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グラフで見る 東京の労働安全衛生 平成29年 東京労働局 労働基準部 ホームページ http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp

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  • グラフで見る東京の労働安全衛生

    平成29年

    東京労働局 労働基準部ホームページ http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp

  • 1

     平成29年度は第12次東京労働局労働災害防止計画(平成25年度〜29年度)の最終年度に当たります。 平成28年の労働災害は前年と比べて2.2%増加しました。第12次東京労働局労働災害防止計画(以下「12次防」という。)の目標達成のためには、さらに労働災害を減少させる必要があります。 東京労働局は「Safe Work TOKYO」をキャッチフレーズとして、災害の減少傾向を確実なものとすべく「安全・安心な首都東京の実現」に向け「官民一体」となった取組を推進いたします。

    はじめに

    目 次 CONTENTSはじめに 1

    1 第12次東京労働局労働災害防止計画(平成25年度〜29年度)の目標と達成状況 3

    2 労働災害による死傷者数の推移(休業4日以上) 4

    3 業種別死亡災害発生状況の推移 −死亡災害の約76%は建設業及び第三次産業で発生− 5

    4 事故の型別死亡災害発生状況の推移 −「墜落、転落」がトップ− 6

    5 業種別死傷災害発生状況の推移 −第三次産業の占める割合が増加し、6割に達する− 7

    6 事故の型別死傷災害発生状況の推移 −依然として多い「転倒」、「墜落、転落」、「動作の反動、無理な動作」− 8

    7 業種別・事故の型別・起因物別死傷災害発生状況 −業種によって異なる死傷災害のパターン− 9

    8 建設業における過去5年間の死亡災害発生状況(平成24年〜28年) 11

    9 第三次産業における死傷災害発生状況 13

    10 第三次産業における業種別・事故の型別死傷災害発生状況(平成28年) −転倒災害の多い第三次産業− 14

    11 事業場規模別死傷者数と度数率の比較 −中小企業で高い労働災害発生率− 15

    12 平成28年死亡災害事例(抜粋) 16

    13 過去5年間の項目別有所見率等の推移 −有所見率が半数を超えている定期健康診断− 18

    14 業務上疾病発生状況の推移 −業務上疾病の傾向− 19

    15 東京の労働衛生関係災害発生事例(平成28年) 22

  • 2

    凡例 全国の統計    死傷者数は、平成23年までは労災保険給付データ、平成24年以降は労働者死傷病報告による。    死亡者数は、死亡災害報告による。    ※平成23年は、東日本大震災を直接の原因とするものを除いた数である。 東京の統計  1 死傷者数は平成14年までは労災保険給付データ、平成15年以降は労働者死傷病報告による。    死亡者数は、死亡災害報告による。   ※平成23年は、東日本大震災を直接の原因とするもの(死亡5、死傷55)を含んだ数である。  2 製造業は、電気・ガス・水道・熱供給業を含む。  3 運輸業は運輸交通業及び貨物取扱業の計である。  4 第三次産業は、     ①電気・ガス・水道業、運輸交通業及び貨物取扱業を含まない。     ②労災非適業務を含む。  5 業種の「その他」は、鉱業、農林業及び畜産・水産業の計である。  6 比率の合計は、小数点第二位を四捨五入しているため、100%とならないことがある。

  • 3

    1 第12次東京労働局労働災害防止計画(平成25年度~29年度)の目標と達成状況【基本目標】①死亡災害…過去最少の53人を下回る

    54

    74

    67

    58

    50

    60

    70

    80

    90

    (平成)24年 25年 26年 27年 28年 29年

    26年 27年 28年 29年

    82死亡者数(人)

    死亡者数(人)

    死亡者数(人)

    53人を下回る

    20人を下回る

    8,000人を下回る

    ②休業4日以上の死傷災害…8,000人を下回る

    7,500

    8,000

    25年 26年 27年 28年 29年

    25年 26年 27年 28年 29年

    9,639 9,753

    9,376

    9,585

    8,500

    9,000

    9,500

    10,000 9,782

    【小目標】①建設業における死亡災害…過去最少の20人を下回る

    ③第三次産業における取組…*重点対象業種すべての 事業場における経営トップによる安全衛生方針の表明

    平成27年度 安全衛生活動自主点検結果*重点対象業種:小売業、社会福祉施設、飲食店、 ビルメンテナンス業

    ⑤熱中症による死傷災害・・・計画期間中の合計値を第11次 労働災害防止計画期間中と比較して20%以上減少

    ②行動災害による死傷災害…死傷災害全体に占める割合の減少

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    26

    37

    2926

    25

    0%

    10%

    20%

    30%

    40%

    50%

    60%

    (行動災害:「墜落、転落」、「転倒」、「動作の反動、無理な動作」の計)

    行動災害全体転倒墜落、転落動作の反動、無理な動作

    平成24年の割合(54.7%)を下回る

    81.8%

    している14.4%

    3.8%

    していない

    知らない

    ④メンタルヘルスへの取組…安全衛生管理体制の構築が必要な すべての事業場で対策に取り組む

    0 20 40 60 80 100

    事業者がメンタルヘルス対策を積極的に推進することを表明していますか。

    (「はい」回答)

    61.7%

    66.3%

    72.7%

    66.5%

    76.8%

    (%)

    0 20 40 60 80 100

    メンタルヘルス対策を審議する場(衛生委員会等)がありますか。

    (「はい」回答)92.9%

    94.1%

    95.3%

    (%)

    50 ~ 74 人平成 28 年(12 月) 75 ~ 99 人平成 28 年(6 月) 100 ~ 149 人平成 27 年 150 ~ 299 人平成 26 年 300 人~平成 25 年

    50 ~ 74 人平成 28 年(12 月) 75 ~ 99 人平成 28 年(6 月) 100 ~ 149 人平成 27 年 150 ~ 299 人平成 26 年 300 人~平成 25 年

    0 20 40 60 80 100

    90.3%

    3.9%

    3.8%

    (%)

    実施済 実施予定 未定

    0

    2040

    6080

    100

    120

    140

    160

    180200

    187149

    平成20~24年(5年間の合計)

    第12次防目標値(平成20~24年合計の20%以上減)

    目標値 (149人以下)

    平成25~28年161人

    (人)

    (平成)24年 25年 (平成)24年

    (平成)24年

    54.7% 53.8% 55.0%55.5%

    56.6%

    12

    ストレスチェックの実施について

    (平成28年12月調査対象事業場規模50~74人)

