大学における情報の利活用のための ステークホルダーとその ......2010/07/27...
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早稲田大学 研究推進部長
情報化推進担当部長理工学術院教授
深澤 良彰[email protected]
大学における情報の利活用のための
ステークホルダーとその活用戦略
第2回
情報戦略フォーラム
2010年7月27日
1
2
駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人
良いソフトウエアを簡単に作るため の方法論・技術・考え方
究極の「ソフトウェア工学」
=できるだけ 自分で作らないこと
・自動生成
・再利用
ソフトウェア工学とは?
その時代の技術に 応じた自動生成/ 再利用技術
歌川広重「東海道五十三次」三島(朝霧)
残るのは、人間 的なファクター
(要求獲得、使用 容易性など)
2
大学におけるステークホルダー• 学生
• 教員・研究員
• 職員(嘱託、派遣なども含む)
• 理事者(総長も含む)
• 高校生(特に、附属、系属校)– 場合によっては、中学生、小学生・・・
• 校友(OB/OG)
• ファン
利害関係者
異なる要求 異なるサービス
等
3
情報化戦略の必要性
• 軸がぶれないための情報化の基本ポリシー
• 教員/職員合同による懇談会
• ベンダーやコンサルタントによる外部知識の導入
• 最終的には情報化部門の教職員が策定
「情報化推進プログラム」長期計画(9ヵ年)と
短期計画(3ヵ年)の 組合せ
4
第一次
早稲田大学情報化推進プログラム第Ⅰ期:5万人の学生と教職員が利用できる情報環境の
整備
(1997~1999)第Ⅱ期:情報環境を活用した教育研究スタイルの変革
(2000~2002)第Ⅲ期:グローカルユニバーシティの実現
(2003~2005)
第二次
早稲田大学情報化推進プログラム第Ⅰ期:いつでもどこでも安心して学べる環境の提供
(2006~2008)第Ⅱ期:教育研究の高度化・国際化
(2009~2011)
第Ⅲ期:世界トップレベルの教育研究の提供 (2012~2014)
早稲田大学の情報化戦略
5
第二次情報化推進プログラム(2006-2014)
できるだけ早く 世界Top 100、アジアTop 10の大学に
• 3つの視点からそれぞれの方策を構築
(1)満足度の向上
⇒
学生さらには社会のための大学づくり
(2)教育・研究プロセスの再構築
⇒
教育・研究の活性化
(3)学習し成長する組織体制の再構築
⇒
教育・研究支援体制の高度化6
3つの視点ごとに、1期3年×3期の目標を策定
第Ⅰ期(2006-2008年度)
「いつでもどこでも安心して学べる環境の提供」
第Ⅱ期(2009-2011年度)
「社会と連携した多様な教育・研究の提供」
第Ⅲ期(2012-2014年度)
「世界レベルの教育・研究の提供」
第二次情報化推進プログラム(2006-2014)
7
8
第二次情報化推進プログラム(2006~2014)全体構想
8
情報化推進プログラム(2006-2014) 実施計画6つの柱
1.安心・快適な教育研究環境(サイバーセキュアキャ ンパス)の整備
2. “教育の早稲田”を実現する環境の整備(授業・学 習・キャリア支援システム)
3.研究に集中できる環境の整備(研究支援・サポート システム)
4.大学経営戦略立案を支援する環境の整備(経営情 報管理システム)
5.基礎から実務までを含めたIT教育の実施
6.遠隔教育の推進
9
情報化推進プログラム(2006-2014)
デジタルキャンパスコンソーシアムDCC(企業コンソーシアム)
全学(学部・大学院・研究所等)
全学の情報化
推進を下支え
• 情報化推進体制
– 情報化推進による教育研究スタイルの変革
遠隔教育センター
ITセンター・ポータルオフィス
社会連携推進室
メディアネットワークセンター
(情報科学等に関する研究教育、インフラ基盤整備・システム開発・運用管理)
(遠隔教育科目設置・コンテンツ制作・作成支援・管理)
(学生・教職員等利用者支援(アウトソーシング))
教務部情報企画課(情報化推進政策・方針の企画、情報化予算)
各箇所
IT企業各社
㈱早稲田総研
インターナショナル
産学連携・事業化推進
10
多くのシステムを開発・運用• 「情報化」という『手段』を使って、より一層、
教育・研究の直接的支援を!
