国際文化コース 表象言語論分野 - tokyo metropolitan university · 2013-03-27 ·...

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国際文化コース 表象言語論分野 注1 授業科目上の※印は内容の異なる場合は、重ねて履修できるものを示す。 注2 授業科目上の印は主として2年次生対象の基礎的な学部科目を示す。 備 考 単位数 授業科目名 2又は4 ※外国語文献講読1 2又は4 ※外国語文献講読2 2又は4 ※外国語文献講読3 4 ※生成言語理論 4 ※言語音韻論 2又は4 ※空間表象論 4 ※言語認知脳科学 4 ※言語構造論 2 ※表象文化史A 2 ※表象文化史B 2 ※表象文化論入門 2 ※言語科学概論 2 表象言語論基礎演習 2 ※表象文化論演習 2 ※表象言語の諸問題 2 表象文化論基礎理論 2 表象文化論特殊講義 2 ※芸術表象論 2 ※文化表象論 2 ※音韻論基礎 2 ※心理言語学 備 考 単位数 授業科目名 2 ※言語科学文献講読 2 ※音韻論 2 ※統語論 2 ※日本語の変遷 2 ※ロマンス語の構造 2 ※社会言語学 2 ※言語脳科学 2 ※認知神経科学 2 ※脳計測科学 2 ※発達科学 2 ※精神神経科学 2 ※意味論 2 ※形態論 2 ※言語獲得論 2 言語情報処理の統計学 2 ※言語科学特殊講義 10 卒業論文 10 卒業制作 10 卒業研究・制作 10 卒業研究 10 言語科学卒業論文

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Page 1: 国際文化コース 表象言語論分野 - Tokyo Metropolitan University · 2013-03-27 · 標準履修科目一覧(首都大) 国際文化コース 表象言語論分野 注1

標準履修科目一覧(首都大)

国際文化コース 表象言語論分野

注1 授業科目上の※印は内容の異なる場合は、重ねて履修できるものを示す。注2 授業科目上の ○ 基 印は主として2年次生対象の基礎的な学部科目を示す。

� 表象言語論分野

備 考単位数授業科目名

2又は4※外国語文献講読1

2又は4※外国語文献講読2

2又は4※外国語文献講読3

4※生成言語理論

4※言語音韻論

2又は4※空間表象論

4※言語認知脳科学

4※言語構造論

2※表象文化史A

2※表象文化史B

2※表象文化論入門

2※言語科学概論

2※表象言語論基礎演習

2※表象文化論演習

2※表象言語の諸問題

2※ 表象文化論基礎理論

2※表象文化論特殊講義

2※芸術表象論

2※文化表象論

2※音韻論基礎

2※心理言語学

備 考単位数授業科目名

2※言語科学文献講読

2※音韻論

2※統語論

2※日本語の変遷

2※ロマンス語の構造

2※社会言語学

2※言語脳科学

2※認知神経科学

2※脳計測科学

2※発達科学

2※精神神経科学

2※意味論

2※形態論

2※言語獲得論

2※言語情報処理の統計学

2※言語科学特殊講義

10 卒業論文

10 卒業制作

10 卒業研究・制作

10 卒業研究

10 言語科学卒業論文

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─ 307 ── 307 ─

� 表象言語論分野

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2009‐12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※言語表現論首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

 2 時限月曜日前期・後期2008年度以前は通年闍岸 冬詩担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論演習」、2009-12年度入学者は「表象文化論演習」、2008年度以前入学者は「言語表現論」という科目名で履修登録すること。〕     表象文化論

①《英詩と文化》 ①前期はイギリス現代詩、後期はアイルランド現代詩の精読を通して、イギリス、アイルランドの詩とその背景となる文化を学び、翻訳を通して英語と日本語を比較する。演習方式。

②20世紀~現在の英詩を、前期にイギリス、後期にアイルランドの詩人の作品を数編ずつ精読することによって辿っていく。詩は散文や小説と比べて1行、1語の凝縮度が高く、難解である反面、読解できたときの達成感は大きい。英詩の読み方を学びながら、英語の読解力と語彙力を高め、詩の背景となっているイギリスやアイルランドの歴史や文化についても学んでいく。また、英詩を日本語に翻訳する際に、どのような注意・工夫が必要であるかに注目することで、英語と日本語の違いについても考察してみたい。学生の発表とディスカッション中心の演習形式となるので、毎回の予習と積極的な授業への参加を期待する。

③各回に読む詩人の予定は以下のとおり。

[前期] 1   イントロダクション 2~7 Gilian Clarke 8~14 Simon Armitage 15   試験と解説

[後期] 1   イントロダクション 2~8 Seamus Heaney 9~14 Louis MacNeice 15   試験と解説 ④ Heaney and Clarke & Pre-1914 Poetry (York Notes for GCSE)その他は、プリントを配付する。参考書については、授業の中で適宜紹介する。

⑤授業での発表、学期末の試験とレポートの総合評価。詳細は1回目の授業で説明する。

⑥同じ時限に開講している、英語圏文化演習と同じ授業。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※知識関係論首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限月曜日前期・後期2008年度以前は通年岡闢 一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論演習」、2009-12年度入学者は「表象文化論演習」、2008年度以前入学者は「知識関係論」という科目名で履修登録すること。〕     表象文化論  ①《地域と文化・人材》 近代日本を「地域」という視点から捉え、その出身者や関係者がどのように近代文化(特に文芸)を形成して行ったのかを検証する。

  ②日本近代文化(特に文芸)史についての見識の拡大。

  ③毎回、該当地域を対象に質疑応答を行う。口頭説明やテキストを基にして幅広い知識の習得を図るため、検索ツール(電子辞書、携帯電話、コンピューターなど)の持参が必要不可欠である(持参しない者は不利益を蒙る)。前期:第1回 授業内容説明、第2回 北海道、第3~5回 東北、第6~8回 関東、第9~10回    中部、第11~12回 北陸、第13~14回 東海、第15回 まとめ後期:第1回 授業内容説明、第2~5回 近畿、第6~8回 中国、第9~11回 四国、第12~14    回 九州・沖縄、第15回 まとめ

   ④テキスト:必要に応じてコピー配布。 参考書:適宜指示。   ⑤出席点(40%)と発表点(60%)の合計で評価する。   ⑥半期あたり欠席が4回 (遅刻と早退は2回で欠席1回と数える)に達すると、履修放棄となる。 発表が不出来な場合には、ポイントを得られない。 授業中に非常識な態度を取る者は、教室から退出させる。 初回から出欠を取るので、受講希望者は初回から必ず出席すること。

   ①授業方針・テーマ

   ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標   ③授業計画・内容

   ④テキスト・参考書等

   ⑤成績評価方法   ⑥特記事項

―2・2単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読1首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読1首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読1首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限月曜日前期・後期2012年度以前は通年高野 一良担 当 教 員

〔重要:この科目は、どの年度の入学者も「外国語文献講読1」という科目名で履修登録すること。〕                                      表象文化論

 ①《英語による情報収集能力の向上》あらゆる研究領域において、英語力を駆使して文献を読み解き、情報を収集することによって、研究の奥行きが深まる可能性がある。このクラスでは研究活動に必要な英語力の向上を目指す。授業は基本的に演習形式で行う。

 ②研究活動に必要な英語力の向上。特に速読及び大意把握能力を鍛える。

 ③第1回     導入第2回~第14回  毎回こちらで用意する研究文献やニュース記事などの英文を使って、速読及び大        意把握の演習を行う第15回     まとめ

 ④こちらでプリントを用意する。 ⑤平常点(毎回の作業を評価する)50%、学期末レポート50%。

 ①授業方針・テーマ

 ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標 ③授業計画・内容

 ④テキスト・参考書等 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※芸術表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限月曜日前 期木下 千花担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「芸術表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕   表象文化論

①《サイレント映画》 19世紀末から1930年前後まで映画は「サイレント」だった。映画が芸術として、大衆娯楽として、プロパガンダとして、グローバルなビジネスとして、目覚ましい発展と変容を遂げたのはサイレント時代である。この授業では、 「ニューメディア」だったサイレント映画の歴史を紹介するとともに、興行の場(映画館)や他の芸術・メディアとの関係にも注目する映画史の最新のアプローチに触れる。

②1)初期映画、サイレント映画という歴史的な表象形式へのリテラシーを得る。2)フィルム・アーカイヴの活動と連動し、一次資料に依拠した「新しい映画史」のアプローチを学ぶ。3)映画と他のメディアとの関係についての考えを深める。

③(予定、変更の可能性あり)第1回 イントロダクション:「初期映画」と「サイレント」第2回 映画「誕生」以前:スクリーン・プラクティス第3回 アトラクションの美学第4回 追っかけとレスキュー 第5回 「長編映画」の登場、アメリカ映画産業v.合州国第6回 1910年代のヨーロッパ映画第7回 1910年代までのまとめ、中間試験第8回 カリガリからヒトラーへ?第9回 ハリウッド古典映画の成立第10回 ソヴィエト・モンタージュ(1)第11回 ソヴィエト・モンタージュ(2)第12回 「フォトジェニー」とアヴァンギャルド第13回 サイレント・コメディ(1)第14回 サイレント・コメディ(2)第15回 弁士とトーキー、レポート提出

④テキストはPDFを配布する。

⑤中間試験(30%)、期末レポート(60%)、出席・授業参加(10%)

⑥Blackboardを活用します。当然のことですが、サイレント映画を鑑賞します。普段見慣れている映像作品とは異なった表象の形式にチャレンジする意欲のない方は、履修しないで下さい。

 

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※芸術表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限月曜日後 期木下 千花担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「芸術表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕   表象文化論

①《妊娠映画》 妊娠・中絶・出産など「産」をめぐる事象の主に映画における表象に焦点を当てる。 「妊娠映画」という新たな視点から、1910年代から現代にいたる映画作品を取り上げ、ジェンダーとセクシュアリティをめぐる多分野の資料を読み,主に北米と日本の歴史的・映画史的文脈を踏まえつつ、「映画の身体」を分析する。マンガや写真,テレビなどの資料も適宜紹介する。

②1)「映画外」の歴史的文脈・社会制度(この場合、生殖をめぐる法制度、医療、ジェンダー)と視覚  文化、大衆文化、映画のテクストの間の密接な結びつきを「妊娠映画」という実例を通して理解  する。2)「映画の身体」への理論的なアプローチの糸口を得る。3)映画に対する脱領域的なアプローチを試みる。

③(予定)第1回 イントロダクション、「妊娠映画」とは何か第2回 妊娠の映画と映画の身体第3回 優生学と産児制限の時代第4回 誘惑メロドラマと臨まない妊娠(アメリカ編) 第5回 誘惑メロドラマと臨まない妊娠(日本編)第6回 産めよ殖やせよ、子宝騒動第7回 戦後民主主義と人口妊娠中絶(1)第8回 戦後民主主義と人口妊娠中絶(2)第9回 実験映画と妊娠第10回 ドキュメンタリー、お産映画、性教育映画第11回 妊娠ホラーへの視座 (1)第12回 妊娠ホラーへの視座(2)第13回 産む主体の解放?(1)第14回 産む主体の解放?(2)第15回 まとめ、レポート提出

④テキストはPDFを配布する。

⑤発表OR中間レポート(30%)、期末レポート(60%)、出席・授業参加(10%)

⑥Blackboardを活用します。「脱領域的」で耳慣れないトピックを扱うため、多くの文献を読み、自分の頭でモノを考え、リサーチをすることが要求されます。

 

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化史A首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化史A首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化史A首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限月曜日前期・後期岡闢 一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化史A」、2009-12年度入学者は「表象文化史A」、2008年 度以前入学者は「表象文化史A」という科目名で履修登録すること。〕       表象文化論

①《音楽と文化》近代音楽文化史(前期は近現代アメリカ、後期は近代日本)の検討。

②音楽を通して近現代史(前期はアメリカ、後期は日本)についての見識を拡大すること。   ③毎回、テキストの歌詞(前期は英文、後期は近代日本文)を検討し、質疑応答を行う。口頭説明やテキストを基にして幅広い知識の習得を図るため、検索ツール(英和辞書、電子辞書、携帯電話、コンピューターなど)の持参が必要不可欠である(持参しない者は不利益を蒙る)。前期:第1回 授業内容説明、第2回 テキスト配布・解説、第3~4回 フォスター、第5~7回    伝統民謡、第8~10回 現代フォーク、第11~12回 ディラン、第13~14回 サイモンと    ガーファンクル、第15回 まとめ後期:第1回 授業内容説明、第2回 テキスト配布・解説、第3~11回 明治期、第12~14回 大   正期、第15回 まとめ

 ④テキスト:コピー配布。 参考書:適宜指示。 ⑤出席点(40%)と発表点(60%)の合計で評価する。 ⑥半期あたり欠席が4回 (遅刻と早退は2回で欠席1回と数える)に達すると、履修放棄となる。 発表が不出来な場合には、ポイントを得られない。 授業中に非常識な態度を取る者は、教室から退出させる。 初回から出欠を取るので、受講希望者は初回から必ず出席すること。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限月曜日前 期木下 千花担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論 」、2009-12年度入学者は「表象言語論基 礎演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕

 表象文化論

①《映画理論入門》 映画についての理論的な思考の歴史を辿る。20世紀初頭から今世紀に至るまでおおむね時間軸に沿って主要な理論・批評を講読し、映画へのアプローチの変容を理解する。 講義を中心として授業を進めるが、毎週必ず配布されたテキストを読み、予習をしていることを前提とする。中間試験と期末試験(ともに記述・小論文式)では、講義ノートだけではなくテキストを読んでいないと高得点は望めない。

②1) 映画理論について「最低限これは知っていなければならない」概念、固有名、作品名、歴史的/ 映画史的文脈についての知識2) 実際に理論的テクストを「読む」力3) 抽象的な概念について考え、表現する力4) 1)- 3)に基づいて思考し、映画・映像作品を分析する力

③(予定)第1回 シラバス解説、イントロダクション第2回 映画とニューメディア第3回 映画メディアの固有性(ミュンスターバーグ、アルンハイム)第4回 ソヴィエトのモンタージュ理論(プドフキン、エイゼンシュテイン) 第5回 複製技術時代の芸術(ベンヤミン) 第6回 映画にとってリアリズムとは何か(バザン) 第7回 解説、中間試験第8回 中間試験講評、作家主義批評(トリュフォー)第9回 映画は言語か? 記号論の試み(メッツ)第10回 映画=イデオロギー装置(ボードリー、コモリ)第11回 フェミニズム映画批評(マルヴィ) 第12回 古典ハリウッド映画(ボードウェル)第13回 人種、エスニシティ、セクシュアリティ(スタム、ウッド)第14回 モダニティと新しい映画史(ガニング、ハンセン)第15回 期末試験、解説

④PDFを配布する。

⑤中間試験(30%)、期末試験(60%)、出席・授業参加(10%)

⑥Blackboardを活用します。授業時間以外で映画を鑑賞することが必要になります。具体的な作品名、手続きについては第一回にお話します。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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─ 313 ─

� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限月曜日後 期高橋 周平 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 表象文化論

①《「写真」についての講義》美術史(論)、デザイン史(論)、写真史(論)、メディア論の複数の支流を持ちながら、「見ること/見せる」とはどういうことなのか、という表現の根幹になるものを研究・講義する。実際に写真撮影の課題を複数回課す。この提出が一般講義におけるレポートの役割を果たす。また授業内でその課題の成果を講評する。理解が進む後半には、写真作家研究も取り入れる。

写真を中心に置くことで、よりはっきりとしたかたちで視覚表現への理解を深めてもらえるだろう。当たり前のように感じてきた「見る」ことへの、変化や疑問、再確認が必ず現れる。その理解へのプロセスは、現在学生諸君が取り組んでいる専門性に対し、大きく貢献できるものになるだろう。

 第1週 ………ガイダンスと、写真の魅力?自分は自分をどのように撮りたがるのか?<撮影課題> 第2週 ………「視覚能力を向上させることが、人間の歴史だった 第1回 ルネサンスと遠近法」  第3週 ………「視覚能力を向上させることが、人間の歴史だった 第2回 19世紀」  第4週 ………講評会「自分は自分をどのように撮りたがるのか?」<撮影課題> 第5週 ………「<目>を拡張させた20世紀 第1回 社会へ」 第6週 ………「<目>を拡張させた20世紀 第2回 人へ」 第7週 ………「<目>を拡張させた20世紀 第3回 アートへ」 第8週 ………「<目>を拡張させた20世紀 第4回 出来事へ」 第9週 ………講評会「ポートレイト」<撮影課題> 第10週 ………第1回作家研究「戦争と写真」 第11週 ………第2回作家研究「家族と写真」 第12週 ………第3回作家研究「自分と写真」 第13週 ………第4回作家研究「表象と写真」 第14週 ………講評会「ポートレイト 第2回目」 第15週 ………テストと解説  ④テキストはなし。参考書、作品集、映像資料などは、授業内で適宜紹介 ⑤出席評価50%+課題(複数回)30%+テスト20% ⑥出席評価に関しては、次のように設定する。 出席について……全15回のうちの50%を下回った段階で、自動的に単位は出せなくなる。        そのため、出席管理を個々人で厳密に行ってほしい課題について……3回の課題のいずれが欠けても、自動的に単位は出せなくなる。テストについて…未受験者には、自動的に単位は出せなくなる。        追試、再試は原則として設定しない。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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─ 314 ─

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限月曜日前期・後期古永 真一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義 」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸 問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕表象文化論

①《日欧の現代思想》 現代思想においていくつかの重要なテーマや思想を掘り下げ、その意義について学ぶ。前期は西洋思想をテーマに沿って考察し、後期は日本の思想家の論考を取り上げる。主に講義を行う。

②日欧の現代思想において問題にされてきた重要な論点や学説の流れを把握し、自分なりに会得する。

③前期: 第1回 授業内容の説明、第2回~4回 無意識とエロス、第5回~6回 戦争と暴力、第7   回 人間と動物、第8回~10回 権力と構造、第11回~13回 メディアとテクノロジーの問   題、第14回 遊歩の哲学、第15回 前期のまとめ 試験後期: 第1回 授業内容の説明、第2回~4回 和辻哲郎 九鬼周造 中井正一、第5回 西田幾多   郎、第6回 市川浩、第7回~8回 三島由紀夫、第9回~10回 吉本隆明、第11回~12回   柄谷行人、第13回~14回 今村仁司、第15回 後期のまとめ 試験    

④テキスト:毎回プリントを配布。 参考書:適宜紹介する。

⑤平常点、(40%)と授業で学んだ知識を問う試験(60%)の合計で評価する。

⑥遅刻や欠席の多い場合、試験で一定の知識を修得していない場合は不可とする。 前期のみ後期のみの受講も可能である。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限月曜日後 期福田 貴成 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎 演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕   

表象文化論

①《メディア理論》この授業では、メディア環境・メディア文化の歴史と現在を考察するために必要とされる「メディア理論」の基礎を学習する。

②さまざまなメディア理論を、メディア環境・文化を読み解くためのツールとして身につけるとともに、それら理論の歴史的背景や、その可能性と限界についても理解を深める。毎回、特定の理論あるいは概念を取り上げ、その基礎的な概念構成および適用可能性を、代表的論者による文献を参照しつつ学習する。

③第1回 イントロダクション第2回 メディア理論の手前で:ヴァルター・ベンヤミン (1)第3回 アウラとその凋落:ヴァルター・ベンヤミン (2)第4回 メディアの発見:マーシャル・マクルーハン (1)第5回 人間を拡張する:マーシャル・マクルーハン (2)第6回 記号を読む:ロラン・バルト第7回 エンコード/デコード:カルチュラル・スタディーズのメディア理論第8回 シミュラークルとシミュレーション:ジャン・ボードリヤール第9回 速度とメディア:ポール・ヴィリリオ第10回 メディオロジーとは何か:レジス・ドゥブレ第11回 技術と時間:ベルナール・スティグレール第12回 メディアと精神分析:フリードリヒ・キットラー第13回 デジタル時代のメディア理論:ウィリアム・J・ミッチェルほか第14回 続:デジタル時代のメディア理論:レフ・マノヴィッチ/マーク・ハンセンほか第15回 まとめ

④テキストは指定しない。取り上げる対象ごとに、授業内で参考図書を紹介する。

⑤平常点40%、期末テスト60%。なお平常点は、出席および毎回回収するコメントカードの記述内容によって評価する。

⑥紹介した文献には可能なかぎり目を通すこと。概念を図式的に理解してツールとして使えるようになることの重要性とともに、図式的理解の限界を、直にテクストを読む営為を通じて体感してもらいたい。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限火曜日前 期高野 一良担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕     表象文化論

①《カルチュラル・スタディーズ入門》二十世紀後半に主にイギリスを中心にして始まったカルチュラル・スタディーズという学問の基礎を学ぶ。授業は講義と演習の形式を交えながら行う。

②カルチュラル・スタディーズという学問の歴史、この学問を支えた研究者たち、この学問が取り扱ってきた問題領域などについて基礎的な知識を獲得する。

③第1回     導入第2回~第6回 カルチュラル・スタディーズの歴史第7回~第14回 カルチュラル・スタディーズの実践例第15回     授業のまとめ

④吉見俊哉編『カルチュラル・スタディーズ』(講談社選書メチエ、2001年)など。

⑤テストやレポート50%、平常点(発表やディスカッションなど)50%。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限火曜日後 期高野 一良担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論演習」、2009-12年度入学者は「表象文化論演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕     表象文化論

①《メディア文化論》主にテレビというメディアに焦点を当てて、メディア・スタディーズの実践例を学ぶとともに、各自具体的にメディア分析を行う。授業は基本的に演習形式で行う。

②メディア・スタディーズという学問は、文化が生成し、文化が受容される過程全般を含んだ幅広い現象を対象としている。本クラスでは、主にテレビというメディアに注目し、メディア・スタディーズを支える理論の基礎、メディア・スタディーズの実践例などを扱いながら、文化をメディアの観点から研究することの意味を学んでいく。

③第1回     導入第2回~第4回 メディア・スタディーズの理論第5回~第10回 メディア・スタディーズの実践例を読む第11回~第14回 テレビメディアの分析第15回     授業のまとめ

④授業時に指示する。

⑤授業内容を踏まえたレポート50%、平常点(発表やディスカッションなど)50%。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論入門首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論入門首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限火曜日前 期三宅 昭良担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論入門」、2009-12年度入学者は「表象文化論入門」、 2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕   表象文化論

①《学術論文作成演習》このクラスでは学術論文の作成方法について、講義と実習訓練を行う。今回は黒澤明の《羅生門》を題材に論文のテーマの決め方、書き方、形式を学んでもらう。受講者は映画を観ておくように。それとは別に、期末までになにか別の題材(現在検討中)で論文を書いてもらう(400字×30枚程度)。

②学術論文と随筆、エッセイ、感想文との違いを学ぶ。論文の形式を学び、卒業論文の書き方の基礎を身につける。

③下記のようなスケジュールで論文の書き方を学ぶ。実際に統一の題材で書いてもらい、批評し合うことで、論文作成能力を高める。

1.イントロダクション:論文とは何か。2.テーマの決め方3.資料収集の方法4.カード作成、ノート作成、論文設計図の作成について5.優れた論文の構成の分析16.優れた論文の構成の分析27.優れた論文の構成の分析38.テキスト批評について9.テキスト批評の練習110.テキスト批評の練習211.テキスト批評の練習312.引用の仕方、注の付け方13.文献表の作成14.論文の講評115.論文の講評2

④教科書:『レポート・論文の書き方入門 第3版』河野哲也 慶応義塾大学出版会 2002年 1000円+税生協に用意するので購入してください。そのほか、有益な情報を随時プリントで配布します。

⑤出席20% 平素の参加30% 作成した論文の50%

⑥欠席した回に配布したプリントは友人から借りてコピーするなどしてください。こちらから提供することはありません。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限火曜日後 期三宅 昭良担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎 演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕表象文化論

①《西洋演劇理論の基礎知識》このクラスではアリストテレスから20世紀半ばまでの主要な西洋演劇理論を概観する。それぞれのトピックに一回を当てて話をする。ただし1話完結ではない。どの回のトピックも相互に関連し合っている。理論の変化と連続に注意して聞いてほしい。

 ②西洋演劇理論の基本的知識の習得。その歴史的流れの習得。 

 ③下記のように毎回1つのトピックを取り上げて概説する。7回目に小テストを行い、知識の確認をする。初回はアリストテレスの準備として『オイディプス王』(岩波文庫)を取り上げるので、読んできてほしい。 1. インロダクション  2. アリストテレスの『詩学』   3. ホラティウスの『詩論』 4. イタリア・ルネサンスの演劇理論  5. ル・シッド論争  6. ル・シッド論争7. 中間試験・解説   8. ディドロの『俳優逆説』  9. リアリズム演劇論  10. スタニスラフスキー  11. ブレヒトの異化効果  12. 不条理演劇論  13. メタシアター論14. 観客反応論 15. 期末試験・解説

 ④ 授業中に随時紹介する。 ⑤ 出席20% 小テスト30% 期末試験50% ⑥欠席した回に配布したプリントは友人から借りてコピーするなどしてください。こちらから提供す

①授業方針・テーマ

 ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標 ③授業計画・内容

④テキスト・参考書等 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限火曜日前 期赤塚 若樹担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎 演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。 表象文化論 ①《記号論と構造主義》の学説の流れ、主要な概念・テクニカルタームのほか、基本的な分析のツールとその利用法、過去の理論的実践の成果などを学ぶ。

 ②表象文化論研究に必要不可欠な、記号論と構造主義にかんする基礎的な知識と教養を身につける。 思想的・哲学的側面よりも、芸術作品や文化的事象の分析や理解に必要な基本的思考法としての側面を重視しながら講義する。具体的な目標としては、たとえばロラン・バルトの理論的著作に自力で当たれるくらいの知識の獲得をめざす。

 ③第1回:ガイダンス;第2~4回:記号論の考え方とその歴史的背景(ソシュールなど);第5?7回:構造主義の考え方とその歴史的背景(レヴィ=ストロースなど);第8~13回:記号論と構造主義の考え方にもとづく理論的アプローチとその実践例(ロシア・フォルマリスト、ヤコブソン、プロップ、バルト、ジュネットなど)の検討(ただし、第8回の前半は中間試験);第14回:学期末試験と解説;第15回:まとめ。

 ④教科書はとくに指定しない。参考書はその都度紹介する。 ⑤(1)平常点(20%)、(2)中間&期末試験(80%) 

 ①授業方針・テーマ

 ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

 ③授業計画・内容

 ④テキスト・参考書等 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限火曜日前 期梅津 紀雄 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《全体主義と芸術》:この授業では、ナチス・ドイツやソ連など、いわゆる全体主義体制のもとで創作された芸術作品の特徴を比較検討します。具体的にはドイツ、ソ連やイタリア、日本の映画、絵画、彫刻、建築、音楽を観賞し、分析する予定です。

 1930年代、ナチス・ドイツで前衛絵画が「頽廃芸術展」で「公開処刑」されていたのと同時期に、ソ連では前衛芸術が「形式主義」として非難されていました。他方、1937年のパリ万博ではモニュメンタルなスタイルの両国のパヴィリオンが並び立ち、その偉容を競い合っていました。特に1990年代以降に活発化した、ナチスとソ連を軸とした全体主義国家の芸術的嗜好の類似性を全体主義文化として捉える議論に依拠し、積極的に大衆を組織するという側面に着目しながら授業を進めます。

②以下のような知識習得を目標とします。・ナチス・ドイツやソ連などの異なるイデオロギーの体制がなぜ「全体主義」として統合的に語られてきたか、またその理論が現在どのような評価を与えられているか・そうした全体主義体制のもとで生み出された芸術がどのような共通性を持っているか・その全体主義文化がポスト・モダンの文脈でどのような再定義が行われているか

③第1回   シラバス確認、ガイダンス第2回   全体主義概説第3回   全体主義文化論概説第4~8回 全体主義の映画第9~11回 全体主義の絵画・彫刻第12~13回 全体主義の建築第14回   全体主義の音楽第15回   まとめ

④教科書は用いません。原則毎回レジュメを配布します。参考書:イーゴリ・ゴロムシトク『全体主義芸術』貝澤哉訳、水声社、2007ボリス・グロイス『全体芸術様式スターリン』亀山郁夫・古賀義顕訳、現代思潮新社、2000

⑤授業でのレスポンス〔40%〕、レポート〔60%〕

⑥各回のプリントには目を通している、という前提で授業を進めます。内職をするものなど、態度の悪いものには退出を求めます。特に相談事項があれば、授業の後にいらしてください。なお、単位に関する個別の交渉には応じません。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限火曜日後 期梅津 紀雄 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《文学と音楽劇》:オペラやミュージカルなど、西洋の音楽劇には文学を原作としたものが多数存在します。この授業では、小説や戯曲を原作としたオペラやミュージカルを取り上げ、文学と音楽劇とのジャンルの特質の相違によって、どんな変容が生じているかを分析します。

②以下のような知識や能力の習得を目標とします。a)文学テクストを精読する訓練を積みながら、b)西洋の音楽劇の代表作を通じてその歴史的変遷の概略を理解し、c)文学と音楽劇とのジャンルの特質の相違について学ぶ。

③オペラの誕生からミュージカルの台頭までの歴史を概説した後、オペラ→ミュージカルの順で、おおむね2回で1作品を取り上げていきます。以下のリストから6作品程度を初回に選びます。・オペラ(ロッシーニ《セビリャの理髪師》、ビゼー《カルメン》、ヴェルディ《マクベス》、チャイ コフスキー《スペードの女王》、プッチーニ《蝶々夫人》、ショスタコーヴィチ《鼻》)・ミュージカル(《星の王子さま》、《屋根の上のバイオリン弾き》、《オペラ座の怪人》、《マイ・フェ ア・レディ》)※適切な邦訳および映像コンテンツの新発売などにより、若干リストに変更を加える可能性もあり ます。 第1回   イントロダクション 第2回   オペラ/ミュージカル史概説 第3~9回 文学とオペラ 第10~14回 文学とミュージカル 第15回   まとめ

