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まえがき 液化石油ガス販売事業に関係する皆様は避けて通ることができない関所と して、高圧ガス保安法と液化石油ガス法があり、今まで多くの方々がチャレ ンジして通行手形である第二種販売主任者、高圧ガス製造保安責任者(丙種 化学・液石)、液化石油ガス設備士等の資格を取得しております。 この冊子は、高圧ガス保安法及び液化石油ガス法を勉強するに当たって、 現場の技術は経験で充足できるが、法律は難解で理解することがなかなか難 しいと嘆く方も多いように見受けられますことから、法令に係る用語につい て、基礎的なものを網羅して二種販売、さらには丙種化学液石の資格を取得 する方に理解していただきたい内容をとりまとめたものです。 また、更に自社、地域に合った内容に修正を加えていただきまして、より 使いやすい「法令用語集」と「試験対策編」等に利用できるように PC データ を公開することとしています。 高圧ガス保安法は、その内容は大きく分けて施設の位置、構造及び設備(ハ ード面)と製造の方法(ソフト面)に分類され、ソフト面は安全管理を運用 するものであり、ハード面は安全を担保するための技術的内容の詳細が法律 条文として列記されているものが多い。特に、液化石油ガス法では消費者の 安全の確保の観点から保安管理技術に係る内容が法律の条項に数多く記載さ れていますので、法令用語は必須の要件であり基礎となるものです。 業界にたずさわる皆様方は、日頃より見えないガスを取り扱っております ことから五感は研ぎすまされ、状況の変化に対する能力は十分に教育されて いることと存じますので、見聞きして来た情報と現場での実務経験とさらに は学んだ知識を有効に活用していただき、資格取得の壁を突破することを期 待しております。

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まえがき

液化石油ガス販売事業に関係する皆様は避けて通ることができない関所と

して、高圧ガス保安法と液化石油ガス法があり、今まで多くの方々がチャレ

ンジして通行手形である第二種販売主任者、高圧ガス製造保安責任者(丙種

化学・液石)、液化石油ガス設備士等の資格を取得しております。

この冊子は、高圧ガス保安法及び液化石油ガス法を勉強するに当たって、

現場の技術は経験で充足できるが、法律は難解で理解することがなかなか難

しいと嘆く方も多いように見受けられますことから、法令に係る用語につい

て、基礎的なものを網羅して二種販売、さらには丙種化学液石の資格を取得

する方に理解していただきたい内容をとりまとめたものです。

また、更に自社、地域に合った内容に修正を加えていただきまして、より

使いやすい「法令用語集」と「試験対策編」等に利用できるように PCデータ

を公開することとしています。

高圧ガス保安法は、その内容は大きく分けて施設の位置、構造及び設備(ハ

ード面)と製造の方法(ソフト面)に分類され、ソフト面は安全管理を運用

するものであり、ハード面は安全を担保するための技術的内容の詳細が法律

条文として列記されているものが多い。特に、液化石油ガス法では消費者の

安全の確保の観点から保安管理技術に係る内容が法律の条項に数多く記載さ

れていますので、法令用語は必須の要件であり基礎となるものです。

業界にたずさわる皆様方は、日頃より見えないガスを取り扱っております

ことから五感は研ぎすまされ、状況の変化に対する能力は十分に教育されて

いることと存じますので、見聞きして来た情報と現場での実務経験とさらに

は学んだ知識を有効に活用していただき、資格取得の壁を突破することを期

待しております。

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適用法 用   語 頁 適用法 用   語 頁あ 液・設 アイソメ図 1 保 危害予防規程 49

保 圧縮ガス 45 液 気化装置 11液・設 圧力損失 1 液 気密試験 11保 圧力零パスカルの高圧ガス 45 保 気密試験 50液 イエローカード 1 液 気密試験用器具 11保 イエローカード(同じ) 45 液 許可 11保 1デシリットル以下 45 保 許可 50液 移動(液化石油ガス) 1 液 供給管 11保 移動(同じ) 46 液 供給設備 12液 移動監視者(液化石油ガス) 2 液 共同住宅 12保 移動監視者(同じ) 46 保 緊急遮断装置(弁) 50液 移動式燃焼器 2 液 技術上の基準 12保 移動式製造設備 46 保    〃 51液 一般消費者等 3 液 逆風止め 13保 エアゾール 46 液 業務主任者 13保 液化ガス 47 液 業務主任者の代理者 13液 液化ガスの質量の計算の方法 3 液 くず化 13保 液化ガスの質量の計算の方法(同じ) 47 保 くず化 51保・容 液化ガスの質量の計算の方法 77 保・容 くず化 77液 液化石油ガス 3 液 警戒標 13保 液化石油ガス 47 保 警戒標 51液 液化石油ガス器具等 4 液 軽微な変更(届) 13液 液化石油ガス業務主任者 4 保 軽微な変更(届) 51液 液化石油ガス業務主任者の代理者 5 液 検知区域 14液 液化石油ガス設備工事 5 保 減圧設備 52液 液化石油ガス設備工事の作業 5 保 高圧ガス 52液 液化石油ガス設備工事の届出 5 保 高圧ガス製造保安統括者 52液        〃          (500kg超え) 6 保 高圧ガスの消費 53液 液化石油ガス設備士 6 保 高圧ガスの製造 53液 液化石油ガス設備士試験 6 保 高圧ガス販売主任者 53液 液化石油ガス設備士の講習 6 液 高圧ガス保安協会 14液 液化石油ガスの規格 7 保 高圧ガス保安協会 53液 液化石油ガスの充てん作業等(バルク) 7 保・容 恒久増加率 77液 液化石油ガス販売事業 7 保・容 刻印 78液 液化石油ガス販売事業者 7 液 硬質管 14液 液化石油ガス販売事業者証 8 液 硬質管以外の管 14保 液化石油ガススタンド 47 液 構造壁等(加熱試験) 15保 液化石油ガス保安規則 48液 液化石油ガス用ガス漏れ警報器 8 さ 保・容 最高充填圧力 78液 液化石油ガス用継ぎ手金具付低圧ホース 8 保・容 再充てん禁止容器 78保 オートクレーブ 48 液 再調査 15

保 300立方メートル 53か 液 火気 8 液 残ガス容器 15

保 火気 48 保 残ガス容器 54保 可燃性ガス 49 保・容 残ガス容器 78液 過流出安全機構付きガス栓(ヒューズガス栓) 9 液 自然排気式の燃焼器 15液 完成検査 9 液 質量販売 15保  〃 49 液 指定完成検査機関 16液 簡易ガス事業(ガス事業法) 9 保 指定完成検査機関 54液 ガス栓 9 液 指定保安検査機関 16液 ガス発生能力 10 保 指定保安検査機関 54液 ガスメーター 10 液 集合装置 17液 ガス漏れ警報器 10 液 周知させる義務 17保 ガス漏えい検知警報設備 49 保 周知させる義務 54

液化石油ガス(販売・製造・容器)に係る法令用語等の解説目次(五十音順)

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適用法 用   語 頁 適用法 用   語 頁保・容 車両に固定した容器 78 保 第二種ガス 61液 手動復帰式自動ガス遮断器 17 液 第二種施設距離 23液 消火設備 17 保 第二種製造者 61液 書面(の交付) 18 保 第二種製造者等 61液 承継 18 保 第二種設備距離 62保 〃 54 保 第二種貯蔵所 62保 消費 55 液 第二種保安物件 24液 消費設備 19 保     〃    (同じ) 62液 障壁 19 保・容 超低温容器 79保  〃 55 液 地下街・地下室 24保 処理設備 56 液 調査 24保 処理能力 56 液 調査員 25液 消防法の届出(300kg以上の届出) 19 液 調整器 25液 事業 20 液 帳簿 25液 事業の登録 20 保  〃 62液 事故届 20 液 貯槽 26保  〃 56 保  〃 63液 自動充てん機(充てん所) 21 液 貯蔵施設 26液 地盤の不同沈下(又は建物の基礎面下) 21 液 貯蔵施設の設置の許可等 26液 充てん機 21 保 貯蔵所 63保 充てん所 57 液 貯蔵設備 26液 充てん設備(バルクローリ) 21 液 貯蔵能力 26保   〃      (同じ) 57 保   〃 63液 充てん容器 21 保・容 低温容器 79保   〃   (同じ) 57 保 定期自主検査 63保・容   〃   (同じ) 78 保 適用除外 63保 10キログラム 57 液 点検 27液 蒸発器(ベーパーライザー) 21 液 ディスペンサー 27保 じょ限量 57 保    〃 64液 迅速継手 22 液 登録 27保 製造 57 液 特定液化石油ガス器具等 28保 製造施設 57 液 特定液化石油ガス設備工事 28保 製造設備 58 液 特定液化石油ガス設備工事事業者 28保 設計圧力 58 液 特定供給設備 29保 設計温度 58 保 特定高圧ガス 64保 設計地震動 58 保 特定高圧ガス消費者 64液 接続具 22 液 特定消費設備 29

保 特定施設 64た 液 耐圧試験 22 保 特定設備検査合格証 65

保  〃 58 保 特定変更工事 65保・容 耐圧試験圧力 79 保 取扱主任者 65液 体積販売 22 保 導管 65液 立ち消え安全装置 23保 第一種置場距離 59 な 液 認可 30保 第一種ガス 59 液 認定 30液 第一種施設距離 23 液 認定液化石油ガス販売事業者 31保 第一種製造者 59 保 認定保安検査実施者 66保 第一種製造設備・第二種製造設備 60 液 燃焼器 31保 第一種設備距離 60 液 燃焼器の入口圧力等(調整器の調整保 第一種貯蔵所 60 圧力及び閉そく圧力) 31液 第一種保安物件 23 液 燃焼器の給排気方式 31保     〃    (同じ) 60保 第三種ガス 60 は 液 配管 32保 第二種置場距離 61 保 廃棄 66

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適用法 用   語 頁 適用法 用   語 頁液 排気筒 33 液 法律の目的(液石法) 39液 排気扇 33 保   〃    (保安法) 70液 廃止の届出 33 液 防消火設備 39保 廃止等の届出 66 保 防消火設備 70保 販売主任者 66液 販売事業の登録申請等 33 ま 液 埋設管 39液 バルク供給 33 液 末端ガス栓 39液 バルク貯槽 34 液 水噴霧装置 39液 バルクローリ 34液 バルク容器 34 や 保 輸入検査 70液 標識の掲示 34 保・容 容器 81保・容 標章 79 保・容 容器の加工 81液 表示(液石法) 34 保・容 容器検査 81保 〃 (保安法) 66 保・容 容器検査所(容器再検査所) 81保・容 〃 (保安法・容器) 79 保・容 容器再検査 81液 ヒューズガス栓 35 保・容 容器再検査の期間 82保 百立方メートル 67 保・容 溶接容器 82保 不活性ガス(保安法) 67保・容 〃 (保安法・容器) 75 ら 液 冷却用散水装置 40保・容 附属品 80 液 漏えい試験 40保・容 附属品検査の刻印 80保・容 附属品の再検査 80保・容 プラスチック容器 80保 保安係員の選任 67保 保安係員の職務 67保 保安係員等の講習 67液 保安確保機器 35保 保安監督者 67液 保安機関 35液 保安機関の業務等 35液 保安機関の認定(更新) 36液 保安教育 36保  〃 68液 保安業務 36 液石法 許可・届出用語関係一覧 41液 保安業務規程 37 法令で使用される数値 42液 保安業務区分 37液 保安業務資格者 37 保安法 許可・届出用語関係一覧 71液 保安業務の委託 37 液石則第6条の技術上の基準及び解釈 73液 保安業務用機器 38 液石則第8条の技術上の基準 76保 保安技術管理者の選任等 68液 保安検査 38 保安法 事故の定義と分類(参考資料)[別紙1] 83保  〃 68 保安物件との保安距離の計算[別紙2] 84保 保安統括者(選任) 68 〃       (左右見開き表) 85保 保安統括者等 69       〃    (参考資料)[別紙3] 86保 保安統括者(選任不要) 69保 保安統括者等の職務等 69 用語の使用例・参考文献 87保 保安統括者等の代理者の選任等 69液 保安用検査機器等 38保 保安物件との距離 69

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液化石油ガス

「あ」

アイソメ図

[設備用語]

液化石油ガス配管系統を明らかにするために経路を三軸等角(斜方眼紙など)に記入した立体図で、

物体を一画面に表す一つの方法であり、等角投影図ともいわれている。アイソメ図はある角度より物

体を眺めた状態を図面に表示するので、平面図だけで表示できない箇所も立体図なくして解説できる

だけでなく、その図そのものが一目瞭然という感がある。

(参考)液化石油ガス設備工事図面は、使用する配管の口径、材料、容器の容量など基本的内容の検

討を行い、図面作成に当たってはできるだけ規格に準拠した記載を行うべきである。

圧力損失

[設備用語]

液化石油ガス供給・消費設備にLPガスが流れているとき、調整器の出口圧力と燃焼器の入口圧力

を比較すると、燃焼器の入口圧力の方が低くなっている。このように配管等の中をガスが流れると圧

力の低下が起こり、これを圧力損失、圧損などと呼んでいる。

液化石油ガス供給・消費設備に起こる圧力損失には、次のものが含まれる。

① 配管の直管部に起こる圧力損失

② エルボ、チーズ、バルブなどによる圧力損失

③ 管の立上がりによる圧力損失(立下がりは圧力上昇となる。)

④ ガスメーター、ガス栓などによる圧力損失

(参考)流速の値が大きくなると圧力損失の値は大きくなる。また、管路の長さが長くなると圧力損

失の値は大きくなり、管の内径が大きくなると圧力損失の値は小さくなる。

イエローカード

保安法 第 23 条 → 液石則第 48 条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等)、第

49 条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)、関連通達

液化石油ガスを移動するときは、移動中の災害防止のために必要な注意事項を記載した書面((社)

日本化学工業協会が推進している「物流安全管理指針に係る緊急連絡カード「イエローカード」の様

式によるもの)を運転者に交付し、移動中携帯させる。

このイエローカードには、ガスの名称、性状(温度と圧力の関係、比重、色、におい等)及び移動

中の災害を防止するために必要な注意事項等を記載するほか、災害発生時の警察・消防機関並びに高

圧ガスに係る防災関係機関等との迅速な連携活動を図るための連絡先等も記載することとなってい

る。

※保安法の「イエローカード」の項目に同じ。

移動(液化石油ガス)

保安法 第 23 条 → 液石則第 48 条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等)

液石則第 49 条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)

高圧ガスを移動するには、その容器について、保安上必要な措置を講じなければならない。また、

車両により高圧ガスを移動するには、その積載方法及び移動方法について省令で定める技術上の基準

に従ってしなければならない。

具体的にはタンクローリによる移動と、液化石油ガスを充てんした容器を車両に積載して移動(通

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称:ばら積み)することである。

(関連)高圧ガスの移動は、人為的に位置を変えること(製造、消費、廃棄を除く。)の全てが移動

の対象となり、導管によるものは輸送といわれる。

① 液石則第 48 条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等:タンクローリ)

② 液石則第 49 条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等:容器によるバラ積み)

※保安法の「移動」の項目に同じ。

移動監視者(液化石油ガス)

保安法 液石則第 48 条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等)

液石則第 49 条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)

車両により液化石油ガスの質量 3,000 ㎏以上を移動する場合は、移動監視者を同乗し又は運転者自

らが資格者となり、移動中常に状態を把握することをいう。

移動監視者の資格は、高圧ガス製造保安責任者の免状の交付を受けている者又は高圧ガス保安協会

が行う講習を受け、講習の検定試験に合格し、高圧ガス移動監視者講習修了証の交付を受けた者であ

って、車両に乗車するときはその修了証を携帯しなければならない。

(参考)次のいずれかに該当して移動する場合は、交替して運転させるため、容器を固定した車両一

台について運転者二人を充てることとなっている。

① 一の運転者による連続運転時間(一回が連続十分以上で、かつ、合計が三十分以上の運

転の中断をすることなく連続して運転する時間)が、四時間を超える場合

② 一の運転者による運転時間が、一日当たり九時間を超える場合

※保安法の「移動監視者」の項目に同じ。

移動式燃焼器

液石法 第 35 条の 5 → 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準) → 供給・消費・特

定供給設備告示第 9 条~10 条

日常の使用に際して燃焼器本体を移動し、又は通常接続具と脱着を行う燃焼器をいい、こんろ、炊

飯器、開放式ストーブ、強制給排気式ストーブ等をいう。

なお、移動式燃焼器は、次のいずれかの方法により接続されていること。

① 末端ガス栓(②に掲げるものを除く。)と移動式燃焼器とは、次のイ、ロ又はハにより接続方法さ

れていること。

イ 金属管、金属フレキシブルホース又は液化石油ガス用継手金具付低圧ホースを用いてねじに

より接続されていること。

ロ 両端に迅速継手の付いた低圧ホース、両端に迅速継手の付いたゴム管又は両端に迅速継手の

付いた塩化ビニルホースを用いて迅速継手により接続されていること。

ハ 直接ねじにより接続されていること。

② 過流出安全機構を内蔵する末端ガス栓と移動式燃焼器の接続方法

イ 金属管、金属フレキシブルホース、液化石油ガス用継手金具付低圧ホース、両端に迅速継手

の付いた低圧ホース、両端に迅速継手の付いたゴム管又は両端に迅速継手の付いた塩化ビニル

ホースを用いる場合にあっては、①のイ又はロにより接続されていること。

ロ ゴム管(その両端に迅速継手の付いたものを除く。)又は塩化ビニルホース(その両端にゴ

ム継手の付いたものに限る。)を用いる場合は、接続部がホースバンドで締め付けられている

こと。

ハ 直接ねじにより接続されていること。

(参考)移動式燃焼器以外の燃焼器(固定式燃焼器)は、直接ねじにより接続され、又は金属管、

金属フレキシブルホース又は液化石油ガス用接手金具付低圧ホースを用いて、ねじにより末

端ガス栓と接続されていなればならない。

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一般消費者等

液石法 第 2 条 → 液石法施行令第 2 条(一般消費等の定義)、法律の運用及び解釈(通達)

液化石油ガスを燃料として生活の用に供する一般消費者及び液化石油ガスの消費の形態が一般消

費者が燃料として生活の用に供する場合に類似している者であって

① 液化石油ガスを暖房若しくは冷房又は飲食物の調理(船舶その他経済産業省令で定める施設内

におけるものを除く。)のための燃料として業務の用に供する者

② 液化石油ガスを蒸気の発発生又は水温の上昇のための燃料としてサービス業の用に供する者

(①に掲げるものを除く。)

をいう。

(参考)「生活の用に供する一般消費者」には、船舶内で業務のための冷暖房、飲食物の調理、湯沸

しのために液化石油ガスを使用する者は含まれないが、生活の本拠を船舶内におくいわゆる水

上生活者であって液化石油ガスを使用する者は含まれる。

また、同一の貯蔵設備の中の液化石油ガスを、例えば、生活の用と工業用とに使用している

者は、主たる用途に使用している割合の多い法令により規制の対象となる。

液化ガスの質量の計算の方法

保安法 第 48 条 → 容器則第 22 条(液化ガスの質量の計算の方法)

液化ガスにあっては、刻印において示された種類の高圧ガスであり、かつ、圧力に応じて計算した

質量以下のものであること。

G:液化ガスの質量(単位 キログラム)の数値

G=V/C V:容器の内容積(単位 リットル)の数値

C:定数

(参考)圧縮ガスにあっては、刻印において示された種類の高圧ガスであり、かつ、規定の圧力以下

であること。

※保安法の「液化ガスの質量の計算の方法」の項目に同じ。

※容器保安規則の「液化ガスの質量の計算の方法」の項目を参照

液化石油ガス

Ⅰ 液石法 第2条(定義) → 液石法施行令第1条(政令で定める炭化水素)

「液化石油ガス」とは、プロパン、ブタンその他政令で定める炭化水素(プロピレン)を主成分

とするガスを液化したもの(その充てんされた容器内又はその容器に附属する気化装置内において

気化したものを含む。)をいう。

(参考)LPG Liquefied Petroleum Gas (液化された石油ガス)

Ⅱ 保安法 → 液石則第1条(適用範囲)

※保安法の「液化石油ガス」の項目を参照

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液化石油ガス器具等 ⇔ 特定液化石油ガス器具等

液石法 第 2 条 → 液石法施行令第 3 条の「別表第一」

一般消費者等が液化石油ガスを消費する場合に用いられる機械、器具又は材料であって、施行令別

表第一に掲げる次のものをいう。

[別表第一]

① 調整器(減圧することができる液化石油ガスの質量が 1 時間当たり 30 ㎏ 以下のものに限る。)

② 液化石油ガスこんろであって、次に掲げるもの

イ 液化石油ガスを充てんした容器が部品又は附属品として取り付けられる構造のもの

ロ 液化石油ガスの消費量の総和が 14 kW(ガスオーブンを有するものにあっては、21kW以下

のものであって、こんろバーナー1個当たりの液化石油ガスの消費量が 5.8 kW以下のもの(イ

に掲げるものを除く。)

③ 液化石油ガス用瞬間湯沸器(液化石油ガスの消費量が 70 kW以下のものに限る。)

④ 液化石油ガス用接手金具付高圧ホース(内径が 10mm 以下で長さが 1.2m 以下のゴム製のホー

スを用いたものに限る。)

⑤ 液化石油ガス用バーナー付ふろがま(液化石油ガスの消費量が 21 kW(専用の給湯部を有する

ものにあっては 91 kW)以下のものに限る。)

⑥ ふろがま(液化石油ガス用バーナーを使用することができ、かつ、液化石油ガス用バーナーを使

用した場合における液化石油ガスの消費量が 21 kW以下である構造のものに限り、密閉燃焼式の

もの及び屋外式(屋外に設置され、風雨の影響に耐える構造を有する方式をいう。以下同じ。)

のもの並びに液化石油ガス用バーナーが取り付けられているものを除く。)

⑦ 液化石油ガス用ふろバーナー(液化石油ガスの消費量が 21 kW以下のものに限り、ふろがまに

取り付けられているものを除く。)

⑧ 液化石油ガス用ストーブ(液化石油ガスの消費量が 19 kW以下のものに限る。)

⑨ 液化石油ガス用ガス栓(燃焼用の機械又は器具の部品として用いられる構造のものを除く。)

⑩ 液化石油ガス用ガス漏れ警報器(ガスの濃度についての指示機構を有するもの及び携帯用のも

のを除く。)

⑪ 液化石油ガス用接手金具付低圧ホース(内径が 15mm 以下で長さが 1.2m 以下のゴム製のホー

スを用いたものに限る。)

⑫ 液化石油ガス用耐震自動ガス遮断器(管と接続するためのねじ部の内径が 60mm 以下のもので

あって、3.5kPa 以下のゲージ圧力のガスを遮断するように設計したものに限る。)

なお、この液化石油ガス器具等については、器具省令で定める表示が付されているものでなければ

これを販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。ただし、例外規定がある。

液化石油ガス業務主任者(業務主任者)

液石法 第 19 条 → 液石法規則第 22 条~第 24 条(業務主任者の選任・講習・職務)

液化石油ガス販売事業者は、販売所ごとに、高圧ガス第二種販売主任者免状の交付を受けている者

であって、液化石油ガスの販売の実務に 6 月以上従事した経験を有する者のうちから、液化石油ガス

業務主任者を選任しなければならない。

なお、液化石油ガス販売事業者は、その販売する一般消費者等の数が千未満の販売所にあっては一、

千以上の販売所にあっては二に一般消費者等の数が千以上で二千を増すごとに一を加算した数以上

の業務主任者を選任しなければならない。また、定期的な講習の受講義務が課せられている。

なお、選任された業務主任者の職務の概要は、

① 事業所内の事業の登録の変更等の監督

② 販売の方法、貯蔵施設の管理、供給設備の維持管理等の監督

③ 保安教育の計画の立案、実施又はその監督

④ 帳簿の記載及び報告の内容の監督

等であるが、販売事業に係るほとんどの管理業務について監督者として携わらなければならない。

(参考)高圧ガス保安法に基づき販売の事業を営む者を販売業者といい、販売に携わる資格者は販売

主任者という。

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液化石油ガス業務主任者の代理者(業務主任者の代理者)

液石法 第 21 条 → 液石法規則第 25 条(業務主任者の代理者)

液化石油ガス販売事業者は、販売所ごとに販売主任者免状の交付を受けている者であって、液化石

油ガスの販売に関する経験を有する者から、あらかじめ業務主任者の代理者を選任し、業務主任者が

旅行、疾病その他の事故によってその職務を行うことができない場合に、その職務を代行する者をい

う。なお、販売所ごとに一人以上の代理者を選任しなければならない。

液化石油ガス設備工事 ⇔ 液化石油ガス設備士

液石法 第 38 条の2 → 液石法規則第 87 条(液化石油ガス設備工事)

液化石油ガス設備工事は、特定供給設備以外の供給設備(当該供給設備に係る貯蔵設備の貯蔵能力

が 500 ㎏を超えるものに限る。)の設置の工事又は変更の工事であって次の各号の一に該当するもの

とする。

① 供給管の延長を伴う工事

② 貯蔵設備の位置の変更又はその貯蔵能力の増加を伴う工事

液化石油ガス設備工事の作業

液石法 第 2 条第 6 号、第 38 条の4 → 液石法規則第 108 条(液化石油ガス設備工事の作業)

液化石油ガス設備工事の作業のうち、特別の知識及び技能を必要とし、かつ、液化石油ガスによる

災害の発生の防止上重要と認められる作業であって、次に定める作業は液化石油ガス設備士でなけれ

ば従事してはならない。

① 硬質管の寸法取り又はねじ切り作業

② 硬質管の相互を接続し(アーク溶接又はガス溶接の方法による接続に係るものを除く。)、若し

くは硬質管を取り外し、又は硬質管の取り外しのために硬質管を切断する作業

③ 次に掲げる器具等と硬質管を接続し(イからニまでに掲げる器具等と硬質管を接続する作業に

あっては、同一型式の器具等の交換に係るものを除く。)又は取り外す作業

イ 気化装置

ロ 調整器

ハ ガスメーター

ニ 自動ガス遮断器

ホ バルブ

ヘ ガス栓

④ 地盤面下に埋設する硬質管に腐しょく防止措置(電気防しょく措置を除く。)を講ずる作業

⑤ 気密試験の作業

(参考)液化石油ガス設備工事の作業に従事するときは、液化石油ガス設備士免状を携帯していなけ

ればならない。

また、液化石油ガス設備士は、定期的に高圧ガス保安協会又は経済産業大臣が指定する者が

行う講習会を受けなければならない。

液化石油ガス設備工事の届出

液石法 第 38 条の 3 → 液石法規則第 88 条(工事の届出)、同法規則第 87 条(液化石油ガス設

備工事)

学校、病院、興行場その他の多数の者が出入する施設又は多数の者が居住する建築物(規則第 86

条(施設又は建築物の指定))であって、液化石油ガス設備工事(規則第 87 条(液化石油ガス設備工

事))をした者は、経済産業省令で定めるところにより、遅滞なく、その旨を当該施設又は建築物の

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所在地を管轄する都道府県知事に届け出なければならない。

施設又は建築物の指定(規則第 86 条)

① 劇場、映画館、演芸場、公会堂その他これらに類する施設

② キャバレー、ナイトクラブ、遊技場その他これらに類する施設

③ 貸席及び料理飲食店

④ 百貨店及びマーケット

⑤ 旅館、ホテル、寄宿舎及び共同住宅(3世帯以上入居する構造のもの。)

⑥ 病院、診療所及び助産所

⑦ 小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、大学、盲学校、ろう学校、養護学校、幼稚園及び

各種学校

⑧ 図書館、博物館及び美術館

⑨ 公衆浴場

⑩ 駅及び船舶又は航空機の発着場(旅客の乗降又は待合いの用に供する建築物に限る。)

⑪ 神社、寺院、教会その他これらに類する施設

⑫ 床面積の合計 1000 平方メートル以上である事務所(前各号に掲げるものに該当するものを除

く。)

液化石油ガス設備工事の届出(500kg 超えの届け出)

液化石油ガスの設備工事については前項目で記載のとおりであるが、各都道府県においては「液化

石油ガス貯蔵基準」等が作成されているので、特に業務用の施設については設計図面の作成段階から

事前に都道府県担当者と相談すること。

特に、業務用施設並びに不特定多数の者が出入りする施設等については、貯蔵量、ガスの発生量と

消費量のバランス、供給設備並びに消費設備の詳細配置図等についても配慮する必要がある。

液化石油ガス設備士

液石法 第 2 条第 6 号、第 38 条の4(液化石油ガス設備士免状)

液化石油ガス設備士免状は都道府県知事から交付され、液化石油ガス設備士試験に合格した者を

「液化石油ガス設備士」という。

液化石油ガス設備士試験

液石法 第 38 条の 5

液化石油ガス設備士の資格を得る国家試験をいい、液化石油ガス設備工事並びに供給設備及び消費

設備に係る液化石油ガスによる災害の発生の防止に関して必要な知識及び技能について行う。

試験は、都道府県知事が行い、筆記試験と技能試験が行われる。

液化石油ガス設備士の講習

液石法 第 38 条の 9 → 液石法規則第 109 条(液化石油ガス設備士の講習)

液化石油ガス設備士は、免状の交付を受けた日の属する年度の翌年度の開始の日から三年以内に第

一回の講習を受けなければならない。また、第一回の講習を受けた日の属する年度の翌年度の開始の

日から五年以内に第二回の講習を受けなければならない。第三回以降の講習についても同様となる。

(参考)講習については受講しなくても資格の失効とはならないが、定められた講習の有効期間を過

ぎた場合は液化石油ガス設備士として工事を行うことはできない。

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液化石油ガスの規格

液石法 第 13 条 → 液石法規則第 12 条(経済産業省令で定める液化石油ガスの規格)

液化石油ガス販売事業者は、液化石油ガスの規格として経済産業省令で定めるものに適合しない液

化石油ガスの一般消費者等に対する販売(液化石油ガスを一般消費者等に現に引き渡しその消費され

た液化石油ガスのみについて代金を受領する販売の場合には、引渡し)をしてはならない。

(経済産業省令で定める液化石油ガスの規格)

名 称 プロパン及びプロピレンの

合計量の含有率

エタン及びエチレンの

合計量の含有率

ブタジエンの

含有量

い号液化石油ガス 80 パーセント以上 5 パーセント以下 0.5 パーセント以下

ろ号液化石油ガス 60 パーセント以上

80 パーセント未満

5 パーセント以下 0.5 パーセント以下

は号液化石油ガス 60 パーセント未満 5 パーセント以下 0.5 パーセント以下

備考 1 圧力は、温度 40 度において 1.53 メガパスカル以下とする。

2 含有率は、モル比によるものとする。

(参考)液化石油ガス充てん所に納入される液化石油ガスには、メーカー等から「代表性状表」、「液

化石油ガス試験成績表」、「液化石油ガス代表性状表」等が送付されるので参照してください。

液化石油ガスの充てん作業等(バルク)

液石法 第 37 条の 5 → 液石法規則第 72 条、同法規則第 74 条、同法規則第 74 条(充てん作業

の技術上の基準等)

液化石油ガス充てん設備(バルクローリ)により一般消費者等に設置しているバルク容器又はバル

ク貯槽に液化石油ガスを充てんする作業をいう。

この充てん作業を行う者になるためには所定の知識と技能に関する講習の課程を修了した者(充て

ん作業者)でなければならない。

液化石油ガス販売事業 ⇒ 液化石油ガス販売事業者 ⇒ 事業の登録を参照

液石法 第 3 条(事業の登録)

液化石油ガスを一般消費者等に販売する事業(ガス事業法の適用を受ける事業を除く。)をいう。

液化石油ガス販売事業者 ⇒ 液化石油ガス販売事業 ⇒事業の登録を参照

液石法 第 3 条 → 液石法規則第 4 条(販売事業の登録申請等)

