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平成の御代替わり時における式典の挙行内容に関する閣議決定等 天皇陛下御在位記念式典関連 ○天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行準備について ···················· (平成 20 12 月9日閣議口頭了解) ○天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行について ························ (平成 21 10 月6日閣議決定) 即位の礼関連 ○剣璽等承継の儀を国の儀式として行うことについて ···················· (昭和 64 年1月7日閣議決定) ・剣璽等承継の儀の次第及び参列者の範囲 ···························· (昭和 64 年1月7日官報特別号外第2号に皇室事項として掲載) ○即位後朝見の儀を国の儀式として行うことについて ···················· (昭和 64 年1月7日閣議決定) ・即位後朝見の儀の次第及び参列者の範囲 ···························· (昭和 64 年1月7日官報特別号外第2号に皇室事項として掲載) ○「即位の礼」・大嘗祭の挙行等について ······························· (平成元年 12 21 日閣議口頭了解) ○「即位の礼」の挙行について〔大綱〕 ································11 (平成2年1月 19 日即位の礼委員会決定・閣議口頭了解) 「即位の礼」の挙行について ·······································13 (平成2年9月 19 日即位の礼委員会決定) ○即位礼正殿の儀を国の儀式として行うことについて ····················16 (平成2年1月 19 日閣議決定) ・「即位礼正殿の儀」の細目について ·································17 (平成2年 10 23 日内閣告示第4号) ○祝賀御列の儀を国の儀式として行うことについて ······················19 (平成2年1月 19 日閣議決定) ・「祝賀御列の儀」の細目について ···································20 (平成2年 10 23 日内閣告示第5号) ○饗宴の儀を国の儀式として行うことについて ··························21 (平成2年1月 19 日閣議決定) ・「饗宴の儀」の細目について ·······································22 (平成2年 10 23 日内閣告示第6号) 立太子の礼関連 ○立太子の礼を国の儀式として行うことについて ························24 (平成3年1月8日閣議決定) ・徳仁親王殿下の立太子の礼における各儀の次第及び参列の諸員の範囲 ··25 (平成3年2月8日官報本紙第 567 号に皇室事項として掲載) 参考資料1

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Page 1: 参考資料1 - 首相官邸ホームページ · ・徳仁親王殿下の立太子の礼における各儀の次第及び参列の諸員の範囲 ··25 (平成3年2月8日官報本紙第

平成の御代替わり時における式典の挙行内容に関する閣議決定等

1 天皇陛下御在位記念式典関連

○天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行準備について ···················· 1

(平成 20年 12月9日閣議口頭了解)

○天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行について ························ 2

(平成 21年 10月6日閣議決定)

2 即位の礼関連

○剣璽等承継の儀を国の儀式として行うことについて ···················· 3

(昭和 64年1月7日閣議決定)

・剣璽等承継の儀の次第及び参列者の範囲 ···························· 4

(昭和 64年1月7日官報特別号外第2号に皇室事項として掲載)

○即位後朝見の儀を国の儀式として行うことについて ···················· 5

(昭和 64年1月7日閣議決定)

・即位後朝見の儀の次第及び参列者の範囲 ···························· 6

(昭和 64年1月7日官報特別号外第2号に皇室事項として掲載)

○「即位の礼」・大嘗祭の挙行等について ······························· 7

(平成元年 12月 21日閣議口頭了解)

○「即位の礼」の挙行について〔大綱〕 ································ 11

(平成2年1月 19日即位の礼委員会決定・閣議口頭了解)

・「即位の礼」の挙行について ······································· 13

(平成2年9月 19日即位の礼委員会決定)

○即位礼正殿の儀を国の儀式として行うことについて ···················· 16

(平成2年1月 19日閣議決定)

・「即位礼正殿の儀」の細目について ································· 17

(平成2年 10月 23日内閣告示第4号)

○祝賀御列の儀を国の儀式として行うことについて ······················ 19

(平成2年1月 19日閣議決定)

・「祝賀御列の儀」の細目について ··································· 20

(平成2年 10月 23日内閣告示第5号)

○饗宴の儀を国の儀式として行うことについて ·························· 21

(平成2年1月 19日閣議決定)

・「饗宴の儀」の細目について ······································· 22

(平成2年 10月 23日内閣告示第6号)

3 立太子の礼関連

○立太子の礼を国の儀式として行うことについて ························ 24

(平成3年1月8日閣議決定)

・徳仁親王殿下の立太子の礼における各儀の次第及び参列の諸員の範囲 ·· 25

(平成3年2月8日官報本紙第 567号に皇室事項として掲載)

参考資料1

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○天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行準備について

(平成 20年 12月9日閣議口頭了解)

天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行準備について

天皇陛下には,来年1月7日で御在位満 20年を迎えられるので,国民こぞ

ってこれをお祝い申し上げることが望ましいと考えている。

このため,政府としては,来年 11月 12日(木)(平成2年の「即位の礼」

が行われた日)に内閣が主催する記念式典を挙行することとし,内閣官房及び

内閣府が関係省庁の協力を得て,必要な諸準備を進めることといたしたい。

なお,記念式典挙行の要綱については,成案を得次第,閣議決定を求めるこ

とといたしたい。

平成 20年 12月9日(火)

閣 議 口 頭 了 解

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○天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行について

