単元の学習を通して、英語で何ができるようになりたいのか目 …€¦ ·...

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平成 30 年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育 A 校の実践-1 (3) 授業の質的改善を目指した授業実践 (2)で示した授業の質的改善の実践(「授業振り返りシート」及び「手立てシート」を活用)を紹介します。 A 校の実践 (ア) 授業改善のプロセス 動画記録の分析、授業中の観察より 《授業づくりに生かしたいところ》 ○英語の成績を上げたいと思っている生徒は多い。 《課題》 ○言語活動において意欲的な取組があまり見られない。 ○音読練習の声が小さく、問い掛けをしてもあまり反応がない。 「授業振り返りシート」 学習過程に沿った実態把握より )ア 単元ゴールにおけるコミュニケーションの目的や場面、状況等を生徒に明確に示し、 学習の見通しを持たせられるよう、具体的に学習指導計画を立てている。 )イ 単元のスタートに、単元ゴールの活動の目的や場面等について具体的に生徒に示している。 例)「ホームステイ先の家族に写真や物を見せながら、自分のことや、日本での生 活などについて紹介する」 「日本を初めて訪れ、○○校にALTとしてやって来る△△先生に歓迎の気持ち を伝えるためにどんなことができるのか話し合う」 「ロボットと人間の共存について書かれた記事などを読み、自分の考えをまと めて発表する」 など )ウ 単元ゴールの達成に向けた学習を通して、生徒にどのような力を付けたいのか具体的な 目標を持っている。また、それを生徒に示している。 例)「1分程度のスピーチを聞いて理解する力」 「○○ついてのメールを読んで理解する力」 「○○についてALTとやり取りする力」「メモを見ながら発表する力」 「○○について8文程度のエッセイを書く力」 など )エ 単元ゴールの達成に向けて、どのような学習を行うか生徒に示している。 )オ 生徒が現在の自分の力を把握し、単元ゴールの達成に向けて、どのような学習が必要か 考えることができるような機会を設けている。 )カ 単元ゴールでどのようなパフォーマンスを行いたいのか、生徒が目標を立てる機会を 設けている。 )キ 生徒が単元ゴールに興味を持ち、達成する必然性を見いだしたり、取り組みたいと感じた りすることができるよう、生徒の実態に応じて内容や提示の仕方などを工夫している。 生徒の実態 6月の振り返り 教師の指導の実態 × × × × 単元全体を見通した計画ができ ていなかったわ。生徒とゴール の姿や学習活動の目的を共有し て、達成度を確認しながら 進めていけば、学習意欲の向上 につながるかな? × ×

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Page 1: 単元の学習を通して、英語で何ができるようになりたいのか目 …€¦ · 「40秒英語でやり取りをするなんて何を話していいかの分からない」