液化石油ガスの販売事業を行うため、販売所の分布のいかんにより経済産業大臣、経済産業局長又

は都道府県知事の登録を受けなければならない。

(参考)液化石油ガス販売事業者は、標識の掲示(液化石油ガス販売事業者証)をはじめとして、事

業の登録の申請書に記載した内容(貯蔵施設、保安業務の実施、書面の交付、施設等の基準適

合義務、業務主任者・代理者の選任)等種々の義務が課せられている。

また、販売事業には景品として液化石油ガスを1回限り譲渡することは該当しない。

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液化石油ガス販売事業者証 ⇒ 液化石油ガス販売事業者

液石法 第 7 条 → 液石法規則第8条(標識の掲示)

液化石油ガス販売事業者は、販売所ごとに、公衆の見やすい場所に、登録を受けた後の事業を開始

するときまでに所定の記載事項と定められた大きさによる標識を掲示しなければならない。

(参考)標識の大きさはタテ 30 センチメートル、ヨコ 40 センチメートルで、登録番号、登録年月日、

氏名又は名称、代表者の氏名、販売者の名称及び所在地を表示する看板である。

液化石油ガス用ガス漏れ警報器 ⇔ ガス漏れ警報器を参照

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

液化石油ガス設備工事の届出の対象となる施設又は建築物及び地下室等に設置されている燃焼器

の定められた範囲には、液化石油ガス用ガス漏れ警報器を設置しなければならない。ただし、「供給

設備、消費設備及び特定供給設備に関する技術基準等の細目を定める告示」第 12 条で定める燃焼器

には警報器の設置義務が除かれている。

(参考)① ガス漏れ警報器の設置位置は、燃焼器より 4m以内であって床面より 0.3m以内。

② 三世帯以上の入居する共同住宅はガス漏れ警報器が義務設置となる。ただし、例外規定

あり。

液化石油ガス用継ぎ手金具付低圧ホース

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

末端ガス栓と燃焼器具を接続する液化石油ガス用低圧ホースの一種類であって、低圧ホースの両端

に金属製等の迅速継手が接続されているものでホースと金属等はかしめ等により堅固に接続されて

いる。

(参考)液化石油ガス器具等の技術上の基準等に関する省令(昭和 43 年通商産業省令第 23 号)別表

第三(低圧ホース)に技術上の基準が定められている。

「か」

火気

液石法 第 16 条第 2 項 → 液石法規則第 16 条(販売の方法の基準)

液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)

液石法規則第 19 条(バルク供給に係る供給設備の技術上の基準)

「貯蔵施設の周囲2メートル以内には火気又は引火性若しくは発火性の物を置かないこと」又は

「容器の外面から 2 メートル以内にある火気をさえぎる措置を講ずる」等となっている。

火気をさえぎる措置は不燃性の隔壁等を設け、漏えいした液化石油ガスが火気の方向への流動をさ

えぎる措置であり、また、引火性若しくは発火性の物には、例えば石油類を含み、薪炭類は含まない

こととなっている。

(参考)液石法の火気には、一般的に火気に当たるもののほか、空調機器の屋外機等も該当するもの

として運用されていることに注意する。

(参考)例示基準の「13. 火気をさえぎる措置」を参照

※保安法の「火気」の項目を参照

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過流出安全機構付ガス栓(ヒューズガス栓)

液石法 液石法規則第 44 条 → 供給・消費・特定供給設備告示第 10 条

液化石油ガス消費設備の屋内において、ゴム管の抜け、切断等により、設定された流量以上のガス

が流れた場合に作動して、ガス通路を遮断する機能を過流出安全機構という。この過流出安全機構を

内蔵する末端ガス栓(通常ヒューズガス栓)をいう。

作動原理は、ボール方式とボールスプリング方式がある。

(参考)ゴム管、塩化ビニルホースで接続する移動式燃焼器の末端ガス栓は、過流出安全機構を有し

ていなければならない。

完成検査 ⇔ 許可 ⇒ 指定完成検査機関

Ⅰ 液石法 第 37 条の 3 → 液石法規則第 59 条(貯蔵施設等の完成検査の申請等)

許可を受けた液化石油ガス販売事業者は、貯蔵施設を設置し、若しくはその位置、構造若しくは

設備を変更したとき、又は特定供給設備を設置し、若しくはその位置、構造、設備若しくは装置を

変更したときは、技術上の基準に適合していると認められた後でなければ、これを使用してはなら

ない。

ただし、協会又は指定完成機関が行う完成検査を受け、これが技術上の基準に適合していると認

められ、その旨を都道府県知事に届け出た場合は、この限りでない。

Ⅱ 液石法 第の 3 → 液石法規則第 68 条(充てん設備の完成検査の申請等)

充てん設備(バルクローリ)についても上記と同様な取扱いとなる。

Ⅲ 保安法 第 20 条 → 液石則第 32 条(完成検査の申請等) ※保安法の「完成検査」の項目を参照

簡易ガス事業(ガス事業法)

ガス事業法は、「一般ガス事業」、「簡易ガス事業」、「ガス導管事業」及び「大口ガス事業」に区分

され、簡易ガス事業は一般の需要に応じて簡易なガス発生設備においてガスを発生させ、導管によ

りこれを供給する事業であって、一の団地内におけるガスの供給地点の数が 70 以上のものをいう。

(参考)液化石油ガス販売事業者は、戸建て供給設備から集合住宅、特定供給設備等多岐にわたり一

般消費者等へ液化石油ガスの供給を行っているが、一つの供給設備から供給する消費者戸数を

70 戸未満で供給を制限しなければならない。

なお、ガスの供給地点の数が 70 以上となる場合は、簡易ガス事業者となり、供給地点群ご

とに経済産業大臣の許可を受けなければならない。

ガス栓(末端ガス栓)

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

一般消費者等の屋内におけるガス栓であって、燃焼器を接続するための屋内ガス栓(末端閉止弁と

もいう。)をいう。

(参考)屋内のガス栓の誤操作によるガス漏えい事故防止の観点から、末端閉止弁のヒューズガス栓

化やガス栓カバーの設置の推進を図っている。

[設備用語]

ガス栓には、ねじガス栓、可とう管ガス栓、機器接続ガス栓、ホースガス栓がある。なお、ホース

ガス栓には、① ヒューズガス栓 ② ON・OFF ヒューズガス栓 ③ リターン式ヒューズガス栓

④ ボックスガス栓 ⑤ ガスコンセント などがあることから、安全の確保を重視して選定する。

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ガス発生能力

[設備用語]

液化石油ガスを一般消費者等にガスを供給する設備としては、容器又はバルク貯槽等により戸別供

給方式と集団供給方式に大別される。ガスの発生能力は容器又はバルク貯槽の大小、液化石油ガスの

組成、連続消費時間、周囲の温度等を条件として、発生能力は早見表から標準ガス発生能力を算定す

ることができるが周辺の通風状況等も加味する。

ガスメーター

液石法 液石法規則第3条(供給設備関係)

供給設備の一つであるガスメーターは、液化石油ガス販売事業者が一般消費者等との売買契約にお

いて取引の基本となるガスの体積を計量する器具である。

ガスメーターの機能の進歩は目覚ましく、マイクロコンピュータを使用して圧力センサー、流量セ

ンサーによる警告機能、遮断機能、更には感震機能等が盛り込まれ、セキュリティーに万全なマイコ

ンメーターが広く利用されている。

(参考)ガスメーターは計量法に基づき検査が行われ、「特定計量器」に指定され、6 ㎥/h以下のも

のは検定証印等の有効期間が 10 年と定められている。

[設備用語]

ガスメーターの使用目的と要件としては次のことが挙げられる。

① ガスの使用最大流量に適合した計量能力のものであること。

② 正確に計量することができるものであること。

③ 耐圧、耐熱性に優れ、取付け及び維持管理が容易であること。

④ 所定の保安機能を有すること。

ガス漏れ警報器 ⇔ 液化石油ガス用ガス漏れ警報器を参照

液石法 液石法規則第 44 条 → 供給・消費・特定供給設備告示第 5 条

ガス漏れ警報器は、下記の1)に掲げる施設若しくは建築物内に液化石油ガス燃焼器が使用されて

いる場合について、小規模アパート、旅館、飲食店(主として一体型又は外部警報型警報器)、大規

模アパート、ホテル、飲食店、学校、病院、地下室等(主として外部警報型又は分離型警報器)及び

風呂場、業務用厨房(主として分離型警報器)は、消費形態に応じてガス漏れ警報器の設置が義務付

けられている。

なお、戸別住宅は義務設置となっていないが消費者の安全を確保するために設置を推奨している。

また、下記の2)の液化石油ガスを消費する特定地下街及び特定地下室向けには、集中監視型警報

器の設置が義務付けられている

1)アパート、病院、学校等(液石法規則第 86 条施設)

① 劇場、映画館、演芸場、公会堂その他これらに類する施設

② キャバレー、ナイトクラブ、遊技場その他これらに類する施設

③ 貸席及び料理飲食店

④ 百貨店及びマーケット

⑤ 旅館、ホテル、寄宿舎及び共同住宅

⑥ 病院、診療所及び助産所

⑦ 小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、大学、盲学校、ろう学校、養護学校、幼稚園及び

各種学校

⑧ 図書館、博物館及び美術館

⑨ 公衆浴場

⑩ 駅及び船舶又は航空機の発着場(旅客の乗降又は待合いの用に供する建築物に限る。)

⑪ 神社、寺院、教会その他これらに類する施設

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⑫ 床面積の合計が千平方メートル以上である事務所(前各号に掲げるものに該当するものを除

く。)

2)地下室等(供給・消費・特定供給設備告示第 3 条)

個人住宅の地下室を除いた地下室(一般地下室)、特定地下室等及び特定地下街等

気化装置 ⇔ 蒸発器(ペーパーライザー)を参照

気密試験

液石法 液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)等

供給管又は配管の工事施工後に行う漏れの確認作業試験であり、手動式空気ポンプ若しくは手ふい

ご(二連球ポンプ)又は窒素ガス若しくは炭酸ガスを用いて行う。(中圧又は低圧試験の場合)

なお、気密試験のデータについては回転式記録紙等に記録し、保存する。

(参考)例示基準の「29. 供給管又は配管等の気密試験方法及び漏えい試験の方法」の項目を参照

気密試験用器具

液石法 第 38 条の 13 条(器具の備付け)、液石法規則第 120 条(事業所に備えるべき器具)

特定液化石油ガス設備工事事業者は、事業所ごとに備えていなければならない気密試験用器具とし

て自記圧力計が定められている。

(参考)液化石油ガス設備には、戸建て設備から集団供給設備、単段減圧から多段減圧方式などもあ

り、また、気密試験器具も低圧用のマノメーター、電気式ダイヤフラム式自記圧力計及び機械

式自記圧力計もある。

中・高圧の気密試験には、空気圧又は窒素圧を利用した中・高圧用の指針式圧力計・自記圧

力計などがあることから、それぞれの設備の設計圧力の 1.5 倍程度の加圧を見込んだ検査器具

を選定する。

(参考)例示基準の「29. 供給管又は配管等の気密試験方法及び漏えい試験の方法」の項目を参照

許可 ⇔ 完成検査 ⇒ 第一種製造者(保安法)

Ⅰ 液石法 第 37 条(許可の基準)、第 37 条の 2(変更の許可)、第 37 条の 4(充てん設備の許可)

液化石油ガス法に基づき許可を要する事項は、次に掲げる場合等があり、いずれも都道府県知事

が許可を行うこととなっている。

① 液化石油ガス販売事業者が設置する貯蔵施設の設置及び変更をする場合

② 液化石油ガス販売事業者が設置する特定供給設備の設置及び変更をする場合

③ 充てん設備により、供給設備に液化石油ガスを充てんしようとする者(バルクローリ)

④ 充てん設備の所在地、構造等を変更する場合(バルクローリ)

(参考)許可とは、一般的な禁止事項を特定の場合に解除し、適法する一定の行為を認めることを

いう。

Ⅱ 保安法 第 5 条 → 液石則第 3 条(第一種製造者に係る製造の許可の申請)

※保安法の「許可」の項目を参照

供給管

液石法 第 2 条 液石法規則第 3 条(供給設備)、同法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)

供給設備を構成する機器間を接続する管を供給管という。

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供給設備 ⇔ 消費設備

液石法 第 2 条 → 液石法規則第 3 条(供給設備)

液化石油ガス販売事業の用に供する液化石油ガスの供給のための設備(船舶内のものを除く。)及

びその附属設備であって、貯蔵設備、気化装置、調整器及びガスメーター並びにこれらに準ずる設備

並びにこれらを接続する管並びにこれらの設備に係る屋根、遮へい板及び障壁をいう。

共同住宅

液石法 液石法規則第 86 条(施設又は建築物の指定)

液化石油ガスの設備工事の届け出の対象設備として、「五 旅館、ホテル、寄宿舎及び共同住宅」

となっている。

なお、共同住宅はガス漏れ警報器の設置義務施設となることに留意する。ただし、特例あり。

(参考)この「共同住宅」とは、アパート、マンション等の集合住宅であって、同一建築物内に3世

帯以上入居する構造のものをいい、床面積の広さ及び資材が木造であるか、鉄筋又は鉄骨であ

るかは問わない。

技術上の基準

Ⅰ 液石法 第 16 条(基準適合義務等)、同法第 16 条の 2、同法第 35 条の 5(基準適合命令)

① 液化石油ガス販売事業者は、その液化石油ガス販売事業の用に供する貯蔵施設を経済産業省令

で定める技術上の基準に適合するように維持しなければならない。

② 液化石油ガス販売事業者は、供給設備を経済産業省令で定める技術上の基準に適合するように

維持しなければならない。、

③ 都道府県知事は、消費設備が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めると

きは、その所有者又は占有者に対し、その技術上の基準に適合するように消費設備を修理し、改

造し、又は移転すべきことを命ずることができる。

液化石油ガス法の目的である、液化石油ガスによる災害を防止するとともに液化石油ガスの取

引を適正にし、もって公共の福祉を増進するためと消費者保護のために経済産業省令等により技

術上の基準が定められている。

Ⅱ 保安法 第 8 条(許可の基準)・第 14 条(製造のための施設等の変更)

※保安法の「技術上の基準」の項目を参照

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逆風止め

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

燃焼中の排気筒に風が侵入すると排気ガスが燃焼室(器)に逆流し、燃焼器の炎が消えるおそれが

あるので、侵入した風や逆流してくる排気ガスを炎に当てないようにするため、逆流止めを設けて、

これらの逆流を脇へ逃がすために設けるものである。なお、逆流止めは一次排気筒の上に取り付け、

燃焼器と同一の室内とする。

(参考)逆流止めはドラフトの効きすぎを抑制したり、室内の空気を適度に吸い込み、外部へ排出す

る換気口の役目も果たしている。

業務主任者 ⇒ 液化石油ガス業務主任者を参照

業務主任者の代理者 ⇒ 液化石油ガス業務主任者の代理者を参照

くず化

保安法 第 56 条 (くず化その他の処分)

容器が容器検査(新容器)又は容器再検査に合格しなかった場合、これをくず化し、その他容器と

して使用できないように処分することをいう。

(参考)くず化その他の処分とは、例えば、容器を二つに切断する等、その後加工しても一度くず化

された容器であることが容易に確認できるような処置を施すことをいい、単に容器に小さな穴

をあける等その穴を埋めた場合、一度くず化された容器であることが容易に確認できず、再び

容器として使用されるおそれのあるような処置を施すことは含まれない。

※容器保安規則の「くず化」の項目を参照

警戒標

Ⅰ 液石法 液石法規則第 14 条(貯蔵施設の技術上の基準)、同法規則第 18 条(供給設備の技術上

の基準)、同法規則第 53 条(特定供給設備の技術上の基準)

警戒標を掲げる場所は、貯蔵施設及び貯蔵設備の設置場所の出入口又は貯蔵設備等に近接し、若し

くは立ち入ることができる場所の周囲の外部から見やすい場所に設置する。

(例示)LP ガス貯蔵施設 LP ガス貯蔵設備 LP ガス特定供給設備 火気厳禁

LP ガス容器置場 ○燃 ※ 燃・火気厳禁は(赤色文字とする。) 縦型も可。

(参考)例示基準の「1. 警戒標」の項目を参照

Ⅱ 保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備に係る技術上の基準)

※保安法の「警戒標」の項目を参照

軽微な変更(届)⇔ 許可

Ⅰ 1 液石法 第 37 条の 2 本文ただし書き → 液石法規則第 57 条(軽微な変更)

液化石油ガス販売事業者等が液化石油ガス法に基づき都道府県知事の許可を得た設備の変更

に際し、許可を得るまでの必要のない、次の変更事項について「軽微な変更届」として都道府県

知事に遅滞なく提出しなければならない。

① 貯蔵設備に係る貯蔵施設の撤去、消火設備の変更及び換気孔の増設

② 特定供給設備に係る特定供給設備の廃止、消火設備の変更及び換気孔の増設

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③ 充てん設備に係る液化石油ガスの通る部分の取替え(同型式のものに限る。)、液化石油ガス

の通る部分以外の設備の取替え及び充てん設備の廃止

2 液石法 第 37 条の 4 第 3 項(準用) → 液石法規則第 66 条(充てん設備の軽微な変更)

① 液化石油ガスの通る部分の取替え(同形式のものに限る。)

② 液化石油ガスの通る部分以外の充てん設備に係る設備の取替え

③ 充てん設備の廃止

Ⅱ 保安法 第 14 条本文ただし書き → 液石則第 16 条(第一種製造者に係る軽微な変更の工事等)

第 19 条本文ただし書き → 液石則第 28 条(第一種貯蔵所に係る軽微な変更の工事等)

※保安法の「軽微な変更」の項目を参照

検知区域

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準) → 供給・消費・特定供給告示第 13 条

液化石油ガス用ガス漏れ警報器を設置する場合の検知する区域をいう。ガス漏れ警報器の設置位置

は、

① 燃焼器から水平距離で 4m以内

② 検知部の上端は床面の上方 0.3m以内

に設置れていること。

なお、出入口の付近や換気口等の空気吹き出し口を避け、ガス漏れを有効に検知できる場所を選ぶ

こと。

高圧ガス保安協会(協会)

保安法 第 59 条の 2(目的)

高圧ガス保安協会協会は、高圧ガスによる災害の防止に資するため、高圧ガスの保安に関する調査、

研究及び指導、高圧ガスの保安に関する検査等の業務を行うことを目的とする。

協会は法人とし、一般社団法人及び一般社団法人に関する法律を準用する。

※高圧ガス保安法の「高圧ガス保安協会」に同じ。

硬質管 ⇔ 硬質管以外の管

液石法 液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)、同法規則第 44 条(消費設備の技術上の

基準)

供給設備としての供給管又は消費設備としての配管のうち、金属製の管のように硬質のものをいう。

(参考)金属にプラスチックを被覆した鋼管及び金属フレキシブルホース(管)などがある。

硬質管以外の管 ⇔ 硬質管

液石法 液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)、同法規則第 44 条(供給設備の技術上の

基準)

供給設備としての供給管又は消費設備としての配管のうち、金属管及び金属フレキシブルホース以

外の軟質の管をいう。即ち、高圧ホース、低圧ホース、塩化ビニルホース及びゴム管を指す。

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構造壁等(加熱試験)

液石法 液石法規則第 19 条 → バルク供給・充てん設備告示第 2 条(構造壁等の設置等)

1,000kg 未満のバルク貯槽については、第一種保安物件(1.5m)及び第二種保安物件(1.0m)に

対してそれぞれ保安距離を確保する必要があるが、特例として、「加熱試験に合格する構造壁若しく

はこれと同等以上の性能を有する壁」を設けた場合は離隔距離が除かれる。

(参考)構造壁若しくはこれと同等以上の性能を有する壁とは

① 構造壁等の設置は、最大二方向までとする。

② 構造壁等の下部は、地盤面に接するように設置する。

③ 構造壁等は、当該構造壁等に投影されたバルク貯槽の縦及び横より 1m以上の長さを有し

ていること。ただし、当該バルク貯槽に係る他の構造壁等及び地盤面と接する部分につい

ては、この限りでない。

④ 構造壁等には、開口部がないこと。

なお、液化石油ガスの供給を受ける消費設備が設置されている建築物の外壁が日本工業規格

A 1304 (1994)に規定される 30 分加熱試験に合格するものと同等以上の性能を有する場合に

あっては、当該外壁を構造壁等とみなすことができる。

「さ」

再調査 ⇔ 調査(員)

液石法 第 27 条 → 液石法規則第 37 条(消費設備の調査の方法)

保安機関が定期消費設備調査を行った場合、消費設備に法令で定める技術上の基準に適合しないと

認められるときは、一般消費者等に対して法令の技術上の基準に適合するよう改善等の通知をしなけ

ればならないが、その通知の日から1月を経過し、かつ、6月を経過しない期間内に再び当該通知に

係る事項について調査を行うことをいう。

残ガス容器 ⇔ 充てん容器

液石法 液石法規則第 1 条(定義)

保安法 液石則第2条(用語の定義)

現に高圧ガスを充てんしてある容器であって、充てん容器以外のものをいう。

(参考)充てん容器の液化石油ガスの質量が充てん時の質量の二分の一以上減少している場合は残ガ

ス容器に該当する。

自然排気式の燃焼器 ⇒ 燃焼器の給排気方式を参照

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

燃焼器の給排気方式により、自然排気式と強制排気式に分類される。

質量販売 ⇔ 体積販売

液石法 液石法規則第 16 条(販売の方法の基準)

液化石油ガスは、計量法に規定する法定計量単位による体積(立方メートル)により販売すること

となっているが、法定計量単位のキログラムにより販売することをいう。

なお、質量販売ができるのは以下の場合である。

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① 内容積が 20 リットル以下の容積により販売する場合(20 リットル以下の容器であれば複数の

容器を配管に接続して引き渡す場合も含む。)

② 規則第 16 条 3 号ただし書きの次のいずれかに該当する場合

イ 屋外において移動して使用される消費設備により液化石油ガスを消費する一般消費者等に販

売する場合

ロ 調整器が接続された内容積 8 リットル以下の容器に充てんされた液化石油ガスを販売する場

ハ 内容積が 25 リットル以下の容器であって、カップリング付容器用弁を有するものに充てんさ

れた液化石油ガスを販売する場合

(参考)すなわち、自動車、屋台等に備えられた移動する消費設備により液化石油ガスを消費

する者(例えば、ホットドック屋)に販売する場合

③ 規則第 17 条の規定により、経済産業大臣が配管に接続することなく充てん容器を引き渡すこと

を認めた場合

④ 次の各号の一により、当該販売契約の締結日から1年以内に液化石油ガスの販売が行われなく

なることが明らかであると登録者が認めた場合

一 販売契約締結日から1年以内にガス事業法によるガスの供給を受けることが、工事費払込済

み証明書等又はその写しにより明らかであること。

二 都市計画法等により国、地方公共団体及びこれに準ずる者が土地を道路その他の公共の用に

供することに伴い、販売契約締結日から1年以内に当該土地の上に建設されている建物の明

渡しの行われることが建物明渡契約書又はその写しにより明らかであること。

三 土地収用法に基づく明渡しの裁決により販売契約締結日から1年以内に明渡しが執行され

ることが、裁決書又はその写しにより明らかであること。

⑤ 災害救助法第 4 条により供与された応急仮設住宅で液化石油ガスを消費する者に販売する場合

指定完成検査機関

Ⅰ 液石法 第 37 条の 3(完成検査)

液化石油ガス販売事業者の貯蔵施設の設置及び特定供給設備の設置等において、都道府県知事が

行う完成検査を受け、技術上の基準に適合していると認められた後でなければ使用することができ

ないが、高圧ガス保安協会又は高圧ガス保安法に基づき高圧ガス保安協会が指定した民間の完成検

査の実施機関を「指定完成検査機関」という。

(参考)指定完成検査機関が行った完成検査は、都道府知事が行う完成検査と同等に認められるが、

その検査結果を都道府県知事に届け出なければ有効とならないことに注意する。

Ⅱ 保安法 第 20 条(完成検査)

※保安法の「指定完成検査機関」の項目を参照

指定保安検査機関 ⇔ 充てん設備

Ⅰ 液石法第 37 条の6(保安検査)→ 液石法規則第 81 条(充てん設備の保安検査)

充てん事業者は、充てん設備について、経済産業省令で定めるとことにより、定期(1 年に 1 回)

に、その許可をした都道府県知事が行う保安検査を受けなければならないが、指定完成検査機関制

度と同様に高圧ガス保安協会又は経済産業大臣が指定する者(指定保安検査機関という。)が行う

保安検査を受けて都道府県知事に届け出ることができる。

Ⅱ 保安法 第 35 条(保安検査) → 液石則第 77 条(特定施設)

※保安法の「指定保安検査機関」の項目を参照

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集合装置

液石法 液石法規則第 16 条(販売の方法)~ 第 18 条(供給設備の技術上の基準)

液化石油ガスの供給設備の1つで、複数の容器又は貯槽内の液化石油ガスを一箇所に連結して使用

するための高圧ホース、集合管等一連の機器の集合体をいう。

(参考)集合装置には容器は含まれない。

周知させる義務

液石法 第 27 条(保安業務を行う義務) → 液石法規則第 27 条(周知の内容)→ 同法規則第

38 条(周知の方法)

液化石油ガス販売事業者は、液化石油ガスを消費する一般消費者等に対し、液化石油ガスによる災

害の発生の防止に関し必要な次の事項について周知させる業務を行わなければならない。

① 使用する燃焼器の液化石油ガスに対する適応性に関する事項

② 消費設備の管理及び点検に関し注意すべき基本的な事項

③ 燃焼器を使用する場所の環境及び換気に関する事項

④ 一般消費者等が消費設備の変更の工事をする場合の液化石油ガス販売事業者に対する連絡に関

する事項

⑤ ガス漏れを感知した場合その他液化石油ガスによる災害が発生し、又は発生するおそれがある

場合に一般消費者等のとるべき緊急の措置及び液化石油ガス販売事業者又は保安機関に対する連

絡に関する事項

⑥ 液化石油ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項

なお、一般消費者等に対する周知は、供給開始時及び2年に1回以上周知させることとなる。た

だし、1年に1回以上となる場合もあるので注意する。

(参考)保安法に基づく販売業者は、溶接又は熱切断用及び燃料用として液化石油ガスを購入する者

に対して、液化石油ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項等を周知させなければなら

ない。[保安法 第 20 条の 5(周知させる義務等) → 液石則第 39 条~第 40 条]

手動復帰式自動ガス遮断器

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

電源により操作される気化装置により発生する液化石油ガスが通る配管には、手動復帰式自動ガス

遮断器を設けることとなっている。これは通電により供給設備側が自動復帰することにより、消費設

備側のガス栓の閉止の安全措置等を講ずるための確認を得てから行うために手動復帰となっている。

消火設備

液石法 液石法規則第 14 条(貯蔵施設の技術上の基準)

消火設備は粉末消火器又は水系消火器である。

粉末消火器等は、可搬性のものであって、能力単位A-4 及びB-10(消火器の技術上の規格を定

める省令(昭和 39 年自治省令第 27 号)に定められたものをいう。)以上のもので、消防法(昭和 23

年法律第 186 号)第 21 条の 2 による検定に合格したものをいう。

消火設備は、貯蔵施設及び貯蔵設備(貯蔵能力が 1 トン以上 3 トン未満の容器、バルク容器及びバ

ルク貯槽、貯蔵能力が 3 トン未満の貯槽、貯蔵能力が 3 トン以上の容器)に設けなければならない。

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書面(の交付)

液石法 第 14 条(書面の交付) → 液石法規則第 13 条(書面の記載事項)

液化石油ガス販売事業者は、一般消費者等と液化石油ガスの販売契約を締結したときは、遅滞なく、

下記の事項を記載した書面を一般消費者等に交付しなければならない。なお、記載した事項を変更し

たときは、変更した部分についても同様となる。

① 液化石油ガスの種類

② 液化石油ガスの引渡しの方法

③ 供給設備及び消費設備の管理の方法

④ 調査の方法及び周知の方法

⑤ 保安業務を行う認定を受けた者の指名又は名称

⑥ その他、経済産業省令で定める次の事項

イ 液化石油ガス販売事業者及び保安機関の責任に関する事項

ロ 液化石油ガスを消費する場合の一般消費者等の責任に関する事項

ハ 液化石油ガスの計量の方法

ニ 質量により販売した液化石油ガスであって消費されないものの引取りの方法

ホ 液化石油ガスの価格の算定方法、算定の基礎となる項目及び算定の基礎となる項目につい

ての内容の説明

ヘ 供給設備及び消費設備の所有関係

ト 供給設備及び消費設備の設置、変更、修繕及び撤去に要する費用の負担の方法

チ 液化石油ガス販売事業者の所有する消費設備を一般消費者等が利用する場合において、一

般消費者等が支払うべき費用の額及び徴収方法(消費設備の所有権が液化石油ガス販売事業

者にある場合に限る。)

リ 消費設備に係る配管について、液化石油ガスの販売契約解除時に液化石油ガス販売事業者

から一般消費者等に所有権を移転する場合の清算額の計算方法(配管の所有権が液化石油ガ

ス販売事業者にある場合に限る。)

ヌ 保安機関の名称、住所及び連絡方法

承継

Ⅰ 液石法 第 10 条(承継) → 液石法規則第 10 条(承継の届出)

液化石油ガス販売事業者がその事業の全部を譲り渡し、又は液化石油ガス販売事業について相続、

合併若しくは分割(その事業の全部を承継させるものに限る。)があったときは、その事業の全部

を譲り受けた者又は相続人(相続人が二人以上ある場合において、その全員の同意により事業を承

継すべき相続人を選定したときは、その者)、合併後存続する法人若しくは合併により設立した法

人若しくは分割によりその事業の全部を承継した法人は、その液化石油ガス販売事業者の地位を承

継する。

なお、液化石油ガス販売事業の地位を承継した者は、経済産業省令で定めるところにより、遅滞

なく、その旨を経済産業大臣又は都道府県知事に届け出なければならない。

Ⅱ 保安法

1 第 10 条(承継) → 液石規則第 10 条(第一種製造者に係る承継の届出)

2 第 10 条の 2(承継) → 液石則第 10 条の 2(第二種製造者に係る承継の届出)

3 第 17 条第 2 項(承継)→ 液石則第 25 条(第一貯蔵所に係る承継の届出)

4 第 20 条の 4 の2(承継)→ 液石則第 38 条の2(販売業者に係る承継の届出)

※保安法の「承継」の項目を参照

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消費設備 ⇔ 供給設備

液石法 第2条(定義)

液化石油ガス販売事業を行うことについて、法律に基づき登録を受けた者が一般消費者等に販売す

る液化石油ガスに係る消費のための設備(供給設備に該当するもの及び船舶内のものを除く。)をい

う。

(参考)消費設備とは、ガスメーターの出口から燃焼器までの設備であって、ゴム管、配管及び燃焼

器具等配管によって接続されたもの並びに燃焼器の付属装置をいう。ただし、ガスメーターを

使用しない場合(質量による販売)は、貯蔵設備以降はすべてが消費設備となる。

障壁 ⇔ 障壁(保安法)

Ⅰ 液石法 液石法規則第 14 条(貯蔵施設の技術上の基準)等

液化石油ガス施設全般において、保安物件又はその他の施設に対する保安距離又は安全対策を講じ

る措置として、対象物を有効に保護するために障壁を設置することが必要となる場合の基準は、次の

とおりである。

[ 厚さ 12 cm 以上の鉄筋コンクリート造り又はこれと同等以上の強度を有する構造の障壁は、次の基

準のいずれかに適合するものとする。]

