円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会...

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円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~ 資料-1 円山川タイムライン連絡会 事務局 1 平成29年2月21日

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Page 1: 円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

円山川タイムライン連絡会説明資料

~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

資料-1

円山川タイムライン連絡会 事務局

1

平成29年2月21日

Page 2: 円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

目 次

2

第1部(1)本連絡会の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

(2)円山川タイムライン(案)の目的・期待される効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

(3)参加機関・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

第2部(1)タイムラインの特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

(2)円山川タイムライン(案)の特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

(3)円山川タイムライン(案)の解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

第3部(1)円山川タイムラインの今後の運用について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

提案 円山川タイムラインの今後の運用に向けた流れ・・・・・・・・・・・ 30

参考資料(1)円山川大規模氾濫に関する減災対策協議会の概要・・・・・・・・・・・・・・・ 32

(2)円山川大規模氾濫に関する減災対策協議会の今後のスケジュール・・ 34

(3)円山川タイムラインの作成経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35

(4)円山川タイムライン(案)における意見照会及び防災訓練・・・・・・・・・・・ 36

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第 1 部

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(1)本連絡会の目的

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• 円山川タイムライン(案)の概要および運用についての情報共有と意見交換

• 円山川タイムラインの今後の運用について情報共有と意見交換

• 円山川タイムラインの承認

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(2)円山川タイムライン(案)の目的・期待される効果

目的• 豊岡市では過去に大きな水害を経験した。(昭和34年9月伊勢湾台風、平成2年9月台風19号、平成16年10月台風23号など)

• 円山川築堤や内水対策などの治水対策が進むが、ハード整備には時間を要する。

• 平成16年台風23号や、平成27年の鬼怒川の堤防決壊事例など、起こりうる最悪の浸水被害の事態に備える必要がある。

→防災関係機関が緊密に連携、先を見越した早期の災害対応を実現するタイムライン上の事前防災行動計画を作成し、住民の生命財産を守り、地域の社会経済の壊滅的な被害を回避すること

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(2)円山川タイムライン(案)の目的・期待される効果

策定したタイムラインに期待される効果○大規模水害に係る防災関係機関が協働する行動計画・各機関が想定シナリオに基づき、役割が明確になり、迫り来る危機への判断・行動の漏れの防止・大規模水害を経験しなくても、防災行動を事前に規定しておくことで、漏れのない行動を実現

○災害・防災情報に関して発信者・受信者の相互理解の強化・各機関が保有する情報を共有し、事前防災行動に必要な情報連携の推進・各機関への防災行動を判断するための情報発信の改善が期待

○先を見越した防災対応による減災の実現・防災関係機関が一体となった防災行動・リードタイムのある災害には「先を見越した防災対応」が可能となり減災が実現

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(3)参加機関

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豊岡市、兵庫県水防本部、兵庫県企画県民部災害対策局、兵庫県但馬県民局、兵庫県豊岡土木事務所、近畿地方整備局、豊岡河川国道事務所、大阪管区気象台、神戸地方気象台、兵庫県警察本部、豊岡南警察署、豊岡北警察署、豊岡市消防本部、関西電力(株)、全但バス(株)、WILLER TRAINS(株)、西日本電信電話(株)

■円山川タイムライン連絡会における参加機関

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第 2 部

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(1)タイムラインの特徴

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災害発生

-72h

-48h

-24h

国、県、市 関係機関

○防災行動項目○・・・・・・○・・・・・・

○・・・・・・○・・・・・・○・・・・・・○・・・・・・○・・・・・・

想定外力(降雨規模等)

・災害を見越して早めの防災行動による防災・減災を目的とした事前防災行動計画

・いつ、誰が、何をするのかを明確にし、災害発生までの各機関の行動を規定

○防災行動項目○・・・・・・○・・・・・・

○・・・・・・○・・・・・・○・・・・・・○・・・・・・○・・・・・・

災害・防災情報に関して発信者・受信者の相互理解の強化

3つの洪水規模に係る防災関係機関が協働する行動計画

先を見越した防災対応による減災の実現、及び復旧・復興

2

3

出水期においてのタイムラインの運用による防災対応の課題を抽出・共有し、次年度に向けて改善するために、「円山川タイムライン連絡会」を行う。

連携

連携

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はん濫危険水位到達立野水位観測所(水位 6.2m)

決壊(H.W.Lに到達)

タイムラインの導入従来

台風の進路を考慮しつつ、雨や水位の状況に応じて防災行動を実施

台風発生時より位置進路や実況、予測雨量を考慮しつつ、台風上陸概ね3日前より防災行動を実施

避難判断水位到達立野水位観測所(水位 5.2 m)

円山川流域平均累加雨量70mm/12hr または 100mm/24hr

はん濫注意水位到達立野水位観測所(水位 4.5m)

台風進路、降雨、水位の状況に応じたタイムラインの大まかな流れ

円山川流域平均累加雨量 50mm樋門、樋管等の操作、操作の体制

○水門・樋門操作員への出動指示○流量観測指示○職員の把握

○洪水予測の情報を自治体に提供○水防警報(待機→準備→出動)○豊岡市に水位予測情報を提供開始

○樋門操作員の退避の検討および退避指示○排水機場ポンプの運転停止を指示

○ホットラインによる情報提供○道路管理者(兵庫県・豊岡市)に通行規制を再度確認○水防団の活動状況を確認(状況により避難を指示)

注意体制

第一警戒体制

第二警戒体制

非常体制

台風上陸2日前

台風の中心位置:・北緯20度以北・東経125~140度

○許可樋門管理者への体制確認○災害協定に基づく協力機関の体制確認および備蓄資材等の確認○河川巡視事前点検の開始

○リエゾン体制の確認○樋門・排水機場の施設操作要員への台風情報提供○災害対策用資機材・復旧資機材等の確認

台風発生

※雨量・水位状況と体制発令の基準は異なる。

(1)タイムラインの特徴

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(2)円山川タイムライン(案)の特徴①円山川タイムライン(案)の活用方法フロー