④教科書は用いません。原則毎回レジュメを配布します。原作は翻訳でよいので、各自入手すること。入手が困難なものに関してはこちらで配慮します。詳しくは初回の授業で指示します。

⑤授業でのレスポンス〔40%〕、レポート〔60%〕

⑥各回のプリントおよび原作には目を通している、という前提で授業を進めます。内職をするものなど、態度の悪いものには退出を求めます。特に相談事項があれば、授業の後にいらしてください。なお、単位に関する個別の交渉には応じません。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限火曜日後 期大和田 俊之 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《アメリカ音楽史》ブルース、ジャズ、カントリー、R & B、ロックンロール、ファンク、ハウス、ヒップホップなどアメリカで誕生したポピュラー音楽について、その国の社会制度や政治形態、さらには産業構造とのかかわりにおいて考察する。昨今の批評理論の発展により、アメリカのポピュラー音楽文化に関する研究書の刊行も目覚ましい勢いで進んでいる。そうした最新の研究成果を踏まえたうえで、最終的にはアメリカのポピュラー音楽の日本への流入にも触れる予定。授業は主として講義を中心に進める。

②アメリカのポピュラー音楽の各ジャンル史について最低限の知識を獲得すると同時に、そのような「歴史」がどのような政治性のもとで構築されてきたかという構築主義/新歴史主義的思考を身につける。

③ 

 (尚、上記のジャンル順は履修者の関心と照らし合わせてずれる可能性がある)

④大和田俊之『アメリカ音楽史─ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』講談社選書メチエ、2011年。ほか、適宜プリントを配布する。

⑤出席・平常点(レスポンスシートの記入など)30%、期末レポート70%

⑥質問等はVZD05363[at]nifty.ne.jpまで(送信時に[at]をアットマークに変換してください)。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

11)パンク、ヒップホップ蠢6)ジャズ蠢1)イントロダクション

12)パンク、ヒップホップ蠡7)ジャズ蠡2)ミンストレル・ショウ

13)ラテン8)ロックンロール3)ブルース

14)日米のポピュラー音楽9)ロック、ポップス4)カントリー・ミュージック

15)まとめ10)R&B、ソウル5)ティンパン・アレー

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―2・2単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読3首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読3首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読3首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限火曜日前期・後期2012年度以前は通年赤塚 若樹担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「外国語文献講読3」、2009-12年度入学者は「外国語文献講読 3」、2008年度以前入学者は「外国語文献講読3」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《フランス語文献講読》 今年度はサーカスにかんするテクストを読む。

②フランス語文献の基礎的な読解力を身に着けることを目指す。あつかわれているテーマについての基本的な知識も習得していく。

③〈前・後期とも〉第1回:ガイダンス;第2回~第15回:テクストの講読。 テクストの訳読が中心となるが、未習の(あるいは、あまりよく理解できていない)文法事項についてはその都度解説をくわえていく。また随時参考映像の鑑賞なども織りまぜていく。

④こちらでプリントを用意する。

⑤平常点(理解度を確認するための小テストをふくむ)。

⑥表象言語論分野(表象文化論)に進級した2年生の語学力と理解度をみながら授業を進めていく(例年最初はかなりゆっくり進行する)が、それ以外の(表象の3年生以上、あるいは他学科の)受講者も歓迎する。かならず初回に出席すること。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限火曜日後 期昼間 賢 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《マイノリティの表象》様々な経緯から、ある人間集団のなかで少数派の、不利な立場に置かれた人々が、自らの芸術的表象によってそこから脱出することができるとしたら、どのようにしてなのか。現代の写真、映画、音楽、ストリート・アート、小説や詩のなかから、興味深い事例について講義する。

②まず、このような芸術実践においては、社会的問題と芸術上の問題が不可分であることがわかる。次に、成功のポイントは、ありのままの内容ではなく、多くの場合形式の工夫にあることがわかる。そして、主にアメリカ、フランス、日本の実例を比較することで、世界的な展望と知識が得られる。基本的な理論としては「カルチュラル・スタディーズ」を適宜参照する。

③第1~2回:イントロダクション;第3~4回:写真(ロベール・ドワノー、JRなど);第5~7回:映画(スラム、サイタマノラッパー);第8~9回:ストリート・アート(グラフィティ、タギング、パルクール);第10~11回:音楽(ブルースの歴史、ラップの出現まで);第12~14回:(犯罪小説、現代詩);第15回:まとめ

④イントロダクションで文献一覧を配布し、説明する。

⑤(1)平常点(出席および授業後に示される視点についてのコメント。50%) (2)学期末のレポート(50%)

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※芸術表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限水曜日前 期高本 教之担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「芸術表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕   表象文化論

①《歌舞伎研究》歌舞伎とはいかなる芸術・芸能であるか? その歴史・発展を概観し、舞台演出・演技の特性をいくつかの演目で具体的に追うことをとおして総合的に考える。

②「過剰なる記号の森」と評される歌舞伎世界には、さまざまな「型(かた)」、つまり演技・演出における形式や約束事がある。鑑賞のためにはそうした伝統的な「かた」を知らなければならないと言われる。逆にいえば、歌舞伎の「かた」をしっかり知りさえすれば、舞台理解の奥行きが広がり、直接体験としての観劇の醍醐味を味わうこともできる。授業は、古今の歌舞伎舞台の映像のほか、日本映画や西洋の映画などをも参照しつつ進めていく。伝統芸能「歌舞伎」の歴史に関する知見を得ることと、現在進行形の舞台芸術である「歌舞伎」の見方を習得することを目的とする。

③第1回: イントロダクション。映画に見られる歌舞伎の「型」第2回: 歌舞伎の歴史概観。阿国歌舞伎から現在まで第3回: 舞台装置の特長。回り舞台、せり上げ(下げ)、屋台崩し、花道、すっぽん等々。第4回: 演技上の特長。女形、見得、だんまり、ぶっかえり、つけ、柝等々。第5回: 「松羽目物」、「歌舞伎十八番」を見る。「勧進帳」第6回: 三大狂言を見る(1) 「仮名手本忠臣蔵」第7回: 三大狂言を見る(2) 「菅原伝授手習鑑」第8回: 三大狂言を見る(3) 「義経千本桜」第9回: 「ハラ」と「かた」。三大首実検を見る 第10回: 「風」と「イキ」。文楽と歌舞伎の比較第12回: 鶴屋南北の世界第13回: 河竹黙阿弥のセリフ第14回: 現在形の歌舞伎。スーパー歌舞伎から新作歌舞伎まで第15回: まとめ。歌舞伎の現在を考える。

④プリントを配布する。

⑤授業でのレスポンス〔30%〕+レポート〔70%〕

⑥できれば歌舞伎を各自じっさいに観に行ってもらいたい。なお、授業時に私語、居眠り、携帯電話操作、「内職」をするものなどは学期途中でも退出を求め、以後の受講は認めない。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

Page 19: 国際文化コース 表象言語論分野 - Tokyo Metropolitan University · 2013-03-27 · 標準履修科目一覧(首都大) 国際文化コース 表象言語論分野 注1

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限水曜日後 期石岡 良治 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 表象文化論

①《身体表象とメディア環境》芸術・サブカルチャーを問わず、表象文化について考える際に常に問題となる「身体」の表象を、現代のメディア環境との関係で考察していく。現在様々な著作に現れる「~表象」という言葉は、事実上「イメージ」の問題として理解されており、そこでは「実際の状況」との齟齬が問われている。他方「身体」は、そうした齟齬が引き受けられる問いかけの場となるだろう。本講義はこうした現状認識に基づき、それら「身体」の意味作用を、「生きられる身体(Leib)」に限られない「モノとの関係性」という観点から、理論的に考察することをめざす。デジタル環境化における「キャラクター」論との接続も意識したい。

②主として二十世紀以降のメディア論や批評理論が扱ってきた「身体表象」についての理論モデルをいくつか検討した上で、それら「理論の歴史」を「メディア環境の変化」と関連付けていく。ただし、本講義における「身体(body)」は、「有機的な生命性」の観点を自明視することなく、人が「モノ(thing)」をどう扱い、どのような相互作用を行っているのかという、関係性の結節点(node)という観点を重視したものになる。よって、「物体性(corporeity)」の側から身体表象の問いを解明していく講義になるだろう。対象となるメディアは、写真・映画・ヴィデオ、ラジオ・テレビ・インターネットなど。身体表象として考えているのは、「スター」「セレブリティ」「ロボット」「モンスター」「CG」「ガジェット」など。

③第1回 「身体表象の問題系」第2回~第4回 「メディアと身体」第5回~第6回 「表象された身体の諸相」第7回~第9回 「身体と物体性」第10回~第11回 「モノとの関係性」第12回~第13回 「メディアの「環境」と身体」第14回~第15回 「身体表象のリアリティ」

④他の参考文献は必要に応じて配布プリントで随時紹介していく。『身体の歴史1- 3』A・コルバン / J - J・クルティーヌ / G・ヴィガレロ監修 藤原書店『映像論序説』北野圭介 人文書院『消費社会の神話と構造』ジャン・ボードリヤール 紀伊國屋書店『シネマ1・2』ジル・ドゥルーズ 法政大学出版局『認知意味論』ジョージ・レイコフ 紀伊國屋書店

⑤平常点[出席点・授業へのコメント](40%)、レポート(60%)などによる総合的な評価。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限水曜日前期・後期木下 千花担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《映像分析の技法と映画美学》 映画を中心とした映像作品をよりよく「見る」(そして「聴く」)ための技法を学ぶ。前期は映像作品の形式を論じる上で必須のテクニカルな概念・用語について講義し、それらに対する美学的なアプローチを解説する。学期の後半にはシークエンスの分析を実際に行って理解を試すとともに、レポートを書いて成果としてまとめる。後期は前期で習得した知識を前提に、映画技法に対する理論的・歴史的なアプローチを学ぶ。前期はクリップを多用して様々な時代・映画的伝統の中で作られた映画の形式に触れ、後期は、アルフレッド・ヒッチコック、溝口健二、ダグラス・サーク、スティーヴン・スピルバーグなどの作品を取り上げる予定。

②前期:映画の形式分析を行うための専門的な知識を得ることで、映画・映像作品を味わうためのリテ    ラシーを育む。後期:前期で習得した知識を映画史的文脈の中に位置づけ、作品論、作家論、ジャンル論と技法・形   式の密接な関係を理解する。

③前期:第1回 シラバス解説、イントロダクション第2回・第3回 映像作品の時間・空間第4回・第5回 演出(ミザンセヌ)第6回・第7回 撮影第8回・第9回 編集第10回・第11回 音と映像 第12回・第13回 まとめと作品鑑賞第14回 シークェンス分析演習第15回 分析演習の解説と講評

後期:第1回 イントロダクション第2 - 5回 編集とサスペンス第6 - 8回 移動撮影とオフスクリーン第9 - 11回 演出とメロドラマ第12 - 14回 デジタル化と身体第15回 まとめ、期末レポート提出

④前期:D. ボードウェル、K. トンプソン著、藤木秀朗監訳『フィルム・アート』名古屋大学出版会、2007年、5040円(各自が購入すること)後期:上記テキストを継続して使用するとともに、文献を適宜PDFで配布する。

⑤前期:出席・授業参加(20%)、小テスト(10%)、シークェンス分析(40%)、レポート(30%)後期:出席・授業参加(20%)、中間レポート(30%)、期末レポート(50%)

⑥前期/後期のみの履修も可能ですが、後期のみの履修は、映画分析の技法についての知識を他の授業あるいは独習を通してすでに取得している者に限ります。迷っている場合、あるいは他に質問があれば、まずメール([email protected])で連絡して下さい。・Blackboardを活用します。・授業時間以外で映画を鑑賞する意欲が必要です。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限水曜日前 期河村 彩 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 表象文化論

①《アヴァンギャルド芸術》20世紀初頭のヨーロッパでは、それまでの芸術を否定し、政治や社会と関わることを積極的に主張するアヴァンギャルド芸術が興隆しました。「アヴァンギャルド」は一時的な潮流に終わることなく、その精神は20世紀の芸術に広く受け継がれました。この授業では、多様な手段(造形、映像、パフォーマンスなど)によって表現される、常識や既存の秩序に対する「異議申し立て」として「アヴァンギャルド」をとらえ、20世紀の芸術を考察します。授業では図版や映像などの視覚的資料を提示し、多くの作品に触れます。

②・20世紀の美術に対する基本的知識を身につける。・イメージや造形を分析する能力を身につける。・作品をただ鑑賞するのではなく、制作された意図や時代背景を読み取り、能動的に解釈する能力 を身につける。

③第1回 イントロダクション、20世紀芸術のパースペクティヴ第2 - 6回 芸術の革命/革命の芸術:1910-20年代 (ロシア・アヴァンギャルド、ダダ、デュシャン、シュルレアリスム、イタリア未来派、 大正モダニズム)第7-8回 芸術領域の拡大:1920-30年代 (映画、写真、デザイン、建築)第9-10回 ペインティングから身体へ:1950年代-60年代 (抽象表現主義、コブラ、具体)第11-12回 ポピュラーカルチャーとコンセプト:1960-70年代 (ポップアート、コンセプチュアルアート、60年代日本の前衛)第13回 今、アヴァンギャルドとは:2000年以降 (政治とアクティヴィズム)第14回 まとめ、期末試験第15回 解説、補足説明等

④いずれも、あくまで参考書です。購入する必要はありません。個別のテーマに関してはその都度指示します。・ニコス・スタンゴス『20世紀美術─ ─フォービズムからコンセプチュアルアートまで』宝木範義訳、 PARCO出版、1985年。・海野弘『二十世紀美術1900-2012』新曜社、2012年。・Hal Foster, Rosalind Krauss, Yve-Alain Bois, Benjamin H. D. Buchloh. Art Since 1900: Modernism,  Antimodernism, Postmodernism . London: Thames & Hudson, 2004.