① 鉄筋コンクリート製障壁:直径9㎜以上の鉄筋を縦横 40 cm 以下の間隔に配筋し、特に隅部の

鉄筋を確実に結束した厚さ 12 cm 以上、高さ 1.8 m(保安物件に対する距離を確保する場合は

2.0m)以上のものであって、堅固な基礎の上に構築され、かつ、対象物を有効に保護できるもの

であること。

② コンクリートブロック製障壁:直径9㎜以上の鉄筋を縦横 40 cm 以下の間隔に配筋し、特に隅

部の鉄筋を確実に結束し、かつ、ブロックの空洞部にコンクリートモルタルを充てんした厚さ 15

cm 以上、高さ 1.8 m(保安物件に対する距離を確保する場合は 2.0m)以上のものであって、堅

固な基礎の上に構築され、かつ、対象物を有効に保護できるものであること。

③ 鉄板製障壁:厚さ 3.2 ㎜以上の鋼板にあっては縦横 40 cm 以下の間隔に、厚さ 6 ㎜ 以上の鋼板

にあっては縦横 1.8m以下の間隔に、それぞれ 30×30mm 以上の等辺山形鋼を溶接で取り付けて

補強した高さ 1.8m(保安物件に対する距離を確保する場合は 2.0m)以上の障壁であって、堅固

な基礎の上に構築され、かつ、対象物を有効に保護できるものであること。

[ 厚さ 9cm 以上の鉄筋コンクリート造り又はこれと同等以上の強度を有する構造の障壁は、次の基準

のいずれかに適合するものとする。]

① 鉄筋コンクリート製障壁:直径9㎜以上の鉄筋を縦横 40 cm 以下の間隔に配筋し、特に隅部の

鉄筋を確実に結束した厚さ 9 cm 以上、高さ 1.8 m 以上のものであって、十分な強度を有し、か

つ、火気又は引火性若しくは発火性の物と充てん容器等を有効に隔離できるものであること。

② コンクリートブロック製障壁:直径9㎜以上の鉄筋を縦横 40 cm 以下の間隔に配筋し、特に隅

部の鉄筋を確実に結束した厚さ 12 cm 以上、高さ 1.8 m 以上のものであって、十分な強度を有し、

かつ、火気又は引火性若しくは発火性の物と充てん容器等を有効に隔離できるものであること。

(参考)例示基準の「2. 障壁」の項目を参照

Ⅱ 保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備に係る技術上の基準)等

※保安法の「障壁」の項目を参照

消防法の届出(300kg 以上の届出)

消防法第 9 条の 2 → 危険物の規制に関する政令第 1 条の 10(届出を要する物質の指定) →

危険物の規制に関する規則第 1 条の 5(圧縮アセチレンガス等の貯蔵又は

取扱いの届出書) → 様式第 1「圧縮アセチレンガス等の貯蔵又は取扱

いの開始(廃止)届出書」

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消防法では「液化石油ガスその他の火災予防又は消火活動に重大な支障を生ずるおそれのある物質

で政令で定めるものを貯蔵し、又は取り扱う者は、あらかじめ、その旨を所轄消防長又は消防署長に

届け出なければならない。」と定められている。

危険物の規制に関する政令第 1 条の 10 により、「液化石油ガス 300 キログラム」以上が該当する

こととなる。

届出書類は、法令様式に基づき作成(2 部~3 部)し、位置図、見取り図等は必ず添付し、その他

詳細図、消火器、機器証明書等の写し(バルク貯槽の場合等)を準備する。

また、「所轄消防長又は消防署長」には、市町村消防本部(局)、広域・一部事務組合消防本部等も

あり、所轄が地域により相違するので事前に電話等で確認すること。

また、消防機関の担当者への届け出には現場を熟知する責任者を説明に伺わせることが好ましい。

事業

保安法 第 5 条関係

事業とは、一定の目的をもってなされる同種の行為の反復、継続的遂行をいい、営利を目的としな

いものも含まれる。

(参考)保安法の対象としては、販売業者、冷凍以外の第二種製造者、容器製造業者等となる。

事業の登録 ⇔ 液化石油ガス販売事業 ⇔ 販売事業の登録申請等

液石法 第 3 条 → 液石法規則第 4 条(販売事業の登録申請等)

液化石油ガスの販売事業を行おうとする者は、二以上の都道府県の区域内に販売所を設置してその

事業を行おうとする場合にあっては経済産業大臣の、一の都道府県の区域にのみ販売所を設置してそ

の事業を行おうとする場合にあっては当該販売所の所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けな

ければならない。

なお、登録は事業として受けるものであることから、販売所の数にかかわらず、登録の数は一つで

ある。

(参考)登録の申請に当たって、二以上の都道府県の区域内に販売所を設置してその事業を行おうと

する場合にあっては、次のとおり申請書の提出先が区分けされるので留意する。

申 請 書 の 区 分 申 請 書 の 提 出 先

一の経済産業局の管轄区域内であって二以上の都道府県の区

域内に販売所を設置して液化石油ガス販売事業を行おうとす

る者

当該販売所の所在地を管轄

する産業保安監督部長

二以上の経済産業局の管轄区域内に販売所を設置して液化石

油ガス販売事業を行おうとする者 経済産業大臣

事故届 ⇔ 特定消費設備

保安法 第 63 条(事故届)→ 液石則第 96 条(事故届)

第一種製造者、第二種製造者、高圧ガス販売業者、液化石油ガス販売事業者(液石法)、容器を取

り扱う者等は、次に掲げる場合は、遅滞なく、その旨を都道府県知事又は警察官に届け出なければな

らない。

① その所有し、又は占有する高圧ガスについて災害が発生したとき

② その所有し、又は占有する高圧ガス又は容器を喪失し、又は盗まれたとき

(参考)1.事故届の様式

イ 事故届書:液石則様式第 57(第 96 条関係)

ロ 特定消費設備に係る事故届書:液石則様式第 57 の2(第 96 条関係)

2. 事故の分類

※巻末の別紙1事故の定義と分類」を参照

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自動充てん機(充てん所)

保安法 [保安管理技術]

液化石油ガス充てん所において、現在使用されている充てん機の主流は自動充てん機であり、過充

てんによる災害を防止する目的で使用されているものであり、所定量の液化石油ガスが充てんされる

と計量稈が作動し、その作動を利用して自動的に充てん弁を閉じるようになっている。

自動充てん機の種類は、機械式と電子式の定置式自動充てん機と回転式自動充てん機があり、コン

ピュータを利用して残ガス量の測定、充てん量の過不足、充てん期限の確認等を行って、保安の向上

と省力化を目的とした全自動充てん機もある。

地盤の不同沈下(又は建物の基礎面下)

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

埋設配管は伸縮及び載荷重の対策が十分に保護されにくいことから、地盤の不同沈下や建物の基礎

面下を避けて設置することとしている。

充てん機 ⇔ ディスペンサーを参照

充てん設備(バルクローリ) ⇒ 完成検査

液石法 第 37 条の 4 → 液石法規則第 63 条~第 71 条(充てん設備の許可申請等)

民生用の供給設備(バルク貯槽等)に液化石油ガスを充てんしようとする者は、供給設備に液化石

油ガスを充てんするための設備(新型バルクローリという。)ごとに、所在地を管轄する都道府県事

の許可を受けなければならない。

(参考)高圧ガス保安法に基づく液化石油ガス充てん所において、貯槽から容器に充てんする際に使

用される設備は充てん機(定置式自動充てん機・回転式自動充てん機)といわれている。

充てん容器 ⇔ 残ガス容器

液石法 液石法規則第 1 条(用語の定義)

現に液化石油ガス(液化石油ガスが充てんされた後にそのガスの質量が充てん時における質量の二

分の一以上減少していないものに限る。)を充てんしてある容器をいう。

(参考)残ガス容器は、現に液化石油ガスを充てんしてある容器であって、充てん容器以外のものを

いう。

なお、新たに購入した容器及び容器再検査を受けた容器であって、その後に液化石油ガスを

充てんしていない容器についても容器保安規則の適用を受けるが、充てん容器及び残ガスのい

ずれにも該当しない容器である。

蒸発器(ベーパーライザー) ⇔ 気化装置

保安法 [保安管理技術]

液石法 [保安管理技術]

蒸発器は気化装置、気化器又はベーパライザーとも呼ばれている。

蒸発器は、容器やバルク貯槽等に充てんされた液化石油ガスを液のまま取り出して熱交換器に導き、

温水などの熱媒体により加温し、強制的にガス化する装置である。

(参考)一般消費者等が容器により消費している形態は、自然気化方式といわれ、空気中の熱により

容器内で液化ガスが気化したガス圧を減圧して使用しているが、短時間に大量に消費する工業

用の場合や業務用の施設においては蒸発器を用いて強制的にガス化する方式が広く使用され

ている。

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迅速継手

液石法 液石法規則第 44 条関係 → 供給・消費・特定供給設備告示 第 8 条

ゴム管、塩化ビニルホース又は燃焼器用ホース(低圧ホース)と燃焼器又はガス栓との接続及び取

外しを確実、迅速に行えるとともに、取外した状態においてもガスの放出を自動的に防止できる安全

機構を備えている継手をいう。

プラグ又はソケットには、燃焼器のソケット又はプラグから取外した場合、自動的にガスを止める

自動閉止機構を内蔵している。また、プラグの先端を球面上にし、シール効果を高めるとともに、常

にバネの力を加えて接続状態でのガス漏れを防止する構造としている。

接続はソケットにプラグを差し込むだけで確実に行うことができ、取外しは外側のスリーブを矢印

方向に引くだけで簡単に行うことができる。

(参考)供給設備、消費設備及び特定供給設備に関する技術基準等の細目を定める告示を参照。

接続具 ⇔ 迅速継手

液石法 液石法規則第 44 条関係 → 供給・消費・特定供給設備告示 第 8 条

消費設備のうち燃焼器と末端ガス栓とを次のホース類で接続する場合に用いる接続具をいう。

① 金属フレキシブルホース

② 液化石油ガス用継手金具付低圧ホース

③ 両端に迅速継手が付いた低圧ホース

④ 両端に迅速継手が付いたゴム管

⑤ 両端に迅速継手が付いた塩化ビニルホース

「た」

耐圧試験

Ⅰ 液石法 液石法規則第 16 条(供給設備の技術上の基準)、同法規則第 44 条(消費設備の技術上

の基準)

耐圧試験は、耐圧試験圧力において膨らみ、伸び、漏えい等の異常を確認するために行うもので

原則として液圧試験によって行うこととなっている。

なお、耐圧試験と気密試験を行う場合にあっては、耐圧試験を先に行い、異常の確認を行って合

格してから気密試験を行うことに注意する。

(参考)液化石油ガス設備には、高圧部と低圧部、供給設備と消費設備などがあることから、常用

圧力が 1MPa 以上は JIS 規格により、圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG)を使用し、それ以下

の設備には配管用炭素鋼管(SGP)を使用する。また、ホース類に関しても高圧用・低圧用

があるので耐圧試験圧力の表示に注意する。

(参考)例示基準の「21. 貯槽の耐圧試験及び気密試験」の項目を参照

Ⅱ 保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備に係る技術上の基準)

※保安法の「耐圧試験」の項目を参照

体積販売 ⇔ 質量販売

液石法 液石法規則第 16 条(販売の方法の基準)

液化石油ガスの販売の方法の一つで、ガスメーターの設置による販売である。液化石油ガス法では、

「液化石油ガスは、計量法(平成四年法律第五十一号)に規定する法定計量単位による体積により販

売すること。」となっている。

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立ち消え安全装置

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)→ 供給・消費・特定供給設備告示第 12

条(警報器を設置しなくてもよい燃焼器)

燃焼器の点火時や再点火時の不点火、吹消え、立消えなどによる生ガスの流出を防止するために、

立消え安全装置が燃焼器具に組込まれており、安全装置の作動原理により、「熱電対式」と「フレー

ムロッド式」に大別される。

なお、立ち消え安全装置が組み込まれ、かつ、硬質管等により接続されている燃焼器は、供給・消

費・特定供給設備告示により地下室等に設置されている燃焼器に対する液化石油ガス用ガス漏れ警報

器の設置義務の代替条件として認められているものである。

器具省令で技術上の基準が定められている燃焼器(瞬間湯沸器、バーナー付ふろがま、ふろバーナ

ー、ストーブ)には立ち消え安全装置が義務付けられている。

(参考)供給設備、消費設備及び特定供給設備に関する技術基準等の細目を定める告示を参照。

第一種施設距離 ⇔ 第二種施設距離

液石法 液石法規則第 1 条(定義)

用語の定義により定められている。貯蔵施設の面積(単位 ㎡)に対応する第一種保安物件との離

隔距離(単位 メートル)であって、表又は算式により計算し、「 l1 」で表される。

なお、所定の構造の障壁を設けた場合は、第一種保安物件に対して有すべき距離は、「 l3 」以上で

よい。

X

X<8 8≦X<25 25≦X

l1 9√2 4.5√X 22.5

l2 6√2 3√X 15

l3 0 2.25√X 11.25

l4 0 1.5√X 7.5

第一種保安物件 ⇔ 第二種保安物件

液石法 液石保規則第 1 条(定義)

第一種保安物件とは、学校、病院、劇場、児童福祉施設、重要文化財、博物館施設、駅舎及びプラ

ットホーム、百貨店及び旅館等の施設であって、安全の確保をするうえで重要な施設及び不特定かつ

多数の者を収容することを目的とする建築物、施設等をいう。

※保安法の「第一種保安物件」に同じ。

第二種施設距離 ⇔ 第一種施設距離

液石法 液石法規則第 1 条(定義)

用語の定義により定められている。貯蔵施設の面積(単位 ㎡)に対応する第二種保安物件との離

隔距離(単位 メートル)であって、表又は算式により計算し、「 l2 」で表される。

なお、所定の構造の障壁を設けた場合は、第一種保安物件に対して有すべき距離は、「 l4 」以上で

よい。

X

X<8 8≦X<25 25≦X

l1 9√2 4.5√X 22.5

l2 6√2 3√X 15

l3 0 2.25√X 11.25

l4 0 1.5√X 7.5

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第二種保安物件 ⇔ 第一種保安物件

液石法 液石保規則第 1 条(定義) 第一種保安物件以外の建築物であって、住居の用に供するもので、販売所(事業所)の存する敷地

と同一敷地内にあるものを除く。

(参考)別荘、飯場の仮設宿泊所、工場の宿直室等は含まれ、運転手の仮眠所、守衛の詰所は含まれ

ない。

※保安法の「第二種保安物件」の項目に同じ。

地下街・地下室等

液石法 液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)→ 供給設備、消費設備及び特定供給設

備に関する技術基準等の細目を定める告示参照

地下室、地下街その他の地下室であって液化石油ガスが充満するおそれがある場所をいい、次に掲

げるものが該当する。

① 地下街(延べ面積が 1,000 ㎡以上のものに限る。)又は建築物の地階(地下街の各階を除く。)で

連続して地下道に面して設けられたものとその地下道とを合わせたもので、かつ、特定用途(規則

第 86 条で規定されている施設又は建築物一部が該当する。)のいずれかに供される建築物(特定用

途建築物)の地階、又は二以上の用途に供される建築物であって、特定複合用途建築物の地階のう

ち、特定用途に供される部分が存するものの床面積の合計が 500 ㎡以上のもの。[特定地下街等]とい

う。

② 地下室その他の地下(前記の特定地下街等を除く。)[特定地下室等]という。

(参考)過去において、液化石油ガスを地下街で使用していて、大規模なガス漏えい事故が発生した

ことから、地下街等で液化石油ガスを使用する場合はガス特性を充分に理解し、ガス検知設備

の充実とともに緊急遮断装置の設置、供給設備並びに燃焼機器の安全対策を施さなければなら

ないことに留意する。

調査 ⇔ 再調査

液石法 第 27 条 → 液石法規則第 37 条(消費設備の調査の方法)

液化石油ガス販売事業者は、一般消費者等と液化石油ガスの販売契約を締結し、その販売する液化

石油ガスの消費設備について、技術上の基準に適合しているかどうか保安のための調査を行わなけれ

ばならない。

調査の結果、その消費設備が技術上の基準に適合していないと認めるときは、遅滞なく、その技

術上の基準に適合するためにとるべき措置及びその措置をとらなかった場合に生ずべき結果をその

所有者又は占有者に通知しなければならない。

なお、調査の義務は液化石油ガス販売事業者が自ら実施することに限定されたものではなく、認

定を受けた保安機関に委託することができる。

また、調査の実施又は期間並びに調査を行う者の資格については、次のとおりである。

調査の実施又は期間

(消費設備の種類によ

り変わる。)

イ 供給開始時(液化石油ガスの最初の引渡し時)

ロ 液化石油ガスの最初の引渡し時及び毎月(容器に充てんされた

液化石油ガスを一般消費者等に引き渡さない月を除く。)1回以上

ハ 1年に1回以上

ニ 4年に1回以上

調査を実施する者

イ 液化石油ガス設備士

ロ 高圧ガス製造保安責任者免状の交付を受けている者

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ハ 高圧ガス販売主任者免状の交付を受けている者

ニ 業務主任者の代理者の資格を有する者

ホ 保安機関における供給設備の点検若しくは消費設備の調査の実

務又は高圧ガスの製造若しくは販売の実務に六月以上従事した経

験を有し、かつ、協会、液化石油ガス設備士指定養成施設又は指

定講習機関において、すべての供給設備の点検及びすべての消費

設備の調査(調査員にあっては充てん容器の交換時に係る点検事

項)に係る講習であって経済産業大臣が定めた講習を修了した者

※ 以上の者を保安業務資格者という。

調査員 ⇔ 調査

液石法 液石法規則第 36 条(供給設備の点検の方法)、同法規則第 37 条(消費設備の点検の方法)

保安業務の点検及び調査に係る業務のうち、充てん容器の交換時における点検及び調査(質量販売

の場合は容器及び調整器)業務のみ実施できる者をいう。

具体的には、保安機関における供給設備の点検若しくは消費設備の調査の実務又は高圧ガスの製造

若しくは販売の実務に 6 か月以上従事した経験を有し、かつ、高圧ガス保安協会、指定養成施設又は

指定講習機関において充てん容器の交換時に係る点検事項に係る講習であって経済産業大臣が定め

た課程を修了した者をいう。

調整器 ⇔ 供給設備 ⇔ 消費設備 ⇔燃焼器の入口圧力等

液石法 施行令別表1 → 液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)

供給設備に設置される機器であって、容器内で気化したガスを一般消費者等の燃焼器具に応じた圧

力まで減圧し、安定的に供給圧力を保持して燃焼を継続するための器具である。

調整器が故障を起こすと、高圧状態の液化石油ガスの噴出や不完全燃焼等の原因となるなど、液化

石油ガス設備として重要な設備である。

一般消費者等の供給設備に設置されている調整器(30kg/h以下のもの)は「液化石油ガス器具等」

に定められており、自主検査に合格し、かつ、PS(製品安全)マークが付されているものが使用さ

れている。

調整器の調整圧力は、2.3kPa 以上 3.3kPa 以下であり、かつ、閉そく圧力は 3.5kPa 以下となっ

ている。

帳簿

Ⅰ 液石法 第 81 条 → 液石法規則第 131 条(帳簿の記載)

液化石油ガス販売事業者、保安機関及び充てん事業者は帳簿を備え、その業務に関する次の事項

を記載し、保存しなければならない。

(参考)帳簿に記載すべき事項については、規則により詳細な内容が定められており、記録の保存期

間の定めもある。また、電磁的方法による保存は「電磁的方法による保存等をする場合に確

保するよう努めなければならない基準」告示により確保するよう努めることとなる。

液化石油ガス販売事業者等 液石法規則第 131 条第 1 項、第 4 項

保安機関 液石法規則第 131 条第 2 項、第 5 項

充てん事業者 液石法規則第 131 条第3項、第6項

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Ⅱ 保安法 第 60 条 → 規則第 93 条(帳簿)

第一種製造者、第一種貯蔵所又は第二種貯蔵所の所有者又は占有者、販売業者、容器製造業者及

び容器検査所の登録を受けた者は、帳簿を備えて必要事項を記載し、保存しなければならない。

なお、第一種製造者については、製造施設に異常があった場合に異常があった年月日及びそれに

対してとつた措置について、記載の日から 10 年間保存しなければならない。

(参考)※保安法の「帳簿」の項目を参照

貯槽

液石法 液石法規則第 1 条(定義)

液化石油ガスの貯蔵設備であって、地盤面に対して移動することができないもの。(バルク貯槽を

除く。)

貯蔵施設

液石法 第 11 条 → 液石法規則第 11 条(貯蔵施設)

液化石油ガス販売事業者は、一般消費者等に販売する液化石油ガスを貯蔵するため、販売所ごとに

自己の用に供する液化石油ガスの貯蔵施設面積 3 平方メートル以上の貯蔵施設を所有し、又は占有し

なければならない。

ただし、次に掲げる場合は液化石油ガスを貯蔵しないで液化石油ガス販売事業を円滑に行うことが

できる場合等として、貯蔵施設の所有又は占有が免除される。

① 第一種製造者で貯蔵施設を所有し、占有している場合

② 第一種貯蔵所を所有し、占有している場合

③ 充てん容器及び残ガス容器の保管、引渡し及び引取りを全量委託している場合

④ 自らが充てん事業者となり、又は他の充てん事業者に委託することにより全量を供給している

場合

⑤ 各種組合等が液化石油ガスの貯蔵施設を所有しており、組合員たる液化石油ガス販売事業者が

常に組合等の貯蔵施設より仕入れができる場合

⑥ 第一種製造者との間に資本的結合があり、常に液化石油ガスの仕入れができる場合

貯蔵施設の設置許可等 ⇔ 許可 ⇒ 完成検査

貯蔵設備

液石法 液石法規則第3条(供給設備関係)

供給設備のうちの一つである貯蔵設備とは、バルク貯槽、貯槽若しくは集合装置又は集合管に連結

された容器により、液化石油ガスを貯蔵しているものをいう。

貯蔵能力

液石法 液石法規則第 1 条(定義)

貯蔵設備に貯蔵することができる液化石油ガスの数量であって、貯蔵設備が貯槽にあっては次のイ

の算式により、バルク貯槽にあっては次のロの算式(地盤面下に設置するものであって、内容積が二

千リットル以上のものにあっては次のイの算式)により、容器である場合にあっては次のハの算式に

より得られたもの

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イ W=0.9wV

ロ W=0.85wV

ハ W=V/C

これらの式において、W、C1、w、V 及び C は、それぞれ次の数値を表すものとする。

W :貯蔵設備の貯蔵能力(単位 キログラム)の数値

w :貯槽又はバルク貯槽の常用の温度における液化石油ガスの比重の数値

V :貯蔵設備の内容積(単位 リットル)の数値

C :容器保安規則第 22 条に規定する定数

点検 ⇔ 調査

液石法 第 27 条 → 液石法規則第 36 条(供給設備の点検の方法)

液化石油ガス販売事業者は、一般消費者等と液化石油ガスの販売契約を締結し、その販売する液化

石油ガスの供給設備について、技術上の基準に適合しているかどうか保安のための点検を行わなけれ

ばならない。

点検の結果、その供給設備が技術上の基準に適合していないと認めるときは、遅滞なく、その技術

上の基準に適合するためにとるべき措置及びその措置をとらなかった場合に生ずべき結果をその供

給設備により液化石油ガスを供給している液化石油ガス販売事業者(点検と液化石油ガス販売事業者

が同一の者の場合は、自ら措置を行うこととなる。)に通知しなければならない。

なお、点検の義務は調査と同様に、液化石油ガス販売事業者が自ら実施することに限定されたもの

ではなく、認定を受けた保安機関に委託して実施することができる。

(参考)特定供給設備以外の供給設備(バルク供給に係るものを除く。)である一般消費者等の供給

設備の点検は、供給開始時及び充てん容器等の交換時(充てん容器の等の交換が毎月 1 回以上

行われる場合にあっては毎月1回以上)及び 4 年に 1 回以上の点検を行うこととなっている。

ディスペンサー

保安法 液石則第 8 条(液化石油ガススタンドに係る技術上の基準)

自動車用容器に充てんした液化石油ガスの量を計量するために使用される計量器をディスペンサ

ーと呼んでいる。自動車用容器への充てんは、液体の液化石油ガスの容積(体積:ℓ)の表示によっ

て行われる。

(参考)圧縮天然ガス自動車、液化天然ガス自動車、水素燃料電池自動車等に充てんするガスの計量

も同様なディスペンサーで行われる。

登録 ⇒ 事業の登録を参照 ⇔ 販売事業の登録申請等

液石法 第 3 条 → 液石法規則第4条(販売事業の登録申請等)

液化石油ガスの販売事業の登録を行おうとする者は、次の表の区分に従い、それぞれ申請書の提出

先に申請書を提出して登録を受けなければならない。

申請者の区分 申請書の提出先

一の都道府県知事の区域内にのみ販売所を

設置してその事業を行おうとする者

当該販売所の所在地を管轄する都道府県知事

一の経済産業局の管轄区域内であって二以

上の都道府県の区域内に販売所を設置して

液化石油ガス販売事業を行おうとする者

当該販売所の所在地を管轄する産業保安監督部長

二以上の経済産業局の管轄区域内に販売所

を設置して液化石油ガス販売事業を行おう

とする者

経済産業大臣

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(参考)登録とは、「一定の事項を公証するために、公簿に記載すること。」であり、液化石油ガス

販売事業について「登録制」とすることが規定されている。

「販売所」とは、通常の場所において取引(契約)が成立する(取引が成立しているか否

かは、通常、取引条件が決定されているか否かによって認定されよう。)所をいいその場所か

らさらに他の場所に連絡され、他の場所から現品が供給されるというような事情があっても、

その場所において取引が成立する限り、当該場所は販売所である。

特定液化石油ガス器具等 ⇔ 液化石油ガス器具等

液石法 第 2 条 → 施行令第 4 条の別表第二

構造、使用条件、使用状況等からみて特に液化石油ガスによる災害の発生のおそれが多いと認めら

れる液化石油ガス器具等であって、施行令で認められている機械、器具又は材料であって、施行令別

表第二の上欄に掲げるものをいう。

(参考)施行令第 4 条の別表第二の上欄

① 液化石油ガスこんろ(充てんした容器が部品又は附属品として取り付けられる構造のも

のに限る。)

② 液化石油ガス用瞬間湯沸器(液化石油ガスの消費量が 70 kW以下のものに限り、開放燃

焼式のもの及び密閉燃焼式のもの並びに屋外式のものを除く。)

③ 液化石油ガス用バーナー付ふろがま(液化石油ガスの消費量が 21 kW(専用の給湯部を

有するものにあっては、91 kW)以下のものに限り、密閉燃焼式のもの及び屋外式のもの

を除く。)

④ ふろがま(液化石油ガス用バーナーを使用した場合の消費量が 21 kW以下である構造の

ものに限り、密閉燃焼式のもの及び屋外式のもの並びに液化石油ガス用バーナーが取り付

けられているものを除く。)

⑤ 液化石油ガス用ふろバーナー(液化石油ガスの消費量が 21 kW以下のものに限り、ふろ

がまに取り付けられているものを除く。)

⑥ 液化石油ガス用ストーブ(液化石油ガスの消費量が 19 kW以下のものに限り、開放燃焼

式のもの及び密閉燃焼式のもの並びに屋外式のものを除く。)

⑦ 液化石油ガス用ガス栓(燃焼用の機械又は器具の部品として用いられる構造のものを除

く。)

特定液化石油ガス設備工事 ⇔ 特定液化石油ガス設備工事事業者

液石法 第 38 条の 10 → 液石法規則第 111 条(特定液化石油ガス設備工事)

液化石油ガス設備工事の作業を伴うものとして、技術上の基準に定める工事のうち、次に掲げるも

のの工事をいう。

① 硬質管相互の接続(アーク溶接又はガス溶接の方法による接続に係るものを除く。)若しくは硬

質管の取り外し又は硬質管の取り外しのために硬質管を切断する工事

② 気化装置、調整器、ガスメーター、自動ガス遮断器、バルブ及びガス栓と硬質管の接続(気化

装置、調整器、ガスメーター及び自動ガス遮断器については同一型式の器具等の交換に係るもの

を除く。)又は取り外しに係る工事

特定液化石油ガス設備工事事業者 ⇔ 特定液化石油ガス設備工事

液石法 第 38 条の 10 → 液石法規則第 111 条(特定液化石油ガス設備工事)~第 114 条(変更

等の届出)

第 38 条の 11 → 液石法規則第 115 条(施工後の表示に係る特定液化石油ガス設備工事)

~第 117 条(表示すべき事項)

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第 38 条の 12 → 液石法規則第 118 条(記録すべき事項)~第 119 条(記録及び配管図

面の保存の方法)

第 38 条の 13 → 液石法規則第 120 条(事業所に備えるべき器具)

特定液化石油ガス設備工事を事業として行う者をいう。

この事業を行う者は、事業開始の日から 30 日以内に都道府県知事に届け出しなければならない。

また、この者には、規則で定める工事を行ったときの施工後の表示、当該工事に関する規則で定め

る事項の記録の作成、、その記録及び配管図面の保存、気密試験用器具の保有等が義務付けられてい

る。

特定供給設備 ⇔ 許可 ⇒ 完成検査

液石法 第 36 条(貯蔵施設等の設置の許可)、 → 液石法規則第 21 条(特定供給設備)

液化石油ガス販売事業者は、一般消費者等への供給設備が次のいずれかに該当する貯蔵設備の貯蔵

能力に該当するときは特定供給設備として都道府県知事の許可を得て、完成検査を受けて技術上の基

準に適合していると認められた後でなければ、これを使用してはならない。ただし、指定完成検査機

関が行う完成検査を受け、技術上の基準に適合していると認められ、その旨を都道府県知事に届け出

た場合は、この限りでない。

① 貯蔵設備が容器である場合にあっては、その貯蔵能力が 3,000kg 以上のもの

② 貯蔵設備に貯槽又はバルク貯槽が含まれる場合にあっては、その貯蔵能力が 1,000kg 以上のも

のに限る。

の気化装置及び調整器(貯蔵設備に近接するものに限る。)並びにこれらに準ずる設備(貯蔵設備

と調整器の間に設けられるものに限る。)並びに貯蔵設備と調整器の間の供給管並びにこれらの設備

に係る屋根、遮へい板及び障壁とする。

なお、「貯蔵能力が 1,000 ㎏未満の貯槽等の修理、清掃、検査又は撤去を行うために当該貯槽等に

現に貯槽されている液化石油ガスをできる限り多く消費する必要がある場合において、当該貯槽等の

見やすい箇所に液化石油ガスを充填してはならない旨を表示し、かつ、液化石油ガスを充填できない

ように当該貯槽等に封印をするときは、当該貯槽等に現に貯蔵されている液化石油ガスの数量を当該

貯槽等の貯蔵能力として前述の規定を適用する。」こととなった。

これは 1,000kg 未満のバルク貯槽の 20 年検査に伴い、仮設の供給設備を設置する場合にあっては

特定供給設備に該当しないように規制の重複をなくすために改正されたものである。

特定消費設備 ⇔ 消費設備 ⇔ 事故届

保安法 液石則第 93 条の2(報告の徴収)

保安法第 61 条により「経済産業大臣又は都道府県知事は、公共の安全の維持又は災害の発生の防

止のため必要があると認めるときは、液化石油ガス法の液化石油ガス販売事業者(保安法の販売業者

も含む。)等に対し、その業務に関し、報告をさせることができる。」となっている。

それを受けて保安法の液石則第 93 条の 2 により、液化石油ガス販売事業者は、液石法で定める消

費設備のうちガスメーターと末端ガス栓の間の配管を除いたものを「特定消費設備」といい、次に掲

げるいずれかの事故が発生したときは、直ちに事故の発生日時及び場所、概要、原因並びに当該事故

に係る特定消費設備の製造者又は輸入者の名称、機種、型式及び製造年月その他参考となる事項につ

いて、電話、ファクシミリ装置その他適当な方法により事故の発生した場所を管轄する産業保安監督

部長(関東甲信越静の地域の都道府県は、関東東北産業保安監督部保安課)に報告しなければならな

い。

① 特定消費設備の使用に伴い人が死亡し、中毒し又は酸素欠乏症となった事故

② 特定消費設備から漏えいしたガスに引火することにより発生した負傷又は物損事故

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(参考)特定消費設備の名称及び機種

「瞬間湯沸器」、「その他湯沸器」「ガスストーブ」又は「風呂釜」の場合は、給排気方式として、

「開放式」、「自然排気式」、「強制排気式」、「バランス外壁式」、「バランスチャンバ式」「バランス

ダクト式」、「強制給排気式」又は「屋外式」の別を記入すること。

「その他家庭用」、「業務用その他」、「ガス栓(その他)」又は「その他」の場合は、具体的に名称

を記入すること。

ガス栓には、過流出安全機構及び検査孔の有無を併記すること。その他、過流出安全機構を内蔵

していないガス栓の場合、接続具として安全アダプター(外挿式に限る。)の有無を併記すること。

「な」

認可 ⇔ 保安業務規程

液石法 第 33 条 → 液石法規則第 35 条(一般消費者等の数の増加の認可等)

