日進木材工業株式会社 第74期 (2017年9月~ 2018年8月) ·...

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写真:持続可能な木材への取組 発行日:2018年11月30日 認証範囲 日進木材工業株式会社 改訂日:2018年12月19日 日進木材工業株式会社 第74期 (2017年9月~ 2018年8月)

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写真:持続可能な木材への取組

発行日:2018年11月30日認証範囲 : 日進木材工業株式会社

改訂日:2018年12月19日

日進木材工業株式会社

第74期(2017年9月~

2018年8月)

・ご挨拶 -P1-

・会社概要 -P1-

・環境経営への取組み

<環境経営方針>

<取組み体制>

・リサイクル工程図 -P4・5-

・中期環境経営目標及び74期 (2017年9月~2018年8月)目標

・環境経営活動の74期(2017年9月~2018年8月)取組み内容 -P8・9-

・環境経営活動の取組み結果

・環境経営活動の取組み評価 -P12-

<代表者による全体の評価と見直し>

・環境関連法規等の遵守状況の確認

 及び評価の結果並びに違反、控訴等の有無 -P13-

・中期環境経営目標及び取組内容 75期 -P14~17-

 (2018年9月~2019年8月)

-P18-

【 目  次 】

-P10~12-

-P6・7-

-P2・3-

・お問い合わせ・地図

弊社は昭和20年(1945年)設立以来、主にトラック、バスの床板に使用されている木製品の

生産を行なっています。

弊社が今、企業において最も重要視して活動している点は、トラックボデー材として使用され

ている木材、主に南洋材を、地球に優しい持続可能な木材に変更し、環境保護を重点に地球

に優しい物づくりをお客様と共に目指すことです。

今後も木製品加工を通じ、地球に優しい会社を目指し、微力でも地球温暖化防止に努めてま

いります。

●商号 日進木材工業株式会社

●代表者 代表取締役社長   花井 敬三

●環境管理責任者及び連絡担当者

EA21事務局(総務) 鈴木 耕一 

●資本金 6,270万円

●所在地 〒490-1444

愛知県海部郡飛島村木場二丁目130番地

 TEL (0567)55-3661(代表)

●事業活動 木材加工業

●事業規模 売上高 18億円(74期 2017年9月~2018年8月)

