若者のテレビ離れとテレビの未来 橘 Ⅰ. Ⅱ Ⅰ 現状 ⅡーⅡ...

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若者のテレビ離れとテレビの未来 青木 雨貝 西條 Ⅰ. はじめに Ⅱ.テレビ離れの現状と歴史 -現状 ⅡーⅡ 歴史 Ⅲ.テレビ離れの原因 Ⅳ.テレビ局の戦略について ⅣーⅠ テレビ局について ⅣーⅡ 広告費の変動 -テレビ局の問題 ⅣーⅣ テレビ局とネット Ⅴ.おわりに 参考文献

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若者のテレビ離れとテレビの未来 青木 雨貝 西條 橘

Ⅰ. はじめに Ⅱ.テレビ離れの現状と歴史 Ⅱ-Ⅰ 現状 ⅡーⅡ 歴史 Ⅲ.テレビ離れの原因 Ⅳ.テレビ局の戦略について ⅣーⅠ テレビ局について ⅣーⅡ 広告費の変動 Ⅳ-Ⅲ テレビ局の問題 ⅣーⅣ テレビ局とネット Ⅴ.おわりに 参考文献

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Ⅰ. はじめに 1950 年代から開始されたテレビ放送は私たちの日常に浸透してきた。放送開始当時は一台の白黒テレビの前に多くの人々が集まり賑やかな毎日が繰り広げられていた。次第にその普及率は増し、各家庭で持つことができるようになった。テレビ側もカラーテレビへと進化を遂げるなどますます勢いは高まった。内閣府の消費動向調査によるとカラーテレビの普及率自体はほぼ 100%に近い数字を占めている。しかし近年になってその傾向は薄れてきた。テレビの視聴率は年々減り、この問題は日本だけにとどまらず、今や世界共通の問題になっている。テレビ局の中にも赤字と言われている局はある。他局の中でもテレビ事業の面で見ると下降傾向にあるところも存在している。本稿では、日本の若者のテレビ離れの問題に絞って、テレビ離れの原因とテレビ局の現状を明らかにし、今後のテレビ局の未来について考察することを目的とする。 先行研究として石光勝氏の『テレビ局削減論』という本を読んだ。テレビ離れが進行していく中、テレビ局はどのように生きていけばいいかを考えたとき、石光氏は著書の中で、主要キー局を減らして、民放 3 局、NHK1局の四大ネットワークを作ることを提案している。これにより広告費が今まで 5 分割であったものが 3 分割になり必然的に広告収入が増える。すると、番組制作にあてる予算も増え、質の良い番組作りができ、視聴者も増える。そしてそれがネットメディアとの競争力を持つことにつながると考えている 1。これに対して日経ビジネス 2016 年 9 月 12 日号で井上理氏と林英樹氏はテレビ局にとって世界とつながるネットテレビは敵ではなく、過去に培ったコンテンツ制作力を世界にアピールする好機として共存していくことを提案している 2。私たちは、調査していく中で、前者の主張のようにテレビ局を削減し、ネットとの競争を激化させるより、後者の様々な形でネットとの共存を目指す主張の方が、テレビの未来は明るいのではないかと考えた。 そこで、本稿は以下のような構成をとる。第二章ではテレビ離れの現状と歴史について説明し、その現状に至るまでの原因を推察することでテレビ離れの背景を明らかにする。まずはテレビの歴史全体についてまとめることで、それ以降の説明を理解することの助けとしたい。そしてそれを基に現状分析をしていく。若者のテレビ離れという話はよく聞くが、それは本当に起こっているのかというと実感することは難しい。そこでデータから読み取り、視聴率だけでなくテレビ自体の出荷台数などといった多角的な観点で明らかにしていく。第三章では二章の歴史・現状を基にしてテレビ離れの具体的原因を明らかにしていく。数値的データから明らかにできることはもちろん、その裏にある背景についても考えていく。視聴率が落ちていることだけにとらわれず、より多角的な視点から見ていくことでテレビ離れの問題は非常に複雑かつ深刻であることがわかると予想している。第四章