・新職研修・中途研修・Access
研修・WISDOM
・チュートリアル・オンデマンド
授業・CCDL
・サーバーゼミ/レクチャー
・ワークスペース・ポートフォリオ
・研究者DB・研究用ワークスペース・研究者ポートフォリオ
・リポジトリ
・新財務システム
・勤務管理システム
・給与システム
・ポータル・申請フォーム
・お知らせ・個別通知
・メルマガ・大隈講堂LIVE中継
教育 研究 経営 事務 校友
サイバーセキュアキャンパス
授業支援システム
研究支援システム
経営情報総合管理システム
Waseda-net
ポータル
稲門コミュニティ
人材育成
総合人材
育成PRG
11
ステークホルダーとシステム
• 学生
• 教員・研究員
• 職員
• 理事者
• 高校生
• 校友
• ファン
•教育
•研究
•経営
•事務
•校友
•人材育成
システムステークホルダー
12
早稲田大学の業務システムの特色(1/2)
•
全学の各種システムをメディアネットワークセン ターで集中して開発・供給・保守
–
各部署でのシステム開発を原則として許さない
–
統一的なシステムの実現•
例:CMS:CourseN@vi
–
スケール・メリット–
システムの再利用
–
ノウハウの蓄積
情報化予算は教務部
情報企画課で査定
13
早稲田大学の業務システムの特色(2/2)
•
OSSの積極的活用–
業務システムの約9割をオープンソースソフトウェアに
て構築–
LAPP+Microsoft Access/Excelによるシステム構成•
Linux + Apache + php + PostgreSQLによる基幹機能/Web
機能の実現•
一定の形式でデータを提供
•
Microsoft Access/Excelによる業務システムは学部で業 務を担当する職員が作成
•
プロトタイプは予め提供
⇒学部・学科間の違いに対応 ⇒制度改正にも柔軟に対応
⇒業務担当者のカスタマイズを可能に
–
初期の段階で痛い目にあったことも。。。14
この結果‥‥
多くのシステムが「サイロ」的に構築
似て非なる形式の多くのExcelファイルが各セクション に存在
DBシステムとは、連携していない
1つのデータが、さまざまに表現
例:共同研究先
日本アイ・ビー・エム株式会社
日本アイ・ビー・エム(株)
日本アイ・ビー・エム
株式会社日本アイ・ビー・エム
日本アイビーエム株式会社
日本IBM
日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所
最近の悩み:この3点を何とか解決したい。。。15
大学と取引先企業の関係の可視化
• システム毎に法人情報がバラバラに存在
• 法人情報を管理している単位がまちまち
• 大学と企業との関連性を網羅的に捉えることができない
• 効果的な募金活動、稲門会支援、広報戦略に支障
支払先 取引情報
財務部
企業 稲門会
校友課
校友企業内定情報
キャリアセンター
寄付者寄付情報
募金課
研究関連団体
研究資金
研究推進部
研究課題
etc....
