ローカル5gの実験施昶の利活用について...2020/11/02 · 2020all rights reserved....
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2020/11/122020/11/12第20回はむらイブニングサロン第20回はむらイブニングサロン
ローカル5Gの実験施設の利活用について
(地独)東京都立産業技術研究センター開発本部 開発第三部 情報技術G兼 開発本部 プロジェクト事業推進部 IoT開発S兼 開発本部 プロジェクト事業推進部 通信応用・5G技術G上席研究員 金田泰昌
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Agenda� 都産技研の紹介
都産技研概要情報分野の紹介
� ローカル5Gに関する動向の紹介ローカル5G制度化スケジュール東京都/都産技研におけるローカル5Gの取組み周辺動向
� DX推進センターの紹介5G・IoT・ロボット技術の社会実装支援
� ローカル5G研究会の紹介
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都産技研の紹介
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� 都産技研=東京都が設立した公設試験研究機関正式名称:(地独)東京都立産業技術研究センター公設試験研究機関:
主に地域の中小企業を支援工業、農業、漁業等、その地域 強みである産業を支援
−私たちの使命−産業を担う東京の中小企業を科学技術で支え、すべての人々の生活に貢献することが私たちの使命です
都産技研とは
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沿革府立東京商工奨励館1921年(大正10年10月)府立東京商工奨励館1921年(大正10年10月)
東京都立産業技術研究所1997年(平成9年4月)設立,2000年(平成12年4月)繊維工業試験所と統合
東京都立産業技術研究所1997年(平成9年4月)設立,2000年(平成12年4月)繊維工業試験所と統合
府立染織試験所1927年(昭和2年3月)府立染織試験所1927年(昭和2年3月)
東京市電気研究所1924年(大正13年8月)東京市電気研究所1924年(大正13年8月)
都立工業奨励館都立工業奨励館
都立工業技術センター1970年(昭和45年12月)都立工業技術センター1970年(昭和45年12月)
都立電気研究所都立電気研究所
都立アイソトープ総合研究所1959年(昭和34年7月)都立アイソトープ総合研究所1959年(昭和34年7月)
都立繊維工業試験場都立繊維工業試験場
(地独)東京都立産業技術研究センター2006年(平成18年4月)設立
(地独)東京都立産業技術研究センター2006年(平成18年4月)設立
2021年 創立100周年
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事業所紹介� 都内5箇所+バンコク支所
テレコムセンター(本部隣接)を含めると都内6箇所
多摩テクノプラザ 城東支所
バンコク支所
墨田支所
本 部城南支所
本部: 江東区⻘海
墨田支所: 墨田区横網
城東支所: 葛飾区⻘⼾
城南支所: 大田区南蒲田
多摩テクノプラザ: 昭島市東町
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代表的な技術支援①技術相談 ②機器利用・依頼試験
③研究開発
製品に関するトラブルや製品試作、試作品の試験等の相談に対応
・機器利用(お客さま自身で試験を行う)
・依頼試験(試験品を預かり試験を行う)
年間約14万件の相談に対応
・基盤研究(94テーマ)
中小企業のニーズに即し都産技研が計画・実施する研究
・共同研究(70テーマ)
企業や業界団体等と協力して、技術開発・製品化に向けた研究を共同で推進
依頼試験目的別割合
品質管理
性能評価
品質証明製品
開発
その他
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支援体制� 職員構成
職員数 約300名内、約8割が研究員
� 対応分野高周波/MEMS/電気応用/高電圧/振動・制御/熱エネルギー加工/金属加工/航空機産業支援/音響/照明・光学計/表面処理/高分子材料/環境対策/資源環境/放射線計測/バイオ材料応用/微生物応用/有機物分析・照射応用/制御システム/情報通信/ソフトウェア応用/ユーザビリティデザイン/プロダクトデザイン/ロボット/メカトロニクス/IoT化製品開発支援/IoTシステム導入支援/試作支援/精密加工・測定/プロセス計測/微粒子応用/薄膜応用/環境試験/電気・温度試験/製品・材料強度
機械24%
電気・情報29%
化学33%
その他14%
分野別構成
幅広い分野で中小企業を支援
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都産技研 情報分野� スマート東京(東京版Society5.0)実現に向けた技術開発・支援
東京の「稼ぐ力」となる新たな技術を獲得し,中小企業を支援する
� 情報に関わる基盤技術から,より事業化に近い技術支援のためにIoT・AI/5G/ロボットに関する技術開発・支援を実施
IoT・AIIoT・AI
