評価・irに関する技術・手法情報誌 大学評価とir -...

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大学評価とIR 大学評価コンソーシアム 評価・IRに関する技術・手法情報誌 Journal of Institutional Research and University Evaluation 平成28年(2016年)12月 第7号 国⽴⼤学第3期中期⽬標期間の中期計画に含まれる指標の種類と 特性(藤井都百) 学⽣調査の際に学籍番号を取得することに関する⼩考察(嶌⽥敏⾏) ○ エッセイ ○ 投稿区分の変更と編集フローの改定について ISSN 2435-8959

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大学評価とIR

大学評価コンソーシアム

評価・IRに関する技術・手法情報誌

Journal of Institutional Research and University Evaluation

平成28年(2016年)12月

第7号

国⽴⼤学第3期中期⽬標期間の中期計画に含まれる指標の種類と特性(藤井都百)学⽣調査の際に学籍番号を取得することに関する⼩考察(嶌⽥敏⾏)

○ エッセイ

○ 投稿区分の変更と編集フローの改定について

ISSN 2435-8959

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2

■コンテンツ

[エッセイ]BI ツールを用いた学内データの動的可視化について・・・・・・・・・・・・・ 3

藤井 都百 (名古屋大学 評価企画室 講師)

[エッセイ]学生調査の際に学籍番号を取得することに関する小考察・・・・・・・・・・・・ 12

嶌田 敏行 (茨城大学 全学教育機構 准教授)

[記事]投稿区分の変更と編集フローの改定について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

大学評価コンソーシアム情報誌編集委員会

■ 編集者について/編集後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56

表紙:茨城大学図書館本館

もくじ 第 7号(平成 28 年 12 月)

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情報誌「大学評価と IR」第 7号 平成 28 年(2016 年)11 月 [エッセイ](大学評価コンソーシアム)

3

国立大学第3期中期目標期間の中期計画に含まれる指標の種類と特性

藤井 都百1

概要:本稿は、平成 28 年度から始まった国立大学第3期中期目標期間における中期計画本文

に含まれる指標を抽出・整理し、指標の設定に対する各大学の異なりがあること、指標が設定

された計画に偏りがあることを示す。

キーワード:国立大学法人評価、中期目標・中期計画、数値目標、指標

1 背景と目的

国立大学法人の第3期中期目標・計画には、第2期と比べて多くの数値目標が盛り込ま

れた。増加の背景には、国立大学法人評価にかかる負担を減らしたいという意図がある。

例えば、第2期中期目標・中期計画の策定時には、文部科学省から計画の個数は 100 個以

内に収めるようにという事務連絡があった[1]。これは、第1期の中期計画個数が、平均

190 個と多く、それら全ての進捗状況を評価するのに大変な労力を要したからであろう。

この結果、第2期の中期計画個数は 74 になった[2]。そして第3期中期目標・中期計画策

定時には、数値目標を設定することにより進捗状況が評価者に分かりやすくなるようにし

て、評価をより一層効率的に行うことが企図された。但し、全ての計画に数値目標を掲げ

ることは事実上不可能であるため、プロセスを評価する目標・計画の枠組みを設けたこと

も第3期の特徴である。

しかし大学としては、目標値の設定が難しく、「意欲的」な値を公表物である中期目標・

中期計画でうたってしまうことは、それを万が一達成できなくなると大事であるという危

惧があり、数値目標を掲げることに抵抗感があった。とはいえ、目標・計画に数値目標を

盛り込むことは、進捗や状態をモニタリングするという管理を大学の諸活動に対して導入

することであり、大学としてもガバナンス強化の点で歓迎すべきことかもしれない。

本稿2では、国立大学 86 法人の第3期中期計画から、指標と思われる箇所を抜き出して

分類した結果を示し、各大学における指標の種類や設定されたセクションの特性について

整理する。あわせて、本稿の読者には分析手法の事例に習熟したいニーズもあると想定し、

分析手法の詳細も報告する。

2 手法

2.1. ソース

文部科学省のウェブサイトに掲載されている各大学の第3期中期目標・中期計画3 の

PDF ファイルをダウンロードしたものを用いた。素案、原案といくつかバージョンがある

1名古屋大学 評価企画室 講師 メール:[email protected] 2本稿は大学評価担当者集会 2016(平成 28 年 8 月 25 日)で報告した内容に加筆修正したものである。 3http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1368750.htm

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

4

が、用いたのは原案すなわち平成 28 年 3 月版である。

2.2. 定義

数値目標とは一般に、数量化可能で達成期限を持つものを指すことが多い。本稿では、

数量化可能なものを指標とした。達成期限については、明記されていない場合でも第3期

中期目標期間の6年間で達成させることが暗黙の了解であると推測し、指標とする方針に

した。指標としなかったものは、量的変化について述べていることが確信を持てないもの、

および、6年の期間内で一回だけ起こりうるものである。

例えば、「毎年度 10 名以上の学生を海外へ派遣する」という計画の文章があった場合、

10 名以上という点で数えられることから、この文章は指標を含んでいるとみなした。同様

に「留学生数を倍増させる」という計画は、「倍増」の表現が、基準に比して 200%と解釈

できるため数量化可能とみなした。一方で、「機関別認証評価を受審する」という計画は、

機関別認証評価が7年以内に一度受審する性質のものであり、ある大学にとってこの受審

は第3期の6年間に一度しか起こり得ないため、指標としなかった。「初年次ゼミを充実さ

せる」という計画は、回数やテーマ数などの量的増加の可能性もあるが、内容を充実させ

て達成するといった質的向上について述べている可能性もあるため、指標としなかった。

なお、以後の記述では、このような筆者独自の視点に基づいて抽出した指標を扱ってお

り、各大学のそれぞれの見解とは異なる可能性があることに留意願いたい。また、年度計

画や、学長プランの名称をもつ行動計画は、今回対象に含めなかったので、これらに数値

目標を盛り込んでいる場合は、除外されている。

2.3. 手順

次に、作業ファイルの構成と手順について述べる。今回はエクセルを作業ファイルとし

た。おおまかに言うと、1)中期目標・計画の PDF ファイルから作業ファイルへの計画本文

の転記、2)作業ファイル内で指標と思われる記載箇所を抽出しエクセルのシートに記入、

3)エクセルのフィルタ機能を用いた指標種類別のカウント、の3段階の手順を踏んだ。ア

ンケートの自由記述を分析する際に用いられる手法に準じている。

1つの大学の中期目標・中期計画は、前文、中期目標の期間及び教育研究組織、Ⅰ 大

学の教育研究等の質の向上に関する目標、Ⅱ 業務運営の改善及び効率化に関する目標、Ⅲ

財務内容の改善に関する目標、Ⅳ 自己点検・評価及び当該状況に係る情報の提供に関する

目標、Ⅴ その他業務運営に関する重要目標、Ⅵ 予算、Ⅶ 短期借入金の限度額、Ⅷ 重要

な財産を譲渡し、又は担保に供する計画、Ⅸ 剰余金の使途、Ⅹ その他、及び別紙、別表

からなる。そのうち目標と計画が書かれたⅠ~Ⅴの箇所を使用し、それ以外は用いなかっ

た。Ⅰ~Ⅴには、さらにその下に、教育、研究、社会、グローバル化、業務運営、財務、

自己点検・評価、その他などのセクションに分かれている。ここには、大学によっては附

属学校、附属病院のセクションもあるが、附属病院には評価の共通観点と呼ばれる数値指

標が中期計画本文とは別にあることから、附属病院のセクションの計画は計画数・指標数

ともに対象から除外した。

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藤井都百「国立大学第3期中期目標期間の中期計画に含まれる指標の種類と特性」

5

前述のウェブサイトからダウンロードした各大学の目標・計画 PDF ファイルを開き、

その内容の文章をエクセルの作業ファイルに転記した。下処理として、1つの計画の文章

を1セルに貼り付ける。このセルの左隣に、集計作業用として計画の通し番号の列を設け

た。大学によっては計画番号が目標と対応させた枝番形式のものになっている。それらの

大学オリジナルの番号は、計画本文とみなして計画セル内に記述した。この計画通し番号

列の設定により、大学の総計画数の把握が容易になる。

図1 作業ファイルの各大学シートのセル配置

作業ファイルのシートデザインを図1に示す。列 A にセクション名、列 B に目標本文の

前に掲げられた番号、列 C に目標本文、列 D に計画通し番号、列 E に計画本文とし、列 F

と列 G は指標分析用に設置した。なお、図1に示していないが、列 H 以右は予備分析の

ために用いた。また、セル D2、F2 には関数が入れてあり、後述の目次シートで、計画数

と指標数をカウントするのに利用する。このようなセル配置のシートを全大学分作成し、

1つのファイルに収めた。

図2 目次シートのセル配置

目次シートのデザインを図2に示す。シート名の工夫により、目次シートのセルに関数

を入れて集計を実現している。

指標抽出の第一段階として、計画本文に目を通し指標が含まれている文章、フレーズを

ピックアップする。今回はこの作業を複数人で行ったため、計画本文の該当部分を、列 G

にコピー&ペーストで取り出すことにした。

第二段階として、指標と判断された計画の行だけ取り出し、新規エクセルの1枚のシー

トに集約する。この取り出しには作業ファイルの各大学のシートにフィルタ機能を適用し

て行った。作業ファイルでは1シート1大学であったが、この段階では2校目の大学のデ

ータは、1 校目の大学の次の行から始まる位置にペーストし、縦方向に結合させていく。

A B C D E F G H I12 ○○大学 77 613 セクション 番号1 目標 計画番号 計画 指標個数 指標箇所4 教育 I-1-(1) 【1】世界最 K1 【1-1】学部教育にお 1 アクティブラーニ  5 教育 K2 【1-2】大学院におけ 1 留学経験のある 6 教育 I-1-(2) 【2】専門知 K3 【2-1】・・・・・ ・・・ ・・・  7 教育 K4 ・・・ ・・・ ・・・  

A B C D E F G1 シート名 大学名 計画数 指標数2 u01 北海道 55      ・・3 u02 北海道教育 55      ・・4 u03 室蘭工業 80      ・・5 u046 u057

セルB5には、=INDIRECT(A5&"!a2") の式を入れ、シート名「u04」のセルa2の値を得るセルC5には、=INDIRECT(A5&"!d2") の式を入れ、シート名「u04」のセルd2の値を得るセルD5には、=INDIRECT(A5&"!f2") の式を入れ、シート名「u04」のセルf2の値を得る

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

6

このシートのデザインは図3に示すように、大学名、セクション名、計画番号、計画本文、

指標個数、指標箇所を含めた。さらに、指標箇所から、頻出するキーワードをピックアッ

プし、書き入れる列を設けた。このシートの列I「キーワード」にフィルタ機能を適用し、

各キーワードが含まれる行を抽出して、最終結果シートに貼り付け、集計した。

図3 第二段階の作業シートのセル配置

3 結果

このようにして数えた結果を指標の個数が多い大学順に図4に示し、計画の個数と比較

した。1つの計画に複数の指標が含まれていると判断できる箇所があったため、計画数と

指標数は同数ではない。計画の個数と指標の個数が一致する傾向があるかと予測したが、

それは見られなかった。また、図5には、大学の学部数・学生数の規模や、設置学部の特

徴と指標数の関係を示すため、ヒストグラムに色分けを追加したものを示す。国立大学法

人を規模や教育内容によって区分した財務分析上の分類に基づき、大学をA~Gの8グル

ープに分けそれぞれ色で示した。1つの色はヒストグラムで複数の階級に含まれており、

規模・特徴と指標数の間に関連は見られなかったことを表している。

次に、セクションごとのカウントの結果を図6に示す。中期目標の章建てに相当する教

育、研究などのセクションによって指標数の大小があり、指標数が多かったのは教育のセ

クションであるが、このセクションは計画数も多い。計画数に比して指標数が多かったの

は、グローバル化のセクションであった。グローバル化は、第3期中期目標・中期計画で

新たにセクションとして建てられたものである。第2期以前は、教育や研究などのセクシ

ョンでグローバル化や国際化の目標・計画を立ててもよいとされていたが、第3期ではこ

のセクション下に集められている。

図4 計画数と指標数

A B C D E F G H I1 連番 大学名 セクション 目標 計画番号 計画 指標個数 指標箇所 キーワード2 1 ○○大学 教育 【1】世界最 K1 【1-1】学部 1 アクティブラーニアクティブラーニング

135 134 △△大学 教育 幅広い知識K1 全学共通の 2 アクティブラーニアクティブラーニング、FD257 256 ××大学 教育 高度な医学K1 初年次教育 1 アクティブラーニアクティブラーニング

0

20

40

60

80

100

個数

大学(N=86)

計画個数

指標個数

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藤井都百「国立大学第3期中期目標期間の中期計画に含まれる指標の種類と特性」

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図5 大学規模・特徴と指標数4

4 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/sonota/06030714.htm

HHHHGGG H G H G G G G G GF G

H F FG E E G E E F E E HE D D GE C C GD C C GC C C GB B B E G

G B B B D GG B B B B GE A B B B GA A A A A GA A A A A A G A H

指標個数 1~10 11~20 21~30 31~40 41~50 51~60 61~70 71~80 81~90 91~100 101~校数 5 14 26 21 11 6 1 0 1 0 1

Aグループ

Bグループ

Cグループ

Dグループ Eグループ Fグループ Gグループ Hグループ

【中規模病院有大学】医科系学部その他の学部で構成されA~Fのいずれにも属さない国立大学法人【中規模病院無大学】医科系学部を有さず、A~Fのいずれにも属さない国立大学法人

