大腿骨近位部骨折患者の 骨折予防・・・・没療とととと生泯...

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日時 日時 日時 日時 : 2012 2012 2012 2012年10 10 10 10月27 27 27 27日(土) 13 13 13 13:00 00 00 00 ~ 会場 会場 会場 会場 : 長岡赤十字病院 長岡赤十字病院 長岡赤十字病院 長岡赤十字病院 講堂 講堂 講堂 講堂 主催 主催 主催 主催 新潟大学整形外科学教室 新潟大学整形外科学教室 新潟大学整形外科学教室 新潟大学整形外科学教室 長岡赤十字病院 長岡赤十字病院 長岡赤十字病院 長岡赤十字病院 共催 共催 共催 共催 長岡地域連携診療計画研究会 長岡地域連携診療計画研究会 長岡地域連携診療計画研究会 長岡地域連携診療計画研究会(整形外科 整形外科 整形外科 整形外科) 後援 後援 後援 後援 新潟県医師会 新潟県医師会 新潟県医師会 新潟県医師会 長岡市医師会 長岡市医師会 長岡市医師会 長岡市医師会 新潟県看護協会 新潟県看護協会 新潟県看護協会 新潟県看護協会 新潟県理学療法士会 新潟県理学療法士会 新潟県理学療法士会 新潟県理学療法士会 新潟県作療法士会 新潟県作療法士会 新潟県作療法士会 新潟県作療法士会 新潟県薬剤師会 新潟県薬剤師会 新潟県薬剤師会 新潟県薬剤師会 新潟県栄養士会 新潟県栄養士会 新潟県栄養士会 新潟県栄養士会 新潟県医療 新潟県医療 新潟県医療 新潟県医療ソーシャルワーカー ソーシャルワーカー ソーシャルワーカー ソーシャルワーカー協会 協会 協会 協会

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Page 1: 大腿骨近位部骨折患者の 骨折予防・・・・没療とととと生泯 …...このような現状からまず治療と予防の対象として骨折高リスク者ㄥ大腿骨近位部骨折

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会場会場会場会場 :::: 長岡赤十字病院長岡赤十字病院長岡赤十字病院長岡赤十字病院 講堂講堂講堂講堂

主催主催主催主催 :::: 新潟大学整形外科学教室新潟大学整形外科学教室新潟大学整形外科学教室新潟大学整形外科学教室 長岡赤十字病院長岡赤十字病院長岡赤十字病院長岡赤十字病院

共催共催共催共催 :::: 長岡地域連携診療計画研究会長岡地域連携診療計画研究会長岡地域連携診療計画研究会長岡地域連携診療計画研究会((((整形外科整形外科整形外科整形外科))))

後援後援後援後援 :::: 新潟県医師会新潟県医師会新潟県医師会新潟県医師会 長岡市医師会長岡市医師会長岡市医師会長岡市医師会

新潟県看護協会新潟県看護協会新潟県看護協会新潟県看護協会 新潟県理学療法士会新潟県理学療法士会新潟県理学療法士会新潟県理学療法士会

新潟県作業療法士会新潟県作業療法士会新潟県作業療法士会新潟県作業療法士会 新潟県薬剤師会新潟県薬剤師会新潟県薬剤師会新潟県薬剤師会

新潟県栄養士会新潟県栄養士会新潟県栄養士会新潟県栄養士会

新潟県医療新潟県医療新潟県医療新潟県医療ソーシャルワーカーソーシャルワーカーソーシャルワーカーソーシャルワーカー協会協会協会協会

大大大大大大大大腿腿腿腿腿腿腿腿骨骨骨骨骨骨骨骨近近近近近近近近位位位位位位位位部部部部部部部部骨骨骨骨骨骨骨骨折折折折折折折折患患患患患患患患者者者者者者者者のののののののの

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「動く喜び、動ける喜び」支援セミナー 挨 拶

新潟大学大学院 医歯学総合研究科

機能再建医学講座 整形外科学分野 (医学部 整形外科学教室)

