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ミュンヘン再保険会社とミューニックリー オートメーションソリューションズによる 2012 新契約・引受査定プロセスに関するサーベイ結果報告 Enterprise Digitization ビジネス効率を最大化する最新テクノロジー

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Page 1: Enterprise Digitization - Munich Re“Enterprise digitization – ビジネス効率を最大化する最新テクノロジー” は、新契約・引受査定プロセスに関する

ミュンヘン再保険会社とミューニックリー オートメーションソリューションズによる

2012 年 新契約・引受査定プロセスに関するサーベイ結果報告

Enterprise Digitization

ビジネス効率を最大化する最新テクノロジー

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目次

参加保険会社一覧(50 音順) 2

はじめに 3

エグゼクティブ・サマリー 4

サーベイ対象範囲 5

セクション1 – ビジネス環境 6

セクション 2 – 新契約・引受査定プロセス 13

セクション3 – ペーパーレスプロセスおよび自動査定ソリューション 22

成功への鍵 – ミュンヘン再保険の見解 27

お問い合わせ先 28

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参加保険会社一覧

本サーベイには、以下 20 社の生命保険会社様にご参加いただきました(50 音順)。

アクサ生命保険株式会社

アメリカン ファミリー ライフ アシュアランス カンパニー オブ コロンバス

AIG 富士生命保険株式会社

NKSJ ひまわり生命保険株式会社

カーディフ・アシュアランス・ヴィ

株式会社かんぽ生命保険

クレディ・アグリコル生命保険株式会社

住友生命保険相互会社

ソニー生命保険株式会社

チューリッヒ・ライフ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド(日本支店)

東京海上日動あんしん生命保険株式会社

日本生命保険相互会社

プルデンシャル生命保険株式会社

マニュライフ生命保険株式会社

三井住友海上あいおい生命保険株式会社

三井生命保険株式会社

明治安田生命保険相互会社

メットライフアリコ生命保険株式会社

ライフネット生命保険株式会社

楽天生命保険株式会社

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はじめに

“Enterprise digitization – ビジネス効率を最大化する最新テクノロジー” は、新契約・引受査定プロセスに関する

業界初のサーベイです。

本サーベイでは、現在そして将来における新契約・引受査定プロセスについて生命保険業界のビジネス環境にスポットを

当て、急激に変化し競争が激しさを増す状況下において、生命保険会社が直面する課題やその対処方法を考察しています。

国内系・外資系・損保系など、合計 20 社におよぶ生命保険会社様にご参加いただき、生命保険業界の“今”を映し出す

結果を導き出すことができました。

生命保険会社の多くは、新契約・引受査定プロセスのデジタル化が、ビジネスの成長と業務の効率化にとって有効である

と認識しています。一方、申込開始から引受査定、さらには証券発行までのすべてのプロセスをデジタル化することの

重要性については、まだ十分な理解が浸透していないことも事実です。引受査定プロセスのデジタル化に対しては、

多くの生命保険会社がいまだ半信半疑であり、他社の動向をうかがっている状況です。これは、すでにデジタル化が

浸透している海外の市場においても、デジタル化への移行期にみられた現象です。スマートフォンの普及やソーシャル

メディアの発展、ビックデータの重要性が叫ばれる昨今の状況を鑑みれば、日本の生命保険会社における新契約・引受

査定プロセスのデジタル化への動きは、今後さらに加速していくものと考えます。

私どもは、業務プロセスの効率化、リスクマネジメント、さらには顧客満足度の向上といった課題に対処する方策を

ご提案いたします。本サーベイ結果では、参加保険会社様からの回答の集計に加え、各テーマごとに、ミュンヘン再保険

会社およびミューニックリー オートメーションソリューションズの経験に基づく見解もまとめさせていただきました。

本サーベイは、参加保険会社様からのご回答なくしては成し得ないものでした。この場を借りて、ご協力いただきました

皆様に深く感謝申し上げます。

本サーベイ結果が、参加保険会社様のますますのご発展に寄与することを願ってやみません。

パトリック サラン 林 洋一

日本における代表者、CEO ディレクター、セールス&マーケティング

ミュンヘン再保険会社日本支店(生命再保険) ミューニックリー オートメーションソリューションズ

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エグゼクティブ・サマリー

参加保険会社が回答した、主なビジネスの課題:

販売目標の達成

事務・プロセスの効率化(事業経費の削減)

優秀な人材の確保(能力向上、費用など)

リスク管理の向上

ほぼすべての会社が、新契約プロセスの自動化がこれらの課題克服につながると回答した。

今後 5 年間で予想される、新契約件数のチャネル別占率の変化:

銀行窓販は、5 年後に新契約全体の 42%に達する

独立系代理店(ショップ)は、現行の 12%から 21%へ増加する

専属代理店(または営業職員)による販売は引き続き重要であり、新契約全体の約 31%を維持する

自動査定ソリューションに求める特徴、機能および性能:

自社で定義した査定ルールに基づいて、標準体や条件体(または優良体)を評価できる

自社の基準へカスタマイズできる(またはそのまま利用できる)日本語査定ルールがある

外部の IT ベンダーや自社の IT 部門の介在なしに、査定ルールを構築・改定できる機能がある

自動査定ソリューションを導入する際の課題:

LINC 情報や自社の保有データを自動査定にどう活用するか

自動査定ソリューションで取り扱える商品が限定的と想定される

導入・保守コスト

本人確認・認証および本人の自署を求める規制への対応

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サーベイ対象範囲

本サーベイは、参加保険会社のチーフ・アンダーライター、新契約部門長、経営企画部門長およびオペレーション担当

役員などの方々に協力いただいた。

2011 年に成立した個人保険契約を対象とし、申込から引受査定プロセスに関するデータについて、質問票へ回答する

形式で実施した。2012 年 8 月から 11 月にかけて行い、合計 20 社の生命保険会社から、新契約申込に関して以下の

チャネル別に回答をしてもらった。

専属代理店(または営業職員)

独立系代理店(ショップ)

銀行窓販

ダイレクト(ネット・郵送)

質問票は、以下の 3 つのセクションから構成されている。

ビジネス環境

新契約・引受査定プロセス

ペーパーレスプロセスおよび自動査定ソリューション

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セクション1 – ビジネス環境

このセクションでは、現在および将来におけるビジネス環境に関する質問を実施した。具体的な質問内容は、

以下のとおり。

現在のビジネス環境・モデルにおける主な課題

今後 3 年間における事業戦略上の主な課題

チャネル別の成長戦略

最新テクノロジーが、今後 5 年間の新契約・引受査定プロセスに与える影響

自動査定ソリューションの導入プラン

【質問】 御社にとって、現在もっとも重要な課題は何ですか?

図 1 は、現在のビジネス環境・モデルで重要と考える主な課題について、あらかじめ列挙した項目から各参加保険

会社が選んだ 3 つを集計した結果を示している。

図 1:現在の主な課題

(回答数:58)

「その他」で回答された具体的な課題は、以下のとおり。

お客様視点に基づく業務品質の向上

独自性のある商品開発や取り組みの推進

財務基盤の強化

人材(人財)の育成

コーポレート・ブランドの確立

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【質問】 今後 3 年間における、御社の事業戦略上で重要な課題は何ですか?

主な回答は、以下のとおり。

売上の向上

業務効率化

お客様視点に基づく業務品質の向上

財務基盤の強化

人材(人財)の育成

商品・サービスの強化

海外展開

【質問】 5 年後の御社の成長目標についてお答え下さい。

図 2 は、2011 年および 2016 年の新契約件数について、チャネル別占率の平均を示している。

図 2:新契約件数のチャネル別占率の平均

注:2011年の新契約件数のチャネル別占率については、20 社中 14 社から回答があった。2016 年の新契約件数(見込み)の

チャネル別占率については、4 社からの回答に留まった。

まとめ

2011 年は、新契約件数全体の 60%が専属代理店(または営業職員)経由で成立しており、銀行窓販は 15%に留まった。

しかし、5 年後の 2016 年を見ると、各チャネルの重要度は大きく変化し、銀行窓販と独立系代理店(ショップ)の

占率が顕著に増加している。5年後には新契約件数全体の 42%が銀行窓販で取り扱われ、2011 年には 12%であった

独立系代理店(ショップ)による販売は、21%へ増加することが見込まれる。専属代理店(または営業職員)による

販売は減少することが予測されるものの、5 年後も 31%と高い占率を維持しており、専属代理店(または営業職員)は、

引き続き重要なチャネルであることを示している。

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図2は、ダイレクト・チャネル経由の新契約件数が減少傾向にあることを示しているが、ネット生保の躍進を鑑みるに、

