フィジー - jogmec金属資源情報mric.jogmec.go.jp/public/report/2008-04/fiji_08.pdf452...

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450 世界の鉱業の趨勢 2008 フィジー 主要データ 国名(英名) フィジー諸島共和国(Republic of the Fiji Islands) 面積(km 2 ) 18,270 海岸線延長(km) 1,129 人口(百万人) 0.9(2008 7 月推定) 人口密度(/km 2 ) 51 GDP(10 US$) 5.1 一人当り GDP(US$) 3,900 一人当り銅使用量(kg/) N/A 主要鉱産物:鉱石(t) :932(t) 主要鉱産物:地金(t) N/A 鉱業管轄官庁 国土鉱物資源エネルギー省鉱物資源局(Ministry of Energy and Minerals ResourcesMineral Resources DepartmentMRD) 鉱業関連政府機関 N/A 鉱業法 鉱業法(Mining Act) 鉱業規則(Mining Regulation) ロイヤルティ ロイヤルティは FOB ベースで徴収。ボーキサイトと鉄は 3%、その他の 鉱物は 5%。 外資法 N/A 環境規制法 (環境影響調査制 度、環境・排出基準の有無等) N/A 鉱業公社 N/A 鉱業活動中の民間企業 Emperor Mines Ltd. 近年の鉱業関連問題 ( 資源 ナショナリズム、労働争議、 環境問題等) N/A 2007 年のトピックス ・国内唯一の鉱山である Vatukoula 金鉱山が 2006 年末を持って生産終了 し、稼行鉱山は皆無となった。鉱業の GDP に占める割合は低下した。 ・フィジーは、 SOPAC(南太平洋応用地球科学委員会)活動の中心的役割を 果たしている。 1.鉱業一般概況 (1) 一般概況 フィジーは、約 330 の島からなる島嶼国で面 積18,270km 2 、主要な島は、首都スバ(Suva)ある Viti Levu 島と Vanua Levu 島である。人口 931,741人(2008 7 月推定) *2 、フィジー系 55%、インド系 37%、その他 8*1 1) 政治 フィジーは、1800 年代に英国の植民地となり、 1970 年にフィジー(立憲君主国)として独立、 1987 年のクーデターを経て英連邦から離脱し、 フィジー共和国(共和制)へ移行、1998 年には新 憲法発効、国名をフィジー諸島共和国とした。 従来より、フィジー系、インド系両国民の確執 があり、2001年 89 月の総選挙の結果、統一 フィジー党(SDL)が第一党となりフィジー系の ガラセが首相に就任し、内政は一応安定した。 2006 5 月に総選挙が実施され、ガラセ (Qarase)政権の継続となったが、 2006 年12 5 日、軍の全権を握るバイニマラマ(Bainimarama) 司令官が無血クーデターを指揮し、 2007 年 1 月、 バイラマラマ司令官が暫定首相に就任し暫定政 府が設置された。 2) 経済 フィジーの主要産業は、観光業、製糖業であ り、その他に鉱業、林業、水産業、軽工業(衣料、 履物、食用油)等がある。GDP に占める割合は、 農業 8.9%、製造・建設業 13.5%、サービス業

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450 世界の鉱業の趨勢 2008

大洋州

フィジー

フィジー

主要データ

国名(英名) フィジー諸島共和国(Republic of the Fiji Islands)

面積(km2) 18,270

海岸線延長(km) 1,129

人口(百万人) 0.9(2008 年 7 月推定)

人口密度(人/km2) 51

GDP(10 億 US$) 5.1

一人当り GDP(US$) 3,900

一人当り銅使用量(kg/人) N/A

主要鉱産物:鉱石(千 t) 銀:932(t)

主要鉱産物:地金(千 t) N/A

鉱業管轄官庁 国土鉱物資源エネルギー省鉱物資源局(Ministry of Energy and Minerals Resources、Mineral Resources Department:MRD)

鉱業関連政府機関 N/A

鉱業法 鉱業法(Mining Act) 鉱業規則(Mining Regulation)

ロイヤルティ ロイヤルティは FOB ベースで徴収。ボーキサイトと鉄は 3%、その他の鉱物は 5%。

外資法 N/A

環境規制法 (環境影響調査制度、環境・排出基準の有無等)

N/A

鉱業公社 N/A

鉱業活動中の民間企業 Emperor Mines Ltd.