11

①円山川タイムライン(案)の開始の判断

台風の進路を確認し、台風が北緯20°かつ東経125°~140°の範囲を通過する時、あるいは通過することが予想される時に、堤防決壊(ゼロアワー)から遡って3日前として、タイムラインによる防災行動を開始

②適用するタイムラインの選定

③洪水規模に応じた防災行動の切り替え

現時点の累加雨量と6時間先までの予測累加雨量の合計値の確認し、適用するタイムラインを選定・現時点の累加雨量+6時間先までの予測累加雨量278mm以内 :実績洪水規模

・現時点の累加雨量+6時間先までの予測累加雨量278mm超過~327mm以内:計画規模

・現時点の累加雨量+6時間先までの予測累加雨量327mm超過 :想定最大規模

※累加雨量と6時間先までの予測累加雨量が非常に大きい場合は、開始時から計画規模、想定最大規模で運用する場合がある。※実績洪水規模、計画規模、想定最大規模のそれぞれで降雨規模あるいは台風コースが異なるため、洪水規模に応じた防災行動の切り替えにより防災行動の移行時期や活動時間が逆転することもありうる。

タイムラインに基づく対応中に②の雨量(現時点の累加雨量と6時間先までの予測累加雨量の合計値)を確認し、必要に応じて防災行動を切り替える

表 台風の位置による体制の目安

台風の位置による体制の目安

時間

北緯20°かつ東経125°~140°の範囲を通過する時、あるいは通過することが予想される時

3日前(-72hr)

北緯25°かつ東経125°~140°の範囲を通過する時、あるいは通過することが予想される時

2日前(-48hr)

北緯30°かつ東経125°~140°の範囲を通過する時、あるいは通過することが予想される時

1日前( 24hr)

※ゼロアワー(決壊):立野地点水位が計画高水位(8.16m)に到達(又は8.16mを超過)した時点

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台風の位置による体制の目安

時間

北緯20°かつ東経125°~140°の範囲を通過する時、あるいは通過することが予想される時

3日前(-72hr)

北緯25°かつ東経125°~140°の範囲を通過する時、あるいは通過することが予想される時

2日前(-48hr)

北緯30°かつ東経125°~140°の範囲を通過する時、あるいは通過することが予想される時

1日前( 24hr)

表 台風の位置による体制の目安② タイムライン上の防災行動の開始基準タイムラインでは、3つのシナリオに基づく防災行動を設定しているが、実際に発生する台風はシナリオどおりではないため、ゼロアワーから遡った開始基準を設定する。・近年、大きな水害をもたらした実績降雨や浸水想定区域図の想定外力の実績降雨はいずれも台風であり、台風の経路が北緯20度を通過してから上陸するまで最短で概ね3日である。・そのため、タイムライン(案)の防災行動の開始を台風が北緯20度を通過する3日前を基本とし、台風情報を収集するタイミングを少なくとも3日前とする。【円山川・出石川のシナリオ】◇平成16年10月台風23号実績 ※平成16年10月台風23号◇計画規模 ※昭和34年9月台風15号(伊勢湾台風)◇想定最大規模 ※同 上

シナリオを想定する2つの台風のトラック

発生から5日9/21 12:00

内の数字:台風トラックの日付

( )内の時間:ゼロアワーからの遡り時間

(2)円山川タイムライン(案)の特徴

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-17

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-14

-13

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-10 -9 -8 -7 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3

累加雨量

mm

)

時間雨量

(mm

/h)

決壊までの遡り時間

時間雨量〔平成16年台風23号(1/40)〕

時間雨量〔計画規模(1/100)〕

時間雨量〔想定最大規模(1/1000)〕

累加雨量[平成16年台風23号(1/40)]

累加雨量[計画規模(1/100)]

累加雨量[想定最大規模(1/1000)]

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タイムライン(案)の基本となる外力■実績洪水平成16年台風23号洪水時の実績降雨(278mm/2日)があった場合の洪水■計画規模昭和34年9月伊勢湾台風の降雨波形を対象として、計画雨量:327mm/2日に引き延ばした降雨があった場合の洪水■想定最大規模※

昭和34年9月伊勢湾台風の降雨波形を対象として、山陰地方の最大降雨量(505mm/2日)に引き延ばした降雨があった場合の洪水

平成16年台風23号、計画規模、想定最大規模のハイエトグラフ(立野上流域平均_時間雨量)

※想定最大規模に対応したタイムライン(案)は、参考扱いとする。

(2)円山川タイムライン(案)の特徴③ 基本ベース3パターン:過去の被害実績と想定最大規模

505mm

1,115.3km2

最大降雨量の算定図(山陰地方)想定最大規模(L2)の算出根拠

52mm/hr

327mm

505mm

34mm/hr

278mm29mm/hr

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(2)円山川タイムライン(案)の特徴

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円山川タイムライン(案)台風の接近に伴う時間的な降雨量の増大を想定した3つのシナリオで事前防災行動計画を作成

・円山川は豊岡盆地を貫流しているため、降雨、洪水が集中しやすく、雨量、水位が急速に増大し、立ち上がりが急となりやすい。

・近年の大きな災害で既に災害対応や連携の実績がある

平成16年10月台風23号での教訓を活かし、災害時の連携を分析、再整理

・実績洪水(平成16年10月台風23号 累加雨量278mm/2日)

・計画規模(計画雨量327mm/2日:昭和34年9月伊勢湾台風の降雨波形を基本)

・想定最大規模※

(山陰地方最大降雨量505mm/2日:昭和34年9月伊勢湾台風の降雨波形を基本)

※想定最大規模に対応したタイムライン(案)は参考扱い

計画規模の降雨量の超過を予測 → 想定最大規模に対応した 防災行動へ切り替え

各種情報の意味を理解し防災行動の「きっかけ」とする• 情報共有体制の再確認、再構築• 他機関での被害を想定した役割・活動を把握• 水害以外の各機関独自の動きも見える化(例えば、土砂災害対応、風害対応など)

