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都市の現状と課題 平成13年7月5日 社会資本整備審議会 都市計画分科会

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都市の現状と課題

平成13年7月5日社会資本整備審議会

都市計画分科会

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都市の現状と課題 目次

1.薄く広がる日本の都市の現状・・・・・・・1

2.不十分な都市の交通基盤・・・・・・・・・7

3.災害に対して脆弱な都市構造・・・・・・14

4.生活面の課題・・・・・・・・・・・・・16

5.立ち遅れている知的活動分野・・・・・・21

6.アンケートに見る日本の都市の問題点・・27

7.まちづくりへの住民参加意欲の高まり・・29

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1

○東京は郊外部に薄く広がり、都心部では高い昼夜間比率を示す。人口密度

昼夜間人口比率

93.2

136.6

241

205

0

50

100

150

200

250

300

都心4区 都心14区 マンハッタン パリ市

人/

ha

6.19

2.27 2.29

1.36

0

1

2

3

4

5

6

7

都心4区 都心14区 マンハッタン パリ市

  欧米の都市に比べ、日本の都市は薄く広がっているため、長時間の通勤・通学を余儀なくされている。 近年、都心居住のニーズは増大の傾向。

1.薄く広がる日本の都市の現状

出典:2図とも平成12年建設白書

東京都区部におけるオフィス床面積の状況

15%

38%47%

都心3区

新宿区、渋谷区

都心5区以外

東京都区部における住宅床面積の状況

4.2% 6.8%

89.0%都心3区

新宿区、渋谷区

都心5区以外

3,566ha

2,861ha

1,168ha

1,050ha

1,703ha

22,192ha

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○ニューヨークと東京を比較すると、東京は中心部の人口密度が  低く、周辺部の人口密度が高い。

都心4区86人/ha

マンハッタン 6,139 1,487,536 242 都心4区 6,033 518,809 86

マンハッタン242人/ha

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3

東京都とニューヨークの道路整備状況の比較

道路整備状況(道路率) 街区形状について

東京 23%(都心4区( )) 道路が未整備な上、狭小な敷地が多い。千代田、中央、港、新宿

ニューヨーク 38%(マンハッタン) 格子状の街区構成が確立している。

マンハッタンと東京中心部の都心居住比較調査報告書(平成6年国土庁)

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4

○職と住との遠隔化により、混雑する長時間の通勤・通学を惹起

都市鉄道の主要区間の平均混雑率 通勤・通学平均時間

102 100103

89

40

60

80

100

120

埼玉県民 千葉県民 神奈川県民 東京都民

149 152

71

183

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

ロンドン パリ ニューヨーク 東京

平成12年運輸省資料(欧米都市圏はH5時点、東京はH10時点)

平成8年 総務庁社会生活基本調査

面積当たり営業キロ(km/100k㎡)

10.6

13.3 14.2

22.0

0

5

10

15

20

25

ロンドン パリ ニューヨーク 東京

(km/100k㎡)

平成12年 運輸省資料

営業キロ(km)

1,192

1,6031,473

2,973

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

ロンドン パリ ニューヨーク 東京

(km)

平成12年 運輸省資料

輸送量(億人/年)

1221

12

131

0

20

40

60

80

100

120

140

ロンドン パリ ニューヨーク 東京

(億人)

平成12年 運輸省資料

※注)都市は、いずれも大都市圏

   ・ロンドン:グレーターロンドン及び周辺8地区  ・ニューヨーク:ニューヨーク市及び周辺7地区

   ・パリ:イル・ド・フランス圏             ・東京:1都3県

※※

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5

○転居の動機は「通勤・通学が便利になるため」がトップを 占める

・転居の動機

・転居後の通勤時間の変化

0 10 20 30 40 50 60

転職、引退したため

転職または起業のため

子供が産まれたため(予定を含む)

進学する学校があったため

転勤のため

親や家族と別居するため

子供が成長したため

結婚のため

親や家族と同居する(近くに住む)ため

家賃を払うのがもったいないため

現在の場所のイメージが良かったため

買い物・教養・レジャー等の便がよいため

マンション価格が以前に比べて下がってきたため

自分の家としての持家を取得するため

新しい住居など、より良い環境を求めて

通勤・通学が便利になるため

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

転入後

転入前

30分未満 30~45分未満

45分~1時間未満 1時間~1時間15分未満

1時間15分~1時間30分未満 1時間30分~2時間未満2時間以上 無回答

出典:2図とも平成12年度首都圏白書

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6

東京都都心部への人口回帰

出典:東京都の人口の動き(平成13年3月、東京都)