1 石光(2011),194 ページ。 2 井上ほか(2016),48ページ。

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では事例研究として日テレ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京を事例として扱いそしてテレビ局のビジネスモデルを説明する。テレビ局は現在どのような方針をとっていて、そのために何を実践しているのかを明らかにしたい。このテレビ離れ問題に対して各局はどう考えているのかを知り、今後の在り方を考えていく上でのヒントを得たいと考えている。第五章では上記すべてを基にしてテレビ局の今後について考察する。単純に解決できるか、解決できないかということではなく、いくつかの案を出しながら様々な方向性について探っていきたい。 本稿ではテレビ離れとテレビ離れについて述べるうえで、テレビ離れというものを『イ

ンターネットでの配信ではなくリアルタイムでテレビに向かう時間が減った』ということに定義する。

Ⅱ. テレビ離れの現状と歴史 Ⅱ-Ⅰ 現状 まずテレビ離れは本当に起きているのか、現状を明らかにしていく。そのために、まず

は二つのデータに触れていく。一つは NHK 放送文化研究所の「国民生活時間調査」というものである。この情報によるとテレビの行為者率が下がっている。行為者率とは「ある時間幅(15 分・6時間・24 時間)に該当の行動を少しでも(15 分以上)した人が、全体の中で占める割合」3である。これが図 1 のように年々減少している。1995 年ごろは国民全体で 92%もあった。がしかし、次第に五年ずつ 91・90・89 と減り、2015 年には 85%となった。全体で7%の減少である。「国民生活調査」では男女ともに年齢別のデータが載っており、男性の 10 代では 16%、20 代で 19%、30 代も 19%、40 代で 16%、50 代で8%、60 代で 3%の減少がある。女性は 10 代では 14%、20 代で 15%、30 代も 13%、40代で 8%、50 代で 20 代2%、60 代で2%の減少になっている 4。図 1 は筆者が男女の平均をまとめた図である。基本的に全体で減少しているが特に 10 代・20 代は特に顕著に減っており、年を取るにつれて緩やかになっているということがわかる。なお今回男女差については触れないこととする。

3 NHK 文化放送研究所【2015】,4ページ。 4 同上,8ページ。

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図 1

出典:NHK 放送文化研究所「国民生活時間調査 2015」より筆者作成。

また、橋元良明編の『日本人の情報行動 2010』『日本人の情報行動 2015』より年齢別テレビ視聴時間の推移でもここ 20 年で 40 代以下では減少傾向にあり、特に若者は大幅に減少していることがわかる。20 代はここ 20 年で 213.8 分から 111.3 分、10 代は 183.5 分から 72.6分とほぼ半減していることが図 2からわかる 5。

図 2

出典:橋元良明編『日本人の情報行動 2010』『日本人の情報行動 2015』より筆者作成。 行為者率や視聴時間以外にもテレビ離れのせいで減少しているものもある。それは

NHK 受信料の解除件数だ。最後に朝日新聞社の Journalism(2012.2)より『地デジ後の 5 橋本【2015】,184ページ。

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「放送と通信」融合時代ネットと協力してコンテンツ作りを』によると「NHK 会長会見で、昨年 11 月末時点で受信料契約の解除、解消が 13 万 1000 件と報告されています。」というデータがあると述べられている。 ここまで述べてきたことから推測すると、行為者も視聴時間も減少しているということ

はまぎれもない事実であり、テレビ離れは進行していると考えてもよいだろう。さらに図3-1、3-2 からテレビとネットの利用時間の推移がほぼ反比例していることによって、我々がテレビ離れをしている背景にネットがあることは疑いようがない。こうして視聴時間や行為者が減っていることで広告費やテレビ局それぞれの収入に昔に比べて大きな問題の一つになるのではないかと予想される。

図 3-1 図 3-2

出典:橋元良明編『日本人の情報行動 2015』より。

Ⅱ-Ⅱ 歴史 次の年表は過去 20 年間のテレビ離れの原因と関わる出来事をまとめたものである。グ

ラフでは棒グラフは年別(2006~2016)の 35 型以下のテレビの種類別出荷台数、折れ線グラフは 2008 年~2014 年の若者(15~29 歳)の 1 日当たりのテレビの視聴時間を表している。