内定者人数
寄付企業
取引金額
校友会活動
企業共同研究16
•
帝国データバンクから購入した企業DBを法人基本情 報マスタとして利用
⇒各システムごとのマスタ精度の差異をなくす
•
法人基本情報マスタと、各既存システムの企業情報を 論理統合によって連結する
⇒既存システムの変更を回避
•
法人基本情報マスタと既存システムの企業マスタのマ ッチングシステムを構築
⇒職員によるアイチェック・手作業による最終確認・分類も必要
•
帝国データバンクから購入できない企業(地場の商店 など)は、独自にデータ作成
⇒2010年6月1日現在:総計49,395件
法人基本情報マスタの導入
17
企業情報間の連携
法人基本情報マスタ
キャリアセンター
企業 寄付者
募金課 財務部
研究関連団体
支払先
校友課 研究推進部
企業
内定情報 寄付情報 取引情報 稲門会共同研究
情報
•
法人基本情報マスタを新規導入
•
既存システムの法人情報と連携
大学と企業との活動情報を一気通貫で参照可能
18
法人情報検索システム
• 法人基本情報マスタと各システム間の連携を 実現
• 校友が役員をしている企業を検索
• 企業情報を検索して、企業サマリーレポートを 表示
• 企業へのアクセス履歴(訪問履歴)を登録可能
• インターネット上の情報検索も容易に実施
⇒大学の寄付渉外活動での活用
19
まだある課題・・・
•
未整備の企業関係情報-学内には、まだいろいろな情報が散在している
-データ形式も様々
Word報告書、Excel一覧、Accessデータベース・・・ex)企業協定、寄付講座、インターンシップ、ボランティアセンター
•
企業との関係性の数値化ーある企業についてのサマリーレポートは出力できるようになっ
た・・・
-複数企業間の比較分析、重点企業の把握に繋げたい
20
テーマ:
各部署・各システムでばらばらに管理している企業データ等 を統合し、今後の企業とのリレーション強化、学生就職支援 等に活用し、戦略的な資金調達活動や学生の就職支援強
化を図り、大学経営強化に資する
早稲田大学での企業情報に関する現場のニーズ:
• 企業とのリレーションの評価
• シミュレーション(企業別寄付金など)
• KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)設定 と実績管理(寄付金など)
• 企業別の統計情報レポート
• 多次元データ分析(地域別/業界別)
早稲田大学Innovative Schools Program (マイクロソフト株式会社)
21
最近の(私立)大学
• 18歳人口の減少
• 大学の個性化– 例:国際化/ローカル化
• 大学としての「戦略」の必要性
• 「戦略」の立案に必要な情報のニーズ– 大学の執行部(たとえば、理事会)は、突然、勝手な
要求を!
– どのようにシステムが構築されているのかには、関 係ない要求を!
もちろん、早稲田だけの
ことかも。。。 22
システムにまたがる情報への要求
• 各システムは、十分に先端的・機能的
• 一部のシステム間では、データベースの共有による情 報の共有
• 一部のシステム間では、バッチ処理による情報の共有
• さらなる情報の関連付けへの要求
• といって、システムを全面的に再開発するほどの強い 要求および金銭的・人的な余裕はない
サイロ型では あるものの
23
システムにまたがる要求の例(1) 渉外局/経営企画課シナリオ
•あの企業には、ずいぶんたくさんの学生が就職して いるようだけど、寄付金が少ないのでは?
•あの企業とは多くの共同研究を行っているが、なぜ か学生が就職していない?
•あの企業とはずいぶん取引があるはずなのだけど、 寄付金が少ないのでは?
等
データの多軸での分析により効果的な戦略の策定
24
システムにまたがる要求の例(2) 総長室シナリオ
•総長(理事)がある企業の社長と会うのだけど、その企 業と早稲田大学との間には、どんな関係があるのだろ
うか?
OBの数は?
今年の就職者数は?
取引額 /取引実績は?
寄付総額は?
•総長(理事)が外国のある大学の学長と会うのだけど、 その大学との過去の大学間交流実績は?
その大学
からの留学生数は?
その大学への留学生数は? サバティカル等でその大学に行った教員は?
その学
長の専門分野と近い早稲田の教員は?
等
25
システムにまたがる要求の例(3) キャリアセンターシナリオ
•ある企業にインターンシップに行った学生のどの程 度がその企業に就職しているのだろうか?