台風の発生から、災害に備え、関係機関との連携強化に繋げるツールとする。

実績雨量・6時間先までの予測雨量を利用

実績洪水の降雨量の超過を予測 → 計画規模に対応した防災行動へ切り替え

※累加雨量と6時間先までの予測累加雨量が非常に大きい場合は、開始時から計画規模、想定最大規模で運用する場合がある。

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-30 -24 -18 -12 -6 0 6

雨量(mm)

6時間先までの予測累加雨量

累加雨量

決壊からの遡り時間(hr) 15

平成16年台風23号実績の累加雨量(278mm)計画規模の累加雨量(327mm)

(2)円山川タイムライン(案)の特徴(洪水規模に応じた防災行動の切り替え)

①平成16年台風23号実績累加雨量(278mm)の超過を予測

⇒計画規模に対応した防災行動に切り替える。

②計画規模の累加雨量(327mm)の超過を予測⇒想定最大規模に対応した防災行動に切り替える。

・立野地点上流域の流域平均雨量として、現時点の累加雨量と6時間先までの予測累加雨量の合計値を目安とし、防災体制を切り替える。①現時点の累加雨量+6時間先までの予測累加雨量が、平成16年台風23号実績の累加雨量を超過した段階で、計画規模に対応した防災行動に切り替える。②現時点の累加雨量+6時間先までの予測累加雨量が、計画規模の累加雨量を超過した段階で、想定最大規模に対応した防災行動に切り替える※。

-72

想定最大規模に相当する降雨波形

※想定最大規模に対応したタイムライン(案)は、参考扱いとする

(ゼロアワー)

想定最大規模の累加雨量(505mm)

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(3)円山川タイムライン(案)の解説

1)円山川タイムライン(案)配付資料(冊子の構成)

16

目次 表示内容 使い方 参照ページ

想定する降雨・水位

実績最大規模、計画規模、想定最大規模の台風と想定される河川水位・雨量の時間的な変化

迫り来る台風の気象予報や洪水予報等の取得した情報とシナリオとの対比をすることで、事前に体制の移行や行動の判断を適宜を行う。

17

総括表 各機関の概略的な行動項目 防災対応時の各機関の行動の流れの概略を把握する。 18

円山川タイムライン(案)

各機関における情報連携を中心とした防災行動項目を並記

防災対応時の各機関における連携や体制・行動の概略を把握する。 19、20

防災行動チェックリスト

・防災行動項目・細目・行動に参照する情報・情報連携先・タイムチャート

各機関における防災行動項目および細目と、行動のタイミングや継続を事前に確認する。

21、22

図面 図面 各規模の洪水の想定氾濫が影響を与える施設位置、危険箇所、浸水常襲箇所等の情報を地図に表示

23~27

関係機関に配布する円山川タイムライン(案)は冊子形式で製作します。その構成は、以下の通りです。

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2)想定する降雨・水位

※計画規模にて解説する。

対象外力による実績の被害を記載

台風発生から通過までの経路、堤防越水による決壊(計画高水位到達)の1~3日前の台風の位置を図示

円山川(立野地点)、出石川(弘原地点)、奈佐川(宮井地点)の水位・雨量状況を記載

(3)円山川タイムライン(案)の解説

表示内容 :実績最大規模、計画規模、想定最大規模の台風による雨量と河川水位の変化使い方 :迫り来る台風の気象予報や洪水予報等の取得した情報とシナリオとの対比をするこ

とで、事前に体制の移行や行動の判断を適宜を行う。

堤防決壊堤防決壊

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<洪水予報における水位の危険レベル>

レベル1 洪水に対する注意を要する状態

レベル2 洪水に対する警戒を要する状態

レベル3 避難の必要も含めてはん濫に対する警戒を求める状態

レベル4 いつ、はん濫してもおかしくない状態

レベル5 <はん濫発生> はん濫への警戒を求める状態

円山川水位

計画高水位

はん濫危険水位

避難判断

はん濫注意水位

水防団待機水位

18

3)総括表(計画規模の例)(3)円山川タイムライン(案)の解説

機関を記載

情報発信を行う

機関を記載

救助・救援を行う

関係の機関を記載

インフラ・ライフライン

表示内容 :各機関の概略的な行動項目使い方 :防災対応時の各機関の行動の流れの概略を把握する。

計画波形 計画規模

S34台風15号(L1外力)

堤防決壊

0501001502002503003504004500

10

20

30

40

50

60

累加雨量

(mm)

時間雨量( m

m/h)

時間雨量 累加雨量

12時間前 10時間前 8時間前 6時間前

大雨注意報

大雨警報 累加200mmを超える累加100mmを超える 累加150mmを超える

6時間

はん濫危険水位(6.20m)を超える

避難判断水位(5.20m)を超える

水防団待機水位(2.50m)を超える

はん濫注意水位(4.50m)を超える

計画高水位(8.16m)を超える

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◇大雨注意報

◇大雨警報 第1号非常配備移行消防本部災害警戒本部設置

(管理職員召集、

署員自宅待機)

・WNIレベル3受信

-12h -12h

・テレビ、ラジオ、

インタ-ネットによる気象警報等の確認

・防災無線、携帯メール等による避難準備情報の受信

・区対策本部設置

第1号非常配備体制(管理職召集)

(消防部)災害対策(警戒)本部設置(本部事務局)

・災害対策(警戒)本部(本部事務局)

・消防団、自主防災組織との情報共有、連携(消防部)

・自主避難の促進(避難勧告発令業務)(本部事務局)

・公共交通機関運行状況の確認・情報通

知および被災箇所の把握と情報提供(工務部)

・市内被災情報の収集(住民からの通報等) (工務部)

第1警戒体制

※24時間雨量 100mm超過、12時間雨量70mm超過による体制移行

第1警戒体制

・気象情報(警報のみ)『大雨及び洪水に関する警報、台風情報』(本局)・通信回線無線、テレメータ、CCTV、インターネット等の通信状況の点検、機能確保

・WNIレベル3受信(累加雨量150mmを観測し、かつ、時間雨量10mm/hrを予測)