年表 1996年 アトランタオリンピックの開催

ハイビジョンテレビの本格的普及 CS デジタル放送開始

1999年 ケーブルテレビにおける外資規制の撤廃 パイオニアが世界初の DVD レコーダーを発売

2000年 BS デジタル放送開始 2001 年 東芝が世界初のハイブリッド型(HDD レコーダー+DVD レコーダー)レコー

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ダー発売 2003年 ソニーが世界初のブルーレイレコーダー発売 2006年 「ワンセグ」のサービス開始 2007年 ネットでテレビを見る「アクトビラ」のサービス開始

YouTube 日本語版サービス開始 2009年 家電エコポイント制度 2010年 3D ブームに伴い、3Dテレビが発売される 2011年 地上・BS・CS・全放送がデジタル放送へ移行

4Kテレビが発売される YouTube の動画収益化プログラム開始

2013年 日本の大手キャリアが iPhone の取り扱いを開始 スマートフォンがフィーチャーフォンのシェアを超える 2015年 ネットフリックス・アマゾンプライムのサービス開始 民法キー局 5曲共同の無料配信サービス TVerのサービス開始 2016年 DAZN サービス開始 船井電機が VHS ビデオテープレコーダー生産の終了 出所:スカパーJSAT株式会社 HP、年代流行をもとに筆者作成。

図 4

出所:JEITA 一般社団法人電子情報技術産業協会 「民生用電子機器国内出荷統計」・リスキーブランド 「生活者分析テレビ視聴者の動向」をもとに筆者作成。

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上の年表とグラフから若者の 1 日当たりのテレビの視聴時間とテレビの出荷台数は年々低下していることが分かる。テレビの出荷台数は 2011 年の地デジ化や 2009 年の家電エコポイント制度の導入のため 2009 年~2011 年の間に急激に伸びている。しかしテレビは購入から 5 年以降が買い替えの時期になるが、5 年後の 2014 年以降もテレビの出荷台数は伸びておらず、右肩下がりである。このことから若者のテレビ離れは進んでいることが言える。また、スマートフォンが普及するようになるとインターネットは私たちの生活においてより身近なものとなり、スマートフォン等を通じてネットを利用する時間が増え、テレビを見る時間は減った。2013 年に日本の携帯大手キャリア 3 社が iPhone を取り扱うようになるとスマートフォンのシェアはフィーチャーフォンのシェアを上回り、同時に若者の 1 日当たりのテレビの視聴時間は急激に下がった。さらに直近の 10 年でネットを使って簡単に見ることが出来るメディアサービスが増えた。ほとんどのサービスは好きな時に、好きな場所で、好きなものを見ることが出来るため非常に便利であり、現代の忙しい日本人の生活に適しているといえる。 今後テレビ局は従来のやり方では生き残ることは難しいであろう。テレビ局もネットを利用したサービスをより充実させ、ネットのメディアサービスとも協力することが非常に重要になってくるだろう。

Ⅲ. テレビ離れの原因 以上のような現状・歴史からテレビ離れが起こっていることが分かった。そこで何故起こっているのか、という具体的な原因をここでは明らかにしていく。原因は大きく分けて5 つある。それは「視聴者側の問題」「テレビ局側の問題」「ネットテレビ」「動画共有サービス」「スマートフォンの登場」だ。ごく一般的に最初の二つに関してはよく言われている問題、残りの三つについては最近浮上してきたネット関連の問題である。これらによってテレビ離れは現在に至るまでになっていると考えている。 まず挙げることができるのは視聴者側の問題についてだ。技術面において世の中はますます便利になってきている。テレビ番組も気軽に録画をすることができるようになり、視聴者も生で見る機会は減ってきている。そして食事をとるときや何か作業をするときに「ながら」としてテレビを見る機会が増えてきている。それ故、放送を生で見るよりも後々「ながら」でそれを見ることが増えてきたのである。そして録画で見る場合は CM をとばすことができる。CM を出すスポンサー側からすれば、お金を払ってまで出す価値が薄れてしまう。そのためスポンサーの視点からもテレビ番組の広告的価値が下がってしまう。 そしてテレビ局側にも問題があることが考えられる。近年ではテレビ番組自体が面白くないという声を聞くことが多い。その裏付けとして、テレビ局側の番組制作力が低下してきているということが挙げられる。費用削減のために番組制作を丸々他の製作会社に外注