近年の鉱業関連問題 (資源ナショナリズム、労働争議、環境問題等)

N/A

2007 年のトピックス

・国内唯一の鉱山である Vatukoula 金鉱山が 2006 年末を持って生産終了し、稼行鉱山は皆無となった。鉱業の GDP に占める割合は低下した。 ・フィジーは、SOPAC(南太平洋応用地球科学委員会)活動の中心的役割を果たしている。

1.鉱業一般概況

(1) 一般概況

フィジーは、約 330 の島からなる島嶼国で面

積 18,270km2、主要な島は、首都スバ(Suva)の

ある Viti Levu 島と Vanua Levu 島である。人口

は 931,741 人(2008 年 7 月推定) *2、フィジー系

55%、インド系 37%、その他 8%*1。

1) 政治

フィジーは、1800 年代に英国の植民地となり、

1970 年にフィジー(立憲君主国)として独立、

1987 年のクーデターを経て英連邦から離脱し、

フィジー共和国(共和制)へ移行、1998 年には新

憲法発効、国名をフィジー諸島共和国とした。

従来より、フィジー系、インド系両国民の確執

があり、2001 年 8~9 月の総選挙の結果、統一

フィジー党(SDL)が第一党となりフィジー系の

ガラセが首相に就任し、内政は一応安定した。

2006 年 5 月に総選挙が実施され、ガラセ

(Qarase)政権の継続となったが、2006 年 12 月 5

日、軍の全権を握るバイニマラマ(Bainimarama)

司令官が無血クーデターを指揮し、2007年1月、

バイラマラマ司令官が暫定首相に就任し暫定政

府が設置された。

2) 経済

フィジーの主要産業は、観光業、製糖業であ

り、その他に鉱業、林業、水産業、軽工業(衣料、

履物、食用油)等がある。GDP に占める割合は、

農業 8.9%、製造・建設業 13.5%、サービス業

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他 77.6%(2004 年)*1 で、2001 年以降、政情の

安定化により GDP成長率は 2006年 3.6%と回復

しているが、2007 年にはインフレにより実質

GDP 成長率は、一転して 3.1%減のマイナス成長

となった。更にインフレーション(2006 年 2.5%、

2007 年 5.5%)が懸念されている。観光業とそれ

に伴う建設産業の回復が堅調であるが、基幹産

業の製糖業は経営体質、施設の老朽化、人種問

題等により赤字が深刻化している。2006 年 12

月のクーデターによる経済の打撃は大きく、特

に治安状況への不安から観光業への影響は甚大

であるとみられる*2。

*1 CIA World Factbook,

http://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/

fj.html#Intro

*2 外務省「各国・地域情報」Web サイト

表 1-1.フィジーの概況

2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2007 年 2008 年

GDP (百万 US$) *1 1,800 2,300 2,700 3,000 3,200 3,300

GDP PPP (百万 F$) *1 4,200 4,400 4,700 4,900 5,300 5,200

REAL GDP 成長率(%) *1 3.2 1.1 5.4 0.7 3.6 -3.1

GDP に占める輸出割合(%)*1 63.4 60.8 56.1 58.8 56.7 55.9

インフレーション(%)*1 0.8 4.2 2.8 2.4 2.5 5.5

為替レート(F$/US$) *2 2.1869 1.8958 1.7331 1.691 1.7313 1.6085

輸出金額 (百万 F$) *3 1,132 1,269 1,206 1,193 1,202 1,135

輸入金額 (百万 F$) *3 1,970 2,285 2,502 2,723 3,124 2,623

出典:*1 DFAT Fiji Fact Sheet (May 2007). http://www.dfat.gov.au/geo/fs/fiji.pdf

出典:*2 CIA World Factbook, https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/fj.html

出典:*3 Fiji Islands Bureau of Statistics, http://www.statsfiji.gov.fj

(2) 非鉄金属一般概況

鉱業は、35.1 百万 F$で GNP の約 0.5%(2006

年)を占めている。*1

鉱業の主要生産物は金及び銀であり、

Vatukoula 金鉱山のみで行われていた。

Vatukoula 鉱山は、Emperor Mines Ltd.社(本社

ブリスベン)が所有し、従業員約 1600 人を雇用

するフィジー国内 大規模の民間企業であり、

輸出金額の約 6%を占めていたが、2006 年 11

月の立坑ケージの落下事故により採算が悪化し、

06 年 12 月に閉山が決定され、07 年 3 月に

Westech International Ltd.社(本社シドニー)

に売却された。

なお、工業用鉱物が生産されているが、これ

らは石灰石、骨材、セメント用サンゴ砂等に限

られる。

*1 Fiji Islands Bureau of Statistics

表 1-2.フィジー鉱業の概況

(単位:千 F$)