⑤平常点[出席、リアクションペーパーなど](40%)と期末試験(60%)による総合評価

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限水曜日前 期亀澤 美由紀担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎 演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕表象文化論

①《ジェンダー論―性の表象》表象とは何か、表象論という学問はどのような思想・理論を背景として生まれたかを「性」の表象を具体的にとりあげながら解説する。表象論へのガイダンス的講義。

 ②・さまざまな性(sex, gender, sexuality)の表象を見ることにより、表象とは何か理解できるようにな  る。・ジェンダー論とそれを支える理論について基本的な事柄を学ぶ。

③(1)導入 表象とはなにか  (2)「少女」の誕生  (3)W.J.T.ミッチェル「表象」(4-5)言語学理論  (6-7)精神分析理論  (8-9)記号論(10-11)「同性愛者」の誕生  (12-13)「男性」「女性」  (14)性の表象  (15) 試験およびまとめ

④授業時にプリントを配布する。

⑤学期末テスト。場合によっては小テストあるいは小レポートを課す。 ⑥なし

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別○※文化表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限水曜日前 期闍岸 冬詩担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「文化表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕   表象文化論

《ケルト文化論》①ケルト文化の様々な側面について、講義+演習方式で学ぶ。

②ケルトという、いにしえに始まり、長い歴史を経て、現代の西ヨーロッパの様々な局面に現れている文化について学ぶ。とくに、アイルランドとの関係に注目し、主に英語で書かれた百科事典の項目を読むことによって、多様な知識を身につけ、「ケルト」について一定の概念を獲得することを到達目標とする。

③便宜的に、以下のような大まかなテーマを設定し、それぞれに関係のある項目について学習する。1 イントロダクション  2~4 神話の時代  5~7 フォークロア 8~9 キリスト教との融合10~12 ケルト文芸復興  13~14 政治的コンテクスト  15 試験と解説

④プリントを配布する。基本的に英語で書かれたテキストを読む。

⑤平常点(出席10%+授業での発表40%)+期末試験50%の総合評価。 ⑥初回授業に必ず出席すること。大学院との共通科目。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限水曜日後 期闍岸 冬詩担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎 演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

《批評理論の基礎知識》①表象文化論に関わる「批評理論」を学ぶ。教員の講義と学生の課題発表を交えながら授業を進める、講義+演習方式。

②表象文化論に関わる文学、芸術、文化の各ジャンルの研究を進めていくうえで、知っておく必要のある基本的な批評理論を、その理論を唱えた思想家や批評家の名前、およびその理論の時代背景とともに身につける。とりわけ、20世紀以降の英米系批評理論の潮流に詳しくなることを目標とする。

③便宜的に、時代の順を追って授業を進行させる予定。以下に大まかな回数を上げておくが、ずれる可能性はある。1 イントロダクション  2~3 古代ギリシャ哲学から19世紀まで  4~5 モダニズム6~7 マルクス主義批評 8~9 新批評、読者受容論 10~11 ポストコロニアル批評12~13 ポストモダニズム  14 新歴史主義  15 試験と解説

④Introducing Critical Theory : A Graphic Guide(Icon Books) その他は必要に応じてプリント配布する。 ⑤平常点(出席、授業での発表)と期末試験の総合評価。

⑥詳しくは初回の授業で説明するので、受講を希望する学生は、初回授業に必ず参加すること。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限水曜日前 期石岡 良治 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《サブカルチャー研究入門》この授業では、主として現代の日本で用いられている「サブカルチャー」の語法に準拠しつつ、そこに含まれている様々な「構成要素」や「歴史」についての分析を試みたい。マンガやアニメといった視覚文化を中心に、幅広い領域を扱う予定である。ところで、純然たる「娯楽」として享受されることが多い現代文化を分析するさいには、古典的な作品にアプローチするのとは別の困難がある。そこで本講義では、娯楽の評価において重視されやすい「対象への没入」を分析的に捉え返すために、必要に応じて様々な批評理論の導入を行なっていく。

②文学・映画・美術・音楽など、批評理論が整備された伝統的な諸芸術と比べると、「カウンターカルチャー」や「サブカルチャー」など、おおむね「ポピュラー文化」に属する対象については、「作品」のような分析単位よりは「(社会)現象」としての側面が強調される傾向が強い。このことには相応の根拠があるが、本講義では、各領域に特有な諸事情を重視しつつも、諸領域の分断状況を「現代の文化論理」という一貫した視座から捉えていきたい。そのため、表象文化論的な議論に加えて、文化研究やメディア論の基礎にも触れる予定である。想定している領域はおおむね以下の分野であり、随時諸芸術との関係を扱っていく。「マンガ」「アニメ」「イラスト」「ポピュラー音楽」「PV」「ゲーム」「ネットカルチャー」など。初回に受講者アンケートを取り、その内容を可能な限り反映させたいと考えている。

③第1回 「カルチャー・サブカルチャー」第2回~第4回「アート・エンターテインメント・ホビー」第5回~第6回「20世紀におけるポピュラー文化・今世紀におけるその変容」第7回~第9回「現代日本におけるサブカルチャーの系譜」第10回~第11回「インターネット以後の情報環境・空間のポリティクス」第12回~第13回「異化と没入・時間経験のマニピュレーション」第14回~第15回「サブカルチャー以後」

④参考文献は必要に応じて配布プリントで紹介していく。

⑤平常点[出席点・授業へのコメント](40%)、レポート(60%)などによる総合的な評価。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限水曜日前 期関口 義人 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《ジプシー/ロマ音楽文化論》イギリス人によって英語で”GYPSY”として名指されてきたこの人々は近現代世界の「表象」として生き続けてきたが、その実態の把握に世界の「知」はいまだ追いついていない。「表象」としてまた「マイノリティ」としての“ジプシー”という民族の成立、発展、移動、変遷を考える。また音楽を糸口に彼らの文化に迫ってゆくのが本講義の眼目である。CD/DVDなどを数多く参照しつつ現代を生きる「ジプシー」の音楽とそのエネルギーを感じてもらいたい。彼らの生活や言語などにも触れながらその暮らしや生き方に触れて欲しい。

②1)ジプシーという特異な民族の文化や音楽に触れつつ、従来の世界観を打破、再構築するきっかけ  を得ること。2) 譜面も存在しないジプシーの音楽は異文化との混交によって発展してきたが、その経緯を具体例  にもとづいて考察すること。3) 現地でのジプシーとの交流を写真、映像資料に基づいて紹介し、人間としての柔軟な思考、対応  力などについて考える力を身につけること。4) 長く差別されてきたジプシーの歴史に触れながら、人間の尊厳や他者性について考えること。

③1)自己紹介と本講義の概要2)ジプシーを追いかける~フィールドワークの実際 3)文化的、社会的表象としての“ジプシー”と呼称、 4)その歴史的(民族的)起源と言語~ヨーロッパかインドか(砂漠の職能音楽家、音楽と芸能) 5)出立からコーカサス、ペルシャへ(アルメニア、イランのジプシー系音楽家)6)アラブ・オリエント世界とジプシー 、ロマとドム(中東のジプシーの生活と音楽)7)ボスポラス海峡からエーゲ海へ(トルコ、ギリシャのジプシー音楽)8)ヨーロッパが見つめたジプシーの実像と虚像~ジプシーとロマ、オリエンタリズム、差別の構造9)ヨーロッパのジプシー~その音楽と踊りの文化(クラシック、演劇、ベリーダンス)10)北、中央ヨーロッパにおけるジプシーの音楽(ロシア、ハンガリー、北中欧ジプシー音楽)11)バルカンのジプシー音楽(ブラスバンド、歌謡、弦楽アンサンブル) 12)ジプシーの生活、家族、移動、職業、神13)ラテン諸国(南欧)におけるジプシー音楽(ジャンゴ・ラインハルト~ジプシー・キングス、フラ  メンコへ) 14)最新形のジプシー音楽(パンク、バルカンビート、ヒップホップ)インターネット、SNS、北/中/南  米へ15)期末レポート提出。まとめ

④「ジプシーを追いかけて」(関口義人 岩波新書)「図説ジプシー」(関口義人 河出書房新社)「ジプシー」(アンガス・フレーザー 平凡社)「ジプシー・ミュージックの真実」(関口義人 青土社)「ロマ・素描(スケッチ)」(関口義人 東京書籍)

⑤平常点(出席その他)50%、期末レポート50%

⑥授業や評価に関する質問や相談は下記(関口)メールアドレスまで [email protected]まで

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限水曜日後 期加藤 有子 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《ホロコーストと芸術》第二次世界大戦後、「ホロコースト」は芸術作品においてどのように描かれてきたか。そこでは何が問題となっているのか。ホロコーストを主題とする文学・映画・美術作品、博物館展示を題材に、「ホロコースト」の表象の諸相を検討する。トラウマ、証言など、関連トピックスの理論的テクストも邦訳で参照する。

 ②東欧ユダヤ人の歴史と文化、ホロコーストについての知識を深める。ホロコーストを主題とする諸作品について学び、ホロコーストとその表象の問題について考える。他の事例に接続する比較の視点を身につける。

 ③第1回:イントロダクション 第2回:東欧ユダヤ人の文化第3~5回:ホロコーストと映画・TVドラマ 第6~9回:ホロコーストと文学第10~11回:博物館展示と公共空間における記憶 第12回:ホロコーストと美術第13回:証言とオーラル・アーカイヴ 第14回:参加者による発表・期末レポート提出第15回:総括

 ④テキストは随時配付、指示する。参考書: 芝健介『ホロコースト』(中央公論新社)。 ⑤期末レポート(60%)、平常点(授業への積極的参加、40%)。

 ①授業方針・テーマ

 ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標 ③授業計画・内容

 ④テキスト・参考書等 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象文化論演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限木曜日前期・後期岡闢 一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論演習」、2009-12年度入学者は「表象文化論演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論 ①《日本の近代文化》 日本の近代文化(特に文芸)を多角的な視点から検討する。 ②日本近代文化(特に文芸)史についての見識の拡大。

 ③毎回、質疑応答を活発に展開する。口頭説明やテキストを基にして幅広い知識の習得を図るため、検索ツール(電子辞書、携帯電話、コンピューターなど)の持参が必要不可欠である(持参しない者は不利益を蒙る)。 前期のトピック: 温泉、旅、絵画、その他 後期のトピック: 城下町、人材、人脈、その他参加者の顔触れによっては、トピックの変更もありうる。

 ④テキスト:必要に応じてコピー配布。 参考書:適宜指示。 ⑤出席点(40%)と発表点(60%)の合計で評価する。 ⑥大学院との共通授業。半期あたり欠席が4回(遅刻と早退は2回で欠席1回と数える)に達すると、履修放棄となる。

 初回から出欠を取るので、受講希望者は初回から必ず出席すること。

 ①授業方針・テーマ ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標 ③授業計画・内容

 ④テキスト・参考書等

 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限木曜日前 期小澤 京子 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎理論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《美術史の方法論》「美術史」という学問体系が形成されていくプロセスを追いつつ(=美術史の制度史・メタ美術史)、その起源や転回点をなす固有名詞・理論・テクストを取り上げる(=美術史の言説史・学説史)。さらに、それらの「理論」が「芸術作品」や「視覚文化」に対して、いかなる「見方」や「分析」、「解釈」を可能としたのかを、個々の作品に即して説明する。「美術史」もそれが対象とする「作品」概念も、もっぱらヨーロッパ近代における構築物である。本講義では、そのようなメタレベルから「美術(史)」を再考するとともに、今後美術史・視覚文化論・表象文化論などを学習・研究する上で基礎となるターム(固有名詞・概念・理論)および基本的文献を提示する。

②1)美術史の学説史および方法論に関する基礎知識を身につける。2)自らが研究・分析を行なう上での「ツール」として、どのような選択肢があるのか、概略的知識  を身につける。

③1:イントロダクション 2:美術(史)の起源を語る蠢:J.J.ヴィンケルマンと古代ギリシア3:美術(史)の起源を語る蠡:明治期日本における美術史編纂4:探偵、医師、目利き:絵画鑑定術をめぐって5:様式史と純粋視覚性I:アロイス・リーグル、ハインリヒ・ヴェルフリン、アンリ・フォシヨン等6:様式史と純粋視覚性II:上記の続き7:イコノロジー(図像解釈学)蠢:アビ・ヴァールブルクの手法8:イコノロジー(図像解釈学)蠡:エルヴィン・パノフスキー、E.H.ゴンブリッチ9:フォーマリズムと視覚性:クレメント・グリーンバーグ、マイケル・フリード10:イコニック・ターンとニュー・アート・ヒストリー 11:社会史アプローチ・受容論 12:ニューレフト理論:ジェンダー・スタディーズ、ポスト・コロニアル・スタディーズ13:視覚文化論:「芸術作品」概念の無化、文化的構築物としての「視覚」14:生理学、心理学、精神分析との接合 15:期末試験と解説

④基本書・高階秀爾・三浦篤編『西洋美術史ハンドブック』新書館、1997年。・ヴァーノン・ハイド・マイナー『美術史の歴史』北原恵他訳、ブリュッケ、2003年。(上記2冊は「参考書」扱いだが、購入を強く推奨する。)上記以外は、講義時に適宜指示する。

⑤出席およびレスポンス・カード(講義に対する感想・意見、関連して考えたこと、疑問点などを簡潔に書く)の提出が40%、期末試験60%の割合で算出する。

⑥質問・学習相談等は、講義後の時間か、講師メールアドレス(go-for-a-walk[at]hotmail.co.jp)まで。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限木曜日前 期昼間 賢 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《アジア音楽文化論》主に民族音楽、伝統音楽、ワールド・ミュージックとして聞かれているアジアの様々な音楽を実際に聞き、説明を受け、各地域の文化的特徴について考える。主に講義する。

②まず、音楽文化を単位とした場合のアジアが、国家単位で見知っているアジアとは必ずしも同じではないことがわかる。次に、音楽を文化との関連で聞く場合、対象となる音楽は「ポップス」よりも伝統音楽のほうが適していることがわかる(たとえばJ-POPを聞いて日本の音楽文化がよくわかるかどうか、わからないのではないかというのが講師の基本的立場である)。そして、各音楽文化との対比から日本の音楽文化の全般的特徴が感じられる。最終的には、日々の出来事に囚われない広い視野が得られる。

③第1~2回:イントロダクション;第3~4回:インドネシア(ガムラン、音楽と演劇);第5~6回:インドとパキスタン(伝統音楽/ポピュラー音楽、音楽と宗教);第7回:チベットとモンゴル(お経、喉声の音楽);第8回:朝鮮半島(打楽器の音楽、農楽);第9回:北海道(アイヌの音楽、北方との関係で);第10~11回:太平洋(ハワイ、ポリネシア、アメリカ西海岸、音楽と舞踊);第12回:沖縄(島唄、南方との関係で);第13回:ベトナム(民謡、音楽と言語);第14回:日本の伝統音楽;第15回:まとめ

④イントロダクションで文献一覧を配布し、説明する。

⑤(1)平常点(出席および授業後に示される視点についてのコメント。50%)、(2)学期末のレポート(50%)。

⑥授業では、②に記したように、ポピュラー音楽の一つの形態としての「ポップス」はあまり取り上げないが、レポートは、講義の内容を十分理解した上で「ポップス」を対象として作成することもできる。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限木曜日後 期小澤 京子 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《場所と記憶》絵画、写真、映画、文学分野における作品、および建築物や記念碑といった空間的実践を通して、主にヨーロッパにおける「場所(空間)」と「記憶」の結びつきをたどる。

②「空間表象」および「記憶」の問題を思考する上で基礎となるキーワード、理論、固有名詞、文献を把握する。同時に、人文系の学部生が基礎的教養として知っておくべき美術史・文学史・映画史上の主要作品や人物を概観する。

