西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要...

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平成 26 年度 沖縄振興特別推進交付金活用事業 西崎運動公園有効活用調査 報告書 平成27年3月 沖縄県 糸満市

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平成 26年度 沖縄振興特別推進交付金活用事業

西崎運動公園有効活用調査

報告書

平成27年3月

沖縄県 糸満市

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-目 次-

第1 はじめに.......................................................................... 1

1.調査目的 ........................................................................... 1

2.調査フロー ......................................................................... 1

3.調査対象地の概要 ................................................................... 2

(1)西崎運動公園 ................................................................... 2

(2)西崎研修センター ............................................................... 5

(3)現在の指定管理者について ....................................................... 6

第2 西崎研修センター及び西崎運動公園・体育施設の現状の把握 ............................ 7

1.現状把握 ........................................................................... 7

(1)利用者数の推移及び利用料金収入の推移の現状 ..................................... 7

(2)管理運営コスト及び指定管理者業務における収支の状況 ............................ 20

(3)施設の現状について ............................................................ 23

第3 施設稼働状況等の把握 ............................................................. 25

1.現状把握 .......................................................................... 25

(1)西崎研修センター及び西崎運動公園・体育施設の各施設の稼働状況 .................. 25

(2)利用者属性の把握 .............................................................. 39

(3)指定管理業務の業務内容等 ...................................................... 48

2.課題整理と機能改善等に向けた方向性の検討 .......................................... 50

(1)西崎運動公園 .................................................................. 50

(2)西崎研修センター .............................................................. 54

第4 西崎運動公園へのオリンピック・パラリンピック競技合宿等の誘致可能性調査 ........... 55

1.オリンピック・パラリンピック競技種目団体等へのヒアリング調査 ...................... 55

(1)調査概要 ...................................................................... 55

(2)調査結果 ...................................................................... 56

2.ヒアリング結果の考察 .............................................................. 68

第5 事業者等ヒアリングの実施 ......................................................... 80

1 事業者等ヒアリング調査 ............................................................ 80

(1)調査概要 ...................................................................... 80

(2)調査結果 ...................................................................... 81

2.ヒアリング結果の考察 .............................................................. 95

第6 西崎研修センター用途変更(有効活用)等の検討 ..................................... 97

1.類似施設事例調査 .................................................................. 97

(1)アスリート利用に特化した施設 .................................................. 97

(2)アスリート及び一般利用も想定した施設 ......................................... 105

2.西崎研修センター用途変更(有効活用)等の方向性について ........................... 113

第7 指定管理者公募要項等の検討 ...................................................... 124

1.調査結果の総括 ................................................................... 124

(1)機能改善の基本的な方針 ....................................................... 124

(2)施設毎の機能改善の方向性 ..................................................... 125

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2.指定管理者公募要項の作成 ......................................................... 131

第8 外部委員会の運営支援 ............................................................ 133

1.西崎運動公園有効活用検討委員会の運営支援 ......................................... 133

(1)西崎運動公園及び西崎研修センターの有効活用について ........................... 133

(2)指定管理者公募要項等作成について ............................................. 133

3.今後の課題等 ..................................................................... 134

(1)西崎運動公園・西崎研修センターの機能改善のための事業計画の立案 ............... 134

(2)指定管理者公募に当たっての諸要件の整理 ....................................... 134

(3)合宿誘致に向けた県内自治体や関連団体等との連携の強化 ......................... 134

■巻末資料

資料1:西崎運動公園及び研修センター 指定管理者募集要項(案)

資料2:西崎運動公園管理運営に関する業務仕様書(案)

資料3:西崎研修センター管理運営に関する業務仕様書(案)

資料4:本施設の管理運営に関する基本協定書(案)

資料5:西崎運動公園及び研修センターの管理等に関する年度協定書(案)

資料6:参加申請書一式(案)

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第1 はじめに

1.調査目的

糸満市(以下「本市」という。)ではアマチュアスポーツのメッカとして、プロスポーツ誘致を掲げ

る県内自治体と差別化した観光客誘致関連事業を展開している。また、現在まで宿泊施設・陸上競技

場・野球場・多目的広場・体育館等の機能連動がコンパクトに集約された西崎運動公園の機能充実に

努め、アマチュアスポーツのメッカとして誘客に向けた諸事業を推進してきた。

アマチュアリズムを理念として発祥したオリンピック・パラリンピックが 2020年東京で開催され

ることを追い風にし、スポーツに関する訪日外国人や同団体、国内のオリンピック・パラリンピック

候補選手等の合宿などを含めた誘客も視野に、平成 28 年度西崎運動公園指定管理公募の条件整備と

施設利用促進に向けた調査を実施する。併せて、外部委員による報告内容を踏まえ、指定管理の仕様

書を作成することを目的とする。

2.調査フロー

本業務の調査フローは次のとおりである。

図1-1 本調査のフロー図

3.西崎運動公園へのオリンピック・パラリンピック競技合宿等の誘致可能性調査

施設の現況把握結果報告

7.外部委員会の運営支援

事業者ヒアリング結果報告

用途変更等検討結果報告

1.西崎研修センター及び西崎運動公園・体育施設の現状の把握

2.施設稼働状況等の把握

4.事業者(指定管理者)ヒアリングの実施

5.西崎研修センター用途変更等の検討

6.指定管理者公募要項等の検討

公募要項検討結果報告

誘致可能性検討結果報告

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3.調査対象地の概要

(1)西崎運動公園

本公園は、埋立てにより開発された西崎地域 275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

涯スポーツの普及、体位向上を目的として、昭和55年に基本計画を策定、昭和56年に面積 15ha

で都市計画決定を行っている。

施設の整備は昭和 56年度から、野球場(西崎球場)、総合体育館、多目的広場、陸上競技場、

テニスコート(西崎庭球場)、プール(屋外レクレーションプール及び屋内プール)の順に整備を

進め、平成 8年度に整備を完了した。

西崎運動公園及び公園内の各施設の概要は次のとおりである。

表1-1 西崎運動公園の概要

項目 内容

施設名・所在地 西崎運動公園(沖縄県糸満市西崎町3丁目)

都市計画決定 昭和 57 年 3 月 4 日

計画面積 15ha

整備期間 昭和 56 年度~平成 8 年度(16 年間)

総事業費 12,443 百万円

主な施設

西崎球場:昭和 58 年度整備(昭和 62 年海邦国体の軟式野球場)

総合体育館:昭和 60 年度整備(昭和 62 年年海邦国体のバトミントン会場)

多目的広場:昭和 61〜62 年度整備

陸上競技場:平成 2〜3 年度整備

西崎庭球場:平成 5 年度整備

プール:平成 7〜8 年度整備

表1-2 西崎運動公園 各施設の概要

施設 内容

総合体育館

延床面積:4,216 ㎡

競技面積:メイン 1,741 ㎡、サブ 422 ㎡

収容人員:固定席 376 人、立ち見 440 人

使用可能種目:バトミントン、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、柔

道、剣道

その他:トレーニング室、ランニング場 1 週 180m

施設整備費:720,563 千円

陸上競技場

種別:第 3 種公認陸上競技場(竣工当時は第 2 種)

敷地面積:28,900 ㎡

グランド:全天候舗装(ウレタン)

照明施設:8 基 350 ルクス

収容人員:9,000 人

施設整備費:1,024,861 千円

西崎球場

施設面積:21,150 ㎡

グランド:両翼 97.6m 中堅 122m

収容人員:12,000 人

照明施設:6 基 一般競技用平均500ルクス

施設整備費:673,137 千円

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施設 内容

西崎庭球場

敷地面積:4,600 ㎡

コート:全天候サンドグラス 4 面

照明施設:完備

施設整備費:164,001 千円

プール

敷地面積:6,234 ㎡

屋外(レクリエーションプール):流水、多目的、幼児、スライダー3 基

屋内:25m(6 コース)、 幼児プール

施設整備費:1,574,870 千円

多目的広場

施設面積:13,520 ㎡

使用可能種目:野球、サッカー、ゲートボール、ソフトボール、グランドゴルフ

照明施設:500 ルクス 2 基、200 ルクス 2 基

施設整備費:25,750 千円

その他 中央広場、芝生広場、駐車場(普通車 295 台、大型車 9 台)、園路、四阿、屋外トイ

レ、シンボルタワー

図1-2 総合体育館

図1-3 陸上競技場

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図1-4 西崎球場

図1-5 西崎庭球場

図1-6 プール

図1-7 多目的広場

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(2)西崎研修センター

西崎研修センター(ホテルスポーツロッジ糸満)は、市民の健全な保健休養及び各種研修の場を

提供するとともに、県内外の人々との交流を促進し、本市の活性化に寄与することを目的として設

置された施設である。

西崎研修センターは、野球場、総合体育館、多目的広場、陸上競技場、プール及びテニスコー

ト等各種スポーツ施設等を有する西崎運動公園内に位置している。

西崎研修センターの概要は次のとおりである。

表1-3 西崎研修センターの概要

項目 内容

施設名・所在地 西崎研修センター(沖縄県糸満市西崎町3丁目)

敷地面積 2,092 ㎡

建築面積 960 ㎡

延床面積 2,526 ㎡

構造 鉄筋コンクリート造4階建

竣工年 平成9年

主な施設

ファミリールーム 2(定員 8 名)

ツインルーム 21(定員 42 名)

和室会議室 4(宿泊可、定員 40 名)

多目的ホール(1)

研修室(1)

会議室(1)

男・女浴場(サウナ・休憩室付き)

レストラン(1)

ラウンジ(1)

厨房、事務室ほか

図1-8 西崎研修センター

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(3)現在の指定管理者について

西崎運動公園及び西崎研修センターともに、現在は民間指定管理者による管理運営を行っている。

このうち、西崎研修センターについては平成 23年度より、西崎運動公園については平成 25年

度より民間指定管理者制度が導入されている。

各施設の指定管理者及び施設配置図は次のとおりである。

表1-4 指定管理者制度の導入状況

項目 指定管理者 備考

西崎研修センター

県内民間事業者(公募選定)

指定期間:

平成 23 年 4 月~平成 28 年 3 月

平成 18 年 4 月~平成 23 年 3 月まで

は(財)糸満市公共施設管理センタ

ーが管理運営

西崎運動公園

糸満市公園・体育施設管理共同企

業体(公募選定)

指定期間:

平成 25 年 4 月~平成 28 年 3 月

平成 23 年 3 月までは(財)糸満市公

共施設管理センターが管理運営

当該共同企業体は市体育協会ほ

か、県内民間事業者より構成

当該共同企業体は、西崎運動公園

ほか市内 43 箇所の公園の管理運営

も実施

図1-9 各施設の施設配置

※写真は糸満市ホームページより

陸上競技場

多目的広場

親水公園

テニスコート

屋外プール

西崎球場

研修センター

総合体育館

屋内プール

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第2 西崎研修センター及び西崎運動公園・体育施設の現状の把握

1.現状把握

各種資料に基づき、各施設の現状把握を行った。

(1)利用者数の推移及び利用料金収入の推移の現状

(ⅰ)西崎運動公園

①施設利用料及び利用申し込み方法の整理

現在、体育施設は市の年間行事予約後に国、県、その他地方公共団体及び公共的団体からの申請

を優先して受付し、その後空いた日時について一般利用者の受付をおこなっている。

なお、一般利用者の受付については、翌月分の予約受付を野球場・多目的広場については毎月第

3火曜日、体育館・庭球場については毎月第 3水曜日に抽選を行い、市外は、その翌週から受け付

けるものとし、電話受付は原則行っていない。また、各施設は月曜日が定休日となっている。

各施設の利用料等は次のとおりである。

(ア)総合体育館

表2-1 総合体育館使用料

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(イ)陸上競技場

表2-2 陸上競技場使用料※

※陸上競技場におけるサッカー利用基準については後述

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(ウ)西崎球場

表2-3 西崎球場使用料

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(エ)西崎庭球場

表2-4 西崎庭球場使用料

(オ)プール

表2-5 プール使用料

(カ)多目的広場

表2-6 多目的広場使用料

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■参考:サッカー競技による陸上競技場の使用規定について(平成 17年 6月 30日)

【許可基準】

原則、陸上競技に使用するものとするが、サッカー競技については芝の状態を悪化させない程度で、

市及び県の大きな大会の準決勝、決勝のみ使用を許可する。

その他の使用について市及び市サッカー協会等から要請がある場合には、随時協議をして決定する。

□ 芝の状態を悪化させない程度とは

月 2~3回程度の使用を目安とし 1日 3試合以内(土、日連続で使用する場合は 2日間で 3試合)

とし、隔週のみの使用とする。

但し、大会日程などの都合により 2週連続で使用した場合は、翌週の使用は禁止とする。

□ 市の大きな大会とは

糸満市(教育委員会含む)、市体育協会、市サッカー協会が主催する大会。

(島尻地区小学生サッカー大会、中体連、中学校新人大会など)

□ 県の大きな大会とは

沖縄県サッカー協会の主催するメインとなる大会。(沖縄県社会人サッカー選手権、天皇杯県

予選大会など)

全日本少年サッカー県予選大会(慣例)

□ その他の使用とは

糸満市代表チームの県民大会に向けた練習や、各種リーグ、親善試合、本市チームの参加する大会

及び市サッカー協会の主催または運営担当する試合について、市協会から要請があった場合は、随時

協議(使用期限、回数等)を行い決定する。

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②利用者数の推移及び利用料金収入の推移の整理

(ア)利用者数の推移

平成 11年度以降の西崎運動公園全体の利用者数を下記図に示す。近年は年間 200,000人を

超える値で推移している。

なお、平成 12年度~15年度にかけて利用者数が極端に多くなっているのは、この間、「130

万県民 平和の光事業※」のイベント会場として多目的広場が使用されており、この間の概算来場

者 7万人/年が計上されていることによる。

※現在、糸満市観光農園で開催されている平和の光イルミネーションの前身となる事業

図2-1 西崎運動公園全体の利用者数の推移

※「統計いとまん(平成 23年 3 月糸満市)」及び指定管理者事業報告書より作成

平成 11年度以降の西崎運動公園内各施設の利用者数の推移を下記図に示す。

図2-2 運動公園内各施設の利用者数の推移

※「統計いとまん(平成 23年 3 月糸満市)」及び指定管理者事業報告書より作成

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

400,000

利用者総数(人

「平和の光事業」イ

ベント会場に

伴う来訪者

民間指定管理者へ

移行

「平和の光事業」イ

ベント会場に

伴う来訪者

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(イ)利用料金収入の推移

直近 5年間の西崎運動公園の指定管理者利用料金収入等の推移を下記表に示す。

なお施設利用にあたっては、利用料に関する減免規定を定めている。

表2-7 西崎運動公園 直近5年間の利用料金収入等の推移

指定管理者 (財)糸満市公共施設管理センター 民間

指定管理者

施設名 概要 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度

総合体育館

利用人数 68,623 人 67,504 人 71,708 人 71,861 人 77,279 人

減免件数 456 件 386 件 495 件 709 件 847 件

減免額 1,983,730 円 2,329,090 円 2,062,670 円 2,965,880 円 2,348,585 円

利用料調定額 5,867,440 円 5,922,880 円 5,989,460 円 5,938,870 円 6,770,130 円

陸上競技場

利用人数 38,295 人 34,606 人 36,023 人 36,839 人 20,871 人

減免件数 239 件 210 件 393 件 279 件 261 件

減免額 535,670 円 445,640 円 683,000 円 788,470 円 341,620 円

利用料調定額 1,363,880 円 1,435,450 円 1,235,740 円 1,283,070 円 1,152,410 円

西崎球場

利用人数 16,610 人 17,500 人 19,040 人 11,970 人 17,660 人

減免件数 15 件 3 件 49 件 21 件 22 件

減免額 105,460 円 23,880 円 166,710 円 97,908 円 142,720 円

利用料調定額 3,459,360 円 3,281,680 円 2,974,050 円 2,083,468 円 2,813,710 円

西崎庭球場

利用人数 19,936 人 21,189 人 24,413 人 23,062 人 18,101 人

減免件数 190 件 153 件 147 件 31 件 107 件

減免額 153,900 円 139,400 円 150,500 円 70,180 円 101,960 円

利用料調定額 1,221,760 円 1,215,050 円 1,280,970 円 1,314,140 円 1,186,400 円

プール

利用人数 55,454 人 42,989 人 48,293 人 50,905 人 62,777 人

減免件数 2,175 件 3,162 件 3,061 件 3,767 件 2,548 件

減免額 1,057,150 円 1,344,800 円 1,297,250 円 1,561,650 円 1,213,600 円

利用料調定額 22,948,300 円 18,413,550 円 20,155,850 円 20,675,100 円 26,733,400 円

多目的広場

利用人数 14,240 人 15,692 人 11,100 人 13,380 人 15,564 人

減免件数 8 件 6 件 2 件 17 件 11 件

減免額 32,000 円 24,000 円 8,000 円 65,000 円 41,000 円

利用料調定額 910,000 円 739,000 円 553,000 円 488,000 円 524,800 円

施設全体の

合計

利用人数 213,158 人 199,480 人 210,577 人 240,017 人 212,252 人

減免件数 3,083 件 3,920 件 4,147 件 4,824 件 3,796 件

減免額 3,867,910 円 4,306,810 円 4,368,130 円 5,549,088 円 4,189,485 円

利用料調定額 35,770,740 円 31,007,610 円 32,189,070 円 31,782,648 円 39,180,850 円

※指定管理者事業報告書より作成

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前掲の表をグラフにしたものを下記図に示す。なお民間指定管理者に移行した平成 25 年度以

降は、新たに設定した減免規定により運用が行われている(現在の減免規定は次ページ参照)。

図2-3 直近5年間の利用料金収入等の推移(施設別)

※指定管理者事業報告書より作成

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■参考:糸満市有料公園施設の利用料減免規定運用基準

糸満市有料公園施設の利用料減免規定運用基準

平成 26年 10月 15日制定

糸満市都市公園条例施行規則第 9条の規定については、次の基準により運用するものとする。

1 次の団体が主催する大会及び糸満市が誘致する大会に利用する場合は全額免除する。

(1)糸満市

(2)糸満市立保育所、幼稚園、小学校及び中学校

(3)糸満市スポーツ少年団

(4)糸満市体育協会

2 次の団体及び個人が利用する場合は全額免除する。

(1)糸満市身体障害者協会

(2)市内在住身体障害者が移用する場合(障害者手帳提示の場合)

(3)糸満市ゲートボール審判員連盟が南浜ゲートボール場を使用する場合(管理協定書に基づく)

3 次の団体及び個人が利用する場合は全体の 1/2を減免する。

(1)糸満市が共催する大会等に利用する場合

(2)市外の身体障害者が利用する場合

(3)市内小・中学生が指導者に引率されて部活に利用する場合

※(指導者とは、教職員又は学校長が任命したもの)

4 スポーツ少年団が練習に利用する場合は別表1の通り負担する。

5 次の団体及び個人が練習に利用する場合は全額免除する。

(1)糸満市体育協会の選抜によって市群対抗大会等に出場する選手が利用する場合

※(練習の期間は、大会3ヵ月前から大会前日までとする。)

(2)糸満市内の小学校、及び中学校の児童生徒が教育上の目的のため、下記の大会練習で指導者に引率さ

れて利用する場合

糸満市小中学校陸上選手権大会・島尻地区中学校陸上競技大会 糸満地区小学校陸上競技大会

※(練習の期間は、大会2ヵ月前から大会前日までとする。)

(3)糸満市内の小学校、及び中学校の児童生徒が教育上の目的のため、下記の大会の練習で指導者及び責

任者に引率されて利用する場合

島尻地区中学校駅伝競技大会・糸満市少年少女駅伝大会

※練習の期間は、大会1ヵ月前から大会前日とする。

6 1~3の減免規定については、入場料を徴収する場合及びその団体の職員のみを対象とした大会等に利

用する場合は該当しない。

※大会等とは、その団体の年間行事として予算措置がなされており、大会要綱等に基づき開催されるスポー

ツ競技大会等及び催し物をいう。

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別表1 糸満市有料施設利用料金表(スポーツ少年団)

(単価:円)

西崎総合体育館 1面1時間(単価) 負担率 負担額 団体名(仮称)

バスケットコート 930 1/3 310 少年ドッジボールクラブ

バレーボールコート 620 1/3 210 少年スポーツクラブ(他3)

バドミントンコート 260 1/3 90 少年バドミントンクラブ(他2)

少年剣道クラブ(他2)

ハンドボールコート 1,850 1/3 620

1面1時間(単価) 負担率 負担額 団体名

卓球 260 1/3 90 少年卓球クラブ

1面1時間(単価) 負担率 負担額 団体名

多目的体育館 410 1/3 140 少年剣道クラブ(他2)

陸上競技場 9~17 時(上段)

17~22 時(下段) 負担率 負担額 団体名

個人(児童) 50 1/3 20

少年アスリートクラブ 80 1/3 30

団体(50~100 人) 45 1/3 20 少年サッカークラブ(他5)

団体(100~200 人) 40 1/3 20

西崎プール 1 人 1 回につき 負担率 負担額 団体名

個人(児童)

屋内 300 1/6 50 少年スイミングクラブ

西崎球場 2 時間につき 負担率 負担額 団体名

520 1/3 180 少年野球クラブ(他 9)

夜間照明 1 時間につき 負担率 負担額

2,000 1/3 670

衛生費(4 時間以内) 負担率 負担額

1,030 1/3 350

庭球場(西崎・西崎

近隣・みなと公園) 1面1時間(単価) 負担率 負担額 団体名

100 1/3 40 少年テニスクラブ

※設備(器具)及び照明施設料金についても、1/3負担とする。

※有料申請者に優先して使用させ、一般受付日の翌日に申請させる。(運用基準5に該当する者)

※スポーツ少年団の指導者は免除する。

※西崎プールを使用するときは、屋内プールのみ減免とする。

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(ⅱ)西崎研修センター

①施設利用料及び利用申し込み方法の整理

西崎研修センターは、電話またはインターネットによる予約受付を行っている。なお、毎年合宿

利用する団体については優先的に予約受付を行っている。

各施設の利用料等は次のとおりである。

(ア)宿泊料

表2-8 宿泊利用料金

区分 バス・

トイレ

室数

(室)

リネン

※1

料金(円/人)※2

1 人利用 2 人利用 3 人利用 4 人利用

和洋室(ツイン+6 畳) 付 2 有 - 8,640 6,480 5,400

洋室 (ツイン) 付 21 有 7,560 5,400 - -

和室A(20 畳) 付 2 無 3,020 ※但し利用人数は 5~12 人

和室B(20 畳) 無 2 無 2,700 ※但し利用人数は 5~12 人

※1:シャンプー、石けん、ハブラシ、バスタオル

※2:洋室又は和洋室利用の小学生および寝具を使用される幼児は、上記宿泊料金から 1 人につき 30%を割引。

超過利用の場合は1時間増す毎に上記宿泊料金の 10%を徴収

キャンセル料は1週間以内 20%、当日 50%、無連絡 100%を徴収

(イ)食事料金

表2-9 食事料金

区分(利用時間) 料金(円/人)※1

大人 子ども(3~12 歳)

朝食(07:30~09:00) 750 750

昼食(11:30~14:00) 相談により 相談により

夕食(18:00~21:00) 1,620 1,080

宴会(18:00~22:00) 3,240~ 3,240~ ※1:宿泊料金には食事は含まれていない

スポーツ合宿の朝食は 1,080 円

予約は個人・団体等によって予約締切日が異なるので事前に問い合わせが必要

(ウ)宴会料金

表2-10 宴会料金

区分 料金(円/人)

料理 8 品 料理 9 品 料理 10 品 料理 11 品 料理 13 品

立食(20 名より) 3,240 4,320 5,400 - -

会席(40 名まで) - 4,320 - 5,400 6,480

飲み放題 1,400(小中高生 700)

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(エ)会場利用料金

表2-11 会場利用料金

利用区分 基本料金(円/

3 時間)※1 会場設営費※2 面積 収容人数

多目的ホール 21,600 3,240 210 ㎡ 105 名

研修室 7,560 2,160 66 ㎡ 52 名

会議室 3,240 1,080 24 ㎡ 18 名

和室会議室 6,480 1,620 42 ㎡ 20 名 ※1:超過利用の場合は、30分増す毎に上記料金の 10%を徴収

キャンセルの場合は 14 日前~8 日前 20%、7 日前~当日 40%、無連絡 100%徴収

※2:施設側に会場設営を依頼した場合にのみ発生

(オ)大浴場利用料金

表2-12 大浴場利用料金

区分(利用時間) 利用料金(円/人)

大人 子ども(3~12 歳)

一般客(11:00~22:00) 850 420

宿泊客( 同上 ) 無料

②利用者数の推移及び利用料金収入の推移の整理

(ア)利用者数の推移

西崎研修センター開業後の年間宿泊客数の推移を下記図に示す。平成 12年度の約 15,000人

/年をピークに減少傾向であったが、民間指定管理者に移行した平成 23 年度以降は再び増加に

転じている。

図2-4 研修センターの年間宿泊客数(延べ人数)の推移

※市提供資料より作成

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

13,000

14,000

15,000

16,000

宿泊客(人)

・リーマンショック

・市内に大型リゾート

ホテル開業

・東日本大震災

・民間指定管理者へ

移行

・米同時多発テロ

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(イ)利用料金収入の推移

直近 5年間の西崎研修センターの指定管理者利用料金収入等の推移を下記表及び図に示す。

内訳をみると料飲収入が最も多く、次いで宿泊収入、浴場収入となっている。

表2-13 西崎研修センター 直近5年間の利用料金収入等の推移(収入の単位:円)

指定管理者 (財)糸満市公共施設

管理センター 民間指定管理者

項目 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度

宿泊者数(人) 11,083 11,305 10,156 11,175 12,169

宿泊収入 45,558,613 45,733,498 41,911,243 47,208,177 47,144,403

料飲収入 55,959,128 53,376,927 53,322,092 52,142,953 53,858,927

会議室収入 3,206,971 3,413,561 3,118,183 3,114,969 3,245,970

浴場収入 19,451,900 19,316,600 20,667,491 21,314,000 20,864,600

その他(①+②+③) 3,212,108 4,459,474 3,243,662 2,939,548 4,169,988

①自販機収入 804,389 963,703 1,022,269 1,173,015 1,127,060

②その他収入 746,382 758,683 829,724 841,883 1,007,078

③雑収入(備品費) 1,661,337 2,737,088 1,391,669 924,650 2,035,850

収入合計 127,388,720 126,300,060 122,262,671 126,719,647 129,283,888

※市提供資料より作成(以下グラフも同様)

図2-5 西崎研修センター 直近5年間の利用料金収入等の推移

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

(千円)

宿泊収入 料飲収入 会議室収入 浴場収入 その他

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(2)管理運営コスト及び指定管理者業務における収支の状況

(ⅰ)西崎運動公園

西崎運動公園を管理する現在の民間指定管理者の管理運営コスト及び収支状況を下記表に整理

する。

なお、現在の指定管理者は、西崎運動公園以外の市内公園の管理も行っている。よって下記表は、

西崎運動公園以外の施設も含めた管理運営コスト及び収支状況となっている。また、平成 24年度

以前と現在では指定管理者の管理施設が異なっているため、平成 24年度以前は参考値として記載

している。

表2-14 糸満市公園・体育施設管理の指定管理者の収支状況(単位:円)

指定管理者 (財)糸満市公共施設管理センター 民間

指定管理者

項目 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度

指定管理料 140,949,543 142,103,223 136,863,000 138,648,000 128,129,000

施設利用料 39,302,270 34,285,790 35,372,590 34,676,318 40,800,760

その他 19,778,869 22,777,001 22,355,231 15,422,446 11,084,491

収入合計(①) 200,030,682 199,166,014 194,590,821 188,746,764 180,014,251

人件費 50,240,261 51,338,944 55,008,760 45,312,849 36,863,541

修繕費 14,053,637 18,472,053 10,118,116 22,340,963 10,314,074

光熱水費 47,510,845 46,805,920 47,222,803 49,904,027 47,942,168

プール燃料費 3,235,899 4,366,595 4,486,822 4,466,183 4,575,973

その他費用等 69,994,389 76,302,735 71,837,418 60,225,953 73,491,666

支出合計(②) 185,035,031 197,286,247 188,673,919 182,249,975 173,187,422

収支合計(①-②) 14,995,651 1,879,767 5,916,902 6,496,789 6,826,829

※指定管理者事業報告書より作成。なお、民間指定管理者が管理する西崎運動公園以外の市内公園管理費(南浜公園ゲー

トボール場、南浜公園市民広場、南浜多目的広場、近隣公園庭球場、みなと公園庭球場、北浜平武富公園)を含む

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(ⅱ)西崎研修センター

西崎研修センターを管理する現在の民間指定管理者の管理運営コスト及び収支状況を下記表に

整理する。

(財)糸満市公共施設管理センターが運営していた平成22年までは収支がマイナスであったが、

民間指定管理者に移行した平成 23年度は各種コストの圧縮等によりプラスに転じた。しかし平成

24年以降は、人件費の増加等により再びマイナスに転じている状況である。

表2-15 西崎研修センター 管理運営コスト及び指定管理者業務における収支の状況(単位:円)