従業員数 40名

敷地面積 9,772㎡ 建物面積 5,253㎡

主にトラック、バスのボデー材及び建材の製造

マレーシア・インドネシア産の単板・合板の二次加工を行ない、取引先の

生産(序列)に合わせた納入業務を主体とする。

日本フルハーフ㈱系列 三菱ふそうトラック・バス㈱系列

ジェイ・バス㈱ 日産車体㈱ 他

●沿革 昭和20年 ㈱日進航機製作所を名古屋に設立

昭和21年 ㈱日進工業所に改称

同6月 日進木材工業㈱に改称

昭和39年 大府に新工場建設

昭和56年 トラック用フロアリングにフィンガージョイント加工製品採用

平成15年 飛島村の木材工業団地へ移転

平成27年1月 本社を飛島工場に移転

ご挨拶

会社概要

【主納入先】

-1-

  日進木材工業株式会社は、地域及び地球規模での環境保全の重要性を深く認識し、

  以下の環境経営方針を定め、全ての事業活動を通じて、その実現に取り組みます。

①事業を通じた地球環境保護

   全ての事業活動において、地球環境保護に寄与できるよう努めます。

②資源・エネルギーの効率的利用

   資源・エネルギーの消費や廃棄物の排出状況等をチェツクし、環境への負荷を認識   し、省資源、省エネルギー、リサイクルに努めます。

③環境関連法規の遵守

   環境関連の該当法規及びその他の要求事項を遵守します。

④継続的環境改善の実施

   環境保全に関する目標を設定し、取組結果を見直すことにより、継続的な環境

⑤環境啓発活動と地域・社会貢献活動の推進   環境経営レポートを公表するなど、社内外に対して環境保護に関する情報の提供を

   行い、地域社会の一員として地域・社会貢献活動を推進します。

⑥化学物質使用量の削減

   業務に必要な化学物質使用量を可能なかぎり削減します。

⑦グリーン購入

   環境にやさしいグリーン商品を積極的に購入します。

⑧製品およびサービスに関する環境配慮   環境に配慮した製品開発をします。

環境経営への取組み

- 環境経営方針 -

   改善に取り組みます。

制定 : 平成20年12月22日

改定 : 平成30年11月30日

日進木材工業株式会社代表取締役

-2-

取組み体制

代表者 ①環境経営管理の最高責任者取締役会 ②環境経営方針の制定・見直し

③環境管理責任者の任命④エコアクション21環境経営システムの見直しの実施⑤必要な設備、人的、技術、資金等の資源の適正配分

環境管理委員会 ①エコアクション21に関する活動内容の審議②環境経営目標及び環境経営計画の審議と実施運営の確認

環境管理責任者 ①必要な設備、人的、技術、資金等の資源の提案②エコアクション21の維持管理の統括③環境経営目標及び環境経営計画の立案と承認④不適合是正処置の統括及び検証⑤緊急事態対処の最高責任者⑥利害関係者への情報の開示に関する統括⑦経営者にエコアクション21の実績を報告⑧環境経営レポートの作成

EA21事務局 ①エコアクション21の実施運営の事務局②環境管理責任者の補佐③外部及び内部の利害関係者との環境情報伝達の管理④法規制及び同意したその他の要求事項の入手と管理⑤環境経営計画実施状況の把握及び指導⑥環境教育計画の策定と実施指導

各部門 ①環境経営計画の実施②部門内の環境教育と環境経営活動の啓蒙③防火、防災等緊急時対応の準備④廃棄物の分別と適正処理の推進⑤構内作業者への環境経営活動協力要請

責任及び権限

2018年8月31日

取締役会

EA21事務局環境管理責任者

環境管理委員会

総務部・木材部・床組部・建材部

代 表 者

-3-

製品加工工程とリサイクル工程図  (木材部 トラック床板の製造)

 帯鉄 →①鉄くずリサイクル(売却)

         有価物として売却

 (業者引取り)

・各木材加工用機械には集塵機からのダクトが

伸びており、おが粉を収集。

集塵機で集められた各部署からのおが粉はサ

イロで保管。一定量集めた後、業者に引取りを

掛ける。業者は堆肥の原料として再利用。

  ・燃え殻

上水 ボイラ排水

検査・出荷

廃棄処理(埋立)

リサイクル工程図(木材部)

材料

③堆肥の原料に再利用

④ボイラー蒸気は乾燥室の熱源として利用

入荷時の梱包材等を分別

 ビニール・硬質プラスチック

   → ②廃プラスチック RPFの材料(廃棄物処理)

木専ボイラ(木質系燃料を燃焼)

蒸気

集塵機

おが粉

加工

木材端切

-4-

製品加工工程とリサイクル工程図 (床組部 バス床板の製造)

合板を製品サイズに合わせてカット

加工(プレート貼り)

NC加工機にて形状加工 製品の一部はプレートの貼り付けを行う

塗装 乾燥(塗装)

 

出荷

出荷

検査・セット

全自動塗装機にて塗装

⑤塗料の空き缶は鉄くずとしてリサイクル(売却)

ボイラー蒸気の熱を利用し製品を乾燥させる

⑥木専ボイラーからのサーマルリサイクルを利用

検査後セット

③端材は木製品再生業者に売却

④細かな端材はボイラーの燃料として利用

リサイクル工程図(床組・建材部)

材料

梱包材を分別

①廃プラスチック RPFの材料(廃棄物処理) ②端材は定寸化し練り合わせ合板の材料として再使用

加工(カット)

加工(NC加工)

-5-

目標

71期 72期 73期

H26.9~H27.8 H27.9~H28.8 H28.9~H29.8

電力 36.90 32.61 32.55

化石燃料 4.77 4.51 4.87

合計 41.67 37.12 37.42

99.40 99.40 99.04

1.46 1.21 1.38

1.836% 1.710% 1.731%

91.30% 91.07% 82.76%

目標:37千kg-CO2/億円 以下(自社製品売上)

注2…産業廃棄物処理(処理業者)と社内木質系燃料による二酸化炭素排出量を除く

二酸化炭素排出内訳(千kg-CO2/億円)