    91.9%

    90.8%

  • 4

    1,268 1,1951,075

    1,357

    1,472

    1,514

    1,620

    1,628

    1,658

    1,790

    1,889

    1,992

    1,8442,078

    2,363

    2,414

    2,301

    119,291107,759

    121,356105,718

    121,378

    120,354

    122,804

    125,750

    125,918

    133,598

    133,948

    137,316

    148,248156,726

    162,862

    167,316

    176,047

    53 54

    74 678697

    99

    84

    100

    8698

    120

    113

    122

    113117

    130

    125135

    9,10110,141

    10,008

    10,078

    9,909

    9,737

    9,789

    9,911

    10,498

    10,060

    10,20411,004

    11,37112,142

    12,70613,865

    7382

    9,326

    76

    9,537 9,639

    9,7829,376 9,585

    58

    117,910

    9,753

    1,024 1,030

    1,057

    972

    9281,093

    111,349 118,157

    119,576 119,535

    116,311

    21 23222019181716151413121110987平成6

    21 23222019181716151413121110987平成6 24 25 26

    24 25 26

    27

    27

    28

    28

    全 国(人)250,000

    200,000

    150,000

    100,000

    死亡者数(人)

    休業4日以上の死傷者数(人)

    (年)

    東 京(人)

    150

    100

    50

    0

    死亡者数(人)

    休業4日以上の死傷者数(人)

    (年)

    8,000人を下回る(12次防目標値)

    53人を下回る(12次防目標値)

    200

    0

    1,000

    2,000

    3,000

    5,000

    10,000

    15,000

    2 労働災害による死傷者数の推移(休業4日以上) 東京の労働災害の死傷者数は、長期的には減少傾向にあり、リーマンショックの翌年の平成21年は9,101人と最少を記録しましたが、平成22年から3年連続で増加しました。 その後の死傷者数は小幅な増減があり、平成28年は前年と比較し209人(2.2%)増加し、9,585人でした。 また、東京の労働災害による死亡者数は、死傷者数と同様に平成21年に過去最少の53人となった後、増減を繰り返し、平成28年は前年より9人(13.4%)減少し、58人となりました。

    労働災害による死傷者数の推移(休業4日以上)

  • 5

    平成19年97人

    平成20年86人

    平成21年53人

    平成22年73人

    平成23年76人

    平成25年54人

    平成24年82人

    平成26年74人

    平成28年58人

    平成27年67人

    43.3%

    44.2%

    37.7%

    34.2%

    34.2%

    31.7%

    48.1%

    50.0% 14.9% 2.7% 2.7%9.5%

    7.4% 3.7% 1.9%11.1%

    13.4% 11.0% 11.0% 2.4% 2.4%7.3%

    14.5% 5.3% 1.3% 2.6%7.9%

    43.3% 6.0% 11.9% 1.5% 3.0%9.0%

    9.6%9.6%

    12.3% 1.4% 4.1%

    7.5%5.7%5.7% 5.7%

    7.5% 26.5% 3.8%

    12.8% 5.8% 9.3% 4.7% 22.1% 1.2%

    10.3% 3.1%11.3%10.3% 1.0% 18.6% 2.1%

    11

    4242 1010 33 1111

    3838

    2020

    2525 77 66 99

    2626

    44 33 33

    1111 55 88

    1010 11 1818 22

    191944 00

    44

    77 1515 3311

    1111 55 44 66 2121 22

    33 1414 22

    11

    2626 1111 99 99 66 1717 22

    00

    22

    2626 44 44 22 66 111111

    3737 1111 55 22 77 00 221010

    2929 44 44 88 66 1313

    19.4%19.4%6.0%6.0%

    20.5%20.5%8.2%8.2%

    27.6%27.6%

    20.7%20.7%

    20.4%20.4%7.4%7.4%

    13.5%13.5%6.8%6.8%

    2211

    6.6%6.6%

    43.1% 12.1% 5.2% 0%8.6%8.6% 6.9%6.9% 20.7%20.7%

    3.4%

    25 7 5 3 44 00 1212 22

    運輸業

    製造業清掃・と畜業

    接客娯楽業その他の三次産業

    商業建設業

    その他

    その他18人

    (2.5%)

    建設業294人

    (40.8%)全産業720人

    運輸業80人

    (11.1%)製造業49人

    (6.8%)

    商業59人

    (8.2%)

    接客娯楽業10人

    (1.4%)

    清掃・と畜業60人

    (8.3%)

    その他の三次産業150人

    (20.8%)

    その他の三次産業150人

    (20.8%)

     平成28年の死亡災害58人を業種別にみると、建設業は前年比4人減の25人、商業等の第三次産業は前年比9人増の19人となりました。 建設業の死亡災害が全業種に占める割合は43.1%、第三次産業の割合は32.8%であり、この2業種で全体の約76%を占めています。

    業種別死亡災害発生状況の推移

    過去10年間の業種別死亡災害発生状況

    3 業種別死亡災害発生状況の推移─ 死亡災害の約76%は建設業及び第三次産業で発生 ─

  • 6

    その他226人

    (31.4%)墜落、転落246人

    (34.2%)

    墜落、転落246人

    (34.2%)全産業720人

    交通事故(道路)

    119人(16.5%)

    はさまれ、巻き込まれ73人

    (10.1%)

    激突され21人(2.9%)

    飛来、落下35人(4.9%)