連絡員待機立野地点累加雨量:96mm立野地点水位:1.08m

-9h -9h立野地点累加雨量:145mm立野地点水位:1.15m

■水門、樋門、樋管、排水機場の操作水位

樋門操作

地点 水位(m)

時間(hr)

城崎第五樋管 立野 1.1 -11.1

※1 樋門操作時間は、氾濫発生時刻を 0hrとした場合の

 時間を示している。

施設名

樋門操作水位

■水門、樋門、樋管、排水機場の操作水位

樋門操作

地点 水位(m)

時間(hr)

玄武洞樋門 立野 1.2 -8.2

六方水門・六方排水機場 立野 1.4 -7.4

※1 樋門操作時間は、氾濫発生時刻を 0hrとした場合の  時間を示している。

施設名

樋門操作水位

・現地対策班、水防団、豊岡土木事務所、維持業者

へ、水防等の活動に必要となる資機材(量、種類)の調整と備蓄状況を確認

・水防非常配備態勢に直ちに移行できる連絡態勢確保

・情報収集、伝達

連絡員待機

準災害警備本部体制

(本部長又は署長判断による設置)

・通行止め措置:

巡回パトロール等で

道路冠水を確認し、道路管理者による

通行止め措置が未実施の場合に、緊急措置として実

施する。(重要場所)

⇒規制実施区間を県交通管制センターに通知

・周辺の警察署管内の交通規制区間情報を、県交通管

制センターから受信

準災害警備本部体制

(本部長又は署長判断による設置)

・通行止め措置:

巡回パトロール等

で道路冠水を確認し、道路管理者

による通行止め措置が未実施の場合に、緊急措置

として実施する。(重要場所)

⇒規制実施区間を県交通管制センターに通知

・周辺の警察署管内の交通規制区間情報を、県交通

管制センターから受信

・避難本部を立ち上げる(避難部)

①避難所情報総括班 ②避難所連絡調整班

③避難所情報物資班 ④地域連絡班

⑤本部連絡員 ⑥避難所担当

・被害状況の収集(災害情報システム・管内パトロール)(消防部)

・自主避難に対する担当職員を召集

場合により、全職員を召集(避難部)

・全線運休の判断

:対策本部での全線運休の判断および指令

⇒報道機関・自治体への通知(県・市・町)(累加雨量150mm)

・復旧機器、要員の

確保(災害対策機器の点検、復旧要員の確保)

・連絡態勢確立(情報連絡室の設置、本部各班の連絡態勢の確立)

・水門、樋門・樋管、排水機場の操作体制の確認

・水門、樋門・樋管、排水機場の操作の指示

・運転見合わせ:

豊岡~コウノトリの郷

区間ごとに自動的にアラームを通知

⇒運転見合わせ指令

・車両退避:

車両退避指令、車

庫への車両移動

・豊岡市に水位予測情報(6時間後までの水位)を提供開始(毎正時、TEL)・水位予測で3時間先に水防団待機水位に達する場合は、豊岡市防災課への情報提供を実施

■水門、樋門、樋管、排水機場の警戒体制水位

樋門警戒

地点 水位(m)

体制時間(hr)

玄武洞樋門 立野 1.1 -11.1

※1 樋門警戒体制時間は、氾濫発生時刻を 0hrとした場合の

 時間を示している。

施設名

樋門警戒体制水位

気象・水象情報 豊岡河川国道事務所 兵庫県(豊岡土木事務所)

豊岡市 豊岡市消防本部

豊岡北警察署

豊岡南警察署

WILLER TRAINS株式会社

全但バス(株)西日本電信電話(株)兵庫支店

関西電力株式会社

住 民

・防災体制指令『第一警戒体制』(本局)(所定様式、出水様

式-総括により情報伝達)

・職員の把握(第一警戒体制からの増員が必要になるため)

・パトロールによる情報収集

・出動のための準備

及び発生した災害に対する消防活動・情報部開設(予防課管理職)

・警防対策本部の設

置・情報収集(災害情報システム、気象情報、河川情報、

道路冠水・浸水、土砂災害等)

・道路冠水状況、迂回路の確認、通行止め状況の把握

・市災害対策本部への出向

・避難準備情報、避難勧告、避難指示の状況把握(自主避難を含む)

・ホットラインによる情報提供

(3時間後の予測水位をもとに、豊岡市へ個別対応箇所 円山川右岸23.4k(日高町鶴岡地区) 〈立野

3.4m 〉の避難準備情報の発令の検討を促す)

第0号非常配備体制

第1非常配備体制

水防指令第1号

・記者会見資料の作成と開催、

マスコミ対応

・雨量、水位、潮位等情報収集

・河川、海岸の監視および警戒

既往の被害箇所と重要な箇所

・ダム水位、流入・放流量の情報収集(大路ダム、但東ダム、与

布土ダム)

・土砂災害・道路状況情報収集

・水門、樋門・樋管、排水機場の稼働状況の把握(六方川排水機場)

19

4)円山川タイムライン(案)計画規模の例

円山川の県管理区間での対応を記載

市内の避難状況、被災情報等を把握し、避難所の開設や避難勧告などの市民への直結した対応を記載

市の避難情報等に基づく住民避難等を記載

情報発信を行う機関 救助・救援を行う機関 インフラ・ライフライン関連の機関

円山川の国管理区間での対応を記載

:重要な連携行動赤書き :防災体制関係矢印 :連携のつながり

インフラ、ライフライン関係機関の事前、応急・復旧対応を記載

救助・救援等に関する事前対応を記載

(3)円山川タイムライン(案)の解説

表示内容 :各機関における情報連携を中心とした防災行動項目を並記使い方 :防災対応時の各機関における連携や体制・行動の概略を把握する。

WILLER TRAINS株式会社

(京都丹後鉄道)

Page 20: 円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

気象・水象情報 豊岡河川国道事務所 兵庫県(豊岡土木事務所)

豊岡市 豊岡市消防本部

豊岡北警察署

豊岡南警察署

WILLER TRAINS株式会社

全但バス(株)西日本電信電話(株)兵庫支店

関西電力株式会社

住 民

◇大雨警報 第1号非常配備移行消防本部災害警戒本部設置

(管理職員召集、

署員自宅待機)