(平成 21年 10月6日閣議決定)

天皇陛下御在位二十年記念式典の挙行について

天皇陛下御在位二十年を記念し,国民こぞってこれを祝うため,下記に

より,天皇陛下御在位二十年記念式典を挙行する。

1 式典は,平成 21年 11月 12日(木),国立劇場において,天皇皇后両陛下

御臨席のもとに,各界代表の参加を得て挙行する。

2 各府省においては,式典当日国旗を掲揚するとともに,各公署,学校,

会社,その他一般においても国旗を掲揚するよう協力方を要望するものと

する。

3 式典の円滑な実施を図るため,式典委員長,副委員長,委員及び幹事を

置く。

式典委員長は,内閣総理大臣とし,副委員長,委員及び幹事は,内閣総

理大臣が委嘱する。

平成 21 年 10 月6日

閣 議 決 定

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○剣璽等承継の儀を国の儀式として行うことについて

(昭和 64年1月7日閣議決定)

剣璽等承継の儀を国の儀式として行うことについて

1 国の儀式として,剣璽等承継の儀を行う。

2 剣璽等承継の儀は,昭和 64年1月7日,宮中において行う。

3 剣璽等承継の儀の細目は,宮内庁長官が定める。

昭和 64 年1月7日

閣 議 決 定

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○剣璽等承継の儀の次第及び参列者の範囲

(昭和 64年1月7日官報特別号外第2号に皇室事項として掲載)

昭和六十四年一月七日午前十時に行われる剣璽等承継の儀の次第及び参列者

の範囲は、次のとおりである。

剣 璽 等 承 継 の 儀

時刻、参列者が宮殿の千草の間及び千鳥の間に参集する。

時刻、皇太子及び親王が皇族休所に参集される。

次に参列者が正殿松の間の所定の位置に列立する。

式部官が誘導する。

次に天皇が正殿松の間にお出ましになる。

式部官長及び宮内庁長官が前行し、皇太子及び親王が供奉され、侍従長

及び侍従が随従する。

次に侍従がそれぞれ剣及び璽を捧持して正殿松の間に入る。

式部副長及び侍従次長が前行し、侍従が国璽及び御璽を捧持して後続す

る。

次に侍従がそれぞれ剣及び璽を御前の案上に置く。

次に侍従が国璽及び御璽を御前の案上に置く。

次に天皇が御退出になる。

式部官長及び宮内庁長官が前行し、侍従がそれぞれ剣及び璽を捧持し、

皇太子及び親王が供奉され、侍従長及び侍従が随従する。

次に侍従が国璽及び御璽を捧持して退出する。

式部副長及び侍従次長が前行する。

次に参列者が退出する。

服装 モーニングコート

参列者の範囲は、次のとおりとする。

内閣総理大臣、国務大臣、衆議院議長、衆議院副議長、参議院議長、参議

院副議長、最高裁判所長官、最高裁判所判事(長官代行)

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○即位後朝見の儀を国の儀式として行うことについて

(昭和 64年1月7日閣議決定)

即位後朝見の儀を国の儀式として行うことについて

1 国の儀式として,即位後朝見の儀を行う。

2 即位後朝見の儀は,昭和 64年1月9日,宮中において行う。

3 即位後朝見の儀の細目は,宮内庁長官が定める。

昭和 64年1月7日 閣 議 決 定

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○即位後朝見の儀の次第及び参列者の範囲

(昭和 64年1月7日官報特別号外第2号に皇室事項として掲載)

昭和六十四年一月九日午前十一時に行われる即位後朝見の儀の次第及び参列

者の範囲は、次のとおりである。

即 位 後 朝 見 の 儀

時刻、参列者が宮殿の春秋の間に参集する。

時刻、皇太子、親王及び親王妃が皇族休所に参集される。

次に参列者が正殿松の間の所定の位置に列立する。

式部官が誘導する。

次に天皇が皇后とともに正殿松の間にお出ましになる。

式部官長及び宮内庁長官が前行し、皇太子、親王及び親王妃が供奉さ

れ、侍従長、侍従、女官長及び女官が随従する。

次に天皇のおことばがある。

次に内閣総理大臣が御前に参進し、奉答する。

次に天皇が皇后とともに御退出になる。

前行、供奉、随従は、お出ましのときと同じである。

次に参列者が退出する。

服装 モーニングコート又はこれに相当するもの

参列者の範囲は、次のとおりとする。

内閣総理大臣、国務大臣、内閣官房副長官及び内閣法制局長官

衆議院の議長、副議長、常任委員長、特別委員長、議員若干人及び事務総

長並びに参議院の議長、副議長、常任委員長、特別委員長、調査会長、議員

若干人及び事務総長並びに国立国会図書館長

最高裁判所長官、最高裁判所判事及び最高裁判所事務総長

特記した認証官以外の認証官

都道府県の知事及び議会議長の代表各二人

市町村の長及び議会議長の代表各二人

以上の者の配偶者

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○「即位の礼」・大嘗祭の挙行等について

(平成元年 12月 21日閣議口頭了解)

