fabsoc京都0619

70
デデデデデデデデデデデデデデデデデデデデ 3D デデデデデデ ICT デデデデデデデデデデデデデデ デデデデデデデ デデデデデデデデデ 、~ デデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデ デデ デデデデデデデデデデデデデデ デデデデデ デデ デデデデデデデデデデデデデデ デデデデデデデデデデデデデ デデデデデデデデデデ デデデデデデデデデデデデデ 21 デデデデデデデデデデデ デデデデデデデ デデデデデデデデデ IT デデ デデ 26 26 デデ デデデ デデデデデデ デデ デデデ デデデデデデ デデ 26 デ 6 デ 19 デ 16:00 17:30

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京都府情報産業協会主催に、府民セミナーでお話ししました。

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  デジタルファブリケーションと地域産業創出 ~ 3Dプリンターと ICT活用による地域コミュニティや

新たな産業創出、人材育成について~

公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所代表理事・所長多摩大学情報社会学研究所教授・主任研究員

会津 泉

主 催 一般社団法人京都府情報産業協会共 催 京都府中小企業技術センター 後 援 公益財団法人京都産業21 公益財団京都高度技術研究所    公益社団法人京都工業会 京都商工会議所    ITコンソーシアム京都

平成平成 2626 年度 京情協 府民セミナー年度 京情協 府民セミナー

  平成 26年 6 月 19日  16:00~ 17:30

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「ファブ社会」の到来「ファブ社会」の到来   「デジタルファブリケーションと地域産業

創出」

2014.6.19

京都情報産業協会・府民セミナー

会津 泉[email protected]

ハイパーネットワーク社会研究所

多摩大学情報社会学研究所

~3 D プリンターと ICT活用による地域コミュニティや新たな産業創出、人材育成~

0619

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ファブ社会の第一歩、FabLab

「(ほぼ)あらゆるもの (almost) anything」をつくることを目標に、 3Dプリンタやカッティングマシンなど、多様なデジタル工作機械を備えたオープンな市民工房とその世界的ネットワーク

Fab= Fabrication(ものづくり)と Fabulous(素敵・楽しい・愉快)の2つの意味

個人が自らの必要性や欲求に応じ、自分(たち)でほしいものを自由に作り出せる社会をビジョンに

「市場原理=大量生産・規模の経済」を超え、いままでつくり出されなかったものも作られる

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「ファブラボ」とは

Learn x Make x Share

まなぶ  つくる  わかつ

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世界に広がる FabLab世界約40ヶ国 、500カ所(2013年11月現在)インド、ネパール、ケニア、ガーナ、南アなど途上国にもFabLab以外の市民ラボも多数(ロシアだけで100)

http://fablabamersfoort.nl/nl/fablabs-globally

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世界の FabLab 、毎月 20% + 成長

29%

90年代初期のインターネットと類似

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  この傾向が続けば、、、     2015 年    16,000     2017 年  1,000,000

16,000

201520142013

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国境を超えるものづくりのコラボレーション

ネット経由でコラボレーション。FabWikiなどで情報共有、ビデオ会議システムで 24時間シンクロ。世界中のどのファブラボにも「 Hello World」と肉声で伝えあう。デザインのシェア、進化が急速に進む

ファボラボの形態は様々で、それぞれ独自の運営大学などの教育研究機関、地域のコミュニティーセンター、文化施設と一体化したもの、 NPO/NGO、あるいは個人、企業によるものなど。自立モデルはまだ難しい

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“ ザ・ラボ”:新しいミーム“ The Lab”: the new meme.

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新たな潮流:シティラボ、都市と市民がラボそのものにEmerging trends: CityLab, CitilabsCities and citizens as laboratories.

NYC ブルームバーグ市長CITYLAB2013

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20SocialFab 2013

FabLab から生まれる作品

Photo by FabLab Kamakura

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FabLab の設備(FabLab渋谷 )

3Dプリンターレーザーカッター

ミリングマシン(切削機械)

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FabLab/ FabSpace の意義• 「モノづくり」を専門家の世界から市民の手に

工業社会=人々はモノを作らなくなり、「消費者」になった–スーパー、 100均、ユニクロ、、、 モノはあふれている、買いたいもの、作りたいものがない

• <自分(たち)で作ること>の復権• コミュニティのなかでのモノづくり、コミュニティづくり

• つくる=新しいリテラシーに

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Makers と Fabと2012年に出た3冊の本

Fab      FabLife       MAKERS

ニール・ガーシェンフェルド 田中浩也 クリス・アンダーソン

やっと本物が出た!(公文)