保安機関は、その保安業務に係る一般消費者等の数を増加しようとする場合、その認定をした経済

産業大臣又は都道府県知事の認可を受けなければならない。

(参考)保安業務規程を定めた場合及び変更をしようとする場合、経済産業大臣又は都道府県知事の

認可を受けなければならない。

認可とは、第三者の行為を補充してその法律上の効力を完成させる行為。[法律解釈]

認定 ⇔ 保安機関 ⇔ 保安業務 ⇔ 保安業務区分

液石法 第 29 条 → 施行令第 6 条(保安機関の認定の有効期間) → 液石法規則第 30 条(認定

の申請)

液化石油ガスの保安業務を行う場合は、都道府県知事の認定を受けなければならない。なお、保安

機関は 5 年ごとに更新を受けなければその効力を失う。また、認定の更新に当たっては、申請書に書

類を添付して、認定の満了する 30 日前までに提出しなければならない。

名 称 機 種

燃焼器具 瞬間湯沸器 その他湯沸器 ガスストーブ

風呂釜 家庭用こんろ 家庭用オーブン

家庭用炊飯器 その他家庭用 業務用こんろ

業務用オーブン 業務用レンジ 業務用フライヤー

業務用炊飯器 業務用グリドル 業務用酒かん器

業務用おでん鍋 業務用蒸し器 業務用焼き物器

業務用食器消毒保管庫 業務用煮沸消毒器 業務用湯せん器

業務用めんゆで器 業務用煮炊釜 業務用中華レンジ

業務用食器洗浄機 業務用その他

硬質管 金属管 金属フレキシブルホース

低圧ホース 液化石油ガス用継手金具付低圧

ホース

低圧ホース(その他)

ゴム管等

ゴム管(両端迅速継手あり) ゴム管(その他)

塩化ビニルホース(両端迅速継

手あり)

塩化ビニルホース(両端ゴム継手付)

末端ガス栓 ガス栓(ホースエンド) ガス栓(迅速継手)

ガス栓(フレキガス栓) ガス栓(その他)

その他 その他

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(参考)認定を得るための申請書類の提出先は、販売事業所の登録と同様に、2 以上の都道府県にま

たがって分布しているか又は2つの経済産業局の管轄区域内に認定機関を設置する場合は相

違することに注意する。

認定とは、一定の事実又は法律関係の存否を有権的に確認すること。[法律解釈]

認定液化石油ガス販売事業者 ⇔ 保安確保機器

液石法 第 35 条の 6 → 液石法規則第 45 条~第 50 条(液石油ガス販売事業者の認定)

液化石油ガス販売事業者は、液化石油ガスの販売契約を締結している一般消費者等の保安を確保す

るために保安確保機器の設置及び管理の方法が経済産業省令に定める基準に適合していることにつ

いて、販売事業の登録をした経済産業大臣又は都道府県知事の認定を受けることができるとなってお

り、この認定を受けた液化石油ガス販売事業者を認定液化石油ガス販売事業者という。

この認定液化石油ガス販売事業者となった場合、選任すべき業務主任者の数、供給設備の点検の方

法、その他保安業務の方法について特例が認められている。

(参考)液化石油ガス販売事業者のインセンティブともいわれているものであって、販売事業者と一

般消費者等との相互間に通信を利用した保安機器・安全装置(遮断弁を有するガスメーター等)

を設置して、常時監視状態の機能を満たしているものを認定液化石油ガス販売事業者という。

燃焼器

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

液化石油ガス一般消費者等が家庭で使用されている燃焼器具のほか、業務用厨房燃焼器具全てが含

まれる。

(参考)こんろ、瞬間湯沸かし器、ガスオーブン、麺ゆで器、ガス釜等

燃焼器の入口圧力等(調整器の調整圧力及び閉そく圧力)

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

一般消費者等の生活の用に供する液化石油ガスの燃焼器の入口圧力は、2.0kPa 以上 3.3kPa 以下

と定められている。ただし、いわゆる業務用燃焼器については使用する燃焼器に適合した圧力となっ

ている。

(参考)燃焼器の入口圧力 2.0kPa 以上 3.3kPa 以下とは、ガスメーターの出口と燃焼器の間の配管

の圧力であり、燃焼器に入る手前の圧力として最低 2.0kPa 以上なければならず、また、3.3

kPa を超えてはならないこととなっている。

また、供給設備の技術上の基準では、「調整器の調整圧力は 2.3kPa 以上 3.3kPa 以下であ

り、かつ、閉そく圧力は 3.5kPa 以下であること。」から、配管の長・短による圧力損失や機

器による差が見込まれている。

燃焼器の給排気方式(自然排気式・強制排気式)

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

燃焼器には必ず給排気が必要である。燃焼に必要な空気を安定して供給し、燃焼の結果生じた排気

を速やかに取り去らねばならない。排気の排除が十分に行われないと、燃焼室に背圧がかかったり、

排気が空気中に再循環したりして給気の酸素濃度が低下し、不完全燃焼を起こしたり燃焼が不安定に

なり、ひいては人命に係わることとなるので十分に理解する。

燃焼器の種類により給排気の方法が異なり、また、設置場所、設置方法によっては風や雨に対する

配慮が必要となる。

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(参考)特定ガス消費機器の設置又は変更の工事の欠陥に係るガスによる災害の発生を防止するため

に液石法と相まって、「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律 昭和 54 年法律第

33 号」の定めにも留意すること。

給排気方式の分類

区 分 区 分 の 内 容 呼 称 略 号

開放燃焼式 燃焼用の空気を屋内からとり、燃焼排ガ

スをそのまま屋内に排出するもの。

開放燃焼式

自然排

気式

燃焼用の空気を屋内からとり、燃焼排ガ

スを排気筒を用いて、自然通気力によっ

て屋外に排出するもの。

自然排気式

CF

(Conventional Flue)

強制排

気式

燃焼用の空気を屋内からとり、燃焼排ガ

スを排気用送風機を用いて強制的に屋外

に排出するもの。

強制排気式 FE

(Forced Exhaust)

自然給

排気式

給排気筒を外気に接する壁を貫通して屋

外に出し、自然通気力により給排気を行

うもの。

バランス

外 壁 式

BF-W

(Balanced Flue-Wall )

給排気筒を専用給排気筒に接続して、自

然通気力により片廊下に給排気を行うも

の。

バランス

チャンバ式

BF-C

(Balanced

Flue-Chamber )

給排気筒を共用給排気ダクト(U ダクト

及び SE ダクト)内に接続して自然通気力

により給排気を行うもの。

バランス

ダクト式

BF-D

(Balanced Flue-Duct )

強制給

排気式

給排気筒を外部に接する壁を貫通して屋

外に出し、給排気用送風機により強制的

に給排気を行うもの。

強 制

給排気式

FF

(Forced draft

Balanced Flue )

屋 外 式 屋外に設置し、給排気を屋外で行うもの。 屋外式 RF

(Roof Top Flue )

「は」

配管(管)

Ⅰ 液石法 液石法規則第 16 条(販売の方法の基準)

液化石油ガスの消費のための設備うち、貯蔵設備の出口から末端閉止弁までの間の管で供給管以

外のものをいう。

即ち、ガスメーターを使用する場合はガスメーターの出口から末端閉止弁までの間の管を、ガス

メーターを使用しない場合は貯蔵設備の出口から末端閉止弁までの間の管をいう。

Ⅱ 保安法 液石則第6条(第一種製造設備に係る技術上の基準)

高圧ガス製造設備及び貯蔵設備等の事業所内の設備間の管のほか、設備から導管に至る事業所の

境界に最も近いバルブまでの間の管をいう。

また、貯槽(貯蔵能力が 3 トン以上のものに限る。)及び配管(配管の太さ及び内容積により区

分される。)並びに支持構造物及び基礎は耐震設計構造物として耐震設計の基準により、地震の影

響に対して安全な構造とするよう定められている。

(参考)高圧ガス設備等に使用される鋼管には、配管用炭素鋼鋼管(JIS G3452:SGP)と圧

力配管用炭素鋼鋼管(JIS G3454:STPG)に大別される。

配管用炭素鋼鋼管(SGP)は、ガス管と呼ばれており中圧配管及び低圧配管に用いられ、

白管(錆びないように亜鉛メッキをほどこしたもの)と黒管(亜鉛メッキを施してないもの)

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がある。

圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG)は高圧配管に用いられる。圧力配管用炭素鋼鋼管には外

径は同じ寸法であるが肉厚には各種のものがあり、この関係をスケジュール番号により区分し

ている。一般的にはスケジュール番号の大きい方が肉厚が厚く、耐圧性能も優れている。

排気筒

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

液化石油ガスの燃焼に伴い排気ガスが必ず発生する。この排気ガスを屋外に放出する方法として、

自然排気式の燃焼器の排気筒又は強制排気式の燃焼器の排気筒があり、排気筒の材質、有効断面積、

高さ、先端の構造、強度等が定められており、屋内・屋外に設置される燃焼器の給排気部の構造や外

壁を貫通する場合の基準も定められている。

(参考)例示基準の「36. 排気筒の構造等」を参照

例示基準の「42. 排気筒等の材料」を参照

排気扇

液石法 液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)

燃焼器の排気方法には排気筒に排気扇を設けて強制的に排気を促す方法が講じられているが、換気

扇が停止した場合は燃焼器への液化石油ガスの供給を自動的に遮断する装置等を設けることとなっ

ている。

廃止の届出

液石法 第 23 条 → 液石法規則第 26 条(廃止の届出)

液化石油ガス販売事業者は、液化石油ガスの販売事業を廃止したときは遅滞なく、その旨をその登

録した経済産業大臣又は都道府県知事に届け出なければならない。

販売事業の登録申請等 ⇔ 事業の登録 ⇔ 液化石油ガス販売事業

液石法 第 3 条 → 液石法規則第 4 条(販売事業の登録等)

液石法第 3 条の事業の登録には、「二以上の都道府県の区域内に販売所を設置してその事業を行お

うとする場合にあっては経済産業大臣の」となっているが、一の経済産業局の管轄区域内にある販売

事業者の申請書の提出先については産業保安監督部になることに注意する。

申 請 者 の 区 分 申請書の提出先

一の都道府県の区域内にのみ販売所を設置して液化石油ガス販売

事業を行おうとする者

当該販売所の所在地を管轄す

る都道府県知事

一の経済産業局の管轄区域内であって二以上の都道府県の区域内

に販売所を設置して液化石油ガス販売事業を行おうとする者

当該販売所の所在地を管轄す

る産業保安監督部長

二以上の経済産業局の管轄区域内に販売所を設置して液化石油ガ

ス販売事業を行おうとする者

経済産業大臣

バルク供給

液石法 液石法規則第 1 条(定義)

バルク容器又はバルク貯槽に充てん設備から直接液化石油ガスを充てんすることにより液化石油

ガスを供給する方法をいう。

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バルク貯槽

液石法 液石法規則第 1 条第 2 項第 2 号(各技術基準に適合するもので地盤面に対して移動するこ

とができないもの)

液石法 液石法規則第 19 条(バルク供給設備に係る供給設備の技術上の基準)

バルク貯槽は、保安法の特定設備に該当し、特定設備検査合格証を有し、かつ、安全弁、液面計及

び過充てん防止装置等の附属設備が設置され、附属機器がプロテクターで保護されているものであっ

て、地盤面に対して移動することができないものをいう。

(参考)バルク貯槽は、減少した量の液化石油ガスを直接バルクローリ(充てん設備)で受け入れる

ための貯蔵設備で、容器による貯蔵設備に比べて配送効率が向上する。

この貯蔵設備は、液化石油ガスの使用量が比較的に多い集団供給や業務用施設などに用いら

れることが多く、供給方式には自然気化方式と蒸発器を設置した強制気化方式があり、貯槽の

設置方法としては、地上設置式の縦置・横置、地下埋設などがある。

また、バルク貯槽は、製造された後の経過年数が 20 年以下のものは、20 年で再検査が必要

となっている。ただし、バルク貯槽の安全弁は 5 年ごとの検査となる。

バルクローリ(移動式製造設備) ⇒ 充てん設備を参照

バルク容器

液石法 液石法規則第 1 条(定義)

高圧ガス保安法に基づく容器保安規則第 2 条第 2 号に定める溶接容器であって、安全バルブ、液面

計及び過充てん防止装置等の附属機器等から附属機器を除いた機器が設置されたものをいう。

標識の掲示

液石法 第 7 条 → 液石法規則第 8 条(標識の掲示) 液化石油ガス販売事業者は、販売所ごとに、公衆の見やすい場所に、標識を掲示しなければならな

い。また、液化石油ガス販売事業者以外の者は、この標識又はこれに類似する標識を掲示してはなら

ない。

(参考)標識の大きさは縦 30 ㎝×横 40 ㎝で液化石油ガス販売事業者証とし、登録番号、登録年月日、

氏名又は名称、代表者の氏名、販売所の名称及び所在地を記載すること。(様式第4)

表示(液石法)

1 液石法 第 38 条の 11 → 液石法規則第 115 条(施工後の表示に係る特定液化石油ガス設備工

事)

特定液化石油ガス設備工事事業者が次に掲げる特定液化石油ガス設備工事をしたときは、その工

事に係る供給設備、配管その他の設備の見やすい箇所に、容易に離脱しない方法により、特定液化

石油ガス設備工事事業者の氏名又は名称、施工年月日又は工事番号及び連絡先(住所及び電話番号)

を記載した表示を付さなければならない。

① 二以上の消費設備に液化石油ガスを供給するための供給設備の設置又は変更(供給管の変更

を伴うものに限る。)に係る工事。

② ガスメーターと一の末端ガス栓の間の配管の長さが屋内において4メートル以上となる消費

設備の設置又は変更(配管の変更を伴うものに限る。)に係る工事。(①に該当するものを除く。)

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2 液石法 第 39 条(販売の制限)、第 40 条(表示の制限)

液化石油ガス器具等の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、この表示が付されているものでな

ければ、液化石油ガス器具等を販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。(例外規定あり。)

届出事業者(液化石油ガス器具等の製造又は輸入の事業を行う者。)は、その届出に係る型式の

液化石油ガス器具等の技術上の基準に関する省令(以下「器具省令」という。)で定める技術上の

基準に対する適合性について義務を履行したときは、その液化石油ガス器具に表示を付すことがで

きる。

なお、表示(技術基準適合マーク、通常(PS)マークという。)を付するとは、器具省令で定め

られた箇所に容易に消えない方法で表示することをいう。

特定液化石油ガス器具等の表示 P S LPG

特定液化石油ガス器具以外の P S

液化石油ガス器具等の表示 LPG

ヒューズガス栓 ⇒ 過流出安全機構を参照

保安確保機器 ⇔ 認定液化石油ガス販売事業者

液石法 第 35 条の 6 → 液石法規則第 45 条(保安確保機器の種類)

液化石油ガス販売事業者が認定液化石油ガス販売事業者となるために、液化石油ガスの販売契約を

締結している一般消費者等の保安を確保するために設置する保安確保機器をいい、遮断弁を有するガ

スメーター、電話回線等により自動的に伝達する機器等をいう。

(参考)「液化石油ガス販売事業者の認定に係る保安確保機器の設置等の細目を定める告示」を参照

保安機関 ⇔ 認定

液石法 第 27 条 (保安業務の委託)

保安業務を行う者として、経済産業大臣又は都道府県知事の認定を受けた者を保安機関という。

(参考)都道府県知事の公認の保安機関、液化石油ガス販売事業者自らの保安機関、液化石油ガス輸

送会社の保安機関、充てん所等卸主体の保安機関、組合・団体等による保安機関、通信会社(緊

急時連絡に限る。)による保安機関等が実在している。

保安機関の業務等

液石法 第 34 条 → 液石法規則第 36 条(供給設備)、同法規則第 37 条(消費設備の調査の方法)

保安機関は、保安業務を行うべきときは、供給設備の点検の方法、消費設備の調査の方法及び周知

の方法の基準等に従って、その保安業務を行わなければならない。

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ただし、供給設備又は消費設備の設置の場所その他保安業務を行うべき場所に立ち入ることにつき、

その所有者又は占有者の承諾を得ることができないときは、この限りでない。

また、保安機関は、自ら行う保安業務を他人に委託してはならないと定められており、法人にあっ

ては、関連会社、子会社であるかにかかわらずすべて他人である。

保安機関の認定(更新)

液石法 第 29 条、第 32 条 → 保安法規則第 29 条(保安業務区分)、同法規則第 30 条(認定の

申請)、同法規則第 31 条(保安業務に係る技術的能力)、同法規

則 34 条(認定の認定の更新)

保安業務を行おうとする者は、販売事業者の販売形態により、都道府県知事、産業保安監督部長又

は経済産業大臣へ保安機関認定(更新)申請書を提出しなければならない。

申 請 者 の 区 分 申請書の提出先

一の都道府県の区域内にのみ設置される販売所の事業として販売

される液化石油ガスの一般消費者等についての保安業務を行おう

とする者

当該販売所の所在地を管轄

する都道府県知事

一の産業保安監督部の管轄区域内であって二以上の都道府県の区

域内に設置される販売所の事業として販売される液化石油ガスの

一般消費者等についての保安業務を行おうとする者

当該販売所の所在地を管轄

する産業保安監督部長

二以上の産業保安監督部の管轄区域内に設置される販売所の事業

として販売される液化石油ガスの一般消費者等についての保安業

務を行おうとする者

経済産業大臣

なお、保安機関の認定の有効期間(施行令第 6 条)は5年と定められており、認定の更新手続き

は認定の満了する 30 日までに提出しなければならない。

(参考)液化石油ガス法令集(KHK発刊)の通達掲載欄に「2 保安機関の認定について」が掲

載されているので参考にされたい。

保安教育

Ⅰ 液石法 第 18 条(保安教育)

液化石油ガス販売事業者は、その従業者に保安教育を施さなければならないと定められている。

具体的には高圧ガス保安協会(都道府県の行政機関又は都道府県 LP ガス協会・LP ガス関係団体)

等が開催する保安講習会に参加させること及び高圧ガス保安協会が発行する保安教育用資料(LP

ガス保安技術者向け Web サイトに地域保安指導事業用等テキスト等が掲載)が公表されている。

Ⅱ 保安法 第 27 条(保安教育)

第一種製造者は、その従業者に対する保安教育計画を定め、忠実に実行しなければならない。ま

た、第二種製造者、第一種貯蔵所若しくは第二種貯蔵所の所有者若しくは占有者、販売業者又は特

定高圧ガス消費者は、その従業者に保安教育を施さなければならない。

(参考)高圧ガス保安協会は、高圧ガスによる災害の防止に資するため、高圧ガスの種類ごとに保

安教育計画を定め、又は保安教育を施すに当たって基準となるべき事項を作成し、これを公

表しなければならない。

保安業務 ⇔ 保安機関 ⇔ 保安機関の業務等 ⇔ 保安業務区分

液石法 第 27 条(保安業務を行う義務)

液化石油ガス販売事業者は、その販売契約を締結している一般消費者等について、技術上の基準に

適合するよう供給設備の点検、消費設備の調査等を行い、液化石油ガス販売事業者又は所有者等に通

知するとともに、液化石油ガスを消費する一般消費者等に液化石油ガスによる災害の発生の防止に関

し必要な事項を周知させる等の業務を行う。

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保安業務規程 ⇔ 認可

液石法 第 35 条 → 液石法規則第 39 条(保安業務規程)

保安機関が保安業務を行うに当たって、自ら行う保安業務を的確に行うために自社基準を「保安業

務規程」としてまとめたものをいう。この業務規程は保安機関として認定を受ける際に同時に提出し、

経済産業大臣又は都道府県知事の認可を受けなければならない。また、保安業務規程の内容を変更す

る場合も認可が必要である。

なお、認可を受けた保安業務規程が保安業務の的確な遂行上、不適当と認められたときは行政機関

から変更を命じられることがある。 (参考)液化石油ガス法令集(KHK発刊)の通達掲載欄に「2 保安機関の認定について 」(別添 保

安業務規程の記載例について)が掲載されているので参考にされたい。

保安業務区分 ⇔ 保安(七)業務

液石法 第 29 条 → 液石法規則第 29 条(保安業務区分)

保安機関の行う保安業務は次のとおりである。

保安業務区分の名称 保 安 業 務 の 内 容

1 供給開始時の点検・調

供給設備の点検及び消費設備の調査を供給開始時又は液化石油ガス

の最初の引渡し時のみにおいて行う業務

2 容器交換時等供給設備

点検

容器交換時等における一般消費者等の屋外の供給設備及び消費設備

の一部の点検(質量販売を除く。)

3 定期供給設備点検 主として供給設備に係る点検(容器交換時等の供給設備点検を除

く。)

4 定期消費設備調査 主として一般消費者等のガスメーター以降の屋内・外の消費設備の

調査(容器交換時等の供給設備点検を除く。)

5 周知 一般消費者等に液化石油ガスによる災害の発生の防止に関し必要な

事項を周知させる等の業務

6 緊急時対応 液化石油ガスによる災害が発生し、又は発生するおそれがある場合

において、一般消費者等からその事実を通知され、これに対する措置

を講ずることを求められたとき、又は自らその事実を知ったときに、

速やかにその措置を講じて対応する業務

7 緊急時連絡 液化石油ガスによる災害が発生し、又は発生するおそれがある場合

において、一般消費者等からその事実を通知され、これに対する措置

を講ずることを求められたとき、自ら出動することなく連絡する業務

保安業務資格者

液石法 液石法規則第 37 条(消費設備の調査の方法)

保安機関が行う供給設備の点検及び消費設備の調査については、保安業務資格者(液化石油ガス設

備士、高圧ガス保安法の製造保安責任者免状若しくは販売主任者免状の交付を受けている者及び業務

主任者の代理者の資格を有する者)等が行うこととする。なお、充てん作業者講習の課程を修了した

者及び調査員については一部の実施について認められている。

保安業務の委託

保石法 第 28 条 → 液石法規則第 28 条(委託契約に係る記載事項)

液化石油ガス販売事業者及び保安機関は、相互間で保安業務を委託契約することが認められている

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ことから、規則に委託契約に係る記載事項が次のとおり定められている。

① 保安業務を実施した結果を液化石油ガス販売事業者に連絡する方法

② 委託に係る一般消費者等が変更した場合の連絡に関する事項

③ 委託に係る供給設備又は消費設備について液化石油ガスによる災害が発生するおそれがある場

合の連絡に関する事項

保安業務用機器 ⇔ 保安用検査機器等

液石法 液石法規則第 39 条(保安業務規程)

保安機関が一般消費者等に対して行う、供給設備の点検又は消費設備の調査等の業務で使用する機

器を保安業務用機器という。

① 自記圧力計又はマノメーター

② ガス検知器

③ 漏えい検知器

④ 緊急工具類

⑤ 一酸化炭素測定器

⑥ ボーリングバー

(参考)「保安業務に係る技術的能力の基準等の細目を定める告示」を参照。

保安検査

Ⅰ 液石法 第 37 条の 6 → 液石法規則第 81 条(充てん設備の保安検査)

充てん事業者は、充てん設備(バルクローリ)について定期にその許可をした知事が行う保安検

査を受けなければならない。ただし、協会又は指定保安検査機関が行う保安検査も認められる。

Ⅱ 保安法 第 35 条 → 液石則第 77 条(保安検査)

※保安法の「保安検査」の項目を参照

(参考)上記ⅠⅡの共通事項

① 保安検査は1年に1回行うものとする。ただし、期間の特例があるものがある。

② 保安検査を受けようとする者は、設備の完成検査証の交付を受けた日又は前回の保安検

査において保安検査証の交付を受けた日から 11 ケ月を超えない日までに、所定の様式によ

り保安検査申請書を事業所の所在地を管轄する都道府県知事(液石法の充てん設備は使用

の本拠の所在地を管轄する都道府県知事)に提出しなければならない。

保安用検査機器等 ⇔ 保安業務用機器

[設備用語]

液化石油ガス設備工事を行う業者として、設備工事施工後に行う検査器具として次のような機械器

具等を所持している。

① 圧力計(指針式圧力計、マノメーター)

② 自記圧力計(機械式自記圧力計、電気式ダイヤフラム式自記圧力計)

③ ガス検知器(接触燃焼式ガス検知器、半導体式ガス検知器)

④ ボーリングバー

⑤ パイプロケータ

⑥ CO濃度測定器

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法律の目的

Ⅰ 液石法 第1条(目的)

「この法律は、一般消費者等に対する液化石油ガスの販売、液化石油ガス器具等の製造及び販売等

を規制することにより、液化石油ガスによる災害を防止するとともに液化石油ガスの取引を適正に

し、もって公共の安全を確保することを目的とする。」となっている。

Ⅱ 保安法 第 1 条(目的)

「この法律は、高圧ガスによる災害を防止するため、高圧ガスの製造、貯蔵、販売、移動その他の

取扱を規制するとともに、民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的

な活動を促進し、もって公共の安全を確保することを目的とする。」となっている。

防消火設備

液石法 液石法規則第 36 条(供給設備の点検の方法)、同法第 54 条(バルク供給に係る特定供給設

備の技術上の基準)

バルク貯槽の消火設備であって、貯蔵能力が 3,000kg 以上のものにあっては防消火設備を設けるこ

ととなっている。

防火設備とは散水設備又は消火栓をいい、消火設備とは粉末消火器、水系消火器をいう。

(参考)例示基準の「5. 防消火設備」を参照

「ま」

埋設管

[設備用語]

液化石油ガス法では、供給設備の点検の方法(規則第 36 条第 1 号中の表)及び消費設備の調査の

方法(規則第 37 条第1号中の表)により「地下室等に係る供給管の部分、亜鉛めっきを施した供給

管又は亜鉛めっきを施した供給管に防しょくテープを施したものであって地盤面下に埋設したもの

(地下室に等に係る供給管の部分を除く。)及びポリエチレン管を使用した供給管を除く。」と示され

ている。

法律施行規則の例示基準では「28. 供給管等の適切な材料及び使用制限、腐食及び損傷を防止する

措置」及び「41. 地盤面下に埋設した供給管又は配管(亜鉛めっきを施したもの又は亜鉛めっきを施

した供給管に防しょくテープを施したものに限る。)の漏えい試験の方法が」が例示されている。

このことから、埋設管とは、埋設部に設置されている供給管、配管と床下地下及び地表面の開口部

のない構内の供給管、配管のことをいい、このほか腐食のおそれがある供給管、配管として、地面や

コンクリート、地中又は水面や水中に接触している管があり、これらの管を含めて埋設管と言われて

いる。

末端ガス栓 ⇒ ガス栓を参照

水噴霧装置 ⇔ 冷却用散水装置

液石法 液石法規則第 53 条(特定供給設備の技術上の基準)

液石法規則第 54 条(バルク供給設備に係る特定供給設備の技術上の基準)

地盤面上に設置された隣接貯槽間に所定の距離を有することができない場合の代替条件として設

けるべき水を噴霧状に噴射する装置をいう。

(参考)例示基準の「37. 貯槽の水噴霧装置」を参照

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「ら」

冷却用散水装置 ⇔ 水噴霧装置

液石法 液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)

液石法規則第 53 条(特定供給設備の技術上の基準)

液石法規則第 54 条(バルク供給設備に係る特定供給設備の技術上の基準)

地盤面上に設置された貯槽・バルク貯槽及びその支柱を火災時に冷却するために設けるべき散水の

ための装置をいう。

(参考)例示基準の「37. 貯槽の水噴霧装置」を参照

例示基準の「5. 防消火設備」を参照

例示基準の「24. 貯槽の耐熱構造等」を参照

漏えい試験

液石法 液石法規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)第 10 号

液石法規則第 44 条(消費設備の技術上の基準)第 1 号へ

供給設備及び消費設備の設置又は変更の工事を行ったときは、窒素又は空気等を用いて加圧試験

(気密試験)を実施して気密性能の確認により安全性を確認し、適否の判断を行う。

漏えい試験は、一般的に加圧試験に合格した後に通常使用するガス体を使用し、検査器具(自記圧

力計等)を装置して、常用圧力まで加圧し、フランジ部、溶接部、ねじ込み接続部等を漏えい検知液

又はガス検知器を用いて漏えいの有無を目視等により検査する。なお、その時の圧力指示をチャート

紙等に記録し、最終的な合否の判断と記録・保存を兼ねる資料とする。

(参考)例示基準の「29. 供給管又は配管等の気密試験方法及び漏えい試験の方法」を参照

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許可・届出用語関係一覧 [液石法]

経済産業大臣又は都道府県知事への届け出・許可等の区分

30日前までに経済産業大臣又は都道府県知事に届け出(法第 32 条→規則第 34 条)

1.保安機関の認定の更新手続き。(保安機関の有効期間5年:施行令第6条)

事業開始の日から30日以内に都道府県知事に届け出(法第 38 条の 10)

1.特定液化石油ガス設備工事事業を行う者(事業所ごと。)

遅滞なく都道府県知事に届け出(法第 37 条の 2→規則第 57 条、法第 38 条の 3→規則

第 86 条→規則第 87 条→規則第 88 条)

1.液化石油ガス販売事業者は、貯蔵施設の撤去又は軽微な変更(・貯蔵施設又は特定供給設備の

消火器の変更 ・貯蔵施設又は特定供給設備に係る換気孔の増設 ・特定供給設備の廃止)を行

った場合

2.学校、病院等の施設であって特定供給設備以外の供給設備(貯蔵能力が 5 百キログラムを超え

るものに限る。)の設置の工事又は変更の工事であって次に該当するもの

① 供給管の延長を伴う工事

② 貯蔵設備の位置の変更又はその貯蔵能力の増加を伴う工事

都・市町村(広域・一部事務組合)消防本務(局・署)への届出

「消防法」の危険物の規制に関する政令第1条の 10 に基づき(届出を要する物質の指定)として

液化石油ガス 300kg以上の貯蔵施設については届け出

経済産業大臣・都道府県知事の完成検査・登録・認定(認可)・許可(変更)・保安検査

完成

検査

1.貯蔵施設等の設置の許可を受けた液化石油ガス販売事業者は、貯蔵施設を設置し、若しく

はその位置、構造若しくは設備を変更したとき。(都道府県知事:法第第 37 条の 3)

2.液化石油ガス販売事業者が特定供給設備を設置し、若しくはその位置、構造、設備若しく

は装置を変更したとき。(都道府県知事:法第第 37 条の 3)

登録

1.一の都道府県の区域内のみ販売所を設置してその事業を行おうとする場合にあっては販売

所の所在地を管轄する都道府県知事へ登録申請(法第 3 条→規則第 4 条)

2.一の経済産業局管内で二以上の都道府県の区域内に販売所を設置して液化石油ガス販売事

業を行おうとする者は産業保安監督部長へ登録申請(法第 3 条→規則第 4 条)

3.二以上の経済産業局管内に販売所を設置して液化石油ガスの販売事業を行おうとする者は

経済産業大臣へ登録申請(法第 3 条→規則第 4 条)

認定

(認可)

(更新)

保安業務を行おうとする者(保安機関)は、保安業務区分に従い経済産業大臣又は都道府県

知事の認定を受けることができる。なお、認定の申請先については上記の登録と同様となる。

(法第 29 条→規則第 30 条)