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することや、韓国ドラマなどの輸入することが増えてきた。そのため自社内での番組制作の機会が減ることで、その制作能力自体が失われつつある 6。加えて最近では、視聴率の動向からどのようなコンテンツならそれを稼ぐことができるのか、ある程度の傾向をつかみ取ることができる。こうして各テレビ局が同じような番組作りを手掛けることで似たようなキャストや番組構成のものが溢れかえってしまっている。 ここからはインターネット関連について述べていく。まず「ネットテレビ」について

だ。ネットテレビとは定義上では『インターネットを通じて、主として映像で番組を配信するインターネットの一形態のこと。インターネット動画配信サービス(ビデオ・オンデマンド)のこと』である。要するにインターネット上にてテレビ番組や映画、スポーツを見ることができるサービスのことである。このネットテレビを具体的に説明するにあたって「SVOD」「TVOD」「EST」の三種類に分けることができる。SVOD とは Subscription Video On Demand の略で日本では定額動画配信と言われている 7。毎月一定額を払うことによって映画やドラマ、スポーツなどが見放題である。この代表例としてはネットフリックスや Amazon プライムビデオ、Hulu、DAZN などが挙げられる。次に TVOD についてだ。これは Transactional Video On Demand の略であり、日本では都度課金型動画配信と言われている 8。映画やドラマなどの番組一本を見るたびにお金を払うシステムだ。そして TVOD はレンタル制度なのが特徴的だ。ある一定期間を過ぎると見られなくなってしまうため値段設定が安くしてある。この代表例として TSUTAYA TV や iTunes、Google playを挙げることができる。最後に ESTについてだ。これは Electronic Sell Throughの略で日本ではダウンロード動画販売と言われている 9。こちらも TVOD と同様に映画やドラマを一本ずつ見るにあたってお金を払うシステムだが、異なる点はレンタルではなく自分のものになることだ。返却期限もなく、一度借りればその映像に関しては見放題となる。この EST の代表例も TSUTAYA TVや iTunes、Google playを挙げることができる。要するに TVOD を行っている所は同時に EST も行っている可能性が大いにあるということだ。これらの他にも例外として AbemaTV というサービスを紹介する。これもインターネット上で TV 番組を配信しているサービスだが、基本的に無料で視聴することができ、通常のテレビ放送と同じようにある時間にある番組を放送するという形式をとっている。AbemaTV には録画機能がない。ここで視聴者が月額を支払うことで放送後の番組も見られるようになる。基本的に無料であるためネットテレビの 3 種類に分類するのは難しいが、月額課金をすれば見放題になるという点では SVODといえる。 このネットテレビを通常のテレビ放送と比べてみると、資金力やサービス力の差が見て

6 石光【2011】,88-91 ページ。 7 西田【2015】,14 ー 15 ページ。 8 https://www.cinematoday.jp/news/N0075308 9 同上。