・WNIレベル3受信・テレビ、ラジオ、インタ-ネットによる気象警報等の確認

・防災無線、携帯メール等による避難準備情報の受信

区対策本部設置

第1号非常配備体制(管理職召集)(消防部)災害対策(警戒)本部設置(本部事務局)

・災害対策(警戒)本部(本部事務局)

・消防団、自主防災組織との情報共有、連携(消防部)・自主避難の促進(避難勧告発令業務)(本部事務局)

・公共交通機関運行状況の確認・情報通知および被災箇所の把握と情報提供(工務部)

・市内被災情報の収集(住民からの通報等) (工務部)

・気象情報(警報のみ)『大雨及び洪水に関する警報、台風情報』(本局)・通信回線無線、テレメータ、CCTV、インターネット等の通信状況の点検、機能確保

・WNIレベル3受信(累加雨量150mmを観測し、かつ、時間雨量10mm/hrを予測)

-9h -9h立野地点累加雨量:145mm立野地点水位:1.15m

■水門、樋門、樋管、排水機場の操作水位

樋門操作

地点 水位(m)

時間(hr)

玄武洞樋門 立野 1.2 -8.2

六方水門・六方排水機場 立野 1.4 -7.4

※1 樋門操作時間は、氾濫発生時刻を 0hrとした場合の  時間を示している。

施設名

樋門操作水位

・現地対策班、水防団、豊岡土木事務所、維持業者へ、水防等の活動に必要となる資機材(量、種類)の調整と備蓄状況を確認

準災害警備本部体制(本部長又は署長判断による設置)

・通行止め措置:

巡回パトロール等で道路冠水を確認し、道路管理者による通行止め措置が未実施の場合に、緊急措置として実施する。(重要場所)

⇒規制実施区間を県交通管制センターに通知

・周辺の警察署管内の交通規制区間情報を、県交通管制センターから受信

準災害警備本部体制(本部長又は署長判断による設置)

・通行止め措置:

巡回パトロール等で道路冠水を確認し、道路管理者による通行止め措置が未実施の場合に、緊急措置として実施する。(重要場所)

⇒規制実施区間を県交通管制センターに通知

・周辺の警察署管内の交通規制区間情報を、県交通管制センターから受信

・避難本部を立ち上げる(避難部)

①避難所情報総括班 ②避難所連絡調整班

③避難所情報物資班 ④地域連絡班

⑤本部連絡員 ⑥避難所担当

・被害状況の収集(災害情報システム・管内パトロール) (消防部)

・自主避難に対する担当職員を召集

場合により、全職員を召集(避難部)

・全線運休の判断

:対策本部での全線運休の判断および指令

⇒報道機関・自治体への通知(国・県・市)(累加雨量150mm)

・車両退避:

車両退避指令、車庫への車両移動

・豊岡市に水位予測情報(6時間後までの水位)を提供開始(毎正時、TEL)・水位予測で3時間先に水防団待機水位に達する場合は、豊岡市防災課への情報提供を実施

・パトロールによる情報収集

・出動のための準備及び発生した災害に対する消防活動・情報部開設(予防課管理職)

・警防対策本部の設置・情報収集(災害情報システム、気象情報、河川情報、道路冠水・浸水、土砂災害等)

・道路冠水状況、迂回路の確認、通行止め状況の把握

・市災害対策本部への出向

・避難準備情報、避難勧告、避難指示の状況把握(自主避難を含む)

第1非常配備体制

水防指令第1号

・記者会見資料の作成と開催、マスコミ対応

・雨量、水位、潮位等情報収集

・河川、海岸の監視および警戒

既往の被害箇所と重要な箇所

・ダム水位、流入・放流量の情報収集(大路ダム、但東ダム、与布土ダム)

・土砂災害・道路状況情報収集

・水門、樋門・樋管、排水機場の稼働状況の把握(六方川排水機場)

立野地点水位2.5m(水防団待機水位)到達

・災害対策本部設置運営

避難所開設、避難準備、避難勧告・指示情報

道路の交通規制、河川雨量情報、公共交通機関の情報を集約

医療機関情報(本部事務局)

・冠水箇所のバリケード設置の確認(工務部)

・排水機場の運転を確認(農林部)

・国交省、緊急消防援助隊、自衛隊等への災害対策要員および資機材の配備要請等を検討(本部事務局)

・関係機関、住民の通報による被害把握(水道部)

・水防活動の実施(工務部)

仮設ポンプの設置、土嚢積み(工務部)

第2非常配備体制

・ホットラインによる情報提供

(3時間後の予測水位をもとに、豊岡市へ避難準備情報の発令の検討を促す。)

【円山川特定区間】左岸13.2K(立野町地区)、左岸23.8K(日高町鶴岡地区)、左岸26.4K(日高町赤崎地区)

【円山川】右岸20.2K(中郷地区)、右岸9.0K(下鶴井地区)、右岸14.4K(今森地区)、右岸18.4(引野地区)、右岸22.8K(日高町上郷地区)、右岸26.6K(日高町赤崎地区)

・ホットラインによる情報提供

(3時間後の予測水位をもとに、豊岡市へ個別対応箇所(日高町中郷地区〈立野4.54m〉・宵田地区〈立野4.91m〉)の避難勧告の発令の検討を促す。)

・水門、樋門・樋管、排水機場の操作方法の決定及び指示

・道路管理者と通行規制の調整開始

・CCTV映像による危険個所・要注意区間の監視(別図に表示)

・河川巡視での漏水等の確認

・河川管理施設、許可工作物における異常、変状等の被害状況の情報収集、整理

・災害対策用土嚢設置の準備

・水防団に水防活動状況の情報収集、確認

・流量観測の開始(観測開始水位 立野2.5m)

・道路冠水情報交通規制情報の収集

・パトロール以外の情報、道路冠水情報(豊岡土木、豊岡市)

消防本部災害対策本部設置

(必須:警戒⇒対策)