「即位の礼」・大嘗祭の挙行等について

平成元年 12 月 21 日

閣 議 口 頭 了 解

1 即位の礼準備委員会は,本年9月 26日の閣議決定により,内閣に設置さ

れ,「即位の礼」の儀式の在り方等について,憲法の趣旨に沿い,かつ,皇

室の伝統等を尊重したものとするとの観点から,慎重な検討を行ってきたと

ころであるが,今般,別紙のとおり検討結果を取りまとめた。

2 次に,即位の礼準備委員会におけるこのような検討結果を受けて,大嘗祭

は,皇室の行事として行われることとなり,宮内庁においては,現在,慎重

に検討を行っているが,その骨子について,宮内庁資料のとおり,取りまと

められた。

3 以上の検討結果を踏まえて,政府としては,今後,関係省庁における諸般

の準備を取り進めていくこととする。

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(別紙)

「即位の礼」の挙行について

平成元年 12月 21日(木)

皇室典範第 24条は,皇位の継承に伴い,国事行為たる儀式として「即位の礼」を

行うことを予定しており,「即位の礼準備委員会」は,この儀式の在り方等につい

て,大嘗祭を含め,4回にわたり 15名の方々から御意見を伺い,それらを参考とし

つつ,憲法の趣旨に沿い,かつ,皇室の伝統等を尊重したものとするとの観点から,

慎重な検討を行ってきたところであるが,今般,下記のとおり検討結果を取りまとめ

た。

第1 「即位の礼」について

1 「即位の礼」の範囲

国事行為たる「即位の礼」で,喪明け後に行われるものについては,次の儀式

を行うのが相当である。

① 即位を公に宣明されるとともに,その即位を内外の代表がことほぐ儀式

(即位礼正殿の儀(仮称))

② 即位礼正殿の儀(仮称)終了後,広く国民に即位を披露され,祝福を受けら

れるためのお列

(祝賀御列の儀(仮称))

③ 即位を披露され,祝福を受けられるための饗宴

(饗宴の儀(仮称))

2 挙行時期

平成2年秋を目途とし,喪明け後に内閣に設置を予定される「即位の礼委員会

(仮称)」の協議を経て,内閣において決定すべきものと考える。

3 挙行場所

即位礼正殿の儀(仮称)及び饗宴の儀(仮称)は,宮殿で行い,祝賀御列の儀

(仮称)は,宮殿を御出発になり赤坂御所に御到着になるまでの間とすることが

適当である。

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4 参列者数

① 即位礼正殿の儀(仮称)の参列者数は,内外の代表 2,500名程度とすること

が適当である。

② 饗宴の儀(仮称)の出席者数は 3,400名程度とし,4日間にわたり実施する

ことが適当である。

5 所掌

「即位の礼」は,総理府本府に担当させることが適当である。

第2 大嘗祭について

1 意義

大嘗祭は,稲作農業を中心とした我が国の社会に古くから伝承されてきた収穫

儀礼に根ざしたものであり,天皇が即位の後,初めて,大嘗宮において,新穀を

皇祖及び天神地祇にお供えになって,みずからお召し上がりになり,皇祖及び天

神地祇に対し,安寧と五穀豊穣などを感謝されるとともに,国家・国民のために

安寧と五穀豊穣などを祈念される儀式である。それは,皇位の継承があったとき

は,必ず挙行すべきものとされ,皇室の長い伝統を受け継いだ,皇位継承に伴う

一世に一度の重要な儀式である。

2 儀式の位置付け及びその費用

大嘗祭は,前記のとおり,収穫儀礼に根ざしたものであり,伝統的皇位継承儀

式という性格を持つものであるが,その中核は,天皇が皇祖及び天神地祇に対し,

安寧と五穀豊穣などを感謝されるとともに,国家・国民のために安寧と五穀豊穣

などを祈念される儀式であり,この趣旨・形式等からして,宗教上の儀式として

の性格を有すると見られることは否定することができず,また,その態様におい

ても,国がその内容に立ち入ることにはなじまない性格の儀式であるから,大嘗

祭を国事行為として行うことは困難であると考える。

次に,大嘗祭を皇室の行事として行う場合,大嘗祭は,前記のとおり,皇位が

世襲であることに伴う,一世に一度の極めて重要な伝統的皇位継承儀式であるか

ら,皇位の世襲制をとる我が国の憲法の下においては,その儀式について国とし

ても深い関心を持ち,その挙行を可能にする手だてを講ずることは当然と考えら

れる。その意味において,大嘗祭は,公的性格があり,大嘗祭の費用を宮廷費か

ら支出することが相当であると考える。

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(宮内庁資料)

平成元年 12月 21日

宮 内 庁

大嘗祭の骨子について

内閣に設置されている「即位の礼準備委員会」の検討結果を受けて,大嘗祭

は,皇室の行事として行われることとされ,宮内庁において,下記のとおりそ

の骨子を取りまとめた。

大嘗祭は,皇室の伝統に従い,先例等を参酌して行うが,その中心的儀式で

ある「大嘗宮の儀」(仮称)及び「大饗の儀」(仮称)については,おおむね次

のとおりとする。

1 挙行時間

平成2年秋を目途とし,国事行為たる「即位の礼」の挙行後を予定す

る。

2 挙行場所

皇居内を予定する。

3 参列者

1,000名程度を予定する。

4 大嘗宮

大嘗宮を設営する。

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○「即位の礼」の挙行について〔大綱〕

(平成2年1月 19日即位の礼委員会決定・閣議口頭了解)