平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-1

(3) 授業の質的改善を目指した授業実践

(2)で示した授業の質的改善の実践(「授業振り返りシート」及び「手立てシート」を活用)を紹介します。

ア A 校の実践

(ア) 授業改善のプロセス

動画記録の分析、授業中の観察より

《授業づくりに生かしたいところ》

○英語の成績を上げたいと思っている生徒は多い。

《課題》

○言語活動において意欲的な取組があまり見られない。

○音読練習の声が小さく、問い掛けをしてもあまり反応がない。

「授業振り返りシート」 学習過程に沿った実態把握より

学習指導過程 1

学習ゴールの

把握

( )単元の学習を通して、英語で何ができるようになるのか理解している。

( )単元ゴールの達成に向けて、どのような学習活動をするのか見通しを持っている。

( )現在何ができて、何ができていないか自覚している。

例)「発音には自信がある」 「明日の予定の言い方は知っている」

「原稿を見ないで言うのは難しそう」 「英文の語順がよく分からない」

「40秒英語でやり取りをするなんて何を話していいかの分からない」 など

( )単元の学習を通して、英語で何ができるようになりたいのか目標を持っている。

( )単元のスタートに単元ゴールの学習課題について、具体的に理解している。

例)コミュニケーションの設定場面 コミュニケーションの相手

英語で何をするのか など

( )単元ゴールの学習課題に興味・関心を持っている。

( )ア 単元ゴールにおけるコミュニケーションの目的や場面、状況等を生徒に明確に示し、

学習の見通しを持たせられるよう、具体的に学習指導計画を立てている。

( )イ 単元のスタートに、単元ゴールの活動の目的や場面等について具体的に生徒に示している。

例)「ホームステイ先の家族に写真や物を見せながら、自分のことや、日本での生

活などについて紹介する」

「日本を初めて訪れ、○○校にALTとしてやって来る△△先生に歓迎の気持ち

を伝えるためにどんなことができるのか話し合う」

「ロボットと人間の共存について書かれた記事などを読み、自分の考えをまと

めて発表する」 など

( )ウ 単元ゴールの達成に向けた学習を通して、生徒にどのような力を付けたいのか具体的な

目標を持っている。また、それを生徒に示している。

例)「1分程度のスピーチを聞いて理解する力」

「○○ついてのメールを読んで理解する力」

「○○についてALTとやり取りする力」「メモを見ながら発表する力」

「○○について8文程度のエッセイを書く力」 など

( )エ 単元ゴールの達成に向けて、どのような学習を行うか生徒に示している。

( )オ 生徒が現在の自分の力を把握し、単元ゴールの達成に向けて、どのような学習が必要か

考えることができるような機会を設けている。

( )カ 単元ゴールでどのようなパフォーマンスを行いたいのか、生徒が目標を立てる機会を

設けている。

( )キ 生徒が単元ゴールに興味を持ち、達成する必然性を見いだしたり、取り組みたいと感じた

りすることができるよう、生徒の実態に応じて内容や提示の仕方などを工夫している。

生徒の実態

6月の振り返り

教師の指導の実態

×

×

×

×

単元全体を見通した計画ができ

ていなかったわ。生徒とゴール

の姿や学習活動の目的を共有し

て、達成度を確認しながら

進めていけば、学習意欲の向上

につながるかな?