-8h -8h立野地点累加雨量:173mm立野地点水位:1.22m

・WNIレベル4受信

(累加雨量200mmを観測し、かつ時間雨量10mm/hrを予測)

・WNIレベル4受信

第2号非常配備(全職員召集) ・車両の退避:影響

が予想される地域(ビル)の業務車両の退避指示(昭和町別館・但馬別館)

・社員の出退社判断:交通機関等の途絶に対する対応

・工事実施判断:刻々と変わる気象状況に応じた判断

第2号非常配備体制(全員招集) (消防部)災害対策本部に移行

・ 道路冠水 ( 水深30cm以下)の場合

運行に支障があると認められるときは、一時運行を中止し、運行管理者に連絡し指示を受ける

・ 道 路冠水 ( 水深30cm 以 上 、 延長50m)し、相当流量がある場合

冠水場所の通過を中止し、運行管理者に連絡し指示を受ける

・乗務員による対応(強風時)

⇒歩行者、飛来物に十分注意して運行(風速 秒速20m未満)

⇒一時運行中止、避難等を運行管理者に連絡して指示を受ける(風速 秒速20m以上)

・乗務員による対応(路肩崩壊、土砂崩れ等の危険箇所):徐行運転。路肩異常の場合は直ちに運行中止

・乗務員による対応(大雨による視界不良)

⇒霧灯点灯、徐行運転(視界30m以下)

⇒運行に危険を感じる場合は一時運行中止、避難(視界10m以下)

【水防団待機】 水防警報(水防団待機水位、立野2.5m)※はん濫注意水位に達する3時間前

・水防警報『待機』(本局)(発表文、出水様式-総括【洪水予警報発令状況報告様式】により情報伝達)

・水防関係の配備要請を検討(本部事務局)

・樋門、排水機場パトロールの実施(農林部)

・下水道施設、溢水状況の情報収集(水道部)

・各樋門、ゲートのパトロールの実施(工務部)

・クリーンパーク北但受け入れ可否の判断(衛生部)

・各避難所に対して災害対応状況等の情報提供(避難部)

・医療機関の被災状況、稼働状況を把握し、救護所の必要性の検討(救護部)

・避難所の人数、健康状況の把握(救護部)

・避難勧告発令に係る対象地域の確認及び発令基準に基づく避難情報の発令(本部事務局)

・管内パトロールの実施。

・特に、低平地・アンダーパスなど浸水しやすい箇所⇒浸水箇所発見の場合は、指令センターに報告

・災害規模・種別を考慮した活動方針の決定及び出動隊の編成

・消防車両・資機材の退避

・豊岡市佐野浄水へ退避借用依頼(署長より水道課長へ)

・救助・救出活動の実施

・出動のための準備及び発生した災害に対する消防活動

・消防団・自主防

4)円山川タイムライン(案)計画規模の例 (連携行動)(3)円山川タイムライン(案)の解説

-9時間

-8時間

WILLER TRAINS株式会社

(京都丹後鉄道)

④④

豊岡河川国道事務所 兵庫県(豊岡土木事務所)

豊岡市 豊岡市消防本部

豊岡南警察署

豊岡北警察署

WILLER TRAINS(株)

全但バス㈱ 西日本電信電話㈱

関西電力株式会社

住民

-9時間における各機関の連携行動

水防団待機水位3時間前①豊岡河川国道事務所から豊岡市へ水位予測情報の提供を開始する。

大雨警報発表後

②豊岡土木事務所は、第1非常配備体制に移行し、土砂災害、道路状況を収集する。必要に応じて、この情報を豊岡河川国道事務所と共有する。

累加雨量150mm③豊岡市は、第1号非常配備体制に移行し、市内の被災情報を収集する。必要に応じて、この情報を、豊岡河川国道事務所と共有する。

大雨警報発表後

④豊岡南・北警察署は体制移行を行い、巡回を強化し、被災情報を共有する。また被災情報を市へ伝達する。

累加雨量150mm⑤WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)は、全線運休の判断を行い、国、県、市へ連絡をする。

-8時間における各機関の連携行動

はん濫注意水位到達の3時間前

⑥豊岡河川国道事務所から豊岡市へホットラインの情報の提供を実施する。

累加雨量200mm⑦豊岡市消防本部は、第2号非常配備体制に移行し、巡視等で得られた市内の被災情報を豊岡市と共有する。

道路冠水(30cm未満)⑧全但バスは、道路冠水情報を国、県、市から収集する。

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5)防災行動チェックリスト (例:豊岡市 の計画規模の抜粋)

防災行動項目を記載 情報伝達の相手方を番号で記載着手・完了の際に使

用するチェック欄

情報伝達の相手方の番号に対応する機関名を記載

各防災行動項目の実施期間を図示

防災体制、避難行動に関わる水位基準を図示

(3)円山川タイムライン(案)の解説

機関 防災行動チェックリストの収録枚数

豊岡河川国道事務所

各57枚(実績洪水規模、計画規模)、58枚(想定最大規模)

豊岡土木事務所

各11枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

豊岡市 各27枚(実績洪水規模、計画規模)、28枚(想定最大規模)

豊岡市消防本部

各8枚(実績洪水規模、計画規模)、9枚(想定最大規模)

豊岡南警察署

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

豊岡北警察署

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

WILLERTRAINS(株)

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

全但バス(株)

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

NTT西日本(株)

各1枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

関西電力(株)

各3枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

気象庁 各1枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

※想定外力別の収録枚数を示す

表示内容 :防災行動項目・細目、行動に参照する情報、情報連携先、タイムチャート使い方 :各機関における防災行動項目および細目と、行動のタイミングや継続を事前に確認

する。

対応

一例

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5)防災行動チェックリスト (例:豊岡河川国道事務所の計画規模の抜粋)

(3)円山川タイムライン(案)の解説

表示内容 :防災行動項目・細目、行動に参照する情報、情報連携先、タイムチャート使い方 :各機関における防災行動項目および細目と、行動のタイミングや継続を事前に確認