業種 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年

鉱業・砕石 32,293 35,769 46,277 35098 24,076 N/A

GDP GDP GDP GDP 3,484,025 3,696,882 3,989,490 4,237,902 4,647,730 N/A

鉱業・砕石の GDP に占める割合 0.9% 1.0% 1.2% 0.8% 0.5% N/A

出典:Fiji Islands Bureau of Statistics,

http://www.statsfiji.gov.fj http://www.statsfiji.gov.fj/Economic/gdp_current.htm

2.鉱業政策の主な動き

(1) 鉱業法

1) 制度の概要

現在の鉱業法(Mining Act)は1978に制定され、

規則の改正が 1985 年に行われ、国土鉱物資源エ

ネルギー省鉱物資源局(Ministry of Energy and

Minerals Resources 、 Mineral Resources

Department:MRD)が所管官庁となっている。

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フィジー

フィジーの鉱業法規の歴史は、1908に 初の鉱

業法(Mining Ordinance)の制定により、鉱物資源

開発を促進・規制したときに遡る。 初の鉱業法

は、探査・採掘の鉱業権者に鉱業権の安全性と独

占的探査・開発の権利を保証した。また同時に土

地所有者の権利と公共の利益を保護し、鉱業権が

投機目的にならぬように保証している。

鉱業法の第 1 の目的は、鉱物資源を探査・採

掘の鉱業権者の活動を規制することによって開

発を促進し規制するものである。鉱物資源は効

率的に開発され、地域社会に 善の利益をもた

らすことを意図している。第 2 の目的は、探査・

採掘の鉱業権者に適正に探査して開発すること

ができる十分な期間と鉱業権の安全性を与える

ものである。第 3 に、鉱業権は、土地から生計

を得ている土地所有者に、探査・採掘によって

影響を受けることに対し、適正な補償が支払わ

れることを目的としている。

鉱業法の下、フィジー諸島の鉱物資源は、す

べて国家の所有となっており、鉱物資源局長は、

いかなる場所いかなる者に対しても、ライセン

スを付与できる権限を持っている。

(2) 税制

1) 一般税制

現在の税制は、外資投資を奨励するような枠

組みとなっており、生産の 80%以上を輸出する

者に対して保税工場を含んだ税の優遇措置があ

る。多くの二重課税防止協定が確立されており、

フィジー政府によって保証された税控除または

税の特権は、投資者の居住地の課税によって取

り消されることはない。この協定はオーストラ

リア、日本、ニュージーランド、英国、韓国、

マレーシア等と結ばれている。加えて、一般的

な優遇措置もあり、これらは関税特権、VAT(付

加価値税)の還付、税の保留、減価償却の期間短

縮、損失の先送り等を含んでいる。

2) 税優遇措置

フィジーで投資する鉱業部門の投資者は、租

税 法 (Income Tax Act ) と 関 税 法 (Customs

Tariffs Act, 1986)に基づきフィジー政府から

の鉱業に限定した税の特権と控除がある。主要

なものは次のとおり。

・輸出税(Export tax)- 輸出税は FOB の 3%を

支払う。政府の方針ではロイヤルティと輸出

税の合計が FOB の 5%を超えないことを保証

している。

・ 関 税 (Customs Duties)– 関 税 法 (Customs

Tariffs Act)によって、0%、3%、15%、27%

の基本税率があるが資本機械、鉱物の処理に

使用される化学薬品などには優遇税率 3%が

適用される。

・付加価値税(VAT)- VAT は 12.5%である。生産

品の 80%以上が輸出される事業については

VAT は、全額返済される。

・法人所得税(Company Income Tax)-法人税体系

の見直しとして、2003 年にレートは 32%に引

き下げられた。

・減価償却 –鉱山会社は、採掘リースの獲得の

際、または鉱物処理、製錬、販売の際に普通

の減価償却に替えて、建物、プラント、機械

の減価償却を 8 年から 5 年に期間短縮の申請

ができる。

3) ロイヤルティ

ロイヤルティ(Royalty Tax)–ロイヤルティは

FOB ベースで徴収される。ボーキサイトと鉄は

3%、その他の鉱物は 5%である。1987 年の政変

の前までは、鉱物の生産からのロイヤルティは、

州に支払われたが、1988 年以降は、鉱物が産出

する土地所有者に支払われることを認めた。

(2) 外国投資関係法

外国からの投入資本がフィジーの成長に主要

な役割を果たすことが期待されるため、政府は

外国からの投資の環境改善を決定している。外

資企業は、フィジー諸島貿易投資局(FTIB)に、

外資投資許可証の発行を申請する。申請の認可

に要する期間は 15 日以内と定めている。

鉱業投資政策では、試掘ライセンス(PL)の付

与は鉱山開発の付与に等しいとみなされており、

鉱業法でも投資家が鉱物探査の段階から鉱山開

発の段階に進む権利が認められている。従って、

外資投資の認可においては、それを申請する PL

保有者が必要な FS 調査を適切に行っていれば

通常付与される。

(3) 環境規制

政府は鉱山の開発は経済的発展に貢献してい

ると認識しているが、同時に、鉱山開発は社会・

環境的影響があることを認めている。政府は、

開発のコストと利益のトータルでネットの利益

がある開発(経済的、社会的、環境的コストと利

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フィジー