×

×

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-2

日々の具体的な取組 生徒の変容

・単元のスタートに生徒に単元ゴールを伝

えるために、バックワードで大まかな単

元計画を立てた。単元ゴールを達成する

ために必要な力を付けるのに時間が掛か

る場合は、単元をまたいで継続的な学習

活動を仕組んだ。生徒には、単元のスター

トに単元の最後に行うパフォーマンス課

題や学習内容を伝えた。学習活動の計画

やワークシートの作成は、生徒の実態に

合ったものになっているか、また、単元ゴ

ールの達成につながるものになっている

かに視点をおいて行った。

→学習活動に意欲的に取り組む生徒が増えた。結

果を出したいと思っている生徒は多いので、単

元のスタートにゴールを示したことで、今行っ

ている活動がゴールにつながるということが

はっきり分かり、学習への動機付けが高まった

ものと思われる。

授業中の観察より

《授業づくりに生かしたいところ》

○音読テストにほぼ全員の生徒が準備をして臨んでいる。

○授業に集中しようと努めている生徒が増えている。

《課題》

○グループやペアでの活動が苦手な生徒が多い。

○学習意欲に差がある。

○自己表現が苦手な生徒が多い。

8月の振り返り

手立て

○単元のスタートに、単元ゴールやその達成に向けた学習活動を

生徒に明示する。

※ 内のアルファベットは「手立てシート」に対応しています。

主-D・H

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-3

「授業振り返りシート」 学習過程に沿った実態把握より

( )学習活動に見通しを持ち、粘り強く取り組んでいる。

( )間違いを恐れず、積極的に英語を使って学習課題の解決に取り組んでいる。

( )語彙・表現や文法をコミュニケーションの場面に応じて活用することができる。

( )Teacher Talkや教材、また、クラスメートの発話や作品など様々なものから語彙・表現

や文法を学んだり、学習内容に関する情報を得たりしている。

( )学習した内容や経験、また、新たに得られた知識・技能を積極的に活用しながら、

コミュニケーションの相手や状況に応じて自分の意見や考えを発信している。

( )ペアやグループで協力して学習活動に取り組み、学習課題を解決している。

( )辞書やインターネット等を活用し、疑問点の解決やより良い作品作りに取り組んでいる。

( )自分の学習到達状況を振り返り、見いだした成果と課題を基に改善に取り組んでいる。

( )4技能5領域をバランスよく身に付けている。

( )ア 学習活動の目的や内容、ゴールの姿を分かりやすく示している。

( )イ 安心して学習に取り組むことができる環境づくりをしている。

( )ウ 学習内容に興味・関心を持たせるための工夫をしている。

( )エ 語彙・表現や文法など基礎的・基本的な知識を、コミュニケーションの使用場面と

関連付けて習得することができる工夫をしている。

( )オ 生徒が様々な場面で質の良いインプットを得ることができるよう、Teacher Talkや

教材の語彙レベルや量、内容、提示の仕方などは、生徒の実態に応じたものにしたり、

思考を促したり、気付くを起こさせる発問を行ったりしている。

( )カ 学習した内容を、異なる場面設定の中で活用することを通して、繰り返し学ぶこと

ができるような言語活動を設けている。

( )キ 生徒の実態(語彙レベル、学習スタイル、学習環境、興味・関心など)に応じた

様々な言語活動を通して、語彙・表現や文法などの知識や技能の習得が効果的に行

われるようにしている。

( )ク コミュニケーションの必然性がある学習課題を設定し、相手や目的、状況を明確に

示している。

( )ケ 生徒が自分で調べたり、人と協力して学習したりすることを通して、学びを広げ

高めるとができる場を設けたり、環境を整えたりしている。

( )コ 生徒が自分の学習到達状況や変容を具体的に自覚できるよう工夫している。

( )サ 生徒の学習到達度を見取り、適切なフィードバックを行っている。

( )シ 自己評価や人との対話、作品の共有、フィードバックを通して、自分の考えを整理・

修正したり、新しい学びを得たりすることができる機会を設けている。

( )ス 技能統合型の言語活動を設定し、4技能5領域にわたってコミュニケーションを図

る資質・能力を総合的に育成できるよう工夫している。

教師の指導の実態

×

×

×

×

×

×

×

※ 内のアルファベットは「手立てシート」に対応しています。

○学習活動の見通しをもたせる。

○生徒の実態に合った言語活動を設定する。

○ペアやグループでの学習を通して学び合う環境づくりを行う。

手立て

主-M・N・S

主-O、対-J

主-I・R

単元全体を見通した計画ができ

ていなかったわ。生徒とゴール

の姿や学習活動の目的を共有し

て、達成度を確認しながら

進めていけば、学習意欲の向上

につながるかな?

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-4

(イ) 授業実践

1 本単元で主に育て

たい力

○体験したことを、話したり書いたりして伝える力

2 単元ゴールの活動 「私の職場体験について英語でスピーチしよう」

・職場体験学習の内容や、将来に向けて今後取り組みたいことにつ

いて5文以上で発表する。

3 単元における授業

改善の手立て(☆は本

時に取り入れる手立

て) 主体的な学び

☆学習活動の前にルーブリックで評価基準を生徒と共有し

目標をもたせる。

☆活動の見通しをもたせるために、視覚的補助や具体的操

作を取り入れる。

・モデルパフォーマンスを行い、ゴールの姿を可視化する。

・パフォーマンスを録画し、ルーブリックやモデルパフォ

ーマンスを基に、評価とフィードバックをグループで行

わせ、学習到達度を自覚させる機会をつくる。

・帯学習として、既習事項を活用する必然性のあるコミュ

ニケーション場面を設定し、英語でコミュニケーション

を図ることに慣れさせ、自信を付けられるようにする。

対話的な学び

☆ペアや4人グループで行う必然性のある学習活動を設定

する。

・グループで動画記録や作品を見せ合い、互いに気付いた

ことや感想などについて伝え合うことを通して、何がで

きていて、何が課題かについて気付いたり、よりよいも

のを作り上げるためのヒントを得たりすることができる

機会をつくる。

深い学び

☆既得の知識を活用して、スピーチの構成を意識しながら、

自分の体験や考えを話したり書いたりする活動を設定す

る。

・ルーブリックを基に学習到達度を振り返り、改善に向け

て何をすればいいのか自分で具体的に考え、よりよいパ

フォーマンスができるよう修正やリトライができる機会

をつくる。

単元の目標と授業改善の手立て

10月実施 教材 SUNSHINE ENGLISH COURSE 2

Program 6 A Work Experience Program

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-5

目 標

・グループで協力し、架空の3人の中学生が書いた職場体験のスピーチ原稿を完成させようとしてい

る。(コミュニケーションへの関心・意欲・態度)

・職場体験学習の内容や、将来のために今後どのような生活を送っていきたいかなどについてスピー

チ原案を4文以上で書くことができる。(外国語表現の能力)