都心3区におけるマンション分譲戸数の推移

都心3区

23区

東京都

85

90

95

100

105

H2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

人口

(平成

2年

を1

00

とし

た指

数)

58 58

618

23

334 421

1,243

2,8362,539

3,365

4,095

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

平成2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

単位:戸

○ここ数年、都心居住ニーズは増大の傾向

出典:不動産研究所資料

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7

 空港や港湾、道路などの施設については、十分な整備がなされておらず、国際競争力の低下を招いている。 公共交通機関のバリアフリー化も不十分。

2.不十分な都市の交通基盤

○国際空港については、アクセスが不便で、整備状況も不十分

国際空港への自専道連結率 都心部までの距離・所要時間:自動車専用道路等のインターチェンジ等から10分以内のアクセス

都市別の滑走路本数

46

98

72

0

20

40

60

80

100

日本 アメリカ 欧州(独、英、仏、伊)

4

9

56

2

0

2

4

6

8

10

東京 ニューヨーク ロンドン パリ シンガポール

66

1924 24 25

53

35

50

30 30

010203040506070

東京(成田)

東京(羽田)

ニューヨーク(J.F.ケネディ)

ロンドン(ヒー

スロー)

ハリ゚(シ

ャルル・ド・ゴール)

0102030405060

km

距離所要時間

鉄道

鉄道

モノレール

鉄道

バス

出典:目で見る空港2001(国土交通省)

平成13年国土交通省都市・地域整備局作成資料出典:平成12年建設白書

(成田、羽田) (JFケネディ、ラガーディア、ニューアーク)  (ヒースロー、ガトウィック)  (シャルル・ド・ゴ ルー、オルリー )  (チャンギー)

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○環状道路の整備については海外諸都市に比して、大きく立 ち遅れている

出典:平成12年建設白書

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○首都圏の環状道路整備状況

首都圏の骨格となる自動車専用道路として「3環状9放射」ネットワークが位置付けられているが、環状道路としては、中央環状の東側、外かんの埼玉県区間、圏央道の一部および東京湾アクアラインが供用されているに過ぎない。

出典:2001資料「日本の道路」(国土交通省)

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10

0% 20% 40% 60% 80% 100%

環6

環5の2

環5の1

環4

環3

環2

環1

環状道路(環1~6)

都心8区

23区

完成 事業中 概成済 未着手 出典:平成12年 建設省作成資料

東京都心部の都市計画道路整備状況

○東京都区部の都市計画道路の整備は、約55%という状況

品川

東京

上野

新宿

渋谷

池袋

完成事業中概成未着手他の放射道路

環状1号線

環状2号線

環状3号線

環状3号線

環状4号線

環状4号線

環状3号線

環状2号線

環状4号線

環状5の2号線

環状5の1号線

環状6号線

環状6号線

概成済:都市計画道路と同程度の機能を果たしうる現道を有するもの(概ね計画幅員の2/3以上、又は4車線以上の幅員を有する道路)

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11

東京都内踏切道のピーク時遮断時間の状況

40分以上23%

20分未満42%

20分以上30分未満

18%

30分以上40分未満

17%

東京都内踏切道約1,200箇所

大都市に集中するボトルネック踏切

東京都36%

大阪府20%

その他12%

その他三大都市

圏32%

全国のボトルネック踏切

約1,000箇所

○開かずの踏切等により慢性的に交通渋滞が発生

出典:平成12年運輸省作成資料

出典:平成12年建設省作成資料

注)ボトルネック踏切とは、ピーク時遮断時間40分以上又は、  踏切遮断交通量5万台時/日以上の踏切を指す。

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○東京23区の混雑時の平均速度は18.5kmと、非常に低い水準

出典:平成12年建設白書

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○公共交通機関においては、バリアフリー化が不十分

旅客施設のバリアフリーの状況(1日当たりの平均的な利用者の人数が5,000人以上であるもの)

対 象 エレベーター エスカレーター

施設数 設置施設数 設置施設数

鉄軌道駅 2,829 834 (29.5%) 1,360 (48.1%)2,169 813 (37.5%) 1,339 (61.7%)うち高低差5m以上のもの

バスターミナル 56 6 (10.7%) 6 (10.7%)うち2階建て以上 6 6(100.0%) 6(100.0%)

旅客船ターミナル(注2) 13 6 (46.2%) 7 (53.8%)うち2階建て以上 9 6 (66.7%) 7 (77.8%)