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田中浩也 (38) x 公文俊平 (78)2013.1.22

@慶應 SFCFacebookに動画でアップ

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総務省「ファブ社会」の展望に関する検討会

2014 年  1 月~ 5 月目的:「3Dプリンター」等に代表されるデジタルファブリケーション機器の普及により、個人がネットワークを介して参加する「ソーシャルファブリケーション」といった新しいものづくりの形態が可能となっている。今後、このような新しい「ものづくり」の動きが、生活、文化、産業等の変容を通じて社会に与える影響を検討し、今後の「ファブ社会」を展望するため、有識者による検討会を開催する。

主査:田中浩也 慶應義塾大学環境情報学部准教授構成員:岩嵜博論 博報堂コンサルティング局ストラテジックプラニングディレクター 岡部大介 東京都市大学メディア情報学部社会メディア学科准教授 ドミニク・チェン 株)ディヴィデュアル取締役・ NPO 法人コモンスフィア理事 古川英光 山形大学大学院理工学研究科教授・山形大学ライフ・ 3Dプリンタ創成センター長 水野大二郎 慶應義塾大学環境情報学部 専任講師 水野祐 シティライツ法律事務所 代表 吉村靖孝 明治大学理工学部 特任教授

ゲスト 公文俊平 村井純 小川進・・・

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公文情報社会ビジョン

10年近く前から、ガーシェンフェルドに注目、「いずれ家庭用工作機械( 3Dプリンター)が登場・普及し、それを作る新しい産業が台頭するようになる」と主張

その頃は SFだと思って、相手にしなかった(ごめんなさい)。

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SocialFab 2013 5

「ファブ社会」=情報社会の発展段階

第3次産業化

第1次情報化

公文俊平:「第3次産業化(デジタル革命) と 第1次情報化(ソーシャル革命)が同時進行」

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公文:第三次産業革命の主導産業

コンピューター産業:軍事・ビジネス利用インターネットとB N C産業 ( マイクロソフト、グーグル )

個人用工作機械 (FAB)、人間の機械化 *?

第三次産業革命

210020001950 2050成 熟突 

破出 現

ケア産業?

第三次産業革命の現在

* サイボーグエンハンス産業

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[ 公文ビジョン ]

デジタル化とソーシャル化の三局面デジタル化

(第三次産業革命)ソーシャル化

(第一次情報革命)出現: 20世紀後半-情報処理(ネット / ウェブ社会)

コンピューティング(インターネット、クラウド)

コミュニケーション(ソーシャルメディア、

ソーシャルネットワーク)

突破: 21世紀前半-もの処理( ファブ社会)

マニュファクチュアリング(デジタル工作機械、原料供給・回収インフラ)

ファブリケーション(FabLabネットワーク)( BioLabネットワーク)

成熟: 21世紀後半-制度処理(ピア社会)

サービシング(介護ロボット等)

ソリューション( SocLabネットワーク)

さらにその先には、連続無限次元の確率空間とアナログの世界が?鈴木健の「なめらかな社会」、飛田武幸の「ホワイトノイズ解析」など

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デジタル革命 3.0へ1.0 = 半導体・パソコン(単体)2.0 = 携帯・インターネット(つながった)  → ここまでは、ヒトの「頭脳」同士をつなぐ革命3.0 =ソーシャルファブ

3Dプリンター、レーザーカッターなどを駆使した  新しいモノづくり 自分が欲しいものが作れる、手に入る コミュニティ、人々の間で、ソーシャルにつくる

 → ヒトの「手」や「道具」同士をつなぐ革命

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デジタルモノづくりは、必然的にソーシャルなものづくりを可能とする

「モノづくり」のデジタル化     =

「工業社会」の情報化(“Makers ”)       X 「情報社会」の第2段階=ソーシャル化

「モノ」=3 Dデジタル化=「ソーシャルなモノづくり」を可能に

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「フィジタル」コンテンツの出現

「ウェブ社会」から「ファブ社会」へ(田中浩也) (「情報処理」 2013.8月号巻頭コラム)

情報社会の進歩の進化過程ネットにつながっているデジタル工作機械によるソーシャルなモノづくり

「フィジタル」コンテンツの生成、共有、交換UGC がここにも

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「ウェブ社会からファブ社会へ」(田中浩也『情報処理 』 2013.8月・巻頭・一部

略) 3D プリンタが製造業を復権すると「メイカームーブメント」がマスメディアで喧伝されているが,実はいま起こっている革命は製造業の話ではなく,情報社会の進歩の話であると捉えたほうがよい.

