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部分意匠について部分意匠について

2004.7特許庁意匠審査基準室

部分意匠導入の趣旨

- 導入 平成１０年改正意匠法

- 目的 独創的で特徴あるデザインの一部分

を第三者に模倣されることを防止するため

「部分意匠」として登録 第三者による実施

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願書の記載

-【意匠に係る物品】欄の上に【部分意匠】欄を設ける

-【意匠の説明】欄に部分意匠として意匠登録を受けようとする部分がどのような方法で特定されているのかを記載する

例：「添付図面のうち、実線で表した部分が、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。」

図面の記載

-立体を表す場合には、原則「正投影図法」により一組の図面を表す

-実線及び破線で表現する際には、「意匠登録を受けようとする部分」を実線とし、「その他」の部分を破線とする

-図面表現上、境界が不明となる場合には、一点鎖線を用いて範囲を特定する

例：「一点鎖線は、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分とその他の部分との境界のみを示す線である。」

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「一定の範囲」を占める部分と認められない例

「建築用コンクリートブロック」

稜線は面積を持たない

＝意匠登録を受けようとする範囲が特定しない

X

意匠法3(1)3の規定に該当する部分意匠の意匠登録出願の例

「電気掃除機本体」

公知の意匠 部分意匠の意匠登録出願

X

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「カメラ」

公知の意匠部分意匠の意匠登録出願「ファインダー付カメラ用レンズ」

X

意匠法3(1)3の規定に該当する部分意匠の意匠登録出願の例

意匠法3(1)3

意匠法 3条の2 ( 9(1) )

公知の意匠（意匠公報掲載）後願の部分意匠

先願の意匠

X

X

意匠法3(1)3及び9(1)の規定に該当する部分意匠の意匠登録出願の例

「カメラ」

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「意匠登録を受けようとする部分」に「創作の単位」が含まれる例