③1:イントロダクション2:記憶術3:物語としての建築空間4:建築空間としてのテクスト5:建築的記憶と都市6:都市と固有名詞蠢7:都市と固有名詞蠡8:死の記憶と場所蠢:墓地の文化史9:死の記憶と場所蠡:戦争のモニュメント10:廃墟の文化史:ノスタルジーとカタストロフィー11:旅行と記憶 12:記憶の保管と配列:ミュージアムとアーカイヴス13:都市と探偵14:室内と記憶15:まとめ

④・講師著作:小澤京子『都市の解剖学―建築/身体の剥離・斬首・腐爛』ありな書房、2011年。・レポート執筆に際して:河野哲也『レポート・論文の書き方入門・第3版』慶應義塾大学出版会、 2002年。 (上記2冊は「参考書」扱いだが、購入を強く推奨する。) その他の文献は、講義時に適宜指示する。

⑤出席およびレスポンス・カード(講義に対する感想・意見、関連して考えたこと、疑問点などを簡潔に書く)の提出が40%、期末レポート60%の割合で算出する。(レポートに剽窃があった場合は、成績評定は「不可」となる。)期末レポートの分量、提出方法、締切に関しては、講義時に指示する。

⑥質問・学習相談等は、講義後の時間か、講師メールアドレス(go-for-a-walk[at]hotmail.co.jp)まで。 

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限木曜日後 期守山 実花 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《バレエ論、バレエの歴史》   �トウシューズとチュチュ �をつけて踊るだけがバレエではありません。民族舞踊やさまざまな舞踊を取り入れながら発展、拡張していくバレエという芸術について論じます。

  バレエ史を概観しながら、ダンス、音楽、美術による総合芸中としてのバレエについて講義を行います。映像を多数用い、視覚的に理解できるよう進めていきます。作品成立の背景や周辺芸術との影響関係などについても論じる予定です。中心となるのは、バレエ技法の発展により、ロマン主義的な幻想性の表現が可能になった19世紀ですが、20世紀初頭のバレエ・リュス時代、さらに現代作品のついても触れたいと思います。

②バレエの誕生から現代に至るまでのバレエ史の流れを理解する。技法と表現内容の連関、つま先立ちと幻想性の関係について理解を深める。同一作品にも複数の版が存在することを理解し、演出の手法について分析を行う

③第1回 ガイダンス、シラバスの確認 ロマンティックバレエ誕生まで第2回~第5回 ロマンティック・バレエ第6回~第10回 クラシック・バレエ第11回~第12回 バレエ・リュスと20世紀のバレエ第13回~14回  物語バレエと抽象バレエ第15回 まとめ

④参考書 守山実花「もっとバレエにつれてって」(青弓社)     佐々木涼子監修「バレエギャラリー30」(学研)

⑤授業中にも映像を観ての感想や作品分析などの課題提出 30% 期末レポート(実際の公演もしくは映像により作品を鑑賞し、与えられたテーマにそって分析) 70%

⑥バレエあるいは舞台芸術に関心のあることが望ましい

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限木曜日前 期小田切 博 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《マンガ文化論》現在の日本社会におけるマンガやアニメといったポップカルチャーの流通やその文化的な背景について具体的な事例を挙げつつ現在の環境にいたる歴史的な経緯についての講義をおこなう。

②ポップカルチャー研究に対する基礎的な考え方の育成現在のところ、マンガやアニメなどのポップカルチャー研究に関しては文学、美術、社会学などの各分野でバラバラにおこなわれている。マンガ研究に関しては2001年に日本マンガ学会が設立されたとはいえ、その方法的な整備や必要とされる知識体系の確立はなされておらず、アカデミックな場においてもいまだ漠然とした印象批評的な解釈レベルのものが研究として散見される状況である。本講義では大衆的に流通し、気軽に語られるものであるからこそ対象化することが困難な「マンガ」というポピュラーカルチャーの実態をどう把握し、なにを考えるべきなのか、学生に対しそうした問題意識を持たせることを一義的な目的とする。

③以下に各回内容について簡単に記述する。第1回   「マンガ文化の現状」現状の文化状況についての概括第2~3回「「マンガ」とは何か」マンガ概念の定義について第4~5回「メディアミックスについて」第一回の整理を受けて他メディアとのクロス展開について第6~10回「戦後マンガ史」日本の戦後マンガ史の簡単な講義第11~12回「日本のマンガ言説」代表的な日本のマンガ言説とその展開第13~14回「海外との関係」国際的なマンガ状況と日本のそれとの関係第15回    「マンガ研究とは何か」まとめ、総論

④以下に挙げるものの他授業において適宜示す。小田切博『キャラクターとは何か』(ちくま新書)小田切博『戦争はいかに「マンガ」を変えるか』(NTT出版)夏目房之介『マンガ学への挑戦』(NTT出版)清水勲『漫画の歴史』(岩波新書)石子順造『戦後マンガ史ノート』(紀伊国屋書店)

⑤講義最終回にレポート提出を求め(80%)、その内容と平常点(20%)をあわせ評価する。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限木曜日前 期中嶋 泉 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《イメージとジェンダー》この授業では、美術作品やその他の文化メディアににおいて1)ジェンダーがどのように表象されてきたか、2)作者や観客のジェンダーがいかに文化経験を形作るかの二点の観点を中心に、20世紀の視覚文化作品の解説を行う講義です。絵画や彫刻といった伝統的な芸術作品を基盤に、写真、映像、広告といった現代生活者に身近なメディアにも触れます。これによって、履修者が性別的構造という観点からも視覚情報を批判的に理解できるような論理基盤を持てるようにしたいと考えます。

②・美術史、視覚文化研究におけるジェンダーやフェミニズム理論の一般的な知識を得る。・美術作品の生産と消費(制作と観賞)において、ジェンダーの社会的規範がいかに作用するか理論 的に解釈する能力を得る。・できるだけたくさんの映像、画像に触れることで、視覚文化を解釈するためのリテラシーを得る。

③第1回 イントロダクション、授業構成、評価説明第2、3回 印象派─都市文化と視線 第4、5回 キュビズムー植民地主義、人種とジェンダー 第6、7回 シュルレアリスムと女性アーティスト第8回 前半のまとめ、中間テスト第9回 撮る・撮られるー写真が作り、変えるジェンダーイメージ第10、11回 アプロープリエーション第12、13回 日本現代美術におけるジェンダー第14回 コンテンポラリー・アートにおけるジェンダーとセクシュアリティ表象、期末課題の説明第15回 全体のまとめ

④参考資料、文献等は各授業で案内します。日本語で読めるものとして、下記のものが参考になると思います。グリゼルダ・ポロック『視線と差異 フェミニズムで読む美術史』萩原弘子訳、新水社、1998北原恵『アート・アクティヴィズム』、インパクト出版会、1999 リサ・ブルーム『視覚文化におけるジェンダーと人種 : 他者の眼から問う』斉藤綾子 [ほか]訳、彩樹社、2000香川檀、小勝禮子『記憶の網目をたぐる : アートとジェンダーをめぐる対話』彩樹社、2007 他

⑤授業参加、中間試験、期末課題によって評価します。

⑥授業への積極的な参加を望みます。

 

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限木曜日後 期中嶋 泉 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《日本現代美術》この授業では、20世紀後半から現代までの日本の美術の通史的な解説を行う。第二次世界大戦後、文化の国際交流が様々な形態で発展するなか、地域的、国家的枠組みのみを基盤にした美術の歴史は成り立たなくなっている。ここではこのようなグローバルな美術状況のなかで、日本の現代美術がどのように自己や日本というアイデンティティを規定しようとしてきたか、あるいはそれを批判して来たかといった観点に基づいた歴史的解釈を試みる。

②・ 日本の近現代美術の一般的な知識を得る。・ 戦後美術運動の展開から戦後史の理解を広げることができる。・ 日本の現代美術の歴史的特殊性を、主に欧米の美術との比較から理解する。

③第1回 イントロダクション、授業構成、評価説明第2、3回 戦後─人間の表象第4、5回 アンフォルメル、具体美術協会と抽象絵画?行為と物質 第6、7回 パフォーマンス・アートと1960年代─政治と美術第8回 写真史概論─日本の戦後写真第9回 「超少女」─日本現代美術とジェンダー第10、11回 美術制度の展開─美術館、画廊、オルタナティヴスペース第12、13回 日本のポップー村上隆、合田誠ほか第14回 グローバル・アート・ヒストリーにおける今日の日本文化、期末課題の説明第15回 全体のまとめ、予備日

④参考資料、文献等は各授業で案内します。下記のものは参考になると思います。千葉茂夫『現代美術逸脱史 1945 -1985』晶文社、1986椹木野衣 『日本・現代・美術』新潮社、1998黒ダライ児『肉体のアナーキズム 1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈』grambooks, 2010小勝禮子他『前衛の女性1950-1975』(展覧会カタログ)、栃木県立美術館、2005年 他

⑤授業参加、期末課題によって評価します。

⑥授業への積極的な参加を望みます。 

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限金曜日前 期江澤 健一郎 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《イメージ論》絵画、写真、映画、インターネットや携帯電話の画像……われわれを取り巻くイメージは、よく見えるものであり、読めるものであろうか。むしろそれは、よく見えず、よく読めないものとして現れてこないだろうか、謎めいた徴候として。この授業では、イメージを見つめ、現代のフランスで論じられているイメージ論を参照しながら、それをさらに展開する可能性を考察したい。授業は講義形式で行う。

②現代のイメージ論についての知識を習得する。そこから自分自身のイメージ論を形成することを目指す。

③造形芸術、写真、映画といった多様なイメージを研究しながら、独自のイメージ人類学を形成しているジョルジュ・ディディ=ユベルマン、運動イメージと時間イメージをめぐって2冊の映画論を刊行したジル・ドゥルーズ、写真の外示性と共示性について論じ、その後、ストゥディウムとプンクトゥムについて論じたロラン・バルト、写真論の極北に至った写真家の中平卓馬、アンフォルムの思想家としていま再び注目されるジョルジュ・バタイユ、彼らがイメージをめぐって展開した思考をたどり、その有効性について考察する。 第1回:  ガイダンス 第2回:  洞窟のなかで 第3-5回:ディディ=ユベルマンのイメージ論をめぐって 第6-7回:ロラン・バルトの写真論:外示からプンクトゥムへ 第8-9回:写真と時間をめぐって 第10回:  中平卓馬の植物図鑑 第11回:  ベルクソンのイマージュからドゥルーズの運動イメージへ 第12-13回:運動イメージから時間イメージへ 第14回:  期末試験と解説 第15回:  まとめ

④コピーを配布する。参考文献に関しては、教室で指示する。

⑤期末試験60パーセント。平常点40パーセント。

⑥特になし。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※文化表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限金曜日前 期古永 真一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「文化表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《現代思想の芸術論》 現代を代表する思想家たちがどのように芸術を論じてきたのかを考察する。主に講義を行う。

 ②現代思想の芸術論を知ることによって、思想のみならず芸術の意義や作品の新たな解釈の技法を学び、自らのツールとして活かせるようにする。

③第1回 授業内容の説明、第2回~4回 バタイユの芸術論、第5回~7回 サルトルの芸術論、第8回 ジラールの文学論、第9回~11回 バルトの芸術論、第12回~14回 フーコーとドゥルーズの芸術論、第15回 まとめ 

④テキスト:毎回プリントを配布。 参考書:適宜紹介する。

⑤平常点(40%)と授業で学んだ知識に基づくレポート(60%)の合計で評価する。

⑥遅刻や欠席の多い場合、レポートが一定の水準に達していない場合は不可とする。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※文化表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限金曜日後 期古永 真一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「文化表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《ジョルジュ・バタイユの『エロティシズム』を読む》 バタイユの主著『エロティシズム』の文献講読による演習によって、エロスとタナトス、人間存在の生命の過剰、禁止と侵犯といった主題について理解を深める。

 ②現代思想を考えるうえで重要な文献を精読することによって、会得した知識を的確に伝えるようにし、知的なツールとして活かせるようにする。

③第1回 授業内容を説明、第2~14回 バタイユの『エロティシズム』の精読(必要に応じて関連する文献も取り上げる)、第15回 まとめ。

 受講者は担当部分のレジュメの作成など積極的に授業に参加してもらう。 ④テキスト:ジョルジュ・バタイユ、『エロティシズム』(酒井健訳、ちくま学芸文庫、2004年) 参考書:適宜紹介する。

⑤平常点(60%)とレポート(40%)の合計で評価する。

⑥遅刻や欠席の多い場合、レポートが一定の水準に達していない場合は不可とする。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2 時限金曜日後 期河村 彩 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《生活設計としてのデザイン》現在のライフスタイルの基礎は20世紀初頭― ―大衆文化と都市文化が誕生した時代― ―に形成されました。この授業では、家具や道具、建築物、グラフィック、メディアやテクノロジーに関わるものなど、さまざまなデザインを対象とし、私たちの生活がどのように形成されたのかを考察します。授業では視聴覚教材を多用し、さまざまなデザインに触れます。

②・モダン・デザインに対する基本的知識を身につける。・イメージや造形を分析する能力を身につける。・身近な物の起源や歴史的変遷を理解し、自ら調査し、考察する能力を身につける。

③第1-3回 イントロダクション、モダン・デザインの誕生(ウィリアム・モリス、アールヌーボー)第4-7回 都市の大衆文化(ロシア構成主義、バウハウス、アール・デコ、大正モダニズムなど)第8-10回 全体主義下のユートピア(社会主義圏の生活文化、プロパガンダ、グラフィ ックデザイン)第11-13回 記号と機能(アメリカのインダストリアルデザイン、広告におけるイメージ宣伝)第14回   まとめ、期末試験第15回   解説、補足説明等

④あくまで参考書です。購入する必要はありません。個別のテーマに関してはその都度指示します。・『世界デザイン史』阿部公正監修、美術出版社、1995年。

⑤平常点[出席、リアクションペーパーなど](40%)と期末試験(60%)による総合評価

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2・2単位数専門教育科目科目種別○※空間表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別○※空間表象論首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別○※空間表象論首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限金曜日前期・後期2012年度以前は通年三宅 昭良担 当 教 員

〔重要:重要:この科目は、2013年度入学者は「空間表象論」、2009-12年度入学者は「空間表象論」、2008 年度以前入学者は「空間表象論」という科目名で履修登録すること。〕      表象文化論

① 《コメディア・デッラルテと20世紀文化》16世紀から18世紀にかけてコメディ・デッラルテと今日呼ばれる演劇が盛んに行われた。その後衰退するのだが、19世紀後半に再評価され、20世紀文化に多大の影響を与えた。このクラスではそのオリジンから20世紀の影響までを詳細に論じたテクストを取り上げ、学びたいと思う。

②コメディア・デッラルテに関する基本的知識の習得。20世紀のハイカルチャーとポピュラーカルチャーに関する広範な知識の習得。英語読解力の養成。

③下記テキストを輪番制で報告してもらう。報告者とは別の人に、次の週の報告箇所に出てくる固有名詞を調べて発表してもらう。これも当番制で行う。英語文献だが、難しい英語ではないので、心配はいらない。また小テスト・テストは英語の試験ではない。

前期                     後期1. イントロ 1. 第6章 Harlequin, Pierrot, Picasso2. 第1章 Pierrot & Harlequin 2. 第6章 3. 第1章 3. 第6章4. 第2章 The Spread of the Commedia 4. 第7章 Clowns, Puppets & The New Music5. 第2章 5. 第7章6. 第3章 Diaghilev and Commedia Ballet 6. 第7章7. 第3章 7. 第7章8. 小テストと解説 8. 小テストと解説9. 第4章 Masks, Mimes, and Meyerhold 9. 第8章 Literature and the Commedia10. 第4章 10. 第8章11. 第4章 11. 第8章12. 第5章 Chaplin, Calgari, Hollywood 12. 第9章 Some Contemporary Images13. 第5章 13. 第9章14. 第5章 14. EPILOGUE15. テストと解説 15. テストと解説

  ④テキスト:The Triumph of Pierrot: The Commedia dell’Atre and the Modern Imagination. By Martin Green and John Swan. Pennsylvania U.P. 1986.