70期実績 71期実績 72期実績 73期実績 74期目標 75期目標

電力による排出量 42.35 36.90 32.61 32.55 32.19 31.83

化石燃料による排出量 5.21 4.77 4.51 4.87 4.81 4.77

合計 47.56 41.67 37.12 37.42 37.00 36.60

目標:99%以上

   リサイクル率=リサイクルされる排出物÷生産活動からの総排出物 (端材含む)

リサイクル率の向上 % 99%以上

排水量の削減

環境に配慮した新素材の開発・展開 環境に配慮した新素材の開発・展開を推進する。

化学物質取扱量の削減※ トルエン(t)/合板使用量(t) 1.700%以下

グリーン購入の推進 % 92.00%以上

※化学物質取扱量の削減は床組合板使用量に対するトルエンの割合

㎥/百万円(自社製品売上) 1.20以下

Ⅱ.リサイクル率の向上

注1…電気使用量のkg-CO2/kWh換算値は、中部電力㈱の排出係数0.516kg-CO2/kWh(平成24度実績)を使用

Ⅰ.二酸化炭素排出量の削減(千kg-CO2/億円)

中期環境経営目標及び74期目標

74期 目標

H29.9~H30.8

千kg-CO2/億円(自社製品売上) 32.19以下二酸化炭素

排出量の

削減

千kg-CO2/億円(自社製品売上) 4.81以下

千kg-CO2/億円(自社製品売上) 37.00以下

47.56 41.67

37.12 37.42

37.00 36.60

0

10

20

30

40

50

60

70期 71期 72期 73期 74期 75期

自社製品比率

目標

98.42%

99.40% 99.40%99.04%

99% 99%

90.00%

92.00%

94.00%

96.00%

98.00%

100.00%

70期 71期 72期 73期 74期 75期

リサイクル率

目標

-6-

目標:1.2㎥/百万円 以下 (自社製品売上)

 自社製品売上(百万円)あたりの排水量(㎥)を1.2㎥/百万円 以下にする。

水資源の排水量は工場の稼働状況に左右されるため、自社製品売上あたりの排水

量(㎥/百万円)という単位を使用する。

目標:合板使用量(t)に対するトルエンの割合1.700%以下

引き続き、お客様へ地球環境に配慮した水性塗料等への切替を働きかける。

Ⅴ.グリーン購入の推進 目標:グリーン商品購入比率92%以上

Ⅳ.化学物質取扱量の削減

Ⅲ.排水量の削減(㎥/百万円)