指定管理者 (財)糸満市公共施設

管理センター 民間指定管理者

項目 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度

収入合計(①) 127,388,720 126,300,060 122,262,671 126,719,647 129,283,888

人件費 61,393,095 65,345,744 53,453,446 58,302,146 60,186,471

飲食材料費 26,220,024 25,909,529 21,524,134 20,913,697 20,868,123

水道光熱費 24,706,076 28,524,485 24,063,781 24,688,938 27,347,101

リネン費 2,915,174 2,835,828 4,171,823 4,294,317 4,440,470

消耗品什器備品費 3,887,516 3,624,877 3,905,629 3,249,107 3,619,855

修繕費 6,210,394 2,131,707 2,136,124 2,958,132 2,541,453

業務委託費 5,658,164 4,810,083 2,877,515 2,873,210 2,985,210

その他経費 5,163,819 3,844,896 6,306,472 7,690,850 9,466,736

消費税法人税 3,341,500 2,362,600 2,782,753 3,111,536 2,802,746

積立金 0 0 0 0 0

寄附金 0 0 313,000 0 0

支出合計(②) 139,495,762 139,389,749 121,534,677 128,081,933 134,258,165

収支合計(①-②) ▲ 12,107,042 ▲ 13,089,689 727,994 ▲ 1,362,286 ▲ 4,974,277

※市提供資料より作成(以下グラフも同様)

前掲した表について、各費目の推移をグラフにしたものを下記図に示す。人件費、水道光熱費等

は民間指定管理者に移行した平成 23 年度にいったん下がったが、その後再び増加に転じている。

一方、飲食材料費は、平成 23年度以降減少し、平成 24、25年度は横ばいの状況である。

管理運営コストについて、指定管理者の事業報告書には下記の報告がなされている。

人件費増加については、職員の産休・退職に伴う業務引継ぎによる人件費の重複と料飲関

係の人件費増が要因。

水道光熱費増加については、空調機等を始めとする機器の老朽化に伴うエネルギー損失が

要因。

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図2-6 西崎研修センター 直近5年間の管理運営コストの推移

また、民間指定管理者に移行する前後の、管理運営コストに占める各費目の割合の比較を下記表

に示す。人件費が全体の 4割強を占める状況は変化していないが、民間指定管理者移行後は、飲食

材料費や業務委託費が占める割合が減少した一方、その他経費の占める割合が増加している。

図2-7 管理運営コストに占める各費目の割合

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参考として、西崎運動公園及び西崎研修センター双方の収支を合算した表を下記に示す。

表2-16 西崎運動公園及び西崎研修センターを合算した収支の状況(単位:円)

項目 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度

西崎運動公園

指定管理料 140,949,543 142,103,223 136,863,000 138,648,000 128,129,000

西崎運動公園

施設利用料 39,302,270 34,285,790 35,372,590 34,676,318 40,800,760

西崎研修センター

料金収入等 127,388,720 126,300,060 122,262,671 126,719,647 129,283,888

その他 19,778,869 22,777,001 22,355,231 15,422,446 11,084,491

収入合計(①) 327,419,402 325,466,074 316,853,492 315,466,411 309,298,139

西崎運動公園

支出 185,035,031 197,286,247 188,673,919 182,249,975 173,187,422

西崎研修センター

支出 139,495,762 139,389,749 121,534,677 128,081,933 134,258,165

支出合計(②) 324,530,793 336,675,996 310,208,596 310,331,908 307,445,587

収支合計(①-②) 2,888,609 ▲11,209,922 6,644,896 5,134,503 1,852,552

(3)施設の現状について

(ⅰ)西崎運動公園

整備から 30年近く経過する施設もあり、施設・設備の機能改善が課題となっている。例えば総

合体育館のトレーニング室については全体として機器の更新がなされていないことや、近年人気の

あるランニングマシーンやエアロバイクの導入が進んでいない。

特に西崎庭球場については、全面(4 面)とも凹凸ができていて利用者からの苦情も出ており、

照明燈も更新が必要な状況となっている。なお、修繕費は原則として指定管理者負担(ただし大規

模な施設の改修は市と協議の上決定)となっているものの、費用がかかる部分については機器の更

新等が追いついていない状況となっている。

図2-8 総合体育館トレーニング室(左)及び西崎庭球場(右)の現状

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参考として、平成 20~26年度までの施設改修内容(500万円を超える工事内容)について下

表に整理する。

表2-17 直近の施設改修内容(500万円を超える工事内容)

(ⅱ)西崎研修センター

毎年冬季は県外大学の野球合宿等が行われており、大きな宿泊・料飲収入源となっている(平成

25年度は 6校が合宿利用)。

その一方、西崎研修センターは設立から約 17年が経過しており、西崎運動公園と同様、施設・

設備の機能改善が課題となっている。

例えば客室については壁紙の剥離や天井のシミ等が見られるほか、空調や厨房保冷庫も更新時期

をむかえている。これら施設の修繕にかかる費用は原則として指定管理者が負担するものとなって

いるが、事業収入で修繕費を賄うには難しい状況となっている。

年度 内容

西崎総合体育館照明設備改修工事

西崎総合体育館屋根補修工事

西崎陸上競技場施設補修工事

西崎総合体育館シャワー室増・改築工事

西崎運動公園テニスコート補修工事

西崎球場改修工事

西崎総合体育館身体障害者用トイレ改修工事西崎多目的広場改修工事

西崎球場外野芝張替工事

西崎総合体育館整備工事

西崎運動公園ジョギングコース設置工事

西崎多目的広場ベンチ整備工事

西崎球場ブルペン整備工事

西崎運動公園ジョギングコース設置工事

西崎陸上競技場整備工事

西崎球場整備工事

西崎陸上競技場芝整備工事

平成21年度

平成22年度

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度

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第3 施設稼働状況等の把握

1.現状把握

各種資料に基づき、施設稼働状況等の把握を行った。

(1)西崎研修センター及び西崎運動公園・体育施設の各施設の稼働状況

(ⅰ)西崎運動公園の稼働状況

①年間利用計画表

各施設の平成 26年度年間利用計画表を次ページ以降に示す(なお、プールは大会等の利用計画

がないため記載していない)。

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表より、総合体育館の年間利用傾向を整理する。

週末は大会利用が多く、県大会も開催されている。

特にバドミントンの大会利用が多い。

バドミントン以外の大会利用としては、バレー、バスケットボール、卓球のほか、剣道、柔

道、空手道の大会も開催されている。

表3-1 総合体育館 平成 26年度年間利用計画表

月 日 曜日 月 日 曜日

4 11 金 12 6 土19 土 12 金20 日 ~15 月26 土 20 土〃 〃 21 日27 日 25 木

5 10 土 ~31 水11 日 1 1 木17 土 ~6 火25 日 9 金

~12 月18 日

6 2 月 24 土3 火 25 日4 水 31 土6 金 2 1 日8 日 7 土

14 土 8 日15 日 14 土28 土 15 日

7 6 日 21 土13 日 22 日16 水 28 土

~23 水 3 8 日24 木 8 日

~30 水 15 日8 16 土 20 金

17 日 21 土20 水 22 日21 木 23 月24 日 ~28 土30 土

9 7 日13 土14 日21 日26 金27 土28 日

10 4 土5 日

12 日19 日

11 1 土2 日1 土2 日3 月4 火8 土9 日8 土9 日

15 土16 日16 日

22 土23 日22 土23 日29 土30 日

凡例

バレーボール利用

バスケットボール利用

卓球利用

武道利用

その他スポーツ・大会利用

沖縄県高等学校総合体育大会(バドミントン) 県高体連

※沖縄県高等学校新人体育大会(バドミ

ントン)仮予約県高体連

市バドミントン協会

諸行事 主催団体 諸行事 主催団体

沖縄海邦銀行(サブ) スポーツロッジ

宜野湾スポーツ少年団(サブ) 〃

宜野湾スポーツ少年団(サブ) 〃

稲福杯バドミントン大会(メイン)

宜野湾スポーツ少年団(サブ) スポーツロッジ

県バドミントン協会

糸満市スポーツ少年団体力テスト 市スポ少

第28回糸満市民体育大会夏季前期大会 糸満市体育協会

〃 〃

第37回糸満市中学校体育大会

糸満市体育協会

第45回高教組障害児学校部団結スポー

ツ大会

高教組沖縄県障

害児学校部31 土

第40回島尻地区中学校夏季大会(バスケット) 島尻地区中体連

第28回糸満市民体育大会夏季前期大会 市体育協会

島尻地区小学校ミニバスケット夏季大会

第9回糸満市ミニバレー選手権大会

社会体育課

市体育協会

第23回糸満市バドミントン育成大会

第31回糸満市剣道選手権大会(サブ) 市体育協会

第17回糸満市長杯卓球大会 市卓球連盟

第26回ふるさと祭り(準備・本番) 商工観光課

第26回ふるさと祭り(予備日) 商工観光課

糸満市バドミントン選手権大会 市体育協会

〃 〃

中学新人シングルスバドミントン大会 県バドミントン協会

〃 〃

糸満市バレーボール選手権大会 市体育協会

沖縄県聴覚障害

者協会

第15回糸満市卓球選手権大会 市卓球連盟

高校新人シングルスバドミントン大会

糸満市ミニバスケット普及大会

県知事選挙(優先)糸満市選挙管理

委員会

糸満市バスケットボール選手権大会

市体育協会

市バドミントン協会

市バスケット協会

県バドミントン協会

市バスケットボール協会

県知事選挙(優先)糸満市選挙管理

委員会

勇躍柔道選手権大会 市体育協会

第48回全国ろうあ者体育大会(本番)

平成27年度糸満市新年祝賀会

総務課

糸満市成人式典 生涯学習課

第27回海邦杯バドミントンオープン大会 市バドミントン協会

糸満市卓球選手権大会 市体育協会

第48回全国ろうあ者体育大会(準備)

糸満市バスケット交流大会

第16回糸満市スポーツレクリエーション祭 社会体育課

宝くじ事業ドリーム(仮予約) 社会体育課

県知事選挙(優先)糸満市選挙管理

委員会

第18回糸満市新春卓球大会 市卓球連盟

糸満市スポーツ少年団全団交流大会

第30回糸満市長杯バドミントン大会

市スポ少

バレーボール祭り9人制(仮予約) 市バレーボール協会

県知事選挙(優先)糸満市選挙管理

委員会

島尻地区小学校ミニバスケット冬季大会(仮予約) 社会体育課

社会体育課

平成27年度糸満市新年祝賀会

総務課

県知事選挙(優先)糸満市選挙管理

委員会

総合シングルスバドミントン大会 県バドミントン協会

糸満市文化祭 生涯学習課

〃 〃

宝くじ事業ドリームベースボール

糸満市バスケット交流大会

市バスケット協会

沖縄県スポーツ少年団バドミントン交流大会 県体育協会

第19回OKINAWAミニバレーフェスティバル 市ミニバレー協会

中学校新人団体バドミントン大会 県バドミントン協会

高校新人ダブルスバドミントン大会

県バドミントン協会

なんぶトリムマラ

ソン実行委員会

バドミントン講習会 市バドミントン協会

バレーボール祭り(メイン) 市バレーボール協会

糸満市スポーツ少年団空手道交流大会(サブ) 市スポ少

バドミントン利用

体育館リコーティング 管理事務所

※11月は県知事選挙(11月の何日かまだ決まって

ない)の為、全土・日を県知事選挙優先で予約させ

ていただきます。11月の土・日に予約している団体

は選挙が行われなかった際に利用できる仮予約に

なります。

※毎月第1水曜日会議室19:00~22:00   市

スポーツ推進委員協議会定例会で使用

糸満市スポーツ少年団バレーボール交流大会 市スポ少

なんぶトリムマラソン(準備)

なんぶトリムマラソン(本番)

Page 31: 西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要 (1)西崎運動公園 本公園は、埋立てにより開発された西崎地域275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

27

表より、陸上競技場の年間利用傾向を整理する。

週末は大会利用が多く、陸上については県大会も開催されている。

一方、利用制限があるものの、サッカー大会も開催されている(主に夏季と冬季)。

2月は県外の陸上競技団体による合宿利用がある。

表3-2 陸上競技場 平成 26年度年間利用計画表

月 日 曜日 月 日 曜日

5 27 火 12 7 日28 水 13 土29 木 14 日

7 1 火 19 金2 水 ~21 日5 土 20 土6 日 21 日

13 日 27 土16 水 28 日

~23 水 1 11 日24 木 18 日

~30 水 25 日24 木 27 火25 金27 日 2 1 日

8 3 日 8 日10 日 11 水15 金 ~16 月

22 日16 土 3 1 日17 日 7 土23 土 8 日24 日 20 金31 日 ~22 日

9 6 土7 日9 火

13 土14 日

18 木~20 土

21 日24 水

25 木26 金

~28 日10 2 木

3 金5 日7 火

12 日16 木17 金18 土19 日22 水26 日

11 2 日7 金

~9 日16 日30 日

サッカー利用

※7月24日~30日のふるさと祭り(予備

日)キャンセルなら27日県リーグミドル(市

サッカー協会)

なんぶトリムマラソン

なんぶトリムマラ

ソン実行委員会

糸満市チャレンジカップサッカー大会 市体育協会

県リーグミドル 市サッカー協会

凡例

糸満市サッカー選手権大会 市サッカー協会

県リーグミドル 市サッカー協会

合宿(県外の陸協)

ロッジ

県リーグミドル 市サッカー協会

県リーグミドル 市サッカー協会

糸満市スポーツ少年団サッカー交流大会 市スポ少

第40回島尻地区中学校新人大会(サッ

カー)予備日島尻地区中体連

第22回糸満市サッカー選手権大会 市体育協会

トロピカルカップ少年大会(予備日) 〃

〃 〃

新春マラソン 市体育協会

宝くじ事業ドリームベースボール(会議室) 〃

トロピカルカップ少年大会(陸上競技場) 市サッカー協会

〃 〃

県リーグミドル 市サッカー協会

県リーグミドル 市サッカー協会

一周駅伝選考会 市体育協会

第13回糸満市少年少女駅伝大会 社会体育課

        〃    (本番) 〃

九州マスターズ大会 県陸上競技協会

宝くじ事業ドリームベースボール(会議室) 社会体育課

〃 〃

平成26年度糸満市職員採用試験(予備日) 人事課

第51回糸満地区陸上大会(予備日) 糸満地区小体連

糸満市民体育大会 市体育協会

第16回糸満市スポーツレクレーション祭 社会体育課

第4回研修会(会議室) 糸満地区小体連

第51回糸満地区陸上大会 〃

〃   (本番) 〃

県リーグ 市サッカー協会

第40回島尻地区中学校陸上競技大会(予備日) 島尻地区中体連

糸満地区小体連第3回研修会(会議室) 糸満地区小体連

第48回全国ろうあ者体育大会 沖縄県聴覚障害

者協会〃

第40回島尻地区中学校陸上競技大会 島尻地区中体連

〃 〃

平成26年度糸満市職員採用試験 人事課

第40回島尻地区中学校陸上競技大会(役

員講習会)島尻地区中体連

第20回糸満市小中陸上競技選手権大会 市体育協会

支部陸上 市体育協会

沖縄県高等学校新人体育大会 県高体連

高等学校対抗秋季陸上競技大会 県陸上競技協会

〃 〃

第40回島尻地区中学校陸上競技 大会(生

徒指導主任会)会議室島尻地区中体連

全沖縄ジュニア陸上競技大会 県陸上競技協会

支部陸上 市体育協会

全沖縄ジュニア陸上競技大会 県陸上競技協会

第23回糸満市ひめゆりカップ少年交流大会 〃

〃         18:00~22:00

〃 〃

県リーグ

予備日キャンセルなら通信陸上競技大会沖縄大会 県陸上競技会

県リーグミドル 市サッカー協会

〃 〃

〃  (予備日)

予備日キャンセルなら県リーグミドル 市サッカー協会

宝くじ事業ドリームベースボール(会議室) 〃

〃  (予備日) 〃

市サッカー協会

第26回糸満ふるさと祭り 商工観光課

国民体育大会最終選考会 〃

諸行事 主催団体 諸行事 主催団体

健診会場設営(会議室) 健康推進課

特定健診、胃・肺・大腸がん検診(会議室)

全国小学校陸上競技交流(沖縄)大会 県陸上競技協会

特定健診、胃・肺・大腸がん検診(会議室) 〃

陸上利用

合宿利用

沖縄県中学校陸上競技大会 県中体連

県リーグミドル 〃

Page 32: 西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要 (1)西崎運動公園 本公園は、埋立てにより開発された西崎地域275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

28

表より、西崎球場の年間利用傾向を整理する。

年間を通じて各種野球大会に利用されており、規模としては地区大会レベルも開催されてい

る。

1 月~4 月上旬は合宿利用が行われており、特に 2、3 月は合宿利用優先のため一般利用及

び大会利用が禁止されている。

表3-3 西崎球場 平成 26年度年間利用計画表

月 日 曜日 月 日 曜日

4 1 火 10 4 土~5 土 5 日12 土 11 土13 日 12 日19 土 13 月20 日 18 土26 土 19 日27 日29 火

5 3 土 26 日~6 火 11 1 土10 土 ~3 月11 日 7 金24 土 ~9 日25 日 15 土31 土 16 日

6 1 日 22 土6 金 ~24 月

29 土30 日

8 日 12 6 土10 火 13 土

15 日21 土 19 金

~23 月 ~21 日28 土 23 火29 日 27 土

7 5 土 28 日6 日 1 6 火

12 土 ~9 金13 日 13 火19 土 ~16 金

~21 月 19 月26 土 ~23 金27 日 24 土

8 2 土 25 日3 日 26 月

16 土 31 土17 日23 土24 日30 土31 日

9 6 土7 日

13 土14 日20 土21 日

23 火26 金27 土28 日

凡例

2~3月はスポーツロッジ合宿利用の為8

時~18時まで全面利用禁止

3月22日午前中はなんぶトリムマラソン

が花火打ち上げ

島尻地区中体連

学生合宿

スポーツロッジ

スポーツロッジ

学生合宿 スポーツロッジ

第40回島尻地区中学校新人大会

〃 〃

学生合宿

第129回春季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

第129回春季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃 〃

市スポ少糸満市スポーツ少年団低学年軟式野球

交流大会(午後)

14 日

学生合宿 スポーツロッジ

宝くじ事業ドリームベースボール(土・日本番)

社会体育課

糸満市スポーツ少年団低学年軟式野球交流大会 市スポ少

沖縄県野球連盟納会 南部野球連盟

第13回糸満市少年少女駅伝大会(午前) 社会体育課

第7回安仁屋宗八杯中学校硬式野球大会

社会体育課

第73回南部支部糸満ブロック学童軟式野球大会 市スポ少

デサント杯

大矢ベースボー

ルクラブ

第39回沖縄県高等学校野球1年生大会 県高野連

14 土 市スポ少

第47回南部支部糸満ブロック学童軟式

野球夏季大会市スポ少

日本少年野球連

盟沖縄県支部

第28回糸満市民体育大会夏季前期大会 市体育協会

第47回南部支部糸満ブロック学童軟式

野球夏季大会

第1回ジャイアンツカップ沖縄県予選

諸行事 主催団体 諸行事 主催団体

合  宿 第45回糸満学童軟式野球交流大会 市スポ少

ロッジ

第127回春季軟式野球中央大会 南部野球連盟

〃 〃

第66回夏季軟式野球大会南部支部予選

糸中OB40歳以上第55回大会

南部野球連盟

糸中OB

第66回夏季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

糸中OB40歳以上第55回大会 糸中OB

第66回夏季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

第66回夏季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

平成25年糸満市学童軟式野球強化リーグ交流大会 市スポ少

第28回糸満市民体育大会夏季前期大会 市体育協会

第45回ボーイズリーグ選手権沖縄大会

〃 〃

第37回糸満市中学校体育大会 市体育協会

第28回糸満市民体育大会夏季前期大会 市体育協会

第40回島尻地区中学校夏季大会(予備日) 島尻地区中体連

第45回ボーイズリーグ選手権沖縄大会

第40回島尻地区中学校夏季大会 島尻地区中体連

日本少年野球連

盟沖縄県支部

沖縄県聴覚障害

者協会

第45回糸満学童軟式野球交流大会

第16回糸満市スポーツレクリエーション祭

第45回糸満学童軟式野球交流大会

第45回糸満学童軟式野球交流大会

宝くじ事業ドリームベースボール(準備)

宝くじ事業ドリームベースボール(土・日本番)

第11回ボーイズリーグ1年生大会

市スポ少

社会体育課

市スポ少

糸中OB40歳以上第56回大会

市スポ少

糸中OB

糸中OB

日本少年野球連

盟沖縄県支部25

社会体育課

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

第66回夏季軟式野球中央大会 南部野球連盟

〃 〃

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃 〃

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃〃

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃 〃

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃 〃

県高野連

第14回ボーイズリーグ沖縄大会

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

伊良波OB野球大会 伊良波OB

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

糸中OB40歳以上第56回大会

宝くじ事業ドリームベースボール(準備)

伊良波OB野球大会 伊良波OB

第64回沖縄県高等学校野球秋季大会

7 土

第48回全国ろうあ者体育大会(準備)

第49回全国ろうあ者体育大会(本番)

〃 〃

第7回南部選手権軟式野球大会 南部野球連盟

〃 〃

合宿利用

日本少年野球連

盟沖縄県支部

第47回南部支部糸満ブロック学童軟式

野球夏季大会市スポ少

〃 〃

Page 33: 西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要 (1)西崎運動公園 本公園は、埋立てにより開発された西崎地域275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

29

表より、西崎庭球場の年間利用傾向を整理する。

大会利用は少なく、規模も市の大会レベルとなっている。

夏期はソフトテニス教室として利用されている。

表3-4 西崎庭球場 平成 26年度年間利用計画表

月 日 曜日

4 20 日5 4 日

10 土11 日18 日25 日

6 1 日6 金7 土8 日

7 6 日8 2 土

9 土16 土23 土30 土

9 7 日14 日

10 12 日11 2 日

3 月9 日

16 日2 15 日

22 日

※毎週木曜日(月4回)西崎庭球場Aコート(1面)は一般及びジュニアテニス

教室  18:00~22:00

※第11回夏季ソフトテニス教室(2面)8月の毎週土曜日19:00~22:00

諸行事 主催団体

第19回西崎庭球場オープン記念大会(西崎) 市ソフトテニス連盟

第19回西崎庭球場オープン記念大会(西崎) 市ソフトテニス連盟

第37回糸満市中学校体育大会(3会場) 市体育協会

〃 〃

第11回シングルスオープンテニス大会(3会場) 市テニス協会

第11回シングルスオープンテニス大会(3会場) 市テニス協会

第26回糸満市ソフトテニス選手権大会(西崎) 市ソフトテニス連盟

第40回島尻地区中学校夏季大会(西崎) 島尻地区中体連

〃 〃

第28回糸満市ソフトテニス選手権大会(予備日) 市ソフトテニス連盟

第28回糸満市テニス選手権大会(3会場) 市体育協会

第11回夏季ソフトテニス教室(西崎2面) 市ソフトテニス連盟

第11回夏季ソフトテニス教室(西崎2面) 市ソフトテニス連盟

第11回夏季ソフトテニス教室(西崎2面) 市ソフトテニス連盟

第11回夏季ソフトテニス教室(西崎2面) 市ソフトテニス連盟

第11回夏季ソフトテニス教室(西崎2面) 市ソフトテニス連盟

第28回糸満市市民テニス大会(西崎) 市テニス協会

第28回糸満市市民テニス大会(西崎) 市テニス協会

第16回糸満市スポーツレクリエーション祭(西崎) 社会体育課

審判・実技講習会(みなと) 市ソフトテニス連盟

第15回連盟会長杯ソフトテニス選手権大会(西崎) 市ソフトテニス連盟

        〃  (予備日) 市ソフトテニス連盟

第14回ふれあいテニス大会(3会場) 市テニス協会

第14回ふれあいテニス大会(3会場) 市テニス協会

第14回ふれあいテニス大会(3会場) 市テニス協会

Page 34: 西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要 (1)西崎運動公園 本公園は、埋立てにより開発された西崎地域275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

30

表より、多目的広場の年間利用傾向を整理する。

週末は大会利用が多く、特に軟式野球の大会利用が多い。

その他、スポーツ少年団等のサッカー大会でも利用されている。

表3-5 多目的広場 平成 26年度年間利用計画表

月 日 曜日 月 日 曜日

4 5 土 10 11 土6 日 12 日

12 土 13 月13 日 18 土19 土 19 日20 日 25 土26 土 26 日27 日 11 1 土

5 3 土 2 日4 日 3 月

10 土 8 土11 日 9 日24 土 15 土25 日 16 日

22 土23 日

6 1 日 24 月6 金 29 土7 土 30 日8 日 12 6 土

14 土 7 日15 日 13 土21 土

~23 月28 土 20 土29 日 21 日

7 5 土 23 火6 日 27 土

12 土 28 日13 日 1 10 土19 土 11 日20 日 12 月26 土 17  27 日 18 日

8 2 土 24 土3 日 25 日9 土 31 土

10 日 2 1 日15 金 7 土16 土 8 日17 日 11 水23 土 14 土24 日 15 日30 土 21 土31 日 22 日

9 6 土 28 土7 日 3 1 日

13 土 7 土~15 月 8 日

20 土 14 土21 日 15 日23 火 20 金27 土 21 土28 日 22 日

10 3 金 28 土4 土 29 日5 日7 火

なんぶトリムマラ

ソン実行委員会

第129回春季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

第40回島尻地区中学校新人大会

平成26年糸満市学童軟式野球強化リーグ交流大会

第28回糸満市民体育大会夏季前期大会

市スポ少

市体育協会

第45回高教組障害児学校部団結スポー

ツ大会

高教組沖縄県障

害児学校部

平成26年糸満学童軟式野球交流大会

南部野球連盟

第37回糸満市中学校体育大会

市体育協会

平成26年糸満学童軟式野球交流大会 南部野球連盟

糸中OB40歳以上第55回大会 糸中OB

平成26年糸満学童軟式野球交流大会

糸中OB40歳以上第55回大会

南部野球連盟

糸中OB

南部野球連盟

平成26年糸満学童軟式野球交流大会

南部野球連盟

諸行事 主催団体 諸行事 主催団体

平成26年糸満学童軟式野球交流大会 市スポ少第45回糸満学童軟式野球交流大会

第66回夏季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

第40回島尻地区中学校夏季大会 島尻地区中体連

第47回南部支部糸満ブロック学童軟式

野球夏季大会市スポ少

第47回南部支部糸満ブロック学童軟式

野球夏季大会市スポ少

第47回南部支部糸満ブロック学童軟式

野球夏季大会市スポ少

〃 〃

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃 〃

第19回南部支部学童軟式野球交流大会

南部野球連盟

沖縄県スポーツ少年団軟式野球交流大会

南部野球連盟

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

沖縄県スポーツ少年団軟式野球交流大会

南部野球連盟

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選

南部野球連盟

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選

南部野球連盟

第48回南部地区少年野球大会 南部野球連盟

ひめゆり大会準備18:00~22:00

第23回ひめゆりカップ少年交流大会

市サッカー協会

市サッカー協会

第7回南部選手権野球大会

〃 〃

南部野球連盟

伊良波中OB野球大会 伊良波OB

第128回秋季軟式野球大会南部支部予選

南部野球連盟

糸満市スポーツ少年団低学年軟式野球交流大会

第7回南部選手権軟式野球大会

第7回南部選手権野球大会 南部野球連盟

〃 〃

第48回南部地区少年野球大会

伊良波中OB野球大会

南部野球連盟

伊良波OB

第16回糸満市スポーツレクリエーション祭

第45回糸満学童軟式野球交流大会

糸中OB40歳以上第56回大会

第120回学童冬季軟式野球大会糸満予選

社会体育課

市スポ少

第45回糸満学童軟式野球交流大会 市スポ少

糸中OB40歳以上第56回大会

第38回大塚製薬エネルゲン杯学童軟式野球大会

糸中OB

南部野球連盟

糸中OB

第49回南部地区少年野球交流大会 南部野球連盟

〃 〃

〃 〃

社会体育課宝くじ事業ドリームベースボール

第7回南部選手権軟式野球大会

南部野球連盟

第13回糸満市少年少女駅伝大会(午前) 社会体育課

糸満市スポーツ少年団低学年軟式野球交流大会(午後)