3D プリンタ,レーザーカッター, CNC ミリングマシン,コンピュータ刺しゅうミシン, 3D スキャナといった「ディジタルファブリケーション」技術は,情報(データ)を物質(もの)に,物質を情報に相互に変換するための機器群である.

それらは PCに繋がれているだけでなく,インターネットにも繋がれている.これによって,日常的にものを試作したり,データでものを遠隔に転送したり,また地球上の好きな場所で(好きな機械で)データを物質化する,ということができるようになった.

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ウェブ社会からファブ社会へ(田中)

これは,これまで PC やスマートフォンなどで視聴してきた「コンテンツ(文章・写真・映像・音楽など)」の物質版,つまり「ディジタル・コンテンツ」ではなく「フィジカル・コンテンツ」が生まれたということなのだ.

そして「もの」のデータがウェブ上に大量に公開され,交換され,流通される社会がやってくる.

そうした状況では, 3D プリンタはもはや製品づくりのための「工作機械」の仲間ではない.ワープロ,シンセサイザー,ビデオなどと同じような意味で,日常的に思考を表現し,コミュニケーションするためのツール,すなわち「メディア」なのである。

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道具、機械、そして「手」のネットワークへ

「”手”がつながった」という感覚ファブラボは地球上の工房をつないでいるが、さらにはそこ

を行き来する人々の「手」をつなぎ、手の先にある「道具」をつなぎ、その発展形である「機械」をつないでいる

「ものをつくる」ための工作機械や道具がコンピューターネットワークにつながれた端末になる(クラウド・ファブリケーション)

これは考えるための「脳」がつながったインターネットの少し先にある、新しい感覚なのだ。

(田中浩也『 Fabで何が可能か』)

人の認識やコミュニケーションの方法・内容も変わるだろう

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田中浩也『 SF を実現する  3D プリンタの想像

力』「情報処理」から「物質変換」へおどろきの未来はもう始まっている!

私は「 3Dプリンタで何がつくれるのですか」という質問をよく受けるのですが、そのたびに「ワープロで何が書けるのですか」や「ピアノで何が弾けるのですか」という質問と同じような奇妙さを感じてしまいます。3Dプリンタをはじめとするデジタル工作機械は、既存の何かを効率化したり、つくりだしたりするツールというよりも、……創造や発想を刺激する「発明」ツールだと常々考えてきたからです。 3Dプリンタは、私たちに「何をつくりたいのか」を問いかけているのです。

まえがき モノとインターネット第 1 章  SFと FAB 空想から現実へ第 2 章 メディアと FAB 情報から物質へ第 3 章 パソコンと FAB 「つかう」から「つくる」へ第 4 章 地域・地球環境と FAB グローバルからグローカルへ第 5 章 「ものづくり」と FAB 工場から工房へ第 6 章 デジタルと FAB そして「フィジタル」へ第 7 章 日本と FAB 過去と未来をつなぐリアル・バーチャリティ あとがきに代えて

2014年 5 月 20日刊講談社現代新書  840円

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今見えてきたのは「物質処理」の世界では

情報処理  Information Processing– using digital technology, evolved into networked world via Internet

– 情報を処理する機械=コンピューター

物質処理  Material Processing– using digital technology and network, evolving into what?

– 物質を処理する機械=???

情報処理に匹敵する、新しい広大な概念世界

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自律分散協調ネットワーク

インターネット 電話網からインターネットへエネルギー   スマートグリッドモノづくり    ソーシャルファブ

つまり 以下がいずれも分散ネットに情報エネルギー物質

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「第 4 世代モノづくり」

第 1 世代 手第 2 世代 機 械 (アナログ)第 2 世代 コンピュータ(デジタル)第3世代 ネットワーク(ネット)

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各国指導者も注目オバマ大統領、積極推進

2013 一般教書演説 製造業の復活、イノベーションセンター 全米15カ所 小学校1000校に3 D プリンター「図工 2.0」 インターネット推進と同じ担当者がホワイトハウスに

STEM(Science, Technology, Engineering, Math) 教育Makers Movement

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ホワイトハウス、「メイカーフェア」2014年後半に開催、 Makers運動をサポート

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フランス、エロー首相ら 5閣僚パリ FacLab訪問 ( 2013.2.28 )@ Univ. Cergy-Pontoise GennevilliersDigital District政策:各地域にファブラボを