遠 藤 直 人

骨粗鬆症では骨脆弱により骨折をきたし、ADL,QOLが低下します。中でも大腿骨近位

部骨折はもっとも重篤で生命予後も不良な骨折でその対策は急務です。日本では大腿骨

近位部骨折は依然として増加を続けております。その要因の一つとして骨粗鬆症治療率が

低いことがあり、またいったん治療を開始しても継続されず中断する例も多く、骨折予防効

果が十分得られていない現状があります。

このような現状からまず治療と予防の対象として骨折高リスク者(大腿骨近位部骨折

者や脊椎骨折者)に焦点を絞り、対策を立てることから始めることが大切でさらにシステム

を構築することが必要です。医師のみでは骨折予防対策は十分にはできません。急性期

病院の医師(手術等の初期治療)、回復期病院の医師と医療スタッフ(リハビリテーション)、

さらには地域における診療所の医師とともに介護・福祉関係者、行政の方々との密なる連

携があって初めて次なる骨折の予防への体制とその実行(いわゆる骨折連鎖を断つこと)

ができるものと思います。

今回の支援セミナーは長岡地域で長岡地域連携診療計画研究会と共催で開催できま

したことは大変意義深いことです。長岡地域では以前より他の地域に先駆けて大腿骨頸部

骨折クリ二カルパスを運用してその成果を上げている地域です。さらに今回ファシリテータ

ーとしてご参加の川嶋禎之先生は高橋榮明新潟大学名誉教授の下、1985年発生の新潟

県全県における大腿骨頸部骨折全数調査を行い、その後の疫学調査に大きな影響を及ぼ

すものとなっております。

本セミナーでは多くの関係者が一堂に会し、様々な問題について認識し、議論できま

したことは大変すばらしいことと思います。この熱意を持って、骨折予防活動を一層広げて

いただけますようお願い申し上げます。

2013年1月26日

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「動く喜び、動ける幸せ」支援セミナーに向けて

長岡赤十字病院 整形外科

長岡地域連携診療計画研究会(整形外科)

川 嶋 禎 之

骨粗鬆症を基盤にした高齢者の大腿骨近位部骨折は治療の最終結果として患者さん

の自立度を低下させ、相対的に周囲からの援助量(介護度)を増やしてしまう“疾患”です。

この骨折に対して長岡地域では平成18年から急性期病院(3病院)と回復期病院(6病院)

の間で地域連携診療計画研究会を立ち上げ、“手術を行う急性期病院からリハビリを担う

回復期病院へ円滑に患者さんを受け渡し、治療成績の向上を目指す”システム作りを多職

種を交えて模索して参りました。この結果、治療の連携のみならず、急性期/回復期病院

間、職種間の垣根が低くなり、活発かつ自由な意見交換がなされ治療に反映されるように

なって参りました。しかし、最終的に自立度が低下し介護度が増えた患者さんが病院から

離れ、自宅・介護施設に帰られると、医療と介護・福祉の現場の連携が必ずしも充分でない

ため、骨折後の患者さんは病院の医療者から見えにくい、医療の届きにくい存在となってし

まいます。整形外科医も骨折後の患者さんの再骨折予防に積極的に介入すべきという意

見が出てき始め、治療のための薬剤の選択肢も増えてきている昨今、介護の現場の意見

を取り入れた治療計画を立てるためにも、医療と介護の連携は必要欠くべかからざるもの

となってきています。

本日は、まず、新潟リハビリテーション病院山本智章院長に高齢者の骨折と身体機能

の低下の現状についての講演をしていただき、知識を共有した上で、多施設・他職種の

方々から構成される小グループに分かれグループワークをして頂きます。

“正しい答えが必ずあるのでみんなで知恵を出して見つけましょう!”ではなく“立場が

変わると物事の見え方がこうも変わるものか”を発見して視野を広げていただければ、今後

の大腿骨近位部骨折患者さんに対する医療・介護・福祉の地域連携がより良い方向に進

んでいくのではないでしょうか。活発な意見交換をお願い致します。

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「動く喜び、動ける幸せ」支援セミナー 2012 年 10 月 27 日

主 催:新潟大学整形外科学教室 長岡赤十字病院

共 催:長岡地域連携診療計画研究会(整形外科)

代 表:新潟大学院医歯学総合研究科 整形外科学分野教授 遠藤 直人

講 演:新潟リハビリテーション病院 院長 山本 智章

ワークショップ担当:新潟西蒲メディカルセンター病院 リハビリテーション科 青木 可奈

長岡赤十字病院 看護部 高山 裕子

同 目黒 信子

企 画:新潟リハビリテーション病院 新潟骨の科学研究所 顧問 髙橋 榮明

ファシリテーター:

川嶋 禎之 長岡赤十字病院(医師)

木村 慎二 新潟大学医歯学総合病院 総合リハビリテーションセンター(医師)

青木 可奈 新潟西蒲メディカルセンター病院(医師)