また、保安機関の認定の有効期間は5年であり、継続する場合は更新申請が必要となる。(法

第 32 条→施行令第 6 条→規則第 34 条)

1.一般消費者等の数の増加は認可。ただし減少は届け出(法第 33 条→規則第 35 条)

2.保安業務規程は経済産業大臣又は都道府県知事の認可を受けなければならない。変更につ

いても同様となる。(法第 35 条→規則第 39 条)

許可

(変更)

1.貯蔵施設又は特定供給設備の設置の許可(都道府県知事:法第 36 条)

2.供給設備に液化石油ガスを充てんしようとする者は、充てん設備(バルクローリ)ごとに

都道府県知事の許可を受けなければならない。(法第 37 条の 4)

※上記の1・2の変更についても同様に許可が必要となる。ただし軽微な変更を除く。

保安

検査

充てん設備(バルクローリ)は都道府県知事が行う保安検査を1年に1回受けなければなら

ない。(法第 37 条の6→規則第81条)

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法令で使用される数値(液石法)

数 値 条 文 の 内 容 条 項

毎月1回以上

[供給設備の点検の方法] 特定供給設備以外の供給設備(バルク供給に

係るものを除く。)

供給開始時及び充てん容器等の交換時(充てん容器等の交換作業が毎

月1回以上行われる場合にあっては毎月1回以上)

液石法規則第

36 条

1年に1回以上

[周知の方法]

次の①及び②の所有者又は占有するものにあっては、供給開始時及び

1年に1回以上の回数で行うこととする。

① 令別表第一に掲げる液化石油ガス用瞬間湯沸器(開放燃焼式のも

のに限る。)

②令別表第一に掲げる液化石油ガス用瞬間湯沸器(前号に掲げるもの

、密閉燃焼式のもの及び屋外式のものを除く。)、液化石油ガス用バー

ナー付きふろがま(密閉燃焼式のもの及び屋外式のものを除く。)又

はふろがま(パイロットバーナー等に点火しなかった場合及びパイロ

ットバーナー等の炎が立ち消えした場合に、自動的にバーナーへの液

化石油ガスの通路を閉ざす装置(パイロットバーナー等に自動的に再

点火し、一定期間経過後も再点火しないときに、バーナーへの液化石

油ガスの通路を自動的に閉ざす装置を含む。)及び不完全燃焼する状

態に至った場合に当該燃焼器へのガスの供給を自動的に遮断し燃焼

を停止する機能を有するものを除く。)

※令別表第一は「液化石油ガス器具等」の項目を参照

液石法規則第

38 条

2年に1回以上 [周知の方法]

一般消費者等に対し、供給開始時及び2年に1回以上の回数で周知の

事項の6項目(規則第 27 条)を記載した書面を配布し、その内容を周

知させること。

液石法規則第

38 条

4年に1回以上 [供給設備の点検の方法及び消費設備の調査の方法]

一般消費者等へのいわゆる定期消費設備調査(4号業務)

液石法規則第

36 条、同法規

則第 37条

3年以内

[業務主任者の講習]

液化石油ガス販売事業者は、第二種販売主任者の免状の交付を受けた

日の属する年度の翌年度の開始の日から3年以内に講習を受けさせな

ければならない。(第1回の講習)

液石法規則

第 23 条

[設備士の講習]

免状の交付を受けた日の属する年度の翌年度の開始の日から3年以

内に、第1回の講習を受けなければならない。

液石法規則

第 109 条

5年以内

[業務主任者の講習]

液化石油ガス販売事業者は、業務主任者が第1回の講習を受けた日の

属する年度の翌年度の開始の日から5年以内に第2回の講習を受けさ

せなければならない。(第3回以降の講習についても、同様とする。)

液石法規則

第 23 条

[設備士の講習]

第1回の講習を受けた日の属する年度の翌年度の開始の日から5年

以内に第2回の講習を受けなければならない。(第3回以降の講習につ

いても、同様とする。)

液石法規則

第 109 条

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5年 保安機関の認定の有効期間(更新申請する場合は認定の満了する 30

日前までに提出しなければならない。)

液石法第 32

条、施行令第

6 条

8 ㎡未満の容器

置き場

第一種施設距離 12.7m であるが、障壁構造の場合は 0mとなる。

第二種施設距離 8.5m であるが、障壁構造の場合は 0mとなる。

液石法規則

第 1条

液石法規則

第 14条

25 ㎡以上の容

器置き場

第一種施設距離 22.5m であるが、障壁構造の場合 11.25mとなる。

第二種施設距離 15.0m であるが、障壁構造の場合 7.5mとなる。

液石法規則第

1 条、液石法

規則第 14 条

2.0 以上~

3.3kPa 以下

[消費設備]

ガスメーターと燃焼器の間の配管その他の設備は、燃焼器の入口にお

ける液化石油ガスの圧力を保持する範囲(生活の用に供する場合に限

る。)

液石法規則

第 44 条

2.0 以上~

3.3kPa 以下

[供給設備]

調整器(二段式減圧用一次側のものを除く。)とガスメーターの間の

供給管その他の設備(ガスメーターを含む。)は、燃焼器の入口におけ

る液化石油ガスの圧力を次に定める範囲に保持すること。(生活の用に

供する場合に限る。)

液石法規則

第 18 条

2.3 以上~

3.3kPa 以下

[供給設備]

調整器(二段式減圧用一次側のものを除き、生活の用に供する液化石

油ガスに係るものに限る。)の調整圧力

液石法規則

第 18 条

3.5kPa 以下

[供給設備]

調整器(二段式減圧用一次側のものを除き、生活の用に供する液化石

油ガスに係るものに限る。)の閉そく圧力

液石法規則

第 18 条

8.4 kPa 以上

[供給設備]

調整器とガスメーターの間の供給管は、その設置又は変更(硬質管以

外の管の交換を除く。)の工事の終了後に行う次に定める圧力による気

密試験に合格するものであること。

イ 二段式減圧用一次側調整器と二次側調整器の間の供給管にあって

は、0.15MPa 以上 [中圧部分]

ロ イ以外の供給管にあっては、8.4kPa 以上 [低圧部分]

液石法規則

第 18 条

8.4 kPa 以上

[消費設備]

配管は、その設置又は変更(硬質管以外の管の交換を除く。)の工事

の終了後に行う 8.4 kPa 以上の圧力による気密試験に合格すること。

液石法規則

第 44 条

0.8MPa 以上

[消費設備]

配管は 0.8MPa 以上の圧力で行う耐圧試験に合格するものであるこ

と。

液石法規則

第 44 条

300kg 以上

(容器・バルク

貯槽)

液化石油ガスの供給設備の貯蔵量が 300kg 以上の場合は、消防法に

基づき、都・市長村(広域・一部事務組合)消防本部又は署へ届け出が

必要となる。

消防法危険

物の政令第 1

条の 10

500kg超え

(容器)

(バルクク貯槽)

学校、病院、興行場等又は多数の者が居住する建築物の液化石油ガス

設備工事であって、特定供給設備以外の供給設備(貯蔵設備の貯蔵能力

が 500kgを超えるものに限る。)の設置の工事又は変更の工事であって

次の各号の一に該当するものは、都道府県知事に届け出をする。

一 供給管の延長を伴う工事

二 貯蔵設備の位置の変更又はその貯蔵能力の増加を伴う工事

液石法規則

第 87条、液

石法規則第

88条

1,000kg未満

(容器)

一般消費者等への供給形態が容器により行われる場合は、火気から 2

m以上、腐食防止、温度 40度、転落転倒防止、バルブの損傷防止の技

術基準を遵守すること。

液石法規則

第 18条

第 1号

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1,000kg以上

3,000kg以下

(容器)

一般消費者等への供給形態が容器により行われる場合は、保安物件と

の離隔距離、火気との距離 5m以上、滞留防止、消火設備、転落転倒防

止、バルブの損傷防止、不燃性又は難燃性の材料を使用した軽量な屋根

又は遮へい板を設けるなどの設備の基準が適用される。

液石法規則

第 18条

第 2号

1,000kg未満

(貯槽)

※バルク貯槽以

外の貯槽

一般消費者等への供給形態が貯槽により行われる場合は、保安物件に

対する離隔距離・障壁構造又は貯槽を地盤面下に埋設し、火気との距離

2m以上、消火器、そのほか貯槽の基準(基礎の不同沈下、圧力計・安

全弁・液面計の設置等)が適用される。

液石法規則

第 18条

第 3号

1,000kg未満

(バルク貯槽)

一般消費者等への供給形態が 1,000kg未満のバルク貯槽により供給

設備を設置する場合にあっては、第一種保安物件に対し 1.5m以上、第

二種保安物件に対し 1m以上、ほかバルク供給・充てん設備告示基準等

に定める技術上の基準が適用される。

液石法規則

第 19条

告示

1,000kg以上

3,000kg以下

(バルク貯槽)

一般消費者等への供給形態がバルク貯槽により行われる場合は、保安

物件との離隔距離、火気と距離 5m以上、消火設備、安全弁、液面計、

過充てん防止装置、液化石油ガスの漏えい情報等常時監視システムに接

続等の基準が適用される。

※特定供給設備に該当する。

液石法規則

第 54条

第 2号ロ(1)

3,000kg以上

10,000kg未満

(バルク貯槽)

一般消費者等への供給形態がバルク貯槽により行われる場合は、保安

物件との離隔距離、火気と距離 8m以上、防消火設備、安全弁、液面計、

過充てん防止装置、液化石油ガスの漏えい情報等常時監視システムに接

続、バルク貯槽の基礎は緊結、散水装置、静電気除去措置等の基準が

が適用される。

※特定供給設備に該当する。

液石法規則

第 54条

第 2号ロ(2)

チ、

3,000kg以上の

特定供給設備

(容器)

※バルク貯槽を

除く。

一般消費者等への供給形態が容器により 3,000kg以上の貯蔵設備に

より供給が行われる場合は、特定供給設備となり、保安物件との離隔距

離、火気との距離 8m以上、滞留防止措置、消火設備、転落転倒防止、

バルブの損傷防止、不燃性又は難燃性の材料を使用した軽量な屋根又は

遮へい板を設けるなど貯蔵設備の基準が適用される。

液石法規則

第 53条

(注意)貯槽又はバルク貯槽で貯蔵能力が 1,000kg 以上は、特定供給設備に該当し都道府県知事の許可

が必要となる。「特定供給設備」の項目を参照

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高圧ガス保安法

「あ」

圧縮ガス

保安法 第 2 条(定義)

気体状態にあるガスが圧縮されて容器又は圧力容器等に充てんされた状態にあるものをいう。保安

法では、圧縮ガスであって現にその圧力が1メガパスカル以上であるもの又は温度 35 度において圧

力が 1 メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)が、高圧ガスとなる一つの

定義となっている。

圧力零パスカルの高圧ガス

保安法 第 2 条(定義) → 令第 1 条(政令で定める液化ガス)

保安法では、圧力の高いガス体又は常温においてある程度加圧することにより液化する物質を高圧

ガスの定義としているが、温度 35 度において圧力が零パスカルを超える液化ガスであって、毒性の

「シアン化水素」及び「液化ブロムメチル」に加えて、反応性の高い「液化酸化エチレン」を高圧ガ

スとして政令で指定している。

イエローカード

保安法 第 23 条(移動) → 液石則第 48 条、第 49 条(関連通達)

液化石油ガスを移動するときは、移動中の災害防止のために必要な注意事項を記載した書面((社)

日本化学工業協会が推進している「物流安全管理指針に係る緊急連絡カード「イエローカード」の様

式によるもの)を運転者に交付し、移動中携帯させる。

このイエローカードには、ガスの名称、性状(温度と圧力の関係、比重、色、におい等)及び移動

中の災害を防止するために必要な注意事項等を記載するほか、災害発生時の警察・消防機関並びに高

圧ガスに係る防災関係機関等との迅速な連携活動を図るための連絡先等も記載することとなってい

る。

1デシリットル以下 ⇔ 適用除外

保安法 第 3 条(適用除外)

法の適用となる「容器及び容器の付属品」及び「帳簿、事故届等」について、内容積1デシリット

ル以下の容器及び密閉しないで用いられる容器については法律が適用されない。

(参考)① 法の第 3 条第 1 項では、高圧ガスであるがそれぞれの法律で適用されることから保安法

の適用が除外されることとなっている。

※「適用除外」の項目を参照

② 法の第 3 条第 2 項では、「容器及び容器の付属品」(法第 40 条から第 56 条の 2 の 2 まで)、

「帳簿、事故届等」(法第 60 条から第 63 条まで)の規定は、内容積 1 デシリットル以下の

容器及び密閉しないで用いられる容器については、適用しない。

となっていることから、高圧ガスの輸入検査(保安法第 22 条)については、保安法が適

用され、内容積に係わらず輸入検査が必要となる。

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移動

保安法 第 23 条 → 液石則第 48 条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等)

液石則第 49 条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)

高圧ガスを移動するには、その容器について、保安上必要な措置を講じなければならない。また、

車両により高圧ガスを移動するには、その積載方法及び移動方法について省令で定める技術上の基準

に従ってしなければならない。

具体的にはタンクローリによる移動と、液化石油ガスを充てんした容器を車両に積載して移動(通

称:ばら積み)することである。

(関連)高圧ガスの移動は、人為的に位置を変えること(製造、消費、廃棄を除く。)の全てが移動

の対象となり、導管によるものは輸送といわれる。

① 液石則第 48 条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等:タンクローリ)

② 液石則第 49 条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等:容器によるバラ積み)

移動監視者(液化石油ガス)

保安法 第 23 条 → 液石則第 48 条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等)

液石則第 49 条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)

車両により液化石油ガスの質量 3,000 ㎏以上を移動する場合は、移動監視者を同乗し又は運転者自

らが資格者となり、移動中常に状態を把握することをいう。

移動監視者の資格は、高圧ガス製造保安責任者の免状の交付を受けている者又は高圧ガス保安協会

が行う講習を受け、講習の検定試験に合格し、高圧ガス移動監視者講習修了証の交付を受けた者であ

って、車両に乗車するときはその修了証を携帯しなければならない。

(参考)次のいずれかに該当して移動する場合は、交替して運転させるため、容器を固定した車両一

台について運転者二人を充てることとなっている。

① 一の運転者による連続運転時間(一回が連続十分以上で、かつ、合計が三十分以上の運

転の中断をすることなく連続して運転する時間)が、四時間を超える場合

② 一の運転者による運転時間が、一日当たり九時間を超える場合

移動式製造設備

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

製造設備であって地盤面に対して移動することができるものをいう。タンクローリにポンプを搭載

したものが従前の移動式製造設備であり、液化石油ガス用としてバルクローリが新型の移動式製造設

備に代表される。

エアゾール

保安法 → 液石則第6条第2項第3号 → 政令第2条第3項第8号 → 政令関係告示第4条

[適用除外] → 保安法第 3 条第 1 項第 8 号 → 政令第2条第3項第 8 号

エアゾール、ガスライター又は液化石油ガスこんろ(カセットこんろに限る。)用燃料ガス(以下

「エアゾール」という。)の製造の技術基準を定めている。

(参考)エアゾール容器、ガスライター用ボンベ、簡易ガスコンロ用ボンベ、冷媒用サービス缶等に

充てんされているガスは、政令第2条第3項第 8 号により内容積 1 リットル以下の容器内にお

ける液化ガスであって、温度 35 度において圧力 0.8 メガパスカル(不燃性のフルオロカーボ

ンである場合は 2.1 メガパスカル)以下で、かつ、政令関係告示第 4 条で定める技術基準に適

合しているものは保安法の適用が除かれている。

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液化ガス

保安法 第2条第3号(定義)

高圧ガスの定義の一つとして、「常用の温度において圧力が 0.2 メガパスカル以上となる液化ガスで

あって現にその圧力が 0.2 メガパスカル以上であるもの又は圧力が 0.2 メガパスカルとなる場合の温

度が 35 度以下である液化ガス」となっている。

(参考)高圧ガス保安法の適用となる高圧ガスの定義には、液化石油ガスが該当するもののほか、常

用の温度において液状のものであって危険性の高い次のものを「温度 35 度において圧力零パ

スカルを超える液化ガスのうち、液化シアン化水素、液化ブロムメチル又はその他の液化ガス

であって政令で定めるもの(液化酸化エチレン)」を高圧ガスに含むものとしている。(保安法

第 2 条第 4 号 → 施行令第 1 条)

液化ガスの質量の計算の方法

保安法 第 48 条 → 容器則第 22 条(液化ガスの質量の計算の方法)

液化ガスにあっては、刻印において示された種類の高圧ガスであり、かつ、圧力に応じて計算した

質量以下のものであること。

G=V/C G:液化ガスの質量(単位 キログラム)の数値

V:容器の内容積(単位 リットル)の数値

C:定数

(参考)圧縮ガスにあっては、刻印において示された種類の高圧ガスであり、かつ、規定の圧力以下

であること。

※容器保安規則の「液化ガスの質量の計算の方法」の項目を参照

液化石油ガス

Ⅰ 保安法 → 液石則第1条(適用範囲)

高圧ガス保安法に基づいて、液化石油ガス(炭素数3又は4の炭化水素を主成分とするものに限

り、かつ、液化石油ガスの分離又は精製のための設備及び液化石油ガス以外の高圧ガスの原料に係

る液化石油ガスの貯蔵設備におけるもの並びに冷凍保安規則の適用を受けるものを除く。)に関す

る保安(コンビナート等保安規則に規定する特定製造事業所に係る高圧ガスの製造に関する保安を

除く。)について規定する。

Ⅱ 液石法 第2条(定義) → (政令第1条)

「液化石油ガス」とは、プロパン、ブタンその他政令で定める炭化水素(プロピレン)を主成分

とするガスを液化したもの(その充てんされた容器内又はその容器に附属する気化装置内において

気化したものを含む。)をいう。

(参考)LPG Liquefied Petroleum Gas (液化された石油ガス)

液化石油ガススタンド(オートガススタンド)

保安法 第 8 条 → 液石則第6条(第一種製造設備に係る技術上の基準)、液石則第 8 条(液化

石油ガススタンドに係る技術上の基準)

液化石油ガススタンドは、高圧ガス保安法の製造に該当することから液石則第6条の製造施設、製

造設備について技術上の基準が適用されるほか、液化石油ガススタンドに係る独特の基準が定められ

ている。

液化石油ガススタンドは、液化石油ガスを燃料として使用する車両に固定した容器に直接液化石油

ガスを充てんする設備を有する定置式製造設備をいう。

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液化石油ガススタンドは、液化石油ガスの貯槽(一般的に地下埋設貯槽が多い。)と、ポンプ、デ

ィスペンサー(計量機)等で構成されている。

(参考)液化石油ガスを燃料として使用する脱着式容器(例えば、フォークリフトで使用する容器)

に充てんする場合は、液化石油ガス充てん所で行わなければならない。

高圧ガスのスタンドには、液化石油ガススタンド、圧縮天然ガススタンド、液化天然ガスス

タンドなどがある。

近年は国において、燃料電池自動車の普及に向けて水素ステーション等の水素供給インフラ

の整備等を推進している。

液化石油ガス保安規則

高圧ガス保安法(昭和 26 年 6 月 7 日公布)で定めている「一般高圧ガス保安規則」、「液化石油ガ

ス保安規則」、「コンビナート等保安規則」、「特定設備保安規則」、「冷凍保安規則」、「容器保安規則」

のうちの規則の一つであり、経済産業省令で定めた技術上の基準を「液化石油ガス保安規則」とした

ものであり、法律で定めたその細目が技術上の基準として規定されている。

(参考)液化石油ガス法(液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律)は、昭和 42

年 12 月 28 日公布された。

高圧ガス保安法は、高圧ガスの製造、販売を行う者等高圧ガスを利用する者を直接規制の対

象とするいわゆる工業用とし、液化石油ガス法は「一般消費者等に対する液化石油ガスの販売」

を規制することとして二重規制を避けている。

「お」

オートクレーブ

保安法 令第 2 条第 3 項第 5 号(適用除外)

オートクレーブとはいわゆるバッチ式反応釜をいい、オートクレーブ内における高圧ガス(水素、

アセチレン及び塩化ビニルを除く。)は法の適用除外となっている。なお、オートクレーブが常時配

管によって他の設備と接続されている釜は含まれないこととされている。

「か」

火気(火気を取り扱う施設)

1 保安法 第 8 条 → 液石則第 6 条第 1 項第 7 号(第一種製造設備に係る技術上の基準)

火気を取り扱う施設(8 メートル)とは、事業所内外の蒸発器、ボイラー、ストーブ、喫煙室等

通常定置されて使用されるものをいい、煙草の火、自動車のエンジンの火花は含まれないが、これ

らは「火気」に含まれる。

(参考)「工場電気設備防爆指針」等の規定に基づき設置された電気設備については、火気を取り

扱う施設には該当しない。

2 保安法 第 37 条(火気等の制限)

何人も、製造事業所、第一種貯蔵所若しくは第二種貯蔵所、販売所(一部を除く。)、特定高圧ガ

スを消費する事業所、液化石油ガス法の販売所においては、それぞれの事業者が指定する場所で火

気を取り扱ってはならず、所定の距離を確保することが規定されている。

なお、火気とは、ライター・マッチの火、煙草の火、焚火、ストーブの火、ボイラーの火、自動

車のエンジンの火花等も含まれる。

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可燃性ガス

保安法 一般高圧ガス保安規則第 2 条(用語の定義)

液化石油ガスは勿論のこと、高圧ガス保安法の一般高圧ガス保安規則に可燃性ガスのガス名が記載

されているほか、爆発限界(空気と混合した場合の爆発限界をいう。)の下限が 10%以下のもの、又

は爆発限界の上限と下限の差が 20%以上のものが可燃性ガスの定義となっている。

(参考)主たる可燃性ガス(上記の条件に該当するもの)

アセチレン、アンモニア、一酸化炭素、エタン、エチレン、水素、ブタジエン、ブタン、プ

ロパン、プロピレン、ベンゼン、メタン、硫化水素等

完成検査 ⇒ 指定完成検査機関

Ⅰ 保安法 第 20 条 → 液石則第 32 条(完成検査の申請等) 高圧ガスの製造又は第一種貯蔵所の許可を受けた者、及び第一種製造者が製造のための施設又は

第一種貯蔵所の位置、構造若しくは設備の変更の工事(特定変更工事という。ただし、経済産業

省令で定めるものを除く。)を完成したときは、製造のための施設又は第一種貯蔵所につき、都道

府県知事が行う完成検査を受けこれが技術上の基準に適合していると認められ後でなければ、こ

れを使用してはならない。

ただし、製造のための施設及び第一種貯蔵所の位置、構造又は設備について経済産業省令で定

める軽微な変更の工事をしようとするときは、この限りでない。

また、高圧ガス保安協会又は経済産業大臣が指定する指定完成検査機関が行う完成検査を受け、

これが技術上の基準に適合していると認められ、その旨を都道府県知事に届け出た場合は、この

限りでない。

Ⅱ 液石法 第 37 条の 3 → 液石法規則第 59 条(貯蔵施設等の完成検査の申請等)

液石法 第 37 条の 4 → 液石法規則第 68 条(充てん設備の完成検査の申請等)

※液石法の「完成検査」の項目を参照

ガス漏えい検知警報設備

保安法 液石則第6条関係(第一種製造設備に係る技術上の基準)等

液化石油ガス製造所、貯蔵所、特定高圧ガス消費施設等には、その施設から漏えいしたガスが滞留

するおそれのある場所に、そのガスの漏えいを検知し、かつ、警報するための設備を設けなければな

らない。なお、設置場所については、その施設の周囲等に一定の間隔の距離をもって設置する。

検知方式は接触燃焼式(熱線式)、半導体式、光干渉式等があり、形態により拡散式、吸引式に分

類され、機能には、自動警報による発報、指示計の目盛の直読等の安全対策が考慮されている。

検知警報設備は、ガス検出端部、指示警報部、電源部から構成され、停電時においても機能が失わ

れることのないよう直ちに保安電力に切り替えることができる方式を採用することとなっている。

危害予防規程

保安法 第 26 条 → 液石則第 61 条(危害予防規程の届出等)

第一種製造者は、経済産業省令で定める事項について記載した危害予防規程を定め、都道府県知事

に届け出(提出)しなければならない。また、この内容を変更したときも届け出が必要となる。

なお、危害予防規程に定めなければならない事項は省令に定められており、次の事項の細目となっ

ている。

① 製造のための施設の位置、構造及び製造の方法に定める技術上の基準に関すること。

② 保安管理体制並びに保安統括者、保安技術管理者、保安係員、保安主任者及び保安企画推進員

の行うべき職務の範囲に関すること。

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③ 製造設備の安全な運転及び操作に関すること。

④ 製造施設の保安に係る巡視及び点検に関すること。

⑤ 製造施設の新増設に係る工事及び修理作業の管理に関すること。

⑥ 製造施設が危険な状態となったときの措置及びその訓練方法に関すること。

⑦ 協力会社の作業の管理に関すること。

⑧ 従業者に対する危害予防規程の周知方法及び危害予防規程に違反した者に対する措置に関する

こと。

⑨ 保安に係る記録に関すること。

⑩ 危害予防規程の作成及び変更の手続に関すること。

⑪ その他災害の発生の防止のために必要な事項に関すること。

気密試験

保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備に係る技術上の基準)

高圧ガス製造設備は常用の圧力以上の圧力で、原則として空気その他の危険性のない気体の圧力

(窒素等)を用いて所定の加圧時間を保持して気密性能を確認すために気密試験を行う。

(参考)例示基準の「15. 耐圧試験及び気密試験」を参照

許可 ⇔ 第一種製造者・第一種貯蔵所(保安法)

Ⅰ 保安法 第 5 条 → 液石則第 3 条(第一種製造者に係る製造の許可の申請)

第 16 条 → 液石則第 21 条(第一種貯蔵所の設置の強化申請)

高圧ガス保安法では、圧縮、液化その他の方法で処理することができるガスの容積が一日百立方

メートル(ガスの種類により三百立方メートル)以上である設備を使用して高圧ガスの製造をしよ

うとする者(第一種製造者)及び第一種貯蔵所(液化石油ガスにあっては 10,000 ㎏以上)は、事

業所ごとに、都道府県知事の許可を受けなければならない。

(参考)一般的な液化石油ガス充てん所は第一種製造所であり、事業主は第一種製造者なる。

また、次のような場合についても許可が必要である。

① 第一種製造者の施設の位置、構造若しくは設備の変更の工事をし、又は製造をする高圧

ガスの種類若しくは製造の方法を変更しようとする場合(例外規定あり。)

② 第一種貯蔵所の位置、構造又は設備の変更の工事をしようとする場合(例外規定あり。)

Ⅱ 液石法 第 37 条(許可の基準)、同法第 37 条の 2(変更の許可)、同法第 37 条の 4(充てん設

備の許可)

※液石法の「許可」の項目を参照

緊急遮断装置(弁)

保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備に係る技術上の基準)

液化石油ガス充てん所は、大型貯槽から液送ポンプを経て容器に液状の液化石油ガスを充てんする

作業を行っているが、5,000 リットル以上の貯槽に取り付けた配管(液状の液化石油ガスを送り出し、

又は受け入れるために用いられるものに限り、かつ、貯槽と配管との接続部を含む。)には、液化石

油ガスが漏えいしたときに安全に、かつ、速やかに遮断するための措置(緊急遮断装置)を講ずるこ

ととなっている。

緊急遮断装置は、貯槽の元弁の直近に設置されるものが主であり、作動させる原理には、液圧(油

圧)、気圧(空気)、バネ式などがあり、遠隔操作等により速やかに作動しなければならない。なお、

液状の液化石油ガスを受け入れ専用配管の緊急遮断装置には例示基準により逆止弁も認められてい

る。

(参考)例示基準の「22.液化ガスが漏えいした際に速やかに遮断する措置(緊急遮断装置等)」を参照

また、緊急遮断弁は、液化石油ガスタンクローリにも用いられている。

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技術上の基準

Ⅰ 保安法 第 8 条(許可の基準)・第 14 条(製造のための施設等の変更)・第 16 条(貯蔵所)

製造許可申請及び貯蔵所設置許可申請並びに第一種製造者及び第一種貯蔵所の製造・貯蔵のため

の施設の位置、構造若しくは設備の変更の工事をし、又は製造(貯蔵)をする高圧ガスの種類若し

くは製造(貯蔵)の方法を変更しようとするときは、都道府県知事の許可を受けなければならない。

その許可(変更)申請書の審査に当たっては経済産業省令で定める技術上の基準に適合するか否か

の確認が行われることとなる。

また、第二種製造者の届出及び第一種製造者の軽微な変更の届け出も同様である。

(参考)製造に係る技術上の基準には、ハード面(設備の位置、構造等)とソフト面(製造の方法

等)がある。

(関連)第一種製造者の技術上の基準は、高圧ガス保安法第 8 条第1号及び第2号となる。

第一種貯蔵所の技術上の基準は、高圧ガス保安法第 16 条第 2 項となる。

第二種製造者の技術上の基準は、高圧ガス保安法第 12 条第1項及び第2項となる。

第二種貯蔵所の技術上の基準は、高圧ガス保安法第 18 条第 2 項となる。 Ⅱ 液石法 第 16 条(基準適合義務等)、同法第 16 条の 2、同法第 35 条の 5(基準適合命令)

※液石法の「技術上の基準」の項目を参照

くず化

保安法 第 56 条(くず化その他の処分)

容器検査又は容器再検査に合格しなかったときは、遅滞なく、これをくず化し、その他容器として

使用することができないように処分しなければならない。ただし、高圧ガスの種類又は圧力を変更す

る場合を除く。

なお、附属品検査又は附属品再検査に合格しなかった附属品も同様である。

※容器保安規則の「くず化」の項目を参照

警戒標

Ⅰ 保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備に係る技術上の基準)

警戒標には、高圧ガス保安法の適用を受けている事業所又は施設であることを外部の者が明瞭に

識別できる大きさの標示がなされていること。

また、事業所の警戒標は、その事業所の境界柵、塀等に設けられている出入口それぞれの付近で

外部から見やすい場所に掲げること。

(例示)LP ガス充てん所 火気厳禁 無断立入禁止 :(事業所)

LP ガス容器置場 ○燃 :(容器置き場)

高圧ガス :(高圧ガスを移動する車両)

(参考)例示基準の「1. 境界線・警戒標等標識」を参照

Ⅱ 液石法 液石法規則第 14 条(貯蔵施設の技術上の基準)、同法規則第 18 条(供給設備の技術上

の基準)、同法規則第 53 条(特定供給設備の技術上の基準)

※液石法の「警戒標」の項目を参照

軽微な変更(届)⇔ 許可

Ⅰ 保安法 第 14 条本文ただし書き → 液石則第 16 条(第一種製造者に係る軽微な変更の工事等)

第 19 条本文ただし書き → 液石則第 29 条(第一種貯蔵所に係る軽微な変更の工事等)

第一種製造者及び第一種貯蔵所の設備変更工事又は製造するガス種の変更をしようとする場合

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は、都道府県知事の許可が必要であるが、本文ただし書きにより軽微な変更の工事等は変更許可に

該当せず、経済産業省令に定められた事項は届け出が必要となる。

Ⅱ 液石法

(1)液石法 第 37 条の 2 本文ただし書き → 液石法規則第 57 条(軽微な変更)

(2)液石法 第 37 条の 4 第 3 項(準用) → 液石法規則第 66 条(充てん設備の軽微な変更)

※液石法の「軽微な変更」の項目を参照

減圧設備

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

高圧ガスを高圧ガスでないガスにする設備をいう。

(参考)① 1 メガパスカル以上の気状のガスを 1 メガパスカル未満の気状のガスにする減圧弁及び圧

力調整器

② 液化ガスを 1 メガパスカル未満の気状のガスにする蒸発器

高圧ガス

保安法 第2条(定義)