•OB訪問をしてくれている企業を全学的にみると、ど のような企業なのであろうか?
どの程度の規模の企
業なのか?
OBが何人位在籍している企業なのであ ろうか?
•学科推薦がある企業は、どのような企業なのであろ うか?
その業種は?
規模は? 等
各学部・学科・研究室等でExcel等で管理をしている情報と、メ ディアネットワークセンターで管理しているDBをどのように結
びつけるか? 26
• 情報の統合管理により経営支援
実現イメージ
法人情報統合データベース
○渉外局募金課
キャリアセンター
大学(在学生/卒業生/研究
者/教職員)が関係を持つ法人
情報を集約し、統合的に管理す
ることで、経営支援のための
活用を行うことを目的として、
戦略的に企業との良好な関係
を構築
大学(在学生/卒業生/研究
者/教職員)が関係を持つ法人
情報を集約し、統合的に管理す
ることで、経営支援のための
活用を行うことを目的として、
戦略的に企業との良好な関係
を構築
内定情報
◎渉外局/経営企画課
○財務課
○校友課
研究推進課
寄付情報
取引先情報
校友情報
研究資金/研究課題
企業基本情報商号/住所/売上…
学長/理事
企業別の寄付額/卒業生数/内定者数/共同研究数などの
データベース化
異機種間データ連携
シミュレーションユーザ別ダッシュボード
KPI
相関分析
インターンシップ
実施報告などを
アップロード
cf.Appendix.1
インターンシップ
実施報告などを
アップロードcf.Appendix.1
教務課担当
データ抽出
27
データ連携基盤
システム
システム
A
システム
B
システム
C
ODBC ドライバ
・ルーティング機能
・フォーマット変換
・プロトコル変換
・プロセス管理
BizTalkオーケスト
レーションデータ収集
MQ, SOAP, FTP
ホストアプリケーション
データの配信
Webでの表示
既存IT 資産の有効活用と
投資効果を向上
(20種類
以上の各種アダプタを利用
可能)
状況をいち早く把握
BAMポータル
情報共有ポータル
BizTalk Server による連携で期待される効果
①インテグレーションコスト・労力の削減 ②データ連携を容易に実現 ③見える化の実現
バッチ処理
Webでの表示
ファイル
または
PostgreSQL–BizTalk連携
28
学内に散在するデータの収集と統合
• 各学部や部局に散在して、データベース化されていない情報を、Excel等で作成
された簡単なフォームに入力して指定のシェアに保存するだけで、自動的にデー
タを収集・統合し、分析可能なデータベースを構築
BizTalk
Serverが収集し
たデータを統合し、さま
ざまな角度から分析可
能なデータベースを構築。
SharePoint Serverに、定
期的にデータを取りに行
き、フォーマット変換して、
SQL Serverに。
Excelで作成された定型
の申請書、報告書など
を、指定のシェアに保存。
使い慣れたExcelなので、
教職員や学生も簡単に
提出。
InfoPathを使用すれば、
申請書や報告書などの
書式を、簡単にWeb
フォーム化できる。
インターンシップ
実施報告
インターンシップ
実施報告
就活OB訪問記録
就活OB訪問記録
寄付講座登録申請
寄付講座登録申請
これまで各学部や部局が個別に管
理していて、全学のレベルの集計・
分析が困難だった情報
例えば……
29
テスト環境の構築
OS:Windows Server 2008 R2 Enterprise(x64)AP:
SharePoint Server 2007 SP1BizTalk Server 2009SQL Server 2008 Enterprise SP1Visual Studio 2008 SP1
OS:Windows Server 2008 R2 Enterprise(x86)AP:
SharePoint Server 2007 SP1SQL Server 2008 Enterprise SP1
事務系LAN
・Sharepoint管理DB・BizTalk内部DB ・統合DB
Active Directory(システム内アカウント管理)
Reporting Services
統合DBへの直接データ入力
(SharePointと)BizTalkによるデータ入力
PC端末(WWW閲覧)
Webサーバ
レポート表示
データ源(DBサーバ、Excelデータ)
• 既存パッケージとそのカスタマイズで構成可能
30
レポートの作成•
レポートの作成にはSQL Server 2008 Report Builderを使用–
データの選択、画面イメージ作成等の操作が、全てGUIで
直感的に操作可能
31
システムにまたがる要求の例 渉外局/経営企画課シナリオ
•あの企業には、ずいぶんたくさんの学生が就職して いるようだけど、寄付金が少ないのでは?