髙橋 榮明 新潟リハビリテーション病院 新潟骨の科学研究所(医師)

山本 智章 新潟リハビリテーション病院(医師)

長尾 政之助 長尾医院(医師)

本田 雅浩 ほんだファミリークリニック(医師)

柳 京三 柳整形外科医院(医師)

児玉 伸子 こしじ医院(医師)

河路 洋一 かわじ整形外科(医師)

高山 裕子 長岡赤十字病院(看護師)

目黒 信子 長岡赤十字病院(看護師)

上村 広子 長岡赤十字病院(看護師)

小林 洋子 長岡赤十字病院(看護師)

中島 晃 長岡赤十字病院(医療ソーシャルワーカー)

支援事務担当:

岡地 玉恵 長岡赤十字病院 地域連携サポートセンター

鎌田 瑞樹 長岡赤十字病院 地域連携サポートセンター

中島 晃 長岡赤十字病院 地域連携サポートセンター

森脇 健介 新潟医療福祉大学 医療情報管理学科(医療経済)

渡邊 宰子 新潟リハビリテーション病院 医局

参加者の皆様へ

本セミナーでは、すべての参加者が、皆、平等に、それぞれの立場から知恵を出し合い、

お互いを尊重して、お互いから学び合いながら、一緒に、患者・高齢者・利用者のQOLの

向上を共通の目的として、課題への対策を考えます。

それで本セミナーでは、相手を、お互いに “○○さん” と呼びましょう。

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「動く喜び、動ける幸せ」支援セミナー 2012 年 10 月 27 日

参加人数 67名

医師 11名

看護師 13名

リハビリ(PT・OT) 12名

ソーシャルワーカー 11名

介護支援専門員 5名

介護士 11名

その他 4名

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プログラム

12:30

受付・登録開始

着席・事前アンケート記入

13:00

開会 主催者挨拶

長岡赤十字病院 整形外科部長 川嶋禎之

オリエンテーション セミナー開催の趣旨

西蒲メディカルセンター病院 リハビリテーション科医長 青木可奈先生

13:05

講演 介護予防の課題 ―高齢者の骨折と身体機能低下の現状―

演者 新潟リハビリテーション病院 院長 山本智章先生

座長 長岡赤十字病院 整形外科部長 川嶋禎之

アイスブレーキング

進行 長岡赤十字病院 看護師長 高山裕子・目黒信子 13:40

グループワーク 導入

西蒲メディカルセンター病院 リハビリテーション科医長 青木可奈先生

14:00

グループワーク

KJ 法による課題の抽出

解決策の検討

(グループ毎に適宜休憩)

16:00

グループ別発表・まとめ

振返り 事後アンケート記入

17:00

閉会 総括・挨拶

新潟リハビリテーション病院 骨の科学研究所 高橋榮明先生

終了 アンケート・名札回収

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KJKJKJKJ法法法法によるによるによるによる課題課題課題課題のののの抽出抽出抽出抽出

各各各各グループグループグループグループごとのごとのごとのごとの

課題課題課題課題のまとめのまとめのまとめのまとめ

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BBBB

情報情報情報情報のののの共有化共有化共有化共有化

病院病院病院病院 地域地域地域地域におけるにおけるにおけるにおける「「「「私私私私」」」」ののののカルテカルテカルテカルテ((((手帳手帳手帳手帳)))) 行政行政行政行政 予防予防予防予防

(急性期から)説明をする、家族に合わせて工夫 骨折の状況、治療、術後のリハビリの状況等に関する情報が少ない 食育

家族の理解、受け止めを確認する 施設でのリハビリが充分行えていない 運動

家族に極力協力を求める リハビリの個々人への関わりが充分でない

今後のADLに変化があることを理解してもらうよう努力する 廃用症候群を防ぐために個別のリハを行えればいいが、関わる頻度を増やせない

家族家族家族家族 高齢者の独居、夫婦2人暮らし

本人を取り巻く環境の問題

家族(世話する人)の注意、条件

家庭or施設の条件

家族の協力が得られない(無関心、ほったらかし)

リハビリリハビリリハビリリハビリ退院後のサポートの必要性 本人本人本人本人

認知症認知症認知症認知症

認知症のため、本人は歩行できると思い立ち上がってしまう

骨折後の安静を保持するのが困難 ご本人が動かれてしまうことがある

認知症(リハビリが進まない) (理解力の低下)