    平成19年97人

    平成20年86人

    平成21年53人

    平成22年73人

    平成23年76人

    平成25年54人

    平成24年82人

    平成26年74人

    平成27年67人

    平成28年58人

    38.8%

    28.4%

    33.3%

    36.6%

    25.0%

    31.5%

    30.2%

    32.6%

    47.4% 15.5% 10.3%5.2%

    1.0% 20.6%

    24.4% 7.0%2.3%

    2.3% 31.4%

    7.5% 5.7% 37.7%11.3% 7.5%

    9.6% 13.7%4.1%

    6.8% 34.2%

    19.7% 11.8%3.9%

    3.9% 35.5%

    18.3%2.4%

    30.5%

    18.5%14.8% 27.8%5.6%

    13.5% 8.1%5.6%

    6.8% 37.8%

    16.4%3.0%

    9.0% 32.8%

    11 20204646 1515 1010 55

    22 27272828 2121 66 22

    44 20201616 44 66 33

    55 25252323 77 1010 33

    33 27271919 1515 99 33

    2200

    00

    00

    25253030 1515 1010

    33 15151818 1010 88

    55 28282121 1010 66 44

    44 17171919 1111 66 11

    66 22222626 1111 22

    墜落、転落 交通事故(道路) 飛来、落下

    激突されはさまれ、巻き込まれ

    その他

    12.2%0%

    0%

    0%

    32.8% 19.0%1.7%6.9% 29.3%10.3%

    事故の型別死亡災害発生状況の推移

    過去10年間の事故の型別死亡災害発生状況

     平成28年の死亡災害58人を事故の型別にみると、「墜落、転落」が19人で最も多く、全体の32.8%を占めています。次いで、「その他」が17人で29.3%、

    「交通事故(道路)」が11人で19.0%、「はさまれ、巻き込まれ」が6人で10.3%を占めています。

    4 事故の型別死亡災害発生状況の推移─ 「墜落、転落」がトップ ─

  • 7

    平成19年10,008人

    平成20年10,141人

    平成21年9,101人

    平成22年9,326人

    平成23年9,537人

    平成25年9,639人

    平成24年9,782人

    平成26年9,753人

    平成27年9,376人

    平成28年9,585人

    18.8% 16.7% 11.0% 52.5% 1.0%

    16.7% 18.5% 11.0% 53.1% 0.7%

    14.6% 18.9% 9.9% 55.8% 0.8%

    14.4% 18.2% 9.3% 57.1% 1.1%

    15.1% 17.5% 8.9% 57.5% 1.0%

    14.6% 17.5% 8.3% 58.8% 0.8%

    15.3% 18.7% 7.8% 57.5% 0.8%

    15.4% 17.9% 7.4% 58.4% 0.8%

    13.4% 18.5% 7.4% 60.0% 0.7%

    11.9% 19.2% 7.3% 60.9% 0.8%

    96961,8791,879 1,6721,672 1,1051,105 5,2565,256

    67671,6891,689 1,8781,878 1,1191,119 5,3885,388

    74741,3321,332 1,7231,723 897897 5,0755,075

    1001001,3391,339 1,6941,694 865865 5,3285,328

    98981,4391,439 1,6721,672 847847 5,4815,481

    78781,4291,429 1,7141,714 810810 5,7515,751

    76761,4721,472 1,8001,800 750750 5,5415,541

    76761,5021,502 1,7501,750 726726 5,6995,699

    70701,2541,254 1,7301,730 696696 5,6265,626

    74741,1361,136 1,8381,838 696696 5,8415,841

    運輸業 製造業 第三次産業 その他(第一次産業)建設業

    その他 809人(0.8%)

    建設業14,471人(15.0%)

    建設業14,471人(15.0%)

    全産業96,248人

     製造業  8,511人  (8.8%)

    運輸業17,471人(18.2%)

    運輸業17,471人(18.2%)

    第三次産業54,986人(57.1%)

    5 業種別死傷災害発生状況の推移─ 第三次産業の占める割合が増加し、6割に達する ─ 平成28年の休業4日以上の死傷者数は、第三次産業が60.9%を占め最も多く、次いで運輸業が19.2%を占めています。 過去10年間の発生状況の推移をみると、建設業及び製造業の割合は減少傾向にある一方、第三次産業の割合はほぼ毎年増加し、平成27年に初めて全業種の6割を占めました。

    業種別死傷災害発生状況の推移

    過去10年間の業種別労働災害発生状況

  • 8

    平成19年10,008人

    平成20年10,141人

    平成21年9,101人

    平成22年9,326人

    平成23年9,537人

    平成25年9,639人

    平成24年9,782人

    平成26年9,753人

    平成27年9,376人

    平成28年9,585人

    墜落、転落

    はさまれ、巻き込まれ切れ、こすれ 交通事故(道路)激突 飛来、落下

    その他

    動作の反動、無理な動作

    転倒

    1,977 1,952 1,441 741 474 507 1,1281,045 743743

    2,051 1,868 1,448 765 521 494 1,0941,146 754754

    1,882 1,602 1,388 727 470 441 989953 649649

    2,006 1,666 1,443 734 477 417 1,012905 666666

    2,104 1,690 1,402 847 441469 1,052896 636636

    2,202 1,659 1,488 794 495 473 1,030922 719719

    2,125 1,644 1,417 862 541 455 1,017913 665665

    2,244 1,703 1,417 890 480406 1,093895 625625

    2,155 1,645 1,399 825 417456 1,066836 577577

    2,241 1,613 1,571 965 479 412 990759 555555

    転倒20,987人(21.8%)

    その他10,471人(10.9%)

    激突4,795人(5.0%)

    飛来、落下4,530人(4.7%)

    墜落、転落17,042人(17.7%)

    動作の反動、無理な動作14,414人(15.0%)

    交通事故(道路)8,150人(8.5%)交通事故(道路)8,150人(8.5%)

    切れ、こすれ6,589人(6.8%)

    切れ、こすれ6,589人(6.8%)はさまれ、

    巻き込まれ 9,270人 (9.6%)

    全産業96,248人

    19.8% 19.5% 14.4% 10.4% 7.4%7.4%

    4.7%5.1%

    11.3%

    20.2% 18.4% 14.3% 11.3% 7.4%7.5%

    5.1%4.9%

    10.8%

    20.7% 17.6% 15.3% 10.5%7.1%8.0%

    5.2%4.8%

    10.9%

    21.5% 17.9% 15.5% 9.7% 7.1%7.9%

    5.1%4.5%

    10.9%

    22.1% 17.7% 14.7% 9.4%6.7%8.9%

    4.6%4.9%

    11.0%

    22.5% 17.0% 15.2% 9.4% 7.4%8.1%

    5.1%4.8%

    10.5%

    22.0% 17.1% 14.7% 9.5% 6.9%8.9%

    5.6%4.7%

    10.6%

    23.0% 17.5% 14.5% 9.2% 6.4%9.1%

    4.9%4.2%

    11.2%

    23.0% 17.5% 14.9% 8.9% 6.2%8.8%

    4.4%4.9%

    10.1% 4.3%

    11.4%

    23.4% 16.8% 16.4% 7.9% 5.8% 5.0% 10.3%

    6 事故の型別死傷災害発生状況の推移─ 依然として多い「転倒」、「墜落、転落」、「動作の反動、無理な動作」 ─ 事故の型別にみると、「転倒」による災害の占める割合が平成18年からトップとなり、平成28年には23.4%とその割合が増加し、過去最高の割合となりました。「転倒」、「墜落、転落」、「動作の反動、無理な動作」による行動災害が全体の56.6%を占めています。