航空旅客ターミナル 22 22(100.0%) 22(100.0%)うち2階建て以上 22 22(100.0%) 22(100.0%)

(注1)設置施設数は1基以上設置されている場合にカウントしている。(注2)平成12年3月現在。旅客船ターミナルについては平成12年2月現在。

出典: 平成12年 交通バリアフリー法の解説(国土交通省、警察庁、総務省作成パンフレット)

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 防災上危険な密集市街地が東京圏に集中。オープンスペースが少なく、災害に対して脆弱な都市構造になっている

3.災害に対して脆弱な都市構造

○早急に整備すべき市街地は東京都区部に集中

平成7年 地方公共団体の調査をもとに建設省集計

出典:平成9年 木造住宅密集地域整備プログラム(東京都)

防災上危険な市街地の地域別内訳 地 域 防災上危険な密集市街地面積(ha)

首 都 圏 10,400 東 京 都 6,000 全 国 25,000

道路幅員(m) 延焼停止率(%)~4 154~6 456~8 508~10 5510~12 6512~15 10015~ 100

早急に整備すべき市街地

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15

○海外の諸都市と比較した場合、東京23区の道路、公園の面積率は低く、オープンスペースが不足

東京23区と欧米主要都市の道路面積率比較

15.4

16.6

20.0

23.2

25.0

0 5 10 15 20 25 30

東京23区

ロンドン

パリ

ニューヨーク

ワシントンDC

(%)

東京23区と欧米主要都市の公園面積率比較

5.6

11.2

24.2

26.6

19.9

0 5 10 15 20 25 30

東京23区

ロンドン

パリ

ニューヨーク

ワシントンDC

(%)

出典:道路ポケットブック1999

出典:海外における都市公園の現況調査(建設省資料)1997

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16

○保育所数は、入所希望児童に比べて不足している状況

 少子高齢化に対応した施設の不足や、うるおいの少なさ、ごみ問題の深刻化、外国人による犯罪の増加など、生活面の諸課題は多い。

4.生活面の課題

首都圏における保育所入所待機児童の状況

出典:平成10年度版全国子育てマップ(厚生省)

入所待機率=待機児童数/保育所入所児童数凡例中、60人未満、60人以上は待機児童数

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○都心部においては、少子・高齢化等に対応した生活支援施設が 不足

65歳以上人口千人当たり介護施設定員数

出典:平成 年度首都圏白書12

65歳以上人口百人当たり在宅福祉サービス年間利用日数

出典:平成 年度首都圏白書12

13.9

12.1

13.4

3.4

7.2

9.9

1.7

1.8

0.3

0 5 10 15 20 25 30

東京都

首都圏

全国

(人)

特別養護老人ホーム 老人保健施設 ケアハウス

211.2

150.3

166.1

206.5

169.3

200.4

39.1

46.5

25.9

0 100 200 300 400 500

東京都

首都圏

全国

(日)

ホームヘルプサービス デイサービス ショートステイ

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18

○うるおいのない都市空間

一人あたり公園面積比較 電線類地中化率一人あたり面積(㎡/人)

7.93.0

29.3 26.9

11.8

27.4

79.4

0102030405060708090

日本(全国平均)

東京都区部

ニューヨーク

ロンドン パ

ベルリン

ストックホルム 3%

72%

100% 100%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

東京都区部 ニューヨーク パリ ロンドン

出典:平成12年建設省作成資料 出典:平成12年建設白書

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○産業廃棄物の最終処分場の逼迫などゴミ問題も深刻化

平成13年6月 環境省作成資料

注1 平成11年度以降の値については推計値であり、今後変更もありうる。注2 (b)の平成10年度末の数値について、平成11年11月に公表した残余年数の推計値は2.4年であったが、残存容量の数値に計上されていない小規模なミニ処分場(平成9年12月の改正制令施行前の許可が不要な施設)に一定量が搬入されたことの等の理由により、3.3年に増加した。ただし、平成9年よりミニ処分場は全て許可対象施設とされ、残存容量に計上されることから、今後はこのような差は無視できるようになると考えられる。

(a) 残存容量の推移

210,723 212,292 209,840 207,670 211,059

190,312

151,506

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

平成5年度末

平成6年度末

平成7年度末

平成8年度末

平成9年度末

平成10年度末

平成11年度末

残存

容量

(千m

3 )

(b) 残余年数の推移

2.5

2.7

33.1

3.23.3

2.6

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

平成5年度末

平成6年度末

平成7年度末

平成8年度末

平成9年度末

平成10年度末

平成11年度末

残余

年数

(年)

