Vを

超える低圧の舞台機構設備の配線」の「2.技術的規定」により施設すること。

三~五 (略)

3・4 (略)

【IEC 60364規格の適用】(省令第4条)

第218条 需要場所に施設する省令第2条第1項に規定する低圧で使用する電気設備は、

【IEC 60364規格の適用】(省令第4条)

第218条 需要場所に施設する省令第2条第1項に規定する低圧で使用する電気設備は、

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改正 現行

第3条から第217条までの規定によらず、218-1表に掲げる日本工業規格又は国際電気

標準会議規格の規定により施設することができる。ただし、一般送配電事業者及び特

定送配電事業者の電気設備と直接に接続する場合は、これらの事業者の低圧の電気の

供給に係る設備の接地工事の施設と整合がとれていること。

218-1表

規格番号(制定年) 規格名 備考

(略) (略) (略)

IEC 60364-4-42(2010)低圧電気設備-第4-42部:安全保護

-熱の影響に対する保護 422を除く。

(略) (略) (略)

IEC 60364-5-52(2009)低圧電気設備-第5-52部:電気機器

の選定及び施工-配線設備 526.3を除く。

(略) (略) (略)

IEC 60364-5-54(2011)

低圧電気設備-第5-54部:電気機器

の選定及び施工-接地設備、保護導

体及び保護ボンディング導体

(略) (略) (略)

IEC 60364-7-702(2010)

低圧電気設備-第7-702部:特殊設備

又は特殊場所に関する要求事項-水

泳プール及び噴水

(略) (略) (略)

IEC 60364-7-718(2011)

低圧電気設備-第7-718部:特殊設備

又は特殊場所に関する要求事項-公

共施設及び作業場

IEC 60364-7-722(2015)

低圧電気設備-第7-722部:特殊設備

又は特殊場所に関する要求事項-電

気自動車用電源

第3条から第217条までの規定によらず、218-1表に掲げる日本工業規格又は国際電気

標準会議規格の規定により施設することができる。ただし、一般送配電事業者及び特

定送配電事業者と直接に接続する場合は、これらの事業者の低圧の電気の供給に係る

設備の接地工事の施設と整合がとれていること。

218-1表

規格番号(制定年) 規格名 備考

(略) (略) (略)

IEC 60364-4-42(2010)建築電気設備-第4-42部:安全保護

-熱の影響に対する保護 422を除く。

(略) (略) (略)

IEC 60364-5-52(2009)建築電気設備-第5-52部:電気機器

の選定及び施工-配線設備 526.3を除く。

(略) (略) (略)

IEC 60364-5-54(2011)

建築電気設備-第5-54部:電気機器

の選定及び施工-接地設備、保護導

体及び保護ボンディング導体

(略) (略) (略)

IEC 60364-7-702(2010)

建築電気設備 第7部:特殊設備又は

特殊場所に関する要求事項 第702

節:水泳プール及びその他の水槽

(略) (略) (略)

IEC 60364-7-718(2011)

低圧電気設備-第7-718部:特殊設備

又は特殊場所に関する要求事項-公

共施設及び作業場

(新設)

(新設) (新設)

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改正 現行

(略) (略) (略)

IEC 60364-7-753(2014)

低圧電気設備-第7-753部:特殊設備

又は特殊場所に関する要求事項-発

熱線及び埋込形暖房設備

(略) (略) (略)

JIS C 0364-7-753(2009)

低圧電気設備-第7-753部:特殊設備

又は特殊場所に関する要求事項-床

暖房及び天井暖房設備

別表第6 絶縁体の絶縁抵抗(第5条、第6条、第8条、第9条及び第10条関係)

使用電圧の区分 体積固有抵抗(Ω-cm) 絶縁抵抗(MΩ-km)

低圧 5×1013

R =3.665×10-12log10d

D 高圧

1×1014 特別高圧

(備考)

1.R は、20℃における絶縁抵抗

2. は、20℃における体積固有抵抗(単位:Ω-cm)