    事故の型別死傷災害発生状況の推移

    過去10年間の事故の型別死傷災害発生状況

  • 9

    転倒2,241人(23.4%)

    転倒111人(9.8%)

    転倒1,768人(29.9%)

    転倒126人

    (14.0%)

    転倒238人

    (12.9%)

    はさまれ、巻き込まれ182人

    (26.1%)

    その他990人

    (10.3%)

    その他146人

    (12.9%)

    その他621人

    (10.5%)

    その他74人

    (8.2%)

    その他158人(8.6%)

    その他65人

    (9.3%)

    激突479人(5.0%)

    飛来、落下412人(4.3%)

    飛来、落下57人(6.3%)

    激突287人(4.9%)

    飛来、落下181人(3.1%)

    飛来、落下78人(4.2%)

    飛来、落下 107人(9.4%)

    飛来、落下46人(6.6%)

    激突41人(5.9%)

    墜落、転落1,613人(16.8%)

    動作の反動、無理な動作1,571人(16.4%)

    墜落、転落399人

    (35.1%)

    墜落、転落296人

    (16.1%)

    墜落、転落827人

    (14.0%)

    墜落、転落237人

    (26.3%)

    交通事故(道路)454人(7.7%)

    交通事故(道路)454人(7.7%)

    交通事故(道路)462人

    (25.1%)

    交通事故(道路)462人

    (25.1%)

    墜落、転落91人

    (13.1%)

    転倒124人

    (17.8%)交通事故(道路)965人

    (10.1%)

    交通事故(道路)965人

    (10.1%)

    切れ、こすれ555人(5.8%)

    切れ、こすれ105人(9.2%)

    激突66人(7.3%)

    切れ、こすれ12人(1.3%)

    切れ、こすれ370人(6.3%)

    切れ、こすれ16人(0.9%)

    切れ、こすれ64人

    (9.2%)

    動作の反動、無理な動作65人(5.7%)

    動作の反動、無理な動作1,099人(18.6%)

    動作の反動、無理な動作166人

    (18.4%)

    動作の反動、無理な動作335人

    (18.2%)

    動作の反動、無理な動作 72人(10.3%)

    はさまれ、巻き込まれ 759人(7.9%)

    はさまれ、巻き込まれ 128人

    (11.3%)

    はさまれ、巻き込まれ308人(5.2%)

    はさまれ、巻き込まれ141人(7.7%)

    はさまれ、巻き込まれ104人

    (11.5%)

    交通事故(道路)11人(1.6%)

    交通事故(道路)38人(3.3%)

    激突37人(3.3%)

    激突114人(6.2%)

    交通事故(道路)59人(6.5%)

    全産業9,585人

    建設業1,136人

    運輸業1,838人

    その他の事業5,915人

    運送業のうち道路貨物運送業901人

    製造業696人

    7 業種別・事故の型別・起因物別死傷災害発生状況─ 業種によって異なる死傷災害のパターン ─

     平成28年の休業4日以上の死傷災害を「事故の型」と「起因物」に分類すると、業種によって特徴のある災害パターンを示しています。

    (1)業種別・事故の型別(平成28年) 事故の型別にみると、製造業では「はさまれ、巻き込まれ」、建設業では「墜落、転落」、運輸業では「交通事故(道路)」、その他の事業では「転倒」がそれぞれ高い割合を示しています。

    (注)その他の事業は全産業から製造業、建設業、運輸業を除いたもの。

  • 10

     起因物別にみると、製造業では「動力機械」(食品加工用機械など)、建設業では「仮設物、建築物、構築物等」(足場など)、運輸業では「物上げ装置、運搬機械」(トラックなど)、その他の事業では「仮設物、建築物、構築物等」(階段など)がそれぞれ高い割合を示しています。

    (2)業種別・起因物別(平成28年)

    物上げ装置、運搬機械1,765人(18.4%)

    物上げ装置、 運搬機械69人

    (9.9%)

    物上げ装置、運搬機械144人

    (12.7%)

    物上げ装置、運搬機械648人

    (11.0%)

    物上げ装置、運搬機械379人

    (42.1%)

    物上げ装置、運搬機械904人

    (49.2%)

    その他984人

    (10.3%)

    その他28人(2.5%)

    その他797人

    (13.5%)

    その他41人(4.6%)

    その他127人(6.9%)

    その他32人(4.6%)

    環境等231人(2.4%)

    環境等25人(2.2%)

    環境等155人(2.6%)

    環境等8人(0.9%)

    環境等37人(2.0%)

    環境等14人(2.0%)

    動力機械520人(5.4%)

    動力機械205人

    (29.5%)

    動力機械145人

    (12.8%)

    動力機械164人(2.8%)

    動力機械3人(0.3%)

    動力機械6人(0.3%)

    その他の装置等1,927人(20.1%)

    その他の装置等134人

    (19.3%)

    その他の装置等244人

    (21.5%)

    その他の装置等1,358人(23.0%)

    その他の装置等125人

    (13.9%)

    その他の装置等191人

    (10.4%)

    仮設物、建築物、構築物等3,020人(31.5%)

    仮設物、建築物、構築物等145人

    (20.8%)

    仮設物、建築物、構築物等369人

    (32.5%)

    仮設物、建築物、構築物等2,163人(36.6%)

    仮設物、建築物、構築物等188人

    (20.9%)

    仮設物、建築物、構築物等343人

    (18.7%)

    荷677人(7.1%)

    45 6.5荷

    45人(6.5%)

    荷35人(3.1%)

    荷397人(6.7%)

    荷131人(14.5%)

    荷200人

    (10.9%)

    物質、材料461人(4.8%)

    物質、材料52人(7.5%)

    物質、材料146人(12.9%)

    物質、材料233人(3.9%)

    物質、材料26人(2.9%)

    物質、材料30人(1.6%)

    全産業9,585人

    建設業1,136人

    運輸業1,838人

    その他の事業5,915人

    運輸業のうち道路貨物運送業901人

    製造業696人

  • 11

    土木工事33人

    (23.1%)