高圧ガス保安法第2条で次の定義が定められており、いずれかに該当すれば高圧ガスとなる。

① 常用の温度において圧力(ゲージ圧力をいう。)が 1 メガパスカル以上となる圧縮ガスであっ

て現にその圧力が 1メガパスカル以上であるもの又は温度 35度において圧力が 1メガパスカル

以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)

② 常用の温度において圧力が 0.2 メガパスカル以上となる圧縮アセチレンガスであって現にそ

の圧力が 0.2 メガパスカル以上であるもの又は温度15 度において圧力が 0.2 メガパスカル以上

となる圧縮アセチレンガス

③ 常用の温度において圧力が 0.2 メガパスカル以上となる液化ガスであって現にその圧力が 0.2

メガパスカル以上であるもの又は圧力が 0.2 メガパスカルとなる場合の温度が 35 度以下である

液化ガス

④ 温度 35 度において圧力零パスカルを超える液化ガスのうち、液化シアン化水素、液化ブロム

メチル又はその他の液化ガスであって、政令で定めるもの(政令:液化酸化エチレン)

高圧ガス製造保安統括者・保安統括者等

保安法 第 27 条の 2 → 液石則第 62 条、液石則第 63 条、液石則第 64 条、液石則第 76 条

第一種製造者又は第二種製造者は、保安に関する業務を統括管理させるために事業所ごとに選任す

べき者をいい、その資格は特に要求されていない。

なお、冷凍設備を除くほか、液化石油ガス製造所であって、処理能力が 25 万㎥未満の事業所にお

いて、専ら液化石油ガスを燃料として使用する車両に固定された容器に液化石油ガスを充てんする者

であって、甲・乙・丙種化学又は甲・乙機械の責任者免状の交付を受けたものであり、かつ、液化石

油ガスの製造に関し 6 月以上の経験を有する者にその製造に係る保安について監督させる者は、保安

統括者を選任する必要のない第一種製造者である。

(参考)冷凍のため以外の第一種製造者であって、前述の事業所を除き、25 万㎥以上 100 万㎥未満

の事業所は、保安管理技術者を選任しなければならないが、次の事業所は除かれている。

① 保安統括者に所定の有資格者を選任している場合

② 処理能力が 50 万㎥未満の事業所において専ら消費する目的で液化石油ガスを製造し、又

は専ら液化石油ガスを容器若しくは貯槽に充てんする場合

③ 移動式製造設備により液化石油ガスを製造する場合

よって、50 万㎥未満の液化石油ガス充てん所は、保安統括者(保安統括者代理者)と有資

格者である保安係員(保安係員代理者)を選任することとなる。

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高圧ガスの消費 ⇒ 消費を参照

高圧ガスの製造

保安法 第 5 条(製造の許可等) → 政令第 3 条(政令で定めるガスの種類等)

圧縮、液化その他の方法で処理することができるガスの容積が一日百立方メートル以上である設備

を使用して高圧ガスの製造をしようとする者は、事業所ごとに都道府県知事の許可を受けなければな

らない。

なお、政令第 3 条で定める第一種ガス(不活性ガス)の場合は三百立方メートル以上が許可となる。

(参考) 製造の行為とは、次のような高圧ガスの状態等の変化をとらえて製造といわれるものであ

って、物を作る行為とは異なる。

・気体の圧力を変化させる場合

① 高圧ガスでないガスを高圧ガスにすること。 ①・② 圧縮機による圧縮

② 高圧ガスを更に圧力を上昇させること。 ①・② ポンプよる液化ガスの圧送

③ 高圧ガスを圧力の低い高圧ガスにすること。 ①・② 温度上昇による昇圧

①・② 化学反応による昇圧

③ 減圧弁による減圧

・状態を変化させる場合

④ 気体を高圧ガスである液化ガスにすること。 ④ 凝縮器・熱交換器による液化

⑤ 液化ガス(高圧ガスでないものを含む。)を ⑤ 気化器による気化

気化させて高圧ガスにすること。

高圧ガス販売主任者

保安法 第 28 条 → 液石則第 70 条(販売主任者の選任等)

液化石油ガス販売業者は、販売所ごとに製造保安責任者免状(特別丙種責任者免状を除く。)又は

高圧ガス販売主任者免状(第二種販売主任者免状に限る。)の交付を受けている者であって、液化石

油ガスの製造又は販売に関する 6月以上の経験を有する者を選任し、職務を行わせなければならない。

高圧ガス保安協会(協会:KHK)

保安法 第 59 条の 2(目的)

高圧ガス保安協会は、高圧ガスによる災害の防止に資するため、高圧ガスの保安に関する調査、研

究及び指導、高圧ガスの保安に関する検査等の業務を行うことを目的とする。

高圧ガス保安協会は法人とし、一般社団法人及び一般社団法人に関する法律を準用する。

「さ」

300立方メートル ⇒ 第一種貯蔵所又は第二種貯蔵所を参照

保安法 第 16 条・第 17 条の 2(貯蔵所)

容積 300 立方メートル以上の高圧ガスを貯蔵するときは都道府県知事の許可又はあらかじめ知事

に届け出て設置する貯蔵所においてしなければならない。

貯蔵所の区分には、第一種貯蔵所と第二種貯蔵所に区分されるが、それ以下の量(容積 0.15 立方

メートル)については貯蔵の規制を受けない。

(参考)・可燃性ガス:液化石油ガスは「第二種ガス」(第一種ガス以外のガス)という。

・不活性ガス:一般高圧ガスに該当するヘリウム、ネオン、アルゴン、窒素、二酸化炭素、

及び空気(支燃性ガス)を「第一種ガス」という。

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残ガス容器 ⇔ 充てん容器

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

現に高圧ガスを充てんしてある容器であって、充てん容器以外のものをいう。

指定完成検査機関

保安法 第 20 条(完成検査)

高圧ガス保安協会又は経済産業大臣が指定する者(指定完成検査機関という。)が行う完成検査を

受け、製造又は第一種貯蔵所の技術上の基準に適合していると認められ、その旨を都道府県知事に届

け出た場合は、この限りでない。

(参考)指定完成検査機関が行った完成検査は、都道府県知事が行う完成検査と同等に認められるが、

その検査結果を都道府県知事に届け出なければ有効とならないことに注意する。

指定保安検査機関

保安法 第 35 条(保安検査) → 液石則第 77 条(特定施設の範囲等)

第一種製造者は、高圧ガスの爆発その他災害が発生するおそれがある製造のための施設(特定施設)

については1年に1回保安検査を受けなければならない。

指定保安検査機関は保安検査の実施機関であり、他人の求めに応じて特定施設の保安検査を行なう

者をいう。

(参考)指定保安検査機関が行った保安検査は、都道府県知事が行う保安検査と同等に認められるが、

その検査結果を都道府県知事に届け出なければ有効とならないことに注意する。

周知させる義務

保安法 第 20 条の 5(周知させる義務等) → 液石則第 39 条~第 40 条(周知の義務)

販売業者は、溶接又は熱切断用及び燃料用として液化石油ガスを購入する者に対して、液化石油ガ

スによる災害の発生の防止に関し必要な事項等を周知させなければならない。

(参考)高圧ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項等は次のとおり。

① 液化石油ガスに対する適応性に関する基本的な事項

② 消費設備の操作、管理及び点検に関し注意すべき基本的な事項

③ 消費設備を使用する場所の環境に関する基本的な事項

④ 消費設備の変更に関し注意すべき基本的な事項

⑤ ガス漏れを感知した場合その液化石油ガスによる災害が発生し、又は発生するおそれが

ある場合に消費者がとるべき緊急の措置及び販売業者等に対する連絡に関する基本的な事

⑥ 液化石油ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項

承継

1 保安法 第 10 条(承継) → 液石規則第 10 条(第一種製造者に係る承継の届出)

第一種製造者について相続、合併又は分割(第一種製造者のその許可に係る事業を承継させる

ものに限る。)があった場合において、相続人(相続人が二人以上ある場合において、その全員

の同意により承継すべき相続人を選定したときは、その者)、合併後存続する法人若しくは合併

により設立した法人又は分割によりその事業所を承継した法人は、第一種製造者の地位を承継す

る。

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第一種製造者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事実を証する書面を添えて、その旨を都

道府県知事に届け出なければならない。

(参考)第一種製造者で承継に該当しない場合については、譲り渡し等は許可の取り直しとなり、

都道府県知事へ許可申請が必要となるが、完成検査を受け技術上の基準に適合しているか又

は検査の記録の届出をした場合にあっては完成検査をせずに製造施設を使用することがで

きる。

2 保安法 第 10 条の 2 → 液石則第 10 条の 2(第二種製造者に係る承継の届出)

第二種製造者がその事業の全部を譲り渡し、又は第二種製造者について相続、合併若しくは分

割があったときは、その事業の全部を譲り受けた者又は相続人(上記に同じ。)、合併後存続する

法人若しくは合併により設立した法人若しくは分割によりその事業の全部を承継した法人は、第

二種製造者の地位を承継する。

第二種製造者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事実を証する書面を添えて、その旨を都

道府県知事に届け出なければならない。

3 保安法 第 17 条第 2 項 → 液石則第 25 条(第一貯蔵所に係る承継の届出)

第一種貯蔵所の譲渡又は引渡しがあったときは、譲受人又は引渡しを受けた者は、第一種貯蔵

所の許可を受けた者の地位を承継する。

第一種貯蔵所の設置の許可を受けた者の地位を承継した者は、遅滞なく、その旨を都道府県知

事に届け出なければならない。

4 保安法 第 20 条の 4 の2 → 液石則第 38 条の2(販売業者に係る承継の届出)

販売業者が届出に係る事業の全部を譲り渡し、又は販売業者について相続、合併若しくは分

割(届出に係る事業の全部を承継させるものに限る。)があったときは、その事業の全部を譲り

受けた者又は相続人(上記に同じ。)、合併後存続する法人若しくは合併により設立した法人若し

くは分割によりその事業の全部を承継した法人は、販売業者の地位を承継する。

販売業者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事実を証する書面を添えて、その旨を都道府

県知事に届け出なければならない。

消費 ⇔ 特定高圧ガス消費者

保安法 第 24 条の 2(消費) → 施行令第 7 条(政令で定める種類の高圧ガス) → 液石則

第 53 条(特定高圧ガスの消費者に係る技術上の基準)

液化石油ガスを 3,000kg 以上貯蔵して、工業用等で消費(液石法の一般消費者等を除く。)する場

合、保安法では高圧ガスを相当程度貯蔵して消費する際に公共の安全を維持し、又は災害の発生を防

止するために特別の注意を要するものの種類として液化石油ガスが該当し、「特定高圧ガス」として、

事業所ごとに消費開始の日の 20 日前までに消費のための施設の位置、構造及び設備並びに消費の方

法を記載した書面を添えて都道府県知事に届け出しなければならない。

(参考)高圧ガスの消費とは、高圧ガスを燃焼、反応、溶解等により廃棄以外の一定の目的のための

減圧弁等単体機器である減圧設備のみにより瞬時に高圧ガスから高圧ガスでない状態へ移行

させること及びこれに引き続き生じた高圧ガスではないガスを使用することをいう。

障壁

保安法 液石則第6条(第一種製造設備に係る技術上の基準)等

[貯槽又は処理設備の設備距離を短縮する場合に設けなければならない障壁は、対象物を有効に保護

できるものであって、その構造は次の基準のいずれかによるものとする。]

1-① 鉄筋コンクリート製障壁

鉄筋コンクリート製障壁は、直径9㎜以上の鉄筋を縦、横 40 cm 以下の間隔に配筋し、特に

隅部の鉄筋を確実に結束した厚さ 12 cm 以上、高さ 2 m 以上のものであって堅固な基礎の上

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に構築され、予想されるガス爆発の衝撃等に対して十分耐えられる構造のものであること。

1-② コンクリートブロック製障壁

コンクリートブロック製障壁は、直径9㎜以上の鉄筋を縦、横 40 cm 以下の間隔に配筋し、

特に隅部の鉄筋を確実に結束し、かつ、ブロックの空洞部にコンクリートモルタルを充てんし

た厚さ 15cm 以上、高さ 2 m 以上のものであって堅固な基礎の上に構築され、予想されるガ

ス爆発の衝撃等に対して十分耐えられる構造のものであること。

1-③ 鉄板製障壁

鉄板製障壁は、厚さ 3.2 ㎜以上の鋼板に 30×30mm 以上の等辺山形鋼を縦、横 40 cm 以下

の間隔に溶接で取り付けて補強したもの又は厚さ 6 ㎜ 以上の鋼板を使用し、そのいずれにも

1.8 m 以下の間隔で支柱を設けた高さ 2 m 以上のものであって堅固な基礎の上に構築され、予

想されるガス爆発の衝撃等に対して十分耐えられる構造のものであること。

[容器置場の置場距離を短縮する場合に設けなければならない障壁は、対象物を有効に保護できるも

のであって、その構造は次の基準のいずれかによるものとする。]

2-① 鉄筋コンクリート製障壁

高さのみ 1.8m以上とし、他はすべて 1-①と同じ。

2-② コンクリートブロック製障壁

高さのみ 1.8m以上とし、他はすべて 1-②と同じ。

2-③ 鉄板製障壁

高さのみ 1.8m以上とし、他はすべて 1-③と同じ。

(参考)例示基準の「2.障壁」の項目を参照

処理設備

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

圧縮、液化その他の方法でガスを処理することができる設備であって、高圧ガスを製造するために

使用されるものをいう。

具体的には圧縮機、ポンプ、蒸発器、凝縮器、反応器、精製塔、分離塔、減圧弁等であって人為的

に高圧ガスを作り出すものをいう。

処理能力

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

処理設備又は減圧設備等により圧縮、液化その他の方法で一日に処理することができるガスの容積

(温度零度、圧力零パスカルの状態に換算したものをいう。)をいう。

事故届

保安法 第 63 条(事故届) → 液石則第 96 条(事故届)

第一種製造者、第二種製造者、販売業者、販売事業者(液石法)、貯蔵所、消費者、容器製造業者

及び容器取扱者等は、災害が発生したとき又は容器が喪失し、又は盗難にあった場合は遅滞なく都道

府県知事又は警察官に届け出なければならない。

(参考)1.事故届の様式

液石則様式第 57(第 96 条関係)

2.事故の分類等

※巻末の別紙1「事故の定義と分類」を参照

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充てん所

保安法では明確に定義されていないが、法第 5 条の製造の許可等で高圧ガスの製造(容器に充てん

することを含む。)をしようとする者となっており、圧縮、液化その他の方法で処理することができ

るガスの容積により、第一種製造所又は第二種製造所となる。

液化石油ガス製造所では、大型貯槽(又は容器)に充てんされている液化石油ガスを 50 ㎏等の小

型容器に充てんする行為を行う作業施設の全体を充てん所といい、オートガススタンドとは区別して

いる。

充てん設備(バルクローリ) →移動式製造設備を参照

液石法 第 37 条の 4 → 液石法規則第 63 条~第 71 条(充てん設備の許可申請等)

民生用の供給設備(バルク貯槽等)に液化石油ガスを充てんしようとする者は、供給設備に液化石

油ガスを充てんするための設備(新型バルクローリという。)ごとに、所在地を管轄する都道府県事

の許可を受けなければならない。

(参考)高圧ガス保安法に基づく液化石油ガス充てん所において、貯槽から容器に充てんされる際に

使用される設備は充てん機(定置式自動充てん機・回転式自動充てん機)といわれている。

充てん容器 ⇔ 残ガス容器

保安法 液石則 2 条(用語の定義)

液石法 液石法規則第 1 条(用語の定義)

現に液化石油ガス(液化石油ガスが充てんされた後にそのガスの質量が充てん時における質量の二

分の一以上減少していないものに限る。)を充てんしてある容器をいう。

10キログラム=容積1立方メートル

保安法 第 16 条第 3 項

貯蔵所における貯蔵数量の単位を立方メートルで計算することから、高圧ガスが液化ガス又は液化

ガス及び圧縮ガスであるときは、液化ガス10キログラムをもつて容積 1 立方メートルとみなすもの

としている。

じょ限量

保安法 一般高圧ガス保安規則第 2 条(用語の定義)

じょ限量とは、一般の人が有害ガス等を含んだ環境のもとで中程度の作業を 1日 8時間行い、かつ、

長期間継続しても健康に被害を及ぼさない程度の有害ガス濃度の限界をいう。

製造 ⇔ 高圧ガスの製造を参照

製造施設

保安法 液石則第 3 条(第一種製造者に係る製造の許可の申請)

高圧ガスの製造のための施設をいい、高圧ガス設備(ポンプ、圧縮機、貯槽類、充てん機、配管

類、ディスペンサー等)、製造設備(散水設備、防消火設備、ガス漏えい検知警報設備)、ガス設備、

事務所その他の建築物、プラットホーム及び容器置場等であって、高圧ガスを製造するために付随し

必要なもののすべてが含まれる。

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製造設備

保安法 液石則第 2 条第 1 項第 9 号

高圧ガスの製造(製造に係る貯蔵及び導管による輸送を含む。)のために用いられる設備をいい、

製造設備であって、ガス設備、高圧ガス設備及び製造設備等が含まれ、高圧ガスを製造するために用

いる狭義の設備に限定される。

(参考)① 移動式製造設備:製造のための設備であって地盤面に対して移動することができるもの

② 定置式製造設備:製造設備であって、移動式製造設備以外のもの

設計圧力

保安法 特定設備検査規則第 3 条(特定設備の範囲)

特定設備(3 トン以上の貯槽等)を使用することができる最高の圧力として設計された圧力をいう。

(参考)液化石油ガス(プロパン)の設計圧力は、一般的に 1.8MPa~2.1 MPa の範囲で用いられ

ていることが多い。

設計温度

保安法 特定設備検査規則第 11 条

特定設備の耐圧部分において使用することができる最高又は最低の温度として設定された温度を

いう。この場合において、外気温の変化は考慮しないものとする。

設計地震動

保安法 液石則第6条(第一種製造設備に係る技術上の基準)、特定設備検査規則第 13 条(耐震設

計)、耐震告示第1条(定義)

耐震設計構造物に対する地震の影響を評価するための設計用の地震動をいい、耐震告示(高圧ガス

設備等耐震設計基準)において用いられる用語である。

液化石油ガス保安規則では、貯槽(貯蔵能力が 3 トン以上のものに限る。)及び配管(経済産業大

臣が定めるもの。)並びにその支持構造物及び基礎(耐震設計構造物という。)は、耐震設計構造物の

設計のための地震動(設計地震動という。)、設計地震動による耐震設計構造物の耐震上重要な部分に

生じる応力等の計算方法、耐震設計構造物の部材の耐震設計用許容応力その他の経済産業大臣が定め

る耐震設計の基準により、地震の影響に対して安全な構造とすることとなっている。

「た」

耐圧試験

Ⅰ 保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備に係る技術上の基準)

高圧ガス設備は、常用の圧力の 1.5 倍以上の圧力で水その他の安全な液体を使用して行う耐圧

に合格することとなっている。ただし、液体を使用することが困難であると認められるときは、

常用の圧力の 1.25 倍以上の圧力で空気、窒素等の気体を使用して行う耐圧試験も認められる。(第

二種特定設備を除く。)

(参考)耐圧試験は被試験体に常用圧力以上の負荷をかけて、ふくらみ、伸び、漏えいの異常を

確認することから次のようなことに留意して行う。

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① 耐圧試験に従事する者は、作業に必要な最少限度の人数の者とし、観測等の場合、適

切な障害物を設け、そのかげで行うようにすること。

② 耐圧試験を行う場所及びその付近は、よく整頓して、緊急の場合の避難の便を図ると

ともに二次的な人体のへの危害が生じないように行うこと。

(参考)例示基準の「15.耐圧試験及び気密試験」を参照

Ⅱ 液石法 規則第 18 条(供給設備の技術上の基準)、同法規則第 44 条(消費設備の技術上の基

準)

※液石法の「耐圧試験」の項目を参照

第一種置場距離 ⇔ 第二種置場距離

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

製造所(充てん所の容器置場(プラットホーム))及び貯蔵所の容器置場の面積により、第一種保

安物件に対応する離隔距離「 l1 」 となる。容器置場の面積に応じて表又は算式により計算する。

なお、所定の構造の障壁を設けた場合は、第一種保安物件に対して有すべき距離は、「 l3 」以上で

よい。

また、距離の起点は容器置場の外面からとなる。

X

0≦X<8 8≦X<25 25≦X

l1 9√2 4.5√X 22.5

l2 6√2 3√X 15

l3 0 2.25√X 11.25

l4 0 1.5√X 7.5

第一種ガス ⇔ 第二種ガス ⇔ 許可 ⇔ 第三種ガス

保安法 第 5 条(製造の許可等) → 政令第 3 条(政令で定めるガスの種類等)

第一種ガスとは、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン、窒素、二酸化炭

素、フルオロカーボン(可燃性のものを除く。)又は空気をいい、第一種ガスの数値は 300 立方メー

トルである。

即ち、圧縮、液化その他の方法で処理することができるガスが第一種ガスであって、300 立方メー

トルを超える設備を使用して高圧ガスの製造をしようとする者は、事業所ごとに、都道府県知事の許

可を受けなければならない。

(参考)第二種ガスとは、第一種ガス以外のガスであって、主として可燃性ガスをいう。

ただし、空気については高圧ガスの分類上は支燃性ガスである。

第一種製造者 ⇔ 許可

保安法 第 5 条第 1 項第1号 → 液石則第 3 条(第一種製造者に係る製造の許可の申請)

保安法第5条の都道府県知事の許可を受けた者を第一種製造者といい、液化石油ガスの場合は圧縮、

液化その他の方法で処理することができるガスの容積が一日 100 ㎥以上(不活性ガスの場合は 300

㎥)である設備を使用して高圧ガスを製造しようとする者が該当する。(冷凍を除く。)

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第一種製造設備・第二種製造設備

保安法 液石則第 2 条第1項第 21号・22 号(用語の定義)

液石則の適用を受ける第一種製造者のうち処理能力が 100 ㎥以上である者の製造設備のうち、貯槽

又は導管を設置する定置式製造設備であって、液化石油石油ガススタンドを除いたものを第一種製造

設備という。

(参考)処理能力が 100 ㎥未満であって、貯槽又は導管を設置しない定置式製造設備(液化石油ガス

スタンドを除く。)を第二種製造設備という。

第一種設備距離 ⇔ 第二種設備距離

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

用語の定義により定められている。貯蔵能力(単位 kg)に対応する距離(単位 メートル)であ

って、「L1」で表される。第一種保安物件との設備距離となる。

(参考)巻末「別紙1」の「液化石油ガス保安規則の保安物件との保安距離(離隔距離)計算根拠等

を参照

第一種貯蔵所 ⇔ 第二種貯蔵所

保安法 第 16 条(貯蔵所)

容積 300 立方メートル(当該ガスが政令で定めるガスの種類に該当するものである場合にあっては、

当該政令で定めるガスの種類ごとに 300 立方メートルを超える政令で定める値)以上の高圧ガスを貯

蔵するときは、あらかじめ都道府県知事の許可を受けて設置する貯蔵所(第一種貯蔵所)においてし

なければならない。

なお、貯蔵する高圧ガスが液化ガス又は液化ガス及び圧縮ガスであるときは、液化ガス 10 ㎏をも

つて容積 1 立方メートルとみなすこととなる。

また、第一製造者が許可を受けたところに従って高圧ガスを貯蔵するとき、又は販売事業者が貯蔵

施設において貯蔵するときはこの限りでない。

(参考)第一種貯蔵所の貯蔵量は次のとおりとなる。

第一種保安物件 ⇔ 第二種保安物件

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

第一種保安物件とは、学校、病院、劇場、児童福祉施設、重要文化財、博物館施設、駅舎及びプラ

ットホーム、百貨店及び旅館等の施設であって、安全の確保をするうえで重要な施設及び不特定かつ

多数の者を収容することを目的とする建築物、施設等をいう。

※液石法の「第一種保安物件」に同じ。

第三種ガス(貯蔵所) ⇔ 第一種ガス ⇔ 第二種ガス ⇔ 製造

保安法 第 16 条(貯蔵所) → 政令第 5 条(政令で定めるガスの種類等)

第一種貯蔵所において貯蔵しなければならない高圧ガスのガス種と容積の関係について、政令で定

める中に第三種ガスの記述がある。現在、省令等では第三種ガスは具体的に指定されていない。

(参考)第一ガス及び第二種ガスは、高圧ガスの製造許可に関係するガス種とガス量であって、第三

種ガスとは第一種貯蔵所の貯蔵許可に係ることとなるので注意する。

第一種ガス(主として不活性ガス) 3,000 立方メートル以上

第二種ガス(上記以外のガス) 1,000 立方メートル以上(※液化ガスでは 10,000kg)

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第二種置場距離 ⇔ 第一種置場距離

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

製造所(充てん所の容器置場(プラットホーム))及び貯蔵所の容器置場から第二種保安物件に対

する離隔距離「 l2 」であって、第一種置場距離と同様に計算される。

なお、所定の構造の障壁を設けた場合は、第一種保安物件に対して有すべき距離は、「 l4 」以上

でよい。

X

0≦X<8 8≦X<25 25≦X

l1 9√2 4.5√X 22.5

l2 6√2 3√X 15

l3 0 2.25√X 11.25

l4 0 1.5√X 7.5

第二種ガス ⇔ 第一種ガス ⇔ 製造 ⇔ 第三種ガス(貯蔵所)

保安法 第 5 条(製造の許可等) → 政令第 3 条(政令で定めるガスの種類等)

第一種ガス(主として不活性ガス)以外のガスであって、第三種ガスを除いたものを第二種ガスと

いい、第二種ガスの数値は 100 立方メートルである。

即ち、第二種ガスであって、100 立方メートルを超える設備を使用して高圧ガスの製造をしようと

する者は、事業所ごとに、都道府県知事の許可を受けなければならない。

(参考)第一種ガスとは、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン、窒素、二

酸化炭素、フルオロカーボン(可燃性のものを除く。)又は空気をいう。

なお、第三種ガスについては、現在具体的なガス指定がされていない。

※高圧ガス保安法の「第三種ガス」を参照

第二種製造者

保安法 第 5 条第 2 項第 1 号・2 号 → 規則第 3 条(第二種製造者に係る製造の事業の届出)

高圧ガスの製造をする者であって、第一種製造者以外の者のうち、次のいずれかに該当するものを

第二種製造者といい、事業所ごとに、事業開始の日の 20 日前までに都道府県知事に届け出なければ

ならない。

(参考)① 一日の処理量が 100 ㎥(不活性ガス及び空気にあっては 300 立方メートル)未満の製造

者(冷凍を除く。)

② 冷凍保安規則に基づく冷媒ごとの所定の冷凍能力(施行令第4条)以下のもの

第二種製造者等

保安法 第 27 条(保安教育)

保安教育計画を定め忠実に従業者に実行しなければならない対象事業者として、第二種製造者、第

一種貯蔵所若しくは第二種製造者の所有者若しくは占有者、販売業者又は特定高圧ガス消費者を「第

二種製造者等」といっている。

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第二種設備距離 ⇔ 第一種設備距離

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

用語の定義により定められている。貯蔵能力(単位 kg)に対応する距離(単位 メートル)であ

って、「L4」で表される。

(参考)巻末「別紙1」の「液化石油ガス保安規則の保安物件との保安距離(離隔距離)計算根拠等

を参照

第二種貯蔵所 ⇔ 第一種貯蔵所

保安法 第 17 条の2(貯蔵所) → 第 26 条(第二種貯蔵所の設置の届出)

容積 300 ㎥(第一種貯蔵所を除き、政令で定める種類ごとに定める値)以上での高圧ガスを貯蔵す

るときは、あらかじめ都道府県知事に届け出て設置する第二種貯蔵所においてしなければならない。

なお、貯蔵する高圧ガスが液化ガス又は液化ガス及び圧縮ガスであるときは、液化ガス 10 ㎏をも

つて容積 1 立方メートルとみなす。

また、第一貯蔵所と同様に第一種製造者及び販売事業者の供給設備・貯蔵設備は除かれる。

(参考)第一種貯蔵所を除き、政令で定める種類ごとに定める値は次のとおり。

第二種保安物件 ⇔ 第一種保安物件

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

第一種保安物件以外の建築物であって、住居の用に供するもので、販売所(事業所)の存する敷地

と同一敷地内にあるものを除く。

(参考)別荘、飯場の仮設宿泊所、工場の宿直室等は含まれ、運転手の仮眠所、守衛の詰所は含まれ

ない。

※液石法の「第二種保安物件」に同じ。

帳簿

Ⅰ 保安法 第 60 条 → 規則第 93 条(帳簿)

第一種製造者、第一種貯蔵所又は第二種貯蔵所の所有者又は占有者、販売業者、容器製造業者及

び容器検査所の登録を受けた者は、帳簿を備えて必要事項を記載し、保存しなければならない。

なお、第一種製造者については、製造施設に異常があった場合に異常があった年月日及びそれに

対してとつた措置について記載の日から 10 年間保存しなければならない。

(参考)規則第 93 条の帳簿(第一種貯蔵所及び第二種貯蔵所については省略)

第一種

製造者

液化石油ガスを容器に充てん

した場合

充てん容器の記号及び番号、充てん容器ご

との充てん質量並びに充てん年月日

液化石油ガスを容器により

授受した場合

充てん容器の記号及び番号、授受先並びに

授受年月日

製造施設に異常があった場合 異常があった年月日及びそれに対してと

った措置

販売業者

液化石油ガスを容器により授

受した場合

・充てん容器の種類及び数

・販売の年月日

・販売先

法第 20 条の 5 第 1 項(周知さ

せる義務等)の周知を行った

場合

・周知に係る消費者の氏名又は名称及び住

・周知をした者の氏名

・周知の年月日

第一種ガス(主として不活性ガス) 300 立方メートル以上 3,000 立方メートル未満

第二種ガス(上記以外のガス) 300 立方メートル以上 1,000 立方メートル未満

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Ⅱ 液石法 第 81 条 → 規則第 131 条(帳簿の記載)

※液石法の「帳簿」の項目を参照

貯槽

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

液化石油ガスの貯蔵設備であって、地盤面に対して移動することができないもの

貯蔵所 ⇔ 第一種貯蔵所、第二種貯蔵所を参照

貯蔵能力

保安法 液石則第 2 条(用語の定義)

貯蔵設備に貯蔵することができる液化石油ガスの数量であって、貯蔵設備が貯槽(バルク貯槽を除

く。)である場合にあっては次のイの算式により、バルク貯槽については次のロの算式(地盤面下に

設置するものであって、内容積が 2,000 リットル以上のものにあっては次のイの算式)により、容器

である場合にあっては次のハの算式により得られたもの

イ W=C1wV

ロ W=0.85wV

ハ W=V/C2

これらの式において、W、C1、w、V 及び C2は、それぞれ次の数値を表すものとする。

W :貯蔵設備の貯蔵能力(単位 キログラム)の数値

C1 :0.9(低温貯槽にあっては、その内容積に対する液化ガスの貯蔵が可能な部分の容積の比

の値)

w :貯槽の常用の温度における液化石油ガスの比重(単位 キログラム毎リットル)の数値

V :貯蔵設備の内容積(単位 リットル)の数値

C2 :容器保安規則第 22 条に規定する数値

定期自主検査

保安法 第 35 条の 2 → 液石則第 81 条(定期自主検査を行う製造施設等)

第一種製造者、第二種製造者で液化石油ガスの一日の製造量 30 立方メートル以上である者又は特

定高圧ガス消費者は、定期に保安のための自主検査を行い、その記録を作成し、これを保存しなけれ

ばならない。

適用除外

保安法 第3条(適用除外)