⑤平素のクラス参加50% 小テスト20% 学期末のレポート30%

⑥このクラスは大学院と共通のクラスである。 

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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─ 343 ─

� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限金曜日前 期古永 真一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎演 習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《現代思想》 現代思想の学説の流れや専門用語、重要な固有名詞やテーマについて基礎的な知識を身につける。主に講義を行う。

②現代思想に関する過去の知的遺産から基礎的な知識を習得することによって、知の分析ツールとして活用できるようにする。現代思想の重要なキーワードとなる知識の定着を目指す。

③第1回 授業内容の説明、第2回 フッサール、第3回 ハイデガー、第4回 ベルクソン、 第5回サルトル、第6回 バタイユ、第7回 メルロ=ポンティ、第8回 レヴィ=ストロース、 第9回 レヴィナス、第10回 ラカン、第11回 フーコー、第12回 ドゥルーズ、第13回 デリダ、第14回イタリアの現代思想、第15回 前期のまとめ 試験

 ④テキスト:毎回プリントを配布。 参考書 :適宜紹介する。

⑤平常点(40%)と授業で学んだ知識を問う試験(60%)の合計で評価する。

⑥遅刻や欠席の多い場合、試験で一定の知識を修得していない場合は不可とする。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論基礎理論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3 時限金曜日後 期古永 真一担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論基礎論」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎演 習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《精神分析》 精神分析の学説の流れや専門用語、重要な固有名詞やテーマについて基礎的な知識を身につける。主に講義を行う。

②精神分析に関する過去の知的遺産から基礎的な知識を習得することによって、知の分析ツールとして活用できるようにする。精神分析の重要なキーワードとなる知識の定着を目指す。

③第1回 授業内容の説明、第2回~7回 フロイトとユング、第8回~10回 ライヒ、マルクーゼ、フロム、第11回~13回 ラカン、第14回 日本の精神分析、第15回 後期のまとめ 試験   

④テキスト:毎回プリントを配布。 参考書:立木康介編著、『精神分析の名著─フロイトから土井健郎まで』(中公新書、2012年)。

⑤平常点(40%)と授業で学んだ知識を問う試験(60%)の合計で評価する。

⑥遅刻や欠席の多い場合、試験で一定の知識を修得していない場合は不可とする。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象文化史 B首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象文化史 B首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象文化史 B首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限金曜日前期・後期赤塚 若樹担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化史B」、2009-12年度入学者は「表象文化史B」、2008 年度以前入学者は「表象文化史B」という科目名で履修登録すること。〕        表象文化論

①《表象文化論の基礎的文献の講読》

②表象文化論の基礎理論にかんする知識を深め、さまざまな文化的事象の理解に役立てられるようにする。

③〈前・後期とも〉第1回:ガイダンス(発表の割り当ても);第2~14回:文献講読と関連事項の検討;第15回:まとめ。

④テキスト:【前期】ジョン・バージャー『イメージ』(ちくま学芸文庫、2013年)。     【後期】ジャン・ボードリヤール『消費社会の神話と構造』(普及版、紀伊國屋書店、1995年)。

⑤(1)発表・報告、授業への参加・貢献度(50%)、(2)試験ないしレポート(50%)。

⑥かならず初回に出席すること。大学院との共通科目(人数によっては受講制限をする)。予備知識は不要だが、明確な意欲と関心があり、発表・報告に積極的に取り組めることを履修の条件とする。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限金曜日前 期福田 貴成 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸 問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《メディアと文化》この授業では、多様な文化現象とメディアとの関係、およびその歴史的変遷について、具体例に即しつつ学習する。

②メディアという視点から文化現象を読み解く「リテラシー」の涵養を目的とする。今日の文化現象や表現の多くは、広義におけるメディアと切り離せない関係にある。その関係性の特質を、背景にある歴史を踏まえつつ理解することは、文化現象それ自体を理解する上で、きわめて重要な意味を持つ。この授業を通じて、文化現象における「メディエーション(媒介作用)」の重要性を理解するとともに、現象の背後におけるメディアの機能様態を、みずから読解出来るようになることを期待する。

③第1回:イントロダクション 第2回:メディア概念、その多様性について 第3回:メディエーションとテクノロジー 第4回~第7回:メディアと視覚文化 第8回~第11回:メディアと聴覚文化 第12回~第14回:今日のメディア環境と文化 第15回:まとめ

④教科書は指定しない。参考図書として石田英敬『記号の知/メディアの知 日常生活批判のためのレッスン』(東京大学出版会、2003年)を挙げておく。

⑤平常点50%、期末レポート50%。なお平常点は、出席および毎回回収するコメントカードの記述内容によって評価する。

⑥授業で紹介する視聴覚コンテンツやイヴェントには、可能な限り直に触れること。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4 時限金曜日後 期森 佳子 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸 問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕  表象文化論

①《オペラ文化史―上演の社会的背景と観客の実体》この授業では、西洋の総合芸術であるオペラを文化史として扱い、作品そのものだけでなく、それらの上演を取り巻く当時の社会背景と観客の実体について、他のジャンルと比べながら考察していくことを目的とします。履修生には、作品に関する美学的理解だけでなく、芸術活動を育んだヨーロッパの政治、社会、宗教などに対する関心を持つことが期待されます。

②舞台作品の歴史的価値を見抜く能力作品の成立、上演、受容の実体を幅広い視野からみる能力授業において自ら感じたことをまとめる能力

③第1回 シラバスの確認、ガイダンス第2回 オペラの誕生(17世紀)第3回 イタリアにおけるオペラの発展(17世紀~18世紀)第4回 フランス、ドイツにおけるオペラの受容(17世紀後半~18世紀前半)第5回 宮廷文化とオペラ(同上)第6回 オペラ改革と観客の変容(18世紀後半~19世紀初頭)第7回 興行としてのオペラ(18世紀~19世紀)第8回 前半のまとめ、中間試験第9回 オペラと政治、思想(19世紀)第10回 ヴァーグナーの改革(19世紀中期)第11回 オペレッタの発展(19世紀後半~20世紀)第12回 オペラという形式の終焉?(20世紀~21世紀)第13回 日本におけるオペラ上演とは(20世紀~21世紀)第14回 後半のまとめおよび期末試験のための解説第15回 後半のまとめおよび期末試験

 ④とくになし(授業中プリントを配布)  ⑤記述形式による中間試験(40%)、同期末試験(40%)、授業後の感想文(20%) ⑥質問等がある場合、メールで対応可([email protected]

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※芸術表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限金曜日前 期赤塚 若樹担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「芸術表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること〕      表象文化論 ①《石岡瑛子の仕事と芸術表象の諸問題》 広告、ポスター、映画、舞台など幅広い分野でグラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍した石岡瑛子の作品をあつかいながら、芸術と表象のさまざまな問題について考えていく。講義形式の授業(受講にさいしてはある程度の予備知識も必要)。

 ②多様な芸術分野にかんする知識や教養を深める。 作品の捉え方、みずからのものの見方にも批判的なまなざしを向けられるようにする。 これまでなじみのなかった芸術作品との出逢いの場を創出することも目的のひとつとする。 ③第1回:ガイダンス&イントロダクション;第2~5回:グラフィック・アート;第6~9回:映画(シュレイダー『MISHIMA』、ターセム・シン作品、ビョークのミュージック・ヴィデオなど);第10~14回:その他のジャンル(レンピッカやリーフェンシュタールの展覧会、サーカスやオペラなど);第15回:まとめ。

 ④テキストはとくに指定しない。参考書はその都度指示する。 ⑤(1)平常点(40%)、(2)レポート(460%)、そのほかさまざまな要素を考慮して総合的に評価する。 ⑥かならず初回に出席すること。携帯電話の使用(時計としても)、居眠り、“内職”は不可とする。 変わったもの、退廃的なもの、グロテスクなもの、エロティックなもの、とっぴなもの、未知のもの、「わからない」ものをある程度受け入れられる者以外は受講しないほうがいいと思う。

 ①授業方針・テーマ

 ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標 ③授業計画・内容

 ④テキスト・参考書等 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※芸術表象論首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限金曜日後 期赤塚 若樹担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「芸術表象論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること〕      表象文化論 ①《アニメーションの歴史》

②世界のアニメーションの歴史(映画前史をふくむ)をたどることによって、この特殊な映像ジャンルにかんする知識と理解を深める。

③第1回:イントロダクション;第2~13回:講義と作品鑑賞(第8回の前半に中間試験を行なう);第14回:学期末試験と解説;第15回:まとめ。

④課題図書:山村浩二『アニメーションの世界へようこそ』。岩波ジュニア新書、2006年。参考書:津堅信之『アニメーション学入門』。平凡社新書、2005年。

⑤(1)平常点[鑑賞レポートをふくむ](50%)、(2)中間・期末試験(50%)。

⑥かならず初回に出席すること。携帯電話の使用(時計としても)、居眠り、“内職”は不可とする。 変わったもの、退廃的なもの、グロテスクなもの、エロティックなもの、とっぴなもの、未知のもの、「わからない」ものをある程度受け入れられる者以外は受講しないほうがいいと思う。

 ①授業方針・テーマ ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標 ③授業計画・内容

④テキスト・参考書等 

⑤成績評価方法 ⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※表象文化論特殊講義首 都 大 学 東 京2 0 1 3 年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5 時限金曜日後 期村井 健 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「表象文化論特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問 題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 表象文化論

①《文化表徴装置としての近代日本演劇》このクラスでは、明治維新以降現代までの日本演劇が内包する演劇的諸問題について概観する。それぞれの問題点について2回連続で話をするが、そのトピックはそれで完結するものではなく、互いに密接に関連するものとなっているから、最後まで集中して話を聞いてほしい。

②明治以降、現在に至るまでの近代日本演劇史についてに知識を習得し、あわせて、その中に残された諸問題についての認識を深める。

  ③下記の通り進める予定。

 1:イントロダクション 2:きしむ伝統演劇①―近代との遭遇 3:きしむ伝統演劇②―葛藤する歌舞伎 4:時代と身体性①―自由民権運動と演劇 5:時代と身体性②―女形と女優 6:文化象徴装置としての劇場①―行灯とガス灯 7:文化象徴装置としての劇場②―電気と暗転 8:中間試験・解説 9:メディアとしての演劇①―翻訳劇と翻案劇 10:メディアとしての演劇②―世界同時演劇への接近 11:リアリズムの変容①―ロシア革命と演劇 12:リアリズムの変容②―70年安保闘争と小劇場運動 13:父性の喪失①―解放と喪失 14:父性の喪失②―拡張と拡散 15:期末試験・解説 ④授業中に随時紹介。  ⑤出席30% 中間試験30% 期末試験40%。ただし、10回以上出席のない者は履修放棄とみなします。 ⑥欠席した回に配布したプリント・資料は友人から借りてコピーするなどしてください。こちらから改めて提供することはありません。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※形態論首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4時限月曜日前 期高橋 亮介 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「形態論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①この授業では、形態論および語彙意味論の基本事項を学ぶ。授業は毎時、講義と演習から構成される。実践的な取り組みを通じて、受講者には、知識や考え方だけでなく言語分析の手法も自らのスキルとして身に付けていってほしい。なお、授業では主に日本語・英語の語彙に関わるさまざまな現象を扱う。また、受講者の背景や予備知識を考慮した上で、実際に取り上げるテーマを含めた授業内容については柔軟に調整していく予定である。

② [1]語や句、形態素といった言語単位に関する基礎知識を習得する[2]日本語・英語の語句の観察を通じて、語の意味と文法に関する一般的な規則を理解する[3]具体的な意味分析の作業を通じて、類義関係にある表現間の共通点・相違点を的確に捉える能力を養う(Cf.ドアを押して開ける/ドアを押し開ける、登山者/登山家、とりかえす/とりもどす)

③第1回:導入/語の意味、第2回:形態論の基本概念、第3回:複合語とその構造、第4回:語の基本的特徴、

 第5回:さまざまな語形成、第6回:語彙の意味と文法、第7回:動詞のアスペクト分類、第8回:事象の類型、

 第9回:事象の内部構造と述語分解、第10回:事象のタイプと語彙化、第11回:複雑述語の形成と事象の拡張、

 第12回:状態の下位分類と形容詞の意味、第13回:名詞の類型、第14回:「所有」概念の下位分類と言語現象、

 第15回:まとめ

④参考書:影山太郎(1999)『形態論と意味』東京、くろしお出版。

⑤出席状況・授業参画(20%)、中間レポート(40%)、学期末レポート(40%)

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2・2単位数専門教育科目科目種別※言語科学文献講読首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読1首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読1首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5時限月曜日前期・後期/通年高橋 亮介 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「言語科学文献講読」、2009-12年度入学者は「外国語文献講読1」、2008年度以前入学者は「外国語文献講読1」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学 ①言語学上のテーマに関する英語文献の精読。主として、ことばの意味にまつわる諸問題について書かれた比較的平易な複数のテキストを取り上げる予定。

② [a] 総合的な英語の読解力の向上 [b]具体的な事例検討を通じて、ことばの意味に関する問題意識を養う

③前期:第1回 ガイダンス、第2~14回 文献講読、第15回 前期のまとめ 後期:第16回 前期の復習・ガイダンス、第17~29回 文献講読、第30回 後期のまとめ ④Ray Jackendoff: A User’s Guide to Thought and Meaning (Oxford: Oxford University Press, 2012) などに代表される、言語学の知見を取り入れた各種文献から選択し、プリントを配布する。

⑤出席状況、授業参画(発言・発表)、試験ないしレポート(学期ごとに1回)などの諸点に基づき、総合的に評価。

⑥授業計画や成績評価方法の詳細については、受講者の数や背景知識を確認した上で適宜調整する予定

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

Page 44: 国際文化コース 表象言語論分野 - Tokyo Metropolitan University · 2013-03-27 · 標準履修科目一覧(首都大) 国際文化コース 表象言語論分野 注1