益)のみを進める。

環境局(Department of the Environment)は、

鉱業プロジェクトの環境的影響評価のプロセス

を確立した。鉱山開発者は、鉱物資源局によっ

て要求されるすべての情報・評価を提出しなけ

ればならない。

鉱山開発者は予想される影響を確認し、鉱業

関連の環境の国際標準により、法令順守の方法

を提案することが期待される。

鉱山開発者は、プロジェクトのリスクに応じ

て銀行の担保を提出することが求められる。こ

のボンドの総額は鉱物資源部によって決定され

る。ボンドは、鉱業プロジェクトの容認できな

い環境影響の法的救済のために使用される。

鉱山開発者は、鉱業プロジェクトによって影

響を与えられた環境に対して、個人・地域社会

に対し補償を行わなければならない。補償のレ

ベルは、政府によって決定され、影響の程度に

関連し、鉱物の価値には関連しない。

鉱山は操業中にも、鉱山跡地の復旧が期待さ

れる。鉱山開発者は、鉱山閉山復旧基金(Mine

Closure and Rehabilitation Fund)に貢献する

ことが期待される。この基金の目的は、鉱山建

設に先立って結ばれる開発協定の一部として確

立されている。

(4) 土地アクセス

フィジーの土地の 80%は、先住民によって所

有されている Native Land として区分される。

残りは州の所有か、持ち主のない土地である。

Native Lands は、オーナーに代わって先住民地

委任法(Native Land Trust Act )によって権限

が与えられている Native Lands Trust Board

によって管理されている。州の土地(Crown

Land)は Crown Lands Act の規定に基づき

Director of Lands によって管理されている。

自由保有の土地の管理は、Land Transfer Act に

より管理されている。

これらの土地での鉱業活動は、試掘を行う場

合は、土地所有者の承諾を得る必要はないが、

土地アクセス権や土地へのダメージに関する補

償金は支払う必要がある。採掘リース(Mining

Lease)の申請には、土地所有者との交渉によっ

て土地リース(Land Lease)の権利を所有してい

なければならない。

表 2.フィジーの主な鉱業関連法規 カテゴリー 法規 所管官庁

探鉱・採掘 Mining Act - Cap. 146 Minister for Lands, Mineral Resources and Energy

Quarries Act - Cap. 147 Minister responsible for Mineral Resources

Petroleum (Exploration & Exploitation) Act- Cap. 148

環境 Environment Management Act 2005 Land Conservation and Improvement Act 1953 土地アクセス Native Land Trust Act (Cap 134). Native Lands Trust Board 先住権 Native Lands Act 1978 Crown Lands Act (Cap 132) Director of Lands Land Transfer Act (Cap 131) Department of Mineral Resources

外国投資 Investment Policy Statement (IPS) Ministry of Commerce, Industry, Trade and Public Enterprise

The 1990 Constitution of Fiji 労働 Acts: Employment Act (Cap. 92), Department of Labour Workmen Compensation Act (Cap. 94) Trade Unions Act (Cap. 96), Trade Unions (Recognition) Act (Cap. 96A), Trade Disputes Act (Cap. 97), Wages Councils Act (Cap. 98). その他 Electricity Act (Cap. 180), Housing Act (Cap. 267), Ports Authority of Fiji Act (Cap. 181), Roads Act (Cap. 175), Sewerage Act (Cap. 111), Telecommunications Act (Cap. 173), Water Supply Act (Cap. 89)

出典:Mineral Resources Department Web サイト

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3.主要鉱物資源の生産・輸入・消費・輸出動向

(1) 鉱石生産

鉱業の主要生産物は金及び銀であり、Vatukoula 鉱山のみで行われている。

表 3-1.フィジーの主要鉱石生産

鉱種 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年

銅*1 (t) 3.8 3.5 4.2 2.8 N/A N/A

金*2 (oz) 119,794 113,074 129,664 89,796 45,103 932

銀*2 (kg) 1,903 1,247 1,523 1,418 494 0

出典:*1 World Metal Statistics 2006

出典:*2 Fiji Islands Bureau of Statistics - Key Statistics: March 2008 Production 4.6 Manufacturing:

Production of Gold and Selected Manufactured Products

(2) 地金生産

現在、操業中の製錬所はない。

(3) 消費

詳細不明。

(4) 輸出入

1) 一般概況

輸出額は1,202百万 F$、主要輸出品は、衣類、

砂糖、金、魚類、木材チップ等、主要輸出相手

国は、米国(16.8%)、オーストラリア(13.9%)、

英国(13.5%)、日本(5.3%)、サモア(4.7%)、

輸入額は、3,124 百万 F$、主要輸入相手国は、

シンガポール (28.8% )、オーストラリア

(23.5%)、ニュージーランド(16.8%)、中国

(4.7%)(2006 年)である。*1

*1 CIA World Factbook, http://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/

fj.html#Intro

2) 非鉄金属輸出入

非鉄金属鉱物・地金等については、別表のと

おり。

表 3-2.フィジーの鉱石・地金類輸出 (単位:千 F$)

品目 HS code 2002 2003 2004 2005 2006 2007

鉱石類 25-27 8,244 3,456 1,962 3,610 6,238 8,039

0.7% 0.3% 0.2% 0.3% 0.5% 0.7%

非鉄金属及びその製品 72-83 8,647 12,421 14,235 14,045 15,724 17,632

0.8% 1.0% 1.2% 1.2% 1.3% 1.5%

輸出総額 1,132,200 1,269,200 1,205,500 1,192,600 1,201,600 1,209,800

*下段は輸出総額に占める割合 出典:Fiji Islands Bureau of Statistics

http://www.statsfiji.gov.fj/Key%20Stats/Foreign%20Trade/8.3_%20Domestic%20Exports.pdf (12/2007)

表 3-3.フィジーの金輸出

鉱種/年度 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 前年増減率(%)

定義 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額

金 Gold (千 fine oz) 144.7 67.8 131 76.5 360 88.5 81 59.3 43 43.1 4.5 2.6 -89.5% -94.0%

*金額は百万フィジー$

出典:Fiji Islands Bureau of Statistics - Key Statistics: March 2008 Overseas Merchandise Trade Exports by SITC

表 3-4.フィジーの金輸出の総輸出額に占める割合

(単位:百万 F$)

2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年

金輸出額 67.8 76.5 88.5 59.3 43.1 2.6

総輸出額 ('000) 1,132.2 1,269.2 1,205.5 1,192.6 1,201.6 1,209.8

金の総輸出額に占める割合 6.0% 6.0% 7.3% 5.0% 3.6% 0.2%

出典:Fiji Islands Bureau of Statistics - Key Statistics: March 2008 Overseas Merchandise Trade Exports by SITC

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世界の鉱業の趨勢 2008 455

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フィジー

(5) 我が国との貿易

フィジーの主要産物の対日貿易状況は下表の

通り。

表 3-5.フィジーの主要産物の対日貿易状況

項 目 内 容

輸出額(2004) 45.5 億円

輸入額(2004) 98.7 億円

輸出品目(%) 木材、魚介類、粗糖

輸入品目(%) 自動車、機械類、ゴム製品

直接投資 159 件 124.2 億円

(04 年度までの累計)

出典:外務省「各国・地域情報」Webサイト(2004年フィジー統計局)

4.鉱山会社活動状況

1) Emperor Mines Ltd.

Emperor Mines Ltd.社は、1933 年の操業開始以

来、約 6.5 百万 oz の金を Vatukoula の 3 つの

採掘リースから生産している。この鉱山は、Viti

Levu 島の Nadiの 60 km 北東で Tavua 火山のカ

ルデラの縁に位置している。Emperor 社は 1,600

人の労働者を雇用している 大の企業の一つで

国と地方の経済に大きく貢献していたが、2006

年 12 月にコスト高と累積赤字により、閉山した。

表 4.フィジーで活動する主要企業の概要(2005) (単位:千A$)

会社名 売上げ 税引き後純利益 総資産 時価総額 探鉱費

Emperor Mines Ltd (000A$)

(Consolidated) 100,735,992 -237,046,989 163,490

Delisted

26/3/08▲336,901,984

DRD GOLD(MR) 2,326,328,832 -1,165,030,016 1,161,860,992 Delisted

8/1/08N/A

Emperor Mines Limited merged with Intrepid Mines Limited on 11 March 2008. Reference:

http://www.intrepidmines.com/html/news_releases.html

出典:Minmet

5.鉱山・製錬所状況

(1) 主要鉱山

1) Vatukoula 鉱山

位 置:Vatukoula: Viti Levu 島、Nadi の北東

60km

権 益:Emperor Mines Ltd.(100%)

DRD (Isle of Man) Ltd.(44.82%)、

Austock Nominees Pty Ltd.(14.99%)

鉱 種:金(エピサーマル金鉱床)

操業者:Emperor Mines Ltd.