南部野球連盟

第73回南部支部糸満ブロック学童軟式野球大会

市スポ少

第50回南部地区少年野球交流大会

南部野球連盟

市スポ少

南部野球連盟

トロピカルカップ少年大会(予備日) 市サッカー協会

沖縄県野球連盟納会

31 土

〃 〃

平成26年糸満市スポーツ少年団学童低学年交流大会 南部野球連盟

宝くじ事業ドリームベースボール

市スポ少

社会体育課

南部野球連盟

島尻地区中体連

第50回南部地区少年野球交流大会

第129回春季軟式野球大会南部支部予選

第127回春季軟式野球大会南部支部予選

南部野球連盟

南部野球連盟

南部野球連盟

第74回南部支部糸満ブロック学童軟式春季大会

市スポ少

第74回南部支部糸満ブロック学童軟式春季大会

第74回南部支部糸満ブロック学童軟式春季大会

市スポ少

市スポ少

第129回春季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

第129回春季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃 〃

第121回学童春季軟式野球大会糸満予選 南部野球連盟

第121回学童春季軟式野球大会糸満予選 南部野球連盟

糸満市スポーツ少年団サッカー交流大会 市スポ少

第129回春季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

第129回春季軟式野球大会南部支部予選 南部野球連盟

〃 〃

なんぶトリムマラソン(準備)

第40回島尻地区中学校陸上競技大会 島尻地区中体連

第45回糸満学童軟式野球交流大会 市スポ少

なんぶトリムマラソン(本番)

第45回糸満学童軟式交流大会

沖縄県聴覚障害

者協会

〃 〃

第40回島尻地区中学校陸上競技大会(予備日) 島尻地区中体連

14 日

〃 〃

第48回全国ろうあ者体育大会

市スポ少

Page 35: 西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要 (1)西崎運動公園 本公園は、埋立てにより開発された西崎地域275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

31

②施設毎の月別利用状況

西崎運動公園内各施設の月別利用状況(直近 5 年間)を下記図に示す。各施設の傾向としては、

下記のとおりである。

総合体育館は、9月と 12月の利用者が少ない傾向にある。

陸上競技場は 9月、3月の利用者が多い傾向にある

西崎球場は年度間でばらつきがあるが、年間を通じて一定の利用者がいる傾向にある

西崎庭球場は 7月、3月の利用者が多い傾向にある

プールは、屋外プールが営業している夏期の利用者が多い傾向にある

多目的広場は夏期と 11月に利用者が多い傾向にある

図3-1 西崎運動公園内各施設の月別利用状況(直近 5年間の比較)

※指定管理者事業報告書より作成(以下グラフも同様)

Page 36: 西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要 (1)西崎運動公園 本公園は、埋立てにより開発された西崎地域275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

32

③総合体育館の種目別利用状況

総合体育館の種目別利用状況を下記図に示す。近年、バトミントン利用者は減少傾向にある。そ

の一方で増加している「その他」の種目としては、ドッジボールやダンス、体操教室等の利用が挙

げられる。

図3-2 総合体育館 種目別利用状況

平成 25年度の、総合体育館における種目別利用状況(月毎)を下記図に示す。

バドミントン利用者は 6月、8月、2月に多い傾向にあるが、これは各種大会利用によるもので

ある。

図3-3 平成 25年度の総合体育館 種目別利用状況(月毎)

Page 37: 西崎運動公園有効活用調査 報告書...2 3.調査対象地の概要 (1)西崎運動公園 本公園は、埋立てにより開発された西崎地域275ha内に位置し、市民の快適な生活環境と生

33

(ⅱ)西崎運動公園の稼働状況のまとめ

これまで整理した内容及び現在の民間指定管理者にヒアリングした内容を踏まえ、西崎運動公園

の稼働状況について下記に整理する。

表3-6 西崎運動公園の稼働状況の整理

施設 項目

総合体育館

●施設利用が集中する時期・時間帯

年間を通じて、平日(火~金)9 時~12 時、15 時~22 時の利用者が大半を占める。

土・日・祝日は大会での利用が集中している。

トレーニング室は年間を通じて火曜日から土曜日の 17 時~22 時の利用者が大半を占め

る。

●施設利用に比較的空きがある時期・時間帯

12 時~15 時は比較的空いている。

夏休や冬休みなど学校が休みの日以外は比較的空いている(データより 9 月、12 月は利

用者が少ない傾向にある)。

トレーニング室は日曜・祝日は比較的空いている。

●主な施設の使われ方

メイン アリ ーナ: ス ポーツ 少年 の 練習 ( バド ミント ン 、卓 球 、ドッ ジボ ール な ど )、

一般市民のバドミントン、バスケ、バレーの利用など。

サブアリーナ:スポーツの練習(柔道、剣道など)、一般市民のバドミントン、バレー、卓球、

エクササイズの利用など。

大会利用はバドミントン(県大会含む)が最も多く、その他、バレー、バスケ、卓球、武道

等の大会に利用されている。

陸上競技場

●施設利用が集中する時期・時間帯

年間を通じて、平日(火~金)16 時~22 時、土・日・祝日は 9 時~13 時の利用者が多い。

土・日・祝日は大会での利用が集中している。

データより、9 月、3 月は利用者が多い傾向にある。

●施設利用に比較的空きがある時期・時間帯

平日は比較的年中空いており、特に 9 時~16 時の時間帯は空いている。

●主な施設の使われ方

部活やスポーツ少年団・一般市民の練習など。

冬季は県外の陸上競技団体等が合宿で利用(9 時~13 時)。

大会利用は陸上競技(県大会含む)がメインだが、利用規定の範囲内でサッカー大会で

も利用されている。

西崎球場

●施設利用が集中する時期・時間帯

年間を通じて、平日(火~金)20 時~22 時の利用者が大半を占める。

土・日・祝日は大会での利用が集中している。

●施設利用に比較的空きがある時期・時間帯

4 月~7 月と、9 月~1 月。

9 時~20 時は比較的空いている。

●主な施設の使われ方

学生や一般市民の練習のほか、大会利用。

2 月~4 月上旬は県外大学の合宿利用が集中しており、利用時間帯は 8 時半~20 時と

なっている。

2~3 月の合宿利用期間中は一般市民の日中利用が禁止されている。

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施設 項目

西崎庭球場

●施設利用が集中する時期・時間帯

年間を通じて、平日(火~金)15 時~22 時の利用者が多い。

土・日・祝日の大会はあまりない。

●施設利用に比較的空きがある時期・時間帯

学校の夏季・冬季休業期間以外は比較的空きがある。

9 時~15 時は比較的空いている。

●主な施設の使われ方

部活やスポーツ少年団、一般市民の練習。

大会利用のほか、ソフトテニス教室も開催されている。

プール

●施設利用が集中する時期・時間帯

屋内プール:スポーツ少年団(市内在住、小学生対象スクール1団体、火・木・金 17 時~

19 時)。その他、一般市民の利用として午前中も利用者が多い。

屋外プール:夏季営業期間中(5 月~9 月)。特に 7 月、8 月は終日利用者が多い。

●施設利用に比較的空きがある時期・時間帯

屋内プール:13 時~17 時は比較的空いている。

●主な施設の使われ方

屋内プール:一般市民、スポーツ少年団の練習。

屋外プール:家族連れ等のレジャー利用。

多目的広場

●施設利用が集中する時期・時間帯

年間を通じて、火曜日~土曜日 15 時~22 時の利用者が多い。

土・日・祝日は大会での利用が集中している。

●施設利用に比較的空きがある時期・時間帯

平日は、どの時期も空いている。

9 時~15 時は比較的空いている。

●主な施設の使われ方

野球、サッカー等。

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(ⅲ)西崎研修センターの稼働状況

①施設全体の稼働率

西崎研修センターの施設全体の稼働率(宿泊室及び研修室)について、開業後の推移を下記表及

び図に示す。宿泊室については、近年 40%前後の稼働率で推移している状況にある。

表3-7 西崎研修センター 諸室稼働率の推移

※市提供資料より作成

図3-4 研修センターの年間稼働率の推移

平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度

宿泊室稼働率(%) 38.9 40.7 49.5 59 49.6 54.3 50.2 46.9 42.6研修室稼働率(%) 12.9 19.2 19.2 15.2 14.1 19.1 24.1 22.6 22.1宿泊者数(人) 8,125 11,347 12,577 14,953 13,077 14,069 13,179 12,848 12,147

平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

宿泊室稼働率(%) 41.2 49.9 46.3 40.2 37.9 33.4 41.3 40.1研修室稼働率(%) 21.9 28.7 24.3 23.4 24.9 22.8 22.7 23.7宿泊者数(人) 12,125 13,213 12,820 11,083 11,305 10,156 11,175 12,169

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②宿泊室の稼働率内訳

西崎研修センターについて、月別の宿泊室稼働率(直近 5年間の比較)を下記図に示す。稼働率

は夏期と冬期に上昇する傾向にあり、特に合宿利用が集中する3月は例年 90%に迫る状況となっ

ている。

図3-5 月別の宿泊室稼働率(直近 5年間の比較)

※指定管理者事業報告書より作成(以下グラフも同様)

宿泊室の各諸室(和室、和洋室及び洋室)稼働率について、直近 5年間を比較したものを下記図

に示す。民間指定管理者に移行した平成 23年以降、洋室の稼働率は上昇したものの、近年和洋室

の稼働率は低下している状況にある。

図3-6 年度別の各宿泊室稼働率の推移

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宿泊室の各諸室(和室、和洋室及び洋室)稼働率について、平成 25年度の月別の宿泊室稼働率

を下記図に示す。近年稼働率が低下している和洋室は 8月、3月での利用が特に多いといえる。こ

れは、8月は屋外プール利用の家族連れが、3月は野球合宿利用の大学生等の宿泊が集中するため

である。

図3-7 各宿泊室の稼働率月別推移(平成 25年度)

③宿泊室以外の諸室稼働率内訳

宿泊室以外の諸室(和室会議室、会議室、研修室及び多目的ホール)について、民間指定管理移

行後の稼働率の推移を下記図に示す。

会議室・研修室はさまざまな会議・研修の会場として利用され、多目的ホールは宴会・食事での

利用が多い傾向にある。

図3-8 その他諸室の稼働率年度別推移(直近 3年間の比較)

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(ⅳ)西崎研修センターの稼働状況のまとめ

これまで整理した内容及び現在の民間指定管理者にヒアリングした内容を踏まえ、西崎研修セン

ターの稼働状況について下記に整理する。

表3-8 西崎研修センターの稼働状況の整理

施設 項目

西崎研修センター

●宿泊利用が集中する時期

屋外プール利用の家族連れ等が宿泊する 8 月(稼働率 60%)。

野球合宿利用の大学生等が宿泊する 2 月~3 月(稼働率 80~90%)。

●宿泊利用に比較的空きがある時期

上記以外の期間の稼働率は概ね 40%前後で推移。

●主な施設の使われ方

スポーツ合宿のほか、宿泊研修、屋外プール等の西崎運動公園利用目的の宿泊。

浴場利用やレストラン利用(主に地域住民)。

その他、会議室、研修室での研修や、多目的ホールでの宴会利用。

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(2)利用者属性の把握

(ⅰ)西崎運動公園の利用者属性

西崎運動公園内各施設について、属性別(大学・一般及び児童・生徒)の直近 5年間の利用者数

及び利用比率の推移を下記図に示す。図より、施設利用者の傾向として次に示す内容が整理できる。

大学・一般の利用者が比較的多い傾向にある施設は、総合体育館、西崎球場、多目的広場

児童・生徒の利用者が比較的多い傾向にある施設は、陸上競技場、西崎庭球場

プールは大学・一般利用と児童・生徒利用の利用比率は同程度

図3-9 総合体育館 属性別の利用者数及び利用比率の推移(直近 5年間)

図3-10 陸上競技場 属性別の利用者数及び利用比率の推移(直近 5年間)

図3-11 西崎球場 属性別の利用者数及び利用比率の推移(直近 5年間)

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図3-12 西崎庭球場 属性別の利用者数及び利用比率の推移(直近 5年間)

図3-13 プール 属性別の利用者数及び利用比率の推移(直近 5年間)

図3-14 多目的広場 属性別の利用者数及び利用比率の推移(直近 5年間)

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西崎運動公園内各施設について、属性別(大学・一般及び児童・生徒)に整理した平成 25年

度の月別利用状況を下記図に示す。

例えば陸上競技場については、8月~10月にかけて児童・生徒の利用が多いことがわかる。

また同じく児童・生徒の利用比率が多い西崎庭球場については、春季と夏季に児童・生徒の利用

が多いことがわかる。

図3-15 属性別の各施設の利用状況(平成 25年度の月別)

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(ⅱ)西崎運動公園の利用者属性のまとめ

これまで整理した内容及び現在の民間指定管理者にヒアリングした内容を踏まえ、西崎運動公園

の利用者属性について下記に整理する。

表3-9 西崎運動公園の利用者属性の整理

施設 項目

総合体育館

●主な利用者

学生、一般市民、サークル等(バドミントンサークルなど)

大学・一般と児童・生徒の利用比率=6:4(平成 25 年度)

●個人/団体利用における市内外・県内外利用の比率

ほぼ市内利用者

●合宿利用

県内外の小・中学校のバドミントン、バレー、バスケット部が主に利用。

その他、球場で合宿を行っている県外の大学生が、主にトレーニング室を利用。

上記について、2 月~3 月にかけて 15 時~20 時ごろまでトレーニング室を利用。なお室

内は狭いため、約 10 名毎に入れ替えで利用。

陸上競技場

●主な利用者

学生(中高生)、一般市民

大学・一般と児童・生徒の利用比率=2:8(平成 25 年度)

●個人/団体利用における市内外・県内外利用の比率

ほぼ市内利用者

●合宿利用

県外の大学・陸協が利用

時期、時間帯:2 月~3 月、9 時~13 時

西崎球場

●主な利用者

学生、一般市民

大学・一般と児童・生徒の利用比率=6:4(平成 25 年度)

●個人/団体利用における市内外・県内外利用の比率

ほぼ市内利用者

●合宿利用

県外の大学野球部が利用

時期、時間帯:2 月~4 月上旬、8 時半~20 時

西崎庭球場

●主な利用者

学生や一般市民、サークル等(一般及びジュニアテニス教室など)

大学・一般と児童・生徒の利用比率=3:7(平成 25 年度)

●個人/団体利用における市内外・県内外利用の比率

ほぼ市内利用者

●合宿利用

県内中・高校のテニス合宿(夏季)

その他、球場で合宿を行っている県外の大学生が走り込みやキャッチボールなどでたま

に使用する程度(2 月~3 月の数日間であまり長時間は使用しない)

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施設 項目

プール

●主な利用者

屋内プール:スポーツ少年団(小学生)、一般市民(中高年がほとんど)

屋外プール:一般市民のほか、県外の家族連れ等

大学・一般と児童・生徒の利用比率=6:4(平成 25 年度)

●個人/団体利用における市内外・県内外利用の比率

屋内外ともに、ほぼ市内利用者

●合宿利用

ほぼなし(平成 24 年度に市外スイミングスクール 1 団体が利用)

多目的広場

●主な利用者

学生、一般市民

大学・一般と児童・生徒の利用比率=7:3(平成 25 年度)

●個人/団体利用における市内外・県内外利用の比率

ほぼ市内利用者

●合宿利用

球場で合宿を行っている県外の大学生が走り込みやキャッチボールなどでたまに使用す

る程度(2 月~3 月の数日間であまり長時間は使用しない)

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(ⅲ)西崎研修センターの利用者属性

西崎研修センター宿泊者の県内外比率、及び西崎運動公園でのスポーツ合宿目的で西崎研修セン

ターに宿泊した平成 25年度の利用者内訳を下記表及び図に示す。

表3-10 平成 25年度 西崎研修センター利用者内訳(宿泊者の単位:人)

※市提供資料より作成

図3-16 西崎研修センター 平成 25年度の県内外宿泊者数及び宿泊比率

図3-17 西崎研修センター 平成 25年度のスポーツ合宿目的・目的外の宿泊者数及び宿泊比率

平成25年4月 221 40.0% 332 60.0% 20 4% 0 0.0% 20 3.6% 5535月 295 50.0% 295 50.0% 68 12% 0 0.0% 68 11.5% 5906月 132 40.1% 197 59.9% 19 6% 0 0.0% 19 5.8% 3297月 595 60.0% 397 40.0% 0 0% 0 0.0% 0 0.0% 9928月 1,026 60.0% 684 40.0% 36 2% 85 5.0% 121 7.1% 1,7109月 401 50.1% 400 49.9% 0 0% 0 0.0% 0 0.0% 801

10月 471 77.0% 141 23.0% 0 0% 0 0.0% 0 0.0% 61211月 235 36.9% 401 63.1% 0 0% 0 0.0% 0 0.0% 63612月 241 33.0% 489 67.0% 0 0% 267 36.6% 267 36.6% 730

平成26年1月 564 53.0% 501 47.0% 0 0% 884 83.0% 884 83.0% 1,0652月 114 7.0% 1,514 93.0% 0 0% 1,436 88.2% 1,436 88.2% 1,6283月 252 10.0% 2,271 90.0% 0 0% 1,907 75.6% 1,907 75.6% 2,523

計 4,547 37.4% 7,622 62.6% 143 1% 4,579 37.6% 4,722 38.8% 12,169

宿泊者計に占める

比率県内者数

うちスポーツ合宿利用

宿泊者計宿泊者計に占める

比率県内外合計

宿泊者計に占める

比率県外者数

宿泊者計に占める

比率県外者数

宿泊者計に占める

比率県内者数

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民間指定管理者に移行した平成 23年度~26年度の合宿利用団体を下記表に示す。なお、施設

別の利用実態については、別添の参考資料「平成 23年度~26年度の研修センター合宿利用内訳」

を参照のこと。

表3-11 西崎研修センター 合宿利用目的の宿泊者団体内訳【総合体育館利用】

表3-12 西崎研修センター 合宿利用目的の宿泊者団体内訳【陸上競技場利用】

年度 始 至宿泊日数

名称(仮称) 種別 人数 延べ 体育種別

1 H23 H23.7.16 H23.7.18 2 県内ミニバスケットクラブ 小学校 22 44 体育館2 H23 H23.8.3 H23.8.4 1 県内中学校バドミントン部 中学校 44 44 体育館3 H23 H23.9.24 H23.9.25 1 県内団体 小学校 26 26 体育館4 H23 H23.10.1 H23.10.2 1 県内中学校バレー部 中学校 27 27 体育館5 H23 H23.11.17 H23.11.18 1 県内官公庁団体 社会人 37 37 体育館6 H23 H23.11.24 H23.11.25 1 県内小学校 小学校 29 29 体育館7 H24 H24.4.29 H24.4.30 1 県内中学校バドミントン部 中学校 32 32 体育館8 H24 H24.5.4 H24.5.5 1 県内中学校バスケット部 中学校 13 13 体育館9 H24 H24.6.7 H24.6.9 2 県内中学校バドミントン部 中学校 20 40 体育館10 H24 H24.8.2 H24.8.3 1 県内小学校ミニバスケット部 小学校 21 21 体育館11 H24 H24.8.8 H24.8.9 1 県内ミニバスケットクラブ 小学校 26 26 体育館12 H24 H24.10.20 H24.10.21 1 県内女子バレー部 中学校 18 18 体育館13 H25 H25.4.20 H25.4.21 1 県内スポーツ少年団剣道部 小学校 20 20 体育館サブコート14 H25 H25.6.22 H25.6.23 1 県内中学校バスケット部 中学校 19 19 体育館15 H25 H25.8.24 H25.8.25 1 県外バドミントン協会 社会人 13 13 体育館16 H26 H26.5.2 H26.5.4 2 県内中学校バレー部 中学校 19 38 体育館17 H26 H26.8.5 H26.8.6 1 県内バトントワリング団体 小学校 19 19 プール・体育館18 H26 H26.8.11 H26.8.13 2 県内高校バドミントン部 高等学校 15 30 体育館

No.利用期間 利用団体 利用人数

年度 始 至宿泊日数

名称(仮称) 種別 人数 延べ 体育種別

1 H23 H23.8.23 H23.8.25 2 県内サッカークラブ 小学校 22 44 サッカー2 H23 H24.1.11 H24.1.15 4 県外陸上競技団体 社会人 21 71 陸上競技3 H23 H24.2.11 H24.2.15 4 県外陸上競技協会 社会人 21 101 陸上競技4 H23 H24.3.24 H24.3.28 4 県外陸上競技協会 社会人 43 172 陸上競技5 H24 H24.12.27 H24.12.28 1 県内サッカークラブ 小学校 28 28 陸上競技場6 H24 H25.2.10 H25.2.15 5 県外陸上競技協会 社会人 19 95 陸上競技場7 H24 H25.2.19 H25.2.23 4 県外大学陸上部 大学 19 76 陸上競技場8 H24 H25.3.10 H25.3.13 3 県外大学陸上部 大学 13 39 陸上競技場9 H25 H26.2.11 H26.2.16 5 県外陸上競技協会 社会人 21 105 陸上競技場

No.利用期間 利用団体 利用人数

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表3-13 西崎研修センター 合宿利用目的の宿泊者団体内訳【西崎球場利用】

表3-14 西崎研修センター 合宿利用目的の宿泊者団体内訳【西崎庭球場利用】

表3-15 西崎研修センター 合宿利用目的の宿泊者団体内訳【プール利用】

表3-16 西崎研修センター 合宿利用目的の宿泊者団体内訳【多目的広場利用】

年度 始 至宿泊日数

名称(仮称) 種別 人数 延べ 体育種別

1 H23 H23.8.10 H23.8.12 2 県外高校野球部 高等学校 32 64 野球2 H23 H24.2.9 H24.2.22 13 県外大学野球部 大学 65 903 野球3 H23 H24.2.24 H24.3.6 11 県外大学野球部 大学 93 906 野球4 H23 H24.3.6 H24.3.15 9 県外大学野球部 大学 40 360 野球5 H23 H24.3.15 H24.3.30 15 県外大学野球部 大学 69 1,035 野球6 H23 H24.3.30 H24.4.1 2 県外小学生野球クラブ 小学校 36 61 野球7 H23 H24.3.30 H24.4.6 7 県外高校野球部 高等学校 69 483 野球8 H24 H24.12.27 H24.12.31 4 県外中学校野球クラブ 中学校 12 48 多目的広場・球場9 H24 H25.1.10 H25.1.12 2 県外企業 社会人 18 36 野球10 H24 H25.2.10 H25.2.23 13 県外大学野球部 大学 64 832 野球11 H24 H25.2.23 H25.3.6 11 県外大学野球部 大学 82 902 野球12 H24 H25.3.6 H25.3.15 9 県外大学野球部 大学 40 360 野球13 H24 H25.3.15 H25.3.30 15 県外大学野球部 大学 69 1,035 野球14 H24 H25.3.30 H25.4.6 7 県外高校野球部 高等学校 55 385 野球15 H25 H25.5.3 H25.5.5 2 県内中学校野球クラブ 中学校 34 68 野球16 H25 H26.1.13 H26.2.8 26 海外大学野球部 大学 36 884 野球17 H25 H26.2.12 H26.2.23 11 県外大学野球部 大学 62 682 野球18 H25 H26.2.23 H26.3.6 11 県外大学野球部 大学 59 649 野球19 H25 H26.3.6 H26.3.15 9 県外大学野球部 大学 56 504 野球20 H25 H26.3.15 H26.3.30 15 県外大学野球部 大学 80 1,200 野球21 H25 H26.3.30 H26.4.6 7 県外高校野球部 高等学校 29 203 野球

No.利用期間 利用団体 利用人数

年度 始 至宿泊日数

名称(仮称) 種別 人数 延べ 体育種別

1 H23 H23.11.1 H23.11.2 1 県外医療スポーツ専門学校 社会人 23 23 テニス2 H24 H24.7.14 H24.7.15 1 県内中学校テニス部 中学校 10 10 テニスコート3 H24 H24.8.4 H24.8.5 1 県内中学校テニス部 中学校 20 20 テニス4 H24 H25.2.2 H25.2.3 1 県内中学校テニス部 中学校 12 12 テニス5 H25 H25.8.22 H25.8.23 1 県内中学校テニス部 中学校 14 14 テニスコート6 H25 H25.8.23 H25.8.25 2 県内高校テニス部 高等学校 11 22 テニスコート7 H26 H26.8.21 H26.8.22 1 県内高校テニス団体 高等学校 12 12 テニスコート8 H26 H26.11.23 H26.11.24 1 県内中学校テニス部 中学校 33 33 テニスコート

No.利用期間 利用団体 利用人数

年度 始 至宿泊日数

名称(仮称) 種別 人数 延べ 体育種別

1 H24 H24.12.28 H24.12.29 1 県内スイミングスクール 小学校 21 21 プール

No.利用期間 利用団体 利用人数

年度 始 至宿泊日数

名称(仮称) 種別 人数 延べ 体育種別

1 H24 H24.6.2 H24.6.3 1 県内小学校野球クラブ 小学校 27 27 多目的広場

No.利用期間 利用団体 利用人数

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(ⅳ)西崎研修センターの利用者属性のまとめ

これまで整理した内容及び現在の民間指定管理者にヒアリングした内容を踏まえ、西崎研修セン

ターの利用者属性について下記に整理する。

表3-17 西崎研修センターの利用者属性の整理

施設 項目

西崎研修センター

●県内外宿泊比率

県内:県外の宿泊者比率=6:4(平成 25 年度)

7 月~8 月は県内宿泊者が多く、2 月、3 月は県外宿泊者が多い。

●合宿利用

西崎運動公園利用を目的としたスポーツ合宿は 12 月~3 月に集中。特に 2 月~3 月は

宿泊者の 8、9 割がスポーツ合宿利用者。

総合体育館は県内小・中学校の定期的な利用があり、主にバドミントン、バレー、バスケ

ット等の部活動合宿で利用。合宿時期は 4 月~11 月が多く、冬季の合宿利用はない。

陸上競技場は県外大学や陸上競技協会の定期的な利用がある。合宿時期は冬季に集

中。

西崎球場は県外大学の定期的な利用があり、比較的中長期の合宿となっている。合宿

時期は冬季に集中し、ほぼ空きがない状況。

西崎庭球場は県内中・高校の定期的な利用がある。合宿時期は夏季に集中。

プール及び多目的広場利用目的の定期的な合宿利用は特にない。

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(3)指定管理業務の業務内容等

(ⅰ)西崎運動公園

西崎運動公園は、平成 25年度より民間指定管理者による管理運営を行っている。現在の指定管

理業務内容等及び業務実施状況は次のとおりである。

①主な指定管理業務等の内容

表3-18 西崎運動公園 主な指定管理業務内容等

項目 内容

対象施設 西崎運動公園を含む市内 27 箇所の都市公園及び 16 箇所のその他公園(体育施設は 10

施設)

指定管理期間 平成 25 年 4 月 1 日~平成 28 年 3 月 31 日(3 年間)

管理運営の

基本方針

(1)設置理念に基づいた管理運営を行うこと。

(2)関係法規に従い、適切な管理運営を行うこと。

(3)特定の個人や団体及びグループに対して、有利あるいは不利になるような取扱をしな

いこと。

(4)効率的効果的な管理運営を行い、経費の節減に努めること。

(5)地域住民や利用者の意見・要望等を管理運営に反映させること。

主な業務内容

○体育施設(総合体育館ほか各施設)

建築物及び設備の保守管理

施設の清掃業務

保安警備業務

外構及び植栽管理業務

行政財産使用許可に係る光熱水費支払い

屋内、レクリェーションプールに係る事項(プールの管理運営等)

総合体育館、球場、陸上競技場に係る事項(各施設の管理運営等)

○市内公園

清掃業務

植栽管理業務

点検・修繕業務

許可業務

管理事務所窓口業務

自主事業の実施

指定管理料・

利用料金収入等

の取り扱い

市が支払う指定管理料:128,129 千円/年を上限として事業者が提案

利用料金は指定管理者の収入

納付金:指定管理者は、納付金を納めることとし、各年度における指定管理運営費会計

の純利益(税引き後相当額)の 20%以上相当額を市に納付

施設・備品等の

修繕費の取り扱い

指定管理者は毎年度、運営費に修繕費を計上することとし、その合計は 1 千万円を下限

とする。なお大規模な施設の改修等については、市所管課と協議の上、決定する

指定管理者は、貸与された備品が破損等により使用不能となった場合は新規購入又は

修繕を行わなければならない。ただし 1 件の額が 50 万を超える物件に関しては市と協議

する

②業務実施状況

平成 25年度は、市から指定管理を受けた各施設の安全性と快適性を確保するために清掃、樹木

の剪定、除草、保安灯・水道・遊具等の不良個所の点検修理、電気・消防設備の保安管理、消耗備

品の購入、体育館の管理及び清掃、野球場の整備及び芝管理、陸上競技場の芝管理、テニスコート

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の管理、プールの監視業務や水質検査、警備業務等を実施している。なお指定管理者の収支状況等