「即位の礼」の挙行について〔大綱〕

平成2年1月 19 日(金)

「即位の礼」は,国の儀式(憲法第7条第 10号)として,憲法の趣旨に

沿い,かつ,皇室の伝統等を尊重して,次の要領により挙行する。

1 「即位の礼」の範囲とその意義付け

(1)即位礼正殿の儀

即位を公に宣明されるとともに,その即位を内外の代表がことほぐ儀

(2)祝賀御列の儀

即位礼正殿の儀終了後,広く国民に即位を披露され,祝福を受けられ

るための御列

(3)饗宴の儀

即位を披露され,祝福を受けられるための饗宴

2 挙行時期・場所

(1)即位礼正殿の儀は,平成2年 11月 12日,宮殿において行う。

(2)祝賀御列の儀は,平成2年 11月 12日,即位礼正殿の儀終了後,宮殿

から赤坂御所までの間において行う。

(3)饗宴の儀は,平成2年 11月 12日から同月 15日までの4日間,宮殿

において行う。

3 参列者数

(1)即位礼正殿の儀の参列者数は,内外の代表 2,500名程度を予定する。

(2)饗宴の儀の参列者数は,3,400名程度を予定する。

4 儀じょう,と列,礼砲及び奏楽

「即位の礼」に際し,儀じょう,と列,礼砲及び奏楽について,自衛隊

等の参加を予定する。

5 祝意奉表

即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする立法措置を講ずるほか,同日

の祝意奉表については,別に定める。

6 「即位の礼」関係行事

内閣総理大臣主催晩餐会,即位礼正殿の儀に用いられる高御座等の一般

参観等を行う。

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7 その他の実施細目

その他各儀式の細目は,内閣総理大臣が決定することとする。

なお,「即位の礼」に係る事務は総理府本府に担当させることとし,総

理府に,「即位の礼実施連絡本部」(本部長・内閣官房長官,副本部長・内

閣官房副長官(事務),本部員・関係省庁事務次官等)を設置し,関係省

庁の協力を得て,「即位の礼」の円滑な実施を図る。

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○「即位の礼」の挙行について

(平成2年9月 19日即位の礼委員会決定)

