データの力を社会の力に! ·...

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データの力を社会の力に! 一般社団法人 社会基盤情報流通推進協議会 Association for Promotion of Infrastructure Geospatial Information Distribution データの力を社会の力に! 社会基盤情報の流通基盤整備・運用支援 実空間における様々な国土情報ならびに公共施設等の社会インフラに関わるデータ(例えば、森林、気象、空港、港湾、 道路、河川等)については、国・地方自治体等からHPや情報公開等を通じて徐々に提供されるようになってきています。 その一方で、これらデータの提供条件や更新頻度、権利等は多様であり、利便性の高いサービス実現のためにはデータ入 手の迅速化やコストの低減、データ品質の明示が情報流通の課題となっています。 このようなデータ提供に関する取組は徐々に始まっているものの、データ毎に対応が異なるケースが多く、ユーザである民間 企業や大学等がオープンな形で参加できることや、情報提供側の負担感を和らげる工夫を望む声も大きなものとなっていま す。このようなことを鑑みると、情報流通に関わる技術要件・制度要件の整理、流通阻害となる要因・課題の抽出と対応 検討など、情報通信技術を活用したサステイナブルな実運用の枠組みの構築が必要となります。 以上のような背景から、平成239月に、産官学の関係機関が連携して、社会インフラに関わる情報の収集・配信・利 活用等の流通環境の整備を目的とする「社会基盤情報流通推進協議会」を設置しました。 更に、当初の目標であるサステイナブルな社会基盤情報の流通環境整備をより強力に推し進めるべく、平成264月よ り一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)として活動をリ・スタートしました。 設立趣旨 事業概要 代表理事 関本義秀 データ流通に必要となる環境を構築し運営することで、社会基盤情 報(G空間情報を含む)を安定的に提供することを目的とした事業 です。 社会基盤情報の流通の基盤となるプラットフォームシステム G空間プラットフォーム)の機能要件や、運営母体(G空間情報 センター)が継続的に運営していくためのビジネスモデルを検討してい ます。 1 社会基盤情報の収集・加工・蓄積・解析・配信 国や地方公共団体、民間事業者等、様々なデータ作成・提供者 が保有する社会基盤情報を収集・加工・蓄積し、解析・配信する事 業です。様々なデータを取扱い、提供するために必要となるデータの 種類、提供方法、利用規約等について、整理・検討を行います。 また、既存データを加工・解析し、新たなデータの開発を行います。 2 社会基盤情報流通・活用促進に向けた普及活動 地域(主に地方公共団体)のG空間情報を含む社会基盤情報 市場の活性化を図ることを目的とした事業です。 地域課題の解決を目的に、地方自治体を中心とする公共データを 活用した年間のイベント開催を伴う一般参加型コンテストであるアー バンデータチャレンジ(UDC)の支援など、地域で社会基盤情報の活 用を安定化させるための技術 支援、環境提供(システム、 データ)などを行っています。 3 研究開発、標準化活動 ・東京大学寄附研究部門との連携 AIGIDでは、東京大学空間情報科学研究センター次世代社会 基盤情報寄附研究部門と連携し、社会基盤情報の高度な活用や 流通促進に向けた研究開発を行ってきました。2016年度からは、同 グローバルG空間情報寄附研究部門と連携し研究開発を行います。 <研究テーマ> ・宇宙・G空間の活用に関する研究 ・海外タスクフォースとの連携と海外展開 ・アーバンデータチャレンジ(UDC)等国内展開に関する活動 ・社会基盤情報の利活用促進に向けたルールの明確化 グレーゾーン解消制度を活用した、公共測量成果のビジネスへの二 次利用手続きの確認など、社会基盤情報の利活用促進に向けた ルールの明確化を行っています。 4 国、地方公共 団体データ 民間データ G空間 プラットフォーム <取り扱うデータの例> ・国、地方公共団体、民間事業者のデータ ・静的データ、動的データ ・有償データ、無償データ <提供方法の例> ・ダウンロード API提供 国・地方公共 団体 民間企業 研究機関 一般利用 データ 利用者 流通基盤 G空間情報センター

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Page 1: データの力を社会の力に! · グレーゾーン解消制度を活用した、公共測量成果のビジネスへの二 次利用手続きの確認など、社会基盤情報の利活用促進に向けた

データの力を社会の力に! 一般社団法人 社会基盤情報流通推進協議会 Association for Promotion of Infrastructure Geospatial Information Distribution

データの力を社会の力に!

社会基盤情報の流通基盤整備・運用支援

実空間における様々な国土情報ならびに公共施設等の社会インフラに関わるデータ(例えば、森林、気象、空港、港湾、道路、河川等)については、国・地方自治体等からHPや情報公開等を通じて徐々に提供されるようになってきています。その一方で、これらデータの提供条件や更新頻度、権利等は多様であり、利便性の高いサービス実現のためにはデータ入手の迅速化やコストの低減、データ品質の明示が情報流通の課題となっています。 このようなデータ提供に関する取組は徐々に始まっているものの、データ毎に対応が異なるケースが多く、ユーザである民間企業や大学等がオープンな形で参加できることや、情報提供側の負担感を和らげる工夫を望む声も大きなものとなっています。このようなことを鑑みると、情報流通に関わる技術要件・制度要件の整理、流通阻害となる要因・課題の抽出と対応検討など、情報通信技術を活用したサステイナブルな実運用の枠組みの構築が必要となります。 以上のような背景から、平成23年9月に、産官学の関係機関が連携して、社会インフラに関わる情報の収集・配信・利活用等の流通環境の整備を目的とする「社会基盤情報流通推進協議会」を設置しました。 更に、当初の目標であるサステイナブルな社会基盤情報の流通環境整備をより強力に推し進めるべく、平成26年4月より一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)として活動をリ・スタートしました。