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エロー首相、ペルラン生産力再建大臣(中小企業・イノベーション・デジタル経済担当)、文部科学大臣、通商大臣、外務大臣、県知事同行

This Thursday, February 28, 2013, the FacLab (at the University of Cergy-Pontoise, Gennevilliers ) received the visit of Jean-Marc Ayrault, Prime Minister, accompanied by Flower Pellerin (Minister Delegate to the Minister of Recovery productive, responsible Small and Medium Business, Innovation and the Digital Economy), Geneviève Fioraso (Minister for Higher Education and Research), Nicole Bricq(Minister of Trade) and Victorin Lurel (Minister of Overseas ), not forgetting Mr. Pierre-André Peyvel, prefect of Hauts de Seine, in full uniform.

François Germinet, President of the University, has guided all these people (and many other accompanying with a bunch of journalists) to our magical den to pass the baton to Emmanuelle Roux, Laurent and Olivier Ricard Gendrin.

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Fab9国際会議 横浜で 2013年8月、1週間フル

活動 FabLab運営者、40カ国、200人以上参加

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世界の取組み次々に紹介

Fab City BarcelonaMachines that make

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ワークショップ連日多数

日本食を作るワークショップ 4夜連続でうどん、カレー、お好み焼き、巻き寿司

チームでガラクタから楽器を作り、演奏

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2014 年FAN1 ( 5 月) Fab10 ( 7 月)FAN1 第 1 回アジアファブラボ会議 フィフィピン・ボホール島 アキノ大統領も出席

Fab10 世界ファブラボ運営者会議 2104年 7 月 バルセロナ 

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ファブラボ仙台 (FLAT)

漆を MDFに塗って制作したタイル

水にも強く、軽い

漆の木の生育もしている

国によっては、漆の持ち込みができないこともある

ファブラボ台北 メンバーカード MDFに顔を彫刻し、カラビナ部分

は 3Dプリンターで出力

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Paris のファブスペースCite des Science et de l'industrie

5つの科学・産業博物館にすべて FabLab

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FAC Lab Paris (2014.5)

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地域に根付く「ファブ」

鎌倉、つくば、渋谷、大阪・北加賀屋、仙台、横浜・関内、、–その土地の特性に合った活動、人が集まる

•伝統技術・工芸とのコラボ(鎌倉)•電子回路(つくば)•漆(仙台)

–「地産地消」 「適量生産」–グローカルなモノづくりへの関心

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ファブラボつくば、鎌倉( 2011) 渋谷( 2012) 大阪、仙台、関内、大分 とっとり 広島  (2014)  準備中:福岡、三鷹、熊本、大宰府、中津、、、

ファブスペース岐阜 F.Lab、米沢工高金沢、盛岡、、京都、北九州、

ファブスペース、日本各地に続々誕生

Fablab渋谷FabLab鎌倉

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日本のファブラボ ( 2014.6 月)

ファブラボ鎌倉2011年 5月 神奈川県鎌倉市

ファブラボ筑波2011年 5月 茨城県つくば市

ファブラボ渋谷2012年11月 東京都渋谷区

ファブラボ北加賀屋2013年 1月 大阪市住之江区

ファブラボ仙台FLAT

2013年 4月 宮城県仙台市青葉区

ファブラボ関内2013年 9月 神奈川県横浜市

ファブラボ大分2014年 1月 大分県大分市

ラブラボとっとり2014年 5月 鳥取県鳥取市

準備中:大宰府、福岡、三鷹、熊本、中津、、

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多様な「ファブスペース」の展開FabCafe(東京都渋谷区 )Maker's Base(東京都目黒区 )Makers(兵庫県神戸市 )take-space(静岡県浜松市 )しぶや図工室 ( 東京都渋谷区 )博多図工室 ( 福岡県福岡市 )

&FAB(東京都渋谷区 )Happy Printers(東京都渋谷区 )coromoza(東京都渋谷区 )Office24Studio(東京都新宿区 )はんだづけカフェ ( 東京都千代田区 )Garage Sumida(東京都墨田区 )Hackers Bar(東京都港区六本木 ) Mono(東京都江東区 )KOIL(千葉県柏の葉市 )FAB蔵 ( 福島県会津若松 )Fabbit(北九州市 )Fab-core(岐阜県大垣市 )QUANTUM(東京都港区芝浦 )Maker Lab Nagoya(名古屋市 )