これは必ずしも現在のトレンドが反映されていない可能性がある。ダイレクト・チャネルの占率が減少を示した理由は、

5年後の新契約件数について回答があった 4 社のチャネル戦略が影響していると考えられ、仮に 20 社すべてから回答が

あった場合には、異なる結果を示したものと予想される。

このように、必ずしも実際を正確に反映しているとはいえないものの、図 2 からは、銀行窓販および独立系代理店

(ショップ)の重要度が、今後確実に増加していくことを読み取ることができる。

図 3 は、2011 年および 2016 年の新契約保険料収入について、チャネル別占率の平均を示している。

図 3:新契約保険料収入のチャネル別占率の平均

注:2011年の新契約保険料収入のチャネル別占率については、20社中 13 社から回答があった。2016年の新契約保険料収入

(見込み)のチャネル別占率については、5社からの回答に留まった。

まとめ

2011 年は、新契約保険料収入の 52%が専属代理店(または営業職員)経由であり、全体でもっとも大きい割合を占めて

いる。専属代理店(または営業職員)経由の新契約件数の減少に伴い、5 年後の保険料収入も減少することが見込まれ

ているが、減少の幅は新契約件数の割合と比べ大幅に小さい。これは、高額な保険は引き続き専属代理店(または営業

職員)により販売されると予想されるためであり、専属代理店(または営業職員)が今後も重要なチャネルであることを

示している。

銀行窓販経由の新契約件数は、5 年後に 42%まで増加する見込みであったものの、新契約保険料収入に関しては 33%

への増加に留まっている。このことからも、高額な保険が引き続き専属代理店(または営業職員)により販売される

ことが予想される。

2016 年の独立系代理店(ショップ)経由の新契約保険料収入は 18%程度であり、これは新契約件数の増加見込みと

ほぼ一致している。

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ミュンヘン再保険の見解

独立系代理店(ショップ)の重要性は、今後ますます増加することが見込まれるため、このチャネルが保険料収入の

増加に与える影響は大きいと考えます。独立系代理店(ショップ)は、取り扱いが簡単でより多くの収益を生む保険

商品を優先的に販売し、申込および保険金支払い時点の両方においてもっとも優れたサービスを提供する保険会社を

選ぶでしょう。そのため、保険会社は独立系代理店(ショップ)にとって、より利便性が高いパートナーになることが

求められます。柔軟な対応ができるビジネス・パートナーになるにはさまざまな要素がありますが、紙による煩雑な

プロセスを簡素化することはその一助となるでしょう。

新契約プロセスの改善にあたり、ペーパーレスプロセスの導入を最初のステップとして検討する保険会社は多いですが、

現行のプロセスをただペーパーレス化しただけでは、現場の販売員にとってはかえって不便なものになってしまうことも

あります。即時査定判断機能を持たないペーパーレスプロセスの導入は、保険会社にとって一定の価値があるものの、

販売現場でのメリットは、実はそれほど大きくないということが海外の経験から明らかになっています。そのため

私どもは、単なる告知情報取得のみを目的としたペーパーレスプロセスの導入は、決してベストな選択ではないと考えて

います。

販売現場にとって重要なことは、申込から成立までの期間を短縮し、手続きの途中で不成立となる申込を減少させること

です。このことを実現可能にする自動査定ソリューションの導入は、申込者、販売現場および保険会社のすべてにとって

有益なものとなるでしょう。独立系代理店(ショップ)が重要なチャネルである市場、または今後重要になるであろう

市場においては、簡単で迅速かつ効率的なプロセスこそが、まさに競争市場で勝ち抜く手段といえるでしょう。

【質問】 今後5年間で、最新の技術が新契約・引受査定プロセスに及ぼす影響についてお答えください。

自動査定システムの利用について

参加保険会社 20 社中9社は、50%以上の申込を自動査定システムで処理しているであろうと回答した。うち

4社は、自動査定システムで処理しているであろう申込の割合を 75%以上と回答した。

紙による申込とペーパーレスプロセスによる申込の比率について

参加保険会社 20 社中 14 社は、何らかのペーパーレスプロセスを実施しているであろうと回答した。うち7社は、

ペーパーレスプロセスで処理しているであろう割合を 50%以上と回答した。

商品の検討、保全および保険金請求に関するセルフサービスについて

参加保険会社 20 社中8社が、顧客自らがこれらを実行できるような電子的仕組みを導入しているであろうと

回答した。

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【質問】 現在、自動査定ソリューションを導入するプランがありますか?