する。

防災行動項目を記載 情報伝達の相手方を番号で記載着手・完了の際に使

用するチェック欄

情報伝達の相手方の番号に対応する機関名を記載

各防災行動項目の実施期間を図示

防災体制、避難行動に関わる水位基準を図示

機関 防災行動チェックリストの収録枚数

豊岡河川国道事務所

各57枚(実績洪水規模、計画規模)、58枚(想定最大規模)

豊岡土木事務所

各11枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

豊岡市 各27枚(実績洪水規模、計画規模)、28枚(想定最大規模)

豊岡市消防本部

各8枚(実績洪水規模、計画規模)、9枚(想定最大規模)

豊岡南警察署

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

豊岡北警察署

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

WILLERTRAINS(株)

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

全但バス(株)

各2枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

NTT西日本(株)

各1枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

関西電力(株)

各3枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

気象庁 各1枚(実績洪水規模、計画規模、想定最大規模)

※想定外力別の収録枚数を示す

対応

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6)図面①主要施設の位置図

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想定浸水範囲・深さを図示

最大浸水深

■ 0.5m未満■ 0.5~ 3.0m未満■ 3.0~ 5.0m未満■ 5.0~10.0m未満■ 10.0~20.0m未満■ 20.0m以上

各関係機関の施設の位置と想定浸水深を図示

(3)円山川タイムライン(案)の解説

表示内容 :想定氾濫(降雨規模:実績洪水規模、計画規模、想定最大規模(参考))が影響を与える各機関の主要施設位置の情報を地図に表示

使い方 :各関係機関の主要施設において、想定氾濫による浸水の有無、被害の程度(浸水深)を把握する。

概要図一例(主要施設 位置図(計画規模)抜粋)

行政界市町村界

地区境界

路線国道

県道

鉄道 鉄道(WILLER TRAINS、JR)

事務所、市役所、支所等

豊岡河川国道事務所

豊岡土木事務所

豊岡市役所、支所

消防署

豊岡市消防本部

分署、第二拠点

消防署管轄範囲

警察署

豊岡南警察署、豊岡北警察署

第二拠点

パトロール重点箇所

警察署管轄範囲

全但バス全但バス(出張所、営業所等)

バス路線

通信事業者および電力会社

NTT西日本、関西電力

変電所停止による停電エリア

防災拠点防災拠点(国)

防災拠点(県)

備蓄倉庫

備蓄倉庫(国)

備蓄倉庫(県)

備蓄倉庫(市)

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図面一例(避難所等 位置図(計画規模)抜粋)

氾濫により想定される浸水範囲・深さと避難所の位置を図示

(3)円山川タイムライン(案)の解説7)図面②避難所等の位置図

表示内容 :想定氾濫(降雨規模:実績洪水規模、計画規模、想定最大規模(参考))が影響を与える全避難所の位置情報を地図に表示

使い方 : 避難勧告等の発令時に、降雨規模別の避難所における想定氾濫による浸水の有無、被害の程度(浸水深)を把握する。

最大浸水深

■ 0.5m未満■ 0.5~ 3.0m未満■ 3.0~ 5.0m未満■ 5.0~10.0m未満■ 10.0~20.0m未満■ 20.0m以上

行政界市町村界

地区境界

路線国道

県道

鉄道 鉄道(WILLER TRAINS、JR)

避難所等避難所

福祉避難施設、福祉施設

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図面一例(水門・樋門・樋管・排水機場位置図(計画規模)抜粋)

水門・樋門・排水機場の位置、警戒体制時間を記載

(3)円山川タイムライン(案)の解説8)図面③水門・樋門等の位置図

最大浸水深

■ 0.5m未満■ 0.5~ 3.0m未満■ 3.0~ 5.0m未満■ 5.0~10.0m未満■ 10.0~20.0m未満■ 20.0m以上

表示内容 : 水門・樋門・排水機場等の位置及び警戒体制に移行する際の水位・時間を地図に表示

使い方 : 内水氾濫が懸念されることから、降雨規模別のシナリオに沿った操作を的確に実施するために、水門・樋門・排水機場等の位置や警戒体制の目安を把握する。

行政界市町村界

地区境界

路線国道

県道

鉄道 鉄道(WILLER TRAINS、JR)

排水施設

水門・排水機場 (国)

水門・排水機場等(国)

排水機場・内水ポンプ(市)

樋門・樋管

樋門・樋管(国)

樋門・樋管(県)

樋門・樋管(市)

設備 CCTVカメラ

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図面一例(危険箇所・要注意区間・重要水防箇所位置図(計画規模)抜粋)

土砂災害危険箇所を図示

洪水時の危険箇所の位置を図示

重要水防箇所を図示

(3)円山川タイムライン(案)の解説9)図面④危険箇所等の位置図

最大浸水深

■ 0.5m未満■ 0.5~ 3.0m未満■ 3.0~ 5.0m未満■ 5.0~10.0m未満■ 10.0~20.0m未満■ 20.0m以上

表示内容 : 円山川の重要水防箇所の明示と豊岡市指定の土砂災害指定区域の図示。

使い方 : 内水・外水氾濫による堤内地の浸水危険箇所や水防上重要な箇所を適宜確認する。

行政界市町村界

地区境界

路線国道

県道

鉄道 鉄道(WILLER TRAINS、JR)

危険箇所

アンダーパス

土砂災害危険箇所

土砂災害警戒区域

危険箇所※1

要注意区間 要注意区間

重要水防箇所 重要水防箇所※2

※1 立野観測所が受け持つ危険箇所のみ旗揚げしている。※2 重要水防箇所のうち、堤防高、堤防断面、法崩れ・滑り、

漏水、水衝・洗掘に関する区間を統合して表記している。

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図面一例(道路通行規制区間・常襲浸水箇所図(計画規模)抜粋)

