テニスで日本人が大活躍！！NHKの大河ドラマでは「いだてん」が始まりました。今年、来

年はラグビーワールドカップ、オリンピックが日本で開催されます。今、日本中でスポーツが

アツイですね。それを予知して(?!)山形県広報誌『県民のあゆみ』11月号で「スポーツ県民

歌」を取り上げたところ、「へぇ～っ、ヒップヒップフレーってそういう意味だったの？」な

どの意見をたくさんいただき大好評をいただきました。皆さんの関心の高さにお応えして、今

回、メールマガジンでも取り上げることとしました♪

さあ、さっそくスポーツ県民歌１番、いきますよ～！ ご一緒に！

勝利の歓喜に包まれる歌、実は…

特 別 企 画 いま、山形から・・・ 山形県メールマガジン 第390号

平成31年２月15日掲載

スポーツ県民歌

プロサッカーチーム「モンテディオ山形」が

勝利した時、この歌を聴いたり、一緒に歌った

ことありませんか？スタジアムが一体となり、

みんなで歌う勝利の歌ですね。実は、これ、山

形県の「スポーツ県民歌」という歌のモンテ

ディオ山形バージョンなのです。歌詞の中の

「スポーツ山形」を「モンテディオ山形」に変

えて歌っているんです。選手とサポーターが一

体になれる歓喜の歌として大人気です。

歌われ出したのは、平成8年前後らしいです。

当時のサポーターの中で、「みんなが知ってい

いて、みんなで歌える山形の歌はないか？」と

の話になり、 「それなら『スポーツ県民歌』

合唱で選手とサポーターが一体になれます © MONTEDIO YAMAGATA

モンテディオ山形 フレーフレー ヒップヒップフレー ♫

だ！」と決まったのだそうです。学校で習う「スポーツ県民歌」は当時、多くの山形県民に

知られていたこともあり、歓喜と地域愛を表現する歌として定着しました。その後も勝利し

た試合で長く歌い続けられ、今に至っています。

ちなみに、歌詞に出てくる、「ヒップヒップフレー」は「お尻を振れ！」という意味だと

思い、恥ずかしくて大きな声で歌えなかった、そんな方いらっしゃいませんか？いえいえ、

違うんです。実は、これは、「頑張れ！」や「万歳！」、「それいけ！」など賞賛や喝采を

表す英語の掛け声（Hip Hip Hooray）なんですよ。

♪♪月山の雪 紅そめて 朗らに明けゆく 新生日本 興すは力 若き力 今さきがけて 我ら起つ スポーツ山形 フレーフレーヒップ ヒップフレー ♪♪

誕生秘話

ところが時代とともにかつての人気に陰りをみせるようになり、レコード盤も廃盤となりました。

そんな状況を憂い、復盤の動きが生まれます。誕生から30年後の昭和53年のことです。当時の県民

謡協会会長の鈴木豊喜与（とよきよ）さんが、「踊りの輪を人の和に」と踊りを通し健康、体力づ

くり活動を推進しており、「スポーツ県民歌は素晴らしい歌。もう一度愛唱してほしい」と版権の

ある日本コロムビアと交渉、自費での復盤を実現させたのです。やや現代調にアレンジされたメロ

ディーに、踊りを振り付け、2,000枚のレコードが制作されました。

そうした努力があったにも関わらず、残念ながら「スポーツ県民歌」は次第に表舞台から姿を消

していきます。それを象徴するかのように、平成４年の一大イベント、本県２回目の国民体育大会

「べにばな国体」においては、イメージソング「風の言葉」が新たに作られ颯爽とデビューした一

方で、「スポーツ県民歌」は出番がありませんでした。

この窮地を救ったのが、前述の「モンテディオ山形バージョン」なんです。次第に学校などでも

また歌われるようになり、「～月山の雪♪♪～」が復活したのです！

一度は姿を消した…

私も歌いたい、聞いてみたい！そんなあなたへ…

本県のホームページにスポーツ県民歌のページがあります。歌詞はもちろん、合唱バージョンや吹奏楽演奏バージョン、演奏のための楽譜も公開しています。この記事を読んで、興味を持たれた方は、ぜひ、アクセスしてみてください！ そして忘れてはいけない、山形の県民の歌といえば「最上川」！こちらのホームページにもアクセスしてくださいね♪オリジナル動画もありますよ。

取材協力：株式会社モンテディオ山形 スポーツ県民歌へのお問い合わせは・・・山形県スポーツ保健課：023-630-2832

スポーツ県民歌は、今から約70年前の昭和23年（1948年）「第32回日本陸上競技選手権大会」が東北で初めて、本県で開かれることを機に作られました。戦争で敗れた日本が立ち上がろうとしている時で、「日本の再建は山形から」という意気込みからこの大会の誘致に成功しました。復興と県民のスポーツ意識を鼓舞するにはどうするか、当時の県体育保健課長が考えたのが「スポーツ県民歌」だったのです。体育保健課長は、同級生である山形新聞社の専務に相談。その結果、県と山形新聞社主催で合唱「スポーツ県民歌」と民謡「スポーツまつり」の歌詞を公募することになりました。 募集期間はたった1か月でしたが、県民は熱意があったのでしょう。多く の公募がありました。しかし、「スポーツまつり」の当選歌は決まったもの の、肝心の「スポーツ県民歌」はいずれもおおらかな詩情と気品にかけ、優 秀作が選ばれませんでした。 そこで、山形新聞社の専務が急きょ上京。日本コロムビア文芸部を通して、 作詞は「肩たたき」などの童謡で知られる西条八十（さいじょうやそ）、作 曲は高校野球のテーマ「栄冠は君に輝く」や「モスラの歌」などで知られる 古関裕而（こせきゆうじ）にお願いすることとなったのです。そして人気歌 手・藤山一郎が歌うという、当時日本で超有名な三人の「人気トリオ」に委 嘱することとなったそうです。すごいですね。完成した曲は選手権大会の開 幕式で披露され、その４年後に開催された山形・宮城・福島三県合同の国民体育大会で歌われました。こうして歌が誕生し、レコードが作られ、学校で教わり、山形県民に愛唱されてきたのです。

開幕式典での披露の様子

提供：（一財）山形陸上競技会

＜スポーツ県民歌＞

https://www.pref.yamagata.jp/bunkyo/bunka/sports/7700021kenminka.html

＜県民の歌「最上川」＞

https://www.pref.yamagata.jp/ou/somu/020026/sonota/song.html

上：「郷土Yamagata」

で紹介中！

下：やまがた樹氷国体

時にはCD作成！

https://www.pref.yamagata.jp/bunkyo/bunka/sports/7700021kenminka.htmlhttps://www.pref.yamagata.jp/ou/somu/020026/sonota/song.html