•あの企業とは多くの共同研究を行っているが、なぜ か学生が就職していない?
•あの企業とはずいぶん取引があるはずなのだけど、 寄付金が少ないのでは?
等
データの多軸での分析により効果的な戦略の策定
32
• データの多軸での分析により効果的な戦略の策定
渉外局/経営企画課シナリオ
企業統合情報
Before After
法人基本情報 寄付者情報 研究情報
多くの紙の
データから特
徴をつかむの
は大変
もっと見やすい
データであれば
ミスも減るかも
わかりやすいデー
タ表示で意思決定
がスムーズに
33
画面イメージ(産業分類別企業ランキングレポート)
「寄付業種シェアレ
ポート」へ移動
年度を選んで
下の「適用」を
押すと表示年
度が変更可能
パラメータ部分
の表示は、開
閉可能
ページが複数ある場合
のページ移動、表示サ
イズの調整等が可能
評価項目毎に産業分類別のシェアを表示
・見易さを考慮してシェアの低い分野は「Other」
として一括分類
34
画面イメージ(業種シェアレポート[寄付])
パラメータ部分
を開いて年度を
変更することも
可能
業種別のシェアレポートの詳細を表示
・全ての大業種分類について表示
35
画面イメージ(産業分類別企業ランキングレポート)
「企業別詳細レ
ポート」へ移動
年度の変更、中
業種に絞った表
示変更が可能
大業種分類単位でラ
ンキング(KPI総合点
順)に表示
業種別の企業をKPIランキング表示
・KPIは直感的なイメージ画像で図示
36
画面イメージ(企業別詳細レポート)
パラメータ部分
を開いて企業名、
年度を変更する
ことも可能
企業個別のKPI指標詳細表示
・前年度との比較
・KPIに使用したパラメータの表示
37
DBサーバをデータ元とする統合DBの形成と更新
事務系LAN
・統合DB
データ初期登録としての統合DBへの直接データ入力
DBサーバ(PostgreSQL)
DBダンプデータの取得
DBダンプデータをインポート
1日1回更新される寄付金データのBizTalkに
よるアップデート
更新データの取得
統合DB更新
•
PostgreSQL~SQL Serverの異種DB連携を 実証
•
寄付金データについては、データ元の更新 に追随して統合DBを1回/1日で更新する
環境を形成し、動作を確認
38
システム統合化のまとめ
1818年度年度1919年度年度
2020年度年度
金融金融
情報通信情報通信
機械機械
東京東京
神奈川神奈川
千葉千葉キューブキューブ
金融
寄付金額 寄付総額 割合…
情報通信
機械
電気
80
100
50
150 200
45
85
120
75
111
118
67金融
寄付金額 寄付総額 割合20年度
情報通信
機械
電気
80
100
50
150 200
45
85
120
75
111
118
67金融
寄付金額 寄付総額 割合19年度
情報通信
機械
電気
80
100
50
150 200
45
85
120
75
111
118
67金融
寄付金額 寄付総額 割合18年度
情報通信
機械
電気
377
112
672
455 700
900
300
700
65
75
38
54
東京東京
千葉千葉
エリアエリア
産業分類産業分類
年度年度
ディメンション
(集計切り口)
メジャー(集計値)
金融
寄付金額 寄付総額 割合…
情報通信
機械
電気
80
100
50
150 200
45
85
120
75
111
118
67金融
寄付金額 寄付総額 割合20年度
情報通信
機械
電気
80
100
50
150 200
45
85
120
75
111
118
67金融
寄付金額 寄付総額 割合19年度
情報通信
機械
電気
80
100
50
150 200
45
85
120
75
111
118
67金融
寄付金額 寄付総額 割合18年度
情報通信
機械
電気
377
112
672
455 700
900
300
700
65
75
38
54
• 既存パッケージの利用とそのカスタマイズでシステムが構成で きるため、長大なコードの開発が不要
– サーバ機能からグラフ描画機能に至るまで、すでにパッケージで用意
– 開発作業は、BizTalkとReport Builderの使用のみ
• GUIを利用した直感的な操作で作業できるため、開発や修正が容易
39
システムにまたがる要求の例 キャリアセンターシナリオ
•ある企業にインターンシップに行った学生のどの程度がそ の企業に就職しているのだろうか?