Tokyo HackerSpace(東京都港区青山 )Geek Cafe Ise (三重県伊勢市 )FAB図工室と雑貨のお店 ( 名古屋市 )おむすび & ものづくりカフェ 和 RK(八王子市 )3Dプリンタ & 駄菓子 Elan‘s Craft (美濃加茂市 )札幌ものづくりオフィス&カフェ SHARE (札幌市 )FabShop (埼玉県狭山市 )心斎橋 D スタ ( 大阪市 )ナノラボ ( 東京都千代田区 / 秋葉原 )工作工房 ( 青森県八戸市 )北九州イノベーションギャラリー ( 北九州市 )ギークハウスプロジェクト ( ルームシェアネットワーク )ガジェットカフェ下北沢オープンソースカフェ ( 東京都世田谷区 )西千葉工作室(千葉県千葉市)WooBo(東京都三鷹市)国立せいさく所 (東京都国立市)Chika-ba ちかば  (東京都国立市)パナソニック・ファブラボ(大阪)多摩ファブスペース研究会グループ

(ファブラボ鎌倉・渡辺ゆうかさんの資料に一部追加)

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工業社会のものづくりプロセス

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ソーシャルファブのモノづくり

自分たちが欲しいものを作れれば、買う必要なくなる?

マーケティング、流通、在庫、販売のフロー中抜きに?

市場構造の大変化?製造プロセスにも、ファブが

ルノー、 GM、パナソニック・・・ 

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モノづくりの「オープン化」が始まっている

そもそもインターネットの Opennessが 「ウエブ社会」を可能にした

Open Source

Open Data

オープン化、ソフトからハードへOpen Source Hardware

Open Idea

Open Design

Open Brand

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オープンデザインの実例鎌倉発のデザインがケニアへ

オバマ大統領の祖母へ

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長沼博之氏:皆が参加する「オープンブランド

」フルカラー DT3Dプリンター  50万円で発表

私は皆がものづくりをしていく時代、誰もが「自分のブランド」を立ち上げ育てていく時代に向けて「オープンブランド」という着想を持っています。それはどういうものかというと、自身のブランドを立ち上げたら、その製品の3 D データを公開していくというものです。例えばクリエィティブコモンズライセンスによって公開し、自社で購入しなくても、この3 D データで自分用のものを作ったりカスタマイズして使用してしまってもいいですよ、という感じで公開するのです。それでは、自社商品が売れなくなるのではないですか!?と思うかもしれませんが、私はむしろこれからはそれくらいのことをやった方が、ブランド価値は上がり、売上げもついてくるだろうと見ています。

「ソーシャルデザインニュース」http://social-design-net.com/archives/11581

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ソーシャルファブと製造業の変化

可能な4つのシナリオ( 2014-2035年を展望)

B.製造業の構造・業態変化

A. 製造業の自己革新・復権

D.産業構造全体の大幅な構造変化

C.製造業の衰退

5 次産業化

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4つのシナリオA. 製造業の自己革新・復権

1.現在の大企業がイノベーションを通じて新たに生まれ変わる2.新興企業が既存大企業を置き替え、新たな大企業になる3.多数の中小企業が新たに勃興し、ニッチ市場を大規模化する

B. 製造業の構造・業態変化1.<ファブレス>中心となり、製品企画・開発と生産活動が完全分離2.製造業がプラットフォームを用意、利用者の注文に個別・小グループで対

応した生産・販売が主流に3.利用者と製造者を仲介する企画・コンサルティング企業が中心となり、小単位のアウトレット=町中のデジタルスタジオが製品を生産・販売 

C. 製造業の衰退、 5 次産業化A.流通販路を確保した企業体( 3 次産業)が商品企画・開発の主導権をとり、製造業(2次産業)を傘下に、「 5 次産業」として台頭

D. 産業構造全体の大幅な構造変化1.市民が自ら生産者(のコミュニティ)を形成し、製造業とその周辺産業は衰退

2.通信・流通・金融・サービスなどの 3 次産業は、市民を対象にした新たなサービスのプラットフォームを提供して存続

3.ものづくりコミュニティの連合体が発展し、既存の営利企業は大幅に後退

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ファブラボ大分2014 年 1 月オープン

平成 26年度県政推進指針 (2)活力を創造する商工業等の振興 ②3D造形技術の導入などものづくり産業の振興・次世代のものづくり技術である3Dデジタル造形システムを活用した

、ものづくり産業の技術革新の支援と、ファブラボなどを通じた普及啓発の推進

「元気創出基金」による事業県内企業の生産性向上や新分野進出を促進するとともに学生や女性の関心を高めるため、3Dプリンター等を活用した三次元造形システムの普及啓発を行う。

•ファブラボ(ものづくり拠点)の設置•県民向け地域・基礎講座の開催•週末:一般開放•希望者への機材貸出も予定

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大分コミュニティ Fab 研究会( Facebook G)  活発な活動

津波シェルターでグッドデザイン大賞

別府の写真スタジオ

記念フィギュアいかが?