授業の実際と授業研究会の記録

※ 〔 〕内のアルファベットは

「手立てシート」に対応しています。

【全体を通して】

程 学習活動 ○教師の働き掛け

授業研究会の記録 「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善に向けた意見

※ は、今後取り入れるとよいと

思われる手立てについての意見

1 自分たちの職場

体験学習の様子を

英語で話して伝え

る。〈学級全体→ペ

ア〉

○何度も練習した写真とキーワ

ードを示し、どの生徒にも何を

表現しているのか分かるよう

にして全体で練習した後、ペア

で対話をさせた。

本時の目標と授業の実際

・絵 や 写 真 を 用 い た ト ピ ッ ク の 提

示 を 行 う こ と で 学 習 活 動 へ の 関

心が高まったと思う〔G〕

・生徒が実際に体験したことがトピック

であり、実際の体験後にも取り扱われて

いたので、自信をもって話すことができ

ていた。〔M〕

・ペアで協力して行う必然性があり、互い

の表現から学び合う場になっていた。

〔J〕

ペアでのやり取りで得た情報

を他の人に伝える活動を入れることも

できたのではないか。〔E〕

・6月の授業の様子と比べると、生徒の学習に向かう

姿勢に大きな変化が見られた。生徒の様子をよく観

察し、実態に合わせて試行錯誤を繰り返しながら、

段階的に細やかな手立てを取ってきた結果だと思

う。〔S〕

・バックワードデザインで考えられた授業を通して、

生徒が英語を使う体験を、段階を踏みながら積み重

ね、少しずつ楽しさを実感してきていると感じた。

少しレベルが高い活動にも、躊躇なく挑戦してい

た。〔D・B〕

・ペアやグループでの学習を設定することが難し

く、生徒同士で学び合う機会があまりなかった

ということだが、生徒はペアやグループでの学

習を楽しんでいた。帯学習でペアトークに取り

組ませてきたことで、生徒はペアで学習するこ

とに慣れ、英語を話す楽しさを感じるようにな

ったのではないかと思う。〔N・O〕

:主体的学びの視点からの意見

:対話的な学びの視点からの意見

:深い学びの視点からの意見

Make pairs. One of you, ask these questions.

What did you do there?

I played with the children. They

were cute.

※ は授業改善の手立て

主 対 深う

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-6

2 本文の音読練習

をする。〈学級全体〉

○ディジタル教科書でイラスト

や英文を示したり、時間設定を

したりして、生徒が練習に取り

組みやすいように工夫した。

3 ALT のモデルス

ピーチを聞き、内容

や構成に着目する。

〈学級全体〉

4 3人の架空の中

学生が書いたスピ

ーチ原稿が1文ず

つ短冊に書かれた

ものを順番に並べ

る。〈個人〉

○ALT のスピーチのキーフレー

ズを黒板に示し、内容や構成に

着目させた。

○スピーチの構成(opening、

body、ending)や内容に注目さ

せた。

ALT のモデル文の構成をより

参考にさせ、次の活動につなげさせるため

に、自分たちで構成について考える場があ

ればよかったと思う。〔G〕

・「○秒で読めるように」という具体的な

ゴールが示されていたので、生徒はやる

気になっていた。〔R〕

めあて:職場体験学習で学んだことや、将来の

ためにこれからしたいことなどについ

て4文以上の英語で伝えよう。

・単元ゴールに行うことや、評価

基準をワー クシート に 載せてい

たので、最 終的に何 が できてい

ればよいの かはっき り 伝わった

と思う。〔S〕

ワ ー ク シー ト に 評 価 基 準

があったので、めあて提示の際、

それを活 用した 自己目 標の設 定

をさせれ ば、学 習活動 のゴー ル

がより明確になったと思う。〔S〕

・英文が書かれた短冊を意味がつ

ながるように並べ替える活動で

は、生徒全員が集中して内容を

読み取ろうとしていた。視覚に

強い生徒、動きがあると乗って

くる生徒など様々な生徒がいる

ので、生徒の実態に合った活動

を設定することの大切さを実感

した。〔 S〕

・1人一つ、短冊セットの封筒が

渡され、1人で課題に挑戦する

時間が設定されていたので、生

徒全員が集中して課題解決に 取

り組むことができていた。〔 B〕

・短冊セットは、3人分のスピー

チがミックスされていたのがパ

ズル的でおもしろかった。〔 S〕

・1回目、音声だけでスピーチを聞

い て い た と き よ り 、 2 回 目 に 提

示 さ れ た キ ー フ レ ー ズ と と も に

聞 い て い た と き の 方 が 、 生 徒 は

学 習 活 動 に 集 中 し て い た 。 ビ ジ

ュアル教材の有効性を感じた。

〔 R〕

Do you understand? He said, “I worked …, I want to be …. Listen again.

深う

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-7

5 グループで、互い

の答えを比べる。そ

の際、自分がなぜそ

の順番に並べたの

か理由を述べる。

〈グループ〉

6 自分の職場体験

学習の内容とこれ

からやりたいこと

についてスピーチ

原案を作成する。

〈個人・グループ〉

7 完成した原稿を

見ないで言えるよ

うになるまで練習

をする。〈グループ〉

○自分で考えて分からなかった

点などを尋ね合うよう指示を

出した。

○グループのメンバーや先生に

質問したり、辞書を用いたりし

て英文を完成するよう指示を

出した。

○グループ内で相手を変えなが

ら、お互いに原稿を読むよう指

示を出した。

・短冊の並び替えについて、正解が複数出

てくる可能性があったが、自分なりの根

拠をもって考え、他のメンバーと意見交

換をしていたのがよかった。〔J〕

・ こ れ ま で に 学 習 し た こ と を 用 い

て、自分の体験を英語で書こうと

努力していた。〔 G〕

練習前に、評価基準表を使っ

て発表の際に意識するポイントを確認す

れば、よりよい練習になったと思う。

〔K〕

・グループのメンバーと助け合いながらス

ピーチ原案を完成させようとしていた。

〔J〕

ねえ、office って何?

