10GbE

10GbE x 2

中京テレビ放送株式会社 様　　　　　　　　　 導入事例

EditShare XStream EFS と Flow を使ったファイルベースの映像制作編集フローを構築

新社屋移転に伴いEditShare社の最上位プロダクション・ストレージ・サーバー XStream EFSシステムの導入とコンテンツ・アセット管理ツールFlowを使ったワークフローが構築されました。

ポイント

中京テレビ放送 (株) 様は 2016 年 11 月に社屋の全面移転を行いました。新社屋では放送に関わるすべての機材が新しく導入されましたが、VGI はトータルインテグレーター(株)朋栄のもと、制作編集環境のキーとなる部分を担当いたしました。VGI が提案したEditShare社 のXStream EFSとFlowならびに、Mellanox 社のネットワークスイッチは、　HA（High Availability）構成によるシステムの冗長性を担保しながら、求められる機能、性能を十分に発揮するスケーラブルなシステムと認められ選択いただきました。　

〈 中京テレビ放送 新社屋　制作・編集システム 概要 〉

〈 導入システム EditShare 関連 〉・EditShare XStream EFS メタデータサーバー 2 式 ： High Availability・EditShare XStream EFS 1.5U ストレージサーバー 8 式 ： 256TB ストレージエリア・EditShare Flow Database サーバー 2 式 ： コンテンツ管理用データベースシステム・EditShare Flow Ingest サーバー ： 4ch HD-SDI ベースバンドインジェストシステム・EditShare Flow Worker Node 2 式 ： Flow ファイルインジェストシステム・Mellanox SX1024 2 式 ： 48 ポート10GbE + 12 ポート 40 / 56 GbE スイッチシステム

〈 導入ソフトウェア EditShare 〉・Flow Browse ： コンテンツのインジェスト、管理、検索、プレビュー用ブラウザ・Flow Automation ： ファイルベースワークフローの自動化ツール・ES Connect EFS 版 ： EFS へ の 接 続 に 最 適 化されたコネクトツール

中京テレビ放送株式会社新社屋

1GbE

MLAG (Multi-chassis LAG)

1GbE x 2

56GbE x 2

Mellanox SX 1024 Mellanox SX 1024

Flow コントロール端末 7 台Avid Media Composer 26 台

Apple MacPro 2 台

Avid DS 2 台

40GbE x 2

8node 256TB (High Availability)

Flow データベースサーバー (High Availability)

Flowファイルインジェスト / Flow Automation

Flow 4ch ベースバンドインジェストサーバー

接 続 方 式

10GbE

56GbE

1GbE

40GbE 1GbE

Sony XDCAM Station

ビジュアル・グラフィックス株式会社〒 150-0013　 東京都渋谷区恵比寿 3-1-7　タマビル恵比寿 2FTEL：03-6277-1891　FAX：03-3447-3900　E-mail：vgi@vgi.co.jphttp://www.vgi.co.jp

　

信頼性と性能を担保する 2 重化 < アクティブ / アクティブ >EditShare XStream EFS は、EditShare 社の共有ストレージサーバー製品の最上位モデルです。ストレージノードを追加することによりペタバイト(PB)クラスのニーズにも柔軟に対応可能で、XORファイル分散管理機能によりトータル性能の向上と、単一ハードウェア障害によるシステムダウンを回避する仕組みとなっています。ネットワークもMellanox 社のSX1024 2 式のスイッチ間でリンクアグリゲーションを構成し、リンクおよび冗長性を高めると同時に帯域増強を行っております (Multi-chassis Link Aggregation)。各EFSノードやFlow DBサーバーは 2 ポートの 40Gigabit Ethernetを装備し、それぞれ 2 式のMellanox ネットワークスイッチに接続しており、スイッチやケーブル類による単一障害での影響を受けません。同じように Avid Media Composerを搭載するクライアントマシンにも、2ポートの1Gigabit Ethernet から2 式のMellanoxネットワークスイッチに接続しており、単一障害による業務ストップをくい止めます。もちろん通常運用時は2ポートのボンディング (802.3ad ) による、高スループットを生かす構成となっております。その他にも Avid DSやGrass Valley EDIUS、Telestream Vantage、Apple MacProなど様々な機器がXStream EFSへ接続されております。

新社屋でのスタジオ収録は SonyのXDCAM Station にて行われますが、収録素材のMXFファイル(OP1a)と、番組名や各種メタ情報を含むXMLファイルが、ネットワーク経由で制作編集部門のXStream EFSに転送されてきます。そのままではエディタの方は、いつどの番組のコンテンツが、どこに届いているかを確認するのに手間取ってしまいますが、今回のシステムでは Flow Automationの機能によって、XML 内のメタ情報を読み取ってXStream EFS内の適切な番組フォルダにコンテンツファイルを移動します。その移動の際に Avid Media Composerが理解できる、Avid フォーマットのMXF(OP-Atom) にリラップするよう、この Flow Automation のアクションに組み込んでいます。同時に Flow データベースに取り込みながらプロキシファイルの生成も行います。エディタの方は、Flow Browseを使って自分が求めるコンテンツの検索、絞り込みを行い、該当するクリップをドラッグ・アンド・ドロップすることで、Avid Media Composer による編集作業を簡単に開始することが可能になっています。

『今回、旧社屋時代に利用していた製品の高い安定性及び他社システムとの連携への柔軟さを踏まえ、編集システムの中核として EditShare 社の製品群を選択しました。新しいシステムも引き続き安定したシステムになると期待しています。』（北折 様）

中京テレビ放送株式会社 技術推進局 放送技術部 副部長

北折 政樹 様

〈 ファイルベースワークフローの自動化 〉

番組 A

番組 B

番組 C

番組別

一時保存先

Sony XDCAM Station

Avid Media Composer

①

⑤

②

③ ④

Sony XDCAM Station

Sony XDCAM Station