•OB訪問をしてくれている企業を全学的にみると、どのような 企業なのであろうか?
どの程度の規模の企業なのか?
OBが何人位在籍している企業なのであろうか?
•学科推薦がある企業は、どのような企業なのであろうか? その業種は?
規模は?
等
各学部・学科・研究室等でExcel等で管理をしている情報と、 メディアネットワークセンターで管理しているDBをどのように 結びつけるか?
40
• 各部署での管理データを集約し、一元管理/閲覧
キャリアセンターシナリオ
企業統合情報
Before Afterインターンシップ情報
OB来訪情報
誰が持っているか
わからず、どんな
データがあるのか
も不明
データフォー
マットもバラバ
ラでまとめにく
い
必要なデー
タを必要な
時に取り出
しやすい
学科 研究室
学科 研究室
求人ASPサービス
求人ASPサービス
キャリアセンターキャリアセンター
41
データ集約の実現方法
OBOB訪問情報ポータル訪問情報ポータル
BizTalk WSSアダプタ
A学科
A学科
B研究室
××学科
②Excelを使って
XML形式に変換し
アップロード
①企業コードをBizTalkから
Webサービス経由で取得し
Excelで選択式入力
企業情報統合DB ③企業コード出力
Webサービス設定
継続的なデータの集約には、簡単な発生源入力の仕組み
が必要
42
企業マスター参照
BTSWeb
Service
HTTP 承認ワークフロー
BTS WSSAdapter
BTS SQLAdapter
Excel 2007+VSTO 名前を付けて保存
BTS FileAdapter
企業基本情報 企業統合情報
実現システムイメージ
43
発生源入力用Excelシート• 入力も保存も簡単
メニューは2種類しななく、保存の操作が簡単
企業コードだけでなく、企業の住所や電話番号も
検索/選択式で取得
44
承認ワークフロー設定• 承認した後に統合データベースに反映
・数クリックで承認済みステータスに・その後、BizTalkによる自動的に企業統合情報データベースに反映
45
発生源入力のまとめ•
発生源で、普段使っているExcelを使って、簡単に入力できる仕組みを実
現。検索ワードの入力により、会社名などが自動表示されるため、入力ミ
スが減少
•
保存されたデータをチェックした上で、企業統合情報データベースに反映
できる仕組みが実現
インターンシップ
実施報告
インターンシップ
実施報告
就活OB訪問記録
就活OB訪問記録
寄付講座登録申請
寄付講座登録申請
企業基本情報(帝国データバンク)
企業基本情報(帝国データバンク)
46
Excelで作成された定型の申
請書、報告書などを、指定の
シェアに保存する。
SharePoint Server上で、ワー
クフローの設定も可能
入力データのばらつき
を防ぐため、BizTalk
Serverを経由して企業
基本情報DBを参照し、
会社名などを自動的に
表示
SharePoint Serverに、定
期的にデータを取りに行
き、フォーマット変換して、
SQL Serverに手渡す
BizTalk
Serverが収集した
データを統合し、さまざま
な角度から分析可能な
データベースを構成
これまで各学部や部局が個別に管理していて、全学のレベルの集計・分析が困難だった情報
会員制の「まなび」のコミュニティ・サイト早稲田大学の学生や卒業生だけでなく、一般のあらゆる人々に広く公開
利用は無料、登録のみ必要
とは・・・
企画・運営:早稲田総研インターナショナル
• 同窓会機能
• コミュニティ機能
• 関連コミュニティの設置
• 日記&マイページ
• メンバー間のメッセージ送受信