【大規模大学】学生収容定員1万人以上、学部等数概ね10学部以上の国立大学法人(学群、学類制などの場合は、学生収容定員のみ)

【理工系中心大学】医科系学部を有さず、学生収容定員に占める理工系学生数が文科系学生数の概ね2倍を上回る国立大学法人

【文科系中心大学】医科系学部を有さず、学生収容定員に占める文科系学生数が理工系学生数の概ね2倍を上回る国立大学法人

【医科大学】医科系学部のみで構成される国立大学法人【教育大学】教育系学部のみで構成される国立大学法人【大学院大学】大学院のみで構成される国立大学法人

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

8

図6 セクションごとの計画と指標の数

以上で見てきたように、すべての大学、すべてのセクションに等しく指標が設定されて

いるわけではない。大学の規模・特徴以外の要因で、指標数の違いが生じていることが推

測される。表1に指標の内容を示した。セクション別にみると、指標が多く設定されてい

るセクションには、同時期に実施されている外部補助金で用いられている指標や、ミッシ

ョン再定義で用いられた指標が多く含まれている。特に外国人留学生・外国人教員は外部

補助金であるスーパーグローバル大学創成支援プログラムで、教員就職率は教員養成系の

ミッション再定義で用いられたものである。このように既に中期目標・中期計画とは別の

施策において利用されている指標は、中期計画にも盛り込まれやすかった。一方で、指標

が少ないセクションのうち「その他」の箇所は、安全、セキュリティ対策、研究不正に関

する計画を記載する部分であるが、これらのインシデント発生をどうしてもゼロにできな

いように、数的改善を明記しづらい性質をもっている。

4 まとめ

冒頭で、数値目標と大学の諸活動のモニタリングについて述べたが、今回の集計結果を

見ると、数値目標によらずに事業を推進し進捗管理を行っている計画があることになる。

この実態をとらえるためには、年度計画や、計画本文に書かずに学内限定で所有している

指標の存在など、今回の分析の対象外としたところを詳しく調査する必要があるだろう。

今後、これらの中期目標・中期計画を各大学が遂行して実績報告書を作成する際に、計

画を達成したことを計画に掲げた指標に対する数値で示すことで、達成状況の文章による

説明が少量で済み、また、指標の測定が新規企画ではなく学内の他の運営事業と共通であ

り追加の負担でないならば、かなりの省力化になるものと期待している。

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

教育

研究

社会

グローバル

附属学校

業務運営

財務

自己点検

その他

個数

計画数

指標個数

86校合計

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藤井都百「国立大学第3期中期目標期間の中期計画に含まれる指標の種類と特性」

9

表1 指標種類とセクション別の数

指標

教育

研究

社会

その

他(グ

ロー

バル

化)

業務運営

財務

自己点検

その他

総計

FD 21 21

アクティブラーニング 34 2 36

インターンシップ 19 4 23

ポートフォリオ 11 11

学習時間 13 13

奨学金 8 8

外国人留学生 7 69 76

海外派遣学生数 8 69 77

英語による授業 24 24

外国人教員 10 15 19 44

協定校 14 14

就職 19 13 32

論文数 48 48

被引用論文数 11 11

トップ○%論文 7 7

国際共著論文 31 6 37

特許 7 7

科研費採択 14 8 22

科研費申請 8 17 25

科研費(その他) 1 1

外部資金 9 9

外部研究資金 28 28

受託・共同研究 47 22 11 80

クロスアポイント 2 8 10

テニュアトラック 6 6

年俸制 2 62 64

公開講座 12 12

地域課題 9 9

学校現場 17 6 16 39

教員就職率 21 5 7 33

教職大学院 29 7 5 41

地域内の教員占有率 21 9 4 34

社会人学生 10 10

若手教員 13 21 34

職員の国際化 19 19

女性教員 11 48 59

女性管理職 72 72

女性研究者 9 9

女性職員 7 7

女性役員 26 26

学長裁量経費 9 9

学長裁量定員 5 5

自己収入 26 26

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

10

人件費削減 9 9

一般管理費 31 31

寄附 33 33

経費 21 21

運用 9 9

エネルギー 7 7

広報 5 5

メディア 5 5

外部評価 3 3

CO2 8 8

安全講習 19 19

安全点検 7 7

研究不正防止講習 27 27

コンプライアンス講習 16 16

セキュリティ研修 18 18

セキュリティ点検 3 3

防災訓練 10 10

管理資格 4 4

危機管理 9 9

内部監査 5 5

総計 238 217 89 216 318 210 13 126 1427

謝辞

今回の指標抽出・検討作業には次の皆様のご協力をいただきました。ありがとうござい

ました。

浅野茂(山形大学)、大野賢一(鳥取大学)、小林裕美(国際日本文化研究センター)、小湊

卓夫(九州大学)、嶌田敏行(茨城大学)、末次剛健志(佐賀大学)、関隆宏(新潟大学)、

土橋慶章(神戸大学)、藤原将人(立命館大学)[五十音順、敬称略]

引用文献

[1] 「国立大学法人の第二期中期目標・中期計画の項目等について」(平成 20 年9月 30

日)文部科学省事務連絡

[2] 「国立大学法人の第3期中期目標・中期計画の項目等について」(平成 26 年9月9日)

文部科学省事務連絡

[受付:平成 28 年 10 月 8 日 受理:平成 28 年 11 月 8 日]

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情報誌「大学評価と IR」第 7 号 平成 28 年(2016 年)12 月 [エッセイ](大学評価コンソーシアム)

11

学生調査の際に学籍番号を取得することに関する小考察

嶌田 敏行1

概要:学生調査の項目を、学籍番号収集の有無、有効性の方向性(組織的改善、学生個人の環

境改善)という2つの観点で整理すると、「IR/IE が分析すべき項目」「(むしろ)担任が把握す

べき項目」「(組織的改善に向けて)本音を聞きたい項目」「(学生個人の環境改善に向けて)本

音を聞きたい項目」の4つのタイプに分類できるのではないかと考えられる。それらの項目に

ついてどのように活用すればより学生にとって効果性が高いのかについて考察を行った。

キーワード:学籍番号、学生調査、個人情報保護、トラッキング

はじめに

筆者が所属する茨城大学では、今年度から文部科学省大学教育再生加速プログラム(AP)

「高大接続改革推進事業」(テーマ V 卒業時における質保証の取組の強化)による支援を

受け、IR オフィスからの情報提供に支えられた質保証体制の強化を図っている。その一環

として学生調査体系の再整備を現在進めている。そこで本小論では、筆者の IR 業務の経

験をもとに各種学生調査において学籍番号(学生番号)を取得して行う調査の課題とその

活用方法について考察してみたい2。

本学では、平成 16 年度に IR オフィス(名称:評価室)を設置し、平成 26 年度に大学

改革関係の部署と合併し大学戦略・IR 室とした。平成 28 年 8 月には教育関係の IR 部門

を分離し、新たに設置した全学教育機構総合教育企画部門の一部となっている。従来の IR

オフィスである大学戦略・IR 室は、経営面や財務面を中心に、大学改革(改組)、大学評

価、指標管理等の業務を行っている。全学教育機構総合教育企画部門は、全学的な教育の

質保証も担当しており、教員-教育プログラム(学科、コース等)-学部-全学の4つの

階層でそれぞれが行う自律的かつ継続的な改善活動に対してタイムリーな情報提供を行う

ことになっている。藤原(2015)の米国の質保証に関する整理を踏まえると、この部門は

学修成果の測定(アセスメント)を行い、学部・学科におけるプログラム・レビューを支

援し、大学全体の質保証に関わることから IR オフィスの性格に加え、米国でいうところ

の Institutional Effectiveness(IE)オフィスに相当する部署とも考えられる。

なお、本学の場合、各学部・研究科がこのような調査には極めて協力的で、他大学で聞

くような学籍番号の収集の可否についても意見の不一致などが生じていないため、それら

の課題については言及できないことから割愛させていただく。しかしながら、収集した情

報の管理を適切に行うことについては各部局から要請を受けており、現在、適切なルール

の設定を急いでいるところである。

1 茨城大学 全学教育機構 准教授 メール:[email protected] 2 本稿は平成 28 年 8 月 8 日に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催した平成 28 年度第 1 回 IR 実

務担当者連絡会において報告した内容をもとに執筆したものである。

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

12

茨城大学における学生調査

本学では、表1に示すように①授業アンケート、②入学時調査、③卒業時調査、④学生

生活実態調査など在学生を対象とした複数の調査を実施している。現時点では、学生に多

肢選択式と自由記述を組み合わせたアンケート調査などで学生自身の考えや状況を聞く間

接測定が中心であり、ルーブリックなどの直接測定は行っていない。

表1:茨城大学で実施している在学生調査

調査名 主な項目 頻度 学籍番号

①授業アンケート 理解度、満足度、熱意、学習時間等 毎学期 記入しない

②入学時調査 入試制度、高校での取組、入学後の印象 毎年 記入あり

③卒業時調査 DP 達成度、満足度等 毎年 記入あり

④学生生活実態調査 DP 達成度、満足度、生活状況、学修状況等 毎年 記入あり

①授業アンケートは、学生に当該科目について授業内容の理解度や満足度、学習時間等

を聞くもので学期ごと(原則、半年ごと)に行っている。設問は学部、研究科ごとに異な

っているが、紙媒体(回答紙、マークカード)で行っているという点は共通している。い

ずれも学籍番号については収集していない。これについて理由はとくになく、強いて挙げ

れば「従来からそうであった」という消極的なものである。学籍番号を採るべき理由が現

時点では見当たらない、とも言える(今後、収集することはあり得る)。

②入学時調査は、入学センターと共同で行っており、全学教育機構総合教育企画部門

(IR/IE オフィス)側では、高校での取組や入学後の印象、留学やインターンシップへの

要望などを聞いている。

③卒業時調査は、卒業・修了予定の学生を対象に2月から3月に行っている。ディプロ

マ・ポリシーの達成度と学習面・学生生活面での満足度について、学生個人の感覚で5段

階判定をしてもらっている。同調査ではディプロマ・ポリシーをある程度のコンテクスト

を保った塊(センテンス単位)に要素分解の上、これも5段階で各要素の達成度について

聴取している(形式1)。この「ディプロマ・ポリシーの達成度」は、新2年生から新4年

生を対象に毎年4月に行っている④学生生活実態調査でも聴取している。

④学生生活実態調査では、それぞれのディプロマ・ポリシーを形式1と比べればさらに

細かく要素分解し、リテラシー要素、コンピテンシー要素ごとの達成度を聴取している(形

式2)。現在、形式1と形式2の特性については IR/IE オフィスで分析中であり、本学に

おける教育分野の KPI である「満足度(学習面、学生生活面を含め、茨城大学に在学した

ことが期待に応えるものであったかどうか)」との関係も明らかにしたいと考えている。な

お、本調査では、ディプロマ・ポリシーの達成度だけでなく、生活状況(通学、住居、ア

ルバイト、家計、時間の使い方、悩みごと等)についても聴取している。

個人識別の有無と回答率の関係について、②③④の調査では、学籍番号を回答用紙に記

入してもらっているが記入率は高い。④学生生活実態調査では、学籍番号を記入してもら

う理由として学内の他のデータと連結することで設問数を減らしていることを明記してい

る。加えて、各学部に個人が特定できる形で報告しないことを学生に約束している。

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嶌田 敏行「学生調査の際に学籍番号を取得することに関する小考察」

13

学籍番号収集のメリット/デメリット

学籍番号を記入してもらうメリットは、学内にある様々なデータ(成績データ、奨学金・

授業料免除の受給・減免状況、住所データ、所属データ、性別など)と学籍番号を連結し

て、学生の動向を多面的に分析できる点にある。例えば、②卒業時調査では、コミュニケ

ーション能力が伸びた、と回答している学生の要因は何なのか、特定の企業に就職する学

生に共通して見られる要因は何なのか等の分析が可能となる。また、複数年に渡り学籍番

号を収集し続ければ、どの学生がどのような推移で入学から卒業に至ったのかを追跡(ト

ラッキング)することが可能となる(④学生生活実態調査等)。

本学では、結果とプロセスに関する精度の高い要因分析は、精度の高い未来予測を生み

出すと考えている。また、それは各教育現場において勘と経験で行っていることが多い履

修指導や生活指導の効果性を引き上げる情報としても提供できるであろうと考えている。

筆者は勘と経験が有効ではないと考えているわけではない。学生指導にはとくに経験は重

要だと考えている。しかしながら、若い教員はそれを持たない場合が多く、経験豊かな教

員であっても、バイアスがかかりすぎている方もいらっしゃることも事実である。(数量)

データを用いる最大の目的は、履修指導や生活指導などについて教員によるサービスレベ

ルのブレを少なくすることに加え、指導を行う現場の教職員になるべくコンパクトに学生

の現状を把握してもらいたい、という思惑もある。

デメリットとしては、記名式で行う調査の場合、回答者が「いろいろな意味」で本音が

書きづらい場合もあることだろう。また、我々IR 担当者もデータをより慎重に取り扱わざ

るを得ない。ただし、記名式ではないからといって本音を書いてくれるわけでもないだろ

うから、悩ましい問題ではある。

在学生の調査項目の4つのタイプ

在学生の調査項目について上記のメリット・デメリットを踏まえ、学籍番号収集の有無、

有効性の方向性という2つの観点で整理した(表2)。各項目は「IR/IE が分析すべき項目」

「(むしろ)担任が把握すべき項目」「(組織的改善に向けて)本音を聞きたい項目」「(学生

個人の環境改善に向けて)本音を聞きたい項目」の4つのタイプに分類できるのではない

かと考えられる。

表2:学生調査項目の4つのタイプ

学籍番号(個人識別)