病院から認知症でリハビリ困難とのことで寝たきりになり在宅に戻ってくる

危険認知力の低下

認知症によって危険がわからず立ち上がり歩行されてしまう

なかなか治癒しないケース(保存療法の方)への対応が行き詰ることがあり

ポジショニング、安静、栄養等の関わりを継続するのみ

かかりつけかかりつけかかりつけかかりつけ医医医医筋力低下筋力低下筋力低下筋力低下

高齢になると視力が低下してくる

膝が痛む 訪問看護訪問看護訪問看護訪問看護運動不足(活動性の低下)

運動能力(筋力、バランス)の低下

Fx後、退院しても運動量低下により筋力低下し再度転倒してしまう

骨折部の痛みを訴えられ安静にしてしまう

仕事をリタイアした後の運動量の不足

日中、在宅に一人で過ごしている時間が長く他者との会話がない(筋力低下、認知症)

脳梗塞等により麻痺

ケアマネージャーケアマネージャーケアマネージャーケアマネージャー 日中落ち着いていても夜間に動かれて足元が暗い中で転倒される可能性

年齢的な筋力低下

一般的に1回骨折するとADLが1ランク低下する

転倒リスクが高い(データ上)

栄養内服管理栄養内服管理栄養内服管理栄養内服管理

薬の服用が継続できない(薬の管理、自己中断、お金)

栄養状態の低下(食事の問題)

独居、高齢夫婦の生活において栄養状態の不足

骨粗鬆症の注射、本人の拒否が続く、継続が困難

独居生活、見当識障害、物忘れなどによる服用管理の不足(カルシウム剤など)

栄養状態悪い

骨粗鬆症の薬を飲んで、起きていなければならないため逆流性食道炎や胃炎となり治療中止している

施設施設施設施設 骨粗鬆症の内服継続ができない(内服管理ができない)

もともとの疾患の管理(DM、高血圧)

環境環境環境環境サービスサービスサービスサービスのののの充実充実充実充実

町内町内町内町内のつながりのつながりのつながりのつながり((((民生委員民生委員民生委員民生委員やややや近所近所近所近所のののの方方方方))))

骨折後の対応(治癒)に向けての基本的な知識が不十分

家の物の配置、廊下に物を置いておく

家の段差

季節・地域的な問題(雪が降る・凍結・寒い)

骨折に関する知識や意識の低さ

Fx後の生活の注意点を家族、本人が理解していない

退院後の佐ポーチが地域にない、相談できない

危ないと家族に言われても自転車に乗って買い物をする

連携連携連携連携

正しい知識、理解力

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あ と が き

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あ と が き

「動く喜び、動ける幸せ」支援セミナーに、大腿骨近位部骨折患者さんに対する急性期医

療・回復期医療・在宅医療・介護・福祉などの各分野で関わっておられる、様々な職種、幅

広い年齢層の方々から多数のご参加をいただき誠にありがとうございました。また、本セミ

ナーの趣旨である“連携”についても、アンケートの結果から、その重要性について再認識

していただけた様子が伺え、セミナーの企画運営に携わったスタッフ一同胸をなでおろして

おります。

今後とも、地域における医療・介護・福祉の連携の強化を継続的に進めることで、患者サ

ービスの向上を図るのはもちろんですが、この連携をもとに、骨粗しょう症・大腿骨近位部

骨折についての知識の共有を進め、さらにはエビデンスに基づいた骨粗しょう症予防・骨折

予防事業にまで進んでいけたらと考えています。

今後ともご支援の程よろしくお願い申し上げます。

長岡赤十字病院 整形外科

川 嶋 禎 之

2013 年 1 月 28 日

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「動く喜び、動ける幸せ」支援セミナー in 長岡 を終えて