「即位の礼」の挙行について

1 即位礼正殿の儀,祝賀御列の儀及び饗宴の儀における進行予定等

即位礼正殿の儀,祝賀御列の儀及び饗宴の儀の進行予定等は,別紙1〔掲

載省略〕のとおりとする。

2 即位礼正殿の儀における天皇皇后両陛下のお出まし及び御退出

即位礼正殿の儀において,天皇皇后両陛下は,正殿口から正殿梅の間の前

を経て,正殿松の間にお出ましになる。

侍従が剣璽及び御璽・国璽を捧持する。

また,正殿松の間から正殿竹の間の前を経て,正殿口から御退出になる。

3 即位礼正殿の儀における内閣総理大臣の所作等

(1) 内閣総理大臣が寿詞を述べる位置及び万歳を三唱する位置は,正殿内

とする。

(2) 万歳三唱は,次のとおりとする。

内閣総理大臣 御即位を祝して,天皇陛下万歳

参列者 万歳

内閣総理大臣 万歳

参列者 万歳

内閣総理大臣 万歳

参列者 万歳

(3) 即位礼正殿の儀においては,司会進行のための場内放送は行わない

こととする。

4 即位礼正殿の儀における正殿の舗設

正殿正面軒下に 日像にっしょう

の 繍ぬ い

帽の も

額こ う

を懸け,正殿松の間に高御座及び御帳台

を置くこととする。

5 即位礼正殿の儀における宮殿中庭の装飾

宮殿中庭における装飾は,次のとおりとする。

日像纛旛にっしょうとうばん

1旒

月像げっしょう

纛旛 1旒

平成2年9月 19日(水) 即位の礼委員会決定

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菊花章 大錦旛だいきんばん

2旒

菊花章中錦旛 10旒

菊花章小錦旛 10旒

萬歳旛 2旒

鉦しょう

6面

鼓こ

6面

桙ほ こ

20竿

6 即位礼正殿の儀における座席の配置

即位礼正殿の儀における座席の配置は,別紙2〔掲載省略〕のとおりとす

る。

7 即位礼正殿の儀参列者推薦基準及び饗宴の儀参列者推薦基準

即位礼正殿の儀参列者推薦基準及び饗宴の儀参列者推薦基準は,別紙3

〔掲載省略〕のとおりとする。

8 祝賀御列の儀の列立て

(1) 天皇皇后両陛下のお車は,オープン・カーを予定する。

(2) 祝賀御列の儀には,皇太子殿下が供奉される。

(3) 祝賀御列の儀の自動車列には,即位の礼委員会の関係者たる内閣総理

大臣,内閣官房長官及び内閣官房副長官等の車両が参加する。

9 祝賀御列の儀の経路

祝賀御列の儀の経路は,別紙4〔掲載省略〕のとおりとする。

10 儀じょう,と列,礼砲及び奏楽

(1) 即位礼正殿の儀及び饗宴の儀

参列者の参入から退出までの間,皇居各門及び宮殿各車寄において,

皇宮護衛官による儀じょうを行うこととする。

また,即位礼正殿の儀中,万歳三唱時に合わせて,自衛隊による礼砲

を行うこととする。

(2) 祝賀御列の儀

御列の宮殿御出発時,皇居正門御出門時,赤坂御所正門御入門時及び

赤坂御所御到着時に皇宮護衛官による儀じょう又はと列を行うこととす

る。

また,皇居正門御出門時及び赤坂御所正門御入門時に合わせて,自衛

隊による儀じょう及びと列を行うこととする。

なお,御列の宮殿御出発から赤坂御所御到着までの間,沿道等要所に

おいて,宮内庁楽部,皇宮警察音楽隊,自衛隊音楽隊,海上保安庁音楽

隊,警視庁音楽隊及び東京消防庁音楽隊等による奏楽を行うこととす

る。

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11 救急・救護,防災

(1) 即位礼正殿の儀及び饗宴の儀

皇居内に救護本部を設置し,宮殿内に救護所を設置するほか,宮内

庁病院等における診療体制の確保を図るなど,救急・救護体制の万全を

期する。

また、皇居内に消防警戒本部を設置し,防災体制の万全を期する。

(2) 祝賀御列の儀

沿道等要所に救護所及び消防警戒本部を設置し,救急・救護,防災体

制の万全を期する。

12 「即位の礼」関係行事

(1) 内閣総理大臣夫妻主催晩餐会

平成2年 11月 13日(火) ,午後7時,都内のホテルにおいて,外国

元首・祝賀使節等,駐日大使及び国内要人等を招いて,内閣総理大臣夫

妻主催による晩餐会を開催することとする。

なお,その際,日本の伝統文化芸能である歌舞伎及び能を鑑賞してい

ただくこととする。

(2) 内閣総理大臣主催「天皇陛下御即位記念祝賀会」

平成2年 12月 10日(月) ,午後6時 30分,都内のホテルにおいて,

天皇陛下の御即位に関する一連の儀式が終了したことを祝い,併せて,

関係者に謝意を表すため,立法,司法,行政各機関の代表者,駐日大

使,地方公共団体の代表者及び民間関係代表者等約 3,500名を招いて,

内閣総理大臣主催による祝賀会を開催することとする。

(3) 高御座等の一般参観

即位礼正殿の儀に用いられる高御座等の一般参観は,京都御所におい

て行うこととする。

なお,実施時期等については,今後,検討する。

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○即位礼正殿の儀を国の儀式として行うことについて

(平成2年1月 19日閣議決定)

即位礼正殿の儀を国の儀式として行うことについて

1 国の儀式として,即位礼正殿の儀を行う。

2 即位礼正殿の儀は,平成2年 11月 12日,宮中において行う。

3 即位礼正殿の儀の細目は,内閣総理大臣が定める。

平成2年1月 19 日

閣 議 決 定

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○「即位礼正殿の儀」の細目について

(平成2年 10月 23日内閣告示第4号)