参加保険会社 20 社中 15 社が、何らかの自動査定ソリューションの導入を検討していると回答した。

図 4 は、これら 15 社が自動査定ソリューションの特徴、機能、性能のうち重要だと考える項目について、あらかじめ

列挙した項目を5段階(1:まったく重要でない 2:重要でない 3:どちらともいえない 4:重要である 5:

非常に重要である)で評価した結果の集計である。

図 4:自動査定ソリューションの特徴、機能、性能のうち重要な項目

何らかの自動査定ソリューションの導入を検討している、と回答した 15 社が重要と評価した主な項目は、以下のとおり。

自社で定義した査定ルールに基づいて、標準体、条件体(または優良体)を評価できる

15 社すべてが、この項目を4(重要)または5(非常に重要)と回答した。平均スコアは 4.6。

ミュンヘン再保険の見解

自動査定ソリューションの導入が進んだ海外の市場においても、販売現場やテレアンダーライティングなどで、条件体を

含む査定結果を提示することが重要だと考えられています。市場によって差異はありますが、超過指数 200%までの

査定結果を自動査定により提示している市場もあります。

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自社の基準へカスタマイズできる(またはそのまま利用できる)日本語査定ルールがある

15 社中 13 社が、この項目を4(重要)または5(非常に重要)と回答。平均スコアは 4.3。

ミュンヘン再保険の見解

私どもは、各生命保険会社のニーズに応じたプロセスを提供しています。日本市場に対応したミュンヘン再保険の査定

ルールとルール構築のノウハウを活用することで、比較的短い期間で自社の査定標準や取り扱いに準じた査定ルールへ

とカスタマイズすることができるため、限られた時間の中でいち早く他社とは異なる独自性を生み出すことを可能に

します。

外部の IT ベンダーや自社の IT 部門の介在なしに、査定ルールを改定できる機能がある

15 社中 9 社が、この項目を4(重要)または5(非常に重要)と回答。平均スコアは 4.0。

ミュンヘン再保険の見解

導入時に実装する初版ルールセットの完成は、自動査定ソリューションを成功させる過程の初期段階に過ぎません。

より優れたソリューションへと進化させるためには、継続的なルールの改定やアップデートが不可欠なため、IT部門の

介在を必要とせず、アンダーライター自らが自在にルールの改定を行えることが極めて重要になります。

複数の販売チャネル(または新規の販売チャネル)で利用できる

15 社中 13 社が、この項目を4(重要)または5(非常に重要)と回答した。平均スコアは 3.9。

販売チャネル、代理店、商品、保険金額、査定結果などに関するデータ分析やレポーティング機能がある

15 社中 8 社が、この項目を4(重要)または5(非常に重要)と回答した。平均スコアは 3.5。

ミュンヘン再保険の見解

デジタル化された情報を有効活用することは、プロセスの改善や業務の効率化にとって非常に重要です。高性能なデータ

分析ツールにより、紙ベースでのプロセスでは実現が難しかったデータマイニングやトレンド分析で業務を効率化し、

さらには営業戦略を構築することが可能になります。

また、最新のデータ分析技術により、ルールの有効性、申込者、営業職員、代理店の行動パターン、告知傾向などの重要

データを瞬時に抽出することも可能です。従って、自動査定ソリューションの導入を検討する際には、ソリューションの

導入効果や投資効果を最大化するためにも、データ分析ツールの導入を併せて検討されることをおすすめします。

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外部の IT ベンダーの介在なしに、自在に画面を変更できる機能がある

15 社中 10 社が、この項目を4(重要)または5(非常に重要)と回答した。平均スコアは 3.9。

テレアンダーライティングに利用できる、またはプロセスの一部に電話インタビューを組み込むことができる

15 社中 5 社が、この項目を4(重要)または5(非常に重要)と回答した。

ミュンヘン再保険の見解

海外の市場では、医的情報の追加取得や新契約販売に係るコストの削減、告知限度額の引き上げ、契約成立までの期間

短縮などのために、テレアンダーライティングが有効に活用されています。

自動査定ソリューションの導入の予定がないと回答した 5 社に対し、以下の質問を行った。

【質問】 現在、自動査定ソリューションの導入を検討していない主な理由は何ですか?