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取れる。例としてネットフリックスと DAZN を挙げる。ネットフリックスは 2007 年にアメリカ、2015 年に日本でサービスを開始した。お気に入りの映画やドラマをパソコン、スマートフォンで見ることができる。既存の作品だけでなくオリジナルの作品も配信している。このネットフリックスは又吉直樹さんが書いた「火花」をドラマ化し独占配信したのだが、この経緯において資金力の強さに驚かされる。芥川賞を受賞して大きな注目を得たこの作品の映像化にはたくさんのテレビ局や映画配給会社が争ったがネットフリックスはこの戦いに勝利した。推定 6~7 億円の契約と言われ、一話当たりの製作費で見ても 6000万~7000 万円である。一般的に民放のゴールデンでは約 3500 万円、NHK の大河ドラマでも約 5000 万円であることからネットフリックスはこれらを大きく上回っていることになる。この資金力に加えて地上波放送では実現していない4K 画質に対応し、各国の言語の字幕付きで放送しているという高いサービス力も持ち合わせている 10。 DAZN はイギリスのパフォーム・グループが行っているサービスの一つで、インターネット上で様々なスポーツ中継が見られるというものだ。このDAZN が日本でサービス開始されるにあたって日本サッカーJ リーグの放映権を獲得したのだが、その額が 10 年で2100 億円という大金であった。1 年あたり 210 億円ということになる。前年は衛星放送を行っているスカパーが放映権を取得していたのだが年 30 億円程であった 11。7 倍もの値段でコンテンツをスカパーから奪取した。さらに日本サッカーJ リーグを見るためにユーザーが支払う金額についてもスカパーが 3374 円だったのに対して DAZN は 1890 円、さらにはドコモユーザーならば 1058 円という従来よりもお得な設定になっている。加えてDAZNではこの金額で全ての番組を見ることができる。 次に動画共有サービスについてだ。これについては YouTube やニコニコ動画、Dailymotion といった一般のユーザーも自由に動画を投稿できるサービスのこととする。これらが台頭してきたきっかけは動画の収益化がスタートして多くの投稿者が現れたことである。ここでは YouTube を例に挙げる。YouTube は 2011 年 4 月から動画収益化プログラムをスタートさせた。これにより投稿者は動画を見てもらうことによってお金を稼ぐことができるようになった。海外だけでなく日本でも多くの動画投稿者が現れ、現在ではYouTuber という大きなコンテンツになるまでに至った。彼らの強みは動画制作にあたって拘束されることがほとんどないことだ。彼らの自由に内容を考えて製作することができる。それ故に犯罪の一歩手前であることや、それを超えてしまい度々問題となることもあるが、やりたいことができる環境というのがコンテンツ力の幅を広げているのではないかと考えている。一方テレビ番組というのはテレビ局の方針、出演者やその所属会社、そしてスポンサーとの関係を配慮しながら番組を制作しなければいけないために自由の幅は狭まってしまう。この差は視聴者が番組を楽しむにあたって深く関係してくると言えるだろ

10 井上ほか【2016】,29 ページ。 11 同上。

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う。他にも正統ではないが台頭の理由はある。それは違法な映画やドラマ、アニメなどがアップロードされていることだ。取り締まりは行われているとは言えこうした映像が多く存在していることは事実であり、視聴者も気軽に見ることができてしまう。 最後にスマートフォンの普及が挙げられる。まず 2000 年と 2015 年における人の在宅時間におけるメディアの接触率を見るとインターネット関係については数倍も増加していることがわかった 12。さらに図 5 から平成 27 年におけるスマートフォンの普及率は 20 台、30 代共に 90%越え、40代は 80%台と着々と浸透してきている。

図 5

出所:総務省「平成 27 年版 情報通信白書」を元に筆者作成。

以上のことから在宅時間のインターネット関係のメディア接触率増加の要因としてスマートフォンの普及が関わっていると考えた。2007 年に初代 iPhone が発売されて以降その普及率は年々上昇し続けている。これからもこの割合は増えてくると考えられる。 このように多くの新勢力の台頭によって作る側、見る側といった幅広い観点からテレビ

離れは起きていると言っていい。スマートフォンという PC 以上に手軽な媒体を手に入れたネットテレビや動画共有サービスは我々の生活の中に簡単に溶け込むことができた。今やテレビの機能はスマートフォンの機能の一部になっていると言っても過言ではない。そしてネット関係全般に言える強みとしては全世界に配信できるという点である。民放放送と違い視聴可能者の母数が桁違いである。全世界に配信できるということはその分収入源も増える。そこから多大な資金力が生まれサービス力やコンテンツ力に還元できると考えればテレビ離れが起こってしまうのも無理はない。この基盤を持たないテレビ局はコスト削減のために自社で作ることを減らして自分たちの独自性のある面白い作品を作る努力を惜しんでいる。さらに録画が可能になったことにより生で見られる機会が減ったため、放送されている番組自体の価値が少なくなっている。そもそもテレビの民放放送は有料では

