高所作業車を安全にご使用いただくために(トラッ...

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★ ホームページにも掲載しております!是非ご覧ください。★ 2 0 1 6 発行日/ 2016 年 2 月 1 日 2 1 70 ホームページでも最新情報を お届けしています。是非ご覧ください。 レンタルのニッケン 検索 e-mail: e-mail:[email protected] [email protected] 安全ニュースで取り上げて欲しい題材やご意見ご要望などがございましたら e メールをご活用ください。 K メルマガ 配信中! メルマガ 配信中! 0 (人) 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 (人) 10 8 9 7 6 5 4 3 2 1 保護帽 金具 安全帯 高所作業車を起因物とする労働災害は、労働災害全体の発生件数に占める割合は多くはありません。ただし作業床からの墜落・ 転落や、操作ミスによるはさまれ・巻き込まれにより、死亡災害につながるケースもいくつか発生しています。 今月号の安全ニュースは「高所作業車の安全な使用」をテーマに、トラック式と自走式に分けて注意事項をご紹介します。 高所作業 高所作業車を安全にご使用いただくために(トラック式高所作業車編) 高所作業車を起因物とする労働災害発生状況(2010年~2014年) 高所作業車を安全にご使用いただくために(自走式高所作業車編) 2016年3月号の予告 交通安全 929290908888818189895555995588弊社は皆様の、安全作業に関するよりよい情報をご提供するため、安全ニュースの製作・配布に取り組んでおります。 下記、ご理解いただき、ご活用いただけますようお願い致します。 安全ニュースの一部または全部において、個人・法人を問わず、弊社および引用先(各種団体など)の許諾を得ずに、いかなる方法に おいても、営利目的にて、無断で販売・複写・複製・賃貸・加工・加筆および、公衆送信(インターネットやそれに類した送信)などを 利用して提供することを禁じております。 弊社は、本紙の内容において如何なる保証も行いません。 本紙内容にて発生した障害および事故についても、弊社は一切責任を負いません。 安全ニュースのご活用についてのお願い 参考:厚生労働省 職場のあんぜんサイト「労働災害統計」 高所作業車を安全にご使用いただくために(自走式高所作業車編) 運転資格取得の際に正しい取り扱いを学んでいただいたにもかかわらず、間違った操作や禁止事項を行なっているケース が目につきます。自走式高所作業車でこんなことをしていませんか? 鉄骨建方工事や工場のメンテナンス、内装工事などには自走式のブームリフトやテーブルリフト、建物外壁の塗装や補修など にはトラック式など、建設業の現場では高所作業車が広く使用されています。建設業以外でも引っ越し作業や造船業など さまざまな分野で高所作業車が利用され、安全かつ迅速に作業を行えるようになっています。一方、高所作業車の操作は 資格が必要な作業であり、また操作方法を誤ると事故につながる可能性があります。ここでは、ここ5年間に発生した高所作業車 を起因物とする労働災害の発生状況をご紹介します。 参考:株式会社アイチコーポレーション 「自走式高所作業車の運転」 参考:株式会社アイチコーポレーション 「自走式高所作業車の運転」 墜落事故の多くは、作業床から現場の鉄骨などへの乗り 移りに失敗して起こります。また、手摺りに足を掛けること も作業姿勢を悪くし、事故やケガの原因となります。無理 な姿勢での作業は絶対にしないでください。 万一作業床から落ちたとしても、作業者を墜落から防ぐ のが安全帯です。自動車のシートベルトと同じように、 高所作業車に乗ったら必ず安全帯を締め、金具をフックに 確実に掛けるように習慣付けましょう。 作業床最大積載荷重を超えて荷物を積んだり、作業床の 手摺り側に集中させて荷物を積むと、転倒しやすくなり ます。手摺り側への作業床最大積載荷重の2分の1から 3分の1以内にしましょう。 自走式高所作業車の転倒 は走行中に起きることが ほとんどです。自分の向 きと走行方向が異なる場 合、レバーの操作方向と 動作の方向に注意すると ともに、走行前に周囲の 状況をよく確認し、誘導者 を配置し、その指示に従っ て走行しましょう。 2月14日はバレンタインデー。日本では女性から気になる男性へチョコレートを贈る習慣がありますが、 日本で板チョコが本格的に製造販売されるようになったのは、1918年(大正7年)のことです。 コーヒー1杯5銭の当時、板チョコは1枚15銭もしたのです。当時はとても高級なお菓子だったのです。 死傷災害 災害事例 死亡災害 2010年~2014年累計/ 440 2010年~2014年累計/ 32 作業装置の格納時に操作を誤って ブームを伸ばしてしまい、作業者が 手すりと橋桁の間にはさまれた。 参考:安全ニュース2015年9月号No.165、他 樹木の剪定作業中にバランスを崩し 作業床から転落。衝撃で安全帯が腰 から抜け地上へ墜落。 現場内の段差に気が付かず、作業車 ごと転倒した。 墜落・転落 転倒 崩壊・倒壊 その他 激突され はさまれ・巻き込まれ 激突 452067857111122675610971873630382132283231314362139死傷災害の発生件数は減少傾向だったが2014年増加2010年の92人から2013年の81人までは減少していたが2014年は前年比1割増89人に。 「墜落・転落」「はさまれ・巻き込まれ」の上位2項目で321人、この2項目で全体約7割と集中的に発生。 「はさまれ・巻き込まれ」 注意! 死亡災害の原因では例年第1位、死傷災害でも2014年は第1位に。 3341414