3.D は、絶縁体外径(単位:mm)

4.d は、絶縁体内径(単位:mm)

5.d

D≧1.8のときは、

d

D=1.8として計算する。

別表第6 絶縁体の絶縁抵抗(第5条、第6条、第8条、第9条及び第10条関係)

使用電圧の区分 体積固有抵抗(Ω-cm) 絶縁抵抗(MΩ-cm)

低圧 5×1013

R =3.665×10-12log10d

D 高圧

1×1014 特別高圧

(備考)

1.R は、20℃における絶縁抵抗

2. は、20℃における体積固有抵抗(単位:Ω-cm)

3.D は、絶縁体外径(単位:mm)

4.d は、絶縁体内径(単位:mm)

5.d

D≧1.8のときは、

d

D=1.8として計算する。

別表第8 外装、銅管及びダクトの厚さ(第8条、第9条、第10条、第65条及び第190条関

係)

(略)

別表第8 外装、銅管及びダクトの厚さ(第8条、第9条、第10条及び第190条関係)

(略)

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その他

(1)平成29年度電気保安功労者表彰について

Ⅰ.電気保安功労者経済産業大臣表彰

平成29年度電気保安功労者経済産業大臣表彰式が、次のとおり行われ、当監督署管内

で工場等の部で1件、電気工事業者等の部で1件、個人の部で1件の計3件が表彰され

ました。

日 時 平成29年8月1日(火) 場 所 東海大学校友会舘(東京都千代田区)

なお、当監督署管内の受賞者は次のとおりです。

○工場等の部

株式会社不二越 東富山事業所中田工場 富山県富山市

○電気工事業者等の部

柳田電気興業株式会社 富山県富山市

○個人の部(主任技術者)

今村 昇 石川県野々市市

Ⅱ.電気保安功労者中部近畿産業保安監督部長表彰

平成29年度電気保安功労者中部近畿産業保安監督部長表彰式(北陸地区)が、次のと

おり行われ、当監督署管内で工場等の部4件、電気工事業者の営業所の部3件、電気主

任技術者など個人の部8件の計15件が表彰されました。

日 時 平成29年8月8日(火)

場 所 富山電気ビル(富山県富山市)

○工場等の部(自家用電気工作物施設者)

救急薬品工業株式会社 富山工場 富山県射水市

金沢信用金庫 ソフトセンター 石川県白山市

サンエー電機株式会社 大野第1工場 福井県大野市

株式会社平和堂 アル・プラザ敦賀店 福井県敦賀市

○電気工事業者の営業所の部

有限会社電協舎 富山県射水市

フタクチ電設工業株式会社 石川県かほく市

有限会社加藤通信 福井県敦賀市

○個人の部

(主任技術者)

長谷川 利雄 富山県黒部市

谷口 寿 石川県鹿島郡中能登町

春男 福井県福井市

(電気工事士)

髙畑 文夫 富山県高岡市

増田 保 石川県金沢市

橋本 哲雄 福井県福井市

(電気保安関係永年勤続者)

氷見 安正 富山県富山市

思田 茂樹 石川県金沢市

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(2)中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署のご案内

(所在地)〒930-0856 富山県富山市牛島新町11-7

富山地方合同庁3階

(TEL) 076-432-5580

(FAX) 076-432-0909

【関係機関】

中部近畿産業保安監督部電力安全課

(所在地)愛知県名古屋市中区三の丸2-5-2

(TEL)052-951-2817

中部近畿産業保安監督部近畿支部電力安全課

(所在地)大阪府大阪市中央区大手前1-5-44(合同庁舎第1号館)

(TEL)06-6966-6047

経済産業省商務流通保安グループ電力安全課

(所在地)東京都千代田区霞が関1-3-1

(TEL)03-3501-1742

中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局

(所在地)〒930-0856 富山県富山市牛島新町11-7

富山地方合同庁3階

(TEL)076-432-5588(代)