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グラフで見る東海経済 202010月) 20201028調査部 主任研究員 塚田 裕昭

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    グラフで見る東海経済

    (2020年10月)

    2020年10月28日

    調査部 主任研究員 塚田 裕昭

  • 1 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    今月の景気判断 ~新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況にあるが、持ち直している

    【今月のポイント】

    ◼ 新型コロナウイルス感染症の影響で、足下の指標は総じて厳しい水準にあるが、持ち直している。

    ◼ 生産は輸送機械の持ち直しもあって、鉱工業全体でも持ち直している。先行きについても持ち直しが続くと見込まれる。

    ◼ 名目輸出(9月)は前年比で増加に転じた。

    ◼ 個人消費では、巣ごもり消費でスーパー、ドラッグストア、家電の増加が続く。小売販売全体でも4ヶ月連続で前年比で増加。

    現状

    新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況にあるが、持ち直している(↑)

    生産 持ち直している(↑)

    輸出 持ち直している(↑)

    設備投資 弱含んでいる 

    雇用 弱い動きとなっている

    賃金 弱含んでいる

    個人消費 持ち直している

    住宅投資 弱含んでいる 

    公共投資 横ばい圏で推移している

    項目

    景気全般

  • 2 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    生産

    8月の鉱工業生産(東海)は前月比+4.2%と3ヶ月連続で増加した。

    ウェイトの5割を占める輸送機械のほか、電子部品デバイス、電気機械、汎用・生産用・業務用機械など主要業種が増加した。

    50

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    90

    100

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    16 17 18 19 20

    輸送機械(2015年=100)

    (年、月)

    40

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    100

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    16 17 18 19 20

    電子部品デバイス(2015年=100)

    (年、月)

    70

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    100

    110

    120

    16 17 18 19 20

    電気機械(2015年=100)

    (年、月)

    70

    80

    90

    100

    110

    120

    16 17 18 19 20

    汎用・生産用・業務用機械(2015年=100)

    (年、月)

    60

    70

    80

    90

    100

    110

    120

    16 17 18 19 20東海3県 全国

    (2015年=100)

    (年、月)

    鉱工業生産指数

    (出所)経済産業省「鉱工業生産動向」

    20年8月(前月比%)

    4.2

  • 3 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    生産 (金属工作機械、トヨタ生産計画)

    8月のトヨタ生産台数(弊社季節調整値)は25万台と前月から増加した。先行きは回復が見込まれている。

    8月の金属工作機械受注は、前年比-20.5%と大幅減が続いているが減少幅は縮小している。国内向け、海外向けとも減少。中国向けが同-11.1%と3ヶ月ぶりに減少した。

    -70

    -60

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    -10

    0

    10

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    70

    17 18 19 20

    金属工作機械受注

    国内・海外計

    うち海外

    (前年比、%)

    (出所)中部経済産業局「金属工作機械受注」

    (年、月)

    (出所)中部経済産業局「金属工作機械受注」

    8月

    国内・海外計

    -20.5%

    0

    5

    10

    15

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    25

    30

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    17 18 19 20

    トヨタ生産台数(実績 計画)

    輸送機械 生産指数

    トヨタ生産台数[右軸]

    (年、月)

    (2015年=100)

    (注)トヨタ生産台数の季節調整は当社、輸送機械 生産指数は東海3県

    (出所)中部経済新聞、中部産業局「鉱工業生産指数」

    9~12月の生産台

    数は報道を元にし

    た推計値

    (万台/月)

    (注)トヨタ生産台数の季節調整は当社、輸送機械 生産指数は東海3県

    (出所)中部経済新聞、中部産業局「鉱工業生産指数」,鉄鋼新聞

    8月 トヨタ

    実績25万台

  • 4 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    輸出

    9月の名目輸出額は前年比+0.9%と14ヶ月ぶりに増加した。北米、EU向けが増加に転じ、アジア向けは減少幅が縮小した。業種別では、自動車(同-3.1%)の減少が続くが、マイナス幅は縮小した。

    8月の実質輸出指数(季節調整値)は前月比+17.0%と3ヶ月連続で増加した。

    -50

    -40

    -30

    -20

    -10

    0

    10

    20

    17 18 19 20

    名目輸出(前年比、寄与度)

    米国 その他 輸出総額

    (%)

    (年、月)(出所)名古屋税関「管内貿易概況」

    60

    70

    80

    90

    100

    110

    120

    17 18 19 20

    実質輸出指数(季節調整値)