設立趣旨

事業概要

代表理事 関本義秀

データ流通に必要となる環境を構築し運営することで、社会基盤情 報(G空間情報を含む)を安定的に提供することを目的とした事業です。 社会基盤情報の流通の基盤となるプラットフォームシステム(G空間プラットフォーム)の機能要件や、運営母体(G空間情報センター)が継続的に運営していくためのビジネスモデルを検討しています。

1 社会基盤情報の収集・加工・蓄積・解析・配信

国や地方公共団体、民間事業者等、様々なデータ作成・提供者が保有する社会基盤情報を収集・加工・蓄積し、解析・配信する事業です。様々なデータを取扱い、提供するために必要となるデータの種類、提供方法、利用規約等について、整理・検討を行います。

また、既存データを加工・解析し、新たなデータの開発を行います。

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社会基盤情報流通・活用促進に向けた普及活動

地域(主に地方公共団体)のG空間情報を含む社会基盤情報市場の活性化を図ることを目的とした事業です。 地域課題の解決を目的に、地方自治体を中心とする公共データを活用した年間のイベント開催を伴う一般参加型コンテストであるアーバンデータチャレンジ(UDC)の支援など、地域で社会基盤情報の活用を安定化させるための技術 支援、環境提供(システム、 データ)などを行っています。

3 研究開発、標準化活動

・東京大学寄附研究部門との連携 AIGIDでは、東京大学空間情報科学研究センター次世代社会

基盤情報寄附研究部門と連携し、社会基盤情報の高度な活用や流通促進に向けた研究開発を行ってきました。2016年度からは、同グローバルG空間情報寄附研究部門と連携し研究開発を行います。 <研究テーマ> ・宇宙・G空間の活用に関する研究 ・海外タスクフォースとの連携と海外展開 ・アーバンデータチャレンジ(UDC)等国内展開に関する活動

・社会基盤情報の利活用促進に向けたルールの明確化 グレーゾーン解消制度を活用した、公共測量成果のビジネスへの二

次利用手続きの確認など、社会基盤情報の利活用促進に向けたルールの明確化を行っています。

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国、地方公共団体データ

民間データ G空間

プラットフォーム

<取り扱うデータの例> ・国、地方公共団体、民間事業者のデータ ・静的データ、動的データ ・有償データ、無償データ

<提供方法の例> ・ダウンロード ・API提供

国・地方公共団体

民間企業

研究機関

一般利用

データ 利用者

流通基盤

G空間情報センター

Page 2: データの力を社会の力に! · グレーゾーン解消制度を活用した、公共測量成果のビジネスへの二 次利用手続きの確認など、社会基盤情報の利活用促進に向けた

組織構成と参加団体(平成28年6月1日現在)

運営体制

幹事会員(正社員) 朝日航洋 株式会社 国際航業 株式会社 アジア航測 株式会社 株式会社 ゼンリン ESRIジャパン 株式会社 中央測量コンサルタント株式会社 NTT空間情報 株式会社 株式会社 長大 株式会社 価値総合研究所 株式会社 パスコ 株式会社 建設技術研究所 日本工営 株式会社

一般会員(法人) 株式会社 日野 インディゴ 株式会社 構造計画研究所 株式会社 三菱総合研究所 アオイ工業 株式会社 株式会社 電通国際情報サービス アクリーグ 株式会社 インクリメント・ピー 株式会社 沖電グローバルシステムズ 株式会社 一般財団法人 日本情報経済社会推進協会

【お問合せ】 社会基盤情報流通協議会事務局 メール:[email protected] TEL:03-6455-1845 FAX: 03-6455-1846 住所:〒150-0044 東京都渋谷区円山町6-7 1F

<HP> http://aigid.jp/

代表理事

事務局長 事務局

理事会 運営委員会

国、地方公共団体、民間の保有する社会基盤情報を流通させる運営母体として活動する際のビジネスモデルを検討する部会

アーバンデータチャレンジ(UDC)などの活動を中心に、地域での社会基盤情報の流通・利活用推進を検討する部会

社会基盤情報の流通の基盤となるアプリケーションシステム、及び、運営母体の機能要件を検討する部会

プラットフォーム部会

ビジネス検討部会

UDC部会

トピック

代表理事を筆頭に、3つの部会が中心となり、各事業の検討・推進を行っています。

参加団体(平成28年6月1日現在) ※一般会員(個人)及び賛助会員を除く

UDC2016の予定 2016/6/27 (月) キックオフシンポジウム 2016/10/4 (火) 中間報告 2017/2/25 (土) 最終審査会

アーバンデータチャレンジ2016(UDC2016)始動! 「アーバンデータチャレンジ(UDC)」は、地域課題の解決を目的に、地方自治体を中心とする公共データを活用した年間のイベント開催を伴う一般参加型コンテストです。 2013年度から開始し、今年で4年目です。 2015年度は20の地域拠点が日本各地で活動し、コンテストにはアイデア・データ・アプリケーション・ソリューションの各部門計158作品の応募がありました。 2016年度も、いよいよ始動開始!UDC2016では30の地域拠点(都道府県ブロック・予定)を活動の核としながら、地理空間情報の流通や利活用を日本各地でさらに促進する予定です。

<HP>http://urbandata-challenge.jp/

UDC2016 地域拠点

UDC2015 地域拠点イベント風景