何とかで働く人って。

グループによっては、生徒同士

でつづりの修正をしている姿が見られ

た。全体で、書き上げた原稿を互いにチェ

ックしたり、評価したりする場を設け、そ

れを基に修正をしてよりよい作品にする

時間を設定してもいいと思う。〔F〕

・答えを食い 入るよう に見つめる

姿がたく さん 見られ た 。 個人 及

びグルー プで 少しレ ベ ルの高 い

活動に取 り組 んだ後 だ った の で

「知りた い! 」とい う 気持ち が

高まっていたと思う。〔 S〕

会社かなー。

深う

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校の実践-8

8 数名の発表を聞

く。〈学級全体〉

9 自己評価をする。

〈個人〉

○良かったところを褒めて、単元

の最後に良いスピーチができ

るように励ました。

・生徒が活動を振り返ることができる時

間を設定したことで、本時の頑張りを

自覚し、自信や今後の学習への意欲を

もつことにつながると思う。〔V〕

今回の授業改善の取組を通して、授業の様子が変わってきたから嬉しい!生徒も私も、実際どんなことができるようになったのかな?「授業振り返りシート」で、また振り返ってみよう。これからも、授業改善を続けていくぞ!

→次の実践へ

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-1

第2学年 英語科学習指導案

1 単元名 PROGRAM 6 A Work Experience Program(SUNSHINE ENGLISH COURSE 2)

