薄膜構造評価用x線回折装置 atx e操作マニュアル -...

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薄膜構造評価用X線回折装置 ATX-E操作マニュアル 第1版 2003.07.07 チャンネルモノクロメータ光学系調整編 対応する測定 反射率測定 注意点 注意 シャッターが開いている場合には絶対に扉を開けないでくださ い。 管理区域内での作業には、必ず線量計を装着してください。 (男子:胸部 女子:腹部) 光学系調整中は、GSに高さ制限スリットを装着し、シンチレー ションカウンタに過大なX線が入射しないようにしてください。 スリットサイズについては、試料、必要とする分解能により適 宜変更してください。 禁止 注意 注意

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  • 1

    薄膜構造評価用X線回折装置ATX-E操作マニュアル

    第1版 2003.07.07

    チャンネルモノクロメータ光学系調整編

    対応する測定

    反射率測定

    注意点

    注意

    シャッターが開いている場合には絶対に扉を開けないでください。

    管理区域内での作業には、必ず線量計を装着してください。(男子:胸部  女子:腹部)

    光学系調整中は、GSに高さ制限スリットを装着し、シンチレーションカウンタに過大なX線が入射しないようにしてください。

    スリットサイズについては、試料、必要とする分解能により適宜変更してください。

    禁止

    注意

    注意

  • 2

    光学系切り換え

    メニューより

     [セッティング]-[光学系切り換え]

    を選択し、光学系位置ウィンドウを表示させます

    光学系切り換え入射系の切り換えにチェックを入れます

    チャンネルモノクロメータ Ge(220)を選択します

    受光系の切り換えにチェックを入れます

    受光スリットを選択します

    設定ボタンを押します

    光学系が前回登録時の位置に調整されます

  • 3

    S1スリット装着

    入射光学系のS1スリット部カバーを上に引っぱり取り外します

    カバー

    S1スリット装着

    高さ制限スリット10mm

    幅制限スリット1.0mm

    10mmの高さ制限スリットと1.0mmの幅制限スリットを重ね合わせて挿入します

    注意 高さ制限スリットを左側にします

  • 4

    S1スリット装着

    入射光学系のS1スリット部カバーを装着します

    カバー

    警告 ここでは、非常に強い散乱X線が発生しますのでカバーは必ず装着してください

    S2スリット取り外し

    RSスリット部に挿入されている 高さ制限スリット 幅制限スリットを取り外します

  • 5

    RSスリット取り外し

    RSスリット部に挿入されている 高さ制限スリット 幅制限スリットを取り外します

    GSスリット装着

    高さ制限スリット2.0mm

    2.0mm高さ制限スリットを挿入します

    注意

    光学系調整時に検出器に入射するX線が強いのでこの高さ制限スリットで光量を調整します

  • 6

    マニュアル測定コックピット

    メニューより

     [測定]-[マニュアル測定]