12 井上ほか【2016】,27 ページ。

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ないためネットテレビなどと収益システムが異なってくる。各テレビ局の収入源などについては特徴を踏まえるなどして次章で説明する。

Ⅳ. テレビ局の戦略について Ⅳ-Ⅰテレビ局について 関東に住んでいる私たちの多くは、テレビを見るとき、主に NHK、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ、テレビ東京のどれかを選んで見ているだろう。この中で、NHK は、正式名称で「日本放送協会」と呼ばれ、総務省が所管している。また、NHK は「公共放送」と定義されている。「公共放送」とは、国の支配下である国営放送とは一線を画していて、「営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送」13と説明されている。それに対してその他のテレビ局は「民放」と呼ばれ、民間企業によって営利を目的に運営されている。そして、先ほど挙げた NHK 以外の五つのテレビ局はキー局と呼ばれている。この五つの局によって作られた番組が、日本全国の系列局に多く流されていることからキー局と呼ばれている。そのため、地方に行っても、東京と同じ番組を見ることができる。 また、この五つのキー局の系列は全て、新聞社が主導して作り上げている。毎日新聞がJNN 系列であり、TBS のことである。読売新聞が NNN 系列であり、日本テレビのことである。産経新聞が FNN 系列であり、フジテレビのことである。朝日新聞は ANN 系列であり、テレビ朝日のことである。日経新聞は TXN 系列であり、テレビ東京のことである。 また、地上波では、これらの系列に入らない、テレビ神奈川や、東京メトロポリタンテレビジョンなど、独立したテレビ局もある。地上波以外では、衛星放送というものがあり、BS や CS というものがある。これらは空からの衛星放送によるものであるため、地方局の存在が危ぶまれたが、受信機の普及が進まないことや、番組の充実度が低かったことから、大きな影響を及ぼすことはなかった。 次にテレビ局の収入源についてである。NHK と民放では収入減に大きな違いがある。NHK は視聴者からの受信料が主な収入源となっているが、民放は、企業からの広告費が主な収入源となっている。広告費はタイム広告とスポット広告の 2 種類の収入に分けられる。『タイム広告とは番組提供を行うスポンサーによる CM で、番組の前後などに「この番組は○○の提供でお送りします(または、お送りしました)」などとアナウンスされる』14ものである。スポット広告とは、テレビ局が企業との契約で決めた時間帯、曜日などの大枠に自由に流すことのできる CM のことである。スポット収入は視聴率に大きく左

13 http://www.nhk.or.jp/faq-corner/1nhk/01/01-01-02.html 14 清水量介ほか「テレビ局崩壊」『週刊ダイヤモンド』 34 ページより引用。

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右される。は受信料を得ることが主な収入源だが、民放はタイム広告とスポット広告が主な収入源であり、視聴率が下がると広告費も下がってしまうため、テレビ局は視聴率を上げることに必死になっている。(このため、発掘!あるある大事典 2 における捏造事件などが発生する。)また、関東圏外にある地方局の収入源はまた少し違う。電波料というものが主な収入源となっている。電波料とは、厳密な定義はない。だが、ここでは、キー局で流している番組を地方でも流したい場合、地方局からはそのための電波をキー局に売り、そのために得るお金のことを指すことにする。これは放送枠を自力で埋めることが難しい地方局にとっては、大切な収入源である。テレビ局はこのような広告費や、電波料の他にも、放送外収入というものもある。これは、テレビ局が映画などを作った際、そこで得た収入や番組のグッズなどの売り上げの事を指している。15 Ⅳ‐Ⅱ広告費の変動

図 6

出典:電通 HP「日本の広告費」より http://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/ 図 6 のグラフを見ると、広告費全体の費用はそこまで変動はほとんど無いものの、ネッ

トの広告費は上がり続けている。だが、テレビの広告費も微量に下がってはいるが、そこまで問題にはならないだろう。つまり、ネットの影響力はどんどん大きくなっているが、だからといってテレビの影響力がその分下がっているとは言えないということがわかる。 Ⅳ‐Ⅲテレビ局の問題 あるある大事典の捏造問題は、テレビ局が下請けの製作会社に番組制作を依頼し、依頼