 水性塗料への切替はお客様の同意なしにできることではないため、環境経営目標

を下記とする。

第74期(2017年9月~2018年8月)の環境経営目標は合板の年間使用量(t)に対す

るトルエンの割合(t) を1.700%以下とする。

1.87 1.46

1.21 1.38

1.20 1.20

0.00

1.00

2.00

3.00

4.00

5.00

70期 71期 72期 73期 74期 75期

㎥/百万円

目標

1.797% 1.836%1.710% 1.731%

1.700% 1.700%

0.000%

0.500%

1.000%

1.500%

2.000%

2.500%

3.000%

70期 71期 72期 73期 74期 75期

トルエンt/合

板使用量t

目標

59.71%

91.30% 91.07%

82.76%

92% 92%

0.00%

20.00%

40.00%

60.00%

80.00%

100.00%

70期 71期 72期 73期 74期 75期

グリーン商品

目標

-7-

Ⅰ.二酸化炭素排出量の削減(ガソリン・軽油等使用)について

①エコ商品の選定

 会社内の機械を購入する際は電力効率の優劣を勘案し購入する。

 社用車を購入する際は燃費性能を重視して購入する。

②照明機器の見直し

 社内の照明機器を見直し水銀灯からLED照明への切り替えを検討する。

③節電の徹底

 長期間使用していない機械はコンセントを抜く、またはブレーカーでOFFにしておく。

 持場の機械から離れる時は、機械の電源OFF。

 コンプレッサー配管、各機械のエア漏れの点検を行い、漏れている箇所は修理を行う。

④化石燃料による二酸化炭素の排出を抑える

 自動車運転時は車間距離にゆとりをもち、加速・減速の少ない運転を心掛ける。

 フォークリフト停車時はエンジンを切り、かけっぱなしにしない。

Ⅱ.リサイクル率の向上について

①会社から排出される物も資源であるという意識付けを促し、分別の徹底を図る。

②混合物を分別することで産業廃棄物の総量を減らし、使用できる資源を大切にする。

Ⅲ.排水量削減について

①万が一水漏れが起きていても最小限に食い止めるため、帰る際には水道の元栓を

 閉める。

②日々の水道使用量を把握し、水漏れや過度な水資源利用がないか管理する。

③乾燥室の利用状況に応じてボイラーを焚く。 無駄に焚かない。

①合板使用量に対して塗布量を一定に保つ。

②過度な塗装はしない。

③自動塗装機はなるべくまとめて使用し、隙間のロスを最小限に抑える。

以上を守り、社内の有機溶剤を必要以上使用しないように心掛ける。

環境経営活動の取組み内容(74期 2017年9月~2018年8月)

Ⅳ.化学物質取扱量の削減について

-8-

Ⅴ.グリーン購入の推進

引き続き、同価格、同品質であれば積極的にグリーン商品を購入する。

購入要求書を改訂し、グリーン商品とグリーン商品以外を購入する前に明確にする。

グリーン商品を選択しない理由(価格や品質、グリーン商品では代用品がないなど)を

記入し意図しないグリーン商品以外の購入を未然に防ぐこと。

Ⅵ.環境に配慮した新素材の開発

第73期(2016年9月~2017年8月)においては、新たな新素材開発までには至らなか

ったが、海外での製品化を進めることで、輸送面において環境に配慮することができた。

第74期(2017年9月~2018年8月)においては、更に海外での製品化を進めることで、

数値としては現れないが、環境に配慮していきたい。

また新素材についても積極的に開発を進めていきたい。

-9-

取組み内容取りまとめ一覧

71期 72期 73期

2014.9~2015.8 2015.9~2016.8 2016.9~2017.8 目標 実績 評価

10.28 11.48 9.93 10.24

36.90 32.61 32.55 32.19以下 30.60 ○

379.33 374.32 323.37 313.45

4.77 4.51 4.87 4.81以下 3.98 ○

49.05 51.73 48.34 40.75

41.67 37.12 37.42 37.00以下 34.58 ○

428.38 426.05 371.70 354.10

99.40 99.40 99.04 99%以上 99.05 ○

1.46 1.21 1.38 1.20以下 1.17 ○

1,500 1,394 1,371 1,200

1.836% 1.710% 1.731% 1.700%以下 1.629% ○

14.41 15.03 11.97 9.71

784.71 878.75 691.72 595.89

91.30% 91.07% 82.76% 92.00%以上 94.86% ○

Ⅰ.二酸化炭素排出量の削減

  電力によるCO2排出量削減目標 32.19千kg-CO2/億円(自社製品売上)以下 に対し、実績は 30.60

 千kg-CO2/億円(自社製品売上)となり、目標値よりも1.59千kg-CO2/億円(自社製品売上)抑えるこ

 とができた。電力によるCO2排出量削減は木材部の現地製品化による自社加工率の削減が主な要因

 と思われる。

  化石燃料によるCO2排出削減目標4.81 千kg-CO2/億円(自社製品売上)以下に対し、実績は3.98

 千kg-CO2/億円(自社製品売上)となり、目標値よりも0.83千kg-CO2/億円(自社製品売上)抑えるこ

 とができた。

 2017年4月より大府駐車場からの送迎バスを2台から1台に集約したことにより、ガソリンの使用量を抑

 えることができた。

  トータルのCO2削減目標37.00千kg-CO2/億円(自社製品売上)以下に対し、実績は34.58千kg-CO2

 /億円(自社製品売上)となり、目標値よりも2.42千kg-CO2/億円(自社製品売上)抑えることができた。

リサイクル率の向上 %

㎥/百万円(自社製品売上)

※化学物質取扱量の削減は床組合板使用量に対するトルエンの割合

㎥(排水量)

トルエン(t)/合板使用量(t)

トルエン(t)

合板使用量(t)

グリーン購入の推進 %

環境に配慮した新素材の開発・展開 環境に配慮した新素材の開発・展開を推進する。

排水量の削減

化学物質取扱量の削減 ※

千kg-CO2/億円

(自社製品売上)

千kg-CO2

自社製品売上(億円)

千kg-CO2/億円

(自社製品売上)