主な回答は、以下のとおり。

既存の引受査定プロセスは十分機能的であり、自動査定ソリューションが自社の成長にとって必要とは思わない

引受査定プロセスの自動化により、新契約処理に係るコストを十分に削減できるとは思わない

既存の申込・引受査定プロセスが複雑なため、自動化は困難と思われる

プロセスの自動化により、人員削減が求められる

高齢者の申込比率が高いため、自社のビジネスモデルに適さない

取り扱い商品の数が多く、査定標準の改定も頻繁に行うため、自動査定ソリューションの開発や改定に係る

コストが負担になる

自動査定ソリューション導入のメリットの 1 つは、オンラインで申込プロセスが完了できることだと考えるが、

無解約返戻金商品をオンラインで完結することは困難なため、導入のメリットを感じない

ミュンヘン再保険の見解

自動査定ソリューションが、プロセスの簡素化、販売件数の増加、新契約販売コストの削減、顧客・代理店満足度の

向上にとって効果が無いことが明らかであれば、ソリューションの導入は必要ないでしょう。しかし、海外の市場では、

自動査定ソリューションがすでに銀行窓販、インターネット・ダイレクト、独立系代理店(ショップ)などのチャネルで

有効に活用できることが実証されています。私どもは、現行のプロセスが複雑であればあるほど、またより多くの商品

を取り扱うほど、自動査定ソリューションの導入効果は大きいと考えます。さらに、プロセスを再構築する過程の中で、

これまで見過ごされてきた不必要なプロセスを見つけ出し対処することもできるでしょう。

自動査定ソリューションの導入は、コスト削減のみならず、優秀なアンダーライターを単純な事務処理から解放し、

より複雑な案件の査定に注力できる環境作りにも役立ちます。また、営業職員や代理店担当者の事務負荷を軽減し、

新規顧客開拓のためにより多くの時間を費やすことも可能にするでしょう。

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セクション 2 – 新契約・引受査定プロセス

このセクションでは、新契約・引受査定プロセスに関する質問を実施した。具体的な質問内容は、以下のとおり。

2011 年度の新契約件数および新契約平均保険料(選択方法別)

申込開始から成立までの平均日数(選択方法別)

アンダーライター1 人が 1 日に行う引受査定の平均件数

ピーク時の対処方法とピーク時以外における時間の活用方法

申込および告知関連の不備率

申込および告知関連不備の対応のために確保しているスタッフ数

申込手続き途中での離脱率(選択方法別)

引受限度額の引き上げ予定

【質問】 2011 年度の新契約件数・平均保険料について、選択方法別にお答え下さい。

図5は、2011 年度の新契約件数について、選択方法別占率の平均を示している。

図 5:新契約件数の選択方法別占率の平均

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図 6 は、2011 年度の選択方法別の新契約平均保険料(年間)の平均を示している。

図 6:選択方法別の新契約平均保険料

まとめ

2011 年度は、新契約全体の 84%が告知書扱いで成立しており、年間平均保険料は 82,874 円であった。報状扱い

(面接士扱い、健康診断書扱い、診査扱いなど)による新契約は全体の 16%であり、年間平均保険料は面接士扱いで

183,554 円、健康診断書扱いで 154,123 円、診査扱いで 289,385 円であった。

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【質問】 申込開始から成立までの平均日数について、選択方法別にお答えください。

図7から図 10 は、成立までの処理日数について、区分別占率の平均を選択方法別に示している。

図 7:告知書扱い

まとめ

告知書扱いによる申込の 80%は 14 日以内に成立しているが、3 日以内の成立は全体の 16%に留まり、64%は成立まで

に 4 日から 14 日を要している。また、成立までに 15 日以上の長い期間を要している割合は、全体の 20%であった。

図 8:面接士扱い

まとめ

面接士扱いによる申込の 82%は 14 日以内に成立しているが、3 日以内の成立は全体のわずか 2%に留まり、80%は

成立までに 4 日から 14 日を要している。また、成立までに 15 日以上の長い期間を要している割合は、全体の 18%

であった。

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図 9:健康診断書扱い

まとめ

健康診断書扱いによる申込の 62%は 14 日以内に成立しているが、3 日以内の成立は全体のわずか 3%に留まり、59%は

成立までに 4 日から 14 日を要している。また、成立までに 15 日以上の長い期間を要している割合は、全体の 38%で

あった。

図 10:診査扱い

まとめ

診査扱いによる申込の 65%は 14日以内に成立しているが、3日以内の成立は 2%に留まり、63%は成立までに 4日から

14 日を要している。また、成立までに 15 日以上の長い期間を要している割合は、全体の 35%であった。

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ミュンヘン再保険の見解

告知書扱いの申込は、報状扱い(面接士扱い、健康診断書扱い、診査扱いなど)の申込に比べ、申込開始から成立までの

日数がわずかに短い傾向にあるものの、その差はわずかでした。このことより、報状扱いの申込処理においては、医的

情報が効率的に処理されていると解釈することができます。一方、健康診断結果の提出や診査の実施が必要ない告知書

扱いについては、自動査定ソリューションの導入により効率的に処理を進め、成立までの期間をさらに短縮できる

可能性があるのではとないかと考えます。さらに、ドリルダウン質問を活用し追加必要情報を入手することで、面接士

扱いの範囲までを自動査定で取り扱うことが可能になるのではないかと、私どもは期待しています。

【質問】 アンダーライター1 人が 1 日に行う引受査定の平均件数は何件程度ですか?