平成二年十一月十二日に行われる即位礼正殿の儀の細目は、次のとおりであ

る。

平成二年十月二十三日

内閣総理大臣 海部 俊樹

一 即位礼正殿の儀次第

1 天皇陛下が正殿梅の間の前を経て正殿松の間にお出ましになる。

2 皇后陛下が正殿梅の間の前を経て正殿松の間にお出ましになる。

3 天皇陛下が高御座にお昇りになる。

4 皇后陛下が御帳台にお昇りになる。

5 参列者が鉦の合図により起立する。

6 参列者が鼓の合図により敬礼する。

7 内閣総理大臣が御前に参進する。

8 天皇陛下のおことばがある。

9 内閣総理大臣が寿詞を述べる。

10 内閣総理大臣が御即位を祝して万歳を三唱する。参列者が唱和する。

11 内閣総理大臣が所定の位置に戻る。

12 参列者が鉦の合図により着席する。

13 天皇陛下が正殿松の間から正殿竹の間の前を経て御退出になる。

14 皇后陛下が正殿松の間から正殿竹の間の前を経て御退出になる。

二 参列者の範囲

1 皇族及び皇室関係者

2 外国元首・祝賀使節及び外交使節団の長等並びにこれらの者の配偶者

3 衆議院議長、同副議長及び同議員若干人並びにこれらの者の配偶者

4 前記3以外の衆議院議員

5 参議院議長、同副議長及び同議員若干人並びにこれらの者の配偶者

6 前記5以外の参議院議員

7 内閣総理大臣及び国務大臣並びにこれらの者の配偶者

8 最高裁判所長官及び最高裁判所判事並びにこれらの者の配偶者

9 元内閣総理大臣、元衆議院議長、元参議院議長及び元最高裁判所長官

並びにこれらの者の配偶者

10 立法機関の職員の中で参列するにふさわしい者

11 内閣官房副長官、政務次官、内閣法制局長官、人事官、公正取引委員会

委員長、検事総長、次長検事、検事長、検査官及び各省庁の事務次官等

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12 行政機関の職員の中で参列するにふさわしい者

13 高等裁判所長官

14 司法機関の職員の中で参列するにふさわしい者

15 都道府県知事の代表及び都道府県議会議長の代表並びにこれらの者の配

偶者

16 前記 15以外の都道府県知事及び都道府県議会議長

17 市長の代表及び市議会議長の代表並びにこれらの者の配偶者

18 町村長の代表及び町村議会議長の代表並びにこれらの者の配偶者

19 以上のほか、次の各号の一に該当する者の中で参列するにふさわしい者

(1)各界において代表的立場にある者

(2)前記(1)以外の者で、例えば、次に掲げる者

ア 文化勲章受章者及びその配偶者

イ 文化功労者、勲章受章者、褒章受章者その他各種の賞を受賞した者

ウ 研究等で顕著な業績を挙げた者

エ 技術、技能、芸術、文化及びスポーツ等の各分野で顕著な業績を挙

げた者

オ 産業及び経済等の各分野で顕著な業績を挙げた者

カ 社会教育、社会福祉あるいは更生関係の各分野で貢献のあった者

キ 婦人及び青少年の代表者

ク 海外在住日系人の代表者

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○祝賀御列の儀を国の儀式として行うことについて

(平成2年1月 19日閣議決定)

祝賀御列の儀を国の儀式として行うことについて

1 国の儀式として,祝賀御列の儀を行う。

2 祝賀御列の儀は,平成2年 11月 12日,宮殿から赤坂御所までの間にお

いて行う。

3 祝賀御列の儀の細目は,内閣総理大臣が定める。

平成2年1月 19 日 閣 議 決 定

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○「祝賀御列の儀」の細目について

(平成2年 10月 23日内閣告示第5号)

平成二年十一月十二日に行われる祝賀御列の儀の細目は、次のとおりであ

る。

平成二年十月二十三日

内閣総理大臣 海部 俊樹

一 祝賀御列の儀次第

1 天皇皇后両陛下が、南車寄にお出ましになり、所定の位置にお立ちにな

る。

2 国歌を奏する。

3 天皇皇后両陛下が御乗車になる。

4 御列が御出発になる。

5 御列が赤坂御所に御到着になる。

6 天皇皇后両陛下が御降車になる。

7 天皇皇后両陛下が赤坂御所御車寄の所定の位置にお立ちになる。

8 国歌を奏する。

9 天皇皇后両陛下が赤坂御所にお入りになる。

二 祝賀御列の儀の経路

御列は、宮殿南車寄を御出発になり、皇居正門、二重橋前交差点、桜田門

交差点、国会議事堂正門前、三宅坂交差点、都道府県会館前、赤坂御用地南

門前、青山一丁目交差点、権田原交差点及び赤坂御所正門を経て、赤坂御所

御車寄に御到着になる。

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○饗宴の儀を国の儀式として行うことについて

(平成2年1月 19日閣議決定)

饗宴の儀を国の儀式として行うことについて

1 国の儀式として,饗宴の儀を行う。

2 饗宴の儀は,平成2年 11月 12日から同月 15日までの4日間,宮中に

おいて行う。

3 饗宴の儀の細目は,内閣総理大臣が定める。

平成2年1月 19 日 閣 議 決 定

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○「饗宴の儀」の細目について

(平成2年 10月 23日内閣告示第6号)

平成二年十一月十二日から同月十五日までに行われる饗宴の儀の細目は、次

のとおりである。

平成二年十月二十三日

内閣総理大臣 海部 俊樹

一 饗宴の儀次第

(一) 饗宴の儀(第一日)

1 天皇皇后両陛下が松風の間にお入りになる。

2 内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、国務大

臣、内閣法制局長官及び内閣官房副長官並びにこれらの者の配偶者

が、順次、松風の間に入り、天皇皇后両陛下に謁見し、春秋の間に入

る。

3 外国元首・祝賀使節及びこれらの者の配偶者が、順次、松風の間に

入られ、天皇皇后両陛下とごあいさつを交わされ、春秋の間に入られ

る。

4 食前の飲物を供する。

5 参列者が豊明殿に入る。

6 天皇皇后両陛下が豊明殿にお入りになる。

7 食事を供する。

8 天皇皇后両陛下が参列者とともに正殿松の間にお入りになる。

9 高御座及び御帳台を供覧する。

10 天皇皇后両陛下が参列者とともに春秋の間にお入りになる。

11 食後の飲物を供する。

12 舞楽を供覧する。

13 天皇皇后両陛下が松風の間にお入りになり、外国元首・祝賀使節及

びこれらの者の配偶者が、順次、松風の間に入られ、おいとまを告げ

て退出される。

14 天皇皇后両陛下が御退出になる。

(二) 饗宴の儀(第二日第一回)

1 天皇皇后両陛下が豊明殿にお出ましになる。

2 天皇陛下のおことばがある。

3 内閣総理大臣が祝詞を述べる。

4 国歌を奏する。

5 代表者が杯を挙げる。

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6 食事を供する。

7 天皇皇后両陛下が豊明殿を御退出になる。

(三) 饗宴の儀(第二日第二回、第三日及び第四日第一回)

1 天皇皇后両陛下が連翠にお出ましになる。

2 天皇陛下のおことばがある。

3 代表者が祝詞を述べる。

4 国歌を奏する。

5 代表者が杯を挙げる。

6 天皇皇后両陛下が連翠を御退出になる。

7 連翠において食事を供する。

8 天皇皇后両陛下が豊明殿にお出ましになる。

9 天皇陛下のおことばがある。

10 代表者が祝詞を述べる。

11 国歌を奏する。

12 代表者が杯を挙げる。

13 食事を供する。

14 天皇皇后両陛下が豊明殿を御退出になる。

(四) 饗宴の儀(第四日第二回)