「包装用容器」 「炊飯器」

「意匠登録を受けようとする部分」に「創作の単位」が含まれない例

「包装用容器」 「炊飯器」

他の部分から切り離したときに、意匠上の創作として単独で成立している部分、すなわち「創作の単位」が含まれているものとは認められません。

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部分意匠の作図例 1「包装用容器」

【正面図】

【平面図】

実線＋破線で表した場合 その他の部分を薄墨で表した場合

【平面図】

【正面図】

実線＋破線で表した場合 その他の部分を薄墨で表した場合

Ａ

Ａ

ＢＢ

部分意匠の作図例 2「携帯電話機」

7

その他の部分をすべてベタ塗り

適当でない作図例 １

「携帯電話機」

一組の図面で表されていない

【平面図】 【正面図】 【右側面図】【背面図】 【参考図】

適当でない作図例 2「携帯電話機」

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断面図による部分意匠の特定 1

「建築用コンクリートブロック」

【平面図】 【正面図】 【右側面図】

態様１ 態様２ 態様３

【右側面図】【正面図】

Ａ

Ａ

【平面図】

【正面図中央横断面図】【A-A線断面図】

断面図による部分意匠の特定 2

「建築用コンクリートブロック」

断面図を含めて意匠登録を受けようとする部分を特定している

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破線部の効果 1「携帯電話」

【平面図】

【正面図】スピーカー

スピーカー部の位置不明

液晶画面側？操作ボタン側？？

【平面図】

【正面図】 【正面図】

【平面図】

スピーカー部が液晶表示部側

スピーカー部が操作ボタン側

破線部の効果 2「携帯電話」

スピーカーの「位置」の特定

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通常見えない部分の部分意匠の取扱い

「スイッチボックス」

【右側面図】

【A-A線断面図】【平面図】

【正面図】 【平面図中央横断面図】

Ａ Ａ

【斜視図】

外部から視認できないもの 視覚に訴えない審査基準 71.4.1.1

意匠登録を受けようとする部分が模様の場合

「ティーシャツ」

Ｘ

「繊維製品に付す模様」

模様のみ 物品とは認められない意匠審査基準71.4.1.1

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意匠登録を受けようとする部分が「孔」の形状の場合

「ケーブル収納用内管保持具」

【斜視図】

【正面図】

【平面図】

【左側面図】

【B-B線断面図】

「孔」を囲む壁面が「意匠登録を受けようとする部分」

図形の内側に「その他の部分」を有するとき

「建築用壁板」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

図形中の破線等によって特定された位置に、その他の部分を有する

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「特定された位置」

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「位置」、「大きさ」、「範囲」

本意匠：1096515「メモリーカード用データ表示器」

1100369「オーディオ用メモリーカードプレーヤー」

1100369「メモリーカード及びデジタルビデオディスク用データ表示機」

本意匠 関連意匠

ありふれた範囲内審査基準 71.4.2.2.1（5）

物理的に分離した2以上の部分が含まれる場合

以下のいずれかに該当する場合は、「一意匠」として取扱う

形態的な一体性形態的な一体性がある場合

例：「腕時計用側」機能的な一体性機能的な一体性がある場合

例：「理容用はさみ」

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第3条、第3条の2、第9条の関係 1「洗面用化粧台」

公報発行出願 登録先願

「洗面用化粧棚」

後願

３条１項３号

×

３条の２

×

同日出願○

第3条、第3条の2、第9条の関係 2「のこぎり」

公報発行出願 登録

同日出願○ ３条の２

× ３条１項３号

×「のこぎり用柄」

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第3条、第3条の2、第9条の関係 3「掃除機本体」

公報発行出願 登録

同日出願○ ３条の２

× ３条１項３号

×「掃除機本体」（部分意匠）

第3条、第3条の2、第9条の関係 4「カメラ」

公報発行出願 登録

同日出願○ ３条の２

× ３条１項３号

×

15

第3条、第3条の2、第9条の関係 5「カメラ」

公報発行出願 登録

同日出願○ ３条の２

× ３条１項３号

×

第3条、第3条の2、第9条の関係 6「カメラ」

公報発行出願 登録

同日出願９条２項協議

３条の２（９条１項）

×

３条１項３号

×

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「３条の２」の適用事例

「のこぎり」

先願 後願 先願 後願 先願 後願

Ｘ適用不可！

＜

詳細はＨＰで！

- 意匠審査基準http://www.jpo.go.jp/shiryou/index.htm

- 意匠登録出願の願書及び図面の記載に関するガイドライン

http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/zumen_guideline.htm

- 部分意匠に関するQ&Ahttp://www.jpo.go.jp/toiawase/faq/yokuar26.htm#ch01

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意匠分類意匠分類及び及び Ｄターム改正Ｄターム改正

についてについて

改正の目的改正の目的

- 現行意匠分類にない新規物品への対応新規物品への対応

- 平成１０年改正意匠法対応

サーチの効率化サーチの効率化

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改正のポイント改正のポイント

① 形態分類と形態分類とDDタームの統合タームの統合

② デザイントレンドの変化に対応した意匠分類の再編意匠分類の再編

③ 平成１７年１月１日出願から改正分類を付与

改正のポイント改正のポイント①①形態分類と形態分類とDDタームの統合タームの統合

現行

改正後 H7 H7 －－ 212 212 CCグループ・大分類グループ・大分類 小分類小分類 DDタームターム

（用途分類）（用途分類） （形態別）（形態別）

意匠分類意匠分類

H4 H4 －－ 460 B460 Bグループ・大分類グループ・大分類 小分類小分類 形態分類形態分類

（用途分類）（用途分類）

デジタルオーディオディスクプレーヤー（前面挿入型）デジタルオーディオディスクプレーヤー（前面挿入型）用途用途 据置型据置型

音響情報記録再生機器音響情報記録再生機器 卓上型卓上型

デジタルオーディオデジタルオーディオディスクプレーヤーディスクプレーヤー

DDタームターム

HEN AA HEN AA -- 0202テーマテーマ 観点観点 展開展開

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改正のポイント改正のポイント①①形態分類と形態分類とDDタームの統合タームの統合