2 単元について

(1) 教材観

本単元では、由紀、武史、桃子が職場体験学習で学んだことや将来の夢について語り合う場面が設

定されている。1学期に職場体験学習を終えた生徒にとって、自分の体験と関連付けながら、働くこ

との意義、社会や人とつながって生きることの大切さ、こんな人になりたいという思いを英語で伝え

合ったりするのに適した題材である。3人の対話やスピーチを聞いたり読んだりして知り得た情報や

表現を活用し、自分自身の体験や考えを整理して発表する力の育成を図ることができると思われる。

新出の言語材料としては、to 不定詞が登場するので、自分の好きなことやしたいこと、行動の目的、

何をするためのものかについて表現することができるようになる機会となる。また、由紀、武史、桃

子の対話やスピーチから、基本的なスピーチ構成(opening、body、ending)を学ぶこともできる。

既習の言語材料も駆使しながら、職場体験学習の内容や、将来に向けてこれからやりたいことについ

て、英語で的確に、そして筋道を立てて分かりやすく説明する力を育成するとともに、英語で伝え合

う楽しさを味わわせたい単元である。

(2) 生徒観

本学級の生徒は、英語で話したり書いたりして自己表現することに課題が見られる。抽象的な思考

操作が苦手な部分があり、相手意識をもち、筋道を立てて表現することにいくらか課題が見られるの

で、個々の生徒の実態を踏まえながら段階的に指導していく必要がある。教科書本文を初見で読むと

きには、最初に発問を与え、その答えを探すようにして文に注目させると、キーセンテンスや全体の

内容を把握することができた。また、音読テストや教科書本文にオリジナル文を付け加える活動を設

定したところ、音読練習に熱心に取り組んだり、オリジナルの英文を作ることを楽しんだりする生徒

の姿が見られるようになった。全体の前で自分を出すことに抵抗を感じる生徒が少なからずいること

から、「活動の一区切りごとに、短時間の小グループでの認め合い活動をこまめに取り入れ、ソーシャ

ルスキルを身に付けさせる」「『友人の気持ちを考えながら話す』『友人の話は最後まで聞く』などのス

キルをより伸ばす」ことが有効であると考えられる。また、生徒の学びが広がったり深まったりする

ことを目指し、生徒同士のインタラクションを増やし、ペアやグループで協働学習が効果的に行われ

るよう工夫する必要がある。

(3) 指導観

本単元のゴールは、1学期の職場体験学習で体験したことや学んだこと、また、将来のために今後ど

のような生活を送りたいかなどについて英語でスピーチをすることである。ゴールの達成に向けて、次

の3点について手立てを講じる。

① 友人関係が限定的な生徒たちであるが、英語を使ったコミュニケーション活動を通して、お互い

に励まし合いながら学習することが楽しいと感じられるようにしたい。帯学習として、自分たちが

活躍してきた職場体験学習の写真と共に示されるキーワードをヒントに、その様子を英語で表現す

る練習を全体で行う。少し自信が付いたところで、ペアで練習させる。ペアで協力してできるよう

になったら、表現する内容に新出文法で表現できるものを加えたり、自分の体験したオリジナルの

内容を付け加えたりさせ、ペアの関わりが深くなるようにする。スモールステップで生徒同士の関

わりを広げたり、表現する内容をふくらませたりしていくことで、英語でコミュニケーションを図

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-2

ることが楽しいと感じられるようにしたい。

② 相手を意識し筋道を立てて表現することができるよう、基本的なスピーチの型を体得させる。人

の話を聞くことや理解すること、抽象的な思考操作をすることを苦手としている生徒が多いので、

本時では最初にALTのスピーチを聞かせ、そのスピーチ原稿を一文一文短冊にしたものを黒板に

示す。そして架空の3人の中学生が職場体験学習についてスピーチしている原稿を、1文1文バラ

バラにした短冊を封筒に入れて個人に与え、個々の生徒が1文1文にじっくり目を通し、ALTのス

ピーチ原稿の構成を意識しながら短冊を並べさせる。その後グループで並べた短冊を見せ合わせ、

なぜそのような順序に並べたのか理由を述べ合いながら原稿を組み立てさせる。最後に教師が解答

をグループに配る。その後、自分自身の職場体験学習や将来の夢、また、これからの生き方につい

て英語で表現する活動に取り組ませる。帯学習で練習してきた表現を用い、グループで並べ替えた

スピーチ原稿の構成をモデルにして、自分自身の経験や考えについてスピーチの原案を作成させ

る。これは、単元の最後に行うスピーチの原案になるので、次のセクションの学習でもこの原案を

修正し、単元を通して原案に修正を加えながら原稿を完成させていくことを生徒に伝え、よりよい

スピーチができるよう促す。

③ スピーチ原案を作成し始めるときに、ルーブリックを用いてスピーチ原稿と発表の仕方の評価基

準を生徒に示し、それに基づいた自己目標を設定して活動させる。一人一人のスピーチの様子をビ

デオに録画し、それを授業で流してルーブリックを基に、互いに評価、ポジティブ・フィードバッ

クを行わせる。こうすることにより、生徒たちは学習到達度を自覚することができ、改善に向けて

何をすればよいのか自分で具体的に考えることができ、ペアやグループで学び合う機会にもなると

考える。また、生徒同士で学び合う場を広げ次の学習につなげるために、生徒の評価が高かったも

のは、モデルとして文化発表会で紹介することとする。

3 単元の目標

(1) ペアやグループで協力し、目標をもってスピーチ原稿の作成や練習に取り組み、発表している。

(2) 職場体験学習の内容や、将来のために今後どのような生活を送っていきたいかなどについてスピ

ーチすることができる。

(3) 由紀、武史、桃子が職場体験学習で学んできたことや将来の夢について聞いたり読んだりして、

内容を理解することができる。

(4) to 不定詞の名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法を用いた文の構造を理解することができる。

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-3

4 評価規準

【現行の評価の観点による評価規準】

【新しい評価の観点による評価規準】 ※新学習指導要領の評価の観点で示した。

※ 佐賀県教育センター「プロジェクト研究(中学校英語科教育研究委員会)」の試案である。

ア コミュニケーション

への関心・意欲・態度 イ 外国語表現の能力 ウ 外国語理解の能力

エ 言語や文化につい

ての知識・理解

① ペアやグループで協

力し、架空の3人の中学

生が書いた職場体験の

スピーチ原稿を完成さ

せようとしている。

② ペアやグループで協

力し、スピーチの発表練

習をしている。

③ 職場体験で学んだこ

とや将来の目標につい

て、聞き手を意識しなが

らスピーチしようとし

ている。

① 職場体験学習や将来

についてのスピーチ原

稿を4文以上で書くこ

とができる。

② 聞き手を意識しなが

ら、原稿を見ないで表

情豊かにスピーチする

ことができる。

① 本文の内容を理解

し、発問に答えるこ

とができる。

② 友達のスピーチを

聞いて内容を理解

し、フィードバック

することができる。

① 不定詞の名詞的用

法、名詞的用法、形容

詞的用法を用いた文

の構造を理解してい

る。

知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度

① 不定詞の名詞的用法、副詞的

用法、形容詞的用法を用いた文

の構造を理解している。

② 本文の内容を理解し、発問に

答えることができる。

③ 友達のスピーチを聞いて内

容を理解し、フィードバックす

ることができる。

① 職場体験学習や将来について

のスピーチ原稿を4文以上で書

くことができる。

② 相手を意識しながら、原稿を

見ないで表情豊かにスピーチす

ることができる。

① 架空の3人の中学生が書い

た職場体験のスピーチ原稿を

完成させようとしている。

② グループで協力し、スピーチ

の発表練習をしている。

③ 職場体験で学んだことや将

来の目標について、聞き手を意

識しながらスピーチしようと

している。

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-4

5 単元計画 (全8時間 本時2/8)