図 11:1 日の平均査定件数(アンダーライタ 1 人当たり

(回答社数:18 社)

まとめ

アンダーライター1人が 1 日に行う引受査定の件数は、会社によりばらつきがある。1日当たりの査定件数が 50 件

以下の会社は9社であったが、100 件を超える会社も2社あった。1日の就業時間を7時間とすると、100 件を査定

する場合、1案件当たりの査定時間はわずか4分少々という計算になる。

ミュンヘン再保険の見解

1日 100 件という多くの案件を処理する場合、その時間の大部分は、本来の査定にかかる時間というよりはむしろ、

事務作業の時間に奪われているのではないかと想像します。これらの事務作業は、アンダーライター以外のスタッフ

(派遣社員など)により処理が可能なものも多いと思われるため、ここにさらなる業務効率化の余地があると考えます。

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【質問】 ピーク時はどのように対処していますか?また、ピーク時以外はどのような業務に携わっていますか?

ピーク時の対処方法については、回答があった 17 社中8社が「残業で対応している」と回答した。他3社は「現在の

陣容でピーク時も対応可能である」と回答し、残り6社からは、サポートスタッフの確保、入力作業の外部委託、ダブル

チェックの省略などでピーク時に対処しているとの回答があった。ピーク時以外は、セミナーや勉強会への参加、査定

標準の改定作業、商品企画などの業務に従事しているという回答が多かった。

【質問】 平均して、全申込中何%の申込に不備がみられますか?

図 12:全申込における不備率(すべての不備)

(回答社数:15 社)

まとめ

平均して、全申込の 21%に何らかの不備があるとの回答であった。回答があった 15 社中5社は、不備率が全体の

10%以下であると回答したが、21%以上と回答した会社も 8 社あった。

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【質問】 平均して、全申込中何%の申込に告知に関連した不備がみられますか?

図 13:全申込における不備率(告知関連不備)

(回答社数:15 社)

まとめ

平均して、全申込の 11%に告知に関連した不備があるとの回答であった。回答があった 15 社中9社は、告知関連の

不備率は 10%以下であると回答したが、21%以上と回答した会社も3社あった。

ミュンヘン再保険の見解

特に告知に関連した不備については、自動査定ソリューションの導入により劇的に減少させることが可能です。不備率

を減らすことで成立までの期間が短縮されるため、販売現場では新たな見込み客の開拓や既存顧客へのサービスのために、

より多くの時間を費やすことが可能になります。

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【質問】 不備対応のために、何人程度の人員を割かれていますか?

図 14:不備対応のスタッフ数(全ての不備)

(回答社数:9 社)

まとめ

回答があった 9 社中6社は、不備対応をするスタッフ数は 5 名以下であると回答したが、11 名以上と回答した会社も

2社あった。

【質問】 (図 14 で回答したスタッフ数のうち)告知に関連した不備を対応する人員は何名ほどですか?

図 15:不備対応のスタッフ数(告知関連不備)

(回答社数:10 社)

まとめ

回答があった 10 社中 7 社は、告知に関連した不備対応をするスタッフ数は 5 名以下であると回答したが、11 名以上と

回答した会社も2社あった。

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【質問】 申込手続き途中で不成立となった申込の割合(延期・謝絶などで引受に至らなかったケースは除く)はどの

程度ですか?選択方法別にお答え下さい。

図 16 は、申込手続き途中で離脱し不成立となった申込の割合の平均について、選択方法別に示している。

図 16:離脱率

まとめ

告知書扱いの離脱率は6%であった。報状扱いの離脱率は、面接士扱い、健康診断書扱い、診査扱いの順で高くなり、

面接士扱いで1%強、診査扱いでは7%強であった。

ミュンヘン再保険の見解

離脱率に関するデータを保持していないと回答した会社もありましたが、このデータは新契約プロセスの効率性を測る

貴重な指標であり、海外の市場では頻繁に追跡されています。最新のデータ分析ツールを利用することで、手続きのど

の段階で申込が中断したかについても分析を行うことが可能です。

【質問】 選択方法別の引受限度額について、現在引き上げを検討していますか?