現行現行

分類分類 ５１４１肢５１４１肢

ＤタームＤターム ８６テーマ８６テーマ

改正後改正後

分類・Ｄターム分類・Ｄターム ５０３７肢５０３７肢

-改正分類 ３１９７肢

（うち、Ｄタームを持つ分類 ５３２肢）

-改正Ｄターム １８４０肢

改正のポイント改正のポイント②② デザイントレンドの変化に対応した意匠分類の再編デザイントレンドの変化に対応した意匠分類の再編

- D1,D2D1,D2を廃止し、を廃止し、D6,D7D6,D7に再編に再編---家具、机・テーブル、いす 等

- F4F4再編再編 -- 包装用容器

- H3,H4,H5H3,H4,H5を廃止し、を廃止し、H6,H7H6,H7に再編に再編--- 記録機器、電子計算機、携帯端末 等

- L4,L6L4,L6再編、再編、L5L5廃止し、廃止し、L6,L7L6,L7に再編に再編--- 建物用長尺材 等

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付与運用付与運用

- 意匠分類は１文献につき、１分類を付与

- Dタームは１文献に複数付与可能。ただし、異なる意匠分類のDタームは付与されない。

意匠分類（用途）

Dターム（形状）

現　行2004-12345 号

改正後2005-23451 号

J2 - 40A J2 - 400

JCK CB02JCK EA00

J2 - 400BC J2 - 400J×H7 - 43AC

付与運用の具体例付与運用の具体例 １１

「電気スタンド」の場合「電気スタンド」の場合

意匠登録意匠登録11781761178176電気スタンド電気スタンド

現行現行- 意匠分類Ｄ3-332 電気スタンド

改正後改正後- 意匠分類D3-3320 電気スタンド

- DタームCB 支持部屈折等アーム型

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付与運用の具体例付与運用の具体例 22「携帯電話機」の場合「携帯電話機」の場合

現行現行

-意匠分類H3-30 電話機等

改正後改正後

-意匠分類H7-43 携帯電話機

- DタームA その他（AA～AF除く）

AA ストレート型AB 折畳型AC 回転型AD スライド型AE フリップ型AF 腕時計型

出願の多様化に対応出願の多様化に対応

付与運用の具体例付与運用の具体例 22--11「携帯電話機」「携帯電話機」

意匠登録意匠登録12043351204335携帯無線電話機携帯無線電話機

現行現行- 意匠分類H3-30 電話機等

改正後改正後- 意匠分類H7-43 携帯電話機

- DタームAB 折畳型

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付与運用の具体例付与運用の具体例 22--22「携帯電話機」「携帯電話機」

意匠登録意匠登録11925501192550携帯電話機携帯電話機

現行現行- 意匠分類H3-30 電話機等

改正後改正後- 意匠分類H7-43 携帯電話機

- DタームAA ストレート型

付与運用の具体例付与運用の具体例 22--33「携帯電話機」「携帯電話機」

意匠登録意匠登録11979991197999携帯電話機携帯電話機

現行現行- 意匠分類H3-30 電話機等

改正後改正後- 意匠分類H7-43 携帯電話機

- DタームAC 回転型

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付与運用の具体例付与運用の具体例 33「データ表示機」の場合「データ表示機」の場合

意匠分類 D ターム

H7-6245投射型

H7-6246複数映像表示部

H7-6240データ表示機

H7-6241ブラウン管型

H7-6242パネル型

H7-6243小型

H7-6244埋込・取付け型

G具体的表示あり

AA支持具あり

AB支持具なし

Bスピーカー付き

BA画面両脇配置型

BB画面下部配置型

C把持部付き

Ｄ記録機器付

き

AA支持具あり

Aその他

(AA～ADを除く）

AAブラウン管型

ABパネル型

G具体的表示あり

AB支持具なし

Bスピーカー付

き

BA画面両脇配置型

BB画面下部配置型

Ｃ把持部付き

Ｄ記録機器付

き

AC腕時計型

ADヘッドマウント

型

B支持具付き

A車載埋込・取付け型

B壁埋込・取付け型

G具体的表示あり

G具体的表示あり

G具体的表示あり

G具体的表示あり

G具体的表示あり

改正後改正後- 意匠分類H7-6242 パネル型データ表示機

- DタームAB 支持具なしBA スピーカー画面両脇配置型

付与運用の具体例付与運用の具体例 33--11「データ表示機」「データ表示機」

意匠登録意匠登録11867071186707テレビジョン受像機テレビジョン受像機

現行現行- 意匠分類H4-341 パネル型テレビ受像機

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今後のスケジュール今後のスケジュール

- H16年10月予定 改正意匠分類・Dターム分類表公開特許庁HP上にて

- H17年1月1日 改正意匠分類・Dターム付与開始

改正分類改正分類についてのについての問問いい合合わせわせ先先

- 特許庁 意匠課 調査班メールアドレス : PA1530@jpo.go.jpTEL : 03-3581-1101 (内線 2907)FAX : 03-3595-2766

- 詳細は、特許庁HPでご覧下さいURL : http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/isyo-d-tarm.htm