収集する 収集しない

有効

性の

方向

組織的改善 1:IR/IE が分析すべき項目 3:本音を聞きたい項目 A

他のデータと連結して各種分

析に活用した方がよい情報

組織的改善(学内、学部内施策等)

に活かすために必要な「本音」に

近い部分の情報

学生個人の

環境改善

(履修指導、

生活指導)

2:担任が把握すべき項目 4:本音を聞きたい項目 B

IR/IE オフィスよりも担任が

把握した方がよい情報

学生個人の環境改善のために有効

な「本音」に近い部分の情報

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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[タイプ1:IR/IE が分析すべき項目]

これは、学籍番号(個人識別)を収集し他のデータと連結し、組織的改善のための各種

分析に活用した方がよい情報である。例えば、満足度や理解度、学習時間、ディプロマ・

ポリシーの各要素の修得状況などがこのタイプにあたり、基礎データとしてどの大学でも

モニタリングを行わなくてはならない項目ではないかと考えられる。このような基礎的な

データセットは各学部や教育プログラム(学科等)における学生の特性などを分析するた

めには不可欠だろう。また、履修指導や生活指導のための基礎資料を作成する上でも、そ

して精度の高い学生の将来予測を行う上でも必須であろう。

本学では、基礎データに加え、現場での「聞き込み」などから実践的なリサーチ・クエ

スチョン(「深夜のバイトが多いと学業不振につながりやすいのか?」など)を立てた上で

現状分析を進めており、各教員がより効果的・効率的な指導を行えるような支援を深めて

行きたいと考えている。

また、本学では、表2のタイプ1の情報は学部 FD 研修会で報告したり、教育プログラ

ムごとの FD ミーティングでの教員の議論用の資料として配布したりするなど、組織的改

善に資する情報として既に提供を開始している。

[タイプ2:担任が把握すべき項目]

分析作業を行っている際に、「悩み」の種類が多い学生や「悩み」の具体的な中身(自由

記述)が相当深刻な学生を発見すると、本来「この学生が困っている」という情報は学部

の担任の教員が把握していなくてはならないのではないか、と感じることが多い。しかし

ながら、現在の学生生活実態調査では、前述の通り、「学生個人を特定できない形」でしか

各学部等には提供しないことを明記しているため現状では表2のタイプ4として運用して

いる。そのため結局のところ IR 担当者としては悶々とせざるを得ない状況になっている。

例えば、就寝時間と成績、深夜のアルバイトの有無と成績、朝食を摂る回数と成績などに

は、一定程度の関係があるため、生活状況についてはある程度担任が把握していた方が各

種の指導をしやすいのではないかと考えられる。学生生活上の悩みや乱れに起因する学業

不振が起こっていたり、学業不振が予見される状況を検出した場合であっても、IR/IE オ

フィスでは対応できないため担任等に早期対応してもらわなければならない。しかし、こ

れを実現しようとする場合、1)調査時に学生に対して、学生からの SOS が看過できない

レベルであったときは分析担当者が担任に伝えることを事前に告知する、というやり方が

ある。しかし、通報の基準が難しいだろう。もしくは、2)生活実態や悩みに関する調査

項目は、「学生生活調書」のような形で学生から学部等に IR/IE オフィスを介さずに直接

提出してもらい、その後、個人が特定できない形で組織的傾向を把握するためだけに IR/IE

オフィスにデータ提供いただくというような流れも考えられる(その場合も、学生にはそ

のような使い方をすることを適切に説明する必要がある)。

つまり、即時かつ直接対応が必要な案件は表2のタイプ2のような方式がよく、あとで

かつ間接的に対応すればよい案件は現行のタイプ4のままでよいのではないか、と考えら

れる。

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嶌田 敏行「学生調査の際に学籍番号を取得することに関する小考察」

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[タイプ3・タイプ4:本音を聞きたい項目]

実際、自由記述の欄には記名式に対する学生からの反発意見が複数ある(しかし、本学

の場合、そのような学生もきちんと学籍番号を記入してくれる)。多くは学籍番号を書くと

本音が書きづらい、という指摘であるが、これについてはタイプ2として聴取してはどう

か、という提案を行った。

タイプ3は記名式だと本音が書きづらいデリケートな課題で、かつ、組織的改善に方向

性があるもの、例えば、未成年飲酒などが挙げられる。大学としては事故防止のためにも

実態を把握し新入生オリエンテーションやサークルへの飲酒指導の充実を図らなくてはな

らないだろう。学内の各種施策に活かすための現状把握がこれに当たる。

タイプ4は、例えば、性に関する悩みなどがあり、現状の分析結果を学科・コース等の

教員、学生支援担当セクションに提供することで、学生からの個別相談の対応のための基

礎資料として活用してもらうことになるだろう。もっとも「具体的な困りごと」について

は、各種相談窓口を利用してもらった方が、対応も早いのではないかと思えるため、調査

用紙にそのような案内窓口の情報を提供するような方策もあり得る。

学生調査を進めるにあたって(まとめ)

学籍番号を収集した方が、学生のために有益な情報を無記名式よりも引き出せる可能性

が高く、データの活用可能性が向上すると考えられる。ただし、学生との信頼関係の醸成

が、調査の精度向上には必要なのではないか、ということも併せて感じた。学生との約束

は必ず守るということは今後も徹底したい。加えて、橋本(2015)が指摘するように、ア

ンケートに回答したら、その後、何かが改善されるという実感を学生が得られれば、次回

以降の調査の際に、より積極的かつ誠実に協力してもらえる可能性は高いだろう。少なく

とも、調査結果は速やかに学生に分かるところに掲示すべきである。また、荒木(2016)

が指摘するように、セグメントのサイズと回答傾向のバイアスについて留意しなくてはな

らないだろう。例えば、クラスサイズと理解度、満足度にはある程度の関係があるのでは

ないかと思えることが多い。従って、一般に少人数で行う卒論指導、修論指導などについ

ては、その環境に留意して学修成果の把握を行わなくてはならないだろう。

謝辞

本小論の執筆にあたっては、茨城大学全学教育機構 木村競機構長(副学長)にはさま

ざまな示唆をいただきました。また、教育改革推進会議のみなさまからのご意見も本稿執

筆には大変参考になりました。加えて、査読者のみなさまに類型化の整理方法への具体的

改善提案などもいただきまして、大変参考になりました。

加えて、以下の資金を活用したため記して謝意を示したいと思います。

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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平成27年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)基盤研究

(B) 「大学の評価・IR 機能の高度化のための実践知の収集・

分析とその活用に関する研究」 (課題番号:15H03469、研究代

表者:嶌田敏行)

引用文献

荒木俊博(2016)「履修者人数と授業アンケート結果の関連についての検討」,情報誌『大

学評価と IR』,第 5 号,36-43.

橋本智也(2015)「授業アンケートを教育改善サイクルに活用する:回答率を向上させ、

学生から建設的な意見を得るための工夫」,情報誌『大学評価と IR』,第 4 号,3-17.

藤原宏司(2015)「IR 実務担当者からみた Institutional Effectiveness ~米国大学が社会

から求められていること~」,情報誌『大学評価と IR』,第 3 号,3-10.

[受付:平成 28 年 10 月 20 日 受理:平成 28 年 12 月 28 日]

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情報誌「大学評価と IR」第 7 号 平成 28 年(2016 年)12 月 [記事](大学評価コンソーシアム)

17

投稿区分の変更と編集フローの改定について

大学評価コンソーシアム情報誌編集委員会

情報誌「大学評価と IR」は、平成 28 年 8 月に投稿区分の変更と編集フローの改訂を行

ないました。変更のねらいや様式について掲載致しますので、投稿をお考えの方はご覧く

ださい。

情報誌の編集プロセス、投稿区分の修正と査読用ルーブリックについて・・・・・・・18

(別紙1:編集プロセス 別紙2:概要)

大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」規則・・・・・・・・・・・・・・・34

(投稿申込書、査読作業シート[現場紹介、事例報告、エッセイ、論説])

大学評価コンソーシアム情報誌編集委員会規則・・・・・・・・・・・・・・・・・・47

原稿作成例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50

査読結果票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

18

平成 28 年 8 月 1 日

情報誌の編集プロセス、投稿区分の修正と査読用ルーブリックについて

大学評価コンソーシアム

情報誌編集委員会

1.はじめに

情報誌「大学評価と IR」では、事例報告、論説、企画記事という3つの投稿区分で投稿

を受け付け、査読を依頼し、編集および発行を行ってきた。試行的刊行という側面もある

ため、とくに事例報告、論説の区別については、厳密な定義を行わずに刊行してきたが、

いずれの区分も徐々に内容が高度化し、ページ数が増加する傾向にある。そこで、1年半

(6号)で 26 編の原稿を受理・掲載してきた経験を踏まえ、以下のように投稿区分を改

正の上、内容、構成と要素、査読の観点、編集委員会での判断の観点、語調などについて

定義したい。

また、査読に際して、査読者と投稿者相互のレベルアップや作業効率の向上を図るため

に、標準化されたルーブリック(審査基準)を用いた方式に変更し、各観点の点数によっ

て、査読結果が決定されるようにしたい。

このような修正に合わせ、全体の編集プロセスについても見直しを行いたい。なお、投

稿区分、編集プロセスを含め、実際に運用しながら査読者や投稿者の意見を踏まえつつ修

正(キャリブレーション)を図っていくこととする。

2.投稿区分の改正

・企画記事に1年の時限付きで2つの区分を新設し試行を行う。運用実績を踏まえ定例化

を検討したい。

現在の投稿区分 新たな投稿区分

事例報告 事例報告

論説 論説

企画記事 現場紹介(時限)

エッセイ(時限)

その他(依頼記事など)

・企画記事の枠で、時限区分「現場紹介」、時限区分「エッセイ」を設置する。期間として

は、平成 28 年 7 月 1 日から平成 29 年 6 月 30 日までとする。

・これらの時限区分の定例化を行うかどうかについては、平成 29 年 3 月 31 日発行予定の

第 9 号までに告知する。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

19

・時限区分および定例区分の定義案については、4.に記す。

・区分について投稿者の申し出と内容が合致するかどうかについては、受付時に審査する。

場合によっては、査読者からの指摘により、区分の変更について編集委員会から投稿者に

提案することもある。

3.観点ごとの段階判定と査読結果の決定

査読では、投稿区分ごとに査読用ルーブリックを作成し、観点ごとに判定(4段階の点

数)を行う。

判定 判定を示す記述

4 十分である

3 概ね十分である

2 不十分な点がある

1 不十分な点が多い

査読者の判定は、以下のガイドラインを参考としつつ、総合的に判断する。

・誤字・脱字については、軽微な場合には関係観点の判定を下げなくともよい(数カ所)。ある程度(概

ね 10 件以下)ある場合には関係観点の判定を1つ下げる要因になり得る。多い場合は2つ下げる要

因となる。

・数値の誤記などについては、当該観点を「3」未満とする要因となる。

・「このように改めると、もっと読みやすくなるのでは」という修正義務が無い「参考意見」が複数あ

っても「3」にする要因にはなり得ない。

・「どうしても修正してもらいたい点」即ち「コメント」が1つ程度であれば「3」であるが、複数あ

る場合「2」ないし「1」となり得る。

・コメントの内容が査読区分と矛盾している場合には、編集委員会で調整する。

また、査読結果(査読区分)は、2名の査読者の判定の結果により、以下の基準を基本

として、編集委員会が 終的に決定する。

査読結果 基準

1.誤字・脱字等を修正の上、掲載してよい すべてが「4」であること。

2.査読者の意見を踏まえ、修正の上掲載してよい

(再査読なし)

すべてが「3」以上の場合。

3.査読者の意見を踏まえ、再提出願いたい

(再査読あり)

1つでも「2」以下があった

場合。

4.大幅な修正が必要であり、一度、取り下げの上、

検討願いたい

2カ所以上で「1」があった

場合。

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

20

4.各区分の特色と内容および査読の観点(ルーブリック)

改正後の投稿区分の特色と内容は、以下のとおりである。

現場紹介(*) 事例報告 エッセイ(*) 論説

査読 読みやすさ点検の

あり あり あり

内容のポイン

自大学の取り組み

の概要を簡潔に知

らせる

手法、ツールの事例

を共有する

意見表明や事例報

告のフォーマット

にそぐわない報告

事項など

応用可能性ある知

見の共有

査読のポイン

わかりやすさ(文

章、図表)、事実

フォーマット、具体

性、わかりやすさ

(文章、図表)、(可

能な範囲での)適用

可能性

主張と内容の整合

性、わかりやすさ

(文章、図表)

論理の一貫性、著

者の主張の論理

性、わかりやすさ

(文章、図表)

主張の主体・客

主観的でよい。 なるべく客観的に。 主観的でよい。 反証可能性を含ん

だ客観性が必要。

ページ数 2~4P 程度 4P~10P 程度 4P~10P 程度 8P~12P 程度

概要 あり(短め) あり あり あり

(*時限区分(平成 28 年 7 月 1 日~平成 29 年 6 月 30 日)→定例化を行うかどうか、平成 29 年 3 月 31

日までに告知する)