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Page 1: 高所作業車を安全にご使用いただくために(トラッ …ホームページにも掲載しております!是非ご覧ください。 2016 発行日/2016年 2月

★ ホームページにも掲載しております!是非ご覧ください。★

2016

発行日/ 2016 年 2 月 1 日

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170

ホームページでも最新情報を お届けしています。是非ご覧ください。

レンタルのニッケン 検索

e-mail:e-mail:[email protected]@rental.co.jp安全ニュースで取り上げて欲しい題材やご意見ご要望などがございましたらeメールをご活用ください。K

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保護帽 金具

安全帯

 高所作業車を起因物とする労働災害は、労働災害全体の発生件数に占める割合は多くはありません。ただし作業床からの墜落・転落や、操作ミスによるはさまれ・巻き込まれにより、死亡災害につながるケースもいくつか発生しています。今月号の安全ニュースは「高所作業車の安全な使用」をテーマに、トラック式と自走式に分けて注意事項をご紹介します。

高所作業

高所作業車を安全にご使用いただくために(トラック式高所作業車編)高所作業車を起因物とする労働災害発生状況(2010年~2014年)

高所作業車を安全にご使用いただくために(自走式高所作業車編)

2016年3月号の予告

交通安全

92人92人 90人90人 88人88人81人81人

89人89人

5人5人 5人5人

9人9人

5人5人

8人8人

弊社は皆様の、安全作業に関するよりよい情報をご提供するため、安全ニュースの製作・配布に取り組んでおります。下記、ご理解いただき、ご活用いただけますようお願い致します。●安全ニュースの一部または全部において、個人・法人を問わず、弊社および引用先(各種団体など)の許諾を得ずに、いかなる方法においても、営利目的にて、無断で販売・複写・複製・賃貸・加工・加筆および、公衆送信(インターネットやそれに類した送信)などを利用して提供することを禁じております。●弊社は、本紙の内容において如何なる保証も行いません。●本紙内容にて発生した障害および事故についても、弊社は一切責任を負いません。

安全ニュースのご活用についてのお願い

参考:厚生労働省 職場のあんぜんサイト「労働災害統計」

高所作業車を安全にご使用いただくために(自走式高所作業車編) 運転資格取得の際に正しい取り扱いを学んでいただいたにもかかわらず、間違った操作や禁止事項を行なっているケースが目につきます。自走式高所作業車でこんなことをしていませんか?

 鉄骨建方工事や工場のメンテナンス、内装工事などには自走式のブームリフトやテーブルリフト、建物外壁の塗装や補修などにはトラック式など、建設業の現場では高所作業車が広く使用されています。建設業以外でも引っ越し作業や造船業などさまざまな分野で高所作業車が利用され、安全かつ迅速に作業を行えるようになっています。一方、高所作業車の操作は資格が必要な作業であり、また操作方法を誤ると事故につながる可能性があります。ここでは、ここ5年間に発生した高所作業車を起因物とする労働災害の発生状況をご紹介します。

参考:株式会社アイチコーポレーション 「自走式高所作業車の運転」参考:株式会社アイチコーポレーション 「自走式高所作業車の運転」

墜落事故の多くは、作業床から現場の鉄骨などへの乗り移りに失敗して起こります。また、手摺りに足を掛けることも作業姿勢を悪くし、事故やケガの原因となります。無理な姿勢での作業は絶対にしないでください。

万一作業床から落ちたとしても、作業者を墜落から防ぐのが安全帯です。自動車のシートベルトと同じように、高所作業車に乗ったら必ず安全帯を締め、金具をフックに確実に掛けるように習慣付けましょう。

作業床最大積載荷重を超えて荷物を積んだり、作業床の手摺り側に集中させて荷物を積むと、転倒しやすくなります。手摺り側への作業床最大積載荷重の2分の1から3分の1以内にしましょう。