情報技術情報技術
ローカル5Gローカル5G ロボットロボット
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情報技術グループ 取組み紹介� 監視カメラ映像からの異常検知を目的とした画像の歪曲に頑強なヒト骨格認識ア
ルゴリズムの開発開発品(広角カメラ)→ 画角が広く映像監視に有利
従来技術(赤外線カメラ)→ 画角が狭く用途が限られる
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ローカル5Gに関する動向の紹介
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ローカル5G制度化状況
出典:情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会(第14回) 令和元年10月7日
28.2-28.3GHz制度化済
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ローカル5G制度化状況
出典:情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会(第17回) 令和2年6月1日
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ローカル5G制度化状況� まとめ(2020年11月現在)
周波数 制度化状況 利用場所 特徴4.5GHz帯(Sub-6)
4.6-4.8GHz
2020年内予定 屋内 ・ カバー範囲が広い・ ミリ波よりエリア設計が容易・ ミリ波より端末設計が容易4.8-
4.9GHz2020年内予定 屋内外
28GHz帯(ミリ波)
28.2-28.3GHz
済(2019年) 屋内外 ・ 帯域幅が広くSub-6に比べ超高速・大容量通信が可能・ 直進性が強く、エリア設計が難しい・ 端末設計(ビームフォーミングなど)が難しい
28.3-29.1GHz
2020年内予定 屋内?※1
※1 28.3-28.45GHzでは屋外利用可能、28.45GHz以上は遮蔽効果の高い場所に設置するなどの対策が必要出典:情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会(第17回) 令和2年6月1日
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東京都/都産技研のこれまでの主なアクション� 2019年12月24日 ローカル5G(28.2-28.3GHz)申請
� 2020年2月21日 協定締結東京都 NTT東日本 東京大学
� 2020年6月19日 免許取得自治体初 免許取得
� 2020年10月 基地局設置 & 運用開始
� 2020年11月2日 DX推進センター開設 & 技術支援サービス開始
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ローカル5G促進に向けた連携協定� ローカル5Gの活用に係る3者協定(2020年2月21日締結)
ローカル5G環境を整備・活用することで、産業の活性化やイノベーションの創出を推進することを目的とし、東京都、東京大学、NTT東日本の3者で協定を締結
通信インフラの技術検証自治体や企業等と連携したユースケース検討
中小企業の製品の性能評価中小企業の試作品の検証基礎的な技術研究
3者の連携効果について●ローカル5Gを活用した産業の活性化やユースケースの共創によるイノベーションの創出を推進●ローカル5Gに係る知見・ノウハウの共有、3つの拠点で通信技術や適応領域の研究・検証を実施、
多様なユースケースを創出●連携によりそれぞれが展開する事業領域を発展・深化するとともに、技術・学術交流も実施
東京大学情報学環(本郷)
東京都産業技術研究
センター(⻘海)
NTT東日本(調布)
学 公
産
社会の「公共財」である大学多様な学問分野における最先端の成果を還元する役割担う
最新技術を活用した課題解決
東京都立産業技術研究センターにローカル5G環境を整備し、中小企業の5G関連の新製品や新技術の開発に対するサポート実施
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周辺動向(2020年11月現在・予定含む)
都産技研(⻘海・テレコムセンター)・ミリ波 NSA 3基・NTT東とコアを共有・測定器類整備
東京大学中尾研究室(文京区)・ミリ波 NSA 1基・NTT東とコアを共有・独自に基地局を開発
NTT東日本 中央研修センタ(調布)・ミリ波 NSA 1基+α・Sub-6やマルチベンダの検証中
都立大学南大沢キャンパス(八王子市・日野市)・ミリ波+Sub-6 数十基・拠点間接続
KISTEC(海老名市)・Sub-6 SA 4基・sXGP LoRaWAN※整備期間:2021年3月31日まで
都農総研(立川市)・基地局および圃場はNTT東に設置・遠隔農業の実証
その他、多数の⺠間企業がローカル5Gを用いたユースケース創出を実施中
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DX推進センターの紹介
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都産技研のこれまでの取組み/今後の取組み2015 2016 2017 2018 2019 2020