    東海 全国(年、月)

    (出所)日銀名古屋支店「実質輸出入」

    (2015年=100)9月

    +0.9%

    8月東海

    前月比

    +17.0%

    9月全国

    前月比

    +5.5%

  • 5 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    企業景況感(日銀短観)

    日銀短観9月の業況判断DIは全産業で-38ptと小幅改善した。非製造業は-31pと悪化したが、製造業がー45ptと改善した。先行きは、非製造業はほぼ横ばい、製造業は改善が見込まれている。

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    0

    10

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    30

    16 19

    短観業況判断DI「全産業」

    東海 全国 9月-38pt

    12月-32pt

    (出所)日銀「短観」(年、四半期)

    予測

    -60

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    -30

    -20

    -10

    0

    10

    20

    30

    16 19

    同 製造業

    東海 全国

    12月-34pt

    (出所)日銀「短観」 (年、四半期)

    9月-45pt

    予測

    -50

    -30

    -10

    10

    30

    16 17 18 19 20

    同 非製造業

    東海 全国

    (出所)日銀「短観」 (年、四半期)

    12月-30pt

    9月

    -31pt

    予測

  • 6 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    設備投資

    日銀短観9月調査によると、20年度の設備投資計画は、非製造業が前年比+3.4%と小幅上方修正し増加を見込む一方、製造業は同-2.9%と下方修正となり減少を見込む。不動産、小売が大幅増、鉄鋼、非鉄金属が大幅減の計画。全産業では同-1.3%と6月調査の小幅増から減少に転じた。

    3.4

    6.4

    2

    -1.3

    4.2

    6.5

    2.9

    -2.9

    1.5

    6.2

    -0.3

    3.4

    -4

    -2

    0

    2

    4

    6

    8

    17実績 18実績 19実績 20計画

    設備投資実績・計画

    全産業

    製造業

    非製造業

    (出所)日銀名古屋支店「短観」 (年度)

    (前年比、%)

    (出所)日銀名古屋支店「短観」 (年度)

    今回

    2.0 -1.3 0.8 -2.1

    製造業 2.9 -2.9 -0.1 -2.8

    非製造業 -0.3 3.4 3.3 0.1

    19年度

    実績

    20年度 計画

    6月調査時 [差異]

    全産業

    設備投資額(前年比%)

  • 7 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    個人消費(小売売上、自動車販売)

    8月の小売販売額は前年比+4.5%と4ヶ月連続で増加した。コロナ感染再拡大による外出減少により百貨店、コンビニは減少したが、スーパーなど巣ごもり関連消費が好調だった。

    9月の新車販売は前年比-15.8%と12ヶ月連続で減少した。

    -10

    -5

    0

    5

    10

    15

    17 18 19 20

    小売販売額(6業態計)

    東海 全国

    (前年比、%)

    (年、月)

    (出所)経済産業省「商業動態統計」

    (注)百貨店、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、家電量販店、ホームセンターの合計

    8月

    +4.5%

    -60

    -50

    -40

    -30

    -20

    -10

    0

    10

    20

    17 18 19 20

    新車販売台数(含む軽)

    東海 全国

    (前年比%)

    (年、月)(出所)日本自動車販売協会連合会「新車販売台数状況」

    全国軽自動車協会連合会「軽四輪車新車販売」

    9月

    -15.8 %

  • 8 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    個人消費(業態別)

    8月も巣ごもり消費等により、スーパー、ドラッグストア、家電、ホームセンターで前年比での増加が続く。

    9月の百貨店販売(名古屋)は前年比-36.3%と減少幅が前月から拡大した。前年同月が消費税率引き上げ前の駆け込みがあったことも減少幅の拡大につながった

    -80

    -60

    -40

    -20

    0

    20

    40

    17 18 19 20

    百貨店売上高

    全国 名古屋

    (前年比、%)

    (出所)日本百貨店協会(年、月)

    9月

    -36.3%

    -10

    -5

    0

    5

    10

    17 18 19 20

    スーパー販売額

    全国 東海

    (前年比、%)

    (出所)商業販売動態統計 (年、月)(出所)商業販売動態統計 (年、月)

    8月

    +13.7%

    8月

    +3.5%

    8月

    +7.5%

    -10

    -5

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    17 18 19 20

    ドラッグストア販売額

    東海 全国

    (前年比、%)