2011 年 10 月 15 日に新潟で同タイトルのセミナーを初めて行い、今回の長岡でのセミナ

ーは 2 回目の試みでした。このセミナーは大腿骨近位部骨折患者の診療に従事する複数

の専門職種が一同に集まり、グループワークを通して疾患に関する知識や連携診療につい

てスキルアップを図ることが狙いです。前回の新潟での開催では仮想事例を設け、大腿骨

近位部骨折を受傷し入院治療を経て退院するにあたっての支援策を立案するということを

グループワークで行いました。この際は仮想事例で提示された患者に状況に即して各グル

ープから様々な支援プランが提示され、多職種連携の必要性や包括的な支援プランにつ

いての理解の向上が得られました。

皆さんもご存じの通り、我が国では高齢化が進んでいるなかで、大腿骨近位部骨折患者

が増加しています。大腿骨近位部骨折を受傷した患者が、可能な限り高いADLを保ち質の

高い生活を送ることが何より重要です。しかし一度大腿骨近位部骨折を受傷し移動能力が

低下した高齢者は次の骨折の危険もはらんでおり、再骨折の予防も重要となってきます。

セミナーで行われた講演では、イギリスの骨折リエゾンサービスについて紹介があり、再骨

折の予防や ADL の維持を目指した多職種での包括的プログラムが有効であることがわか

りました。

大腿骨近位部骨折の支援に際し、出来るだけ ADL を高め質の高い生活を送りつつ再骨

折の予防をするためには、患者個別の支援対策だけではなく、地域全体で標準的に行える

地域システムの構築ができたらよいのではないかと考えました。そこで、大腿骨頚部骨折

地域連携パスにて日頃連携診療を行っている病院のスタッフや、地域での診療やケアに

従事しているスタッフの皆様とともに、「大腿骨近位部骨折患者が再骨折せず質の高い生

活を送るための地域システムについて、問題点と解決策の検討」を到達目標にグループワ

ークを行いました。グループワークを通して、診療やケアの内容についての理解の向上が

図られ、多職種連携の強化や、患者、専門職種に対する病態や治療・ケアについての知識

の啓蒙などが提案されました。

診療報酬での制限やマンパワー不足にある実際の診療・ケアの場において、このような

地域システムをすぐに構築することは困難ですが、今回のセミナーで得たものを少しでも

日常診療・ケアの場面に取り入れられることを願っています。

青 木 可 奈 2013 年 1 月

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あ と が き

高 橋 榮 明

ここに 2012 年度の「運動器の 10 年・世界運動」月間に、長岡市において実施された「動

く喜び・動ける幸せ」支援セミナーの事後報告書をまとめた。多職種少人数双方向性自己

主導型のセミナーは、2011 年 10 月 15 日に、新潟市で開催されたので、今回が第 2 回に

当たる。

長岡赤十字病院のスタッフによって、参加者を募集していただき、グループ分けなど実

務をしていただいた。関係していただいたスタッフの方々に深甚の謝意をお伝えしたい。講

師の山本智章先生の講義ののちに、勤務先の違う多数の職種から構成された少人数のグ

ループ活動を実施した。初めてのことなので心配したが、アイスブレーキングも上手くいき、

スムーズにグループ活動に入れた。

昨年との違いは、モジュールを使用しないことで、まず青木可奈先生によるグループ活

動の説明があった。その後にKJ法による課題の抽出に移った。このグループ活動の過程

はグループごとに纏めてある。それにより実務者の課題抽出の過程が分かり、興味深い。

経験ある実務者であっても、この過程で他専門職の業務を知ることができ、このセミナーに

おける「連携協働」の重要な点になっている。自由記載においてこのことが述べられてい

る。

今後の課題はファシリテーターが自らの役割と参加の仕方を、事前に理解できるように、

ファシリテーター養成講座の開催が望ましい。このセミナーの募集の段階で教育目標

(GIO)と到達目標(SBO)を簡単に明示したい。1 グループの人数について、10 名は少し多く、

発言の機会の少ない参加者もいた。グループ・リーダーが相互に話す双方向性グループ活

動に慣れれば解決することであるが、6~8名が適当な人数と思う。時間の制約のために

「振り返り(リフラクション)」の時間がとれなかった。評価には第 1 回と同じ質問に、一問加

えて、事前・事後に使用した。 この事前事後評価により、多職種少人数双方向性自己主

導型セミナーは、急性期・回復期・維持期に関与する多専門職連携協働の研修として有用

と思われた。

脆弱性骨折である大腿骨近位部骨折の二次予防のための、急性期、回復期、維持期に

おける今後の長岡市における仕組みの提案(2012.10.27版)を、当日示した。最後の図は、

今回改訂した提案(2013.02.01 版)を例示する。二次骨折予防のためには多診療科の医師

間、多専門職間での合意が必要であるため、今後これに沿って活動の予定である。そのた

めに「骨折ゼロ連携協議会(仮称)」を設置する提案であるが、地域で最も適切な名称でよ

い。骨折治療後の骨粗鬆症治療、その後のフォローや転倒予防活動の事情は地域によっ

て違うことが予想される。したがって、地域の多専門職の目的共有が二次予防の成否を分

けるので、時間をかけて話し合い、地域の関係者の合意が重要である。 (2013.02.01)

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