    を選択し、マニュアル測定コックピットウィンドウを表示させます

    ωM1軸スキャン条件設定光学軸を指定しωM1を選択します

    相対指定を選択し、下記の値を入力します

    1.00°/min走査速度

    0.002°サンプリング幅

    0.3°終了

    - 0.3°開始

    スキャン後ピーク移動にチェックを入れます

    アッテネータは、自動にチェックを入れます

    スキャン開始ボタンを押します

  • 7

    ωM1軸スキャン結果

    ωM1軸のスキャンが実行され、X線強度プロファイルが表示されます

    自動的にピーク検出が実行され、ピーク位置にωM1軸が移動します

    これで、ωM1軸が最適な位置に調整されました

    X線強度プロファイル   横軸:ωM1位置   縦軸:強度

    S2スリット装着

    高さ制限スリット10mm 幅制限スリット

    0.1mm

    10mmの高さ制限スリットと0.1mmの幅制限スリットを重ね合わせて挿入します

    注意

    高さ制限スリットを左側にします

  • 8

    S2スリットスキャン条件設定光学軸を指定しS2を選択します

    相対指定を選択し、下記の値を入力します

    5.00mm/min走査速度

    0.01mmサンプリング幅

    1.5mm終了

    - 1.5mm開始

    スキャン後ピーク移動にチェックを入れます

    アッテネータは、自動にチェックを入れます

    スキャン開始ボタンを押します

    S2スリットスキャン結果

    S2スリットのスキャンが実行され、X線強度プロファイルが表示されます

    自動的にピーク検出が実行され、ピーク位置にS2スリットが移動します

    ピークがはっきりしない場合は次ページ以降の修正が必要になります

    X線強度プロファイル   横軸:S2位置   縦軸:強度

  • 9

    S2スリット位置の修正

    S2スリットスキャンのX線強度プロファイルが左図のようにピークがはっきりしないケースでは、前ページの自動ピーク検出が適切でない場合があります

    この場合には、別の方法でピーク位置(波形の中心)を算出し、手動で適切な位置にS2を移動させる必要があります

    X線強度プロファイル   横軸:S2位置   縦軸:強度

    S2スリット位置の修正

    X線強度プロファイル内で右クリックして、表示されるメニューから半価幅中点法を選択すると、波形の幅の中心を算出し、該当部分に

     +印 X線強度

    が表示されます

  • 10

    S2スリット位置の修正

    左上に表示されているProfile Pointアイコンの内、マウスによる位置指定をクリックします

    X線強度プロファイル内で、半価幅中点法で求めた中心位置をクリックします。

    クリックした点のS2位置が移動先に代入されますので軸を移動ボタンを押します

    センター治具装着

    試料台にセンター治具を装着します

    注意 上側の矢印がある方を上にします

  • 11

    Z軸設定

    測定軸を指定しZを選択します

    移動先を選択し、センター治具に記載してある数値を入力します(現状では、Z= - 4.449)

    軸を移動ボタンを押します

    センター治具スリット設定

    測定軸を指定しYを選択します

    移動先を選択し、25mmを入力します

    軸を移動ボタンを押しますこれでセンター治具の0.05mmスリットが光軸位置にセットされました

  • 12

    ω軸設定

    測定軸を指定しωを選択します

    移動先を選択し、0°を入力します

    軸を移動ボタンを押します

    T軸スキャン条件設定光学軸を指定しTを選択します

    相対指定を選択し、下記の値を入力します

    4.00mm/min走査速度

    0.01mmサンプリング幅

    1.5mm終了

    - 1.5mm開始

    スキャン後ピーク移動にチェックを入れます

    アッテネータは、自動にチェックを入れます

    スキャン開始ボタンを押します

  • 13

    T軸スキャン結果

    T軸のスキャンが実行され、X線強度プロファイルが表示されます

    自動的にピーク検出が実行され、ピーク位置にT軸が移動します

    これで、T軸が最適な位置に調整されました

    X線強度プロファイル   横軸:T軸位置   縦軸:強度

    注意 ピークがはっきりしない場合は、S2スキャン時と同様に修正が必要になります

    センター治具スリット設定

    測定軸を指定しYを選択します

    移動先を選択し、0mmを入力します

    軸を移動ボタンを押しますこれでセンター治具の中心部(素通し)が光軸位置にセットされました

  • 14

    RSスリット装着

    高さ制限スリット10mm 幅制限スリット

    0.2mm

    10mmの高さ制限スリットと0.2mmの幅制限スリットを重ね合わせて挿入します

    注意

    高さ制限スリットを左側にします

    2θ軸スキャン条件設定光学軸を指定し2θを選択します

    相対指定を選択し、下記の値を入力します

    1.00 °/min走査速度

    0.004°サンプリング幅

    0.3°終了

    - 0.3°開始

    スキャン後ピーク移動にチェックを入れます

    アッテネータは、自動にチェックを入れます

    スキャン開始ボタンを押します

  • 15

    2θ軸スキャン結果

    2θ軸のスキャンが実行され、X線強度プロファイルが表示されます

    自動的にピーク検出が実行され、ピーク位置に2θ軸が回転します

    これで、2θ軸が最適な角度に調整されました

    X線強度プロファイル   横軸:2θ角度   縦軸:強度

    注意 ピークがはっきりしない場合は、S2スキャン時と同様に修正が必要になります

    GSスリット装着2.0mmの高さ制限スリットを取り外し、0.2mmの幅制限スリット(GS用)を挿入します

    注意

    幅制限スリットには、高さ制限のないもの、高さ制限10mmのもの2種類があり、GS用としては、高さ制限10mmのものを使用します

    GS用幅制限スリット0.2mm

  • 16

    YDスキャン条件設定光学軸を指定しYDを選択します

    相対指定を選択し、下記の値を入力します

    5.00 mm/min走査速度

    0.02mmサンプリング幅

    1.0mm終了

    - 1.0mm開始

    スキャン後ピーク移動にチェックを入れます

    アッテネータは、自動にチェックを入れます

    スキャン開始ボタンを押します

    YDスキャン結果

    YDのスキャンが実行され、X線強度プロファイルが表示されます

    自動的にピーク検出が実行され、ピーク位置にYDが移動します

    これで、YDが最適な位置に調整されました

    X線強度プロファイル   横軸:YD位置   縦軸:強度

    注意 ピークがはっきりしない場合は、S2スキャン時と同様に修正が必要になります

  • 17

    光学系プロファイル登録

    光学系登録ボタンを押します

    光学系プロファイル登録入射系の切り換えにチェックを入れます

    チャンネルモノクロメータ Ge(220)を選択します

    受光系の切り換えにチェックを入れます

    受光スリットを選択します

    登録ボタンを押します

    現在の状態が登録されます

  • 18

    GSスリット取り外し

    高さ制限スリット2.0mm

    2.0mm高さ制限スリットを取り外します

    光学系調整の終了

    終了ボタンを押して、マニュアル測定コックピットウィンドウを閉じます

    Xボタンを押して、マニュアル測定ウィンドウを閉じます

    これで、光学系調整は完了しました