については、前章に示したとおりである。

(ⅱ)西崎研修センター

西崎運動公園は、平成 23年度より民間指定管理者による管理運営を行っている。現在の指定管

理業務内容等及び実施状況は次のとおりである。

①主な指定管理業務等の内容

表3-19 西崎研修センター 主な指定管理業務内容等

項目 内容

対象施設 西崎研修センター(ホテルスポーツロッジ糸満)

指定管理期間 平成 23 年 4 月1日~平成 28 年 3 月 31 日(5年間)

管理運営の

基本方針

(1)研修センターの利用に際しては平等かつ公平な取扱いをすること

(2)利用者の意見・要望を反映し、サービスの向上に努めた管理運営業務を行うこと

(3)施設等の管理にあたっては、その機能や特性を十分理解し、利用者が安全で快適に

施設を利用できるよう適正な管理を行うこと

(4)事故等を未然に防ぎ、災害や緊急時の連絡体制、救助等が実施できるよう適正な職員

配置態勢をとること

(5)施設の効用を最大限に発揮し、安定した管理運営を行うこと

(6)費用対効果の高い効率的かつ効果的な管理運営を行い、経費の縮減に努めること

(7)個人情報の適切な管理を行うこと

(8)市主催及び共催等の事業については、積極的に協力すること

主な業務内容

利用許可に関する業務

施設及び設備の維持管理に関する業務

市長が認める業務(催し物等の調整、広報等)

指定管理料・

利用料金収入等

の取り扱い

指定管理料の支払いはなし

利用料金は指定管理者の収入

納付金:各年度における指定管理運営費会計の純利益(税引き後相当額)の 30%以上

相当額を市に納付

施設・備品等の

修繕費の取り扱い

施設の修繕にかかる費用については、原則として指定管理者がその全ての経費を負担。

また、指定管理者は各年度 50 万円以上の修繕費予算を計上するものとする。ただし、特

別な事情による大規模修繕費を要する場合は事前に市と協議して、その負担方法等に

ついて決定するものとする

指定管理運営費に備品購入費として 50 万円以上を計上することとする

②業務実施状況

平成 23年度より民間指定管理者へ移行後、3年が経過している。平成 25年度は、年間稼動形

態より第一四半期は厳しい状況が続いていたが、第四四半期で持ち直している状況である。

西崎研修センターは設立から約 17年が経過しており、設備関係の修繕には多大な経費が見込ま

れる。現在、施設の修繕にかかる費用は原則として指定管理者が負担するものとなっているが、事

業収入で修繕費を賄うには難しい状況となっている。

その他、指定管理者の収支状況等については、前章に示したとおりである。

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2.課題整理と機能改善等に向けた方向性の検討

これまでの整理を踏まえ、現状の課題と、今後の機能改善等に向けた方向性について下表に整理する。

(1)西崎運動公園

表3-20 西崎運動公園 現状の課題整理と今後の機能改善等に向けた検討

施設 現状の課題整理

今後の機能改善等の方向性(案) 利用状況 利用形態 施設の現状

総合体育館

○一般・団体利用

メインアリーナ・・・

スポーツ少年団の練習(バドミントン・卓球・ドッジホ

ールなど)、一般市民のバドミントン・バスケ・バレー

の利用。

サブアリーナ・・・

スポーツの練習(柔道・剣道など)、一般市民のバ

ドミントン・バレー・卓球・エクササイズなど。

柔道については個人利用はなく、スポーツ少年団

(1 団体)が週 1 回夕方(18 時~21 時)利用。

○合宿利用

県内小・中学校の定期的な利用があり、主にバドミ

ントン、バレー、バスケット等の部活動合宿で利用。

4 月~11 月に主に利用し、宿泊日数は 1 泊~2 泊と

短い。

その他、球場で合宿を行っている県外の大学生が

トレーニング室を利用(2 月~3 月にかけて 15 時~

20 時ごろまで)。

○主な大会実績

バドミントンについては、昭和 62 年海邦

国体の会場実績を有する。現在もバドミ

ントン大会利用は盛んであり、県大会も

実施されている。

○施設状態

整備から 30 年近く経過し、機能改善が

必要な状況。

トレーニング室は冬季に球場で合宿を

行っている大学生が利用するが、狭い

ため 10 名ずつを入れ替えで利用してい

る状況。

○利用者等の意見

トレーニング室について、器具が古いと

いう意見や、ランニングマシーン、エア

ロバイク等を入れてほしいという要望あ

り。

○基本的な方針

市内における地域内の滞留人口を増やし、スポーツによる地域活

性化を目指す観点から、域外からの合宿誘致に取り組むための機

能を付加し、施設の利用価値向上を図る。

アマチュアスポーツのメッカとして、障がい者にも配慮した施設へ

の機能改善を目指す。

施設の稼働を向上させるため市民利用の範囲を確保しつつ、合宿

利用団体者との調整を図る。

以上を踏まえ、各施設における機能改善等の方向性を下記に示

す。

メインアリーナ

合宿誘致については、比較的大規模な大会実績が多く、利用ニー

ズも高いことから、バドミントン競技やパラリンピック候補選手の合

宿誘致(2020 年東京オリンピック・パラリンピック事前合宿等)を中

心に検討。

バドミントンのみならず、他の種目や障がい者利用を促進するた

め、機能改善(用具の更新、床の張替え等)を検討。

サブアリーナ

市民の健康・体力づくりのための自主事業の場としての活用のほ

か、メインアリーナを使用する選手のウォーミングアップの場として

の利用を想定。

また、空手道については県発祥の武道であり、かつ 2020 年のオリ

ンピック追加種目候補であることから、今後の市民利用増加を見

据えた利用促進策を検討(指定管理者による自主事業の実施

等)。

トレーニング室

トレーニング機器の更新を検討。合宿利用の選手のニーズに合う

ような機器導入も検討し、機能改善を図る。

効率的・効果的にトレーニングを行うための施設内動線についても

配慮する。あわせて、障がい者利用にも配慮した機器の導入を行

い、バリアフリーに対応した施設とする。

その他

障がい者スポーツの振興に寄与する観点から、施設内で実施可能

な競技の実施可能性について検討。

あわせて、障がい者の利用に配慮し、スムーズな動線を確保する

ための各種機能の導入を検討。

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

市民利用

合宿利用

年間の利用状況

12時

9時

  平日の利用状況

15時

17時

19時

21時

合宿利用はまばら

(1泊程度の短期間)

利用が集中する時間帯

年間を通じて市民利用

あり(特に夏季・冬季は

利用が集中)

土・日・祝日は大会利用が集中。

大会利用はバドミントン利用(県大会

レベルも開催)が多く、その他、バレー

ボール、バスケットボール、卓球、武

道等の大会利用あり。

トレーニング室は年間を通して火曜か

ら土曜の 17 時~22 時の利用者が大

半(男性の一般市民利用がほとん

ど)。日・祝日は比較的空きがある。

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施設 現状の課題整理

今後の機能改善等の方向性(案) 利用状況 利用形態 施設の現状

陸上競技場

○一般・団体利用

陸上競技については、児童・生徒の利用比率が高

く、部活やスポーツ少年団での利用が多い。

短距離種目での利用が多い。

○合宿利用

県外陸上競技協会や県外大学陸上部の定期的な

利用がある。

短距離種目での利用が多い。

2 月~3 月に主に利用し、宿泊日数は 4 泊~5 泊程

度。

平成 23、24 年度には県内小学生サッカークラブの

合宿利用もある。

○主な大会実績

陸上競技については県大会(全沖縄ジ

ュニア陸上競技大会や県中学校陸上

競技大会等)も実施されている。

サッカーについては、市サッカー協会主

催のリーグ戦が開催されている。

サッカーの大会利用は 8 月と 12 月~2

月が多い。

○施設状態

当初は 2 種公認だったが、現在は 3 種

公認となっている(写真判定装置などの

機器類が整えば、構造上は 2 種公認も

可能)。

現在、芝張替え工事等を実施中。

○利用者等の意見

放送設備に関する苦情がある。

○基本的な方針

市内における地域内の滞留人口を増やし、スポーツによる地域活

性化を目指す観点から、域外からの合宿誘致に取り組むための機

能を付加し、施設の利用価値向上を図る。

特に、合宿誘致については、これまで県外陸協等の冬季合宿に利

用されているほか、パラリンピック出場選手(車いすランナー金メダ

リスト)の練習にも利用されていることから、陸上競技(短距離種

目)の合宿誘致(2020 年東京オリンピック・パラリンピック事前合宿

等)を中心に検討。

施設面については、スタンド増設・スタンド下の雨天対応坂道走路

や、障がい者対応の施設機能を検討。

一方、サッカーについては、利用制限の範囲内での利用は可能で

あることから、サッカー競技(クラブチーム)の合宿誘致を検討(オ

リンピック・パラリンピック競技合宿については、要件を満たすこと

が難しいため誘致対象としない方針)。

なお、サッカー競技合宿誘致については、芝の維持管理と陸上競

技利用との兼ね合いを念頭に置いた整理を行う。

施設の稼働を向上させるため市民利用の範囲を確保しつつ、合宿

利用団体者との調整を図る。

西崎球場

○一般・団体利用

利用ニーズは高く、一般市民のほか、高校等の部

活動で利用。

一方、平日夜間の利用に集中し、平日の日中はほ

とんど利用されていない状況となっている。

○合宿利用

県外大学の冬季合宿利用が多く、ほぼ空きがない

状況となっている。

宿泊日数はおおよそ 7 日~15 日程度。

昨年度は海外(韓国)の大学合宿利用あり。

○主な大会実績

年間を通じて土日祝日は大会利用が多

い。

市スポーツ少年団主催の大会から、中

学校九州地区大会(平成 25 年度。県内

他施設と共催)まで、幅広い大会利用

がなされている。

○施設状態

整備から 30 年近く経過し、機能改善が

必要な状況。

バックネットや側面のラバーフェンス(防

護フェンス)等の更新が必要。

屋内練習場がないため、雨天時の練習

環境が整っていない。

○利用者等の意見

室内の雨漏り等の苦情。

ピッチングマシーン導入の要望。

○基本的な方針

市内における地域内の滞留人口を増やし、スポーツによる地域活

性化を目指す観点から、域外からの合宿誘致に取り組むための機

能を付加し、施設の利用価値向上を図る(具体的には、施設・設備

の更新が進んでいない箇所を中心に、機能改善を検討)。

特に、合宿誘致については、すでに県外大学の冬季(2~3 月)合

宿利用が盛況であることから、大学野球合宿の継続利用を検討

し、更に 12 月~1 月の誘致も積極的に実施する。

また、障がい者スポーツの振興に寄与するため、各種障がい者ス

ポーツ大会の誘致も行う。

一方、プロ野球合宿については、屋内練習場がある県内他施設で

の合宿が進んでいることから、当面は誘致対象としない方針。

施設の稼働を向上させるため市民利用の範囲を確保しつつ、合宿

利用団体者との調整を図る。

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

市民利用

合宿利用

21時

17時

19時

12時

15時

21時21時

  合宿時の利用状況

9時

12時

15時

17時

19時

17時

19時

12時

15時

   年間の利用状況

  平日の利用状況

9時

  土日祝日の利用状況

9時

県外の大学・陸協が

利用(4、5泊程度)

利用が集中する時間帯

平日は夕方、土日祝日

は日中の市民利用あり

(特に夏季は児童・生徒

の利用が多い)

土・日・祝日は大

会利用あり。

サッカーは主に大

会利用中心で、利

用制限あり。

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

市民利用

合宿利用

21時 21時

19時 19時

17時 17時

15時 15時

12時 12時

   年間の利用状況

  平日の利用状況   合宿時の利用状況

9時 9時

県外大学の合宿利用が多

く、ほぼ空きがない状況(1週間以上の宿泊)

利用が集中する時間帯

2月~3月は合宿利用

優先(8時~18時は利用禁止)

土・日・祝日は年間を通じて大会利用が

大半を占める。

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施設 現状の課題整理

今後の機能改善等の方向性(案) 利用状況 利用形態 施設の現状

西崎庭球場

○一般・団体利用

児童・生徒の利用比率が高く、部活動やスポーツ

少年団のほか、ジュニアテニス教室の利用がある。

○合宿利用

主に夏季(8 月)に、県内中学・高校等の部活動合

宿利用がある(宿泊日数は 1 泊程度)。

その他、球場で合宿を行っている県外学生が走り

込みやキャッチボール等で短時間の利用を行う程

度。

○主な大会実績

市テニス協会等主催の市大会がメイ

ン。年間を通じて大会利用は少ない。

○施設状態

人工芝については 4 面とも凹凸があり

照明燈も更新が必要。

1 面については現在使用できない。

○利用者等の意見

照明燈や人工芝の更新に関する要望。

○基本的な方針

市内における地域内の滞留人口を増やし、スポーツによる地域活

性化を目指す観点から、域外からの合宿誘致に取り組むための機

能を付加し、施設の利用価値向上を図る。

具体的には、早急に更新が必要である人工芝や照明燈の更新を

行い、利用者の満足度を高める。

なお、合宿利用については、4 面と規模が小さく、クラブハウスや屋

内コート等も整備されていないことから、オリンピック・パラリンピッ

ク競技合宿を念頭においた誘致は行わず、引き続き部活動合宿

の利用を検討。特に、児童・生徒の利用比率が高いことから、児

童・生徒の競技力向上を念頭に置いた施設運営を目指し、市外・

県外からの部活動合宿の誘致に取り組む。

施設の稼動を向上させるため市民利用の範囲を確保しつつ、合宿

利用団体者との調整を図る。

プール

○一般・団体利用

屋内については、一般市民(中高年)のほか、スポ

ーツ少年団が利用。

平日の火・木・金の夕方はスポーツ少年団が利用。

屋外については、5 月~9 月の営業期間中、多くの

家族連れ等が利用。

○合宿利用

過去に県内スイミングスクールが利用した程度で、

ほぼなし。

○主な大会実績

なし。

○施設状態

屋外プールについては、塗装が剥がれ

ている箇所あり。なお特殊塗装のため

修復に際して費用がかかることから、な

されていない状況となっている。

○基本的な方針

市内における地域内の滞留人口を増やし、スポーツによる地域活

性化を目指す観点から、域外からの合宿誘致に取り組むための機

能を付加し、施設の利用価値向上を図る。

具体的には、他競技アスリートのプール利用による体幹や身体部

位の強化、体のケアに有効な施設としてアピールを検討。なお水

泳の合宿利用については、屋内 25mの 6 コースと規模が小さく、ま

た日本水連公認の施設ではないことから、水泳のオリンピック・パ

ラリンピック競技合宿を念頭においた誘致は行わない方針。

また、今後も市民の健康増進やレジャー目的での利用を担う施設

として維持するために、利用者の満足度を高めるための機能改善

を行う。

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

市民利用

合宿利用

21時

19時

17時

15時

12時

   年間の利用状況

  平日の利用状況

9時

8月に中学・高校の部活動合

宿が数件あり(1、2泊程度)

利用が集中する時間帯

8月、3月は特に児童・

生徒の利用が多い。

年間を通じて大会利用は少ない。

夏季(8 月)はソフトテニス教室が開催されている。

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

市民利用

合宿利用

21時

19時

17時

15時

12時

   年間の利用状況

  平日の利用状況(屋内)

9時 利用が集中する時間帯

夏季は屋外プール利用

者が特に多い

大会利用はなし。

合宿利用は、過去に県内スイミングスクールが利用した

程度。

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施設 現状の課題整理

今後の機能改善等の方向性(案) 利用状況 利用形態 施設の現状

多目的広場

○一般・団体利用

児童・生徒や大学生のほか、一般市民が利用。

主に、野球やサッカーでの利用が多い。

○合宿利用

過去に、県内小学校野球クラブが利用した程度で、

ほぼなし。

その他、球場で合宿を行っている県外学生が走り

込みやキャッチボール等で短時間の利用を行う程

度。

○主な大会実績

年間を通じて土日祝日は大会利用が多

い。

主に軟式野球の会場として利用されて

いる。

その他、スポーツ少年団等のサッカー

大会の実績あり。

○施設状態

基本的にグラウンド、ベンチ、防球ネット

等の設備のみであり、機能改善が必要

な箇所は特段みられない。

○基本的な方針

多様な市民のスポーツ活動をサポートする施設として、引き続き、

他の施設ではできないような競技(軟式野球やゲートボール等)の

受け皿としての機能維持を検討。

そのほか、障がい者スポーツの振興に寄与するための利用促進

にも取り組む(例として、障がい者ソフトボール、フットベースボー

ル等)。

補足 - -

○指定管理者の収支状況等

主に市からの指定管理料収入と利用者

からの料金収入で賄われている。

大規模な施設の改修以外の修繕は事

業者負担であるが、修繕箇所が多く、費

用もかかるため、修繕がなされていない

箇所もある。

ソフト面については、次の指定管理者の業務として、合宿等の呼び

込み(営業活動)の実施を検討。

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

市民利用

合宿利用

21時

19時

17時

15時

12時

   年間の利用状況

  平日の利用状況

9時

年間を通して市民利用

はあるが、平日は比較

的空いている状況

利用が集中する時間帯

土・日・祝日は年間を通じて大会利用が大半を占める。

合宿利用は、過去に県内小学校野球クラブが利用した

程度。

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(2)西崎研修センター

表3-21 西崎研修センター 現状の課題整理と今後の機能改善等に向けた検討

施設 現状の課題整理

今後の機能改善等の方向性(案) 利用状況 利用形態 施設の現状

西崎研修

センター

○通常宿泊利用

冬季以外は通常宿泊者の利用がメイン。特に夏季

は屋外プール利用目的の宿泊者が多い(研修セン

ター宿泊者にはプール当日利用券が進呈される)。

県内については、中北部の宿泊者が多い。

○合宿利用

冬季はスポーツ合宿目的の宿泊が多い。

冬季は、主に県外大学野球部、県外大学陸上部・

陸協が利用。

その他の期間は、県内小中高校バドミントン部、バ

レー部、バスケット部、テニス部等が利用。

西崎運動公園を利用しないスポーツ合宿や、スポ

ーツ合宿以外の各種宿泊研修目的での合宿利用

もあり。

○その他利用

研修室や会議室等については、主に地元団体を中

心として、各種研修、宴会等の利用がある。

また、主に地元客を中心として、浴場利用やレスト

ラン利用がある。

○施設状態

設立から約 17 年が経過し、設備関係は

機能改善が追いついていない状況。

客室の寝具類のほか、カーテン、絨毯、

空調機、厨房保冷庫等が古くなってい

る。

バリアフリー対応も十分ではない。

○指定管理者の収支状況等

宿泊者数は伸びているものの、平成

24、25 年度は管理運営コストの増大に

より赤字の状況となっている。

修繕費は原則として指定管理者負担と

なっているが、現在の収支状況では修

繕が追いついていない状況となってい

る。

○利用者等の意見

館内が全体的に暗い。

客室の寝具類が古い。

スポーツ合宿利用者の体格に合わない

寝具類がある。

送迎バスの依頼。

年間の宿泊室稼働率は近年 40%と厳しい状況ではあるが、夏季と

冬季は稼働率が高く宿泊者のニーズもあることから、引き続き宿

泊・研修施設として維持しつつ、稼働率を上げるための機能改善策

を検討。

これまで大規模な機能改善が行われておらず、利用者の満足度低

下を招いている状況であることを踏まえ、新たな指定管理者公募に

際して、大規模な機能改善の実施を検討。

具体的には、利用者の利便性・快適性を向上させる観点から、寝

具類の更新のほか、空調機、厨房保冷庫等について更新を検討。

特に、一般宿泊ではなく、スポーツ選手宿泊を想定した機能、設備

の強化を検討。アスリート対応のベッドの大きさや強度、シングル

ルームの増室、マッサージ機能や温浴施設の充実を検討。

ソフト面については、次期指定管理者の業務として、西崎運動公園

と連携した大会・合宿誘致の実施を検討。

なお、冬季は大学野球合宿の利用者がすでに多いことから、今後

さらなる合宿誘致を検討するにあたっては、混雑期の分散を整理

する必要がある。

そのほか、障がい者・海外からの利用者にも配慮し、バリアフリー・

ユニバーサルデザイン・多言語への対応等を目指した施設の機能

改善を目指す。

研修センター

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

通常利用

合宿利用

   年間の利用状況

・年間を通じた宿泊稼働率

は40%

・夏季は屋外プール利用者

増のため、宿泊稼働率は

60%

冬季は合宿利用メインであ

り、特に2月~3月の宿泊稼働率は80~90%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

各宿泊室の稼働率月別推移(平成25年度)

和室 和洋室 洋室

ピーク時(夏季及び冬季)以外の稼働

率は低い。

スポーツ合宿目的の宿泊者比率は、

冬季が最も高い。

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55

第4 西崎運動公園へのオリンピック・パラリンピック競技合宿等の誘致可能性調査

1.オリンピック・パラリンピック競技種目団体等へのヒアリング調査

前章で整理した、本施設への合宿誘致が見込まれる団体に対してヒアリングを行い、誘致の可能性

及びニーズの把握を行った。

なお、マウンテンバイク及びカヌーについては、糸満市内での大会や練習実績があることから、西

崎運動公園でのトレーニング実施や西崎研修センターへの宿泊意向等について調査の打診を行った。

(1)調査概要

(ⅰ)調査対象団体

前章で整理した、本施設での合宿が見込まれる競技団体等に対してヒアリングを行った。

表4-1 調査対象団体

No. 競技 団体 備考 回答

1

バドミントン

公益財団法人 日本バドミントン協会 バドミントンの中央団体 ○

2 実業団バドミントン部(日本ユニシス) 実業団のトップチーム ○

3 沖縄県バドミントン協会 県内への大会誘致実績あり ○

4 県外大学バドミントン部(法政大学) 全日本学生バドミントン選手権大会

で優勝実績あり ×

5

陸上

公益財団法人 日本陸上競技連盟 陸上の中央団体 ×

6 一般社団法人 日本パラ陸上競技連盟 西崎運動公園での練習実績あり ○

7 パラリンピック陸上選手

(元車いすランナーメダリスト) 西崎運動公園での練習実績あり ○

8 県外大学陸上部(法政大学) 各種大会での優秀な実績あり ○

9 野球 県外大学野球部(法政大学) 全日本大学野球選手権大会で最多

優勝実績あり ○

10 マウンテン

バイク

糸満市長杯マウンテンバイク大会

出場選手(4 名)

糸満市観光農園での大会実績あり

(マウンテンバイク) ○

11 カヌー 県内高校カヌー部(県立沖縄水産高校) 過去に、県外学校と研修センターに

て合同合宿(宿泊)実績あり ×

※回収率:73%

(ⅱ)調査方法

上記に示す事業者等に対して、事業概要書(案)、回答票等を送付し、対面によるヒアリングま

たは書面によるアンケート調査を行った。

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(2)調査結果

競技 団体等内訳 回答

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

○沖縄県外

国内のナショナルチームは東京のナショナルトレーニングセ

ンター(NTC)が活動拠点(※NTC にはバドミントン専用コー

ト完備(10 面))

NTCでの負担は、1/3 が協会、2/3 は国からの補助

その他、2 年に 1 度、富山県高岡市の雨晴(あまはらし)海

岸で砂浜トレーニング合宿を行っている(走り込み等)

○沖縄県内

なし

実業団バドミントン部

○沖縄県外

NTCがメインの活動拠点(自前の練習施設を有していない

ため)

施設が充実しており、安く使用できる(宿泊の場合、3食付で

7,000 円以下)

○沖縄県内

なし

陸上

パラリンピック陸上選手

○沖縄県内

平成 19 年~22 年の 12 月~1 月末にかけて西崎運動公園

を利用(個人)

県外大学陸上部

○沖縄県外

妙高・菅平(長距離)

高地トレーニングに適している

○沖縄県内

沖縄市コザ陸上競技場(第 1 種)

ホテルから近く、施設・設備が充実している

野球 県外大学野球部

○沖縄県外

千葉県鴨川市、北海道三笠市

長年の伝統、OBの協力による

○沖縄県内

嘉手納野球場

施設が充実しているため

設問1:競技合宿の実施状況について

これまで合宿地として、どのような施設を利用されていますでしょうか。

これまで合宿利用実績のある国内の施設名(沖縄県内外)、及び当該施設を利用した理由につい

て、お聞かせください。

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競技 団体等内訳 回答

マウンテン

バイク マウンテンバイク選手

○沖縄県外

高知県、インドネシア(バリ島)

長野県

静岡県(サイクルスポーツセンター伊豆等)

○沖縄県内

国頭村:車が少なく、交通量と信号を気にせずトレーニング

に打ち込める。また、公共施設の体育館でウエイトトレーニ

ングが利用できるため。

名護市

本部町

糸満市

①合宿の実施規模

競技 団体等内訳 回答

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

合宿内容:各種強化合宿等

利用人員:選手、スタッフ等含め 60 名程度

合宿時期:年間を通じて実施

時間帯:日中が基本

実業団バドミントン部

合宿内容:各種強化合宿等

利用人員:選手、スタッフ含め 30 名程度

合宿時期:年間を通じて実施

時間帯:日中が基本だが、長期合宿の場合は、午前中休養

で午後~夜間まで実施する場合がある

陸上 県外大学陸上部

合宿内容:短距離強化合宿/強化練習

利用人員:選手約 30 人、監督1人、マネージャー1人、トレ

ーナー1人

合宿時期:短距離は 3 月、長距離は 8 月~9 月

時間帯:10 時~13 時、15 時半~17 時 2 部練習

野球 県外大学野球部

○鴨川キャンプ(千葉県鴨川市営球場)

利用人員:選手 120 名、職員 1 名

合宿時期:2 月中旬(大会 1~2 ヶ月前)

時間帯:8 時半~17 時

○北海道・沖縄キャンプ

利用人員:選手 40 名、職員 1 名

合宿時期:8 月、3 月(大会 1~2 ヶ月前)

時間帯:8 時半~17 時

設問2:合宿の実施規模について

これまでの合宿時(または大会時)の規模(人員数)、時期(期間)、時間帯についてお聞かせくだ

さい。

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競技 団体等内訳 回答

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出)

利用人員:最大 10 名程度

合宿時期:2 月、3 月、7 月の 3 日~10 日間程度

時間帯:午前と午後の 2 部構成

その他:ウエイトトレーニング、体育館等でのストレッチ、マッ

サージ、温泉等

②大会の実施規模

競技 団体等内訳 回答

バドミントン 沖縄県バドミントン協会

大会内容:バドミントン日本リーグ 2013(那覇市民体育館)

利用人員:男女各 2 チーム×10 名=40 名程度

大会時期:11 月~12 月

時間帯:13 時~17 時

競技 団体等内訳 回答

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

①施設、設備面の充実

施設の充実が第一

②合宿受け入れ体制の充実(施設利用から宿泊予約まで窓

口が一本化されていること等)

窓口については、一本化されているほうが協会としてはあり

がたい

③合宿地での練習相手の存在

海外のチームは、合宿先での練習相手を希望する

実業団バドミントン部

①施設、設備面の充実

バドミントンだけでなくトレーニング機器や走り込みも行うの

で、トータルでの設備の充実が必要

②セキュリティ、プライバシー保護の環境の充実

選手の安全面確保を重視

沖縄県バドミントン協会

①合宿受け入れ体制の充実(施設利用から宿泊予約まで窓

口が一本化されていること等)

合宿する側としては、集中して取り組める環境を望むと思う

ため、余計な手間が省けると考える

②施設、設備面の充実

③宿泊施設の充実

④空港・駅や宿泊施設からの交通アクセスのよさ

設問3:合宿地として重視する内容について

オリンピック・パラリンピック競技合宿やナショナルチーム合宿地として利用するに当たり、どのよう

な内容が重要だと考えられますか。

最も重要と考えられる内容について、重視する順に番号を記入してください。あわせて、重視する

理由についてもお聞かせください。

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競技 団体等内訳 回答

陸上

パラリンピック陸上選手

①地域のバックアップ

地域の方々とのふれあいやサポートで質の高い合宿ができ

たため

②空港・駅や宿泊施設からのアクセスのよさ

タクシー協会等と連携し、障がい者の移動性を確保してほし

③宿泊施設の充実

バスルーム等は改善が必要(浴室を広く、また浴槽は低く)

④バリアフリー・ユニバーサルデザインへの配慮がなされてい

車いすでの移動性が確保されていれば、アスリートは問題

ない

県外大学陸上部

①施設、設備面の充実

設備の充実差があれば練習のしやすさ、練習の幅が広が

②気象条件(気候が一定であること、大会会場と同様の気候

であること等)

③宿泊施設の充実

④選手をサポートする機能の充実(メディカルケアや衣食住の

サポート体制の充実等)