圧力の高い蒸気や他の法律で規制されている施設内で使用されている高圧ガスは、該当する法令に

基づき規制を受けていることから、高圧ガス保安法は適用とならない。

(参考)保安法の適用とならない高圧ガスとは次のとおり。

① 高圧ボイラー及びその導管内における高圧蒸気

② 鉄道車両のエアコンディショナー内における高圧ガス

③ 船舶安全法の規定の適用を受ける船舶及び海上自衛隊の使用する船舶内における高圧ガス

④ 鉱山保安法の鉱山の所在する当該鉱山における鉱業を行うための設備内における高圧ガス

⑤ 航空法の航空機内における高圧ガス

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⑥ 電気事業法の電気工作物内における高圧ガス

⑦ 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の原子炉及びその附属施設内に

おける高圧ガス

⑧ その他災害の発生のおそれがない高圧ガスであって政令(第 2 条第 3 項)で定めるもの

ディスペンサー

保安法 液石則第 8 条(液化石油ガススタンドに係る技術上の基準)

自動車用容器に充てんした液化石油ガスの量を計量するために使用される計量器をディスペンサ

ーと呼んでいる。自動車用容器への充てんは、液体の液化石油ガスの容積(体積:ℓ)の表示によっ

て行われる。

(参考)圧縮天然ガス自動車、液化天然ガス自動車、水素燃料電池自動車等に充てんするガスの計量

も同様なディスペンサーで行われる。

特定高圧ガス

保安法 第 24 条の2 → 政令第7条第1項及び第 2 項 高圧ガスであって、消費に際し災害の発生を防止するため特別に注意を要するものとして、モノシ

ラン、ホスフィン、アルシン、ジボラン、セレン化水素、モノゲルマン、ジシランの圧縮ガス及び液 化ガス並びに高圧ガスであって、相当程度貯蔵して消費する際に公共の安全を維持し、又は災害の発 生を防止するために特別に注意を要するものとして、圧縮水素、圧縮天然ガス、液化酸素、液化アン モニア、液化石油ガス及び液化塩素の 13 種類の高圧ガスが特定高圧ガスに指定され、貯蔵数量が定 められている。 その中の液化石油ガスにあっては、質量 3,000kg 以上を貯蔵して消費する者、又はその消費に係る

事業所以外の事業所から導管により供給を受ける者は、事業所ごとに、消費開始の日の 20 日前まで に都道府県知事に届け出なければならない。

(参考)第一種貯蔵所及び第二種貯蔵所であって、質量 3,000kg以上を貯蔵し、かつ、消費するも のにあっては特定高圧ガス消費者に該当することから、届け出が必要である。

特定高圧ガス消費者 ⇔ 特定高圧ガス

保安法 第 24 条の 2 第 1 項、第 2 項 → 規則第 51 条~第 58 条(特定高圧ガスの技術上の基準等)

特定高圧ガスを消費する者を「特定高圧ガス消費者」という。

特定施設 ⇔ 保安検査

保安法 第 35 条 → 液石規則第 77 条(特定施設の範囲等)

第一種製造者の製造施設であって、高圧ガスの爆発その他災害が発生するおそれがある製造のため

の施設のうち、定期に都道府県知事、高圧ガス保安協会又は指定保安検査機関が行う保安検査を受け

なければならないものをいう。

(参考)液化石油ガスを取り扱っている充てん所、工業消費施設はすべてが特定施設に含まれ、1 年

に 1 回行う保安検査の対象となる。

なお、製造施設であって、特定施設以外の製造施設は製造細目告示第 13 条第 2 項により、

次のイ、ロのいずれにも適合するもの又はハに適合するものは保安検査が適用されないものと

なる。

イ 製造設備が圧縮、液化その他の方法で処理することができるガスの容積が一日百立方メー

トル未満の製造施設であって、他の製造施設とガス設備で接続されていないもので、かつ、

他の製造施設の機能に支障を及ぼすおそれのないもの。

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ロ 当該製造施設における製造設備の高圧ガス設備の外面から当該施設以外の可燃性ガスの製

造施設の高圧ガス設備(可燃性ガスの通る部分に限る。)に対し 5 メートル以上、酸素の製造

施設の高圧ガス設備(酸素の通る部分に限る。)に対し 10 メートル以上の距離を有すること。

ハ 製造設備が液化石油ガス法第 37 条の 4 第 1 項の充てん設備(バルクローリ)であって、そ

の設備が保安検査を受けているもの又は高圧ガス保安協会又は指定保安検査機関が行う保安

検査を受け、その旨を都道府県知事に届け出た場合

特定設備検査合格証

保安法 法第 56 条の 3~第 56 条の 5 → 液石則第2条(用語の定義)、 特定則第56条(表

示)

バルク供給設備に使用されているバルク貯槽は、特定則に基づき製作され「特定設備」として検査

に合格したときは特定設備の厚肉の部分の見やすい箇所に明瞭に、かつ、消えないように所定の事項

について打刻するか銘板を付すほか、特定設備検査合格証が交付されている。

(参考)バルク貯槽について、貯槽を更新する場合には特定設備検査合格証の返納の義務があること

から、証明書の取扱いについては十分に注意すること。

特定変更工事

保安法 第 14 条(製造のための施設等の変更)、第 19 条(第一貯蔵所)、第 20 条(完成検査)

第一種製造者及び第一種貯蔵所の所有者又は占有者は、その設備について位置、構造若しくは設備

の変更の工事等をする場合は都道府県知事の許可を受けなければならないが、変更工事の許可が必要

なものを特定変更工事という。なお、特定変更工事は完成検査を受けなければ使用することができな

い。

(参考)軽微な変更の工事は特定変更工事に該当しない。

取扱主任者

保安法 第 28 条第 2 項 → 液石則第 71条(取扱主任者の選任)

特定高圧ガスの消費者が選任すべき取扱主任者は、次のいずれかに該当する者を選任しなければな

らない。

① 特定高圧ガス消費者が消費するするものと同一の種類の高圧ガスの製造又は消費に関し 1 年以

上の経験を有する者

② 学校教育法の大学若しくは高等専門学校において理学若しくは工学に関する課程を修めて卒業

した者、協会が行う特定高圧ガスの取扱いに関する講習の課程を修了した者又は学校教育法によ

る高等学校若しくは工業学校において工業に関する課程を修めて卒業し、かつ、特定高圧ガスの

製造又は消費に関し 6 月以上の経験を有する者

③ 甲種化学・乙種化学・甲種機械若しくは乙種機械責任者免状の交付を受けている者又は丙種化

学責任者免状の交付を受けている者

導管

保安法 第 23 条第 3 項 → 液石則第 50 条(導管による移動に係る技術上の基準)

高圧ガスを事業所外に輸送し、又は事業所外から受け入れるために使用する管をいう。従って、設

備や事業所内の施設を構成する管(これは配管と呼ばれる。)とは区別される。

(参考)導管の起点(終点)は、一般的には事業所の境界線に最も近い事業所内のバルブとされる例

が多い。また、「導管による高圧ガスの輸送」は「高圧ガスの製造」に含まれる。

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認定保安検査実施者

保安法 第 35 条第 1 項第 2 号

自ら特定施設に係る保安検査を行うことができる者として経済産業大臣の認定を受けている第一

種製造者をいう。

「は」

廃棄

保安法 第 25 条(廃棄) → 液石規則第 59 条~第 60 条(廃棄に係る技術上の基準等)

高圧ガスの廃棄は、容器とともに行わないこと。周囲の火気との距離、通風の良い場所を選び少量

ずつ行うこと。また、廃棄を継続かつ反復してするときは、液化石油ガスの滞留を検知するための措

置を講じてすることなどの定めがある。

廃止等の届出

保安法 第 21 条(製造等の廃止等の届出) → 液石則第 42 条(液化石油ガスの製造の開始又は

廃止の届出)

第一種製造者等は、高圧ガスの製造を開始し、又は廃止をしたときは、遅滞なく、その旨を都道府

県知事に届け出しなければならない。

なお、製造の開始の届け出は第一種製造者のみ適用となっている。

① 第一種製造者は、製造の開始又は廃止をしたとき。

② 第二種製造者は、製造の廃止をしたとき。

③ 第一種貯蔵者又は第二種貯蔵所の所有者又は占有者は、廃止をしたとき。

④ 販売事業者は、販売の事業を廃止したとき。

販売主任者 ⇔ 高圧ガス販売主任者

表示(保安法)

1 保安法第 56 条の 5 → 特定設備検査規則第 56 条(表示)

特定検査設備を受けた者が特定設備検査合格証の交付を受けたときは、遅滞なく、その特定設備

の肉厚の部分の見やすい個所に明瞭に、かつ、消えないように表示をしなければならない。

(参考)特定設備とは、高圧ガス設備のうち、高圧ガスの爆発その他の災害の発生を防止するため

設計の検査、材料の品質の検査又は製造中の検査を行うことが特に必要なものとして定めら

れたものをいう。

液化石油ガスの充てん所内の対象設備として、貯槽、ポンプ、圧縮機、液面計等がある。

2 保安法第 46 条 → 容器則第 10 条(表示の方式)

※容器関係規則の「表示」の項目を参照

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百立方メートル ⇔ 第二種ガス・第一種ガス ⇔ 許可

保安法 第 5 条(製造の許可等)

一日に圧縮、液化その他の方法で処理することができるガスの容積 100 立方メートル以上である事

業所は都道府県知事の許可を受けなければならない。

なお、政令第 3 条で危険性の少ない不活性ガス等(第一種ガス)は 300 立方メートル以上が許可と

なる。

不活性ガス

保安法 一般高圧ガス保安規則第 2 条(用語の定義)

ガスのうち、化学反応を起こしにくいものの分類であり、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプト

ン、キセノン、ラドン、窒素、二酸化炭素、フルオロカーボン(可燃性のものを除く。)となる。

(参考)燃焼性などによる分類では不燃性ガスに分類される。なお、空気は支燃性ガスである。

保安係員の選任

保安法 第 27 条の 2 第 4 項 → 液石第 64 条(保安係員の選任等)

第一種製造者等は、製造施設区分ごとに、甲種化学・乙種化学・丙種化学・甲種機械・乙種機械の

責任者免状の交付を受けている者であって、液化石油ガス又は可燃性ガスの製造等に関する 1 年以上

の経験を有する者と同等以上である経験を有する者のうちから、保安係員を選任しなければならない。

液化石油ガス製造施設につき従業員の交替制をとっているときは、交替制のために編成された従業

員の単位ごとに、保安係員を選任しなければならない。

保安係員の職務

保安法 第 32 条 → 液石則第 74 条(保安係員の職務)

保安係員は、製造のための施設の維持、製造の方法の監視その他高圧ガスの製造に係る保安に関す

る技術的な次の事項を管理する。

① 製造施設の位置、構造及び設備の技術上の基準に適合するよう監督すること。

② 製造の方法が技術上の基準に適合するよう監督すること。

③ 定期自主検査の実施を監督すること。

④ 製造施設及び製造の方法について巡視及び点検を行うこと。

⑤ 製造に係る保安についての作業標準等の作成に関し、助言を行うこと。

⑥ 災害の発生のそれがある場合における応急措置を実施すること。

保安係員等の講習

保安法 法第 27 条の 2 → 液石則第 66 条(保安係員等の講習)

保安係員(第二種製造者の係員も含む。)、保安主任者は、免状の交付を受けた日の属する年度の翌

年度から 3年以内、保安企画推進員は選任されて 6月以内に第一回の講習を受講しなければならない。

第二回の講習は、第一回の講習を受けた日の属する年度の翌年度の開始の日から 5 年以内に受け

る必要があり、第三回以降の講習についても同様となる。

保安監督者(通称) ⇔ 保安統括者の選任等

保安法 第 27 条の 2 → 液石則第 62 条(保安統括者の選任等)

一般則第 64 条(保安統括者の選任等)

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「処理能力が 25 万立メートル未満の事業所において、専ら液化石油ガスを燃料として使用する車

両に固定された容器に液化石油ガスを充てんする者(オートガススタンド)であって、甲種化学、 乙

種化学、丙種化学、甲種機械、乙種機械責任者免状の交付を受けたものであり、かつ、液化石油ガ

スの製造に関し 6 月以上の経験を有する者にその製造に係る保安について監督させる者」を一般的

に保安監督者と呼んでいる。

また、上記と同様の処理能力であって、専ら製造する高圧ガスの種類に応じて天然ガススタンド、

圧縮水素スタンドも保安監督者となっている。

従って、前述の保安監督者が対応する製造施設には保安統括者の選任は不要となっている。

(参考)「保安について監督させる者」は、それぞれの事業所で 1 名以上選任することとし、代理者

の選任は不要である。また、交替制をとっている事業所であっても、それぞれの直に監督者が

常駐する必要はないが、監督者が不在の際の連絡体制を確保する必要がある。

保安教育

Ⅰ 保安法 第 27 条(保安教育)

第一種製造者は、その従業者に対する保安教育計画を定め、忠実に実行しなければならない。ま

た、第二種製造者、第一種貯蔵所若しくは第二種貯蔵所の所有者若しくは占有者、販売業者又は特

定高圧ガス消費者は、その従業者に保安教育を施さなければならない。

(参考)高圧ガス保安協会は、高圧ガスによる災害の防止に資するため、高圧ガスの種類ごとに保

安教育計画を定め、又は保安教育を施すに当たって基準となるべき事項を作成し、これを公

表しなければならない。

Ⅱ 液石法 第 18 条(保安教育)

※液石法の「保安教育」の項目を参照

保安技術管理者の選任等

保安法 第 27 条の 2 、第 32 条 → 液石則第 63 条(保安技術管理者の選任等)

第一種製造者等は、規則で定める処理能力に応じて製造保安責任者の資格及び製造に関する経験を

有する者のうちから、保安技術管理者を選任しなければならない。

なお、「保安統括者に製造保安責任者の資格及び製造に関する経験を有する者を選任している場合」

又は「処理能力が 50 万立法メートル未満の事業所において、専ら消費(燃焼以外の反応により消費

する場合を除く。)をする目的で液化石油ガスを製造し、又は専ら液化石油ガスを容器若しくは貯槽

に充てんする場合」については、選任をする必要はない。

保安技術管理者の職務は、保安統括者を補佐し、高圧ガスの製造に係る保安に関する技術的な事項

を管理することとなっている。

保安検査 ⇔ 特定施設

保安法 第 35 条(保安検査) → 液石則第 77 条(特定施設の範囲等)

第一種製造者であって特定施設については、都道府県知事が行う保安検査を 1 年に 1 回行うものと

する。

保安統括者(選任)

保安法 第 27 条の 2(保安統括者、保安技術管理者及び保安係員)

高圧ガス製造保安統括者を「保安統括者」という。保安統括者は事業所においてその事業の実施を

統括管理する者をもって充てなければならない。また、事業所ごとに保安統括者一人を選任しなけれ

ばならない。なお、必ずしも製造保安責任者免状を所有することは義務付けられていない。

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保安統括者等

保安法 第 33 条(保安統括者等)

保安統括者、保安技術管理者、保安係員、保安主任者若しくは保安企画推進員又は冷凍保安責任者

を総称して、保安統括者等という。

保安統括者(選任不要)

保安法 第 27 条の 2 → 液石則第 62 条第 1 項・第 2 項(保安統括者の選任等)

第一種製造者は、事業所ごとに保安統括者 1 人を選任しなければならないが、選任が不要なものと

して「処理能力が 25 万立法メートル未満の事業所において、専ら液化石油ガスを燃料として使用す

る車両に固定された容器に液化石油ガスを充てんする者であって、甲種化学、乙種化学、丙種化学、

甲種機械、乙種機械責任者免状の交付を受けたものであり、かつ、液化石油ガスの製造に関し 6 月以

上の経験を有する者にその製造に係る保安について監督させる者」となっている。

保安統括者等の職務等 ⇔ 保安統括者等 ⇔ 保安係員の職務

保安法 第 32 条(保安統括者等の職務等) 保安統括者は、高圧ガスの製造に係る保安に関する業務を統括管理する。

保安技術管理者は、保安統括者を補佐し、高圧ガスの製造に係る保安に関する技術的な事項を管理

する。(貯槽を設置して専ら液化石油ガスを充填する場合は 200 万㎥以上に限る。ただし特例あり。)

保安主任者は、保安技術管理者を補佐して、保安係員を指揮する。

保安企画推進員は、危害予防規程の立案及び整備、保安教育計画の立案等に関し、保安統括者を補

佐する。なお、保安主任者及び保安企画推進員の選任は、貯槽を設置して専ら液化石油ガスを充填す

る場合の高圧ガスの処理量が 200 万㎥以上の規模となる事業所限られる。

保安統括者等の代理者の選任等

保安法 第 33 条 → 液石則第 76 条(保安統括者等の代理者の選任等)

あらかじめ保安統括者、保安技術管理者、保安係員、保安主任者若しくは保安企画推進員又は冷凍

保安責任者(「保安統括者等」という。)の代理者を選任し、保安統括者等が旅行、疾病その他の事故

によってその職務を行うことができない場合に、その職務を代行させなければならない。

この場合において、保安技術管理者、保安係員、保安主任者又は冷凍保安責任者の代理者について

は製造保安責任者免状の交付を受けている者であって、高圧ガスの製造に関する経験を有する者のう

ちから選任しなければならない。

なお、保安企画推進の代理者については高圧ガスの製造に係る保安に関する知識経験を有する者で

認められる。

保安物件との距離(保安距離又は保安物件との離隔距離)

高圧ガスの製造施設等の貯蔵施設及び容器置場等は、第一種保安物件又は第二種保安物件から所定

の距離を確保しなければならないことから、各用語の説明は個々に記載している項目を参照し、巻末

に保安物件との保安距離の計算等を「別紙2」及び「別紙3」として添付しているので参照されたい。

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法律の目的

Ⅰ 保安法 第 1 条(目的)

「この法律は、高圧ガスによる災害を防止するため、高圧ガスの製造、貯蔵、販売、移動その他の

取扱を規制するとともに、民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的

な活動を促進し、もって公共の安全を確保することを目的とする。」となっている。

Ⅱ 液石法 第1条(目的)

「この法律は、一般消費者等に対する液化石油ガスの販売、液化石油ガス器具等の製造及び販売等

を規制することにより、液化石油ガスによる災害を防止するとともに液化石油ガスの取引を適正に

し、もって公共の安全を確保することを目的とする。」となっている。

防消火設備

保安法 液石則第 6 条(第一種製造設備の技術上の基準)

液化石油ガス(可燃性のガス)の製造施設、貯蔵所の貯蔵及び消費施設(ガスの種類に限定あり。)

に設けるべき防火設備と消火設備をいう。

防火設備とは、火災の予防及び火災による類焼を防止するためのものをいい、散水設備、固定式放

水銃、消火栓、スチームカーテン、水噴霧装置がある。また、消火設備とは、直接消火するためのも

のをいい、消火剤を放射する設備及び不活性ガス等による拡散設備をいう。

(参考)例示基準の「3.防火上及び消火上有効な措置」及び「26.防消火設備」を参照

輸入検査

保安法 第 22 条(輸入検査)

高圧ガスの輸入をした者は、輸入をした高圧ガス及びその容器について都道府県知事(陸揚地の管

轄)が行う検査を受け、技術上の基準(輸入検査技術基準)に適合していなければ移動してはならな

い。

(関連)保安法第 3 条第 2 項で、法第 40 条から第 56 条の 2 の 2(容器及び容器の附属品)まで及び

第 60 条から第 63 条(帳簿、事故届等)までの規定は、内容積が 1 デシリットル以下の容器及

び密閉しないで用いられる容器については、適用しないと条文に明記されている。しかしなが

ら、高圧ガスの輸入(高圧ガスびその容器)については法第 22 条が適用となることから、前

述の1デシリットル以下の容器等であっても高圧ガスの輸入検査はそもそも適用除外に該当し

ないこととなる。よって、高圧ガスの輸入は容器の大小に係わらず輸入検査が必要となること

に留意する。

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許可・届出用語関係一覧 [保安法]

都道府県知事への許可・届出等の区分

1.製造許可(法第 5 条第1項))、製造変更許可(法第 14 条)

(第一種製造所の設置及び製造のための施設の位置、構造若しくは設備の変更工事又は製造する

高圧ガスの種類若しくは製造の方法の変更(軽微な変更の工事は除く。))

例:液化石油ガスを1日に 100 ㎥以上の製造(第1種製造者という。)

2.貯蔵許可(法第 16 条)、貯蔵所変更許可(法第 19 条)

(第一種貯蔵所の設置及び位置、構造若しくは設備の変更工事(軽微な変更の工事は除く。)

例:液化石油ガスで 10,000 ㎏以上(液化ガスは 10kg=1 ㎥と換算)

事業(消費)開始の日の 20 日前までに都道府県知事に届け出

1.第二種製造者(法第5条第2項)

事業の開始又は製造の開始の 20 日前までに届け出(第1種製造者未満の製造量)

2.販売事業の届出(法第 20 条の 4)

高圧ガスの販売の事業を営もうとする者は、販売所ごとに事業開始の日の 20 日前までに都道

府県知事に届け出なければならない。(液化石油ガス法の販売事業を除く。)特例あり。

3.特定高圧ガスの消費(法第 24 条の 2)

液化石油ガス 3,000 ㎏以上を貯蔵して消費する者は、事業所ごとに、事業開始の日の 20 日前

までに都道府県知事に届け出なければならない。

都道府県知事に届け出(遅滞なく・あらかじめ)

1.第一種製造者の承継(法第 10 条)…(遅滞なく)

相続、合併又は分割があった場合

2.第二種製造者の承継(第 10 条の2)…(遅滞なく)

事業の全部を譲り渡し、相続、合併若しくは分割があった場合

3.第一種製造者の軽微な変更の工事(法第 14 条第 2 項)…(完成後遅滞なく)

変更許可対象となる以外の軽微な変更工事

4.第二種製造者の変更工事(法第 14 条第 4 項)…(あらかじめ)

施設の位置、構造若しくは設備の変更の工事をし、又は製造する高圧ガスの種類若しくは製造

の方法を変更(軽微な変更工事を除く。)

5.第一種貯蔵所の承継(法第 17 条)…(遅滞なく)

第一種貯蔵所の譲渡又は引渡し。

6.第二種貯蔵所の設置(法第 17 条の 2)…(あらかじめ)

高圧ガスを貯蔵する場合(第一種貯蔵所を除く。)

7.第一種貯蔵所の軽微な変更(法第 19 条第 2 項)…(その完成後遅滞なく)

位置、構造又は設備について軽微な変更の工事

8.第二種貯蔵所の変更の工事(法第 19 条第 4 項)…(あらかじめ)

位置、構造又は設備の変更の工事であって、軽微な変更の工事を除くもの。

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9.販売業者の承継(法第 20 条の 4 の 2)…(遅滞なく)

10.販売するガスの種類を変更(法第 20 条の 7)…(遅滞なく)

11.第一種製造者の開始又は廃止、第二種製造者の廃止(法第 21 条第 1 項、第 2 項)…(遅滞なく)

12.第一種貯蔵所・第二種貯蔵所の用途の廃止(法第 21 条第 4 項)…(遅滞なく)

13.販売業者の販売事業の廃止(法第 21 条第 5 項)…(遅滞なく)

14.特定高圧ガス消費者の変更(法第 24 条の 4 第 1 項)…(あらかじめ)

特定高圧ガス消費者の施設の位置、構造若しくは設備の変更の工事、又は消費するガスの種類

若しくは消費方法の変更(軽微な変更を除く。)

15.特定高圧ガス消費の廃止(法第 24 条の 4 第 2 項)…(遅滞なく)

16.危害予防規程の届け出(法第 26 条)(変更も同様)…(届け出)

17.保安統括者等の選任又は解任(規則第 65 条第 1 項)…(提出)

18.保安技術管理者又は保安係員の選任又は解任(規則第 65 条第 2 項)…(提出)

19.保安主任者又は保安企画推進員の選任又は解任(規則第 69 条)…(提出)

20.販売主任者の選任又は解任(規則第 72 条)…(提出)

21.取扱主任者の選任又は解任(規則第 73 条)…(提出)

22.保安統括者代理者の選任又は解任(規則第 76 条第 3 項)…(提出)

23.危険時の措置(法第 36 条)…(直ちに)

危険な事態の発見者 [発見者は直ちに、その旨を知事又は警察官、消防吏員若しくは消防団員

若しくは海上保安官に届け出なければならない。]

24.事故届(法第 63 条)…(遅滞なく)

第一種製造者、第二種製造者、販売業者、液化石油ガス法の販売事業者、高圧ガスを貯蔵し、

又は消費する者、容器製造業者、容器の輸入をした者その他高圧ガス又は容器を取り扱う者は、

事故が発生した場合は遅滞なく、その旨を都道府県知事又は警察官に届け出なければならない。

なお、高圧ガスの容器を喪失し、又は盗まれたときも同様とする。

1.完成検査(法第 20 条)

法第5条又は法第 16 条の許可を受けた者は、都道府県知事が行う完成検査を受けて技術上の

基準に適合していると認められた後でなければ、これを使用してはならない。ただし、高圧ガス

保安協会又は指定完成検査機関が行う完成検査を受けて、技術上の基準に適合していると認めら

れ、その旨を都道府県知事に届け出た場合はこの限りでない。

なお、製造施設及び貯蔵所の変更許可についても同様な手続きとなる。

2.輸入検査(法第 22 条)

高圧ガスの輸入をした者は、輸入をした高圧ガス及びその容器について行う検査

3.保安検査(法第 35 条)

第一種製造者は、定期に都道府県知事が行う保安検査を受けなければならない。特例あり。

なお、高圧ガス保安協会又は指定保安検査機関が行う保安検査を受けて、技術上の基準に適合

していると認められ、その旨を都道府県知事に届け出た場合はこの限りでない。

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保安法 液石則第 6 条の第一種製造設備に係る技術上の基準及び解釈(運用)

規則第 6 条 技術上の基準の解釈(運用)

第1項

第1号

「ハード面」

[警戒標]

警戒標とは、LPガス充填所 火気厳禁 無断立入禁止 LPガス容器置場○燃

高圧ガス 等

(関係例示基準:1.境界線・警戒標等標識を参照)

第2号

[保安距離]

地上・地下の貯蔵設備及び処理設備と保安物件との保安距離(離隔距離)の考え方

※巻末の別紙1及び2を参照

第3号

[障壁構造等]

・イ、ロ:厚さ 12cm の鉄筋コンクリート、厚さ 15cm のコンクリートブロック又

は鉄板の厚さ 6mm の鉄板(3.2mm 厚さで 40cm×40cm 補強でも可)

(関係例示基準:2.障壁を参照)

・ハ:防火上及び消火上有効な措置とは、水噴霧装置で貯蔵設備等の表面積

1 ㎡につき 7 ℓ/min を最大 20 分間放射できる水源と操作位置は 5m離れる。

※ 水噴霧装置等の水量は最大水量 30 分間以上連続して放射できる水源確保

(関係例示基準:3.防火上及び消火上有効な措置を参照)

第4号

[保安物件密集地

域]

第一種保安物件又は第二種保安物件の密集する地域とは、国勢調査による「人口集

中地区」に該当する地域であって、特に公共の安全を維持する必要性がある地域は

貯槽を地盤面下埋設する。

(参考:JR 武蔵野線の都心側内はほぼ全域が該当する。)

第5号

[貯槽の埋設基

準]

地下タンクの構造等:貯槽室(砂詰方式・水没方式・強制換気方式)を 0.6m以上

地盤面から下に設置

(関係例示基準:4.貯槽室の防水措置及び 5.貯槽を貯槽室に設置する場合の埋設

基準(貯槽室の防水措置を除く。)を参照)

第6号

[腐食防止措置]

半地下タンクの半地下部分の腐食防止

(関係例示基準:7.地盤面下にある部分の腐食を防止する措置を参照)

第7号

[流動防止措置]

火気を取り扱う施設から 8m 確保又は流動防止措置(高さ 2mの防火壁又は障壁で

迂回距離 8mを確保、防火戸・網入りガラスを使用し二重扉等)

(関係例示基準:8.流動防止措置を参照)

第8号

[貯槽間距離]

3000 ㎏以上の貯槽は他の貯槽に 1m 又は貯槽相互の最大直径の和の1/4 の長さの

いずれか大なるものに等しい距離以上の距離を確保

第9号

[貯槽の識別表

示]

ガスの名称を朱書き又は標紙を貼付け ※地盤面下埋設貯槽にも適用される。

地下埋設貯槽にあっては容易にわかる標識を掲げる。

(関係例示基準:9.液化石油ガスの貯槽であることが容易にわかる措置を参照)

第 10 号

[流出防止措置]

貯蔵能力千トン以上の貯槽には流出防止の防液堤(防油堤の容量は貯蔵能力相当容

量)を設置

(関係例示基準:10.液化石油ガスの流出を防止するための措置を参照)

第 11 号

[防液堤]

防液堤の内側及び外側 10m以内には関係施設以外は設置せず。(漏えい時、広い範

囲に火災・爆発等の影響を防止)

第 12 号

[滞留防止措置]

構造物内に設置した場合は通風の良い構造とする。(換気口の通風可能面積の合計

は、設備の設置された室又は容器置場の床面積 1 ㎡につき 300 ㎠以上で 2 方向以

上に分散設置する。)

(関係例示基準:11.滞留しない構造を参照)

第 13 号

[ガス設備の気密

な構造]

ガス設備は気密な構造(※高圧ガス設備以外の設備であっても気密であること。)

第 14 号

[ガス設備に使用

する材料の制限]

化学的成分・機械的性質の確保(ガス設備の材料は、ガスの種類、圧力等に応じた

ものを使用する。)

(関係例示基準:12.ガス設備等に使用する材料を参照)

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第 15 号

[高圧ガス設備の

基礎]

基礎は不同沈下等によるひずみを生じないよう構造物で設置し、1 トン以上の貯槽

の支柱は同一の基礎に緊結(横置円筒形貯槽の場合は左右の基礎(フーチング)が

地下部分で完全につながっていること。)

(関係例示基準:13.高圧ガス設備等の基礎を参照)

第 16 号

[貯槽の沈下状況

の測定]

1 トン以上の貯槽は、貯槽基礎部分等に沈下測定基準点(一般的には 4 か所)を設

けて年 1 回(保安検査時)レベル計等を用いてベンチマークとの沈下の程度を測定

し、沈下の程度により基礎部分を修正する。

(関係例示基準:14.貯槽の沈下状況の測定等を参照)

第 17 号

[高圧ガス設備の

耐圧性能]

・常用圧力の 1.5 倍以上(水・安全な液体)……第二種特定設備(1.3 倍以上)

・ 〃 1.25 倍以上(空気・窒素等)……… 〃 (1.1 倍以上)

(関係例示基準:15.耐圧試験及び気密試験を参照)

第 18 号

[高圧ガス設備の

気密性能]

常用の圧力以上の圧力で行なう気密試験(ガス圧試験)

(関係例示基準:15.耐圧試験及び気密試験を参照)

第 19 号

[高圧ガス設備の

強度等]

常用の圧力・温度において発生する最大の応力に適応した十分な強度と圧力に適応

した使用材料・肉圧(強度)を有するもの。

(関係例示基準:16.高圧ガス設備及び導管の強度を参照)

第 20 号

[製造設備の耐震

設計構造]

貯蔵能力 3 トン以上の貯槽及び所定の配管並びに塔類(長さ 5m以上)の支持構造

物及び基礎は、耐震設計の基準により地震に対して安全な構造とする。

第 21 号

[高圧ガス設備の

圧力計及び安全

装置]

圧力計は常用の圧力を相当程度異にする又はおそれのある区分ごとに設置する。

許容圧力以下に戻す安全装置(安全弁又は逃がしライン)等の安全装置を設ける。

(関係例示基準:17.圧力計及び許容圧力以下に戻す安全装置を参照)

第 22 号

[安全弁の放出

管]

放出管は地盤面から 5mの高さ又は貯槽の頂部から 2mのいずれか高い位置であっ

て周囲に着火源等のない安全な位置に設置。

(関係例示基準:18.安全弁、破裂板の放出管の開口部の位置を参照)

第 23 号

[低温貯槽の圧潰

防止措置]

外部の圧力より低下することを防止する措置(負圧防止措置)

(関係例示基準:19.負圧を防止する措置を参照)

第 24 号

[貯槽の液面計]