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� 表象言語論分野

―2・2単位数専門教育科目科目種別(前期)○脳計測科学蠡(後期)○発達科学

首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5時限月曜日前期・後期保前 文高担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「(前期)脳計測科学、(後期)発達科学」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学 ① 【脳機能計測演習一・二】 「脳のシステム」を明らかにすることが、ヒトの行動・認知・言語を理解する手がかりになるという前提のもとに、脳活動を計測するための基本的な方法論を学び、実践する。さらに、脳の発達過程を検討するために、脳機能計測がどのように利用できるかを考える。

 ②実験を行うために必要な準備、心構え、倫理的配慮の習得。脳波・近赤外光トポグラフィを用いて脳機能計測を行う知識と技術。実験の立案、実施、解析、考察を一連の流れとして実行する能力。プログラミングとデータ解析の基礎を理解し、計測したデータを扱えるようにする。

 ③前期(基礎編)第1回 脳機能計測概説、第2回~第4回 生体計測の基礎、第5回~第7回 データ解析とプログラミング、第8回~第13回 脳波・近赤外光トポグラフィ計測、第14・15回 考察と発表

後期(実践編)第1回 イントロダクション、第2回~第4回 実験の立案、第5回~第12回 刺激作成・脳機能計測とデータ解析の実践、第13回~第15回 データのまとめと考察、発表

 ④参考書: Toga AW, Mazziotta JC (2002) Brain Mapping - The Methods, 2nd Edition (Academic Press) 柴崎浩、米倉義晴(1994)脳のイメージング ― 脳のはたらきはどこまで画像化できるか(共立出版) ⑤毎回の課題への取り組み(50%)と実験ノートの記録(50%) ⑥前期・後期ともに履修すること。【言語情報処理】及び【認知神経科学の基礎】をテーマとする授業科目を既に履修していることが望ましい。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2・2単位数専門教育科目科目種別※統語論首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※言語構造論首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※言語構造論首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2時限火曜日前期・後期2012年度以前は通年保阪 靖人 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「統語論」、2009-12年度入学者は「言語構造論」、2008年度以前入学者は「言語構造論」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①言語の構造に関する基本的な考察を行うことで、ヨーロッパの言語と日本語がどのような共通点を持っているのか、また、どのような違いを持っているのかを理論的に考察出来る能力を養うことを授業の方針とする。

②理論的な言語分析方法を身につけることによって言語理論による体系を形成する基盤を形成することが出来る。日本語における分析を通じて、言語判断の難しさ、文法性についての判断のさまざまな要因を身につけることが出来る。

③第1回 シラバス確認・ガイダンス、第2回 自然言語(1)、第3回 自然言語(2)、第4回 自然言語(3)、第5回 言語の変化(1)、第6回 言語の変化(2)、第7回 言語の変化(3)、第8回 文字の発達(1)、第9回 文字の発達(2)、第10回 文字の発達(3)、第11回 音の構造(1)、第13回 音の構造(2)、第14回 音の構造(3)、第15回 今までのまとめ第16回 語の構造(1)、第17回 語の構造(2)、第18回 語の構造(3)、第19回 文の構造(1)、第20回 文の構造(2)、第21回 文の構造(3)、第22回 談話の構造(1)、第23回 談話の構造(2)、第24回 談話の構造(3)、第25回 意味の構造(1)、第26回 意味の構造(2)、第27回 意味の構造(3)、第28回 ことばの運用(1)、第29回 ことばの運用(2)、第30回 まとめ

④こちらでプリントを用意する。

⑤定期試験(70%)と出席状況と質問に対する発言(30%)により総合評価する。

⑥授業中の携帯電話の使用は、時計代わりでも不可。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2・2単位数専門教育科目科目種別※音韻論基礎首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2時限火曜日前期・後期本間 猛担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「音韻論基礎」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①自然言語の音声事実と音韻体系についての概説

②自然言語の音声事実と音韻体系についての基礎的知識を身につけることを目的とする。

③音声学と音韻論はともに言語の音声を研究対象とする学問分野である。音声学が自然言語の音声事実そのものに注目し、その調音の仕組みや音響的特性を明らかにしようとするのに対して、音韻論は、言語音の間に見られる体系や規則性に注目する。この講義では、英語・日本語を中心に諸言語の音声における基本的かつ実践的な知識を踏まえた上で、英語・日本語および諸言語の音韻論上の諸問題を考察する。特に英語と日本語の音声に関する実践的な知識と技を身につけていただくこととする。英語の綴り字と音声音韻との関係や諸言語の言葉遊び(言語遊戯)の音韻論的側面についても取り扱う。また、最近の音韻理論の動向などについても触れることとする。さらに、音声研究用のソフトウエア(Praat)の使い方の概要を紹介する。

第1回 導入  言語音の研究とは?第2回-第3回 音と文字第4回-第5回 子音の発音第6回-第7回 母音の発音第8回-第9回 意味と音第10回-第11回 音声特徴第12回-第14回 音節と音の並び方第15回     前期まとめ第16回-第17回 音韻現象を探る第18回-第19回 同化現象第20回-第21回 形態音素第22回-第23回 アクセント第24回-第25回 リズム第26回-第27回 イントネーション第28回-第29回 言葉遊びの音韻論、Praatの使い方第30回     まとめ

④ 『英語の音声を科学する』川越いつえ著、大修館書店

⑤初回の授業には必ず出席してほしい。(出席できない場合は、速やかに担当教員に連絡を取ること。言語に興味のあり、真面目な学生を大いに歓迎する。)

⑥2010年度以前に「言語音韻論」として開講していた授業と重なる部分が多いので、受講の際は注意してほしい。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※意味論首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3時限火曜日後 期加藤 泰彦 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「意味論」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①自然言語の意味論・語用論の基礎を学ぶ。はじめに、同分野の研究をリードして来た研究プログラムの輪郭を示し、この領域の基本的諸概念、一般原理を順にとりあげて、わかりやすく説明する。日英語から、広範なデータを考察する。授業は講義と一部分担発表の予定。

②意味論と語用論の諸分析を通して、言語研究の基本的な方法を学び、各自が関心を持つさまざまな現象を自ら考察するとこができるようになることをめざす。

③第1回      ガイダンス・授業の進め方・基礎文献の紹介第2回-第4回  研究プログラムの概要――方法と成果第5回-第9回  基本概念・一般原理の説明第10回-第13回  基本文献の検討 (分担発表の予定)第14回      まとめと補足第15回      レポート課題提出、授業評価

④授業中に随時、紹介する。

⑤レポート(70%)、出席・分担発表(30%)

⑥この授業を通して、言語研究一般への幅広し視野を獲得してほしい。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2・2単位数専門教育科目科目種別※音韻論首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※言語音韻論首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※言語音韻論首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4時限火曜日前期・後期2012年度以前は通年本間 猛担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「音韻論」、2009-12年度入学者は「言語音韻論」、2008年度以前入学者は「言語音韻論」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①日常的に接する自然言語に潜む音韻現象とその法則について考察する

②自然言語に潜む音韻現象とその法則についての知識を身につける。また、自分で新たな音韻現象を見つけ出し、その法則を明らかにできるための研究方法の習得をめざす。

③日常的に接する話し言葉には、多くの音韻論的現象が観察されるのだが、一般の言語使用者は、そのことに気がつかない。気がついても、その根本原理までさかのぼって理解しようとはなかなか思わない。この授業では、多くの音韻現象に気付くところから始めて、さらにその音韻論的原理や原則について考察できるようになることを目指す。各回の内容は、次の通りである。[前期]第1回     導入第2回-第3回 ハリーポッターと命名第4回-第6回 英語の頭韻文化第7回-第9回 頭韻の謎第10回-第12回 語順とリズム第13回-第15回 日本語の命名[後期]第16回-第18回 関係論としての音韻論第19回-第21回 音素と規則第22回-第24回 規則と規則の関わり合い第25回-第27回 規則と制約の関わり合い第28回-第30回 制約と制約の関わり合い

④ 『ネーミングの言語学』窪薗晴夫、開拓社 『日常言語に潜む音法則の世界』田中伸一、開拓社

⑤前期末と学年末のレポートおよび平常点(授業への積極的関わりなど)

⑥初回の授業には必ず出席してほしい。(出席できない場合は、速やかに担当教員に連絡を取ること。音声学・音韻論の基礎知識を持っていることが望ましい。(例えば、2010年度以前の「言語音韻論」2011年度の「表象言語論基礎演習(理論言語学)」が既習である等)言語に興味のあり、真面目な学生を大いに歓迎する。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2・2単位数専門教育科目科目種別(前期)○認知神経科学(後期)○脳計測科学蠢

首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5時限火曜日前期・後期保前 文高担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「(前期)認知神経科学、(後期)脳計測科学」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

① 【認知神経科学の基礎】 我々は日々の生活の中で、多種多様な情報を見聞きし、言葉や行動によって情報を発信している。このような能力の基盤である脳の機能について学び、認知神経科学の基本的な考え方を構築する。

②学術用語(日本語・英語)を正確に理解し、使用する能力。脳の構造と機能に関する基礎知識を習得し、その知識をもとに日常生活の事象について疑問を持って問題を設定する能力。認知神経科学の考え方をもとに現象を分析し、説明する能力。自分の意見を発表する能力。

③前期(認知神経科学)第1回 導入、第2回~第4回 脳と研究方法、第5・6回 視覚、第7回 運動、第8回 記憶、第9回 聴覚、第10・11回 言語、第12回 数、第13回 実行機能、第14回 社会性と情動、第15回 発達

 後期(脳計測科学)第1回 脳機能計測について、第2回~第5回 生体と電気信号、第6回~第8回 データ解析の基礎(プログラミング)、第9回~第13回 脳波計測、第14回 データのまとめと考察、第15回 発表

④テキスト:Ward J (2010) The Student’ s Guide to Cognitive Neuroscience, Second edition (Psychology Press)参考書:Gazzaniga MS他 (2009) Cognitive Neuroscience ― The Biology of the Mind, 3rd edition (Norton)村上郁也編(2010)イラストレクチャー認知神経科学(オーム社)

⑤授業での討論への参加(10%)、中間レポート(30%)、期末レポート(60%)

⑥前期・後期ともに履修すること。【脳機能計測演習】をテーマとする授業科目及び【脳計測科学蠡】を履修する予定の学生は、この授業を必ず履修しておくこと。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別※言語情報処理の統計学首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

2時限水曜日後 期岡田 謙介 *担 当 教 員

〔この科目は、2013年度入学者は「言語情報処理の統計学」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

① 【言語情報処理】 本講義では、実際の研究場面で必要とされる統計学の基礎的知識・スキルの習得を目指します。

②・各種統計手法間に共通する基本的な原理を軸に、統合的に各種統計的方法論を理解すること ・統計手法の実際のデータへの適用に伴う、方法論的な問題について理解を深めること ・統計ソフトウェアRを用いて、実際に手を動かしてデータの分析ができるようになること

③第1回 シラバス確認、ガイダンス     第9回 偏相関と重回帰分析第2回 心理学研究・言語学研究と統計   第10回 実験デザインと分散分析(1)第3回 分布の記述的指標とその性質    第11回 実験デザインと分散分析(2)第4回 相関関係の把握と回帰分析     第12回 因子分析と共分散構造分析第5回 確率モデルと標本分布       第13回 統計ソフトウェアRの利用第6回 推定と検定の考え方        第14回 講義のまとめ、期末試験第7回 平均値差と連関に関する推測    第15回 期末試験の返却・解説、授業評価第8回 線型モデルの基礎

④テキスト:南風原朝和(2002)『心理統計学の基礎』有斐閣

⑤期末試験[80%]授業中の発言・課題等[20%]

⑥とくになし

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2・2単位数専門教育科目科目種別※言語科学概論首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※言語科学概論首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※表象文化論概論2首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3時限水曜日前期・後期2008年度以前は通年原田 なをみ担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「言語科学概論」、2009-12年度入学者は「言語科学概論」、2008年度以前入学者は「表象文化論概論2」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①自然言語の持つ形式的な特徴を、実際の言語データに接しながら、統語論を中心に音声学・音韻論・形態論・統語論・意味論・心理言語学の各領域から考察する。単語がどのような生得的な規則に基づいて組合わさって文が構築されるのか・読み書きする文からは必ずしも自明でない抽象的な文構造とはどのようなものかという点を中心に、講義と問題演習を通して自然言語の文構造にまつわるさまざまな現象と規則を身につけていく。

②授業の目的:一見不規則に見える言語データの背後にある抽象的な規則の存在、およびその規則が各自に内在していることを実感する。習得できる知識・能力:理論言語学における基本的な概念の理解、およびデータの分析方法。

③*前期・後期と分かれているが、特に言語科学専攻者は前後期続けて履修すること。〈前期〉 英語を中心に文構造を中心に、言語知識の中核を成すさまざまな規則を学ぶ。第1回     説明・概論第2回     統語構造の根拠第3回・第4回 理論と文法・句構造規則(蠢)第5回・第6回 理論と文法・句構造規則(蠡)第7回     試験(1)第8回・第9回 辞書部門・素性・主要部・句第10回・第11回 句構造(補部と付加詞)第12回~第14回 変形規則(蠢)(英語の助動詞・受動態・繰り上げ・コントロール)第15回     学期末試験及び前期のまとめ*宿題・課題は別途授業内で指定。

〈後期〉 前期に引き続き統語理論の基礎を学ぶ。 さらに言語データを自分で収集し分析する手法も体験する。第1回     前期の復習第2回・第3回 文構造と名詞句の構造の相似第4回・第5回 変形規則(蠡)疑問文・話題化・関係節第6回~第10回 言語データ収集第11回~第14回 統語理論と文法知識第15回     試験及び後期のまとめ*宿題・課題は別途授業内で指定。

④教科書:生成言語学入門.井上和子・原田かづ子・阿部泰明 共著.大修館書店.2300円+税。    他に授業内でプリントを配布する予定。参考書:渡辺明著 『生成文法』 東大出版会(税込価格2600円)教科書・参考書類は、必要に応じて適宜授業で紹介する。英語で書かれた文献も使用する。

⑤平常点(出席・授業への積極的な参加・発表など)・提出物・試験により評価。

⑥実際に自分で言語データの分析を行う積極性と理論的思考力・分析力および観察力が求められる。平成22年度に生成言語理論を履修した学生は、この科目の履修はできない。講義は統語理論が中心になるが、教科書で網羅されている言語学の他の主要分野(音声学・音韻論・意味論・言語獲得)にも触れるので、教科書を熟読し理解する必要がある。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2・2単位数専門教育科目科目種別※心理言語学首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語論基礎演習首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4時限水曜日前期・後期萩原 裕子担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「心理言語学」、2009-12年度入学者は「表象言語論基礎演習」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