採掘法:坑内掘、CIP(Carbon-In-Leach)

Tavua 火山のカルデラ縁辺部に位置するエピ

サーマル金鉱床で、鉱山開発は 1933 年から始ま

り、約 70 年間で 7 百万 oz 以上の金を生産。3

本の竪坑(Philip、Smith 及び R1-Cayzer)と斜坑

(Emperor)により年間約 115,000oz の金を生産。

岩石は、かんらん岩~玄武岩の塩基性岩で、

鉱化作用は、カルデラの断層に沿った破断面に

認められる。金銀はテルル化合物と伴に産出し、

また硫化鉱中の金品位も高い。

鉱床は Tavua カルデラの南西部に位置するが、

R1-Cayzer 坑はカルデラ内部に位置している。

鉱石を浮遊選鉱、焙焼、酸リーチングを経て処

理し、CIP によって金の回収を行っている。

Emperor社の Vatukoula鉱山は、2006年11月に

立坑でケージが落下し、発電・水系統設備がダメ

ージを受けた。12月には、コスト高と累積赤字に

より、経済性がないと判断され、閉山が決定した。

Vatukoula 鉱山は、 2007 年 3 月に Westech

International Ltd.(本社シドニー)に売却された。

表 5-1.フィジーの主要鉱山の生産量 単位:oz

鉱山 位置 権益(%) 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年

Vatukoula Gold

Operation 金量(oz)

Vatukoula,

4km S of

River Diamonds plc

(Operator) 100% 128,279 89,347 46,019 429

金鉱石(千t) 588 467 232 N/A

金品位(g/t) 7.84 7.02 6.85 N/A

出典:Minmet

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456 世界の鉱業の趨勢 2008

大洋州

フィジー

(2) 非鉄メジャー・ジュニアの探鉱動向

1) Mt. Kasi プロジェクト

位 置:バヌアレブ島 Savusavu 南西 70km

権 益:Redbank Mines Ltd 100%

鉱 種:金(浅熱水性金鉱床)

探査段階:探鉱

動 向:浅熱水性金鉱床で、1932 年より操業

されていた。

2005 年早々に、 Burdekin Pacific

Ltd は 9,000m のボーリングを実施、

これは 1996 年以来。ボーリングは

Mineral Hill 鉱床の広がりを狙った

もの。このボーリングにより、

Mt.Kasi のメインゾーンは 2.2km で

鉱化作用は北から南に広がっている

ことを確認。

Mineral Hill 鉱床の資源量は、

2.99 百万 t、品位 Au2.1g/t で金

205,000oz

Mt. Kasi の周辺部の資源量を併せ

ると、3.4 百万 t、品位 Au2.2.g/t

で金 240,000oz

2006 年には、Redbank Mines Ltd

社により 5000m のボーリングが実施

された。目標は Mineral Hill の主

要鉱床の近傍。

2) Tuvatu プロジェクト

位 置:ビチレブ島 Tuvatu(Nadiの北東 25km)

権 益:Emperor Mines Ltd (100%)

DRD (Isle of Man) Ltd (44.82%)、Austock

Nominees Pty Ltd (14.99%)

鉱 種:金(浅熱水性金鉱床)

開発段階:F/S

動 向:1987 から 1995 年に Geographic Ltd

社が探鉱を行い、1995 年に Emperor

Mine 社がオプション権を取得した。

1997 年に F/S がスタートしたが、

1998 年中頃から探鉱計画が縮小さ

れ た 。 資 源 量 は 1.64 百 万

t(Au8.5g/t)。2002、2003 年は地質

調査、トレンチ調査等が行われた。

表 5-2.フィジーの探査支出・鉱区状況

年 探鉱支出 鉱区面積 ライセンス数

(百万 F$) (km2) (件)

1995 3.69 279.5 25

1996 7.13 390.4 33

1997 12.11 490.8 39

1998 4.13 586.6 49

1999 4.02 374.5 35

2000 2.5 219.5 33

2001 3.97 329.5 39

2002 6.46 404.9 42

2003 6 410 38

2004 N.D N.D N/A

2005 N.D N.D N/A

2006 N.D N.D N/A

2007 2.7 604 1

出典: Rohit Chand [[email protected]] Fiji Mineral Resources Department

NOTE: Current tenement map is available at

http://www.mrd.gov.fj/gfiji/tenements/tenements.html

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世界の鉱業の趨勢 2008 457

フィジ

表5-3.