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20

○人口10万人当たりの警察事象 (注)平成9年から11年までの平均

○ピッキングによる侵入窃盗事件の認知件数(東京)

全国 東京 大阪 全国 東京 大阪6.6 10.9 8.9 266.5 413.2 414.1

全国1位 全国2位 全国2位 全国1位

全国 東京 大阪 全国 東京 大阪19.5 33.0 34.5 67.3 141.9 119.8

全国2位 全国1位 全国1位 全国2位      出典:警察庁調べ

凶悪犯認知件数 重要窃盗認知件数

覚せい剤取締法送致件数 暴力団構成員等(人数)

※ 「凶悪犯」とは、殺人、強盗、放火及び強姦をいう。

※ 「重要窃盗」とは、侵入盗、自動車盗、ひったくり及びすりをいう。

0

3

6

9

12

全国 東京 大阪0

100

200

300

400

500

全国 東京 大阪

0

10

20

30

40

全国 東京 大阪0

40

80

120

160

全国 東京 大阪

 出典:警察庁調べ

69 69 79 103 111 456

6111

11089

1106

0

2000

4000

6000

8000

10000

12000

H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12

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21

出典:平成12年総務省資料

様々な指標の国際比較をみても、総じて日本の都市の位置付けは低く、また、知的集積も進んでいないないことから、国際的な都市間競争の時代において、魅力に欠ける都市となっている状況。

○低いインターネットの普及率

5.立ち遅れている知的活動分野

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22

都市別国際会議開催件数(平成11年)

資料:国際観光振興会(JNTO)コンベンション統計

(開催件数)

63

64

64

65

69

69

70

72

74

74

76

78

80

84

85

86

88

103

106

113

125

136

140

160

165

187

247

0 50 100 150 200 250 300

27 東京

25 リスボン

25 バルセロナ

24 ソウル

22 ブエノスアイレス

22 エジンバラ

21 オーランド

20 ストックホルム

18 プラハ

18 ジュネーブ

17 マドリッド

16 ローマ

15 ストラスブール

14 香港

13 ブダペスト

12 ヘルシンキ

11 ニューヨーク

10 ワシントン

9 シドニー

8 コペンハーゲン

7 アムステルダム

6 ベルリン

5 シンガポール

4 ロンドン

3 ウィーン

2 ブラッセル

1 パリ

○国際会議の開催件数は、世界第27位

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23

○その他の知的インフラの集積状況

日本 アメリカ イギリス フランス大学院在学者数(千人当り) 1.36 3.74 2.31 3.58パソコン数(千人当り)

128 362 193 151インターネットホスト数(1万人当り) 75.8 422.1 149.1 49.9一人当り映画年間入場回数 1.1 3.9 2.0 2.3電話回線数(千人当り)

489 640 528 564

日本を1とした時の上表の割合

0.00

大学院在学者数(千人当り)

電話回線数(千人当り)

パソコン数(千人当り)インターネットホスト数(1万人当

り)

一人当り映画年間入場回数

フランス

イギリス

日本

アメリカ

出典:平成11年新国民生活指標(経済企画庁国民生活局)

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24

○研究者に対する支援者数や論文数のシェアにおいても日本は  総じて低い状況

出典:平成12年 科学技術白書

主要国における研究者一人当りの研究支援者数

*研究支援者とは、研究者を補助する者、研究に付随する技術的サービスを行う者及び研究事務に従事する者で、日本では研究補助者、技能者及び研究事務その他の関係者である。

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

120.0

日本(1998年)

ドイツ(1995年)

フランス

(1996年)

イギリス(1993年

(万人

0.00

0.20

0.40

0.60

0.80

1.00

1.20

(人)

研究関係従事者 研究者一人当りの研究支援者数

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25

出典:平成12年 科学技術白書

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26

○大学の郊外への移転により、東京都内の大学生等は減少し、近 隣3県の学生数が増えている状況

注:地域区分は、在籍する学部、研究科、学科等の所在地による

資料:「学校基本調査」(文部省)、「国勢調査」(総務庁)により国土交通省国土計画局作成

大学・短期大学・大学院学生数の推移

23.6

15.315.7

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12

(%)

近隣3県(神奈川,千葉,埼玉)

東京都区部

東京都

東京都における大学院生数の状況

22,618

53,233

27,119

41,852

32.5%30.1%

25.9%27.3%

010,00020,00030,00040,00050,00060,000

昭和60年

平成2年

平成7年

平成12年

(人)