    その他の建設工事21人

    (14.7%)

    143人建築工事89人

    (62.2%)

    高温・低温の物との接触 1人(0.7%)

    有害物等との接触5人(3.5%)

    143人墜落、転落68人(47.6%)

    飛来、落下15人

    (10.5%)

    崩壊、倒壊13人

    (9.1%)

    激突され 2人(1.4%)火災 2人(1.4%)感電 2人(1.4%)

    おぼれ7人(4.9%)

    はさまれ、巻き込まれ8人(5.6%)

    交通事故(道路) 11人(7.7%)

    転倒 5人(3.5%)

    その他 4人(2.8%)

    143人動力機械

    12人(8.4%)

    物上げ装置、運搬機械

    22人(15.4%)

    その他の装置等18人(12.6%)

    物質、材料9人(6.3%)

    荷2人(1.4%)

    環境等8人(5.6%)

    その他 9人 (6.3%)

    仮設物、建築物、構築物等

    63人(44.1%)

    工事別発生状況

    事故の型別発生状況 起因物別発生状況

     建設業における過去5年間の工事別死亡災害発生状況をみると、「建築工事」が89人(62.2%)と半数以上を占めており、事故の型別では「墜落、転落」が68人

    (47.6%)、起因物別では「仮設物、建築物、構築物等」が63人(44.1%)とそれぞれ最も多くなっています。 墜落事故を高さ別にみると、「5〜10m未満」が22人と最も多く、また、2m未満の高さからの墜落死亡者数も6人となっています。 起因物別で最も多い「仮設物、建築物、構築物等」63人の内訳をみると、「足場」が18人(28.6%)と最も多く、次いで「建築物、構築物」14人(22.2%)、「屋根、はり、もや、けた、合掌」12人(19.0%)、「開口部」7人(11.1%)の順となっ

    ています。 年齢別にみると、50歳代以上が63人で全体の44%を占めています。 経験年数別にみると、10年以上の経験者76人(53.1%)、1年未満の経験者13人(9.1%)となっています。

    8 建設業における過去5年間の死亡災害発生状況(平成24年~28年)

  • 12

    2~5m未満17人

    (25.0%)

    2~5m未満17人

    (25.0%)

    2m未満6人

    (8.8%)

    20m以上7人

    (10.3%)

    20m以上7人

    (10.3%)

    10~20m未満16人

    (23.5%)

    5~10m未満22人

    (32.4%)

    68人

    足場18人(28.6%)

    支保工1人(1.6%)

    通路1人(1.6%)

    建築物、構築物14人

    (22.2%)

    建築物、構築物14人

    (22.2%)

    屋根、はり、もや、けた、合掌12人

    (19.0%)

    その他4人(6.3%)

    63人開口部7人(11.1%)開口部

    7人(11.1%)

    階段、さん橋

    6人(9.5%)

    階段、さん橋

    6人(9.5%)

    30歳代29人

    (20.3%)

    20歳代21人(14.7%)

    20歳代21人(14.7%)

    40歳代24人

    (16.8%)

    50歳代20人

    (14.0%)

    50歳代20人

    (14.0%)

    60歳代31人

    (21.7%)

    20歳未満6人(4.2%)70歳以上

    12人(8.4%)

    143人

    1~5年未満35人

    (24.5%)

    1~5年未満35人

    (24.5%)

    1年未満13人

    (9.1%)30年以上30人(21.0%)

    20~30年未満14人(9.8%)20~30年未満14人(9.8%)

    10~20年未満32人

    (22.4%)

    5~10年未満19人

    (13.3%)

    143人

    (人)18

    16

    14

    12

    10

    8

    6

    4

    2

    0

    3

    12

    0

    2

    01

    5

    9

    7

    14

    18

    16

    6

    12 1211

    13

    4 4

    01

    0

    2

    0時台 23時台1時台 2時台 3時台 4時台 5時台 6時台 7時台 8時台 9時台 10時台 11時台 12時台 13時台 14時台 15時台 16時台 17時台 18時台 19時台 20時台 21時台 22時台

    墜落の高さ別発生状況

    年齢別発生状況

    発生時刻別

    経験年数別発生状況

    仮設物、建築物、構築物別発生状況

  • 13

     平成28年の第三次産業における休業4日以上の死傷者数は5,841人で、前年と比較すると215人(3.8%)増加しました。第三次産業の中では、小売業、社会福祉施設、飲食店、ビルメンテナンス業の順に多く、この4業種で第三次産業全体の55.4%を占めています。 事故の型別では、「転倒」が最も多く、1,761件で第三次産業全体の30.1%を占めています。

    9 第三次産業における死傷災害発生状況

    第三次産業における死傷災害発生状況

    401 447498 521

    538586 507 569

    656 686 693 627

    1,110 1,1421,043

    1,104

    5,256 5,3885,075

    5,328

    小売業

    ■ 転倒 ■ 動作の反動、無理な動作 ■ 墜落、転落 ■ 交通事故(道路)

    飲食店 社会福祉施設 第三次産業合計ビルメンテナンス業

    548

    560625

    1,154

    5,481

    平成19年 平成20年 平成21年 平成22年

    (人)

    (人)

    788

    1,379

    917

    442

    781

    1,421

    925

    427

    736

    1,387

    889

    335

    743

    960

    389

    1,506

    811

    974

    400

    1,543

    719

    980

    423

    1,607

    平成25年

    774

    985

    415

    1,656

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    6,000

    5,000

    4,000

    1,000

    500

    0

    1,187

    5,5415,699 5,626

    5,8415,751

    560

    595

    741

    1,1101,180 1,153

    1,231

    546

    609637

    562 498

    644 670

    713 701

    708

    764

    533

    平成23年 平成24年 平成26年 平成27年 平成28年

    平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成25年平成23年 平成24年 平成26年 平成27年 平成28年

    793

    997

    425

    1,706

    790

    997

    363

    1,675

    803

    1,090

    452

    1,761

    第三次産業死傷災害の「事故の型」別推移

  • 14

    墜落、転落44人(6.2%)

    その他92人

    (13.0%)転倒157人

    (22.2%)交通事故(道路)24人(3.4%)

    動作の反動、無理な動作70人(9.9%)

    切れ、こすれ156人

    (22.0%)高温・低温の物との接触143人

    (20.2%)