1 天皇皇后両陛下が石橋の間にお入りになる。

2 外交使節団の長及びその配偶者が、順次、石橋の間に入り、天皇皇

后両陛下に謁見し、豊明殿に入る。

3 天皇皇后両陛下が豊明殿にお出ましになる。

4 天皇陛下のおことばがある。

5 外交団長が祝詞を述べる。

6 外交団長が杯を挙げる。

7 食事を供する。

8 天皇皇后両陛下が豊明殿を御退出になる。

二 参列者の範囲

1 即位礼正殿の儀に参列する者

2 即位礼正殿の儀の参列者の範囲に準じて、参列するにふさわしい者

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○立太子の礼を国の儀式として行うことについて

(平成3年1月8日閣議決定)

立太子の礼を国の儀式として行うことについて

1 国の儀式として,徳仁親王殿下の立太子の礼を行う。

2 立太子の礼における各儀は,立太子宣明の儀,朝見の儀及び宮中饗宴の

儀とする。

3 立太子宣明の儀及び朝見の儀は平成3年2月 23日,宮中饗宴の儀は同

月 24日及び 25日,宮中において行う。

4 立太子の礼の各儀の細目は,宮内庁長官が定める。

平成3年1月8日 閣 議 決 定

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○徳仁親王殿下の立太子の礼における各儀の次第及び参列の諸員の範囲

(平成3年2月8日官報本紙第 567号に皇室事項として掲載)

徳仁親王殿下の立太子の礼における各儀の次第及び参列の諸員の範囲は、次

のとおりである。

立太子宣明の儀

二月二十三日午前九時、御殿を装飾する。

午前十時五十五分、参列の諸員が正殿松の間に参入して、所定の位置に着

く。

次に親王、親王妃及び内親王が正殿松の間に参入され、所定の位置に着かれ

る。

次に皇太子が正殿松の間に参入され、所定の位置に着かれる。

東宮大夫が前行し、東宮侍従長及び東宮侍従が随従する。

午前十一時、天皇、皇后が正殿松の間にお出ましになる。

式部官長及び宮内庁長官が前行し、侍従長、女官長、侍従及び女官が随

従する。

次に天皇のお言葉がある。

次に皇太子が御前に参進され、敬礼される。

次に皇太子がお言葉を述べられる。

次に内閣総理大臣が寿詞を述べる。

次に天皇、皇后が御退出になる。

前行及び随従は、お出ましのときと同じである。

次に皇太子が退出される。

前行及び随従は、参入のときと同じである。

次に親王、親王妃及び内親王が退出される。

次に諸員が退出する。

参列の諸員の範囲は、次のとおりとする。

内閣総理大臣、元内閣総理大臣、国務大臣、会計検査院長、人事院総裁、検

事総長、内閣法制局長官、公正取引委員会委員長及び内閣官房副長官

衆議院の議長、元議長、副議長、常任委員長、特別委員長及び事務総長

参議院の議長、元議長、副議長、常任委員長、特別委員長、調査会長及び事

務総長

国立国会図書館長

最高裁判所長官、元最高裁判所長官、最高裁判所判事及び最高裁判所事務総

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東京都知事

道府県の知事及び都道府県の議会議長の代表

市及び町村の長及び議会議長の代表

各界の代表

各国の外交使節団の長

その他別に定める者

服装 天 皇:御束帯(黄櫨染御袍)

皇 后:御小袿、御長袴

皇太子:束帯(黄丹袍)

宮内庁長官、侍従長、侍従、東宮大夫、東宮侍従長、東宮侍従及び

式部官長:衣冠単

女官長及び女官:袿袴

男 子:モーニングコート、紋付羽織袴又はこれらに相当する制服等

女 子:ロングドレス、デイドレス、白襟紋付又はこれらに相当する

制服等

朝見の儀

二月二十三日午後一時三十分、皇太子が休所に参入される。

午後一時五十分、正殿松の間に御台盤を設ける。

午後二時、天皇、皇后が正殿松の間にお出ましになる。

式部官長が先導し、侍従長、女官長、侍従及び女官が随従する。

次に皇太子が御前に参進され、謝恩の辞を述べられる。

式部官長が誘導する。

次に天皇のお言葉がある。

次に皇太子が皇后の御前に参進され、謝恩の辞を述べられる。

次に皇后のお言葉がある。

次に皇太子が所定の席に着かれる。

次に皇太子が御前に参進される。

次に天皇が皇太子に御盃をお授けになる。

侍従が奉仕する。

次に皇太子が皇后の御前に参進される。

次に皇后が皇太子に御盃をお授けになる。

女官が奉仕する。

次に皇太子が席にもどられる。

次に天皇、皇后が御箸をお立てになり、皇太子がこれに倣われる。

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次に侍従長が御禄を皇太子に伝進する。

次に女官長が御禄を皇太子に伝進する。

次に皇太子が拝謝され、席にもどられる。

次に天皇、皇后が御退出になる。

先導及び随従は、お出ましのときと同じである。

次に皇太子が退出される。

服装 男 子:燕尾服

女 子:ローブデコルテ

勲章着用

宮中饗宴の儀(第一日第一回)