0.0%5.0%10.0%15.0%20.0%25.0%30.0%35.0%

在籍者数対全国割合

「学校基本調査」(文部省 )により国土交通省都市・地域整備局作成

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○外資系企業の評価によれば、東京は住宅事情や物価水準等に 問題が多い

外資系企業が指摘する生活する上での問題点

治安状態 44医療施設が未整備61子女に対する教育環境が未整備138外国人に対する社会的受容度231道路網の未整備 236自然環境が少ない255周辺環境が悪い 263就業地と住宅が離れている901通勤が混雑 1039物価水準が高い 1442良好な住宅を適正な価格で確保できない1524

44

61

138

231

236

255

263

901

1039

1442

1524

0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800

治安状態

医療施設が未整備

子女に対する教育環境が未整備

外国人に対する社会的受容度

道路網の未整備

自然環境が少ない

周辺環境が悪い

就業地と住宅が離れている

通勤が混雑

物価水準が高い

良好な住宅を適正な価格で確保できない

6.アンケートに見る日本の都市の問題点

出典:平成6年東京都による外資系企業に対するアンケート調査より

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○海外経験のある女性へのアンケートでは、建物の調和、緑の多 さや街全体の雰囲気などに対する評価が低い

○日本の都市と海外の都市の比較に関するアンケート(どちらが優れているか)

(平成 年 国土庁大都市圏整備局作成)11

6.2

21.5

0.8

2.3

46.6

59.5

64.6

7.7

5.4

7.6

2.3

41.2

22.1

20

83.1

66.2

91.6

93.1

8.4

17.6

13.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

街の全体の雰囲気

歩き易さ

緑の多さ

建物の調和

街の治安

買い物の便利さ

交通機関の充実度

日本

同程度

外国

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 市町村マスタープランや地区計画策定件数の着実な増加や、まちづくり協議会の活動の活性化等、国民のまちづくりへの関心は近年高まってきている。

市町村マスタープランの策定状況

0 2 1886

219

343

498

609

0100200300400500600700

平成4年

平成5年

平成6年

平成7年

平成8年

平成9年

平成10年

平成11年

地区計画等の策定数の推移

15 44 88 158 238 328 430 563 740 9331254

14571755

20892452

27122955

3209

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

昭和57年

昭和58年

昭和59年

昭和60年

昭和61年

昭和62年

昭和63年

平成元年

平成2年

平成3年

平成4年

平成5年

平成6年

平成7年

平成8年

平成9年

平成10年

平成

11年

7.まちづくりへの住民参加意欲の高まり

出典:2図とも平成12年建設省都市局調査より国土交通省都市・地域整備局作成

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まちづくり条例の策定状況

(全国の政令指定都市を除く 市区町村について調査。そのうち回答があったのは3,240市区町村。まちづくり条例研究センター調べ )1,962 。

特定の地区の開発や建築物12.0%

景観の保全や形成等12.7%

自然環境の保全等16.3%

特定の開発や建築物6.3%

開発や建築規制8.5%

土地利用調整等2.3%

住環境の保全22.5%

地区まちづくりの推進4.4% その他

6.5%

まちづくり6.7%

環境影響評価等1.7%

開発や建築規制

特定の開発や建築物

特定の地区の開発や建築物

土地利用調整等

住環境の保全

景観の保全や形成等

自然環境の保全等

環境影響評価等

まちづくり

地区まちづくりの推進

その他

○まちづくり条例を制定している自治体は992自治体あり、 条例の数は2,393となっている。

出典:まちづくり条例研究センター平成12年調査

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○NPOの活動状況

特定非営利活動法人の定款に記載された活動分野集計

(平成13年3月末までに認証を受けた3800法人の定款から集計)

認証団体の活動分野

12861253

348901

550285293

1006976

12731461

2380

0 500 1000 1500 2000 2500

連絡、助言、援助

子どもの健全育成

男女共同参画

国際協力

人権擁護、平和の推進

地域安全

災害救援

環境保全

文化、芸術、スポー ツ

まちづくり

社会教育

保健・医療・福祉

出典:平成13年 内閣府作成資料

「まちづくりの推進を図る活動」を活動分野にあげている認証NPOの推移

出典:内閣府資料「特定非営利活動法人の活動分野について 」

59

230

549

692

856

1027

1273

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

平成

11年4月

平成

11年9月

平成

12年3月

平成

12年6月

平成

12年9月

平成

12年12月

平成

13年3月