を受けた下請けの日本テレワークがその孫請けのプロダクションに再委託をするというシ

15 清水量介ほか「テレビ局崩壊」『週刊ダイヤモンド』。

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ステムになっており、これにより、番組のコーナーが増えると、孫請けの制作費はさらに少なくなるが、それでも視聴率を求められるため、捏造にはしってしまうのだ。これは、テレビ局の自主制作能力が低下していることも原因の一つである。こういう事件は多くある。 また、バンキシャの番組内の報道で虚偽証言を使ってしまい、誤報をしてしまったという事件もある。このようなことが起きると、テレビの信頼性がなくなる。 Ⅳ‐Ⅳテレビ局とネット 最近では、テレビ局もネットを使った戦略を積極的に取り入れている。ネットテレビという存在を視聴者が知ることによって、テレビを見なくなるのではないかという懸念の中、いったいテレビ局はどのような戦略に出ているのであろうか。 ・テレビ朝日 サイバーエージェントと共同で AbemaTV というものを作った。AbemaTV のサービスの内容はⅢで説明したとおりである。アプリ開発などの技術的な面はサイバーエージェントが担い、番組制作はテレビ朝日から派遣されたプロデューサーらが担っている。この AbemaTV には、フジテレビ系列の関西テレビや、テレビ東京も何本か番組を提供している。 16

・フジテレビ 自社で運営する FOD と呼ばれる動画配信サービスを展開している。FOD では見逃し配信を期間限定無料で見ることができるサービスであり、月額 888 円払うと、2 万本以上のドラマやアニメなどを見ることができる。17FOD の他にも、ニュース番組に特化したホウドウキョクというサービスもやっている。18

・日本テレビ 2014 年に Hulu の日本事業を買収。Hulu とは、映画・ドラマ・アニメが月額 933 円(税抜)で見放題であるネットテレビの事である。買収されていることもあり、日テレ系の番組が多く配信されている。19

・TBSとテレビ東京 多方面のメディアと手を組む戦略をとっている。TBSは、「若い女性向けの動画メデ

16 井上理ほか「テレビ地殻変動」『日経ビジネス』,37・38 ページ。 17 http://fod.fujitv.co.jp/s/guide_service/。 18 井上理ほか「テレビ地殻変動」『日経ビジネス』,38 ページ。 19https://www.happyon.jp/static/?cmp=10014&utm_medium=cpc&utm_source=yahoo&utm_content=brand&utm_term=search&wapr=59d5a2ac。

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ィア「C Channnel(シーチャンネル)」に数億円を出資した」20り、無料動画サイトTver に番組を数多く提供している。テレビ東京は、ビジネス系の番組を月額 500 円で見放題のサービスを展開し、abemaTV にも番組を提供している。21

Ⅴ. おわりに 以上のことから、テレビ離れが視聴率、視聴時間、出荷台数などから進行していること

は明らかである。また進行している原因として、基本的には、スマートフォンの普及であることと、広告費の変動からネットの普及であるということは疑いようがない。最近ではテレビが、ネットテレビに映像コンテンツ力において負け始めている。それに対する対策として、テレビ局が様々な戦略を考え、ネットを取り入れていることがわかった。 そこで、テレビとネットの違いを考察してみた。辻泰明氏の『映像メディア論』による

と、映像メディアの転換における経験則としての一つに「包含」と呼ばれる経験則があるという。これは、「前のメディアのコンテンツは次のメディアのコンテンツとして包含される」22という意味である。すなわち、インターネットは、テレビでできることを基本全てできるが、その逆は成り立たないと言うことである。つまり、映像メディアは進化を続けているのである。だが、その中でも、今この現状において、テレビの有する強みと、インターネットの有する強みに差はある。以下の表はこれをまとめたものである。