• オンラインのサクヒン作成機能
• 語学やビジネスの有料講座
• 政治から夕食レシピまで幅広いテーマの読み物
メッセージ機能
トピック
サクヒン
読み物
日記
同窓会機能
47
サービス概要
QuonNetは、大学に関わる、人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebサイト
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の有効活用で
課題解決をお手伝い
学生同士のコミュニケーションを活性化したい
教員と学生のコミュニケーションを活性化したい
大学と同窓生とのコミュニケーショ
ンを活性化したい
入学志願者への情報提供に活性化したい
学生潜在ニーズの情報収集を図りたい
こんな課題を解決
48
サービスの有効活用①
学生同士のコミュニケーションを活性化したい
学生
学生 学生
学生 学生
学生
自分の興味のある、所属する、つながりのある、コミュニティに参加して共通の話題でコミュニケーションが図れる場の提供
学友同士のつながりを保つことで大学への興味喚起を促し、継続性を向上
コミュニティの活用 マイフレンドの活用 トピックの活用 日記の活用
49
サービスの有効活用②
教員と学生のコミュニケーションを活性化したい
教員とのメッセージによるコンタクト、ゼミの非公開コミュニティなどを有効活用し、新たな学ぶ場の提供による学習に対するモチベーション維持、
学生の継続性と学習向上支援に活用
コミュニティの活用 メッセージの活用 トピックによる、ディスカッションの活用
学生 学生
学生 学生
学生 教員
50
サービスの有効活用③
大学と同窓生とのコミュニケーションを活性化したい
同窓会機能での会員名簿管理や同窓生毎にコミュニティを開放し、新たなコミュニケー
ションの場の提供により、卒業してからも大学との接点として活用
会員管理機能の活用宛名作成の活用
インフォメーションの
活用
同窓会コミュニティの活用
同窓生 同窓生
同窓生 同窓生
同窓生
運営大学
運営幹事
一次情報(ブログコンテンツ)の活用
51
サービスの有効活用④
入学志願者への情報提供に活性化したい
SNSをオープンな運営にすることにより、これから大学へ入学を希望する学生、保護者、また潜在
ユーザに対して、大学からの情報提供や先輩の生の声など双方向コミュニケーションの成立によ
り、大学に対する理解、あこがれの醸成をし、入学志願者への新たな広報の場としての活用
公式コミュニティの活用コミュニティトピックの活用
(FAQ)
入学志願者入学志願者
潜在ユーザ 潜在ユーザ
潜在ユーザ
大学
在学生 在学生
在学生
一次情報(ブログコンテンツ)の活用
52
同窓会機能とは・・・
QuonNetの同窓会システムとは、「QuonNet」に名簿や会 費の管理機能が加わり、ネット上で便利、かつ安全に情報
管理と会員間の交流が行えるシステム
2009年3月
同窓会機能のリリース
その後、いくつもの稲門会を訪問し、ヒアリングを実施
2009年7月
校友会にて「QuonNet同窓会機能」の評価終了
ヒアリングでの要求をもとに、システムを改修
現在の登録団体数:41団体学部・ゼミ:11団体
地域・年次稲門会:11団体
その他:17団体
(2010年4月現在)
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●●稲門会(コミュニティ)
幹事機能とメンバー機能
同窓会名簿管理システム
・イベント告知・イベントの記録・報告
・「ツクル」機能でアルバムや記録の作成
・分科会の作成
etc.