フィ

ジー

の最

近の

探査

動向

プロジェクト名

場所

鉱種

探査ス

テージ

権益

概要/最

近の動向

Col-i-suva

Suva

北5km

Au初期

探鉱

Chameleon Mining N.L. 100%

既存データ再検討。Chameleon Mining N.L.社

の現地子会社が

6鉱区を取得するが、手続

き上の問題から訴訟となり探鉱中断(2004/11/3)

Koroboya Gold

Prospect

Emperor Gold 鉱

南西

3km

Au探鉱

Chameleon Mining N.L. 100%

同上

Mbutha

Levuka

北東

151km

Au初期

探鉱

EIDore Mining Corp Ltd. -option; Robust Mines Ltd. * 100%

Robust Mines Ltd

社は

20,000A$でオプション権を取得、地化学探査、ボーリンク(゙2.2m、11.3g/t)

により浅熱水性金鉱化作用把握(2006/3/20)

Mistry

Nadi

北16km

Au探鉱

Climax Mining Ltd.- royalty; Hallcroft Pty Ltd.

30%;Mellenium Mining (Fiji) Ltd.* 70%

Mellenium社

70%取

得。Climax

社は追加支出は行わず、ロイヤルティ

2.1%を選択。(2006/1/23)

Mount Kasi

Vanua Levu Island

AuF/S

Redbank Mines Ltd. 100%; Range Resources Ltd. -Royalty

埋蔵量:1,624,000t、3.190 g/t Au;

資源量:3,405,000t、2.183 g/tAu;

2006

年Q2

に2,500m

ボーリング及

び追加

2,500m

ボーリングを

計画(2006/1/31)

Nadi South

Nadi

南西

8km

Au初期

探鉱

Geopacific Resources NL*

2005

年、鉱区取得、74.5km

2 、2年間で

A$0.85M支出予定(2005/10/31)

Nadi South

プロジェクトの

Togo

探鉱地に関心のある企業でJVが検討されている。

Geopacific

社は、Takara

とRed Hillson`地域でのサンプリングを計画している。

(30/1/2008)

Namosi

Suva

北西

50km

Cu探鉱

Newcrest Mining Limited (Operator) (Earning); Nittetsu

Mining Co. Ltd. (Jap) (71.94%); Mitsubishi Corporation

(28.06%)

資源量:344.1Mt、

0.54%/Cu、 0.19g/tAu

Navai

Emperor

鉱山

南10km

Au探鉱

Relinquished. Historical Owner Chameleon Mining NL (100%)

既存データ再検討。Chameleon Mining N.L.社

の現地子会社が

6鉱区を取得するが、手続

き上の問題から訴訟となり探鉱中断(2004/11/3)

Nuku

Suva

北西

45km

Au初期

探鉱

Geopacific Resources NL* 100%

鉱区

96.7km

2 、2年間で

A$1.275M

支出予定(2005/10/31)

Ovalau

Suva

北東

60km

Au探鉱

Chameleon Mining N.L.社

100%

既存データ再検討。Chameleon Mining N.L.社

の現地子会社が

6鉱区を取得するが、手続

き上の問題から訴訟となり探鉱中断(2004/11/3)

RakiRaki

Suva

北北西

87km

Au探鉱

Geopacific resources* NL50%; Peninsula Minerals Ltd. 50%

2006

年1月より

IP調査実施(2006/1/31) Geopacific

社は、2006

年後半の

IP調査の後、

鉱化作用が捕捉された

Raki Rakiでのボーリングを実施した。 (2007/09/27)

Sabeto

Nadi

北東

20km

Au探鉱

Mincor Resources NL (Aus) 25%; Golden Rim Resources Limited

(Op) (75%)

空中磁気探査契約締結。2006

年5月に着手(2006/4/7)。2007

年第

4Qに、Banana Creek

探鉱地で

Au 2.79 g/tの石英脈をサンプリング。Nagaga Creek

では、Au 8.67g/t

の石英

脈をサンプリング (2008/01/20)。

Tuvatu

Nadi

北東

16km

AuF/S

River Diamonds (Op) (100%)

資源量:1,640,000t、8.494 g/tAu;

Emperor社は、2006/1/31以降、Alcaston

社による

Tuvatu goldのデータ取得を延長しな

いと決定、Alcaston

社は法的手段検討中(2006/1/31)

Udu

Vanua Levu

Cu,

Zn探鉱

UDU Resources Ltd. (Op) (100%)

資源量:3.837Mt、

2.230% Cu、

1.480%Zn;

2000

年4月以降の情報なし

Vatukoula SW

Gold Prospect

Suva, 94km NW of

Au初期

探鉱

EIDore Mining Corp. Ltd. (Op) (100%)

Robust Mines Ltd

社は

20,000A$でオプション権を取得、地化学探査、ボーリンク(゙2.2m、11.3g/t)

により浅熱水性金鉱化作用把握(2006/3/20)

