単元計画案 - nhk.or.jp ·...
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単元目標 アイマスク体験や視覚障害がある人との触れ合いを通じて、自分と立場の違う人の思いを実感し、共に尊重し合って生活するために必要なことを考え行動することができる。
単元名 目の不自由な人のことを知ろう~自分たちにできること~
単元計画案
「盲導犬ができること」健康・福祉③
単元指導計画 (全30時間)
主な学習活動 指導上の留意点
アイマスク体験を行うねらいを事前に明確にし、児童
が視覚障害者について考えながら体験を行えるように
したい。
※
盲導犬の写真を提示し、盲導犬について想起できるよ
うにする。
○
視聴後の児童の発言を板書しながら、児童の関心が
盲導犬から視覚障害者全般へ移るようにする。
○
児童の発言を受けて、全体のイメージマップを黒板
にまとめ、視覚障害者に対する児童のイメージを共
有できるようにする。
○
児童の発言を整理しながら板書する。○
盲導犬の写真を見て知っていることを交流する。
「お店の中で見たことがあるよ」・
「目が見えない人といっしょにいるんじゃないかな」・
「盲導犬ってすごいね」・
「目が見えない人を助けているんだね」・
「何も見えなくてこわいと思うよ」・
「ご飯を食べるのも大変そうだね」・
「目が見えない人は盲導犬がいればだいじょうぶなのかな」・
●
視聴して感じたことを交流し合う。●
教室の中でアイマスクをつけて生活する。
例:筆箱から鉛筆を出す。
体操着を取りに行く。
・
校舎内の廊下や階段などを、アイマスクをつけた人とガイ
ド役の二人組になって歩く。
・
アイマスク体験をする。●
アイマスク体験をすることで、視覚障害者に対して「
大変そう」「何をするにも助けが必要」といったマイ
ナスイメージの意見が多く出ることも考えられる。そ
の場合でも、児童の発言を受け止め、今後の学習を通
して「視覚障害があっても多くの人が自立して生活し
ている」「見えないからこそ自分たちより優れている
面もある」といったことなどに気付かせていきたい。
※「何も見えないから不安になったよ。」・
「手でさわってみないと分からなかったよ。」・
「時間がかかったけど、なんとか一人でできた。」・
「目の不自由な人ってどうやって生活しているのかな。」・
体験を終え、どのようなことを感じたかを交流する。
●
目の不自由な人に対する自分のイメージをウェビング図に書き、「目が見えない」「見えにくい」とはどういうことなのか考える。
●
見えない状態を体験する (5時間)1 .
げんばるマン「盲導犬ができること」の前半部分を視聴する。
★
作成:永野むつみ(江東区立北砂小学校教諭)監修:田村学(文部科学省教科調査官)3
「買い物に行けるなんてすごいね」・「やっぱり最初はこわかったんだね」・「自分でできることは自分でやろうとしているんだね」
・
視聴して感じたことを交流し合う。●
げんばるマン「盲導犬ができること」の後半部分を視聴する。
★
主な学習活動 指導上の留意点
指導者は、学区域、地域にある障害者福祉センターなどの施設を事前に訪問し、本単元のねらいと具体的な依頼内容を伝え、打ち合わせを行っておく。
※
施設見学の際の写真を提示し、施設の利用者だけではなく、施設の職員の方についても想起できるようにする。
○
少人数グループでKJ法的手法を用いながら話し合った後、全体で考えをまとめるようにする。
○
学習全体を振り返り、自分の成長を見出せるようにする。
○
「一緒にできることはないかな」・
一緒に楽しめる会を開く例・日々の生活の中で自分にできること(席を譲る・手を貸すなど)をする
・
目の不自由な人への接し方などを書いたポスターやパンフレット作り
・
商店街や駅前での呼びかけ・区市町村の地域課などと連携した歩道の自転車などの整理・
「目の不自由な人の気持ちになって考えることが大切だね」・「目の不自由な人たちの思いを、ほかの人にも分かってもらいたいな」
・
今までの学習を振り返って自分たちができることは何かを話し合う。
●
これまでの活動を振り返り、作文を書く。●友達と対話したり、互いの良いところを書いた付箋を交換したりする。
●
「目が不自由でも生活できるような道具や工夫がたくさんあるんだね」
・
「自分で生活できるように自分でも努力しているんだね」・「目の不自由な方を支えている人がいるんだね」・
「何でもしてあげることが親切じゃないんだ」・「どうやったらお互いに笑顔になれるかな」・「○○さんは、見えなくてもパソコンが打ててすごいね」・
障害者福祉センターなどの施設を訪問する。●
施設の見学を通して分かったことや考えたことについて話し合い、情報を共有すると共に新たな疑問を明らかにする。
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児童が考えたインタビューの内容を事前に施設の利用者や職員の方に伝えておく。
○再度、障害者福祉センターなどの施設へ行き、施設を利用している視覚障害者や福祉センターの職員の方にインタビューをする。
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施設訪問の際の写真や動画を提示し、具体的な場面を想起しながら話し合えるようにする。
○施設の訪問やインタビューを通して思ったことや考えたことを視覚障害者や障害者を支える方の立場から分析する。
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目が不自由な人について、自分たちにできることを実行する。
●
自分たちにできることを考えて実行する (12時間)
3.
活動全体を振り返る(3時間)4.
目が不自由な人の生活を考える(10時間)2.
視覚障害のある方とかかわったり施設の職員から話を伺ったりすることで、視覚障害者を身近に感じ、自分たちと変わらないのだとの思いをもてるようにしていきたい。
※
障害福祉センターの利用者や職員の方の話を振り返り、視覚障害がある人の立場に立って考えられるようにする。
○