・会員を一括登録・名簿管理
・名簿のダウンロード・宛名ラベル打ち出し
・会費管理
・稲門会運営・お知らせ
・イベントの告知・一斉メール送信
・自分の登録情報の確認・更新
・友人検索
同窓会の設置
(3)
利用申請
(1)
QuonNet事務局
同窓会会員
幹事
複数の幹事を設置できる
審査・承認
(2)
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会員
名簿
管理
個人情報は個人
で更新
公開情報のみを
外部に公開
幹事
目的別に
会合案内を
一斉メール
会報送付用
宛名シールの作成
会費の
納入管理
情報発信
コミュニティ
イベント告知
イベント
結果報告
写真掲載
会員同士の連絡
幹事会告知
幹事会報告
同好会毎の活動案
内・活動報告の掲示
板として活用
幹事間の連絡ツールとして活用
QuonNet同窓会機能の活用イメージ
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本人がリアルタイムに更新できるから、データはいつも最新。セキュリティも万全で、会員・幹事の双方に便利!
同窓会機能・名簿管理
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QuonJukuサービス概要
QuonJukuは、「いつでも」・「どこでも」学ぶことができるオンデマンド型のeラーニング(学習管理)システム
LMS(ラーニング・マネジメント・システム)の有効活用で課題解決を
お手伝い
学習者の個別指導により学習向上を可能にしたい
対面式授業の補完に活用したい
学習者の成績を管理し学習履歴を活用したい
教員・学習者の利便性を向上したい
学習成果を蓄積・可視化したい学習を通じてコミュニケーション
を活性させたい
こんな課題を解決
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活用のメリット
学習利用者、運営事務局にとっての導入メリット
• 自己の学習の場として、いつで
も・どこでも利用することが可能• 学習進捗の管理が容易• 理解度の把握が容易• 教員への質問やアドバイスを求
めることが可能• 協調学習の場としても利用可能
•
Web教材が簡単に作成、提供するこ
とが可能•
学習者の学習状況、習熟度の把握が
可能になり、学習進捗や習熟度に合せ
て、講師から学習者へのフォローアップ
が可能•
学習者の習熟度に合せた、個別に指
導が可能•学習者の学習進捗や習熟度の傾向を
情報収集し、分析し、カリキュラムへの
フィードバックが可能
利用者 運営事務局
新たな学ぶ場の提供による学習に対する対策、学習者の継続性と学習向上支援
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活用できる機能QuonJukuに備わっているラーニング・マネジメント・システムにおいての、活用できる機能
学習管理 受講者管理 学習履歴管理 クラス管理
オンデマンド授業 ディスカッション テスト・アンケート お知らせ
ログイン
受講者管理クラス管理
オンデマンド授業
ディスカッション
教材作成・公開
メール
学習管理
テスト
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QuonNet実績
•
登録者:5500名以上
•
月間PV:250万程度
•
同窓会機能
–
各種稲門会、ゼミのほか、短期留学生の組織化 などで利用
–
6/20現在で67団体が登録済、35団体が検討中
問題点・他の一般的なサービスに対する優位性の確保
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まとめ
• 『大学における情報の利活用のための ステークホルダーとその活用戦略』
ステークホルダーの特性を意識したシステム開発
情報の有効活用
多種多様なシステム間での有効なデータの共有
発生源入力システムの必要性
新しいステークホルダー向けシステムの開発
システムによる統合化・見せる化
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62
Thank you...
ご質問・ご意見等は [email protected] まで
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本資料中で使われているデータは、たとえ、実データのように 見えたとしても、あくまでも仮想的なデータです。