丸形ガラス液面計は使用不可。

ガラス液面計を使用するときは、大量漏えいを防止するために自動式(ボール式チ

ャッキ弁)及び手動弁を設置する。

(関係例示基準:20.液面計等を参照)

第 25 号

[貯槽の元バル

ブ]

貯槽の送り出し又は受け入れ配管の直近にバルブ(貯槽の元バルブ)を設けて、使

用時以外は閉止しておく。

(関係例示基準:21.貯槽に取り付けた配管に設けるバルブを参照)

第 26 号

[緊急遮断装置

等]

[5,000ℓ以上の貯槽で液状の LPG を送り出し又は受け入れ配管から漏えい時に速

やかに遮断する装置(弁)を設ける。操作部は貯槽から 5m 以上離れた位置で 2 ヵ

所以上に設ける。停電時にも操作が求められていることから、液(油)圧・気圧・バ

ネ式等がある。

(関係例示基準:22.液化ガスが漏えいした際に速やかに遮断する措置(緊急遮断

装置等を参照)

第 27 号

[電気設備の防爆

性能構造]

電気設備は設置場所に応じた防爆性能を有する構造であること。

※「液化石油ガス保安技術」3.6 電気設備の防爆構造・静電気対策および保安電力

等、及び付録 5. LP ガス設備における危険個所の例を参照

第 28 号

[貯槽の支柱の温

度上昇防止措置]

貯槽の支柱に対して講ずる耐熱及び冷却上有効な措置とは、水噴霧装置及び散水装

置又は消火栓をいう。

(関係例示基準:23.耐熱及び冷却上有効な措置を参照)

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第 29 号

[ガス漏えい検知

警報設備]

ガス漏えい検知警報設備は、携帯式のガス検知器ではなく、固定されたガス漏えい

検知警報設備であって、多点の検知部と個々の警報部を持ち停電時においても検知

できる機能を有している。検出端部は屋外の製造施設の周囲 20m(屋内は 10m)

につき 1 個以上の割合で計算した数を設置

(関係例示基準:24.ガス漏えい検知警報設備とその設置場所を参照)

第 30 号

[静電気除去措

置]

静電気を除去する措置とは、貯槽、回転機械等は単独で接地(アース)し、配管等

で接続する場合はボンディンング用接続線により接続し設置する。

接地抵抗値総合 100Ω以下、避雷設備を設ける場合は総合 10Ω以下とする。

(関係例示基準:25.静電気の除去を参照)

第 31 号

[防消火設備]

防火設備とは水噴霧装置、散水装置、消火栓等をいい、消火設備とは粉末消火器、

不活性ガス等による拡散設備等をいう。

散水装置は対象設備の表面積 1 ㎡につき 5ℓ/min 以上の水量を散水

(関係例示基準:26.防消火設備を参照)

第 32 号

[保安電力等]

停電等により機能が失われることのない措置とは、一般的に保安電力といわれ、自

家発電(エンジン駆動発電等)、蓄電池装置等、直ちに切り替えることができる方

式でなければならない。

(関係例示基準:27.停電等により設備の機能が失われることのないための措置(保

安電力等)を参照)

第 33 号

[緊急時の通報設

備]

通報設備とは(ページング設備、構内電話、構内放送等)、サイレン、携帯用拡声

器、メガホン(敷地面積 1,500 ㎡以下に限る。)等が該当する。

(関係例示基準:28.通報のための措置を参照)

第 34 号

[バルブ等の誤操

作防止措置]

開閉表示等(開閉方向、流体名及び流れ方向等)

(関係例示基準:29.バルブ等の操作に係る適切な措置を参照)

第 35 号

[容器置場の位

置、構造等]

液化石油ガス充てん所における充てん容器等のプラットホーム上における貯蔵の

基準:警戒標識、二階建以下、保安距離(置場距離)、障壁構造、直射日光を遮る

措置として軽量な屋根、滞留防止、消火設備

(関係例示基準:30.直射日光を遮るための措置を参照)

第 36 号

[導管]

危険標識の設置、埋設導管は地盤面下 0.6 以上深く、腐食防止措置、応力を吸収す

る措置、地崩れ、山崩れを避ける等

(関係例示基準:31.導管の架設、埋設等、32.防食及び応力を吸収するための措置(導

管)、33.常用の温度を超えない措置(導管)及び 34.通報のための措置(導管)を参照)

第 6 条

第 2 項

第 1 号~

第 7 号

「ソフト面」

[製造方法の技術

上の基準等]

[製造方法の技術上の基準等]

1.液化石油ガスの製造時(加圧、減圧又は充てん等)は保安上支障のない状態

イ 安全弁又は逃し弁の等の元弁は常時開

ロ 貯槽の貯蔵は 90%以下

ハ 4,000ℓ以上の容器からの受け払いは車止め等で固定

ニ 受け払い時の接続部分の脱着時は少量ずつ放出(ブリーダーバルブ)

ホ 充てん容器の加熱時の基準(熱湿布、40 度以下)

2.エアゾール等は「工業用無臭」の朱書き標紙貼り、その他の液化石油ガスは空

気中の混入比率が容量で千分の1で感知できるよう着臭

3.使用開始時及び使用終了時の点検等

4.修理等の保安上の措置

イ 修理等の対応(責任者の監視下、開放検査のガス置換、仕切板・施錠封印等)

5.バルブの操作時の措置(ハンドル廻しの使用禁止等)

6.充てん容器等の取扱いの基準(容器の区分、計量器等作業以外の物の設置不可、

2m以内の火気使用禁止、温度 40 度以下、転落転倒等の防止措置と粗暴な取

扱い禁止(5 ℓ以下を除く。)、容器置場内の裸火等の携帯立ち入り禁止)

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液石則第8条 液化石油ガススタンド(オートガススタンド)に係る技術上の基準

規則第8条

第 1 項

[位置・構造等の

技術上の基準]

「ハード面」

①上記の第 6 条第 1 項第 1 号から第 35 号までの基準に適合すること。

②ディスペンサーと道路境界線まで 5m以上

③ディスペンサーの自動ガス遮断等の措置

④車両の停止位置は地盤面上設置貯槽から 3m以上離す(ガードレール設置は除

く。)

規則第8条

第 2 項

[製造の方法等の

技術上の基準]

「ソフト面」

①上記の第 6 条第2項 [製造方法の技術上の基準等] の1.3.4.5.6.の基

準に適合すること。

②容器とディスペンサーとの接続を外してから車両の発車

③充てんする液化石油ガスは空気中の混入比率が容量で千分の1で感知できるよ

うガスに着臭

※「基準に適合すること。」とは、前に記載している該当条文が適用されることであり、具体的な条

項が省略されていることに注意する。

即ち、「液化石油スタンド(規則第 8 条)の製造のための施設の位置、構造及び設備の技術上の

基準(ハード面)」は、「液化石油ガス製造所(充てん所:規則第6条)の製造のための施設の位置、

構造及び設備の技術上の基準(ハード面)」と同じであることとなる。ただし、第 6 条第 1 項第 36

号の「導管」は除かれている。

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容器保安規則関係

液化ガスの質量の計算の方法

保安法 第 48 条 → 容器則第 22 条(液化ガスの質量の計算の方法)

液化(石油)ガスの質量の計算は次の式によること。

G:液化(石油)ガスの質量(単位 キログラム)の数値

G=V/C V:容器の内容積(単位 リットル)の数値

C:液化ガスの比重により定められた定数

(参考)圧縮ガスにあっては、刻印において示された種類の高圧ガスであり、かつ、規定の圧力以下

であること。

(例示)液化石油ガスの充てん量を計算する場合、通常 10 ㎏型容器といわれる容器の内容積は約 24

ℓ、容器の質量は約 13 ㎏である。

例えば、液化石油ガス(プロパン)の定数(C)を 2.35 とすると、上記の式に代入し、

計算すると G は約 10 ㎏となる。

なお、C は法令により液化ガスの比重により定められた定数となっているが、容器の温度

が 48 度になっても容器内が液体で満たされることのないように安全を考慮(過充てんを防

止)した定数となっている。

くず化

保安法 第 56 条(くず化その他の処分)

容器が容器検査(新容器)又は容器再検査に合格しなかった場合、これをくず化し、その他容器と

して使用できないように処分することをいう。

なお、附属品検査又は附属品再検査に合格しなかった附属品も同様である。

(参考)くず化その他の処分とは、例えば、容器を二つに切断する等、その後加工しても一度くず

化された容器であることが容易に確認できるような処置を施すことをいい、単に容器に小さ

な穴をあける等その穴を埋めた場合、一度くず化された容器であることが容易に確認できず、

再び容器として使用されるおそれのあるような処置を施すことは含まれない。

液化石油ガスの容器のくず化方法については、刻印の箇所及び容器の底部に直径 5mm 以

上の穴をそれぞれ 3 箇ずつドリル等であけ、又は機械的方法で相対する胴部が接する程度に

押しつぶす方法でも差し支えない。

可燃性ガスの容器をくず化するときは、内部の可燃性ガスを完全に水等で放出してから実

施することが必要である。

恒久増加率

保安法 容器則第 26条(容器再検査における容器の規格)

液化石油ガス容器の再検査における容器の規格として、容器ごとに内面又は外面に使用上支障のあ

る腐食、割れ、すじ等の有無について外観検査、スカートの腐食、変形等による底面間隔の確認及び

耐圧試験による膨張測定試験を行う。膨張測定試験においては漏れ又は異常膨張がなく、かつ、恒久

増加率が十パーセント以下のものが合格となる。

(参考)恒久増加率とは、耐圧試験による加圧により容器が膨張した量を全増加量とし、その後に除

圧を行い、常圧に戻した場合に必ずしも元の状態に戻らないことからその量を恒久増加量(ひ

ずみ量)として、[恒久増加量÷全増加量×100]から算出して恒久増加率を求める。

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刻印

保安法 第 45 条 → 容器則第 8 条(刻印等の方式)

容器(液化石油ガス用容器)が容器検査に合格した場合は、容器の厚肉の部分の見やすい個所に、

明瞭に、かつ、消えないように次に掲げる事項をその順序で刻印しなければならない。

① 検査実施者の名称の符号

② 容器製造業者の名称又はその符号

③ 充填すべき高圧ガスの種類(液化石油ガスの名称、略称又は分子式)

④ 容器の記号(三文字以下のものに限る。)及び番号(5 けた以下のものに限る。)

⑤ 内容積(記号 V、単位 リットル)

⑥ 附属品(取りはずしのできるものに限る。)を含まない容器の質量(記号 W、単位 キログラ

ム)

⑦ 容器検査に合格した年月

⑧ 耐圧試験における圧力(記号 TP、単位 メガパスカル)及び M

⑨ 内容積が五百リットルを超える容器にあっては、胴部の肉厚(記号 t、単位 ミリメートル)

最高充填圧力

保安法 容器則第 2条(用語の定義等)

容器に充てんすることができる高圧ガスのうち最高のものをいい、容器の区分に応じて定められて

いる数値である。なお、圧縮ガスを充てんする容器、超低温容器及び液化天然ガス自動車燃料装置用

容器にあっては、最高充てん圧力(記号 FP、単位 メガパスカル)及びMを容器に刻印すること

となっている。

再充てん禁止容器

保安法 容器則第 2条(用語の定義)

高圧ガスを一度充てんした後再度高圧ガスを充てんすることができないものとして製造された容

器をいう。

残ガス容器 ⇔ 充てん容器

保安法 液石則第 1 条(用語の定義)

現に高圧ガスを充てんしてある容器であって、充てん容器以外のものをいう。

車両に固定した容器

保安法 液石則第 48条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準)

タンクローリのように車両に容器を固定した場合の容器をいう。

充てん容器 ⇔ 残ガス容器

保安法 液石則第 1条(用語の定義)

現に液化石油ガス(液化石油ガスが充てんされた後に当該ガスの質量が充てん時における質量の二

分の一以上減少していないものに限る。)を充てんしてある容器をいう。

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耐圧試験圧力

保安法 容器則第 2条(用語の定義)

液化石油ガス容器の耐圧試験圧力は、温度 48度における充てんするガスの圧力により定められた

数の圧力単位(メガパスカル)の圧力が耐圧試験圧力となる。

一般的な液化石油ガスの容器の耐圧試験圧力は 3.0メガパスカルとなっている。

超低温容器

保安法 容器則第 2条(用語の定義)

温度が零下 50度以下の液化ガスを充てんすることができる容器であって断熱材で被覆することに

より容器内のガスの温度が常用の温度を超えて上昇しないような措置を講じてあるもの(液化天然ガ

ス自動車用燃料装置用容器を除く。)

低温容器

保安法 容器則第 2条(用語の定義) 断熱材で被覆し、又は冷凍設備で冷却することにより容器内のガスの温度が常用の温度を超えて上

昇しないような措置を講じてある液化ガスを充てんするための容器(超低温容器及び液化天然ガス自

動車用燃料装置用容器を除く。)

標章

保安法 第 44 条 → 規則第 8 条(刻印等の方式)

容器の製造又は輸入した者は、指定容器検査機関が行う検査を受け、これに合格した場合に刻印又

は標章の掲示を行ってから、その容器を譲渡し、又は引き渡すこととなる。

標章は、その容器に刻印をすることが困難な場合について、薄板又は票紙等に所定の内容を記載し

たものを溶接、貼付け等をすることにより容器に掲示することである。

表示

保安法第 46 条 → 容器則第 10 条(表示の方式)

容器の所有者は、次の場合に表示を行わなければならない。

① 容器に刻印又は標章の掲示がされたとき。

② 容器に登録容器製造業者による自主検査刻印等がされたとき。

③ 外国登録容器製造業者が自主検査刻印等を行った容器を輸入したとき。

この場合、表示すべき事項は次のとおりである。

イ 容器の塗色:酸素ガスは黒色

水素ガスは赤色

その他の種類の高圧ガス(液化石油ガス等)はねずみ色

(例外規定あり)

ロ 充てんすることができる高圧ガスの名称

ハ 充てんすることができる高圧ガスが可燃性ガス及び毒性ガスの場合にあっては、高圧ガス

の性質を示す文字(可燃性ガスにあっては「燃」、毒性ガスにあっては「毒」とする。)

ニ 容器の所有者の氏名又は名称、住所及び電話番号。(例外規定あり。)

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附属品

保安法 第 49 条の 2 → 容器則第 13 条(容器の附属品)

バルブその他容器の附属品の製造又は輸入した者は、附属品検査を受け、これに合格し、刻印をさ

れているものでなければ、その附属品を譲渡し、又は引き渡してはならない。

附属品には、バルブ、安全弁が該当し、大型容器にはプロテクター、附属配管、緊急しゃ断装置等

がある。

附属品検査の刻印

保安法 第 49条の第 1項 → 容器則第 18条(附属品検査の刻印)

刻印をしようとする者は、附属品の厚肉の部分の見やすい箇所に、明瞭に、かつ、消えないように

次の事項をその順序で刻印しなければならない。

① 附属品検査に合格した年月日

② 検査実施者の名称の符号

③ 附属品製造業者の名称又はその符号

④ 附属品の記号及び番号

⑤ 附属品の質量(記号、W、単位キログラム)

⑥ 耐圧試験における圧力(記号 TP 単位 メガパスカル)及びM

⑦ 附属品が装置されるべき容器の種類(多種類があるので省略し、液化石油ガスについて記載)

液化石油ガス充てんする容器(チを除く。)(記号 LPG)

(参考)上記の⑦において、チとは、超低温容器及び低温容器(記号 LT)のことをいう。

附属品の再検査

保安法 第 48 条第1項第 3 号 → 容器則第 27 条(附属品再検査の期間) 一般的に使用されている容器に装置されている附属品は、附属品検査に合格した日(附属品再検査

に合格したものにあっては最近の附属品検査に合格日した日)から 2年を経過して最初に受ける容器

再検査までの間は、附属品として使用する期間が有効となっている。

ただし、容器に装置されていない附属品についての有効期間は 2年となっている。

プラスチック容器(通称名称)

保安法 → 容器則第 2条(容器の定義)、容器則第 8条(刻印等の方式)

容器が軽い、美観がよい等の海外での使用実績にある「液化石油ガス用一般複合容器」が国内にお

いても使用が認められた。

① 容器保安規則では、液化石油ガス用一般複合容器を「プラスチックライナー製一般複合容器の

うち、液化石油ガスを充填するための容器(ケーシングを有するものに限る。)」として定義され

た。

② 液化石油ガス一般複合容器である旨の記号を「CS」(ケーシングが容器の一部であることから

「CASE」の略)とし、容器に標章を掲示する方式と規定された。

(参考)一般複合容器は、使用期間を 15年間として設計されていることから、15年を経過した容

器は充填、貯蔵及び移動には使用しないこと。

また、水中で使用すると劣化・損傷するおそれがあるため、水中で使用しないこと。

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容器

保安法 第 41 条 → 容器則第 2 条(用語の定義)

高圧ガスを充てんするするための容器をいう。

容器の種別は、従前から使用されている継目なし容器、溶接容器、圧縮天然ガス容器のほか、超低

温容器、繊維強化プラスチック複合容器及び圧縮水素自動車燃料装置用容器等、強化繊維を使用した

軽量な容器が生産されてきている。

容器の加工

保安法 第 48条第 1項第 4号 → 容器則第 21条(容器の加工の基準)

容器の加工の技術上の基準は、次のとおり。

① ネックリングはかしめて取り付けること。

② スカートは溶接して取り付けないこと。

③ 容器にスカートを取り付けたときは、容器の質量の刻印又は表示の右側に、明瞭に区別して

スカートの質量を打刻すること。

④ 加工は、加工後におい適切な肉厚を減少しないようにしてすること。

⑤ 溶接容器の傷等の補修を目的とした溶接を行う場合にあっては、加工後の補修部分は使用上

問題となるような欠陥がなく、適切な強度を有するものであること。

容器検査

保安法 第 44 条 → 容器則第 6 条(容器検査の方法)、容器則第 7 条(容器検査における容器の

規格)

容器の製造又は輸入をした者が、その容器を譲渡し、又は引き渡す前に、その容器に対にして容器

検査を受け、これに対して合格しなければならない。

容器検査所(容器再検査所)

保安法 第 49 条 → 高圧ガス施行令第 18 条(都道府県知事が処理する事務)

容器再検査は経済産業大臣の登録を受けた者が行うこととなっている。登録は 5 年ごとに更新を受

けなければ効力を失う。

なお、内容積が五百リットル以下の容器については、高圧ガス保安法施行令に基づき都道府県知事

が行うこととなっている。

よって、一般的な液化石油ガスの容器の再検査は、都道府県知事の登録を受けた容器検査所で行う

ことができる。

容器再検査

保安法 第 49 条第 2 項 → 容器則第 26 条(容器再検査における容器の規格)

液化石油ガス容器の再検査は次のような検査等を行い、合格しなければならない。

1 外観検査

イ 容器ごとに行うこと。

ロ 内面又は外面に腐食、割れ、すじ等が無いもの

ハ スカートの著しい腐食、摩耗又は変形がなく、底面間隔が容器底部の腐食の防止に充分な

もの(内容積が15リットル以上120リットル未満の液化石油ガスを充てんするものに限る。)

2 告示で定めるところにより適切な防錆塗装が行われたもの

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3 耐圧試験

イ 膨張測定試験を行うこと。

ロ 容器ごとに行う(膨張測定試験)

ハ 膨張測定試験にあっては漏れ又は異常膨張がなく、かつ、恒久増加率が 10 パーセント以下

のもの

容器再検査の期間

保安法 第 49 条 → 容器則第 26 条(容器再検査における容器の規格)

液化石油ガスを充てんする容器は、容器の製作時に容器検査を受けて合格後に表示をしなければな

らないが、容器には下表の容器再検査期間が定められており、併せて充てん期限が定められているこ

とから、その定めに基づき容器再検査を受けて合格しなければ液化石油ガスの充てんをすることがで

きない。

容器の種類 経過年数(20 年未満) 経過年数(20 年以上)

溶接容器 5年(※6年) 2年

一般継目無し容器 5年 5年

※耐圧試験圧力が 3.0 メガパスカル以下であり、かつ、内容積が 25 リットル以下の溶接容器

等であって、昭和 30 年 7 月以降に容器検査又は容器再検査における放射線検査に合格したも

のに限る。

溶接容器

保安法 容器則第 2 条(用語の定義)

耐圧部分に溶接部を有する容器で、超低温容器、再充てん禁止容器、繊維強化プラスチック複合容

器及び液化天然ガス自動車燃料装置用容器以外のものをいう。

(参考)液化石油ガスを充てんする 20 ㎏型容器と 50 ㎏型容器は3部構成容器といわれ、絞り加工し

た鏡板(天板と地板)及び円筒形に成形された胴板とを溶接して製造される。

10 ㎏型容器は 2 部構成容器であって、椀状に深絞りした鏡板(天板)と鏡板(地板)とを

溶接して製造される。

この溶接部分には内部から液化石油ガスの圧力がかかることから耐圧部分となる。

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別紙 1

事故の定義と分類

1.事故の定義等

(1) 高圧ガスに係る事故等とは、高圧ガス保安法の適用を受ける高圧ガスの製造、貯蔵、販売、移動

その他の取扱、消費及び廃棄並びに容器の取扱(以下「製造等」という。)中に発生した事故等で、

次に掲げるものをいう。

① 爆発(高圧ガス設備等「以下「設備等」という。」が爆発したものをいう。

② 火災(設備等において、燃焼現象が生じたものをいう。)

③ 噴出・漏えい(設備等において高圧ガスの噴出又は漏えいが生じたものをいう。)

ただし、以下のいずれかの場合は除く。

1)噴出・漏えいしたガスが毒性ガス又は可燃性ガス(液化石油ガス及び天然ガスを除く。)

以外のガスであって、噴出・漏えいの部位が締結部(フランジ式継手、ねじ込み式継手、フ

レア式継手又はホース継手)又は開閉部(バルブ又はコック)であり、噴出・漏えいの程度

が微量(石けん水等を塗布した場合、気泡が発生する程度)であって、かつ、人的被害のな

い場合

2)完成検査、保安検査若しくは定期自主検査における耐圧試験時又は気密試験時の少量の噴

出・漏えいであって、かつ、人的被害のない場合

④ 破裂・破損等(設備等の破裂、破損又は破壊等が生じたものをいう。)

⑤ 喪失・盗難(高圧ガス又は高圧ガス容器の喪失又は盗難をいう。)

⑥ 高圧ガスの製造のための施設、貯蔵所、販売のための施設、特定高圧ガスの消費のための施設

又は高圧ガスを充てんした容器が危険な状態となったとき。

⑦ その他

2.事故の分類

(1) A級事故(次のいずれかに該当する事故をいう。)

① 死者(事故発災より 5日以内に死亡した者をいう。)5名以上の事故

② 死者及び重傷者(負傷の治療に要する期間が 30日未満の負傷者をいう。)が合計して 10名以上

の事故であって、①以外のもの

③ 死者及び負傷者(重傷者及び軽傷者(負傷の治療に要する期間が 30日未満の負傷者をいう。)

をいう。)が合計して 30名以上の事故であって、①及び②以外のもの

④ 甚大な物的被害(直接に生ずる物的被害の総額が 5億円以上)が生じた事故

⑤ 大規模な火災又はガスの大量噴出・漏えいが現に進行中であって、大災害に発展するおそれが

ある事故

⑥ その発生形態、災害の影響程度、被害の態様(第三者が多数含まれている場合等)、テレビ・新

聞等の取扱い等により著しく社会的影響が大きいと認められる事故

(2) B級事故(A級事故以外の事故で次の各号のいずれかに該当する事故をいう。)

① 死者 1名以上 4名以下の事故

② 重傷者 2名以上 9名以下の事故であって、①以外のもの

③ 負傷者 6名以上 29名以下の事故であって、②以外のもの

④ 多大な物的被害(直接に生ずる物的被害の総額が 1億円以上 5億円未満)を生じた事故

⑤ 喪失・盗難以外の事故であって、同一事業所において喪失・盗難以外の事故が発生した日から 1

年を経過しない間に発生した事故

⑥ その発生形態、災害の影響程度、被害の態様(第三者が含まれている場合等)、テレビ・新聞等

の取扱い等により社会的影響が大きいと認められる事故

(3) C級事故

A級事故及びB級事故以外の事故

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別紙 3

[ 高圧ガス保安協会 講習資料 ]

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用語の使用例 ・高圧ガス保安法又は保安法

・高圧ガス保安法施行令、施行令又は政令

・液化石油ガス保安規則又は液石則

・一般高圧ガス保安規則又は一般則

・冷凍保安規則又は冷凍則

・特定設備検査規則又は特定則

・容器保安規則又は容器則

・製造施設の位置、構造及び設備並びに製造の方法等に関する技術基準の細目を定める告示

・容器保安規則に基づき表示等の細目、容器再検査の方法等を定める告示

・液化石油ガス保安規則の機能性基準の運用については関係例示基準

・液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律又は液石法

・液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行令又は液石法施行令

・液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則又は液石法規則

・供給設備、消費設備及び特定供給設備に関する技術基準等の細目を定める告示又は供給・消費・特

定供給設備告示

・バルク供給及び充てん設備に関する技術上の基準等の細目を定める告示又はバルク供給・充てん設

備告示

・特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律又は特監法

・特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律施行規則又は特監法規則

・液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則の機能性基準の運用について又

は例示基準

参 考 文 献

1.液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法規集(器具関係省令を除く。)

平成27年1月5日(第 31次改定版) 高圧ガス保安協会編集・発行

2.高圧ガス・液化石油ガス法令用語解説

平成16年4月30日(初版第四印刷) 高圧ガス保安協会編集・発行

3.第二種販売 講習テキスト(第3次改定版)

平成25年3月11日(第3次改定版)高圧ガス保安協会編集・発行

4.LPガス法逐条解説

平成22年3月30日(改訂版)株式会社石油化学新聞社・発行

5.高圧ガス保安法規集

平成27年1月5日(第14次改訂版)高圧ガス保安協会編集・発行

6.高圧ガス保安法令例規集(液化石油ガス法・ガス工事監督法-4-)

通商産業省環境立地局保安課 監修

新日本法規出版株式会社 発行兼印刷者

7.高圧ガス保安法令関係例示基準資料集

平成13年4月23日 高圧ガス保安協会・発行

8.高圧ガス保安法令関係通達集

平成23年12月26日 編集・発行 高圧ガス保安協会

9.液化石油ガス保安技術(丙種化学液石講習テキスト)

平成25年12月13日(第 3次改定版 2刷)高圧ガス保安協会編集・発行

10.丙種化学液石法令講習資料

高圧ガス保安協会作成

11.液化石油ガス設備施行マニュアル

平成27年2月13日(第4次改定版)高圧ガス保安協会編集・発行

12.広辞苑

平成20年1月11日(第六版)株式会社岩波書店・発刊

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84

高圧ガス保安法・液化石油ガス保安規則の (左表)

保安距離等

の名称

保安距離の

根拠対象物

第一種保安物件との関係

製造 施設 の

設備距離

貯蔵設備の

貯蔵能力 (X )

に応じた距離

第一種設備距離[ L1 ]

(規則第 2 条第 1 項第 16 号の図・表を参照)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 12√2=16.97m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.12√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 30m

・ 〃 990000≦Xは 30m

貯蔵設備と保安物件との離隔距離(設備距離)が不足する場合は、次のⅠ、Ⅱ

Ⅰ . 設備距離が不足の場

合は貯槽を [地盤面下

埋設+障壁構造 ]を設

けることで、右記の設

備距離で認められる。

第一種設備距離[ L3 以上 ]

(規則第 2 条第 1 項第 16 号の図・表を参照)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 8.4√2=11.88m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.084√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 21m

・ 〃 990000≦Xは 21m

Ⅱ . 設備距離が不足の場

合は貯槽に [地盤面下

埋設+障壁構造 ]又は

[障壁構造+水噴霧装

置]を設けることで、右

記の設備距離で認めら

れる。

第一種設備距離[ L2 以上 ]

(規則第 2 条第 1 項第 16 号の図・表を参照)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 9.6√2=13.58m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.096√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 24m

・ 〃 990000≦Xは 24m

Ⅲ . 処理設備(ポンプ、

圧縮機等)の設備距離

が不足する場合

第一種設備距離[ L2 以上 ]

(規則第 2 条第 1 項第 16 号の図・表を参照)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 9.6√2=13.58m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.096√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 24m

・ 〃 990000≦Xは 24m

容器 置場 の

離隔距離

容器置場の

面積(x)に

応じた距離

第一種置場距離[ ℓ1 ]

(規則第 2 条第 1 項第 18 号の図・表を参照)

・容器置場の面積 0≦x<8 は 9√2=12.73m

・ 〃 8≦x<25 は 4.5√x

・ 〃 25≦xは 22.5m

容器置場と保安物件との離隔距離(置場距離)が不足する場合は、障壁を

容器 置場 を

障壁 構造 と

したとき

容器置場の

面積(x)に

応じた距離

第一種置場距離[ ℓ3 ]

(規則第 2 条第 1 項第 18 号の図・表を参照)

・容器置場の面積 0≦x<8 は 0m

・ 〃 8≦x<25 は 2.25√x

・ 〃 25≦xは 11.25m

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85

(右表) 保安物件との保安距離( 離隔距離 )の計算根拠 別紙 2

第二種保安物件との関係

距設備離の緩

和基準(障壁

等の設置)

備 考

第二種設備距離[ L4 ]

(規則第 2 条第 1 項第 17 号)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 8√2=11.31m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.08√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 20m

・ 〃 990000≦Xは 20m

処理設備又は減圧設

備と保安物件との離

隔距離は当該設備に

接続する貯蔵設備の

貯蔵量(kg)をXとして

計算した数値(m)が離

隔距離となる。

緩和なし。

(保安物件と

の離隔距離が

満たされる場

合)

又はⅢの設備対策を講じた設備距離となる。

第二種設備距離[ L6 以上 ]

(規則第 2 条第 1 項第 17 号)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 5.6√2=7.92m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.056√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 14m

・ 〃 990000≦Xは 14m

[地盤面下埋設

+障壁構造 ]に

よ り 緩 和 さ れ

る。

障 壁 構 造 と

は、厚 12 cm

以上のコンク

リート造り又

はこれと同等

以上の強度を

有する構造の

障壁

第二種設備距離[ L5 以上 ]

(規則第 2 条第 1 項第 17 号)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 6.4√2=9.05m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.064√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 16m

・ 〃 990000≦Xは 16m

[地盤面下埋設

+障壁構造 ]又

は [障壁構造+

水噴霧装置 ] に

よ り 緩 和 さ れ

る。

水噴霧装置と

は、噴霧ノズ

ルにより表面

積 1 ㎡につき

7 ℓ/min 以上

の水量

第二種設備距離[ L5 以上 ]

(規則第 2 条第 1 項第 17 号)

・貯蔵能力 0≦X<10000 は 6.4√2=9.05m

・ 〃 10000≦X<52500 は 0.064√X+10000

・ 〃 52500≦X<990000 は 16m

・ 〃 990000≦Xは 16m

[地盤面下埋設

+障壁 ]又は [障

壁 + 水 噴 霧 装

置 ]により緩和

される。

第二種置場距離[ ℓ2 ]

(規則第 2 条第 1 項第 19 号)

・容器置場の面積 0≦x<8 は 6√2=8.49m

・ 〃 8≦x<25 は 3√x

・ 〃 25≦xは 15m

容器置場の保

安物件との離

隔距離は容器

置 場 の 面 積

(㎡ )をxとし

て計算した数

値 (m )が離隔

距離となる。

設置することにより以下の置場距離となる。

第二種置場距離[ ℓ4 ]

(規則第 2 条第 1 項第 19 号)

・容器置場の面積 0≦x<8 は 0m

・ 〃 8≦x<25 は 1.5√x

・ 〃 25≦xは 7.5m

①面積が 8 ㎡未

満は離隔距離が

ゼロとなる。

②面積 25 ㎡以

上は離隔距離

半分となる。