二月二十四日午前十一時四十分、参列の諸員が春秋の間に参集する。

午前十一時四十五分、親王、親王妃及び内親王が皇族休所に参集される。

同時刻、皇太子が皇族休所に参入される。

次に諸員が豊明殿に入る。

式部官が誘導する。

正午、天皇、皇后が皇太子とともに豊明殿にお出ましになる。

式部官長及び宮内庁長官が前行し、親王、親王妃及び内親王が供奉さ

れ、侍従長、女官長、侍従、女官、東宮侍従長及び東宮侍従が随従する。

次に天皇のお言葉がある。

次に内閣総理大臣が賀詞を述べる。

次に代表者が杯を挙げる。

次に食事を供する。

この間、雅楽を奏する。

次に天皇、皇后が皇太子とともに御退出になる。

前行、供奉及び随従は、お出ましのときと同じである。

次に諸員が退出する。

参列の諸員の範囲は、次のとおりとする。

内閣総理大臣、元内閣総理大臣、国務大臣、会計検査院長、人事院総裁、検

事総長、内閣法制局長官及び公正取引委員会委員長並びに以上の者の配偶者

検査官(会計検査院長を除く。)、人事官(人事院総裁を除く。)、次長検事、

検事長、内閣官房副長官、政務次官、事務次官、会計検査院事務総長、人事院

事務総長、内閣法制次長、警察庁長官、警視総監、統合幕僚会議議長及び総理

府次長

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衆議院の議長、元議長、副議長、常任委員長及び特別委員長並びに以上の者

の配偶者

衆議院の議員九十八人(特記した議員及び政務次官である議員を除く。)及

び事務総長

参議院の議長、元議長、副議長、常任委員長、特別委員長及び調査会長並び

に以上の者の配偶者

参議院の議員五十人(特記した議員及び政務次官である議員を除く。)及び

事務総長

国立国会図書館長及びその配偶者

最高裁判所長官、元最高裁判所長官及び最高裁判所判事並びに以上の者の配

偶者

高等裁判所長官及び最高裁判所事務総長

各界の代表

その他別に定める者

服装 男 子:モーニングコート、紋付羽織袴又はこれらに相当する制服等

(ダークスーツも可)

女 子:ロングドレス、デイドレス、白襟紋付又はこれらに相当する

制服等

宮中饗宴の儀(第一日第二回)

二月二十四日午後六時四十分、参列の諸員が春秋の間に参集する。

午後六時四十五分、親王、親王妃及び内親王が皇族休所に参集される。

同時刻、皇太子が、皇族休所に参入される。

次に諸員が豊明殿に入る。

式部官が誘導する。

午後七時、天皇、皇后が皇太子とともに豊明殿にお出ましになる。

式部官長及び宮内庁長官が前行し、親王、親王妃及び内親王が供奉さ

れ、侍従長、女官長、侍従、女官、東宮侍従長及び東宮侍従が随従する。

次に天皇のお言葉がある。

次に代表者が賀詞を述べる。

次に代表者が杯を挙げる。

次に食事を供する。

この間、雅楽を奏する。

次に天皇、皇后が皇太子とともに御退出になる。

前行、供奉及び随従は、お出ましのときと同じである。

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次に諸員が退出する。

参列の諸員の範囲は、次のとおりとする。

都道府県の知事及び議会議長

政令指定都市の市長及び議会議長

市及び町村の長及び議会議長の代表

各界の代表

服装 男 子:ブラックタイ、紋付羽織袴又はこれらに相当する制服等(ダ

ークスーツも可)

女 子:イブニングドレス、白襟紋付又はこれらに相当する制服等

宮中饗宴の儀(第二日)

二月二十五日午前十一時十五分、各国の外交使節団の長及びその配偶者が南

車寄から春秋の間に参集する。

午前十一時十五分、親王、親王妃及び内親王が皇族休所に参集される。

同時刻、皇太子が皇族休所に参入される。

午前十一時三十分、天皇、皇后が皇太子とともに石橋の間にお入りになる。

式部官長が前行し、親王、親王妃及び内親王が供奉され、侍従長、女官

長、侍従、女官、東宮侍従長及び東宮侍従が随従する。

次に外交使節団の長及びその配偶者が順次石橋の間に参進し、天皇、皇后及

び皇太子に謁見して退出する。

式部官が誘導する。

次に外交使節団の長及びその配偶者が豊明殿に入る。

式部官が誘導する。

正午、天皇、皇后が皇太子とともに豊明殿にお出ましになる。

式部官長が前行し、親王、親王妃及び内親王が供奉され、侍従長、女官

長、侍従、女官、東宮侍従長及び東宮侍従が随従する。

次に天皇のお言葉がある。

次に外交団長が賀詞を述べる。

次に外交団長が杯を挙げる。

次に食事を供する。

この間、雅楽を奏する。

次に天皇、皇后が皇太子とともに御退出になる。

前行、供奉及び随従は、お出ましのときと同じである。

次に各員が退出する。

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服装 男 子:モーニングコート、紋付羽織袴又はこれらに相当する制服等

(ダークスーツも可)

女 子:ロングドレス、デイドレス、白襟紋付又はこれらに相当する

制服等