頻繁に出てくる用語について説明は以下の通りである。

・投稿者:原稿を執筆し、本誌に投稿する者の代表者

・編集長(正副):大学評価コンソーシアム情報誌編集委員会の委員長が本誌の編集長であり、副委員長

が副編集長とする。

・担当編集者:投稿文ごとに担当の編集委員が割り当てられる。その者を担当編集者とする。

・査読者:原稿の査読を行う匿名の教員および職員。

・読みやすさ点検(編集委員会):主として読者層を踏まえた読みやすさの点検や誤字脱字の点検を行う

者。当面は編集委員が担当する。

各区分の特色と内容の詳細については、以下のようになる。

[現場紹介] 内容:評価や IR の現場における組織あるいは行っている業務の紹介を行う。以下のような内容を想定

しているが、当面は A)を中心に試行する。

A)組織紹介:組織図(各メンバーの業務分担等)は原則的に必須であり、業務内容表(定型的・定常

的に行っている業務、臨時的もしくは当面に行う業務等を中心に年間業務スケジュール表)などが

あるとよい。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

21

B)手法の紹介:いわゆる小規模なハウトゥやティップス(ちょっとしたコツやテクニック)の紹介で

あり、報告(事例報告)の小規模版である。

C)ツール紹介:データベースや業務システム、分析ツール等の導入目的や操作手順や効果(もしくは

期待される効果)などについて報告する。民間業者等の商品説明も掲載可能である。

構成と要素:組織紹介の場合には学外の者である読者にとって分かりやすい図表が必須となる。他の紹

介についても「わかりやすい図や表」が必須となる。なお、簡単な気づきやまとめは必要に応じて

記述してよいが、考察や論考は原則的に不要である。過去の報告のレビュー(まとめ)による本記

事の位置づけの定義は必須ではない。よって、他の文献の引用についても必須要素ではない。

査読:編集委員による査読のみを行う。観点は、「読みやすさ」と「現場感が出ているかどうか」(≒web

サイトを見れば分かるような外形的な説明に終始しない)の2点である。具体的には、図表により、

現場の状況がわかりやすく簡潔に紹介されているか。当該大学の教職員しか理解し得ない内容が含

まれていないか。

語調:「である調」でも「ですます調」のいずれでもよい。一般的な学術論文で見られるような文体にす

る必要はないが、あまり砕けていない文体にすること。

その他:概要については、当面、2,3行で特色を書いていただくが、運用状況によってはカットとなる

場合もある。ただし、web サイト掲載時には概要は用いるため、本文中に掲載するかどうかは別と

して執筆いただく。

○ 査読用ルーブリック[ 現場紹介 ]

編集委員会での判断の観点:

図表により、現場の状況がわかりやすく簡潔に紹介されているか。

当該大学の教職員にしか理解し得ない内容が含まれていないか。

あまり砕けていない文体であるか。

※この観点ごとに査読者は3.で示した4段階の判定を行う。

[事例報告] 内容:この情報誌の中心的コンテンツである。学内の諸課題に対して A)手法の導入や改善による解決、

B)ツールの導入や運用改善による解決などの事例を取り扱う(組織の設置や改編による解決など

もあり得る)。解決は現在進行中のものでもかまわない。例えば、A)であれば1)ある課題(目的)

に対して、2)どのようにデータの収集と分析を行うかの調査設計を行い、3)実際にどのように

データの収集と分析を行った結果、4)何が分かったのか。また、何が改善されたのか、というよ

うな流れを基本としたい。[なるべく失敗事例、困難な点(なぜそれが難しいのか、どういう風に

対処すれば解決しうるのか)なども織り交ぜてもらうことを推奨する。]

構成と要素:フォーマットについては、以下のように指定する。各構成要素はまとめてもよいし、また

1つの構成要素を複数の章に分けることもできる。適宜章立てを行い記述する。

1.目的・課題・背景

2.A)調査や分析の設計/B)ツールの導入

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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3.A)データの収集・データ分析(分析、集計、聞き込み等)/B)ツールの運用

4.結果の概要と活用(改善)

5.考察や今後の予定、感想

上記の構成要素について若干補足する。

1.学内諸課題の記述の際に、社会情勢などの学外の状況については必要に応じて引用すれば足りる

ものとする。既刊の文献のレビュー(批評・まとめ)による本報告の位置づけの整理は必須ではな

い。読者へ提供する情報に厚みを増すために文献や web サイトの紹介を推奨する。

2.および3.は事実の記載であり、読者が利用可能・応用可能な情報を示す必要がある。

4.および5.は成果・効果であり、事例紹介のまとめとも言える部分である。明確な成果が出てい

なくともよい。考察を通じた簡潔な「気づき」などの「本報告を通じた読者への示唆」はなるべく

記述する。しかしながら長大な考察や論考は不要である。従って、他の文献の引用についても必須

要素ではない。

査読の観点:

①課題を明確に捉えているか:本報告で解決する対象とする課題の全学的な位置づけや解決した場合

に得られる効果などが記述されているか。既に報告されている類似の報告に関するレビュー、他の

情報の紹介がなくとも減点要素とはならない。

②利用可能性・応用可能性の高い情報提供となっているか:組織の記述、手法の記述、ツールの記述

に際して、読者が参考にし得る具体的な情報が分かりやすく記述されているか。図表が必要かつ十

分に配置されていることが望ましい。説明の深さは、グロッサリーなどの「共通理解事項」の整備

が不十分なので、なるべくその業務の実務経験が少ない者でも理解しうるレベルが望ましいが、徒

にページ数の増加を招くため、少なくとも当該業務の経験者には十分理解可能な内容を必要ライン

とする。また、学外に公表することがふさわしくない情報については掲載する必要はない。

③気づきや示唆が一定程度示されているか:本報告の意味について投稿者から読者へのメッセージが

ある程度示されているかどうか。

④これらの記述の論理的な矛盾がなく、事務系職員や教員が読みやすいものになっているか:文章の

上手い、下手ではなく、話の流れがあり、平易で簡潔な言葉で十分に説明がなされているかどうか。

文中に掲出した文献、資料、web サイトについて出所を明らかにしているか。

編集委員会での判断の観点:投稿規定に示されている様式に従っているか。報告中で使用している用

語の統一などがなされているか。読者、とくに概ね1年以上当該業務を行っている程度の事務系職

員を想定した際に、分かりやすい表現になっているか(以上が「第三の査読者」としてのチェック)。

文中に掲出した文献、資料、web サイトについて出所を明らかにしているか(査読時、受理時にチ

ェック)。

語調:原則的に一般的な学術論文で見られるような「である調」で書く。一部に口語的な表現が含まれ

ていてもよい。ただし、砕けた表現については、査読者や編集委員会は修正提案を行うことはでき

る。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

23

○ 査読用ルーブリック[ 事例報告 ]

査読の基準 査読の観点

⓪フォーマットに沿っている

指定した章立てになっているか。

①課題を明確に捉えているか 本報告で解決する対象とする課題の全学的な位置づけや解決した

場合に得られる効果などが記述されているか。

②利用可能性・応用可能性の高

い情報提供となっているか

組織の記述、手法の記述、ツールの記述に際して、読者が参考にし

得る具体的な情報が分かりやすく記述されているか。

図表などを用いて、具体的な説明に心がけているか。

少なくとも当該業務について2,3年の経験を持つ者には十分理解

可能な内容であるか。(なるべくその業務の実務経験が少ない者で

も理解しうるレベルが望ましい)

③気づきや示唆が一定程度示

されているか

本報告の意味について投稿者から読者へのメッセージがある程度

示されているか。

④記述に論理的な矛盾がなく、

事務系職員や教員が読みやす

いものになっているか

文章の上手い、下手ではなく、話の流れがあり、平易で簡潔な言葉

で十分に説明がなされているか。

(文中に文献、資料、web サイトを掲出した場合)出所を明らかに

しているか。

※ただし、砕けた表現については、査読者や編集委員会は修正提案を行うことはできる(修正は推奨さ

れるが、従う必要まではない。)

※この観点ごとに査読者は3.で示した4段階の判定を行う。

[エッセイ]

内容:特定のテーマに沿った小論を展開し、読者に対して情報提供や意見表明(主張)を行うことが本

区分の報告の目的である。例えば、事例紹介のフォーマットでは報告しにくい事例の報告(事例に

もとづいて自分の解釈を述べた文章)や、大学評価や IR に関する事象に関する意見などがその対

象となる。また、読者に明示するには根拠の薄いコツやハウトゥ、つまり、なぜ上手くいくのか、

なぜ失敗したのかが論理的に十分には証明不能だが、現実問題として上手くいっている/こういう

やり方をしたら失敗したという事実関係を一定程度説明できるものなどが対象となる。また、事情

があってデータ等の客観的な事実をほとんど示すことができないが、実際に用いているアイデアな

どを示しておきたいものなども含まれる。投稿者の立場から見たある事象や情勢に対する意見や、

投稿者の周りの意見などをまとめたものでもよい。原則的に論の展開や説明に際し、文献等の引用

は必須ではない。

構成と要素:原則的には、適切なテーマが設定され、そのテーマに対しての投稿者の意見の展開に論理

的な破綻がなく、論旨が明確であり、可能な範囲のデータ・情報などが示され、一定程度の結論が

得られていればよい。この区分は、投稿者の独りよがりの主張を行うものではなく、読者への情報

提供であるため、その有益性のなるべく高いものを執筆する必要がある。従って、読者への有益性

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

24

が低いものについては、査読前にテーマ自体の修正を編集委員会から投稿者に依頼する場合もある。

意見については、政治的に偏った内容やあまりにも稚拙なもの、また、公序良俗に反さない限り査

読者や編集委員会は修正を求めない。

査読の観点:主張の内容については、原則的に査読の対象外となる。ただし、公序良俗に反するものや

政治的に偏ったものだけでなく、(本文中に展開している)議論との整合性に乏しいものについて

は指摘対象となる。基本的には、読者にどのような情報を届けることができるのか、という観点で

点検を行う。即ち、大学評価や IR 業務の向上に資する情報がどの程度含まれているのか、という

ことが判断の基準となる。そこが一定程度含まれていれば、主張の内容については問わない。本誌

が扱うのに適したテーマとなっているか(テーマの適切性)。論の展開に矛盾が無く、データや情

報がある程度(投稿者にとって 大限)用いられているかどうかを点検する。結論や示唆がテーマ

や論の展開に照らして整合的になっているかどうかも重要である。テーマ設定、論の展開などで、

文献を引用しつつ展開する必要は無いが、文中で触れた文献、資料、web サイトについて出所を明

らかにする必要がある。

編集委員会での判断の観点:投稿規定に示されている様式に従っているか。報告中で使用している用語の

統一などがなされているか。読者、とくに概ね3年以上(中級者)事務系職員に対してもある程度

分かりやすい記述になっているか(3番目の査読者としての点検)。文中に掲出した文献、資料、

web サイトについて出所を明らかにしているか(査読時、受理時の点検)。

語調:原則的に一般的な学術論文で見られるような「である調」で書く。一部に口語的な表現が含まれ

ていてもよい。ただし、砕けた表現については、査読者や編集委員会は修正提案を行うことはでき

る(修正は推奨されるが、従う必要まではない)。

その他:厳密な反証可能性は問わない。

○ 査読用ルーブリック[ エッセイ ]

査読の基準 査読の観点

主張の内容について著しい問

題が無いか

主張が公序良俗に反するものや政治的に偏ったものになっていない

か。

主張が議論との整合性に乏しいものなっていないか。

大学評価や IR 業務の向上に資

する情報が含まれているか

テーマの適切性:本誌が扱うのに適したテーマとなっているか。

論の展開に矛盾が無く、データや情報がある程度(投稿者にとって

大限)用いられているかどうか。

結論や示唆がテーマや論の展開に照らして整合的になっているか。

(文中に文献、資料、web サイトを掲出した場合)出所を明らかにし

ているか。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

25

[論説]

内容:この情報誌における論説とは、単なる事例の紹介に留まらず一定程度の新たな知見の整理を行っ

たものであり、明確な結論の提示には至らなくともよい。複数の文献の精読や、調査・分析などから

我が国の大学評価や IR の発展に資する知見の整理を行い、読者に明確に伝えていればよい。ただし、

経験の短い者に対する一定程度の配慮は必要である。一般の学術論文であれば、研究者であれば理解

しうる内容で十分であるが、本誌の場合、主たる読者層を学術研究者としていないためである。分量

的には Letter 程度(いわゆるフルペーパーではない規模、8P~12P 程度)を想定している。

大学評価や IR に関して新たに得た学術的知見をまとめ考察した論文である必要や一般的概念を確

立した独創的研究である必要はなく、むしろそれらは、学術研究を主目的とした団体の学術誌への投

稿を勧める。

構成と要素:一般的な論文の書き方に準じるが、投稿者や査読者のこれまでの経験によって作法が若干

異なるため、編集委員会を含め、若干の構造の揺れについては、指摘は行うものの推奨のレベルとし

原稿の採択・不採択の採否には反映させない。一般には、「1.はじめに」として、当該論文の目的を

明らかにする章があり、論文の位置づけなどをある程度の文献のレビューをもとに行うが、文献レビ

ューは別の章に移すことも可能である。次に「2.手法」などが入る。どのようにして当該論文の目

的を達成するのか、ということを記述する部分である。用いるデータや情報、手法などについて記述

する。「3.結果」および「4.考察(議論)」では、データや情報の分析結果や分かったことを示し、

その上で、当該論文の目的に照らし、その意味を考察したり、論じたりする部分であり、知見を整理

する部分である。結果と考察はまとめてもよいし、分離してもよい。「5.結論(まとめ)」では、「1.