回答があった 17 社中1社が、いずれかの選択方法において、限度額の引き上げを予定していると回答した。

ミュンヘン再保険・MRAS の見解

図 7 から図 10 の結果が示しているように、告知書扱いの申込は、報状扱い(面接士扱い、健康診断書扱い、診査扱い

など)の場合と比べ、申込開始から成立までの期間が短い傾向にありました。このことからも、告知限度額の引き上げは、

顧客・代理店の満足度向上のみならず、販売増加にも寄与するものと考えます。

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セクション3 – ペーパーレスプロセスおよび自動査定ソリューション

このセクションでは、ペーパーレスプロセスおよび自動査定ソリューションに関する質問を実施した。

参加保険会社は、自社が属するカテゴリーに応じて回答を行った。

カテゴリー1 : 自動査定ソリューションを導入中または具体的に導入を検討している。

カテゴリー2 : 自動査定ソリューションの導入を検討したが、最終的に導入しないと決定した。

カテゴリー3 : 自動査定ソリューションの導入を継続的に検討している。

カテゴリー4 : 自動査定ソリューションの導入を検討したことはない。

カテゴリー1:自動査定ソリューションを導入中または具体的に導入を検討している。

参加保険会社 20 社中8社が、カテゴリー1に属すると回答した。

図 17 は、カテゴリー1 の8社が、自動査定ソリューションの導入決定にあたって重要であった(もしくは重要であると

考えている)項目について、あらかじめ列挙した項目を5段階(1:まったく重要でない 2:重要でない 3:どちら

ともいえない 4:重要である 5:非常に重要である)で評価した結果の集計である。

図 17:自動査定ソリューションの導入にあたって重要な項目

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まとめ

参加保険会社が重要と評価した主な項目は、以下のとおり。

申込者および取扱者の事務負担軽減

カテゴリー1 の 8 社すべてが、この項目を 4(重要)または 5(非常に重要)と回答した。平均スコアは 4.8。

ミュンヘン再保険の見解

海外の市場においても、競争の激しい成熟した市場で生き抜く上で、「申込者および取扱者の事務負担軽減」はもっとも

重要視されている点です。今後、生命保険の販売チャネルが独立系代理店(ショップ)や銀行窓販に移行していく中では、

申込者・取扱者の事務負荷軽減の重要性はさらに増加していくことでしょう。

申込から成立に至るまでの期間の短縮

カテゴリー1 の 8 社中 7 社が、この項目を 5(非常に重要)と回答した。平均スコアは 4.6。

ミュンヘン再保険の見解

海外の市場と比べ、日本は申込開始から成立までの期間がかなり短いというのが実情です。しかし、セクション2で

示したように、自動査定ソリューションの導入により、申込および告知に関連した不備を軽減することができ、成立

までの期間をさらに短縮することも期待できます。

カテゴリー2:自動査定ソリューションの導入を検討したが、最終的に導入しないと決定した。

カテゴリー2 に属する会社はなかった。

カテゴリー3:自動査定ソリューションの導入を継続的に検討している。

参加保険会社 20 社中7社が、カテゴリー3に属すると回答した。

図 18 は、カテゴリー3 の7社が、自動査定ソリューションの導入を今後決定するにあたって、重要であると考えている

項目について、あらかじめ列挙した項目を5段階(1:まったく重要でない 2:重要でない 3:どちらともいえない

4:重要である 5:非常に重要である)で評価した結果の集計である。

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図 18:自動査定ソリューションの導入を今後決定するにあたって重要な項目

まとめ

参加保険会社が重要と評価した主な項目は、以下のとおり。

申込者および取扱者の事務負担軽減

カテゴリー3 の 7 社すべてが、この項目を 4(重要)または 5(非常に重要)と回答した。平均スコアは 4.6。

ミュンヘン再保険の見解

カテゴリー1と同様、「申込者および取扱者の事務負担軽減」は、自動査定ソリューションの導入を今後決定する上で、

もっとも重要視されている点でした。このことは、自動査定ソリューションの導入効果に非常に大きな期待が寄せられて

いることを示しているといえます。

カテゴリー3に属する7社へ、さらに以下の質問を実施した。各質問と回答は、以下のとおり。

【質問】 これまでに、自動査定ソリューションの導入決定に至らなかった最大の原因は何ですか?

他に優先度の高いプロジェクトがあったため

市場でのニーズがまだ十分に高まっていないため

コストが高く、ビジネスケースの作成が困難なため

既存の後方システムで、すでに一定割合の自動化を達成しているため

導入効果に関し、社内でのコンセンサスが得られていないため

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【質問】 自動査定ソリューション導入決定のために、どのような情報やデータが必要ですか?

事務効率化やコスト効果のメリット

ネット生保以外の成功事例

【質問】 自動査定ソリューションにどのような機能を求めますか?

自社の査定標準に合わせることができ、かつベンダーの介在なしに査定ルールを構築・改定できる機能

データ分析、ツリー(ロジック)のバージョン管理、インターフェースのカスタマイズ機能

【質問】 自動査定ソリューション導入の際には、どの販売チャネルでソリューションを使用してみたいですか?