ロボット産業活性化事業ロボット産業活性化事業
IoT化支援事業IoT化支援事業
中小企業の5G・IoT・ロボット普及促進事業
中小企業の5G・IoT・ロボット普及促進事業
� ロボット産業活性化事業ロボットの試作から安全性評価までを支援
� IoT化支援事業製品のIoT化を通して企業のビジネス化を支援
� 5G普及促進事業ローカル5Gをはじめとした次世代無線通信の試験環境を整備ミリ波など高周波技術の研究開発支援
技術融合により新産業創出を支援
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DX推進センター 概要� 中小企業による5G・IoT・ロボット技術の社会実装の支援拠点
2020年11月2日オープンテレコムセンタービル1〜3Fに拠点整備
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DX推進センター 主要設備(ロボット)� 傾斜路走行試験装置
� 疑似実証試験スペース
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DX推進センター 主要設備(ローカル5G)� 基地局
NSA 28.2-28.3GHz対応� 測定器(導入予定)
� 基地局エミュレータとCATRにより、5G信号を生成し、測定をOTAで可能
� 電磁界シミュレータを用いたアンテナ解析などが可能
ミリ波アンテナLTEアンテナ
コンパクトアンテナテストレンジ(CATR)基地局エミュレータ
Category ProductEPC Dell R64028GHz Antenna Ericson AIR 5121LTE Anntenna Ericson Radio 4418gNB/eNB Ericson Baseband 6630
試験機器 主な仕様基地局エミュレータ 対応規格:TS38.521CATR 周波数:24-43.5GHz
QZ:30cm電磁界シミュレータ Ansys Electronics
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DX推進センター 主要設備(ローカル5G)
店舗エリア
傾斜路
5G評価室
� 基地局設置場所
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ローカル5G研究会の紹介
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ローカル5G研究会� 目的
ローカル5Gを始めとする無線通信およびそれらに関連した技術、製品、サービス等の情報を広く共有し、事業化を推進することを目的とする。
� 事業(1)調査や技術検討等による、ローカル5Gに関する技術・製品の情報収集および情報提供。(2)会員相互の情報交換、技術交流。(3)その他、会の目的を達成するために必要な事業。
� 会員資格(1)ローカル5Gに関する技術・製品の導入を検討している中小企業。(2)ローカル5Gに関する技術・製品を研究開発または販売している中小企業。(3)ローカル5Gに関する技術・製品を研究開発する大学、ものづくりに関する団体。(4)ローカル5Gに関する技術・製品を中小企業と共同で研究開発する機関。
� 設備の活用調査や技術検討等において、会員は都産技研のローカル5Gに関する設備やそれらを用いたサービスを利用することができるものとする。
研究会参加者は無償で設備を活用できるただし情報共有が前提条件(共有範囲は都度協議)
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ローカル5G研究会
• ローカル5Gに関する設備を活用されたい方• 今後、ローカル5Gに関する情報を収集したい・提供したい方• 今後、他企業とのコラボをご希望される方(シーズ等の発表
の場を設けます)など
このような方はぜひ会員をご検討ください
• 原則、都産技研が会(情報共有、シーズ紹介の場)を開催
• 当面は会の開催未定、会員数や設備活用事例数をみながら不定期開催→定期開催へ移行
• アンケート等、会員の声を聞きながら会をアップデート
会の運営(案)
入会方法:必要事項をFAXもしくはメールにてお知らせください
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おわりに
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おわりに� DX推進センター:先端技術の社会実装を支援
IoT・ロボット+5G 「稼ぐ力」となる先端技術を試す場を提供
管理部門
AIによる生産状況分析
品質管理設備保全
ローカル5Gを活用した産業の活性化
生産現場
フィードバック
生産状況などを自動送信
移動案内ロボット
� 5G基地局等、次世代無線通信環境を活用した製品開発支援
� 中小企業の産業コア技術の強化
ロボット技術 IoT・AI技術
双方向・リアルタイム通信の実現
システムの自動化 生産性・経営力向上
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ご清聴ありがとうございました【連絡先】金田 泰昌[email protected]://www.iri-tokyo.jp