はじめに」で提示した目的に対する結論を記述する部分である。冒頭で触れたように、読者への十分

な示唆があれば、明確な結論に至っていなくともよいが、1.~5.の論理的な流れが矛盾なく明確

である必要はある。

査読の観点:

①目的やテーマの設定は適切か:社会や学内情勢の分析が適切であり、文献などの引用が適切で当該

論説の意味が明確、かつ、客観的に記述してあるか。また、当該論説で明らかにしたいことが明確

になっているか。

②手法や素材が執筆目的の達成に対して十分か:選択した手法や用いているデータや情報が適切であ

るか。手法の誤用や、一般に比して劣った方法などが採用されていないかどうか。また、データや

情報が必要かつ十分か。

③考察や議論に論理的一貫性があり、執筆目的に沿って必要かつ十分に論が進められているか:本区

分は短めの「論文」であるため、この要素は不可欠である。また、平易な表現を用いてわかりやす

く執筆されているかどうか。加えて、可能な範囲で、幅広い読者層に対する配慮がなされているか

どうかを点検するが、初級者までが十分に分かるような丁寧な説明は必要ない。必要に応じて、文

献の引用などが適切に行われているかどうかも点検する。

④読者に対して十分な示唆を示しているか:目的と整合的な示唆や結論であることはもちろんのこと、

そこに至る論旨が明確である必要がある。

編集委員会での判断の観点:投稿規定に示されている様式に従っているか。報告中で使用している用語の

統一などがなされているか。読者、とくに概ね3年以上(中級者)事務系職員に対してもある程度分

かりやすい記述になっているか(査読者2名に加え、編集委員が3番目の査読者としてダブルチェッ

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

26

ク)。文中に掲出した文献、資料、web サイトについて出所を明らかにしているか(査読者2名に加え、

編集委員が3番目の査読者としてダブルチェック)。

語調:一般的な学術論文で見られるような「である調」で書くこと。

その他:アカデミック寄り。区分「論説」では厳しい場合、区分「エッセイ」への変更を勧める場合があ

る。平易な文章での執筆を心がけることとし、用語の説明については、グロッサリーが未整備なので

当面、ケースバイケースの判断となる。

○ 査読用ルーブリック [ 論説 ]

査読の基準 査読の観点

①目的やテーマの設定は適切

社会や学内情勢の分析や適切であり、文献などの引用が適切で当該

論文の意味が明確に、かつ、客観的に記述してあるか。

当該論文で明らかにしたいことが明確になっているか。

②手法や素材が執筆目的の達

成に対して十分か

選択した手法や用いているデータや情報が適切であるか。

手法の誤用や、一般に比して劣った方法などが採用されていないか

どうか。

③考察や議論に論理的一貫性

があり、執筆目的に沿って必要

かつ十分に論が進められてい

るか

考察や議論に論理的一貫性があり、執筆目的に沿って必要かつ十分

に論が進められているか。

平易な表現を用いてわかりやすく執筆されているかどうか。

可能な範囲で、幅広い読者層にたいする配慮がなされているかどう

か(読者層としては、初級者までが十分に分かるような丁寧な説明

は必要ない。)

必要に応じて、文献の引用などが適切に行われているか

④読者に対して十分な示唆を

示しているか

読者に対して十分な示唆を示しているか

目的と整合的な示唆や結論であるか。

結論に至る論旨が明確であるか。

[企画記事(その他)]

内容と注意事項:時限で区分を設置できる。もしくは依頼記事、依頼エッセイなどもこの区分を用いる。

構成と要素:企画の内容による。

編集委員会での判断の観点:原則的に編集委員で柔軟に対応する。例えば、依頼執筆の場合、投稿規定に

示されている様式には編集委員会で修正する。報告中で使用している用語の統一などがなされている

か。主たる読者である事務系職員に対してもある程度分かりやすい記述になっているか(例えば、当

該分野の研究者しか理解し得ない内容が含まれていないか。)文中に掲出した文献、資料、web サイト

について出所を明らかにしているか。取材記事の場合、[現場紹介]に準じる。

区分の表記:企画記事(連載)、企画記事(勉強会報告)などのように括弧書きの中に種類を示す。括弧

内は編集委員会が指定する。

語調:依頼の場合問わない。それ以外は、その都度判断する。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

27

5.編集プロセスの修正

・受付時に投稿区分の確認を行う。

・本誌の特色として、編集委員が3番目の査読者相当となり、読みやすさ、わかりやすさ、

文章のつながりについて点検する。編集委員は、査読時と受理審査時の両方に関与する。

・基本的なスタンスとしては「ふるい落とすための査読」はしない。ミスの無い文章など

専門職が執筆し、専門職が読むクオリティを確保するための査読を行う。査読者も投稿者

も大学評価や IR について相互研鑽が積める場としての整備をさらに進めたい。

・『コメント』については、「どうしても修正してもらいたい点」に対して附し、投稿者は

対応必須となる。対応表の提出も必須となり、担当編集がチェックする。未対応も可能。

その場合、理由を明記していただく。

・『参考意見』については、「このように改めると、もっと読みやすくなるのでは」に対し

て附し、投稿者は原則的に対応表の提出は不要である。指摘事項としては、誤字脱字、読

みやすさが中心となるだろう。

・受理審査は、誤字脱字、査読コメント対応状況チェック、読みやすさの確認(修正部分

のみ)により行うが、参考意見の再指摘や、査読時に見逃したものについては指摘しない。

・シングルブラインド方式を採用していること、一部の区分では、査読者と編集委員会に

よるダブルチェック方式であることは投稿規定にも明記する。

・書き方例と執筆要領の曖昧な部分については以下のように改める。

[3人以上の著者の文献の引用]原則、筆頭の1名のみの記載としますが、必要に応じて

3名程度までは全員掲載できます(3人目が投稿文献の著者である場合等)。[例:嶌田、

小湊、浅野3名で書いた文献は、嶌田ほか(2016)と記述しますが、浅野が著者に含まれ

る投稿原稿である場合などには、嶌田・小湊・浅野(2016)と明示することが可能です。]

[翻訳本の場合の引用]例えば、以下のような翻訳本を引用する場合、書誌情報には、原

著と翻訳本の書誌情報を併記する。

Harrod, R. (1969), Money, Macmillan Press(塩野谷九十九訳『貨幣』東洋経済新報社,

1974)

本文中では「ハロッズ(1969)」などのようにカタカナ等の日本語での著者名と原著の

発行年を表記する。

[句読点]原則的に「、」および「。」を使用してください。

6.その他

・決定、公表後3ヶ月程度の移行期間をおいては、執筆中の原稿がこれらの区分に合わな

い場合には、別途相談を受け付ける。

・投稿区分は、1ページ目左上、査読の有無は、末尾の受理日などの欄に表記する。

・本改正は、平成 28 年 5 月 16 日大学評価コンソーシアム幹事会(拡大編集委員会)決定

済である。なお、規則等の修正は、実際の修正日としている。

・用語については、例えば、「ピボットテーブル」など検索すれば誤解無く分かるような単

語については詳説不要としたい。

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

28

[謝辞]

この情報誌の企画、編集、発行は、平成27年度科学研究費助成事業(科学研究

費補助金)基盤研究(B) 「大学の評価・IR 機能の高度化のための実践知の収

集・分析とその活用に関する研究」 (課題番号:15H03469、研究代表者:嶌田

敏行)の助成を受けています。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

29

1.投稿

編集委員会から提供された様式を用いて、投稿区分や執筆要領に従って、原稿を作成する。

投稿者

原稿が到着したら、編集⻑もしくは副編集⻑は、原稿を受け取った旨の連絡を投稿者に⾏う。(cc.編集委員会ML )

正副

編集⻑

担当編集者・1投稿に対して1人の編集委員がローテーションで担当する。(大野 → 末次 → 関 → 藤井 → 藤原宏 → 藤原将 →山本→)・編集⻑は、個別の投稿⽂については担当しない。

投稿者に連絡し、原稿を差し戻し、再投稿を指示する。(終了)

原稿が完成したら、申込用紙と共に、編集委員会に送付する。

投稿者

編集⻑は担当編集者を決定する。編集⻑

編集⻑と担当編集者は、外形審査を実施する。編集⻑

編集者

外形審査・原稿のフォーマットが指定したものになっているか。・申込書が添付されているか。・投稿区分が明らかに異なるような選択になっていないか。

編集⻑

編集⻑と担当編集者は、査読者2名(教員、職員)を決定し、査読依頼を⾏う。

編集⻑

編集者

・編集委員自らが著者や関係者であり担当することが不適切と考えられる場合には、副編集⻑(副委員⻑)が担当する。また、副編集⻑も関係者となってしまう場合には、編集⻑と副編集⻑が協議し、もっとも公正さが確保できる⼿段を用いる(委員⻑業務代⾏者を指名する等)。その協議結果は全委員に通知する。

了解が得られたら、担当編集者は、査読者に提出稿と査読チェックシートを送付する。査読期限は、原則10営業日とする。

編集者

編集者は投稿者に、受付を⾏い査読プロセスが開始されたことを通知する。(cc.編集委員会ML )編集委員は、査読者3として「読みやすさ」の点検を⾏う(様式自由)。

編集者

・受付番号を附番し、その後はその番号で管理する。受付番号は「元号-通し番号」とし、[編集⻑]が管理する。・進⾏管理は、委員会用共有フォルダの進⾏管理シートを用いる。・年末年始、お盆などの時期には日程を別途協議する。

2.査読結果の回収と協議へ

H28.8.1大学評価コンソーシアム 情報誌「大学評価とIR」(別紙1)

不備ある場合

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

1.7

1.8

1.5.1

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

30

2.査読結果の回収と協議

概ね、締め切り3日前になったら査読者にリマインドを⾏う。

編集者

2名の査読者の査読結果(要素ごとの得点、コメント、参考意⾒)を総合的に勘案し、査読区分案を編集委員へ提案する。

編集者

投稿者に、査読結果通知する。

査読結果(要素ごとの得点、コメント、参考意⾒)を担当編集者に送付する。

査読者

3営業日以内に、査読結果と査読区分を確認し、自らが点検した「読みやすさ」に関するコメントや参考意⾒を編集委員会MLに送付する。

編集委

編集⻑と担当編集者は、意⾒を整理し、最終的な査読区分を決定する。

編集⻑

編集者

編集⻑

・査読者は要素ごとの得点、コメント、参考意⾒を附すが、査読区分は判定しない。

区分3︓再査読の場合

区分4︓リジェクトの場合

・査読区分は2人の査読結果を総合的に勘案し1つ決定する。

担当編集者は、査読者2名に再査読になった旨を通知する。(cc.編集委員会ML )

編集者

・2名両方に通知する。

投稿者に査読結果、査読区分を通知し、1ヶ月以内の原稿再提出を依頼する。

編集者

区分1,2の場合

3.原稿再提出へ 4.受理審査

・編集委員による「読みやすさ」に関する点検(指摘)よりも、原則的に査読者の「査読結果」が優先される。

H28.8.1大学評価コンソーシアム 情報誌「大学評価とIR」

・査読者の意⾒が⽭盾している場合には、編集委員会で調整する。

(依頼原稿などで修正しなくてもよい場合のみ)

2.1

2.2

2.3

2.4

2.5

2.5a

2.5b

2.5c

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

31

3.原稿再提出

概ね、締め切り3日前になったら投稿者にリマインドを⾏う。

編集者

投稿者に、再度の投稿を指示する。(終了)

再提出原稿と対応表を担当編集者に送付する。

投稿者

編集⻑と担当編集者は、延⻑の可否を協議する。

編集⻑

編集者

編集⻑

区分3︓再査読の場合

3回目等

・理由がやむを得ない場合であり、かつ2回までの延⻑を認める。

区分1,2の場合

原稿修正に時間がかかる場合、延⻑を申し出る

投稿者

1,2回目等

投稿者に、再提出期限を通知する。(概ね1ヶ月)

編集者

担当編集者は、再提出原稿を確認する。(対応すべき点を対応しているか等

コメント︓対応必須 参考意⾒︓未対応可能)

編集者

担当編集者は、査読者に提出稿と査読チェックシートを送付する。査読期限は、原則10営業日とする。

編集者

編集委員は、編集者としては、査読結果への対応状況を点検し、査読者3として「読みやすさ」の査読を⾏う(様式自由)。

編集者

4.受理審査へ

・明らかに対応ができていなければ、投稿者に連絡するなど編集⻑が対応する。

・修正箇所がきわめて少なければ5営業日程度でもよい。

H28.8.1大学評価コンソーシアム 情報誌「大学評価とIR」

期限までの提出が困難な場合

2.査読結果の回収と協議へ進む

3.1

3.1.1

3.1.2

3.1.2b 3.1.2a

3.2

3.3

3.3.1

3.3.2

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

32

4.受理審査

再提出原稿および対応表を編集委員会MLに送付し、受理審査を申請する。

編集者

状況に応じて対応する。

2営業日以内に、査読結果への対応状況を確認し、加筆・改稿部分の「読みやすさ」に関する点検と誤字・脱字のチェックを⾏いつつ、掲載の可否について判断する。

編集委

・査読結果は編集委員間では共有済み

受理できる場合 受理できない場合

担当編集者は、投稿者に「受理」を通知。受理時コメントなどがあれば合わせて通知。

編集者

初稿原稿を作成し、投稿者に送付。編集⻑

・参考意⾒の再指摘はしない。・査読時に気がつかなかった指摘はしない(重大な場合は編集⻑と相談)。・可否判定時のコメントは編集委員間で共有(cc.編集委員会ML )