    はさまれ、巻き込まれ22人(3.1%)

    飲食店708人

    墜落、転落121人

    (22.7%)

    その他57人

    (10.7%)

    転倒241人

    (45.2%)

    交通事故(道路)7人(1.3%)

    切れ、こすれ12人(2.3%)

    動作の反動、無理な動作67人(12.6%)

    はさまれ、巻き込まれ 25人(4.7%)

    高温・低温の物との接触3人(0.6%)

    墜落、転落50人(6.5%)

    その他126人

    (16.5%)

    高温・低温の物との接触3人(0.4%)

    転倒211人(27.6%)

    交通事故(道路)77人(10.1%)

    切れ、こすれ14人(1.8%)

    動作の反動、無理な動作271人

    (35.5%)

    はさまれ、巻き込まれ12人(1.6%)

    社会福祉施設764人

    墜落、転落803人

    (13.7%)

    その他875人

    (15.0%)

    高温・低温の物との接触205人(3.5%)

    転倒1,761人(30.1%)

    交通事故(道路)452人(7.7%)

    切れ、こすれ356人(6.1%)

    動作の反動、無理な動作1,090人(18.7%)

    はさまれ、巻き込まれ299人(5.1%)

    第三次産業全体5,841人

    ビルメンテナンス業533人

    墜落、転落162人

    (13.2%)

    その他186人

    (15.1%)

    高温・低温の物との接触31人(2.5%)

    はさまれ、巻き込まれ 64人(5.2%)

    転倒356人

    (28.9%)

    交通事故(道路)107人(8.7%)

    切れ、こすれ104人(8.4%)

    動作の反動、無理な動作221人

    (18.0%)

    小売業1,231人

     平成28年の第三次産業の事故の型別では、「転倒」の割合が最も多く30.1%を占めており、次いで「動作の反動、無理な動作」(18.7%)となっています。 業種別に見ると、小売業では「転倒」、「動作の反動、無理な動作」が、飲食店では「転倒」、「切れ、こすれ」、「高温・低温の物との接触」が、社会福祉施設では「動作の反動、無理な動作」、「転倒」が、ビルメンテナンス業では「転倒」、「墜落、転落」が多く発生しています。

    10 第三次産業における業種別・事故の型別死傷災害発生状況(平成28年)─ 転倒災害の多い第三次産業 ─

  • 15

    11 事業場規模別死傷者数と度数率の比較─ 中小企業で高い労働災害発生率 ─ 労働災害動向調査による全国の規模別度数率をみると、調査産業計と製造業では規模が小さくなるに従って度数率が高くなっており、製造業の最も低い規模1000人以上と最も高い規模30人〜49人とでは14倍高くなっています。 また、小売業は、規模30人〜49人については、調査産業計より低いがそれ以外の規模は1.3倍から2倍高くなっています。

    事業場規模別死傷者数(休業4日以上)(平成28年)(東京)

    事業場規模別度数率(平成28年)(全国)

    度数率とは、 ×1,000,000労働災害による死傷者数(休業1日以上)

    延べ実労働時間数

    規模100人~299人

    規模50人~99人

    規模30人~49人

    規模1,000人以上

    0 1 2 3 度数率

    調査産業計

    小売業

    製造業

    規模300人~499人

    規模500人~999人

    0.85

    1.89

    3.14

    3.18

    3.68

    2.79

    0.24

    0.61

    1.15

    1.88

    2.78

    3.35

    0.46

    0.96

    1.58

    2.23

    2.85

    2.99

    300人以上1,455人(15.2%)

    100~299人1,750人(18.3%)

    100~299人1,750人(18.3%)

    50~99人1,225人(12.8%)

    30~49人1,236人(12.9%)

    10~29人2,132人(22.2%)

    1~9人1,787人(18.6%)

    9,585人

    〈資料〉労働災害動向調査

  • 16

    12 平成28年死亡災害事例(抜粋)

    建設業死亡災害事例

    月 業種職種 事故の型

    発生状況の概要年齢起因物経験

    1月 土木工事業その他の作業者 おぼれ 建築物の雨水排水管のヘドロ等の詰まりを除去するた

    め、マンホールに入っていたところ、突然、マンホール内に水が流入し溺死した。30歳代

    その他の装置、設備1年以上5年未満

    2月 建築工事業

    大工 墜落、転落 木造2階建て住宅新築工事で、建物2階内部の床材となるベニヤ板を貼っていた被災者が、仮置きしていたベニヤ板に乗ったところ、ベニヤ板が床から外れたため、バランスを崩し約2.7メートル下へ墜落した。

    70歳以上開口部30年以上

    3月 建築工事業

    作業者・技能者 はさまれ、巻き込まれ

    作業構台のドラグ・ショベルを使用して、構台から根切り底へ鉄筋の荷卸作業を行い、当該作業完了後、所定の置場まで自走し、時計回りに旋回したところ、作業員がドラグ・ショベルの旋回体と構台の手すりの間に身体をはさまれた。

    50歳代

    掘削用機械20年以上30年未満

    6月 建築工事業

    電工 墜落、転落 火災報知器に連動する煙感知器の配線工事中、コンクリート面から高さ5.7mにある埋設配管端部の耐火処理作業を移動はしご上で行っていたところ、バランスを崩しコンクリート面へ墜落した。