① 【心理言語学】言語の発達と障害の仕組み、および発話と言語理解にみられることばの使用のメカニズムを探る。

②言語学、心理言語学の基礎知識を習得し、それをもとに日常生活におけることばの分析を通して、人間の心のメカニズムを捉えることを目的とする。

③ 〈前期(言語の産出と理解)〉 第1回 心理言語学とは 第2回 言語の知識 第3回 音声知覚 第4回 単語理解 第5回 語彙処理 第6回―第7回 統語処理 第8回 韻律 第9回 統語―意味処理 第10回―第14回 言語産出 第15回 まとめ〈後期(言語の発達・学習と障害〉 第16回 乳児の音声知覚 第17回―第21回 語彙・文法の獲得 第22回 第二言語習得 第23回 遺伝性言語障害 第24回 失語症 第25回 音韻の障害 第26回 意味の障害 第27回―第29回 文法の障害 第30回 全体のまとめ

④Cutler, A. Twenty-first century Psycholinguistics: Four Cornerstones , Routledge. その他、適宜、資料を配付する。

⑤前期レポート(40%)、後期レポート(40%)、授業での発言(20%)

⑥履修者支援用HP(http://www.comp.tmu.ac.jp/hagiwara)を毎回授業の前に必ず確認すること。 平成23年度に「表象言語論基礎演習」(萩原)を履修した学生は、この科目の履修はできない。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2・2単位数専門教育科目科目種別※言語脳科学首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※言語認知脳科学首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※言語認知脳科学首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5時限水曜日前期・後期2012年度以前は通年萩原 裕子担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「言語脳科学」、2009-12年度入学者は「言語認知脳科学」、2008年度以前入学者は「言語認知脳科学」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

① 【ことばと脳】近年の脳科学の発展により明らかになった言語処理の脳内メカニズムについて概観する。

②言語の構造と意味を分析する能力、脳の構造と機能に関する基礎知識。英語で書かれた学術論文を正確に理解し批判的に評価する能力。

③ 〈前期〉 第1回 脳の構造と機能 第2回 言語の知識とは 第3回~第6回 語彙処理の脳内機構 第7回~第14回 統語処理の神経基盤 第15回 前期まとめ 〈後期〉第16回~第18回 書き言葉の神経基盤 第19回~第25回 母語獲得の神経基盤 第26回~第29回 第二言語習得の脳科学、バイリンガルの脳 第30回 後期まとめ

④Gazzaniga, M., ed. The Cognitive Neurosciences , (蠻 Language) MIT Press. 他、適宜、資料を配付する。

⑤前期レポート(30%)、後期レポート(30%)、授業での発表(40%)

⑥特になし

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別※日本語の変遷首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読3首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読3首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3時限木曜日前期2012年度以前は通年小川 定義担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「日本語の変遷」、2009-12年度入学者は「外国語文献講読3」、2008年度以前入学者は「外国語文献講読3」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学 ①奈良時代、平安時代とその後の期間日本語の音声、語形、文の仕組みの主立った変遷を見る。 ②日本語の歴史の概要を知り、現代日本語について言語学的に考える基礎を習得できる。同時に、言語の時間経過による変化と、今あるさまざまな言語の違い、言語の獲得は、原則とパラメタという考えにより統一的に扱えることを理解できる。また、過去の日本語の特徴が、現代語にも化石的に残っていること、話し言葉にその特徴が顔を出したりすることに気づく指針となる。

 ③1.奈良時代の音声・音韻 2.奈良時代の形態論 3.奈良時代の文構成 4.奈良時代の特殊語法 5.平安時代の音声・音韻、形態変化 6.焦点構文(係り結び) ―取り立て 7.焦点構文(係り結び) ―疑問文 8.活用語の体系 9.助動詞の組合わせ(相互承接) 10.文の言い切りのかたちの変化 11.室町・鎌倉時代の特徴 12.格助詞の整備 13.最近の研究の紹介1 14.最近の研究の紹介2 15.予備 ④参考書等は、授業で適宜指示する。 ⑤授業参加(60%)、課題提出(40%) ⑥英語のプリントを読むことがある。予習は必要である。

 ①授業方針・テーマ ②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

 ③授業計画・内容

 ④テキスト・参考書等 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

―2単位数専門教育科目科目種別※ロマンス語の構造首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―(4)単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読3首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―(4)単位数専門教育科目科目種別※外国語文献講読3首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

3時限木曜日後期2012年度以前は通年小川 定義担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「ロマンス語の構造」、2009-12年度入学者は「外国語文献講読3」、2008年度以前入学者は「外国語文献講読3」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①ローマ帝国の言語、ラテン語から派生した言語はロマンス語と呼ばれ、欧州だけでなく、南米その他で話される。また、ロマンス語の1つであるフランス語は、アングロ・ノルマンとして英語に入り、とくに語彙方面に大きな影響を与えた。ラテン語の概要を大まかに見た後、主にフランス語、イタリア語、英語等の基本文の違いを見る。

②英語とロマンス語は、欧米語として単語は似通っていることもあり、そのため、一見、文の組み立ても同じような印象を受けるが、音声の違いも含め、実際はかなり異なる。複数の言語を同時に扱う視野がもてれば、いずれの言語のしくみをより一層深く理解することができる。

③1.屈折言語ラテン語の特徴 2.格変化 3.人称変化 4.指示詞などの名詞限定要素 5.ロマンス語代名詞の特徴 6.再帰代名詞 7.接語という要素 8.主語代名詞脱落の性質 9.人称・数・性 10.動詞同士の一体化(再構造化) 11.自由倒置 12.HAVE言語かBE言語か 13.文法要素が発音されているか・いないか 14.最近の研究の紹介 15.予備

④参考書等は、授業で適宜指示する。

⑤授業参加(60%)、課題提出(40%)

⑥英語のプリントを読むことがある。予習は必要である。

 ①授業方針・テーマ 

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

 ④テキスト・参考書等 ⑤成績評価方法 ⑥特記事項

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―2・2単位数専門教育科目科目種別※言語科学特殊講義首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4時限木曜日前期・後期江頭 浩樹 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「言語科学特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①自然科学の一分野としての言語学の導入を目的とする。 言語学を通して「人間の本質」について考える。

②形態論・音韻論・統語論・語用論の基本的知識を身に着け、これらの専門性の高い分野への橋渡しをすることを目標にする。

③前期第1回目:授業方針の説明と「言語学」の導入第2回目~第4回目:人間言語の特性第5回目~第8回目:形態論第9回目~第13回目:音声学・音韻論第14回目:前期の総復習第15回目:試験とまとめ後期第16回目~第18回目:統語論①(句構造について)第19回目~第21回目:統語論②(Xバー理論)第22回目~第25回目:統語論③(移動操作)第26回目~第28回目:語用論第29回目:前期の総復習第30回目:試験とまとめ

④テキスト:初回授業で指定する。      必要に応じて資料を準備し、配布する。 参 考 書:中島平三・外池滋生編著「言語学への招待」大修館書店      郡司隆男・西垣内泰介編著「ことばの科学ハンドブック」      中島平三著「ファンダメンタル英語学」

⑤試験70%と平常点(出席・授業参加)30%で評価する。 遅刻に関しては首都大学の規定に準ずる。 1回目と2回目の欠席は-5点、3回目以降は-10点とする

⑥一度欠席をすると、分からなくなる可能性が大きい。 授業中の私語は厳禁 授業中の携帯電話の使用も厳禁(辞書機能・時計機能としての使用も許可しない)

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2・2単位数専門教育科目科目種別※生成言語理論首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―4単位数専門教育科目科目種別※生成言語理論首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―4単位数専門教育科目科目種別※生成言語理論首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4時限金曜日前期・後期2012年度以前は通年原田 なをみ担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「生成言語理論」、2009-12年度入学者は「生成言語理論」、2008年度以前入学者は「生成言語理論」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

①統語論の論文を精読し、日本語を中心とするさまざまな言語に見られる統語事象の理解を深める。数多くの文献を精読し、批判文を書くことによって、統語論の論の立て方に慣れる。

②授業の目的:統語論の論文を批判的に精読し、卒業論文執筆の訓練を行う。習得できる知識・能力:統語分野における論の構築方法。

③*前期・後期と分かれているが、特に言語科学専攻者は前後期続けての履修が望ましい。〈前期〉 統語論の論文を精読・多読し、専門論文の執筆に備える。第1回     説明・概論第2回~第4回 句構造に関する文献講読第5回~第7回 数量表現に関する文献講読第8回~第10回 束縛理論に関する文献講読第11回~第14回 移動に関する文献講読第15回     前期のまとめ*各トピックの終わりに、論文を1本選んで批評文を英語で執筆すること。

〈後期〉 前期に引き続き統語論、および言語理論の基礎文献の講読行う。 統語理論について知識を深め、言語知識を対象とした科学の一分野としての言語学の基本

的な概念および問題意識を理解する。第1回     総説第2回~第6回 統語理論基礎文献講読第7回~第10回 生成文法理論の中のさまざまな枠組第11回~第14回 認知科学の中の生成文法理論第15回     後期のまとめ

④教科書:渡辺明著 『生成文法』 東大出版会(税込価格2600円)     他に授業内でプリントを配布する予定。教科書・参考書類は、必要に応じて適宜授業で紹介する。

⑤平常点(出席・授業への積極的な参加・発表など)・提出物などにより評価。

⑥実際に自分で言語データの分析を行う積極性と、論文を批判的に読む理論的思考力・分析力および観察力が求められる。講読する論文は主に英語で書かれているものを使用する。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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―2単位数専門教育科目科目種別○※言語科学特殊講義首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

4時限金曜日前 期秦 政寛 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「言語科学特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

① 【脳波計測実習】言語課題遂行中における脳波計測の実習。特に、言語処理という観点から、意味と統語の関係性を考察する。

②脳波の基礎知識と計測手法。言語処理に関わる脳波の知識を習得することで、言語情報(音韻、意味、統語)の関係性を理解する。計測をする側、される側、双方を経験することで、脳機能計測がどのような言語現象の解明に有効であるかを考える力を養う。

③第1回 ガイダンス・授業の進め方、第2回~第4回 脳波計測の基礎、第5回~第6回 多電極計測の準備、第7回~第9回 意味処理課題の計測、第10回 意味処理課題の考察、第11回~第13回 統語処理課題の計測、第14回 統語処理課題の考察、第15回 まとめ

④参考書:入戸野 宏(2005) 心理学のための事象関連電位ガイドブック (北大路書房)丹波 真一・鶴 紀子(1997)事象関連電位 事象関連電位と神経情報科学の発展(新興医学出版社)Steven J Luck (2005) An introduction to the event-related potential technique (MIT Press)

⑤授業での取り組み (60%)、 期末レポート (40%)

⑥必ず【言語科学概論】、【認知神経科学の基礎】をテーマとする授業科目とあわせて履修すること

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

―2・2単位数専門教育科目科目種別※言語科学特殊講義首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2・2単位数専門教育科目科目種別※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

5時限金曜日前期・後期萩原 裕子・小川 定義・本間 猛原田 なをみ・保前 文高担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「言語科学特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

① 【言語科学特別研究】各教員の専門分野に基づいて、文献の精読と各自の研究データについての議論を行う。

②言語科学の基礎知識をふまえた上で、研究方法を習得できる。論文執筆に必要な文献の読解力、文章構成力、議論の展開方法を身につけることを目的とする。

③前期(主に文献について)第1回 ガイダンス、第2回~第5回 先行研究の調査方法と文献の読解、第6回~第9回 データの詳細な検討方法、第10回~第14回 議論の構築方法、第15回 発表とまとめ

 後期(主に各自の研究データについて)第1回 ガイダンス、第2回~第5回 各自の研究に関係する文献の読解、第6回~第9回 データの詳細な解析・検討方法、第10回~第14回 議論の構築方法、第15回 発表とまとめ

④適宜、指定する。

⑤授業での討論への参加(70%)、レポート(30%)

⑥前期・後期ともに履修すること。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項

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� 表象言語論分野

―2単位数専門教育科目科目種別○※言語科学特殊講義首 都 大 学 東 京2013年 度 入 学

―2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2009-12年度入学

―2単位数専門教育科目科目種別○※表象言語の諸問題首 都 大 学 東 京2008年度以前入学

―夏季集中中村 元昭 *担 当 教 員

〔重要:この科目は、2013年度入学者は「言語科学特殊講義」、2009-12年度入学者は「表象言語の諸問題」、2008年度以前入学者は「表象言語の諸問題」という科目名で履修登録すること。〕 言語科学

【言語障害学】 テーマ: 「脳刺激法の理解と実践」①手術や麻酔を必要とせずに安全に特定の脳領域を刺激する方法として、経頭蓋磁気刺激法(Transcranial Magnetic Stimulation; TMS)が挙げられます。言語学を含む脳科学研究においてTMSを活用することもありますし、TMSを反復的に用いることで神経可塑性を誘導して脳活動を調整することもできます。精神医学領域においては、反復性TMSを用いてうつ病や統合失調症などの治療に応用されつつあります。本授業ではTMSの原理や安全性、応用例についての知識を習得し、TMSの実習を通して脳刺激を体験します。精神疾患や神経倫理学の講義も行い、脳刺激の活用方法についての議論も行います。

②・TMSの原理や安全性、応用方法について理解できる・TMS装置の取り扱いや簡単な使用方法を体験できる・精神疾患についての理解を深める・TMSなどの脳刺激法を活用した研究のアウトラインを計画できる

③1日目第1回 シラバス確認、ガイダンス第2回 講義(1)TMSの原理と安全性第3回 講義(2)TMSの神経科学研究(神経可塑性)第4回 実習(1)TMSの操作法と運動閾値の測定(実習グループ以外はレポート作成準備)2日目第5回 講義(3)ニューロモデュレーションとは何か?第6回 講義(4)精神疾患-1:うつ病について第7回 講義(5)精神疾患-2:広汎性発達障害について第8回 実習(2)TMSの操作法と運動閾値の測定(実習グループ以外はレポート作成準備)3日目第9回 講義(6)TMSの臨床応用-1(うつ病、統合失調症)第10回 講義(7)TMSの臨床応用-2(失語症、脳梗塞、認知症)第11回 実習(3)TMSの操作法と運動閾値の測定(実習グループ以外はレポート作成準備)第12回 実習(4)TMSの操作法と運動閾値の測定(実習グループ以外はレポート作成準備)レポート提出4日目第13回 講義(8)神経倫理学について(後半は議論)第14回 発表・議論(1)レポート発表第15回 発表・議論(2)レポート発表、総合議論、授業評価

④参考書:Eric M. Wassermann et al., 2008, “The Oxford Handbook of Transcranial Stimulation (Oxford Handbooks)” Oxford University Press

⑤レポート[30%]、授業や議論での発言[30%]、実習への取り組み[30%]、出席[10%]レポート作成課題では、a)TMSを用いた脳科学研究を計画するレポート、とb)国際的な学術論文を読みながらTMSに関する最新の知見をまとめるレポート、の2種類から1つを選択します。

①授業方針・テーマ

②習得できる知識・ 能力 や授業の目的・ 

到達目標

③授業計画・内容

④テキスト・参考書等

⑤成績評価方法

⑥特記事項