編集⻑

編集者

受理時コメントなどを参考に、原稿を修正。修正原稿を、編集⻑に提出する。

投稿者

初稿原稿を確認し、確認状況(修正無し、修正希望)を編集⻑に送付。

投稿者

修正稿をPDF化。メタ情報もつけてwebにアップする。

編集⻑

・webページにアップ後は大学評価コンソーシアムのメーリングリストを通じて会員に周知する。・提出原稿、申し込み書(編集記録)、査読結果、再提出原稿等一式を[副編集⻑]に送付し、[副編集⻑]が保管する。

H28.8.1大学評価コンソーシアム 情報誌「大学評価とIR」

4.1

4.2

4.3

4.4

4.5

4.6

4.7

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

33

H28.8.1

情報誌「大学評価とIR」投稿区分と査読プロセスが改正されます。

[旧区分]事例報告論説

現場紹介(企画記事*)

事例報告→ フォーマットの固定化

エッセイ(企画記事*)

論説

査読 読みやすさのみ あり あり あり内容のポイント

自大学の取り組みの概要を簡潔に知らせる

⼿法、ツールの事例を共有する

意 ⾒ 表 明 や 事例報告のフォーマットにそぐわない報告事項など

応用可能性ある知⾒の共有

査読のポイント

わかりやすさ(⽂章、図表)、事実

フォーマット、具体性、わかりやすさ(⽂章、図表)、適用可能性

主張と内容の整合性、わかりやすさ ( ⽂ 章 、 図表)

論理の一貫性、著者の主張の論理性、わかりやすさ ( ⽂ 章 、 図表)

主張の主体・客体

主観的でよい。 なるべく客観的に。 主観的でよい。 反 証 可 能 性 を含んだ客観性が必要。

ページ数 2〜4P程度 4P〜10P程度 4P〜10P程度 8P〜14P程度概要 あり(短め) あり あり あり

○ 投稿区分の改正について

○ 査読プロセスの改正のポイント

[新区分]現場紹介(時限新設)事例報告(一部修正)エッセイ(時限新設)論説(そのまま)

(別紙2)

• 投稿区分の明確化を図りつつ、評価やIRの特性を加味し、現場の情報を共有しやすいような区分に改めました。

• 査読はルーブリックを用いた要素ごとの5段階評価となり、その得点で査読結果が決まります。• 査読者2名に加え、読みやすさの点検を編集委員会で「読者モニター」として実施します。• 原則的には、これら以外は従来通りとなります。• 新区分は第7号(9月発刊予定)から適用しますが、現在執筆中のものについては旧区分

でも受け付けます。

詳細は本紙、別紙1をご覧ください。

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

34

○大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」規則(解説付)

(平成 26 年 12 月 18 日幹事会決定)

(改正 平成 28 年 5 月 16 日幹事会承認)

(趣旨)

第 1 条 我が国の大学評価業務および IR 業務の高度化を目的とした情報誌「大学評価と

IR」(以下「情報誌」という。)の刊行に関して、必要なことを定める。

・平成 26 年 12 月 18 日に開催された幹事会で決定させていただきました。

・平成 28 年 5 月 16 日幹事会で修正を行いました。

(委員会)

第 2 条 編集は、大学評価コンソーシアム(以下「本会」という。)に編集委員会を置き

実施する。詳細については別に定める。

・「大学評価コンソーシアム情報誌編集委員会規則」に定めました。

(投稿)

第 3 条 投稿は、次の各号による。

(1) 情報誌に投稿できるのは本会の会員のみとする。本会からの依頼にもとづく原稿の場

合は、この限りではない。

・会員登録(無料)をお願いします。ただし、依頼原稿の場合は、関係ありません。

(2) 原稿の種類は事例報告、論説、企画記事(エッセイ、現場紹介、その他)とする。各

区分の特色は以下の通りとする。

現場紹介(企画記

事*)

事例報告 エッセイ(企画記

事*)

論説

査読 読みやすさのみ あり あり あり

内容のポイン

自大学の取り組み

の概要を簡潔に知

らせる

手法、ツールの事例

を共有する

意見表明や事例報

告のフォーマット

にそぐわない報告

事項など

応用可能性ある知

見の共有

査読のポイン

わかりやすさ(文

章、図表)、事実

フォーマット、具体

性、わかりやすさ

(文章、図表)、適

用可能性

主張と内容の整合

性、わかりやすさ

(文章、図表)

論理の一貫性、著

者の主張の論理

性、わかりやすさ

(文章、図表)

主張の主体・客

主観的でよい。 なるべく客観的に。 主観的でよい。 反証可能性を含ん

だ客観性が必要。

ページ数 2~4P 程度 4P~10P 程度 4P~10P 程度 8P~12P 程度

概要 あり(短め) あり あり あり

(*1年時限:第 10 号[H29.6 発行予定]まで)

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

35

・エッセイ、現場紹介については、第 10 号(平成 29 年6月発刊予定)までの時限区分

となりますが、その後、恒常化する場合もあります。

・編集委員会で、投稿時の区分とは別の区分を提案させていただく場合もあります。

・原稿はコンパクトに書いていただき、速やかに査読を行うなど、速報性や現場でさっ

と読めることを重視しています。

(3) 原稿は常時受付け、事例報告、論説、エッセイ(企画記事)については、2 名の査読

者による査読を受ける。

・基本的なスタンスとしては「ふるい落とすための査読」はしません。ミスの無い文章

など専門職が執筆し、専門職が読むクオリティを確保するための査読を行います。査読

者も投稿者も大学評価や IR について相互研鑽が積める場としての整備をさらに進めた

いと考えています。

・査読者は原則的に教員系1名、事務系1名が担当します。教員系の査読者は、論理構

成や引用等の形式のチェックを行い、コメントします。事務系の査読者は、初級者が概

ね理解し、中級者が十分に理解できる内容かどうかについてコメントさせていただきま

す。

・査読者は年度末に公表しますが、どの文献をどの査読者が担当したかについては公表

しません。

・査読者には投稿者の氏名・所属等は開示します(シングルブラインド方式)。事例報

告が多いと想定しているので、匿名にすることにあまり意味が無いと考えています。

・その内容に的確なコメントを出せる方を優先しますが、なるべく関係の薄い方になる

ように配慮します(読まずに内容が類推できるような方では、チェックにならないの

で)。

・査読者は、会員のみなさんにお願いしますが、当面はスタッフが中心となり担当する

予定です。

・編集委員も投稿しますが、お手盛りにならないよう留意します。

(4) 「読みやすさ」の向上を図るため、査読期間中に編集委員による「読みやすさ」の点

検を実施する。

・編集委員が第三の査読者となりますが、主として、読みやすさや誤字・脱字について

のみ言及する予定です。

(5) 評価業務および IR 業務の高度化や効率化に資する未発表の内容とし、本会の会員構成

を考慮した内容とする。

・他の雑誌等と二重投稿とならないようにご注意ください。

・勉強会などで講演された内容のエッセンスを投稿することは、歓迎します。(報告書

にはテープ起こしが掲載されるので、内容を端的に理解するには分かりにくいので。)

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

36

(6) 原稿は原則として日本語で執筆する。

・日本語以外で執筆される場合、日本語訳もご提出ください。

(7) 原稿には、題目、著者氏名、所属を附す。可能な範囲で連絡先を掲載する。

・事務系職員の方は異動されてしまうことも想定されるので、連絡先(電話番号、メー

ルアドレス)については、掲載の可否を選べます。

(8) 現場紹介(企画記事)以外の原稿には 200 文字程度の概要と 5 語以内のキーワードを

附す。

・概要やキーワードは web サイトや PDF ファイルのメタ情報として収録しています。

(9) 原稿は MS-Word で読み書きができる形式で投稿する。

・ひな形兼書き方例は web サイトに掲載しますので、お使いください。

・現時点では、Word2013 を推奨します。

(10) 上下・左右に 2.5cm の余白をとり、文字数は横 40 文字、縦 38 行を標準とする。文

字は 10.5 ポイントとして、明朝体系のフォントを基本とする。

・微妙にページがズレそうになったりする場合、編集委員会において若干の修正をしま

す。

(11) 地名・人名などで難読漢字にはふりがなをつけ、外国の地名はカタカナ、数字はアラ

ビア数字を用いる。

・括弧書きでオリジナルの地名等を附けていただくことは差し支えありません。

(12) 図(写真を含む)と表は、図1、表1のように番号をつけ、原則的に原稿の中に挿入

する。図のタイトルは下側、表のタイトルは上側とする。

・パワーポイントのスライドをどのようにしたら、美しくワードファイルの中に取り込

めるのか、現在、調整中です。

・上記の方法が確立するまでは、図となるスライドも併せて送付いただくことがありま

す。

(13) 図表中の文字が極端に小さくならないよう留意する。

・A4 で印刷した際に、普通に読める文字サイズでお願いします。

(14) 引用文献は、本文中では小湊(2014)、(佐藤, 2014)や関・大野(2014)、共著者が

3 名以上の場合には浅野ほか(2014)、Sato et al.(2014)、(Sato et al., 2014)のよう

に、原則、筆頭の1名のみ記載するが、必要に応じて3名程度までは全員掲載すること

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

37

ができる(3人目が投稿文献の著者である場合等)。長い論文や書籍から引用するとき

は引用頁を示す。

・一部不明瞭な表現があったため、加筆・修正を行い例示を増やしました。

・例:嶌田、小湊、浅野3名で書いた文献は、原則的には「嶌田ほか(2016)」と記述

するが、浅野が著者に含まれる投稿原稿である場合などには、嶌田・小湊・浅野(2016)

と明示することが可能。

(15) 引用文献は、本文の 後に「引用文献」として和文(50 音順)・欧文(アルファベッ

ト順)に分けて記す。また同一著者の文献においては、古い文献から記し、同一年の場

合には、a、b 等の判別をつけるための記号を附す。その際、共著者名、論文題目、書

籍名などは省略しないで書く。

・いろいろスタイルがあるのですが、このような形で統一させてください。

・サンプルとしては、以下のような書き方になります。

筆頭著者,第二著者(2014)「文献タイトル」,『雑誌名』,第○号,1-15.

筆頭著者(2014)『書籍名』,pp.150-151.

(16) 翻訳本の場合には、本文中は日本語による著者名表記にオリジナルの出版年を示す。

引用文献の項には原著および訳本の書誌情報を併記する。

・例:Harrod, R. (1969), Money, Macmillan Press(塩野谷九十九訳『貨幣』東洋経済

新報社,1974)

・本文中では「ハロッズ(1969)」などのようにカタカナ等の日本語での著者名と原著

の発行年を表記する。

(17) 脚注はなるべく使用せず、やむを得ない場合のみ用いることができる。

・画面で読む場合、脚注があると読みにくいので、本文中でうまく書いてください。

(18) 原稿は、別紙1の申し込み書を添えて編集委員会宛に電子媒体で送付する。

jirue-editors [at] ml.ibaraki.ac.jp (送信時には[at]を@に代えてください)

・こちらに送付いただくと、編集委員に送付されます。

・編集委員は、本会 web サイトの[コンソーシアムについて]-[運営体制とスタッフ]

からご覧いただけます。

・担当の委員が決定次第、受付確認のメールを送付させていただきます。

・内容等があまりにも想定を逸脱しているような場合、受け付けずにご相談させていた

だく場合があります。

(19) 句読点には、原則的に「、」および「。」を使用すること。

・ご協力よろしくお願いします。

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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(編集)

第 4 条 編集は、次のとおり行う。

(1) 編集委員会は、査読が必要な原稿を受け付けた場合、速やかに査読者を決定し、査読

依頼と原稿の送付を行う。その場合、投稿者の氏名は匿名としない。

・依頼記事等以外は、査読を行います。教員、職員から1名ずつを選出します。前述の

とおり編集委員が当面、査読者 2 名以外の「読みやすさチェック」を行います。

・なるべく早く査読者を決定し、作業に入ります。

(2) 査読者は、原稿を受け付けてから原則2週間以内に投稿区分ごとの要素別段階判定表

(ルーブリック;別紙2)を用い、観点ごとに以下の4段階での判定を行う。コメント

(対応結果の提出を求めるもの)および参考意見(対応結果の提出を求めないもの)を

附す。

判定 判定を示す記述

4 十分である

3 概ね十分である

2 不十分な点がある

1 不十分な点が多い

・速報性を重視したいので、なるべく早い査読を行います。査読者をお引き受けいただ

いた場合には、よろしくお願いします。

(3) 終的な掲載の可否は、編集委員会で決定し、原則として受理の順に掲載する。

査読結果(査読区分) 基準

1.誤字・脱字等を修正の上、掲載してよい すべてが「4」であること。

2.査読者の意見を踏まえ、修正の上掲載してよ

(再査読なし)

すべてが「3」以上の場合。

3.査読者の意見を踏まえ、再提出願いたい

(再査読あり)

1つでも「2」以下があった場合。

4.大幅な修正が必要であり、一度、取り下げの

上、検討願いたい

2カ所以上で「1」があった場合。

・2名の査読者の査読結果をもとに上記の表で編集委員会で査読区分を決定します。

(4) 著者は、編集委員会の指示に従い、校正作業を行う。

・すぐにレイアウトを調整して、初校を送付します。

・原則的にできあがり次第ご返送ください。web サイトにアップして発行となります。

(5) レイアウトやフォントサイズ等の紙面のデザインは必要に応じて編集委員会で編集す

ることができる。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

39

・内容に影響しない範囲でのレイアウト修正等についてはご一任ください。

(発行)