    30歳代はしご等1年以上5年未満

    7月 建築工事業塗装工 感電 外壁塗装工事に伴う屋上手すりの塗装作業中、高圧電

    線の引き込み線の充電部に触れたため感電した。30歳代送配電線等10年以上20年未満

    10月 建築工事業とび工 墜落、転落 マンションの耐震補強工事で、外部足場の解体作業を

    行っていた被災者が約22.6メートル下の歩道上に墜落した。50歳代

    足場20年以上30年未満

    製造業死亡災害事例

    月 業種職種 事故の型

    発生状況の概要年齢起因物経験

    6月 金属製品製造業

    板金工 飛来、落下 トラックで搬入された鉄板の束を、トラック荷台上で玉掛けし、天井クレーンを動かしたところ、鉄板の束が玉掛けをした被災者に落下した。50歳代

    玉掛用具5年以上10年未満

    11月 金属製品製造業

    金属工作機械工 はさまれ、巻き込まれ

    アンカーボルトを自動送り型普通旋盤で加工中、回転していたアンカーボルトに右腕が巻き込まれ、その反動により身体が一回転し、旋盤の端部に頭部を打ち付けた。

    60歳代旋盤30年以上

  • 17

    第三次産業死亡災害事例

    月 業種職種 事故の型

    発生状況の概要年齢起因物経験

    1月 その他の事業

    作業者・技能者 はさまれ、巻き込まれ

    出張先で顧客の荷物搬送用エレベーターの点検作業を行っていたところ、搬器の上端の梁と2階エレベーター出入り口部の上部の間に上半身と右足を挟まれた。

    40歳代エレベータ、

    リフト1年以上5年未満

    1月 清掃と畜業

    作業者・技能者 はさまれ、巻き込まれ

    施設のゴミ収集庫内の生ゴミ用コンテナと生ゴミ搬出設備の柵の間に挟まっていたところを、警備員に発見された。

    60歳代その他の装置、

    設備1年未満

    3月 その他の商業

    管理者激突

    フォークリフトのマストを上げたまま走行したため、マスト上部が建物の梁に接触した後、フォークリフトが横転した。被災者は横転したフォークリフトのヘッドガードと床面に挟まれた。30歳代

    フォークリフト10年以上20年未満

    4月 派遣業

    作業者・技能者 はさまれ、巻き込まれ

    コンクリートガラ圧砕機の調整作業中、別室の作業者が当該機械のスイッチを入れたため、被災者が当該機械の原動機のプーリーに巻き込まれた。

    40歳代

    動力伝導機構1年未満

    月 業種職種 事故の型

    発生状況の概要年齢起因物経験

    1月 道路旅客運送業

    バス運転者交通事故(道路)

    国道を走行していた大型バスが道路右脇の崖下に転落し、車体が横倒しになった。当該バスの乗務員2名が死亡したほか、乗客らが死傷した。

    50歳代・60歳代乗用車、バス、

    バイク10年以上20年未満

    5月 道路貨物運送業

    管理者その他

    物流センターの責任者を兼務していた運転手である被災者が、慢性的な長時間労働及び深夜の長距離運転等のためくも膜下出血で死亡した。

    40歳代

    起因物なし20年以上30年未満

    運輸業死亡災害事例

    平成28年に発生したすべての死亡災害事例は、東京労働局ホームページに掲載しています。

  • 18

    有所見率(%)

    何らかの

    所見

    52.7

    53.0

    53.2

    心電図

    9.6

    9.79.7

    聴力

    1000Hz

    3.6

    3.63.6

    聴力

    4000Hz

    7.57.77.6

    胸部X線

    4.2

    4.34.2

    血圧

    14.5

    14.7

    15.1

    貧血

    7.4

    7.47.5

    肝機能

    14.6

    15.1

    14.8

    血中脂質

    32.7

    32.4

    32.6

    血糖

    尿(糖)

    2.52.5

    2.5

    尿(蛋白)

    4.24.2

    4.2

    10.2

    10.2

    10.4

    53.6

    53.8

    9.8

    3.53.6

    7.47.4

    4.24.2

    15.2

    15.4

    7.67.8

    14.7

    32.6

    2.5 4.3

    10.8

    9.9

    15.0

    32.2

    2.7 4.3

    11.0

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    平成24年

    平成25年

    平成26年

    平成27年

    平成28年

    13 過去5年間の項目別有所見率等の推移─ 有所見率が半数を超えている定期健康診断 ─ 東京局における定期健康診断実施状況を見ると、何らかの所見のある割合は前年より増加し、健康診断項目別に見ると、血中脂質、肝機能、血圧の順に有所見率が高く、また、血圧、貧血、肝機能、血糖値、尿(糖)および心電図の有所見率が前年より増加しています。 また、全国においては、何らかの所見のある割合が年々高くなっており、健康診断項目別に見ると、血中脂質、血圧、肝機能の順に有所見率が高く、また、聴力、血圧、貧血、肝機能、血糖値、尿(糖)および心電図の有所見率が前年より増加しています。

    定期健康診断検査項目別有所見率(全国)

    有所見率(%)

    何らかの

    所見

    52.1

    51.9

    51.3

    51.8

    心電図

    9.19.19.1

    8.9

    聴力

    1000Hz

    2.82.8

    2.82.8

    聴力

    4000Hz

    5.35.35.35.2

    胸部X線

    4.4

    4.24.2

    4.3

    血圧

    13.5

    13.9

    13.9

    13.7

    貧血

    6.4 6.6

    6.36.4

    肝機能

    14.3

    14.3

    14.2

    14.0

    血中脂質

    29.7

    30.2

    30.6

    30.0

    血糖

    尿(糖)

    2.22.22.2

    2.2

    尿(蛋白)

    4.3 4.54.6

    4.3

    8.0 8.58.6 8.8

    52.5

    9.1

    2.7 5.1

    4.2

    14.1

    6.8

    14.6

    30.0

    2.3 4.5

    9.3

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    平成24年

    平成25年

    平成26年

    平成27年

    平成28年

    定期健康診断検査項目別有所見率(東京)

  • 19

    7,5028,055 7,917 8,226

    8,369 8,6848,874

    7,491

    4,035 4,273 4,117 4,359 4,2604,725 5,036

    4,429

    8,1117,779

    7,376

    4,075

    7,362

    4,317

    7,426

    4,126

    7,310

    4,069

    7,743

    4,508 4,279 4,416

    (人)10,000

    8,000

    6,000

    4,000

    2,000

    0

    業務上疾病災害性腰痛

    平成14年 平成16年平成15年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成26年 平成27年平成25年平成24年

    全 国

    東 京

    414 410515 461

    502 533

    655

    551 580 555485 498

    645613

    660759

    785 817887

    1,006

    836

    941862 840

    742

    472

    720

    487

    813

    1,049

    (人)1,200

    1,000

    800

    600

    400

    200

    0

    業務上疾病災害性腰痛

    平成14年 平成16年平成15年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成25年 平成26年 平成27年

    平成28年

    平成28年平成24年

    14 業務上疾病発生状況の推移─ 業務上疾病の傾向 ─ 平成28年の東京の労働災害のうち、業務上疾病(死亡及び休業4日以上。以下同じ)の発生件数は、前年に比べ3.0%減少となりました。 災害性の腰痛は前年に比べ3.2%増加し、業務上疾病全体の67.6%(全国58.6%)と依然として高い比率を占めています。