二酸化炭素排出量の削減

電力

化石燃料

合計

千kg-CO2

環境活動の取組み結果

74期(2017.9~2018.8)

千kg-CO2/億円

(自社製品売上)

千kg-CO2

-10-

Ⅱ.リサイクル率の向上

  目標としていた99%以上のリサイクル率をゴミの分別により、混合物を減らすことで、目標値より0.05

 %多い99.05%のリサイクル率とすることができた。

Ⅲ.排水量の削減

  目標としていた 1.2㎥/百万円(自社製品売上)以下 に対し実績は1.17㎥/百万円(自社製品売上)と

 なり目標値よりも0.03㎥/百万円(自社製品売上)排水量を減らすことができた。

 排水量(㎥)だけでみても昨年の約88%に抑えることができている。

 トイレ清掃のホースをシャワーノズルにし、水をすぐ止められるようにできたこともよかった。

 

Ⅳ.化学物質取扱量の削減

  塗布量を一定に保ち、また、隙間のロスを最小限に抑え、目標の1.700%トルエン(t)/合板使用量(t)

 以下よりも 0.071%トルエン(t)/合板使用量(t) 抑え、 1.629%トルエン(t)/合板使用量(t)とすること

 ができた。

 お客様への提案で塗装廃止が一部車種に採用された事が効果として表われた。

Ⅴ.グリーン購入の推進

  目標としていたグリーン購入比率92%以上を2.86%超え、グリーン購入比率94.86%とすることができ

 た。

 購入要求書を改善し、購入前にグリーン商品かグリーン商品以外かを明確にすることで、可能な限りグ

 リーン商品を選ぶことができた。

Ⅵ.環境に配慮した新素材の開発・展開

 「竹」「アカシア」といったエコ製品も堅調に推移しており、昨年比2割増とすることができた。

インドネシアからのアピトン材に関しては合法木材の証明である「リーガルウッド」の証明書がついたもの

を輸入しています。

-11-

その他活動

 緊急事態訓練を平成29年11月15日に開催。 ポンプ隊、消火器隊、環境保全隊を中心に

 消火活動、通報、非常持出、塗料流出防止訓練を行いました。

環境活動の取組み評価

 代表者による全体の評価と見直し

 の実績を下回る事から、新たな目標値をたてることとした。

  74期(2017年9月~2018年8月)においては、製品の現地化が進んだことで二酸化炭素の排

 出量を低く抑えられ、またお客様へ塗装レスの提案をし、一部で採用されたことで、化学物質

 の取扱量も低く抑えることが出来た。

 エコに対する従業員の意識が高まってきたこともあり、その他の項目についても、全てにおい

 て目標値を上回ることが出来た。

 当初予定していた75期(2018年9月~2019年8月)の目標値が74期(2017年9月~2018年8月)