第 5 条 情報誌の発行は PDF 形式とし、本会 web サイトに掲載する。

2 情報誌は、会員以外からも閲覧できるものとする。

・財源が特にないので、印刷冊子は発行しません。各自印刷いただくか、PC 等でご覧

ください。

・閲覧はどなたでもできるようにします。

・DOI 等の取得は今後行う予定です。

(謝金)

第 6 条 執筆や査読に際し、謝金は支払わない。

・(本会の他の活動も同様ですが)よろしくお願いします。

(著作権)

第 7 条 情報誌に掲載された論文等の著作権は本会に属するものとする。ただし著者がこ

れらの全部ないし一部を著者自身で他に利用する(講演や教材で用いる等)場合、その出

所を明示すれば足りるものとする。

・著作権は、コンソーシアム側で確保させていただきます。

・著者の方は、「情報誌「大学評価と IR」(大学評価コンソーシアム)の第○号から転

載」等を附していただけば、特に大学評価コンソーシアムに知らせることなくそのまま

転載されて結構です。

・著者以外の方は、一般的な引用ルールに従ってご利用ください。

(雑則)

第 8 条 本規則に規定されていない編集上の課題については、編集委員会において判断す

る。

・1,2年は実際に運用しながら微調整していくことになるかと思います。

・みなさまからもいろいろご意見をいただければ、と思います。

附 則

この規則は、平成 26 年 12 月 24 日から施行する。

附 則(平成 28 年 5 月 16 日幹事会承認)

この規則は、平成 28 年 8 月 1 日から施行する。

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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別紙1

大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」投稿申込書(ver.2.0)

区分

(選んでくださ

い)

1. 現場紹介 2. 事例報告 3. エッセイ 4. 論説 5. その他

題目

概要

投稿者 氏名、所属、役職名

代表者連絡

(掲載の可否を

選んでくださ

い)

メールアドレス(掲載可・掲載不可):

電話番号(掲載可・掲載不可):

H26.12.27 修正:概要欄を追加

H27.1.9 修正:結果通知日、原稿到着日を追加

H28.7.27 修正:投稿区分を追加。編集委員会使用欄については原簿管理に切り替えたため

削除。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

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様式2

大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」査読作業シート[現場紹介]

受付番号:

投稿者氏名:

題目:

査読者氏名:

○ 査読用ルーブリック[ 現場紹介 ]

編集委員会での判断の観点: 判定 備考

図表により、現場の状況がわかりやすく簡潔に紹介されてい

るか。

当該大学の教職員しか理解し得ない内容が含まれていない

か。

あまり砕けていない文体であるか。

判定 判定を示す記述

4 十分である

3 概ね十分である

2 不十分な点がある

1 不十分な点が多い

○ コメントと参考意見

コメント:【投稿者は、対応一覧表をご提出ください】

(査読者各位:コメントは、編集せずに投稿者に送付します。なお、コメントのページ制

限は基本的にありません。)

参考意見:【投稿者は、可能であれば対応状況をご提出ください(任意)。修正の参考にす

るだけでも問題ありません。】

(査読者各位:コメントというほどではないものの、個人的に気になった点などがあれば

記入してください。)

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」査読作業シート [事例報告]

受付番号:

投稿者氏名:

題目:

査読者氏名:

○ 査読用ルーブリック[ 事例報告 ]

査読の基準 査読の観点 判定 備考

⓪フォーマット

に沿っているか

指定した章立てになっているか。

①課題を明確に

捉えているか

本報告で解決する対象とする課題の全学的な位

置づけや解決した場合に得られる効果などが記

述されているか。

②利用可能性・

応用可能性の高

い情報提供とな

っているか

組織の記述、手法の記述、ツールの記述に際し

て、読者が参考にし得る具体的な情報が分かり

やすく記述されているか。

図表などを用いて、具体的な説明に心がけてい

るか。

少なくとも当該業務について2,3年の経験を

持つ者には十分理解可能な内容であるか。(なる

べくその業務の実務経験が少ない者でも理解し

うるレベルが望ましい)

③気づきや示唆

が一定程度示さ

れているか

本報告の意味について投稿者から読者へのメッ

セージがある程度示されているか。

④記述に論理的

な矛盾がなく、

事務系職員や教

員が読みやすい

ものになってい

るか

文章の上手い、下手ではなく、話の流れがあり、

平易で簡潔な言葉で十分に説明がなされている

か。

(文中に文献、資料、web サイトを掲出した場

合)出所を明らかにしているか。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

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判定 判定を示す記述

4 十分である

3 概ね十分である

2 不十分な点がある

1 不十分な点が多い

○ コメントと参考意見

コメント:【投稿者は、対応一覧表をご提出ください】

(査読者各位:コメントは、編集せずに投稿者に送付します。なお、コメントのページ制

限は基本的にありません。)

参考意見:【投稿者は、可能であれば対応状況をご提出ください(任意)。修正の参考にす

るだけでも問題ありません。】

(査読者各位:コメントというほどではないものの、個人的に気になった点などがあれば

記入してください。)

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」査読作業シート[ エッセイ ]

受付番号:

投稿者氏名:

題目:

査読者氏名:

○ 査読用ルーブリック[ エッセイ ]

査読の基準 査読の観点 判定 備考

主張の内容につい

て著しい問題が無

いか

主張が公序良俗に反するものや政治的に偏ったものに

なっていないか。

主張が議論との整合性に乏しいものなっていないか。

大学評価や IR 業

務の向上に資する

情報が含まれてい

るか

テーマの適切性:本誌が扱うのに適したテーマとなって

いるか。

論の展開に矛盾が無く、データや情報がある程度(投稿

者にとって 大限)用いられているかどうか。

結論や示唆がテーマや論の展開に照らして整合的にな

っているか。

(文中に文献、資料、web サイトを掲出した場合)出所

を明らかにしているか。

判定 判定を示す記述 4 十分である 3 概ね十分である 2 不十分な点がある 1 不十分な点が多い

○ コメントと参考意見

コメント:【投稿者は、対応一覧表をご提出ください】

(査読者各位:コメントは、編集せずに投稿者に送付します。なお、コメントのページ制

限は基本的にありません。)

参考意見:【投稿者は、可能であれば対応状況をご提出ください(任意)。修正の参考にす

るだけでも問題ありません。】

(査読者各位:コメントというほどではないものの、個人的に気になった点などがあれば

記入してください。

Page 45: 評価・IRに関する技術・手法情報誌 大学評価とIR - …iir.ibaraki.ac.jp/jcache/lib/docu/007_h2811/007-h2812...情報誌「大学評価とIR」第7号 平成28 年(2016

情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

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大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」査読作業シート[論説]

受付番号:

投稿者氏名:

題目:

査読者氏名:

○ 査読用ルーブリック[ 論説 ]

査読の基準 査読の観点 判定 備考

①目的やテーマの

設定は適切か

社会や学内情勢の分析や適切であり、文献などの引用が

適切で当該論文の意味が明確に、かつ、客観的に記述し

てあるか。

当該論文で明らかにしたいことが明確になっているか。

②手法や素材が執

筆目的の達成に対

して十分か

選択した手法や用いているデータや情報が適切である

か。

手法の誤用や、一般に比して劣った方法などが採用され

ていないかどうか。

③考察や議論に論

理的一貫性があり、

執筆目的に沿って

必要かつ十分に論

が進められている

考察や議論に論理的一貫性があり、執筆目的に沿って必

要かつ十分に論が進められているか。

平易な表現を用いてわかりやすく執筆されているかど

うか。

可能な範囲で、幅広い読者層にたいする配慮がなされて

いるかどうか(読者層としては、初級者までが十分に分

かるような丁寧な説明は必要ない。)

必要に応じて、文献の引用などが適切に行われているか

④読者に対して十

分な示唆を示して

いるか

読者に対して十分な示唆を示しているか

目的と整合的な示唆や結論であるか。

結論に至る論旨が明確であるか。

判定 判定を示す記述

4 十分である

3 概ね十分である

2 不十分な点がある

1 不十分な点が多い

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

46

○ コメントと参考意見

コメント:【投稿者は、対応一覧表をご提出ください】

(査読者各位:コメントは、編集せずに投稿者に送付します。なお、コメントのページ制

限は基本的にありません。)

参考意見:【投稿者は、可能であれば対応状況をご提出ください(任意)。修正の参考にす

るだけでも問題ありません。】

(査読者各位:コメントというほどではないものの、個人的に気になった点などがあれば

記入してください。)

Page 47: 評価・IRに関する技術・手法情報誌 大学評価とIR - …iir.ibaraki.ac.jp/jcache/lib/docu/007_h2811/007-h2812...情報誌「大学評価とIR」第7号 平成28 年(2016

情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

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○ 大学評価コンソーシアム情報誌編集委員会規則

(平成 26 年 12 月 18 日幹事会決定)

(改正 平成 28 年 1 月 8 日幹事会承認)

(趣旨)

第 1 条 情報誌「大学評価と IR」の刊行のために、大学評価コンソーシアム会則第 32 条

にもとづき、大学評価コンソーシアム(以下「本会」という。)に編集委員会(以下「委員

会」という。)を置く。

(業務)

第 2 条 委員会は、次の各号の業務を行う。

(1) 情報誌の編集に関すること。

(2) 情報誌の発行に関すること。

(3) その他、情報誌の刊行に関すること。

(組織)

第 3 条 委員会は、10名程度の本会の会員から選出される委員をもって組織する。

2 前項に掲げる委員は、幹事会で決定し、代表幹事が委嘱する。

3 第 1 項に掲げる委員の選出においては、教員、職員などのバランスに考慮しなければ

ならない。

(任期)

第 4 条 前条に掲げる委員の任期は、2 年とし、再任を妨げない。

2 欠員により補充された委員の任期は、前任者の残任期間とする。

(委員長および副委員長)

第 5 条 委員会に委員長および副委員長を置く。

2 委員長は、幹事会で決定する。

3 委員長は、委員会を招集し、その議長となる。

4 委員長は、副委員長を指名し、副委員長は、委員長の職務を補佐する。

(会議)

第 6 条 委員会は、委員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。

2 委員会の議事は、出席委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長の決する

ところによる。

(委員以外の者の出席)

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

48

第 7 条 委員長が必要と認めるときは、委員以外の者の出席を求めて、その意見を聴くこ

とができる。

(庶務)

第 8 条 委員会の庶務は、委員長および委員長の指名する者において処理する。

(雑則)

第 9 条 この規則の定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員会が別に

定める。

附 則

1. この規則は、平成 26 年 12 月 24 日から施行する。

2. この規則の施行後、 初に委嘱される委員の任期は、第 4 条第 1 項の規定にかかわら

ず、平成 28 年度の総会の日までとする。

附 則(平成 28 年 1 月 8 日幹事会承認)

1. この規則は、平成 28 年 1 月 21 日から施行する。

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

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(別紙資料)

大学評価コンソーシアム 情報誌編集委員会名簿 (平成 28 年 8 月 1 日現在)

役職名 氏名 所属

委員長 嶌田 敏行 茨城大学 全学教育機構総合教育企画部門

副委員長 大野 賢一 鳥取大学 大学評価室

委員 末次 剛健志 佐賀大学 総務部企画評価課

〃 関 隆宏 新潟大学 経営戦略本部評価センター

〃 藤井 都百 名古屋大学 評価企画室

〃 藤原 宏司 山形大学 学術研究院(EM 部)

〃 藤原 将人 立命館大学 教学部学事課

〃 山本 幸一 明治大学 教学企画部評価情報事務室

任期は、平成 28 年 8 月 26 日より、平成 30 年度の大学評価コンソーシアム総会の日まで

とする。

<更新履歴>

・平成 26 年 12 月 18 日 幹事会決定

・平成 27 年 4 月 1 日 委員の所属変更による修正

・平成 28 年 1 月 8 日 副委員長職の追加、委員の増員(幹事会了承済)

・平成 28 年 8 月 1 日 委員の所属変更による修正(今後、この理由による別表の修正は、

更新履歴への追記は省略する。履歴は編集委員会で確保し、 新版の名簿のみを公表す

る。)

・平成 28 年 8 月 25 日 総会決定

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

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大学評価コンソーシアム情報誌「大学評価と IR」原稿作成例

評価 太郎1・評価 次郎2・評価 花子3

概要:情報誌「大学評価と IR」の趣旨は、我が国の大学評価業務および IR 業務の高度化を目

的としたものである。本情報誌に投稿できるのは本会の会員のみとし、原稿の長さは投稿区分

により 2 頁から 12 頁程度とする。

キーワード:大学評価、IR(インスティテューショナル・リサーチ)、人材育成、ルーブリッ

ク、コンソーシアム

1.タイトル部分(1ページ目のみ)

題目、著者氏名、概要、キーワードを以下の順に記載してください。

①題目は、ゴシック系のフォントを基本とし、フォントサイズは 12 ポイントで、レイ

アウトはセンタリングとします。その後、(フォントサイズは 12 ポイントとし、)1行空

けます。②著書氏名は、明朝系のフォントを基本とし、フォントサイズは 10.5 ポイントで、

レイアウトはセンタリングとします。著者が複数の場合は、著書氏名については1行に並

べてください。その後、(フォントサイズは 10.5 ポイントとし、)1行空けます。③概要は、

明朝系のフォントを基本とし、フォントサイズは 9 ポイントとします。記入後、1行空け

ます。④キーワードは、明朝系のフォントを基本とし、フォントサイズは 9 ポイントとし

ます。キーワード数は、5 語以内とします。その後、(フォントサイズは 10.5 ポイントと

し、)1行空けます。

所属や連絡先(電話番号、メールアドレス)は、可能な範囲で掲載することができます。

掲載する場合は、脚注として追記してください。

2.本文部分(1ページ目以降)