(カテゴリー3 の 7 社中)

3社が専属代理店(または営業職員)と回答

2社が独立系代理店(ショップ)と回答

1社が銀行窓販と回答

4社がダイレクト(ネット・郵送)と回答

カテゴリー4:自動査定ソリューションの導入を検討したことはない。

参加保険会社 20 社中 5 社が、カテゴリー4 に属すると回答した。

最後に、自動査定ソリューション導入予定の有無にかかわらず、参加保険会社 20 社すべてに以下の質問を実施した。

【質問】 自動査定ソリューションを導入する際に、課題となる点は何ですか?

LINC 情報や自社の保有データの取り扱い

告知のみで引受可能な商品が限定されていること

導入・保守コスト

従前のプロセスと併用する場合に2重のコストがかかること

申込者・被保険者の本人確認

紙の申込書への署名・押印が必要な点

専属代理店(または営業職員)チャネルにおける有用性が不明な点

紙とペーパーレス告知における査定結果の整合性の確保

人による査定プロセスを完全になくすことは出来ないこと

プロジェクト遂行要員の確保

再保険

支払率への影響度が不明な点

すべてのチャネルへの導入が困難な点

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【質問】 査定の自動化やプロセスのペーパーレス化に関して、業界の先駆者として競合他社に先行して行動したい考えが

ありますか?

参加保険会社 20 社中3社が「はい」と回答した。先駆者となることのメリットについては、以下の回答があった。

他社との差別化が図れる

「業界の先駆者」というブランドイメージの向上

【質問】 先駆者となることをためらう要因は何ですか?

すでに先行者があり、この時点から先駆者を目指す利益は大きくない

すでに数社で実績があるため、先駆者とはみられない

先駆者となることで販売が伸びるとは考えられない

先駆者となることのリスクを負えない

【質問】 先駆者ではなく 2 番手以降となることのメリットは何ですか?

先行する他社の成功・失敗事例を参考に、より良い仕組みを構築できる

自動査定ソリューションへの市場の反応を観察できる

【質問】 新契約申込処理や引受査定以外で、自動化により効率化が図れると期待できる分野はありますか?

各種保全業務

保険金支払査定

データの蓄積・分析

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成功への鍵 –ミュンヘン再保険の見解

現在、日本の生命保険業界はデジタル化への移行初期の段階にありますが、新契約・引受査定プロセスのデジタル化に

向けた動きは、今後さらに加速していくでしょう。生命保険会社にとって、紙による処理からペーパーレスプロセスへ

の移行は、他社との差別化を図り競争力を強化する絶好の機会となります。

新契約・引受査定プロセスのデジタル化を実現させることは、生命保険会社にとって、将来に渡るビジネスの成長を

支える基盤となるでしょう。ペーパーレスプロセスや最新テクノロジーを活用した自動査定ソリューションの導入に

遅れた保険会社は、ますます競争が厳しさを増す市場の中で、今後勝ち抜いていくことが難しくなるかもしれません。

私どもミュンヘン再保険は、時代の流れ、つまり新契約・引受査定プロセスのデジタル化に取り組む際に懸念される

業務へのインパクトよりも、デジタル化を躊躇して流れに乗り遅れるリスクの方が、はるかに大きいものと考えます。

本サーベイ結果の中ですでに触れてまいりましたが、新契約・引受査定プロセスのデジタル化に向けて動き出す際には、

以下に挙げる点が重要な鍵となります。失敗により投資を無駄に終わらせることなく、プロジェクトを必ず成功させる

ためにも、ここでいま一度この点を強調し、サーベイ “Enterprise digitization – ビジネス効率を最大化する

最新テクノロジー” のまとめとさせていただきます。

IT 部門の介在なしに、アンダーライター自らが査定ルールの構築・改定を行うことができる

外部の IT ベンダーに依存しないソリューション

新商品投入時のスピード感

自動査定ソリューション導入のその日から、有用なデータ提供を可能にするデータ分析ツール

日々進歩する技術を取り入れた最新テクノロジー

プロジェクト失敗のリスクが低い、実証されたソリューションの選定

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お問い合わせ先

パトリック サラン

日本における代表者、CEO

ミュンヘン再保険会社日本支店(生命再保険)

Tel.: 03 5251 6869

Fax : 03 5251 6840

[email protected]

岡崎 真也 FALU

マネージャー

アンダーライティング部

ミュンヘン再保険会社日本支店(生命再保険)

Tel.: 03 5251 6863

Fax : 03 5251 6840

[email protected]

林 洋一

ディレクター、セールス&マーケティング

ミューニックリー オートメーションソリューションズ株式会社

Tel.: 03 4550 1552

Fax: 03 3501 7731

[email protected]

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