⑤施設が立地する自治体のバックアップ

⑥空港・駅や宿泊施設からの交通アクセスのよさ

⑦合宿受け入れ体制の充実(施設利用から宿泊予約まで窓

口が一本化されていること等)

⑧施設全体を、一般市民利用と明確に区分した専有利用が

可能であること

⑨セキュリティ、プライバシー保護の環境の充実

⑩バリアフリー・ユニバーサルデザインへの配慮がなされてい

⑪合宿地での練習相手の存在

⑫これまでの主要大会、合宿実績の有無

野球 県外大学野球部

①合宿受け入れ体制の充実(施設利用から宿泊予約まで窓

口が一本化されていること等)

受け入れ先の対応は重視する

②施設が立地する自治体のバックアップ

③施設、設備面の充実

④空港・駅や宿泊施設からの交通アクセスのよさ

⑤選手をサポートする機能の充実(メディカルケアや衣食住の

サポート体制の充実等)

⑥気象条件(気候が一定であること、大会会場と同様の気候

であること等)

⑦合宿地での練習相手の存在

⑧施設全体を、一般市民利用と明確に区分した専有利用が

可能であること

⑨宿泊施設の充実

⑩セキュリティ、プライバシー保護の環境の充実

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競技 団体等内訳 回答

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出)

○施設、設備面の充実

気象条件施設面が大事なので、レース前や合宿で長期間

使用するために必要な条件を考えている

せっかく合宿に来ているのだから、普段の練習では行えな

いようなトレーニング機器が揃っていてほしい

○宿泊施設の充実

安く長期滞在できることと、多めに栄養価の高い食事ができ

ることが条件

衣食住が充実していれば練習にも集中できるので、選手用

の宿泊施設が望ましい

○セキュリティ、プライバシー保護の環境の充実

自転車の保管でセキュリティは重要

○空港・駅や宿泊施設からの交通アクセスのよさ

荷物が多いのでアクセスは良い方を選ぶ

○気象条件

夏の暑さを避けて高地、冬の寒さを避けてバリ島を選んで

いる

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競技 団体等内訳 回答

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

○ハード面

コートマット、空調設備の充実

基本的にわが国の体育館は設備が充実しているため、あま

り問題はないと考える

実業団バドミントン部

○ハード面

空調設備は必要。NTCの設備は、空調が細かく調整できる

ようになっている(0.5mの微風で運転できる空調設備が備

わっている)

競技コート周囲の色は、蛍光色や白色以外が望ましい

(NTC は天井がシャトルとの識別を考慮して黒くペイントされ

ている)

沖縄県バドミントン協会

○ハード面

宿泊施設の充実が望まれる

体育館自体が使いづらい(風が入るため)。機械が古い

陸上

日本パラ陸上競技連連盟

○ハード面

競技施設の改修があるのであれば、車いす(座位)の投て

き選手が投てき台を固定できるように、投てきサークルの周

囲に予めフックを取り付けて頂けるとありがたい

パラリンピック陸上選手

○ハード面

風が強いため、陸上競技場は計測には不向き

外周は、琉球ガラスが埋め込まれており、車いすだとパンク

するため練習に不向き

陸上競技場のトイレの改修(設備が古い)

体育館は、車いす対応の床に張り替えると、弾力性が損な

われるためかえって通常利用に不向きとなる

県外大学陸上部 ○ハード面

ウエイト施設がよくないため、充実させてほしい

野球 県外大学野球部

○ソフト面

人のあたたかさを求める

○ハード面

全面人工芝

室内練習場の完備

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手

(大会会場である糸満市

観光農園に対する意見含

む)

○ソフト面

コースの説明ができるスタッフの確保

コース管理人の常駐

アクセスのよさ、宿泊の充実、駐車場の大きさ

食事をとれたり、補食を買える場所が少ない

○ハード面

洗車場、シャワー、コース説明の看板や危険箇所の案内板

自転車のメンテナンスを行う施設

設問4-1:スポーツ合宿実施にあたり、改善を要望する事項

西崎運動公園は今後、プロスポーツ選手の利用も見据えた施設の改修を予定しています。

これについて、本施設でオリンピック・パラリンピック競技合宿を実施するに当たり、要望する事項

(ソフト面/ハード面)について、ご意見をお聞かせください。

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競技 団体等内訳 回答

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

バドミントンについては、特別な機器を揃える必要はない

(ただし民間スポーツジムレベル程度の機器は必要)

実業団バドミントン部 ウエイト(フリーウエイト)トレーニング機器の充実

陸上

日本パラ陸上競技連連盟 製氷機があると助かる

パラリンピック陸上選手

体育館は車いす対応でなかったため使用しなかった

機器は、健常者と同じものでよい。ウエイトトレーニングは必

トレーニング機器はチームで持ち込むので、機器を設置でき

るスペース(特にホテル)があればよい

県外大学陸上部

ウエイトトレーニングの機器を充実させてほしい。

また、細かなものも充実させてほしい(例:メディシンボー

ル、ボックス、ミニハードル、治療用ベッドなど)

野球 県外大学野球部 野球の練習を行う際は、バッティングマシンが備え付けであ

ると便利である

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出)

専門的筋力を強化するためのウエイトトレーニング室

ストレッチ、バランスボール等のコアトレーニングを行うため

の道具

マッサージ(整体など)

競技 団体等内訳 回答 意見等

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

現時点では

わからない

現状、国内ナショナルチームはNTCが活動

拠点

海外については、東南アジアのほか、ヨーロ

ッパの合宿が考えられる。なお海外チーム

は大会会場との時差を気にする

実業団バドミントン部 現時点では

わからない

NTCに匹敵しなくとも、同等レベルの施設で

あることを重視する

沖縄県内で大会がある場合に、その事前調

整の場としての活用は考えられる

沖縄県バドミントン協会 現時点では

わからない -

陸上 県外大学陸上部 現時点では

わからない

他の施設で継続的に合宿を行っているた

め、まだ考えていない

野球 県外大学野球部 現時点では

わからない 来年度のことになるため

設問4-2:必要となるトレーニング機器等について

競技練習にあたり必要となるトレーニング機器や、合宿期間中の選手のコンディションを整えるた

めに必要となる設備等について、ご意見をお聞かせください。

設問4-3:現時点での、本施設への合宿実施可能性について

現時点での、西崎運動公園での合宿実施可能性についてお聞かせください。

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競技 団体等内訳 回答 意見等

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(大

会会場である糸満市観光

農園に対する意見含む)

右記参照

時期により可能:冬の寒い時期の合宿は日

本一と考えるが、夏の暑い時期は山の標高

が高く、涼しい場所を選ぶ

条件が整えば可能:大会の組み合わせや、

イベント併催で利用者が増加する見込みが

もてる。その他、空港からのシャトル便、ホテ

ルなど宿泊施設とのキャンペーン割引など

があれば利用者があると考える

合宿実施は難しい:コースは非常に作りこま

れていて楽しいが、クロスカントリーに必要

な長い登りが不足しているため、強化練習

には不十分

競技 団体等内訳 内容 回答 意見等

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

利用施設/内容 総合体育館 海外チームの利用

を想定した場合

利用日数 5~9 日間 海外チームの利用

を想定した場合

利用月 7、8 月

海外チームの利用

を想定した場合

ヨネックスオープン

が夏頃実施される

ため、それを兼ね

ての合宿を想定

利用時間帯 9 時~12 時、13

時~17 時

海外チームの利用

を想定した場合

沖縄県バドミントン協会

利用施設/内容 陸上競技場 陸上のトレーニン

グ合宿

利用日数 4 日以下 -

利用月 - -

利用時間帯 - -

陸上 県外大学陸上部

利用施設/内容 総合体育館

陸上競技場

雨天時の練習

走る

利用日数 15 日以上 -

利用月 12 月~3 月 オフシーズンであ

るため

利用時間帯 9 時~13 時

13 時~17 時 2部練習のため

野球 県外大学野球部 利用施設/内容 総合体育館 トレーニング室で

のトレーニング

設問4-4:西崎運動公園での合宿内容について

今後、施設の改修後に本施設での合宿を行うと仮定した場合、どのような利用が想定されるでしょ

うか。想定される合宿形態についてお聞かせください。

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競技 団体等内訳 内容 回答 意見等

利用日数 10~14 日 -

利用月 3 月 大会前

利用時間帯 終日利用 -

競技 団体等内訳 回答

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

○ハード面

シングルルームの需要は高い

寝具類についても充実は必要(選手自らマットを持参してい

ることもある)

実業団バドミントン部

○ソフト面

食事管理はNTCが充実している。量・バランスもそうだが、

昼食は 11:30~15:00 まで可能

バドミントンだと、シングルとダブルスで練習時間が異なるた

め、柔軟に食事をとれる対応が望まれる

○ハード面

大会前は、選手のシングル利用を優先する

NTCでは、部屋の空き状況によって1部屋あたりの宿泊者

数が異なるため、シングル優先というわけではない

陸上

日本パラ陸上競技連連盟

○ハード面

宿舎エレベーターが狭く、車いすを使用する選手が複数名

乗り込むのは難しい

スクリーンがあり映像作成ができるミーティングルームがあ

ると助かる

パラリンピック陸上選手

○ソフト面

多様なメニューがあるとよい(沖縄料理以外も)

○ハード面

ユニットバスの改修(狭いため、広くしてほしい)

ランドリーの増設(市民利用もあるため不足する)

ホテルからの各施設の動線の確保(自転車が駐輪しており

通行しづらい)

持ち込んだトレーニング機器を設置する部屋

野球 県外大学野球部

○ソフト面

栄養の整った食事の提供

○ハード面

部屋の広さや清潔さ

冷暖房の完備

設問5-1:西崎研修センターでの合宿(宿泊)利用について

西崎研修センターは今後、合宿利用者の利便性・快適性向上を見据えた施設の改修を予定して

います。

これについて、本施設で宿泊利用を実施するに当たり、要望する事項(ソフト面/ハード面)につ

いて、ご意見をお聞かせください。

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競技 団体等内訳 回答

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出)

○ソフト面

食事はメニューを増やし、チョイスできるとよい

食事の量もあってほしいが、地元料理メニューの充実

無農薬野菜やスポーツを意識した食事

長期の利用で安く利用できること

自転車競技やルールに知識がある常設スタッフ

洗濯が毎日できて、選手向けの食事があること

○ハード面

自転車保管と洗車場

パソコンと印刷機があり、FAX も利用できること

Wi-Fi が利用できること

競技 団体等内訳 回答 意見等

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

現時点では

わからない -

実業団バドミントン部 現時点では

わからない -

沖縄県バドミントン協会 現時点では

わからない -

陸上 県外大学陸上部 現時点では

わからない 他の施設で継続的に合宿をしているため

野球 県外大学野球部 現時点では

わからない -

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出) 右記参照

可能と考える:コースは走りやすく、大会会

場に近いため

条件が整えば可能:近所に食堂やコンビニ、

温浴施設があるとよい

宿泊利用は難しい:現地を見ていないため

設問5-2:現時点での、西崎研修センターへの宿泊利用の可能性について

現時点での、西崎研修センターへの宿泊利用の可能性についてお聞かせください。

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競技 団体等内訳 回答 意見等

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

合宿利用時間外の市民

利用は可能

日中合宿利用するため、夜間

の市民利用は可能と考える

実業団バドミントン部 合宿利用時間外の市民

利用は可能 -

沖縄県バドミントン協会 合宿利用していない施設

の市民利用は可能 アマチュア中心の利用は必然

陸上 県外大学陸上部 合宿利用時間外の市民

利用は可能 -

野球 県外大学野球部 合宿利用時間外の市民

利用は可能

みんなが使える施設であるこ

とが好ましい

競技 団体等内訳 回答

バドミントン

日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

練習の見学や、教室開催は可能と考える。

NTCでも年 1 回、見学会を開催している

実業団バドミントン部

現在も各地で講習会等行っている。

合宿期間中、半日程度の練習公開や地域住民との交流開

催は可能

野球 県外大学野球部 学生の社会経験の為にも、交流は多いに図るべきだと思う

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出)

地域のサイクリスト(一般のサイクリスト)とも交流し、一緒に

サイクリングを行うとよい

自転車体験や選手と触れ合う機会があると、練習中の応援

や、接点ができる。公演会を開催するのもよい

地域のイベントや祭りなど、自転車競技大会とのタイアップ

がよい

設問6-1:市民利用者との利用すみ分けについて

西崎運動公園は、これまでアマチュアスポーツのメッカとして機能し、主に市民利用を中心とした

施設運営を行ってきました。

今後、競技合宿を実施するに当たっては市民利用の制限を行うことが考えられますが、これにつ

いてご意見をお聞かせください。

設問6-2:合宿期間中の地域住民との交流について

合宿期間中、合宿内容の一部公開や、地域住民との交流等の実施について、ご意見をお聞かせ

ください。

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競技 団体等内訳 回答

陸上 パラリンピック陸上選手

わざわざ沖縄で合宿をするにあたっては、通常の追い込み

型の合宿ではなく、リフレッシュも兼ねた合宿もある(自分は

メンタルリフレッシュトレーニングと呼んでいる。6 割がリフレ

ッシュ、3 割が追い込み、1 割がトレーニング)。施設内だけ

でなく、糸満市としての受け入れ態勢をどうするかが重要

3 月からシーズンが始まるが、シーズンの目標をたて、それ

に向けてリフレッシュもしつつ、追い込む環境は確保されて

いる

追い込み型の合宿も出来るし、リフレッシュを兼ねた合宿も

出来る、といった複数メニューを提案し、選んでもらうことが

大切

施設外への移動手段が限られるため、タクシー協会等と連

携し、合宿期間中は団体利用の減免等を行っていただける

とありがたい

県外大学陸上部 風が強い。そのため室内走路を設けてほしい

野球 県外大学野球部 受け入れ先の対応・居心地の良さは重視する

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出)

Web、SNS などで、来た人の写真を公開し発信する

コース管理を常にできるとよい

競技ルールをもっと知ってほしい

地元の人々にも周知してほしい

競技 団体等内訳 回答

バドミントン 日本バドミントン協会

(ナショナルチーム)

現在、秋田県はインドネシア、静岡県は台湾のチームの合

宿誘致に力を入れている。両県とも自治体が主体となって

誘致活動を行っている

その他の県からも、協会宛に合宿誘致の相談が来ている

陸上 パラリンピック陸上選手

自分は西崎運動公園のおかげで世界のトップになった。地

域の方々とのふれあいやサポートもあり、本当に感謝してい

野球 県外大学野球部 ご縁があります際には、ぜひともよろしくお願い申し上げま

マウンテン

バイク

マウンテンバイク選手(各

選手の主な意見を抽出)

糸満のMTBコースはとても楽しいコースだと思うので、今後

さらに進化していくのを楽しみにしている

設問8:その他ご意見、ご要望等

その他、これまでの質問項目以外で、糸満市及び本施設に関するご意見、ご要望等がありました

ら、ご記入ください。

設問7:西崎運動公園・西崎研修センターでの合宿実施にあたってのご意見・ご要望等

西崎運動公園・研修センターでの合宿実施にあたり、合宿受け入れ先の糸満市や施設運営者(指

定管理者)に対するご意見、ご要望等についてお聞かせください。

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2.ヒアリング結果の考察

これまで整理したヒアリング結果をもとに、オリンピック・パラリンピック競技合宿等の誘致に向けた方向性等について整理する。

表4-2 競技団体等ヒアリング結果の考察

内容 競技団体等の意見 今後の方向性等について(案)

ハード対策 ソフト対策

合宿地として重視する内容について

オリンピック・プロスポーツ関連 施設・設備の充実のほか、合宿受け入れ体制、セキュリティ・プライバシー保護等を

重視。

プロスポーツ合宿誘致(特にバドミント

ン、陸上)を念頭に置いた施設・設備の

充実を図る。

合宿時のセキュリティ・プライバシーの

確保等を図る。

パラリンピック・障がい者スポーツ関連 地域のバックアップのほか、空港・駅や宿泊施設からのアクセスのよさ、宿泊施設の

充実等を重視。

障がい者利用にも配慮した施設・設備

への機能改善を図る。

県内のタクシー協会・レンタカー協会等

と連携して移動性を確保する等、地域

の受け皿機能の強化を図る。

その他(学生合宿等) 施設・設備の充実のほか、地域のバックアップ、選手をサポートする機能等を重視。

プロスポーツ以外の団体も利用促進が

期待できるよう、施設・設備の充実を図

る。

学生合宿については利用料金を減免す

る等、特にオフシーズンの利用促進策

を検討。

合宿実施にあたり、改善を要望する

事項(西崎運動公園)

オリンピック・プロスポーツ関連

バドミントンに関しては、コートマット完備のほか、アリーナ内の空調管理が必要。

トレーニング機器に関しては、ウエイト(フリーウエイト)機器設置を要望。その他、ス

トレッチ、バランスボール等のコアトレーニングを行うための道具や、マッサージ(整

体など)機能など。

バドミントン用のコートマットについて

は、市による購入や県バドミントン協会

からの借用を検討。

現状、総合体育館メインアリーナに設置

されていない空調機器に関して、バドミ

ントン合宿・大会時利用時の対応策に

ついて検討。

トレーニング機器については、ウエイトト

レーニング機器等の更新・設置を検討。

利用料金について、市内外やプロ・アマ

別等による柔軟な料金設定を検討。

一般利用と合宿利用の利用すみ分け方

法を検討。

パラリンピック・障がい者スポーツ関連

車いす陸上競技に関しては、外周練習は不向き。また風が強く、計測にも不向き。

陸上競技場のトイレ設備が古いため、改善を要望。

トレーニング機器に関しては、プロの場合は協会がトレーニング機器を持ち込むの

で、設置する場所を要望。

障がい者利用にも配慮した施設・設備

への機能改善を図る。

その他(学生合宿等)

野球に関しては、全面人工芝、室内練習場、バッティングマシンの整備を要望。

トレーニング機器に関しては、ウエイトトレーニング機器のほか、メディシンボール、

ボックス、ミニハードル、治療用ベッド等を要望(陸上)

陸上については、競技練習に必要とな

る機器・設備等についても整備を検討。

野球については、対応可能な範囲内で

機能改善策を検討。

合宿実施にあたり、改善を要望する

事項(西崎研修センター)

オリンピック・プロスポーツ関連

シングルルームの設置。

食事についても、柔軟な対応を要望(提供時間・メニュー、栄養バランス等)。

OA機器が活用できるミーティングスペース。

マウンテンバイクについては、自転車の保管庫及び洗浄場。

選手のプライバシー確保等の観点か

ら、シングルルームを新たに設置。

寝具類について、選手の体格に応じた

仕様へ更新。

宿泊料金について、県内外やプロ・アマ

別等による柔軟な料金設定を検討。

食事面について、栄養・バランス等を考

慮した多用なメニュー提供が必要。

また、選手の練習時間に応じた柔軟な

食事サービス運営も求められるため、

運営体制についても検討。

長期合宿を行う団体に対するクリーニン

グサービス等実施を検討。

パラリンピック・障がい者スポーツ関連

室内ユニットバスの改修(車いす対応)のほか、ランドリーの増設。

ホテルから運動公園各施設への動線確保。

持ち込んだトレーニング機器の設置場所の確保。

障がい者対応の宿泊室を整備するとと

もに、施設内外への移動性を確保。

ランドリールームの拡張。

持ち込んだトレーニング機器を設置でき

る仮設トレーニング室の確保。

その他(学生合宿等) 栄養の整った食事の提供。

部屋の広さ、清潔さ、冷暖房の完備。

選手がリフレッシュして宿泊できるため

の各種設備の更新(空調、カーペット、

客室壁紙等の一新)。

合宿期間中の地域住民との交流につ

いて

オリンピック・プロスポーツ関連 練習の見学や、教室開催は可能。

- 交流を通じた市民のスポーツ意欲向上

の推進を図る。 パラリンピック・障がい者スポーツ関連 地域の方々との交流により、リフレッシュもでき、質の高い合宿が可能。

その他(学生合宿等) 学生の社会経験のためにも、交流は大いに図るべき。

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内容 競技団体等の意見 今後の方向性等について(案)

ハード対策 ソフト対策

現時点での、西崎運動公園・研修セ

ンターでの合宿実施可能性について

オリンピック・プロスポーツ関連 バドミントンのナショナルチーム、実業団は東京のNTCが活動拠点。

バドミントンに関しては、NTCが充実し

ている中、国内のプロチーム等合宿に

向けて、どこまで施設の利用価値を高

められるかが重要。

マウンテンバイクに関しては、宿泊施設

に自転車保管庫や洗車場の機能付加

が必要。

海外のバドミントンチーム(欧州、東南ア

ジア等)の誘致は想定される。なお海外

チーム誘致について、他県は自治体を

あげての誘致を行っているため、糸満

市においても同様の体制づくりが必要。

陸上については、グランド全天候舗装

の「ウレタン・エンボス形状」であることを

アピールし、トラック競技(短距離種目)

やフィールド競技の誘致を想定。

パラリンピック・障がい者スポーツ関連 平成 19 年~22 年にかけて西崎運動公園・研修センターを利用(車いすランナー)。

障がい者利用について、どこまで施設

全体の使いやすさを向上できるかが重

要。

北京パラ五輪、ロンドンパラ五輪で金・

銀メダルを獲得した車いす陸上競技選

手が合宿に利用した施設であることをア

ピール。

障がいの有無にかかわらず利用できる

ためのサポート体制についても検討。

その他(学生合宿等) 県内では設備が充実している施設を利用(ヒアリング先の団体は、沖縄市(陸上)、

嘉手納町(野球)を利用)。

アマチュアスポーツのメッカとしての現

在の利用価値を維持し、かつ向上させ

るための対応が必要。

大学野球や陸上については、現状空き

がある 12 月~1 月の合宿誘致に向け

て、誘致活動を実施。

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■参考:事前トレーニング(キャンプ)に係る要件について

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会において東京 2020事前キャンプ地候補ガイド(紹介リスト)を作成するに当たり、

掲載する事前キャンプ候補地募集のための公募要項が平成 27年 1月 15日に公表された。

本要項には、事前トレーニング地として求められる要件が整理されている。ここでは、今後西崎運動公園・研修センターにオリンピック・パラリンピッ

ク競技を誘致するに当たり、特に誘致を想定しているバドミントン及び陸上競技等に関して、既存施設の適用状況について整理した。

今後、本項に示す要件のほか、「沖縄県スポーツ推進計画(平成 25年 3月 沖縄県)」に示される「トレーニング基地(キャンプ地)としての沖縄の魅力

と課題」に示される要件等を参考として、西崎運動公園及び研修センターの機能改善を行うこととする。

1.練習施設(会場)に係る事項

(以下、Tokyo2020 事前トレーニング(キャンプ)候補地ガイド(紹介リスト)掲載応募要項より抜粋)

【要項より抜粋:黒字、本施設に関するもの:赤字】

(1)バドミントン(要項 P28~) 【オリンピック、パラリンピック競技】

表4-3 西崎総合体育館バドミントン合宿地としての要件整理

項目 本施設の適用状況

(総合体育館) 備考

IF基準 -

競技領域

BWF の仕様に則っていること -

・シングルスは、長さ 13.40m×幅 5.18m ○

・ダブルスは、長さ 13.40m×幅 6.10m ○

・コートの外側四周にそれぞれ 2.00m以上の間隔を空ける ○

・天井高は障害物のない状態で 12m 以上 ○ サブアリーナは該当しない

・床は柔軟(弾力)性のある木製でスプリング入りのもの

※パラリンピックの場合、車いすの使用が可能なものとする ○

・床のコートマットは、BWF 認可済み滑り止め加工のもの

※パラリンピックの場合、車いす競技では床のコートマットを使用しない △ 検討:購入や県バド協より借用

・コート数、コートマットは選手団の必要面数分用意すること △ 検討:購入や県バド協より借用

・競技コート周囲の壁は暗色であること ○

競技用具・

設備

BWF の仕様に則っていること -

・ネットの高さはダブルスサイドライン上では 1.55m、中央で 1.524m ○

・審判用椅子はネットと同じ高さの 1.55m △ 検討:購入や県バド協より借用

・コートマット、支柱、ネットとも BWF 承認メーカーより調達したもの △ 検討:購入や県バド協より借用

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項目 本施設の適用状況

(総合体育館) 備考

・BWF 公認球(シャトル) ※選手団必要数 △ 検討

・照度はコートのネット中央上縁において 1,200lux 以上 ※自然光は完全遮断 ○

・換気含め、風の流れを調節又は遮断が可能(入口は 2 重扉、エアロック)

※自然、人工(エアコンや扇風機など含む)の風ともに流れをコントロール △ 検討

サポート ・コートに隣接したシャワーと脱衣所付き更衣室並びにトイレ

※パラリンピックの場合、最低 1 つ(推奨 2 つ)はユニバーサル対応のもの ○

推奨事項 -

コート等 ・コート数は 8 コート以上 ○ メインアリーナ:8 面、サブアリーナ:3 面

競技用具・

設備

サポート

・練習をしていない選手が練習を見学するための椅子 ○

・ウエイト(フリーウエイト)トレーニング室 ※コートに近接 △ 選手のニーズに即した機器の導入が必要

・マッサージ及び理学療法室 ※氷の提供が容易にできること(製氷機など) △ 検討

・マルチメディア機器(撮影機器とプロジェクター)を備えた小会議室 △ 検討

備考 -

その他 ・パラリンピックは全ての公共エリアに選手とチーム関係者がアクセスしやすい施設 △ 検討

国際連盟と競技規則 備考

世界バドミントン連盟-BWF http://www.bwfbadminton.org

競技規則-BWF http://bwfbadminton.org/page.aspx?id=14915

国内連盟 備考

(公財)日本バドミントン協会-NBA http://www.badminton.or.jp ヒアリング対象

日 本 障 が い者 バ ド ミン ト ン 協 会 -

JBAD http://www.jbad.org

.