本文は、1段組とし、文字数は 40 字、行数は 38 行を標準とします。本文は、明朝系の

フォントを基本とし、フォントサイズは 10.5 ポイントとします。

余白は、上下・左右とも 25mm とします。ページ番号は、フッターとして全ページの下

部中央に入れてください(1から附番していただいて結構です)。下からフッター位置は

12mm としてください。

題目等はヘッダーとして挿入してください。これは可能な範囲で結構です。

地名、人名等の難読漢字には、ふりがなをつけてください。外国の地名にはカタカナ、

数字にはアラビア数字を使用してください。また、オリジナルの地名については、括弧書

きで追記しても差し支えありません。

1 評価大学 インスティテューショナル・リサーチ室 准教授 メール: [email protected] 2 評価大学 インスティテューショナル・リサーチ室 助教 電話:029-228-8572 メール:[email protected] 3 評価大学 総務部総務課企画戦略係 係長

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

51

2.1.見出しのレベルについて

見出しのレベルは、章、節の2段階までとします。章の見出しは、ゴシック系のフォン

トを基本とし、フォントサイズは 10.5 ポイントとします。また、1.のように先頭に番号を

つけて記載します。節の見出しは、ゴシック系のフォントを基本とし、フォントサイズは

10.5 ポイントとします。また、1.1.のように先頭に番号をつけて記載します。

章、節の見出しの上は、1行あけます(フォントサイズは 10.5 ポイント)。

2.2.図及び表について

図(写真を含む)及び表は、図 1、表 1 のように番号をつけて記載します。図のタイト

ルは下側、表のタイトルは上側に配置してください。図及び表のタイトルは、フォントサ

イズ 10 ポイントのゴシック系のフォントとしてください。なお、図及び表中の文字は、

極端に小さくならないように留意してください。

図や表はこのように本文中に挿入してください。手順は以下に示します。

1)「挿入」→「表」で1×1

の表を作成します。

2)枠の左上を右クリックし

て現れるメニューの一番下の

「表のプロパティ」を選択し、

「文字の折り返し」を「する」

にしてください。また、罫線

(枠線)が不要ならば、同じ

ように右クリックして現れる

メニューの中ほどにある「線

種とページ罫線と網かけの設

定」を選択し、「罫線なし」を

選んでください。

3)貼りたい図や表をこの枠

内に挿入しますが、表は

Excel などで編集したものを

貼りつければ、上記のようになります。図の場合ですが、一般には「挿入」タブの「図」

で挿入する図を選びます。PowerPoint の場合は、次項のようにしてください。

2.2.1.スライドの貼り付けについて(1枚単位)

スライド 1 ページ分を、そのまま図として用いたい場合には、PowerPoint でスライド

のファイルを開き、左側のサムネイルから挿入したいスライドをクリックして選択します。

そして、「コピー」を行います。

【作成した図を Word 上で編集する場合】

表1.表の例

評価の種類 国

立 実施周期

自己点検

評価

実施・公表 ○ ○ ○ 期間に関する定

めは特にない

外部評価 △ △ △

法人

評価

中期目標期間

評価 ○ ※ -

6年に1度(も

しくは4年+2

年で評価)

年度評価(業

務実績報告

書)

○ ※ - 毎年

機関別認

証評価 ○ ○ ○

7年以内に1度

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

52

・Word に戻り、2)で作成した枠内に貼りつける時に「形式を選択して貼り付け」→

「Microsoft PowerPoint スライドオブジェクト」(Word2013 の場合)を選んでください。

この形式で貼りつければ、大きさの変更はもちろん、内容の変更も可能ですし、スライド

内の文字情報が PDF 後も保持されます。

【作成した図を Word 上では編集しない場合】

・Word に戻り、2)で作成

した枠内に貼りつける時に

「形式を選択して貼り付け」

→「図(拡張メタファイル)」

(Word2013 の場合)を選ん

でください。この形式で貼り

つければ、大きさや内容の変

更はできませんが、作成時の

状態が保持されます。

なお、操作が分からない場

合には、挿入箇所を Word フ

ァイルに明記の上、図ファイ

ルを編集委員会にお送りくだ

さい。

表2.自己点検評価、外部評価、第三者評価の違い(10 ポイント:MS ゴシック)

評価の類型

自己点検評価の実施

評価基準の策定

評価者の選定

評価の観点

自己点検評価

○ 大学 大学 教育研究水準の向上

外部評価 ○ 大学 大学自己点検評価の確からしさ+評価者の経験等にもとづくアドバイス

第三者評価 ○ 第三者 第三者基準への適合、達成度判定、水準判定

自己点検評価(現状把握)をもとに、外部評価や、やらざるを得ない第三者評価をテコに大学の改善を図る、のが合理的か?

Office of Institutional Research and Planning, Ibaraki Univ.(IIRP)  &  Japanese Consortium of Accreditation Coordinators for Higher Education (JCACHE) 

図表が大きい場合、それらの脇に文字を配置しなくても結構です。表に関しては、新た

に作り直していただかずに、スライドを貼りつけても結構です。

評価・IR業務

現状把握作業A(自己点検評価[叙述資料中心]、各部局との意見交換、

聞き込み)

第三者評価対応

意思決定(改善)支援(情報提供やレポートへの

リクエストへの対応)

現状把握作業B(数量データの整理、

分析、[データの入手])

関係データのDB化

根拠

プロセスの理解

23

図1.図の例示

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53

2.2.2.スライドの貼り付けについて(部分)

スライド 1 ページのうち任意の部分のみを、図として用いたい場合には、PowerPoint

でスライドのファイルを開き、図として用いたい部分が含まれたページを表示させ、右側

の作業エリアで、図として用いたい部分のみを選択して「コピー」を行います。この際、

グループ化してからコピーするとよいです。

【作成した図の一部を編集する場合】

・Word に戻り、2)で作成した枠内に貼りつける時に「形

式を選択して貼り付け」→「Microsoft Office グラフィッ

ク オブジェクト」(Word2013 の場合)を選んでください。

この形式で貼りつければ、大きさの変更はもちろん、内容

の変更も可能ですし、スライド内の文字情報が PDF 後も

保持されます。

【作成した図の一部を編集しない場合】

・Word に戻り、2)で作成した枠内に貼りつける時に「形

式を選択して貼り付け」→「図(拡張メタファイル)」

(Word2013 の場合)を選んでください。この形式で貼り

つければ、大きさや内容の変更はできませんが、作成時の

状態が保持されます。

なお、操作が分からない場合には、挿入箇所を Word ファイルに明記の上、図ファイル

を編集委員会にお送りください。

2.3.脚注について

脚注は、なるべく使用せず、やむを得ない場合のみ使用してください。

3.【引用文献、謝辞等部分】(最終ページ)

引用文献は、本文中では小湊(2014)、(佐藤, 2014)や関・大野(2014)、共著者3名

以上のときは浅野ほか(2014)、Sato et al.(2014)、(Sato et al., 2014)のように記載し

てください。また、長い論文や書籍から引用するときは、引用頁を示してください。

引用文献は、本文の 後に「引用文献」として和文(50 音順)・欧文(アルファベット

順)に分けて記載してください。また、引用文献が複数行になる場合、2 行目以降につい

ては、ぶら下げを「2 文字」に設定してください。

また、同一著者の文献においては、古い文献から記載し、同一年の場合には、a、b 等の

判別をつけるための記号を附してください。その際、共著者名、論文題目、書籍名等は省

略せずに記載してください。

引用文献の見出しの文字は、ゴシック系のフォントの太字にします。引用文献の上は、

1行あけます(フォントサイズは 10.5 ポイント)。

図2.パーツの貼りつけ

部局の改善支援(情報提供やレポートへの

リクエストへの対応)

現状把握作業B(数量データの整理、

分析)

10%

教員評価などのwebシステムの構築・運用、関係データのDB化

10%

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情報誌「大学評価と IR」第 7号(2016)

54

謝辞は、結論の後に記載してください。謝辞の見出しの文字は、ゴシック系のフォント

の太字にします。謝辞の上は、1行あけます(フォントサイズは 10.5 ポイント)。

謝辞

本原稿を作成するにあたり、評価大学インスティテューショナル・リサーチ室の経営教

授から、多くのご助言を賜りました。ここに感謝の意を表します。

引用文献

小湊卓夫,中井俊樹(2007)「国立大学法人におけるインスティテューショナル・リサー

チ組織の特質と課題」,『大学評価・学位研究』第 5 号,17-34.

嶌田敏行,藤原宏司,浅野茂,大野賢一,関隆宏,小湊卓夫,土橋慶章,本田寛輔(2014)

「米国の中規模州立大学の IR オフィスおよび国立大学の評価・IR 部署における業務

の現状と今後の展開に関する一考察」,『日本高等教育学会第 17 回大会発表要旨集録』,

46-47.

大学評価コンソーシアム(2014)『勉強会:米国における IR 実践を通して考える日本型 IR

報告書』(平成 25 年 11 月 12 日実施),2014 年 3 月.

http://iir.ibaraki.ac.jp/jcache/index.php?page=ir20131112( 終閲覧日:2014 年 12

月 xx 日)

Saupe, J. L. (1990). The functions of institutional research (2nd ed.). Association for

Institutional Research. Retrieved from

https://www.airweb.org/educationandevents/publications/pages/functionsofir.aspx

( 終閲覧日:2014 年 12 月 xx 日)

Terenzini, P. (1993). On the nature of institutional research and the knowledge and

skills it requires. Research in Higher Education, 34(1), 1–10.

Volkwein, J. (2008). The foundations and evolution of institutional research. New

Directions for Higher Education, (141), 5–21.

*オンライン文献および脚注にある URL の 終閲覧日は全て 2016 年6月1日である。

(このように一括で 終閲覧日について記述してもよい)

[受付:平成 28 年 1 月 17 日 受理:平成 28 年 7 月 25 日]

[ver.1.6]

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情報誌編集委員会「投稿区分の変更と編集フローの改定について」

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[査読結果票]

○ 査読結果 (リジェクト以外の例)

○○ ○○ 様

投稿いただいた原稿は、2名の査読者の判定結果を総合的に勘案し以下のように判定され

ました。

査読結果 基準

1.誤字・脱字等を修正の上、掲載してよい すべてが「4」であること。

2.査読者の意見を踏まえ、修正の上掲載してよ

(再査読なし)

すべてが「3」以上の場合。

3.査読者の意見を踏まえ、再提出願いたい

(再査読あり)

1つでも「2」以下があった場合。

4.大幅な修正が必要であり、一度、取り下げの

上、検討願いたい

2カ所以上で「1」があった場合。

各要素の判定やコメント、参考意見を参考に、原稿の推敲をよろしくお願いします。ま

た、コメントについては、対応状況を併せてご提出ください。

なお、情報誌「大学評価と IR」は、3ヶ月に1回刊行しておりますが、受理され校正が

完了した原稿は、刊行を待たずに web サイトに掲載されます(ページ数など書誌情報の確

定は発刊時となります)。

平成○年○月○日

大学評価コンソーシアム 情報誌編集委員会

(編集委員の所属)

氏 名

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編集者/編集後記

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◎嶌田 敏行*(茨城大学 全学教育機構)

○大野 賢一*(鳥取大学 大学評価室)

末次 剛健志*(佐賀大学 総務部 企画評価課)

関 隆宏*(新潟大学 経営戦略本部評価センター)

藤井 都百*(名古屋大学 評価企画室)

藤原 宏司(山形大学 学術研究院(EM 部))

藤原 将人*(立命館大学 教学部 学事課)

山本 幸一*(明治大学 教学企画部 評価情報事務室)

◎ 委員長(編集長) ○ 副委員長(副編集長) *大学評価コンソーシアム幹事

第 6 号の発刊から約半年が過ぎてしまいましたが、ようやく第 7 号をお届けすることができま

した。8月から投稿区分の改正をしてから最初の号となりますが、新たに整理した4つの区分の

うちエッセイを2本掲載しております。実験的に2種類のフォーマットで作成しているなど、ま

だ安定していない部分はありますが、今後、落ち着くところに落ち着いていくんではないかと思

います。今回はお届けできなかった現場紹介、(新)事例報告、(新)論説につきましても、次号

あたりで具体的な作成例とも言えるものを投稿をお考えの読者のみなさまにお届けできればと考

えて降ります。

昨今、教育の内部質保証が注目されつつあります。評価担当者は認証評価を通して、IR 担当者

は質保証に向けた継続的かつ自律的な改善への支援などを通して今後、強く関わっていくことに

なると思われます。評価担当者や IR 担当者だけではどうにもならない課題も多いわけですが、な

にか少しでも前に進むことができるような知恵、素材をこの情報誌からも発信して行ければ、と

考えています(湖)

発行日:平成 28 年 12 月 29 日(第 7 号)

発行者:大学評価コンソーシアム 編集者:大学評価コンソーシアム情報誌編集委員会

※ 著作権は、大学評価コンソーシアムに帰属します。ただし著者がこれらの全部ないし一部を著者自身で他に利

用する(講演や教材で用いる等)場合、その記事の出所を明示すれば足りるものとします。著者以外の方は、一

般的な引用ルールに従ってご利用ください。

この情報誌の発行は、平成27年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)基盤研究(B)

「大学の評価・IR 機能の高度化のための実践知の収集・分析とその活用に関する研究」

(課題番号:15H03469、研究代表者:嶌田敏行)の助成を受けています。

編集委員

編集後記

発行日・発行者・著作権について

発行に関する助成について