自走式高所作業車の転倒は走行中に起きることがほとんどです。自分の向きと走行方向が異なる場合、レバーの操作方向と動作の方向に注意するとともに、走行前に周囲の状況をよく確認し、誘導者を配置し、その指示に従って走行しましょう。

2月14日はバレンタインデー。日本では女性から気になる男性へチョコレートを贈る習慣がありますが、

日本で板チョコが本格的に製造販売されるようになったのは、1918年(大正7年)のことです。

コーヒー1杯5銭の当時、板チョコは1枚15銭もしたのです。当時はとても高級なお菓子だったのです。

死傷災害

災害事例

死亡災害

2010年~2014年累計/440人

2010年~2014年累計/32人

作業装置の格納時に操作を誤ってブームを伸ばしてしまい、作業者が手すりと橋桁の間にはさまれた。

参考:安全ニュース2015年9月号No.165、他

● 樹木の剪定作業中にバランスを崩し作業床から転落。衝撃で安全帯が腰から抜け地上へ墜落。

● 現場内の段差に気が付かず、作業車ごと転倒した。

墜落・転落転倒 崩壊・倒壊 その他激突され

はさまれ・巻き込まれ 激突

45人

20人

6人 7人8人 5人

7人

1人 1人1人1人

2人

2人

6人7人

5人6人10人

9人7人 1人

8人7人

36人

30人

38人

21人

32人

28人

32人3人1人

3人1人

4人 3人6人

2人

1人

39人

●死傷災害の発生件数は減少傾向だったが2014年は増加。 2010年の92人から2013年の81人までは減少していたが2014年は前年比1割増の89人に。●「墜落・転落」「はさまれ・巻き込まれ」の上位2項目で321人、この2項目で全体の約7割と集中的に発生。●「はさまれ・巻き込まれ」に注意!死亡災害の原因では例年第1位、死傷災害でも2014年は第1位に。

3人3人

4人1人

4人

1人4人

Page 2: 高所作業車を安全にご使用いただくために(トラッ …ホームページにも掲載しております!是非ご覧ください。 2016 発行日/2016年 2月

■上部停止スイッチ

■下部停止スイッチ

ジャッキ 下部操作装置

バケット平衡取り装置

上部操作装置バケット

ブーム

アウトリガーをセットしないとレバーははたらきませんよ

12

1 2

水平に

駐車ブレーキ

各タイヤに輪止め7°以内

保護帽

安全帯

注)首振りは上部操作にて点検してください

伸縮

起伏旋回

首振り

1

2

作業半径(m)0 5

25

20

15

10

5

010 15

最小 100kg中間1 100kg中間2 100kg最大 100kg

最小 200kg中間1 200kg中間2 200kg最大 200kg

20

高上地

(m)

積載荷重:100・200kg

高所作業車を安全にご使用いただくために(トラック式高所作業車編)参考:株式会社アイチコーポレーション 「高所作業車の安全マニュアル」

高所作業車の始業点検高所作業車の始業点検高所作業車の始業点検

●右図の箇所に、損傷・ガタ・ 油漏れはないか、取り付け 状態に異常はないかなど注意 しながら、 車両の周りを巡り、 目視点検を行ってください。

•ジャッキ •下部操作装置•ブーム •バケット•上部操作装置•バケット平衡取り装置

•レバーの動きは良いですか•確実に中立位置に戻りますか•引っかかりはありませんか•ガタや遊びが多くないですか

【バケット平衡取り装置】●2個の調整バルブが完全に閉じられているか確認 してください。※完全に閉じられていないと バケットが傾き、非常に危険です。

【PTOレバー】●

【安全装置】

【非常用ポンプ作動にあたっての注意】

【停止スイッチ作動にあたっての注意】

●インターロック装置、非常用 ポンプ装置、停止スイッチ、 作業範囲規制装置などの 安全装置の仕組みを理解し、 作動確認を行ってください。

【ジャッキ・ブーム(起伏・旋回・伸縮)・バケット(首振り)】●レバー操作にあわせ、作動・停止がスムーズに行えるか どうか確認してください。

安全装置の種類と仕組み安全装置の種類と仕組み安全装置の種類と仕組み

作業範囲規制装置は、ブームが作業範囲図に示す作動限界位置に達したら、自動的に規制が働き作動を停止し、作業中の車両転倒を防止します。作業範囲図は車両操作部に表示されているので、事前に確認しておきましょう。

停止スイッチを押すことで、ブーム・バケットの作動をすべて停止させることができます。下部で停止スイッチを押すと、上下部すべての操作ができなくなります。上部で停止スイッチを押した場合は、下部にある上部キャンセルスイッチを入れると上部操作のみ作動停止となり、下部操作では作動します。