-12-

1、廃棄物の処理及び清掃に関する法律

愛知県条例 県民の生活環境の保全等に関する条例

愛知県条例 廃棄物の適正な処理の促進に関する条例

要求事項 廃棄物の適正処理、発生抑制、再資源化推進、再利用、廃棄物保管場所の設置

適正処理の情報提供、及び国・県・町の施策への協力

産業廃棄物管理票交付状況等報告書 H30年6月届出済み

委託先の適切性確認

産業廃棄物収集運搬、処理業者の適切性を確認 H30.6.27~H30.8.29

2、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法

要求事項 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の保管および処分の状況を届出

 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の保管及び処分の状況等届出書 H30年6月届出済み

 H30.7.30 社内PCBを処分。運搬サンワリューツー(株)、処分 三光(株)。

3、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律

要求事項 特定化学物質取扱量の把握、SDSに基づき適正管理、一定量以上の場合排出

量届出

 第一種指定化学物質の排出量及び移動量の届出書 H30年5月届出済み

4、県民の生活環境の保全等に関する条例 特定化学物質取扱量届出書 H30年6月届出済み

5、労働安全衛生法

要求事項 安全と健康の確保、職場環境の形成の促進、SDSに基づき適正な取扱い

有機溶剤中毒予防規則の規制物質使用時は作業環境測定、健康診断の実施

 健康診断 H29年9月実施

 特殊健康診断および特定業務従事者健康診断 H29.9、H30.4月実施

 作業環境測定 H30年3月測定

6、消防法

要求事項 危険物・指定可燃物が指定数量以上貯蔵・取扱いの場合、危険物施設で保管

7、大気汚染防止法要求事項 ばい煙の定期測定

 ばい煙濃度 H29年12月、H30年6月測定

8、浄化槽法

要求事項

法定点検 H30.3月実施

9、愛知県条例 県民の生活環境保全等に関する条例

要求事項 自動車の停車時、従業員へ原動機を停止するよう指導

駐車場内において自動車の原動機を停止すべきことを周知するための処置

アイドリングストップの励行

10、業界 取引先様からのグリーン調達ガイドライン

要求事項 環境管理システムの構築

11、フロン排出抑制法

要求事項 7.5kw以上50kw未満のエアコンはメーカーによる定期点検 

7.5kw未満は簡易点検実施(3ヶ月に1度)

12、省エネ法要求事項 1年間のエネルギー使用量(原油換算値)が1500kl以上の場合はエネルギー管理統括者

の選任。日常のエネルギー使用実績の把握。判断基準の遵守。

 第74期(2017年9月~2018年8月)原油換算値 162kl のため特定事業者対象外

上記法律・条例等に関し、全て遵守しています。

また過去3年間、違反についての指摘等は無く、訴訟等についても無し。

環境関連法規等の遵守状況の確認(主要関連法規)及び評価の結果並びに違反、訴訟等の有無

定期清掃 H30.1月、7月実施  定期保守点検 H29.(9月)、10月、(12月)、H30.2月(3月)、6月実施

-13-

73期実績 74期実績 75期目標

2016.9~2017.8 2017.9~2018.8 2018.9~2019.8

電力 32.55 30.60 30.29以下

化石燃料 4.87 3.98 3.94以下

合計 37.42 34.58 34.23以下

99.04 99.05 99.00以上

1.38 1.17 1.11以下

1.731% 1.629% 1.548以下

82.76% 94.86% 95.00以上

74期(2017年9月~2018年8月)の二酸化炭素排出量の削減実績34.58千kg-CO2/億円

(自社製品売上)は目標値37.00千kg-CO2/億円(自社製品売上)の約93%に抑える事が

できた。この実績を踏まえ、74期実績比マイナス1%を75期(2018年9月~2019年8月)の

目標とする。

中期環境経営目標及び取組内容 75期(2018年9月~2019年8月)

中期環境経営目標は71期(2014年9月~2015年8月)から75期(2018年9月~2019年8月)の5年間とする。

二酸化炭素排出

量の削減

千kg-CO2/億円(自社製品売上)

千kg-CO2/億円(自社製品売上)

千kg-CO2/億円(自社製品売上)

注1…電気使用量のkg-CO2/kWh換算値は、中部電力㈱の排出係数0.516kg-CO2/kWh(平成24度実績)を使用

グリーン購入の推進 %

環境に配慮した新素材の開発・展開  環境に配慮した新素材の開発・展開を推進する。

Ⅰ.二酸化炭素排出量の削減(千kg-CO2/億円) 目標:34.23千kg-CO2/億円 以下(自社製品売上)

注2…産業廃棄物処理(処理業者)と社内木質系燃料による二酸化炭素排出量を除く

リサイクル率の向上 %

排水量の削減 ㎥/百万円(自社製品売上)

化学物質取扱量の削減 トルエン(t)/合板使用量(t) %

47.56

41.67 37.12 37.42

34.58

47.56

41.85 41.85

32.51

37.00

34.23

0

10

20

30

40

50

60

70期 71期 72期 73期 74期 75期

自社製品比率

目標

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① 集塵機の効率利用

 休憩時は工場集塵機を一斉に止める。

 小型の集塵機はおが粉がまとまってからサイロに送る。

 

②照明機器の見直し

 社内の水銀灯を順次LEDへ切り替える。

③化石燃料による二酸化炭素の排出を抑える

 自動車運転時は車間距離にゆとりをもち、加速・減速の少ない運転を心掛ける。

 社用車のガソリン使用履歴を調べ、効率の良い運転ができているか調査する。

Ⅱ.リサイクル率の向上 目標:99.00%以上

   リサイクル率=リサイクルされる排出物÷生産活動からの総排出物 (端材含む)