次 時 評価規準と評価方法 学習活動

1 【評価規準】

ウ-①

由紀が職場体験で学んだこと

についての内容を理解し、発問に

答えることができる。

【評価方法】

ワークシート

・My Project 5「こんな人になりたい」のモデルスピーチ映

像を見て、本単元での目標をもつ。

・写真やキーワードを見ながら、自分たちが職場体験学習で

行ったことについて過去形を用いて英語で表現する。

・発問に答えるために由紀とウッド先生の対話文を読んで、

内容を理解する。

・内容についての英問英答をする。

【評価規準】

ア-①

グループで協力し、架空の3人

の中学生が書いた職場体験のス

ピーチ原稿を完成させようとし

ている。

イ-①

4文以上の英文を書くことが

できる。

【評価方法】

活動の観察 ワークシート

・写真やキーワードを見ながら、自分たちが職場体験学習で

行ったことに加え、「わたしは~になりたいです」という

英文を言う。

・ALTのモデルスピーチを聞き、そのスピーチ原稿を読む。

・ばらばらになった3人の架空の中学生が書いたスピーチ

原稿を順番に並べる。グループになり、なぜその順序にし

たのか理由を述べながら答えを比べる。

・自分の職場体験学習や将来についてのスピーチ原案を4

文以上書き、スピーチ発表の練習をする。

3 【評価規準】

ウ-①

武史が職場体験で学んだこと

についての内容を理解し、発問に

答えることができる。

【評価方法】

ワークシート

・写真やキーワードを見ながら、架空の3人の中学生になっ

たつもりで、職場体験学習の内容と将来の夢を言う。

・発問に答えるために武史とウッド先生の対話文を読んで、

内容を理解する。

・内容についての英問英答をする。

4 【評価規準】

エ-①

「~するために…に行った」と

いう表現を用いて英文を作ろう

としている。

ア-②

グループで協力し、スピーチの

発表練習をしている。

【評価方法】

ワークシート 活動の観察

・6-1、6-2 の本文を音読し、不定詞の副詞的用法に着目

する。

・不定詞の副詞的用法を含む文の構造を理解する。

・いくつかの例文の空欄補充をしながら、不定詞の副詞的用

法を含む文に慣れる。

・「~するために…に行った」という表現を用いて、職場体

験学習で訪れた場所について英文を作る。

・スピーチ原案を修正し、グループでスピーチの練習をす

る。

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-5

5 【評価規準】

ウ-①

桃子が職場体験で学んだこと

についての内容を理解し、発問に

答えることができる。

【評価方法】

ワークシート

・写真やキーワードを見ながら、架空の3人の中学生になっ

たつもりで、職場体験学習の内容と将来の夢を言う。

・発問に答えるために桃子のスピーチを読んで、内容を理解

する。

・内容についての英問英答をする。

6 【評価規準】

エ-①

「これは食べるためのもので

す。それは甘い(辛い)です。」な

どの表現を使って英語クイズを

作ろうとしている。

ア-②

グループで協力し、スピーチの

発表練習をしている。

【評価方法】

ワークシート 活動の観察

・6-1、6-2、6-3 の本文を音読し、不定詞の名詞的用法

に着目する。

・不定詞の形容詞的用法を含む文の構造を理解する。

・いくつかの例文の空欄補充をしながら、不定詞の形容詞的

用法を含む文に慣れる。

・「これは食べるためのものです。それは甘い(辛い)です。」

などの表現を使って英語クイズを作る。

・スピーチ原案を修正し、グループでスピーチの練習をす

る。

7 【評価規準】

ア-③

職場体験で学んだことや将来

の目標について、聞き手を意識し

ながらスピーチしようとしてい

る。

イ-②

相手を意識しながら、原稿を見

ないで表情豊かにスピーチする

ことができる。

【評価方法】

ビデオの録画記録

・ルーブリックの評価基準をもう一度確認し、最後の練習を

する。

・相手を意識しながら、原稿を見ないで表情豊かにスピーチ

し、録画してもらう。

・早く終わった生徒から演習問題に取り組む。

8 【評価規準】

ウ-②

友達のスピーチを聞いて内容

を理解し、フィードバックするこ

とができる。

【評価方法】

ワークシート

・録画記録を見て、ルーブリックを基に自分や友達のパフォ

ーマンスを評価し、今回の学習の成果を振り返る。

・友達にプラスのフィードバックをする。

・今後の学習における新たな学習目標について考える。

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-6

6 本時の目標

(1) グループで協力し、架空の3人の中学生が書いた職場体験のスピーチ原稿を完成させようとしている。

【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】

(2) 職場体験学習の内容や、将来のために今後どのような生活を送っていきたいかなどについて、スピー

チの原案を4文以上で書くことができる。 【外国語表現の能力】

7 展開(全8時間 本時2/8)