(3)円山川タイムライン(案)の解説

10)図面⑤道路通行規制区間・常襲浸水箇所図

最大浸水深

■ 0.5m未満■ 0.5~ 3.0m未満■ 3.0~ 5.0m未満■ 5.0~10.0m未満■ 10.0~20.0m未満■ 20.0m以上

氾濫により想定される道路の浸水常襲箇所を図示

氾濫により想定される道路通行止め対象区間を図示

表示内容 : 想定氾濫が影響を与える県道・市道の浸水常襲箇所や堤防兼用道路の道路通行止め区間を図示

使い方 : 浸水が発生する前に通行止め箇所の把握や市民への情報提供をするために浸水常襲箇所やその想定浸水深を適宜確認する。

行政界市町村界

地区境界

路線国道

県道

鉄道 鉄道(WILLER TRAINS、JR)

危険箇所 通行止め

規制区間交通規制・通行規制の調整対象区間

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第 3 部

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(1)円山川タイムラインの今後の運用について

①本連絡会から災害時の行動指針として運用②今後の台風等の豪雨災害に備え、訓練を通じて円山川タイムラインを充実・強化③現状の防災行動や訓練等から抽出した課題と改善点を踏まえ円山川タイムラインを更新

連絡会による円山川タイムラインの運用や運用上の課題を共有・解決

29

Page 30: 円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

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①出水期前(毎年5月)

円山川タイムラインの確認

②出水期(6月~10月)

円山川タイムラインの実施

③非出水期(11月~12月)

円山川タイムラインの検証

④非出水期(1月~4月)

円山川タイムラインの改善

赤字:事務局

:タイムラインの大幅な改善が必要な場合

:タイムラインの大幅な改善が必要でない場合

検証結果のとりまとめ

円山川大規模氾濫に関する減災対策協議会

円山川大規模氾濫に関する減災対策協議会で意見照会によるアンケート用紙を配布

意見照会によるアンケート用紙の回収

タイムライン連絡会の実施の判断

円山川タイムライン準備連絡会開催(※)

円山川タイムライン連絡会開催(※)

検証結果の報告と円山川タイムラインへの反映

提案 円山川タイムラインの今後の運用に向けた流れ

(※)タイムライン(案)の大幅な改善が必要な場合関係機関の事務局会議を開催

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参考資料

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Page 32: 円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

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(1)円山川大規模氾濫に関する減災対策協議会の概要

Page 33: 円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

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(1)円山川大規模氾濫に関する減災対策協議会の概要

○5年間で達成すべき目標洪水が集中しやすい地形特性と平成16年10月の台風23号洪水の教訓を踏まえ、重点的に実施されてきた円山川の水防災に関する取組について、大規模な水害にも備えられるよう段階的な進展を図り、地域の自助・共助を一層高めることにより「水害にしたたかな地域」を創出する。

※円山川の水防災に関する取組:平成16年台風23号洪水規模から計画相当の洪水規模に対応した、情報伝達体制・方法の整備、市民の水防災意識の啓発活動、広報の充実、自助、共助を図るための地域活動支援、河川激 甚災害対策特別緊急事業等

※大規模な水害・・・想定し得る最大規模の降雨に伴う洪水氾濫による被害※段階的な進展:平成16年台風23号時の洪水規模から大規模な洪水規模まで対応できるように想定洪水規模を引き上げること

※水害にしたたかな地域:水害に対して、粘り強く(ハード対策)、抜かりなく(ソフト対策)対処できる、たくましい地域

○目標達成に向けた取組方針1.円滑かつ迅速な避難のための取組2.的確な水防活動のための取組3.粘り強い構造および無堤区間の堤防整備の取組4.浸水の排水、施設運用等に関する取組

平成28年7月の第2回協議会において「円山川の減災に係る取組方針」が承認された。以下にその概要を示す。

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(2)円山川大規模氾濫に関する減災対策協議会の今後のスケジュール

幹事会の開催(第1回幹事会7月1日、第2回幹事会7月12日)

承認

準備会の開催

(5月31日) 第1回協議会の開催

( 7月1日、12日)

幹事会の開催(予定)

取組方針の公表

34

第2回協議会の開催

(平成28年5月24日)

(7月21日)

協議会の開催(予定)

(平成29年3月、4月に計2回開催予定)

(出水期前予定)

〈調整協議事項〉・減災目標の提案と関係機関との情報共有

〈調整協議事項〉・現状の水害リスクや取り組み状況の共有・減災対策目標を達成するための各主体の取り組みの検討と合意

〈調整協議事項〉 ・減災のための目標について・減災対策目標を達成するための各主体の取り組みに対する報告・取り組み方針(案)の内容の確認

〈調整協議事項〉 ・取組方針に基づいた実施事項の確認・調整・取組の進捗の確認

〈調整協議事項〉 ・取り組み方針(案)の承認

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(3)円山川タイムラインの作成経緯

試行版の防災行動項目・実施時期等に関する意見照会の実施

〈報告事項〉円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について

承認

タイムライン(素案)作成に係わる関係機関ヒアリングの実施(5月下旬~

6月上旬)

タイムライン(素案)の作成

※タイムライン(案)試行版の構成想定する降雨・水位総括表円山川タイムライン(案)防災行動チェックリスト

タイムライン(案)試行版の作成

(6月7日) タイムライン(案)全般に係わる解説・協力依頼(洪水予報連絡会)

(6月中旬~8月下旬)

タイムライン(案)試行版の配布(8月25日)

意見照会の実施、訓練での課題を反映した、タイムライン(案)試行版の修正・改良

(8月上旬~10月下旬)

(10月下旬~11月下旬)

円山川タイムライン連絡会の開催(2月21日)円山川タイムラインの公表

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試行版に基づく防災訓練の実施(国交省・兵庫県・豊岡市)

(10月24日)

Page 36: 円山川タイムライン連絡会 説明資料...円山川タイムライン連絡会 説明資料 ~円山川タイムライン(案)の概要及び運用並びに今後の運用について~

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(4)円山川タイムライン(案)における意見照会及び防災訓練2)円山川タイムライン(案)試行版に基づく防災訓練

・平成28年10月24日に豊岡河川国道事務所・豊岡土木事務所・豊岡市で、円山川タイムライン(案)試行版に基づく防災訓練を実施

・訓練等を通して、頂いた意見をタイムラインに反映した

豊岡河川国道事務所

豊岡土木事務所 豊岡市