    業務上疾病発生状況の推移

  • 20

    製造業

    病原体じん肺化学物質手指前腕の障害等非災害性腰痛熱中症負傷起因の疾病(除腰痛)災害性腰痛その他の疾病合  計

    建設業 運輸交通業 商業・金融・広告業 保健衛生業 接客娯楽業 清掃・と畜業 左記以外の事業 合計

    製造業

    建設業

    運輸交通業

    商業・金融・広告業

    保健衛生業

    接客娯楽業

    清掃・と畜業

    上記以外の事業

    0 20 40 60 80 100 120 140(人)

    103312322237

    283145417246

    000014661117144

    402418491088157

    180005061314164

    103181529654

    002132021130

    299131266313948734720

    31021311648488

    0

    5

    10

    15

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    東京、全産業

    死亡者数休業者数発生件数

    平成24年1119

    平成25年2410

    東京、建設業

    死亡者数休業者数発生件数

    平成27年167

    平成28年033

    平成26年055

    平成26年032

    平成27年055

    平成28年022

    平成24年166

    平成25年234

    (人) (人)

     平成28年の一酸化炭素中毒の発生件数は、全産業では平成27年と比較して4件減少し、建設では平成27年と比較して3件減少しました。また、死亡者数は前年と比較して1件減少し0件となりました。

     業務上疾病の業種別の発生状況をみると、商業・金融・広告業、保健衛生業、運輸交通業の順に多く発生しています。また、疾病別にみると、「災害性腰痛」が最も多く全体の67.6%を占めています。

    平成28年 業種別・疾病別発生状況

    一酸化炭素中毒による労働災害の推移

  • 21

    被災者数(東京)■ 死亡(全国) ■ 死亡(東京)

    平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年平成24年0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70(人)

    被災者数(東京)・死亡者数(東京・全国)

    (1)年別推移

    (2)業種別発生状況(東京)

    注:被災者数は、休業4日以上の死傷者数

    1717

    23

    1718 17

    8

    4739

    25

    14

    22

    27

    13

    61

    4649

    30 29

    40

    1 1110222 2

    1821

    0 0 0

    12

    0

    46

    37

    29

    12

    1

    平成25年建設26人

    53.1%

    商業1人 2.0%

    接客娯楽2人 4.1%

    警備6人 12.2%

    製造1人 2.0%

    ビルメンテナンス3人 6.1%

    その他2人 4.1%通信業

    2人 4.1%通信業

    2人 4.4%

    廃棄物処理2人 4.1%

    製造2人 5.4%

    平成24年

    製造2人

    5.0%

    道路貨物運送2人 5.0%

    建設18人

    45.0%

    商業4人

    10.0%

    接客娯楽3人

    7.5%

    接客娯楽2人 5.4%

    ビルメンテナンス2人 5.0%

    警備5人 12.5%

    その他2人 5.0%通信業

    2人 5.0%

    道路貨物運送4人 8.2%

    平成26年建設23人

    50.0%

    商業3人 6.5%

    警備7人

    15.2%

    ビルメンテナンス2人 4.4%

    その他6人

     13.0%

    道路貨物運送3人 6.5%

    平成27年

    建設5人

    13.5%

    商業6人 16.2%

    警備6人

    16.2%

    ビルメンテナンス1人 2.7%

    その他8人

    21.6%

    道路貨物運送3人 8.0%

    廃棄物処理2人 5.4%

    通信業2人 5.4%

    製造2人 6.9%

    接客娯楽1人 3.4%

    平成28年

    建設5人

    17.2%

    商業4人 13.8%

    警備4人

    13.8%

    ビルメンテナンス2人 6.9%

    その他6人

    20.7%

    道路貨物運送4人 13.8%

    通信業1人 3.4%

    13

    熱中症の発生状況の推移

  • 22

    15 東京の労働衛生関係災害発生事例(平成28年)化学物質による中毒等発生月 事業の種類 原因物質等 災害のあらまし

    5月 ビルメンテナンス業 塩素 清掃作業で、酸性クリーナーが排水口にこぼれ、排水口に残っていた塩素系洗剤に反応し、発生した塩素ガスを吸い込んだ。

    8月 接客娯楽業 一酸化炭素 揚げ物を調理中、フライヤーが不完全燃焼を起こし、発生した一酸化炭素により、手足のしびれ、めまいが生じた。

    11月 その他の事業 水酸化ナトリウム か性ソーダをタンクローリーからタンクへ注入中、配管が破損し吹き出したか性ソーダにより化学熱傷となった。

    熱中症発生月 事業の種類 傷病名 災害のあらまし

    5月 警備業 熱中症・打撲 新築工事現場で交通誘導中、熱中症によるめまいのため転倒し、膝と肩を打撲した。

    6月 製造業 熱中症・捻挫 パン工場の製造ラインで作業中、意識がもうろうとし、後ろ向きに倒れた際、首を捻挫した。

    7月 道路貨物運送 熱中症 配達終了後、配送センターで荷物の整理をしていたところ、熱中症による脱水症状で倒れた。

    8月 建設業 熱中症 駐車場工事作業中、アスファルト舗装作業を行ったところ、熱中症により熱けいれんを起こした。

    8月 警備業 熱中症 屋外施設を巡回中、手足のしびれ、呼吸困難などの症状となり、病院で熱中症と診断された。

    腰痛発生月 事業の種類 傷病名 災害のあらまし

    1月 道路旅客運送 腰痛 目的地到着後、バス車体下部のトランクルームからスーツケースを取り出そうとしたところ、腰に痛みが生じた。

    8月 保健衛生業 腰痛 入院患者をストレッチャーからベッドへ移乗する作業中、腰痛となった。

    12月 保健衛生業 腰痛 介護施設入居者を車いすに移乗しようとしたところ、腰を痛めた。

    感染症等その他発生月 事業の種類 傷病名 災害のあらまし

    3月 その他の事業 熱帯性マラリア アフリカへの出張中、蚊に刺された。帰国中の機内で発熱、悪寒、頭痛の症状が現れ、帰国後、病院で熱帯性マラリアと診断された。

    5月 保健衛生業 疥癬 施設利用者が疥癬に罹患しているとは知らずに介助を行ったため、疥癬に罹った。

    9月 保健衛生業 結核 リハビリのため入院していた患者が、転院後、結核と診断された。その患者を担当していた看護師が健康診断の結果、結核の陽性反応となった。

  • 2017.12