学 習 活 動 教師の働き掛け(○) 評価とその方法

1 自分たちの職場体験学習の様子を

英語で話して伝える。〈学級全体→ペ

ア〉

○何度も練習した写真とキーワードを

示し、どの生徒にも何を表現している

のか分かるようにして練習した後、ペ

アにする。

2 本文の音読練習をする。〈学級全体〉

3 ALT のモデルスピーチを聞き、内容

や構成に着目する。〈学級全体〉

4 3人の架空の中学生が書いたスピ

ーチ原稿がばらばらになった短冊を

順番に並べる。〈個人〉

5 グループで、互いの答えを比べる。

その際、自分がなぜその順番に並べた

のか理由を述べる。〈グループ〉

6 自分の職場体験学習の内容とこれ

からやりたいことについてスピーチ

原案を作成する。〈個人・グループ〉

7 完成した原案を見ないで言えるよ

うになるまで練習をする。〈グループ〉

○ディジタル教科書でイラストや英文

を示したり、時間設定をしたりして、

生徒が練習に取り組みやすいように

工夫する。

○学習ゴールを理解しやすいように、評

価基準表を示す。

○ALT のスピーチのキーフレーズを黒

板に示し、内容や構成に着目させる。

○スピーチの構成(opening、 body、

ending)や内容に注目させる。

○自分で考えて分からなかった点など

を尋ね合うよう指示を出す。

○グループのメンバーや先生に質問し

たり、辞書を用いたりして英文を完成

するよう指示を出す。

○グループ内で相手を変えながら、お互

いに原稿を読むよう指示を出す。

ア-①

グループで協力し、架空の3人の中学生が書いた職場体験のスピーチ原稿を完成させようとしている。

イ-① 4文以上の英文

を書くことができる。

8 数名の発表を聞いて、プラスのフィ

ードバックをする。〈学級全体〉

○良かったところを褒めて、単元の最後

に良いスピーチができるように励ま

す。

めあて 職場体験学習で学んだことや、将来のためにこれからしたいことなどに

ついて4文以上の英語で伝えよう。

※ は授業改善を図った手立て

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-7

8 本時の評価

評価規準 ア-①:グループで協力し、架空の3人の中学生が書いた職場体験のスピーチ原稿を

完成させようとしている。 【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】

判断するめやす

(判定基準)

十分満足できる状況(A) おおむね満足できる状況(B) 努力を要する状況(C)

課題達成に向けてグルー

プメンバーと意見を出し合

いながら原稿を完成させよ

うとしている。

グループメンバーとの交流

はあまりできていないが、課題

達成には取り組んでいる。

課題達成に取り組まな

い。

→(B)、(C)と

判断した生徒へ

の支援

→グループメンバーと協力す

るよう声掛けをする。

→スピーチ構成のポイン

トについて個別指導を行

う。

評価方法 活動の観察

評価規準

イ-①:職場体験学習の内容や、将来のために今後どのような生活を送っていきたいか

などについて、スピーチの原案を4文以上で書くことができる。

【外国語表現の能力】

判断するめやす

(判定基準)

十分満足できる状況(A) おおむね満足できる状況(B) 努力を要する状況(C)

スピーチ構成に基づき、過

去形を用いた職場体験学習

の内容と、I want to ~. と

I'd like to ~.を用いた自分

のしたいことについての説

明を含む5文以上の英文を

書いている。

スピーチ構成に基づき、過去

形を用いた職場体験学習の内

容と、I want to ~.、または I'd

like to ~.のどちらかを用い

た自分のしたいことについて

の説明について4文の英文を

書いている。

過去形を用いた職場体

験学習の内容、I want to

~.、または I'd like to ~.

のどちらかを用いた自分

のしたいことについての

説明のいずれかについて

いるが、4文の英文を書

くことができていない。

→(B)、(C)

と判断した生徒

への支援

→したことや、したいことを、

もう1文付け加えることを伝

える。

→過去形、I want to ~.か

I'd like to ~.を用いて、

職場体験学習の内容や、

これからしたいことを1

文書くように伝える。

評価方法 ワークシートへの記述の分析

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平成 30年度 佐賀県教育センター 中学校英語科教育

A 校学習指導案-8

資料1 提示スライド

資料2 ワークシート