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レイアウト図(参考)【バドミントン】

※パラリンピックにおける立位下肢クラスのシングルスを行う

場合、黄色のライン(ライン幅 40mm)を加えたコートを必

要とする。

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(2)陸上競技(要項 P21~) 【オリンピック、パラリンピック競技】

項目 本施設の適用状況

(陸上競技場) 備考

IF基準 -

競技領域

IAAF では普段の練習や合宿施設に特段の基準を設けていないが、以下の事項に

配慮すること -

・JAAF が公認する第 1 種~第 4 種に該当する陸上競技場であること ○ 現状は第 3 種公認

競技用具・

設備 競技用具・設備は JAAF の陸上競技場公認に関する細則に準拠のこと ○

サポート ・練習場に隣接したシャワー及び脱衣所付き更衣室並びにトイレ

※パラリンピックの場合、最低 1 つはユニバーサル対応のもの ○

推奨事項 -

競技場等 ・マラソンや競歩等、ロードレースの練習ができる場所(道路コース、芝生のクロスカ

ントリーコース等) ×

競技用具・

設備 ・夜間練習ができる照明設備 ○ 現状は 8 基 350 ルクス

サポート

・悪天候時に練習が可能な練習場内の屋根付きエリア及び室内練習場

※スタンド下等での全天候型走路など ○

・ウエイト(フリーウエイト)トレーニング室 ※競技場等の練習会場近接

(一部鏡面、鉄棒、ロープのぼり用のロープ等) △ 検討

・マッサージ及び理学療法室 ※氷の提供が容易にできること(製氷機など) △ 検討

・アイスバス △ 検討

・マルチメディア機器(撮影機器とプロジェクター)を備えた小会議室 △ 検討

備考 -

その他

・パラリンピックは全ての公共エリアに選手とチーム関係者がアクセスしやすい施設

で、かつ、車いすを修理できる部屋(15 ㎡以上)を施設内に準備すること △ 検討

・競技用器具の出し入れ及び設置補助等のサポートができることが望ましい △ 検討

国際連盟と競技規則 備考

国際陸上競技連盟-IAAF http://www.iaaf.org/

国際パラリンピック委員会-IPC http://www.paralympic.org/athletics

競技規則-IAAF http://www.iaaf.org/about-iaaf/documents/rules-regula

tions

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国際連盟と競技規則 備考

競技規則-IPC http://www.paralympic.org/athletics/rules-and-regulatio

ns/rules

国内連盟 備考

(公財)日本陸上競技連盟-JAAF http://www.jaaf.or.jp ヒアリング対象

(一社)日本パラ陸上競技連盟-JPA http://jaafd.org ヒアリング対象

(特非)日本知的障害者陸上競技連

盟 http://www.jidaf.org

レイアウト図(参考)【陸上競技】

※JAAF第 3種公認陸上競技場 平面図(例)

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2.宿泊施設に係る事項(要項 P93~)

項目 本施設の適用状況

(研修センター) 備考(要項より抜粋)

基本的な考え方について -

応募要件

以下のいずれかに該当する施設タイプが応募に際しての要件 - 左記の(4)及び(5)の施設では以下に記載

するサービスについて一部提供できないもの

があるが、宿泊及び自炊機能が備わっていれ

ば十分と考える選手団も中にはあるため、応

募対象とする。

なお、旅館業法(昭和 23 年法律第 138 号)

における「下宿営業」許可施設及び風俗営業

等の規制及び業務の適正化等に関する法律

(昭和 23 年法律第 122 号)の許可施設は応

募対象ではない。

また、左記の(5)の大学の学生寮や合宿寮

などの施設を除く社員寮や飯場などの寄宿

舎、宿泊可能な船舶、トレーラーハウスなども

応募対象から除外。

(1)旅館業法(昭和 23 年法律第 138 号)における「ホテル営業」許可を受けてい

る施設

【例】シティホテル、リゾート(観光)ホテル、ビジネスホテル、ロードサイドホテル

(2)旅館業法(昭和 23 年法律第 138 号)における「旅館営業」許可を受けている

施設

【例】駅前旅館、観光旅館、温泉旅館、割烹旅館

(3)旅館業法(昭和23 年法律第138 号)における「簡易宿所営業」許可を受けて

いる施設

【例】ペンション、カプセルホテル、コンドミニアム、簡易宿泊所、ユースホステル

(4)マンションやアパートなどの貸室・貸家施設

【例】ウィークリーマンション、マンスリーアパート、賃貸型ゲストハウス

(5)大学の学生寮や合宿寮などの施設

※ 上記の(4)及び(5)の施設であっても宿泊料を収受する場合、旅館業法第 2

条の適用を受ける。

推 奨 さ れ

る 施 設 や

サービス

宿泊施設においては、IF 基準のような技術的な要件は設けられていないが、推

奨される施設やサービスは次のとおり -

うち、飲食サービスはできる限り柔軟で極め

細やかな対応や食文化及び食品(特にドーピ

ングの禁止物質)に関しての配慮も重要。選手

団によっては、栄養士や料理人を帯同すること

があり、厨房の提供や指定食材の仕入れ、急

な食事時間の変更など、フレキシブルな対応

が求められることもある。栄養バランスや量、

宗教によって規定される食材を考慮した食事

の提供など、留意すべき点が多くある。

また、キャンプ地においても事前通告がない

(抜き打ち)状態でドーピング検査が行われる

こともある。選手、選手団関係者を始め、キャ

ンプ地の関係者へも事前に連絡を行うことな

く、ドーピング検査員が突然宿泊施設を訪問す

る。これは世界アンチ・ドーピング規程におい

ても定められている行為であり、選手の同意に

(1)練習施設(会場)に近接(移動手段にもよりますが、目安は 30 分以内で短け

れば短いほど良い) ○

(2)選手団全員を収容できるキャパシティ △

(競技による)

(3)言語対応(少なくとも英語) △

(4)快適な滞在環境(十分な広さの客室、プライバシー保護、客室及びリネン類

の清潔さ、ランドリーなど)

(今後機能改善が

必要)

(5)充実した飲食サービス

(今後機能改善が

必要)

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基づいて実施されている。宿泊施設において

は、ドーピング検査員の身元を確認いただい

た後、検査員が求める情報・場所等の提供に

ご協力をお願いしたい。

パラリンピック競技の場合、練習施設(会

場)だけでなく宿泊施設においてもアクセシビリ

ティの確保が求められるケースがある。

快適かつ最適なトレーニング(練習)環境を

提供するため、宿泊施設においても選手に不

安やストレスを感じさせない配慮が不可欠。選

手団が快適に滞在できるサービスの提供にご

協力をお願いしたい。

宿泊施設のサービスや機能 -

宿 泊 施 設

の サ ー ビ

スや機能

必須条件ではないが、宿泊施設に求められる主なサービスや機能として以下の2

点を提示する。 -

(1)施設の予約・確保ができること

(体育施設との連携

が必要)

練習施設(会場)の要件に記載の通り、選手

団がキャンプ地を選定し決定する時期は、か

なりの幅があるとともにバラつきがある。

仮に練習施設(会場)が確保できたとしても

宿泊施設が他の予約で埋まってしまっていれ

ばキャンプ地として成約することができない。

そのため、宿泊施設は練習施設(会場)と連

携して予約・確保できることが重要。キャンプ地

での宿泊人数は、選手団や競技種目によって

大きく異なる。宿泊施設にとってリスクが生じる

ものであるため、この点には十分に留意が必

要だが、選手団を収容するための施設予約・

確保をお願いしたい。

(2) 推奨されるサービスや機能(推奨されるサービスや機能の一例) 宿泊機能(寝室及び寝具)が備わっているこ

とは当然だが、選手団が快適に滞在する上で

必要なサービスや機能は提供できることが推

奨される。

選手団のキャンプ方針や予算などによりそ

の需要や優先度は異なるが、選手団への提供

が望ましいサービスや機能について、一例で

あるが事項を示す。

・客室におけるセキュリティ(施錠)機能 ○

・客室における空調や通信(Wi-Fi 環境や高速インターネット回線)などの設

備機能 ○

・客室における照明及び窓(カーテンまたはブラインド付き) ○

・客室及び共用部の清掃(トイレや浴室などを含む)、シーツやタオルなどのリ

ネン類の交換 ○

・クリーニングやランドリーができる設備、又はサービスの提供 ○

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・飲食サービス、又は厨房や調理場などの調理ができる設備の提供(衛生的

であることが前提) ○

・選手個人用の収納スペース(クローゼット、フロアスペース、衣装部屋など)

・浴室機能、洗面機能、手洗場機能 など ○

上記のほか宿泊施設には、練習施設(会場)を補完するサービスや機能など

が求められる場合がある。

以下に一例を提示する。

上記のほか宿泊施設には、練習施設(会

場)を補完するサービスや機能などが求めら

れる場合がある。

左記に一例を示す。

・トレーニング施設(筋力トレーニング、ランニングマシーン、ボディコンディショ

ニング用のスタジオ) ×

・会議室(事務所、リラクゼーションルーム、ミーティングルーム) ○

・リカバリーのためのプールや温泉

(西崎プールでの

対応は可能)

・ドライサウナやスチームサウナ ○

・競技用具の保管場所 △

・記者会見場 ○

宿泊施設の推奨事項 -

宿 泊 施 設

の 推 奨 事

(1) 客室 あくまでも推奨事項で必須条件ではない。選

手団によっては不要なサービスや機能も含ま

れるが、目安や参考程度とすること。

左記の推奨事項は選手団から望まれる可

能性の高いサービスや機能を列挙している

が、選手団の要求を全て満たしていることを保

証するものではない(例:選手団による特定期

間の独占的な使用や選手団のみ使用可能な

制限区域の設定など)。

また、競技種目によっては、上記推奨事項

の最低限の内容では不十分なケース(例:バレ

ーボール競技やバスケットボール競技など、長

身選手用の部屋の広さやベッドの大きさなど)

も考えられるため、選手団の要望を汲み取り、

快適にストレスなく滞在できる宿泊施設のご提

供に協力いただきたい。

a. 客室のタイプは洋室(シングル/ツイン/ダブルルーム)で寝具はベッド

(今後機能改善を

検討)

b. 洋室の場合、客室面積はシングルルームで 9 ㎡以上、ツイン/ダブルルーム

で 12 ㎡以上

(面積にはクローゼットや収納スペース含む。ただし、浴室やトイレのスペースは

除く。)

(今後機能改善を

検討)

c. リネン類(シーツ、タオルなど)の交換及び客室(浴室、トイレ含む)清掃を毎日

実施

(リネン類は選手団の求めに応じて、追加や交換が適宜できることがより望まし

い)

d. 無料視聴が可能なテレビ(海外放送が視聴できる環境がより望ましい) ○

e. 海外への通信が可能な設備(電話、インターネット接続、Wi-Fi 環境など) △

f. ベッドサイドの照明(ランプ)、屑カゴ、冷蔵庫、鏡、ハンガー、セキュリティボッ

クス △

g. 簡単な手作業が行えるだけのスペースを持った机及び椅子 ○

(2) 浴室・洗面・手洗場 ○

a. 別々に独立した浴槽(シャワー機能含む)、洗面台、トイレ(洋式が望ましい) △

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ユニットバス・トイレ

b. 鏡、石鹸置き、ドライヤーなどの備品や石鹸、歯磨き粉などのアメニティの常

備 ○

c. 温度調節が可能な給湯及び給水機能 ○

d. 人数分のタオル(バスタオル、フェイスタオル)やトイレットペーパー(適宜補

充)の用意 ○

(3) 飲食サービス

a. 選手団に適した(の求めに応じた)栄養バランスに考慮した食事やケータリン

グサービス ○

b. 文化や宗教などの異なりにも対応できる種類、量ともに豊かな食事及び飲料

(郷土料理や地場食材を活かした料理の提供も推奨) ○

c. 食事時間の変更があった場合でも温かく新鮮な食事が提供される環境 ○

(4) その他

a. 言語サービス(英語に対応できるスタッフや案内書、ホームページなど) ×

b. インフォメーションサービス(交通機関へのアクセスや近隣案内など) ○

c. 外貨両替 ×

d. 駐車場、又は送迎サービス(練習施設までの移動に車両を使用する場合な

ど)

相談により検討可

e. 施設入口から客室内まで車いすで移動が可能なアクセシビリティ(特にパラリ

ンピック)

部屋タイプによる

飲食サービス提供時の注意事項 -

飲 食 サ ー

ビ ス 提 供

時 の 注 意

事項

要項 P96 参照

(ドーピング検査や多様な宗教への配慮等) ○

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3.医療体制に係る事項(要項 P97~)

項目 本施設の適用状況 備考

基本的な考え方 -

基 本 的 な

考え方

キャンプ地においては、医療機関との連携を図り、選手団をサポートできる体制を整

えておくことが望ましい ○

医療体制の推奨事項 -

医 療 体 制

の 推 奨 事

推奨事項は以下のとおり -

(1) 練習施設(会場)において救護スペースを確保すること

練習施設(会場)が屋内の場合は当該施設内で、屋外の場合は当該敷地内、

又は近接地で、救護のスペースを確保すること(救護スペースには什器や消耗

品、応急治療できる設備が備わっていること)

詳細点検必要

その他、キャンプ地では、要項 P97 に掲げる

診療行為が発生する可能性がある。診療行為

の優先度はキャンプを実施する競技種目によ

っても異なるため、この点は受け入れる選手団

に確認すること。近隣の医療機関の情報を整

理し、適宜、選手団への情報提供ができるよう

にしておくことが望ましい。

万一、選手団のトレーニング中に怪我や事

故が発生し、連携する医療機関において治療

や手術を行わなければならない事態が起きた

際は、速やかに救急搬送できるような車両手

配や所轄消防署との連携構築などの対応を予

め講じていただきたい。

(2) 救急搬送受入の体制を整えること

練習施設(会場)や宿泊施設から最寄りの医療機関まで、遅くとも 30 分以内

(目安)で患者を救急搬送できること

(3) 外傷治療が可能な医療機関と連携していること

外傷治療の機能を有する医療機関と事故発生時の受け入れ連携体制を構築

しておくこと(救急搬送の受入ができること)

4.その他

警備体制・その他安全対策について(要項 P98~)

知的財産利用の禁止や、ドーピング、メディア対応等について(詳しくは要項参照)

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第5 事業者等ヒアリングの実施

1 事業者等ヒアリング調査

体育施設・宿泊施設の管理運営実績を有する民間事業者等に対して、参画意向や参画にあたっての

課題等の把握を行った。

(1)調査概要

(ⅰ)調査対象企業・団体

現在の西崎運動公園・研修センターの指定管理者のほか、県内外で体育施設や宿泊施設の管理運

営実績を有する事業者等に対してヒアリングを行った。また、県内の宿泊・観光動向等を把握する

観点から、沖縄振興開発金融公庫に対してもヒアリングを行った。

表5-1 調査対象企業・団体

No. 区分 業種等 回答

1

県内

県内企業・団体 現指定管理者(市体育協会) ○

2 県内企業・団体 現指定管理者(民間事業者) ○

3 県内企業・団体 現指定管理者(市内団体) ○

4 県内企業・団体 現指定管理者(市内団体) ○

5 県内企業・団体 県内民間事業者A(体育施設等管理企業) ○

6 県内企業・団体 県内民間事業者B(宿泊施設等運営企業) ○

7 県内企業・団体 県内民間事業者C(宿泊施設等運営企業) ×

8 県内企業・団体 県内民間事業者D(宿泊施設等運営企業) ×

9 県内企業・団体 沖縄振興開発金融公庫 ○

10

県外

県外企業・団体 県外民間事業者A(体育施設等管理企業) ○

11 県外企業・団体 県外民間事業者B(体育施設等管理企業) ○

12 県外企業・団体 県外民間事業者C(体育施設等管理企業) ○

13 県外企業・団体 県外民間事業者D(体育施設等管理企業) ○

14 県外企業・団体 県外民間事業者E(体育施設等管理企業) ×

15 県外企業・団体 県外民間事業者F(宿泊施設等運営企業) ○

16 県外企業・団体 県外民間事業者G(宿泊施設等運営企業) ○

17 県外企業・団体 県外民間事業者H(宿泊施設等運営企業) ×

※回収率:76%

(ⅱ)調査方法

上記に示す事業者等に対して、事業概要書(案)、回答票等を送付し、対面によるヒアリングま

たは書面によるアンケート調査を行った。

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(2)調査結果

(ⅰ)施設管理運営実績を有する県内外企業・団体

・主な実績

・主な意見等

設問1:指定管理実績(施設運営実績)について

貴社の主な指定管理実績(宿泊施設については、施設運営実績)についてご記入ください。

特に県外企業については、全国各地の体育施設の管理運営を行っており、運営ノウハウを幅広

く有しているといえる。

なお、体育施設と宿泊施設両方の管理運営実績を有する企業はほとんどない。

設問2:指定管理期間について

次期公募する指定管理事業では、指定管理期間として5年を想定しています。

この期間について、貴社のお考えに最も近いものを選んで番号に○をつけてください。なお、適当

でないと回答された場合は、貴社が事業を実施するにあたり適当と考える期間及び理由についても

ご記入ください。

①西崎運動公園

想定する指定管理期間:「5年」については、全社「適当である」との回答であった。

5年を適当とする理由は次のとおり。

3年では、人材確保や指定管理業務を行うための投資を行うには短すぎる。

指定管理者が自ら投資し、改修等を行う等、指定管理者の自由度が高い場合は10年が妥

当。ただし長期の場合、業務の慣れによるサービスの質の低下が懸念される。

②西崎研修センター

想定する指定管理期間:「5年」については、宿泊施設運営実績を有する企業からの回答が少な

いことから過半数が「無回答」であったほか、1社より「適当でない」との回答があった。

なお「適当でない」との回答について、市において施設の機能改善が図られるのであれば、5年と

いう指定管理期間は妥当との意見がみられた。

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・主な意見等

設問3:指定管理者の収入について

次期公募する指定管理事業では、指定管理者の収入として下記を想定しています。

西崎運動公園:指定管理料+利用料金収入(現在と同様)

西崎研修センター:利用料金収入(現在と同様)

これについて、貴社のお考えに最も近いものを選んで番号に○をつけてください。なお、適当でな

いと回答された場合は、貴社が事業を実施するにあたり適当と考える期間及び理由についてもご記

入ください。

①西崎運動公園

想定する指定管理者収入:「指定管理料+利用料金収入より構成」については、8割の企業が

「適当である」と回答した。

収入の構成としては妥当という意見が多かったものの、「適当でない」という回答もみられた。

「適当でない」の回答理由として、管理する公園面積が広く、夜間警備に費用がかかるため、そ

の部分を考慮した指定管理料としてほしいという要望がみられた。

②西崎研修センター

想定する指定管理者収入:「利用料金収入のみ」については、宿泊施設運営実績を有する企業

からの回答が少ないことから過半数が「無回答」であったほか、3割の企業が「適当である」と回

答した。

「適当である」の回答理由として、利用料金が主な財源になる以上、企業努力で年間の利用者増

減につながり、周りの施設及びスポーツロッジとしての、施設の目的を最大限に考慮した特別活

用で相乗効果に励む運営を行えるという意見がみられた。

なお「適当である」という回答についても、大規模な修繕については市負担とするといった、リスク

分担の明確化を希望する意見がみられた。

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①西崎運動公園

設問4:指定管理者の業務内容について

次期公募する指定管理事業で想定する下記業務内容(案)について、民間事業者として委ねられ

た場合の問題点、課題等の有無に○をつけ、その内容についてご記入ください。

※ⅵ.修繕業務については、大

規模な修繕・改修を除き、原

則として指定管理者による実

施を想定

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・主な意見等

②西崎研修センター

西崎運動公園で想定する指定管理者業務内容のうち、「課題あり」の意見が最も多かったのは

「大会・合宿等の誘致活動業務」であった。

「大会・合宿等の誘致活動業務」を課題とする理由としては、誘致するに見合った施設とするため

の機能改善の必要性のほか、糸満市のバックアップを希望する意見がみられた。

そのほか寄せられた主な意見は下記のとおり。

植栽については、老木が多く枯れていく木が多い。また台風の度に倒木があり、木々が減っ

ていくため市としての対応を検討してほしい。

上記に関連し、管理する区分が広いため植栽管理は除いてほしいという意見と、植栽を分

離しても、施設運営者としては管理状況が気になるため植栽管理は一体がよいという意見

の双方がみられた。

修繕費や光熱費については、要した費用だけ支払う清算型が望ましい。特に修繕費につい

ては、市が行う部分の予算化を確実に行ってほしい。

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・主な意見等

西崎研修センターについては、宿泊施設運営実績を有する企業からの回答が少ないことから大

半が「無回答」であったが、寄せられた意見としては以下のとおり。

清掃業務について、カーペットのシミは除去できないため、張替えが必要。

保安警備業務について、近隣住民の無断駐車(特に夜間)があるため、対応が必要。

誘客にあたっては、施設の抜本的な機能改善・更新が必要。

レストランについて、スポーツをテーマにしたメニューを多く取り組むことや女性に

あったヘルシーメニューの導入。

※ⅵ.修繕業務については、大

規模な修繕・改修を除き、原

則として指定管理者による実

施を想定

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・主な意見等

設問5:利用者を増やすための取り組み(大会・合宿誘致や自主事業等の実施)について

設問4の「8)大会・合宿等の誘致活動業務」及び「9)その他提案業務(自主事業)」に関連して、

利用者を増やすための取り組み(稼働率を上げるための取り組み)についての貴社のお考えをお聞

かせください。

また、業務実施にあたり、市に希望する要望事項等がございましたら、あわせてご記入ください。

①西崎運動公園

◇取り組みについての考え

市民等への広報を活発にする。

全国展開している自社のネットワークを活用した大会等誘致の実施。

◇市に希望する事項等

市の事業等で使用する場合、利用料全額免除となっているが、本来は一般市民が利用する施設

であるため、利用に応じたすみ分けを行ってほしい(市の行事等は別施設で行う等)。

純利益20%は市に納付するのではなく、施設や指定管理者に還元してほしい。

オフシーズン(12月~1月)合宿呼び込みのための、合宿費の一部市負担。

②西崎研修センター

◇取り組みについての考え

県内学校からの社会体験教室の誘致。

◇市に希望する事項等

糸満市姉妹都市からの誘客。

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・主な意見等

設問6:指定管理者の管理区分について

現在、西崎運動公園と西崎研修センターは別々の管理運営を行っております。これについて、今後、

1.西崎運動公園と西崎研修センターを分割して管理運営(現在と同様)

2.西崎運動公園と西崎研修センターを一括して管理運営

のいずれかの管理区分を検討しています。

各々の管理区分のメリット・デメリットとしては、主に下記に示す内容が想定されますが、今後の管理

区分について、貴社が事業を実施するにあたり適当と考える区分及び理由についてご記入ください。

指定管理者の管理区分としては、「西崎運動公園と西崎研修センターを分割して管理運営」する

ことが望ましいという意見が4割であった。

分割管理が適当であるという理由としては下記のとおり。

運動公園と宿泊施設は専門性が異なる。プロスポーツを呼びたいということであれば、指定

管理者としては運動公園の管理運営に専念したい。

合宿誘致という観点からは一括がいいが、研修センターの赤字部分の補填は行いたくな

い。

そのほか、西崎運動公園、研修センター、他の市内公園の3つに区分することが望ましいという

意見もみられた。

なお「一括して管理運営が適当」と回答した企業については、西崎運動公園と西崎研修センター

は一括管理で行い、市内の公園施設 43 ヶ所は別で管理を行なう方が業務煩雑にならなくて良い

という意見のほか、一括で管理することによるコスト削減や、全体による情報管理により、これま

で以上のスキームが成り立つという意見がみられた。

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※参考:各々の管理区分で想定されるメリット・デメリット

西崎運動公園と西崎研修センターを分割して

管理運営

西崎運動公園と西崎研修センターを一括して

管理運営

○メリット

宿泊施設と運動公園といった利用用途に区分した管理

運営となり、各々の施設において強みをもった事業者

がノウハウを発揮しやすい など

○メリット

一括管理による効率化・コスト減が期待できる

合宿・大会誘致について、受付から施設の利用予約ま

で、窓口を一本化した対応が可能となる など

○デメリット

受付窓口が分散化される

同一敷地内での区分管理となり、施設毎の調整が必要

など

○デメリット

複数者での共同体による指定管理が想定され、事業者

にとってはグループ組成に手間がかかる など

・主な意見等

研修センターのみ分割指定管理

具体的な業務内容がみえないため現時点では不明確という意見が多いものの、寄せられた

意見としては下記のとおり。

トップアスリート向けの特別食提供は、人員体制を整える必要がある。

トップアスリートを招いての教室等の開催。

旅行代理店との連携による誘致活動。

設問7-1:オリンピック競技合宿実施にあたり、指定管理者として対応可能な業務について

オリンピック競技合宿実施にあたり、指定管理者として対応可能な業務として想定される内容(例

として、選手サポートのための各種業務の実施等)について、ご記入ください。

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・主な意見等

・主な意見等

設問7-2:オリンピック競技合宿実施にあたり、改善を要望する事項

本施設でオリンピック競技合宿を実施するに当たり、改善を要望する事項(ソフト面/ハード面)が

ございましたら、ご意見をお聞かせください。

①西崎運動公園

◇ソフト面

選手・団体等をサポートする市民グループの設立。

営業時間外の練習利用を要望された場合の柔軟な対応。

◇ハード面

トレーニング室の更新。

陸上競技場の芝の張替え。

サッカーを誘致するのであれば、室内練習場の整備が必要。

バドミントンを誘致するのであれば、床の張替えや冷房・空調設備の改善が必要。

②西崎研修センター

◇ソフト面

特になし。

◇ハード面

ベッドが合宿利用者の背丈に合わないため、取替えが必要。

設問7-3:合宿利用による市民利用制限への対応について

西崎運動公園は、これまでアマチュアスポーツのメッカとして機能し、主に市民利用を中心とした

施設運営を行ってきました。

市民利用を基本とする姿勢はこれからも継続する方針ですが、今後オリンピック競技合宿等を行

った場合、一般市民が利用制限を受けることが想定されます。

これについて、市民利用と合宿利用を両立するための貴社のお考えや、検討にあたり参考となる

事例等がございましたら、ご記入ください。

市民利用者への事前告知が重要であるという意見が多くみられた(前年~数ヶ月前の早期の告

知)。また告知にあたっては、市の協力姿勢が必要という意見もあった。

そのほか、練習の見学会や選手との交流会実施が望ましいという意見もみられた。

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・主な意見等

・主な意見等

設問7-4:現時点での、本施設へのオリンピック競技合宿の誘致可能性について

現時点で、本施設へのオリンピック競技合宿の誘致可能性について、貴社の考えをお聞かせくだ

さい。なお、誘致可能と考える場合は、想定される種目についてもご記入ください。

指定管理者という視点からのオリンピック競技合宿の誘致可能性については、「現時点ではわか

らない」という意見が多くみられた。

なお、オリンピック誘致にあたり、各社から寄せられた主な意見は下記のとおり。

オリンピック選手向け施設としては東京のナショナルトレーニングセンターが充実しており、

また県内近隣施設も整備が進んでいることから、どこまで施設のグレードを高められるかが

重要。

バドミントンに関しては、東南アジアからの合宿需要はあるのではないか。

設問8:本事業で特に留意すべきリスクについて

本事業を実施するに当たり、特に留意すべきリスクがある場合、その内容と官民リスク分担の考

え方について具体的にご記入ください。

立地上台風被害が多いため、気象災害等への対応に関する意見が多くみられた。具体的な

意見としては下記のとおり。

停電時対応のための非常用電源(特に研修センター。最長 1.5 日分)。

避難者用の保存食等の備品の整備。

その他、市が行う修繕業務の確実な予算化や、光熱水費の実費精算を希望する意見等がみ

られた。

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・主な意見等

・主な意見等

設問9:指定管理期間中の施設改修工事実施について

西崎運動公園及び西崎研修センターは整備から数十年が経過しています。そのため、施設や設

備の劣化・老朽が目立つ箇所もあり、利用者のニーズに満足な対応ができていない現状がありま

す。

ゆえに、指定管理者選定後、平成 28 年度より、順次施設の改修工事を市が行う予定です。

施設改修中は指定管理業務への影響が想定されますが、これについて、指定管理期間中の施設

改修実施に関する貴社のご意見や、市への要望等がございましたら、ご記入ください。

指定管理期間中の市による施設改修工事実施にあたっての意見としては、改修工事期間中

の営業補償を求める意見が最も多くみられた。

そのほか、オフシーズンの改修工事実施を希望する意見や、利用者への事前告知の徹底の

ほか、指定管理者についても工事工程の明確化や工程会議への参加を希望する意見がみら

れた。

設問10:西崎研修センターの有効活用策について

主に宿泊・研修施設として利用されている西崎研修センターは、利用が集中する夏季・冬季以外

の宿泊稼働率を上げることが課題となっています。

これについて、今後稼働率を上げるために付加したほうがよいと考える機能や改修内容等(例:今

後オリンピック競技合宿誘致等を行うにあたり、選手をサポートする機能・設備の整備や、多様なニ

ーズに対応するための諸室構成の変更等)について、貴社のお考えをお聞かせください。

寄せられた主な意見は下記のとおり。

夏季・冬季のみのシーズン営業は難しい(その都度、熟練した人員を配置するのが困難なた

め)。

現状体育施設しかないため、「泊まる」目的の明確化が必要(市内観光との連携や、企業・学

校向けの合宿・宿泊誘致等)。

利用料金における柔軟性の設定(合宿割引等)。

Wi-Fi の整備。

体育館で提供できないような自主事業の実施(研修室等の活用)。

温浴施設や、クールダウン施設の整備

想定される提供食数に応じた厨房施設の設置 など。

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・主な意見等

・主な意見等

設問11:西崎研修センター管理運営にあたっての事業採算性について

事業概要書(案)に示すとおり、西崎研修センターは利用料金収入のみからなる独立採算での運

営を想定しております。

これについて、貴社が参画を検討するにあたり、確保する必要のある事業採算性について、ご意

見をお聞かせください。

年間の宿泊室稼働率として、最低限 50%は必要という意見のほか、有事に備える対応原資を確

保するためにも、税引後利益 15%を参画判断の基準として検討したいという意見がみられた。

既存施設の機能改善が図られない限り、事業者としても自信をもって誘客できない状態であるた

め、市における機能改善の実施を求める意見もみられた。

設問12:その他、効率的・効果的な事業実施のために発揮できる民間事業者のノウハウについて

これまでご記入された内容以外で、貴社が本施設の指定管理者となった場合に発揮できるノウハ

ウ、創意工夫等がございましたら、ご記入ください。

寄せられた主な意見は下記のとおり。

自社のネットワークを活かした各種大会の誘致や、選手とのふれあい教室等の開催。

多様な自主事業の実施による体育館における利用料金収入のアップ。

全国の施設管理実績によって構築されたリスク管理データベースの活用によるリスク回避

策の提案・実施。 など

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・主な意見等

・主な意見等

設問13:本事業への関心について

指定管理者制度を活用して新たに公募するにあたり、現時点において貴社は本事業にどの程度

関心があるか、貴社のお考えに最も近いものを選んで○をつけてください。

また、その理由等についてもご記入ください(関心・参画の予定が無いと回答された場合、貴社が

本事業に参画するための必要な条件等がございましたら、併せてご記入ください)。

本事業への関心としては、「非常に関心がある」及び「関心がある」が 8 割を占める結果となった。

なお、関心はあるものの、市による機能改善の実施が前提であるという意見もみられた。

一方、「どちらともいえない」については、現時点では詳細が分からないため回答を控えるというこ

とであったが、選定の公平性や明確化を希望する意見がみられた(特に市内・県内企業が優位と

なるような要件は県外企業の参画余地がなくなるため)。

設問14:事業参画にあたり必要とする資料・情報等について

今後、貴社が本事業へ参画される場合、参画にあたり必要とされる当該施設に関する資料・情報

等がございましたら、ご記入ください。

寄せられた主な意見は下記のとおり。

既存施設の収支状況、管理運営コストの内訳。

これまでの修繕履歴。

現指定管理者の勤務体系・人員体制。

現在の委託業務先と委託業務内容。

市として、どこまで地元活用を考えているか。 など

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・主な意見等

(ⅱ)沖縄振興開発金融公庫

県内の宿泊・観光動向等の把握や、西崎研修センターの活用策等を把握する観点から、沖縄振興

開発金融公庫に対してもヒアリングを行った。

主な意見は下記のとおり。

表5-2 沖縄振興開発金融公庫への主なヒアリング内容

主な質問項目 意見等

県内の宿泊・観光動向について

2013 年度の県内主要ホテルの稼働状況として、前年度を上回っている

(客室稼働率は概ね 70%台)。

景況回復による国内需要の拡大、南ぬ島石垣空港の開港、国内・海

外路線拡充、円安による外国人観光客の増加を背景に入域観光客が

好調に推移したことから、全てのタイプで前年度から大きく上昇した。

県内へのスポーツ合宿動向に

ついて

金融公庫として詳細は把握していない。

宮古島市、石垣市、国頭村、沖縄市は施設も充実しており、本土から

の呼び込みを積極的に行っている模様。

西崎研修センターの現状につい

那覇市では、ビジネスホテルで 1 室当たり 5,500 円が相場。シティホテ

ル(食事付)で 10,000 円程度。現在の料金設定は高い印象がある。

部屋数も他のホテルと比較して少ない印象。

西崎研修センターの今後の有

効活用策について

稼働率を上げるには、はじめのうちは価格を低く設定して、ある程度の

稼働率をキープすることや、またシーズン毎の料金設定も考えられる。

オフシーズンの呼び込みが必要。例えば 9~11 月の修学旅行誘致な

ど。なお誘致に当たっては営業強化が必要。特に修学旅行は 1 年前か

ら活動が必要。

糸満観光や、近隣地区と連携した広域観光という視点での呼び込みも

考えられる。

その他、美々ビーチとの連携(一括指定管理)や太陽光発電による売

電収入なども考えられる。

設問15:その他本事業へのご意見、ご要望等

その他、本事業に対するご意見、ご要望等をお聞かせください。

寄せられた主な意見は下記のとおり。

現在の研修センターは空調・冷房設備や厨房設備の耐用年数がきており、メーカーも対応

が難しくなっているため、市による早期改善を希望する。

プロスポーツを誘致しやすい環境の整備。

仕様書が細かすぎる(仕様発注)だと民間事業者の提案余地がなくなるため、提案の自由

度を確保してほしい。

サッカーの芝をプロ仕様に管理するためには、専門業者の配置が必要。

市内・県内企業限定とする参加資格要件の撤廃。 など

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2.ヒアリング結果の考察

これまで整理したヒアリング結果をもとに、今後の指定管理者公募や施設の機能改善に向けた方向性等について整理する。

表5-3 事業者等ヒアリング結果の考察

内容 対象施設等 事業者等の意見 今後の方向性等について(案)