    (年、月)

    (出所)経済産業省「商業動態統計」

    -30

    -20

    -10

    0

    10

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    50

    60

    70

    17 18 19 20

    家電大型販売店販売額

    東海 全国(年、月)

    (出所)経済産業省「商業動態統計」

    (前年比、%)

  • 9 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    マインド・景況感

    9月の消費者態度指数は33.1(前月差+4.1%pt)と2ヶ月ぶりに増加した。

    9月の景気ウォッチャー調査(現状判断DI)は50.7(前月差+7.0%pt)と5ヶ月連続で上昇し、横ばいを示す50を30ヶ月ぶりに上回った。東海の景況感は持ち直している。

    10

    20

    30

    40

    50

    16 17 18 19 20

    東海 全国(年、月)

    消費者態度指数

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    50

    55

    60

    16 17 18 19 20

    東海 全国

    (DI)

    (年、月)

    景気ウォッチャー調査(現状判断)

    (注)東海の季節調整値はMURC試算

    (出所)内閣府「消費動向調査」 (出所)内閣府「景気ウォッチャー調査」

    20年9月

    33.1

    20年9月

    50.7

  • 10 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    賃金・雇用

    7月の名目賃金指数は、前年比-3.2%と減少に転じた。愛知、岐阜、三重、いずれも減少した。8月の求人倍率は1倍超えながら低下基調。20年第2四半期の失業率は2.1%と小幅上昇。就業者数も減少した。

    -4

    -2

    0

    2

    4

    17 18 19 20

    賃金上昇率

    全国 東海

    7月

    東海-3.2%

    (年、月)

    (前年比、%)

    (出所)名目賃金指数(所定内給与)、愛知、三重、岐阜の常用雇用者指数よりMURC作成

    8月

    全国

    -1.3%

    1.0

    1.2

    1.4

    1.6

    1.8

    2.0

    2.2

    17 18 19 20

    有効求人倍率(季節調整値)

    東海3県 全国

    (出所)厚生労働省「一般職業紹介状況」

    (倍)

    8月

    1.05

    400

    600

    800

    1,000

    1,200

    0

    1

    2

    3

    4

    17 18 19 20

    失業率と就業者数(季節調整値)

    就業者数(東海、右目盛) 完全失業率(東海) 完全失業率(全国)

    (万人)(%)

    (年、四半期)(出所)総務省「労働力調査」

    2Q

    2.1%

  • 11 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    住宅投資

    住宅着工は均してみると弱含み。8月は季調 年率で9.0万戸と減少した。原数値では前年比-17.0%と減少した。持家、貸家、分譲、いずれも減少が続く。

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    17 18 19 20

    新設住宅着工戸数(基調済年率換算)

    (年、月)(注)季調値はMURC試算値

    (出所)国土交通省「建築着工統計」

    (万戸)

    8月

    9.0万戸

    -50

    -40

    -30

    -20

    -10

    0

    10

    20

    30

    40

    17 18 19 20

    新設住宅着工戸数(前年比)

    持家 貸家 給与 分譲 合計

    (出所)国土交通省「建築着工統計」

    (%)

    (年、月)

    8月

    -17.0%

  • 12 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

    LINE 本文ページ

    倒産 公共投資

    公共投資は横ばい圏で推移している。9月の倒産件数は前年比で3ヶ月ぶりに減少。件数の水準は、例年並みで推移している。

    -60

    -40

    -20

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    17 18 19 20

    倒産件数

    前年差 倒産件数

    (件)

    (年、月)

    (出所)東京商工リサーチ「全国企業倒産状況」

    9月

    54件

    -10件

    800

    1,000

    1,200

    1,400

    1,600

    1,800

    2,000

    17 18 19 20

    公共工事請負金額

    請負金額(季節調整値) 請負金額(季調値、3ヵ月移動平均)

    (億円)

    (年、月)(注)季調値はMURC試算

    (出所)東日本建設業保証「公共工事前払金保証統計」

  • Back Cover 2

    13 Mitsubishi UFJ Research and Consulting

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    - ご利用に際して -

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    mailto:[email protected]

    今月の景気判断生産生産(金属工作機械、トヨタ生産計画)輸出企業景況感(日銀短観)設備投資個人消費(小売売上、自動車販売)個人消費(業態別)マインド・景況感賃金・雇用住宅投資倒産、公共投資