Vuda

Lautoka南東

Au初期

探鉱

Apisai Vuniyayawa Tora (100%); Geopacific Resources NL

(Option)

Geopacific

社は、オプション権取得に

A$0.512M,F$0.2M支出。ロイヤルティ

F$10/oz(Max

F$1.5M)に

合意。同社は、2年間で

A$0.5M

支出を提案(2005/10/31)

Waisaili

Savusavu

北10km

Au探鉱

Chameleon Mining N.L.社

100%

既存データ再検討。Chameleon Mining N.L.社

の現地子会社が

6鉱区を取得するが、手続

き上の問題から訴訟となり探鉱中断(2004/11/3)

*印:オペレーター

出典:Minmet

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458 世界の鉱業の趨勢 2008

大洋州

フィジー

(3) 主要製錬所

操業中の製錬所はない。

6.我が国との関係

(1) Namosi Copper Project

位 置:ビチレブ島 Namosi(Suvaの北西 50km)

権 益:日鉄鉱業㈱ (100%、オペレータ)

鉱 種:銅、金

探査段階:探鉱

動 向:日鉄鉱業は、Namosi 鉱区を 2001 年 1

月に国際競争入札で取得し、探鉱活

動を開始した。対象鉱区には、大規

模なポーフィリーカッパー銅金鉱床

である Waisoi 鉱床(Cu0.43% 、

Au0.14 g/t、可採鉱量 9.5 億 t)が前

鉱業権者によって発見されているが、

開発に至っていない。日鉄鉱業は、

本地域での開発を目的として、2001

年に Waivaka Corridor 地区での地

質・地化学調査・ IP 調査及び

Wainvuga Central 地区でのボーリ

ング調査 2 孔、2002 年には Waisoi

北部地区での地質・地化学調査・IP

調査及び Wainvuga Central 地区で

のボーリング調査 7 孔を、2003 年に

は Waisoi 地区でボーリング調査が

行われ、同年末の推定鉱石埋蔵量は

344.1 百万 t(Cu 0.54%、Au 0.19g/t)

となっている。

2004 年、日鉄鉱業は、既得の SPL

の 3年間の延長(2007年 3月末まで)

が政府により許可された。

表 6-1.フィジーの我が国関連プロジェクト 鉱山 位置 権益(%) 区分 鉱量 品位 金量

Nittetsu Mining Co. Ltd. 71.94%

探鉱 344.1Mt

Mitsubishi 28.06%

Namosi Copper / Gold Prospect (Waisoi East and Waisoi West)

Suva 34km 西北西,

Newcrest Mining Ltd.(operator) Earning

Cu 0.54%, Au0.19g/t

出典:日鉄鉱業ホームページ http://www.nittetsukou.co.jp/miningconcession/fiji/waisoideposit.html Minmet

(2) 我が国からの投資及び経済援助

我が国からの投資及び経済援助は下表のとおり。

表 6-2.我が国からのフィジーへの投資及び援助実績 単位:百万 F$

投資・援助 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 有償資金協力 0.78 7.31 7.08 2.35 -1.1無償資金協力 1.12 1.06 7.58 3.76 3.86技術協力 10.84 10.36 10.13 8.05 9.84Total 12.73 18.74 24.79 14.15 12.59出典: http://www.mofa.go.jp/policy/oda/data/07ap_oc01.html#SOLOMON%20ISLANDS

Go to MOFA website --> economic affairs --> search ODA

7.その他トピックス

国際会議等の実績等

フィジーには太平洋諸島関連の国際機関が設

置されている。

1) SOPAC:South Pacific Applied Geoscience

Commission(南太平洋応用地球科学委員会)

排他的経済水域における鉱物資源開発を促進

するために必要な海底鉱物資源政策の策定及び

海底鉱物資源調査に関するガイドライン設定に

資するための国際機関の本部を首都スバにおく。

2) PIF (太平洋諸島フォーラム)事務局

事務局を首都スバにおき、2002 年 8 月より 1

年間、議長国を務めるなど中心的役割。

3) The University of the South Pacific(南太

平洋大学)

1968 年、クック諸島、フィジー、キリバス、

ナウル、ニウエ、ソロモン諸島、トンガ、トケ

ラウ、バヌアツ、西サモア、マーシャル諸島の

12 の島嶼国と地域によって構成される同地域

で 初の大学の本部を首都スバに置く。

4) ACP(EU と旧植民地であるアフリカ、カリブ

太平洋諸国との協力プログラム)

2002 年 7 月から 1 年間、議長国として、PIF

や小島嶼国を代表して活発な外交を行った。

(2008.5.30/シドニー事務所 永井 正博)