作動中、操作レバーを中立(停止)位置に戻しても停止しなくなったとき、操作レバーが物に接触して中立位置に戻せなくなったときなどに、停止スイッチを押してください。停止スイッチを押すとランプが点灯し作動が停止します。更にもう一度押すと停止を解除し復旧します。作業中にブームを動かす必要がないとき、この停止スイッチを押しておくと、誤って操作レバーに触れても動き出すことがありません。

●●

ジャッキやブームが自然降下しているときは、停止スイッチを押しても止まりません。

●傾斜地では必ず前下がりに駐車し、駐車ブレーキを確実に かけ、フートブレーキをはずしても動かないことを確認して ください。●輪止めは取っ手を持ち、全輪とも坂下側のタイヤに当たる ようにセットして下さい。●7 を゚越える傾斜地では 高所作業車を使うこと はできません。

●傾斜地では「ジャッキ自動張り出し」を絶対に使わないでください。 (前後順次作動機能付き、自動水平設置機能付きのものを除く)●ジャッキセットは、必ず前ジャッキ→後ジャッキの順で行って ください。(駐車ブレーキは後輪にかかっているため)●ジャッキセットする際は、ジャッキがジャッキベースに接した 時点で一旦止め、 ジャッキベースがずれてないことを確認 してから操作を続けてください。

●路面の傾斜にかかわらず、車両が水平になるよう ジャッキアップしてください。●このとき、車両の前後方向の水平が確保できない場合は 傾斜角度3 を゚超えないようにしてください。 (ただし左右方向は必ず水平を確保)●ジャッキベースを使用して水平を確保するときは、2枚、 20cm以内を限度にしてください。●4本のジャッキのいずれにも荷重がかかっていること、 すべてのタイヤが地切り していることを確認して ください。

●作業が終了したら、ブームを完全に格納してください。●ジャッキの格納は、必ず後ジャッキ→前ジャッキの順で 行ってください。(駐車ブレーキは後輪にかかっているため)●ジャッキを格納する際は、タイヤが地面に接した時点で一旦 止め、輪止めがタイヤに確実にかかっていることを確認して から操作を続けてください。

●路肩や水分を多く含んだ軟弱な地盤にジャッキを 張って作業をする場合、荷重が多くかかったジャッキ が沈んで転倒するケースがありますので注意して ください。●軟弱な地盤では、ジャッキが沈まないように適切な 措置を講じてください。●軟弱地盤ではありませんが、 マンホールや側溝の ふたの上に、直接 ジャッキをセット しないでください。 割れる危険性が あります。

●バケットへの搭乗者は、安全帯を 正しく身につけてください。●構造規格に適合したものを使用し、変形、損傷したものは使用しない でください。●搭乗したら直ちに安全帯のフックをフック掛けに確実にかけてください。

PTO(Power Take Off)レバー、ジャッキ、ブーム、バケット、安全装置に関して、実際に操作し、正しく作動するか、および正しく停止するかを点検してください。このとき車両は、できるだけ周囲に障害物のない水平堅土上にセットし、必ずバケットは無負荷で下部操作から行ってください。

インターロック装置には、作業開始時のジャッキセットし忘れを防止するジャッキインターロック装置と、作業中、ジャッキの誤操作を防止するブームインターロック装置があります。いずれの装置も車両転倒を防ぐためのもので、インターロック装置が働いているときにジャッキまたはブームの各操作レバーを操作しても作動しない仕組みになっています。

PTOレバーの切り換え具合、およびPTOの異音の有無を確認してください。

●作業中に、エンジン部やプロペラシャフト、油圧ポンプなどにトラブルが生じますと、各作動ができなくなります。そのため緊急用として、車両用バッテリを電源とした非常用ポンプ装置を使って油圧を発生させ、各作動を行います。

●一回の作動時間は30秒以内にしてください。もう一度行う場合は、30秒以上の時間をおいてからスイッチを操作し、作動させてください。

ジャッキインターロックがはたらいた場合4本のジャッキが完全かつ車両の水平を保持するように操作してください。ブームインターロックがはたらいた場合ブームをブーム受けに確実に格納してください。

旋回・起伏操作は、ブームが伸びているほどその動きが速く、衝撃が大きくなります。作業位置付近での旋回・起伏操作は、アクセルを低速に切り換えて、レバー操作を1本ずつ行うか、伸縮または首振り操作でバケットの位置決めを行ってください。

■SK22Aの場合

自動車部分の点検(エンジンルーム・タイヤ等)の実施もお願いします。また、点検項目は一例です。機種によって異なる場合がございます。