① 廃棄する電線は混合物ではなく有価物として分別する。

② 分別を徹底し、再資源化できるよう仕分ける。

98.42%

99.40% 99.40%99.04% 99.05%

98% 98%

99% 99% 99% 99%

90.00%

92.00%

94.00%

96.00%

98.00%

100.00%

70期 71期 72期 73期 74期 75期

リサイクル率

目標

0.0010.0020.0030.0040.0050.00

70期 71期 72期 73期 74期75期

42.35 36.90

32.61 32.55 30.60

5.21 4.77

4.51 4.87 3.98

30.29

3.94

70期 71期 72期 73期 74期 75期

化石燃料目標値 3.94

電力目標値 30.29

化石燃料による二酸化炭素排出 5.21 4.77 4.51 4.87 3.98

電力による二酸化炭素排出 42.35 36.90 32.61 32.55 30.60

二酸化炭素排出内訳と目標値

千kg-CO2/億円(自社製品売上)以下

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  自社製品売上(百万円)あたりの排水量(㎥)を 1.11㎥/百万円(自社製品売上)以下にする。

 水資源の排水量は工場の稼働状況に左右されるため、自社製品売上あたりの排水量

 (㎥/百万円)という単位を使用する。

下記3項を重点に実施。

①万が一水漏れが起きていても最小限に食い止めるため、帰る際には水道の元栓を閉める。

②日々の水道使用量を把握し、水漏れや過度な水資源利用がないか管理する。

③乾燥室の利用状況に応じてボイラーを焚く。無駄に焚かない。

目標:合板使用量(t)に対するトルエン(t)の割合 1.548%以下

75期(2018年9月~2019年8月)の環境経営目標は合板の年間使用量(t)に対するトルエン

(t)の割合を1.548%以下とする。

①全自動塗装機のメンテナンスを常に行い、能力が100%発揮できる状態に保つ。

②過度な塗装はしない。

③自動塗装機はなるべくまとめて使用し、隙間のロスを最小限に抑える。

④引き続きお客様へ「塗装レス」の提案を推進する。

以上を守り、社内の有機溶剤を必要以上使用しないように心掛ける。

Ⅲ.排水量の削減(㎥/百万円)       目標:1.11㎥/百万円 以下 (自社製品売上)

Ⅳ.化学物質取扱量の削減

1.87 1.46 1.21 1.38 1.17

1.87 1.80 1.80

1.20 1.20 1.11

0.00

1.00

2.00

3.00

4.00

5.00

70期 71期 72期 73期 74期

㎥/百万円

目標

1.797% 1.836% 1.710% 1.731% 1.629%

1.836% 1.825%1.700% 1.700%

1.548%

0.000%

1.000%

2.000%

3.000%

70期 71期 72期 73期 74期 75期

トルエン(t)/合板使用量(t)

目標

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Ⅴ.グリーン購入の推進

目標:グリーン商品購入比率95%以上

引き続き、同品質、同価格であればグリーン商品を積極的に購入する。

購入要求書を記入し、グリーン商品とそうでない商品を購入する前に明確にする。

グリーン商品を選択しない理由(価格や品質、グリーン商品では代用物がないなど)を記入し

意図しないグリーン商品以外の購入を未然に防ぐこと。

Ⅵ.環境に配慮した新素材の開発・展開

  海外からの木材仕入は材料ではなく製品になったものの比率を上げていく。

 海外輸入量の製品比率を上げることで自社加工率を下げ、負担する電力割合も下がる。

 また製品に近いものを輸入することで廃棄するものの割合を少なくする。

 合法木材の利用を今後も続けていく。

 「竹」「アカシア」といった新素材の販売も継続して行う。

59.71%

91.30% 91.07%

82.76%

94.86%

59.71%

70%

90% 92% 92%95%

0.00%

20.00%

40.00%

60.00%

80.00%

100.00%

70期 71期 72期 73期 74期 75期

グリーン商品

目標

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●お問い合わせ

〒490-1444 愛知県海部郡飛島村木場二丁目130番地

         日進木材工業株式会社

  TEL (0567)55-3661

発行日:2018年11月30日

改訂日:2018年12月19日

作成者:日進木材工業株式会社 環境管理責任者(総務部) 鈴木 耕一

e-mail:[email protected]

  FAX (0567)55-3700     総務 FAX (0567)55-3660

日進木材工業㈱

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