テレビの強み インターネットの強み ● 情報の正確性 ● BPO 等の組織による監視体制が整っ

ており、コンテンツの質が保証されている

● 操作が簡単 ● 注目度が高い ● 受動的

● 速報性 ● 自由度 ● 情報量 ● 世界中に配信できる→収益基盤が大き

い ● 利便性 ● 能動的

以上のようにテレビにはたくさんの強みがある。そのため、テレビ局がネットをより上

手に活用することにより、テレビがより魅力的なコンテンツになると考える。そこで、テレビの明るい未来をつくるためにテレビ局がどのような活動を行えばよいのか、2 点述べ

20 井上理ほか「テレビ地殻変動」『日経ビジネス』,39 ページから引用。 21 井上理ほか「テレビ地殻変動」『日経ビジネス』,39 ページ。 22 辻【2016】 8ページ

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る。

1 ネットや SNSから若い視聴者のニーズを探り、若い視聴者が求める番組を制作する 近年では若者が求める番組とテレビ局が制作する番組にギャップがあり、テレビが面白くないという意見を聞くようになった。テレビ局はネットや SNS を使って、若者が何に興味を示し、どのようなテレビ番組を求めているのかを探り、それに合わせた番組を制作するべきだと考える。また、キー局はコンテンツ制作力を高めるために制作会社に依頼するのではなく、自分たちで番組制作を行うべきである。

2 番組に英語等の多言語の字幕をつけ、世界に配信する 日本には面白いテレビ番組がたくさんある。特にアニメは海外でも大きな需要がある。これらのコンテンツはネット上で様々な言語で訳され、違法にアップロードされ、問題となっている。日本のテレビ局はより積極的に海外の市場を開拓し、自分たちの魅力あるコンテンツを世界に発信するべきだと考える。また、テレビ局は自力でチャネルを整備するだけではなく、ネットフリックス等の世界に展開しているネットテレビを通じてコンテンツを配信することが効率的ではないかと考える。 この2点を軸に、テレビ局は未来の方向性を定めていけばいいのではないだろうか。こ

れまで、テレビの未来について、様々な参考文献を手にして読み比べてみたが、どの参考文献もネットの影響力の巨大化について言及している。しかし、テレビが消えるというようには考えにくい。だが、テレビ局の不祥事がこれ以上多くなり、番組の自主制作能力がさらに低くなると、視聴率はますます減り続けるだろう。今以上にテレビ局は気を引き締めて番組作りに取り掛からなくてはならない。また、若者にとって必要不可欠な「ネット」という存在との共存の仕方をよく考え、上手く使えれば、テレビ局の未来はまだまだ明るいのではないだろうか。 そして、最後に我々が調べきれなかった課題として、世界でもテレビ離れが起きている

と言われているが、そこは日本と同じ現象なのか。また日本以外でうまくテレビとネットが共存できている国はないのか。そして、テレビに人々が戻る方法としてどうすればテレビをより見ようとするのか、リアルタイム視聴を促進するために何ができるのか。ということなど様々なことがまだある。今後それらの点を踏まえ調査していきたい。

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・ 年 9月 13 日) ・ FOD HP (http://fod.fujitv.co.jp/s/guide_service/ 閲覧日:2017 年 11月 5日) ・ ガベージニュース「主要テレビ局の複数年に渡る視聴率推移をグラフ化してみる(2017

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・ 辻泰明【2016】『映像メディア論―映画からテレビへ、そしてインターネットへ―』和泉書院

・ 電通 HP「日本の広告費」(http://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/ 閲覧日2017年 10 月 10日

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・ 橋元良明【2011a】『日本人の情報行動論 2010』東京大学出版会。 ・ 橋元良明【2016b】『日本人の情報行動論 2015』東京大学出版会。 ・ 橋元良明【2011c】『メディアと日本人』岩波新書。 ・ Hulu 公 式 サ イ ト

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URLリスト http://fod.fujitv.co.jp (FOD) https://www.cinematoday.jp (シネマトゥデイ) https://www.happyon.jp (Hulu) http://www.jeita.or.jp (JEITA) http://www.riskybrand.com (リスキーブランド) http://www.nhk.or.jp (NHK) http://www.soumu.go.jp(総務省) http://www.sptvjsat.com (スカパーJSAT)