次期指定管理者の公募に関する事項

指定管理期間について

西崎運動公園 想定する指定管理期間:5 年について、妥当という意見が多数。 指定管理期間は 5 年とする方向性で検討。

西崎研修センター 施設の機能改善が図られるのであれば、想定する指定管理期間:5 年につ

いて、妥当という意見あり。

利用者の満足度を高めるための機能改善を市において図ることを前提に、

指定管理期間は 5 年とする方向性で検討。

指定管理者の収入の構

成について

西崎運動公園 「指定管理料+利用料金収入」という構成について、妥当という意見が多

数。

指定管理者の収入の構成は、「指定管理料+利用料金収入」とする方向

性で検討。

自主事業を活発に行うことによる利用料金収入の増大を目指す。

西崎研修センター 「利用料金収入のみ」という構成について、妥当という意見あり。

一方、大規模修繕は市による確実な実施を求める意見もあり。

指定管理者の収入の構成は、「利用料金収入のみ」とする方向性で検討。

営業・誘致活動を活発に行うことによる利用料金収入の増大を目指す。

指定管理者が実施する事

業内容について

西崎運動公園 「大会・合宿等の誘致活動業務」や「植栽管理業務」、「修繕業務」について

課題認識の意見あり。

「大会・合宿等の誘致活動業務」については、誘致に見合った施設とするた

めの機能改善や、市としてのバックアップの方法について検討※。

修繕費の扱いについて検討(現状は指定管理者にて毎年度予算を計上)。

西崎研修センター 「大会・合宿等の誘致活動業務」や「植栽管理保安警備業務」、「修繕業務」

について課題認識の意見あり。

「大会・合宿等の誘致活動業務」については、誘致に見合った施設とするた

めの機能改善や、市としてのバックアップの方法について検討※。

夜間の無断駐車(近隣住民)への対応策を検討(駐車場有料化等)。

指定管理者の管理区分に

ついて

両施設及び

市内他公園

専門性が異なるため、西崎運動公園と西崎研修センターは分割して指定

管理が望ましいという意見が多数。

市内他公園についても分割を希望する意見あり。

一括/分割の場合の市及び事業者等に対してのメリット・デメリットをさらに

精査のうえ、最も望ましい管理区分を検討。

指定管理期間中の施設

改修工事実施について -

改修工事期間中の営業補償を求める意見が多数。

そのほか、事前告知や改修時期への配慮を求める意見あり。

市による改修工事期間中の指定管理者への配慮策について検討。

可能な限りオフシーズンでの改修実施等、改修時期に配慮する。

リスク分担について - 気象災害への対応や、修繕業務等に関する意見あり。 不可抗力リスク、修繕リスク等について、官民の適切なリスク分担を検討。

参画意向について - 県内外の企業・団体ともに参画へ関心を示す意見が多数。 特に市内・県内企業を優先とするか否かの検討が必要。

その他、公募に当たり提示する既存施設の情報についても整理が必要。

その他留意事項について - 提案の自由度の確保や、市内・県内企業優先とする参加資格要件・評価

項目の撤廃を求める意見あり。

全国展開を行っている企業は、自社のネットワークを活用した大会等誘致

も期待できる。よって幅広く民間ノウハウを募る視点も重視のうえ、参加資

格要件や業務区分等について検討。

オリンピック・パラリンピック競技合宿等の誘致

に関する事項

機能改善を要望する事項

について

西崎運動公園

ハード面については、体育館の床の張替え、冷房・空調設備の更新、トレ

ーニング機器の更新のほか、陸上競技場の芝の張替え等を要望する意見

あり。

ソフト面については:選手・団体をサポートする市民グループ設立や、営業

時間外の利用要望に対する柔軟な対応を希望する意見あり。

競技団体の意見を参考としつつ、トップアスリートにも対応するための機能

改善を行い、ひいてはアマチュアスポーツの活性化も目指す。

西崎研修センター 選手の体格に見合ったベッド等の更新を要望する意見あり。 多様な利用ニーズに対応するための寝具類の更新を検討。

合宿利用による市民利用

制限への対応について -

一定の市民利用制限はやむを得ないとしながらも、市民への事前告知の

徹底や、トップアスリートとの交流の視点を重視する意見あり。

合宿の際には市と指定管理者が連携して市民への告知を行い、オリンピッ

ク・パラリンピックに市としても協力するといった視点での、理解を求める姿

勢が必要。

トップアスリートとの交流による市民のスポーツ参加意欲の向上に期待し、

競技団体等との調整を行う。

オリンピック・パラリンピッ

ク誘致可能性について - 指定管理者の立場としては、現時点で不明という意見が多数。

競技団体の意見を参考としつつ、指定管理者の業務としてどこまで対応可

能かを検討。

西崎研修センターの有効活用策に関する事項 西崎研修センター 合宿料金の柔軟な設定(オフシーズンの割引)や、広域観光との連携等に

関する意見あり。

スポーツツーリズムの視点や、オフシーズンの各種研修・合宿・修学旅行

等の受け入れを活発にするため、ハード面の整備だけでなく、広域観光と

の連携といった市としてのまちづくりの視点からも検討を行う。

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■※参考:自治体によるスポーツ合宿への支援措置について

名護市では、市内スポーツ合宿等を実施する県外の団体に対し、「名護市スポーツ合宿等支援助成事

業」による支援措置を行っている。

1.助成目的

名護市では、市内スポーツ合宿等を利用する県外の団体に対し、予算の範囲内で助成金を交付しま

す。(※スポーツ合宿等=スポーツ並びに文科系の合宿、企業等の研修、但しプロは除く)

2.助成対象事業

助成の対象は、次の項目すべてに該当する事業となります。

① スポーツ合宿等が市内において実施され、市内の宿泊施設を利用していること。

(※公共施設に付随する宿所、キャンプ場は対象外)

② 1回の合宿において宿泊日数が連続して3日間以上、かつ延べ宿泊数が15泊(人)以上で

あること。

③ 営利を目的とするものでないこと。

④ 政治的または宗教活動を目的とするものでないこと。

⑤ 公序良俗に反しないものであること。

3.助成金の額

① 助成金の額=延べ宿泊者数×1,000 円 (1人1泊 1,000 円 ※宿泊者数=監督、コーチを

含む)

② 上限は 100,000円

③ 1,000円未満は切り捨て

※名護市ホームページより抜粋

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第6 西崎研修センター用途変更(有効活用)等の検討

1.類似施設事例調査

現在宿泊施設として機能している西崎研修センターについて、今後の稼働率向上を目指すために付

加すべき機能等について、類似施設(スポーツ施設に併設している宿泊・研修施設)をもとに事例調

査を行う。

(1)アスリート利用に特化した施設

(ⅰ)味の素ナショナルトレーニングセンター アスリートヴィレッジ

項目 内容

所在地 東京都北区西が丘 3-9-14

敷地面積 10,067 ㎡

建築面積 4,750 ㎡

延床面積 18,620 ㎡

構造 鉄筋コンクリート造 地上 7 階

宿泊施設

機能

○東館・西館

宿泊部門:約 258 名収容

シングル:1 名×41 室

ツイン:2 名×51 室

和室:11 名×4 室

リビング 9 室、マッサージルーム 9 室

マンションタイプ 5 エリア(共通:個室(1 名×3 室)、グループ個室(3 名×4 室)、

リビング 1 室)

附属部門:食堂、喫茶、大浴場、研修室、図書・学習室、ミーティングルーム

○南館

宿泊部門:約 198 名収容

シングル:1 名×96 室

ツイン:2 名×15 室

リビング:4 室、マッサージルーム 4 室、アカデミー3 エリア(共通:個室(1 名×3

室)、グループ個室(4 名×3 室及び 6 室)、リビング 1 室)

附属部門:食堂、休憩室(和室 2 室)、ドーピング検査室(待合室、採血室、作業室、

採尿室)

付属施設 設備等(建築面積 147 ㎡、延床面積 656 ㎡)、自転車置場(24.9 ㎡×2 棟)、駐車場 63

備考

供用開始:平成 20 年 1 月(増築の南館は平成 23 年 3 月)

シングル:ツイン比率=7:3

利用料金は非公表

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施設配置図 アスリートヴィレッジ全景

洋室 和室

食堂 大浴場

図6-1 味の素ナショナルトレーニングセンター アスリートヴィレッジ施設写真

※写真は施設ホームページより記載

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(ⅱ)BumB東京スポーツ文化館

項目 内容

所在地 東京都江東区夢の島 2-1-3

敷地面積 27,022 ㎡

延床面積 増築棟、宿泊施設:4,960 ㎡

既存棟(旧夢の島総合体育館):12,446 ㎡

構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 地上 4 階

宿泊施設

機能

収容人数:251 名

シングル:1 名×7 室

ツイン:2 名×10 室

障害者対応ツインルーム:2 名×2 室

5 人和洋室:5 名(ベッド 2 名、和室 3 名)×22 室

5 人洋室:5 名×16 室

10 人室(障害者対応):10 名×3 室

バスルーム(障害者対応。男女 1 ルーム。利用人数 10 名)、ランドリー

スポーツ施設

機能

メインアリーナ(延床面積 1,410 ㎡、バスケ 2 面、バレー3 面、バドミントン 8 面)、マ

ルチスタジオ、柔道場、剣道場、サブアリーナ、アーチェリーフィールド、屋内温水プ

ール、フットサルコート、フィットネスジム、フィットネススタジオ、スポーツサウナ&バ

その他機能

文化・学習施設(ミュージックスタジオ、研修ルーム、クリエーションスペース、マルチ

ホール)

レストラン

備考

供用開始:平成 16 年 3 月

シングル:ツイン比率=4:6

スポーツ施設と宿泊施設が隣接して立地

PFI事業として実施(維持管理・運営期間は平成 16 年 3 月からの 20 年間)

■宿泊料金(単位:円(税込))

観光・出張・営利利用等料金 宿泊(1 人 1 泊) 特別支援学校・学校行事利用及び

施設併用利用料金

少年 青年 一般 部屋タイプ 少年 青年 一般

5,400 6,480 7,560 シングル 3,780 4,860 5,940

5,400 6,480 7,560 ツイン(2 名利用) 3,780 4,860 5,940

3,780 4,860 5,940 5 人室定員利用 2,160 3,240 4,320

3,780 4,860 5,940 10 人室定員利用 2,160 3,240 4,320

5,400 6,480 7,560 シングル 3,780 4,860 5,940

5,400 6,480 7,560 ツイン(2 名利用) 3,780 4,860 5,940

※食事代は含まない

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施設全景 シングルルーム

ツインルーム 5人和洋室

5人洋室 10人室

図6-2 BumB東京スポーツ文化館施設写真

※写真は施設ホームページより記載

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(ⅲ)新青森県総合運動公園(マエダアリーナ)

項目 内容

所在地 青森県青森市大字宮田字高瀬 22-2

敷地面積 37230.71 ㎡(合宿所含む施設全体)

建築面積 12,953 ㎡(合宿所含む施設全体)

延床面積 25,450 ㎡(合宿所含む施設全体)

3715.36 ㎡(うち合宿所部分)

構造 鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造

地上 6 階、地下 1 階(合宿所は地上 6 階)

宿泊施設

機能

収容人数:145 名

シングル:1 名×20 室

ツイン:2 名×28 室

トリプル(身障者対応室):3 名×3 室

和室:10 名×6 室

レストラン:102 席

談話室、ランドリールーム、大浴場(サウナ付)

スポーツ施設

機能

メインアリーナ(延床面積 9,812 ㎡、バレー4 面、バスケ 3 面、バドミントン 14 面)、

サブアリーナ、室内プール、トレーニングルーム、テニスコート、球技場、アーチェ

リー場等

その他機能

青森県スポーツ科学センターが併設(県民の体力向上や県内のスポーツ選手の

競技力向上を目指し、体力測定・リコンディショニング・動作分析・心理サポートの

各種サービスを実施。また、これらの結果に基づいてトレーニングに役立つ情報

を提供)

備考

供用開始:平成 14 年 11 月

シングル:ツイン比率=4:6

スポーツ施設とスポーツ科学センター及び宿泊施設が隣接して立地(合築)

指定管理者による運営

アジア冬季競技大会、バレーボールVリーグほか、各種全国大会の実績あり

■宿泊料金(単位:円(税込))

【5 月 11 日~6 月 9 日、9 月 21 日~10 月 19 日】 【6 月 10 日~9 月 20 日】※冷房は 1 泊一室の料金

区分 宿泊 寝具 合計 区分 宿泊 寝具 冷房 合計

小・中学生 1,010

150

1,160 小・中学生 1,010

150 630

1,790

高校生 1,130 1,280 高校生 1,130 1,910

一 般 1,770 1,920 一 般 1,770 2,550

【10 月 20 日~5 月 10 日】※暖房は 1 泊一室の料金

食事料金 区分 宿泊 寝具 暖房 合計

朝食 540 円~ 小・中学生 1,010

150 960

2,120

昼食 648 円~ 高校生 1,130 2,240

夕食 864 円~ 一 般 1,770 2,880

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合宿所全景

施設全景

合宿所諸室(左)及び館内案内図(右)

館内案内図

図6-3 新青森県総合運動公園(マエダアリーナ)写真

※写真等は施設ホームページより記載

合宿所

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(ⅳ)長良川スポーツプラザ

項目 内容

所在地 岐阜県岐阜市長良福光 2070-7

建築面積 2,294.63 ㎡

延床面積

8,111.36 ㎡(施設全体)

1 階・・・スポーツ科学トレーニングセンター:1962.16 ㎡

2 階・・・共用施設:1976.16 ㎡

3~5 階・・・宿泊室:3312.24 ㎡

6 階・・・食堂、レストラン:655.70 ㎡

PH 階・・・塔屋:205.10 ㎡

構造 鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、6 階

宿泊施設

機能

収容人数:300 名

洋室(シングル):1 名×12 室

洋室(ツイン):2 名×10 室

洋室(障害者ツイン):2 名×2 室

和室:7 名×22 室

和室:11 名×10 室

大会議室、研修室、大・小浴場、コインランドリー

その他機能 施設1階には、岐阜県スポーツ科学トレーニングセンターがあり、また近隣には岐阜メ

モリアルセンター(県立の運動公園。競技場、球場、体育館等が立地)がある

備考

供用開始:平成 5 年

シングル:ツイン比率=5:5

指定管理者による運営(1 階のスポーツ科学トレーニングセンターは別の指定管理

者が運営)

■宿泊料金(単位:円(税込))

区分 単位 県内利用者料金 県外利用者料金

洋室 1 人用 1 室 1 泊につき 4,200 4,320

洋室 2 人用 1 室 1 泊につき 7,350 7,560

和室 1 人 1 泊につき 高校生以下 1,050 1,080

一般 2,100 2,160

施設全景 洋室(ツイン) 和室

図6-4 長良川スポーツプラザ写真

※施設内写真は施設パンフレットより記載

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(ⅴ)アクシオン福岡(福岡県立スポーツ科学情報センター)

項目 内容

所在地 福岡市博多区東平尾公園 2-1-4

敷地面積 22,900 ㎡(施設全体)

建築面積 8,700 ㎡(施設全体)

延床面積 23,656 ㎡(施設全体)

構造 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 4 階

宿泊施設

機能

収容人数:129 名(施設 3 階)

洋室 30 室(最大 97 名)

和室 2 室(最大 32 名)

コインランドリー、浴場(スポーツ施設利用者と共用)

スポーツ施設

機能

メインアリーナ(延床面積 1,794 ㎡、バスケット2面、バレー2面、バドミントン 10面)、

サブアリーナ、多目的アリーナ、トレーニング室、エアロビクス室、クライミングウォ

ール、研修室、レストラン等(施設 1、2 階)

その他機能 健康体力測定室、福岡県体育研究所等

備考

供用開始:平成 7 年 6 月

宿泊施設は施設 3 階に位置

財団(県スポーツ振興センター)による運営(宿泊施設は民間事業者に委託)

施設はユニバーシアード(バレー会場)等国際大会実績を有する

ジュニアを対象に、アスリート発掘・育成事業を行っている

施設周辺には、県立総合プールや陸上競技場、サッカー場が立地

福岡県はスウェーデンの 2020 年東京五輪事前キャンプ地に決定済み

■宿泊料金(単位:円(税込))

区分 時間 一般 児童生徒

洋室 1 泊 3,130 1,560

和室 1 泊 1,350 670

※身体障がい者、学校教育活動及び県強化指定選手は減免対象

施設全景 洋室 和室

図6-5 アクシオン福岡写真

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(2)アスリート及び一般利用も想定した施設

(ⅰ)スポーツマンハウス鈴鹿

項目 内容

所在地 三重県鈴鹿市御薗町 1669

敷地面積 10,500 ㎡

建築面積 2,300 ㎡

延床面積 3,200 平方

構造 鉄筋コンクリート造 3 階

宿泊施設

機能

収容人数:約 172 名

シングルA:1 名×12 室

シングルB(ロフト付):1~2 名×6 室

バリアフリー:1 名×1 室

ツイン:1~3 名×45 室

和室(12 畳):4 名×1 室

和室(24 畳):8 名×1 室

天然温泉、レストラン、会議室

備考

供用開始:平成 21 年 9 月

シングル:ツイン比率=3:7

三重県営スポーツガーデン(スポーツの杜鈴鹿)に隣接。スポーツの杜鈴鹿には体

育館、水泳場、庭球場、サッカー・ラグビー場等が立地

三重県営スポーツガーデンは県体育協会が指定管理者として運営。当該宿泊施設

は民間事業者が運営

レストランはバイキングのほか、ケータリングサービスを実施

■宿泊料金(単位:円(税込))

部屋タイプ 部屋数 利用人数 スポーツ団体 一般 特徴

シングルA 12 室 1 名 4,800 6,300

シングルB 6 室 1 名

2 名

4,800

2,800

6,300

3,800 ロフト付

バリアフリー 1 室 1 名 4,800 6,300

ツイン 45 室

1 名

2 名

3 名

6,300

4,300

3,300

7,300

5,300

4,300

和室(12 畳) 1 室 4 名 2,800 3,300

一室最低保証料金

( ス ポ ー ツ 団 体

11,200 円 ・ 一 般

13,200 円)

和室(24 畳) 1 室 8 名 2,800 3,300

一室最低保証料金

( ス ポ ー ツ 団 体

22,400 円 ・ 一 般

26,400 円

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施設全景

シングルA シングルB

ツイン 和室(24畳)

図6-6 スポーツマンハウス鈴鹿写真

※写真は施設ホームページ等より記載

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(ⅱ)プライムイン城陽

項目 内容

所在地 京都府城陽市寺田大川原 26-8

延床面積 3065.4 ㎡

構造 鉄筋コンクリート造 3 階

宿泊施設

機能

収容人数:最大 125 名

宿泊室:最大 8 名×10 室

特別室:3 名×1 室

レストラン、浴室、研修室、フリースペース、バーベキューテラス、野外活動ピロテ

ィ等

備考

供用開始:平成 9 年 9 月

民間指定管理者による運営(平成 26 年 4 月から 5 年間)。

フリースペースは 6 分割でき、宿泊も可能

城陽市総合運動公園に隣接。施設内には市民体育館、野球場、テニスコートのほ

か、各種遊具、広場等が立地

■宿泊料金(単位:円(税込))

一室当たりの宿泊人数 土曜日及び祝日の前日 日・平日

大 人 1~3 人 4,200 3,600

大 人 4 人 3,600 3,200

大 人 5~8 人 3,200 2,600

こども 1~3 人 3,200 3,200

こども 4~5 人 2,100 2,100

こども 6~8 人 1,600 1,600

特別室 大人 5,800 5,200

こども 4,800 4,200

※こども=3 歳~中学生

※フリースペースご宿泊台=上記料金に準じる。

フリースペースご宿泊 1 区 1~7 人(6 区)

※フリースペースこども団体 1 区 平 日 6,300 円

休日前 8,400 円

こども団体:城陽市社会教育登録団体、並びに常用しスポーツ少年団

※スポーツ合宿の食事代金は、夕食が一般宿泊者の半額。朝食も割安に設定されている。

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施設全景

特別室

宿泊室

館内図

図6-7 プライムイン城陽写真

※写真等は施設ホームページ等より記載

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(ⅲ)ホテル・ロッジ舞洲

項目 内容

所在地 大阪市此花区北港緑地 2-3-75

宿泊施設

機能

○ホテル

収容人数:212 名

洋室シングル:1~2 名×18 室

洋室ツイン:2~3 名×6 室

洋室ツイン(車椅子対応室):2 名×2 室

洋室フォース:3~5 名×6 室

和室 4 人室:3~6 名×12 室

和室 8 人室:7~10 名×6 室

レストラン、多目的ホール、和・洋・特別研修室、大浴場

○ログハウス

収容人数:98 名(1 棟:2~8 名。全 14 棟)

○キャンプ場

収容人数:128 名(1 区画:8 名。全 16 区画)

備考

シングル:ツイン比率=7:3

舞洲スポーツアイランドに隣接。施設内にはアリーナ、野球場、運動広場等が立

地。施設は民間指定管理者(共同企業体)による運営

宿泊料金はプランにより異なる(大人 1 人シングル 5,000 円程度~(平日の場合))

洋室シングル 洋室ツイン

洋室フォース 和室 4人室

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施設全景

舞洲スポーツアイランド 施設配置図

図6-8 ホテル・ロッジ舞洲写真

※写真等は施設ホームページ等より記載

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(ⅳ)ホテルSP(スポーツパレス)はるの

項目 内容

所在地 高知県高知市春野町芳原 2485

宿泊施設

機能

○収容人数:124 名

シングルルーム:1 名×2 室

ツインルーム:1~2 名×12 室

6 畳和室:1~3 名×4 室

12 畳和室:1~6 名×4 室

特別室(ツインルーム+和室 6 畳):1~4 名×2 室

スチューデントルーム(和室 2 段ベッド):1~4 名×8 室

レストラン(2 施設)、大浴場、会議室・宴会場、コインランドリー売店等

備考

供用開始:昭和 62 年 11 月

シングル:ツイン比率=1:9

民間事業者が運営

高知県春野総合運動公園に隣接。施設内には陸上競技場、体育館、野球場、テニ

ス場等さまざまなスポーツ施設が立地

■宿泊料金(単位:円(税込))

区分 定員 参考価格

シングルルーム 1 名 3,861 円~/人

ツインルーム 1~2 名 3,731 円~/人

6 畳和室 1~3 名 3,000 円~/人

12 畳和室 1~6 名 3,000 円~/人

特別室

(ツインルーム+6 畳和室) 1~4 名 4,204 円~/人

スチューデントルーム

(二段ベッド) 1~4 名 2,667 円~/人

シングルルーム ツインルーム

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和室 特別室

スチューデントルーム 施設全景

施設配置図

図6-9 ホテルSPはるの写真

※写真等は施設ホームページ等より記載

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2.西崎研修センター用途変更(有効活用)等の方向性について

これまで整理した事例等をもとに、西崎研修センターの稼働率向上に向けた用途変更(有効活用)

等の方向性について整理する。

表6-1 西崎研修センター用途変更(有効活用)等の方向性について

項目 現況 今後の方向性等について

シングル:ツインルームの

比率

シングル:0 室

ツイン:21 室

(その他、和洋室、和室等)

スポーツ合宿利用者のシングルニーズに配慮しつつ

も、夏季のレジャープール利用の家族連れ等の利用

ニーズにも配慮する必要があることから、ツインルー

ム 21 室のうち一定数をシングルルームへ変更。

類似施設は施設により比率が異なるものの、BumB

東京スポーツ文化館や新青森県総合運動公園のシ

ングル:ツイン比率=4:6を参考として検討。

その他、寝具類も体格の大きい選手やプロスポーツ

選手の宿泊を想定した規格・仕様へ更新。

障がい者への対応

車いす利用者のためのス

ロープは整備

障がい者対応の宿泊室

は1室(トイレ・浴室に手

すり等設置の暫定仕様)

今後障がい者スポーツ合宿へ対応するためには、

一定数の障がい者対応室も必要。

特に浴室については、施設利用実績のある元パラリ

ンピック選手からの意見を参考に、改善が必要。具

体的には、現在ユニットバスとなっている浴室の拡

張、浴槽を床部分へ埋め込み段差を解消する等(参

考:ホテル・ロッジ舞洲の車いす対応室写真)。

参考として、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に

配慮した建築設計標準」を提示。

宿泊機能以外の諸室・設備

の活用

研修室、多目的ホール

浴場、コインランドリー

レストラン等

合宿チームがミーティングできるよう、OA機器が活

用できる機能付加を検討。

合宿チームによっては、トレーニング機器を持ち込

む場合もあるため、合宿期間中は研修室等を仮設

のトレーニング室として活用することも検討。

合宿期間中のクリーニングサービスやコインランドリ

ーの増設を検討。

合宿期間中の食事については、量・質・栄養バラン

スに配慮するとともに、各チームのニーズに応じた

柔軟な対応が必要(例として、練習時間に応じた食

事の提供等)。

その他、マウンテンバイク選手利用を想定し、自転

車の保管庫と洗浄場の設置を検討。

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項目 現況 今後の方向性等について

宿泊料金の差別化 現在は宿泊目的にかか

わらず、料金は一律。

類似施設では、宿泊目的別、シーズン別に異なった

利用料金が設定されている。

特に、スポーツ合宿目的は通常宿泊よりも低価格で

設定されており、また宿泊者・宿泊団体によっては減

免措置も行われているため、柔軟な宿泊料金の設

定を検討。

その他有効活用策について -

類似施設を例として、そのほか下記の有効活用策

が考えられる。

トレーニング室併設や、スポーツ医科学機能を併

設したトップアスリート育成機能の整備

浴室・サウナの機能改善(ジェットバス・スポーツ

サウナ(低温サウナ)室整備等)やストレッチ、マ

ッサージ等のコンディショニング機能の整備

一般利用者を対象に、運動公園利用とセットにし

た健康増進・体質改善プログラムの実施 など

東京都多摩障害者スポーツセンター

■参考:高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(平成 24年 国土交通省)