3 D フィギュア販

「スタラボ」日出町に誕

( 10月)

家の3 D モデルも

メンバー: 230人+

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3D プリンター

デモ他

別府湾会議 2013

マグカップ作り(陶芸)

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準備から当日の会議まで、芸短大インターンのみなさんに盛り上げていただきました!!

BBC2013 @ 県立芸術文化短大とコラボ

アンカンファレンス参加者全員で議論・発表 

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FabLab Ooita= FLOコンセプト ふろ ×おんせん県

オープンデザイン 裸のつきあい 湧き出るアイデアみんなで汗を流しあい、響きあう交流の場

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子供たちも来ます

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設置機材:

3Dプリンター  3D SYSTEMS Projet160(石膏) CubeX Duo(樹脂) 各 1 台

ミリングマシン  Roland MODELA MDX-40A 1 台レーザーカッター  Oh-Laser HAJIME 2 台カッティングマシン  Roland アイデコラ  ID-01 2 台

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FabLab 大分子供からシニアまで、多様な利用者

<モノづくりを楽しむ>ことが基本できるだけ利用者主導で

3Dスキャナーで自分のフィギュア

材木とのこぎりでベンチを作りましたNHK九州 生中継です

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フィジタルコンテンツを簡単に DL/UL 、出力、

作れる、売れるサイト、続々登場・拡大Thingiverse10万点2100万 DL

rinkak 日本初3Dプリントモノづくりマーケットコピー不可

Shapeways Sake set creator画面でデザイン3Dプリント宅配で

Etsy手作り品を自由に販売

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Autodesk 社 一般向け市場に本格参入123D シリーズ 無償ソフト・アプリで

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ソーシャルファブの可能性次世代の日本を背負う人材が育つ製造業のイノベーションと、それを超えた社会全体のイノベーションが同時進行

日本の伝統的な強み(モノづくり)を ICTで継承・飛躍的な発展が可能に

地域に根付き、世界に広がる

新しい情報社会=「ファブ社会」をつくる

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ソーシャルファブへの疑問点• 「プロの世界の作り込みの質に欠ける」

• 「モノづくりは、そんなに簡単なものではない」

• 「現在の 3Dプリンターは精度が低い、遅い、実用品は作れない」

• 「 3Dプリンターに過大な期待」• 「魔法の機械ではないのに報道が過熱

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ソーシャルファブをめぐる諸課題維持・発展

人材育成経営基盤

教 育法的枠組み

オープンソースと IPRPL法の制約ライセンスの仕組み

標準化国際標準が必要

国際協調・連携ガバナンス

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ソーシャルファブをどう育てるか?

社会全体の競争力を育てる必要 そのなかで産業も育つ

各地域に自律的な FabLabが必要 自律・分散・協調で

教育が重要 人材を育てることが決定的に重要

ボトムアップを支える政策・制度が必要 イノベーションセンター、コミュニティに

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参考文献田中浩也 『SFを実現する 3Dプリンタの想像力』(講談社現

代新書)公文俊平「情報社会とソーシャルファブ」 www.hyper.or.jp/bbc2013

田中浩也『 FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』

ニール・ガーシェンフェルド著、田中浩也、 糸川 洋訳『 Fab ―パーソナルコンピュータからパーソナルファブリケーションへ』

Fabの本制作委員会 『実践 Fabプロジェクトノート』田中浩也、門田和雄ほか著 『 Fabに何が可能か』バス・ヴァン・アベルほか、田中浩也監訳 『オープンデザイン』水野操『自宅ではじめるモノづくり超入門』水野操、平本知樹、神田沙織、野村毅『はじめての 3Dプリンタ ~3Dデータ作成 / 出力まるごと体験ガイド』

門田和雄『 3Dプリンタではじめるデジタルモノづくり』倉本義介「ソーシャルファブとの出会い」

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ご清聴ありがとうございました

会津 泉[email protected]

ハイパーネットワーク社会研究所多摩大学情報社会学研究所

あとは

Doing is Believing