平成 18年 12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に配慮する法律(通称:

バリアフリー新法)」は、高齢者や障がい者などの自立した日常生活や社会生活を確保するために、旅

客施設・車両等、道路、路外駐車場、都市公園、建築物に対して、バリアフリー化基準(移動等円滑化

基準)への適合を求めている。

次ページ以降に示すのは、ホテル又は旅館の客室において求められる基準等を参考として提示したも

のである(移動等円滑化基準:バリアフリー化の為の最低レベル。移動等円滑化誘導基準:バリアフリ

ー化の望ましいレベル)。

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参考:障がい者利用に配慮した宿泊施設の考え方について

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第7 指定管理者公募要項等の検討

1.調査結果の総括

これまでの調査結果を踏まえ、西崎運動公園及び西崎研修センターの機能改善の方向性のまとめを

整理する。

(1)機能改善の基本的な方針

市内における地域内の滞留人口を増やし、スポーツによる地域活性化を目指す観点から、域外から

の合宿誘致に取り組むための機能を付加し、施設の利用価値向上を図る

障がい者スポーツの振興に寄与するため、施設のバリアフリー化促進やソフト面での受け入れ態勢

の強化を図る

アマチュアスポーツのメッカとしての市民利用範囲を確保し、合宿利用との両立を図る

民間事業者のノウハウを活用し、自主事業の実施や大会・合宿等誘致に積極的に取り組み、効率的・

効果的な指定管理者による施設管理運営を図る

域外からの合宿誘致の推進

障がい者スポーツの受け入れ強化

アマチュアスポーツのメッカとしての

機能維持・強化

西崎運動公園

西崎研修センター

指定管理者による効率的・効果的な

管理運営の実施

域外からの滞留人口増加による地域経済の活性

化・観光振興の促進

障がい者スポーツ対応による施設利用価値の向上

域外合宿利用者との交流による市民のスポ

ーツ参加意欲促進、健康増進への寄与

指定管理者のノウハウ活用による施設利便性

の向上や、施設稼働率向上による公共施設の長

期的・安定的な管理運営の実施

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(2)施設毎の機能改善の方向性

(ⅰ)西崎運動公園

①総合体育館

オリンピック・パラリンピック競技合宿等誘致を想定した機能改善の実施

バドミントン利用増加を想定し、コートマット等必要備品導入を検討

車いす室内競技利用(車いすバレー・バスケ・バドミントン等)を想

定し、車いす競技用の備品導入のほか、施設のバリアフリー化に

ついて検討

トレーニング室について、障がい者利用を可能なものとするため、

機器の更新を図るほか、陸上競技場のトレーニング室との利用す

み分けについて検討(市民利用とプロ利用の分離等)

メインアリーナについて、2階の観客席の増設を図るほか、障がい

者についても、2階ギャラリーからの観覧を可能なものとするため、

2階ギャラリーへのスロープ設置や障がい者対応の観客席設置を

検討

その他、アリーナ床の張替えや、内外装の交換と照明のLED化等

を検討

ハード面の施策

指定管理者による自主事業の実施による利用料金収入の増大を図る

指定管理者による積極的な大会・合宿等誘致により、施設稼働率の向上を図る

ソフト面の施策

総合体育館でのバドミントン利用イメージ

オリンピック・パラリンピック等含む県外室内競技団体の合宿誘致

特にオリンピックについては、市民利用が多く大会実績もあるバドミントン合宿誘致を想定

今後利用促進を図るターゲット

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②陸上競技場

③西崎球場

オリンピック・パラリンピック等含む県外陸上競技団体の合宿誘致

トラック競技(短距離)やフィールド競技(投てき等)を想定

今後利用促進を図るターゲット

トラック内芝の更新や室内練習場の充実のほか、雨天対応の傾斜走

路等の新設を検討

トレーニング室について、機器の更新を図るほか、陸上競技場のトレ

ーニング室との利用すみ分けについて検討(市民利用とプロ利用の

分離等)

障がい者利用に配慮した施設のバリアフリー化実施を検討

なお、サッカー利用については、サッカー対応の芝のイニシャル・ラン

ニングコスト等を勘案し、利用方針を検討

ハード面の施策

第 3 種公認の全天候型舗装というメリットや、元車いすランナーのパラリンピックメダリスト利用実績等をアピ

ールし、指定管理者による積極的な合宿誘致を推進

ソフト面の施策

すでに県外大学野球部による 2~3 月の合宿利用が盛況であることを踏まえ、12~1 月のさらなる誘致推進

を想定

幅広い年齢層の野球大会が行われている観点から、各種大会(県外チームとの交流試合当)等の実施も今

後目指す

今後利用促進を図るターゲット

シニア層の利用者の視認性向上のための、バックスクリーン

の機能改善(スコアボードのLED化)の検討

バックネットや側面のラバーフェンス等の更新の検討

障がい者利用へ配慮するため、観客席に車いすで出入りで

きるよう配慮することを検討

ハード面の施策

指定管理者による積極的な合宿誘致を推進

ソフト面の施策

傾斜走路のイメージ

オリンピック・パラリンピック競技合宿等誘致を想定した機能改善の実施

LED式スコアボードのイメージ

県外大学野球合宿やシニア層を含む各種大会利用等のさらなる拡大を想定した機能改善の実施

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127

④西崎庭球場

⑤プール

市外(県内外)の部活動合宿利用を想定

今後利用促進を図るターゲット

利用者の満足度低下を招いている芝や照明燈について、更

新を検討

ハード面の施策

指定管理者による自主事業実施による利用料金収入の増

大を図る

ソフト面の施策

プール利用による、体幹や身体部位の強化、身体のケアに有効な施設として、障がい者含む他競技(他施

設利用)のアスリート利用を想定

市民のレジャー利用目的に加え、高齢者等の健康増進に寄与する機能強化も今後目指す

今後利用促進を図るターゲット

水中トレーニング・コンディショニング機能(歩行プール等)の導入を

検討

障がい者利用に配慮した、施設のさらなるバリアフリー化実施を検討

ハード面の施策

指定管理者による自主事業実施による利用料金収入の増大を図る

水質チェックや利用者の監視体制強化等、利用者の安全性確保のた

めの取り組みを強化する

ソフト面の施策

児童・生徒の競技力向上を想定した機能改善の実施

サンドグラスコート更新後のイメージ

アスリートの水中トレーニング・コンディショニング実施を想定した機能改善の実施

歩行プールのイメージ

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⑥多目的広場

多様なスポーツ活動の受け皿として、他施設ではできないような屋外競技の利用拡大を想定

あわせて、屋外障がい者スポーツの利用拡大を想定

今後利用促進を図るターゲット

指定管理者による自主事業実施による利用料金収入の増大を図る

多目的広場において利用可能な競技種目の明確化を図る(例:障がい者スポーツとして、障がい者ソフトボ

ールやフットベースボール等の利用促進を図る等)

ソフト面の施策

多様なスポーツ活動の受け皿としての活用を想定した機能改善の実施

多目的広場における障害者スポーツのイメージ

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(ⅱ)西崎研修センター

障がい者スポーツを含め、西崎運動公園での競技合宿等のさらなる宿泊利用を想定

今後利用促進を図るターゲット

競技合宿利用者の利用ニーズに対応すべく、シングルルーム

を新設するほか、アスリートの体格に応じた寝具類の更新を検

討(ベッドの大型化やマットレスの改善等)。

障がい者利用に配慮した施設のバリアフリー化の検討(バリア

フリールームの更新や障がい者対応の浴室、トイレ等の設置

等)

合宿チームがミーティングに活用できるよう、研修室の更新(O

A機器の設置等)

宿泊者の快適性向上のための、客室内装、カーペットの更新や

コインランドリーの増設、大浴場の温浴機能の充実(スポーツサ

ウナ、ジェットバス等)等を検討

競技合宿利用の選手の身体のケア、マッサージ等の機能設置

を検討

その他、空調機、厨房保冷庫等設備面の全面更新の実施を検

ハード面の施策

指定管理者による積極的な合宿誘致の推進による施設稼働率向上や利用料金収入の増大を図る

競技合宿利用者の利用ニーズに対応すべく、飲食サービスの充実(栄養バランスに配慮した食事の提供

等)やクリーニングサービスの実施を検討

障がい者の利用促進を図るため、県内医療機関等との連携体制の確立を検討

ソフト面の施策

競技合宿利用者の利便性・快適性向上を想定した機能改善の実施

シングルルームのイメージ

(繁忙期に 2 段ベッドを併設する運用を想定

した場合のイメージ)

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■西崎運動公園・西崎研修センター 機能改善イメージ図

130

■西崎運動公園・西崎研修センター 機能改善イメージ図(1/2)

●陸上競技場:オリンピック・パラリンピック競技合宿等誘致を想定した機能改善

今後利用促進を図る

ターゲット

ハード面の施策

オリンピック・パラリンピック等含む県外陸上競技団体

トラック競技(短距離)・フィールド競技(投てき等)を想定

トラック内芝の更新や室内練習場・トレーニング室の充実の

ほか、雨天対応の傾斜走路等の新設を検討

障がい者利用に配慮したバリアフリー化実施を検討

ソフト面の施策

第 3 種公認の全天候型舗装というメリットや、元車いすランナ

ーのパラリンピックメダリスト利用実績等をアピールし、指定

管理者による積極的な合宿誘致を推進

●西崎総合体育館:オリンピック・パラリンピック競技合宿等誘致を想定した機能改善

●西崎球場:県外大学野球合宿やシニア層含む各種利用の拡大を想定した機能改善

●多目的広場:多様なスポーツ活動を想定した機能改善

●プール:水中トレーニング・コンディショニング実施を想定した機能改善

今後利用促進を図る

ターゲット

ハード面の施策

プール利用による、体幹や身体部位の強化、身体のケアに

有効な施設として、障がい者含む他競技のアスリートを想定

水中トレーニング・コンディショニング実施が可能な機能導入

を検討

障がい者利用に配慮したバリアフリー化実施を検討

ソフト面の施策

指定管理者による自主事業実施による利用料金収入の増

大を図るほか、水質チェックや利用者の監視体制強化等、利

用者の安全性確保のための取り組みを強化

●西崎庭球場:児童・生徒の競技力向上を想定した機能改善

今後利用促進を図る

ターゲット 市外(県内外)の部活動合宿利用を想定

ハード面の施策 芝の張替え、照明燈の更新を検討

指定管理者による自主事業実施による利用料金収入の増大

を図る ソフト面の施策

●西崎研修センター:競技合宿利用者の利便性・快適性向上を想定した機能改善

今後利用促進を図る

ターゲット

障がい者スポーツを含め、西崎運動公園での競技合宿等のさらなる宿泊利用を想定

特に、夏季及び冬季以外の宿泊稼働率の増加を目指す

ソフト面の施策 飲食サービスの充実のほか、指定管理者による積極的な合宿誘致を推進

シングルルーム新設のほか、アスリートの体格に応じた寝具類の更新を検討

バリアフリールームの更新や障がい者用浴室、トイレ等の設置を検討

空調機、厨房保冷庫のほか、客室内装、大浴場、サウナ、ランドリールーム等の更新を検討

ハード面の施策

今後利用促進を図る

ターゲット

オリンピック・パラリンピック等含む県外室内競技団体

特にオリンピックについては、市民利用が多く大会実績もあるバドミントン合宿誘致を想定

ソフト面の施策 指定管理者による自主事業実施による利用料金収入の増大を図る

バドミントン用の競技マット導入のほか、アリーナ床の更新を検討 障がい者利用にも配慮したトレーニング機器の更新のほか、メインアリーナ 2 階へのスロープ設置や観客席の増設等、施設のバリアフリー化実施を検討

内外装の交換や塗装実施のほか、省エネルギーに配慮し照明のLED化を検討

ハード面の施策

今後利用促進を

図るターゲット

ハード面の施策

ソフト面の施策 指定管理者による積極的な合宿誘致を推進

今後利用促進を

図るターゲット

ソフト面の施策

多様なスポーツ活動の受け皿と

して、他施設ではできない屋外

競技の利用拡大を想定

あわせて、屋外障がい者スポー

ツの利用拡大を想定

指定管理者による自主事業実施

による利用料金収入の増大を図

○機能改善の基本的な方針

市内における滞留人口を増やし、スポー

ツによる地域活性化を目指すべく、域外

からの合宿誘致のための機能を付加

スポーツ健康都市として、障がい者スポ

ーツの振興に寄与すべく、施設のバリア

フリー化や受け入れ態勢の強化を実施

施設内の遊具・健康器具については、

市民や利用者の体力づくりに資する機

具へ更新

なお、合宿誘致にあたっては、アマチュ

アスポーツのメッカとしての市民利用と

の両立に努める

○市が取り組む事項

有効活用にあたり、市としての事業計画

立案と、機能改善を行う範囲の明確化

市内外やプロ・アマ別等の柔軟な利用

料金体系の構築に向けた検討

合宿誘致に向けた県内自治体や関係団

体等との連携の強化

○指定管理者が取り組む事項

施設一括管理による、効率的・効果的な

業務の実施

自主事業実施のほか、大会・合宿等を

誘致し、利用料金収入の増大を図る

バックスクリーンの機能改善(スコアボードのLED化)を検討 バックネットや側面のラバーフェンス等の更新を検討 車いす利用者の移動性確保の検討(観客席への出入り)

すでに県外大学野球部による 2~3 月の合宿利用が盛況であることを踏まえ、12~1 月にさらなる誘致を想定

幅広い年齢層の野球大会が行われていることから、各種大会(県外チームとの交流試合等)等の実施も今後目指す

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131

2.指定管理者公募要項の作成

これまでの調査結果を踏まえ、次期指定管理者公募にあたり、現在の西崎運動公園及び西崎研修センター指定管理者公募時の募集要項から改定した内容

を整理する。あわせて、検討結果を踏まえ作成した募集要項(案)及び業務仕様書(案)を示す(巻末資料参照)。

表7-1 募集要項及び業務仕様書の規定に関する改定(案)

NO 項目

現在の募集要項又は業務仕様書における規定

※【 】記載場所 改定(案)

(西崎運動公園+他市内公園体育施設)

(西崎研修センター)

1 事業内容に関して

事業対象範囲 【募集要項 2 施設の概要】

・公園(27 施設/西崎運動公園含む)

・体育施設(11 施設)

・その他公園施設(18 施設)

合計 56 施設

【募集要項 3 施設の概要】

・西崎研修センター

・「一括(A+B)」の一括発注

2 指定管理期間 【募集要項 4 指定管理期間】

・3 年間

【募集要項 4 指定管理者の業務】

・5 年間

・5 年間

3 応募資格 【募集要項 8 応募資格】

・市内に主たる事務所又は事業所を有する

団体(共同企業体を含む)

【募集要項 8 応募資格及び条件】

・沖縄県内に本社等を置く者

■応募企業の条件を検討

・指定管理業務を実施する者として、市内に本店を

置く公益的団体を1社以上含む団体(共同企業体又

は提携企業(協力企業)は、他の応募者と重複応募

を認める)であること

4 事業収入に関して

利用料金の設

【業務仕様書 6(4)利用料金の基準額】

・条例第 23 条に示す基準額以下で設定

【募集要項 6(1)管理に要する経費】

・条例の金額の範囲内で設定

■市において、今後以下を検討

・「市内と市外」、「一般とプロ」の使用料金の差

※関連事項

・指定管理者の収入は、指定管理料(年度毎

支払)+利用料金収入

※関連事項

・指定管理者の収入は、利用料金収入

5 納付金 【業務仕様書(共通)3(15)納付金】

・指定管理者は、各年度における指定管理

運営費会計の純利益(税引き後相当額)の

20%以上相当額を市に納付する。

【募集要項 6(4)納付金】

・指定管理者は、各年度における指定管理

運営費会計の純利益(税引き後相当額)の

30%以上相当額を市に納付する。

・20%に統一

6 リスク分担に関して

施設の修繕負

【募集要項 別紙 3 リスク分担】

・施設や設備の損傷は経年劣化によるもの

(小規模なもの)は、指定管理者が負担。(指

定管理者の責めに帰すことのできない損傷)

は、市が負担。

【募集要項 6(2)管理に要する経費】

・施設の修繕に係る費用については、原則と

して指定管理者が、そのすべての経費を負

・A の内容で規定

※関連事項

【業務仕様書(共通)3(7)修繕】

・指定管理者は、運営費に修繕料を計上す

ることとし、その合計は 1 千万円を下限とす

る。(実施合計額が 1 千万円に満たない場合

は、差額分を市に納付)

※関連事項

【募集要項 6(3)指定管理経費】

・指定管理者は、各年度 50 万円以上の修繕

予算を計上するものとする

・A の内容で規定

7 備品の購入負

【業務仕様書(共通)3(9) 備品購】

・指定管理者は、貸与された備品が使用不

能となった場合は、購入又は修繕を行う。1

件の額が 50 万円を超える物件については市

と協議する。

【募集要項 6(3)指定管理経費】

・指定管理者は、指定管理運営費に備品購

入費として 50 万円以上を計上する

・A+B の内容で規定

※関連事項

【業務仕様書(共通)3(9)備品購】

・指定管理運営費により購入した備品は市所

有。指定管理者が持ち込んだ備品等は、指

定管理者所有とし、事業終了後に撤去。

※関連事項

【募集要項 6(3)指定管理経費】

・指定管理運営費により購入した備品は市所

有。指定管理者が持ち込んだ備品等は、指

定管理者所有とし、事業終了後に撤去。

8

利用料金収入の減少リスク負担

減免 【募集要項 別紙 3 リスク分担】

・減免利用者が当初の見込みより大幅に増

加した場合は、市がリスク負担。

空欄

・A の内容で規定

※関連事項

【業務仕様書(共通)1(4)利用料金】

・指定管理料の上限額の設定にあたっては、

利用料金の減免減収分を見込で算定してお

り、補填は行わない

9 施設の

利用不

能等

【募集要項 別紙 3 リスク分担】

・指定管理者の責めに帰すべき事由による

場合は、指定管理者負担。前記以外の場合

は、市が負担。(ただし、指定管理料を減額

する場合がある)

空欄

・A の「ただし、以下の」文言削除

■市において、今後以下を検討

・「施設の利用不能等による収入の減少リスク」に営

業補償入れることについて(A の大規模修繕が段階

的に行われるため)

10 光熱水費負担 【業務仕様書(体育施設)1(5)】

・指定管理者は、光熱水費を、市が指定管理

者に支払う指定管理料から支払うこと

空欄

・長期契約における物価変動や需要変動を考慮し

た文言をリスク分担表に記載

※色つき部分は現在の規定からの変更点を明示

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132

表7-2 審査基準に関する改定(案)

項目 審査基準(案) 配点

1 適格性 (1)人的能力 (管理運営組織、人材育成、人員配置・体制等)の内容

(2)申請者の安定性・健全性(財務状況、経営基盤、資金調達能力、資産等)

(3)申請者の実績 (同種の施設等の管理運営実績)

(4)自己評価・モニタリングに対する内容

(5)個人情報保護に対する取組み内容

20 点

2 効果性 (1)施設の設置目的と業務内容の適合性

(2)利用者へのサービス等向上のための取組み内容

(3)利用料金の設定内容

(4)施設の安全対策、 警備体制と事故及び災害等緊急時の対応

(5)利用促進(誘客)を図るための取組み内容

(6)自主事業の内容

20 点

3 効率性 (1)管理経費の抑制に向けた取組み内容

(2)周辺環境及び地球環境に配慮した取組み内容 20 点

4 妥当性 (1)事業計画の妥当性 20 点

5 地域性 (1)地元企業の活用について

(2)地元関係団体、住民及び市(主催・共催事業)との連携について

(3)地場産品の活用について

(4)地元雇用について

20 点

合計 100 点

■西崎運動公園(現在の審査基準)

項目 評価のポイント 配点

1 適格性:業務遂行主体としての

適格性

・適正な人員が配置できるか

・指定管理業務を遂行できる経営状況にあるか

・公園管理に関して経験や知識があるか

・事故防止などの安全管理対策及び急病、事故、災害発生時など緊急時の対応及び実施体制は十分なものとな

っているか

15

2 効率性:コスト低減 ・市が負担する管理運営費を低く抑えられるか 20

3 効果性:サービスの維持向上 ・植栽管理、清掃、警備、施設点検、修繕及び地域・利用者に特に貢献している自主事業等において、現状の管

理水準を維持できるか

・サービスを向上させるための実行可能な提案があるか

・これまでにない新たな視点、取り組みがなされているか

25

4 収益性:稼働率アップ(集客等)

の取り組み

・利用者を増やすためのイベント(自主事業)等の実施計画があるか 25

5 妥当性:適切な事業計画 ・計画書を実行するための人員、時間、予算の裏付けはあるか 15

小計 100 点

6 地域性 市内(10 点加算)、共同企業体本店が市内同士(10 点加算)、共同企業体本店が市内・市外(5 点加算) 左記

■西崎研修センター(現在の審査基準)

審査基準 審査項目 配点

1 事業計画書等の内容が、利用者の

公平な利用を確保できるものである

こと

(1)利用者の公平利用を確保するための方針

(2)利用者へのサービス等向上のための取組み内容

(3)利用料金の設定内容

15

2 事業計画書等の内容が、西崎研修

センターの効用を最大限に発揮させ

るものであるとともに、効率的な管理

がなされるものであること

(1)施設の設置目的と業務内容の適合性

(2)利用促進(誘客)を図るための取組み内容

(3)自主事業の内容

(4)管理経費の抑制に向けた取組み内容及び市への納付金の状況

(5)施設の安全対策、 警備体制と事故及び災害等緊急時の対応

(6)周辺環境及び地球環境に配慮した取組み内容

30

3 事業計画に沿った管理を安定して行

える物的及び人的能力を有するもの

であること

(1)人的能力 (管理運営組織、人材育成、人員配置等)の内容

(2)物的能力(収支計画、資金調達、保険対応等の内容)

(3)申請者の安定性・健全性(財務状況、経営基盤、資金調達能力、資産等)

(4)申請者の実績 (同種の施設等の管理運営実績)

(5)自己評価・モニタリングに対する内容

(6)個人情報保護に対する取組み内容

30

4 西崎研修センターの設置の目的を

達成するために十分な能力を有す

るものであること

(1)業務全般に対する取組み姿勢 (意欲、 熱意)

(2)本社等の所在地について(県内・市内)

(3)地元関係団体、住民及び市(主催・共催事業)との連携について

(4)地場産品の活用について

(5)現従業員 (正職員を除く) の継続雇用と地元雇用について

25

合計 100 点

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133

第8 外部委員会の運営支援

1.西崎運動公園有効活用検討委員会の運営支援

西崎運動公園及び西崎研修センターの有効活用並びに指定管理者公募要項等作成にあたっては、外

部有識者等から構成される「西崎運動公園有効活用検討委員会(以下「委員会」という。)」による議

論や助言、提言を受けた。

委員会の開催概要は次のとおりである。

表8-1 委員会の開催概要

開催時期 主な議題

第 1 回委員会

(平成 26 年 12 月 8 日)

(ⅰ)西崎運動公園有効活用に関する糸満市の事業との関係性

(ⅱ)今後の委員会の進め方について

第2回委員会

(平成 27 年 1 月 13 日)

(ⅰ)西崎運動公園機能拡充の方向性等について

(ⅱ)施設の現状について

第3回委員会

(平成 27 年 2 月 6 日)

(ⅰ)西崎運動公園へのオリンピック・パラリンピック競技合宿等の誘致可能性調査について

(ⅱ)事業者(指定管理者)ヒアリングについて

(ⅲ)指定管理者公募要項等の検討について

第4回委員会

(平成 27 年 2 月 27 日)

(ⅰ)西崎運動公園へのオリンピック・パラリンピック競技合宿等の誘致可能性調査について

(ⅱ)西崎研修センター用途変更(有効活用)等の検討について

(ⅲ)指定管理者公募要項等の検討について

2.委員会における提言等

西崎運動公園及び西崎研修センターの有効活用並びに指定管理者公募要項等作成について、委員会

における主な提言は次のとおりである。

(1)西崎運動公園及び西崎研修センターの有効活用について

合宿誘致については、まずターゲットの絞込み(対象国(国内か、海外か)。競技。レベル(ナシ

ョナルクラス、大学レベル、ジュニア等))を行い、そのうえでターゲットの要望等に合致した施

設の機能改善策について検討すること。

すべてをまんべんなく対象にすることは、施設面での対応が困難であり、結果として利用率の低

下等良好な運営に支障をきたす恐れが高くなることに留意すること。

特に、オリンピック・パラリンピック合宿誘致を念頭に置く場合は、まずは選手や関係者を招聘

し、施設を見て知ってもらい、選手のニーズに合うよう、改善点等を指摘してもらうこと。

そのうえで、誘致に必要な施設機能向上策、補助及び誘致後の効果等を総合的に検討すること。

市民優先の利用やそのための施設を考慮すると、ジュニア等、次世代選手の育成の場としての合

宿誘致という方法も考えること。

(2)指定管理者公募要項等作成について

指定管理者公募にあたっては、市が施設の長期修繕計画を立案したうえで、当初の改修内容及び

事業期間中の計画修繕内容について、具体的に提示すること

利用料金について、市内、市外、県外等の区分を設けることを検討すること。

減免や施設改修時の休業については、市より一定額の補填を行うことを検討すること。

指定管理者による備品の購入について、現在の西崎運動公園及び他市内公園体育施設では「指定

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134

管理者は、貸与された備品が使用不能となった場合は、購入または修繕を行う。1 件の額が 50

万円を超える物件については、市と協議を行う。」とある。この規定について、「1 件」の明確化

や、「50万円」の妥当性について検討すること。

3.今後の課題等

西崎運動公園及び西崎研修センターの有効活用並びに指定管理者公募要項等作成について、委員会

における提言や本調査結果を踏まえ、今後整理すべき課題を示す。

(1)西崎運動公園・西崎研修センターの機能改善のための事業計画の立案

今後、オリンピック・パラリンピック等合宿誘致という目標に向けては、市として、現在までの

実績や他自治体との差別化を図るような、施設の機能改善のための具体的な事業計画を立案する必

要がある。

また、ターゲットやコスト等を精査して、機能改善を行う範囲を絞り込むことや、指定管理者に

よる管理運営開始後、市としての長期修繕計画の立案と当該修繕に必要となる予算の確保等、長期

的な投資計画も必要である。

なお、施設の機能向上には、バリアフリー等公共施設として具備すべき機能も含まれる。施設の

現況等を踏まえ、法令や条例等に基づいた向上策の検討も必要である。

(2)指定管理者公募に当たっての諸要件の整理

今後、西崎運動公園と西崎研修センターを一括で指定管理するにあたっては、一括管理のメリッ

トである効率的・効果的な管理運営が行えるよう、民間事業者のノウハウ発揮余地を確保する必要

がある。

具体的には、応募企業等の構成や関連企業等の要件、リスク分担については、発注者内部の議論

を踏まえつつ、適切に決める必要がある。

また、利用料金について、市民・市民外利用時やプロスポーツ・アマチュアスポーツ利用時の料

金を細かく設定することや、シーズン割引、学生・障がい者団体割引等の実施について検討が必要

である。

そのほか、サービス面について、指定管理者による多様な自主事業の実施による、市民の体力向

上・健康増進に寄与するとともに、利用料金収入の増大による長期的・安定的な公共施設の管理運

営を実現することも必要である。

(3)合宿誘致に向けた県内自治体や関連団体等との連携の強化

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた合宿誘致は、すでに各自治体も取

り組んでおり、先行している自治体は県レベルが主体となって取り組んでいる。

沖縄県では現在、スポーツコンベンション誘致戦略構想が検討されていることを踏まえ、今後市

においても、庁内の合宿誘致体制を整えるとともに、県と連携した取り組みが求められる。

また、合宿利用者の利便性向上のため、障がい者の移動性確保のためのタクシー協会・レンタカ

ー協会等との連携、海外からの合宿を想定した多言語対応の医療機関等との連携が考えられる。そ

のほか、スポーツを通じた広域観光という視点から、県内の自治体や観光協会等とも連携し、域外

からの誘客により地域全体として活性化できるような体制づくりも必要である。

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■巻末資料

資料1:西崎運動公園及び研修センター 指定管理者募集要項(案)

資料2:西崎運動公園管理運営に関する業務仕様書(案)

資料3:西崎研修センター管理運営に関する業務仕様書(案)

資料4:本施設の管理運営に関する基本協定書(案)

資料5:西崎運動公園及び研修センターの管理等に関する年度協定書(案)

資料6:参加申請書一式(案)